JPH06140804A - ストリップラインフィルタ - Google Patents
ストリップラインフィルタInfo
- Publication number
- JPH06140804A JPH06140804A JP31397292A JP31397292A JPH06140804A JP H06140804 A JPH06140804 A JP H06140804A JP 31397292 A JP31397292 A JP 31397292A JP 31397292 A JP31397292 A JP 31397292A JP H06140804 A JPH06140804 A JP H06140804A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stripline
- laminated
- strip
- sheet
- strip line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 挿入損失が良好で、Qの高いストリップライ
ンフィルタを提供する。 【構成】 一枚のシート状誘電体の一面にストリップラ
イン2,3,4を印刷し、更に別のシート状誘電体に、
ストリップライン2,3,4より幅の狭いストリップラ
イン6,7,8を印刷して積層する。このようにして、
幅の異なる複数の導体を絶縁層を介して積層し、この積
層された複数の導体の一端をアース接続し、一つのスト
リップライン共振線路として用いる。
ンフィルタを提供する。 【構成】 一枚のシート状誘電体の一面にストリップラ
イン2,3,4を印刷し、更に別のシート状誘電体に、
ストリップライン2,3,4より幅の狭いストリップラ
イン6,7,8を印刷して積層する。このようにして、
幅の異なる複数の導体を絶縁層を介して積層し、この積
層された複数の導体の一端をアース接続し、一つのスト
リップライン共振線路として用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話、自動車電話
等の移動体通信装置に使用される部品であり、小型、高
性能な高周波用バンドパスフィルタに関するものであ
る。
等の移動体通信装置に使用される部品であり、小型、高
性能な高周波用バンドパスフィルタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のストリップラインフィルタの斜視
図を図7に示す。この従来例は、1枚の絶縁基板51の
一面にλ/4のストリップ共振線路52を配置した構造
である。また別の従来例の断面図を図8に示す。この従
来例は、ストリップ共振線路53の形成された2枚の絶
縁基板54を、各々のストリップ共振線路53が重なる
ように貼り合わせた構造である。(実公昭59―427
30、特公昭61―19122参照)尚、図8の55
は、アース電極である。
図を図7に示す。この従来例は、1枚の絶縁基板51の
一面にλ/4のストリップ共振線路52を配置した構造
である。また別の従来例の断面図を図8に示す。この従
来例は、ストリップ共振線路53の形成された2枚の絶
縁基板54を、各々のストリップ共振線路53が重なる
ように貼り合わせた構造である。(実公昭59―427
30、特公昭61―19122参照)尚、図8の55
は、アース電極である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のストリップライ
ンフィルタは、ストリップライン共振線路の構造が一層
の板状であり、共振線路を流れる電流は、図9に示すよ
うに、ストリップ共振線路の両端に集中する。この図9
は、一本のストリップ共振線路57が形成された絶縁基
板56表面の電流密度を示す。このため、ストリップラ
インフィルタのQが悪くなり、その結果挿入損失が劣化
するという問題点があった。また、2枚の絶縁基板を貼
り合わせる構造の場合も上記のように、電流の集中を生
じる。更に、絶縁基板間にストリップライン共振線路の
厚さ分の空気層を生じ、共振周波数が設計通りに得られ
ないという問題点があった。本発明は、上記の事を鑑み
て、Qが高く、挿入損失の良好な新規な構造のストリッ
プラインフィルタを提供することを目的とする。
ンフィルタは、ストリップライン共振線路の構造が一層
の板状であり、共振線路を流れる電流は、図9に示すよ
うに、ストリップ共振線路の両端に集中する。この図9
は、一本のストリップ共振線路57が形成された絶縁基
板56表面の電流密度を示す。このため、ストリップラ
インフィルタのQが悪くなり、その結果挿入損失が劣化
するという問題点があった。また、2枚の絶縁基板を貼
り合わせる構造の場合も上記のように、電流の集中を生
じる。更に、絶縁基板間にストリップライン共振線路の
厚さ分の空気層を生じ、共振周波数が設計通りに得られ
ないという問題点があった。本発明は、上記の事を鑑み
て、Qが高く、挿入損失の良好な新規な構造のストリッ
プラインフィルタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ストリップラ
イン共振線路として、絶縁層を介して積層された複数の
導体を一つのストリップライン共振線路として用いるも
のである。
イン共振線路として、絶縁層を介して積層された複数の
導体を一つのストリップライン共振線路として用いるも
のである。
【0005】
【作用】本発明は、例えば図5に示すように、幅の異な
る導体21を絶縁体22内に積層し、一端(図面の垂直
方向の一端)を接地し、他端を開放して一つのストリッ
プライン共振線路を構成するものである。尚、図5中の
23は接地電極である。このようなストリップライン共
振線路では、図6に示すように電流密度の偏りが無くな
り、ストリップラインフィルタのQが高くなり、挿入損
失を小さくできる。
る導体21を絶縁体22内に積層し、一端(図面の垂直
方向の一端)を接地し、他端を開放して一つのストリッ
プライン共振線路を構成するものである。尚、図5中の
23は接地電極である。このようなストリップライン共
振線路では、図6に示すように電流密度の偏りが無くな
り、ストリップラインフィルタのQが高くなり、挿入損
失を小さくできる。
【0006】
【実施例】本発明に係る一実施例の斜視図を図1に、そ
の図1の破断斜視図を図2に示す。 この実施例は、ド
クターブレード法等によりシート状の誘電体を形成し、
そのシート状誘電体上に所定のパターン電極を印刷し、
それらを積層し、一体焼成して構成したものである。こ
のパターン電極の印刷されたシート状誘電体の平面図を
図3、4に示す。この図3は、シート状誘電体1の一面
にストリップライン2、3、4及び入出力タップ5が印
刷されたものであり、図4は、シート状誘電体6の一面
に図3のストリップライン2、3、4よりも幅の狭いス
トリップライン7、8、9が印刷されたものである。こ
のようにして形成したシート状誘電体を積層し、圧着し
た後一体焼成して、外周の入出力端子10部分を除い
て、全面にアース電極11を形成して、3段のストリッ
プラインフィルタを構成した。この実施例では、複数の
パターン電極を積層して一つのストリップラインを構成
しているが、積層されたストリップラインフィルタの
内、上下方向に幅の狭い電極を配置して電流密度の偏り
を無くしている。尚、各ストリップライン用パターン電
極の一端はアース電極11に接続されている。このパタ
ーン電極は、低抵抗の導体で形成され、又入出力端子と
ストリップライン共振線路との接続は、入出力タップの
代わりに、スルーホールを用いて接続しても良い。
の図1の破断斜視図を図2に示す。 この実施例は、ド
クターブレード法等によりシート状の誘電体を形成し、
そのシート状誘電体上に所定のパターン電極を印刷し、
それらを積層し、一体焼成して構成したものである。こ
のパターン電極の印刷されたシート状誘電体の平面図を
図3、4に示す。この図3は、シート状誘電体1の一面
にストリップライン2、3、4及び入出力タップ5が印
刷されたものであり、図4は、シート状誘電体6の一面
に図3のストリップライン2、3、4よりも幅の狭いス
トリップライン7、8、9が印刷されたものである。こ
のようにして形成したシート状誘電体を積層し、圧着し
た後一体焼成して、外周の入出力端子10部分を除い
て、全面にアース電極11を形成して、3段のストリッ
プラインフィルタを構成した。この実施例では、複数の
パターン電極を積層して一つのストリップラインを構成
しているが、積層されたストリップラインフィルタの
内、上下方向に幅の狭い電極を配置して電流密度の偏り
を無くしている。尚、各ストリップライン用パターン電
極の一端はアース電極11に接続されている。このパタ
ーン電極は、低抵抗の導体で形成され、又入出力端子と
ストリップライン共振線路との接続は、入出力タップの
代わりに、スルーホールを用いて接続しても良い。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、電流密度の偏りがな
く、空気層も生じないので、従来に比較し挿入損失が改
善でき、Qを高くできるとともに、フィルタの小型化が
可能である。
く、空気層も生じないので、従来に比較し挿入損失が改
善でき、Qを高くできるとともに、フィルタの小型化が
可能である。
【図1】本発明に係る一実施例の斜視図である。
【図2】本発明に係る一実施例の破断斜視図である。
【図3】本発明に係る一実施例のシート状誘電体の平面
図である。
図である。
【図4】本発明に係る一実施例のシート状誘電体の平面
図である。
図である。
【図5】本発明の説明図である。
【図6】本発明のストリップライン共振線路の電流密度
分布図である。
分布図である。
【図7】従来例の斜視図である。
【図8】別の従来例の断面図である。
【図9】従来例のストリップライン共振線路の電流密度
分布図である。
分布図である。
1、6 シート状誘電体 2、3、4、7、8、9 ストリップライン 5 入出力タップ 10 入出力端子 11 アース電極 21 導体 22 絶縁体 23 アース電極
Claims (1)
- 【請求項1】 幅の異なる複数の導体を絶縁層を介して
積層し、この積層された複数の導体の一端をアース接続
し、一つのストリップライン共振線路として用いること
を特徴とするストリップラインフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31397292A JPH06140804A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | ストリップラインフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31397292A JPH06140804A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | ストリップラインフィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06140804A true JPH06140804A (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=18047703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31397292A Pending JPH06140804A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | ストリップラインフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06140804A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09148802A (ja) * | 1995-11-20 | 1997-06-06 | Murata Mfg Co Ltd | 積層型バンドパスフィルタ |
US6765460B2 (en) * | 1996-07-15 | 2004-07-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dielectric laminated device including a buried electric conductive member to form a strip line and its method of manufacture |
JP2014036251A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Univ Of Yamanashi | ダブルストリップ共振器 |
WO2021106443A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社村田製作所 | 誘電体共振器、誘電体フィルタ、およびマルチプレクサ |
JPWO2021106442A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP31397292A patent/JPH06140804A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09148802A (ja) * | 1995-11-20 | 1997-06-06 | Murata Mfg Co Ltd | 積層型バンドパスフィルタ |
US6765460B2 (en) * | 1996-07-15 | 2004-07-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dielectric laminated device including a buried electric conductive member to form a strip line and its method of manufacture |
JP2014036251A (ja) * | 2012-08-07 | 2014-02-24 | Univ Of Yamanashi | ダブルストリップ共振器 |
WO2021106443A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社村田製作所 | 誘電体共振器、誘電体フィルタ、およびマルチプレクサ |
JPWO2021106442A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | ||
JPWO2021106443A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | ||
WO2021106442A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社村田製作所 | 分布定数フィルタ、分布定数線路共振器、およびマルチプレクサ |
CN114245955A (zh) * | 2019-11-29 | 2022-03-25 | 株式会社村田制作所 | 电介质谐振器、电介质滤波器、以及多工器 |
CN114747085A (zh) * | 2019-11-29 | 2022-07-12 | 株式会社村田制作所 | 分布常数滤波器、分布常数线路谐振器和多工器 |
CN114245955B (zh) * | 2019-11-29 | 2023-05-23 | 株式会社村田制作所 | 电介质谐振器、电介质滤波器、以及多工器 |
CN114747085B (zh) * | 2019-11-29 | 2023-12-22 | 株式会社村田制作所 | 分布常数滤波器、分布常数线路谐振器和多工器 |
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