JP3979402B2 - 2ポート型アイソレータ、その特性調整方法および通信装置 - Google Patents

2ポート型アイソレータ、その特性調整方法および通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、2ポート型アイソレータ、特に、マイクロ波帯で使用される2ポート型アイソレータ、その特性調整方法および通信装置に関する。
一般に、2ポート型アイソレータは、信号を伝送方向のみに通過させ、逆方向への伝送を阻止する機能を有しており、自動車電話、携帯電話などの移動体通信機器の送信回路部に使用されている。
この種の2ポート型アイソレータ(第1中心電極および第2中心電極の二つの中心電極を有するアイソレータ)として、特許文献1に記載のものが知られている。図20に示すように、この2ポート型アイソレータ300は、フェライト303と、該フェライト303の上面に配置された交差角度φが40度から80度の範囲にある2本の中心電極301,302と、整合用コンデンサC11,C12と、並列コンデンサCwと、抵抗Rとを備えている。第1中心電極301のインダクタンスL1と整合用コンデンサC11とが並列共振回路を構成し、第2中心電極302のインダクタンスL2と整合用コンデンサC12とが並列共振回路を構成している。なお、図20において、符号311は入力端子、312は出力端子、313はアース端子である。
この2ポート型アイソレータ300は、第1および第2中心電極301,302が直交していることから、使用周波数帯域外でも高い減衰量が得られるという利点がある。そして、2ポート型アイソレータ300の構造の大きな特徴は、第1中心電極301の一端を入力ポートP1とし、第2中心電極302の一端を出力ポートP2とし、第1および第2中心電極301,302の他端(共通端)をアースポートP3としていることである。ところが、2ポート型アイソレータ300は、入力端子311から出力端子312に信号が伝搬する際、二つの共振回路が共振し、挿入損失が大きくなるという問題があった。
そこで、この問題を解消するために、特許文献2に記載の低損失の2ポート型アイソレータが提案されている。図21に示すように、この2ポート型アイソレータ320は、フェライト323と、該フェライト323の上面に配置された交差角度θが90度の2本の中心電極321,322と、整合用コンデンサC11,C12と、抵抗Rとを備えている。中心電極321のインダクタンスL1と整合用コンデンサC11とが並列共振回路を構成し、中心電極322のインダクタンスL2と整合用コンデンサC12とが並列共振回路を構成している。なお、図21において、符号331は入力端子、332は出力端子、333はアース端子である。
2ポート型アイソレータ320の構造の大きな特徴は、第1中心電極321の一端を入力ポートP1とし、第1および第2中心電極321,322の他端(共通端)を出力ポートP2とし、第2中心電極322の一端をアースポートP3としていることである。そして、2ポート型アイソレータ320では、入力端子331から出力端子332に信号が伝搬する際、入力ポートP1と出力ポートP2間の共振回路(インダクタンスL1と整合用コンデンサC11からなる共振回路)は共振することがなく、一つの共振回路(出力ポートP2とアースポートP3間に接続されているインダクタンスL2と整合用コンデンサC12からなる共振回路)が共振しているだけなので、挿入損失を大幅に改善することができる。
ところで、2ポート型アイソレータの入力アドミタンスY12は、通常、0.02S+0jSで設計され、そのサセプタンス部は0Sである。インピーダンスで言い換えると、2ポート型アイソレータの入力インピーダンスZ12は、通常、50Ω+0jΩで設計され、そのリアクタンス部は0Ωである。しかし、この2ポート型アイソレータを実際の移動体通信機器の回路基板に実装すると、2ポート型アイソレータの実装面のパッド容量、他の部品との接続線路、回路素子などの影響を受ける。このため、2ポート型アイソレータの入力端子から回路基板を見たアドミタンスY11のサセプタンス部は必ずしも0Sではなく、プラスの数値(容量性)やマイナスの数値(誘導性)をとることが多い。
一方、2ポート型アイソレータの入力端子での電力損失を少なくして、最大の電力を通すためには、入力アドミタンスY12をアドミタンスY11の複素共役にする(マッチングさせる)必要がある。つまり、入力アドミタンスY12のサセプタンス部を、アドミタンスY11のサセプタンス部に合わせて誘導性や容量性にする必要がある。
図20に示した2ポート型アイソレータ300の場合には、入力端子311とアースの間に、中心電極301と並列に整合用コンデンサC11が接続されている。従って、この整合用コンデンサC11の静電容量値を調整することによって、入力アドミタンスY12をアドミタンスY11の複素共役に容易にすることができる。
ところが、図21に示した2ポート型アイソレータ320の場合には、入力端子331とアースの間に、中心電極321と並列に整合用コンデンサが接続されていない。このため、前述の2ポート型アイソレータ300のような調整を行うことができない。入力端子331に、中心電極321と並列に整合用コンデンサを接続することも考えられるが、回路素子が増えてしまい、小型化や低コストの妨げとなる。また、回路素子間の接続箇所も増え、信頼性も低下する。
特開2003−46307号公報 特開平9−232818号公報
そこで、本発明の目的は、回路素子を増やすことなく、第1入出力ポートでのアドミタンスのマッチング調整を行うことができる2ポート型アイソレータ、その特性調整方法および通信装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る2ポート型アイソレータは、
(a)永久磁石と、
(b)永久磁石により直流磁界が印加されるフェライトと、
(c)フェライトに配置され、一端が第1入出力ポートに電気的に接続され、他端が第2入出力ポートに電気的に接続されている第1中心電極と、
(d)第1中心電極と電気的絶縁状態で交差してフェライトに配置され、一端が第2入出力ポートに電気的に接続され、他端がアースポートに電気的に接続されている第2中心電極と、
(e)第1入出力ポートと第2入出力ポートの間に電気的に接続された第1整合用コンデンサと、
(f)第1入出力ポートと第2入出力ポートの間に電気的に接続された抵抗と、
(g)第2入出力ポートとアースポートの間に電気的に接続された第2整合用コンデンサと、
(h)第1入出力ポートに電気的に接続された第1入出力端子と、
(i)第2入出力ポートに電気的に接続された第2入出力端子とを備え、
(j)第1入出力ポートおよび第2入出力ポートのうちいずれか一方を入力ポートにし
、他方を出力ポートにしている。
そして、第1中心電極と第2中心電極の交差角度を90度より狭い角度に調整して第1入出力ポートでのアドミタンスのサセプタンス部を通過帯域の中心周波数で負にしたり、あるいは、第1中心電極と第2中心電極の交差角度を90度より広い角度に調整して第1入出力ポートでのアドミタンスのサセプタンス部を通過帯域の中心周波数で正にしたりする。より具体的には、第1入出力ポートでのアドミタンスが外部回路と複素共役をもつように設定されている。
以上の構成により、第1入出力ポートでのアドミタンスを外部回路の複素共役に容易にすることができ、第1入出力ポートでのアドミタンスのマッチング調整が容易になる。また、第1入出力ポートと第1入出力端子との間にコンデンサやインダクタを電気的に直列に接続することによって、第1入出力端子での入力アドミタンスを0.02Sより大きくできる。つまり、第1入出力端子での入力インピーダンスを50Ωより低くできる。また、一端が第1入出力ポートに電気的に接続されかつ他端が第1入出力端子に電気的に接続されたインダクタと、インダクタの他端にシャント接続されたコンデンサとを備えることによって、第1入出力端子と第1入出力ポート間にローパスフィルタが形成されているアイソレータが得られる。
さらに、第1入出力ポートとアースの間にコンデンサを電気的に接続することにより、アイソレータ全体の合計容量が小さくなり、アイソレータを小型化できる。
また、本発明に係る特性調整方法は、前記(a)〜(j)の構成を備えた2ポート型アイソレータにおいて、前記第1中心電極と前記第2中心電極の交差角度を変えることによって、前記第1入出力ポートでのアドミタンスのサセプタンス部を調整することを特徴とする。
また、本発明に係る通信装置は、上述の2ポート型アイソレータを備えることにより、特性が向上する。
本発明では、第1中心電極と第2中心電極の交差角度を90度より狭い角度に調整して第1入出力ポートでのアドミタンスのサセプタンス部を通過帯域の中心周波数で負にしたり、あるいは、第1中心電極と第2中心電極の交差角度を90度より広い角度に調整して第1入出力ポートでのアドミタンスのサセプタンス部を通過帯域の中心周波数で正にしたりすることにより、第1入出力ポートでのアドミタンスを外部回路の複素共役に容易にすることができる。従って、第1入出力ポートでのアドミタンス調整が容易になる。この結果、マッチング調整不具合による電力損失を低減できる2ポート型アイソレータや通信装置を得ることができる。
以下に、本発明に係る2ポート型アイソレータ、その特性調整方法および通信装置の実施例について添付図面を参照して説明する。
[第1実施例、図1〜図8]
本発明に係る2ポート型アイソレータの一実施例の分解斜視図を図1に示す。該2ポート型アイソレータ1は、集中定数型アイソレータである。図1に示すように、2ポート型アイソレータ1は、概略、金属製上側ケース4と金属製下側ケース8とからなる金属ケースと、ケース8と一体化されている樹脂ケース3と、永久磁石9と、フェライト20と中心電極21,22とからなる中心電極組立体13と、積層基板30とを備えている。
金属製下側ケース8は左右の側壁8aと底壁8bとを有している。下側ケース8はインサートモールド法によって、樹脂ケース3と一体成形されている。下側ケース8の底壁8bの対向する一対の辺からは、それぞれ2本のアース端子16が延在している(奥側の2本のアース端子は図示せず)。金属製上側ケース4および金属製下側ケース8は磁気回路を形成するため、例えば、軟鉄などの強磁性体からなる材料で形成され、その表面にAg
やCuがめっきされる。
中心電極組立体13は、円板状のマイクロ波フェライト20の上面に2組の第1および第2中心電極21,22を、絶縁層(図示せず)を介在させて交差するように配置している。二つの中心電極21,22の交差角度θは90度と異なる角度に調整されている。本第1実施例では、中心電極21,22を最外幅が平行な二つのラインで構成したが、一つあるいは三つ以上のラインで構成してもよいし、非平行や湾曲の形状の中心電極であってもよい。第1中心電極21と第2中心電極22のそれぞれの両端部21a,21b、22a,22bは、フェライト20の下面に延在し、それぞれの端部21a〜22bが相互に分離している。
中心電極21,22は銅箔を用いてフェライト20に巻きつけてもよいし、フェライト20上あるいは内部に銀ペーストを印刷して形成してもよい。あるいは、特開平9−232818号公報記載のように積層基板で形成されていてもよい。ただし、印刷した方が中心電極21,22の位置精度が高いので、積層基板30との接続が安定する。特に、今回のように微小な中心電極用接続電極51〜54(後述)で接続する場合には、中心電極21,22を印刷形成した方が信頼性、作業性が良い。
積層基板30は、図2に示すように、中心電極用接続電極51〜54と、コンデンサ電極56や抵抗27を裏面に設けた誘電体シート41と、コンデンサ電極57を裏面に設けた誘電体シート42と、グランド電極58を裏面に設けた誘電体シート43などにて構成されている。中心電極用接続電極51は入力ポートP1とされ、中心電極用接続電極53,54は出力ポートP2とされ、中心電極用接続電極52はアースポートP3とされる。
この積層基板30は、以下のようにして作製される。すなわち、誘電体シート41〜43は、Al23を主成分とし、SiO2,SrO,CaO,PbO,Na2O,K2O,M
gO,BaO,CeO2,B23のうちの1種類あるいは複数種類を副成分として含む低
温焼結誘電体材料にて作製する。
さらに、積層基板30の焼成条件(特に焼成温度1000℃以下)では焼成せず、積層基板30の基板平面方向(X−Y方向)の焼成収縮を抑制する収縮抑制シート46,47を作製する。この収縮抑制シート46,47の材料は、アルミナ粉末および安定化ジルコニア粉末の混合材料である。シート41〜43,46,47の厚みは10μm〜200μm程度である。
電極51〜54,56〜58は、パターン印刷などの方法によりシート41〜43,46の裏面に形成される。電極51〜54,56〜58の材料としては、抵抗率が低く、誘電体シート41〜43と同時焼成可能なAg,Cu,Ag−Pdなどが用いられる。
抵抗27は、パターン印刷等の方法により誘電体シート41の裏面に形成される。抵抗27の材料としては、サーメット、カーボン、ルテニウムなどが使用される。抵抗27は積層基板30の上面に印刷で形成してもよいし、チップ抵抗で形成してもよい。
ビアホール60や側面ビアホール65は、誘電体シート41〜43にレーザ加工やパンチング加工などにより、予めビアホール用孔をあけた後、そのビアホール用孔に導電ペーストを充填することにより形成される。
コンデンサ電極57は、誘電体シート42を間に挟んでコンデンサ電極56に対向して整合用コンデンサ25を構成する。さらに、コンデンサ電極57は、誘電体シート43を間に挟んでグランド電極58に対向して整合用コンデンサ26を構成する。これら整合用
コンデンサ25,26や抵抗27は、電極51〜54やビアホール60,65とともに、積層基板30の内部に電気回路を構成する。
以上の誘電体シート41〜43は積層され、さらに、誘電体シート41〜43の積層体の上下両側から収縮抑制シート46,47で挟み込んだ後、焼成される。これにより、焼結体が得られ、その後、超音波洗浄法や湿式ホーニング法によって、未焼結の収縮抑制シート46,47を除去し、図1に示すような積層基板30とする。
図1に示すように、樹脂ケース3は底部3aと二つの側部3bを有している。底部3aには、金属製下側ケース8の底壁8bが広面積に露出している。樹脂ケース3には入力端子14(図4参照)および出力端子15がインサートモールドされている。入力端子14および出力端子15はそれぞれ一端が樹脂ケース3の外側面に露出し、他端が樹脂ケース3の底部3aに露出して入力引出電極14aおよび出力引出電極(図示せず)とされている。アース端子16はそれぞれ、樹脂ケース3の対向する外側面から外方向へ導出している。
以上の構成部品は以下のようにして組み立てられる。すなわち、図1に示すように、中心電極組立体13の中心電極21,22の各々の端部21a〜22bが積層基板30の表面に形成された中心電極用接続電極51〜54にはんだにて電気的に接続されることにより、積層基板30上に中心電極組立体13が実装される。なお、中心電極21,22と中心電極用接続電極51〜54のはんだ付けは、マザーボード状態の積層基板30に対して効率良く行ってもよい。永久磁石9は、金属製上側ケース4と中心電極組立体13の間に配置されている。
積層基板30は金属製下側ケース8と一体成形している樹脂ケース3内に収容される。積層基板30の下面に配設されているグランド電極58は、はんだによって底壁8bに接続固定される。同様に、積層基板30の端面に配設されている二つの側面ビアホール65は、それぞれはんだによって入力引出電極14aおよび出力引出電極に接続固定される。
そして、金属製下側ケース8と金属製上側ケース4は、はんだ等で接合することにより金属ケースを構成し、ヨークとしても機能する。つまり、この金属ケースは、永久磁石9と中心電極組立体13と積層基板30を囲む磁路を形成する。また、永久磁石9はフェライト20に直流磁界を印加する。
こうして、図3に示す2ポート型アイソレータ1が得られる。図4はアイソレータ1の電気等価回路図である。この電気等価回路図は、図21に記載した従来の2ポート型アイソレータ320の電気等価回路図と実質上同様のものである。第1中心電極21の一端部21aは、入力ポートP1(中心電極用接続電極51)を介して入力端子14に電気的に接続されている。第1中心電極21の他端部21bは、出力ポートP2(中心電極用接続電極54)を介して出力端子15に電気的に接続されている。第2中心電極22の一端部22aは、出力ポートP2(中心電極用接続電極53)を介して出力端子15に電気的に接続されている。第2中心電極22の他端部22bは、アースポートP3(中心電極用接続電極52)を介してアース端子16に電気的に接続されている。整合用コンデンサ25と抵抗27からなる並列RC回路は、入力ポートP1と出力ポートP2の間に電気的に接続されている。整合用コンデンサ26は出力ポートP2とアースポートP3の間に電気的に接続されている。アースポートP3はアース端子16に電気的に接続されている。
以上の構成からなる2ポート型アイソレータ1は、第1中心電極21と第2中心電極22の交差角度θが90度であった図21に記載の従来の2ポート型アイソレータ320と違って、交差角度θが90度と異なる角度に調整され、入力ポートP1での入力アドミタ
ンスが外部回路と複素共役をもっている。従って、入力ポートP1での入力アドミタンスY2のマッチング調整が容易になる。この結果、マッチング調整不具合による電力損失を低減できる2ポート型アイソレータ1を得ることができる。
ここで、交差角度θは、図5に示すように、第1中心電極21と第2中心電極22の最外幅の中心線が交わる角度を意味する。つまり、第1中心電極21の入力P1側の端部21aと、第2中心電極22のアースポートP3側の端部22bとがなす角度を意味する。
表1は、2ポート型アイソレータ1の第1および第2中心電極21,22の交差角度θを種々変えたときの、入力ポートP1での入力アドミタンスY2(通過帯域の中心周波数:926.5MHz)を示す表である。比較のために、表1には、中心電極21,22の交差角度θが90度の従来の2ポート型アイソレータ320(図21参照)の入力アドミタンスY12も記載している。また、図6は、その入力アドミタンスチャートである。ここに、表1中のインダクタンスは比透磁率を1と仮定した場合の中心電極21,22の自己インダクタンスで、実際にはこれにフェライト20などによる実効透磁率を掛けたものがインダクタンスL1,L2となる。
また、第1中心電極21と第2中心電極22の相互インダクタンスは、交差角度θを広くすると減少し、狭くすると増加する。このため、交差角度θを変えると、入力ポートP1での入力アドミタンスY2だけでなく、アイソレーションの共振周波数(図7参照)や出力ポートP2での出力反射損失の共振周波数(図8参照)がずれる。そこで、表1に示すように、交差角度θを変更した場合には、アイソレーションの共振周波数が所望の周波数になるように、整合用コンデンサ25の静電容量C1を調整し、かつ、出力反射損失の共振周波数が所望の周波数になるように、整合用コンデンサ26の静電容量C2を調整する必要がある。
Figure 0003979402
表1および図6より、評価例1〜評価例3のように、第1中心電極21と第2中心電極22の交差角度θを90度より狭い角度にすることにより、入力ポートP1での入力アドミタンスY2のサセプタンス部を通過帯域の中心周波数で負(誘導性)にできる。このとき、交差角度θを狭くするにつれて、サセプタンスの絶対値は大きくなる。
逆に、評価例4〜評価例6のように、交差角度θを90度より広い角度にすることにより、入力ポートP1での入力アドミタンスY2のサセプタンス部を通過帯域の中心周波数で正(容量性)にできる。このとき、交差角度θを広くするにつれて、サセプタンスの絶対値は大きくなる。一方、交差角度θが90度のときはサセプタンスはゼロである。
このように、二つの中心電極21,22の交差角度θを変えることにより、コンダクタ
ンスを殆ど変化させることなく、サセプタンスを変えることができる。フェライト20はテンソル透磁率をもち、その要素は複素数であるため、中心電極21,22の自己インダクタンス、相互インダクタンスは複素数となる。また、中心電極21,22間の交差角度θを変えると、中心電極21,22の相互インダクタンスが変化し、入力アドミタンスY2が変化する。図20に示した従来のアイソレータ300の場合、交差角度φを変えると相互インダクタンスが変化し、入力アドミタンスY12の実部(コンダクタンス)、虚部(サセプタンス)共に変化する。これは相互インダクタンスが複素数であり、交差角度φを変えることにより実部、虚部共に変化するからである。
一方、本第1実施例の場合、交差角度θを変えると相互インダクタンスはアイソレータ300と同様に変化するが、入力アドミタンスY2のサセプタンスのみ変化し、コンダクタンスは変化しない。これは入力ポートP1側からみた場合、中心電極21,22が直列接続されており、相互インダクタンスの実部の変化が相殺されているからである。
従って、二つの中心電極21,22の交差角度θを変えることにより、入力ポートP1での入力アドミタンスY2を外部回路の複素共役に容易にすることができる。この結果、入力ポートP1での入力アドミタンスY2のマッチング調整が容易にでき、ミスマッチングによる電力損失を低減できる。また、交差角度θが狭い場合には、アイソレータ1の静電容量C1,C2を小さくできるので、アイソレータ1を小型化できる。
なお、交差角度θの範囲は、60度〜87度、並びに、93度〜120度が好ましい。交差角度θが90度に近付き過ぎると、サセプタンスの変化が小さ過ぎて効果がなく、逆に、90度から離れ過ぎると、サセプタンスの変化が大き過ぎて実用的でないからである。
[第2実施例、図9および図10]
第2実施例の2ポート型アイソレータ1Aは、図9に示すように入力端子14から見た入力アドミタンスY2’を0.02Sより大きく(50Ωよりもローインピーダンス化)するために、入力端子14と入力ポートP1の間に直列にインダクタ28を接続したものである。この2ポート型アイソレータ1Aは、図1に示した構造において、積層基板30の代わりに、図10に示した積層基板30Aを用いたものである。図10において符号44は誘電体シート、28はインダクタである。本第2実施例では、インダクタンスL3を有するインダクタ28を積層基板30Aに内蔵しているが、チップインダクタや空芯コイルを用いて積層基板30Aに表面実装したものであってもよい。
表2は、2ポート型アイソレータ1Aの第1および第2中心電極21,22の交差角度θを90度より広くしたときの、入力端子14から見た入力アドミタンスY2’(通過帯域の中心周波数:926.5MHz)を示す表である。交差角度θを90度より広い角度にしているので、入力ポートP1での入力アドミタンスY2のサセプタンス部は通過帯域の中心周波数で正である(表1の評価例4〜6参照)。一方、入力端子14での入力アドミタンスY2’のサセプタンス部は基本的にはゼロである。
Figure 0003979402
表2より、二つの中心電極21,22の交差角度θを90度より広くすることにより、入力ポートP1に一つのインダクタ28を接続するだけで、入力端子14から見た入力アドミタンスY2’を0.02Sより大きくできることがわかる。これに対して、中心電極21,22の交差角度θが90度の従来の2ポート型アイソレータ320(図21参照)の場合には、入力アドミタンスY2’を0.02Sよりも大きく(50Ωよりもローインピーダンス化)するために入力ポートP1に直列インダクタと並列コンデンサを接続しなければならなかった。この結果、本第2実施例の2ポート型アイソレータ1Aは、小型化および低価格化が可能となる。また、素子間の接続箇所も低減でき、信頼性の優れたアイソレータ1Aが得られる。
[第3実施例、図11および図12]
第3実施例の2ポート型アイソレータ1Bは、図11に示すように入力端子14から見た入力アドミタンスY2’を0.02Sより大きく(50Ωよりもローインピーダンス化)するために、入力端子14と入力ポートP1の間に直列にコンデンサ29を接続したものである。この2ポート型アイソレータ1Bは、図1に示した構造において、積層基板30の代わりに、図12に示した積層基板30Bを用いたものである。図12において符号44は誘電体シート、59はコンデンサ電極である。本第3実施例では、静電容量C3を有するコンデンサ29を積層基板30Bに内蔵しているが、チップコンデンサを用いて積層基板30Bに表面実装したものであってもよい。
表3は、2ポート型アイソレータ1Bの第1および第2中心電極21,22の交差角度θを90度より狭くしたときの、入力端子14から見た入力アドミタンスY2’(通過帯域の中心周波数:926.5MHz)を示す表である。交差角度θを90度より狭い角度にしているので、入力ポートP1での入力アドミタンスY2のサセプタンス部は通過帯域の中心周波数で負である(表1の評価例1〜3参照)。一方、入力端子14での入力アドミタンスY2’のサセプタンス部は基本的にはゼロである。
Figure 0003979402
表3より、二つの中心電極21,22の交差角度θを90度より狭くすることにより、入力ポートP1に一つのコンデンサ29を接続するだけで、入力端子14から見た入力アドミタンスY2’を0.02Sより大きくできることがわかる。この結果、本第3実施例の2ポート型アイソレータ1Bは、小型化および低価格化が可能となる。また、素子間の接続箇所も低減でき、信頼性の優れたアイソレータ1Bが得られる。さらに、静電容量C1,C2,C3の合計容量が、前記第2実施例の2ポート型アイソレータ1Aの静電容量C1,C2の合計容量より小さくできるので、本第3実施例の2ポート型アイソレータ1Bは、第2実施例の2ポート型アイソレータ1Aより小型化できる。
[第4実施例、図13〜図16]
第4実施例の2ポート型アイソレータ1Cは、2倍波や3倍波の高周波を除去するため
に、図13に示すように入力端子14と入力ポートP1の間に、インダクタ28およびコンデンサ29からなるローパスフィルタを接続したものである。つまり、入力ポートP1に接続された直列インダクタ28の他端に、並列コンデンサ29がシャント接続されている。この2ポート型アイソレータ1Cは、図14に示すように、図1に示した構造において、積層基板30の代わりに、積層基板30Cとチップインダクタ28を用いたものである。図15に積層基板30Cの分解斜視図を示す。図15において、符号55はコンデンサ電極である。本第4実施例では、チップインダクタ28を用いているが、空芯コイルでもよいし、積層基板30Cに内蔵したものであってもよい。
表4は、2ポート型アイソレータ1Cの第1および第2中心電極21,22の交差角度θを90度より広くしたときの、2倍波および3倍波のそれぞれの減衰量を示す表である。比較のために、表4には、中心電極21,22の交差角度θが90度の従来の2ポート型アイソレータ320(図21参照)の高調波の減衰量も記載している。交差角度θを90度より広い角度にしているので、入力ポートP1での入力アドミタンスY2のサセプタンス部は通過帯域の中心周波数で正である(表1の評価例4〜6参照)。一方、入力端子14での入力アドミタンスY2’のサセプタンス部は基本的にはゼロである。また、図16は2ポート型アイソレータ1Cと従来の2ポート型アイソレータ320の減衰特性を示すグラフである。
Figure 0003979402
表4および図16より、二つの中心電極21,22の交差角度θを90度より広くすることにより、インダクタ28およびコンデンサ29の2素子からなるローパスフィルタを入力ポートP1に接続するだけで、2倍波や3倍波の高調波を除去できることがわかる。これに対して、中心電極21,22の交差角度θが90度の従来の2ポート型アイソレータ320(図21参照)の場合には、高調波を除去するために入力ポートP1に、1個の直列インダクタと2個の並列コンデンサとからなるπ型LCフィルタを接続しなければならなかった。この結果、本第4実施例の2ポート型アイソレータ1Cは小型化および低価格化が可能となる。また、素子間の接続箇所も低減でき、信頼性の優れたアイソレータ1Cが得られる。
[第5実施例、図17および図18]
第5実施例の2ポート型アイソレータ1Dは、図17に示すように入力ポートP1とアースの間にコンデンサ29が電気的に接続されている。この2ポート型アイソレータ1Dは、図1に示した構造において、積層基板30の代わりに、図18に示した積層基板30Dを用いたものである。本第5実施例では、静電容量C3を有するコンデンサ29を積層基板30Dに内蔵しているが、チップコンデンサを用いて積層基板30Dに表面実装したものであってもよい。
ここで、入力端子14での入力アドミタンスY2’のサセプタンスを基本的にゼロにするためには、コンデンサ29の静電容量C3が以下の式を満足するように設定されておればよい。
C3=−S/ω
ω:角周波数
S:表1の評価例1〜評価例3のサセプタンス
このようにして決定したコンデンサ29の静電容量C3を表5に示す。なお、周波数は926.5MHzである。交差角度θを90度より狭い角度にしているので、入力ポートP1での入力アドミタンスY2のサセプタンス部は通過帯域の中心周波数で負である。
Figure 0003979402
表5より、評価例16〜18のそれぞれの静電容量C1,C2,C3の合計容量は、従来の2ポート型アイソレータの静電容量C1,C2の合計容量(表1の従来例を参照)より小さくできる。従って、二つの中心電極21,22の交差角度θを90度より狭くし、かつ、並列コンデンサ29を入力ポートP1に接続することにより、従来より合計容量を小さくでき、2ポート型アイソレータ1Dを小型化できる。
[第6実施例、図19]
第6実施例は、本発明に係る通信装置として、携帯電話を例にして説明する。
図19は携帯電話220のRF部分の電気回路ブロック図である。図19において、222はアンテナ素子、223はデュプレクサ、231は送信側アイソレータ、232は送信側増幅器、233は送信側段間用帯域通過フィルタ、234は送信側ミキサ、235は受信側増幅器、236は受信側段間用帯域通過フィルタ、237は受信側ミキサ、238は電圧制御発振器(VCO)、239はローカル用帯域通過フィルタである。
ここに、送信側アイソレータ231として、前記第1〜第5実施例の2ポート型アイソレータ1,1A,1B,1C,1Dを使用することができる。これらのアイソレータを実装することにより、電気的特性の向上した、かつ、信頼性の高い携帯電話を実現することができる。
[他の実施例]
なお、本発明は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。例えば、永久磁石9のN極とS極を反転させれば、入力ポートP1と出力ポートP2が入れ替わる。ただし、ポートP2を入力、ポートP1を出力とした場合には、入力反射損失が相対的に狭帯域となり、出力反射損失が相対的に広帯域となる。
本発明に係る2ポート型アイソレータの一実施例を示す分解斜視図。 図1に示した積層基板の分解斜視図。 図1に示した2ポート型アイソレータの外観斜視図。 図1に示した2ポート型アイソレータの電気等価回路図。 中心電極の交差角度θを示す説明図。 図1に示した2ポート型アイソレータの入力アドミタンスチャート。 アイソレーションの共振周波数を示すグラフ。 出力ポートP2での出力反射損失の共振周波数を示すグラフ。 本発明に係る2ポート型アイソレータの別の実施例を示す電気等価回路図。 図9に示した2ポート型アイソレータの積層基板の分解斜視図。 本発明に係る2ポート型アイソレータのさらに別の実施例を示す電気等価回路図。 図11に示した2ポート型アイソレータの積層基板の分解斜視図。 本発明に係る2ポート型アイソレータのさらに別の実施例を示す電気等価回路図。 図13に示した2ポート型アイソレータを示す分解斜視図。 図14に示した積層基板の分解斜視図。 減衰特性を示すグラフ。 本発明に係る2ポート型アイソレータのさらに別の実施例を示す電気等価回路図。 図17に示した2ポート型アイソレータの積層基板の分解斜視図。 本発明に係る通信装置の一実施例を示す電気回路ブロック図。 従来の2ポート型アイソレータを示す電気等価回路図。 さらに別の従来の2ポート型アイソレータを示す電気等価回路図。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D…集中定数型アイソレータ
4…金属製上側ケース
8…金属製下側ケース
9…永久磁石
13…中心電極組立体
14…入力端子
15…出力端子
16…アース端子
20…フェライト
21…第1中心電極
22…第2中心電極
25,26…整合用コンデンサ
27…抵抗
28…インダクタ
29…コンデンサ
30,30A,30B,30C,30D…積層基板
41〜44…誘電体シート
55,56,57,59…コンデンサ電極
58…グランド電極
220…携帯電話
P1…入力ポート
P2…出力ポート
P3…アースポート
θ…交差角度

Claims (9)

  1. 永久磁石と、
    前記永久磁石により直流磁界が印加されるフェライトと、
    前記フェライトに配置され、一端が第1入出力ポートに電気的に接続され、他端が第2入出力ポートに電気的に接続されている第1中心電極と、
    前記第1中心電極と電気的絶縁状態で交差して前記フェライトに配置され、一端が第2入出力ポートに電気的に接続され、他端がアースポートに電気的に接続されている第2中心電極と、
    前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートの間に電気的に接続された第1整合用コンデンサと、
    前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートの間に電気的に接続された抵抗と、
    前記第2入出力ポートと前記アースポートの間に電気的に接続された第2整合用コンデンサと、
    前記第1入出力ポートに電気的に接続された第1入出力端子と、
    前記第2入出力ポートに電気的に接続された第2入出力端子とを備え、
    前記第1入出力ポートおよび前記第2入出力ポートのうちいずれか一方を入力ポートにし、他方を出力ポートにするとともに、前記第1中心電極と前記第2中心電極の交差角度が90度より狭い角度に調整され、前記第1入出力ポートでのアドミタンスのサセプタンス部が通過帯域の中心周波数で負であること、
    を特徴とする2ポート型アイソレータ。
  2. 永久磁石と、
    前記永久磁石により直流磁界が印加されるフェライトと、
    前記フェライトに配置され、一端が第1入出力ポートに電気的に接続され、他端が第2入出力ポートに電気的に接続されている第1中心電極と、
    前記第1中心電極と電気的絶縁状態で交差して前記フェライトに配置され、一端が第2入出力ポートに電気的に接続され、他端がアースポートに電気的に接続されている第2中心電極と、
    前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートの間に電気的に接続された第1整合用コンデンサと、
    前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートの間に電気的に接続された抵抗と、
    前記第2入出力ポートと前記アースポートの間に電気的に接続された第2整合用コンデンサと、
    前記第1入出力ポートに電気的に接続された第1入出力端子と、
    前記第2入出力ポートに電気的に接続された第2入出力端子とを備え、
    前記第1入出力ポートおよび前記第2入出力ポートのうちいずれか一方を入力ポートにし、他方を出力ポートにするとともに、前記第1中心電極と前記第2中心電極の交差角度が90度より広い角度に調整され、前記第1入出力ポートでのアドミタンスのサセプタンス部が通過帯域の中心周波数で正であること、
    を特徴とする2ポート型アイソレータ。
  3. 前記第1入出力ポートでのアドミタンスが外部回路と複素共役をもつように設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の2ポート型アイソレータ。
  4. 前記第1入出力ポートと前記第1入出力端子との間にコンデンサが電気的に直列に接続されていることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の2ポート型アイソレータ。
  5. 前記第1入出力ポートと前記第1入出力端子との間にインダクタが電気的に直列に接続されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の2ポート型アイソレータ。
  6. 一端が第1入出力ポートに電気的に接続されかつ他端が前記第1入出力端子に電気的に接続されたインダクタと、前記インダクタの他端にシャント接続されたコンデンサとを備えていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の2ポート型アイソレータ。
  7. 前記第1入出力ポートとアースの間にコンデンサが電気的に接続されていることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の2ポート型アイソレータ。
  8. 永久磁石と、
    前記永久磁石により直流磁界が印加されるフェライトと、
    前記フェライトに配置され、一端が第1入出力ポートに電気的に接続され、他端が第2入出力ポートに電気的に接続されている第1中心電極と、
    前記第1中心電極と電気的絶縁状態で交差して前記フェライトに配置され、一端が第2入出力ポートに電気的に接続され、他端がアースポートに電気的に接続されている第2中心電極と、
    前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートの間に電気的に接続された第1整合用コンデンサと、
    前記第1入出力ポートと前記第2入出力ポートの間に電気的に接続された抵抗と、
    前記第2入出力ポートと前記アースポートの間に電気的に接続された第2整合用コンデンサと、
    前記第1入出力ポートに電気的に接続された第1入出力端子と、
    前記第2入出力ポートに電気的に接続された第2入出力端子とを備え、
    前記第1入出力ポートおよび前記第2入出力ポートのうちいずれか一方を入力ポートにし、他方を出力ポートにした、
    2ポート型アイソレータの特性調整方法において、
    前記第1中心電極と前記第2中心電極の交差角度を変えることによって、前記第1入出力ポートでのアドミタンスのサセプタンス部を調整すること、
    を特徴とする2ポート型アイソレータの特性調整方法。
  9. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の2ポート型アイソレータを備えたことを特徴とする通信装置。
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