JPWO2018212119A1 - 積層型電子部品および積層型電子部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

外表面にシールド層を備えるとともに、天面に視認性の高いマーク、文字、数字などの表示を備えた、良品率の高い積層型電子部品を提供する。セラミック層1a〜1hが積層され、底面Bと、天面Uと、側面Sとを備えた積層体1と、積層体1の天面Uに形成された、マーク、文字、数字の少なくとも1種を表した少なくとも1つの凹部8と、積層体1の層間に形成された電極3、4、5、6と、を備え、さらに、積層体1の天面Uと側面Sとに形成されたシールド層9を備え、積層体1の、凹部8の内底面の直下に、電極3、4、5、6が形成されない電極非形成領域NEを設け、電極非形成領域NEの厚みを、凹部8の内底面を起点にして、凹部8の深さ以上の大きさにする。

Description

本発明は、複数のセラミック層が積層された積層体を備えた積層型電子部品に関する。
また、本発明は、本発明の積層型電子部品を製造するのに適した、積層型電子部品の製造方法に関する。
従来、IC(Integrated circuit;集積回路)素子を内蔵した電子部品モジュールにおいては、外部から侵入したノイズによりIC素子が誤作動しないように、また、IC素子が外部にノイズを放出しないように、外表面にシールド層を形成する場合が多かった。
たとえば、特許文献1(特許第5779227号公報)に、外表面にシールド層が形成された電子部品モジュール(半導体装置)が開示されている。図10に、特許文献1に開示された電子部品モジュール(半導体装置)1000を示す。
電子部品モジュール1000は、配線基板101を備える。配線基板101の上側主面に、複数のIC素子(半導体チップ)102が実装されている。配線基板101とIC素子102とが、ワイヤ(信号線ワイヤ)103によってワイヤーボンディングされている。また、IC素子102同士が、ワイヤ103によってワイヤーボンディングされている。
IC素子102を覆うように、配線基板101の上側主面に、モールド樹脂104が形成されている。
モールド樹脂104の外表面に、シールド層105が形成されている。シールド層105は、外部から侵入したノイズによりIC素子102が誤作動しないよう、また、IC素子102が外部にノイズを放出しないように設けられたものである。
電子部品モジュール1000では、シールド層105を形成するのに先立ち、モールド樹脂104の天面に、凹部(マーキング)106を形成している。凹部106は、レーザー光の照射によって刻印されたものであり、製品番号、製造年月日、製造工場などの製品情報を表示している。
電子部品モジュール1000では、シールド層105の上から、凹部106の陰影を視認によって読み取り、製品番号、製造年月日、製造工場などの情報を認識するようにしている。
一方、従来のセラミック層が積層された積層体を備えた積層型電子部品においては、積層体の天面に、方向性マークを形成しておき、積層型電子部品を正しい方向に実装するようにしていた。また、積層体の天面に、方向性マークに加えて、あるいは方向性マークに代えて、製品番号、製造年月日、製造工場などを表示する場合もあった。
特許第5779227号公報
セラミック層が積層された積層体を備えた積層型電子部品において、特許文献1に開示された方法と同じように、積層体の天面にマーク、文字、数字などを表示する凹部を形成し、かつ、ノイズの透過を抑制するために積層体の外表面にシールド層を形成しようとした場合、次のような不都合が発生する虞があった。
まず、マークなどを表示する凹部を、未焼成の積層体の天面に金型などに形成された凸部を押し込んで形成しようとした場合、凹部の直下に形成された電極が部分的に押し出されて塑性変形することにより、電極が断線したり、電極に亀裂が発生したりする虞があった。また、マークなどを表示する凹部を、積層体の天面へのレーザー光の照射によって形成しようとした場合、凹部の直下に形成された電極にレーザー光の照射による熱が印加され、電極が断線したり、電極に亀裂が発生したりする虞があった。
また、積層体の天面に形成された凹部の内底面に形成されたシールド層と、積層体の内部に形成された電極との間に、浮遊容量が発生し、要求される電気的特性を得られない虞があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その手段として本発明の積層型電子部品は、複数のセラミック層が積層され、底面と、天面と、底面と天面とを繋ぐ複数の側面とを備えた積層体と、積層体の天面に形成された、マーク、文字、数字の少なくとも1種を表した少なくとも1つの凹部と、積層体の層間に形成された電極と、を備え、さらに、積層体の、凹部の内底面および内壁面の少なくとも一部を含む天面の少なくとも一部と、側面の少なくとも一部とに形成されたシールド層を備え、積層体における、凹部の内底面の直下に、電極が形成されない電極非形成領域を設け、電極非形成領域の厚みを、凹部の内底面を起点にして、凹部の深さ以上の大きさにした。
本発明の積層型電子部品は、積層体の内部に、凹部の深さ以上の大きさの厚みからなる電極非形成部を備えることにより、電極に断線や亀裂が発生することを抑制している。また、積層体の天面に形成された凹部の内底面に形成されたシールド層と、積層体の内部に形成された電極との間に、浮遊容量が発生することを抑制している。さらに、積層体の天面に形成された凹部の内底面に形成されたシールド層が、積層体の内部に形成されたインダクタ電極によって構成されたインダクタの磁束形成を阻害することを抑制している。
電極非形成領域の厚みは、凹部の前記内底面を起点にして、凹部の深さの2倍以上の大きさであることが好ましい。この場合には、ほぼ確実に、電極に断線や亀裂が発生しない。また、積層体の天面に形成された凹部の内底面に形成されたシールド層と、積層体の内部に形成された電極との間に、浮遊容量が発生することを、より有効に抑制することができる。さらに、積層体の天面に形成された凹部の内底面に形成されたシールド層が、積層体の内部に形成されたインダクタ電極によって構成されたインダクタの磁束形成を阻害することを、より有効に抑制することができる。
積層体の、凹部の内底面の直下に、電極が全く形成されないことがより好ましい。この場合には、積層体の天面に凹部を形成したこと、および、その内底面にシールド層を形成したことによる影響を、凹部の内底面の直下において、さらに有効に抑制することができる。
電極非形成領域の平面方向の大きさを、凹部を中心にして、縦方向に1.5倍以上、横方向に1.5倍以上、それぞれ拡張して設けることが好ましい。この場合には、積層体の天面に凹部を形成したこと、および、その内底面にシールド層を形成したことによる影響を、より有効に抑制することができる。
電極の種類は、たとえば、インダクタ電極、キャパシタ電極、配線電極、グランド電極などである。
本発明の積層型電子部品において、積層体の内部に形成された、キャパシタ電極によって少なくとも1つのキャパシタを構成し、インダクタ電極によって少なくとも1つのインダクタを構成し、キャパシタとインダクタとによって、LCフィルタ回路を構成することができる。
また、本発明の積層型電子部品の製造方法は、複数のセラミックグリーンシートを用意する工程と、複数のセラミックグリーンシートのうち、少なくともひとつの一方の主面、または両方の主面に、導電性ペーストを塗布して、第1のペーストパターンを形成する工程と、複数のセラミックグリーンシートを所定の順番に積層し、集合基板状の未焼成積層体を作製する工程と、集合基板状の未焼成積層体の天面に、焼成により消失するペーストを塗布し、マーク、文字、数字の少なくとも1種を表す、一定の厚みを備えた第2のペーストパターンを形成する工程と、第2のペーストパターンを、集合基板状の未焼成積層体の天面に押込み、集合基板状の未焼成積層体の前記天面を平坦にする工程と、集合基板状の未焼成積層体を、個片化された未焼成積層体にカットする工程と、個片化された未焼成積層体を、所定のプロファイルで焼成し、同時に第2のペーストパターンを消失させ、複数のセラミック層が積層され、底面と、天面と、底面と天面とを繋ぐ複数の側面とを備え、天面に少なくとも1つの凹部が形成された積層体を作製する工程と、積層体の、凹部の内底面および内壁面の少なくとも一部を含む天面の少なくとも一部と、側面の少なくとも一部とに、シールド層を形成する工程と、を備えるようにした。
なお、集合基板状の未焼成積層体の天面に、焼成により消失するペーストを塗布し、マーク、文字、数字の少なくとも1種を表す、一定の厚みを備えた第2のペーストパターンを形成するのに代えて、予め、複数のセラミックグリーンシートのうちの、最上層に積層されるものの上側の主面に、焼成により消失するペーストを塗布し、マーク、文字、数字の少なくとも1種を表す、一定の厚みを備えた第2のペーストパターンを形成しておくようにしても良い。
また、積層体の天面の凹部は、焼成により消失するペーストを使用せず、レーザー光の照射によって形成しても良い。あるいは、積層体の天面の凹部は、焼成により消失するペーストを使用せず、未焼成積層体の天面に、金型の内天面に形成された凸部を押し込むことによって形成しても良い。
なお、本発明の積層型電子部品の製造方法によって製造された積層型電子部品は、積層体の、凹部の内底面の直下に、電極が形成されない電極非形成領域が設けられ、電極非形成領域の厚みが、凹部の内底面を起点にして、凹部の深さ以上の大きさであることが好ましい。この場合には、電極に断線や亀裂が発生することを回避することができるからである。
本発明の積層型電子部品は、外部からのノイズの侵入および外部へのノイズの放射が抑制されるとともに、天面に視認性の高いマーク、文字、数字などの表示が形成され、さらに不良品の発生が抑制されている。
本発明の積層型電子部品の製造方法によれば、本発明の積層型電子部品を、容易に製造することができる。
第1実施形態にかかる積層型電子部品100を示す斜視図である。また、第3実施形態にかかる積層型電子部品300を示す斜視図でもある。 積層型電子部品100を示す断面図である。また、積層型電子部品300を示す断面図でもある。 図3(A)、(B)は、それぞれ、積層型電子部品100の製造方法の一例において実施される工程を示す断面図である。 図4(C)〜(E)は、図3(B)の続きであり、それぞれ、積層型電子部品100の製造方法の一例において実施される工程を示す断面図である。 図5(F)〜(H)は、図4(E)の続きであり、それぞれ、積層型電子部品100の製造方法の一例において実施される工程を示す断面図である。 図6(I)〜(K)は、図5(H)の続きであり、それぞれ、積層型電子部品100の製造方法の一例において実施される工程を示す断面図である。 第2実施形態にかかる積層型電子部品200を示す断面図である。 第4実施形態にかかる積層型電子部品400を示す断面図である。 第5実施形態にかかる積層型電子部品500を示す断面図である。 特許文献1に開示された電子部品モジュール1000を示す断面図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。なお、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、明細書の理解を助けるためのものであって、模式的に描画されている場合があり、描画された構成要素または構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
[第1実施形態]
図1、図2に、第1実施形態にかかる積層型電子部品100を示す。ただし、図1は、積層型電子部品100の斜視図である。図2は、積層型電子部品100の断面図であり、図1の一点鎖線X-X部分を示している。
積層型電子部品100は、たとえば、内部にキャパシタやインダクタが形成され、所定のLCフィルタ回路が構成された積層型LCフィルタである。ただし、積層型電子部品100の種類は任意であり、積層型LCフィルタには限られない。
積層型電子部品100は、セラミック層1a〜1hが積層された積層体1を備えている。積層体1は、底面Bと、天面Uと、底面Bと天面Uとを繋ぐ4つの側面Sとを備えている。
本実施形態においては、保護層であるセラミック層1aとセラミック層1hの厚みを、それぞれ20μmとした。セラミック層1aとセラミック層1hとの間に積層されたセラミック層1b〜1gの厚みを、それぞれ10μmとした。ただし、セラミック層の厚みや層数は任意であり、必要に応じて選択することができる。
セラミック層1a〜1hには、それぞれ、必要に応じて、上下両主面間を接続するビア電極2が形成されている。
セラミック層1a〜1hの層間に、それぞれ、必要に応じて、グランド電極3、インダクタ電極4、キャパシタ電極5、配線電極6が形成されている。
複数のインダクタ電極4が、ビア導体(不図示)によってスパイラル状に接続されて、インダクタLが形成されている。
また、対向して形成された1対のキャパシタ電極5、5によって、キャパシタCが形成されている。
そして、インダクタLとキャパシタCとが、ビア電極2や配線電極6によって接続されて、積層体1の内部に所定のLCフィルタ回路が構成されている。
積層体1の底面Bに、複数の外部電極7が形成されている。外部電極7の表面には、必要に応じて、めっき層7aが形成されている。外部電極7は、それぞれ、LCフィルタ回路の所定の部分に接続されている。
積層体1の天面Uに、円筒状の凹部8が形成されている。本実施形態においては、凹部8は、方向性マークである。本実施形態においては、凹部8の深さを20μmとした。ただし、凹部8の深さは任意であり、5μm〜50μm程度の中から選択することができる。なお、深さが大きいほど凹部8の視認性が高まるが、形成するのが難しくなる。また、凹部8は、方向性マークなどのマークには限られず、文字や数字であっても良く、たとえば、製品番号、製造年月日、製造工場などを表示したものであっても良い。
なお、積層型電子部品100の製造方法については後述するが、本実施形態においては、凹部8を、未焼成積層体の天面に、焼成により消失するペーストを押し込むことによって形成しているため、凹部8の内底面の直下において、凹部8に押されて、セラミック層1e、1f、1g、1hが、それぞれ、底面B側に塑性変形している。
積層体1の、凹部8の内底面および内壁面を含む天面Uと、4つの側面Sとに、シールド層9が形成されている。シールド層9は、外部からノイズが侵入しないよう、また、外部にノイズを放出しないように設けられたものである。
積層体1の、凹部8の内底面の直下に、グランド電極3、インダクタ電極4、キャパシタ電極5、配線電極6などの電極が形成されない電極非形成領域NEが設けられている。本実施形態においては、電極非形成領域NEの厚みを、凹部8の内底面を起点にして、20μmとした。すなわち、電極非形成領域NEの厚みを、凹部8の深さと同じ20μmにした。図2から分かるように、積層型電子部品100は、凹部8の内底面の直下に、凹部8の深さと同じ厚みの電極非形成領域NEを形成したことにより、電極非形成領域NEの直下のキャパシタ電極5や配線電極6に、断線や亀裂が発生していない。なお、電極非形成領域NEの厚みを、凹部8の深さの2倍以上にすれば、断線や亀裂の発生を、より確実に抑制できるため好ましい。
なお、電極非形成領域NEは、平面方向の大きさを、凹部8を中心にして、縦方向に1.5程度、横方向に1.5倍程度、それぞれ拡張して設けることが好ましい。この場合には、インダクタ電極4、キャパシタ電極5、配線電極6などの電極に、断線や亀裂が発生することを、より有効に抑制することができるからである。
以上の構造からなる、第1実施形態の積層型電子部品100は、次の長所を備えている。
まず、積層型電子部品100は、積層体1の外表面にシールド層9が形成されているため、外部からのノイズの侵入および外部へのノイズの放射が抑制されている。
また、積層型電子部品100は、積層体1の天面Uに凹部8を設け、マーク、文字、数字などによって情報を表示しているため、シールド層9の上からであっても明確に陰影が表れ、高い視認性で、情報を認識することができる。
また、積層型電子部品100は、積層体1の凹部8の内底面の直下に、凹部8の深さと同じ、20μmの厚みの電極非形成領域NEが設けられているため、グランド電極3、インダクタ電極4、キャパシタ電極5、配線電極6などの電極に、断線や亀裂が発生していない。より具体的には、上述したように、凹部8を形成したことにより、凹部8の内底面の直下において、セラミック層1e、1f、1g、1hが、それぞれ、底面B側に塑性変形している。しかしながら、セラミック層1dは、電極非形成領域NEを設けたことにより、凹部8の内底面からの距離が大きくなっており、塑性変形していない。この結果、セラミック層1dとセラミック層1eの間に形成されたキャパシタ電極5も、塑性変形しておらず、断線や亀裂が発生していない。
また、積層型電子部品100は、積層体1の凹部8の内底面の直下に、凹部8の深さと同じ、20μmの厚みの電極非形成領域NEが設けられているため、凹部8の内底面に形成されたシールド層9と、グランド電極3、インダクタ電極4、キャパシタ電極5、配線電極6などの電極との間に、浮遊容量が発生することが抑制されている。
さらに、積層型電子部品100は、凹部8の内底面に形成されたシールド層9が、インダクタ電極4によって構成されたインダクタLの磁束形成を阻害することも抑制されている。すなわち、積層型電子部品において、積層体の天面に凹部を形成し、かつ、積層体の外表面にシールド層を形成した場合、積層体の天面に形成された凹部の内底面に形成されたシールド層が、積層体の内部に形成されたインダクタ電極によって構成されたインダクタの磁束を遮ってしまい、インダクタのQ値が低下したり、インダクタのインダクタンス値が低下したりすることによって、要求される電気的特性を得られない虞がある。しかしながら、積層型電子部品100は、積層体1の凹部8の内底面の直下に、凹部8の深さと同じ、20μmの厚みの電極非形成領域NEが設けられているため、凹部8の内底面に形成されたシールド層9が、インダクタ電極4によって構成されたインダクタLの磁束形成を阻害することが抑制されている。
積層型電子部品100は、たとえば、図3(A)〜図6(K)に示す方法で製造することができる。
まず、セラミックスラリーを作製する。具体的には、セラミック粉末と、バインダーと、可塑剤とを、所定の量で混合することにより、セラミックスラリーを作製する。
次に、セラミックスラリーを、キャリアフィルム上に塗布して、セラミックグリーンシートを作製する。スラリーの塗布には、リップコーター、ドクターブレードなどを用いることができる。
セラミックグリーンシートは、図3(A)に示すように、多数の積層型電子部品100を一括して製造するために、多数のセラミックグリーンシートがマトリックス状に配置された、マザーのセラミックグリーンシート11a〜11hとして用意される。
次に、図3(B)に示すように、セラミックグリーンシート11a〜11hに、必要に応じて、ビア電極2を形成するための貫通孔22を形成する。貫通孔22の孔径は任意であるが、たとえば、20μm〜200μmとする。貫通孔22の形成には、メカパンチ、COレーザー光の照射、UVレーザー光の照射などを用いることができる。
次に、導電性ペーストを作製する。具体的には、導電性粉末と、バインダーと、可塑剤とを、所定の量で混合することにより、導電性ペーストを作製する。導電性ペーストには、収縮率調整用の供素地(セラミック粉末)を添加しても良い。
次に、図4(C)に示すように、セラミックグリーンシート11a〜11hの貫通孔22に導電性ペースト12を充填するとともに、セラミックグリーンシート11a〜11hの主面に、必要に応じて導電性ペーストを塗布して、グランド電極3を形成するための導電性のペーストパターン13と、インダクタ電極4を形成するための導電性のペーストパターン14と、キャパシタ電極5を形成するための導電性のペーストパターン15と、配線電極6を形成するための導電性のペーストパターン16と、外部電極7を形成するための導電性のペーストパターン17をと、それぞれ形成する。
次に、図4(D)に示すように、セラミックグリーンシート11a〜11hを積層する。
次に、図4(E)に示すように、セラミックグリーンシート11hの天面に、凹部8を形成するための、焼成により消失するペーストパターン18を形成する。ペーストパターン18の材質は、焼成により消失する材質であれば任意であるが、たとえば樹脂やカーボンを使用することができる。ペーストパターン18の形成は、たとえば、インクジェットによる塗布や、転写などを用いることができる。ペーストパターン18の厚みは、凹部8の深さよりも、若干、大きくしておく。
なお、セラミックグリーンシート11a〜11hを積層した後に、セラミックグリーンシート11hの天面(上側の主面)にペーストパターン18を形成するのではなく、セラミックグリーンシート11a〜11hを積層する前に、予め、セラミックグリーンシート11hの上側の主面にペーストパターン18を形成しておいても良い。
次に、図5(F)に示すように、セラミックグリーンシート11a〜11hを、下金型51と上金型52とで挟み、加熱しながら、上下から加圧することによって一体化させ、集合基板状の未焼成積層体11を作製する。このとき、上金型52の内天面が平坦であるため、ペーストパターン18が、集合基板状の未焼成積層体11の天面に押し込まれる。
次に、図5(G)に示すように、集合基板状の未焼成積層体11を、個々の未焼成積層体1’にカットして個片化する。個々の未焼成積層体1’は、セラミックグリーンシート1a’〜1h’が積層されたものからなる。
次に、図5(H)に示すように、未焼成積層体1’を、所定のプロファイルで焼成する。この結果、セラミックグリーンシート1a’〜1h’が積層された未焼成積層体1’は、焼成されて、セラミック層1a〜1hが積層された積層体1になる。貫通孔22に充填されていた導電性ペースト12は、焼成されて、ビア電極2になる。導電性のペーストパターン13は、焼成されて、グランド電極3になる。導電性のペーストパターン14は、焼成されて、インダクタ電極4になる。導電性のペーストパターン15は、焼成されて、キャパシタ電極5になる。導電性のペーストパターン16は、焼成されて、配線電極6になる。導電性のペーストパターン17は、焼成されて、外部電極7になる。さらに、未焼成積層体1’の天面に押し込まれていたペーストパターン18は、焼成されて消失し、積層体1の天面に凹部8が形成される。
なお、未焼成積層体1’の焼成には、バッチ炉、ベルト炉などを用いることができる。また、導電性ペーストにCu系のものを使用した場合には、還元性雰囲気で焼成する。
次に、図6(I)に示すように、外部電極7の表面に、めっき層7aを形成する。めっき層7aの材質や層数は任意であるが、たとえば、電解めっきにより、第1層をNiめっき層、第2層をSnめっき層とすることができる。あるいは、これらに代えて、無電解めっきにより、Auめっき層を形成しても良い。
次に、図6(J)に示すように、積層体1を、上側主面に粘着性を備えた固定用治具53に固定する。
次に、図6(K)に示すように、積層体1の外表面に、スパッタリングにより、シールド層9を形成する。必要があれば、スパッタリングの前に、積層体1の外表面にプラズマ洗浄を施す。シールド層9は、凹部8の内底面および内壁面にも形成する。シールド層9は、たとえば、密着層、導電層、保護層の順番に、3層に形成する。ただし、セラミックからなる積層体1との密着性が良好である場合は、密着層を省略しても良い。密着層および保護層の材料には、たとえば、SUS、Ti、Cr、Niなどを使用することができる。導電層の材料には、たとえば、Cu、Ag、Alなどを使用することができる。スパッタリングの設備としては、たとえば、インライン型、バッチ型、枚葉型などを用いることができる。
なお、本実施形態においては、シールド層9の形成をスパッタリングによっておこなったが、シールド層9をスピンコートによって形成しても良い。この場合には、導電性粉末が含有された樹脂ペーストを、スピンコートによって積層体1の外表面に付着させる。なお、スピンコートの前に、積層体1の外表面をプラズマ洗浄しても良い。
以上により、第1実施形態にかかる積層型電子部品100が完成する。
[第2実施形態]
図7に、第2実施形態にかかる積層型電子部品200を示す。ただし、図7は、積層型電子部品200の断面図である。
積層型電子部品200は、製造方法を、上述した第1実施形態にかかる積層型電子部品100の製造方法から部分的に変更した。具体的には、第1実施形態では、ペーストパターン18を集合基板状の未焼成積層体11の天面に押し込んでおき、焼成の際にペーストパターン18を消失させて凹部8を形成したが、第2実施形態では、集合基板状の未焼成積層体11の天面にレーザー光を照射することによって凹部8を形成した。積層型電子部品200の他の製造工程は、第1実施形態と同じにした。
上記製造方法を採用したことにより、図7から分かるように、積層型電子部品200では、凹部8の内底面の直下において、セラミック層1e、1f、1g、1hは塑性変形していない。
積層型電子部品200においても、凹部8の内底面の直下に、凹部8の深さと同じ大きさの厚み(20μm)の電極非形成領域NEを設けているため、レーザー光の熱によって、凹部8の内底面の直下に形成された電極(キャパシタ電極5など)に、断線や亀裂が発生することがない。また、凹部8の内底面に形成されたシールド層9と、積層体の内部に形成された電極との間の浮遊容量の発生が抑制されている。さらに、凹部8の内底面に形成されたシールド層9が、インダクタ電極4によって構成されたインダクタLの磁束形成を阻害することが抑制されている。
[第3実施形態]
第3実施形態にかかる積層型電子部品300を作製した。積層型電子部品300は、図1、図2に示した第1実施形態にかかる積層型電子部品100と同じ構造からなるので、図1、図2を援用して説明する。
積層型電子部品300も、製造方法を、上述した第1実施形態にかかる積層型電子部品100の製造方法から部分的に変更した。具体的には、第1実施形態では、ペーストパターン18を集合基板状の未焼成積層体11の天面に押し込んでおき、焼成の際にペーストパターン18を消失させて凹部8を形成したが、第3実施形態では、上金型(不図示)の内底面に形成された凸部を、集合基板状の未焼成積層体11の天面に押し込むことによって凹部8を形成した。積層型電子部品300の他の製造工程は、第1実施形態と同じにした。
積層型電子部品300も、積層型電子部品100と同様に、積層体1の内部に形成された電極(グランド電極3、インダクタ電極4、キャパシタ電極5、配線電極6など)に、断線や亀裂が発生しない。また、浮遊容量の発生が抑制され、インダクタの磁束形成の阻害が抑制されている。
[第4実施形態]
図8に、第4実施形態にかかる積層型電子部品400を示す。ただし、図8は、積層型電子部品400の断面図である。
積層型電子部品400は、第1実施形態にかかる積層型電子部品100の構造の一部に変更を加えた。具体的には、積層型電子部品100では、凹部8の内底面の直下に、凹部8の深さと同じ大きさの厚み(20μm)の電極非形成領域NEを設けていたが、積層型電子部品400では、凹部8の内底面の直下に、凹部8の深さの2倍の大きさの厚み(40μm)の電極非形成領域NEを設けた。そして、それにともない、積層体1の内部に形成されたLCフィルタ回路の内容および配置を変更した。
積層型電子部品400は、積層型電子部品100に比べて、凹部8の内底面の直下において、電極(配線電極6など)に、より断線や亀裂が発生しにくくなっている。また、凹部8の内底面に形成されたシールド層9と、積層体の内部に形成された電極との間の浮遊容量が、より有効に抑制されている。さらに、凹部8の内底面に形成されたシールド層9が、インダクタ電極4によって構成されたインダクタLの磁束形成を阻害することが、より有効に抑制されている。
[第5実施形態]
図9に、第5実施形態にかかる積層型電子部品500を示す。ただし、図9は、積層型電子部品500の断面図である。
積層型電子部品500は、第4実施形態にかかる積層型電子部品400に、さらに変更を加えた。具体的には、積層型電子部品500では、凹部8の内底面の直下に、全く電極を形成せず、凹部8の内底面から積層体1の底面Bまでを、電極非形成領域NEとした。そして、それにともない、積層体1の内部に形成されたLCフィルタ回路の内容および配置を変更した。
積層型電子部品500は、凹部8の直下において、凹部8を形成したこと、および、凹部8の内底面にシールド層9を形成したことによる、電極の断線や亀裂、シールド層9と電極との間の浮遊容量の発生などの影響が、さらに有効に抑制されている。
以上、第1実施形態〜第5実施形態にかかる積層型電子部品100、200、300、400、500について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って、種々の変更をなすことができる。
たとえば、積層型電子部品100、200、300、400、500は、積層体1の内部にLCフィルタ回路が構成された積層型LCフィルタであったが、積層型電子部品の種類は任意であり、積層型LCフィルタには限られない。
また、積層型電子部品100、200、300、400、500では、凹部8がマーク(方向性マーク)であったが、凹部8はマークには限られず、文字や数字などによって、製品番号、製造年月日、製造工場などを表示したものであっても良い。
1・・・積層体
1a〜1h・・・セラミック層
2・・・ビア電極
3・・・グランド電極
4・・・インダクタ電極
5・・・キャパシタ電極
6・・・配線電極
7・・・外部電極
8・・・凹部
9・・・シールド層
NE・・・電極非形成領域
11・・・集合基板状の未焼成積層体
11a〜11h・・・マザーのセラミックグリーンシート
1’・・・未焼成積層体
1’a〜1’h・・・セラミックグリーンシート
12・・・導電性ペースト
13〜17・・・導電性のペーストパターン(第1のペーストパターン)
18・・・焼成により消失するペーストパターン(第2のペーストパターン)
22・・・貫通孔
51・・・下金型
52・・・上金型
53・・・固定用治具
100、200、300、400、500・・・積層型電子部品(積層型LCフィルタ)

Claims (11)

  1. 複数のセラミック層が積層され、底面と、天面と、前記底面と前記天面とを繋ぐ複数の側面とを備えた積層体と、
    前記積層体の前記天面に形成された、マーク、文字、数字の少なくとも1種を表した少なくとも1つの凹部と、
    前記積層体の層間に形成された電極と、を備えた積層型電子部品であって、
    さらに、前記積層体の、前記凹部の内底面および内壁面の少なくとも一部を含む前記天面の少なくとも一部と、前記側面の少なくとも一部とに形成されたシールド層を備え、
    前記積層体における、前記凹部の前記内底面の直下に、前記電極が形成されない電極非形成領域が設けられ、
    前記電極非形成領域の厚みが、前記凹部の前記内底面を起点にして、前記凹部の深さ以上の大きさである、積層型電子部品。
  2. 前記電極非形成領域の厚みが、前記凹部の前記内底面を起点にして、前記凹部の深さの2倍以上の大きさである、請求項1に記載された積層型電子部品。
  3. 前記積層体の、前記凹部の前記内底面の直下に、前記電極が全く形成されていない、請求項1または2に記載された積層型電子部品。
  4. 前記電極非形成領域の平面方向の大きさが、前記凹部を中心にして、縦方向に1.5倍以上、横方向に1.5倍以上、それぞれ拡張された、請求項1ないし3のいずれか1項に記載された積層型電子部品。
  5. 前記電極が、インダクタ電極、キャパシタ電極、配線電極、グランド電極の少なくとも1種である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された積層型電子部品。
  6. 前記キャパシタ電極によって少なくとも1つのキャパシタが構成され、前記インダクタ電極によって少なくとも1つのインダクタが構成され、
    前記キャパシタと前記インダクタとによって、LCフィルタ回路が構成された、請求項5に記載された積層型電子部品。
  7. 複数のセラミックグリーンシートを用意する工程と、
    複数の前記セラミックグリーンシートのうち、少なくともひとつの一方の主面、または両方の主面に、導電性ペーストを塗布して、第1のペーストパターンを形成する工程と、
    複数の前記セラミックグリーンシートを所定の順番に積層し、集合基板状の未焼成積層体を作製する工程と、
    集合基板状の前記未焼成積層体の天面に、焼成により消失するペーストを塗布し、マーク、文字、数字の少なくとも1種を表す、一定の厚みを備えた第2のペーストパターンを形成する工程と、
    前記第2のペーストパターンを、集合基板状の前記未焼成積層体の天面に押込み、集合基板状の前記未焼成積層体の前記天面を平坦にする工程と、
    集合基板状の前記未焼成積層体を、個片化された前記未焼成積層体にカットする工程と、
    個片化された前記未焼成積層体を、所定のプロファイルで焼成し、同時に前記第2のペーストパターンを消失させ、複数のセラミック層が積層され、底面と、天面と、前記底面と前記天面とを繋ぐ複数の側面とを備え、天面に少なくとも1つの凹部が形成された積層体を作製する工程と、
    前記積層体の、前記凹部の内底面および内壁面の少なくとも一部を含む前記天面の少なくとも一部と、前記側面の少なくとも一部とに、シールド層を形成する工程と、を備えた、積層型電子部品の製造方法。
  8. 複数のセラミックグリーンシートを用意する工程と、
    複数の前記セラミックグリーンシートのうち、少なくともひとつの一方の主面、または両方の主面に、導電性ペーストを塗布して、第1のペーストパターンを形成する工程と、
    複数の前記セラミックグリーンシートのうちの、最上層に積層されるものの上側の主面に、焼成により消失するペーストを塗布し、マーク、文字、数字の少なくとも1種を表す、一定の厚みを備えた第2のペーストパターンを形成する工程と、
    複数の前記セラミックグリーンシートを所定の順番に積層し、集合基板状の未焼成積層体を作製する工程と、
    前記第2のペーストパターンを、集合基板状の前記未焼成積層体の天面に押込み、集合基板状の前記未焼成積層体の前記天面を平坦にする工程と、
    集合基板状の前記未焼成積層体を、個片化された前記未焼成積層体にカットする工程と、
    個片化された前記未焼成積層体を、所定のプロファイルで焼成し、同時に前記第2のペーストパターンを消失させ、複数のセラミック層が積層され、底面と、天面と、前記底面と前記天面とを繋ぐ複数の側面とを備え、天面に少なくとも1つの凹部が形成された積層体を作製する工程と、
    前記積層体の、前記凹部の内底面および内壁面の少なくとも一部を含む前記天面の少なくとも一部と、前記側面の少なくとも一部とに、シールド層を形成する工程と、を備えた、積層型電子部品の製造方法。
  9. 複数のセラミックグリーンシートを用意する工程と、
    複数の前記セラミックグリーンシートのうち、少なくともひとつの一方の主面、または両方の主面に、導電性ペーストを塗布して、ペーストパターンを形成する工程と、
    複数の前記セラミックグリーンシートを所定の順番に積層し、集合基板状の未焼成積層体を作製する工程と、
    集合基板状の前記未焼成積層体の天面に、レーザー光を照射して、マーク、文字、数字の少なくとも1種を表す、少なくとも1つの凹部を形成する工程と、
    集合基板状の前記未焼成積層体を、個片化された前記未焼成積層体にカットする工程と、
    個片化された前記未焼成積層体を、所定のプロファイルで焼成し、複数のセラミック層が積層され、底面と、天面と、前記底面と前記天面とを繋ぐ複数の側面とを備え、天面に少なくとも1つの凹部が形成された積層体を作製する工程と、
    前記積層体の、前記凹部の内底面および内壁面の少なくとも一部を含む前記天面の少なくとも一部と、前記側面の少なくとも一部とに、シールド層を形成する工程と、を備えた、積層型電子部品の製造方法。
  10. 複数のセラミックグリーンシートを用意する工程と、
    複数の前記セラミックグリーンシートのうち、少なくともひとつの一方の主面、または両方の主面に、導電性ペーストを塗布して、ペーストパターンを形成する工程と、
    複数の前記セラミックグリーンシートを所定の順番に積層し、集合基板状の未焼成積層体を作製する工程と、
    集合基板状の前記未焼成積層体の天面に、金型の内天面に形成された凸部を押込み、マーク、文字、数字の少なくとも1種を表す、少なくとも1つの凹部を形成する工程と、
    集合基板状の前記未焼成積層体を、個片化された前記未焼成積層体にカットする工程と、
    個片化された前記未焼成積層体を、所定のプロファイルで焼成し、複数のセラミック層が積層され、底面と、天面と、前記底面と前記天面とを繋ぐ複数の側面とを備え、天面に少なくとも1つの凹部が形成された積層体を作製する工程と、
    前記積層体の、前記凹部の内底面および内壁面の少なくとも一部を含む前記天面の少なくとも一部と、前記側面の少なくとも一部とに、シールド層を形成する工程と、を備えた、積層型電子部品の製造方法。
  11. 作製された前記積層体の、前記凹部の前記内底面の直下に、電極が形成されない電極非形成領域が設けられ、
    前記電極非形成領域の厚みが、前記凹部の前記内底面を起点にして、前記凹部の深さ以上の大きさである、請求項7ないし10のいずれか1項に記載された積層型電子部品の製造方法。
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