JP4688901B2 - 半導体装置 - Google Patents

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    • H01L29/66325Bipolar junction transistors [BJT] controlled by field-effect, e.g. insulated gate bipolar transistors [IGBT]

Description

本発明は、半導体装置に関する。
従来からIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の各種半導体装置が各種提案されている。
たとえば、特開2002−16252号公報に記載された絶縁ゲート型半導体素子は、トレンチゲートと、このトレンチゲートの両側に配置されたダミーゲートとを備えている。さらに、この半導体装置は、トレンチゲートとダミーゲート間に形成されたP型ベース層と、このP型ベース層の表面であって、トレンチゲートの側面に形成されたエミッタ電極とを備えている。
そして、トレンチゲートの両側にコンタクト部を設けて、エミッタ電極をP型ベース層およびN型ソース層にオーミックコンタクトさせている。
これにより、チャネル密度を低下させることなく、ゲート容量を低減できると共に、アバランシェ電流(avalanche current)の集中の緩和が図られている。
また、特開2001−308327号公報に記載された絶縁ゲート型半導体装置は、シリコン基板と、このシリコン基板上に形成された低不純物濃度のN型ドリフト層と、このN型ドリフト層上に形成され、N型ドリフト層よりも高い不純物濃度のP型ベース領域と、このP型ベース領域上に形成されたnソース領域とを備えている。
さらに、この絶縁ゲート型半導体装置は、n+ソース領域の表面からP型ベース領域を貫通しN型ドリフト層に達する溝と、溝の内側に配設されたゲート酸化膜と、ゲート酸化膜を介して溝内に配設されたゲート電極と、P型ベース領域とn+ソース領域の表面に配設されたエミッタ電極と、シリコン基板の他面に配設されたコレクタ電極とを備えている。
この絶縁ゲート型半導体装置においては、トレンチ型IGBTのオン電圧をIEGT(Injection Enhanced Gate Transistor)並みの低い状態のままで、スイッチング損失も低くし、トータルの発生損失の低減が図られている。
特開2003−188382号公報に記載された半導体装置は、n型ベース層と、このn型ベース層下に形成されたエミッタ層と、エミッタ層下に形成されたコレクタ電極と、コレクタ電極と反対側に位置する表面に形成されたp型ベース層と、p型ベース層に形成されたn型ソース層とを備えている。
n型ソース層とp型ベース層とはエミッタ電極に接続されている。そして、n型ソース層の表面からp型ベース層を貫通してn型ベース層の途中の深さまで第1トレンチ及び第2トレンチが形成されている。この第1トレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成され、第2トレンチ内に絶縁膜を介して埋込電極が形成されている。埋込電極とエミッタ電極とは電気的に接続されて実質的に同電位となっている。
このように、埋込電極の電位を実質的に同電位に維持することで、高電流時にもゲート電圧を安定させ、電流不均一や発振等の抑制が図られている。
特開2004−153112号公報および特開2007−13224号公報に記載された電力用半導体装置は、第2導電型のコレクタ層と、このコレクタ層上に形成された第1導電型の第1ベース層と、コレクタ層から離間した位置で、メインセルとダミーセルとを区画するように間隔をおいて、第1ベース層内に配置された複数のトレンチとを備えている。
さらに、この電力用半導体装置のうち、メインセル内には、第2導電型の第2ベース層と、第1導電型のエミッタ層とが設けられ、ダミーセル内には、第2導電型のバッファ層が設けられている。そして、メインセルに隣接するトレンチ内にゲート絶縁膜を介して、ゲート電極が配置されている。バッファ層とエミッタ電極との間には、バッファ抵抗が挿入されている。
この電力半導体装置においては、低オン電圧を維持しつつ、スイッチング特性の向上が図られている。
特開2005−32941号公報に記載された絶縁ゲート型半導体装置は、ポリシリコン膜と、このポリシリコン膜上に形成されたトレンチゲート構造のゲート電極と、ポリシリコン膜上に形成された浮遊p領域と、浮遊p領域上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上に形成されエミッタ電位が印加されるエミッタ電極とを備えている。
浮遊p領域上に形成された絶縁膜は、ゲート電極のゲート絶縁膜よりも厚く、ゲート電極を覆う層間絶縁膜よりも薄く形成されている。これにより、浮遊p領域とエミッタ電極よの間に大きなキャパシタが形成されている。
このキャパシタいより、ゲート−コレクタ間容量の大部分をコレクタ−エミッタ間容量およびゲート−エミッタ間容量に変換し、実効的なゲート−コレクタ間容量の低減が図られている。
特開2002−353456号公報に記載された半導体装置は、P+基板と、このP基板上に形成されたN+バッファ層と、このN+バッファ層上に形成されたN-層と、N-層を貫通してN-層の上層部に到達するように形成された第1および第2溝部とを備えている。
そして、第1の溝間に所定数の第2の溝が形成され、第1の溝はN+エミッタ領域に隣接し、内部にゲート電極が形成されている。第2の溝は内部にポリシリコン領域が形成され、第2の溝は、近傍領域にN+エミッタ領域が形成されていない点、内部にゲート電極が形成されない点が第1の溝と異なる。
互いに隣接する第1の溝および第2の溝間のトレンチ間隔は、耐圧が低下しない範囲の距離に設定される。そして、ベース領域の表面の略全面上にエミッタ電極が直接形成される。このように、エミッタ電極を接続することで、半導体装置の駆動時において、動作特性の向上が図られている。
特開平8−316479号公報に記載された絶縁ゲート型半導体素子は、シリコン基板上に形成された低濃度不純物のn型ドリフト層と、このn型ドリフト層上に形成され、n型ドリフト層よりも高いp型ベース領域と、このp型ベース領域直下に形成されたn型ドリフト層よりも高濃度のn型キャリア蓄積層と、このp型ベース領域内に形成されたn型ソース領域とを備えている。さらに、この絶縁ゲート型半導体装置は、n型ソース領域の表面からp型ベース領域と、n型キャリア蓄積層とを貫通し、n型ドリフト層に達する溝と、この内側に配設されたゲート酸化膜と、ゲート酸化膜を介して溝内に配置されたゲート電極と、pベース領域とn型ソース領域に形成されたエミッタ電極と、シリコン基板の他面に形成されたコレクタ電極とを備えている。
この構造は、キャリア蓄積型IGBTと呼ばれる構造で、p型ベース領域下に形成されたn型キャリア蓄積層により、オン電圧を大幅に低減することができ、トレードオフの改善が図られている。
特開2002−16252号公報 特開2001−308327号公報 特開2003−188382号公報 特開2004−153112号公報 特開2007−13224号公報 特開2005−32941号公報 特開2002−353456号公報 特開平8−316479号公報
上記のように構成された一部の半導体装置および電力半導体装置においては、コレクタ電極とエミッタ電極との間の電圧を漸次大きくしていくと、出力容量(コレクタ電極とエミッタ電極間の容量)と、帰還容量(コレクタ電極とゲート電極との間の容量)とが急激に減少するときがある。
このように、出力容量や帰還容量が急激に変動すると、電磁ノイズが生じやすく、アプリケーション上問題がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、出力容量や帰還容量の変動量の低減が図られた半導体装置を提供することである。
本発明に係る半導体装置は、第1主表面と第2主表面との間に形成された第1導電型の第1不純物領域と、第2主表面に形成された第2導電型の第2不純物領域と、第1主表面に形成され、第1不純物領域に達する第1溝部と、第1溝部内に第1絶縁膜を介して形成された第1電極と、第1溝部に対して間隔を隔てて形成され、第1主表面から第1不純物領域に達する第2溝部と第2溝部内に第2絶縁膜を介して形成された第2電極とを備える。さらに、この半導体装置は、第1電極に接続され、該第1電極にゲート電圧を印加可能なゲート配線と、第1主表面のうち、第1電極に対して第2電極側に隣り合う位置に形成された第1導電型の第3不純物領域と、第1電極および第2電極の間に位置する第1主表面に形成される共に、第3不純物領域を取り囲むように形成された第2導電型の第4不純物領域と、第1主表面上に形成され、第3不純物領域および第4不純物領域に接続された主電極とを備える。また、この半導体装置は、第1電極上に形成され、主電極と第1電極とを絶縁可能な層間絶縁膜と、第1および第2電極の間であって、第4不純物領域および第1不純物領域の間に形成され、第1不純物領域よりも不純物濃度が高い第1導電型の第5不純物領域とを備える。そして、上記第1電極および第2電極の配列方向における第5不純物領域の幅が、1.4μm以下とされる。上記第2電極に対して第4不純物領域と反対側に隣り合う第1主表面に形成され、第2導電型の第6不純物領域をさらに備える。上記主電極は、第1および第2電極の配列方向に向けて延びる。上記層間絶縁膜は、第6不純物領域と主電極とを絶縁するように、第6不純物領域上に形成される。上記第6不純物領域内に形成され、第6不純物領域を分割するように形成された第3溝部と、第3溝部内に第3絶縁膜を介して形成された第3電極とをさらに備える。上記第3電極は、主電極に接続される。上記第3電極の幅は、第1および第2電極の幅よりも広く形成される。上記主電極は、第2電極に接続される。
本発明に係る半導体装置によれば、コレクタ−エミッタ間の電圧が漸次大きくなったとしても、出力容量や帰還容量の変動が抑制することができ、電磁ノイズ等の発生を抑制することができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態に係る半導体装置について、図1から図4を用いて、説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の断面図である。この図1に示すように、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100は、主表面141および主表面141に対して反対側に位置する主表面142を有する半導体基板140と、主表面141と主表面142との間に形成されたn型(第1導電型)のn半導体基体(第1不純物領域)114と、主表面142に形成され、p型(第2導電型)のPコレクタ層(第2不純物領域)116とを備えている。
主表面142上には、コレクタ電極117が形成されており、Pコレクタ層116に接続されている。さらに、半導体基板140内のうち、Pコレクタ層116に対して、コレクタ電極(第2主電極)117と反対側に隣り合う部分には、n型(第1導電型)のnバッファ層115が形成されている。
主表面141には、主表面141からn半導体基体114に達するように延びるトレンチ溝130と、トレンチ溝130に対して間隔をあけて位置し、トレンチ溝130の両側に形成されたトレンチ溝131とが形成されている。トレンチ溝130の内表面には、シリコン酸化膜等のゲート絶縁膜119が形成されており、トレンチ溝131の内表面にも同様に、シリコン酸化膜等のゲート絶縁膜129が形成されている。
そして、トレンチ溝130内には、ゲート絶縁膜(第1絶縁膜)119を介してポリシリコン膜等の導電膜が充填され、ゲート電極(第1電極)120がトレンチ溝130内に形成されている。トレンチ溝131内にも、ゲート絶縁膜(第2絶縁膜)129を介して、トレンチ溝131内にポリシリコン膜等の導電膜が充填され、ダミーゲート(第2電極)121が形成されている。
ゲート電極120には、ゲート配線135が接続されており、所定の電位のゲート電位が印加可能となっている。ダミーゲート121には、エミッタ電極110が接続されており、ゲート電極120とは異なる電位が印加可能となっている。
エミッタ電極(第1主電極)110は、主表面141上に形成されており、ゲート電極120およびダミーゲート121の配列方向に向けて延在している。
ここで、ゲート電極120の上面上には、シリコン酸化膜等の層間絶縁膜111が形成されており、ゲート電極120は、層間絶縁膜111によって、エミッタ電極110から絶縁されている。
主表面141のうち、ゲート電極120に対して、ダミーゲート121側に隣り合う部分には、高濃度のn型の不純物を選択的に拡散することにより形成されたnエミッタ層(第3不純物領域)118が形成されている。なお、本発明の実施の形態においては、ダミーゲート121がゲート電極120の両側に形成されているため、エミッタ層118は、ゲート電極120の両側に形成されている。
そして、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置する主表面141には、p型の不純物を拡散することにより形成されたPベース領域(第4不純物領域)122が位置しており、このPベース領域122は、エミッタ層118の周囲を取り囲むように形成されている。
これら、エミッタ層118およびPベース領域122は、主表面141上に形成されたエミッタ電極110に接続されている。エミッタ層118の上面の少なくとも一部と、
Pベース領域122の上面の少なくとも一部と、ダミーゲート121の上面の少なくとも一部とは、層間絶縁膜111によって覆われておらず、エミッタ電極110と接触している。
半導体基板140内のうち、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置する部分には、n型のn電荷蓄積層(第5不純物領域)113が形成されている。この電荷蓄積層113の不純物濃度は、n半導体基体114の不純物濃度よりも高くなっている。なお、各トレンチ溝130,131は、主表面141からn半導体基体114に達するように形成され、Pベース領域122および電荷蓄積層113とを貫通するように形成されている。
ここで、電荷蓄積層113のうち、ダミーゲート121とゲート電極120との間に位置する電荷蓄積層113の幅Wは、1.4μm以下とされている。なお、本明細書において、幅とは、ゲート電極120と、ダミーゲート121との配列方向における電荷蓄積層113の幅を意味し、図1において、紙面の左右方向を指す。
そして、Pベース領域122のうち、ゲート電極120と対向すると共に、エミッタ層118と電荷蓄積層113との間に位置する部分がチャネル領域として機能し、エミッタ層118および電荷蓄積層113がソース/ドレイン領域として機能する。
このように、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100は、ゲート電極120と、エミッタ層118と、Pベース領域122と、電荷蓄積層113とを備えた電界効果ランジスタを備えている。
さらに、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100は、Pベース領域122と、電荷蓄積層113と、n半導体基体114と、nバッファ層115と、Pコレクタ層116とによって構成されるpnpトランジスタ構造を備えている。このpnpトランジスタは、上記電界効果トランジスタにより制御される。
上記のように構成されたトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の動作について説明する。
エミッタ電極110と、コレクタ電極117との間にコレクタ電圧VCEが印加される。この状態で、ゲート電極120とエミッタ電極110との間に所定の正のゲート電圧VGEが加えられ、上記電界効果トランジスタがONの状態となる。このとき、Pベース領域122のチャネル領域がp型からn型に反転して、チャネルが形成される。このチャネルを通じて、電子がエミッタ電極110から電荷蓄積層113およびn半導体基体114内に注入される。
この注入された電子によって、Pコレクタ層116とn半導体基体114とが順バイアス状態となり、Pコレクタ層116から正孔がn半導体基体114内に注入される。これにより、n半導体基体114の抵抗が大幅に下がり(導電率変調)、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の抵抗が大幅に下がり、電流容量が増大する。
さらに、フローティング領域112下には、電荷蓄積層113が形成されているため、Pコレクタ層116からn半導体基体114内に入り込んだ正孔が、エミッタ電極110に達することを抑制することができ、Pベース領域122下に正孔が蓄積され、ゲートエミッタ間の容量を低減することができる。これにより、スイッチング損失およびゲート駆動エネルギを低減することができる。
さらに、ゲート電極120の両側にエミッタ電極110に接続され、電位が固定されたダミーゲート121が形成されているため、ダミーゲート121に対してゲート電極120と反対側に位置するPベース領域122の電位が変動したとしても、ダミーゲート121によって遮断される。これにより、ゲート電極120の電位に与えられる影響を低減することができる。
このように、ゲート電極120の周囲にエミッタ電位のダミーゲート121を配置することで、ゲート電極120の電位変動がなくなり帰還容量の影響を低減することができる。これに伴い、ターンオフ時におけるロスを低減することができる。
次に、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100のオフ動作について説明する。オン状態においては、エミッタ電極110とゲート電極120との間に正のゲート電圧VGEが印加された状態であるのに対し、ゲート電圧VGEがゼロまたは負とされる。
これにより、Pベース領域122内において、n型に反転したチャネル領域がp型に戻り、エミッタ電極110からn半導体基体114への電子の注入が停止する。これに伴い、Pコレクタ層116からn半導体基体114内への正孔の注入も停止する。
その後、n半導体基体114内に蓄積されていた電子と正孔は、それぞれエミッタ電極110またはコレクタ電極117に回収されるか、または、互いに再結合して消滅する。
図2は、図1に示すトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100において、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置する電荷蓄積層(キャリア蓄積層)113の幅を変化させたときにおける出力容量Coes(エミッタ電極とコレクタ電極間の容量)の変動を示したグラフである。
この図2に示すように、電荷蓄積層113の幅Wを1.4μm以下とすることで、出力容量Coesを低減することができることが分かる。
特に、電荷蓄積層113の幅Wを1.2μm以下とすることで、出力容量Coesを大きく低減することができることが分かる。なお、この図2に示すグラフにおいては、出力容量について記載しているが、帰還容量(コレクタ電極とゲート電極との間の容量)も、同様の特性を示す。
図3は、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置するPベース領域122の幅Wを1.4μm以下として、コレクタ電極とエミッタ電極との間の電圧を低電圧から高電圧に亘って変化させたときにおける入力容量Cies(ゲート電極とエミッタ電極との間の容量)と、出力容量Coes(コレクタ電極とエミッタ電極との間の容量)と、帰還容量Cres(コレクタ電極とゲート電極との間の容量)との変化を示したグラフである。なお、図3に示すグラフにおいて、縦軸は、入力容量と、出力容量と、帰還容量とを示し、横軸は、コレクタ電極−エミッタ電極間の電圧を対数表示したものである。
この図3に示すように、電圧を変動させたときに、入力容量が殆ど変動しないことが分かる。そして、コレクタ電極とエミッタ電極との間の電圧の対数値に対して、出力容量および帰還容量は、単調減少する。
図4は、図1に示すトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100において、Pベース領域122の幅を1.4μmより大きくしたときの入力容量Cies(ゲート電極とエミッタ電極との間の容量)と、出力容量Coes(コレクタ電極とエミッタ電極との間の容量)と、帰還容量Cres(コレクタ電極とゲート電極との間の容量)との変化を示したグラフである。
そして、図4に示すグラフにおいて、横軸にコレクタ電極−エミッタ電極間の電圧を対数表示し、縦軸に、入力容量と、出力容量と、帰還容量とを示す。
この図4のグラフに示すように、比較例の蓄積型IGBTにおいては、コレクタ電極−エミッタ電極間の電圧が所定の電圧となると、出力容量と帰還容量とが大きく変動することが分かる。この図4に示すように、出力容量および帰還容量が変動することで、電磁ノイズが発生し、アプリケーション対応時に、不具合が生じ場合がある。
その一方で、上記のように、本発明の実施の形態に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においては、図3に示すように、コレクタ電極とエミッタ電極間の電圧を変動させたときにおいても、出力容量および帰還容量が大きく変動することを抑制することができ、電磁ノイズの発生を抑制することができる。
(実施の形態2)
図5から図11を用いて、本発明の実施の形態に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100およびその製造方法について説明する。
なお、図5から図11において、上記図1から図4に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5は、本発明の実施の形態2に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の断面図である。この図5に示すように、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100のセル300は、ゲート配線135に接続されたゲート電極120と、このゲート電極120の両側に間隔を隔てて設けられたダミーゲート121と、ゲート電極120およびダミーゲート121間に設けられ、エミッタ電極110に接続されたPベース領域122と、Pベース領域122上であって、ゲート電極120の両隣に位置するエミッタ層118とを備えている。
さらに、ダミーゲート121に対して、Pベース領域122と反対側に位置する主表面141には、フローティング領域112が形成されている。このフローティング領域112の上面上には、層間絶縁膜111が形成されており、この層間絶縁膜111によって、フローティング領域112とエミッタ電極110とは、互いに絶縁されている。
これにより、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100のON動作時において、n半導体基体114内に入り込んだ正孔は、フローティング領域112内に入り込むことができず、Pベース領域122を通って、エミッタ電極110内に入り込む。このため、Pベース領域122近傍の正孔密度が上昇し、電子の注入が促進される(IE:injection enhancement)により、オン電圧を低くすることができる。
なお、本発明の実施の形態に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置する電荷蓄積層113の幅Wを1.4μm以下、好ましくは、1.2μm以下としている。これにより、上記実施の形態1に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100と同様に、電磁ノイズの発生の抑制が図られている。
図6から図11を用いて、本発明の実施の形態に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の製造方法について説明する。
図6は、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の製造工程の第1工程を示す断面図である。この図6に示すように、P型シリコン基板等のP基板(Pコレクタ層116)を準備する。そして、図6に示すように、選択エピタキシャル法等によって、P基板の主表面(上面)に、nバッファ層115およびn半導体基体114を順次形成する。
図7は、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の製造工程の第2製造工程を示す断面図である。この図7に示すように、n半導体基体114の上面からN型の不純物を全面に注入し後、熱拡散させることで、n半導体基体114の上部に電荷蓄積層113を形成する。
そして、電荷蓄積層113を形成した後に、電荷蓄積層113の上面上からP型の不純物を注入して、熱拡散することで、P層152を形成する。
図8は、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の製造工程の第3工程を示す断面図である。この図8に示すように、P層152の上面上に選択的にN型の不純物を注入した後、熱拡散することで、エミッタ層118を形成する。
図9は、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の製造工程の第4工程を示す断面図である。この図9に示すように、主表面141にエッチングを施して、トレンチ溝130と、このトレンチ溝130に対して間隔を隔てて位置するトレンチ溝131とを形成する。ここで、トレンチ溝130は、エミッタ層118、P層152および電荷蓄積層113を貫通して、n半導体基体114に達するように形成され、エミッタ層118は、トレンチ溝130によって2分割される。その一方で、トレンチ溝131は、P層152および電荷蓄積層113を貫通して、n半導体基体114に達するように形成される。
なお、トレンチ溝130とトレンチ溝131とが等間隔に位置するようにエッチングすることで、トレンチ溝130およびトレンチ溝131の深さを略等しくすることができる。
図10は、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の製造工程の第5工程を示す断面図である。この図10に示すように、たとえば、熱酸化処理を行うことで、主表面141上と、トレンチ溝131の内表面と、トレンチ溝130の内表面とに酸化シリコン膜等の絶縁膜153を形成する。
その後、主表面141上にポリシリコン膜等の導電膜170を堆積し、トレンチ溝130,トレンチ溝131内に導電膜170を充填する。そして、この導電膜170をエッチングして、トレンチ溝130内に充填されたゲート電極120を形成すると共に、トレンチ溝131内に充填されたダミーゲート121を形成する。
図11は、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の製造工程の第6工程を示す断面図である。この図11に示すように、まず、主表面142上にシリコン酸化膜などの絶縁膜を堆積する。そして、この絶縁膜にパターニングを施して、少なくともエミッタ層118の上面の少なくとも一部と、ゲート電極120およびダミーゲート121間に位置するP層152の上面と、ダミーゲート121の上面の少なくとも一部と、を露出させる。
その一方で、ダミーゲート121に対して、ゲート電極120と反対側に隣接するP層152の上面の全面を覆うと共に、ゲート電極120の上面の全面を覆うように、絶縁膜を残留させて、層間絶縁膜111を形成する。
これに伴い、フローティング領域112が形成されると共に、Pベース領域122がゲート電極120の両側に形成される。
そして、図1に示すように、スパッタリング等によって、エミッタ電極110やコレクタ電極117を形成する。この際、エミッタ層118の上面の少なくとも一部と、Pベース領域122の上面は露出している。このため、エミッタ層118とPベース領域122とは、エミッタ電極110に接続される。さらに、ダミーゲート121と、エミッタ電極110とが接続される。
そして、たとえば、エミッタ電極110の上面上にシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の絶縁膜を堆積して、層間絶縁膜を形成する。そして、この層間絶縁膜の上面からゲート電極120に達するようなコンタクトホールを形成し、アルミニウム(Al)又はアルミニウム合金などの金属膜を充填する。そして、層間絶縁膜上にゲート配線135を形成する。このようにして、上記図1に示すトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100を形成する。
(実施の形態3)
図12を用いて、本発明の実施の形態3に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100について説明する。なお、図12において、上記図1から図11に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
この図12に示すように、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100は、互いに間隔をあけて配置されたセル300を複数備えている。
セル300は、ゲート配線135に接続されたゲート電極120と、このゲート電極120の両側に間隔をあけて配置されたダミーゲート121と、ゲート電極120およびダミーゲート121間に位置するPベース領域122と、Pベース領域122上であって、ゲート電極120の両側に形成されたエミッタ層118とを備えている。そして、ダミーゲート121に対してPベース領域122と反対側に形成されたフローティング領域(第6不純物領域)112が形成されている。
ここで、隣接するセル300間には、フローティング領域112が形成されており、このフローティング領域112の両側には、ダミーゲート121が配置されている。フローティング領域112の中央部には、分割ダミーゲート(分割電極)123が形成されている。分割ダミーゲート123は、ダミーゲート121と同様にエミッタ電極110に接続されている。
そして、フローティング領域112は、この分割ダミーゲート123によって分割されている。なお、この図12に示す例においては、フローティング領域112は、分割ダミーゲート123によって2つに分割されているが、複数の分割ダミーゲート123をフローティング領域112内に配置して、フローティング領域112をさらに細かく分割するようにしてもよい。
ここで、分割ダミーゲート123を形成せずに、幅広のフローティング領域112を形成しようとすると、ゲート電極120およびダミーゲート121のトレンチ溝の分布にばらつきが生じる。これにより、トレンチ溝を形成する工程において、ダミーゲート121のトレンチ溝が、ゲート電極120のトレンチ溝よりも大きくなったり、深くなったりし易くなる。これに伴い、ダミーゲート121のトレンチ溝に歪み等が生じやすくなる。そして、ダミーゲート121によって規定されるフローティング領域112の形状に歪み等が生じ、フローティング領域112に電界集中等が生じやすくなる。
これに対し、本発明の実施の形態においては、ダミーゲート121間に少なくとも1つの分割ダミーゲート123を形成することで、トレンチ溝を形成する工程において、トレンチ溝の分布のばらつきを抑制することができる。
これに伴い、ゲート電極120、ダミーゲート121および分割ダミーゲート123のトレンチ溝をそれぞれ略均一に形成することができ、各トレンチ溝に歪み等が生じることを抑制することができる。
これにより、分割ダミーゲート123とダミーゲート121との間や、分割ダミーゲート123を複数形成したときには、分割ダミーゲート123同士間に位置するフローティング領域112の形状に歪み等が生じることを抑制することができる。
このように、本発明の実施の形態に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100およびその製造方法によれば、各フローティング領域112に歪み等が生じることを抑制することができ、フローティング領域112に電界集中等が生じることを抑制することができる。
なお、好ましくは、ゲート電極120とダミーゲート121との間の距離と、ダミーゲート121と分割ダミーゲート123との間の距離が略等しくなるように、分割ダミーゲート123を配置する。これにより、トレンチ溝の分布が略均等となり、良好に各トレンチ溝を形成することができる。
各分割ダミーゲート123は、主表面141からn半導体基体114内に達すると共に、n半導体基体114内に入り込むように形成されている。
これにより、n半導体基体114の容積は、分割ダミーゲート123が形成されていない場合と比較して、小さく抑えることができる。
これに伴い、ON状態の際に、n半導体基体114内に蓄積される正孔量および電荷量を低減することができる。そして、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100がON状態からOFF状態に切り替えられたときに、n半導体基体114内に蓄積された正孔および電荷がエミッタ電極110またはコレクタ電極117に排出されるまでの時間を短縮することができる。これにより、ターンオフ時間の短縮を図ることができる。
なお、本発明の実施の形態に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置する電荷蓄積層113の幅Wは、1.4μm以下(好ましくは、1.2μm)以下とされている。これにより、本発明の実施の形態3に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、上記実施の形態1に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100と同様に、出力容量および帰還容量の変動を抑制することができ、電磁ノイズ等の弊害の発生を抑制することができる。
(実施の形態4)
図13を用いて、本発明の実施の形態4に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100について説明する。この図13において、上記図1から図12に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
この図13に示すトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100のセル300は、間隔をあけて形成された2つ(複数)のゲート電極120と、ゲート電極120に対して、隣接するゲート電極120と反対側に設けられたダミーゲート121とを備えている。
さらに、セル300は、ゲート電極120間と、ゲート電極120およびダミーゲート121間とに形成されたPベース領域122とを備えている。セル300は、ゲート電極120間と、ゲート電極120およびダミーゲート121間に位置し、Pベース領域122とn−半導体基体114との間に位置する部分に形成された電荷蓄積層113を備えている。
エミッタ層118は、Pベース領域122上であって、各ゲート電極120の両隣に位置する部分に形成されている。
複数のゲート電極120と、各ゲート電極120ごとにエミッタ層118を設けることで、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の飽和電流の向上を図ることができる。
なお、本発明の実施の形態4に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、ゲート電極120同士間と、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置する電荷蓄積層113の幅を1.4μm以下(好ましくは、1.2μm以下)とされており、出力容量、帰還容量の変動の抑制が図られており、電磁ノイズの発生が抑制されている。
(実施の形態5)
図14を用いて、本発明の実施の形態5に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100について説明する。なお、図14に示す構成のうち、上記図1から図13に示されて構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する場合がある。図14は、本発明の実施の形態5に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の断面図である。
この図14に示すように、セル300は、互いに間隔を隔てて形成された2つ(複数)のゲート電極120と、主表面141のうち、ゲート電極120間に位置する部分に形成されたPベース領域122と、主表面141のうち、ゲート電極120に対して他方のゲート電極120側に隣り合う部分に形成されたエミッタ層118とを備えている。
そして、ゲート電極120に対して、隣接するゲート電極120と反対側に隣り合う部分には、ダミーゲート121が形成されている。
ダミーゲート121とゲート電極120との間に位置する主表面141上には、フローティング領域112が形成されている。
ここで、ダミーゲート121と、ゲート電極120との間の幅W1は、ゲート電極120同士間の幅W2よりも狭くなるように形成されている。このため、ゲート電極120間に位置する電荷蓄積層113およびPベース領域122の幅よりも、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置する電荷蓄積層113およびフローティング領域112の幅の方が小さくなっている。
このように、フローティング領域112の幅が小さく抑えられているため、ゲート電極120とフローティング領域112との間に位置するフローティング領域112の電位が変動したとしても、ゲート電極120の電位に与える影響を小さく抑えることができる。これにより、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の誤作動等を抑制することができる。
なお、本発明の実施の形態に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、幅W2は、1.4μm以下、好ましくは、1.2μm以下とされている。これにより、出力容量、入力容量および駆動容量の変動が低減されており、電磁ノイズの発生が抑制されている。
(実施の形態6)
図15を用いて、本発明の実施の形態6に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100について説明する。なお、図15に示す構成において、上記図1から図14に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図15は、本発明の実施の形態6に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の断面図である。この図15に示すように、セル300は、互いに間隔を隔てて設けられたゲート電極120と、このゲート電極120間に位置する主表面141に形成されたPベース領域122と、ゲート電極120に対して間隔を隔てて設けられたダミーゲート121とを備えている。
ダミーゲート121に対して、ゲート電極120と反対側には、間隔を隔てて分割ダミーゲート123が形成されている。ゲート電極120とダミーゲート121との間と、ダミーゲート121と分割ダミーゲート123との間と、分割ダミーゲート123に対して、ダミーゲート121と反対側に位置する部分とには、フローティング領域112が形成されている。
ここで、ゲート電極120とダミーゲート121間の幅W3は、ダミーゲート121と分割ダミーゲート123との間の幅W5よりも狭くなっている。
これにより、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置するフローティング領域112の幅も小さくなっており、ゲート電極120とダミーゲート121との間の
フローティング領域112の電位が変動したとしても、ゲート電極120の電位に与える影響を小さく抑えることができる。
なお、ダミーゲート121と分割ダミーゲート123との間のフローティング領域112の電位が変動したとしても、ダミーゲート121によって、当該フローティング領域112の電位の変動がゲート電極120に与える影響を低減している。
さらに、分割ダミーゲート123が複数形成されており、各トレンチ溝を良好に形成することができる。そして、フローティング領域112を分割ダミーゲート123によって分割することで、細分化されるフローティング領域112を良好に微細化することができ、各フローティング領域112に電界集中が生じることを抑制することができる。
また、本発明の実施の形態6に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、ゲート電極120同士間に位置する電荷蓄積層113の幅W4は、1.4μm以下(好ましくは、1.2μm以下)とされており、出力容量および帰還容量の変動が小さく抑えられている。これにより、電磁ノイズの発生が抑制されている。
(実施の形態7)
図16を用いて、本発明の実施の形態7に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100について説明する。なお、図16に示された構成のうち、上記図1から図15に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図16において、セル300は、互いに間隔を隔てて設けられた3つ(複数)のゲート電極120と、各ゲート電極120間に位置する主表面141上に形成されたPベース領域122と、ゲート電極120に対して隣接するゲート電極120側に位置する主表面141上に形成されたエミッタ層118とを備えている。さらに、セル300は、各Pベース領域122下に形成された電荷蓄積層113を備えている。
ここで、各Pベース領域122は、エミッタ電極110に接続されているため、Pベース領域122とエミッタ電極110との接触面積が確保され、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の飽和電流を大きく確保することができる。
複数のゲート電極120のうち、ゲート電極120の配列方向の最も端側に位置するゲート電極124に対して、間隔を隔ててダミーゲート121が形成されている。
換言すれば、間隔を隔てて形成されたダミーゲート121が配置され、このダミーゲート121間に位置する主表面141上に複数のゲート電極120が間隔を隔てて形成されている。
そして、ゲート電極120とダミーゲート121との間には、フローティング領域112が形成されている。
ダミーゲート121に対して、ゲート電極124と反対側には、間隔を隔てて複数の分割ダミーゲート123が形成されており、ダミーゲート121と分割ダミーゲート123との間に位置する主表面141上には、フローティング領域112が形成されている。
ここで、ゲート電極120(124)とダミーゲート121との間の幅W1は、ダミーゲート121と分割ダミーゲート123との間の幅W3よりも狭くなっている。
このように、ゲート電極120(124)とダミーゲート121との間の幅W1を小さくすることで、ゲート電極120(124)とダミーゲート121との間に位置するフローティング領域112の電位が変動したとしても、ゲート電極120(124)に与える影響を小さくすることができる。
さらに、分割ダミーゲート123を設けることで、上記図9に示すように、トレンチ溝を形成する工程において、主表面141上に形成するレジストパターンに粗密が生じることを抑制することができ、良好に、トレンチ溝を形成することができる。
これに伴い、フローティング領域112を良好に構成することができ、フローティング領域112内において、電界集中などの弊害が生じることを抑制することができる。
ゲート電極120、ダミーゲート121および分割ダミーゲート123は、主表面141からn半導体基体114に達するように形成されており、n半導体基体114の容積が低減されている。
これにより、n半導体基体114内に蓄積される正孔の蓄積量を低減することができ、OFFへの切替時におけるターンオフ時間の短縮化を図ることができる。
特に、複数のダミーゲート121および分割ダミーゲート123を形成することで、さらに、ターンオフの短縮化をを図ることができる。
なお、本発明の実施の形態に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、ゲート電極120間に位置する電荷蓄積層113の幅W2も、1.4μm以下とされているので、上記実施の形態1に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100と同様の作用・効果を得ることができる。
(実施の形態8)
図17を用いて、本発明の実施の形態8に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100について説明する。なお、図17に示す構成において、上記図1から図16に示す構成と同一または総統する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図17は、本発明の実施の形態8に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の断面図である。この図17に示すトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100のセル300は、間隔をあけて形成されたゲート電極120と、ゲート電極120間に位置する主表面141上に形成されたPベース領域122と、エミッタ層118と、Pベース領域122下に形成された電荷蓄積層113とを備えている。
なお、エミッタ層118は、主表面141上のうち、ゲート電極120に対して隣接するゲート電極120側に位置する部分に形成されている。
そして、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100は、各ゲート電極120に対して、隣接するゲート電極120と反対側に間隔を隔てて形成されたダミーゲート121とを備えている。
そして、主表面141のうち、ゲート電極120およびフローティング領域112間に位置する部分と、ダミーゲート121に対して、ゲート電極120と反対側に位置する部分とには、フローティング領域112が形成されている。
ここで、主表面141に対して、垂直な方向のダミーゲート121の深さD1は、ゲート電極120の深さD1よりも深くなるように形成されている。このように、ダミーゲート121を深く形成することで、ダミーゲート121をゲート電極120と同程度の深さに形成した場合と比較して、n半導体基体114の容積を低減することができる。
これにより、n半導体基体114内に蓄積される正孔量を低減することができ、OFFへの切替時に、ターンオフ時間を短縮することができる。
さらに、ダミーゲート121の深さD2をゲート電極120より深く形成することで、ダミーゲート121に対してゲート電極120と反対側に位置するフローティング領域112の電位の変動することによりゲート電極120に与える影響を、さらに低減することができる。
ここで、本発明の実施の形態8に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、ゲート電極120同士間に位置するPベース領域122の幅Wを1.4μm以下(好ましくは、1.2μm以下)とすることで、入力容量および帰還容量の変動を低減することができる。
(実施の形態9)
図18を用いて、本発明の実施の形態9に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100について説明する。なお、図18に示す構成において、上記の図1から図17に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図18は、本発明の実施の形態9に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の断面図である。この図18に示す例においては、セル300は、ゲート電極120と、このゲート電極120の両側に間隔を隔てて形成されたダミーゲート121と、ダミーゲート121およびゲート電極120間に位置する主表面141に形成されたPベース領域122と、Pベース領域122内に形成されたエミッタ層118と、Pベース領域122下に形成された電荷蓄積層113とを備えている。
エミッタ層118は、ゲート電極120の両側に隣り合う主表面141に形成されている。
そして、ダミーゲート121に対して、Pベース領域122と反対側に位置する主表面141上には、フローティング領域112が形成されている。ここで、ゲート電極120と、フローティング領域112との間には、ダミーゲート121が位置しているため、フローティング領域112の電位が変動したとしても、ゲート電極120に与える影響を低減することができる。
特に、ゲート電極120の周囲を取り囲むように、ゲート電極120の両側に、ダミーゲート121が形成されており、その外側に、フローティング領域112が形成されているので、フローティング領域112の電位変動によるゲート電極120への影響の低減が図られている。
各ダミーゲート121に対して、ゲート電極120と反対側には、間隔を隔てて分割ダミーゲート123が形成されている。この分割ダミーゲート123によって、フローティング領域112を細分化することができ、広いフローティング領域112が形成された場合と比較して、フローティング領域112に電界集中が生じることを抑制することができる。
また、分割ダミーゲート123は、分割ダミーゲート123の深さD4が、ダミーゲート121およびゲート電極120の深さD3よりも深くなるように形成されている。これにより、n半導体基体114内における正孔の蓄積量を低減することができ、OFFへの切替時におけるターンオフ時間の低減を図ることができる。
なお、本発明の実施の形態9に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、ゲート電極120とダミーゲート121間に形成された電荷蓄積層113の幅Wを1.4μm以下とされており、入力容量や帰還容量の安定化が図られている。
(実施の形態10)
図19を用いて、本発明の実施の形態10に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100について説明する。なお、図19に示す構成において、上記図1から図18に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図19において、セル300は、間隔を隔てて形成されたゲート電極120と、この120間に位置する主表面141上に形成されたPベース領域122と、Pベース領域122内に形成されたエミッタ層118と、Pベース領域122下に形成された電荷蓄積層113とを備えている。
エミッタ層118は、主表面141上のうち、ゲート電極120に対して対向するゲート電極120側に隣り合う部分に形成されている。
さらに、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100は、ゲート電極120に対して間隔を隔てて形成されたダミーゲート121と、ゲート電極120とダミーゲート121との間に形成されたフローティング領域112と、ダミーゲート121に対して、ゲート電極120と反対側に形成されたフローティング領域112とを備えている。
ここで、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置するフローティング領域112の幅は小さく抑えられているため、このフローティング領域112の電位変動は、小さく抑えられている。
これにより、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置するフローティング領域112の電位が変動したとしても、ゲート電極120の電位に与える影響を低減することができる。
ダミーゲート121に対して、セル300と反対側に位置する主表面141上には、フローティング領域112が形成されている。このように、ダミーゲート121に対して、外側に位置するフローティング領域112と、ゲート電極120との間には、電位が固定されたダミーゲート121が設けられている。
これにより、ダミーゲート121に対して外側に位置するフローティング領域112の電位が変動したとしても、ゲート電極120に加えられる影響を低減することができる。
ここで、主表面141に沿う方向におけるダミーゲート121の幅W6は、ゲート電極120の幅W5よりも大きくなるように、ダミーゲート121は形成されている。
また、ダミーゲート121は、主表面141からn半導体基体114に達するように延びており、ゲート電極120の深さD1よりも、ダミーゲート121の深さD2の方が深くなるように形成されている。
このように、幅広かつ深く形成されたダミーゲート121によってn半導体基体114の容積が低減されており、n半導体基体114内に蓄積される正孔の蓄積量を低減することができる。これに伴い、OFF切替時においてn半導体基体114内の正孔がエミッタ電極110に排出される時間を低減することができる。
ダミーゲート121のトレンチ溝は、ゲート電極120のトレンチ溝よりも深く、さらに、幅が広くなるように形成されている。
ここで、一般に、幅の広いトレンチ溝と、幅の狭いトレンチ溝とをパターニングで形成すると、幅の広いトレンチ溝の方が深く形成される(マイクロローディング効果)。このため、図19に示す例においては、ゲート電極120およびダミーゲート121のトレンチ溝を形成する工程において、別途工程を追加せずに、幅が広く深いダミーゲート121のトレンチ溝と、幅が狭く浅いゲート電極120のトレンチ溝とを形成することができる。なお、本発明の実施の形態11においては、ダミーゲート121は、隣接するセル300間に位置する主表面141上に間隔をあけて複数形成されており、隣接するセル300のゲート電極120間に位置している。ダミーゲート121は、隣接するセル300間に形成されたフローティング領域112を複数に分割しており、フローティング領域112は、ダミーゲート121間と、ダミーゲート121およびゲート電極120間に形成されている。
なお、この図19に示す例においても、ゲート電極120間に位置する電荷蓄積層113の幅を1.4μm以下とすることで、入力容量と帰還容量との変動を低減することができ、電磁ノイズの発生を抑制することができる。
(実施の形態11)
図20を用いて、本発明の実施の形態11に係る発明に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100を説明する。なお、図20に示す構成において、上記図1から図19に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略することができる。
図20は、本発明の実施の形態11に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の断面図である。
この図20に示すように、セル300は、ゲート電極120と、ゲート電極120の両側に位置する主表面141に形成されたPベース領域122と、このPベース領域122上であって、ゲート電極120の両側に位置するエミッタ層118と、Pベース領域122下に形成された電荷蓄積層113と、ゲート電極120の両側に間隔を隔てて形成されたダミーゲート121とを備えている。
このように、ゲート電極120の両側にPベース領域122が形成されているので、飽和電流の向上を図ることができる。
そして、Pベース領域122に対して、ゲート電極120と反対側に位置し、Pベース領域122の外側には、エミッタ電極110に接続されたダミーゲート121が設けられている。
このダミーゲート121に対して、Pベース領域122と反対側に位置する主表面141上には、フローティング領域112が形成されている。そして、この実施の形態10に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、ダミーゲート121によって、フローティング領域112の電位変動が、ゲート電極120の電位に与える影響を低減することができる。
さらに、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100は、フローティング領域112を複数の分割する分割ダミーゲート123を備えている。分割ダミーゲート123によって、フローティング領域112を細分化することで、フローティング領域112を良好に形成することができ、電界集中等の弊害がフローティング領域112に生じることを低減することができる。なお、本発明の実施の形態11においては、分割ダミーゲート123に対して、ダミーゲート121と反対側には、他のセル300のダミーゲート121が形成されており、分割ダミーゲート123は、隣接するセル300間に形成されている。なお、分割ダミーゲート123を隣接するセル300間(ダミーゲート121間)に複数形成してもよい。
分割ダミーゲート123の深さD2は、ダミーゲート121(ゲート電極120)深さD1よりも深くなっている。
ここで、分割ダミーゲート123の深さD2とは、主表面141から分割ダミーゲート123の底部までの距離を意味する。さらに、ダミーゲート121およびゲート電極120の深さも、主表面141からダミーゲート121およびゲート電極120の底部までの間の距離を意味する。
さらに、分割ダミーゲート123の幅W6は、ダミーゲート121の幅W7およびゲート電極120の幅W8よりも大きくなるように形成されている。このように、分割ダミーゲート123を幅広かつ深く形成することで、n半導体基体114の容積を低減することができ、n半導体基体114内における正孔の蓄積量を低減することができる。そして、n半導体基体114内における正孔蓄積量を低減することで、OFFへの切替時のターンオフ時間を低減することができる。
ここで、半導体基板の主表面141上にトレンチ溝をパターニングする工程において、溝幅が大きいほど、トレンチ溝の深さが深くなる。
このため、各トレンチ溝を形成する際に、特別な工程を用いなくても、分割ダミーゲート123のトレンチ溝を他のトレンチ溝よりも深く、かつ、幅広に形成することができる。
なお、本発明の実施の形態11に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100おいても、上記実施の形態1に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100と同様に、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置する電荷蓄積層113の幅Wが、1.4μm以下(好ましくは、1.2μm以下)となるように形成されている。
これにより、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の出力容量や帰還容量の変動を抑制することができ、電磁ノイズの発生等の弊害の発生を抑制することができる。
(実施の形態12)
図21を用いて、本発明の実施の形態12に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100について説明する。なお、図21に示す構成において、上記図1から図20に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図21に示すように、セル300は、間隔をあけて形成されたゲート電極120と、このゲート電極120間に位置する主表面141に形成されたPベース領域122と、このPベース領域122上であって、ゲート電極120と隣り合う部分に形成されエミッタ層118とを備えている。
ここで、隣接するセル300間には、分割ダミーゲート123と、この分割ダミーゲート123の両側に形成されたフローティング領域112とを備えている。
そして、分割ダミーゲート123は、フローティング領域112よりも幅広に形成されており、隣接するセル300間に位置する主表面141の大部分は、分割ダミーゲート123によって占められている。
隣接するセル300間に分割ダミーゲート123を形成することで、一方のセル300のゲート電極120の電位変動が他方のセル300のゲート電極120の電位に与える影響を低減することができる。
ここで、分割ダミーゲート123は、幅広に形成されると共に、主表面141からn半導体基体114に達するように形成されている。そして、分割ダミーゲート123によって、主表面141の容積が低減されており、主表面141内に蓄積される正孔量の低減が図られている。これにより、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100のOFF切り替え時におけるターンオフ時間の短縮化を図ることができる。
さらに、フローティング領域112の幅が、分割ダミーゲート123よりも小さいため、フローティング領域112における電位変動を小さく抑えることができ、フローティング領域112の電位変動によるゲート電極120の電位変動を低減することができる。
なお、本発明の実施の形態12に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、ゲート電極120間に位置する電荷蓄積層113の幅を1.4μm以下(好ましくは、1.2μm以下)とされており、出力容量および帰還容量の変動の低減が図られている。
(実施の形態13)
図22を用いて、本発明の実施の形態13に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100について説明する。なお、図22に示された構成のうち、上記図1から図21に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある
このトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100のセル300は、ゲート電極120と、このゲート電極120の両側に位置する主表面141上に形成されたPベース領域122と、このPベース領域122上であって、ゲート電極120の両側に位置する部分に形成されたエミッタ層118と、Pベース領域122に対してゲート電極120と反対側に設けられたダミーゲート121と、Pベース領域122下に形成された電荷蓄積層113とを備えている。
隣接するセル300間には、幅広の分割ダミーゲート123と、この分割ダミーゲート123の両側に形成されたフローティング領域112とが形成されている。このように、隣接するセル300間には、分割ダミーゲート123が設けられているため、一方のセル300のゲート電極120の電位が変動したとしても、他方のセル300のゲート電極120の電位変動を抑制することができる。
また、ゲート電極120とフローティング領域112との間には、ダミーゲート121が設けられており、フローティング領域112の電位変動によるゲート電極120の電位の変動を抑制することができる。
分割ダミーゲート123の幅は、フローティング領域112の幅よりも大きく、セル300間に位置する主表面141の大部分を分割ダミーゲート123によって占められている。
この分割ダミーゲート123は、主表面141からn半導体基体114に達するように形成されており、n半導体基体114の容積が低減されている。これにより、n半導体基体114内の正孔蓄積量を低減することができ、ターンオフ時間を短縮化することができる。
なお、本発明の実施の形態13に係る半導体装置においても、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置する電荷蓄積層113の幅Wは、1.4μm以下(好ましくは、1.2μm以下)とされている。これにより、上記実施の形態1と同様に、出力容量および帰還容量の変動を抑制することができ、電磁ノイズの発生を抑制することができる。
(実施の形態14)
図23を用いて、本発明の実施の形態14に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100について説明する。なお、図23に示す構成のうち、上記図1から図22に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図23に示すように、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100のセル300は、互いに間隔を隔てて形成されたゲート電極120と、ゲート電極120間に位置する主表面141に形成されたPベース領域122と、Pベース領域122のうち、ゲート電極120に隣り合う部分に形成されたエミッタ層118とを備えている。
さらに、セル300は、半導体基板内に形成され、ゲート電極120間であって、Pベース領域122とn半導体基体114との間に形成された電荷蓄積層113を備えている。
そして、ゲート電極120に対して、隣接するゲート電極120に対して反対側にダミーゲート121が形成されている。そして、ダミーゲート121に対してゲート電極120と反対側に位置する主表面141上には、分割ダミーゲート123が間隔を隔てて複数形成されている。
ここで、主表面141上のうち、ゲート電極120とダミーゲート121との間と、ダミーゲート121と分割ダミーゲート123との間と、分割ダミーゲート123と分割ダミーゲート123との間とには、フローティング領域112が形成されている。
このように、ゲート電極120に対して、Pベース領域122と反対側に位置する主表面141には、フローティング領域112が形成されており、このフローティング領域112は、間隔を隔てて設けられたダミーゲート121および分割ダミーゲート123によって複数の分割されている。
ここで、ゲート電極120のトレンチ溝の幅と、ダミーゲート121のトレンチ溝の幅と、分割ダミーゲート123のトレンチ溝の幅とは、いずれも、略等しくなっている。さらに、各トレンチ溝の深さも、それぞれ等しくなるように形成されている。
ここで、主表面141にトレンチ溝を形成する工程において、幅および深さが略等しいトレンチ溝を等間隔に複数形成するようにパターニングを行うことは、容易に行うことができると共に、各トレンチ溝を正確に形成することができる。
このように幅および深さが均一にそろえられたダミーゲート121および分割ダミーゲート123がフローティング領域112を区分することで、区分されたフローティング領域112に歪み等が生じることを抑制することができる。
これにより、フローティング領域112に電界集中等の弊害が生じることを抑制することができる。
なお、本発明の実施の形態14に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、ゲート電極120とゲート電極120との間に位置する電荷蓄積層113の幅を1.4μm以下(好ましくは、1.2μm以下)とする。
これにより、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の出力容量および帰還容量が変動することを抑制することができ、電磁ノイズの発生を抑制することができる。
(実施の形態15)
図24を用いて本発明の実施の形態15に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100について説明する。
なお、図24に示す構成のうち、上記図1から図23に示す構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図24に示すように、実施の形態15に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100は、ゲート電極120と、このゲート電極120に対して両側に位置する主表面141に形成されたPベース領域122と、Pベース領域122に形成され、ゲート電極120の両隣に形成されたエミッタ層118とを備えている。
さらに、セル300は、Pベース領域122に対してゲート電極120と反対側に形成されたダミーゲート121と、Pベース領域122とn半導体基体114との間に形成され、ダミーゲート121とゲート電極120との間に形成された電荷蓄積層113とを備えている。
そして、ダミーゲート121に対して、ゲート電極120と反対側に分割ダミーゲート123が間隔を隔てて複数設けられている。
主表面141のうち、ダミーゲート121と分割ダミーゲート123と間および分割ダミーゲート123同士間に位置する部分には、フローティング領域112が形成されている。
ここで、ゲート電極120と、フローティング領域112との間には、ダミーゲート121が形成されているため、ダミーゲート121の電位変動によるゲート電極120の電位の変動を抑制することができる。
さらに、フローティング領域112を複数の分割ダミーゲート123によって分割することで、フローティング領域112に電界集中が生じることを抑制することができる。
なお、本発明の実施の形態15に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置100においても、ゲート電極120とダミーゲート121との間に位置する電荷蓄積層113の幅を1.4μm以下(好ましくは、1.2μm以下)とされており、トレンチ型絶縁ゲート半導体装置100の入力容量および帰還容量の低減を図ることができる。
本発明は、半導体装置に好適である。
本発明の実施の形態1に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置の断面図である。 図1に示すトレンチ型絶縁ゲート半導体装置において、ゲート電極とダミーゲートとの間に位置する電荷蓄積層の幅を変化させたときにおける出力容量Coes(エミッタ電極とコレクタ電極間の容量)の変動を示したグラフである。 ゲート電極とダミーゲートとの間に位置するPベース領域の幅Wを1.4μm以下として、コレクタ電極とエミッタ電極との間の電圧を低電圧から高電圧に亘って変化させたときにおける入力容量と、出力容量と、帰還容量との変化を示したグラフである。 図1に示すトレンチ型絶縁ゲート半導体装置において、Pベース領域の幅を1.4μmより大きくしたときの入力容量と、出力容量と、帰還容量との変化を示したグラフである。 本発明の実施の形態2に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置の断面図である。 トレンチ型絶縁ゲート半導体装置の製造工程の第1工程を示す断面図である。 トレンチ型絶縁ゲート半導体装置の製造工程の第2工程を示す断面図である。 トレンチ型絶縁ゲート半導体装置の製造工程の第3工程を示す断面図である。 トレンチ型絶縁ゲート半導体装置の製造工程の第4工程を示す断面図である。 トレンチ型絶縁ゲート半導体装置の製造工程の第5工程を示す断面図である。 トレンチ型絶縁ゲート半導体装置の製造工程の第6工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。 本発明の実施の形態4に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。 本発明の実施の形態5に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。 本発明の実施の形態6に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。 本発明の実施の形態7に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。 本発明の実施の形態8に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。 本発明の実施の形態9に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。 本発明の実施の形態10に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。 本発明の実施の形態11に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。 本発明の実施の形態12に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。 本発明の実施の形態13に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。 本発明の実施の形態14に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。 本発明の実施の形態15に係るトレンチ型絶縁ゲート半導体装置について説明する断面図である。
符号の説明
100 トレンチ型絶縁ゲート半導体装置、110 エミッタ電極、111 層間絶縁膜、112 フローティング領域、113 電荷蓄積層、114 半導体基体、115 バッファ層、116 コレクタ層、117 コレクタ電極、118 エミッタ層、119 ゲート絶縁膜、120 ゲート電極、121 ダミーゲート、122 ベース領域、123 分割ダミーゲート。

Claims (3)

  1. 第1および第2主表面を有する半導体基板と、
    前記第1主表面と前記第2主表面との間に形成された第1導電型の第1不純物領域と、
    前記第2主表面に形成された第2導電型の第2不純物領域と、
    前記第1主表面に形成され、前記第1不純物領域に達する第1溝部と、
    前記第1溝部内に第1絶縁膜を介して形成された第1電極と、
    前記第1溝部に対して間隔を隔てて形成され、前記第1主表面から前記第1不純物領域に達する第2溝部と、
    前記第2溝部内に第2絶縁膜を介して形成された第2電極と、
    前記第1電極に接続され、該第1電極にゲート電圧を印加可能なゲート配線と、
    前記第1主表面のうち、前記第1電極に対して前記第2電極側に隣り合う位置に形成された前記第1導電型の第3不純物領域と、
    前記第1電極および前記第2電極の間に位置する前記第1主表面に形成される共に、前記第3不純物領域を取り囲むように形成された第2導電型の第4不純物領域と、
    前記第1主表面上に形成され、前記第3不純物領域および前記第4不純物領域に接続された主電極と、
    前記第1電極上に形成され、前記主電極と前記第1電極とを絶縁可能な層間絶縁膜と、
    前記第1および第2電極の間であって、前記第4不純物領域および前記第1不純物領域の間に形成され、前記第1不純物領域よりも不純物濃度が高い第1導電型の第5不純物領域と、
    を備え、
    前記第1電極および前記第2電極の配列方向における前記第5不純物領域の幅が、1.4μm以下とされ
    前記第2電極に対して前記第4不純物領域と反対側に隣り合う前記第1主表面に形成され、前記第2導電型の第6不純物領域をさらに備え、
    前記主電極は、前記第1および第2電極の配列方向に向けて延び、
    前記層間絶縁膜は、前記第6不純物領域と前記主電極とを絶縁するように、前記第6不純物領域上に形成され、
    前記第6不純物領域内に形成され、前記第6不純物領域を分割するように形成された第3溝部と、前記第3溝部内に第3絶縁膜を介して形成された第3電極とをさらに備え、
    前記第3電極は、前記主電極に接続され、
    前記第3電極の幅は、前記第1および第2電極の幅よりも広く形成され、
    前記主電極は、前記第2電極に接続された、半導体装置。
  2. 前記第3電極の深さは、前記第2電極の深さよりも深い、請求項に記載の半導体装置。
  3. 前記第3電極は、前記半導体基板の主表面上に間隔を隔てて複数形成された、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
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