JP4167231B2 - 積層コンデンサ、及び、積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法 - Google Patents

積層コンデンサ、及び、積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層コンデンサ、及び、積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法に関する。
この種の積層コンデンサとして、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
デジタル電子機器に搭載されている中央処理装置(CPU)に供給用の電源においては低電圧化が進む一方で負荷電流は増大している。従って、負荷電流の急激な変化に対して電源電圧の変動を許容値内に抑えることが非常に困難になったため、デカップリングコンデンサと呼ばれる積層コンデンサが電源に接続されるようになった。そして、負荷電流の過渡的な変動時にこの積層コンデンサからCPUに電流を供給して、電源電圧の変動を抑えるようにしている。
近年、CPUの動作周波数の更なる高周波数化に伴って、負荷電流は高速でより大きなものとなっており、デカップリングコンデンサに用いられる積層コンデンサには、大容量化と共に等価直列抵抗(ESR)を大きくしたいという要求がある。特許文献1に記載された積層コンデンサでは、端子電極を内部抵抗層を含む多層構造とすることにより、ESRを大きくしている。
特開2004−47983号公報
しかしながら、特許文献1に記載された積層コンデンサでは、等価直列抵抗を所望の値に制御するに際して、以下のような問題点が存在する。すなわち、特許文献1に記載された積層コンデンサでは、等価直列抵抗を所望の値に制御するためには、端子電極に含まれる内部抵抗層の厚みや当該内部抵抗層の材料組成を調整しなければならず、等価直列抵抗の制御が極めて困難となる。
本発明は、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能な積層コンデンサ、及び、積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法を提供することを課題とする。
ところで、一般的な積層コンデンサにあっては、すべての内部電極は引き出し導体を介して対応する端子電極に接続されている。このため、引き出し導体が内部電極の数だけ存在することとなり、等価直列抵抗が小さくなってしまう。積層コンデンサの大容量化を図るために誘電体層及び内部電極の積層数を多くすると、引き出し導体の数も多くなる。引き出し導体の抵抗成分は端子電極に対して並列接続されることとなるため、引き出し導体の数が多くなるに従い、積層コンデンサの等価直列抵抗がさらに小さくなってしまう。このように、積層コンデンサの大容量化と、等価直列抵抗を大きくするということとは、相反する要求である。
そこで、本発明者等は、大容量化と等価直列抵抗を大きくしたいとの要求を満たし得る積層コンデンサについて鋭意研究を行った。その結果、本発明者等は、誘電体層及び内部電極の積層数を同じとしても、内部電極をスルーホール導体で接続し且つ引き出し導体の数を変えることができれば、等価直列抵抗を所望の値に調節することが可能となるという新たな事実を見出すに至った。また、本発明者等は、内部電極をスルーホール導体で接続し且つ積層体の積層方向での引き出し導体の位置を変えることができれば、等価直列抵抗を所望の値に調節することが可能となるという新たな事実を見出すに至った。特に、引き出し導体の数を内部電極の数よりも少なくすれば、等価直列抵抗を大きくする方向での調整が可能となる。
かかる研究結果を踏まえ、本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含み、複数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、複数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、複数の第1の内部電極のうち1つ以上当該第1の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続され、複数の第2の内部電極のうち1つ以上当該第2の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続され、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続される第1の内部電極の数と引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続される第2の内部電極の数とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする。
一方、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法は、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含んでおり、複数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、複数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、複数の第1の内部電極のうち1つ以上当該第1の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続し、複数の第2の内部電極のうち1つ以上当該第2の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続し、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続される第1の内部電極の数と引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続される第2の内部電極の数とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする。
これら、本発明に係る積層コンデンサ及び積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法それぞれによれば、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続される第1の内部電極の数と引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続される第2の内部電極の数とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含み、複数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、複数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、複数の第1の内部電極のうち1つ以上当該第1の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続され、複数の第2の内部電極のうち1つ以上当該第2の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続され、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続される第1の内部電極の積層体の積層方向での位置と引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続される第2の内部電極の積層体の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする。
一方、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法は、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含んでおり、複数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、複数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、複数の第1の内部電極のうち1つ以上当該第1の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続し、複数の第2の内部電極のうち1つ以上当該第2の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続し、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続される第1の内部電極の積層体の積層方向での位置と引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続される第2の内部電極の積層体の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする。
これら、本発明に係る積層コンデンサ及び積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法それぞれによれば、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続される第1の内部電極の積層体の積層方向での位置と引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続される第2の内部電極の積層体の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、複数の第1の内部電極同士を電気的に接続するスルーホール導体の数と複数の第2の内部電極同士を電気的に接続するスルーホール導体の数とをそれぞれ更に調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることが好ましい。この場合、等価直列抵抗の制御をより一層精度良く行うことができる。
また、複数の第1の内部電極同士は、並列接続されており、複数の第2の内部電極同士は、並列接続されていることが好ましい。この場合、各第1の内部電極や各第2の内部電極の抵抗値にバラツキが生じても、積層コンデンサ全体での等価直列抵抗への影響が少なく、等価直列抵抗の制御の精度低下を抑制することができる。
本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含み、第1の数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、第2の数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続され、第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続され、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続される第1の内部電極の数と引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続される第2の内部電極の数とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする。
一方、 本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法は、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを複数の内部電極として含むコンデンサ部を有し、複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含んでおり、第1の数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、第2の数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続し、第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続し、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続される第1の内部電極の数と引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続される第2の内部電極の数とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする。
これら、本発明に係る積層コンデンサ及び積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法それぞれによれば、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続される第1の内部電極の数と引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続される第2の内部電極の数とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
本発明に係る積層コンデンサは、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含み、第1の数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、第2の数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続され、第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続され、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続される第1の内部電極の積層体の積層方向での位置と引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続される第2の内部電極の積層体の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする。
一方、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法は、複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを複数の内部電極として含むコンデンサ部を有し、複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含んでおり、第1の数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、第2の数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続し、第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続し、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続される第1の内部電極の積層体の積層方向での位置と引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続される第2の内部電極の積層体の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする。
これら、本発明に係る積層コンデンサ及び積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法それぞれによれば、引き出し導体を介して第1の端子電極に電気的に接続される第1の内部電極の積層体の積層方向での位置と引き出し導体を介して第2の端子電極に電気的に接続される第2の内部電極の積層体の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、第1の数の第1の内部電極同士を電気的に接続するスルーホール導体の数と第2の数の第2の内部電極同士を電気的に接続するスルーホール導体の数とをそれぞれ更に調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることが好ましい。この場合、等価直列抵抗の制御をより一層精度良く行うことができる。
また、第1の数の第1の内部電極同士は、並列接続されており、第2の数の第2の内部電極同士は、並列接続されていることが好ましい。この場合、各第1の内部電極や各第2の内部電極の抵抗値にバラツキが生じても、積層コンデンサ全体での等価直列抵抗への影響が少なく、等価直列抵抗の制御の精度低下を抑制することができる。
本発明によれば、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことが可能な積層コンデンサ、及び、積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、説明中、「上」及び「下」なる語を使用することがあるが、これは各図の上下方向に対応したものである。本実施形態に係る積層コンデンサは、本発明に係る積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法を含んで記載されている。
(第1実施形態)
図1及び図2を参照して、第1実施形態に係る積層コンデンサC1の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。図2は、第1実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。図1において、誘電体層11〜19に相当する領域のハッチングは省略している。
積層コンデンサC1は、図1に示されるように、積層体1と、当該積層体1に形成された第1及び第2の端子電極3,5とを備える。
第1の端子電極3は、積層体1の側面1a側に位置している。第2の端子電極5は、積層体1の側面1b側に位置している。第1の端子電極3と第2の端子電極5とは、互いに電気的に絶縁されている。
積層体1は、図2にも示されるように、複数(本実施形態では、9層)の誘電体層11〜19と、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24,31〜34とが交互に積層されることにより構成される。実際の積層コンデンサC1では、誘電体層11〜19の間の境界が視認できない程度に一体化されている。
各第1の内部電極21〜24は、矩形形状を呈している。第1の内部電極21〜24は、積層体1における誘電体層11〜19の積層方向(以下、単に「積層方向」と称する。)に平行な側面から所定の間隔を有した位置にそれぞれ形成されている。各第1の内部電極21〜24には、誘電体層11,13,15,17が露出するように、開口21a〜24aが形成されている。各誘電体層11,13,15,17上には、第1の内部電極21〜24に形成された開口21a〜24aに対応する領域に、ランド状の内部導体41〜44が位置している。
各第2の内部電極31〜34は、矩形形状を呈している。第2の内部電極31〜34は、積層体1における積層方向に平行な側面から所定の間隔を有した位置にそれぞれ形成されている。各第2の内部電極31〜34には、誘電体層12,14,16,18が露出するように、開口31a〜34aが形成されている。各誘電体層12,14,16,18上には、第2の内部電極31〜34に形成された開口31a〜34aに対応する領域に、ランド状の内部導体45〜48が位置している。
誘電体層11における内部導体45と内部導体41とに対応する位置には、誘電体層11を厚み方向に貫通するスルーホール導体51a,51bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体51aは、第1の内部電極21に電気的に接続されている。スルーホール導体51bは、内部導体41に電気的に接続されている。スルーホール導体51aは、誘電体層11,12が積層された状態で、内部導体45と電気的に接続される。スルーホール導体51bは、誘電体層11,12が積層された状態で、第2の内部電極31と電気的に接続される。
誘電体層12における内部導体45と内部導体42とに対応する位置には、誘電体層12を厚み方向に貫通するスルーホール導体52a,52bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体52aは、内部導体45に電気的に接続されている。スルーホール導体52bは、第2の内部電極31に電気的に接続されている。スルーホール導体52aは、誘電体層12,13が積層された状態で、第1の内部電極22と電気的に接続される。スルーホール導体52bは、誘電体層12,13が積層された状態で、内部導体42と電気的に接続される。
誘電体層13における内部導体46と内部導体42とに対応する位置には、誘電体層13を厚み方向に貫通するスルーホール導体53a,53bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体53aは、第1の内部電極22に電気的に接続されている。スルーホール導体53bは、内部導体42に電気的に接続されている。スルーホール導体53aは、誘電体層13,14が積層された状態で、内部導体46と電気的に接続される。スルーホール導体53bは、誘電体層13,14が積層された状態で、第2の内部電極32と電気的に接続される。
誘電体層14における内部導体46と内部導体43とに対応する位置には、誘電体層14を厚み方向に貫通するスルーホール導体54a,54bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体54aは、内部導体46に電気的に接続されている。スルーホール導体54bは、第2の内部電極32に電気的に接続されている。スルーホール導体54aは、誘電体層14,15が積層された状態で、第1の内部電極23と電気的に接続される。スルーホール導体54bは、誘電体層14,15が積層された状態で、内部導体43と電気的に接続される。
誘電体層15における内部導体47と内部導体43とに対応する位置には、誘電体層15を厚み方向に貫通するスルーホール導体55a,55bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体55aは、第1の内部電極23に電気的に接続されている。スルーホール導体55bは、内部導体43に電気的に接続されている。スルーホール導体55aは、誘電体層15,16が積層された状態で、内部導体47と電気的に接続される。スルーホール導体55bは、誘電体層15,16が積層された状態で、第2の内部電極33と電気的に接続される。
誘電体層16における内部導体47と内部導体44とに対応する位置には、誘電体層16を厚み方向に貫通するスルーホール導体56a,56bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体56aは、内部導体47に電気的に接続されている。スルーホール導体56bは、第2の内部電極33に電気的に接続されている。スルーホール導体56aは、誘電体層16,17が積層された状態で、第1の内部電極24と電気的に接続される。スルーホール導体56bは、誘電体層16,17が積層された状態で、内部導体44と電気的に接続される。
誘電体層17における内部導体48と内部導体44とに対応する位置には、誘電体層17を厚み方向に貫通するスルーホール導体57a,57bがそれぞれ形成されている。スルーホール導体57aは、第1の内部電極24に電気的に接続されている。スルーホール導体57bは、内部導体44に電気的に接続されている。スルーホール導体57aは、誘電体層17,18が積層された状態で、内部導体48と電気的に接続される。スルーホール導体57bは、誘電体層17,18が積層された状態で、第2の内部電極34と電気的に接続される。
スルーホール導体51a〜57aは、誘電体層11〜17が積層されることにより、積層方向に略直線状に併設され、相互に電気的に接続されることにより通電経路を構成する。第1の内部電極21〜24は、スルーホール導体51a〜57a及び内部導体45〜48を介して互いに電気的に接続されている。
第1の内部電極21は、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極22〜24も第1の端子電極3に電気的に接続されることとなり、第1の内部電極21〜24は並列接続されることとなる。引き出し導体25は、第1の内部電極21と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第1の内部電極21から伸びている。
スルーホール導体51b〜57bも、スルーホール導体51a〜57aと同様に、誘電体層11〜17が積層されることにより、積層方向に略直線状に併設され、相互に電気的に接続されることにより通電経路を構成する。第2の内部電極31〜34は、スルーホール導体51b〜57b及び内部導体41〜44を介して互いに電気的に接続されている。
第2の内部電極34は、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極31〜33も、第2の端子電極5に電気的に接続されることとなり、第2の内部電極31〜34は並列接続されることとなる。引き出し導体35は、第2の内部電極34と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第2の内部電極34から伸びている。
積層コンデンサC1では、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極21の数を1つとし、第1の内部電極21〜24の総数(本実施形態では、4つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極34の数を1つとし、第2の内部電極31〜34の総数(本実施形態では、4つ)よりも少なくされている。また、スルーホール導体51a〜57aは第1の端子電極3に直列接続されることとなり、スルーホール導体51a〜57aの合成抵抗成分は比較的大きくなる。また、スルーホール導体51b〜57bも第2の端子電極5に直列接続されることとなり、スルーホール導体51b〜57bの合成抵抗成分は比較的大きくなる。これらにより、積層コンデンサC1は、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続される第1の内部電極21の数と引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続される第2の内部電極34の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC1の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
また、本実施形態において、第1の内部電極21〜24同士は、並列接続されており、第2の内部電極31〜34同士は、並列接続されている。これにより、各第1の内部電極21〜24や各第2の内部電極31〜34の抵抗値にバラツキが生じても、積層コンデンサC1全体での等価直列抵抗への影響が少なく、等価直列抵抗の制御の精度低下を抑制することができる。
(第2実施形態)
図3及び図4を参照して、第2実施形態に係る積層コンデンサC2の構成について説明する。第2実施形態に係る積層コンデンサC2は、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に接続される第2の内部電極31の積層方向で位置の点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。図3は、第2実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。図4は、第2実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。図3において、誘電体層11〜19に相当する領域のハッチングは省略している。
積層コンデンサC2では、図3及び図4に示されるように、4つの第2の内部電極31〜34のうち上から1つ目となる第2の内部電極31が、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極32〜34も、第2の端子電極5に電気的に接続されることとなり、第2の内部電極31〜34は並列接続されることとなる。引き出し導体35は、第2の内部電極31と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第2の内部電極31から伸びている。
積層コンデンサC2では、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極21の数を1つとし、第1の内部電極21〜24の総数(本実施形態では、4つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極31の数を1つとし、第2の内部電極31〜34の総数(本実施形態では、4つ)よりも少なくされている。これらにより、積層コンデンサC2は、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
ところで、スルーホール導体51b〜57bの抵抗成分は、第2の内部電極31を境にして、当該第2の内部電極31よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体51bの抵抗成分と、第2の内部電極31よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体52b〜57bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体51bの抵抗成分と、スルーホール導体52b〜57bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5に対して並列接続されることとなる。したがって、第2実施形態に係る積層コンデンサC2は、スルーホール導体51a〜57a,51b〜57bがそれぞれ直列接続されている第1実施形態に係る積層コンデンサC1に比して、等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続される第1の内部電極23の積層方向での位置と引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続される第2の内部電極31の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC2の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第3実施形態)
図5及び図6を参照して、第3実施形態に係る積層コンデンサC3の構成について説明する。第3実施形態に係る積層コンデンサC3は、引き出し導体25,35を介して端子電極3,5に接続される第1及び第2の内部電極23,32の積層方向で位置の点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。図5は、第3実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。図6は、第3実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。図5において、誘電体層11〜19に相当する領域のハッチングは省略している。
積層コンデンサC3では、図5及び図6に示されるように、4つの第1の内部電極21〜24のうち第1の内部電極21から下に数えて3つ目となる第1の内部電極23が、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極21,22,24も第1の端子電極3に電気的に接続されることとなり、第1の内部電極21〜24は並列接続されることとなる。引き出し導体25は、第1の内部電極23と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第1の内部電極23から伸びている。
4つの第2の内部電極31〜34のうち第2の内部電極31から下に数えて2つ目となる第2の内部電極32が、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極31,33,34も、第2の端子電極5に電気的に接続されることとなり、第2の内部電極31〜34は並列接続されることとなる。引き出し導体35は、第2の内部電極32と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第2の内部電極32から伸びている。
積層コンデンサC3では、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極23の数を1つとし、第1の内部電極21〜24の総数(本実施形態では、4つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極32の数を1つとし、第2の内部電極31〜34の総数(本実施形態では、4つ)よりも少なくされている。これらにより、積層コンデンサC3は、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
ところで、スルーホール導体51a〜57aの抵抗成分は、第1の内部電極23を境にして、当該第1の内部電極23よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体51a〜54aの合成抵抗成分と、第1の内部電極23よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体55a〜57aの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体51a〜54aの合成抵抗成分と、スルーホール導体55a〜57aの合成抵抗成分とは、第1の端子電極3に対して並列接続されることとなる。また、スルーホール導体51b〜57bの抵抗成分は、第2の内部電極32を境にして、当該第2の内部電極32よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体51b〜53bの合成抵抗成分と、第2の内部電極32よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体54b〜57bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体51b〜53bの合成抵抗成分と、スルーホール導体54b〜57bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5に対して並列接続されることとなる。したがって、第3実施形態に係る積層コンデンサC3は、スルーホール導体51a〜57a,51b〜57bがそれぞれ直列接続されている第1実施形態に係る積層コンデンサC1に比して、等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続される第1の内部電極23の積層方向での位置と引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続される第2の内部電極32の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC3の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第4実施形態)
図7及び図8を参照して、第4実施形態に係る積層コンデンサC4の構成について説明する。第4実施形態に係る積層コンデンサC4は、引き出し導体25,35を介して端子電極3,5に接続される第1及び第2の内部電極24,32の積層方向で位置の点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。図7は、第4実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。図8は、第4実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。図7において、誘電体層11〜19に相当する領域のハッチングは省略している。
積層コンデンサC4では、図7及び図8に示されるように、4つの第1の内部電極21〜24のうち第1の内部電極21から下に数えて4つ目となる第1の内部電極24が、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極21〜23も第1の端子電極3に電気的に接続されることとなり、第1の内部電極21〜24は並列接続されることとなる。引き出し導体25は、第1の内部電極24と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第1の内部電極24から伸びている。
4つの第2の内部電極31〜34のうち第2の内部電極31から下に数えて2つ目となる第2の内部電極32が、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極31,33,34も、第2の端子電極5に電気的に接続されることとなり、第2の内部電極31〜34は並列接続されることとなる。引き出し導体35は、第2の内部電極32と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第2の内部電極32から伸びている。
積層コンデンサC4では、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極24の数を1つとし、第1の内部電極21〜24の総数(本実施形態では、4つ)よりも少なくされている。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極32の数を1つとし、第2の内部電極31〜34の総数(本実施形態では、4つ)よりも少なくされている。これらにより、積層コンデンサC3は、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
ところで、スルーホール導体51a〜57aの抵抗成分は、第1の内部電極24を境にして、当該第1の内部電極24よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体51a〜56aの合成抵抗成分と、第1の内部電極23よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体57aの抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体51a〜56aの合成抵抗成分と、スルーホール導体57aの抵抗成分とは、第1の端子電極3に対して並列接続されることとなる。また、スルーホール導体51b〜57bの抵抗成分は、第2の内部電極32を境にして、当該第2の内部電極32よりも積層方向の一方側に位置するスルーホール導体51b〜53bの合成抵抗成分と、第2の内部電極32よりも積層方向の他方側に位置するスルーホール導体54b〜57bの合成抵抗成分とに分けられる。スルーホール導体51b〜53bの合成抵抗成分と、スルーホール導体54b〜57bの合成抵抗成分とは、第2の端子電極5に対して並列接続されることとなる。したがって、第3実施形態に係る積層コンデンサC3は、スルーホール導体51a〜57a,51b〜57bがそれぞれ直列接続されている第1実施形態に係る積層コンデンサC1に比して、等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続される第1の内部電極23の積層方向での位置と引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続される第2の内部電極32の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC4の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第5実施形態)
図9及び図10を参照して、第5実施形態に係る積層コンデンサC5の構成について説明する。第5実施形態に係る積層コンデンサC5は、引き出し導体25,35を介して端子電極3,5に接続される第1及び第2の内部電極21,24,31,34の数の点で第1実施形態に係る積層コンデンサC1と相違する。図9は、第5実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。図10は、第5実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。図9において、誘電体層11〜19に相当する領域のハッチングは省略している。
積層コンデンサC5では、図9及び図10に示されるように、4つの第1の内部電極21〜24のうち2つの第1の内部電極21,24が、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極22,23も第1の端子電極3に電気的に接続されることとなり、第1の内部電極21〜24は並列接続されることとなる。引き出し導体25は、各第1の内部電極21,24と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第1の内部電極21,24からそれぞれ伸びている。
4つの第2の内部電極31〜34のうち2つの第2の内部電極31,34が、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極32,33も、第2の端子電極5に電気的に接続されることとなり、第2の内部電極31〜34は並列接続されることとなる。引き出し導体35は、各第2の内部電極31,34と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第2の内部電極31,34からそれぞれ伸びている。
積層コンデンサC5では、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極21,24の数を2つとし、第1の内部電極21〜24の総数よりも少なくされている。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極31,34の数を2つとし、第2の内部電極31〜34の総数よりも少なくされている。したがって、積層コンデンサC5は、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサC5は、積層コンデンサC1に比して、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極21,24の数が多く、これらの引き出し導体25は第1の端子電極3に対して並列接続される。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極31,34が多く、これらの引き出し導体35は第2の端子電極5に対して並列接続される。したがって、積層コンデンサC5の等価直列抵抗は、積層コンデンサC1に比して等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続される第1の内部電極21,24の数と引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続される第2の内部電極31,34の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC5の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第6実施形態)
図11及び図12を参照して、第6実施形態に係る積層コンデンサC6の構成について説明する。第6実施形態に係る積層コンデンサC6は、引き出し導体25,35を介して端子電極3,5に接続される第1及び第2の内部電極21,23,31,33の数の点で第2実施形態に係る積層コンデンサC2と相違する。図11は、第6実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。図12は、第6実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。図11において、誘電体層11〜19に相当する領域のハッチングは省略している。
積層コンデンサC6では、図11及び図12に示されるように、4つの第1の内部電極21〜24のうち2つの第1の内部電極21,23が、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極22,24も第1の端子電極3に電気的に接続されることとなり、第1の内部電極21〜24は並列接続されることとなる。引き出し導体25は、各第1の内部電極21,23と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第1の内部電極21,23からそれぞれ伸びている。
4つの第2の内部電極31〜34のうち2つの第2の内部電極31,33が、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極32,34も、第2の端子電極5に電気的に接続されることとなり、第2の内部電極31〜34は並列接続されることとなる。引き出し導体35は、各第2の内部電極31,33と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第2の内部電極31,33からそれぞれ伸びている。
積層コンデンサC6では、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極21,23の数を2つとし、第1の内部電極21〜24の総数よりも少なくされている。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極31,33の数を2つとし、第2の内部電極31〜34の総数よりも少なくされている。したがって、積層コンデンサC6は、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサC6は、積層コンデンサC2に比して、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極21,23の数が多く、これらの引き出し導体25は第1の端子電極3に対して並列接続される。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極31,33の数が多く、これらの引き出し導体35は第2の端子電極5に対して並列接続される。したがって、積層コンデンサC6の等価直列抵抗は、積層コンデンサC2に比して等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続される第1の内部電極21,23の数と引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続される第2の内部電極31,33の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC6の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第7実施形態)
図13及び図14を参照して、第7実施形態に係る積層コンデンサC7の構成について説明する。第7実施形態に係る積層コンデンサC7は、引き出し導体25,35を介して端子電極3,5に接続される第1及び第2の内部電極22,23,31,32の数の点で第3実施形態に係る積層コンデンサC3と相違する。図13は、第7実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。図14は、第7実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。図13において、誘電体層11〜19に相当する領域のハッチングは省略している。
積層コンデンサC7では、図13及び図14に示されるように、4つの第1の内部電極21〜24のうち2つの第1の内部電極22,23が、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極21,24も第1の端子電極3に電気的に接続されることとなり、第1の内部電極21〜24は並列接続されることとなる。引き出し導体25は、各第1の内部電極22,23と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第1の内部電極22,23からそれぞれ伸びている。
4つの第2の内部電極31〜34のうち2つの第2の内部電極31,32が、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極33,34も、第2の端子電極5に電気的に接続されることとなり、第2の内部電極31〜34は並列接続されることとなる。引き出し導体35は、各第2の内部電極31,32と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第2の内部電極31,32からそれぞれ伸びている。
積層コンデンサC7では、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極22,23の数を2つとし、第1の内部電極21〜24の総数よりも少なくされている。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極31,32の数を2つとし、第2の内部電極31〜34の総数よりも少なくされている。したがって、積層コンデンサC7は、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサC7は、積層コンデンサC3に比して、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極22,23の数が多く、これらの引き出し導体25は第1の端子電極3に対して並列接続される。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極31,32の数が多く、これらの引き出し導体35は第2の端子電極5に対して並列接続される。したがって、積層コンデンサC7の等価直列抵抗は、積層コンデンサC3に比して等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続される第1の内部電極22,23の数と引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続される第2の内部電極31,32の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC7の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第8実施形態)
図15及び図16を参照して、第8実施形態に係る積層コンデンサC8の構成について説明する。第8実施形態に係る積層コンデンサC8は、引き出し導体25,35を介して端子電極3,5に接続される第1及び第2の内部電極21,24,32,34の数の点で第4実施形態に係る積層コンデンサC4と相違する。図15は、第8実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。図16は、第8実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。図15において、誘電体層11〜19に相当する領域のハッチングは省略している。
積層コンデンサC8では、図15及び図16に示されるように、4つの第1の内部電極21〜24のうち2つの第1の内部電極21,24が、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極22,23も第1の端子電極3に電気的に接続されることとなり、第1の内部電極21〜24は並列接続されることとなる。引き出し導体25は、各第1の内部電極21,24と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第1の内部電極21,24からそれぞれ伸びている。
4つの第2の内部電極31〜34のうち2つの第2の内部電極32,34が、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極31,33も、第2の端子電極5に電気的に接続されることとなり、第2の内部電極31〜34は並列接続されることとなる。引き出し導体35は、各第2の内部電極32,34と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第2の内部電極32,34からそれぞれ伸びている。
積層コンデンサC8では、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極21,24の数を2つとし、第1の内部電極21〜24の総数よりも少なくされている。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極32,34の数を2つとし、第2の内部電極31〜34の総数よりも少なくされている。したがって、積層コンデンサC8は、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサC8は、積層コンデンサC4に比して、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極21,24の数が多く、これらの引き出し導体25は第1の端子電極3に対して並列接続される。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極32,34が多く、これらの引き出し導体35は第2の端子電極5に対して並列接続される。したがって、積層コンデンサC8の等価直列抵抗は、積層コンデンサC4に比して等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続される第1の内部電極21,24の数と引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続される第2の内部電極32,34の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC8の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第9実施形態)
図17及び図18を参照して、第9実施形態に係る積層コンデンサC9の構成について説明する。第9実施形態に係る積層コンデンサC9は、引き出し導体25,35を介して端子電極3,5に接続される第1及び第2の内部電極22,24,31,32,34の数の点で第4実施形態に係る積層コンデンサC4と相違する。図17は、第9実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。図16は、第9実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。図17において、誘電体層11〜19に相当する領域のハッチングは省略している。
積層コンデンサC9では、図17及び図18に示されるように、4つの第1の内部電極21〜24のうち2つの第1の内部電極22,24が、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。これにより、第1の内部電極21,23も第1の端子電極3に電気的に接続されることとなり、第1の内部電極21〜24は並列接続されることとなる。引き出し導体25は、各第1の内部電極22,24と一体に形成されており、積層体1の側面1aに臨むように、第1の内部電極22,24からそれぞれ伸びている。
4つの第2の内部電極31〜34のうち3つの第2の内部電極31,32,34が、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。これにより、第2の内部電極33も、第2の端子電極5に電気的に接続されることとなり、第2の内部電極31〜34は並列接続されることとなる。引き出し導体35は、各第2の内部電極31,32,34と一体に形成されており、積層体1の側面1bに臨むように、第2の内部電極31,32,34からそれぞれ伸びている。
積層コンデンサC9では、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極22,24の数を2つとし、第1の内部電極21〜24の総数よりも少なくされている。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極31,32,34の数を3つとし、第2の内部電極31〜34の総数よりも少なくされている。したがって、積層コンデンサC9は、すべての内部電極が対応する端子電極に引き出し導体を介して接続されている従来の積層コンデンサに比して、等価直列抵抗が大きくなる。
積層コンデンサC9は、積層コンデンサC4に比して、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に直接接続される第1の内部電極22,24の数が多く、これらの引き出し導体25は第1の端子電極3に対して並列接続される。また、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に直接接続される第2の内部電極31,32,34が多く、これらの引き出し導体35は第2の端子電極5に対して並列接続される。したがって、積層コンデンサC9の等価直列抵抗は、積層コンデンサC4に比して等価直列抵抗が小さくなる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続される第1の内部電極22,24の数と引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続される第2の内部電極31,32,34の数とをそれぞれ調整することにより、積層コンデンサC9の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第10実施形態)
図19及び図20を参照して、第10実施形態に係る積層コンデンサC10の構成について説明する。図19は、第10実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。図20は、第10実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。図19において、誘電体層11〜19,73,83に相当する領域のハッチングは省略している。
積層コンデンサC10は、図19に示されるように、積層体60と、当該積層体60に形成された第1及び第2の端子電極3,5とを備える。積層体60は、図2にも示されるように、第1〜第3のコンデンサ部61,71,81を含んでいる。第1のコンデンサ部61は、第2のコンデンサ部71と第3のコンデンサ部81との間に位置している。第1の端子電極3は、積層体60の側面60a側に位置している。第2の端子電極5は、積層体60の側面60b側に位置している。
まず、第1のコンデンサ部61の構成について説明する。第1のコンデンサ部61は、第5実施形態に係る積層コンデンサC5における積層体1と、誘電体層19の点を除いて同じ構成を有している。すなわち、第1のコンデンサ部61は、複数(本実施形態では、8層)の誘電体層11〜18と、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24,31〜34とが交互に積層されることにより構成される。第1のコンデンサ部61では、4つの第1の内部電極21〜24のうち2つの第1の内部電極21,24が、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。また、4つの第2の内部電極31〜34のうち2つの第2の内部電極31,34が、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。
次に、第2のコンデンサ部71の構成について説明する。第2のコンデンサ部71は、複数(本実施形態では、5層)の誘電体層73と、複数(本実施形態では、各2層)の第1及び第2の内部電極75,77とが交互に積層されることにより構成される。各第1の内部電極75は、引き出し導体76を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。引き出し導体76は、各第1の内部電極75と一体に形成されており、積層体60の側面60aに臨むように、第1の内部電極75からそれぞれ伸びている。各第2の内部電極77は、引き出し導体78を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。引き出し導体78は、各第2の内部電極77と一体に形成されており、積層体60の側面60bに臨むように、第2の内部電極77からそれぞれ伸びている。
次に、第3のコンデンサ部81の構成について説明する。第3のコンデンサ部81は、複数(本実施形態では、4層)の誘電体層83と、複数(本実施形態では、各2層)の第1及び第2の内部電極85,87とが交互に積層されることにより構成される。各第1の内部電極85は、引き出し導体86を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。引き出し導体86は、各第1の内部電極85と一体に形成されており、積層体60の側面60aに臨むように、第1の内部電極85からそれぞれ伸びている。各第2の内部電極87は、引き出し導体88を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。引き出し導体88は、各第2の内部電極87と一体に形成されており、積層体60の側面60bに臨むように、第2の内部電極87からそれぞれ伸びている。
実際の積層コンデンサC10では、誘電体層11〜18,73,83の間の境界が視認できない程度に一体化されている。第1のコンデンサ部61の内部電極21〜24は、端子電極3を通して第2及び第3のコンデンサ部71,81の内部電極75,85と電気的に接続される。第1のコンデンサ部61の内部電極31〜34は、端子電極5を通して第2及び第3のコンデンサ部71,81の内部電極77,87と電気的に接続される。
以上のように、本実施形態では、第1のコンデンサ部61を有することにより、第5実施形態において記載したように、積層コンデンサC10の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第11実施形態)
図21及び図22を参照して、第11実施形態に係る積層コンデンサC11の構成について説明する。第11実施形態に係る積層コンデンサC11は、第1のコンデンサ部61の構成の点で第10実施形態に係る積層コンデンサC10と相違する。図21は、第11実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。図22は、第11実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。図21において、誘電体層11〜19,73,83に相当する領域のハッチングは省略している。
第1のコンデンサ部61は、第7実施形態に係る積層コンデンサC7における積層体1と、誘電体層19の点を除いて同じ構成を有している。すなわち、第1のコンデンサ部61は、複数(本実施形態では、8層)の誘電体層11〜18と、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24,31〜34とが交互に積層されることにより構成される。第1のコンデンサ部61では、4つの第1の内部電極21〜24のうち2つの第1の内部電極22,23が、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。また、4つの第2の内部電極31〜34のうち2つの第2の内部電極31,32が、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。
以上のように、本実施形態では、第1のコンデンサ部61を有することにより、第7実施形態において記載したように、積層コンデンサC11の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
(第12実施形態)
図23及び図24を参照して、第12実施形態に係る積層コンデンサC12の構成について説明する。第12実施形態に係る積層コンデンサC12は、第1のコンデンサ部61の構成の点で第10実施形態に係る積層コンデンサC10と相違する。図23は、第12実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。図24は、第12実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。図23において、誘電体層11〜19,73,83に相当する領域のハッチングは省略している。
第1のコンデンサ部61は、第4実施形態に係る積層コンデンサC4における積層体1と、誘電体層19の点を除いて同じ構成を有している。すなわち、第1のコンデンサ部61は、複数(本実施形態では、8層)の誘電体層11〜18と、複数(本実施形態では、各4層)の第1及び第2の内部電極21〜24,31〜34とが交互に積層されることにより構成される。第1のコンデンサ部61では、4つの第1の内部電極21〜24のうち1つの第1の内部電極24が、引き出し導体25を介して第1の端子電極3に電気的に接続されている。また、4つの第2の内部電極31〜34のうち1つの第2の内部電極32が、引き出し導体35を介して第2の端子電極5に電気的に接続されている。
以上のように、本実施形態では、第1のコンデンサ部61を有することにより、第4実施形態において記載したように、積層コンデンサC12の等価直列抵抗が所望の値に設定されるので、等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
第1のコンデンサ部61の構成として、第1〜第3、第6、第8及び第9実施形態に係る積層コンデンサC1〜C3,C6,C8,C9の積層体1と同じ構成(但し、誘電体層19を除く)を採用してもよい。
第1〜第12実施形態においては、引き出し導体25,35を介して端子電極3,5に直接接続される内部電極の数及び積層方向での位置の少なくともいずれか一方を調整することにより、各積層コンデンサC1〜C12の等価直列抵抗が所望の値に設定している。この結果、各積層コンデンサC1〜C12の等価直列抵抗の制御を容易に且つ精度良く行うことができる。
上述した第1の内部電極21〜24の数の調整は、1つ以上第1の内部電極21〜24の総数より1つ少ない数以下の範囲で行うことができる。上述した第2の内部電極31〜34の数の調整は、1つ以上第2の内部電極31〜34の総数より1つ少ない数以下の範囲で行うことができる。引き出し導体25を介して端子電極3に直接接続される第1の内部電極の数と、引き出し導体35を介して端子電極5に直接接続される第2の内部電極の数とは、異なってもよい。
更に、スルーホール導体51a〜57a,51b〜57bの数を調整して、各積層コンデンサC1〜C12の等価直列抵抗が所望の値に設定するようにしてもよい。この場合、各積層コンデンサC1〜C12の等価直列抵抗の制御をより一層精度良く行うことができる。
スルーホール導体51a〜57a,51b〜57bの数を調整する一例を、図25に示す。図25に示された積層コンデンサの積層体90では、第1実施形態に係る積層コンデンサC1におけるスルーホール導体51a〜57a,51b〜57bの数をそれぞれ3つに設定することで、等価直列抵抗を所望の値に設定している。したがって、第1の内部電極21〜24同士は3つの通電経路を通して電気的に接続されることとなり、第2の内部電極31〜34同士も3つの通電経路を通して電気的に接続されることとなる。
また、各スルーホール導体51a〜57a,51b〜57bを形成する位置は、図26に示されるように、各スルーホール導体51a〜57a,51b〜57bが形成された夫々の誘電体層11〜18上に位置する内部電極の21〜24,31〜34の外輪郭の外側としてもよい。図26に示された積層コンデンサの積層体92では、第1実施形態に係る積層コンデンサC1におけるスルーホール導体51a〜57a,51b〜57bの数をそれぞれ2つに設定することで、等価直列抵抗を所望の値に設定している。したがって、第1の内部電極21〜24同士は2つの通電経路を通して電気的に接続されることとなり、第2の内部電極31〜34同士も2つの通電経路を通して電気的に接続されることとなる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態及び変形例に限定されるものではない。例えば、誘電体層11〜19,73,83の積層数及び第1及び第2の内部電極21〜24,75,77,31〜34,85,87の積層数は、上述した実施形態に記載された数に限られない。また、引き出し導体25,35を介して端子電極3,5に直接接続される内部電極の数及び積層方向での位置は、上述した実施形態に記載された数及び位置に限られない。また、第1のコンデンサ部61の数及び積層方向での位置も、上述した実施形態に記載された数及び位置に限られない。
また、本発明を、図27に示されるように、アレイ状の積層コンデンサに適用してもよい。アレイ状の積層コンデンサは、積層体94を備えており、当該積層体94には4つのコンデンサ部が並列配置されている。
第1実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第2実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。 第2実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第3実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。 第3実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第4実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。 第4実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第5実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。 第5実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第6実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。 第6実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第7実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。 第7実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第8実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。 第8実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第9実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。 第9実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第10実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。 第10実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第11実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。 第11実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第12実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を説明するための図である。 第12実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の分解斜視図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の変形例の分解斜視図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の変形例の分解斜視図である。 第1実施形態に係る積層コンデンサに含まれる積層体の変形例の分解斜視図である。
符号の説明
1…積層体、3…第1の端子電極、5…第2の端子電極、11〜19…誘電体層、21〜24…第1の内部電極、25…引き出し導体、31〜34…第2の内部電極、35…引き出し導体、41〜48…内部導体、51a〜57a,51b〜57b…スルーホール導体、60…積層体、61…第1のコンデンサ部、71…第2のコンデンサ部、73…誘電体層、75…第1の内部電極、76,78…引き出し導体、77…第2の内部電極、81…第3のコンデンサ部、83…誘電体層、85…第1の内部電極、86,88…引き出し導体、87…第2の内部電極、90,92,94…積層体、C1〜C12…積層コンデンサ。

Claims (12)

  1. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、
    前記複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含み、
    前記複数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記複数の第1の内部電極のうち1つ以上当該第1の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極のうち1つ以上当該第2の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続され、
    前記引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極の数と前記引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極の数とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、
    前記複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含み、
    前記複数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記複数の第1の内部電極のうち1つ以上当該第1の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続され、
    前記複数の第2の内部電極のうち1つ以上当該第2の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続され、
    前記引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極の前記積層体の積層方向での位置と前記引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極の前記積層体の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  3. 前記複数の第1の内部電極同士を電気的に接続する前記スルーホール導体の数と前記複数の第2の内部電極同士を電気的に接続する前記スルーホール導体の数とをそれぞれ更に調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の積層コンデンサ。
  4. 前記複数の第1の内部電極同士は、並列接続されており、
    前記複数の第2の内部電極同士は、並列接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層コンデンサ。
  5. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、
    交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを前記複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、
    前記複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含み、
    前記第1の数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上前記第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上前記第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続され、
    前記引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極の数と前記引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極の数とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  6. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサであって、
    交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを前記複数の内部電極として含むコンデンサ部を有しており、
    前記複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含み、
    前記第1の数の第1の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極は、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続され、
    前記第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上前記第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極は、引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続され、
    前記第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上前記第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極は、引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続され、
    前記引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極の前記積層体の積層方向での位置と前記引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極の前記積層体の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする積層コンデンサ。
  7. 前記第1の数の第1の内部電極同士を電気的に接続する前記スルーホール導体の数と前記第2の数の第2の内部電極同士を電気的に接続する前記スルーホール導体の数とをそれぞれ更に調整することにより、等価直列抵抗が所望の値に設定されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の積層コンデンサ。
  8. 前記第1の数の第1の内部電極同士は、並列接続されており、
    前記第2の数の第2の内部電極同士は、並列接続されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の積層コンデンサ。
  9. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、
    前記複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含んでおり、
    前記複数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記複数の第1の内部電極のうち1つ以上当該第1の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極のうち1つ以上当該第2の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続し、
    前記引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極の数と前記引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極の数とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
  10. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、
    前記複数の内部電極は、交互に配置される複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、
    前記複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含んでおり、
    前記複数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記複数の第1の内部電極のうち1つ以上当該第1の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続し、
    前記複数の第2の内部電極のうち1つ以上当該第2の内部電極の総数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続し、
    前記引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極の前記積層体の積層方向での位置と前記引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極の前記積層体の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
  11. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、
    交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを前記複数の内部電極として含むコンデンサ部を有し、
    前記複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含んでおり、
    前記第1の数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上前記第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上前記第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続し、
    前記引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極の数と前記引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極の数とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
  12. 複数の誘電体層と複数の内部電極とが交互に積層された積層体と、当該積層体に形成された複数の端子電極と、を備えた積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法であって、
    交互に配置される第1の数の第1の内部電極と第2の数の第2の内部電極とを前記複数の内部電極として含むコンデンサ部を有し、
    前記複数の端子電極は、互いに電気的に絶縁された第1及び第2の端子電極を含んでおり、
    前記第1の数の第1の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極を、スルーホール導体を介して互いに電気的に接続し、
    前記第1の数の第1の内部電極のうち1つ以上前記第1の数よりも1つ少ない数以下の第1の内部電極を、引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続し、
    前記第2の数の第2の内部電極のうち1つ以上前記第2の数よりも1つ少ない数以下の第2の内部電極を、引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続し、
    前記引き出し導体を介して前記第1の端子電極に電気的に接続される前記第1の内部電極の前記積層体の積層方向での位置と前記引き出し導体を介して前記第2の端子電極に電気的に接続される前記第2の内部電極の前記積層体の積層方向での位置とをそれぞれ調整することにより、等価直列抵抗を所望の値に設定することを特徴とする積層コンデンサの等価直列抵抗調整方法。
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