JP4287822B2 - 積層コンデンサ、及び、積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法 - Google Patents

積層コンデンサ、及び、積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層コンデンサ、及び、積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法に関する。
この種の積層コンデンサとして、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
デジタル電子機器に搭載されている中央処理装置(CPU)に供給用の電源においては低電圧化が進む一方で負荷電流は増大している。従って、負荷電流の急激な変化に対して電源電圧の変動を許容値内に抑えることが非常に困難になったため、特許文献1にも記載されているように、デカップリングコンデンサと呼ばれる積層コンデンサが電源に接続されるようになった。そして、負荷電流の過渡的な変動時にこの積層コンデンサからCPUに電流を供給して、電源電圧の変動を抑えるようにしている。
近年、CPUの動作周波数の更なる高周波数化に伴って、負荷電流は高速でより大きなものとなっており、デカップリングコンデンサに用いられる積層コンデンサには、大容量化と共に等価直列抵抗(ESR)を大きくしたいという要求がある。特許文献2に記載された積層コンデンサでは、端子電極を内部抵抗層を含む多層構造とすることにより、ESRを大きくしている。
特開2001−185441号公報 特開2004−47983号公報
しかしながら、特許文献1に記載された積層コンデンサでは、等価直列抵抗を所望の値に制御するに際して、以下のような問題点が存在する。すなわち、特許文献2に記載された積層コンデンサでは、等価直列抵抗を所望の値に制御するためには、端子電極に含まれる内部抵抗層の厚みや当該内部抵抗層の材料組成を調整しなければならず、等価直列抵抗の制御が極めて困難となる。
本発明は、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能な積層コンデンサ、及び、積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法を提供することを課題とする。
ところで、一般的な積層コンデンサにあっては、すべての内部電極は引き出し導体を介して対応する端子電極に接続されている。このため、引き出し導体が内部電極の数だけ存在することとなり、等価直列抵抗が小さくなってしまう。積層コンデンサの大容量化を図るために誘電体層及び内部電極の積層数を多くすると、引き出し導体の数も多くなる。引き出し導体の抵抗成分は端子電極に対して並列接続されることとなるため、引き出し導体の数が多くなるに従い、積層コンデンサの等価直列抵抗がさらに小さくなってしまう。このように、積層コンデンサの大容量化と、等価直列抵抗を大きくするということとは、相反する要求である。
そこで、本発明者等は、大容量化と等価直列抵抗を大きくしたいとの要求を満たし得る積層コンデンサについて鋭意研究を行った。その結果、本発明者等は、誘電体層及び内部電極の積層数を同じとしても、内部電極をスルーホール導体で接続し且つ引き出し導体の数を変えることができれば、等価直列抵抗を所望の値に調節することが可能となるという新たな事実を見出すに至った。また、本発明者等は、内部電極をスルーホール導体で接続し且つ積層体の積層方向での引き出し導体の位置を変えることができれば、等価直列抵抗を所望の値に調節することが可能となるという新たな事実を見出すに至った。特に、引き出し導体の数を内部電極の数よりも少なくすれば、等価直列抵抗を大きくする方向での調整が可能となる。
かかる研究結果を踏まえ、本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含み、複数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、複数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、複数の第1の内部電極のうち少なくとも2つの第1の内部電極は、少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下のそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極は、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする。
一方、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法は、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含んでおり、複数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、複数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、複数の第1の内部電極のうち少なくとも2つの第1の内部電極を、少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下のそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極を、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする。
これら、本発明に係る積層コンデンサ及び積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法それぞれによれば、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含み、複数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、複数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、複数の第1の内部電極のうち少なくとも2つの第1の内部電極は、少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下のそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極は、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする。
一方、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法は、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含んでおり、複数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、複数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、複数の第1の内部電極のうち少なくとも2つの第1の内部電極を、少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下のそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極を、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする。
これら、本発明に係る積層コンデンサ及び積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法それぞれによれば、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含み、複数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、複数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、複数の第1の内部電極のうち少なくとも1つの第1の内部電極は、少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下の端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続され、複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極は、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする。
一方、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法は、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含んでおり、複数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、複数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、複数の第1の内部電極のうち少なくとも1つの第1の内部電極を、少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下の端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続し、複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極を、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする。
これら、本発明に係る積層コンデンサ及び積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法それぞれによれば、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含み、複数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、複数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、複数の第1の内部電極のうち少なくとも1つの第1の内部電極は、少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下の端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続され、複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極は、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする。
一方、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法は、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含んでおり、複数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、複数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、複数の第1の内部電極のうち少なくとも1つの第1の内部電極を、少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下の端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続し、複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極を、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする。
これら、本発明に係る積層コンデンサ及び積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法それぞれによれば、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、複数の端子電極は、2つ以上の第1の端子電極と2つ以上の第2の端子電極とを含んでおり、複数の第1の内部電極は、引き出し導体及びスルーホール導体を通して2つ以上の第1の端子電極に電気的に接続され、複数の第2の内部電極は、引き出し導体及びスルーホール導体を通して2つ以上の第2の端子電極に電気的に接続されていることが好ましい。
また、複数の第1の内部電極同士を電気的に接続するスルーホール導体の数と複数の第2の内部電極同士を電気的に接続するスルーホール導体の数とをそれぞれ更に調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることが好ましい。この場合、等価直列抵抗の制御をより一層精度良く行うことができる。
また、複数の第1の内部電極同士は、並列接続されており、複数の第2の内部電極同士は、並列接続されていることが好ましい。この場合、各第1の内部電極や各第2の内部電極の抵抗値にバラツキが生じても、積層コンデンサ全体での等価直列抵抗への影響が少なく、等価直列抵抗の制御の精度低下を抑制することができる。
本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、第1の数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、第2の数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、複数の端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする。
一方、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法は、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、第1の数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、第2の数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、複数の端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする。
これら、本発明に係る積層コンデンサ及び積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法それぞれによれば、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、第1の数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、第2の数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、複数の端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする。
一方、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法は、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、第1の数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、第2の数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、複数の端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする。
これら、本発明に係る積層コンデンサ及び積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法それぞれによれば、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、第1の数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、第2の数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、複数の端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続され、第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続され、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする。
一方、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法は、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、第1の数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、第2の数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、複数の端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続し、第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続し、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする。
これら、本発明に係る積層コンデンサ及び積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法それぞれによれば、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、第1の数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、第2の数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、複数の端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続され、第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続され、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする。
一方、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法は、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、第1の数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、第2の数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、複数の端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続し、第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、第1の内部電極に引き出し導体を介して電気的に接続された端子電極以外の残りの端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続し、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする。
これら、本発明に係る積層コンデンサ及び積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法それぞれによれば、引き出し導体を介して端子電極に電気的に接続される第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、複数の第1の内部電極同士を電気的に接続するスルーホール導体の数と複数の第2の内部電極同士を電気的に接続するスルーホール導体の数とをそれぞれ更に調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることが好ましい。この場合、等価直列抵抗の制御をより一層精度良く行うことができる。
また、複数の第1の内部電極同士は、並列接続されており、複数の第2の内部電極同士は、並列接続されていることが好ましい。この場合、各第1の内部電極や各第2の内部電極の抵抗値にバラツキが生じても、積層コンデンサ全体での等価直列抵抗への影響が少なく、等価直列抵抗の制御の精度低下を抑制することができる。
本発明によれば、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能な積層コンデンサ、及び、積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、説明中、「上」及び「下」なる語を使用することがあるが、これは各図の上下方向に対応したものである。本実施形態に係る積層コンデンサは、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法を含んで記載されている。
(第1実施形態)
図1及び図2を参照して、第1実施形態に係る積層コンデンサC1の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
積層コンデンサC1は、図1に示されるように、積層体1と、当該積層体1に形成された複数(本実施形態では、4つ)の第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された複数(本実施形態では、4つ)の第2の端子電極5a〜5dとを備える。
各第1の端子電極3a,3bと各第2の端子電極5a,5bとは、積層体1の側面1a側に位置している。各第1の端子電極3c,3dと各第2の端子電極5c,5dとは、積層体1の側面1b側に位置している。第1の端子電極3a〜3dと第2の端子電極5a〜5dとは、互いに電気的に絶縁されている。
積層体1は、図2にも示されるように、複数(本実施形態では、25層)の誘電体層11〜35と、複数(本実施形態では、各12層)の第1及び第1の内部電極51〜62,71〜82とが交互に積層されることにより構成される。実際の積層コンデンサC1では、誘電体層11〜35の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
各第1の内部電極51〜62は、矩形形状を呈している。第1の内部電極51〜62は、積層体1における誘電体層11〜35の積層方向(以下、単に「積層方向」と称する。)に平行な側面から所定の間隔を有した位置にそれぞれ形成されている。各第1の内部電極51〜62には、誘電体層11,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31,33が露出するように、開口51a〜62aが形成されている。各誘電体層11,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31,33上には、第1の内部電極51〜62に形成された開口51a〜62aに対応する領域に、ランド状の内部導体91〜102が位置している。
各第2の内部電極71〜82は、矩形形状を呈している。第2の内部電極71〜82は、積層体1における積層方向に平行な側面から所定の間隔を有した位置にそれぞれ形成されている。各第2の内部電極71〜82には、誘電体層12,14,16,18,20,2226,26,28,30,32,34が露出するように、開口71a〜82aが形成されている。各誘電体層12,14,16,18,20,2226,26,28,30,32,34上には、第2の内部電極71〜82に形成された開口71a〜82aに対応する領域に、ランド状の内部導体111〜122が位置している。
誘電体層11における内部導体111と内部導体91とに対応する位置には、誘電体層11を厚み方向に貫通するスルーホール導体131a,131bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体131aは、第1の内部電極51に電気的に接続されている。スルーホール導体131bは、内部導体91に電気的に接続されている。スルーホール導体131aは、誘電体層11,12が積層された状態で、内部導体111と電気的に接続される。スルーホール導体131bは、誘電体層11,12が積層された状態で、第2の内部電極71と電気的に接続される。
誘電体層12における内部導体111と内部導体92とに対応する位置には、誘電体層12を厚み方向に貫通するスルーホール導体132a,132bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体132aは、内部導体111に電気的に接続されている。スルーホール導体132bは、第2の内部電極71に電気的に接続されている。スルーホール導体132aは、誘電体層12,13が積層された状態で、第1の内部電極52と電気的に接続される。スルーホール導体132bは、誘電体層12,13が積層された状態で、内部導体92と電気的に接続される。
誘電体層13における内部導体112と内部導体92とに対応する位置には、誘電体層13を厚み方向に貫通するスルーホール導体133a,133bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体133aは、第1の内部電極52に電気的に接続されている。スルーホール導体133bは、内部導体92に電気的に接続されている。スルーホール導体133aは、誘電体層13,14が積層された状態で、内部導体112と電気的に接続される。スルーホール導体133bは、誘電体層13,14が積層された状態で、第2の内部電極72と電気的に接続される。
誘電体層14における内部導体112と内部導体93とに対応する位置には、誘電体層14を厚み方向に貫通するスルーホール導体134a,134bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体134aは、内部導体112に電気的に接続されている。スルーホール導体134bは、第2の内部電極72に電気的に接続されている。スルーホール導体134aは、誘電体層14,15が積層された状態で、第1の内部電極53と電気的に接続される。スルーホール導体134bは、誘電体層14,15が積層された状態で、内部導体93と電気的に接続される。
誘電体層15における内部導体113と内部導体93とに対応する位置には、誘電体層15を厚み方向に貫通するスルーホール導体135a,135bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体135aは、第1の内部電極53に電気的に接続されている。スルーホール導体135bは、内部導体93に電気的に接続されている。スルーホール導体135aは、誘電体層15,16が積層された状態で、内部導体113と電気的に接続される。スルーホール導体135bは、誘電体層15,16が積層された状態で、第2の内部電極73と電気的に接続される。
誘電体層16における内部導体113と内部導体94とに対応する位置には、誘電体層16を厚み方向に貫通するスルーホール導体136a,136bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体136aは、内部導体113に電気的に接続されている。スルーホール導体136bは、第2の内部電極73に電気的に接続されている。スルーホール導体136aは、誘電体層16,17が積層された状態で、第1の内部電極54と電気的に接続される。スルーホール導体136bは、誘電体層16,17が積層された状態で、内部導体94と電気的に接続される。
誘電体層17における内部導体114と内部導体94とに対応する位置には、誘電体層17を厚み方向に貫通するスルーホール導体137a,137bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体137aは、第1の内部電極54に電気的に接続されている。スルーホール導体137bは、内部導体94に電気的に接続されている。スルーホール導体137aは、誘電体層17,18が積層された状態で、内部導体114と電気的に接続される。スルーホール導体137bは、誘電体層17,18が積層された状態で、第2の内部電極74と電気的に接続される。
誘電体層18における内部導体114と内部導体95とに対応する位置には、誘電体層18を厚み方向に貫通するスルーホール導体138a,138bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体138aは、内部導体114に電気的に接続されている。スルーホール導体138bは、第2の内部電極74に電気的に接続されている。スルーホール導体138aは、誘電体層18,19が積層された状態で、第1の内部電極55と電気的に接続される。スルーホール導体138bは、誘電体層18,19が積層された状態で、内部導体95と電気的に接続される。
誘電体層19における内部導体115と内部導体95とに対応する位置には、誘電体層19を厚み方向に貫通するスルーホール導体139a,139bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体139aは、第1の内部電極55に電気的に接続されている。スルーホール導体139bは、内部導体95に電気的に接続されている。スルーホール導体139aは、誘電体層19,20が積層された状態で、内部導体115と電気的に接続される。スルーホール導体139bは、誘電体層19,20が積層された状態で、第2の内部電極75と電気的に接続される。
誘電体層20における内部導体115と内部導体96とに対応する位置には、誘電体層20を厚み方向に貫通するスルーホール導体140a,140bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体140aは、内部導体115に電気的に接続されている。スルーホール導体140bは、第2の内部電極75に電気的に接続されている。スルーホール導体140aは、誘電体層20,21が積層された状態で、第1の内部電極56と電気的に接続される。スルーホール導体140bは、誘電体層20,21が積層された状態で、内部導体96と電気的に接続される。
誘電体層21における内部導体116と内部導体96とに対応する位置には、誘電体層21を厚み方向に貫通するスルーホール導体141a,141bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体141aは、第1の内部電極56に電気的に接続されている。スルーホール導体141bは、内部導体96に電気的に接続されている。スルーホール導体141aは、誘電体層21,22が積層された状態で、内部導体116と電気的に接続される。スルーホール導体141bは、誘電体層21,22が積層された状態で、第2の内部電極76と電気的に接続される。
誘電体層22における内部導体116と内部導体97とに対応する位置には、誘電体層22を厚み方向に貫通するスルーホール導体142a,142bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体142aは、内部導体116に電気的に接続されている。スルーホール導体142bは、第2の内部電極76に電気的に接続されている。スルーホール導体142aは、誘電体層22,23が積層された状態で、第1の内部電極57と電気的に接続される。スルーホール導体142bは、誘電体層22,23が積層された状態で、内部導体97と電気的に接続される。
誘電体層23における内部導体117と内部導体97とに対応する位置には、誘電体層23を厚み方向に貫通するスルーホール導体143a,143bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体143aは、第1の内部電極57に電気的に接続されている。スルーホール導体143bは、内部導体97に電気的に接続されている。スルーホール導体143aは、誘電体層23,24が積層された状態で、内部導体117と電気的に接続される。スルーホール導体143bは、誘電体層23,24が積層された状態で、第2の内部電極77と電気的に接続される。
誘電体層24における内部導体117と内部導体98とに対応する位置には、誘電体層24を厚み方向に貫通するスルーホール導体144a,144bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体144aは、内部導体117に電気的に接続されている。スルーホール導体144bは、第2の内部電極77に電気的に接続されている。スルーホール導体144aは、誘電体層24,25が積層された状態で、第1の内部電極58と電気的に接続される。スルーホール導体144bは、誘電体層24,25が積層された状態で、内部導体98と電気的に接続される。
誘電体層25における内部導体118と内部導体98とに対応する位置には、誘電体層25を厚み方向に貫通するスルーホール導体145a,145bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体145aは、第1の内部電極58に電気的に接続されている。スルーホール導体145bは、内部導体98に電気的に接続されている。スルーホール導体145aは、誘電体層25,26が積層された状態で、内部導体118と電気的に接続される。スルーホール導体145bは、誘電体層25,26が積層された状態で、第2の内部電極78と電気的に接続される。
誘電体層26における内部導体118と内部導体99とに対応する位置には、誘電体層26を厚み方向に貫通するスルーホール導体146a,146bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体146aは、内部導体118に電気的に接続されている。スルーホール導体146bは、第2の内部電極78に電気的に接続されている。スルーホール導体146aは、誘電体層26,27が積層された状態で、第1の内部電極59と電気的に接続される。スルーホール導体146bは、誘電体層26,27が積層された状態で、内部導体99と電気的に接続される。
誘電体層27における内部導体119と内部導体99とに対応する位置には、誘電体層27を厚み方向に貫通するスルーホール導体147a,147bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体147aは、第1の内部電極59に電気的に接続されている。スルーホール導体147bは、内部導体99に電気的に接続されている。スルーホール導体147aは、誘電体層27,28が積層された状態で、内部導体119と電気的に接続される。スルーホール導体147bは、誘電体層27,28が積層された状態で、第2の内部電極79と電気的に接続される。
誘電体層28における内部導体119と内部導体100とに対応する位置には、誘電体層28を厚み方向に貫通するスルーホール導体148a,148bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体148aは、内部導体118に電気的に接続されている。スルーホール導体148bは、第2の内部電極79に電気的に接続されている。スルーホール導体148aは、誘電体層28,29が積層された状態で、第1の内部電極60と電気的に接続される。スルーホール導体148bは、誘電体層28,29が積層された状態で、内部導体100と電気的に接続される。
誘電体層29における内部導体120と内部導体100とに対応する位置には、誘電体層29を厚み方向に貫通するスルーホール導体149a,149bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体149aは、第1の内部電極60に電気的に接続されている。スルーホール導体149bは、内部導体100に電気的に接続されている。スルーホール導体149aは、誘電体層29,30が積層された状態で、内部導体120と電気的に接続される。スルーホール導体149bは、誘電体層29,30が積層された状態で、第2の内部電極80と電気的に接続される。
誘電体層30における内部導体120と内部導体101とに対応する位置には、誘電体層30を厚み方向に貫通するスルーホール導体150a,150bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体150aは、内部導体119に電気的に接続されている。スルーホール導体150bは、第2の内部電極80に電気的に接続されている。スルーホール導体150aは、誘電体層30,31が積層された状態で、第1の内部電極61と電気的に接続される。スルーホール導体150bは、誘電体層30,31が積層された状態で、内部導体101と電気的に接続される。
誘電体層31における内部導体121と内部導体101とに対応する位置には、誘電体層31を厚み方向に貫通するスルーホール導体151a,151bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体151aは、第1の内部電極61に電気的に接続されている。スルーホール導体151bは、内部導体101に電気的に接続されている。スルーホール導体151aは、誘電体層31,32が積層された状態で、内部導体121と電気的に接続される。スルーホール導体151bは、誘電体層31,32が積層された状態で、第2の内部電極81と電気的に接続される。
誘電体層32における内部導体121と内部導体102とに対応する位置には、誘電体層32を厚み方向に貫通するスルーホール導体152a,152bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体152aは、内部導体120に電気的に接続されている。スルーホール導体152bは、第2の内部電極81に電気的に接続されている。スルーホール導体152aは、誘電体層32,33が積層された状態で、第1の内部電極62と電気的に接続される。スルーホール導体152bは、誘電体層32,33が積層された状態で、内部導体102と電気的に接続される。
誘電体層33における内部導体122と内部導体102とに対応する位置には、誘電体層33を厚み方向に貫通するスルーホール導体153a,153bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体153aは、第1の内部電極62に電気的に接続されている。スルーホール導体153bは、内部導体102に電気的に接続されている。スルーホール導体153aは、誘電体層33,34が積層された状態で、内部導体122と電気的に接続される。スルーホール導体153bは、誘電体層33,34が積層された状態で、第2の内部電極82と電気的に接続される。
スルーホール導体131a〜153aは、誘電体層11〜33が積層されることにより、積層方向に略直線状に併設され、相互に電気的に接続されることにより通電経路を構成する。第1の内部電極51〜62は、スルーホール導体131a〜153a及び内部導体111〜122を介して互いに電気的に接続されている。
第1の内部電極51は、引き出し導体171を介して第1の端子電極3aに電気的に接続されている。第1の内部電極52は、引き出し導体172を介して第1の端子電極3bに電気的に接続されている。第1の内部電極53は、引き出し導体173を介して第1の端子電極3cに電気的に接続されている。第1の内部電極54は、引き出し導体174を介して第1の端子電極3dに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極55〜62も第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜62は並列接続されることとなる。
各引き出し導体171,172は、対応する第1の内部電極51,52と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第1の内部電極51,52から伸びている。各引き出し導体173,174は、対応する第1の内部電極53,54と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第1の内部電極53,54から伸びている。
スルーホール導体131b〜153bも、スルーホール導体131a〜153aと同様に、誘電体層11〜33が積層されることにより、積層方向に略直線状に併設され、相互に電気的に接続されることにより通電経路を構成する。第2の内部電極71〜82は、スルーホール導体131b〜153b及び内部導体91〜102を介して互いに電気的に接続されている。
第2の内部電極71は、引き出し導体181を介して第2の端子電極5aに電気的に接続されている。第2の内部電極72は、引き出し導体182を介して第2の端子電極5bに電気的に接続されている。第2の内部電極73は、引き出し導体183を介して第2の端子電極5cに電気的に接続されている。第2の内部電極74は、引き出し導体184を介して第2の端子電極5dに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極75〜82も、第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜82は並列接続されることとなる。
各引き出し導体181,182は、対応する第2の内部電極71,72と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第2の内部電極71,72から伸びている。各引き出し導体183,184は、対応する第2の内部電極73,74と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第2の内部電極73,74から伸びている。
積層コンデンサC1では、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51〜54の数を4つとし、第1の内部電極51〜62の総数(本実施形態では、12)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71〜74の数を4つとし、第2の内部電極71〜82の総数(本実施形態では、12)よりも少なくされている。
第1の端子電極3aに着目すると、スルーホール導体131a〜153aの合成抵抗成分は、第1の端子電極3aに対して直列接続されることとなる。
第1の端子電極3bに着目すると、スルーホール導体131a〜153aの抵抗成分は、第1の内部電極52を境にして、当該第1の内部電極52よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131a,132aの合成抵抗成分と、第1の内部電極52よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体133a〜153aの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131a,132aの合成抵抗成分と、スルーホール導体133a〜153aの合成抵抗成分とは、第1の端子電極3bに対して並列接続されることとなる。
第1の端子電極3cに着目すると、スルーホール導体131a〜153aの抵抗成分は、第1の内部電極53を境にして、当該第1の内部電極53よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131a〜134aの合成抵抗成分と、第1の内部電極53よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体135a〜153aの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131a〜134aの合成抵抗成分と、スルーホール導体135a〜153aの合成抵抗成分とは、第1の端子電極3cに対して並列接続されることとなる。
第1の端子電極3dに着目すると、スルーホール導体131a〜153aの合成抵抗成分は、第1の内部電極54を境にして、当該第1の内部電極54よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131a〜136aの合成抵抗成分と、第1の内部電極54よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体137a〜153aの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131a〜136aの合成抵抗成分と、スルーホール導体137a〜153aの合成抵抗成分とは、第1の端子電極3dに対して並列接続されることとなる。
一方、第2の端子電極5aに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極71を境にして、当該第2の内部電極71よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131bの抵抗成分と、第2の内部電極71よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体132b〜153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131bの抵抗成分と、スルーホール導体132b〜153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5aに対して並列接続されることとなる。
第2の端子電極5bに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極72を境にして、当該第2の内部電極71よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131b〜133bの合成抵抗成分と、第2の内部電極72よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体134b〜153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131b〜133bの合成抵抗成分と、スルーホール導体132b〜153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5bに対して並列接続されることとなる。
第2の端子電極5cに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極73を境にして、当該第2の内部電極73よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131b〜135bの合成抵抗成分と、第2の内部電極73よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体136b〜153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131b〜135bの合成抵抗成分と、スルーホール導体136b〜153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5cに対して並列接続されることとなる。
第2の端子電極5dに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極74を境にして、当該第2の内部電極74よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131b〜137bの合成抵抗成分と、第2の内部電極74よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体138b〜153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131b〜137bの合成抵抗成分と、スルーホール導体138b〜153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5dに対して並列接続されることとなる。
これらにより、積層コンデンサC1は、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極51〜54の数と引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極71〜74の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC1の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、本実施形態において、第1の内部電極51〜62同士は、並列接続されており、第2の内部電極71〜82同士は、並列接続されている。これにより、各第1の内部電極51〜62や各第2の内部電極71〜82の抵抗値にバラツキが生じても、積層コンデンサC1全体での等価直列抵抗への影響が少なく、等価直列抵抗の制御の精度低下を抑制することができる。
(第2実施形態)
図3を参照して、第2実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第2実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の積層方向で位置と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の積層方向で位置との点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。図3は、第2実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第2実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第2実施形態に係る積層コンデンサでは、図3に示されるように、第1の内部電極61が、引き出し導体173を介して第1の端子電極3cに電気的に接続されている。第1の内部電極62が、引き出し導体174を介して第1の端子電極3dに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極53〜60も、第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜62は並列接続されることとなる。各引き出し導体173,174は、対応する第1の内部電極61,62と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第1の内部電極61,62から伸びている。
第2の内部電極81は、引き出し導体183を介して第2の端子電極5cに電気的に接続されている。第2の内部電極82は、引き出し導体184を介して第2の端子電極5dに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極73〜80も、第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜82は並列接続されることとなる。各引き出し導体183,184は、対応する第2の内部電極81,82と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第2の内部電極81,82から伸びている。
第2実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51,52,61,62の数を4つとし、第1の内部電極51〜62の総数(本実施形態では、12)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71,72,81,82の数を4つとし、第2の内部電極71〜82の総数(本実施形態では、12)よりも少なくされている。これらにより、第2実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
ところで、第1の端子電極3aに着目すると、スルーホール導体131a〜153aの合成抵抗成分は、第1の端子電極3aに対して直列接続されることとなる。
第1の端子電極3bに着目すると、スルーホール導体131a〜153aの抵抗成分は、第1の内部電極52を境にして、当該第1の内部電極52よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131a,132aの合成抵抗成分と、第1の内部電極52よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体133a〜153aの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131a,132aの抵抗成分と、スルーホール導体133a〜153aの合成抵抗成分とは、第1の端子電極3bに対して並列接続されることとなる。
第1の端子電極3cに着目すると、スルーホール導体131a〜153aの抵抗成分は、第1の内部電極61を境にして、当該第1の内部電極61よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131a〜150aの合成抵抗成分と、第1の内部電極61よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体151a〜153aの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131a〜150aの合成抵抗成分と、スルーホール導体151a〜153aの合成抵抗成分とは、第1の端子電極3cに対して並列接続されることとなる。
第1の端子電極3dに着目すると、スルーホール導体131a〜153aの合成抵抗成分は、第1の内部電極62を境にして、当該第1の内部電極62よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131a〜152aの合成抵抗成分と、第1の内部電極62よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体153aの抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131a〜152aの合成抵抗成分と、スルーホール導体153aの抵抗成分とは、第1の端子電極3dに対して並列接続されることとなる。
一方、第2の端子電極5aに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極71を境にして、当該第2の内部電極71よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131bの抵抗成分と、第2の内部電極71よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体132b〜153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131bの抵抗成分と、スルーホール導体132b〜153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5aに対して並列接続されることとなる。
第2の端子電極5bに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極72を境にして、当該第2の内部電極71よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131b〜133bの合成抵抗成分と、第2の内部電極72よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体134b〜153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131b〜133bの合成抵抗成分と、スルーホール導体132b〜153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5bに対して並列接続されることとなる。
第2の端子電極5cに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極81を境にして、当該第2の内部電極81よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131b〜151bの合成抵抗成分と、第2の内部電極81よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体152b,153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131b〜151bの合成抵抗成分と、スルーホール導体152b,153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5cに対して並列接続されることとなる。
第2の端子電極5dに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの合成抵抗成分は、第2の端子電極5dに対して直列接続されることとなる。
上述したスルーホール導体131a〜153a,131b〜153bの抵抗成分の差異に起因して、第2実施形態に係る積層コンデンサは、第1実施形態に係る積層コンデンサC1に比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極51,52,61,62の積層方向での位置と引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71,72,81,82の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第3実施形態)
図4を参照して、第3実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第3実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の積層方向で位置と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の積層方向で位置との点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。図4は、第3実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第3実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第3実施形態に係る積層コンデンサでは、図4に示されるように、第1の内部電極54が、引き出し導体172を介して第1の端子電極3bに電気的に接続されている。第1の内部電極57が、引き出し導体173を介して第1の端子電極3cに電気的に接続されている。第1の内部電極60が、引き出し導体174を介して第1の端子電極3dに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極52,53,55,56,58,59,61,62も、第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜62は並列接続されることとなる。引き出し導体172は、第1の内部電極54と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第1の内部電極54から伸びている。各引き出し導体173,174は、対応する第1の内部電極57,60と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第1の内部電極57,60から伸びている。
第2の内部電極74は、引き出し導体182を介して第2の端子電極5bに電気的に接続されている。第2の内部電極77は、引き出し導体183を介して第2の端子電極5cに電気的に接続されている。第2の内部電極80は、引き出し導体184を介して第2の端子電極5dに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極72,73,75,76,78,79,81,82も、第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜82は並列接続されることとなる。引き出し導体182は、第2の内部電極74と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第2の内部電極74から伸びている。各引き出し導体183,184は、対応する第2の内部電極77,80と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第2の内部電極77,80から伸びている。
第3実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51,54,57,60の数を4つとし、第1の内部電極51〜62の総数(本実施形態では、12)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71,74,77,80の数を4つとし、第2の内部電極71〜82の総数(本実施形態では、12)よりも少なくされている。これらにより、第3実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
ところで、第1の端子電極3bに着目すると、スルーホール導体131a〜153aの抵抗成分は、第1の内部電極54を境にして、当該第1の内部電極54よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131a〜136aの合成抵抗成分と、第1の内部電極54よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体136a〜153aの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131a〜136aの抵抗成分と、スルーホール導体136a〜153aの合成抵抗成分とは、第1の端子電極3bに対して並列接続されることとなる。
第1の端子電極3cに着目すると、スルーホール導体131a〜153aの抵抗成分は、第1の内部電極57を境にして、当該第1の内部電極57よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131a〜142aの合成抵抗成分と、第1の内部電極57よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体143a〜153aの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131a〜142aの合成抵抗成分と、スルーホール導体143a〜153aの合成抵抗成分とは、第1の端子電極3cに対して並列接続されることとなる。
第1の端子電極3dに着目すると、スルーホール導体131a〜153aの合成抵抗成分は、第1の内部電極60を境にして、当該第1の内部電極60よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131a〜148aの合成抵抗成分と、第1の内部電極60よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体149a〜153aの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131a〜148aの合成抵抗成分と、スルーホール導体149a〜153aの合成抵抗成分とは、第1の端子電極3dに対して並列接続されることとなる。
一方、第2の端子電極5bに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極74を境にして、当該第2の内部電極74よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131b〜137bの合成抵抗成分と、第2の内部電極74よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体138b〜153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131b〜137bの合成抵抗成分と、スルーホール導体138b〜153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5bに対して並列接続されることとなる。
第2の端子電極5cに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極77を境にして、当該第2の内部電極77よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131b〜143bの合成抵抗成分と、第2の内部電極77よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体144b〜153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131b〜143bの合成抵抗成分と、スルーホール導体144b〜153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5cに対して並列接続されることとなる。
第2の端子電極5dに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極80を境にして、当該第2の内部電極80よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131b〜149bの合成抵抗成分と、第2の内部電極80よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体150b〜153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131b〜149bの合成抵抗成分と、スルーホール導体150b〜153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5dに対して並列接続されることとなる。
上述したスルーホール導体131a〜153a,131b〜153bの抵抗成分の差異に起因して、第3実施形態に係る積層コンデンサは、第1実施形態に係る積層コンデンサC1に比して、等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極51,54,57,60の積層方向での位置と引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71,74,77,80の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第4実施形態)
図5を参照して、第4実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第4実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の積層方向で位置の点で第3実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図5は、第4実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第4実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第4実施形態に係る積層コンデンサでは、図5に示されるように、第2の内部電極72は、引き出し導体181を介して第2の端子電極5aに電気的に接続されている。第2の内部電極75は、引き出し導体182を介して第2の端子電極5bに電気的に接続されている。第2の内部電極78は、引き出し導体183を介して第2の端子電極5cに電気的に接続されている。第2の内部電極81は、引き出し導体184を介して第2の端子電極5dに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極71,73,74,76,77,79,80,82も、第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜82は並列接続されることとなる。各引き出し導体181,182は、対応する第2の内部電極72,74と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第2の内部電極72,74から伸びている。各引き出し導体183,184は、対応する第2の内部電極77,80と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第2の内部電極77,80から伸びている。
第3実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51,54,57,60の数を4つとし、第1の内部電極51〜62の総数(本実施形態では、12)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極72,75,78,81の数を4つとし、第2の内部電極71〜82の総数(本実施形態では、12)よりも少なくされている。これらにより、第3実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
ところで、第2の端子電極5aに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極72を境にして、当該第2の内部電極72よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131b〜133bの合成抵抗成分と、第2の内部電極72よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体134b〜153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131b〜133bの合成抵抗成分と、スルーホール導体134b〜153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5bに対して並列接続されることとなる。
第2の端子電極5bに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極75を境にして、当該第2の内部電極75よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131b〜139bの合成抵抗成分と、第2の内部電極75よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体140b〜153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131b〜139bの合成抵抗成分と、スルーホール導体140b〜153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5bに対して並列接続されることとなる。
第2の端子電極5cに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極78を境にして、当該第2の内部電極78よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131b〜145bの合成抵抗成分と、第2の内部電極78よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体146b〜153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131b〜145bの合成抵抗成分と、スルーホール導体146b〜153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5cに対して並列接続されることとなる。
第2の端子電極5dに着目すると、スルーホール導体131b〜153bの抵抗成分は、第2の内部電極81を境にして、当該第2の内部電極81よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体131b〜151bの合成抵抗成分と、第2の内部電極81よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体152b,153bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体131b〜151bの合成抵抗成分と、スルーホール導体152b,153bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5dに対して並列接続されることとなる。
上述したスルーホール導体131a〜153a,131b〜153bの抵抗成分の差異に起因して、第4実施形態に係る積層コンデンサは、第1実施形態に係る積層コンデンサC1に比して、等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極51,54,57,60の積層方向での位置と引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極72,75,78,81の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第5実施形態)
図6を参照して、第5実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第5実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の数と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の数との点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。図6は、第5実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第5実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第5実施形態に係る積層コンデンサでは、図6に示されるように、第1の内部電極59が、引き出し導体171を介して第1の端子電極3aに電気的に接続されている。第1の内部電極60が、引き出し導体172を介して第1の端子電極3bに電気的に接続されている。第1の内部電極61が、引き出し導体173を介して第1の端子電極3cに電気的に接続されている。第1の内部電極62が、引き出し導体174を介して第1の端子電極3dに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極55〜58も、第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜62は並列接続されることとなる。各引き出し導体171,172は、対応する第1の内部電極59,60と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第1の内部電極59,60から伸びている。各引き出し導体173,174は、対応する第1の内部電極61,62と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第1の内部電極61,62から伸びている。
第2の内部電極79は、引き出し導体181を介して第2の端子電極5aに電気的に接続されている。第2の内部電極80は、引き出し導体182を介して第2の端子電極5bに電気的に接続されている。第2の内部電極81は、引き出し導体183を介して第2の端子電極5cに電気的に接続されている。第2の内部電極82は、引き出し導体184を介して第2の端子電極5dに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極75〜78も、第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜82は並列接続されることとなる。各引き出し導体181,182は、対応する第2の内部電極79,80と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第2の内部電極79,80から伸びている。各引き出し導体183,184は、対応する第2の内部電極81,82と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第2の内部電極81,82から伸びている。
第5実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51〜54,59〜62の数を8つとし、第1の内部電極51〜62の総数よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71〜74,79〜82の数を8つとし、第2の内部電極71〜82の総数よりも少なくされている。したがって、第5実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
第5実施形態に係る積層コンデンサは、積層コンデンサC1に比して、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51〜54,59〜62の数が多く、これらの引き出し導体171〜174は対応する第1の端子電極3a〜3dに対して並列接続される。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71〜74,79〜82の数が多く、これらの引き出し導体181〜184は対応する第2の端子電極5a〜5dに対して並列接続される。したがって、第5実施形態に係る積層コンデンサの等価直列抵抗は、積層コンデンサC1の等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51〜54,59〜62の数と引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71〜74,79〜82の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第6実施形態)
図7を参照して、第6実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第6実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の数と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の数との点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。また、第6実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の積層方向で位置と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の積層方向で位置との点で第5実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図7は、第6実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第6実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第5実施形態に係る積層コンデンサでは、図7に示されるように、各第1の内部電極53,57が、引き出し導体171を介して第1の端子電極3aに電気的に接続されている。各第1の内部電極54,58が、引き出し導体172を介して第1の端子電極3bに電気的に接続されている。各第1の内部電極55,59が、引き出し導体173を介して第1の端子電極3cに電気的に接続されている。各第1の内部電極56,60が、引き出し導体174を介して第1の端子電極3dに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極51,52,61,62も、第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜62は並列接続されることとなる。各引き出し導体171,172は、対応する第1の内部電極53,54,57,58と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第1の内部電極53,54,57,58から伸びている。各引き出し導体173,174は、対応する第1の内部電極55,56,59,60と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第1の内部電極55,56,59,60から伸びている。
各第2の内部電極73,77は、引き出し導体181を介して第2の端子電極5aに電気的に接続されている。各第2の内部電極74,78は、引き出し導体182を介して第2の端子電極5bに電気的に接続されている。各第2の内部電極75,79は、引き出し導体183を介して第2の端子電極5cに電気的に接続されている。各第2の内部電極76,80は、引き出し導体184を介して第2の端子電極5dに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極71,72,81,82も、第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜82は並列接続されることとなる。各引き出し導体181,182は、対応する第2の内部電極73,74,77,78と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第2の内部電極73,74,77,78から伸びている。各引き出し導体183,184は、対応する第2の内部電極75,76,79,80と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第2の内部電極75,76,79,80から伸びている。
第6実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極53〜60の数を8つとし、第1の内部電極51〜62の総数よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極73〜80の数を8つとし、第2の内部電極71〜82の総数よりも少なくされている。したがって、第6実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
第6実施形態に係る積層コンデンサは、積層コンデンサC1に比して、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極53〜60の数が多く、これらの引き出し導体171〜174は対応する第1の端子電極3a〜3dに対して並列接続される。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極73〜80の数が多く、これらの引き出し導体181〜184は対応する第2の端子電極5a〜5dに対して並列接続される。したがって、第6実施形態に係る積層コンデンサの等価直列抵抗は、積層コンデンサC1の等価直列抵抗が小さくなる。
また、第6実施形態に係る積層コンデンサは、第2〜第4実施形態と同様に、スルーホール導体131a〜153a,131b〜153bの抵抗成分の差異に起因して第5実施形態に係る積層コンデンサに比して等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極53〜60の数及び積層方向での位置と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極73〜80の数及び積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第7実施形態)
図8を参照して、第7実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第7実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の数と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の数との点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。また、第7実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の積層方向で位置と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の積層方向で位置との点で第5実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図8は、第7実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第7実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第7実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51〜54,57〜60の数を8つとし、第1の内部電極51〜62の総数よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71〜74,77〜80の数を8つとし、第2の内部電極71〜82の総数よりも少なくされている。したがって、第7実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
第7実施形態に係る積層コンデンサは、積層コンデンサC1に比して、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51〜54,57〜60の数が多く、これらの引き出し導体171〜174は対応する第1の端子電極3a〜3dに対して並列接続される。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71〜74,77〜80の数が多く、これらの引き出し導体181〜184は対応する第2の端子電極5a〜5dに対して並列接続される。したがって、第7実施形態に係る積層コンデンサの等価直列抵抗は、積層コンデンサC1の等価直列抵抗が小さくなる。
また、第7実施形態に係る積層コンデンサは、第2〜第4実施形態と同様に、スルーホール導体131a〜153a,131b〜153bの抵抗成分の差異に起因して第5実施形態に係る積層コンデンサに比して等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51〜54,57〜60の数及び積層方向での位置と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71〜74,77〜80の数及び積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第8実施形態)
図9を参照して、第8実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第8実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の数と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の数との点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。また、第7実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の積層方向で位置と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の積層方向で位置との点で第5実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図9は、第8実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第8実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第8実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51,52,54,55,57,58,60,61の数を8つとし、第1の内部電極51〜62の総数よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71,72,74,75,77,78,80,81の数を8つとし、第2の内部電極71〜82の総数よりも少なくされている。したがって、第8実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
第8実施形態に係る積層コンデンサは、積層コンデンサC1に比して、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51,52,54,55,57,58,60,61の数が多く、これらの引き出し導体171〜174は対応する第1の端子電極3a〜3dに対して並列接続される。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71,72,74,75,77,78,80,81の数が多く、これらの引き出し導体181〜184は対応する第2の端子電極5a〜5dに対して並列接続される。したがって、第7実施形態に係る積層コンデンサの等価直列抵抗は、積層コンデンサC1の等価直列抵抗が小さくなる。
また、第8実施形態に係る積層コンデンサは、第2〜第4実施形態と同様に、スルーホール導体131a〜153a,131b〜153bの抵抗成分の差異に起因して第5実施形態に係る積層コンデンサに比して等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51,52,54,55,57,58,60,61の数及び積層方向での位置と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71,72,74,75,77,78,80,81の数及び積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第9実施形態)
図10を参照して、第9実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。図10は、第9実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第9実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
積層体1は、図10にも示されるように、複数(本実施形態では、39層)の誘電体層11〜49と、複数(本実施形態では、各19層)の第1及び第1の内部電極51〜69,71〜89とが交互に積層されることにより構成される。実際の積層コンデンサでは、誘電体層11〜49の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
各第1の内部電極51〜69は、矩形形状を呈している。第1の内部電極51〜69は、積層体1における誘電体層11〜49の積層方向(以下、単に「積層方向」と称する。)に平行な側面から所定の間隔を有した位置にそれぞれ形成されている。各第1の内部電極51〜69には、誘電体層11,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31,33,35,37,39,41,43,45,47が露出するように、開口が形成されている。各誘電体層11,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31,33,35,37,39,41,43,45,47が上には、第1の内部電極51〜69に形成された開口に対応する領域に、ランド状の内部導体91〜109が位置している。
各第2の内部電極71〜89は、矩形形状を呈している。第2の内部電極71〜89は、積層体1における積層方向に平行な側面から所定の間隔を有した位置にそれぞれ形成されている。各第2の内部電極71〜89には、誘電体層12,14,16,18,20,2226,26,28,30,32,34,36,38,40,42,44,46,48が露出するように、開口が形成されている。各誘電体層12,14,16,18,20,2226,26,28,30,32,34,36,38,40,42,44,46,48上には、第2の内部電極71〜89に形成された開口に対応する領域に、ランド状の内部導体111〜129が位置している。
誘電体層11,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31,33,35,37,39,41,43,45,47における内部導体111〜129に対応する位置には、誘電体層11を厚み方向に貫通するスルーホール導体131a,133a,135a,137a,139a,141a,143a,145a,147a,149a,151a,153a,155a,157a,159a,161a,163a,165a,167aが形成されている。誘電体層11,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31,33,35,37,39,41,43,45,47における内部導体91〜109に対応する位置には、誘電体層11を厚み方向に貫通するスルーホール導体131b,133b,135b,137b,139b,141b,143b,145b,147b,149b,151b,153b,155b,157b,159b,161b,163b,165b,167bが形成されている。スルーホール導体131a,133a,135a,137a,139a,141a,143a,145a,147a,149a,151a,153a,155a,157a,159a,161a,163a,165a,167aは、対応する第1の内部電極51〜69に電気的に接続されている。スルーホール導体131b,133b,135b,137b,139b,141b,143b,145b,147b,149b,151b,153b,155b,157b,159b,161b,163b,165b,167bは、対応する内部導体91〜109に電気的に接続されている。スルーホール導体131a,133a,135a,137a,139a,141a,143a,145a,147a,149a,151a,153a,155a,157a,159a,161a,163a,165a,167aは、誘電体層11〜48が積層された状態で、対応する内部導体111〜129と電気的に接続される。スルーホール導体131b,133b,135b,137b,139b,141b,143b,145b,147b,149b,151b,153b,155b,157b,159b,161b,163b,165b,167bは、誘電体層11〜48が積層された状態で、対応する第2の内部電極71〜89と電気的に接続される。
誘電体層12,14,16,18,20,2226,26,28,30,32,34,36,38,40,42,44,46における内部導体111〜129に対応する位置には、誘電体層12,14,16,18,20,2226,26,28,30,32,34,36,38,40,42,44,46を厚み方向に貫通するスルーホール導体132a,134a,136a,138a,140a,142a,144a,146a,148a,150a,152a,154a,156a,158a,160a,162a,164a,166aがそれぞれ形成されている。誘電体層12,14,16,18,20,2226,26,28,30,32,34,36,38,40,42,44,46における内部導体91〜109に対応する位置には、誘電体層12を厚み方向に貫通するスルーホール導体132b,134b,136b,138b,140b,142b,144b,146b,148b,150b,152b,154b,156b,158b,160b,162b,164b,166bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体132a,134a,136a,138a,140a,142a,144a,146a,148a,150a,152a,154a,156a,158a,160a,162a,164a,166aは、対応する内部導体111〜129に電気的に接続されている。スルーホール導体132b,134b,136b,138b,140b,142b,144b,146b,148b,150b,152b,154b,156b,158b,160b,162b,164b,166bは、対応する第2の内部電極71〜88に電気的に接続されている。スルーホール導体132a,134a,136a,138a,140a,142a,144a,146a,148a,150a,152a,154a,156a,158a,160a,162a,164a,166aは、誘電体層11〜48が積層された状態で、第1の内部電極51〜69と電気的に接続される。スルーホール導体132b,134b,136b,138b,140b,142b,144b,146b,148b,150b,152b,154b,156b,158b,160b,162b,164b,166bは、誘電体層11〜48が積層された状態で、内部導体92〜109と電気的に接続される。
スルーホール導体131a〜167aは、誘電体層11〜48が積層されることにより、積層方向に略直線状に併設され、相互に電気的に接続されることにより通電経路を構成する。第1の内部電極51〜69は、スルーホール導体131a〜167a及び内部導体111〜129を介して互いに電気的に接続されている。
第1の内部電極51,55,65は、引き出し導体171を介して第1の端子電極3aに電気的に接続されている。第1の内部電極52,56,66は、引き出し導体172を介して第1の端子電極3bに電気的に接続されている。第1の内部電極53,59,67は、引き出し導体173を介して第1の端子電極3cに電気的に接続されている。第1の内部電極54,61は、引き出し導体174を介して第1の端子電極3dに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極57,58,60,62〜64,68,69も第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜69は並列接続されることとなる。
各引き出し導体171,172は、対応する第1の内部電極51,55,65,52,56,66と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第1の内部電極51,55,65,52,56,66から伸びている。各引き出し導体173,174は、対応する第1の内部電極53,59,67,54,61と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第1の内部電極53,59,67,54,61から伸びている。
スルーホール導体131b〜167bも、スルーホール導体131a〜167aと同様に、誘電体層11〜48が積層されることにより、積層方向に略直線状に併設され、相互に電気的に接続されることにより通電経路を構成する。第2の内部電極71〜89は、スルーホール導体131b〜167b及び内部導体91〜109を介して互いに電気的に接続されている。
第2の内部電極71,75,85は、引き出し導体181を介して第2の端子電極5aに電気的に接続されている。第2の内部電極72,76,86は、引き出し導体182を介して第2の端子電極5bに電気的に接続されている。第2の内部電極73,79,87は、引き出し導体183を介して第2の端子電極5cに電気的に接続されている。第2の内部電極74,81は、引き出し導体184を介して第2の端子電極5dに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極77,78,80,82〜84,88,89も、第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜89は並列接続されることとなる。
各引き出し導体181,182は、対応する第2の内部電極71,75,85,72,76,86と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第2の内部電極71,75,85,72,76,86から伸びている。各引き出し導体183,184は、対応する第2の内部電極73,79,87,74,81と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第2の内部電極73,79,87,74,81から伸びている。
第9実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51〜56,59,61,65〜67の数を11とし、第1の内部電極51〜69の総数(本実施形態では、19)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71〜76,79,81,85〜87の数を11とし、第2の内部電極71〜89の総数(本実施形態では、19)よりも少なくされている。これにより、第9実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
また、第9実施形態に係る積層コンデンサは、第2〜第4実施形態と同様に、スルーホール導体131a〜167a,131b〜167bの抵抗成分の差異に起因して、引き出し導体171〜174,181〜184を介して端子電極3a〜3d,5a〜5dに直接接続される内部電極51〜56,59,61,65〜67,71〜76,79,81,85〜87を積層方向に隣り合うように配置した積層コンデンサに比して等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極51〜56,59,61,65〜67の数及び積層方向での位置と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極71〜76,79,81,85〜87の数及び積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC1の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第10実施形態)
図11及び図12を参照して、第10実施形態に係る積層コンデンサC2の構成について説明する。図11は、第10実施形態に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図12は、第10実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。第10実施形態に係る積層コンデンサC2は、第1及び第2の端子電極の数の点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。
積層コンデンサC2は、図11に示されるように、積層体1と、当該積層体1に形成された複数(本実施形態では、5つ)の第1の端子電極3a〜3eと、同じく積層体1に形成された複数(本実施形態では、5つ)の第2の端子電極5a〜5eとを備える。
第1の端子電極3aは、積層体1の側面1c側に位置している。各第1の端子電極3b,3cと各第2の端子電極5a,5bとは、積層体1の側面1a側に位置している。第2の端子電極5cとは、積層体1の側面1d側に位置している。各第1の端子電極3d,3eと各第2の端子電極5d,5eとは、積層体1の側面1b側に位置している。第1の端子電極3a〜3eと第2の端子電極5a〜5eとは、互いに電気的に絶縁されている。
積層コンデンサC2では、図12に示されるように、各第1の内部電極51,58が、引き出し導体171を介して第1の端子電極3aに電気的に接続されている。各第1の内部電極52,59が、引き出し導体172を介して第1の端子電極3bに電気的に接続されている。各第1の内部電極53,60が、引き出し導体173を介して第1の端子電極3cに電気的に接続されている。各第1の内部電極54,61が、引き出し導体174を介して第1の端子電極3dに電気的に接続されている。各第1の内部電極55,62が、引き出し導体175を介して第1の端子電極3eに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極56,57も、第1の端子電極3a〜3eに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜62は並列接続されることとなる。
引き出し導体171は、第1の内部電極51,58と一体に形成されており、積層体1の側面1cに臨むように、第1の内部電極51,58から伸びている。各引き出し導体172,173は、対応する第1の内部電極52,53,59,60と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第1の内部電極52,53,59,60から伸びている。各引き出し導体174,175は、対応する第1の内部電極54,55,61,62と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第1の内部電極54,55,61,62から伸びている。
各第2の内部電極71,78は、引き出し導体181を介して第2の端子電極5aに電気的に接続されている。各第2の内部電極72,79は、引き出し導体182を介して第2の端子電極5bに電気的に接続されている。各第2の内部電極73,80は、引き出し導体183を介して第2の端子電極5cに電気的に接続されている。各第2の内部電極74,81は、引き出し導体184を介して第2の端子電極5dに電気的に接続されている。各第2の内部電極75,82は、引き出し導体185を介して第2の端子電極5eに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極75,76も、第2の端子電極5a〜5eに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜82は並列接続されることとなる。
各引き出し導体181,182は、対応する第2の内部電極71,72,78,79と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第2の内部電極71,72,78,79から伸びている。引き出し導体183は、第2の内部電極73,80と一体に形成されており、積層体1の側面1dに臨むように、第2の内部電極73,80から伸びている。各引き出し導体184,185は、対応する第2の内部電極74,75,81,82と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第2の内部電極74,75,81,82から伸びている。
第10実施形態に係る積層コンデンサC2では、引き出し導体171〜175を介して第1の端子電極3a〜3eに直接接続される第1の内部電極51〜55,58〜62の数を10つとし、第1の内部電極51〜62の総数(本実施形態では、12)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜185を介して第2の端子電極5a〜5eに直接接続される第2の内部電極71〜75,78〜82の数を10つとし、第2の内部電極71〜82の総数(本実施形態では、12)よりも少なくされている。これらにより、積層コンデンサC2は、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜175を介して第1の端子電極3a〜3eに直接接続される第1の内部電極51〜55,58〜62の数と引き出し導体181〜185を介して第2の端子電極5a〜5eに直接接続される第2の内部電極71〜75,78〜82の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC2の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第11実施形態)
図13及び図14を参照して、第11実施形態に係る積層コンデンサC3の構成について説明する。図13は、第11実施形態に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図14は、第11実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。第11実施形態に係る積層コンデンサC3は、第1及び第2の端子電極の数の点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。
積層コンデンサC3は、図13に示されるように、積層体1と、当該積層体1に形成された複数(本実施形態では、6つ)の第1の端子電極3a〜3fと、同じく積層体1に形成された複数(本実施形態では、6つ)の第2の端子電極5a〜5fとを備える。
第1の端子電極3a及び第2の端子電極5aは、積層体1の側面1c側に位置している。各第1の端子電極3b,3cと各第2の端子電極5b,5cとは、積層体1の側面1a側に位置している。第1の端子電極3d及び第2の端子電極5dとは、積層体1の側面1d側に位置している。各第1の端子電極3e,3fと各第2の端子電極5e,5fとは、積層体1の側面1b側に位置している。第1の端子電極3a〜3fと第2の端子電極5a〜5fとは、互いに電気的に絶縁されている。
積層コンデンサC3では、図14に示されるように、各第1の内部電極51が、引き出し導体171を介して第1の端子電極3aに電気的に接続されている。第1の内部電極52が、引き出し導体172を介して第1の端子電極3bに電気的に接続されている。第1の内部電極53が、引き出し導体173を介して第1の端子電極3cに電気的に接続されている。第1の内部電極60が、引き出し導体174を介して第1の端子電極3dに電気的に接続されている。第1の内部電極61が、引き出し導体175を介して第1の端子電極3eに電気的に接続されている。第1の内部電極62が、引き出し導体176を介して第1の端子電極3fに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極54〜59も、第1の端子電極3a〜3fに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜62は並列接続されることとなる。
引き出し導体171は、第1の内部電極51と一体に形成されており、積層体1の側面1cに臨むように、第1の内部電極51から伸びている。各引き出し導体172,173は、対応する第1の内部電極52,53と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第1の内部電極52,53から伸びている。引き出し導体174は、第1の内部電極60と一体に形成されており、積層体1の側面1dに臨むように、第1の内部電極60から伸びている。各引き出し導体175,176は、対応する第1の内部電極61,62と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第1の内部電極61,62から伸びている。
第2の内部電極71は、引き出し導体181を介して第2の端子電極5aに電気的に接続されている。第2の内部電極72は、引き出し導体182を介して第2の端子電極5bに電気的に接続されている。第2の内部電極73は、引き出し導体183を介して第2の端子電極5cに電気的に接続されている。第2の内部電極80は、引き出し導体184を介して第2の端子電極5dに電気的に接続されている。第2の内部電極81は、引き出し導体185を介して第2の端子電極5eに電気的に接続されている。第2の内部電極82は、引き出し導体186を介して第2の端子電極5fに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極74〜79も、第2の端子電極5a〜5fに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜82は並列接続されることとなる。
引き出し導体181は、第2の内部電極71と一体に形成されており、積層体1の側面1cに臨むように、第2の内部電極71から伸びている。各引き出し導体182,183は、対応する第2の内部電極72,73と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第2の内部電極72,73から伸びている。引き出し導体184は、第2の内部電極80と一体に形成されており、積層体1の側面1dに臨むように、第2の内部電極80から伸びている。各引き出し導体185,186は、対応する第2の内部電極81,82と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第2の内部電極81,82から伸びている。
第11実施形態に係る積層コンデンサC3では、引き出し導体171〜176を介して第1の端子電極3a〜3fに直接接続される第1の内部電極51〜53,60〜62の数を6つとし、第1の内部電極51〜62の総数(本実施形態では、12)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜186を介して第2の端子電極5a〜5fに直接接続される第2の内部電極71〜73,80〜82の数を3つとし、第2の内部電極71〜82の総数(本実施形態では、12)よりも少なくされている。これらにより、積層コンデンサC3は、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜176を介して第1の端子電極3a〜3fに直接接続される第1の内部電極51〜53,60〜62の数と引き出し導体181〜186を介して第2の端子電極5a〜5fに直接接続される第2の内部電極71〜73,80〜82の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC3の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第12実施形態)
図15及び図16を参照して、第12実施形態に係る積層コンデンサC4の構成について説明する。図15は、第12実施形態に係る積層コンデンサを示す斜視図である。図16は、第12実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第12実施形態に係る積層コンデンサC4は、図15に示されるように、積層体201と、当該積層体201に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体201に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。各第1の端子電極3a,3bと各第2の端子電極5a,5bとは、積層体201の側面201a側に位置している。各第1の端子電極3c,3dと各第2の端子電極5c,5dとは、積層体201の側面201b側に位置している。
積層体201は、図16に示されるように、第1〜第3のコンデンサ部211,221,231を含んでいる。第1のコンデンサ部211は、第2のコンデンサ部221と第3のコンデンサ部231との間に位置している。
まず、第1のコンデンサ部211の構成について説明する。第1のコンデンサ部211は、第1実施形態に係る積層コンデンサC1における積層体1と、誘電体層35の点を除いて同じ構成を有している。すなわち、第1のコンデンサ部211は、複数(本実施形態では、25層)の誘電体層11〜35と、複数(本実施形態では、各12層)の第1及び第2の内部電極51〜62,71〜82とが交互に積層されることにより構成される。第1のコンデンサ部211では、12の第1の内部電極51〜62のうち4つの第1の内部電極51〜54が、引き出し導体171〜174を介して対応する第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されている。また、12の第2の内部電極71〜82のうち4つの第2の内部電極71〜74が、引き出し導体181〜184を介して対応する第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。
次に、第2のコンデンサ部221の構成について説明する。第2のコンデンサ部221は、複数(本実施形態では、5層)の誘電体層223と、複数(本実施形態では、各2層)の第1及び第2の内部電極225,227とが交互に積層されることにより構成される。各第1の内部電極225は、引き出し導体226を介して第1の端子電極3a,3bに電気的に接続されている。引き出し導体226は、各第1の内部電極225と一体に形成されており、積層体201の側面201aに臨むように、第1の内部電極225からそれぞれ伸びている。各第2の内部電極227は、引き出し導体228を介して第2の端子電極5a,5bに電気的に接続されている。引き出し導体228は、各第2の内部電極227と一体に形成されており、積層体201の側面201aに臨むように、第2の内部電極227からそれぞれ伸びている。
次に、第3のコンデンサ部231の構成について説明する。第3のコンデンサ部231は、複数(本実施形態では、4層)の誘電体層233と、複数(本実施形態では、各2層)の第1及び第2の内部電極235,237とが交互に積層されることにより構成される。各第1の内部電極235は、引き出し導体236を介して第1の端子電極3c,3dに電気的に接続されている。引き出し導体236は、各第1の内部電極235と一体に形成されており、積層体201の側面201bに臨むように、第1の内部電極235からそれぞれ伸びている。各第2の内部電極237は、引き出し導体238を介して第2の端子電極5c,5dに電気的に接続されている。引き出し導体238は、各第2の内部電極237と一体に形成されており、積層体201の側面201bに臨むように、第2の内部電極237からそれぞれ伸びている。
実際の積層コンデンサC4では、誘電体層11〜35,223,233の間の境界が視認できない程度に一体化されている。第1のコンデンサ部211の内部電極51は、端子電極3aを通して第2のコンデンサ部221の第1の内部電極225と電気的に接続される。第1のコンデンサ部211の第1の内部電極52は、端子電極3bを通して第2のコンデンサ部221の第1の内部電極225と電気的に接続される。第1のコンデンサ部211の第1の内部電極53は、端子電極3cを通して第3のコンデンサ部231の第1の内部電極235と電気的に接続される。第1のコンデンサ部211の第1の内部電極54は、端子電極3dを通して第3のコンデンサ部231の第1の内部電極235と電気的に接続される。第1のコンデンサ部211の第2の内部電極71は、端子電極5aを通して第2のコンデンサ部221の第2の内部電極227と電気的に接続される。第1のコンデンサ部211の第2の内部電極72は、端子電極5bを通して第2のコンデンサ部221の第2の内部電極227と電気的に接続される。第1のコンデンサ部211の第2の内部電極73は、端子電極5cを通して第3のコンデンサ部231の第2の内部電極237と電気的に接続される。第1のコンデンサ部211の第2の内部電極74は、端子電極5dを通して第3のコンデンサ部231の第2の内部電極237と電気的に接続される。
以上のように、本実施形態では、第1のコンデンサ部211を有することにより、第1実施形態において記載したように、積層コンデンサC4の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第13実施形態)
図17を参照して、第13実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第13実施形態に係る積層コンデンサは、第1のコンデンサ部211の構成の点で第12実施形態に係る積層コンデンサC4と相違する。図17は、第13実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第13実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第12実施形態に係る積層コンデンサC4と同じく、積層体201と、当該積層体201に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体201に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第1のコンデンサ部61は、第2実施形態に係る積層コンデンサにおける積層体1と、誘電体層35の点を除いて同じ構成を有している。すなわち、第1のコンデンサ部211は、複数(本実施形態では、25層)の誘電体層11〜35と、複数(本実施形態では、各12層)の第1及び第2の内部電極51〜62,71〜82とが交互に積層されることにより構成される。第1のコンデンサ部211では、12の第1の内部電極51〜62のうち4つの第1の内部電極51,52,61,62が、引き出し導体171〜174を介して対応する第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されている。また、12の第2の内部電極71〜82のうち4つの第2の内部電極71,72,81,82が、引き出し導体181〜184を介して対応する第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。
以上のように、本実施形態では、第1のコンデンサ部211を有することにより、第2実施形態において記載したように、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第14実施形態)
図18を参照して、第14実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第14実施形態に係る積層コンデンサは、第1のコンデンサ部211の構成の点で第12実施形態に係る積層コンデンサC4と相違する。図18は、第14実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第14実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第12実施形態に係る積層コンデンサC4と同じく、積層体201と、当該積層体201に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体201に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第1のコンデンサ部61は、第5実施形態に係る積層コンデンサにおける積層体1と、誘電体層35の点を除いて同じ構成を有している。すなわち、第1のコンデンサ部211は、複数(本実施形態では、25層)の誘電体層11〜35と、複数(本実施形態では、各12層)の第1及び第2の内部電極51〜62,71〜82とが交互に積層されることにより構成される。第1のコンデンサ部211では、12の第1の内部電極51〜62のうち8つの第1の内部電極51〜54,59〜62が、引き出し導体171〜174を介して対応する第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されている。また、12の第2の内部電極71〜82のうち8つの第2の内部電極71〜74,79〜82が、引き出し導体181〜184を介して対応する第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。
以上のように、本実施形態では、第1のコンデンサ部211を有することにより、第5実施形態において記載したように、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第15実施形態)
図19を参照して、第15実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第15実施形態に係る積層コンデンサは、第1のコンデンサ部211の構成の点で第12実施形態に係る積層コンデンサC4と相違する。図19は、第15実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第15実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第12実施形態に係る積層コンデンサC4と同じく、積層体201と、当該積層体201に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体201に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第1のコンデンサ部61は、第6実施形態に係る積層コンデンサにおける積層体1と、誘電体層35の点を除いて同じ構成を有している。すなわち、第1のコンデンサ部211は、複数(本実施形態では、25層)の誘電体層11〜35と、複数(本実施形態では、各12層)の第1及び第2の内部電極51〜62,71〜82とが交互に積層されることにより構成される。第1のコンデンサ部211では、12の第1の内部電極51〜62のうち8つの第1の内部電極53〜60が、引き出し導体171〜174を介して対応する第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されている。また、12の第2の内部電極71〜82のうち8つの第2の内部電極73〜83が、引き出し導体181〜184を介して対応する第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。
以上のように、本実施形態では、第1のコンデンサ部211を有することにより、第6実施形態において記載したように、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
第1のコンデンサ部211の構成として、第3、第4及び第7〜第11実施形態に係る積層コンデンサの積層体1と同じ構成(但し、誘電体層35,49を除く)を採用してもよい。
(第16実施形態)
図20を参照して、第16実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第16実施形態に係る積層コンデンサは、積層体1の構成の点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。図20は、第16実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第16実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
積層体1は、図20にも示されるように、複数(本実施形態では、11層)の誘電体層11〜20,35と、複数(本実施形態では、各5層)の第1及び第1の内部電極51〜55,71〜75とが交互に積層されることにより構成される。実際の積層コンデンサでは、誘電体層11〜20,35の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
第1の内部電極51,55は、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極52〜54も第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜55は並列接続されることとなる。各引き出し導体171,172は、第1の内部電極51,55と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第1の内部電極51,55から伸びている。各引き出し導体173,174も、第1の内部電極51,55と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第1の内部電極51,55から伸びている。
第2の内部電極71,75は、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極72〜74も第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜75は並列接続されることとなる。各引き出し導体181,182は、第2の内部電極71,75と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第2の内部電極71,75から伸びている。各引き出し導体183,184も、第2の内部電極71,75と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第2の内部電極71,75から伸びている。
第16実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51,55の数を2つとし、第1の内部電極51〜55の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71,75の数を2つとし、第2の内部電極71〜75の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。これにより、第16実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極51,55の数と引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極71,75の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、本実施形態において、第1の内部電極51〜55同士は、並列接続されており、第2の内部電極71〜75同士は、並列接続されている。これにより、各第1の内部電極51〜55や各第2の内部電極71〜75の抵抗値にバラツキが生じても、積層コンデンサ全体での等価直列抵抗への影響が少なく、等価直列抵抗の制御の精度低下を抑制することができる。
(第17実施形態)
図21を参照して、第17実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第17実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の積層方向で位置と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の積層方向で位置との点で第16実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図21は、第17実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第17実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第1の内部電極52は、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極53〜55も第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜55は並列接続されることとなる。各引き出し導体171,172は、第1の内部電極52と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第1の内部電極52から伸びている。各引き出し導体173,174も、第1の内部電極52と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第1の内部電極52から伸びている。
第2の内部電極72は、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極73〜75も第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜75は並列接続されることとなる。各引き出し導体181,182は、第2の内部電極72と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第2の内部電極72から伸びている。各引き出し導体183,184も、第2の内部電極72と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第2の内部電極72から伸びている。
第17実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51,52の数を2つとし、第1の内部電極51〜55の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極71,72の数を2つとし、第2の内部電極71〜75の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。これにより、第17実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極51,52の数と引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極71,72の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第18実施形態)
図22を参照して、第18実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第18実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の積層方向で位置と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の積層方向で位置との点で第16実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図22は、第18実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第18実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第1の内部電極53,54は、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極51,52,55も第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜55は並列接続されることとなる。各引き出し導体171,172は、第1の内部電極53,54と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第1の内部電極53,54から伸びている。各引き出し導体173,174も、第1の内部電極53,54と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第1の内部電極53,54から伸びている。
第2の内部電極73,74は、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極71,72,75も第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜75は並列接続されることとなる。各引き出し導体181,182は、第2の内部電極73,74と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第2の内部電極73,74から伸びている。各引き出し導体183,184も、第2の内部電極73,74と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第2の内部電極73,74から伸びている。
第18実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極53,54の数を2つとし、第1の内部電極51〜55の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極73,74の数を2つとし、第2の内部電極71〜75の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。これにより、第17実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極53,54の数と引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極73,74の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第19実施形態)
図23を参照して、第19実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第19実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の積層方向で位置の点で第16実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図23は、第19実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第19実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第2の内部電極72は、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極71,73,74も第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜75は並列接続されることとなる。各引き出し導体181,182は、第2の内部電極72と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第2の内部電極72から伸びている。各引き出し導体183,184も、第2の内部電極72と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第2の内部電極72から伸びている。
第19実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51,55の数を2つとし、第1の内部電極51〜55の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極72,75の数を2つとし、第2の内部電極71〜75の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。これにより、第17実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極51,55の数と引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極72,75の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第20実施形態)
図24を参照して、第20実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第20実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の数と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の数との点で第16実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図24は、第20実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第20実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第20実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極51の数を1つとし、第1の内部電極51〜55の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極75の数を1つとし、第2の内部電極71〜75の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。これにより、第20実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極51の数と引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極75の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第21実施形態)
図25を参照して、第21実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第21実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極の数及び積層方向の位置と、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極の数及び積層方向の位置との点で第16実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図25は、第21実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第21実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第1実施形態に係る積層コンデンサC1と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第21実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに直接接続される第1の内部電極54の数を1つとし、第1の内部電極51〜55の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに直接接続される第2の内部電極72の数を1つとし、第2の内部電極71〜75の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。これにより、第21実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜174を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続される第1の内部電極54の数と引き出し導体181〜184を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続される第2の内部電極72の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第22実施形態)
図26を参照して、第22実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第22実施形態に係る積層コンデンサは、積層体1の構成の点で第10実施形態に係る積層コンデンサC2と相違する。図26は、第22実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第22実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第10実施形態に係る積層コンデンサC2と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3eと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5eとを備えている。
積層体1は、図26にも示されるように、複数(本実施形態では、11層)の誘電体層11〜20,35と、複数(本実施形態では、各5層)の第1及び第1の内部電極51〜55,71〜75とが交互に積層されることにより構成される。実際の積層コンデンサでは、誘電体層11〜20,35の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
第1の内部電極51,55は、引き出し導体171〜175を介して第1の端子電極3a〜3eに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極52〜54も第1の端子電極3a〜3eに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜55は並列接続されることとなる。引き出し導体171は、第1の内部電極51,55と一体に形成されており、積層体1の側面1cに臨むように、各第1の内部電極51,55から伸びている。各引き出し導体172,173は、第1の内部電極51,55と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第1の内部電極51,55から伸びている。各引き出し導体174,175も、第1の内部電極51,55と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第1の内部電極51,55から伸びている。
第2の内部電極71,75は、引き出し導体181〜185を介して第2の端子電極5a〜5eに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極72〜74も第2の端子電極5a〜5eに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜75は並列接続されることとなる。各引き出し導体181,182は、第2の内部電極71,75と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、各第2の内部電極71,75から伸びている。引き出し導体183も、第2の内部電極71,75と一体に形成されており、積層体1の側面1dに臨むように、各第2の内部電極71,75から伸びている。各引き出し導体184,185も、第2の内部電極71,75と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、各第2の内部電極71,75から伸びている。
第22実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜175を介して第1の端子電極3a〜3eに直接接続される第1の内部電極51,55の数を2つとし、第1の内部電極51〜55の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜185を介して第2の端子電極5a〜5eに直接接続される第2の内部電極71,75の数を2つとし、第2の内部電極71〜75の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。これにより、第22実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜175を介して第1の端子電極3a〜3eに電気的に接続される第1の内部電極51,55の数と引き出し導体181〜185を介して第2の端子電極5a〜5eに電気的に接続される第2の内部電極71,75の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第23実施形態)
図27を参照して、第23実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第23実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜175を介して第1の端子電極3a〜3eに電気的に接続される第1の内部電極の積層方向で位置と、引き出し導体181〜185を介して第2の端子電極5a〜5eに電気的に接続される第2の内部電極の積層方向で位置との点で第22実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図27は、第23実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第23実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第10実施形態に係る積層コンデンサC2と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3eと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5eとを備えている。
第1の内部電極52は、引き出し導体171〜175を介して第1の端子電極3a〜3eに電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極53〜55も第1の端子電極3a〜3eに電気的に接続されることとなり、第1の内部電極51〜55は並列接続されることとなる。引き出し導体171は、第1の内部電極52と一体に形成されており、積層体1の側面1cに臨むように、第1の内部電極52から伸びている。各引き出し導体172,173は、第1の内部電極52と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第1の内部電極52から伸びている。各引き出し導体174,175も、第1の内部電極52と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第1の内部電極52から伸びている。
第2の内部電極72は、引き出し導体181〜185を介して第2の端子電極5a〜5eに電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極73〜75も第2の端子電極5a〜5eに電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜75は並列接続されることとなる。各引き出し導体181,182は、第2の内部電極72と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第2の内部電極72から伸びている。引き出し導体183も、第2の内部電極72と一体に形成されており、積層体1の側面1dに臨むように、第2の内部電極72から伸びている。各引き出し導体184,185も、第2の内部電極72と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第2の内部電極72から伸びている。
第23実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜175を介して第1の端子電極3a〜3eに直接接続される第1の内部電極51,52の数を2つとし、第1の内部電極51〜55の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜185を介して第2の端子電極5a〜5eに直接接続される第2の内部電極71,72の数を2つとし、第2の内部電極71〜75の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。これにより、第23実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜175を介して第1の端子電極3a〜3eに電気的に接続される第1の内部電極51,52の数と引き出し導体181〜185を介して第2の端子電極5a〜5eに電気的に接続される第2の内部電極71,72の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第24実施形態)
図28を参照して、第24実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第24実施形態に係る積層コンデンサは、引き出し導体171〜175を介して第1の端子電極3a〜3eに電気的に接続される第1の内部電極の数及び積層方向で位置と、引き出し導体181〜185を介して第2の端子電極5a〜5eに電気的に接続される第2の内部電極の数及び積層方向で位置との点で第22実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図28は、第24実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第24実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第10実施形態に係る積層コンデンサC2と同じく、積層体1と、当該積層体1に形成された第1の端子電極3a〜3eと、同じく積層体1に形成された第2の端子電極5a〜5eとを備えている。
第24実施形態に係る積層コンデンサでは、引き出し導体171〜175を介して第1の端子電極3a〜3eに直接接続される第1の内部電極54の数を1つとし、第1の内部電極51〜55の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体181〜185を介して第2の端子電極5a〜5eに直接接続される第2の内部電極72の数を1つとし、第2の内部電極71〜75の総数(本実施形態では、5つ)よりも少なくされている。これにより、第24実施形態に係る積層コンデンサは、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体171〜175を介して第1の端子電極3a〜3eに電気的に接続される第1の内部電極54の数と引き出し導体181〜185を介して第2の端子電極5a〜5eに電気的に接続される第2の内部電極72の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第25実施形態)
図29を参照して、第25実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第25実施形態に係る積層コンデンサは、積層体201の構成の点で第12実施形態に係る積層コンデンサC4と相違する。図29は、第25実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第25実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第12実施形態に係る積層コンデンサC4と同じく、第1〜第3のコンデンサ部211,221,231を含む積層体201と、当該積層体201に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体201に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
まず、第1のコンデンサ部211の構成について説明する。第1のコンデンサ部211は、第16実施形態に係る積層コンデンサにおける積層体1と、誘電体層35の点を除いて同じ構成を有している。すなわち、第1のコンデンサ部211は、複数(本実施形態では、11層)の誘電体層11〜20,35と、複数(本実施形態では、各5層)の第1及び第1の内部電極51〜55,71〜75とが交互に積層されることにより構成される。第1のコンデンサ部211では、5つの第1の内部電極51〜55のうち2つの第1の内部電極51,55が、引き出し導体171〜174を介して対応する第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されている。また、5つの第2の内部電極71〜75のうち2つの第2の内部電極71,75が、引き出し導体181〜184を介して対応する第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。
次に、第2のコンデンサ部221の構成について説明する。第2のコンデンサ部221は、複数(本実施形態では、5層)の誘電体層223と、複数(本実施形態では、各2層)の第1及び第2の内部電極225,227とが交互に積層されることにより構成される。各第1の内部電極225は、引き出し導体226を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されている。引き出し導体226は、各第1の内部電極225と一体に形成されており、積層体201の側面201a,201bに臨むように、第1の内部電極225からそれぞれ伸びている。各第2の内部電極227は、引き出し導体228を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。引き出し導体228は、各第2の内部電極227と一体に形成されており、積層体201の側面201a,201bに臨むように、第2の内部電極227からそれぞれ伸びている。
次に、第3のコンデンサ部231の構成について説明する。第3のコンデンサ部231は、複数(本実施形態では、4層)の誘電体層233と、複数(本実施形態では、各2層)の第1及び第2の内部電極235,237とが交互に積層されることにより構成される。各第1の内部電極235は、引き出し導体236を介して第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されている。引き出し導体236は、各第1の内部電極235と一体に形成されており、積層体201の側面201a,201bに臨むように、第1の内部電極235からそれぞれ伸びている。各第2の内部電極237は、引き出し導体238を介して第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。引き出し導体238は、各第2の内部電極237と一体に形成されており、積層体201の側面201a,201bに臨むように、第2の内部電極237からそれぞれ伸びている。
第1のコンデンサ部211の内部電極51,55は、端子電極3a〜3dを通して第2のコンデンサ部221の第1の内部電極225及び第3のコンデンサ部231の第1の内部電極235と電気的に接続される。第1のコンデンサ部211の第2の内部電極71は、端子電極5a〜5dを通して第2のコンデンサ部221の第2の内部電極227及び第3のコンデンサ部231の第2の内部電極237と電気的に接続される。
以上のように、本実施形態では、第1のコンデンサ部211を有することにより、第16実施形態において記載したように、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第26実施形態)
図30を参照して、第26実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第26実施形態に係る積層コンデンサは、第1のコンデンサ部211の構成の点で第25実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図30は、第26実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第26実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第12実施形態に係る積層コンデンサC4と同じく、積層体201と、当該積層体201に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体201に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第1のコンデンサ部61は、第17実施形態に係る積層コンデンサにおける積層体1と、誘電体層35の点を除いて同じ構成を有している。すなわち、第1のコンデンサ部211は、複数(本実施形態では、11層)の誘電体層11〜20,35と、複数(本実施形態では、各5層)の第1及び第1の内部電極51〜55,71〜75とが交互に積層されることにより構成される。第1のコンデンサ部211では、5つの第1の内部電極51〜55のうち2つの第1の内部電極51,52が、引き出し導体171〜174を介して対応する第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されている。また、5つの第2の内部電極71〜75のうち2つの第2の内部電極71,72が、引き出し導体181〜184を介して対応する第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。
以上のように、本実施形態では、第1のコンデンサ部211を有することにより、第17実施形態において記載したように、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第27実施形態)
図31を参照して、第27実施形態に係る積層コンデンサの構成について説明する。第27実施形態に係る積層コンデンサは、第1のコンデンサ部211の構成の点で第25実施形態に係る積層コンデンサと相違する。図31は、第27実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。
第27実施形態に係る積層コンデンサは、図示は省略するが、第12実施形態に係る積層コンデンサC4と同じく、積層体201と、当該積層体201に形成された第1の端子電極3a〜3dと、同じく積層体201に形成された第2の端子電極5a〜5dとを備えている。
第1のコンデンサ部61は、第20実施形態に係る積層コンデンサにおける積層体1と、誘電体層35の点を除いて同じ構成を有している。すなわち、第1のコンデンサ部211は、複数(本実施形態では、11層)の誘電体層11〜20,35と、複数(本実施形態では、各5層)の第1及び第1の内部電極51〜55,71〜75とが交互に積層されることにより構成される。第1のコンデンサ部211では、5つの第1の内部電極51〜55のうち1つの第1の内部電極51が、引き出し導体171〜174を介して対応する第1の端子電極3a〜3dに電気的に接続されている。また、5つの第2の内部電極71〜75のうち1つの第2の内部電極75が、引き出し導体181〜184を介して対応する第2の端子電極5a〜5dに電気的に接続されている。
以上のように、本実施形態では、第1のコンデンサ部211を有することにより、第20実施形態において記載したように、積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
第1のコンデンサ部211の構成として、第18、第19及び第21実施形態に係る積層コンデンサの積層体1と同じ構成(但し、誘電体層35を除く)を採用してもよい。また、端子電極の数を増やし、第1のコンデンサ部211の構成として、第22〜第24実施形態に係る積層コンデンサの積層体1と同じ構成(但し、誘電体層35を除く)を採用してもよい。
第1〜第27実施形態においては、引き出し導体171〜176,181〜186を介して端子電極3a〜3f,5a〜5fに直接接続される内部電極の数及び積層方向での位置の少なくともいずれか一方を調整することにより、各積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定している。この結果、各積層コンデンサの等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
上述した第1の内部電極51〜69の数の調整は、1つ以上第1の内部電極51〜69の総数より1つ少ない数以下の範囲で行うことができる。上述した第2の内部電極71〜89の数の調整は、1つ以上第2の内部電極71〜89の総数より1つ少ない数以下の範囲で行うことができる。引き出し導体171〜176を介して端子電極3a〜3fに直接接続される第1の内部電極の数と、引き出し導体181〜186を介して端子電極5a〜5fに直接接続される第2の内部電極の数とは、異なってもよい。
更に、スルーホール導体131a〜167a,131b〜167bの数を調整して、各積層コンデンサの等価直列抵抗が所望の値に設定するようにしてもよい。この場合、各積層コンデンサの等価直列抵抗の制御をより一層精度良く行うことができる。
スルーホール導体の数を調整する一例を、図32に示す。図32に示された積層コンデンサの積層体では、第2実施形態に係る積層コンデンサにおけるスルーホール導体131a〜153a,131a〜153aの数をそれぞれ2つに設定することで、等価直列抵抗を所望の値に設定している。したがって、第1の内部電極51〜62同士は2つの通電経路を通して電気的に接続されることとなり、第2の内部電極71〜82同士も2つの通電経路を通して電気的に接続されることとなる。第2実施形態に係る積層コンデンサ以外の第1及び第3〜第27実施形態に係る積層コンデンサにおけるスルーホール131a〜167a,131b〜167bをそれぞれ複数に設定してもよい。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態及び変形例に限定されるものではない。例えば、誘電体層11〜49,223,233の積層数及び第1及び第2の内部電極51〜69,225,235,71〜89,227,237の積層数は、上述した実施形態に記載された数に限られない。また、端子電極3a〜3f,5a〜5fの数も、上述した実施形態に記載された数に限られない。また、引き出し導体171〜176,181〜186を介して端子電極3a〜3f,5a〜5fに直接接続される内部電極の数及び積層方向での位置は、上述した実施形態に記載された数及び位置に限られない。また、第1のコンデンサ部211の数及び積層方向での位置も、上述した実施形態に記載された数及び位置に限られない。
第1実施形態に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第2実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第3実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第4実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第5実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第6実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第7実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第8実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第9実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第10実施形態に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 第10実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第11実施形態に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 第11実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第12実施形態に係る積層コンデンサを示す斜視図である。 第12実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第13実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第14実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第15実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第16実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第17実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第18実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第19実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第20実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第21実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第22実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第23実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第24実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第25実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第26実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第27実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第2実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の変形例の分解斜視図である。
符号の説明
1…積層体、3a〜3f…第1の端子電極、5a〜5f…第2の端子電極、11〜49…誘電体層、51〜69…第1の内部電極、71〜89…第2の内部電極、91〜109,111〜129…内部導体、131a〜166a,131b〜166b…スルーホール導体、171〜176,181〜186…引き出し導体、201…積層体、211…第1のコンデンサ部、221…第2のコンデンサ部、223…誘電体層、225…第1の内部電極、226…引き出し導体、227…第2の内部電極、228…引き出し導体、231…第3のコンデンサ部、233…誘電体層、235…第1の内部電極、236…引き出し導体、237…第2の内部電極、238…引き出し導体、C1〜C4…積層コンデンサ。

Claims (25)

  1. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、
    前記複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含み、
    前記複数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記複数の第1の内部電極のうち少なくとも2つの第1の内部電極は、前記少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下のそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極は、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記複数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体により構成される通電経路は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体により構成される通電経路は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び前記第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、
    前記複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含み、
    前記複数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記複数の第1の内部電極のうち少なくとも2つの第1の内部電極は、前記少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下のそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極は、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記複数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体により構成される通電経路は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体により構成される通電経路は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び前記第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の前記積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  3. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、
    前記複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含み、
    前記複数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記複数の第1の内部電極のうち少なくとも1つの第1の内部電極は、前記少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下の端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極は、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記複数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体により構成される通電経路は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体により構成される通電経路は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  4. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、
    前記複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含み、
    前記複数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記複数の第1の内部電極のうち少なくとも1つの第1の内部電極は、前記少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下の端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極は、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記複数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体により構成される通電経路は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体により構成される通電経路は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の前記積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  5. 前記複数の端子電極は、2つ以上の第1の端子電極と2つ以上の第2の端子電極とを含んでおり、
    前記複数の第1の内部電極は、前記引き出し導体及び前記スルーホール導体を通して前記2つ以上の第1の端子電極に電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極は、前記引き出し導体及び前記スルーホール導体を通して前記2つ以上の第2の端子電極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層コンデンサ。
  6. 前記複数の第1の内部電極同士を電気的に接続する前記スルーホール導体の数と前記複数の第2の内部電極同士を電気的に接続する前記スルーホール導体の数とをそれぞれ更に調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の積層コンデンサ。
  7. 前記複数の第1の内部電極同士は、並列接続されており、
    前記複数の第2の内部電極同士は、並列接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層コンデンサ。
  8. 前記複数の第1の内部電極は、前記端子電極に前記引き出し導体を介して直接接続される複数の第1の内部電極と、前記端子電極に前記スルーホール導体を介して接続される複数の第1の内部電極と、からなり、
    前記複数の第2の内部電極は、前記端子電極に前記引き出し導体を介して直接接続される複数の第2の内部電極と、前記端子電極に前記スルーホール導体を介して接続される複数の第2の内部電極と、からなり、
    前記端子電極に前記引き出し導体を介して直接接続される前記複数の第1及び第2の内部電極は、前記積層体の積層方向に見て、前記端子電極に前記スルーホール導体を介して接続される前記複数の第1及び第2の内部電極の両側に配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の積層コンデンサ。
  9. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、
    交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを前記複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、
    前記第1の数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上前記第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、前記複数の端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上前記第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記第1の数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び前記第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  10. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、
    交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを前記複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、
    前記第1の数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上前記第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、前記複数の端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上前記第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記第1の数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び前記第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の前記積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  11. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、
    交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを前記複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、
    前記第1の数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上前記第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、前記複数の端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上前記第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記第1の数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  12. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、
    交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを前記複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、
    前記第1の数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上前記第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、前記複数の端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上前記第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続され、
    前記第1の数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体は、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続され、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び前記第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の前記積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  13. 前記第1の数の第1の内部電極同士を電気的に接続する前記スルーホール導体の数と前記第2の数の第2の内部電極同士を電気的に接続する前記スルーホール導体の数とをそれぞれ更に調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の積層コンデンサ。
  14. 前記第1の数の第1の内部電極同士は、並列接続されており、
    前記第2の数の第2の内部電極同士は、並列接続されていることを特徴とする請求項9〜13のいずれか一項に記載の積層コンデンサ。
  15. 前記第1の数の第1の内部電極は、前記端子電極に前記引き出し導体を介して直接接続される複数の第1の内部電極と、前記端子電極に前記スルーホール導体を介して接続される複数の第1の内部電極と、からなり、
    前記第2の数の第2の内部電極は、前記端子電極に前記引き出し導体を介して直接接続される複数の第2の内部電極と、前記端子電極に前記スルーホール導体を介して接続される複数の第2の内部電極と、からなり、
    前記端子電極に前記引き出し導体を介して直接接続される前記複数の第1及び第2の内部電極は、前記積層体の積層方向に見て、前記端子電極に前記スルーホール導体を介して接続される前記複数の第1及び第2の内部電極の両側に配置されていることを特徴とする請求項9〜14のいずれか一項に記載の積層コンデンサ。
  16. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、
    前記複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含んでおり、
    前記複数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記複数の第1の内部電極のうち少なくとも2つの第1の内部電極を、前記少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下のそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極を、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記複数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び前記第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
  17. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、
    前記複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含んでおり、
    前記複数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記複数の第1の内部電極のうち少なくとも2つの第1の内部電極を、前記少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下のそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極を、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記複数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び前記第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の前記積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
  18. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、
    前記複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含んでおり、
    前記複数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記複数の第1の内部電極のうち少なくとも1つの第1の内部電極を、前記少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下の端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極を、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記複数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
  19. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、
    前記複数の端子電極は、少なくとも3つの端子電極を含んでおり、
    前記複数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記複数の第1の内部電極のうち少なくとも1つの第1の内部電極を、前記少なくとも3つの端子電極のうちの2つ以上当該端子電極の総数よりも少なくとも1つ少ない数以下の端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極のうち少なくとも1つの第2の内部電極を、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記複数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の前記積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
  20. 前記複数の第1の内部電極は、前記端子電極に前記引き出し導体を介して直接接続される複数の第1の内部電極と、前記端子電極に前記スルーホール導体を介して接続される複数の第1の内部電極と、からなり、
    前記複数の第2の内部電極は、前記端子電極に前記引き出し導体を介して直接接続される複数の第2の内部電極と、前記端子電極に前記スルーホール導体を介して接続される複数の第2の内部電極と、からなり、
    前記端子電極に前記引き出し導体を介して直接接続される前記複数の第1及び第2の内部電極を、前記積層体の積層方向に見て、前記端子電極に前記スルーホール導体を介して接続される前記複数の第1及び第2の内部電極の両側に配置することを特徴とする請求項16〜19のいずれか一項に記載の積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
  21. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、
    交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを前記複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、
    前記第1の数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上前記第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、前記複数の端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上前記第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記第1の数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び前記第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
  22. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、
    交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを前記複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、
    前記第1の数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上前記第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、前記複数の端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上前記第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極のうちそれぞれ異なる端子電極に引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記第1の数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び前記第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の前記積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
  23. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、
    交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを前記複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、
    前記第1の数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上前記第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、前記複数の端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上前記第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記第1の数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の数を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
  24. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、
    交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを前記複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、
    前記第1の数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上前記第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、前記複数の端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上前記第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、前記第1の内部電極に前記引き出し導体を介して電気的に接続された前記端子電極以外の残りの端子電極のうち少なくとも1つの端子電極にそれぞれ引き出し導体を介して電気的に接続し、
    前記第1の数の第1の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極と、該第1の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極を互いに電気的に接続する前記スルーホール導体を、前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極と、該第2の内部電極を前記端子電極に電気的に接続する前記引き出し導体と、を介してのみ前記端子電極に電気的に接続し、
    前記引き出し導体を介して前記端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極及び前記第2の内部電極の少なくとも一方の内部電極の前記積層体の積層方向での位置を調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
  25. 前記第1の数の第1の内部電極は、前記端子電極に前記引き出し導体を介して直接接続される複数の第1の内部電極と、前記端子電極に前記スルーホール導体を介して接続される複数の第1の内部電極と、からなり、
    前記第2の数の第2の内部電極は、前記端子電極に前記引き出し導体を介して直接接続される複数の第2の内部電極と、前記端子電極に前記スルーホール導体を介して接続される複数の第2の内部電極と、からなり、
    前記端子電極に前記引き出し導体を介して直接接続される前記複数の第1及び第2の内部電極を、前記積層体の積層方向に見て、前記端子電極に前記スルーホール導体を介して接続される前記複数の第1及び第2の内部電極の両側に配置することを特徴とする請求項21〜24のいずれか一項に記載の積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
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