JPH0677303U - 多層基板装置 - Google Patents

多層基板装置

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JPH0677303U
JPH0677303U JP2170493U JP2170493U JPH0677303U JP H0677303 U JPH0677303 U JP H0677303U JP 2170493 U JP2170493 U JP 2170493U JP 2170493 U JP2170493 U JP 2170493U JP H0677303 U JPH0677303 U JP H0677303U
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JP
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capacitance
layer
conductor
dielectric
conductor layer
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JP2170493U
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English (en)
Inventor
健二 吉森
達也 今泉
雅夫 五十嵐
光由 伊藤
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 TEMモード誘電体共振器を含むバンドパス
フィルタを多層基板を使用して構成し、且つトリミング
を可能にする。 【構成】 第1及び第2の誘電体共振器1、2をキャパ
シタンスで結合し、且つ入力及び出力結合キャパシタン
スを設ける。各キャパシタンスを多層基板3で構成し、
キャパシタンス用導体層46を開孔46で露出させてト
リミングする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、TEMモード誘電体共振器を使用した高周波フィルタに好適な多層 基板装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
基板上に第1及び第2の誘電体共振器を配置し、入力端子と第1の誘電体共振 器との間に入力結合キャパシタンスを設け、出力端子と第2の誘電体共振器との 間に出力結合キャパシタンスを設け、第1及び第2の誘電体共振器の相互間に相 互結合用キャパシタンスを設けた構成のフィルタは公知である。 また、入力及び出力結合キャパシタンス及び相互結合キャパシタンスを多層基 板で構成した高周波フィルタを本件出願人は試作した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、各種のキャパシタンスを多層基板で構成する場合に、所望の容量値 を得ることが困難である。この問題を解決するためにキャパシタンスを得るため の電極のトリミング領域を多層基板の裏面に配置し、トリミング可能に構成する ことが考えられるが、多層基板をマザー基板(主回路基板)に表面実装するため に多層基板の裏面に端子電極層を設けると、これとキャパシタンスの電極層との 短絡が生じ易くなる。また、多層基板の表面にトリミング層を設けることも可能 であるが、この場合には小型化が不可能になる。
【0004】 そこで、本考案の目的は、キャパシタンスの容量値を所望値にすることができ 且つ回路基板に対する取付けの制限が少ない多層基板装置を提供することにある 。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案は、内部にキャパシタンス用導電層を有し、 裏面に端子導体層を有する多層基板装置において、前記キャパシタンス用導体層 をトリミングするための開孔が前記裏面に設けられていることを特徴とする多層 基板装置に係わるものである。
【0006】
【考案の作用及び効果】
本考案によれば、キャパシタンス用導体層が多層基板の開孔を通してトリミン グできるので、キャパシタンスの容量値をトリミングで所望値にすることができ 、多層基板装置の製造歩留りの向上を達成することができる。なお、キャパシタ ンス用導体層は多層基板の内部に設けられているので、多層基板の取付け時に半 田による短絡が発生しない。
【0007】
【実施例】
次に、図1〜図10を参照して本考案の実施例に係わるTEMモード誘電体共 振器を使用した高周波バンドパスフィルタを説明する。
【0008】 このバンドパスフィルタは図1に示すように第1及び第2の誘電体共振器1、 2と、キャパシタンス(コンデンサ)のための導体層及びグランド導体層等を有 する多層基板3との組み合わせによって構成されている。第1及び第2の誘電体 共振器1、2は、図1〜図3から明らかなように比誘電率が例えば約88の柱状 又は円筒状磁器から成る第1及び第2の誘電体4、5と、第1及び第2の共振孔 6、7内に設けられた第1及び第2の内導体8、9と、誘電体4、5の外周面1 0、11に設けられた外導体12、13とから成る。なお、第1及び第2の内導 体8、9に連続的に第1及び第2の接続導体14、15が設けられている。これ 等の第1及び第2の接続導体14、15は誘電体4、5の一方の端面を通って外 周面10、11まで延在している。また、第1及び第2の誘電体4、5の他方の 端面上には第1及び第2の内導体8、9を第1及び第2の外導体12、13に接 続するための第1及び第2の短絡導体16、17が設けられている。第1及び第 2の誘電体共振器1、2は実質的に同一に構成されているので、図2に第1の誘 電体共振器1のみを詳しくし、第2の誘電体共振器2の詳しい図示は省略する。 なお、内導体8、9と、外導体12、13と、接続導体14、15と、短絡導体 16、17は夫々銀ペーストを塗布して焼き付けた導電体膜から成る。
【0009】 このバンドパスフィルタを得るために同軸型TEMモード誘電体共振器1、2 には、図4のように入力結合キャパシタンスCa と出力結合キャパシタンスCb と相互結合キャパシタンスCc とが接続される。入力結合キャパシタンスCa は 信号入力端子T1 と第1の共振器1の一端との間に接続され、出力結合キャパシ タンスCb は第2の共振器2の一端と出力端子T2 との間に接続され、相互結合 キャパシタンスCc は第1及び第2の共振器1、2の一端の相互間に接続されて いる。
【0010】 多層基板3は、図1及び図3で鎖線で区分して示すように第1、第2、第3、 第4及び第5の誘電体層18、19、20、21、22と各種の導体層とを有す る。多層基板3は第1〜第5の誘電体層18〜22を得るためのグリーンシート (未焼成磁器シート)に導電性ペーストを所定パターンに夫々塗布して積層し、 焼成したものであり、焼成後においては第1〜第5の誘電体層18〜22は一体 化されているが、ここでは説明の都合上区分されている。
【0011】 多層基板2の表面23即ち第1の誘電体層18の表面には図5に示すようにグ ランド導体層24と第1及び第2の接続導体層25、26とが設けられている。 グランド導体層24は第1及び第2の共振器1、2の外導体12、13に対応す る部分を有し、ここには図3に示すように半田27によって第1及び第2の共振 器1、2の外導体12、13が夫々固着されている。第1及び第2の接続導体層 25、26は第1及び第2の共振器1、2の接続導体14、15に対応するよう に配置され、これ等が半田(図示せず)で夫々固着されている。第1の誘電体層 18には4箇所にヴィア(Via)ホールが表面から裏面に至るように設けられ 、ここには斜線を付して示すように導体28、29、30が充填されている。な お、グランド導体層24には4個のヴィアホール導体28が接続されている。ま た、グランド導体層24はストレーキャパシタンスを減少させるために中央に開 孔24aを有する。
【0012】 第2の誘電体層19はストレーキャパシタンスを小さくさせることを目的とし て設けたものであり、この表面には図5のヴィアホール導体28、29、30に 接続される3種類の接続導体層31、32、33が設けられている。各接続導体 層31、32、33は導体34、35、36が充填されたヴィアホールを夫々有 する。なお、グランド用の接続導体層31及びヴィアホール導体36は4箇所に 設けられている。
【0013】 第3の誘電体層20には4つのグランド接続用導体層37と第1、第2及び第 3のキャパシタンス用導体層38、39、40が設けられている。グランド接続 用導体層37は図6の第2の誘電体層19のヴィアホール導体34に接続される ように配設され、これ等にも導体41が充填されたヴィアホールが設けられてい る。第1及び第2のキャパシタンス用導体層38、39は図6の第2の誘電体層 19のヴィアホール導体35、36に接続されるように配設されている。第2の キャパシタンス用導体層39の延長部39aにはヴィアホールが設けられ、ここ に導体42が充填されている。第3のキャパシタンス用導体層40は第1のキャ パシタンス用導体層38に接続されている。第3の誘電体層20の裏面には、図 8に示すように4つのグランド接続用導体層43が設けられていると共に、第4 、第5及び第6のキャパシタンス用導体層44、45、46が設けられている。 裏面のグランド接続用導体層43はヴィアホール導体41によって表面の導体層 37に接続されている。第4、第5、第6のキャパシタンス用導体層44、45 、46は図7で点線で示すように第1、第2及び第3のキャパシタンス用導体層 38、39、40に対向して入出力結合キャパシタンスCa 、Cb と相互結合キ ャパシタンスCc を形成している。なお、裏面の第6のキャパシタンス用導体層 46はヴィアホール導体42を介して表面側の第3のキャパシタンス用導体層3 9に接続されている。
【0014】 第4の誘電体層21は第3の誘電体層20の裏面を多層基板3の裏面から十分 に離してストレーキャパシタンスを減少させるためのダミー層であって、図9に 示すように4つのグランド接続用導体層47と入力及び出力結合キャパシタンス 接続用導体48、49を有する。4つのグランド接続用導体層47にはヴィアホ ール導体50が夫々接続されている。キャパシタンス接続用導体層48、49に もヴィアホール導体51、52が接続されている。また、第4の誘電体層21に は図8の第6のキャパシタンス用導体層46をトリミングするための開孔53が 設けられている。
【0015】 第5の誘電体層22の裏面即ち多層基板3の裏面には図10に示すようにグラ ンド導体層54と第1及び第2の端子導体層55、56が設けられており、これ 等はヴィアホール導体(図示せず)によって図9の第4の誘電体層22のヴィア ホール導体50、51、52に夫々接続されている。この第5の誘電体層22に は図8の第3の誘電体層20の裏面のキャパシタンス用導体層46をトリミング するための開孔57が設けられている。図10の第1及び第2の端子導体層55 、56は図4の入力端子T1 と出力端子T2 に対応している。
【0016】 第1〜第5の誘電体層18〜22を積層した状態においては、図3に示すよう に第6のキャパシタンス用導体層46をトリミングするための凹部即ち開孔58 が第4及び第5の誘電体層21、22の開孔53、57に基づいて生じる。この 開孔58の底の第6のキャパシタンス用導体層46のトリミングは例えばレーザ ビームを投射して導体層46の一部を除去し、一対の導体層40、46に対向面 積を調整するように行われる。これにより、所望の容量値を得ることができ、製 造歩留りを向上させることができる。また、結合容量Ccをトリミングで変化さ せることによっ帯域幅、減衰量、挿入損失等を調整できる。また、トリミングに よって積層バラツキ等による特性ずれも容易に調整できる。この実施例では第6 のキャパシタンス用導体層46が多層基板3の底面から十分に離れているので、 多層基板3のグランド導体層54及び第1及び第2の端子導体層55、56をマ ザー基板に半田結合させても半田がキャパシタンス用導体層46まで浸入しない 。なお、トリミング後に必要に応じて開孔58に絶縁物を充填してもよい。
【0017】
【変形例】
本考案は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば次の変形が可能なもの である。 (1) 接続導体14、15を設ける代りに、独立の接続部材で内導体8、9 を多層基板3の導体層25、26に接続することができる。 (2) 多層基板3の側面に第1及び第2の端子導体層55、56の延長導体 層及びグランド導体層54の延長導体層を設けることができる。 (3) 誘電体共振器をさらに付加して3段以上のフィルタを構成する場合に も本考案を適用することができる。 (4) 短絡導体層16、17を省いて1/2波長型の共振器を構成すること ができる。 (5) 第2及び第4の誘電体層19、21を省くことができる。 (6) 入出力結合キャパシタンスCa、Cbのためのキャパシタンス用導体 層44、45を露出させるための開孔を多層基板3の裏面に設け、これをトリミ ングするように構成することもできる。要するにキャパシタンスCa、Cb、C cの内の少なくとも1つをトリミングするように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のフィルタを示す斜視図である。
【図2】誘電体共振器の断面図である。
【図3】図1のフィルタを図8及び図10のA−A線で
示す断面図である。
【図4】図1のフィルタの等価回路図である。
【図5】第1の誘電体層の平面図である。
【図6】第2の誘電体層の平面図である。
【図7】第3の誘電体層の平面図である。
【図8】図7の第3の誘電体層の底面図である。
【図9】第4の誘電体層の平面図である。
【図10】第5の誘電体層の底面図である。
【符号の説明】
1 第1の誘電体共振器 2 第2の誘電体共振器 3 多層基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 伊藤 光由 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にキャパシタンス用導電層を有し、
    裏面に端子導体層を有する多層基板装置において、 前記キャパシタンス用導体層をトリミングするための開
    孔が前記裏面に設けられていることを特徴とする多層基
    板装置。
JP2170493U 1993-03-31 1993-03-31 多層基板装置 Pending JPH0677303U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008028333A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Mitsubishi Electric Corp プリント配線板及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008028333A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Mitsubishi Electric Corp プリント配線板及びその製造方法
JP4749966B2 (ja) * 2006-07-25 2011-08-17 三菱電機株式会社 プリント配線板の製造方法

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Effective date: 19990706