JP5268276B2 - 積層セラミックコンデンサおよびその実装構造 - Google Patents

積層セラミックコンデンサおよびその実装構造 Download PDF

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Description

この発明は、積層セラミックコンデンサおよびその実装構造に関するもので、特に、等価直列インダクタンス(ESL)の低減のために多端子タイプとされた積層セラミックコンデンサおよびその実装構造に関するものである。
電源回路においては、電源ラインやグラウンドに存在するインピーダンスによって、電源ラインでの電圧変動が大きくなると、駆動する回路の動作が不安定になったり、電源回路を経由して回路間の干渉が起こったり、発振を起こしたりする。そこで、通常、電源ラインとグラウンドとの間には、デカップリングコンデンサが接続されている。デカップリングコンデンサは、電源ラインとグラウンドとの間の交流的なインピーダンスを低減し、電源電圧の変動や回路間の干渉を抑える役割を果たしている。
さて、近年、携帯電話などの通信機器やパーソナルコンピュータなどの情報処理機器では、大量の情報を処理するために信号の高速化が進んでおり、使用されるICのクロック周波数も高周波化が進んでいる。このため、高調波成分を多く含むノイズが発生しやすくなり、IC電源回路においては、より強力なデカップリングを施す必要がある。
デカップリング効果を高めるためには、インピーダンス周波数特性の優れたデカップリングコンデンサを用いることが有効であり、このようなデカップリングコンデンサとしては、積層セラミックコンデンサが挙げられる。積層セラミックコンデンサは、ESLが小さいため、電解コンデンサに比べて、広い周波数帯域にわたってノイズ吸収効果に優れている。このようなデカップリング用として適した積層セラミックコンデンサとして、たとえば特許文献1(特開平11−144996号公報)には、ESLの一層の低減のために多端子タイプとされた積層セラミックコンデンサが記載されている。
他方、電源回路の安定化は、コンデンサの等価直列抵抗(ESR)にも大きく依存する。上述した低ESL化された積層セラミックコンデンサにおいては、多端子化に伴い、内部電極の引出し部の数が増え、その結果、ESRが極端に小さくなってしまう。そのため、このような積層セラミックコンデンサを用いた電源回路は安定性に欠けるという問題を招いている。つまり、上述のような構成をもって低ESL化された積層セラミックコンデンサは、ESRが極端に小さいため、周辺回路のインダクタンスによって共振現象を招いたとき、電源電圧が大きく落ち込み、あるいはリンギングなどの減衰振動を起こしやすい。
そこで、たとえば特許文献2(特開2001−284170号公報)では、低ESL化を図りつつ、ESRが極端に小さくなることを防止し得る積層セラミックコンデンサが提案されている。
特許文献2に記載の積層セラミックコンデンサは、積層された複数層のセラミック層をもって構成される、セラミック積層体を備え、セラミック積層体の側面上には、第1の極性が割り当てられる複数個の第1の外部電極および第2の極性が割り当てられる複数個の第2の外部電極が交互に並ぶように形成される。そして、セラミック積層体の内部には、各々が複数個の第1の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第1の内部電極と、各々が複数個の第2の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第2の内部電極とが形成される。このような構成の積層セラミックコンデンサによれば、内部電極の各々について、外部電極に電気的に接続されるように引き出される引出し部の数が単に1個とされるので、積層セラミックコンデンサのESRを高めることができる。
しかしながら、上述した特許文献2に記載の積層セラミックコンデンサでは、次のような解決されるべき課題がある。
まず、積層セラミックコンデンサの全体として静電容量を確認するための手間が煩雑である。すなわち、全体としての静電容量は、隣り合う外部電極間で測定した静電容量を足し合わせるか、すべての外部電極を配線基板等に接続した状態で測定するか、のいずれかの方法を採用しないと、全体としての静電容量を求めることができない。
また、積層セラミックコンデンサが、はんだを介して配線基板上に実装された状態において、はんだクラック等がたとえ単に1箇所においてのみ生じ、その特定の箇所のみでの外部電極と導電ランド間の接続が断たれた場合であっても、その接続が断たれた外部電極に接続される内部電極が関与している静電容量を取得できなくなり、静電容量が比較的大幅に低下してしまう。
特開平11−144996号公報 特開2001−284170号公報
そこで、この発明の目的は、上述した課題を解決し得る、積層セラミックコンデンサおよびその実装構造を提供しようとすることである。
この発明は、積層された複数層のセラミック層をもって構成され、かつ相対向する第1および第2の主面と第1および第2の主面間を結ぶ側面とを有する、セラミック積層体と、セラミック積層体の側面上に形成され、かつ第1の極性が割り当てられる、複数個の第1の外部電極と、セラミック積層体の側面上に形成され、かつ第2の極性が割り当てられる、複数個の第2の外部電極と、セラミック積層体の内部に形成され、かつ各々が複数個の第1の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第1の内部電極と、各第1の内部電極と対向するように、セラミック積層体の内部に形成され、かつ各々が複数個の第2の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第2の内部電極とを備える、積層セラミックコンデンサにまず向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、この発明の第1の局面では、複数個の第1の外部電極のうちの2個以上と電気的に接続される第1の同極接続導体と、複数個の第2の外部電極のうちの2個以上と電気的に接続される第2の同極接続導体とが、セラミック積層体の内部に形成され、上記側面は、相対向する第1および第2の側面を有し、第1の同極接続導体は、本体部と、本体部から少なくとも第1の側面に引き出される複数の引出し部とを有し、セラミック層を平面で見た場合、本体部の辺と、第1の側面に引き出された隣接する2つの引出し部における近接した2つの辺とによって区画される領域が形成され、本体部の辺および上記領域全体は、第1および第2の側面のうち、第1の側面寄りにのみ配置されていることを特徴としている。
そして、上記第1の局面における第1の実施態様では、第1の外部電極のすべてが、複数個の第1の内部電極のいずれかと直接接続され、第2の外部電極のすべてが、複数個の第2の内部電極のいずれかと直接接続されていることをさらなる特徴としている。
上記第1の局面における第2の実施態様では、第1の同極接続導体は、同一面上では分離されることなく単に1個形成されるものであり、本体部と、本体部から第1および第2の側面に引き出される合計4個の引出し部とを有し、4個の引出し部のうち、複数の引出し部が本体部から少なくとも第1の側面に引き出されていることをさらなる特徴としている。
上記第1の局面における第3の実施態様では、第1の外部電極および第2の外部電極が、それぞれ、合計4個あることをさらなる特徴としている。
第1の同極接続導体は、すべての第1の外部電極と電気的に接続されることが好ましい。この場合、セラミック積層体の内部に、単に1個の第1の同極接続導体が形成されること、すなわち、単に1個の第1の同極接続導体が、すべての第1の外部電極と電気的に接続されることだけで十分目的を達成し得る。
他方、セラミック積層体の内部に、複数の第1の同極接続導体が形成される場合、これら複数の第1の同極接続導体は、連続して積層方向に配置されることが好ましい。
また、第2の同極接続導体についても、これがすべての第2の外部電極と電気的に接続されることが好ましい。この場合においても、セラミック積層体の内部に、単に1個の前記第2の同極接続導体が形成されること、すなわち、単に1個の第2の同極接続導体が、すべての第2の外部電極と電気的に接続されることだけで十分目的を達成し得る。
他方、セラミック積層体の内部に、複数の第2の同極接続導体が形成される場合、これら複数の第2の同極接続導体は、連続して積層方向に配置されることが好ましい。
この発明において、第1の主面に対して最も近接して配置された第1の内部電極と第1の主面との間に、第1の同極接続導体が配置され、かつ、第1の内部電極と第1の同極接続導体とが隣接し、他方、第2の主面に対して最も近接して配置された第2の内部電極と第2の主面との間に、第2の同極接続導体が配置され、かつ、第2の内部電極と第2の同極接続導体とが隣接していることが好ましい。
他方、第2の主面に対して最も近接して配置された第2の内部電極と第2の主面との間に、第2の同極接続導体が配置され、かつ、第2の内部電極と第2の同極接続導体とが隣接しながら、第2の主面と第2の同極接続導体との間に第1の同極接続導体が配置されてもよい。この場合、第2の主面が、積層セラミックコンデンサを配線基板上に表面実装する際に配線基板側に向けられる面となることが好ましい。
この発明において、第1の同極接続導体は、第1の側面上に形成された第1の外部電極だけと電気的に接続されても、第1の側面上に形成された第1の外部電極および第2の側面上に形成された第1の外部電極と電気的に接続されてもよい。
この発明の第2の局面では、上述した同極接続導体に代えて、同極接続ビア導体が形成される。より詳細には、この発明に係る積層セラミックコンデンサでは、セラミック積層体の内部においてセラミック層を厚み方向に貫通するように、第1の内部電極と電気的に接続されるが、第2の内部電極と電気的に隔離される、第1の同極接続ビア導体が形成されるとともに、第2の内部電極と電気的に接続されるが、第1の内部電極と電気的に隔離される、第2の同極接続ビア導体が形成される。そして、すべての第1の内部電極がセラミック積層体の側面にまで引き出され、かつすべての第2の内部電極がセラミック積層体の側面にまで引き出される。
上述の第1および第2の同極接続ビア導体はそれぞれ1個ずつ形成されていることが好ましい。
この発明は、また、積層セラミックコンデンサの実装構造にも向けられる。この発明に係る実装構造が適用される積層セラミックコンデンサは、以下のような構成を有している。
すなわち、積層セラミックコンデンサは、積層された複数層のセラミック層をもって構成され、かつ相対向する第1および第2の主面と第1および第2の主面間を結ぶ側面とを有する、セラミック積層体と、セラミック積層体の側面上に形成され、かつ第1の極性が割り当てられる、複数個の第1の外部電極と、セラミック積層体の側面上に形成され、かつ第2の極性が割り当てられる、複数個の第2の外部電極と、セラミック積層体の内部に形成され、かつ各々が複数個の第1の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第1の内部電極と、各第1の内部電極と対向するように、セラミック積層体の内部に形成され、かつ各々が複数個の第2の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第2の内部電極と、セラミック積層体の内部に形成され、複数個の第1の外部電極のうちの2個以上と電気的に接続される、第1の同極接続導体と、セラミック積層体の内部に形成され、複数個の第2の外部電極のうちの2個以上と電気的に接続される、第2の同極接続導体とを備え、側面は、相対向する第1および第2の側面を有し、第1の同極接続導体は、本体部と、本体部から少なくとも第1の側面に引き出される複数の引出し部とを有し、セラミック層を平面で見た場合、本体部の辺と、第1の側面に引き出された隣接する2つの引出し部における近接した2つの辺とによって区画される領域が形成され、本体部の辺および上記領域全体は、第1および第2の側面のうち、第1の側面寄りにのみ配置されている。
この発明に係る実装構造は、以上のような積層セラミックコンデンサを、表面に導体ランドが形成された配線基板上に実装する、積層セラミックコンデンサの実装構造であって、第1および第2の外部電極のすべてが導体ランドに接続されていることを特徴としている。
この発明によれば、第1の同極接続導体によって、複数個の第1の外部電極のうちの2個以上が互いに電気的に接続され、また、第2の同極接続導体によって、複数個の第2の外部電極のうちの2個以上が互いに電気的に接続される。したがって、配線基板上の導電ランドと外部電極の各々とがはんだを介して電気的に接続された状態において、はんだクラック等の事故が生じ、外部電極のいずれか特定のものと導電ランドとの間の接続が断たれたとしても、この接続が断たれた外部電極が同極接続導体を介して他の外部電極に電気的に接続されていれば、積層セラミックコンデンサが与え得る静電容量を所望の値に確保することができる。また、積層セラミックコンデンサの全体としての静電容量は、同極接続導体によって接続された2個以上の外部電極のうちの1個のみを用いて測定することができ、すべての外部電極を用いて測定する必要がないので、積層セラミックコンデンサの全体としての静電容量を容易に確認することができる。
この発明において、第1の同極接続導体がすべての第1の外部電極と電気的に接続されていると、第1の外部電極のいずれにおいて、はんだクラック等の事故が生じたとしても、積層セラミックコンデンサにおいて所望の静電容量を確保することができる。このことは、第2の同極接続導体がすべての第2の外部電極と電気的に接続されている場合にも言える。
上述の場合、セラミック積層体の内部に、単に1個の第1の同極接続導体しか形成されていないと、積層セラミックコンデンサの低背化を有利に図ることができる。同様のことが、第2の同極接続導体の場合にも言える。
他方、セラミック積層体の内部に、複数の第1の同極接続導体が形成される場合、これら複数の第1の同極接続導体が、連続して積層方向に配置されていると、第1の同極接続導体と第1の外部電極との接続信頼性を向上させることができ、接続切れ時のバックアップという効果をより確実なものとすることができる。同様のことが、第2の同極接続導体の場合にも言える。
また、セラミック積層体の第1の主面に対して最も近接して配置された第1の内部電極と第1の主面との間に、第1の同極接続導体が配置され、かつ、第1の内部電極と第1の同極接続導体とが隣接し、他方、セラミック積層体の第2の主面に対して最も近接して配置された第2の内部電極と第2の主面との間に、第2の同極接続導体が配置され、かつ、第2の内部電極と第2の同極接続導体とが隣接していると、第1および第2の同極接続導体が容量形成に実質的に寄与しないため、これら同極接続導体を設けたことによる静電容量の変動を実質的になくすことができる。
他方、セラミック積層体の第2の主面に対して最も近接して配置された第2の内部電極と第2の主面との間に、第2の同極接続導体が配置され、かつ第2の内部電極と第2の同極接続導体とが隣接しながら、第2の主面と第2の同極接続導体との間に、第1の同極接続導体が配置されると、第1および第2の同極接続導体間で微小容量が発生するが、全体の容量にはあまり影響を与えないようにすることができる。また、上述の場合において、第2の主面が、積層セラミックコンデンサを配線基板上に実装する際に配線基板側に向けられる面とされると、第1および第2の同極接続導体間で与えられる静電容量の形成位置が配線基板側に近くなるため、ループインダクタンスが小さくなり、このことによる低ESL化を図ることができる。
この発明の第2の局面において、第1および第2の同極接続ビア導体がそれぞれ1個ずつ形成されていると、同極接続ビア導体の数を最小限に抑えられることになり、そのため、ESRが必要以上に低下しないようにすることができる。
図1ないし図4は、この発明の第1の実施形態による積層セラミックコンデンサ1を説明するためのものである。ここで、図1は、積層セラミックコンデンサ1の外観を示す斜視図であり、図2は、積層セラミックコンデンサ1の外観を示す平面図である。図3は、積層セラミックコンデンサ1の内部構造をいくつかの断面をもって示す平面図であり、(1)〜(10)の各数字は、上からの積層順序をも示している。図4は、図1に示した積層セラミックコンデンサ1の実装状態を示す斜視図である。
積層セラミックコンデンサ1は、積層された複数層のセラミック層2をもって構成される、直方体状のセラミック積層体3を備えている。セラミック層2は、たとえば、BaTiO、CaTiO、SrTiO、CaZrOなどを主成分とする誘電体セラミックから構成される。なお、これら主成分に、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの副成分が添加されていてもよい。また、セラミック層2の厚みは、たとえば2.0〜3.0μmとされる。
セラミック積層体3は、相対向する第1および第2の主面4および5と第1および第2の主面4および5間を結ぶ第1、第2、第3および第4の側面6、7、8および9とを有している。ここで、セラミック層2は、主面4および5の方向に延び、側面6〜9は、セラミック層2の積層方向に延びている。また、第1および第2の側面6および7が相対向するとともに、第3および第4の側面8および9が相対向し、第1および第2の側面6および7がセラミック層2の長辺に沿う位置にある。
セラミック積層体3の側面上、この実施形態では、第1および第2の側面6および7上には、それぞれ複数個の、この実施形態では、それぞれ4個の第1および第2の外部電極10および11が形成される。第1の外部電極10には第1の極性が割り当てられ、第2の外部電極11には第2の極性が割り当てられる。また、第1および第2の外部電極10および11は、交互に並ぶように配置されることが好ましい。
なお、4個の第1の外部電極10の間で区別する必要があるときは、第1の外部電極について、「10−1」、「10−2」、「10−3」および「10−4」の参照符号を用い、他方、4個の第2の外部電極11の間で区別する必要があるときには、第2の外部電極について、「11−1」、「11−2」、「11−3」および「11−4」の参照符号を用いることにする。
外部電極10および11の導電成分として、たとえば、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag−Pd合金、またはAuなどを用いることができる。はんだを用いて積層セラミックコンデンサ1を実装する際には、外部電極10および11は、下地となる金属層の上に、NiめっきおよびSnめっきを順に施した構造とすることが好ましい。また、樹脂基板に積層セラミックコンデンサ1を埋め込んだ状態で実装する際には、外部電極10および11は、下地となる金属層の上に、樹脂との密着性が良好なCuめっきを施した構造とすることが好ましい。また、導電性接着剤を用いて実装する際には、外部電極10および11に含まれる導電成分として、Ag、Pd、またはAg−Pd合金を用いることが好ましい。さらに、ワイヤボンディングによる実装の際には、外部電極10および11に含まれる導電成分として、Auを用いることが好ましい。
セラミック積層体3の内部には、図3(2)〜(9)に示すように、それぞれ複数個の第1および第2の内部電極12および13が形成される。内部電極12および13に含まれる導電成分としては、たとえば、Ni、Cu、Ag、Pd、Ag−Pd合金、またはAuなどを用いることができる。また、内部電極12および13の各々の厚みは、0.8〜1.2μm程度とされる。
第1および第2の内部電極12および13は、互いの間に静電容量を形成するように、セラミック層2を介して互いに対向している。また、第1の内部電極12の各々は、4個の第1の外部電極10のうちのいずれか1個のみに電気的に接続され、他方、第2の内部電極13の各々は、4個の第2の外部電極11のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される。
図3には、それぞれ4個の第1および第2の内部電極12および13が図示されている。これら4個の第1の内部電極12の間で区別する必要があるときには、第1の内部電極については、「12−1」、「12−2」、「12−3」および「12−4」の参照符号を用いる。また、4個の第2の内部電極13の間で区別する必要があるときには、第2の内部電極について、「13−1」、「13−2」、「13−3」および「13−4」の参照符号を用いる。
図3(2)〜(9)を参照しながら、第1および第2の内部電極12および13の各々についての第1または第2の外部電極10または11への接続態様について具体的に説明する。
まず、図3(2)に示すように、第1の内部電極12−1は、引出し部14−1を介して、第1の外部電極10−1のみに電気的に接続される。図3(4)に示すように、第1の内部電極12−2は、引き出し部14−2を介して、第1の外部電極10−2のみに電気的に接続される。図3(6)に示すように、第1の内部電極12−3は、引き出し部14−3を介して、第1の外部電極10−3のみに電気的に接続される。図3(8)に示すように、第1の内部電極12−4は、引出し部14−4を介して、第1の外部電極10−4のみに電気的に接続される。このように、すべての第1の外部電極10は第1の内部電極12のいずれかと直接接続される。
他方、図3(3)に示すように、第2の内部電極13−1は、引出し部15−1を介して、第2の外部電極11−1のみに電気的に接続される。図3(5)に示すように、第2の内部電極13−2は、引き出し部15−2を介して、第2の外部電極11−2のみに電気的に接続される。図3(7)に示すように、第2の内部電極13−3は、引き出し部15−3を介して、第2の外部電極11−3のみに電気的に接続される。図3(9)に示すように、第2の内部電極13−4は、引き出し部15−4を介して、第2の外部電極11−4のみに電気的に接続される。このように、すべての第2の外部電極11は第2の内部電極13のいずれかと直接接続される。
さらに、セラミック積層体3の内部には、図3(1)および(10)にそれぞれ図示されるように、第1および第2の同極接続導体16および17が形成される。これら第1および第2の同極接続導体16および17は、この発明の特徴的構成となるべきものである。この実施形態では、図3(1)に示すように、第1の同極接続導体16は、合計4個の引き出し部18を介して、すべての第1の外部電極10と電気的に接続される。また、図3(10)に示すように、第2の同極接続導体17は、合計4個の引き出し部19を介して、すべての第2の外部電極11と電気的に接続される。
上記第1の同極接続導体16に関して、図3(1)から、次のような特徴を読み取ることができる。すなわち、セラミック層2を平面で見た場合、その本体部の辺と、第1の側面6に引き出された隣接する2つの引出し部18における近接した2つの辺とによって区画される領域が形成され、上記本体部の辺および上記領域全体は、第1および第2の側面6および7のうち、第1の側面6寄りにのみ配置されている。
同極接続導体16および17は、前述した内部電極12および13と同じ材料から構成されることが好ましく、その厚みについても、内部電極12および13の場合と同様、たとえば0.8〜1.2μm程度とされる。
セラミック積層体3は、前述したように、図3(1)〜(10)に示した積層順序をもって積層されている。なお、セラミック積層体3の積層方向での両端部には、特に図示しないが、内部電極および同極接続導体のいずれもが形成されないセラミック層2が所定数積層される。
セラミック積層体3が有する積層構造について、図3(2)〜(9)に順次示した積層周期は、必要に応じて、複数回繰り返されてもよい。
図1には、配線基板20が想像線で示されている。積層セラミックコンデンサ1は、たとえば、セラミック積層体3の第2の主面5が、配線基板20側に向けられる面となって、配線基板20上に表面実装される。この実装状態の一具体例について、図4を参照して説明する。
配線基板20上には、導体ライン41が引き回されていて、導体ライン41には、導体ランド42〜45が形成されている。また、配線基板20上には、導体ランド46〜49が形成されている。導体ランド46〜49の各々は、配線基板20の内部の回路(図示せず。)とビア導体を介して電気的に接続されている。図4には、導体ランド47、48および49にそれぞれ電気的に接続されるビア導体50、51および52が図示されている。
積層セラミックコンデンサ1が配線基板20上に実装されたとき、第1の外部電極10−1、10−2、10−3および10−4は、それぞれ、導体ランド42、43、44および45にはんだ53を介して接続固定される。他方、第2の外部電極11−1、11−2、11−3および11−4は、それぞれ、導体ランド46、47、48および49にはんだ53を介して接続固定される。
このように、第1の外部電極10−1、10−2、10−3および10−4のすべて、ならびに第2の外部電極11−1、11−2、11−3および11−4のすべてが、各々、導体ランド42〜49の対応のものと接続される。このとき、共通の導体ライン41に形成される導体ランド42〜45は互いに電位であり、他方、導体ランド46〜49は導体ランド42〜45とは異なる電位を有しているので、隣り合う外部電極の間、すなわち、第1の外部電極10と第2の外部電極11との間では、接続される電位が互いに異なることになる。
以上説明した第1の実施形態による積層セラミックコンデンサ1によれば、第1の同極接続導体16によって、すべての第1の外部電極10が電気的に接続され、また、第2の同極接続導体17によって、すべての第2の外部電極11が電気的に接続される。したがって、たとえばはんだ53を介して、配線基板20上の導体ランド42〜49と外部電極10および11の各々とが電気的に接続された状態となるように、積層セラミックコンデンサ1が配線基板20上に表面実装されたとき、はんだクラック等の事故により、外部電極10および11のいずれか特定のものと導体ランドとの間の接続が断たれても、積層セラミックコンデンサ1において所望の静電容量を確保することができる。
また、積層セラミックコンデンサ1の全体としての静電容量は、第1の外部電極10のいずれか1個と第2の外部電極11のいずれか1個とを用いて測定することが可能であり、したがって、全体としての静電容量を容易に確認することができる。
なお、この実施形態によれば、単に1個の第1の同極接続導体のみによって、すべての第1の外部電極10を互いに電気的に接続することができるので、積層セラミックコンデンサ1の低背化を図る上で有利であるが、このような利点を望まないならば、複数個の第1の同極接続導体16を異なるセラミック層2間の界面に沿って設けてもよい。同様のことが、第2の同極接続導体17についても言える。
また、この実施形態に係るセラミック積層体3においては、図3からわかるように、第1の主面4に対して最も近接して配置された第2の内部電極12−1と第1の主面4との間に、第1の同極接続導体16が配置され、かつ、第1の内部電極12−1と第1の同極接続導体16とが隣接し、他方、第2の主面5に対して最も近接して配置された第2の内部電極13−4と第2の主面5との間に、第2の同極接続導体17が配置され、かつ、第2の内部電極13−4と第2の同極接続導体17とが隣接している。
上述のような構造によれば、第1および第2の同極接続導体16および17が容量形成に実質的に寄与しないため、これら同極接続導体16および17を設けたことによる静電容量の変動を実質的になくすことができる。
次に、上述した積層セラミックコンデンサ1の製造方法の一例について説明する。
まず、セラミック層2となるべきセラミックグリーンシート、内部電極12および13のための導電性ペースト、外部電極10および11のための導電性ペースト、ならびに同極接続導体16および17のための導電性ペーストがそれぞれ用意される。なお、ここで、説明する例では、同極接続導体16および17のための導電性ペーストとして、内部電極12および13のための導電性ペーストと同じものが用いられる。また、セラミックグリーンシートや導電性ペーストとしては、それぞれ、公知のものを用いることができる。
次に、セラミックグリーンシート上に、たとえばスクリーン印刷法などにより所定のパターンをもって導電性ペーストが印刷される。これによって、内部電極12および13ならびに同極接続導体16および17の各々となるべき導電性ペースト膜が形成されたセラミックグリーンシートが得られる。
次に、上述のように導電性ペースト膜が形成されたセラミックグリーンシートを所定の順序で積層し、その上下に導電性ペースト膜が形成されていない外層用セラミックグリーンシートを所定枚数積層することによって、生の状態のマザー積層体が得られる。生のマザー積層体は、必要に応じて、静水圧プレスなどの手段により積層方向に圧着される。
次に、生のマザー積層体は所定のサイズにカットされ、それによって、セラミック積層体3の生の状態のものが切り出される。
次に、生のセラミック積層体3が焼成される。焼成温度は、セラミックグリーンシートに含まれるセラミック材料や導電性ペースト膜に含まれる金属材料にもよるが、たとえば900〜1300℃に選ばれる。
次に、焼結後のセラミック積層体3の第1および第2の側面6および7上に、スクリーン印刷法などを適用して、導電性ペーストが所定のパターンをもって印刷され、外部電極10および11のための導電性ペースト膜が形成される。この導電性ペースト膜は、好ましくは、側面6および7の各々から主面4および5の各々の一部にまで延びるように形成される。
次に、上記導電性ペースト膜が焼き付けられ、それによって、外部電極10および11が形成される。この焼き付け温度は、たとえば700〜900℃に選ばれる。また、焼き付け時の雰囲気としては、導電性ペーストに含まれる金属の種類に応じて、大気、N、水蒸気+Nなどの雰囲気が使い分けられる。
このようにして、積層セラミックコンデンサ1が完成される。なお、必要に応じて、外部電極10および11の表面にめっきが施されてもよい。
図5は、この発明の第2の実施形態による積層コンデンサ1aを説明するための図3に対応する図である。図5において、図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図5における(1x)…(1z)、(2)〜(9)、(10x)…(10z)の各数字は、上からの積層順序をも示している。また、図5において、(1x)に示した第1の同極接続導体16と(1z)に示した第1の同極接続導体16とは、互いに同じパターンを有していて、(1x)…(1z)は、同じパターンの複数の第1の同極接続導体16が連続して積層されることを示している。同様に、(10x)に示した第2の同極接続導体17と(10z)に示した第2の同極接続導体17とは、互いに同じパターンを有していて、(10x)…(10z)は、同じパターンの複数の第2の同極接続導体17が連続して積層されることを示している。
このように、セラミック積層体3の内部に、複数の第1の同極接続導体16が連続して積層方向に配置され、また、複数の第2の同極接続導体17が連続して積層方向に配置されていると、第1の同極接続導体16と第1の外部電極10との接続信頼性および第2の同極接続導体17と第2の外部電極11との接続信頼性をともに向上させることができ、接続切れ時のバックアップという効果をより確実なものとすることができる。
なお、各々複数の第1および第2の同極接続導体16および17は、それぞれ、たとえば3〜10層程度にわたって、連続して積層方向に配置されるようにすることが好ましい。
その他の点については、図3に示した第1の実施形態の場合と同様である。なお、図5(2)〜(9)に順次示した積層周期は、複数回繰り返されてもよい。
図6は、この発明の第3の実施形態による積層セラミックコンデンサ1bを説明するための図3に対応する図である。図6において、図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第3の実施形態による積層セラミックコンデンサ1bは、上述した第1の実施形態による積層セラミックコンデンサ1と同様の外観、すなわち図1および図2に示したような外観を有している。このことは、後述する他の実施形態による積層セラミックコンデンサについても同様である。
図6(1)には、2個の第1の同極接続導体23および24が示されている。一方の第1の同極接続導体23は、第1の外部電極10−1および10−2と電気的に接続され、他方の第1の同極接続導体24は、残りの第1の外部電極10−3および10−4と電気的に接続される。
図6(2)には、2個の第2の同極接続導体25および26が示されている。一方の第2の同極接続導体25は、第2の外部電極11−1および11−2と電気的に接続され、他方、第2の同極接続導体26は、残りの第2の外部電極11−3および11−4と電気的に接続される。
上述した第1の同極接続導体23および24は、図3(1)に示した第1の同極接続導体16と置き換えられ、また、第2の同極接続導体25および26は、図3(10)に示した第2の同極接続導体17と置き換えられて、積層セラミックコンデンサ1bが構成される。
この第3の実施形態による積層セラミックコンデンサ1bに備える一方の第1の同極接続導体23は、第1の側面6上に形成された第1の外部電極10−1および10−2だけと電気的に接続され、他方の第1の同極接続導体24は、第2の側面7上に形成された第1の外部電極10−3および10−4だけと電気的に接続されるという特徴を有している。また、一方の第2の同極接続導体25は、第1の側面6上に形成された第2の外部電極11−1および11−2だけと電気的に接続され、他方の第2の同極接続導体26は、第2の側面上に形成された第2の外部電極11−3および11−4だけと電気的に接続されるという特徴を有している。
図7は、この発明の参考例となる積層セラミックコンデンサ1cを説明するための図3または図6に対応する図である。図7において、図3または図6に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図7(1)には、2個の第1の同極接続導体29および30が示されている。一方の第1の同極接続導体29は、第1の外部電極10−1および10−4と電気的に接続され、他方の第1の同極接続導体30は、残りの第1の外部電極10−2および10−3と電気的に接続される。
図7(2)には、2個の第2の同極接続導体31および32が示されている。一方の第2の同極接続導体31は、第2の外部電極11−1および11−4と電気的に接続され、他方の第2の同極接続導体32は、残りの第2の外部電極11−2および11−3と電気的に接続される。
上述した第1の同極接続導体29および30は、図3(1)に示した第1の同極接続導体16と置き換えられ、第2の同極接続導体31および32は、図3(10)に示した第2の同極接続導体17と置き換えられて、積層セラミックコンデンサ1cが構成される。
また、積層セラミックコンデンサ1cに備える一方の第1の同極接続導体29は、第1の側面6上に形成された第1の外部電極10−1および第2の側面7上に形成された第1の外部電極10−4と電気的に接続され、他方の第1の同極接続導体30についても、第1の側面6上に形成された第1の外部電極10−2および第2の側面7上に形成された第1の外部電極10−3と電気的に接続されるという特徴を有している。また、一方の第2の同極接続導体31は、第1の側面6上に形成された第2の外部電極11−1および第2の側面7上に形成された第2の外部電極11−4と電気的に接続され、他方の第2の同極接続導体32は、第1の側面6上に形成された第2の外部電極11−2および第2の側面7上に形成された第2の外部電極11−3と電気的に接続されるという特徴を有している。
図8は、この発明の第4の実施形態による積層セラミックコンデンサ1dを説明するための図3、図6または図7に対応する図である。図8において、図3、図6または図7に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図8(1)には、前述の図6(1)に示したものと同様の第1の同極接続導体23および24が示され、図8(2)には、前述の図7(1)に示したものと同様の第1の同極接続導体29および30が示され、図8(3)には、前述の図6(2)に示したものと同様の第2の同極接続導体25および26が示され、図8(4)には、前述の図7(2)に示したものと同様の第2の同極接続導体31および32が示されている。
4個の第1の同極接続導体23、24、29および30が、図3(1)に示した第1の同極接続導体16と置き換えられ、また、4個の第2の同極接続導体25、26、31および32が、図3(10)に示した第2の同極接続導体17と置き換えられて、積層セラミックコンデンサ1dが構成される。
図8に示した積層セラミックコンデンサ1dによれば、4個の第1の同極接続導体23、24、29および30が協働して、すべての第1の外部電極10−1〜10−4を互いに電気的に接続し、他方、4個の第2の同極接続導体25、26、31および32が協働して、すべての第2の外部電極11−1〜11−4を互いに電気的に接続している。
なお、第4の実施形態の変形例として、4個の第1の同極接続導体23、24、29および30のうちの同極接続導体23を除くいずれか1個が省略され、また、4個の第2の同極接続導体25、26、31および32のいずれか1個が省略されてもよい。
図9は、この発明の第5の実施形態による積層コンデンサ1eを説明するための図3に対応する図である。図9において、図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図9における(1)〜(10)の各数字は、上からの積層順序をも示している。図9に示した積層順序と前述の図3に示した積層順序とを比較すればわかるように、第5の実施形態による積層セラミックコンデンサ1eでは、第1の同極接続導体16が、第2の同極接続導体17の外側に積層されることを特徴としている。その他の点については、図3に示した第1の実施形態の場合と同様である。なお、図9(1)〜(8)に順次示した積層周期は、複数回繰り返されてもよい。
第5の実施形態による積層セラミックコンデンサ1eでは、セラミック積層体3の第2の主面5(図1参照)に対して最も近接して配置された第2の内部電極13−4と第2の主面5との間に、第2の同極接続導体17が配置され、かつ、第2の内部電極13−4と第2の同極接続導体17とが隣接し、第2の主面5と第2の同極接続導体17との間に、第1の同極接続導体16が配置されている。
この積層セラミックコンデンサ1eによれば、第1および第2の同極接続導体16および17間で微小容量が発生する。そして、図1に示すように、第2の主面5が配線基板20側に向けられる面とされると、積層セラミックコンデンサ1eにおいて配線基板20側に近くループインダクタンスが最も小さくなる部分に、電流経路の多い内部電極が配置されることになるため、ESLを低減することができる。
図10は、この発明の第6の実施形態による積層セラミックコンデンサ1fを説明するための図3に対応する図である。図10において、図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図10においても、(1)〜(10)の各数字は、上からの積層順序を示している。図10と図3とを対比すればわかるように、図10に示した積層セラミックコンデンサ1fでは、図10(10)および同(1)にそれぞれ示すように、第1および第2の同極接続導体16および17の積層位置が、図3に示した積層セラミックコンデンサ1の場合と逆になっていることを特徴としている。その他の点については、図3に示した積層セラミックコンデンサ1と同様である。なお、図10(2)〜(9)に順次示した積層周期は、複数回繰り返されてもよい。
図10に示した積層セラミックコンデンサ1fによれば、第1の内部電極12−1と第2の同極接続導体17との間、および第2の内部電極13−4と第1の同極接続導体16との間でそれぞれ微小容量が発生する。そして、図1に示すように、積層セラミックコンデンサ1fを配線基板20上に実装したとき、セラミック積層体3の第1および第2の主面4および5のいずれを配線基板20側に向けたとしても、積層セラミックコンデンサ1fにおいて配線基板20側に近くループインダクタンスが最も小さくなる部分に、電流経路の多い内部電極が配置されることになるため、ESLを低減することができる。
図11は、この発明の第7の実施形態による積層セラミックコンデンサ1gを説明するための図3に対応する図である。図11において、図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。また、図11においても、(1)〜(8)の各数字は、上からの積層順序を示している。
図11に示した第7の実施形態による積層セラミックコンデンサ1gは、第1および第2の同極接続導体を備えず、その代わりに、第1および第2の同極接続ビア導体35および36を備えることを特徴としている。この実施形態によれば、第1および第2の同極接続導体を備えない分、セラミック層2の積層数を減じることができ、その結果、積層セラミックコンデンサ1gを低背化することができる。
第1および第2の同極接続ビア導体35および36は、セラミック積層体3の内部においてセラミック層2を厚み方向に貫通するように形成される。第1の同極接続ビア導体35は、第1の内部電極12と電気的に接続されるが、第2の内部電極13と電気的に隔離される。他方、第2の同極接続ビア導体36は、第2の内部電極13と電気的に接続されるが、第1の内部電極12と電気的に隔離される。なお、図11(1)〜(8)に順次示した積層周期は、複数回繰り返されてもよい。
セラミック積層体3の積層方向での両端部には、特に図示しないが、内部電極および同極接続導体のいずれもが形成されないセラミック層2が所定数積層されることについては、前述した各実施形態の場合と同様であるが、図11に示した実施形態の場合には、同極接続ビア導体35および36が、これら積層方向での両端部に積層されるセラミック層2によって、セラミック積層体3の両主面4および5(図1参照)に露出しないようにされる。
同極接続ビア導体35および36に含まれる導電成分としては、たとえば、Ni、Cu、Ag、Pd、Ag−Pd合金、またはAuなどの金属を用いることができる。また、同極接続ビア導体35および36に主成分として含まれる金属は、内部電極12および13に主成分として含まれる金属と同じであることが好ましい。
また、同極接続ビア導体35および36の径は、焼成後の寸法で10〜150μmであることが好ましい。積層セラミックコンデンサ1gのESRを必要以上に低下させないようにするためには、同極接続ビア導体35および36の径はなるべく細い方が好ましく、具体的には、10〜40μmであることが好ましい。
また、図11に示した実施形態では、第1および第2の同極接続ビア導体35および36はそれぞれ1個ずつ形成されている。このように、第1および第2の同極接続ビア導体35および36の数をそれぞれ1個ずつとすることにより、電流経路を必要最低限に抑えることができ、ESRを必要以上に低下させないようにすることができる。
図11に示した積層セラミックコンデンサ1gは、以下の点を除いて、前述の積層セラミックコンデンサ1と同様の製造方法を適用することができる。
まず、積層セラミックコンデンサ1gを製造する場合には、第1の内部電極12となるべき導電性ペースト膜を印刷する際、第2の同極接続ビア導体36との間にギャップ37が形成され、他方、第2の内部電極13となるべき導電性ペースト膜を印刷する際、第1の同極接続ビア導体35との間にギャップ38が形成されるようにしておく必要がある。
また、生のマザー積層体を作製した後、レーザやNCパンチなどの手段により、マザー積層体を積層方向に貫通する貫通孔を所定位置に所定数を形成し、これら貫通孔の内部に、スクリーン印刷法などの方法により導電性ペーストを充填する必要がある。この場合、貫通孔以外の部分に導電性ペーストが付着しないように、マザー積層体の主面上にマスクを被せておくことが好ましい。
その他の工程については、第1の実施形態による積層セラミックコンデンサ1の場合と実質的に同様である。
次に、この発明による効果、すなわち、いずれの第1の外部電極といずれの第2の外部電極との組み合わせによっても、積層セラミックコンデンサが全体として与える静電容量を取り出し得ることを確認するために実施した実験例について説明する。
この実験例では、以下に詳細を述べるように、この発明の範囲内の実施例1、2および3の各々に係る積層セラミックコンデンサを作製するとともに、この発明の範囲外の比較例に係る積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例1に係る積層セラミックコンデンサは、前述の図1ないし図3を参照して説明した第1の実施形態による積層セラミックコンデンサ1と実質的に同様の構造を有するもので、セラミック層の厚みは2.0μm、内部電極の厚みは1.0μm、同極接続導体の厚みは1.0μm、内部電極および同極接続導体の各々の引き出し部の幅は120μm、外層の厚みは80μmであり、図3(2)〜(9)に示した積層周期を14回繰り返し、積層セラミックコンデンサの狙い寸法を1.60mm×0.80mm×0.50mmとした。
実施例2に係る積層セラミックコンデンサは、図8を参照して説明した第4の実施形態に係る積層セラミックコンデンサ1dと実質的に同様の構造を有するもので、セラミック層の厚みは2.0μm、内部電極の厚みは1.0μm、同極接続導体の厚みは1.0μm、内部電極および同極接続導体の各々の引き出し部の幅は120μm、外層の厚みは80μmであり、図3(2)〜(9)に示した積層周期を14回繰り返し、積層セラミックコンデンサの狙い寸法を1.60mm×0.80mm×0.50mmとした。
実施例3に係る積層セラミックコンデンサは、図11を参照して説明した第7の実施形態に係る積層セラミックコンデンサ1gと実質的に同様の構造を有するもので、セラミック層の厚みは2.0μm、内部電極の厚みは1.0μm、同極接続ビア導体の直径は40μm、内部電極引き出し部の幅は120μm、外層の厚みは80μmであり、図11(1)〜(8)の積層周期を14回繰り返し、積層セラミックコンデンサの狙い寸法を1.60mm×0.80mm×0.50mmとした。
比較例に係る積層セラミックコンデンサは、図12に示す内部電極パターンを有するものである。図12において、図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。比較例に係る積層セラミックコンデンサは、図3と比較すればわかるように、同極接続導体を備えないもので、前述した特許文献2に記載の構造に相当している。比較例では、セラミック層の厚みは2.0μm、内部電極の厚みは1.0μm、内部電極の引き出し部の幅は120μm、外層の厚みは80μmであり、図12(1)〜(8)に示した積層周期を14回繰り返し、積層セラミックコンデンサの狙い寸法を1.60mm×0.80mm×0.50mmとした。
なお、実施例1〜3および比較例に共通して、セラミック層を構成するセラミック材料として、BaTiOを主成分とするものを用い、内部電極、同極接続導体および同極接続ビア導体の導電成分としてNiを用いた。また、外部電極は、Cuを導電成分とする下地層の上に、NiめっきおよびSnめっきを施した構造とした。また、生のセラミック積層体の焼成条件は、還元性雰囲気中において、トップ温度を1200℃とした。外部電極の焼き付け条件は、還元性雰囲気中において、トップ温度850℃とした。
以上のようにして得られた実施例1〜3および比較例の各々に係る積層セラミックコンデンサについて、アジレント社製Cメーター4278Aを用いて、隣り合う第1および第2の外部電極間で静電容量を測定した。その結果が表1に示されている。表1において、第1の外部電極が参照符号「10−1」〜「10−4」で示され、第2の外部電極が参照符号「11−1」〜「11−4」で示されている。そして、表1において、たとえば「11−4/10−1」と表示されているのは、第2の外部電極11−4と第1の外部電極10−1との間で測定した静電容量であることを示している。
Figure 0005268276
表1からわかるように、実施例1〜3によれば、隣り合う第1および第2の外部電極のいずれの組み合わせであっても、約1μFの静電容量が得られている。これに対して、比較例では、隣り合う第1および第2の外部電極間では、0.108〜0.146μFの静電容量しか得られておらず、すべてを合計したときに初めて約1μFの静電容量が得られている。
このことから、実施例1〜3によれば、特定の外部電極においてはんだクラック等の不具合が生じたとしても、全体としての静電容量を確保できることがわかる。
この発明の第1の実施形態による積層セラミックコンデンサ1の外観を示す斜視図である。 図1に示した積層セラミックコンデンサ1の外観を示す平面図である。 図1および図2に示した積層セラミックコンデンサ1の内部構造をいくつかの断面をもって示す平面図である。 図1に示した積層セラミックコンデンサ1の実装状態を示す斜視図である。 この発明の第2の実施形態による積層セラミックコンデンサ1aを説明するための図3に対応する図である。 この発明の第3の実施形態による積層セラミックコンデンサ1bを説明するための図3に対応する図である。 この発明の参考例となる積層セラミックコンデンサ1cを説明するための図3に対応する図である。 この発明の第4の実施形態による積層セラミックコンデンサ1dを説明するための図3に対応する図である。 この発明の第5の実施形態による積層セラミックコンデンサ1eを説明するための図3に対応する図である。 この発明の第6の実施形態による積層セラミックコンデンサ1fを説明するための図3に対応する図である。 この発明の第7の実施形態による積層セラミックコンデンサ1gを説明するための図3に対応する図である。 実験例において作製した比較例としての積層セラミックコンデンサを説明するための図3に対応する図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g 積層セラミックコンデンサ
2 セラミック層
3 セラミック積層体
4 第1の主面
5 第2の主面
6 第1の側面
7 第2の側面
8 第3の側面
9 第4の側面
10 第1の外部電極
11 第2の外部電極
12 第1の内部電極
13 第2の内部電極
14,15,18,19 引出し部
16,23,24,29,30 第1の同極接続導体
17,25,26,31,32 第2の同極接続導体
35 第1の同極接続ビア導体
36 第2の同極接続ビア導体
37,38 ギャップ

Claims (17)

  1. 積層された複数層のセラミック層をもって構成され、かつ相対向する第1および第2の主面と前記第1および第2の主面間を結ぶ側面とを有する、セラミック積層体と、
    前記セラミック積層体の前記側面上に形成され、かつ第1の極性が割り当てられる、複数個の第1の外部電極と、
    前記セラミック積層体の前記側面上に形成され、かつ第2の極性が割り当てられる、複数個の第2の外部電極と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、かつ各々が前記複数個の第1の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第1の内部電極と、
    各前記第1の内部電極と対向するように、前記セラミック積層体の内部に形成され、かつ各々が前記複数個の第2の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第2の内部電極と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、前記複数個の第1の外部電極のうちの2個以上と電気的に接続される、第1の同極接続導体と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、前記複数個の第2の外部電極のうちの2個以上と電気的に接続される、第2の同極接続導体と
    を備え、
    前記側面は、相対向する第1および第2の側面を有し、
    前記第1の同極接続導体は、本体部と、前記本体部から少なくとも前記第1の側面に引き出される複数の引出し部とを有し、
    前記セラミック層を平面で見た場合、前記本体部の辺と、前記第1の側面に引き出された隣接する2つの前記引出し部における近接した2つの辺とによって区画される領域が形成され、
    前記本体部の辺および前記領域全体は、前記第1および第2の側面のうち、前記第1の側面寄りにのみ配置され、
    前記第1の外部電極のすべてが、複数個の前記第1の内部電極のいずれかと直接接続され、
    前記第2の外部電極のすべてが、複数個の前記第2の内部電極のいずれかと直接接続されている、
    積層セラミックコンデンサ。
  2. 積層された複数層のセラミック層をもって構成され、かつ相対向する第1および第2の主面と前記第1および第2の主面間を結ぶ側面とを有する、セラミック積層体と、
    前記セラミック積層体の前記側面上に形成され、かつ第1の極性が割り当てられる、複数個の第1の外部電極と、
    前記セラミック積層体の前記側面上に形成され、かつ第2の極性が割り当てられる、複数個の第2の外部電極と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、かつ各々が前記複数個の第1の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第1の内部電極と、
    各前記第1の内部電極と対向するように、前記セラミック積層体の内部に形成され、かつ各々が前記複数個の第2の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第2の内部電極と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、前記複数個の第1の外部電極のうちの2個以上と電気的に接続される、第1の同極接続導体と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、前記複数個の第2の外部電極のうちの2個以上と電気的に接続される、第2の同極接続導体と
    を備え、
    前記側面は、相対向する第1および第2の側面を有し、
    前記第1の同極接続導体は、同一面上では分離されることなく単に1個形成されるものであり、本体部と、前記本体部から前記第1および第2の側面に引き出される合計4個の引出し部とを有し、前記4個の引出し部のうち、複数の引出し部が前記本体部から少なくとも前記第1の側面に引き出され、
    前記セラミック層を平面で見た場合、前記本体部の辺と、前記第1の側面に引き出された隣接する2つの前記引出し部における近接した2つの辺とによって区画される領域が形成され、
    前記本体部の辺および前記領域全体は、前記第1および第2の側面のうち、前記第1の側面寄りにのみ配置されている、
    積層セラミックコンデンサ。
  3. 積層された複数層のセラミック層をもって構成され、かつ相対向する第1および第2の主面と前記第1および第2の主面間を結ぶ側面とを有する、セラミック積層体と、
    前記セラミック積層体の前記側面上に形成され、かつ第1の極性が割り当てられる、4個の第1の外部電極と、
    前記セラミック積層体の前記側面上に形成され、かつ第2の極性が割り当てられる、4個の第2の外部電極と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、かつ各々が前記4個の第1の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第1の内部電極と、
    各前記第1の内部電極と対向するように、前記セラミック積層体の内部に形成され、かつ各々が前記4個の第2の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第2の内部電極と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、前記4個の第1の外部電極のうちの2個以上と電気的に接続される、第1の同極接続導体と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、前記4個の第2の外部電極のうちの2個以上と電気的に接続される、第2の同極接続導体と
    を備え、
    前記側面は、相対向する第1および第2の側面を有し、
    前記第1の同極接続導体は、本体部と、前記本体部から少なくとも前記第1の側面に引き出される複数の引出し部とを有し、
    前記セラミック層を平面で見た場合、前記本体部の辺と、前記第1の側面に引き出された隣接する2つの前記引出し部における近接した2つの辺とによって区画される領域が形成され、
    前記本体部の辺および前記領域全体は、前記第1および第2の側面のうち、前記第1の側面寄りにのみ配置されている、
    積層セラミックコンデンサ。
  4. 前記第1の同極接続導体は、すべての前記第1の外部電極と電気的に接続される、請求項1ないし3のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  5. 前記セラミック積層体の内部に、単に1個の前記第1の同極接続導体が形成される、請求項4に記載の積層セラミックコンデンサ。
  6. 前記セラミック積層体の内部に、複数の前記第1の同極接続導体が連続して積層方向に配置される、請求項1ないし4のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  7. 前記第2の同極接続導体は、すべての前記第2の外部電極と電気的に接続される、請求項1ないし6のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  8. 前記セラミック積層体の内部に、単に1個の前記第2の同極接続導体が形成される、請求項7に記載の積層セラミックコンデンサ。
  9. 前記セラミック積層体の内部に、複数の前記第2の同極接続導体が連続して積層方向に配置される、請求項1ないし7のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  10. 前記第1の主面に対して最も近接して配置された前記第1の内部電極と前記第1の主面との間に、前記第1の同極接続導体が配置され、かつ、前記第1の内部電極と前記第1の同極接続導体とが隣接し、他方、
    前記第2の主面に対して最も近接して配置された前記第2の内部電極と前記第2の主面との間に、前記第2の同極接続導体が配置され、かつ、前記第2の内部電極と前記第2の同極接続導体とが隣接している、
    請求項1ないし9のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  11. 前記第2の主面に対して最も近接して配置された前記第2の内部電極と前記第2の主面との間に、前記第2の同極接続導体が配置され、かつ、前記第2の内部電極と前記第2の同極接続導体とが隣接し、
    前記第2の主面と前記第2の同極接続導体との間に、前記第1の同極接続導体が配置される、
    請求項1ないし9のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  12. 前記第2の主面が、当該積層セラミックコンデンサを配線基板上に表面実装する際に配線基板側に向けられる面となる、請求項11に記載の積層セラミックコンデンサ。
  13. 前記第1の同極接続導体は、前記第1の側面上に形成された前記第1の外部電極だけと電気的に接続される、請求項1ないし12のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  14. 前記第1の同極接続導体は、前記第1の側面上に形成された前記第1の外部電極および前記第2の側面上に形成された前記第1の外部電極と電気的に接続される、請求項1ないし12のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  15. 積層された複数層のセラミック層をもって構成され、かつ相対向する第1および第2の主面と前記第1および第2の主面間を結ぶ側面とを有する、セラミック積層体と、
    前記セラミック積層体の前記側面上に形成され、かつ第1の極性が割り当てられる、複数個の第1の外部電極と、
    前記セラミック積層体の前記側面上に形成され、かつ第2の極性が割り当てられる、複数個の第2の外部電極と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、かつ、すべてのものが前記セラミック積層体の前記側面にまで引き出されながら、各々が前記複数個の第1の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第1の内部電極と、
    各前記第1の内部電極と対向するように、前記セラミック積層体の内部に形成され、かつ、すべてのものが前記セラミック積層体の前記側面にまで引き出されながら、各々が前記複数個の第2の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第2の内部電極と、
    前記セラミック積層体の内部において前記セラミック層を厚み方向に貫通するように形成され、前記第1の内部電極と電気的に接続され、かつ前記第2の内部電極と電気的に隔離される、第1の同極接続ビア導体と、
    前記セラミック積層体の内部において前記セラミック層を厚み方向に貫通するように形成され、前記第2の内部電極と電気的に接続され、かつ前記第1の内部電極と電気的に隔離される、第2の同極接続ビア導体と
    を備える、積層セラミックコンデンサ。
  16. 前記第1および第2の同極接続ビア導体はそれぞれ1個ずつ形成されている、請求項15に記載の積層セラミックコンデンサ。
  17. 積層された複数層のセラミック層をもって構成され、かつ相対向する第1および第2の主面と前記第1および第2の主面間を結ぶ側面とを有する、セラミック積層体と、
    前記セラミック積層体の前記側面上に形成され、かつ第1の極性が割り当てられる、複数個の第1の外部電極と、
    前記セラミック積層体の前記側面上に形成され、かつ第2の極性が割り当てられる、複数個の第2の外部電極と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、かつ各々が前記複数個の第1の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第1の内部電極と、
    各前記第1の内部電極と対向するように、前記セラミック積層体の内部に形成され、かつ各々が前記複数個の第2の外部電極のうちのいずれか1個のみに電気的に接続される、複数個の第2の内部電極と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、前記複数個の第1の外部電極のうちの2個以上と電気的に接続される、第1の同極接続導体と、
    前記セラミック積層体の内部に形成され、前記複数個の第2の外部電極のうちの2個以上と電気的に接続される、第2の同極接続導体と
    を備え、
    前記側面は、相対向する第1および第2の側面を有し、
    前記第1の同極接続導体は、本体部と、前記本体部から少なくとも前記第1の側面に引き出される複数の引出し部とを有し、
    前記セラミック層を平面で見た場合、前記本体部の辺と、前記第1の側面に引き出された隣接する2つの前記引出し部における近接した2つの辺とによって区画される領域が形成され、
    前記本体部の辺および前記領域全体は、前記第1および第2の側面のうち、前記第1の側面寄りにのみ配置されている、
    積層セラミックコンデンサを、表面に導体ランドが形成された配線基板上に実装する、積層セラミックコンデンサの実装構造であって、
    前記第1および第2の外部電極のすべてが前記導体ランドに接続されている、積層セラミックコンデンサの実装構造。
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