JP2000049511A - 誘電体フィルタの周波数調整方法 - Google Patents

誘電体フィルタの周波数調整方法

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JP2000049511A
JP2000049511A JP10216779A JP21677998A JP2000049511A JP 2000049511 A JP2000049511 A JP 2000049511A JP 10216779 A JP10216779 A JP 10216779A JP 21677998 A JP21677998 A JP 21677998A JP 2000049511 A JP2000049511 A JP 2000049511A
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Kazuhisa Sano
和久 佐野
Akiji Miyashita
明司 宮下
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Toko Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 5GHz以上の高い周波数帯域で利用可能な誘電
体フィルタの周波数調整を可能にする。 【解決手段】 二つの直方体の誘電体を接合した構造と
し、それぞれの誘電体の一表面に周囲をアース電極で囲
まれた入出力電極を形成する。誘電体の接合面以外の表
面にもアース導体が゛形成され、誘電体が露出する接合面
で共振器が結合してフィルタを構成する。入出力電極が
形成された表面以外のアース電極の一部を除去して誘電
体を露出させ、その位置、寸法によって共振周波数を調
整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、5GHz以上の高周波
帯域での利用に適した小型の誘電体フィルタの周波数調
整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動体通信機器の普及にともなって、現
在使用されている周波数帯域よりも高い周波数の利用が
検討されている。これまでの移動体通信では2GHz帯程度
までの周波数が用いられており、移動局に用いられるフ
ィルタとしては誘電体同軸共振器を組み合わせたものが
主に用いられてきた。
【0003】しかし、この誘電体同軸共振器を5GHz以上
の周波数で用いる場合には、周波数によって規定される
寸法が薄くなって入出力結合を得ることが難しくなり、
また高いQを確保するためには外径を大きくする必要が
ある。例えば、5GHzの周波数で要求されるQを確保する
ためには10数ミリの外径が必要となる。これは、電子部
品の小型化の要求に逆行するもので、実用的ではない。
あるいは、TEモード共振器を用いるが、構造面で大型
化してしまうとともに、入出力結合構造も複雑となって
しまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、5GHzから20
GHzといった高周波帯域で十分なフィルタ特性が得ら
れ、Qが高くかつ小型化、薄型化の要求に合った誘電体
フィルタを提供するものである。そして、周波数調整が
可能な誘電体フィルタを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、これまでの構
造とは全く異なる構造を採用するとともに、表面の導体
膜の一部を除去することによって、上記の課題を解決す
るものである。
【0006】すなわち、複数の直方体の誘電体が接合さ
れて成る誘電体フィルタの周波数調整方法において、そ
れぞれの誘電体の一表面に島状の導体膜による入出力電
極を具え、その入出力電極と分離絶縁されてその表面の
残りのほぼ全面と接合面を除く他の表面の全面に形成さ
れた導体膜によるアース電極を具え、接合面において誘
電体が接合されて誘電体フィルタが構成され、入出力電
極が形成された表面以外のいずれかの表面のアース電極
の導体膜の一部を除去することに特徴を有するものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による誘電体フィルタの共
振モードの解析はまだ完全には行われてはいないが、導
波管に近い作用を果たしているものと考えられる。その
入出力構造として誘電体の一表面の島状の電極を利用
し、誘電体が露出した接合面で共振器を結合させてフィ
ルタ特性が得られるものと考えられる。
【0008】本発明においては、入出力電極が形成され
た面以外の表面のアース電極の導体膜を除去することに
よって、導体膜が除去された部分から漏れる電界、磁界
を変化させて周波数を調整するものである。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0010】本発明の前提となる誘電体を接合したタイ
プの誘電体フィルタについて説明する。図10はその誘電
体フィルタの斜視図を示す。6.0×6.0×2.5mmの直方体
の誘電体(誘電率37)41、42の、6.0×6.0mmの表面の中
央部に1.2×1.2mmの電極43、44を形成し、これらを取り
囲む導体膜の電極45、46を形成したものである。
【0011】接合面を除き他の表面にも導体膜が形成さ
れ、それらの導体膜は導体膜45、46と導通されて同電位
となり、実装時にはアース電位に接続される。接合面で
は誘電体が露出されており、この接合面に結合を調整す
る電極47がその一部に形成される。この例では、電極47
の幅は2.2mmとされており、入出力電極側のアース電極
とそれに対向する面のアース電極とを接続している。
【0012】図11は、この誘電体フィルタの特性の説明
図である。上記の構造としたとき、中心周波数が5.96GH
zの誘電体フィルタが得られた。
【0013】図1は、図10の誘電体フィルタの接合方向
の両端面に形成された導体膜の一部を除去する例を示し
たものである。すなわち、長手方向の接合面に対向する
端面に誘電体の露出部18を形成したものである。
【0014】図2は、図1の構造で誘電体の露出部18の
寸法1.5×0.5mmとしたときの特性を示すもので、中心周
波数は5.94GHzとなり、電極の一部を除去したことによ
り、中心周波数を20MHz低下させることができた。
【0015】図3は、同じく図1の構造で誘電体の露出
部18の寸法3.0×0.5mmとしたときの特性を示すもので、
中心周波数は5.81GHzとなり、電極の一部を除去したこ
とにより、中心周波数を150MHz低下させることができ
た。
【0016】図4は、図10の誘電体フィルタの接合方向
でない端面に形成された導体膜の一部を除去する例を示
したものである。すなわち、長手方向に直角方向の端面
に誘電体の露出部28、29を形成したものである。
【0017】図5は、図4の構造で誘電体の露出部28、
29の寸法1.0×0.5mmとしたときの特性を示すもので、中
心周波数は5.94GHzとなり、電極の一部を除去したこと
により、中心周波数を20MHz低下させることができた。
【0018】図6は、同じく図4の構造で誘電体の露出
部28、29の寸法2.0×0.5mmとしたときの特性を示すもの
で、中心周波数は5.87GHzとなり、電極の一部を除去し
たことにより、中心周波数を90MHz低下させることがで
きた。
【0019】図7は、図10の誘電体フィルタの入出力電
極が形成された面に対向する面に形成された導体膜の一
部を除去する例を示したものである。すなわち、入出力
電極の対向面の端面近くに誘電体の露出部38、39を形成
したものである。
【0020】図8は、図7の構造で誘電体の露出部38、
39の寸法1.0×0.5mmとしたときの特性を示すもので、中
心周波数は5.95GHzとなり、電極の一部を除去したこと
により、中心周波数を10MHz低下させることができた。
【0021】図9は、同じく図7の構造で誘電体の露出
部38、39の寸法2.0×0.5mmとしたときの特性を示すもの
で、中心周波数は5.92GHzとなり、電極の一部を除去し
たことにより、中心周波数を40MHz低下させることがで
きた。
【0022】導体膜の除去、すなわち誘電体を露出させ
る寸法は調整する周波数の値に応じて任意に選択するこ
とができる。また、その位置も任意に選択することがで
きる。上記の例からも分かるように、面によって周波数
の変化量の程度が異なる。したがって、調整量に応じて
導体膜を除去する面を選択するとよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、5GHz以上の周波数で利
用可能で、かつ特性も良好な誘電体フィルタが得られ
る。導体膜の除去によって、共振周波数の調整、微調整
を行うことが可能となる。
【0024】また、小型化、薄型化が可能であるばかり
でなく、直方体の誘電体の表面に導体膜を形成するのみ
で得られるので、製造が容易で安価な誘電体フィルタが
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の分解斜視図
【図2】 本発明による誘電体フィルタの特性の説明図
【図3】 本発明による誘電体フィルタの特性の説明図
【図4】 本発明の実施例の分解斜視図
【図5】 本発明による誘電体フィルタの特性の説明図
【図6】 本発明による誘電体フィルタの特性の説明図
【図7】 本発明の実施例の分解斜視図
【図8】 本発明による誘電体フィルタの特性の説明図
【図9】 本発明による誘電体フィルタの特性の説明図
【図10】 本発明を適用する誘電体フィルタの分解斜
視図
【図11】 図10の誘電体フィルタの特性の説明図
【符号の説明】
41、42:誘電体 43、44:入出力電極 45、46:アース電極 47:結合調整電極 18、28、29、38、39:誘電体露出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の直方体の誘電体が接合されて成る
    誘電体フィルタの周波数調整方法において、それぞれの
    誘電体の一表面に島状の導体膜による入出力電極を具
    え、その入出力電極と分離絶縁されてその表面の残りの
    ほぼ全面と接合面を除く他の表面の全面に形成された導
    体膜によるアース電極を具え、接合面において誘電体が
    接合されて誘電体フィルタが構成され、入出力電極が形
    成された表面に隣接し、接合面に対向する表面のアース
    電極の導体膜の一部を除去することを特徴とする誘電体
    フィルタの周波数調整方法。
  2. 【請求項2】 複数の直方体の誘電体が接合されて成る
    誘電体フィルタの周波数調整方法において、それぞれの
    誘電体の一表面に島状の導体膜による入出力電極を具
    え、その入出力電極と分離絶縁されてその表面の残りの
    ほぼ全面と接合面を除く他の表面の全面に形成された導
    体膜によるアース電極を具え、接合面において誘電体が
    接合されて誘電体フィルタが構成され、入出力電極が形
    成された表面および接合面に隣接する表面のアース電極
    の導体膜の一部を除去することを特徴とする誘電体フィ
    ルタの周波数調整方法。
  3. 【請求項3】 複数の直方体の誘電体が接合されて成る
    誘電体フィルタの周波数調整方法において、それぞれの
    誘電体の一表面に島状の導体膜による入出力電極を具
    え、その入出力電極と分離絶縁されてその表面の残りの
    ほぼ全面と接合面を除く他の表面の全面に形成された導
    体膜によるアース電極を具え、接合面において誘電体が
    接合されて誘電体フィルタが構成され、入出力電極が形
    成された表面に対向する表面のアース電極の導体膜の一
    部を除去することを特徴とする誘電体フィルタの周波数
    調整方法。
JP10216779A 1998-07-31 1998-07-31 誘電体フィルタの周波数調整方法 Withdrawn JP2000049511A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004075337A1 (ja) * 2003-02-24 2004-09-02 Nec Corporation 誘電体共振器及び誘電体共振器の周波数調整方法並びに誘電体共振器を有する集積回路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004075337A1 (ja) * 2003-02-24 2004-09-02 Nec Corporation 誘電体共振器及び誘電体共振器の周波数調整方法並びに誘電体共振器を有する集積回路

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