JP2021048261A - 積層コンデンサおよび積層コンデンサ群 - Google Patents

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幸宏 藤田
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和寛 田畑
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Shunsuke Abe
俊輔 安部
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貴行 岡田
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Abstract

【課題】 複数の積層コンデンサをキャリアシートの一方の主面に接着して保持するような、簡易な保持方法を採用することができる、積層コンデンサを提供する。【解決手段】 誘電体層2と、第1内部電極4と、第2内部電極5とが積層されたコンデンサ本体1と、第1外部電極7と、第2外部電極8と、第1外部電極7と第1内部電極4とを電気的に接続する第1ビア導体9と、第2外部電極8と第2内部電極5とを電気的に接続する第2ビア導体10と、を備え、第2内部電極5に貫通孔5aが形成され、第1ビア導体9が貫通孔5aを貫通し、第1内部電極4に貫通孔4aが形成され、第2ビア導体10が貫通孔4aを貫通し、第1外部電極7および第2外部電極8は、いずれも、コンデンサ本体1の第1主面1Aには形成されず、第2主面1Bのみに形成されたものとする。【選択図】 図2

Description

本発明は、積層コンデンサに関する。また、本発明は、キャリアシートに、複数個の本発明の積層コンデンサを接着した、積層コンデンサ群に関する。
電流の流れるルートを太くする、電流の流れるルートを短くする、極性の異なる電流が発生させる磁界を相互に相殺させるなどして、ESL(等価直列インダクタンス)を小さくした積層コンデンサが、種々の電子装置、電子機器に使用されている。特許文献1(特開平7-201651号公報)に、ESLを小さくした積層コンデンサが開示されている。
特許文献1に開示された積層コンデンサは、複数の誘電体層と、複数の第1内部電極と、複数の第2内部電極とが積層されたコンデンサ本体を備えている。コンデンサ本体の第1主面に第1外部電極が形成され、コンデンサ本体の第2主面に第2外部電極が形成されている。第1外部電極が、複数の第1ビア導体によって、複数の第1内部電極に接続されている。第2外部電極が、複数の第2ビア導体によって、複数の第2内部電極に接続されている。
特開平7-201651号公報
特許文献1に開示された積層コンデンサは、コンデンサ本体の第1主面に第1外部電極が形成され、コンデンサ本体の第2主面に第2外部電極が形成されている。すなわち、コンデンサ本体の両方の主面に、それぞれ、第1外部電極または第2外部電極のいずれかが形成されている。
そのため、特許文献1に開示された積層コンデンサは、複数の積層コンデンサを販売などのために搬送するにあたり、キャリアシートの一方の主面に複数の積層コンデンサを接着して保持するような、簡易な保持方法を採用することができなかった。すなわち、積層コンデンサの一方の主面をキャリアシートに接着すると、その主面に形成された外部電極(第1外部電極または第2外部電極)が劣化するため、キャリアシートの一方の主面に複数の積層コンデンサを接着して保持するような、簡易な保持方法を採用することができなかった。
そのため、特許文献1に開示された積層コンデンサは、一方の主面に凹部が形成されたキャリアテープを用意し、各凹部に積層コンデンサを収容したうえ、凹部の開口を封止テープで封止するなどの保持方法を採らなければならなかった。しかしながら、凹部が形成されたキャリアテープは高価であり、また、キャリアテープの凹部に1個ずつ積層コンデンサを収容し、凹部を封止テープで封止する作業は煩雑であり、積層コンデンサの物流コストを上昇させる原因になっていた。
そこで、本発明は、販売などのために搬送するにあたり、簡易な保持方法で保持することができる、積層コンデンサを提供することを目的とする。
本発明の一実施態様に係る積層コンデンサは、上述した従来の課題を解決するために、複数の誘電体層と、複数の第1内部電極と、複数の第2内部電極とが積層されたコンデンサ本体と、コンデンサ本体の外表面に形成された、複数の第1外部電極および複数の第2外部電極と、第1外部電極と、複数の第1内部電極とを電気的に接続する、複数の第1ビア導体と、第2外部電極と、複数の第2内部電極とを電気的に接続する、複数の第2ビア導体と、を備え、第2内部電極に貫通孔が形成され、第1ビア導体が、第2内部電極と絶縁された状態で、当該貫通孔を貫通し、第1内部電極に貫通孔が形成され、第2ビア導体が、第1内部電極と絶縁された状態で、当該貫通孔を貫通する、積層コンデンサであって、コンデンサ本体は、外表面として、表裏対向する第1主面および第2主面を備え、第1外部電極および第2外部電極は、いずれも、第1主面には形成されず、第2主面のみに形成されたものとする。
本発明の一実施態様に係る積層コンデンサは、販売などのために搬送するにあたり、複数の積層コンデンサをキャリアシートの一方の主面に接着して保持するような、簡易な保持方法を採用することができる。
第1実施形態に係る積層コンデンサ100の平面図である。 積層コンデンサ100の断面図である。 積層コンデンサ100の要部断面図である。 図4(A)〜(C)は、それぞれ、積層コンデンサ100の製造方法において実施する工程を示す断面図である。 図5(D)〜(F)は、図4(C)の続きであり、それぞれ、積層コンデンサ100の製造方法において実施する工程を示す断面図である。 図6(G)〜(I)は、図5(F)の続きであり、それぞれ、積層コンデンサ100の製造方法において実施する工程を示す断面図である。 図7(A)〜(C)は、それぞれ、第1実施形態に係る積層コンデンサ群200の正面図である。 第2実施形態に係る積層コンデンサ300の断面図である。 第3実施形態に係る積層コンデンサ400の断面図である。 第4実施形態に係る積層コンデンサ500の要部断面図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
なお、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、明細書の理解を助けるためのものであって、模式的に描画されている場合があり、描画された構成要素または構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
[第1実施形態]
(積層コンデンサ100)
図1、図2、図3に、第1実施形態に係る積層コンデンサ100を示す。ただし、図1は、積層コンデンサ100の平面図である。図2は、積層コンデンサ100の断面図であり、図1に一点鎖線矢印で示したX-X部分を示している。図3は、積層コンデンサ100の要部断面図である。
積層コンデンサ100は、コンデンサ本体1を備えている。コンデンサ本体1は、複数の誘電体層2と複数の第1内部電極4と複数の第2内部電極5とが積層された容量形成領域CEと、容量形成領域CEの下側に設けられた、複数の誘電体層3と複数のダミー内部電極6とが積層された下側保護層領域DEとを備えている。コンデンサ本体1は、実装面である第1主面1Aと、第1主面1Aに対して表裏対向し、後述する第1外部電極7および第2外部電極8が形成される第2主面1Bとを備えている。
本実施形態においては、誘電体層2、3を、セラミックで作製している。また、誘電体層2と誘電体層3とで、セラミックの組成を異ならせている。誘電体層2、3を作成するセラミックの組成は任意であり、たとえば、BaTiO、CaTiO、SrTiO、CaZrOなどを主成分とする誘電体セラミックを使用することができる。たとえば、静電容量の形成に使用する誘電体層2には、誘電率の高いものを使用することが好ましい。また、保護層に使用する誘電体層3には、強度が高いものや、実装面である第1主面1Aの表面粗さを大きくするものを使用することが好ましい。ただし、誘電体層2、3の材質は、セラミックには限られず、セラミックに代えて、樹脂などを使用してもよい。
コンデンサ本体1の形状は任意であるが、たとえば、平面視において矩形状とすることができる。また、コンデンサ本体1の寸法も任意であるが、たとえば、縦0.3mm〜3.0mm程度、横0.3mm〜3.0mm程度、厚さ 50μm〜200μm程度とすることができる。
第1内部電極4には、後述する第2ビア導体10を挿通させるために、複数の貫通孔4aが形成されている。第2内部電極5には、後述する第1ビア導体9を挿通させるために、複数の貫通孔5aが形成されている。ダミー内部電極6には、貫通孔は形成されていない。第1内部電極4と第2内部電極5との間に、静電容量が形成される。ダミー内部電極6は、静電容量の形成には使用されず、下側保護層領域DEの強度を向上させるために設けられている。
第1内部電極4、第2内部電極5、ダミー内部電極6の材質は任意であるが、本実施形態においては、主成分にNiを使用した。ただし、Niに代えて、Cu、Ag、Pd、Auなど、他の金属を使用してもよい。また、NiやCu、Ag、Pd、Auなどは、他の金属との合金(たとえば、Ag-Pd合金)であってもよい。
第1内部電極4、第2内部電極5、ダミー内部電極6の厚さは任意であるが、たとえば、0.3μm〜1.0μm程度とすることができる。第1内部電極4、第2内部電極5の層数は任意であるが、両方を併せて、たとえば、10層〜150層程度とすることができる。ダミー内部電極6の層数は、適宜、設定することができる。
コンデンサ本体1の第2主面1Bに、複数の第1外部電極7と、複数の第2外部電極8とが形成されている。複数の第1外部電極7および複数の第2外部電極8は、コンデンサ本体1の第2主面1Bに、行および列に並べて、マトリックス状に形成されている。本実施形態においては、行および列のいずれにおいても、第1外部電極7および第2外部電極8が、交互に形成されている。
第1外部電極7は、下地層7aと、下地層7aの外表面に形成されためっき層7bとで構成されている。第2外部電極8は、下地層8aと、下地層8aの外表面に形成されためっき層8bとで構成されている。ただし、第1外部電極7、第2外部電極8の構造、材質などは任意であり、種々に設計をすることができる。また、第1外部電極7、第2外部電極8の形状も任意であるが、たとえば、平面視において円形状とすることができる。また、第1外部電極7、第2外部電極8の大きさも任意であり、第1外部電極7と第2外部電極8との間の絶縁性を確保したうえで、適宜、設定することができる。
本実施形態においては、下地層7a、8aの主成分に、Niを使用した。ただし、Niに代えて、Cu、Ag、Pd、Auなど、他の金属を使用してもよい。また、NiやCu、Ag、Pd、Auなどは、他の金属との合金(たとえば、Ag-Pd合金)であってもよい。また、本実施形態においては、めっき層7b、8bを、Cuめっきとした。ただし、Cuめっきに代えて、Ag、Au、Ni、Pd、Au、Ag-Pd合金など、他の種類のめっきであってもよい。また、複数の種類のめっきを多層に形成してもよい。
第1外部電極7、第2外部電極8の個数は任意であるが、それぞれ、2個〜 300個程度とすることができる。なお、第1外部電極7の個数と、第2外部電極8の個数とは、同じであることが好ましいが、異なっていてもよい。
下地層7a、8aの厚さは任意であるが、たとえば、2μm〜10μm程度とすることができる。また、めっき層7b、8bの厚さも任意であるが、たとえば、2μm〜10μm程度とすることができる。
第1外部電極7と、複数の第1内部電極4とが、複数の第1ビア導体9によって電気的に接続されている。第2外部電極8と、複数の第2内部電極5とが、複数の第2ビア導体10によって電気的に接続されている。
第1ビア導体9は、第2内部電極5と絶縁された状態で、第2内部電極5に形成された貫通孔5aを貫通している。第2ビア導体10は、第1内部電極4と絶縁された状態で、第1内部電極4に形成された貫通孔4aを貫通している。
第1ビア導体9、第2ビア導体10の材質は任意であるが、本実施形態においては、主成分にNiを使用した。ただし、Niに代えて、Cu、Ag、Pd、Auなど、他の金属を使用してもよい。また、NiやCu、Ag、Pd、Auなどは、他の金属との合金(たとえば、Ag-Pd合金)であってもよい。
第1ビア導体9、第2ビア導体10の形状は任意であるが、たとえば、円柱状とすることができる。第1ビア導体9、第2ビア導体10の直径は任意であるが、たとえば、30μm〜150μm程度とすることができる。
なお、コンデンサ本体1の内部において、最も近い距離に配置された第1ビア導体9と第2ビア導体10との間の距離は、400μm以下であることが好ましい。この場合には、コンデンサ本体1に、多数の第1ビア導体9と第2ビア導体10とを形成することができるからである。
積層コンデンサ100においては、第1内部電極4と第2内部電極5との間に静電容量が形成される。また、外部の電子回路と電気的に接続される第1外部電極7、第2外部電極8が、第1ビア導体9、第2ビア導体10を経由して、第1内部電極4、第2内部電極5と電気的に接続されている。
積層コンデンサ100は、電流の流れるルートが、並列に接続された多数の第1ビア導体9と、並列に接続された多数の第2ビア導体10とで構成され、かつ、最短に構成されているため、低ESLである。また、積層コンデンサ100は、第1ビア導体9に流れる電流が発生させる磁界と、第1ビア導体9に流れる電流が発生させる磁界とが相殺されるため、低ESLである。
積層コンデンサ100は、実装面である第1主面1Aの表面粗さが、第2主面1Bの表面粗さよりも大きい。したがって、積層コンデンサ100の第1主面1Aを基板などに接着した場合、大きな接着力で接着される。なお、本実施形態においては、下側保護層領域DEの誘電体層3に使用するセラミックに、容量形成領域CEの誘電体層2に使用するセラミックよりも、焼成後の表面粗さが大きくなるものを使用することによって、第1主面1Aの表面粗さを第2主面1Bの表面粗さよりも大きくしている。ただし、第1主面1Aの表面粗さを第2主面1Bの表面粗さよりも大きくする方法は、この方法には限られず、たとえば、コンデンサ本体1を焼成して作製する際に、第1主面1Aを当接させる匣の表面粗さを大きくしておくことによって、第1主面1Aの表面粗さを第2主面1Bの表面粗さよりも大きくすることができる。あるいは、サンドブラストやバレル処理などによって、第1主面1Aの表面粗さを大きくして、第1主面1Aの表面粗さを第2主面1Bの表面粗さよりも大きくすることができる。
積層コンデンサ100においては、図3に示すように、第1外部電極7、第2外部電極8が、それぞれ、コンデンサ本体1の第2主面1Bに、部分的に埋め込まれて形成されている。また、第1ビア導体9の先端が、第1外部電極7の下地層7aの底面に埋め込まれて形成され、第2ビア導体10の先端が、第2外部電極8の下地層8aの底面に埋め込まれて形成されている。
そのため、積層コンデンサ100は、第1外部電極7、第2外部電極8に応力が加わっても、第1外部電極7、第2外部電極8が破損しにくい。たとえば、仮に、第1外部電極7、第2外部電極8が、それぞれ、コンデンサ本体1の第2主面1Bに、部分的に埋め込まれて形成されていない場合、第1外部電極7、第2外部電極8に応力が加わると、第1外部電極7、第2外部電極8がコンデンサ本体1の第2主面1Bから剥離する虞がある。また、仮に、第1ビア導体9、第2ビア導体の先端が、それぞれ、第1外部電極7、第2外部電極8の底面に埋め込まれて形成されていない場合、第1外部電極7に応力が加わると、第1ビア導体9と第1外部電極7との接合が外れ、第1ビア導体9と第1外部電極7との電気的接続が断線し、第2外部電極8に応力が加わると、第2ビア導体10と第2外部電極8との接合が外れ、第2ビア導体と第2外部電極8との電気的接続が断線する虞がある。積層コンデンサ100は、上記構成を備えているため、第1外部電極7に応力が加わっても、第1外部電極7が破損しにくく、第2外部電極8に応力が加わっても、第2外部電極8が破損しにくい。また、第1外部電極7に応力が加わっても、第1ビア導体9と第1外部電極7との電気的接続が断線しにくく、第2外部電極8に応力が加わっても、第2ビア導体10と第2外部電極8との電気的接続が断線しにくい。
積層コンデンサ100は、容量形成領域CEの下に、下側保護層領域DEが形成されている。そのため、容量形成領域CEに形成される、第1ビア導体9を形成するための孔、および、第2ビア導体10を形成するための孔を、それぞれ、有底孔ではなく、貫通孔とすることが可能になっている。すなわち、一般的に、たとえば、レーザー光を照射して孔を形成する場合、有底孔に比べて、貫通孔は形成が極めて容易である。レーザー光の照射を、孔を形成している途中に停止させる必要がないからである。積層コンデンサ100の製造方法の一例については後述するが、当該製造法においては、容量形成領域CEに、第1ビア導体9を形成するための貫通孔、および、第2ビア導体10を形成するための貫通孔を形成した後に、容量形成領域CEの下に下側保護層領域DEを接合させている(ただし、セラミックグリーンシートの状態で接合させている)。積層コンデンサ100は、容量形成領域CEの下に下側保護層領域DEが形成されているため、容量形成領域CEに形成する、第1ビア導体9を形成するための孔、および、第2ビア導体10を形成するための孔を、それぞれ、貫通孔とすることが可能であり、製造が極めて容易になっている。
積層コンデンサ100は、コンデンサ本体1の下側保護層領域DEに、ダミー内部電極6が設けられている。積層コンデンサ100は、ダミー内部電極6を設けたことによって、コンデンサ本体1の下側保護層領域DEの強度が向上されている。
積層コンデンサ100は、第1外部電極7、第2外部電極8が、いずれも、第1主面1Aには形成されず、第2主面1Bのみに形成されているため、複数の積層コンデンサ100を販売などのために搬送するにあたり、積層コンデンサ100の第1主面1Aをキャリアシートに接着し、保持させるような、簡易な保持方法を採用することができる。キャリアシートに、複数の積層コンデンサ100を接着し、保持させた、積層コンデンサ群については、後述する。
(積層コンデンサ100の製造方法の一例)
積層コンデンサ100は、たとえば、図4(A)〜図6(I)に示す製造方法によって製造することができる。ただし、図4(A)〜図6(I)は、それぞれ、積層コンデンサ100の製造方法の一例において実施される工程を示す断面図である。
まず、コンデンサ本体1の誘電体層2、3を形成するために、セラミックのグリーンシートを作製する。なお、グリーンシートは、多数個の積層コンデンサ100を一括して製造するために、多数個のグリーンシートを含むマザーグリーンシートとして作製する。
まず、図示しないが、誘電体セラミックの粉末、バインダー樹脂、溶剤などを用意し、これらを湿式混合してセラミックスラリーを作製する。なお、本実施形態においては、誘電体層2と誘電体層3とで、セラミックの組成が異なっているので、2種類のセラミックスラリーを作製する。
次に、キャリアフィルム上に、セラミックスラリーをダイコータ、グラビアコーター、マイクログラビアコーターなどを用いてシート状に塗布し、乾燥させて、マザーグリーンシート72、73を作製する。なお、マザーグリーンシート72は、誘電体層2を形成するためのマザーグリーンシートである。マザーグリーンシート73は、誘電体層3を形成するためのマザーグリーンシートである。
次に、マザーグリーンシート72の主面に、予め用意した導電性ペーストを塗布(たとえば印刷)して、所望の形状からなる、第1内部電極4を形成するための導電性ペーストパターン74、または、第2内部電極5を形成するための導電性ペーストパターン75を形成する。また、マザーグリーンシート73の主面に、導電性ペーストを塗布して、所望の形状からなる、ダミー内部電極6をするための導電性ペーストパターン76を形成する。
次に、図4(A)に示すように、導電性ペーストパターン74が形成された複数のマザーグリーンシート72と、導電性ペーストパターン75が形成された複数のマザーグリーンシート72とを積層し、加圧して一体化させ、第1未焼成マザーグリーンシート積層体82を作製する。
次に、図4(B)に示すように、第1未焼成マザーグリーンシート積層体82に、第1ビア導体9を形成するための貫通孔79と、第2ビア導体10を形成するための貫通孔80とを形成する。貫通孔79、80は、たとえば、レーザー光線を照射して形成する。
次に、図4(C)に示すように、第1未焼成マザーグリーンシート積層体82の貫通孔79に、第1ビア導体9を形成するための導電性ペースト89を充填する。また、第1未焼成マザーグリーンシート積層体82の貫通孔80に、第2ビア導体10を形成するための導電性ペースト90を充填する。
次に、図5(D)に示すように、導電性ペーストパターン76が形成された複数のマザーグリーンシート73を積層し、加圧して一体化させ、第2未焼成マザーグリーンシート積層体83を作製する。そして、第2未焼成マザーグリーンシート積層体83の上に、第1未焼成マザーグリーンシート積層体82を配置する。
次に、図5(E)に示すように、第2未焼成マザーグリーンシート積層体83の上に、第1未焼成マザーグリーンシート積層体82を積層し、加圧して一体化させ、第1未焼成マザーグリーンシート積層体82と第2未焼成マザーグリーンシート積層体83とが一体化された、未焼成マザーグリーンシート積層体81を作製する。
次に、図5(F)に示すように、未焼成マザーグリーンシート積層体81の上側主面に、第1外部電極7の下地層7aを形成するための導電性ペーストパターン87aと、第2外部電極8の下地層8aを形成するための導電性ペーストパターン88aとを印刷する。
次に、図6(G)に示すように、未焼成マザーグリーンシート積層体81を、複数の未焼成グリーンシート積層体91にカットして個片化する。この結果、マザーグリーンシート72がグリーンシート92にカットされ、マザーグリーンシート73がグリーンシート93にカットされる。
次に、図6(H)に示すように、未焼成グリーンシート積層体91を、所定のプロファイルで焼成する。この結果、未焼成グリーンシート積層体91が焼成されてコンデンサ本体1になり、グリーンシート92が誘電体層2になり、グリーンシート93が誘電体層3になり、導電性ペーストパターン74が第1内部電極4になり、導電性ペーストパターン75が第2内部電極5になり、導電性ペーストパターン76がダミー内部電極6になり、導電性ペースト89が第1ビア導体9になり、導電性ペースト90が第2ビア導体10になり、導電性ペーストパターン87aが第1外部電極7の下地層7aになり、導電性ペーストパターン88aが第2外部電極8の下地層8aになる。
なお、焼成されたコンデンサ本体1においては、第1外部電極7の下地層7aの直下に第2内部電極5の複数の貫通孔5aが存在することなどが原因となって、第1外部電極7の下地層7aがコンデンサ本体1の第2主面1Bに部分的に埋め込まれ、更にその影響によって、第1ビア導体9の先端が、第1外部電極7の下地層7aの底面に埋め込まれる。また、第2外部電極8の下地層8aの直下に第1内部電極4の複数の貫通孔4aが存在することなどが原因となって、第2外部電極8の下地層8aがコンデンサ本体1の第2主面1Bに部分的に埋め込まれ、更にその影響によって、第2ビア導体10の先端が、第2外部電極8の下地層8aの底面に埋め込まれる。
次に、図6(I)に示すように、第1外部電極7の下地層7aの外表面にめっき層7bを形成し、第2外部電極8の下地層8aの外表面にめっき層8bを形成する。以上により、第1実施形態に係る積層コンデンサ100が完成する。
(積層コンデンサ群200)
図7(A)に、第1実施形態に係る積層コンデンサ群200を示す。ただし、図7(A)は、積層コンデンサ群200の正面図である。なお、本件出願書類において、積層コンデンサ群とは、複数の積層コンデンサの集合体をいい、たとえば、キャリアシートなどに複数の積層コンデンサが接着されたものをいう。積層コンデンサ群は、複数の積層コンデンサを、販売などのために、保管、搬送する場合などに使用される。
積層コンデンサ群200は、キャリアシート101を備えている。キャリアシート101は、面方向に伸縮性を備えている。キャリアシート101の材質は任意であるが、たとえば、樹脂を使用することができる。
キャリアシート101の主面に、接着層が形成されている。本実施形態においては、接着層に、市販されている両面に接着性を備えた接着シート102を使用した。接着シート102も、面方向に伸縮性を備えている。ただし、接着層の形成方法は任意であり、接着シート102に代えて、接着剤を使用するなどしてもよい。
接着シート102に、上述した第1実施形態に係る積層コンデンサ100が、複数個、接着されている。接着シート102には、積層コンデンサ100のコンデンサ本体1の第1主面1Aが接着されている。なお、図7(A)からは分からないが、接着シート102には、複数の積層コンデンサ100が、行および列に並べられて、マトリックス状に接着されている。
なお、本実施形態においては、複数個の積層コンデンサ100を、相互に一定の隙間を空けて接着シート102に接着している。これは、積層コンデンサ100が相互に接触し、積層コンデンサ100が破損するのを回避するためである。ただし、これに代えて、複数個の積層コンデンサ100を、隙間を空けずに接着シート102に接着させてもよい。
本実施形態に係る積層コンデンサ群200は、簡単な構造であるため、極めて容易に製造することができる。また、積層コンデンサ群200は、キャリアシート101、および、接着シート102が、いずれも安価であるため、積層コンデンサ100を製造する費用を除けば、極めて安価に製造することができる。
図7(B)、(C)に、積層コンデンサ群200から、積層コンデンサ100を取り外す方法を示す。
まず、図7(B)に示すように、キャリアシート101、および、接着シート102を、いずれも、矢印Pで示すように、縦方向および横方向に引張り、伸張させる。この結果、複数個の積層コンデンサ100の間の隙間が大きくなる。
続いて、同じく図7(B)に示すように、複数個の積層コンデンサ100の間の大きくなった隙間に現れた接着シート102を、部分的に、たとえば矢印Lで示すように、レーザーを照射するなどして消失させ、接着シート102を、積層コンデンサ100ごとに個片化された接着シート102aにする。
次に、図7(C)に示すように、各積層コンデンサ100をキャリアシート101から上方向に引っ張ると、各積層コンデンサ100が、矢印Dで示すように、キャリアシート101から取り外される。なお、積層コンデンサ100は、第1主面1Aが大きな表面粗さを備えているため、積層コンデンサ100の第1主面1Aに個片化された接着シート102aが貼着された状態で、積層コンデンサ100がキャリアシート101から取り外される。なお、第1主面1Aに貼着された個片化された接着シート102aは、積層コンデンサ100を実装(固定)するのに使用することができる。
[第2実施形態]
図8に、第2実施形態に係る積層コンデンサ300を示す。ただし、図8は、積層コンデンサ300の断面図である。
第2実施形態に係る積層コンデンサ300は、上述した第1実施形態に係る積層コンデンサ100の構成の一部に変更を加えた。具体的には、積層コンデンサ100では、容量形成領域CEの誘電体層2と、下側保護層領域DEの誘電体層3とに、組成の異なるセラミックを使用した。積層コンデンサ300は、これを変更し、下側保護層領域DEにも、容量形成領域CEと同じ誘電体層2を使用した。
なお、積層コンデンサ300においては、コンデンサ本体1を焼成して作製する際に、第1主面1Aを当接させて使用する匣の表面粗さを大きくしておくことによって、第1主面1Aの表面粗さを第2主面1Bの表面粗さよりも大きくしている。ただし、上述したように、この方法に代えて、サンドブラストやバレル処理などによって、第1主面1Aの表面粗さを大きくして、第1主面1Aの表面粗さを第2主面1Bの表面粗さよりも大きくしてもよい。
[第3実施形態]
図9に、第3実施形態に係る積層コンデンサ400を示す。ただし、図9は、積層コンデンサ400の断面図である。
第3実施形態に係る積層コンデンサ400は、上述した第1実施形態に係る積層コンデンサ100に、構成を追加した。具体的には、積層コンデンサ100では、容量形成領域CEの下に、下側保護層領域DEが形成されていた。積層コンデンサ400は、これに加えて、容量形成領域CEの上に、上側保護層領域UEを形成した。
上側保護層領域UEは、複数の誘電体層3と、複数のダミー内部電極46とが積層されたものからなる。ダミー内部電極46には、第1ビア導体9、第2ビア導体10を貫通させるための、複数の貫通孔46aが形成されている。
[第4実施形態]
図10に、第4実施形態に係る積層コンデンサ500を示す。ただし、図10は、積層コンデンサ500の断面図である。
第4実施形態に係る積層コンデンサ500は、上述した第1実施形態に係る積層コンデンサ100の構成の一部に変更を加えた。具体的には、積層コンデンサ100では、第1ビア導体9の先端が、第1外部電極7の下地層7aの底面に埋め込まれて形成されていた。また、第2ビア導体10の先端が、第2外部電極8の下地層8aの底面に埋め込まれて形成されていた。積層コンデンサ500は、これを変更し、第1外部電極7の下地層7aの底面に、部分的に突出部7axを形成し、突出部7axを第1ビア導体9が形成された孔に埋め込んだ。そして、突出部7axを第1ビア導体9と電気的に接続させた。また、第2外部電極8の下地層8aの底面に、部分的に、突出部8axを形成し、突出部8axを第2ビア導体10が形成された孔に埋め込んだ。そして、突出部8axを第2ビア導体10と電気的に接続させた。
第4実施形態に係る積層コンデンサ500も、積層コンデンサ100と同様に、第1外部電極7に応力が加わっても、第1ビア導体9と第1外部電極7との接合が外れにくい。また、第2外部電極8に応力が加わっても、第2ビア導体10と第2外部電極8との接合が外れにくい。
以上、第1実施形態〜第4実施形態に係る積層コンデンサ100、300、400、500、および、第1実施形態に係る積層コンデンサ群200について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って種々の変更をなすことができる。
たとえば、積層コンデンサ100等では、複数の第1外部電極7と複数の第2外部電極8とが、コンデンサ本体1の第2主面1Bに、行および列に並べてマトリックス状に配置され、かつ、行および列のいずれにおいても、第1外部電極7と第2外部電極8とが交互に配置された。しかしながら、第1外部電極7と第2外部電極8との配置は任意であり、たとえば、1行目を全て第1外部電極7とし、2行目を全て第2外部電極8とし、以下、第1外部電極7の行と、第2外部電極8の行とを、交互に配置してもよい。
また、積層コンデンサ100等では、第1外部電極7を下地層7aとめっき層7bとで構成し、第2外部電極8を下地層8aとめっき層8bとで構成した。しかしながら、第1外部電極7、第2外部電極8の構成は任意であり、下地層(導電性ペーストを塗布し焼付けて形成した層)のみで構成したり、めっき層のみで構成したりしてもよい。
本願発明の一実施態様にかかる積層コンデンサは、「課題を解決するための手段」の欄に記載したとおりである。
この積層コンデンサにおいて、誘電体層がセラミック層であることも好ましい。この場合には、セラミック焼成技術を利用して、積層コンデンサを製造することができる。
また、コンデンサ本体の内部において、最も近い距離に配置された第1ビア導体と第2ビア導体との間の距離が、400μm以下であることも好ましい。この場合には、コンデンサ本体に、多数の第1外部電極と第2外部電極を形成することができる。そして、多数の第1外部電極と第2外部電極を形成することができれば、当該積層コンデンサを使用した電子装置や電子機器の設計自由度が高くなる。また、多数の第1外部電極と第2外部電極を形成することができれば、当該積層コンデンサを更に低ESL化することができる。
第1外部電極は、第2主面に、部分的に埋め込まれて形成され、第1ビア導体は、コンデンサ本体の第2主面側の先端が、第1外部電極の底面に、埋め込まれて形成され、第2外部電極は、第2主面に、部分的に埋め込まれて形成され、第2ビア導体は、コンデンサ本体の第2主面側の先端が、第2外部電極の底面に、埋め込まれて形成されることも好ましい。また、第1外部電極は、第2主面に、部分的に埋め込まれて形成され、第1外部電極の底面に、部分的に、第1ビア導体が形成された孔に埋め込まれた突出部が形成され、当該突出部が第1ビア導体と電気的に接続され、第2外部電極は、第2主面に、部分的に埋め込まれて形成され、第2外部電極の底面に、部分的に、第2ビア導体が形成された孔に埋め込まれた突出部が形成され、当該突出部が第2ビア導体と電気的に接続されることも好ましい。これらの場合には、第1外部電極、第2外部電極に応力が加わっても、第1外部電極、第2外部電極が破損しにくい。
複数の誘電体層と複数の第1内部電極と複数の第2内部電極とが積層された容量形成領域に加えて、コンデンサ本体の第1主面側に、誘電体層からなる下側保護領域が形成され、下側保護領域の内部に、第1ビア導体および第2ビア導体のいずれとも電気的に接続されない、ダミー内部電極が形成されることも好ましい。この場合には、コンデンサ本体の第1主面側の強度を向上させることができる。
複数の誘電体層と複数の第1内部電極と複数の第2内部電極とが積層された容量形成領域に加えて、コンデンサ本体の第2主面側に、誘電体層からなる上側保護領域が形成され、上側保護領域の内部に、第1ビア導体および第2ビア導体のいずれとも電気的に接続されない、ダミー内部電極が形成されることも好ましい。この場合には、コンデンサ本体の第2主面側の強度を向上させることができる。
複数の誘電体層と複数の第1内部電極と複数の第2内部電極とが積層された容量形成領域に加えて、コンデンサ本体の第2主面側に、誘電体層からなる下側保護領域が形成され、第1ビア導体、および、第2ビア導体が、いずれも、容量形成領域を貫通することも好ましい。この場合には、積層コンデンサの製造が容易になる。
第1主面の表面粗さと、第2主面の表面粗さとが異なり、第1主面の表面粗さが、第2主面の表面粗さよりも大きいことも好ましい。この場合には、当該積層コンデンサを、高い接着強度で、基板などに接着することができる。
複数の誘電体層と複数の第1内部電極と複数の第2内部電極とが積層された容量形成領域に加えて、コンデンサ本体の第1主面側に、誘電体層からなる下側保護領域が形成され、容量形成領域の誘電体層の組成と、下側保護領域の誘電体層の組成とが、異なることも好ましい。この場合には、容易に、第1主面の表面粗さを、第2主面の表面粗さ粗さよりも大きくすることができる。
第1主面に、個片化された接着シートが貼着されることも好ましい。この場合には、当該接着シートを、積層コンデンサの実装(固定)に使用することができる。
また、キャリアシートと、キャリアシートの一方の主面に形成された接着層と、本発明の積層コンデンサと、を備え、複数個の積層コンデンサが、第1主面を接着層に接着させて、キャリアシートに保持された、積層コンデンサ群を構成することも好ましい。この場合には、積層コンデンサ群を、積層コンデンサの保管、搬送などに使用することができる。
この積層コンデンサ群において、キャリアシートが、面方向に伸縮性を備えることも好ましい。この場合には、積層コンデンサ群から積層コンデンサを取り外すのが容易になる。
接着層が、両面に接着性を備えた接着シートであることも好ましい。この場合には、容易に、接着層に積層コンデンサを接着させることができる。
また、接着シートが、面方向に伸縮性を備えることも好ましい。この場合には、積層コンデンサ群から積層コンデンサを取り外すのが容易になる。
接着シートを個々の積層コンデンサごとにカットしたうえ、積層コンデンサをキャリアシートから剥離しようとしたとき、個々にカットされた接着シートが、積層コンデンサ側に付着した状態で、積層コンデンサがキャリアシートから剥離されることも好ましい。この場合には、個々にカットされた接着シートを、積層コンデンサの実装(固定)に使用することができる。
第1主面を接着層に接着させて、キャリアシートに保持された複数個の積層コンデンサが、相互に間隔を空けて、キャリアシートに保持されることも好ましい。この場合には、キャリアシート上において、複数の積層コンデンサが相互に接触し、積層コンデンサが破損するのを抑制することができる。
なお、本発明の一実施形態に係る積層コンデンサ群を、積層コンデンサに限らず、他の種類の電子部品の保管、搬送に使用することも可能である。本件出願において、特許として権利化を申請するものではないが、本件出願人は、キャリアシートと、前記キャリアシートの一方の主面に形成された接着層と、複数個の電子部品と、を備え、複数個の前記電子部品が、第1主面(外部電極が形成されていない主面)を前記接着層に接着させて、前記キャリアシートに保持された電子部品群という技術的思想を創作(発明)した。この電子部品群において、キャリアシートが、面方向に伸縮性を備えることも好ましい。この場合には、電子部品群から電子部品を取り外すのが容易になる。また、接着層が、両面に接着性を備えた接着シートであることも好ましい。この場合には、容易に、接着層に電子部品を接着させることができる。また、接着シートが、面方向に伸縮性を備えることも好ましい。この場合には、電子部品群から電子部品を取り外すのが容易になる。また、接着シートを個々の電子部品ごとにカットしたうえ、電子部品をキャリアシートから剥離しようとしたとき、個々にカットされた接着シートが、電子部品側に付着した状態で、電子部品がキャリアシートから剥離されることも好ましい。この場合には、個々にカットされた接着シートを、電子部品の実装(固定)に使用することができる。また、第1主面を接着層に接着させて、キャリアシートに保持された複数個の電子部品が、相互に間隔を空けて、キャリアシートに保持されることも好ましい。この場合には、キャリアシート上において、複数の電子部品が相互に接触し、電子部品が破損するのを抑制することができる。電子部品の種類は任意であり、コンデンサ、インダクタ、抵抗、LC複合部品など、種々の電子部品を、電子部品群に構成することができる。
1・・・コンデンサ本体
2、3・・・誘電体層
4・・・第1内部電極
4a・・・貫通孔
5・・・第2内部電極
5a・・・貫通孔
6・・・ダミー内部電極
7・・・第1外部電極
7a・・・下地層
7ax・・・突出部
8・・・第2外部電極
8a・・・下地層
8ax・・・突出部
9・・・第1ビア導体
10・・・第2ビア導体

Claims (17)

  1. 複数の誘電体層と、複数の第1内部電極と、複数の第2内部電極とが積層されたコンデンサ本体と、
    前記コンデンサ本体の外表面に形成された、複数の第1外部電極および複数の第2外部電極と、
    前記第1外部電極と、複数の前記第1内部電極とを電気的に接続する、複数の第1ビア導体と、
    前記第2外部電極と、複数の前記第2内部電極とを電気的に接続する、複数の第2ビア導体と、を備え、
    前記第2内部電極に貫通孔が形成され、前記第1ビア導体が、前記第2内部電極と絶縁された状態で、当該貫通孔を貫通し、
    前記第1内部電極に貫通孔が形成され、前記第2ビア導体が、前記第1内部電極と絶縁された状態で、当該貫通孔を貫通する、積層コンデンサであって、
    前記コンデンサ本体は、前記外表面として、表裏対向する第1主面および第2主面を備え、
    前記第1外部電極および前記第2外部電極は、いずれも、前記第1主面には形成されず、前記2主面のみに形成された、
    積層コンデンサ。
  2. 前記誘電体層がセラミック層である、
    請求項1に記載された積層コンデンサ。
  3. 前記コンデンサ本体の内部において、最も近い距離に配置された前記第1ビア導体と前記第2ビア導体との間の距離が、400μm以下である、
    請求項1または2に記載された積層コンデンサ。
  4. 前記第1外部電極は、前記第2主面に、部分的に埋め込まれて形成され、
    前記第1ビア導体は、前記コンデンサ本体の前記第2主面側の先端が、前記第1外部電極の底面に、埋め込まれて形成され、
    前記第2外部電極は、前記第2主面に、部分的に埋め込まれて形成され、
    前記第2ビア導体は、前記コンデンサ本体の前記第2主面側の先端が、前記第2外部電極の底面に、埋め込まれて形成された、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載された積層コンデンサ。
  5. 前記第1外部電極は、前記第2主面に、部分的に埋め込まれて形成され、
    前記第1外部電極の底面に、部分的に、前記第1ビア導体が形成された孔に埋め込まれた突出部が形成され、当該突出部が前記第1ビア導体と電気的に接続され、
    前記第2外部電極は、前記第2主面に、部分的に埋め込まれて形成され、
    前記第2外部電極の底面に、部分的に、前記第2ビア導体が形成された孔に埋め込まれた突出部が形成され、当該突出部が前記第2ビア導体と電気的に接続された、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載された積層コンデンサ。
  6. 複数の前記誘電体層と複数の前記第1内部電極と複数の前記第2内部電極とが積層された容量形成領域に加えて、前記コンデンサ本体の前記第1主面側に、前記誘電体層からなる下側保護領域が形成され、
    前記下側保護領域の内部に、前記第1ビア導体および前記第2ビア導体のいずれとも電気的に接続されない、ダミー内部電極が形成された、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載された積層コンデンサ。
  7. 複数の前記誘電体層と複数の前記第1内部電極と複数の前記第2内部電極とが積層された容量形成領域に加えて、前記コンデンサ本体の前記第2主面側に、前記誘電体層からなる上側保護領域が形成され、
    前記上側保護領域の内部に、前記第1ビア導体および前記第2ビア導体のいずれとも電気的に接続されない、ダミー内部電極が形成された、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載された積層コンデンサ。
  8. 複数の前記誘電体層と複数の前記第1内部電極と複数の前記第2内部電極とが積層された容量形成領域に加えて、前記コンデンサ本体の前記第1主面側に、前記誘電体層からなる下側保護領域が形成され、
    前記第1ビア導体、および、前記第2ビア導体が、いずれも、前記容量形成領域を貫通した、
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載された積層コンデンサ。
  9. 前記第1主面の表面粗さと、前記第2主面の表面粗さとが異なり、
    前記第1主面の前記表面粗さが、前記第2主面の前記表面粗さよりも大きい、
    請求項1ないし8のいずれか1項に記載された積層コンデンサ。
  10. 複数の前記誘電体層と複数の前記第1内部電極と複数の前記第2内部電極とが積層された容量形成領域に加えて、前記コンデンサ本体の前記第1主面側に、前記誘電体層からなる下側保護領域が形成され、
    前記容量形成領域の前記誘電体層の組成と、前記下側保護領域の前記誘電体層の組成とが、異なる、
    請求項1ないし9のいずれか1項に記載された積層コンデンサ。
  11. 前記第1主面に、個片化された接着シートが貼着された、
    請求項1ないし10のいずれか1項に記載された積層コンデンサ。
  12. キャリアシートと、
    前記キャリアシートの一方の主面に形成された接着層と、
    請求項1ないし10のいずれか1項に記載された複数個の積層コンデンサと、を備え、
    複数個の前記積層コンデンサが、前記第1主面を前記接着層に接着させて、前記キャリアシートに保持された、
    積層コンデンサ群。
  13. 前記キャリアシートが、面方向に伸縮性を備えた、
    請求項12に記載された積層コンデンサ群。
  14. 前記接着層が、両面に接着性を備えた接着シートである、
    請求項12または13に記載された積層コンデンサ群。
  15. 前記接着シートが、面方向に伸縮性を備えた、
    請求項14に記載された積層コンデンサ群。
  16. 前記接着シートを個々の前記積層コンデンサごとにカットしたうえ、
    前記積層コンデンサを前記キャリアシートから剥離しようとしたとき、
    個々にカットされた前記接着シートが、前記積層コンデンサ側に付着した状態で、前記積層コンデンサが前記キャリアシートから剥離される、
    請求項14または15に記載された積層コンデンサ群。
  17. 前記第1主面を前記接着層に接着させて、前記キャリアシートに保持された複数個の前記積層コンデンサが、
    相互に間隔を空けて、前記キャリアシートに保持された、
    請求項12ないし16のいずれか1項に記載された積層コンデンサ群。
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