JP3176859B2 - 誘電体フィルタ - Google Patents
誘電体フィルタInfo
- Publication number
- JP3176859B2 JP3176859B2 JP35807396A JP35807396A JP3176859B2 JP 3176859 B2 JP3176859 B2 JP 3176859B2 JP 35807396 A JP35807396 A JP 35807396A JP 35807396 A JP35807396 A JP 35807396A JP 3176859 B2 JP3176859 B2 JP 3176859B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- dielectric
- hole
- outer conductor
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
構造に係るもので、特に、減衰極を形成するために容量
を付加するフィルタとして用いるのに適した誘電体フィ
ルタに関するものである。
可能なフィルタとして、誘電体共振器(フィルタ) や積
層LCフィルタが用いられるようになっている。同軸T
EM共振タイプの誘電体フィルタは高いQが得られるた
めに、フィルタ、デュプレクサとして数多く使われてい
る。
複数個接続するものと、誘電体ブロック内に複数の貫通
孔を形成して複数の共振器を一体に形成するものとがあ
る。また、溝を形成した誘電体基板を貼り合わせる構造
なども採用されている。
調整するために、共振器間の誘導結合と容量結合を調整
したり、共振器間に容量やインダクタンスを接続したり
する技術が用いられる。共振器間に容量等を付加するた
めには、外付けの部品が必要となったり、誘電体基板を
用いたりする必要がある。
るために誘電体ブロックの表面に導体膜を形成して、こ
の導体膜によってコンデンサやインダクタを形成する試
みもなされている。しかし、誘電体フィルタに用いられ
る誘電体材料は誘電率が35〜90のものが使用されてお
り、導体膜と他の導体膜との間の浮遊容量が発生して、
特性の劣化を生じる大きな要因となっている。
インダクタンスを得るための導体膜を形成して、部品点
数の少ない誘電体フィルタを得るとともに、その導体膜
と内導体等の他の導体膜との間の浮遊容量を減少させる
ものである。
する導体パターンと誘電体ブロックとの間に、低誘電率
層を形成することによって、上記の課題を解決するもの
である。
電体ブロックの貫通孔内に内導体、貫通孔の伸びる方向
に平行な表面に外導体、貫通孔の開口する一端面に短絡
導体を具えた誘電体フィルタにおいて、外導体が形成さ
れる表面に、外導体とは絶縁されて内導体と対向する複
数の導体膜を具え、それらの導体膜を接続する導体パタ
ーンがガラス層を介して誘電体ブロックの表面に形成さ
れたことに特徴を有するものである。
ブロックの貫通孔内に内導体、貫通孔の伸びる方向に平
行な表面に外導体、貫通孔の開口する一端面に短絡導体
を具えた誘電体フィルタにおいて、外導体が形成される
表面に、外導体とは絶縁されて所定の内導体と対向する
導体膜を具え、その導体膜と入出力電極の一方とを接続
する導体パターンがガラス層を介して誘電体ブロックの
表面に形成されたことに特徴を有するものである。
対向する位置に、外導体とは絶縁された導体膜を形成す
る。この導体膜は外導体の形成と同時に行うことができ
る。この導体膜と接続される他の導体膜との間の誘電体
ブロックの表面にガラス層を形成した後に、このガラス
層の表面に導体膜を接続する導体パターンを形成する。
いて説明する。
る。誘電率が90程度と比較的高いセラミック材料によっ
て三つの貫通孔を有する誘電体ブロック10を形成する。
この誘電体ブロック10の貫通孔内には内導体11を形成
し、この貫通孔の伸びる方向に平行な表面に外導体12を
形成する。図示しないが、貫通孔の開口する端面の一方
にも導体膜が形成されて、短絡導体となる。
外導体12が形成される表面の一部に外導体を形成しない
で、外導体とは絶縁された導体膜15を内導体11と対向す
る位置に形成してある。この導体膜15は内導体11と対向
してその間に容量を形成する。この例では両端の共振器
の内導体11に対向する導体膜15が形成されている。
の表面には、ガラス層16が形成される。このガラス層16
の表面に導体膜15同士を接続する導体パターン17が形成
される。なお、外導体12、導体膜15の形成と同時に端子
電極の導体膜18も形成しておく。
示したように、入出力端の共振器の間に容量C5 が付加
されることになる。この容量を付加した場合には、通過
帯域の低域側に減衰極を形成することが可能となる。ガ
ラスの誘電率は10程度であるので、導体パターン17と内
導体との間の浮遊容量を大幅に低減することができる。
である。誘電率が90程度と比較的高いセラミック材料に
よって二つの貫通孔を有する誘電体ブロック30を形成す
る。この誘電体ブロック30の貫通孔内には内導体31を形
成し、この貫通孔の伸びる方向に平行な表面に外導体32
を形成する。図示しないが、貫通孔の開口する端面の一
方にも導体膜が形成されて、短絡導体となる。
が形成される表面の一部に外導体を形成しないで、外導
体とは絶縁された導体膜35を内導体31と対向する位置に
形成してある。この導体膜35は内導体31と対向してその
間に容量を形成する。この例では出力端の共振器の内導
体31に対向する導体膜35が形成されている。
との間の誘電体ブロック30の表面には、ガラス層36が形
成される。このガラス層36の表面に導体膜35と入力電極
の導体膜38aを接続する導体パターン37が形成される。
なお、外導体32、導体膜35の形成と同時に端子電極の導
体膜38も形成しておく。
図4に示した回路が実現して、入力端と出力側の共振器
との間に容量C8 が付加される。共振器間を誘導結合と
した場合に、通過帯域の高域側に減衰極が得られ、トラ
ップ等として用いることもできる。
ルタや四素子以上の誘電体フィルタにも応用できる。ま
た、導体パターンによってインダクタンスを実現した
り、複数の接続用の導体パターンを形成することも可能
である。
の導体膜によって回路素子を形成することができ、部品
点数の少ない小型の誘電体フィルタを実現することがで
きる。
形成しているので、不要な浮遊容量の発生を最小限とす
ることができ、特性の良好な誘電体フィルタが得られ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の平行な貫通孔を具えた誘電体ブロ
ックの貫通孔内に内導体、貫通孔の伸びる方向に平行な
表面に外導体、貫通孔の開口する一端面に短絡導体を具
えた誘電体フィルタにおいて、外導体が形成される表面
に、外導体とは絶縁されて1つ以上置いた内導体と対向
する2つの導体膜を具え、2つの導体膜の周囲と2つの
導体膜の間では誘電体表面に導体膜が形成されておら
ず、2つの導体膜を接続する導体パターンが誘電体表面
に形成されたガラス層の上に形成されたことを特徴とす
る誘電体フィルタ。 - 【請求項2】 複数の平行な貫通孔を具えた誘電体ブロ
ックの貫通孔内に内導体、貫通孔の伸びる方向に平行な
表面に外導体、貫通孔の開口する一端面に短絡導体を具
えた誘電体フィルタにおいて、外導体が形成される表面
に、外導体とは絶縁されて一方の入出力端子側の端部の
貫通孔に形成された内導体以外の内導体と対向する導体
膜を具え、その導体膜の周囲およびその導体膜と当該一
方の入出力端子との間では誘電体表面に導体膜が形成さ
れておらず、その導体膜と入出力端子の当該一方とを接
続する導体パターンが誘電体表面に形成されたガラス層
の上に形成されたことを特徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項3】 複数の平行な貫通孔を具えた誘電体ブロ
ックの貫通孔内に内導体、貫通孔の伸びる方向に平行な
表面に外導体、貫通孔の開口する一端面に短絡導体を具
えた誘電体フィルタにおいて、外導体が形成される表面
に、外導体とは絶縁されて1つ以上置いた内導体と対向
して容量を形成する2つの導体膜を具え、2つの導体膜
の周囲と2つの導体膜の間では誘電体表面に導体膜が形
成されておらず、2つの導体膜を接続する導体パターン
が誘電体表面に形成されたガラス層の上に形成されたこ
とを特徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項4】 複数の平行な貫通孔を具えた誘電体ブロ
ックの貫通孔内に内導体、貫通孔の伸びる方向に平行な
表面に外導体、貫通孔の開口する一端面に短絡導体を具
えた誘電体フィルタにおいて、外導体が形成される表面
に、外導体とは絶縁されて一方の入出力端子側の端部の
貫通孔に形成された内導体以外の内導体と対向して容量
を形成する導体膜を具え、その導体膜の周囲およびその
導体膜と当該一方の入出力端子との間では誘電体表面に
導体膜が形成されておらず、その導体膜と当該一方の入
出力端子とを接続する導体パターンが誘電体表面に形成
されたガラス層の上に形成されたことを特徴とする誘電
体フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35807396A JP3176859B2 (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 誘電体フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35807396A JP3176859B2 (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 誘電体フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10190311A JPH10190311A (ja) | 1998-07-21 |
JP3176859B2 true JP3176859B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=18457402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35807396A Expired - Lifetime JP3176859B2 (ja) | 1996-12-28 | 1996-12-28 | 誘電体フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3176859B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014037702A (ja) * | 2012-08-14 | 2014-02-27 | Clean Energy Factory Kk | 太陽光発電パネルの支持体及び太陽光発電パネルの施工方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4148423B2 (ja) | 2005-10-13 | 2008-09-10 | Tdk株式会社 | 誘電体装置 |
WO2008136249A1 (ja) | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | 共振素子および、その製造方法 |
-
1996
- 1996-12-28 JP JP35807396A patent/JP3176859B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014037702A (ja) * | 2012-08-14 | 2014-02-27 | Clean Energy Factory Kk | 太陽光発電パネルの支持体及び太陽光発電パネルの施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10190311A (ja) | 1998-07-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6504451B1 (en) | Multi-layered LC composite with a connecting pattern capacitively coupling inductors to ground | |
US7126444B2 (en) | Multi-layer band-pass filter | |
US6222431B1 (en) | Balanced dielectric filter | |
US20020175002A1 (en) | Laminated electronic component | |
KR0141975B1 (ko) | 절연된 필터 단을 갖는 다단 모노리딕식 세라믹 대역 소거 필터 | |
JP3126155B2 (ja) | 高周波フィルタ | |
US6335663B1 (en) | Multiplexer/branching filter | |
JPH10163708A (ja) | 有極型誘電体フィルタ及びこれを用いた誘電体デュプレクサ | |
JP3176859B2 (ja) | 誘電体フィルタ | |
JP3858852B2 (ja) | 2ポート型アイソレータおよび通信装置 | |
JPH07226602A (ja) | 積層型誘電体フィルタ | |
JP3979402B2 (ja) | 2ポート型アイソレータ、その特性調整方法および通信装置 | |
KR100660652B1 (ko) | Mmic형 전자기 노이즈 필터 및 이를 포함한 고주파집적회로소자 | |
JP3295333B2 (ja) | 誘電体フィルタ | |
JPH0741202Y2 (ja) | 誘電体有極形フィルタ | |
JP3650433B2 (ja) | アンテナスイッチ | |
JP3155721B2 (ja) | 誘電体フィルタ | |
JP3306331B2 (ja) | 誘電体フィルタ | |
JPH0621704A (ja) | 高周波フィルタ | |
JPH10242704A (ja) | 誘電体フィルタ | |
JPH0832308A (ja) | 誘電体フィルタとその特性調整方法 | |
JPH0846403A (ja) | 誘電体フィルタ用基板及び誘電体フィルタ | |
JPH0514009A (ja) | ストリツプラインフイルタ | |
JPH07211586A (ja) | チップ型電子部品 | |
JPH04225612A (ja) | フィルタ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080406 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140406 Year of fee payment: 13 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |