JPH07321518A - 誘電体共振器 - Google Patents
誘電体共振器Info
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- JPH07321518A JPH07321518A JP13951294A JP13951294A JPH07321518A JP H07321518 A JPH07321518 A JP H07321518A JP 13951294 A JP13951294 A JP 13951294A JP 13951294 A JP13951294 A JP 13951294A JP H07321518 A JPH07321518 A JP H07321518A
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- Japan
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- dielectric
- dielectric resonator
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製作が容易であり、且つ表面実装が可能な1
/2波長型同軸誘電体共振器を提供する。 【構成】 円筒状誘電体2の貫通孔5に内導体6を設け
る。誘電体2の外周面7の中央領域に外導体8を設け
る。第1及び第2の端面3、4及びこの近傍の外周面に
第1及び第2の端部導体9、10を設ける。左右対称に
リング状に2つの分離領域11、12を設ける。第1及
び第2の端部導体9、10の一方を信号伝送ラインに接
続する。
/2波長型同軸誘電体共振器を提供する。 【構成】 円筒状誘電体2の貫通孔5に内導体6を設け
る。誘電体2の外周面7の中央領域に外導体8を設け
る。第1及び第2の端面3、4及びこの近傍の外周面に
第1及び第2の端部導体9、10を設ける。左右対称に
リング状に2つの分離領域11、12を設ける。第1及
び第2の端部導体9、10の一方を信号伝送ラインに接
続する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯電話機等に使用され
る誘電体共振器に関する。
る誘電体共振器に関する。
【0002】
【従来の技術】バンドパスフィルタ又はバンドストップ
フィルタを構成するための従来の典型的なTEMモード
のλ/4同軸型誘電体共振器は筒状誘電体と、この貫通
孔に設けられた内導体と、この外周面に設けられた外導
体と、誘電体の一方の端面において内導体と外導体とを
接続する短絡導体とから成る。この種の同軸型誘電体共
振器の内導体と外導体との間には誘電体が充填されてい
るので、共振器の長さをλ/4(ここでλは基本波の波
長)よりも短くすることができる。即ち、共振器の長さ
Dはほぼ次式の値になる。 D=λ0 /{4(εr)1/2 } ここでεrは誘電体の比誘電率、λ0 は真空中の波長で
あって共振周波数f0と次式の関係を有する。 λ0 =C/f0 但しCは光速である。また、両端を開放した又は両端を
短絡したλ/2型誘電体共振器も知られている。
フィルタを構成するための従来の典型的なTEMモード
のλ/4同軸型誘電体共振器は筒状誘電体と、この貫通
孔に設けられた内導体と、この外周面に設けられた外導
体と、誘電体の一方の端面において内導体と外導体とを
接続する短絡導体とから成る。この種の同軸型誘電体共
振器の内導体と外導体との間には誘電体が充填されてい
るので、共振器の長さをλ/4(ここでλは基本波の波
長)よりも短くすることができる。即ち、共振器の長さ
Dはほぼ次式の値になる。 D=λ0 /{4(εr)1/2 } ここでεrは誘電体の比誘電率、λ0 は真空中の波長で
あって共振周波数f0と次式の関係を有する。 λ0 =C/f0 但しCは光速である。また、両端を開放した又は両端を
短絡したλ/2型誘電体共振器も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多くの場
合、誘電体共振器は、回路基板に取付けて使用される。
このため、従来は金属端子を貫通孔に挿入して内導体に
接続した。従って、誘電体共振器及びフィルタ回路装置
の構成が複雑になり且つ製造が面倒であった。
合、誘電体共振器は、回路基板に取付けて使用される。
このため、従来は金属端子を貫通孔に挿入して内導体に
接続した。従って、誘電体共振器及びフィルタ回路装置
の構成が複雑になり且つ製造が面倒であった。
【0004】そこで、本発明の目的は製造が容易であ
り、且つ回路基板に対する装着が容易である誘電体共振
器を提供することにある。
り、且つ回路基板に対する装着が容易である誘電体共振
器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1の発明は、互いに対向する第1及び第2の端
面と外周面と前記第1の端面から前記第2の端面に至る
貫通孔とを有する筒状誘電体と、前記貫通孔に形成され
た内導体と、前記誘電体の外周面の中央領域に形成され
た外導体と、前記第1の端面と前記外周面の前記第1の
端面の近傍とに形成され且つ前記内導体に接続された第
1の端部導体と、前記第2の端面と前記外周面の前記第
2の端面の近傍とに形成され且つ前記内導体に接続され
た第2の端部導体とを備え、前記外導体と前記第1及び
第2の端部導体との間に第1及び第2の分離領域が設け
られていることを特徴とする誘電体共振器に係わるもの
である。また、請求項2の発明は、互いに対向する第1
及び第2の端面と外周面と前記第1の端面から前記第2
の端面に至る貫通孔とを有する筒状誘電体と、前記貫通
孔に形成された内導体と、前記誘電体の外周面の中央に
形成された端子導体と、前記外周面の前記第1の端面と
前記端子導体との間の領域に設けられた第1の外導体
と、前記外周面の前記第2の端面と前記端子導体との間
の領域に設けられた第2の外導体と、前記内導体と前記
第1の外導体とを接続するように前記第1の端面に設け
られた第1の短絡導体と、前記内導体と前記第2の外導
体とを接続するように前記第2の端面に設けられた第2
の短絡導体とを具備し、前記端子導体と前記第1及び第
2の外導体との間に第1及び第2の分離領域が設けられ
ていることを特徴とする誘電体共振器に係わるものであ
る。
の請求項1の発明は、互いに対向する第1及び第2の端
面と外周面と前記第1の端面から前記第2の端面に至る
貫通孔とを有する筒状誘電体と、前記貫通孔に形成され
た内導体と、前記誘電体の外周面の中央領域に形成され
た外導体と、前記第1の端面と前記外周面の前記第1の
端面の近傍とに形成され且つ前記内導体に接続された第
1の端部導体と、前記第2の端面と前記外周面の前記第
2の端面の近傍とに形成され且つ前記内導体に接続され
た第2の端部導体とを備え、前記外導体と前記第1及び
第2の端部導体との間に第1及び第2の分離領域が設け
られていることを特徴とする誘電体共振器に係わるもの
である。また、請求項2の発明は、互いに対向する第1
及び第2の端面と外周面と前記第1の端面から前記第2
の端面に至る貫通孔とを有する筒状誘電体と、前記貫通
孔に形成された内導体と、前記誘電体の外周面の中央に
形成された端子導体と、前記外周面の前記第1の端面と
前記端子導体との間の領域に設けられた第1の外導体
と、前記外周面の前記第2の端面と前記端子導体との間
の領域に設けられた第2の外導体と、前記内導体と前記
第1の外導体とを接続するように前記第1の端面に設け
られた第1の短絡導体と、前記内導体と前記第2の外導
体とを接続するように前記第2の端面に設けられた第2
の短絡導体とを具備し、前記端子導体と前記第1及び第
2の外導体との間に第1及び第2の分離領域が設けられ
ていることを特徴とする誘電体共振器に係わるものであ
る。
【0006】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明の誘電体共振器
は第1及び第2の端面に第1及び第2の端部導体が設け
られているにも拘らず、第1及び第2の分離領域が設け
られているので、両端開放型(1/2波長型)のTEM
同軸型誘電体共振器として動作する。即ち、この誘電体
共振器をフィルタ回路装置で使用する時には、第1又は
第2の端部導体を信号伝送ラインに接続し、外導体をグ
ランドに接続する。これにより、誘電体共振器は等価的
にLC並列共振回路として機能する。この請求項1の誘
電体共振器の第1及び第2の端部導体は誘電体の外周面
にも設けられているので、外導体と共に基板上に表面実
装することができる。従って、接続が容易な誘電体共振
器を提供することができる。また、誘電体の全面に導体
を形成し、第1及び第2の分離領域に相当する部分のみ
導体を除去することによって本発明の誘電体共振器が得
られるので、極めて製造の容易な誘電体共振器を提供す
ることができる。請求項2の誘電体共振器は、誘電体の
外周面中央の端子導体を信号伝送ラインに接続し、第1
及び第2の外導体をグランドに接続する。これにより、
両端短絡型の1/2波長型誘電体共振器が得られる。端
子導体は内導体に誘電体を介して対向して容量結合され
る。請求項2の誘電体共振器においても、端子導体が第
1及び第2の外導体と共に外周面に設けられているの
で、基板に対して表面実装を容易に行うことができる。
また、この誘電体共振器は、誘電体の全面に導体を設
け、第1及び第2の分離領域に相当する部分の導体を除
去することによって得られるので、極めて製造が容易な
ものである。
は第1及び第2の端面に第1及び第2の端部導体が設け
られているにも拘らず、第1及び第2の分離領域が設け
られているので、両端開放型(1/2波長型)のTEM
同軸型誘電体共振器として動作する。即ち、この誘電体
共振器をフィルタ回路装置で使用する時には、第1又は
第2の端部導体を信号伝送ラインに接続し、外導体をグ
ランドに接続する。これにより、誘電体共振器は等価的
にLC並列共振回路として機能する。この請求項1の誘
電体共振器の第1及び第2の端部導体は誘電体の外周面
にも設けられているので、外導体と共に基板上に表面実
装することができる。従って、接続が容易な誘電体共振
器を提供することができる。また、誘電体の全面に導体
を形成し、第1及び第2の分離領域に相当する部分のみ
導体を除去することによって本発明の誘電体共振器が得
られるので、極めて製造の容易な誘電体共振器を提供す
ることができる。請求項2の誘電体共振器は、誘電体の
外周面中央の端子導体を信号伝送ラインに接続し、第1
及び第2の外導体をグランドに接続する。これにより、
両端短絡型の1/2波長型誘電体共振器が得られる。端
子導体は内導体に誘電体を介して対向して容量結合され
る。請求項2の誘電体共振器においても、端子導体が第
1及び第2の外導体と共に外周面に設けられているの
で、基板に対して表面実装を容易に行うことができる。
また、この誘電体共振器は、誘電体の全面に導体を設
け、第1及び第2の分離領域に相当する部分の導体を除
去することによって得られるので、極めて製造が容易な
ものである。
【0007】
【第1の実施例】次に、図1〜図4を参照して本発明の
第1の実施例の誘電体共振器及びこれを使用したフィル
タ装置を説明する。第1の実施例のTEMモードの同軸
型誘電体共振器1は、図1及び図2に示すように誘電体
磁器から成る円筒状誘電体2と、この誘電体2の第1の
端面3から第2の端面4に至るように直線状に延びる貫
通孔(共振孔)5に形成された内導体6と、誘電体2の
外周面7に形成された外導体8と、第1及び第2の端面
3、4とこの近傍の外周面7に設けられ且つ内導体6に
接続された第1及び第2の端部導体9、10とから成
る。この誘電体共振器1を製造する際には、誘電体2の
全表面に導体ペースト(例えば銀ペースト)を塗布して
焼付けて導体層を形成し、その後、第1及び第2の端面
3、4の近傍の外周面上の導体層をリング状に削除する
ことによって第1及び第2の分離領域11、12を形成
する。これにより、外導体8が第1及び第2の端部導体
9、10から分離され、両端開放型即ち1/2波長型の
TEM同軸誘電体共振器が極めて容易に製造できる。な
お、各導体6、8、9、10を導体ペーストに基づいて
形成する代りに金属メッキによって形成することもでき
る。
第1の実施例の誘電体共振器及びこれを使用したフィル
タ装置を説明する。第1の実施例のTEMモードの同軸
型誘電体共振器1は、図1及び図2に示すように誘電体
磁器から成る円筒状誘電体2と、この誘電体2の第1の
端面3から第2の端面4に至るように直線状に延びる貫
通孔(共振孔)5に形成された内導体6と、誘電体2の
外周面7に形成された外導体8と、第1及び第2の端面
3、4とこの近傍の外周面7に設けられ且つ内導体6に
接続された第1及び第2の端部導体9、10とから成
る。この誘電体共振器1を製造する際には、誘電体2の
全表面に導体ペースト(例えば銀ペースト)を塗布して
焼付けて導体層を形成し、その後、第1及び第2の端面
3、4の近傍の外周面上の導体層をリング状に削除する
ことによって第1及び第2の分離領域11、12を形成
する。これにより、外導体8が第1及び第2の端部導体
9、10から分離され、両端開放型即ち1/2波長型の
TEM同軸誘電体共振器が極めて容易に製造できる。な
お、各導体6、8、9、10を導体ペーストに基づいて
形成する代りに金属メッキによって形成することもでき
る。
【0008】図1及び図2の誘電体共振器1は、例えば
図3及び図4に示すバンドパスフィルタのために使用さ
れる。図3及び図4のバンドパスフィルタの第1及び第
2の誘電体共振器1a、1bは図1及び図2の誘電体共
振器1と同一に構成されたものである。第1及び第2の
誘電体共振器1a、1bは多層基板20の上に並置され
ている。多層基板20は誘電体層21とこの表面に形成
された第1及び第2の接続導体層22、23及びグラン
ド導体層24と、誘電体層21の内部に設けられた図4
に示すコンデンサC1 、C2 、C3 を形成するための導
体層(図示せず)と、誘電体層21の裏面に設けられた
第1及び第2の端子導体層(図示せず)とグランド導体
層(図示せず)とから成る。即ち、多層基板20は図4
の回路の第1及び第2の誘電体共振器1a、1b以外の
すべての部分を含むように形成されている。
図3及び図4に示すバンドパスフィルタのために使用さ
れる。図3及び図4のバンドパスフィルタの第1及び第
2の誘電体共振器1a、1bは図1及び図2の誘電体共
振器1と同一に構成されたものである。第1及び第2の
誘電体共振器1a、1bは多層基板20の上に並置され
ている。多層基板20は誘電体層21とこの表面に形成
された第1及び第2の接続導体層22、23及びグラン
ド導体層24と、誘電体層21の内部に設けられた図4
に示すコンデンサC1 、C2 、C3 を形成するための導
体層(図示せず)と、誘電体層21の裏面に設けられた
第1及び第2の端子導体層(図示せず)とグランド導体
層(図示せず)とから成る。即ち、多層基板20は図4
の回路の第1及び第2の誘電体共振器1a、1b以外の
すべての部分を含むように形成されている。
【0009】第1及び第2の誘電体共振器1a、1bの
第1の端部導体9は第1及び第2の端子導体層22、2
3に半田(図示せず)で固着され、各外導体8はグラン
ド導体層24に半田(図示せず)で固着されている。バ
ンドパスフィルタは図4に示すように信号入力端子T1
と出力端子T2 との間に第1、第2及び第3のコンデン
サC1 、C2 、C3 を順次に直列に接続し、コンデンサ
C1 〜C3 の相互間とグランドとの間に誘電体共振器1
a、1bを接続した構成になっている。従って、各誘電
体共振器1a、1bの第1の端部導体9は多層基板20
の第1及び第2の接続導体層22、23を介してコンデ
ンサC1 〜C3 の相互間に接続されている。
第1の端部導体9は第1及び第2の端子導体層22、2
3に半田(図示せず)で固着され、各外導体8はグラン
ド導体層24に半田(図示せず)で固着されている。バ
ンドパスフィルタは図4に示すように信号入力端子T1
と出力端子T2 との間に第1、第2及び第3のコンデン
サC1 、C2 、C3 を順次に直列に接続し、コンデンサ
C1 〜C3 の相互間とグランドとの間に誘電体共振器1
a、1bを接続した構成になっている。従って、各誘電
体共振器1a、1bの第1の端部導体9は多層基板20
の第1及び第2の接続導体層22、23を介してコンデ
ンサC1 〜C3 の相互間に接続されている。
【0010】第1及び第2の誘電体共振器1a、1bの
端部導体9は外導体8と同様に誘電体2の外周面7に形
成されているので、多層基板20に対して表面実装する
ことができ、フィルタの製造が容易になり且つフィルタ
を小型化することができる。また、誘電体共振器1a、
1bは貫通孔5の延びる方向(軸方向)の中心を基準に
して図3で左右対称に形成されているので、左右の方向
性を考慮しないで多層基板20に装着でき、製造工程が
簡略化される。
端部導体9は外導体8と同様に誘電体2の外周面7に形
成されているので、多層基板20に対して表面実装する
ことができ、フィルタの製造が容易になり且つフィルタ
を小型化することができる。また、誘電体共振器1a、
1bは貫通孔5の延びる方向(軸方向)の中心を基準に
して図3で左右対称に形成されているので、左右の方向
性を考慮しないで多層基板20に装着でき、製造工程が
簡略化される。
【0011】
【第2の実施例】次に、図5〜図6を参照して第2の実
施例の誘電体共振器30を説明する。但し、図5及び図
6において図1及び図2と実質的に同一の部分には同一
の符号を付してその説明を省略する。この誘電体共振器
30は誘電体2の全表面に導体ペーストを塗布して焼付
けることによって導体層を形成し、中央の端子導体31
の両側の第1及び第2の分離領域32、33に対応する
部分の導体層をリング状に削除したものである。従っ
て、この誘電体共振器30は、誘電体2の外周面7の中
央にリング状の端子導体31を有し、この端子導体31
と第1及び第2の端面3、4との間に第1及び第2の外
導体8a、8bを有し、更に第1及び第2の端面3、4
に内導体6と第1及び第2の外導体8a、8bとを接続
する第1及び第2の短絡導体9a、10aを有し、中央
の端子導体31を基準にして図5及び図6で左右対称に
形成されている。従って、この誘電体共振器30は第1
の実施例の誘電体共振器1と同様に軸方向における左右
を気にしないで製造し、且つ多層基板に表面実装するこ
とができる。
施例の誘電体共振器30を説明する。但し、図5及び図
6において図1及び図2と実質的に同一の部分には同一
の符号を付してその説明を省略する。この誘電体共振器
30は誘電体2の全表面に導体ペーストを塗布して焼付
けることによって導体層を形成し、中央の端子導体31
の両側の第1及び第2の分離領域32、33に対応する
部分の導体層をリング状に削除したものである。従っ
て、この誘電体共振器30は、誘電体2の外周面7の中
央にリング状の端子導体31を有し、この端子導体31
と第1及び第2の端面3、4との間に第1及び第2の外
導体8a、8bを有し、更に第1及び第2の端面3、4
に内導体6と第1及び第2の外導体8a、8bとを接続
する第1及び第2の短絡導体9a、10aを有し、中央
の端子導体31を基準にして図5及び図6で左右対称に
形成されている。従って、この誘電体共振器30は第1
の実施例の誘電体共振器1と同様に軸方向における左右
を気にしないで製造し、且つ多層基板に表面実装するこ
とができる。
【0012】この誘電体共振器30を使用する場合に
は、図6に示すように多層基板34の上に配置する。即
ち、多層基板34の誘電体層35の表面の接続導体層3
6に端子導体31を半田(図示せず)で固着し、グラン
ド導体層37a、37bに第1及び第2の外導体8a、
8bを半田(図示せず)で固着する。従って、第2の実
施例によっても、表面実装可能であり且つ小形化が可能
である誘電体共振器即ち、共振器とコンデンサの複合部
品を提供することができる。
は、図6に示すように多層基板34の上に配置する。即
ち、多層基板34の誘電体層35の表面の接続導体層3
6に端子導体31を半田(図示せず)で固着し、グラン
ド導体層37a、37bに第1及び第2の外導体8a、
8bを半田(図示せず)で固着する。従って、第2の実
施例によっても、表面実装可能であり且つ小形化が可能
である誘電体共振器即ち、共振器とコンデンサの複合部
品を提供することができる。
【0013】図7は図6の誘電体共振器30の等価回路
を示す。この誘電体共振器30は両端短絡型の1/2波
長誘電体共振器であるからインダクタンスL1 とコンデ
ンサC1 との並列回路で示すことができる。この並列回
路は端子導体31によって信号伝送路に接続される。端
子導体31と内導体6との間の容量は図7のコンデンサ
Ca に対応する。図6の誘電体共振器は両端短絡型であ
るので、同軸共振器の電界の強さは両端3、4で最小に
なり、中央で最大となる。一方、磁界の強さは中央で最
小、両端で互いに逆極性の最大になる。図6では端子導
体31を誘電体2の中央(電界最大点)に設けているの
で、最大の結合容量が得られる。端子導体31の位置を
一方の端面3側に又は他方の反面4側にずらすと、結合
容量が調整できる。なお、この実施例の誘電体共振器
は、例えばバンドストップフイルタに使用される。
を示す。この誘電体共振器30は両端短絡型の1/2波
長誘電体共振器であるからインダクタンスL1 とコンデ
ンサC1 との並列回路で示すことができる。この並列回
路は端子導体31によって信号伝送路に接続される。端
子導体31と内導体6との間の容量は図7のコンデンサ
Ca に対応する。図6の誘電体共振器は両端短絡型であ
るので、同軸共振器の電界の強さは両端3、4で最小に
なり、中央で最大となる。一方、磁界の強さは中央で最
小、両端で互いに逆極性の最大になる。図6では端子導
体31を誘電体2の中央(電界最大点)に設けているの
で、最大の結合容量が得られる。端子導体31の位置を
一方の端面3側に又は他方の反面4側にずらすと、結合
容量が調整できる。なお、この実施例の誘電体共振器
は、例えばバンドストップフイルタに使用される。
【0014】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 誘電体2を角柱状に形成することができる。 (2) バンドパスフィルタ又はバンドストップフィル
タを形成するための結合素子としてコンデンサの代りに
インダクタンス又はストリップラインを多層基板20、
34と一体に設けることができる。
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 誘電体2を角柱状に形成することができる。 (2) バンドパスフィルタ又はバンドストップフィル
タを形成するための結合素子としてコンデンサの代りに
インダクタンス又はストリップラインを多層基板20、
34と一体に設けることができる。
【図1】第1の実施例の誘電体共振器を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】第1の実施例のフィルタを示す平面図である。
【図4】図3のフィルタの等価回路図である。
【図5】第2の実施例の誘電体共振器を示す平面図であ
る。
る。
【図6】図5のB−B線に相当する部分で第2の実施例
のフィルタを示す断面図である。
のフィルタを示す断面図である。
【図7】図6の誘電体共振器の等価回路図である。
2 誘電体 6 内導体 8 外導体 9、10 端部導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉森 健二 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 風間 智 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 小坂 武史 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに対向する第1及び第2の端面と外
周面と前記第1の端面から前記第2の端面に至る貫通孔
とを有する筒状誘電体と、 前記貫通孔に形成された内導体と、 前記誘電体の外周面の中央領域に形成された外導体と、 前記第1の端面と前記外周面の前記第1の端面の近傍と
に形成され且つ前記内導体に接続された第1の端部導体
と、 前記第2の端面と前記外周面の前記第2の端面の近傍と
に形成され且つ前記内導体に接続された第2の端部導体
とを備え、前記外導体と前記第1及び第2の端部導体と
の間に第1及び第2の分離領域が設けられていることを
特徴とする誘電体共振器。 - 【請求項2】 互いに対向する第1及び第2の端面と外
周面と前記第1の端面から前記第2の端面に至る貫通孔
とを有する筒状誘電体と、 前記貫通孔に形成された内導体と、 前記誘電体の外周面の中央に形成された端子導体と、 前記外周面の前記第1の端面と前記端子導体との間の領
域に設けられた第1の外導体と、 前記外周面の前記第2の端面と前記端子導体との間の領
域に設けられた第2の外導体と、 前記内導体と前記第1の外導体とを接続するように前記
第1の端面に設けられた第1の短絡導体と、 前記内導体と前記第2の外導体とを接続するように前記
第2の端面に設けられた第2の短絡導体とを具備し、前
記端子導体と前記第1及び第2の外導体との間に第1及
び第2の分離領域が設けられていることを特徴とする誘
電体共振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13951294A JPH07321518A (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 誘電体共振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13951294A JPH07321518A (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 誘電体共振器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07321518A true JPH07321518A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=15247033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13951294A Withdrawn JPH07321518A (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 誘電体共振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07321518A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021238211A1 (zh) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | 京信通信技术(广州)有限公司 | 介质波导滤波器与通信装置 |
WO2022034792A1 (ja) * | 2020-08-11 | 2022-02-17 | 京セラ株式会社 | 供給装置、及び検出装置 |
-
1994
- 1994-05-30 JP JP13951294A patent/JPH07321518A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021238211A1 (zh) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | 京信通信技术(广州)有限公司 | 介质波导滤波器与通信装置 |
WO2022034792A1 (ja) * | 2020-08-11 | 2022-02-17 | 京セラ株式会社 | 供給装置、及び検出装置 |
JP2022032356A (ja) * | 2020-08-11 | 2022-02-25 | 京セラ株式会社 | 供給装置、及び検出装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |