JP2012050449A5 - - Google Patents

Claims (14)

1. 二本の別々のRNA鎖の形態である約21〜約23ヌクレオチド長の単離された二本鎖RNA（dsRNA）であって、一方の鎖が、対応するmRNAの切断を引き起こすことにより遺伝子のmRNAのRNA干渉を媒介するのに十分に該遺伝子のmRNAに対して配列対応を有し、切断が単離されたdsRNAとの配列対応の領域内で引き起こされ、mRNAが哺乳動物細胞性mRNAまたはウイルスmRNAである、単離された二本鎖RNA。
2. 化学合成されたものであるか、またはRNA干渉を媒介するRNAのアナログである、請求項１記載のdsRNA。
3. 該アナログが、１つ以上のヌクレオチドの付加、欠失、置換または変化を含む、請求項２記載のdsRNA。
4. 該１つ以上のヌクレオチドが、天然には存在しないヌクレオチドを含む非標準ヌクレオチドである、請求項３記載のdsRNA。
5. 末端３'ヒドロキシル基を含んでなる、請求項１記載のdsRNA。
6. （a）分解対象の遺伝子の配列に対応する二本鎖RNAとRNA干渉を媒介する可溶性抽出物とを合わせ、それにより組み合わせを生じる工程；
   （b）二本鎖RNAが分解対象の遺伝子のmRNAのRNA干渉を媒介する約21〜約23ヌクレオチド長の二本鎖RNAにプロセスされる条件下で（a）の組み合わせを維持する工程、および
   （c）該組み合わせから、約21〜約23ヌクレオチド長の二本鎖RNAを単離し、それによりmRNAのRNA干渉を媒介する約21〜約23ヌクレオチド長の単離されたRNAを作製する工程
   を含む、分解対象の遺伝子のmRNAのRNA干渉を媒介する約21〜約23ヌクレオチド長の単離された二本鎖RNAの作製方法。
7. RNA干渉が生じる細胞または生物において遺伝子のmRNAのRNA干渉を媒介するための組成物の調製における、請求項１〜５いずれか記載のdsRNAの使用であって、該dsRNAは、細胞または生物に導入される場合、該遺伝子のmRNAのRNA干渉を媒介し、それにより二本鎖RNAを含む細胞または生物を生じ、二本鎖RNAを含む細胞または生物がRNA干渉の生じる条件下で維持され、それにより細胞または生物の遺伝子のmRNAのRNA干渉を媒介する、使用。
8. （a）請求項１〜５いずれか記載のdsRNAを、細胞（インサイチュにおいて見出されるヒト細胞を除く）または非ヒト生物に導入し、それにより試験細胞または試験生物を作製する工程；
   （b）RNA干渉が生じる条件下で試験細胞または試験生物を維持し、それにより該遺伝子のmRNAが分解された試験細胞または試験生物を作製する工程；ならびに
   （c）（b）において作製された試験細胞または試験生物の表現型を観察し、および任意に、観察された表現型と適切な対照細胞または対照生物の表現型とを比較し、それにより該遺伝子の機能に関する情報を提供する工程
   を含む、細胞（インサイチュにおいて見出されるヒト細胞を除く）または非ヒト生物における遺伝子の機能の検査方法。
9. （a）請求項１〜５いずれか記載のdsRNAを細胞または生物に導入する工程；
   （b）mRNAの分解が生じる条件下で（a）の細胞または生物を維持する工程、
   （c）（b）の細胞または生物に薬剤を導入する工程；および
   （d）該薬剤が細胞または生物に対して効果を有するかどうかを決定する工程、ここで、該薬剤が細胞または生物に対して効果を有さない場合、該薬剤は、遺伝子産物または遺伝子産物が関与する生物学的経路において作用する、
   を含む、薬剤が遺伝子産物に作用するかどうかを評価する方法。
10. （a）請求項１〜５いずれか記載のdsRNAを細胞または生物に導入する工程；
    （b）mRNAの分解が生じる条件下で（a）の細胞または生物を維持し、それにより該遺伝子の発現の減少を生じる工程；および
    （c）細胞または生物に対する、該遺伝子の減少した発現の効果を決定する工程、ここで、減少した発現が効果を有する場合、遺伝子産物が薬物発見の標的である、
    を含む、遺伝子産物が薬物発見に適した標的であるかどうかを評価する方法。
11. 請求項１〜５いずれか記載のdsRNAおよび適切な担体を含んでなる、医薬組成物。
12. 遺伝子がノックダウンされるべき細胞に、請求項１〜５いずれか記載のdsRNAを導入する工程、および
    得られた細胞をRNA干渉が生じる条件下で維持し、それにより該遺伝子のmRNAの分解を生じ、それによりノックダウン細胞を作製する工程
    を含む、ノックダウン細胞の作製方法。
13. 請求項１２記載の方法により作製されるノックダウン細胞または非ヒト生物。
14. mRNAの切断を引き起こすことによりRNA干渉を媒介するのに十分にmRNAに配列対応を有する二本鎖RNA、遺伝子に対応する標識mRNA、およびRNA干渉を媒介する可溶性抽出物を合わせ、それにより組み合わせを生じる工程；
    dsRNAが、mRNAの切断を引き起こすことによりRNA干渉を媒介する約21〜約23ヌクレオチド長の二本鎖RNAにプロセスされ、かつmRNAが分解される条件下で該組み合わせを維持する工程、ならびに
    効率的に切断されるmRNA中の部位を同定する工程
    を含む、RNA干渉プロセスにより効率的に切断されるmRNA内の標的部位を同定する方法。