JPH10229175A - メモリ・セル - Google Patents

メモリ・セル

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JPH10229175A
JPH10229175A JP10008248A JP824898A JPH10229175A JP H10229175 A JPH10229175 A JP H10229175A JP 10008248 A JP10008248 A JP 10008248A JP 824898 A JP824898 A JP 824898A JP H10229175 A JPH10229175 A JP H10229175A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピラーを有する垂直半導体素子の高密度アレ
イ、及びそれを形成する方法を提供する。 【解決手段】 アレイはビットライン220の列及びワ
ードライン225の行を有する。トランジスタのゲート
がワードラインとして機能し、ソース215またはドレ
イン領域240がビットラインとして機能する。アレイ
はまた垂直ピラー230を有し、各々はソース領域とド
レイン領域との間に形成されるチャネルを有する。1ピ
ラーにつき、2つのトランジスタを形成することができ
る。ソース領域は自己整合され、ピラーの下に配置され
る。隣接ビットラインのソース領域は、セル・サイズを
増大することなしに互いに分離される。このアレイ構造
は、DRAM、EEPROMまたはフラッシュ・メモリ
として使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2F平方のメモリ・
セル内に密にパックされる垂直トランジスタ、及びそれ
を形成する方法に関し、特に、垂直浮遊ゲート・トラン
ジスタ、スタック・コンデンサ、または深いトレンチ・
コンデンサを有する不揮発性または揮発性メモリ・セル
に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路(IC)チップ上に密にパック
される半導体素子を小型化することにより、チップのサ
イズ及び消費電力を低減し、より高速な動作を可能にす
ることに、多大な関心が寄せられている。ギガビット・
メモリに必要な高い記憶密度を達成するために、できる
限り個々のメモリ・セルのサイズを縮小することが必須
である。図1は、従来の消去可能プログラマブル読出し
専用メモリ(EPROM)素子15のアレイ10の上面
図であり、浮遊ゲート層を有する金属酸化膜半導体電界
効果トランジスタ(MOSFET)などの垂直トランジ
スタを使用する。従来のアレイ10は、次の2つの参考
文献で述べられている。H.Pein及びJ.D.Plummerによ
る"A 3-D sidewall flash EPROM call and memory arra
y"、Electron Device Letters、Vol.14(8) 1993、pp.
415-417、及びH.Pein及びJ.D.Plummerによる"Perfor
mance of the 3-D Pencil Flash EPROM Cell and Memor
yArray"、IEEE Transactions on Electron Devices、Vo
l.42、No.11、1995、pp.1982-1991。
【0003】従来のアレイ10は、ワードライン20の
行及びビットライン25の列を有する。アレイ10のセ
ル27のサイズは、2F×(2F+Δ)、すなわち4F
2×2FΔである。ここでFは、リソグラフィによりパ
ターニング可能な形状サイズの最小ライン幅である。2
Fはワードライン20に沿うセル・サイズであり、2F
+Δはビットライン25に沿うセル・サイズである。通
常、Δは約0.2Fであり、従来のリソグラフィを用い
ることにより、約4F2+0.4Fのセル面積が達成可
能である。追加の長さΔは、隣接するワードライン20
を分離するために必要である。
【0004】図2は、図1のアレイ10の部分斜視図を
示し、図3はビットライン25に沿う垂直MOSFET
15の断面図を示す。
【0005】図3に示されるように、MOSFET15
は、P添加(ドープ)シリコン基板35上に形成される
nソース30を有する。ソース30は、基板35をエッ
チングし、MOSFET15の本体(body)として参照
される垂直ピラー40を形成した後に形成される。ピラ
ー40はトランジスタ・チャネルとして作用し、図1及
び図3に示されるように、F×Fの寸法を有する。
【0006】ピラー40を形成した後にソース30を形
成する結果、ソース30がピラー40のエッジの周囲に
形成され、ピラー40下に位置する領域45には、存在
しなくなる。従って、ソース30が完全にピラー40の
フットプリントを占有しない。図2に示されるように、
アレイ10の全てのMOSFET15、すなわち異なる
ビットライン25及び異なるワードライン20のMOS
FETが、共通のソース30を有する。図2及び図3に
示されるように、各ピラー40の上部にはNタイプ材料
が添加され、垂直トランジスタ15のn+ドレイン50
を形成する。
【0007】トンネル酸化物60がピラー40の周囲に
形成され、酸化物スペーサ65がソース30上に形成さ
れる。次に、ポリシリコン浮遊ゲート70、ゲート酸化
物75、及びポリシリコン制御ゲート20が、トンネル
酸化物60の周囲に形成される。ここで注意する点は、
ワードライン20に沿う個々のトランジスタの制御ゲー
ト20が相互接続され、ワードライン20を形成するこ
とである。
【0008】ポリシリコン制御ゲート20は、各垂直M
OSFET15の周囲に一様に成長するので、隣接する
行のMOSFET15間の間隔は、最小形状サイズFよ
りも僅かに大きくされ、例えばF+Δにされる。ここで
Δは約0.2Fである。これにより、ポリシリコンがピ
ラー40から0.5Fの距離まで成長するとき、隣接す
るワードライン20を距離Δだけ分離する。このポリシ
リコン層は、ピラー40の基部の基板35上に配置され
る酸化物スペーサ65の他に、ピラー40の上部及び側
壁を覆う。
【0009】距離Fだけ分離されたピラーの側壁に、ピ
ラー40から0.5Fの厚さにポリシリコン領域が成長
されると、ポリシリコン領域は各ワードライン20に沿
って互いに併合する。これは距離Fだけ分離されたピラ
ーの行の周囲に、連続したワードライン20を形成す
る。しかしながら、距離F+Δだけ分離されたピラー間
においては、酸化物スペーサ65がこのようなポリシリ
コンにより覆われる。
【0010】隣接ワードライン20を分離するために、
リアクティブ・イオン・エッチング(RIE)が実施さ
れ、垂直方向にポリシリコンを除去する。RIEは、F
+Δだけ分離されたピラーの基部の酸化物スペーサ65
の他に、ピラー40の上部を露出する。酸化物スペーサ
65の露出距離は、Δである。従って、隣接ワードライ
ンの制御ゲート20がビットライン25の方向に沿って
短絡しないことを、隣接ワードライン20間のΔ分離が
保証する。
【0011】図1及び図2に示されるように、第1レベ
ルの金属は、ワードライン20に直交するビットライン
25を形成する。第1レベルの金属は、共通のビットラ
イン25に沿うMOSFET15のドレイン50を接続
する。
【0012】図2のセル27の領域は小さい。なぜな
ら、基板35が、アレイ10の全てのMOSFET15
の共通のソース30として使用されるからである。図4
は、別の従来のアレイ90の3次元図を示し、これは正
方形のピラー40(図2参照)の代わりに、丸いピラー
95を有する以外は、図2の従来のアレイ10に類似で
ある。図2のアレイ10の場合同様、図4のアレイ90
は共通のソース30を有する。
【0013】各セル27のメモリ機能は、浮遊ゲート領
域70を充電または放電することにより達成される。こ
れは垂直MOSFETのしきい値電圧の測定可能なシフ
トを生じる。
【0014】従来のEPROMセル27では、浮遊ゲー
ト70とトランジスタ・チャネルまたはピラー40との
間のトンネル酸化物60がかなり厚く、少なくとも15
0nmの厚さを有する。従って、浮遊ゲート70の充電
が、大きなドレイン電流を流すことにより達成されなけ
ればならない。これはトンネル酸化物60を通過し得る
ホット・エレクトロンを生成し、しばしばホット・エレ
クトロン注入またはチャネル・ホット・エレクトロン・
トンネリングとして参照される。しかしながら、チャネ
ル・ホット・エレクトロン・トンネリングは、DRAM
または"フラッシュ"・メモリ・アプリケーションには好
適でない。なぜなら、チャネル・ホット・エレクトロン
・トンネリングは大電力を要求するからである。これは
特に、ギガビット・メモリに必要な高密度アレイにおい
て、問題となる。更に、ホット・エレクトロン・トンネ
リングに起因するトンネル酸化物の劣化は、頻繁な読出
し/書込み動作を要求するアプリケーションにとって、
許容することができない。
【0015】トンネル酸化物60がより薄く形成される
場合(例えば3nm以下)、チャネル40と浮遊ゲート
70との間の直接トンネリングが可能である。ホット・
エレクトロン・トンネリングに比較して、直接トンネリ
ングは高速であり、従って高速な書込み及び消去時間を
与え、はるかに低い電力しか必要とせず、トンネル酸化
物の劣化を最小化する。
【0016】しかしながら、全てのMOSFETのソー
ス30が共通であるので、単一のセル27の書込みのた
めに、ビットライン及びワードライン電圧を適切に設定
することにより、ワードライン20に沿う隣のセル内
に、ホット・エレクトロン電流が依然として誘起され
る。それにより、これらのセル内の情報を破壊し、それ
らのトンネル酸化物60を損傷する。
【0017】従って、従来のMOSFETを、DRAM
及びフラッシュEEPROMアプリケーションに対して
有用にするために、隣接ビットライン25間でソース領
域30を分離するように、セルが変更されなければなら
ない。これは直接トンネリング読出し/書込み動作の使
用を可能にする。更に、ギガビット・メモリに必要な記
憶密度を達成するために、セル面積全体がこれらの変更
により増加されてはならない。セル面積は、約4F平方
に維持されなければならない。
【0018】ビットライン25間のソース分離を達成す
る1つの方法は、ビットライン25間に分離ラインをリ
ソグラフィによりパターニングすることである。分離が
次にシリコンの局所酸化(LOCOS)、凹所LOCO
S、または従来のシャロー・トレンチ技術により達成さ
れる。
【0019】しかしながら、こうした分離方法はリソグ
ラフィを要求する。従って、ビットラインに沿う隣接す
る制御ゲートまたはワードライン20の短絡を回避する
ために、素子相互間ラインがFから少なくとも2Fに増
加されなければならない。この増加は、ビットライン2
5に沿う素子間間隔を、1.2Fから2Fに増加する。
従って、セル全体のサイズが4F2+0.4Fから、少
なくとも6F2に増加する。更に、リソグラフィの位置
不整合が素子の振る舞いを悪化させる。従って、この方
式では、記憶密度及び(または)性能が犠牲になる。
【0020】記憶密度を増加するために、ピラー40を
有する垂直MOSFET15を形成する代わりに、反転
トランジスタが、基板内にエッチングされたトレンチ内
に形成される。こうしたトランジスタ構造が、米国特許
番号第5386132号、同第5071782号、同第
5146426号、及び同第4774556号で示され
ている。こうしたトレンチ内に形成されるトランジスタ
は、米国特許番号第4964080号、同第50784
98号で述べられるように、追加のプレーナ素子と結合
され得る。他のメモリ・セルは、米国特許番号第501
7977号で述べられるように、浮遊体を有するトラン
ジスタを有し、トランジスタ間に分離して埋め込まれる
ビットラインを有さない。こうした従来のセルは、非自
己整合型分離技術のために、最大記憶密度を達成できな
いか、或いはその形成のために、例えば選択エピタキシ
ャル成長などの、大規模生産には不適当な複雑な処理方
法を要求する。
【0021】EPROMとしてメモリ・セル27の垂直
素子を使用する代わりに、浮遊ゲートを有さない垂直ト
ランジスタ15が、コンデンサと共に、DRAMアプリ
ケーションにおいて使用され得る。図5は、電界効果ト
ランジスタ(FET)105及び記憶コンデンサCS
有する典型的なDRAMセル100の構成図である。記
憶コンデンサCSの他の端子は、プレート115として
参照される。
【0022】FET105がワードラインW/L上の適
切な信号によりターンオンされるとき、データがビット
ラインB/Lと記憶ノード110との間で転送される。
図5に示される標準の1トランジスタ、1コンデンサに
よるセル100は、図6に示される折りたたみ式ビット
ライン構造では、理論的な最小面積8F2を有し、図7
に示されるオープン・ビットライン構造では、4F2
有する。
【0023】図6は、能動及び受動(通過する)ビット
ライン(それぞれB/L1、B/L2)、及び能動及び受
動(通過する)ワードライン(それぞれW/L、W/
L')を有する、従来の折りたたみ式ビットラインDR
AMセル120の上面図を示す。ワードライン及びビッ
トラインは各々、幅Fを有する。折りたたみ式ビットラ
インDRAMセル120の面積は、8F2である。
【0024】図7は、従来のオープン・ビットラインD
RAMセル150の上面図を示し、ビットラインB/L
及びワードラインW/Lの各々は、長さFを有し、隣接
セル(図示せず)の隣接ラインから、長さFだけ分離さ
れる。従って、オープン・ビットラインDRAMセル1
50の面積は、4F2である。
【0025】コンタクト及び分離間隔の必要性により、
プレーナ・トランジスタを使用する従来設計では、サブ
・リソグラフィ機構を特定レベルで形成することによっ
てのみ、これらの最小セルを獲得できた。更に、最小セ
ル・サイズが獲得される場合、図5のトランジスタ10
5の長さを、(Fに近づくように)可能な限り短縮する
ことが必要である。これはゲート長を短縮する。しかし
ながら、ゲート長が短くなると、漏洩電流が大きくな
り、これは許容できない。従って、ビットライン上の電
圧が、それに従い低減されなければならない。これは記
憶コンデンサCSに記憶される電荷を低減し、従って、
記憶電荷が正しくセンスされることを保証するために
(例えば論理1または0を示すために)、大きな静電容
量が要求される。
【0026】記憶コンデンサCSの静電容量の増加は、
コンデンサ面積を増加するか、またはコンデンサ・プレ
ート間に配置される誘電体の有効厚を減少することによ
り達成される。コンデンサ面積の増加は、セル・サイズ
を増加することなしには実現が困難であり、従って第1
に、ゲートを短小化する目的に反する。
【0027】誘電体厚を更に減少することも困難であ
る。なぜなら、多くの従来の誘電体の厚さは、既に現実
的な最小の厚さに達しているからである。誘電体厚を更
に減少するために、高誘電率を有する別の誘電体が探究
された。こうした別の誘電体は、ビットライン電圧の低
減に起因する低電荷記憶の問題の解決に寄与するが、ビ
ットライン電圧の更なる低減は、達成可能な最大誘電率
により制限される。従って、ビットライン電圧を更に低
減するために、トランジスタ105のゲート長を低減す
る別の方法が必要とされる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】前述の説明を鑑み、隣
接ビットライン間では分離されたソースを有するが、各
個々のビットラインに対しては連続的なソースを有し、
チャネル・ホット・エレクトロン・トンネリングによる
セル・プログラミングを可能にする、高密度メモリ・セ
ルが待望される。
【0029】更に、メモリ・セルの横方向面積(latera
l area)を増加することなしに、適切なゲート長及びコ
ンデンサを有するメモリ・セルが待望される。
【0030】本発明の目的は、従来のメモリ・セル・ア
レイの問題を取り除くメモリ・セル・アレイ、並びにそ
れを形成する方法を提供することである。
【0031】本発明の別の目的は、メモリ・アレイの各
ピラーにつき2つのセルを有し、従ってアレイ密度を増
加するメモリ・セル・アレイ、並びにそれを形成する方
法を提供することである。
【0032】本発明の更に別の目的は、セル面積を増加
することなしに、メモリ・アレイの隣接ビットライン上
に分離したソースを有するメモリ・セル・アレイ、並び
にそれを形成する方法を提供することである。
【0033】本発明の更に別の目的は、メモリ・アレイ
の隣接ビットライン間に自己整合型分離トレンチを有す
るメモリ・セル・アレイ、並びにそれを形成する方法を
提供することである。
【0034】本発明の更に別の目的は、直接トンネリン
グにより高速にプログラムされ、多数回の書込み/消去
サイクルに耐えることができ、低電力を消費し、酸化物
の劣化を低減し、低電圧で動作し、高い保存時間を有す
るメモリ・セル・アレイを提供することである。
【0035】本発明の更に別の目的は、セルの横方向面
積を増加することなしに、適切なゲート長及びコンデン
サを有するメモリ・セルを提供することである。
【0036】本発明の更に別の目的は、セルの本体内に
おける電荷蓄積を阻止するメモリ・セルを提供すること
である。
【0037】本発明の更に別の目的は、セルの本体を下
方の基板から完全に分離することなしに、セル・アレイ
のビットラインに沿って、自己整合型の連続ソース領域
を有するメモリ・セルを提供することである。
【0038】本発明の更に別の目的は、ビットライン電
圧を低減することなしに、或いはメモり・セルの横方向
面積を増加することなしに、低漏洩を獲得するために好
適なゲート長を有するメモリ・セルを提供することであ
る。
【0039】本発明の更に別の目的は、コンデンサ、コ
ンデンサ・コンタクト、またはトランジスタ・コンタク
トにより、追加のセル面積が消費されないように、スタ
ックまたはトレンチ・コンデンサを有するメモリ・セル
を提供することである。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの及び他
の目的が、半導体素子により、及びそれを形成する方法
により達成される。半導体素子はMOSFETなどの垂
直半導体素子であって、浮遊ゲートを有し得る。これら
のトランジスタのアレイが、行列に配列されるピラーの
アレイにより形成される。アレイはワードラインの行
と、ビットラインの列とを含む。
【0041】アレイ密度を増加するために、単結晶基板
からエッチングされる各半導体ピラー上に、2つのトラ
ンジスタが形成される。2つのトランジスタのゲート
が、ワードライン方向のピラー間に配置される酸化物な
どの分離材料により、互いに分離される。
【0042】これらのピラーのアレイが、自己整合分離
されて形成される。垂直素子は、ピラーの上部の高濃度
添加領域と、それに続く反対の添加タイプの本体領域
と、これに続く高濃度添加ソース領域とを含む。ソース
領域は例えば打ち込みにより、またはメモリ・アレイ内
の列(すなわちビットライン)間に付着される高濃度添
加酸化物、ポリシリコン、または他の好適な材料からの
外方拡散により、形成される。この材料からのソース外
方拡散量に依存して、ピラー・トランジスタの本体が、
下方の基板との電気的接触を維持したり、維持しなかっ
たりする。
【0043】ソース外方拡散材料はアニーリングに続
き、除去されても、除去されなくてもよい。ポリシリコ
ンまたは他の高電導ソース材料の場合、この材料は埋め
込み"ストラップ"として働くことができ、拡散されたソ
ース領域の抵抗を低減する。
【0044】ピラーは、列(ビットライン)及び行(ワ
ードライン)トレンチを直交方向にエッチングする2工
程エッチング・プロセスを用いて形成される。列(ビッ
トライン)間のソース領域が、列トレンチをエッチング
することにより分離され、これらはビットラインに平行
であり、直交する行(ワードライン)トレンチよりも深
い。従って、2工程エッチングは、埋め込まれ拡散され
たソース領域の連続性を維持する。一方、任意の追加の
ストラッピング材料が、セル・アクセスのための埋め込
みビットラインとして使用されるアレイ列に沿って、正
規の位置に維持される。
【0045】各ピラーの主本体は、誘電層(例えば、ト
ンネル酸化物として参照される熱成長二酸化ケイ素)を
含むゲート・スタックにより取り囲まれ、次に電荷を記
憶可能な浮遊ゲート材料(例えばアモルファス・シリコ
ン、豊富なシリコンを含有する酸化物、シリコンの微結
晶(nano-crystals)、ゲルマニウム、または窒化物、
金属などの他の材料)が付着され、その次にゲート酸化
物として参照される第2の誘電層(例えば二酸化ケイ
素)が付着される。次に、例えばポリシリコンから成る
制御ゲートが、ゲート酸化物の周囲に形成される。
【0046】こうしたメモリ素子またはセルは、通常不
揮発性記憶装置として使用されるフラッシュ・メモリ・
セルのEEPROMとして使用され得る。本発明による
垂直メモリ・セルは、従来の浮遊ゲート・トランジスタ
よりも高速で、耐久性に優れている。その上、垂直メモ
リ・セルはDRAMタイプのセルとしても使用され得
る。すなわち、DRAMアプリケーションでは、垂直メ
モリ・セルが従来のトランジスタとコンデンサの組み合
わせセルを置換する。従って、垂直メモリ・セルは、E
EPROMまたはDRAMアプリケーションのいずれに
も使用され得る。
【0047】トンネル酸化物及び浮遊ゲートを省くと、
ゲート酸化物及び制御ゲートを含むゲート・スタックが
形成され得る。その結果、コンデンサと共に使用され、
メモリ・セルを形成する垂直トランジスタが生成され
る。コンデンサは、スタックまたはトレンチ・コンデン
サであり得る。こうしたメモリ・セルは、例えばDRA
Mアプリケーションに使用され、そこでは電荷がコンデ
ンサに記憶される。この場合、垂直トランジスタはスイ
ッチまたは伝達素子として作用し、書込み及び読出し動
作のために電荷をアクセスする。
【0048】ゲート・スタックは、各ピラーの上部及び
底部における2つの高濃度添加領域の間に伸びる。導電
性のゲート材料(例えばケイ化された、またはケイ化さ
れない、高濃度添加のポリシリコン)がアレイ上に付着
され、ピラーをアレイの各行(すなわちワードライン)
に沿って、ビットライン方向に垂直に接続する。このポ
リシリコンは制御ゲートである。
【0049】ワードライン方向のピラー周囲の制御ゲー
トまたはワードライン(ワードライン・ピラー)が分離
され、2つのワードラインまたは制御ゲートを形成す
る。これはトレンチを1方向にエッチングし(ビットラ
イン・トレンチ)、それらを所望の(例えば絶縁性の)
材料により充填することにより達成される。次に、ビッ
トライン・トレンチに直交するワードライン・トレンチ
がエッチングされ、ポリシリコンがウエハ上に付着され
る。エッチング工程は、ピラーの上部及びワードライン
・トレンチの底部のポリシリコンを切り離す。この結
果、2つの別々のワードライン制御ゲートが、各ピラー
の反対側に生成される。これは1ピラーにつき、2つの
トランジスタを形成する。浮遊ゲートが形成される場合
には、ピラー間のエッチングは、浮遊ゲートを分離する
ために実施される。これは1ピラーにつき、2つの浮遊
ゲートを生成する。
【0050】1ピラーにつき、記憶用の浮遊ゲートを有
する2つのトランジスタを有することにより、アレイ密
度が増加し、2F2のサイズを有するセルが形成され
る。ここでFは、従来のリソグラフィを用いて獲得可能
な最小形状サイズである。F×Fのピラー・サイズを有
することに加え、ピラーが互いに距離Fだけ分離され
る。ワードライン間の追加の間隔が必要とされない。
【0051】浮遊ゲートがなく、スタックまたはトレン
チ・コンデンサが形成されるDRAMセルでは、真の4
F平方セルが達成され、ワードライン静電容量及びビッ
トライン抵抗が低減される。2つのトランジスタの下方
に、スタックまたはトレンチ・コンデンサが、各ピラー
の底面上または周囲に形成される場合、2F2のセル・
サイズが達成される。
【0052】
【発明の実施の形態】
4F2メモリ・セル:図8は、本発明の1実施例による
メモリ・セル205のアレイ200を示す。例えば、メ
モリ・セル205はMOSFETにもとづく。アレイ2
00は自己整合型の浅いトレンチ210を有し、これは
異なるビットライン220の自己整合型ソース215を
孤立させ、分離する。アレイ200及びそれを形成する
方法は、セル面積を増加することなしに、リソグラフィ
式ソース分離に伴う困難を回避する。分離されたトレン
チ210は、ビットライン・トレンチとして参照され、
これはビットライン220に平行であり、ワードライン
225に直交である。
【0053】アレイ構造200は所与のビットライン2
20に沿って、共通のソース215を保持するが、隣接
ビットライン220上では別々のソース215を有す
る。各セル205のソース215は自己整合される。従
って、追加のマスキング工程が必要とされず、素子の振
る舞いを悪化させる位置不整合の可能性がない。更に、
アレイ200のエッジに沿うプレーナ型周辺支持回路素
子も、同一の浅いトレンチのエッチング工程を用いて分
離でき、プロセス全体を簡素化し得る。
【0054】各メモリ・セル205は垂直トランジスタ
であり、基板235上で上方に伸びるピラー230を有
する。基板はシリコン(Si)などの単結晶半導体基板
であり、例えばPタイプの材料により添加(ドープ)さ
れ得る。各ピラー230の上下の領域は、例えばNタイ
プの材料により高濃度に添加され、それぞれドレイン領
域240及びソース領域215を形成する。ドレイン2
40とソース215との間の各ピラー230の中央領域
は、通常、Pタイプ材料により少量添加され、Nタイプ
のソース領域とドレイン領域との間で、MOSFETチ
ャネルとして作用する。
【0055】図8はまた上部マスク層245を示し、こ
れはドレイン240上に形成されるSiN層245など
である。上部マスク層245は、ピラー230を形成す
るために使用される。各ピラー230はワードライン2
25に沿って、F×Fの寸法を有する。隣接するピラー
は、ワードライン225に沿って距離Fだけ、またビッ
トライン220に沿って距離F+Δだけ分離される。こ
こでΔは約0.2Fである。
【0056】図9は、誘電体充填250、化学研磨、及
びエッチバック後のアレイ200を示す。例えば、トレ
ンチ210を充填するために使用される誘電体250
は、シリコンの酸化物などの酸化物である。各ピラー2
30の外側表面は、ワードライン225として作用する
制御ゲート275(図10)を有する。ドレイン240
はビットライン220として作用し、ソース215は埋
め込みビットラインとして作用する。
【0057】図10及び図11は、それぞれワードライ
ン方向312及びビットライン方向314に沿うメモリ
・セル205の断面図を示す。図10に示されるよう
に、ソース215は完全に自己整合され、完全にピラー
230の下方の領域を充填する。更に、ソース215は
浅いトレンチ210により、異なるビットラインのMO
SFETのソースから分離される。
【0058】ソース215は素子ピラーの下方に完全に
自己整合されるので、ビットライン220間で、ソース
とゲートとのオーバラップが小さくなる。このことはア
レイ200の全体の静電容量を低減する。
【0059】ゲート領域はピラー230の側壁上に、ピ
ラーの中央領域すなわちソース215とドレイン240
との間に形成される。ゲート領域は、ソース領域215
とドレイン領域240との間の抵抗を制御する。ゲート
領域はまた、ピラー230の少なくとも1つの側壁上
に、ピラーの中央領域に形成され得る。或いは、ゲート
領域は、ピラーを取り巻く取り巻きゲートを形成するよ
うに、全てのピラー側壁上に、ピラーの中央領域に形成
することもできる。
【0060】図示のように、ゲート領域は、ピラー23
0の周囲に形成されるトンネル酸化物260、及びその
上に形成される第1のゲート電極を含み、後者は全側面
上で隔離され、浮遊ゲート265を形成する。浮遊ゲー
トを有する垂直MOSFET205は、メモリ・アプリ
ケーションのために使用され得る。ゲート酸化物270
は、浮遊ゲート265を制御ゲート275から分離す
る。制御ゲート275はワードライン225として作用
する。例えば、浮遊ゲート265及び制御ゲート275
は、ポリシリコンである。
【0061】図11に示されるように、ソース215は
所与のビットラインに沿って連続的である。トレンチ2
10(図8乃至図10)を充填するために使用される酸
化物250はまた、追加の処理工程なしに、ビットライ
ン方向314に沿って、必要なスペーサ領域280を形
成する。ソース/ゲート間の短絡を阻止することに加え
て、スペーサ280は、ソース/ゲート間のオーバラッ
プ静電容量を低減する。
【0062】ピラー230の下にソースを配置すること
はまた、取り巻きゲートを有する浮遊体MOSFETを
生成する。これはD.J.Frank、S.E.Laux、及びM.
V.Fischettiにより、"Monte Carlo simulation of a 3
0nm dual gate MOSFET:How short can Si go?"、Inte
r.Electron Devices Meeting、1992、p.533でシミュ
レートされた2重ゲートMOSFET構造に類似する。
これらのシミュレーションでは、2重ゲートMOSFE
Tが、MOSFET設計よりも、短いゲート長に対する
より大きなスケーラビリティを提供することが示されて
いる。30nm程度の短い有効ゲート長を有する素子
は、優れた振る舞いの特性を有することがシミュレート
され、また示されている。2重(または取り巻き)ゲー
ト構造により提供される改善されたゲート制御は、しき
い値ロールオフやドレイン誘起による障壁低下を含む、
有害な短チャネル効果の発生を防止する。
【0063】自己整合トレンチ分離を有するアレイ20
0を形成する方法は、次に示す工程を含む。
【0064】I.図12、すなわちワードライン方向3
12に沿う断面図に示されるように、ソース領域215
及びドレイン領域240が、基板235をイオン310
のブランケット打ち込みに晒すことにより、形成され
る。ここでソース打ち込み215は約350nmの深さ
の深い打ち込みである。必要に応じて、フォトレジスト
・マスクが、プレーナ型周辺支持回路素子が形成され得
るエッジ領域を保護するために、この工程の間に使用さ
れる。或いは、エピタキシャル成長が、ソース領域21
5及びドレイン領域240を形成するために使用され得
る。
【0065】II.図13に示されるように、窒化物マ
スクなどのマスク290が、打ち込み済みウエハまたは
基板235にわたって付着され、アレイ領域にわたりビ
ットライン方向314に平行に、平行ラインにパターニ
ングされる。これらの窒化物ライン290は幅Fを有
し、互いに間隔Fだけ分離される。窒化物ライン290
はビットラインに沿って、垂直MOS素子のピラーを定
義する。
【0066】III.約300nm〜500nmの深さ
315を有する浅いトレンチ210が、窒化物ライン2
90間の基板235をエッチングすることにより形成さ
れる。こうしたエッチングには、例えばリアクティブ・
イオン・エッチング(RIE)などが含まれる。エッチ
ングの深さ315は、深いソース打ち込み215の広が
りの合計よりもちょっと大きい。この浅いトレンチ21
0は、後の続くエッチング工程(V)において、隣接ビ
ットライン間のソース215を分離するように更に深く
エッチングされる。
【0067】IV.図14に示されるように、窒化物ラ
インまたはストリップ290が、ビットラインに沿っ
て、窒化物領域245を形成するようにパターニングさ
れる。各窒化物領域245は、F×Fの寸法を有する正
方形であり、ビットライン方向314に沿って、隣接す
る窒化物領域245から長さF+Δだけ分離される。便
宜上、図14では1つの窒化物領域245だけが示され
る。ビットライン方向314に沿う窒化物領域245間
の間隔F+Δは、ゲートがワードライン間で短絡するこ
とを防止するために、ワードライン方向312に沿う間
隔Fよりも大きい。これは図8にも示される。
【0068】V.図8に戻り、別のエッチング工程、例
えばRIEが最終ピラー形状を形成するために実施され
る。このエッチング深さ320は、約350nm〜50
0nmであり、ビットライン220に沿うピラー230
間のプラトー(平坦領域)325上の深い打ち込み済み
ソース領域215にちょうど達するように設定される。
この第2のエッチングは、ビットライン220間に配置
されるトレンチ210を、約700nm〜1μmの深さ
にする。深いビットライン・トレンチ210は、ソース
215をワードライン方向312に切り離す。
【0069】工程III及び工程Vによるこの2工程エ
ッチング・プロセスは、正方形ピラーを形成し、これは
単一のエッチング・プロセスにより形成され得る円形ピ
ラーに比較して、有利である。更に、2工程エッチング
・プロセスは、ビットライン220間に配置される列ま
たはビットライン・トレンチ210、及びワードライン
225間に配置される行またはワードライン・トレンチ
430の異なる深さにより、ピラーの高さが行列で異な
ることを可能にする。
【0070】2工程エッチング・プロセスは、埋め込み
ソース領域215のアレイ列に沿って(ビットライン方
向)、連続性を維持する他に、図16に関連して述べら
れる追加のストラッピング材料460の連続性も維持す
る。このことはソース領域215を、セル・アクセスの
ための埋め込みビットラインとして使用することを可能
にする。
【0071】ソース領域はピラーの形成以前に打ち込ま
れるので、ソース領域はピラーのフットプリント全体を
占有する。これはピラー本体を下方の基板235から分
離し、浮遊体トランジスタを形成する。後述される別の
実施例では、図20に示されるように、ピラー本体が下
方の基板235と接触するように維持され、ソース領域
405が、列トレンチ210の側壁部分に並ぶ材料46
0からの添加剤(ドーパント)の外方拡散により形成さ
れる。或いは、ソース領域405はピラー形成後に形成
される。
【0072】VI.図9に戻り、全てのトレンチが、例
えば酸化物などの、絶縁または誘電材料250により充
填される。次に、ウエハが、例えば化学研磨により平坦
化され、平坦な表面が達成される。この時点で、ウエハ
の表面は、酸化物250により囲まれる各ピラー230
の上部に、窒化物245のアイランドを含む。
【0073】VII.最終エッチング工程、例えばRI
Eが実施され、ゲート・スタック形成に先立ち、ピラー
壁を露出する。ここでこの工程は酸化物をエッチングす
るだけで、シリコンはエッチングしない。エッチングは
ビットライン220に沿うピラー230間で、Siプラ
トー325(図8)の表面から約30nm〜40nmの
ところで停止するように、調整される。図9乃至図11
に示されるように、酸化物層250は、約30nm〜4
0nmの厚さ330を有するスペーサ280として作用
する。
【0074】スペーサ280は、ゲート(図10及び図
11に示される浮遊ゲート265及び制御ゲート275
の両方)を、ソース打ち込み領域215から分離する。
これはゲート265、275がソース215と短絡する
ことを防止する。このスペーサ280の厚さ330は、
ゲート/ソース間オーバラップ静電容量を最小にするよ
うに選択される。
【0075】VIII.ピラー側壁上の残りの酸化物が
除去され、図9に示されるアレイ200が生成される。
この時点で、ピラー230及びソース/ドレイン領域2
15、240がアニールされ、従来の浮遊ゲート・プロ
セスが実施され、素子が仕上げられる。後述のように、
最終素子の断面図が、図10及び図11に示される。
【0076】次に、ゲート構造がピラー230の周囲に
形成される。ゲート構造の形成は、ピラーの1つの側壁
上若しくは少なくとも2つの側壁上、または全ての側壁
上の、ソース領域215とドレイン領域240との間の
ピラー中央領域にわたり、ゲート領域を形成する工程を
含む。
【0077】図10及び図11に示されるように、ゲー
ト領域の形成は、ピラーの中央領域の側壁上に、トンネ
ル酸化物260を形成する工程と、トンネル酸化物上
に、浮遊ゲートを形成するために絶縁される第1のゲー
ト265を形成する工程と、浮遊ゲート265上にゲー
ト酸化物270を形成する工程と、ゲート酸化物270
上に制御ゲート275を形成する工程とを含む。例え
ば、トンネル酸化物260及びゲート酸化物270は、
熱的に成長され得る二酸化ケイ素であり、浮遊ゲート2
65及び制御ゲート275は導電材料であり、例えばケ
イ化された、またはケイ化されない、高濃度に添加され
たポリシリコンなどである。
【0078】図25及び図26は、本発明の別の実施例
に従う、それぞれワードライン方向312及びビットラ
イン方向314に沿うメモリ・セル400の断面図を示
し、メモリ・セルは、例えばEEPROMとして使用さ
れる浮遊ゲート垂直MOSFETである。EEPROM
400は、ソース405がピラー230の本体を下方の
基板235から分離しない以外は、図10及び図11に
示されるEPROM205に類似する。ピラー230の
本体は、ソース領域405とドレイン領域240との間
のピラー230の中央部分である。ピラー本体と下方の
基板との間の連続性が、ピラー本体内での電荷蓄積を阻
止する。もちろん、ソースがピラー230の下方に完全
に形成されるまで、ソース外方拡散が継続されてもよ
く、ピラー本体を下方の基板235から分離し、浮遊ピ
ラー本体を形成する。
【0079】ソース405はソース材料460からの外
方拡散により形成される。ソース材料460はポリシリ
コンまたは別の高電導材料であり、埋め込みストラップ
として作用し、拡散ソース領域405の抵抗を低減す
る。或いは、ソース材料460が多量添加酸化物、砒素
ガラス(ASG)、または好適な材料でもよく、ソース
領域405を形成後、除去されてもよい。
【0080】図15及び図16は、自己整合型ソース拡
散及び分離プロセスにより形成される浮遊ゲートMOS
FETなどの、垂直メモリ素子400のアレイ420を
示す。図9及び図23に示される分離酸化物250は、
図15及び図16では便宜上省かれているが、通常、全
てのピラーとトレンチとの間の開放領域を充填する。
【0081】図15は、各アレイ列またはビットライン
220が、共通の自己整合型拡散ソース領域405を有
するアレイ420を示す。埋め込みビットライン220
がもっぱらソース材料460(図16)からの外方拡散
により形成され、ソース材料はソース405の形成後に
除去され得る。図16は、多量添加ポリシリコンなどか
ら成るソース材料埋め込み"ストラップ"460を示す。
これはソース外方拡散後に決まった位置に残され、埋め
込みビットライン220(またはソース405)の抵抗
を低減する。
【0082】図15及び図16では、ピラー230の正
方形状は、前述の2工程エッチング・プロセスによる。
トランジスタ・ピラーの本体は、依然として基板235
に接触している。なぜなら、ソース外方拡散405が、
各ピラー230の反対側からのソース領域405の接合
を防止するように、制限されたからである。浮遊体トラ
ンジスタ、すなわちピラーの本体が下方の基板235か
ら分離されるトランジスタが所望される場合、ソース材
料460(図16)からの追加の外方拡散のために、ア
ニーリングが長時間実施され、ピラーの反対側からのソ
ース領域405が互いに接触する。或いは、図12に関
連して上述されたように、ソース打ち込みがピラーを形
成するアレイ形成以前に実施することもできる。
【0083】ここで浮遊ピラー本体は、トランジスタ内
の電荷蓄積のために、多くのアプリケーションにおいて
好適ではないが、これはドレイン誘起による障壁低下
(DIBL)が少なくなるなどの利点を有し、一部のア
プリケーションにおいて欠点を相殺し得る。
【0084】図15及び図16では、隣接ビットライン
220間のソース拡散領域405が、エッチングにより
更に深いトレンチ210を形成することにより、互いに
分離される。これらのトレンチはビットライン220間
に存在し、ビットライン・トレンチまたは列トレンチと
して参照される。列トレンチ210は、ワードライン2
25間に配置されるトレンチ430(ワードライン・ト
レンチまたは行トレンチとして参照される)よりも深く
エッチングされる。必要に応じて、共通のソース(すな
わち、全てのワードライン及びビットラインに共通のソ
ース)が、ソース形成以前に、両方のトレンチ210及
び430を同一の深さにエッチングすることにより、達
成され得る。
【0085】図9乃至図11と同様に、絶縁体250が
付着され、エッチングされて、埋め込みビットライン2
20をワードライン225から分離するスペーサ280
が形成される。スペーサ280は図23に示される。前
述のように、ドレイン240は各ピラー230の上部に
形成される。更に、図10及び図11に関連して述べら
れたように、ゲート構造が各ピラー230の周囲に形成
され、制御ゲート275はワードライン225として作
用する。ゲート構造は、トンネル酸化物260、浮遊ゲ
ート265、ゲート酸化物270、及び制御ゲート27
5を含み得る。
【0086】図8に関連して上述されたように、隣接す
るアレイ行またはワードライン225を分離するため
に、リソグラフィが必要とされない。これはワードライ
ン225間の間隔F+Δが、アレイ列またはビットライ
ン220間の間隔Fよりも大きいからである。
【0087】図15及び図16のアレイ420を形成す
るプロセス工程は、図8及び図9のアレイに関連して述
べられたプロセス工程と類似である。これらのプロセス
工程は、次の工程を含む。
【0088】(a)図13に示され、以前のプロセスの
工程IIで述べたように、窒化物290が基板235上
に付着され、パターニングされて、ビットラインに沿っ
て平行なラインを形成する。窒化物ストリップ290の
各々は幅Fを有し、互いに距離Fだけ分離される。図1
7及び図18に示されるように、薄いパッド酸化物層4
50が、窒化物層290を形成する以前に基板235上
に形成され得る。例えば、窒化物層290は約500n
mの厚さを有し、パッド酸化物層450は約25nmの
厚さを有する。
【0089】(b)以前のプロセスの工程IIIと同
様、窒化物ストリップ290間に配置される基板235
の露出部分が、例えばRIEによりエッチングされ、窒
化物ライン290間に浅いビットライン・トレンチ21
0が形成される。これが図13及び図17に示される。
エッチングの深さ455は、期待されるドレイン打ち込
み深さ、所望ゲート長、及び埋め込みビットライン拡散
深さを含むように、十分に深い。例えば、トレンチ21
0の深さ455は約700nmである。
【0090】(c)図17に示されるように、ソース外
方拡散材料460がウエハ上に付着され、トレンチ21
0の側壁に並ぶ。図17及び図18は、それぞれ、図1
3に類似の構造のワードライン方向312及びビットラ
イン方向314に沿う断面図であり、これは浅いビット
ライン・トレンチ210内に、ソース外方拡散材料46
0を形成し、凹所を設けた後の状態を示す。図17及び
図18はまた、基板235上に形成されるパッド酸化物
層450及び窒化物層290を示す。
【0091】基板がPタイプの実施例では、ソース及び
ドレインがNタイプ材料により添加される。例えば、ソ
ースを形成する外方拡散後に、ソース外方拡散材料46
0が除去される場合、ソース外方拡散材料460は砒素
ガラス(ASG)である。
【0092】ソース外方拡散材料460が除去されず、
埋め込みストラップ・ラインとして作用するように取り
残される場合、ソース外方拡散材料460は、例えば高
濃度添加Nタイプ・ポリシリコンである。このポリシリ
コン層460が次にエッチバックされて、トレンチ21
0の中に引き込むように形成され、高さ462を有する
側壁構造を取り残す。この側壁構造はトレンチの側壁に
約250nmの高さに伸びる。このエッチバックが、残
りのポリシリコンをエッチングによる損傷から保護する
ためにフォトレジストを用いて実施される場合、ポリシ
リコンは各トレンチ210の底面にも残される。
【0093】(d)ポリシリコン460のエッチバック
後、ソース領域の外方拡散を開始するために、ウエハが
アニーリングされる。これはソース分離以前に、ポリシ
リコン460または他のソース材料が除去される場合
に、必要とされる。しかしながら、ポリシリコン460
が決まった位置に取り残される場合、アニーリングは必
要とされない。なぜなら、続く高温プロセスが拡散を生
じるからである。外方拡散されたソース領域405が、
図19のアレイ上面図、及び図20のワードライン方向
312に沿う断面図に示される。
【0094】(e)図19に示されるように、窒化物ラ
イン290をパターニングし、窒化物アイランド245
を形成することにより、ピラーの画定が完成され、ワー
ドラインが形成される。これらのアイランド245は、
トレンチ210に垂直な幅Fを有するマスクラインを用
いて形成される。その結果、F×Fの寸法を有する正方
形の窒化物アイランド245が形成される。ワードライ
ン間の間隔はF+Δであり、ここでΔは約0.2Fであ
る。追加の間隔Δは、追加のリソグラフィなしに、ゲー
トがワードライン間で短絡することを防止する。
【0095】(f)図19乃至図22に示されるよう
に、第2のRIE工程が実施され、正方形の窒化物アイ
ランド245をマスクとして使用することにより、最終
ピラー形状をエッチングする。図20及び図21に示さ
れるこのエッチングの深さ470は、各ビットラインに
沿うピラー230間のプラトー475(図21)上の拡
散ソース領域にちょうど達するように設定される。例え
ば、このエッチングの深さ470は約600nmであ
る。
【0096】図20に示されるように、このエッチング
は、パッド酸化物ストリップ450及び窒化物ストリッ
プ290(図17及び図18)から、パッド酸化物アイ
ランド472及び窒化物アイランド245を形成する。
更に、エッチングはポリシリコン460を掘り下げ、ビ
ットライン・トレンチ210の底面からポリシリコン4
60を除去する。ビットライン・トレンチ210の深さ
は、この第2のエッチング工程から生じる追加の深さ4
70により増加する。これは(ワードライン方向312
に沿う)ビットライン間で、ソース405を切り離す。
【0097】2度のエッチング工程(b)及び(f)
は、単一エッチングによるピラー形成工程により形成さ
れる、より丸いエッジとは対照的に、正方形のエッジを
有するピラーを形成する。更に、2度のピラー・エッチ
ング形成プロセスは、直交するトレンチ210、430
の異なる深さにより(図15)、隣接するピラー側壁に
対して、異なる高さを可能にする。
【0098】図22は、プロセスのこのステージにおけ
る、図20及び図21に関連付けられるアレイ420の
3次元図を示す。
【0099】(g)図23を参照すると、全てのトレン
チが酸化物250または他の好適な分離材料により充填
され、ウエハが化学研磨されて、平らな表面が達成され
る。この時点で、ウエハの表面は、酸化物250に囲ま
れる各ピラーの上部に、窒化物245のアイランドを含
む。
【0100】(h)図23に示されるように、ゲート・
スタックの形成以前に、ピラー壁を露出するために、別
のRIEが実施される。ここで、この工程は酸化物をエ
ッチングするだけで、シリコンはエッチングしない。エ
ッチングは、ビットライン220に沿うピラー間に配置
されるSiプラトー上の、所望の距離330で停止する
ように、調整される。酸化物層250は、続いて形成さ
れるポリシリコン・ゲートまたはワードラインを、ソー
ス領域405から分離するスペーサ280として作用す
る。これはゲートがソース405と短絡することを防止
する。
【0101】この層の厚さ330は、ゲート/ソース間
のオーバラップ静電容量を最小化する一方、アンダラッ
プの発生を許可しないように選択され、所与の素子設計
におけるソース外方拡散の量により決定される。例え
ば、厚さ330は約30nm〜40nmである。工程
(e)乃至(h)は、図8、図9及び図14に関連して
上述されたプロセスの、工程IV乃至VIIに類似す
る。
【0102】工程VIIIから始まり前述したように、
ゲート・スタックは、ピラー側壁上の残りの酸化物の除
去後に、形成される。特に、続く工程はゲート・スタッ
クを形成し、図15及び図16に示されるアレイ420
の形成を完成する。
【0103】(i)図24乃至図26に示されるよう
に、ゲート・スタックが分離酸化物250上の、露出さ
れたピラー上に形成される。成長されるトンネル酸化物
として参照される初期誘電層260、例えば熱的に成長
される二酸化ケイ素が成長され、続いて電荷を記憶でき
る浮遊ゲート材料265が形成される。例えば、浮遊ゲ
ート材料265は、アモルファス・シリコン、豊富なシ
リコンを含有する酸化物、シリコンの微結晶、ゲルマニ
ウム、窒化物、金属または他の好適な材料である。分離
のために、浮遊ゲート265は、第2の誘電層の付着以
前に、RIEエッチングにより、各ピラーの周囲に側壁
として形成される。例えば、第2の誘電層として二酸化
ケイ素が付着され、これは制御酸化物またはゲート酸化
物270として参照される。
【0104】(j)次に、制御ゲート275が導電性の
ゲート材料、例えばケイ化された、またはケイ化されな
い、高濃度添加されたNタイプ・ポリシリコンを用いて
形成される。導電性のゲート材料は、0.5Fから以前
に付着された浮遊ゲート・スタック層260、265及
び270の厚さを差し引いた値より、多少大きい厚さに
付着される。これはポリシリコン制御ゲート275が、
ワードラインに沿う素子間では短絡されるが(連続的な
電気接続を形成する)、ビットラインに沿って分離され
ることを保証する。
【0105】ワードライン・トレンチの追加の幅Δによ
り、ビットライン方向に沿うピラー間が幅F+Δを有す
ることにより、ワードライン・トレンチの底面に形成さ
れる幅Δのポリシリコンが、露出されて残される。これ
は、ワードライン・トレンチの側壁上に形成される約
0.5Fの厚さのポリシリコン275が、距離Δだけ分
離されて維持されるからである。
【0106】ポリシリコン275をエッチングすること
により、ピラーの上部からポリシリコン275を除去す
る。更に、このエッチングは、ワードライン・トレンチ
の底面において露出された、幅Δのポリシリコンを除去
する。ワードライン・トレンチの底面において除去され
たポリシリコンが、図26に破線を有する領域277と
して示される。従って、隣接ワードラインの底面接続が
除去され、結果的に隣接ワードラインが分離される。
【0107】追加の間隔Δだけ、リソグラフィを要求す
ることなしに、このRIE工程により、隣接ワードライ
ン275が互いに分離または孤立される。
【0108】図24は、アレイ420の上面図を示す。
距離Δだけ分離されるワードラインを形成するポリシリ
コン制御ゲート275の間に、交互のストラップ460
及び基板領域235が示される。図24では、酸化物層
250またはスペーサ280(図23参照)が便宜上省
略されており、これは通常、ワードラインまたは制御ゲ
ート275間に配置される交互のストラップ460及び
基板領域235を覆う。
【0109】(k)図25及び図26に示されるよう
に、ゲート・スタックの全ての層がRIEエッチングさ
れる。これは隣接ワードラインを距離Δだけ分離または
孤立する(図26)。ピラーが両方向に等間隔に隔てら
れる場合、追加のマスクが制御ゲート材料275を所望
の方向に分離するために使用される。
【0110】(l)図24乃至図26に示されるよう
に、素子形成を完成するために、ピラー230の上部に
配置される窒化物アイランド245(図23)が除去さ
れ、ドレイン打ち込み240が実施される。図24にお
いて、ソースまたは埋め込み拡散ビットライン405に
平行な破線490は、製造工程の後半の間に形成され
る、ピラー230の上部を接続する金属ビットラインを
表す。金属ビットライン490は図15及び図16にも
示される。
【0111】上述のソース分離及び一般メモリ・セル構
造は、揮発性及び不揮発性メモリ素子の両方に適用可能
である。浮遊ゲート・スタックの構造は、メモリ素子機
能を大方決定する。更に、非常に多数の異なるゲート構
造が、多くの異なる用途において、基本垂直セルと容易
に集積され得る。
【0112】連続膜浮遊ゲート265(例えばアモルフ
ァス・シリコン)を薄いトンネル酸化物260と一緒に
有する上述のメモリ・セルは、高速の書込み/消去時間
を可能にするが、記憶保存時間が短い。こうしたメモリ
・セルは揮発性メモリ・アプリケーションに有用であ
る。薄いトンネル酸化物260は、電子の直接トンネリ
ングを可能にする。
【0113】トンネル酸化物260の厚さを増加する
と、保存時間は増加するが、高い消費電力及び(また
は)低速の書込み/消去時間の犠牲を払い、動作サイク
ルが遅くなる。こうしたメモリ・セルは、不揮発性の読
出し専用メモリに有用である。保存時間はまた、薄いト
ンネル酸化物260を有する場合にも、不連続の浮遊ゲ
ート膜、例えばゲート酸化物270に埋め込まれるシリ
コン微結晶を形成することにより、増加され得る。この
場合、低い消費電力及び速い動作サイクルが維持され、
消去時間が増加する。こうしたセルは、頻繁な再書込み
を要求する不揮発性メモリに有用である。
【0114】トンネル酸化物260及びゲート酸化物2
70の相対的厚さは変化し得る。例えば、トンネル酸化
物260はゲート酸化物270よりも厚く形成され得
る。これは浮遊ゲート265と半導体ピラーとの間では
なく、浮遊ゲートと制御ゲートとの間で、書込み/消去
動作のためのトンネリングの発生を可能にする。或い
は、両方の酸化物260、270が類似の厚さを有し得
る。
【0115】上述のソース拡散及び自己整合型分離技術
により形成されるセルなどの、上述のメモリ素子は、ギ
ガビット・メモリ・アプリケーションにおいて好適な正
方形のアレイ内に、垂直浮遊ゲートMOS素子の非常に
密なパッキングを可能にする。隣接ビットライン間のセ
ル(またはソース)分離が、上述の2工程自己整合型分
離プロセスにより達成される。
【0116】従来の垂直メモリ及びそれらの形成方法に
比較して、本発明の方法はセル・サイズを増加すること
なく、ビットライン間のソース領域を分離する。その結
果、アレイは分離された4F平方のセルを有することに
なる。ソース領域の分離は、個々のセルがアドレス指定
され、直接トンネリングを介して書込まれることを可能
にする。
【0117】ソース領域を分離することにより可能にな
る追加の柔軟性は、セルが通常の不揮発性メモリ素子
(EPROM、EEPROM、またはフラッシュEEP
ROM)としてだけではなく、揮発性(DRAM)アプ
リケーションにおいても使用されることを可能にする。
更に、ソース拡散の深さを制御することにより、各ピラ
ー上に浮遊体垂直トランジスタを形成するか、或いはト
ランジスタ本体と基板との間の接触を維持することが可
能である。更に、本方法の自己整合型の性質は、取り巻
きゲート型の垂直MOSFETに対する、確固たる簡素
化されたプロセス・フロー、並びにプレーナ型周辺支持
回路素子との比較的容易な集積化を可能にする。本発明
のメモリ素子は、30nmのゲート長まで、短チャネル
効果に対する優れた耐性を有する。
【0118】リソグラフィによる位置合わせに頼る従来
の分離技術は、大きなメモリ・セル・サイズになる。し
かしながら、本発明のメモリ素子及びプロセスは、ほぼ
4F2のセル・サイズを維持し、従ってリソグラフィを
用いて可能な、最も高密度のメモリ・セルを達成する。
複雑なサブ・リソグラフィック工程が回避される。本発
明のメモリ素子及び自己整合型分離技術はまた、垂直素
子の大きなアレイを要求する任意のアプリケーションに
使用され得る。これは特に、素子のソースが各行または
列に沿って共通の場合に当てはまる。
【0119】特殊なアプリケーションにおいては、素子
のゲート、ドレイン、またはソースをも個々に接触させ
るために、一方向のまたは別の方向の素子間間隔を増加
することが必要になることが起こり得る。しかしなが
ら、従来のセルでは、コンタクト形成により、少なくと
も相応するサイズの増加が発生する。本発明のセル及び
それを形成する方法は、個々のコンタクトのために、追
加のスペースまたは位置合わせを要求しないので、結果
のセルは常に最小可能面積を消費し、従って最大の記憶
密度を可能にする。
【0120】記憶密度の利点に加え、本発明のプロセス
は、浮遊体及び取り巻きゲートを有する垂直MOSFE
Tを形成する単純な方法を提供する。これらの素子は、
非常に短いチャネル長に縮小化するのに好適であるの
で、本発明のメモリ・セル設計及びプロセスは、高性能
MOSアプリケーションに有用である。
【0121】スタック・コンデンサを有するメモリ素
子:図27は、本発明の別の実施例に従うアレイ500
を示す。図5に示されるように、1トランジスタ、1コ
ンデンサによるDRAMセル100として使用するため
に、スタック・コンデンサが、図27のアレイ500内
に示される各ピラー230の上部に追加される。アレイ
500は、図15乃至図23に関連して上述された同一
の工程を用いて形成される。或いは、アレイ500は、
図8乃至図14に関連して述べられた工程を用いて形成
することもできる。アレイ500は以前の実施例とは異
なる。なぜなら、トンネル酸化物及び浮遊ゲート(図2
5及び図26の260、265)が、必要とされないか
らである。従って、ゲート酸化物270だけがピラーの
周囲に形成され、続いてゲート275が形成される。
【0122】前述のように、ポリシリコン・ストラップ
460は残されてもよいし、第2のエッチング工程の前
または後に除去されてもよい。この第2のエッチング工
程は、ワードライン225間にワードライン・トレンチ
430を形成し、第1のエッチングによりビットライン
220間に形成されるビットライン・トレンチ210を
深める。
【0123】図28は、第2のエッチング以前にストラ
ップ460が除去されたアレイ510を示す。アレイ5
10は、図8に関連して上述したように列またはビット
・トレンチ210をエッチングすることにより、形成さ
れる。ドレイン240は、SiNアイランド245をパ
ターニングし、ピラーを形成する以前に、打ち込まれ得
る。或いは、ドレイン240が、図25及び図26に関
連して述べられたように、後のステージで形成され得
る。
【0124】ここでDRAMアプリケーションにおいて
は、図5に示されるFET105のソース及びドレイン
が、使用に依存して、例えば読出しまたは書込み動作に
依存して、相互に互換である。単純化のため、集積化さ
れるコンデンサを有する垂直トランジスタの以下の論議
では、ピラーの上部添加領域がドレインとして参照さ
れ、下部添加領域がソースとして参照される。しかしな
がら、当業者には、各ピラーのソース及びドレインが相
互に互換であることが理解されよう。
【0125】図29に示されるように、ソース外方拡散
材料460がビットライン・トレンチ210内に形成さ
れる。例えば、ソース外方拡散材料460は砒素ガラス
(ASG)、高濃度添加酸化物、ポリシリコン、または
他の好適な材料である。次に、ASGがエッチバックさ
れ、ASGがビットライン・トレンチ210の下部側壁
及び底面に取り残される。ソース405は、ASG46
0から例えば砒素などの材料を外方拡散することにより
形成される。外方拡散はアニーリングにより達成され得
る。ソース外方拡散は、各ピラー下に配置されるソース
405がピラー230を下方の基板235から分離する
以前に、停止される。
【0126】図30に示されるように、ASG460を
除去後、第2のエッチングが実施される。第2のエッチ
ングは、ワードラインまたは行トレンチ430(図3
2)を形成し、ビットラインまたは列トレンチ210を
深める。図31乃至図32に示されるように、酸化物層
250などの絶縁層が、トレンチ210、430を充填
するために形成される。前述のように、酸化物の充填材
250が平坦化され、エッチングされて、トレンチ21
0、430が形成される。酸化物層250の上部分は酸
化物スペーサ280を形成する。ゲート酸化物270が
各ピラーの周囲に形成され、続いてゲート275が、例
えば高添加n+ポリシリコンにより形成される。
【0127】必要に応じて、浮遊ゲート及びトンネル酸
化物が、ゲート酸化物270及びゲート275の形成以
前に、ピラーの周囲に形成することもできる。ドレイン
240が窒化物アイランド245の形成以前に形成され
なかった場合には、ピラー上に配置される窒化物アイラ
ンド245の除去後に、ドレイン240が例えばNタイ
プ材料を打ち込むことにより形成される。
【0128】図33に示されるように、アレイ内の各ピ
ラー230のドレイン240上に、スタック・コンデン
サ520が形成される。スタック・コンデンサは、ドレ
イン240上の第1の電極525を形成することにより
形成される。第1の電極525は、図5に示される記憶
電極またはノード110として作用する。バリウム・ス
トロンチウム・プラチナ(BST)などの誘電体530
が、記憶電極525上に形成され、続いて第2の電極5
35が形成される。
【0129】第2の電極535は、図5に示される共通
電極またはプレート115として作用する。第1及び第
2の電極525、535は、例えば金属などの導電材料
から形成される。スタック・コンデンサ520が、垂直
トランジスタまたはFET自身の上部に直接形成され
る。これはメモリ・セルの横方向面積の拡大を阻止す
る。
【0130】図34及び図35に示されるように、記憶
電極525は各ピラーに専用であり、DRAMセルに電
荷を記憶するために使用される。第2の電極535はコ
ンデンサ・プレートとして作用し、全てのピラーに共通
に(図34)、または各ピラーに専用に接続される(図
35)。図35に示される後者の場合、専用のコンデン
サ・プレート535が第1の金属490により、所望さ
れるように、例えば共通の埋め込みビットラインに沿っ
て接続され得る。第1の金属490は、"補ビットライ
ン(bitline complement)"として作用する一方、対応
する埋め込みビットライン460は、"真ビットライン
(bitline true)"として作用する。
【0131】上述のように、DRAMアプリケーション
では、使用に応じて、FETのソース及びドレインが相
互に互換である。例えば、ピラー230の本体が下方の
基板235と連続的な、図33に示される構成では、埋
め込み拡散ラインが実際に、メモリ・セルの"ドレイン"
またはビットラインとして作用し、ピラーの上部の打ち
込みコンタクト240が、記憶コンデンサ520を充電
する"ソース"として作用する。記憶コンデンサ520を
有するこの実施例では、ピラーの本体または中央領域が
下方の基板235から分離される浮遊体設計は、望まし
くない。これはピラーの分離された本体内における電荷
蓄積に起因する本体充電効果による。下方の基板と連続
的なピラー本体を有することは、ピラー本体内における
電荷蓄積を防止し、電荷が記憶コンデンサ520内にの
み記憶される。
【0132】十分な電荷を記憶するために必要な高い静
電容量を獲得するために、例えばBSTなどの高誘電率
の材料がコンデンサ・スタック内で使用される。コンデ
ンサの面積を更に増加し、従って記憶容量を増加するた
めに、コンデンサ構造がバイア・ホール536内(図3
5)、または突出部537上(図34)に付着され、側
壁容量を利用することも可能である。この構造は、浮遊
ゲート構造を使用することなしに、図5の1トランジス
タ/1コンデンサDRAMセル100を最小面積で実現
する。
【0133】図27に戻り、垂直MOSFET素子の基
本アレイ500は、前述の自己整合型ソース拡散及び分
離技術により形成される。図27のこの3次元表現で
は、便宜上、分離酸化物250(図31)が省かれてい
るが、通常は全てのピラーとトレンチとの間の開放領域
を充填する。アレイ500は拡散された下方ビットライ
ン405上に、追加のポリシリコン・ストラップ460
を有する。ストラップ460はビットライン405の抵
抗を低減する。
【0134】トランジスタ・ピラーの本体は、依然下方
の基板235と接触している。これはピラー230の反
対側からの領域が互いに接触しないように、ソース外方
拡散405が制限されたことによる。必要に応じて、浮
遊体トランジスタが、より長時間のアニーリングによ
り、或いはアレイ形成以前の打ち込みにより、形成され
得る。更に、分離工程及びソース形成工程に関する前述
の他の全ての変更が、ここでは適用可能である。
【0135】各ピラー230が占める面積及びピラー間
の間隔は、4F平方を僅かに上回る。追加の面積は、ア
レイのワードラインをビットライン方向に沿って互いに
分離するために必要なΔによる。Δはリソグラフィック
公差が許容し得る程度に小さくできる。また、サブ・リ
ソグラフィック技術が使用される場合には、真に4F平
方の、またはそれより小さいセルを獲得することが可能
である。しかしながら、サブ・リソグラフィック技術の
使用は複雑且つ高価である。垂直設計の主な利点の1つ
は、サブ・リソグラフィック技術を使用することなく、
ほぼ4F平方のセル・サイズが獲得されることである。
【0136】別の利点は、ゲート長が全くセル面積と独
立であることである。従って、ウエハ上に追加の横方向
面積を占めることなく、長いチャネルのトランジスタ
が、単にピラーの高さを増加することにより、維持され
得る。これは特に、1トランジスタ/1コンデンサDR
AMセルにとって重要である。こうした設計は小型化を
受け入れる上に、所望のセル特性を維持する。
【0137】図34及び図35は、コンデンサ520の
2つの異なる設計を示す。ここでコンデンサ520は、
ほぼ4F平方の各ピラー及び隣接するピラー間間隔内に
完全に含まれるので、最小のセル・サイズが自動的に維
持され、サブ・リソグラフィ工程が必要とされない。コ
ンデンサ構造に対応して、幾つかの他の設計が可能であ
る。図34及び図35の2つの設計は、2つの機能的差
異を説明するために示されるものである。
【0138】図34に示されるコンデンサ設計では、コ
ンデンサ・プレート535が、アレイ内の全てのセルに
共通である。例えば、コンデンサ・プレート535は、
グラウンドなどの一定電圧に保持される。これは図7に
関連して上述したオープン・ビットライン構造150を
生成し、埋め込み拡散ソース405及び(または)ポリ
シリコン・ストラップ460がビットラインとして作用
し、ポリシリコン・ゲート275がワードラインとして
作用する。ここで、電荷は、各ピラー230に専用の記
憶電極または記憶ノード525に記憶されることに注目
されたい。類似例として、記憶電極または記憶ノード5
25は、図5に示される記憶ノード110である。
【0139】図34に示される実施例では、記憶電極5
25は絶縁層522により、ゲート275から分離され
る。ここで絶縁層522は、例えばシリコンの酸化物で
ある。絶縁層522は、各ゲート275上に、ピラー2
30の上部添加領域240間に形成される。絶縁層52
2は、記憶ノード525の形成以前に形成され得る。
【0140】各メモリ素子またはピラーに対する個々の
記憶ノード525、及び共通プレート535を有する代
わりに、各メモリ素子はそれ自身のプレート535及び
記憶ノード525を有してもよい。図35は、各セルが
個々の記憶プレート525及び対向する共通プレート5
35の両方を有するアレイを示す。これらのプレートは
各ピラーに専用である。プレート535は、図27の点
線490に類似の第1レベルの金属により、所望の構成
に一緒に接続され得る。
【0141】例えば、共通の拡散埋め込みビットライン
に沿うピラー上のコンデンサ520の全てのプレート5
35が、一緒に接続される。すなわち、金属ライン49
0が、図27に示されるビットライン220に平行に、
または図35に示される断面図の紙面に垂直な方向に走
る。埋め込みソース405または埋め込みストラップ4
60は、埋め込みビットラインとして作用する。
【0142】図35に示される実施例では、記憶ノード
525を形成する以前に、絶縁層538が上部添加領域
240間に形成される。絶縁層538は、ゲート275
上に広がり、バイア・ホール536を形成するための支
持層を提供するように、形作られる。バイア・ホール5
36内には、記憶ノード525が続いて形成される。
【0143】絶縁層538は、記憶ノード525を互い
に、及びゲート275から分離する。例えば、絶縁層5
38はシリコンの酸化物である。次に、誘電層530が
記憶ノード525上に形成され、続いて個々のプレート
535が形成される。プレート535は互いに分離さ
れ、それぞれの誘電層530内に閉じこめられる。
【0144】図35に示される構成では、埋め込みビッ
トライン460は"真ビットライン"であり、コンデンサ
520上に配置される金属ビットライン490は"補ビ
ットライン"である。図35に示される構造は、オープ
ン/折りたたみ式構造を生成し、真及び補のビットライ
ンの両方の電圧が変化する。
【0145】コンデンサ・プレート535が全てのセル
に共通である図34のオープン構造に比較して、図35
のオープン/折りたたみ式構造では、各セルが別々のコ
ンデンサ・プレート535を有する。オープン/折りた
たみ式構造では、別々のコンデンサ・プレート535が
一緒に接続される。図35のオープン/折りたたみ式構
造において、相互接続されるコンデンサ・プレート53
5は、ビットラインに平行であり、補ビットラインを形
成する。図51に関連して述べられる第3の構造は、折
りたたみ式構造として参照され、各セルを通過する2つ
のワードラインが、ピラーの周囲に互いの上に配置さ
れ、各セルにおいて一方のワードラインが能動的で、他
方は受動的である。
【0146】オープン/折りたたみ式構造は、コンデン
サに記憶される同一の電荷量に対して、2倍のセンス電
圧を提供する。このことは、特に小サイズへの小型化に
伴い、静電容量値が低下し続けるので、小電圧をセンス
する上で有利である。オープン/折りたたみ式構造12
0(図6)はまた、耐ノイズ性を向上させる。ノイズは
しばしば、図7の純粋にオープンなビットライン設計1
50にとって、欠点となる。オープン/折りたたみ式構
造については、T.Hamamoto、Y.Morooka、M.Asakur
a、及びH.ASICによる"Cell-plate-line and bit-line
complementarily-sensed(CBCS)architecture for ult
ra low-power non-destructive DRAMs"、1995、Symposi
um on VLSI Circuits Digest of Technical Papers、
p.79で論じられている(以下ではHamamotoとして参照
する)。
【0147】プレーナ技術を使用する従来の折りたたみ
式、またはオープン/折りたたみ式構造では、セル面積
が追加のワードライン(折りたたみ式構造内を通過する
ワードライン)により、或いは(オープン/折りたたみ
式構造における)別々のコンデンサ・プレート間の接続
により、増加される。本発明の垂直セルでは、受動ワー
ドラインまたは別々のコンデンサ・プレートが容易にア
クセス可能であり、セル面積を増加しない。
【0148】トレンチ・コンデンサを有するメモリ素
子:本発明の別の実施例では、深いトレンチ・コンデン
サが、図36に示されるアレイ540のメモリ・セル・
ピラーの下方に提供される。このアレイ540は、前述
のアレイと類似である。垂直トランジスタを伝達素子と
して使用することにより、メモリ・セル545の横方向
面積の増加を防止する。
【0149】垂直トランジスタを使用することにより、
ビットライン電圧を低減したり、メモリ・セルの横方向
面積を増加することなしに、各トランジスタのゲート長
が、低漏洩を獲得するために好適な値に維持される。更
に、深いトレンチ・コンデンサが垂直トランジスタの直
下に設けられるので、追加の面積が消費されない。
【0150】トレンチ・コンデンサを有する各メモリ・
セル545は、図5に示される1トランジスタ、1コン
デンサのDRAMセル100として使用される。メモリ
・セル・アレイのピラーは、オープン・ビットライン構
造、または2重ビットラインを用いるオープン/折りた
たみ式構造のいずれかにおいて、各々が4F2のサイズ
を有するメモリ・セルを形成する前述の工程により形成
される。ワードライン間のセルは長さΔだけ分離され、
ここでΔは例えば約0.1F〜0.2Fである。
【0151】各トレンチ・コンデンサは、メモリ・セル
・アレイの各ピラーの底部を取り巻く。図27のアレイ
500同様、アレイ540の各セル545は、埋め込み
添加領域を有し、これは垂直トランジスタのソースまた
はドレインとして作用する。便宜上、高濃度添加領域が
埋め込みソース領域405として参照される。埋め込み
ソース領域405は、トレンチ・コンデンサの電荷記憶
ノードとして作用する。各トランジスタのソースは、他
のトランジスタのソースから分離される。
【0152】垂直トランジスタを形成する詳細について
は、前述した通りである。更に、前述の変化も適用可能
である。例えば、ピラー本体が下方の基板235と電気
的に接触しても、しなくてもよい。浮遊トランジスタ本
体を形成するトランジスタまたはピラー本体の分離は、
ソースをピラーのフットプリント全体の下に完全に形成
するのではなしに、達成される。
【0153】或いは、2重トレンチのエッチングの深さ
が、ワードライン225間の各ピラー230の基部にお
いて高添加ソース領域405を分離するのに十分である
限り、浮遊トランジスタ本体のために、ソースが全ての
エッチング工程以前に、好適に添加された基板内への打
ち込みにより形成されてもよい。ここで基板はエピタキ
シャル層を含み得る。
【0154】トレンチ・コンデンサは、各ピラーの基部
の周囲に付着される、酸窒化物膜などの誘電材料を含
む。高濃度添加ポリシリコンなどのプレート電極材料
が、ピラー間のマトリックス内に付着され、ソース領域
の頂部の少し下まで引き込まされる。このプレート電極
は、アレイ内の全てのピラーに共通であってよい(オー
プン構造)。或いは、プレート電極は、共通のビットラ
インに沿うピラーのみに作用するように、エッチングに
より分離される(オープン/折りたたみ式構造)。プレ
ート電極材料はまた、抵抗を低減するためにケイ化(si
licide)されてもよい。
【0155】伝達素子(すなわち垂直トランジスタ)が
形成される各ピラーの中央部分は、例えば熱的に成長さ
れる二酸化ケイ素などのゲート誘電体270により取り
囲まれる。図41に示されるように、このゲート誘電体
270は、各ピラーの上部及び基部の2つの高添加領域
間に伸びる。導電性のゲート材料275、例えばケイ化
された、またはケイ化されない、高添加ポリシリコン
が、アレイ上に付着され、アレイの各行またはワードラ
イン225に沿ってピラーを接続する。ワードライン2
25はビットライン220と直交する。
【0156】アレイ内のピラーは、ビットライン方向と
ワードライン方向の僅かに異なる距離Δだけ、分離され
得る。これはゲート材料275が、リソグラフィなしに
RIEエッチングだけにより、例えばピラーのエッジに
沿ってポリシリコン・スペーサを形成し、それらを取り
囲むことにより、ワードライン225間で分離されるこ
とを可能にする。ピラーが両方向に等間隔に配置される
場合、ゲート材料を所望の方向に分離するために、追加
のマスクが使用され得る。
【0157】基本セル設計を示すために、以下ではオー
プン・ビットライン構造の場合の注釈付きのプロセス・
フローについて述べる。オープン/折りたたみ式設計に
おいて必要な変更については、適宜プロセス・フロー内
で述べることにする。ここで、このプロセス・フロー内
でリストされる特定の材料は、前述された等価な材料に
より置換され得るものである。例えば、他の誘電体及び
導電材料が、ゲート酸化物270または酸化物充填材2
50として、及びポリシリコン・ゲート275またはス
トラップ460として代用され得る。
【0158】1)図36及び図37に示されるように、
図17及び図18に関連して前述された工程と類似の工
程が、実施される。特に、薄いパッド酸化物層及び厚い
窒化物層が、ウエハにわたり付着される。フォトレジス
トが、アレイ領域にわたり、平行なライン550にパタ
ーニングされる。これらのライン550は、幅F及び相
互間隔Fを有し、ビットライン方向314に沿ってピラ
ーを定義する。
【0159】フォトレジスト・ライン550が正規の位
置に設けられると、窒化物層及びパッド酸化物層がエッ
チングされ、窒化物ストリップ290及びパッド酸化物
ストリップ450が形成される(図17及び図18)。
このエッチングは、ビットライン方向314に沿って、
平行な窒化物ラインまたはストリップ290を形成す
る。各窒化物ストリップは幅Fを有し、互いに距離Fだ
け分離される。窒化物ストリップ290は、続くSi基
板235の深いエッチングのためのマスクとして機能す
る。
【0160】オープン/折りたたみ式設計が所望される
場合、フォトレジスト・ライン550間のSi自身もま
た、約0.5μmエッチングされる。これはビットライ
ン方向314の最終的なピラーの高さを、ワードライン
方向312よりも深くなるように固定する。
【0161】2)ピラーの画定は、窒化物ストリップ2
90を、以前のフォトレジスト・ライン550に垂直な
フォトレジスト・ライン552に従いエッチングし、パ
ターニングすることにより完了される。フォトレジスト
・ライン552の幅はFであり、ライン間隔555はF
+Δである。ここでΔは約0.2Fのオーダである。こ
の追加の距離Δは、リソグラフィの必要なしに、ピラー
230の周囲に形成されるゲート275が、ワードライ
ン225間で短絡するのを阻止する。フォトレジスト5
52が除去された後の結果のマスク・パターンは、図3
6に示されるように、Si基板235上のほぼ正方形の
窒化物アイランド245のアレイである。
【0162】3)図37に示されるように、深いトレン
チ555をエッチングするためにRIEが使用され、窒
化物の正方形状またはアイランド245をマスキング材
料として使用する。この工程は図17に関連して上述し
た工程と類似であり、そこでは窒化物ストリップ290
が、図37の窒化物アイランド245の代わりに、マス
クとして使用された。この場合、すなわち窒化物アイラ
ンド245がマスクとして使用される場合、エッチング
により、パッド酸化物アイランド472及び窒化物アイ
ランド245が形成され、基板235がエッチングされ
て、ピラー230が形成される。エッチングの深さ56
0は、垂直FET及びトレンチ・コンデンサの両者を、
各ピラー230の高さに沿って形成することを可能にす
るために、約9μmである。必要とされる正確な深さ
は、確実なメモリ機能のために必要な静電容量により決
定される。
【0163】ビットライン方向314だけに沿うトレン
チ・ラインである図17のビットライン・トレンチ21
0と比較して、より深いトレンチ555は、ビットライ
ン間及びワードライン間の両方に形成される。従って、
ビットライン及びワードラインの両方に沿う断面が、図
37に示されるように同一となる。
【0164】オープン/折りたたみ式構造では、ビット
ラインに沿うSi基板235が工程1でエッチングされ
(図17に類似)、ピラーのビットライン側の最終的な
深さがワードライン側よりも深く、この偏りが深いトレ
ンチのエッチングの間に、下方にそのまま続く。例え
ば、より深いビットライン・トレンチ、すなわちビット
ライン方向314に平行なトレンチの最終的な深さは、
ワードライン・トレンチの深さよりも約0.5μm深
い。
【0165】4)ソース外方拡散材料460、例えばA
SGなどの高添加酸化物が、ウエハ上に付着され、トレ
ンチ555の側壁を被覆する。ASG層460が次にエ
ッチバックされ、ASG材料460が側壁の下方の部分
の上、及び可能性としてトレンチ555の底面上にだけ
残される。例えば、ASG460がトレンチ555の上
部側壁から除去され、それによりASGが垂直FETの
所望のソース領域の頂部までのみ、すなわち各ピラー2
30の頂部から約0.5μmの深さ565まで残され
る。
【0166】5)ウエハが高温で素早くアニールされ、
ASG460から一部のAsがピラー側壁内に侵入す
る。このn+層の侵入は、ピラーを完全に横断して広が
らないように制御できる。このことがトランジスタ本体
を下方の基板235と接触維持する。n+拡散領域40
5は、垂直FETのソース(またはアプリケーションに
依存してドレイン)の他に、図5に示される、続いて形
成されるトレンチ・コンデンサのための電荷記憶ノード
110も形成する。
【0167】6)図38に示されるように、ASG46
0が除去され、トレンチが約0.25μmの追加の深さ
570のために、僅かに深くエッチングされる。これは
各ピラー230のn+領域405を分離する。すなわ
ち、各ピラー230は、全ての側から拡散される自身の
分離したn+領域405を有する。
【0168】更に、異なるピラー230の記憶ノード4
05間の適正な分離を保証するために、高添加Pタイプ
打ち込みが実施され、トレンチ555の底部にフィール
ド分離領域575を形成する。或いは、この分離は、別
の付着材料からの外方拡散により、またはp-/p+エピ
タキシャル基板ウエハを使用することにより、形成する
こともできる。
【0169】7)図39に示されるように、トレンチ5
55内にONO膜580を成長することにより、トレン
チ・コンデンサ578が形成される。次に、n+ポリシ
リコン585がトレンチ555内に付着される。ONO
580及びn+ポリシリコン585層は、コンデンサ誘
電体及びプレート材料をそれぞれ形成する。これらの層
580、585は、例えばRIEにより深さ590まで
掘り下げられる。この深さは、n+拡散領域405の頂
部の下方、約0.1μmの距離である。
【0170】オープン・ビットラインの場合、このポリ
シリコン585がピラー230間のトレンチ格子全体を
充填し、接触のためにメモリ・アレイを越えて外側に広
がる。
【0171】ポリシリコン充填材585は、全てのトレ
ンチ・コンデンサ578のプレートを形成するために、
固定電位、例えばグラウンドに保持される。基板235
もまたグラウンドに保持されるので、p+フィールド分
離領域575にかかる明らかなバイアスは存在しない。
従って、隣接するピラー・コンデンサ間の漏洩は小さ
い。
【0172】図40は、オープン/折りたたみ式構造を
示し、ビットライン方向314及びワードライン方向3
12に、異なる深さのトレンチを有する。ポリシリコン
充填材585(図39)は、これらのトレンチの側壁上
にだけ並ぶ。これはRIE工程により、トレンチの底部
に付着するポリシリコンを除去することにより、達成さ
れる。これにより、ビットライン225間のポリシリコ
ンが切り離される。
【0173】直交方向のトレンチの異なる深さにより、
ポリシリコン側壁が各ビットライン225に沿って残
る。これは補ビットライン595を形成し、アレイのエ
ッジにおいて接触される。この補ビットライン595の
高さは、工程1におけるバイアス・エッチング量、例え
ば0.5μmにより決定され、ビットライン595の抵
抗を変化するために、0.5μmから変化し得る。更
に、ポリシリコン595がケイ化されるか、或いは補ビ
ットライン595の抵抗を低減するために、ポリシリコ
ンの代わりに、タングステンなどの別の導電材料が使用
され得る。
【0174】全ての後続のアレイ処理工程は、オープン
及びオープン/折りたたみ式構造の場合において同一で
ある。従って、オープン構造だけについて、図面で示す
ことにする。
【0175】8)図41に示されるように、例えば約5
0nmの厚さを有する障壁酸化物600がウエハ上に付
着され、トレンチ555内に掘り下げられる。この酸化
物600はn+ポリシリコン・コンデンサ・プレート5
85を覆い、それを、続いて形成される垂直FETゲー
ト・ポリシリコン275から分離する。ここで、垂直F
ETにおいてアンダラップが発生しないことを保証する
ために、n+拡散領域405が障壁酸化物600を越え
て伸びる点に注意されたい。掘り下げ(recess)工程に
は、より平坦な障壁酸化物600を達成するために、化
学研磨またはレジスト付着工程が含まれ得る。しかしな
がら、リソグラフィは必要とされない。
【0176】9)垂直FETのゲート酸化物270が、
障壁酸化物600上に位置する露出されたピラーの側壁
の周囲に成長される。
【0177】10)実際の制御ゲート材料275(例え
ば、基板235及びピラー230がPタイプの場合、添
加されたNタイプ・ポリシリコン)は、ピラー230か
ら0.5Fをちょうど上回る厚さ610で付着される。
これにより、ポリシリコン・ゲート275が、ワードラ
インに沿って素子間で短絡される一方で(連続的な電気
接続を形成する)、ビットライン方向のより大きな間隔
により、続くRIEエッチングにより、ワードライン間
で分離されることが保証される。
【0178】11)ゲート・スタック615の全ての層
(すなわち、ゲート酸化物層270及びゲート層27
5)が、RIEエッチングされ、ワードラインを分離
し、ゲート・スタック615全体をピラーの頂部より僅
かに下まで掘り下げる。ゲート・スタック掘り下げのエ
ッチングの深さ620は、窒化物245とパッド酸化物
472の厚さの合計よりも僅かに大きい。
【0179】図42及び図43に示されるように、最終
処理工程(これは、メモリ・アレイの外側の支持回路構
造の処理工程と統合される)は、ピラー230の上部に
配置される窒化物アイランド245を除去し、各ピラー
230上にn+ドレイン領域240を打ち込み、各ビッ
トラインに沿って、ビットライン金属490を接続する
ことにより、完了する。ビットライン金属490はワー
ドラインに垂直である。図40に示されるオープン/折
りたたみ式構造では、ビットライン金属490が"真ビ
ットライン"として作用し、各ピラーの下部側壁に埋め
込まれるポリシリコンの"補ビットライン"595と平行
である。
【0180】図44に示されるように、各セルにより占
められる面積は、ピラー230の面積及びピラー230
間の間隔を含み、これは4F2よりも僅かに大きい。追
加面積は、ワードラインを分離するために必要なΔによ
る。このΔはリソグラフィック公差が許容するほど小さ
い。また、サブ・リソグラフィック技術を使用する場
合、真に4F2の、またはそれよりも小さいセルを獲得
することも可能である。
【0181】図7に概要が示される上述のオープン・ビ
ットライン構造の場合、トレンチ・コンデンサ578の
ポリシリコン・コンデンサ・プレート585が、アレイ
内の全てのセルに対して共通である。例えば、共通コン
デンサ・プレート585は、グラウンドなどの一定の電
圧に保持される。金属490により、これは標準のオー
プン・ビットライン構造を生成し、そこでは金属490
がピラーの頂部を接続し、ビットラインとして作用し、
ポリシリコン・ゲート275がワードラインとして作用
する。ここで電荷が各ピラー内のn+拡散405上に記
憶され、n+拡散領域405が互いに分離される点に注
意されたい。従って、各ピラー230は自身のn+拡散
領域405を有し、これが全ての隣接するピラーのn+
拡散領域405から分離される。
【0182】或いは、ピラーの基部においてトレンチ・
コンデンサを形成するn+拡散405及びn+ポリシリ
コン585の役割が、反転されてもよい。この場合、n
+拡散405が相互接続され、コンデンサ・プレートと
して作用し、電荷が各ピラーを取り囲む個々のn+ポリ
シリコン側壁585上に記憶される。この場合、各ピラ
ーのn+ポリシリコン585が、アレイ内の他のピラー
のn+ポリシリコンから分離される。
【0183】図40に示されるオープン/折りたたみ式
構造では、ポリシリコン・コンデンサ・プレート595
がアレイ全体の全てのセルに共通ではなく、各ビットラ
イン列に沿ってのみ、共通である。オープン/折りたた
み式構造では、埋め込みポリシリコン・スペーサ595
が"補ビットライン"として機能し、ピラーの上部の金属
ビットライン490(図43)が"真ビットライン"であ
る。
【0184】hamamotoにより論じられるように、オープ
ン/折りたたみ式構造では、真及び補のビットラインの
両者上の電圧が変化し、コンデンサに記憶される同量の
電荷に対して、2倍のセンス電圧を提供する。これは有
利であり、感度を増加する。静電容量値は小サイズへの
小型化に伴い低下し続け、小型化されたコンデンサに記
憶される電荷は低減する。オープン/折りたたみ式構造
は、コンデンサに記憶されるこれらの、より小さなゲー
ト電荷の正しいセンシングを可能にする。オープン/折
りたたみ式構造はまた、純粋にオープンなビットライン
設計において、しばしば欠点として引用される耐ノイズ
性を向上させる。
【0185】図45及び図46は、折りたたみ式ビット
ライン構造の別の実施例のビットライン方向に沿う断面
図である。図6は、従来の折りたたみ式ビットライン構
造である。これは前述のトレンチ・コンデンサを有する
DRAMのプロセス・フローを発展させることにより達
成される。図45及び図46は、折りたたみ式ビットラ
イン構造内に構成されるセル・アレイの隣接ビットライ
ン700、705の断面図を示す。折りたたみ式実施例
では、2つのトランジスタが深いトレンチ記憶コンデン
サ上において、各ピラー230の上部に形成される。
【0186】各ピラー230に対して、一方のトランジ
スタが、コンデンサに記憶される電荷をアクセスする"
能動"伝達素子として作用し、他方のトランジスタは"受
動"ダミー・トランジスタである。図45では、上部ト
ランジスタ715が能動的で、下部トランジスタ717
が受動的である。図46は、図45のビットライン70
0に隣接するビットライン705を示す。図46では、
下部トランジスタ720が能動的で、上部トランジスタ
722が受動的である。従って、(各ピラー230を横
断する)各セルの2つのポリシリコン・ワードラインの
一方(図45の720及び図46の725)だけが、セ
ルをアクセス可能な"能動"ワードラインであり、他のワ
ードライン(図45の730及び図46の735)は、
通過するだけで、セルに影響を与えない"受動"ワードラ
インである。
【0187】隣接するピラー・ビットライン列上で能動
的なトランジスタ715、720(すなわち、上部素子
または下部素子)を交互に形成することにより、セル・
サイズを通常の4F平方より増加することなしに、折り
たたみ式ビットライン構造が達成される。図45及び図
46では、ビットライン方向314に平行に断面図が描
かれており、全ての能動素子は上部または下部ワードラ
イン上に存在する。それに対して、(後述のプロセス・
フローに伴う)図47乃至図50に示されるワードライ
ン方向312に沿う断面図は、能動素子が各ワードライ
ンに沿う上部位置及び下部位置の間で交互に入れ替わ
る。
【0188】交互に入れ替わる能動素子及び受動素子を
有するこのピラー構造を形成するために、オープン・ビ
ットライン構造に対応して、図36乃至図44に関連し
て上述されたプロセス工程1乃至8が継続される。単一
のトランジスタの代わりに、トレンチ・コンデンサ上に
2つのトランジスタが形成されるので、ピラーを画定す
るために、工程3で実施される深いトレンチのエッチン
グが、約0.5μm増加され、より長いピラー高さを持
つようにする。これは追加のトランジスタ・ゲート長を
収容するためである。工程3でのこの深いエッチングを
除き、プロセス・フローは前述の工程1乃至8と同一で
ある。
【0189】工程8の後、処理は次のように、すなわち
工程9乃至11の代わりに、プライム符号付きの以下の
工程が実施される。
【0190】9')図47、すなわちワードライン方向
312に沿う断面図に示されるように、ASG740の
層がウエハ上に付着される。ASG層740はトレンチ
内へ掘り下げられ、下部トランジスタ形成位置の頂部ま
で延びるようにされる。ASG740は2重の機能を果
たす。第1に、続く高温プロセスの間に、ASG層74
0からの一部のAsがピラー230内に拡散する。これ
が深いトレンチ・コンデンサ750を、上部能動トラン
ジスタのソース755(図48)に接続する。第2に、
ASG層740は、図45のワードライン・ポリシリコ
ン730(及び図46の725)と、1つ置きのピラー
上に配置される隣接する下部ダミー素子との間の静電容
量を減少する。
【0191】図45、図46及び図48では、上部トラ
ンジスタ領域が参照番号771により示され、下部トラ
ンジスタ領域が参照番号772により示される。図45
及び図48は、上部トランジスタのソース755を示
し、図45はそのドレイン773を示す。図46は下部
トランジスタのソース774を示し、図46及び図50
はそのドレイン810を示す。
【0192】10')ASG層740は、フォトリソグ
ラフィック・パターニング及びRIEエッチングによ
り、1つ置きのビットライン列から除去される。図47
に示されるように、このエッチング工程で使用されるリ
ソグラフィック・マスク760は、互いに、及びビット
ライン方向314(図45及び図46)に平行なライン
を有する。マスク・ライン760はピラー・アレイに
(精密にではなく)位置合わせされる。マスク・ライン
760の各々は幅2Fを有し、2Fの間隔をあけられ
る。この下部ASGカラー740を残されたピラー23
0は、"低"位置にダミー・トランジスタを有する。従っ
て、下部ポリシリコン・ワードライン770(図48)
が受動ワードラインとなる。
【0193】11')図48に示されるように、ゲート
酸化物775が、ASGカラー740により覆われない
ピラーの側壁上に形成される。トレンチがポリシリコン
により充填され、下部トランジスタのポリシリコン・ワ
ードライン770を形成する。ゲート酸化物775及び
ポリシリコン・ワードライン770は、上述された、そ
してDRAM/トレンチ・コンデンサ形成プロセスの工
程9乃至11として参照された同一の基本プロセス工程
により形成される。ゲート酸化物775及びポリシリコ
ン・ワードライン770は、この場合、下部ASGカラ
ー740の上部まで掘り下げられる。これはピラー上
に、次に形成される上部トランジスタのためのスペース
を許容する。
【0194】12')図49に示されるように、約50
nmの厚さを有する第2の障壁酸化物780が付着さ
れ、トレンチ内へ掘り下げられて、下部ポリシリコン・
ワードライン770を、続いて形成される上部ポリシリ
コン・ワードライン800(図50)から絶縁する。第
2の障壁酸化物780は、DRAM/トレンチ・コンデ
ンサ形成プロセスの工程8で述べられた第1の障壁酸化
物600と類似に形成される。
【0195】13')ASG785の第2の層が、ウエ
ハ上に付着される。この第2のASG層785は、下部
ASGカラー740を有さない1つ置きのピラー上に残
るようにパターニングされ、RIEエッチングされる。
図47のリソグラフィック・マスク760に類似のリソ
グラフィック・マスク790が使用される。ここでリソ
グラフィック・マスク790は、ビットライン方向に平
行に走る幅2F、間隔2Fのラインを有する。しかしな
がら、リソグラフィック・マスク790は、工程10'
で使用されたリソグラフィック・マスク760から、2
Fだけオフセットされる。この上部ASGカラー785
を有するピラーは、この"高"位置にダミー・トランジス
タを有する。
【0196】14')図50に示されるように、また工
程11'の説明に類似するように、上部ゲート酸化物7
95が、上部ASGカラー785により覆われないピラ
ーの露出された側壁上に形成される。ピラー間のトレン
チがポリシリコンにより充填される。上部ASGカラー
785を取り囲むポリシリコンは、受動ポリシリコン・
ワードライン800として作用し、上部ゲート酸化物7
95を取り囲むポリシリコンは、能動ポリシリコン・ワ
ードライン805である。ここで図45及び図46に示
されるように、ポリシリコン・ワードラインは、ビット
ライン方向314に沿って、互いに分離される。
【0197】更に、下部トランジスタのドレイン810
は、第2のASG層785からの外方拡散により形成さ
れる。ドレイン打ち込みを含む最終素子処理工程は、D
RAM/トレンチ・コンデンサ形成プロセスの工程9乃
至12で述べられたのと同一のプロセス工程を用いて実
施される。
【0198】最終構造が、図45及び図46にビットラ
イン方向314に沿って、及び図50にワードライン方
向312に沿って示され、これはオープン・ビットライ
ン構造において上述された、最小サイズのセル面積を含
む全ての特徴を提供する。更に、最終構造が折りたたみ
式ビットライン構造の追加の利点、追加の耐ノイズ性、
及びピッチを緩和されたセンス増幅器設計を提供する。
【0199】他のアプリケーションにおいて、この同一
のプロセスは、(2つ以上の)積み重ねられたトランジ
スタを有し、ピラーの基部に深いトレンチ記憶コンデン
サを有さないピラーの形成に使用され得る。
【0200】トレンチ・コンデンサの代わりに、別の実
施例は、図27乃至図35に関連して上述された電荷記
憶のために、ピラーの上部に形成されるスタック・コン
デンサを有する折りたたみ式ビットライン構造を形成す
る。この場合、2つのトランジスタが各ピラー上に形成
されて、ピラー上に配置されるスタック・コンデンサ内
の電荷をアクセスする能動及び受動ワードラインを形成
し、下部トランジスタの下には、埋め込み拡散ビットラ
インが設けられる。この構成は、図36乃至図50に関
連して述べられる深いトレンチ構成の反転であり、図5
1に示される。実際のスタック・コンデンサ構造520
は、図34及び図35に関連して述べられたように、図
51に示されるものから変化し得る。
【0201】2F2メモリ・セル:上述の実施例の概要
として、図27に示されるアレイ500などの、Si基
板上にエッチングされる垂直ピラーの密なアレイが、様
々なメモリ・セルの基本構造として使用される。これら
のアレイの1つの利点は、トランジスタのゲート長に独
立に、各メモリ・セルがウエハ上で要求する小面積であ
る。これはギガビット・メモリ・チップに必要な高密度
を達成する一方、合理的なビットライン電圧及び低素子
漏洩を維持するためには、非常に重要である。
【0202】図13、図14及び図8に関連して述べた
工程III及びV、または図17乃至図22に関連して
述べた工程(b)及び(f)などの、2つのエッチング
・プロセスを使用することにより、サイズF×F(ここ
でFは最小達成可能なリソグラフィック・ライン幅)の
正方形ピラーが、ワードライン方向に沿ってピラー間間
隔Fにより、形成される。ビットライン方向に沿うピラ
ー間間隔は、F+Δであり、4F2+2FΔのサイズを
有するメモリ・セルとなる。
【0203】この方法は、各セル列の下に自己整合型、
埋め込み拡散ビットラインを達成し、これは、抵抗を低
減するために、ポリシリコンによりストラップ化され得
る。更に、自己整合型ポリシリコン・ワードラインが、
ビットラインに垂直に形成される。
【0204】これらのピラー・アレイが形成されると、
各ピラーがピラーの上部及び底部に2つの高添加領域を
有するトランジスタを形成する。ワードライン・ポリシ
リコンは、上部と底部の高添加領域間のピラー本体の周
囲に巻きつけられるゲート電極である。ここでこれらの
トランジスタの有効幅は、ピラーの周囲、すなわち4F
である。なぜなら、ゲート・ポリシリコンが各ピラーの
回りを完全に取り巻くからである。
【0205】前述の実施例の1つでは、ゲート・スタッ
クが誘電材料内に埋め込まれる浮遊ゲート構造を含む場
合(ここで誘電材料は、浮遊ゲートの周囲にトンネル酸
化物及びゲート酸化物を形成する酸化ケイ素など)、メ
モリ・セルはそのままで完成である。この実施例では、
メモリ・セルは、例えばEEPROMまたはフラッシュ
・メモリ素子として動作する。他の実施例において前述
したように、DRAMセルが形成され、そこではピラー
・トランジスタが、そのフットプリントを増加すること
なしに、スタック・コンデンサの、または深いトレンチ
・コンデンサの伝達素子として使用される。
【0206】図52は、前述の実施例を増補する別の実
施例に従うメモリ・セルのアレイ850を示す。ワード
ライン方向に沿うピラーが単一のワードライン225を
有する図16及び図27のアレイ420、500と比較
して、ワードライン225、225'が、ワードライン
方向に配列されるピラーに対して形成される。
【0207】2つのワードライン225、225'は、
アプリケーションに依存して、酸化物または他の材料な
どの絶縁体または誘電体855により分離される。酸化
物855は、後述のプロセス・フローで述べられるよう
に、ワードライン225、225'の形成以前に、2つ
のワードライン225、225'間のピラー間間隔内に
形成される。ワードライン225、225'は、各ピラ
ー当たり形成される2つのトランジスタの制御ゲート2
75、275'であり、ビットライン方向314に互い
に対向するピラーの側壁上に形成される。
【0208】前述の実施例と異なり、2つのゲート27
5、275'が形成されるとき、これらはもはや各ピラ
ーを取り囲まない。各ピラーの回りに単一のゲートを形
成する代わりに、2つのゲート275、275'または
ワードライン225、225'が、行またはワードライ
ン方向312に配列されるピラーの両側に沿って形成さ
れる。これは、前述のセル設計に適用可能な幾つかの利
点を有する。
【0209】1つの利点は、ワードラインの全体静電容
量の約2倍の低減である。静電容量の低減は、有効素子
面積の半減による。これはワードライン時間遅延を多大
に低減する。各ワードライン225、225'の有効幅
は低減されるが、結果的な抵抗の増加が従来のケイ化技
術により補償され得る。
【0210】別の利点は、全ての方向のピラー間間隔が
Fであることである。すなわち、ビットライン方向に沿
うゲート275間の追加の間隔Δ(図16及び図27参
照)が、0に低減される。追加の間隔Δの排除が、悪影
響なしに達成される。なぜなら、隣接するピラー行のゲ
ートまたはワードラインが、ポリシリコン・ゲートの厚
さを制御することにより、分離されるからである。これ
らのゲートの厚さは、ワードライン間の短絡がないこと
を保証するように、独立に調整される。間隔Δの排除に
も関わらず、ワードラインを分離するために、追加のリ
ソグラフィは必要とされない。これにより、真の4F平
方のセル・サイズが生成される。
【0211】浮遊ゲート構造を有するアレイにとって特
に重要な、この設計の別の利点は、1ワードラインまた
は行ピラーにつき、すなわちワードラインまたは行方向
312に沿うピラーにつき、2重ワードライン225、
225'を有することである。各行ピラーが2つのワー
ドライン225、225'を、その上の各側に有する。
これらの2つのワードライン225、225'は、コン
デンサDRAMセルの1ワードラインとして使用され得
るが、各ワードライン225、225'は、メモリ・ア
レイの周囲において、独立に接触され得る。
【0212】各ピラーと制御ゲート275との間に配置
される、適切に分離された浮遊ゲート265により、各
ピラーが2つのメモリ・セルを構成する。これは図16
に示される、各ピラーが1つのトランジスタを有するア
レイ420とは、対照的である。
【0213】制御ゲート275と浮遊ゲート265との
間に配置される酸化物充填材855の一部が、ゲート酸
化物270として作用し、浮遊ゲート265とピラーと
の間に配置される別の酸化物充填材部分は、トンネル酸
化物260として作用する。(電荷記憶可能なメモリ・
セルとは対照的に、)トランジスタだけ、またはコンデ
ンサと一緒にトランジスタを用いる他のアプリケーショ
ンでは、浮遊ゲート265は不要である。
【0214】ゲート形成が完了後、それらの間の分離
が、ワードライン方向312に沿うピラー間に配置され
る材料(ポリシリコンまたは酸化物)を除去することに
より、達成される。次に、露出されたゲート材料(例え
ばポリシリコン)が酸化され、残りのボイドが酸化物充
填材855により充填される。これは各トランジスタの
浮遊ゲート265を分離する。
【0215】ピラー上の2つのセルの各々は、電気記憶
用の自身のワードライン及び浮遊ゲートを有する。各ピ
ラーの反対側に形成される2つのセルまたはトランジス
タは、ビットライン220を共用する。これは各メモリ
・セル面積を2F平方に効果的に低減し、これは例えば
EEPROMまたはフラッシュ・メモリとして使用され
る前述のセルの半分のサイズである。
【0216】F=0.18μmのリソグラフィック・ラ
イン幅で、この高密度を達成することにより(これはギ
ガビット・メモリの典型値である)、最大1ギガバイト
のデータが、6平方cm(6cm2)の面積内に記憶さ
れ得る。支持回路の追加のオーバヘッドを含めても、最
大4ギガバイトのデータが、容易にクレジットカード・
サイズの領域上に記憶される。これはメモリ・アレイ8
00を、磁気ディスク・ドライブ記憶装置と比較して
も、非常に競争力のあるものにする。
【0217】2F平方のセルサイズは、図33乃至図5
1に関連して上述されたスタック・コンデンサ及びトレ
ンチ・コンデンサと一緒にも使用され得る。
【0218】ピラー形成及び分離を実現するプロセス・
フローの例を、以下で述べることにする。このプロセス
・フローが、前述の実施例の多くの特徴を実現する点に
注目されたい。ここでの全ての工程は、Pタイプ基板上
のNMOS素子の形成を仮定するが、類似の処理手順
が、Nタイプ基板上のPMOS素子に対しても使用され
得る。また、F=0.18μmを仮定して、厚さ及び深
さの例が提供される。
【0219】1)図17及び図18に関連して述べたよ
うに、窒化物がウエハにわたり付着され、アレイ領域に
わたり平行なラインにパターニングされる。これらの窒
化物ライン290は幅及び間隔Fを有し、ビットライン
方向314に沿って、垂直MOS素子のピラーを定義す
る。
【0220】2)これらの窒化物ライン290間に浅い
トレンチ210を形成するために、エッチング、例えば
RIEが使用される。これらのトレンチは、ビットライ
ン(または列)方向314に沿うので、ビットライン
(または列)・トレンチとして参照される。例えば、ビ
ットライン・トレンチは約700nmの深さ455を有
する。このエッチングの深さは、期待されるドレイン打
ち込みの深さ、所望のゲート長、及び埋め込みビットラ
イン拡散を含むのに十分に深い。
【0221】3)N+ポリシリコン460が、ウエハ上
に、例えば60nmの厚さに、共形に付着されるように
形成される。60nmの厚さのポリシリコン460は、
ビットライン・トレンチ210の底部及び側壁を覆う。
このポリシリコン層460は次にエッチバックされて、
トレンチ210内へ掘り下げられ、約250nmの距離
462だけ伸びる側壁構造が、トレンチ210の側壁に
残される。一部のポリシリコン460がトレンチ210
の底部に残され得る。必要に応じて、レジスト被覆がこ
のエッチバックの間に使用される。しかしながら、追加
のリソグラフィは要求されない。
【0222】4)追加のエッチング、例えばRIE工程
が実施され、トレンチ210の底部上に配置されるポリ
シリコン460を貫通してエッチングし、Si基板23
5内までエッチングする。ワードライン方向に沿う結果
の構造は、図20に示されるものと同一である。ビット
ライン方向314に沿う断面は、図18に示されるもの
と同じままである。これは、(図21に示される窒化物
アイランド245と対照的に)上部窒化物層290が平
行なストリップ形状であることによる。従って、ワード
ライン・トレンチが、ビットライン方向314に垂直な
ワードライン方向312に沿ってエッチングされない。
【0223】この追加のエッチングが、隣接するピラー
列間の、すなわちワードライン方向に沿って隣接するピ
ラー間のビットライン405を分離する。続くヒート・
サイクルの間、添加物がポリシリコン460からSiピ
ラー230内に外方拡散し、拡散ビットライン405を
形成する。
【0224】5)図53に示されるように、ビットライ
ン・トレンチ210が全て酸化物857により充填さ
れ、残りの窒化物290を停止層として使用することに
より、ウエハが平坦な表面に化学研磨される。充填され
たビットライン・トレンチは、参照番号210'として
示されている。図56に示されるように、化学研磨の
後、追加の窒化物層870がウエハ上に付着される。
【0225】前述したように、酸化物充填材857以外
の他の材料も、この充填材として使用され得る。図54
に示されるように、充填済みのビットライン・トレンチ
210'内の材料が、浮遊ゲート分離のための続く工程
において除去される場合、別の選択として、トレンチを
酸化物ライナ860で被覆し、続いてポリシリコン充填
材865を充填する。
【0226】ポリシリコン充填材865を使用する1つ
の利点は、それが続く除去またはエッチング工程の間
に、容易に酸化物及び窒化物に選択的にエッチングされ
得ることである。残りの工程は後述され、そこではポリ
シリコン充填材865が使用される。特に言及されない
限り、これらの残りの工程は、図54に示される酸化物
/ポリシリコン充填トレンチ、及び図53に示される純
粋な酸化物充填トレンチの両者に対して同一である。
【0227】図55は、図54に示されるメモリ・セル
・アレイ構造の上面図を示す。ビットライン窒化物スト
リップ290が、図18に示される基板235を覆う。
図55では、窒化物ストリップ290の下方の基板23
5内に配置される拡散n+領域405が、ビットライン
方向314に沿って伸びる破線で示される。窒化物スト
リップ290間の充填済みのビットライン・トレンチ2
10'は、酸化物ライナ860及びポリシリコン充填材
865を含む。
【0228】6)次に、追加の窒化物層がウエハ上に形
成される。図56及び図57に示されるように、ピラー
の画定を完成し、ワードラインを形成するために、窒化
物層が、ワードライン方向312に平行な窒化物ストリ
ップまたはライン870にパターニングされる。窒化物
ライン870は幅Fを有し、互いに距離Fだけ間隔をあ
けられ、充填済みビットライン・トレンチ210'に垂
直である。
【0229】ここでワードライン方向312に沿って、
窒化物がエッチングされるとき、酸化物860とピラー
230を形成するSiとの交互部分が存在する。酸化物
ライナ860は、第1の窒化物付着の厚さから、窒化物
のエッチングに起因する損失を差し引いた量だけ、Si
ピラー230上に延びる。この酸化物の伸張が、続いて
平坦化される。
【0230】7)図57に示されるように、エッチン
グ、例えばRIEが、充填済みビットライン・トレンチ
210'(図53)に垂直なワードライン・トレンチ4
30をエッチングするために再度使用される。図55に
示されるように、ワードライン方向312に沿って、ワ
ードライン・トレンチ430を形成するには、酸化物及
びシリコン/ポリシリコンの両方を通じエッチングする
ことが要求される。
【0231】特に、ワードライン・トレンチ430の形
成には、酸化物ライナ860、酸化物の並んだビットラ
イン・トレンチ210を充填するポリシリコン275、
及び窒化物層をワードライン窒化物ストリップ870
(図57)にパターニングした後に露出されるシリコン
・ピラー230を通じ、エッチングすることが要求され
る。ここで、ワードライン窒化物ストリップ870は、
ビットライン窒化物ストリップ290(図54)に垂直
である。
【0232】これらの異なる材料を同時にエッチングす
る困難により、2つのアプローチが使用され得る。
【0233】(a)図56乃至図58に示される第1の
アプローチでは、アレイ全体に沿って延びるワードライ
ン・トレンチ430が、形成される。ワードライン・ト
レンチ430のエッチングは、窒化物に対して選択的
に、酸化物及びシリコンをエッチングするRIE化学に
より達成される。これは酸化物ライナ860、ピラー2
30のシリコン、及びポリシリコン充填材865をエッ
チングする。
【0234】2つの材料(酸化物860及びピラー23
0のシリコンまたはポリシリコン275)間で、エッチ
ングの深さは異なり得るが、異なるエッチングの深さ
は、最終的な構造または性能に影響しない。これはワー
ドライン・トレンチの底部において、2つの材料の異な
る高さにより形成される段差が、続く酸化物の充填の間
に埋め込まれるからである。
【0235】図57に示されるように、このエッチング
の深さ880は、拡散ビットライン領域405の上部の
下まで達するように設定され、埋め込みビットライン・
ストラップ460(図56)上またはその近くで停止す
る。例えば、深さ880は約600nmである。或い
は、ワードライン・トレンチのエッチングが、拡散ビッ
トライン領域405に達する前に停止し、酸化物860
及び(または)ポリシリコン充填材865の層を埋め込
みポリシリコン・ストラップ460上に残してもよい。
【0236】図58は、アレイ全体に沿ってワードライ
ン方向312に延びるワードライン・トレンチ430を
エッチングした後のアレイ構造の上面図を示す。ワード
ライン・トレンチ430のエッチングは、ピラーの下部
に配置されるn+拡散領域405を露出し、これは露出
された下部ピラー部分の基板235により分離される。
更に、ワードライン・トレンチのエッチング工程は、ポ
リシリコン・ストラップ460、及びポリシリコン・ス
トラップ460間に配置されるビットライン・トレンチ
の深い部分を充填する酸化物ライナ860の下部86
0'を露出する。この酸化物ライナの下部860'は、図
56にも示される。ワードライン窒化物ストリップ87
0の下方には、充填済みビットライン・トレンチ21
0'により分離されたピラー230が、図58に示され
る。
【0237】(b)第2のアプローチは、酸化物及び窒
化物の両方に対して選択的に、Si(ポリシリコンを含
む)だけをエッチングするRIE化学を使用する。エッ
チングの深さは、上述の場合と同様、すなわち約600
nmである。酸化物ライナ860はエッチングされない
ので、結果のワードライン・トレンチ430'(図59
にその上面図が示される)は、点線で示される正方形ま
たは長方形の穴890、895を有する。これらの穴
は、酸化物ライナ860により分離され、酸化物ライナ
は穴890、895の壁として作用する。
【0238】サイズF×Fの正方形の穴890は、ワー
ドライン窒化物ストリップ870により覆われないピラ
ーの露出されたシリコンをエッチングすることにより、
生成される。ピラーのエッチングにより、n+拡散領域
が露出し、それが図59の穴890の底面に示される。
各正方形の穴890内において、n+拡散領域405が
基板235により分離される。
【0239】長方形の穴895は、図56に示されるポ
リシリコン充填材865のエッチングまたは除去によ
り、生成される。これらの穴890は、n+拡散領域4
05の両側の酸化物壁860の間に配置される。長方形
の穴895の幅は、ワードライン窒化物ストリップ87
0に接する。各長方形の穴895の基部は、図56に示
されるポリシリコン・ストラップ460を覆う酸化物8
60の下部860''である。便宜上、ピラー230及び
充填済みのビットライン・トレンチ210'だけが、ワ
ードライン窒化物ストリップ870の下方に示される。
ピラー230及び充填済みのビットライン・トレンチ2
10'の輪郭が、図58に示され、そこではワードライ
ン窒化物ストリップ870の下方に、図59のそれと同
一の構造を有する。
【0240】酸化物壁860は必要に応じて、掘り下げ
られる。しかしながら、効率性を考慮し、この時点で酸
化物をエッチングまたは掘り下げないことが好適であ
る。なぜなら、酸化物は、図60に示される酸化物障壁
900を形成するために、次の工程で掘り下げられるか
らである。
【0241】8)上述のエッチング方法(a)または
(b)の選択に関わらず、図58のワードライン・トレ
ンチ430、または図59の穴890、895が、酸化
物により充填される。次に、ワードライン窒化物ストリ
ップ870を停止層として使用することにより、ウエハ
が化学研磨され、平坦な表面が達成される。
【0242】図60に示されるように、次にワードライ
ン・トレンチ430内の酸化物が、約560nmの深さ
に再エッチングされる。酸化物エッチングは酸化物充填
材を、ほぼ拡散ビットライン領域405の上部まで掘り
下げる。この結果、約40nmの厚さの平坦な酸化物障
壁層900が残り、これが形成されるポリシリコン・ワ
ードラインまたはゲート275を、埋め込みビットライ
ン405、460(図58)から分離する。ここで図6
0はビットライン方向314に沿う断面図であり、図5
6はこの形成時点における、ワードライン方向312に
沿うアレイの断面図である。
【0243】9)図61に示されるように、また前述の
ように、所望のゲート・スタックを成長させ、ポリシリ
コン・ゲートすなわちワードライン275を付着するこ
とにより、ゲート・スタックがワードライン・トレンチ
430に沿って形成される。これらのゲート・スタック
は、ドレイン打ち込みを可能にするために、ピラーの上
部の下まで掘り下げられる。図61に示されるゲート・
スタックは、図26に示されるものと類似であり、トン
ネル酸化物260とゲート酸化物270との間で分離さ
れる浮遊ゲート265を含む。
【0244】或いは、トンネル酸化物260及び浮遊ゲ
ート265が形成されず、各ゲート・スタックが、ゲー
ト酸化物270及び制御ポリシリコン・ゲートすなわち
ワードライン275だけを有する。
【0245】浮遊ゲートが含まれない場合、或いは浮遊
ゲートが"自己分離型(self-isolating)"の性質、例え
ばSi微結晶または豊富なシリコンを含有する酸化物
(SRO)を有する場合、トランジスタ形成が前述のよ
うに、ワードライン窒化物ストリップ870を除去し、
ドレイン領域240(図26)を打ち込むことにより、
完成される。
【0246】DRAMセルの場合、前述のように、スタ
ック・コンデンサが各ピラーの上部に形成されて、4F
平方のセルを生成し、ワードライン静電容量及びビット
ライン抵抗が低減する。図34に示されるスタック・コ
ンデンサ520と同様、図62及び図63は、メモリ・
アレイのピラー230上に形成されるスタック・コンデ
ンサ520'を示す。図62は、酸化物だけにより充填
されるビットライン・トレンチを示す。しかしながら、
図34に示されるように、酸化物及びポリシリコンがビ
ットライン・トレンチを充填してもよい。
【0247】スタック・コンデンサ520'は、誘電体
530'、例えばBSTまたは他の高誘電材料により囲
まれる記憶ノード525'を有する。記憶ノード525'
及び誘電体530'が、各ドレイン領域240上に形成
される。ドレイン領域240は、各ピラー230の上部
に配置され、共通のプレート535'により囲まれる。
図64は、スタック・コンデンサ520'の上面図を示
す。ここで、1ビットをサポートする1ピラー当たりの
面積は4F2であり、4F2につき1ビットを有するアレ
イが形成される。酸化物855により覆われるポリシリ
コン・ストラップが、参照番号460'で示される。ワ
ードライン・ピラー当たり2つの制御ゲート275、2
75'が、酸化物充填材855により分離される。隣接
するピラーの制御ゲートが、酸化物を充填され得るワー
ドライン・トレンチにより分離される。スタック・コン
デンサ520'の存在、並びに浮遊ゲート265(図5
2)の欠如を除き、図64の上面図は図52の3次元図
に類似する。
【0248】或いは、トランジスタまたはFET形成以
前に実施される処理が、図36乃至図41に関連して上
述したときと同様の電荷記憶のために、各FETの下方
にトレンチ・コンデンサを形成する。更に、2つの別々
のコンデンサ、スタックまたはトレンチが、各ピラーの
周囲に形成され得る。これは2F2のDRAMセルを形
成し、各ピラーが2つのこうした2F2のDRAMセル
を有する。
【0249】自己分離型の浮遊ゲートが存在する場合、
コンデンサは必要でない。図52を参照すると、各ピラ
ーの別々の側に配置されるワードライン225、22
5'が、2F平方(2F2)のEEPROMまたはフラッ
シュ・タイプのセル、すなわち1ピラーにつき2つの2
2のセルを生成するように、狭められる。
【0250】図52に示されるように、アモルファスS
i浮遊ゲート265が所望される場合、追加の処理工程
が実施される。これらの追加の工程は、ワードライン方
向312に沿う別々のピラー上の浮遊ゲート265を分
離する。アレイ形成のこのステージにおける、ワードラ
イン及びビットラインの断面が、それぞれ図56及び図
61に示される。追加の工程には、以下のものが含まれ
る。
【0251】10)図65乃至図66に示されるよう
に、窒化物910の追加の層がウエハ上に付着され、ゲ
ート・スタックを保護する。図56に比較して、窒化物
層910が図59の窒化物ストリップ870を覆う。
【0252】次に、図67に示されるように、窒化物層
910の一部がRIEにより除去され、ワードライン・
ピラー間材料(すなわち、ワードライン方向312に沿
うピラー間に配置される材料)が露出される。この材料
は、ポリシリコン充填材865及び酸化物ライナ860
を含む。この窒化物のエッチングの後、図66に示され
る窒化物層910の厚さが低減される。ここで、ワード
ライン・ピラー間領域上の窒化物層910の厚さ920
(図65)は、残りのウエハ上の厚さよりも小さいこと
に注目されたい。従って、ワードライン・ピラー間材料
を露出するために、リソグラフィが要求されない。
【0253】11)図68及び図69は、ワードライン
・ピラー間材料を露出するエッチング済みの窒化物層9
10'を示す。次に、露出されたポリシリコン充填材8
65が、例えばRIEにより、ゲート・スタックの底部
までエッチングされる。例えば、エッチングは深さ56
0nmまで実施され、酸化物ライナの底部860''で停
止する。これは埋め込みビットライン拡散領域405の
上部の深さとほぼ同じ深さである。
【0254】このエッチングは、酸化物及び窒化物上の
ポリシリコンに対して選択的である。従って、ポリシリ
コンのエッチングは、ワードライン方向312に沿うピ
ラー間に、ワードライン・ホール930として参照され
る穴を形成する(図68及び図69で点線で示され
る)。図69に示されるように、矩形の穴930を形成
するようにエッチングされる、酸化物ライナ860及び
ポリシリコン充填材865を含むF×Fの正方露出領域
を除き、ウエハ全体がエッチング済みの窒化物層91
0'により覆われる。
【0255】穴930の形成は、ワードライン方向31
2に沿うピラー、すなわちワードライン・ピラー間の浮
遊ゲート265を露出する。エッチングの選択性の度合
いに依存して、薄いトンネル酸化物260が、露出され
た浮遊ゲート265上に残される。穴930の長さは、
ビットライン方向314に沿って、酸化物ライナ860
と接し、穴930の幅は、ワードライン方向312に沿
って、浮遊ゲート265(またはトンネル酸化物26
0)と接する。図68に示される浮遊ゲート265は、
穴930の背後に位置する。
【0256】ここで、酸化物ライナ860及びポリシリ
コン充填材865の両者の代わりに、酸化物だけが充填
材料として使用された場合、このエッチング工程は、窒
化物上の酸化物の選択的エッチングを要求する。これは
達成することが、より困難である。また、ビットライン
・トレンチ及びワードライン・トレンチの両者内の酸化
物の相対的な厚さは、このポリシリコンのエッチングの
完了の後に、ワードライン方向312に沿って、酸化物
ライナ860間に配置される浮遊ゲート部分全体が露出
されるように、設定される。
【0257】12)図70及び図71に示されるよう
に、露出された浮遊ポリシリコン・ゲート部分265''
を酸化するのに十分なように、または穴930の露出さ
れた薄いトンネル酸化物260により覆われる浮遊ゲー
ト部分を酸化するのに十分なように、簡単な再度の酸化
工程が実施される。図71では、酸化された浮遊ゲート
部分265'が示され、これは穴930の背後に配置さ
れる。
【0258】浮遊ゲート部分265''の酸化は、ピラー
の側面に沿う各トランジスタの浮遊ゲートを、互いに分
離する。
【0259】アレイの上面図が図70に示され、そこで
は各ピラーが2つの分離された浮遊ゲート265、26
5'を有する。各浮遊ゲートは、ワードライン方向31
2に沿って、ピラーに隣接して埋め込まれる2つのポリ
シリコン・ストラップ460の幅を含む距離だけ、ピラ
ーを超えて伸びる。各ピラーは、正方形2F×2F、す
なわち4F2の面積内に形成される2つのトランジスタ
を有する。従って、2F2の面積当たり1トランジスタ
または1ビットが存在する。
【0260】必要に応じて、ワードライン・ピラー間に
残された穴930内を充填するために、追加の酸化物充
填材及び化学研磨が実施される。次に、上述のように、
及び図72に示されるように、窒化物が除去され、ドレ
イン領域240が各ピラーの上部に打ち込まれる。
【0261】この結果、図52に3次元図により示され
るアレイ850が形成される。便宜上、図52では、ワ
ードライン・トレンチ430及びビットライン・トレン
チ210を充填する酸化物が、省略されて示される。2
F平方のセル・サイズを実現するために、各ピラー上の
2つのワードライン225、225'の各々が、アレイ
850の端部において、別々に接触される。
【0262】全ての実施例において、アレイの周囲に支
持素子及び回路を完成するために、追加の従来の処理工
程が実施される。
【0263】本発明は特に、好適な実施例に関連して述
べられてきたが、当業者には、本発明の趣旨及び範囲か
ら逸脱することなしに、実施例の形態及び詳細における
他の変更が可能であることが理解されよう。
【0264】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0265】(1)基板と、前記基板上に形成されるピ
ラーを有するセルのアレイであって、前記ピラーが行列
に配列され、前記ピラーの各々が上方に伸び、第1のタ
イプの不純物を添加された上部領域と、第2のタイプの
不純物を添加された中央領域と、前記第1のタイプの不
純物を添加された下部領域とを有し、前記中央領域が前
記上部領域と前記下部領域との間に配置される、セルの
アレイと、前記ピラーの前記中央領域の側壁上に、前記
列に沿って互いに対向して形成され、前記上部領域と前
記下部領域との間の抵抗を前記中央領域にわたり制御す
る第1及び第2のゲート領域とを含む、半導体素子。 (2)前記行に沿う前記ピラーが絶縁材料により分離さ
れる、前記(1)記載の半導体素子。 (3)前記行に沿う前記第1及び第2のゲート領域が連
続的であり、前記セルのワードラインを形成し、前記列
に沿う前記下部領域が前記セルのビットラインである、
前記(1)記載の半導体素子。 (4)前記下部領域が前記ピラーのフットプリントを完
全に占有する、前記(1)記載の半導体素子。 (5)前記第1及び第2のゲート領域の各々が、前記側
壁上に形成される第1のゲート酸化物、及び前記第1の
ゲート酸化物上に形成される第1のゲート電極を含む、
前記(1)記載の半導体素子。 (6)前記第1及び第2のゲート領域の各々が、前記第
1のゲート電極上に形成される第2のゲート酸化物、及
び前記第2のゲート酸化物上に形成される第2のゲート
電極を含む、前記(5)記載の半導体素子。 (7)前記第1のゲート電極が全ての側において絶縁さ
れ、浮遊ゲートを形成する、前記(5)記載の半導体素
子。 (8)前記第1のゲート酸化物の厚さが、それを通過す
る電子の直接トンネリングを可能にするほど小さい、前
記(5)記載の半導体素子。 (9)前記下部領域の各々に隣接して配置され、前記下
部領域の抵抗を低減するストラップを含む、前記(1)
記載の半導体素子。 (10)前記第1及び第2のゲート領域の各々が、前記
行内に配列されるピラーに沿って共通であり、前記列内
に配列されるピラーのゲート領域から分離される、前記
(1)記載の半導体素子。 (11)前記ピラーの各々の前記上部領域上に形成され
るスタック・コンデンサを含み、前記スタック・コンデ
ンサの各々が、前記上部領域上に形成される記憶電極
と、前記記憶ノード上に形成される誘電層と、前記誘電
層上に形成されるプレート電極とを有する、前記(1)
記載の半導体素子。 (12)行列に配列されて、前記ピラーを分離するトレ
ンチ内の、前記ピラーの各々の周囲に形成されるトレン
チ・コンデンサを含み、前記トレンチ・コンデンサの各
々が、記憶電極と、前記トレンチが並ぶ誘電層と、前記
トレンチ内に前記誘電層上に形成されるプレート電極と
を有し、前記下部領域が前記トレンチ・コンデンサの前
記記憶電極として作用する、前記(1)記載の半導体素
子。 (13)半導体素子を形成する方法であって、行列に配
列されるピラーのアレイを基板上に形成する工程と、前
記ピラーの下方に下部添加領域を形成する工程と、前記
ピラーの側壁上に、前記列に沿って互いに対向する第1
及び第2のゲート領域を形成する工程と、前記ピラー上
に上部添加領域を形成する工程とを含む、方法。 (14)前記行に沿う前記ピラー間に絶縁層を形成する
工程を含む、前記(13)記載の方法。 (15)前記ゲート領域を形成する工程が、前記行に沿
って配置される前記ピラーにつき、2つの連続ワードラ
インを形成する、前記(13)記載の方法。 (16)前記下部添加領域を形成する工程が、前記列に
沿ってビットラインを形成する、前記(13)記載の方
法。 (17)前記アレイを形成する工程が、前記基板上に列
マスク・ラインを前記列に平行に形成する工程と、前記
基板の露出部分をエッチングし、列トレンチを形成する
工程と、前記半導体素子を第2のマスクにより覆う工程
と、前記第2のマスクをパターニングし、前記基板上に
行マスク・ラインを前記行に平行に形成する工程と、前
記行マスク・ラインにより覆われない前記基板の露出部
分をエッチングし、行トレンチを形成する工程とを含
む、前記(13)記載の方法。 (18)前記下部添加領域を形成する工程が、下部領域
外方拡散材料を、前記基板内に形成される列トレンチの
下部に、前記列に平行に形成する工程と、前記列トレン
チをエッチングして、前記ピラーの隣接する列間で前記
外方拡散材料を分離し、前記列に平行にビットライン・
ストラップを形成する工程と、前記ビットライン・スト
ラップから前記材料を外方拡散し、前記下部添加領域を
形成する工程とを含む、前記(13)記載の方法。 (19)前記ゲート領域を形成する工程が、列トレンチ
を形成する工程と、前記列トレンチに直交する行トレン
チをエッチングする工程と、酸化物障壁を前記行トレン
チの底部に形成する工程と、前記行トレンチの側壁上に
第1のゲート酸化物を形成する工程と、前記第1のゲー
ト酸化物上に第1のゲート電極を形成する工程とを含
む、前記(13)記載の方法。 (20)前記第1のゲート電極上に第2のゲート酸化物
を形成し、前記第1のゲート電極を絶縁し、浮遊ゲート
を形成する工程と、前記第2のゲート酸化物上に形成さ
れる第2のゲート電極を形成する工程とを含む、前記
(19)記載の方法。 (21)前記行トレンチを形成する工程が、前記行トレ
ンチ内に、酸化物壁により分離される穴を形成する、前
記(19)記載の方法。 (22)前記ピラーの各々上にスタック・コンデンサを
形成する工程を含む、前記(19)記載の方法。 (23)行列に配列されて、前記ピラーを分離するトレ
ンチ内の前記ピラーの各々の周囲に、トレンチ・コンデ
ンサを形成する工程を含む、前記(19)記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】メモリ・セルの従来のアレイの上面図である。
【図2】メモリ・セルの従来のアレイの斜視図である。
【図3】図1及び図2のアレイ内に示される従来のメモ
リ・セルの1つの、ビットラインに沿う断面図である。
【図4】メモリ・セルの別の従来のアレイの構成図であ
る。
【図5】従来のDRAMセルの構成図である。
【図6】従来の折りたたみ式ビットラインDRAMセル
の上面図である。
【図7】従来のオープン・ビットラインDRAMセルの
上面図である。
【図8】本発明の1実施例に従うメモリ・セルのアレイ
を示す図である。
【図9】本発明に従う、誘電体充填、化学研磨及びエッ
チバック後の、図8のアレイを示す図である。
【図10】本発明に従う、ワードライン方向に沿う、図
9のメモリ・セルの断面図である。
【図11】本発明に従う、ビットライン方向に沿う、図
9のメモリ・セルの断面図である。
【図12】本発明に従い、図8に示されるアレイを形成
する方法を示す図であり、基板235をイオン310の
ブランケット打ち込みに晒すことにより、ソース領域2
15及びドレイン領域240を形成する。
【図13】本発明に従い、図8に示されるアレイを形成
する方法を示す図であり、マスク290がイオン打ち込
み済み基板235にわたって付着され、アレイ領域にわ
たりビットライン方向314に平行に、平行なラインに
パターニングされる。
【図14】本発明に従い、図8に示されるアレイを形成
する方法を示す図であり、窒化物ライン290がビット
ラインに沿って、窒化物領域245を形成するようにパ
ターニングされる。
【図15】本発明の別の実施例に従う、ストラップ・ラ
インを有するメモリ・セルのアレイを示す図である。
【図16】本発明の別の実施例に従う、ストラップ・ラ
インを有さないメモリ・セルのアレイを示す図である。
【図17】本発明に従い、図15乃至図16に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図18】本発明に従い、図15乃至図16に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図19】本発明に従い、図15乃至図16に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図20】本発明に従い、図15乃至図16に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図21】本発明に従い、図15乃至図16に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図22】本発明に従い、図15乃至図16に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図23】本発明に従い、図15乃至図16に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図24】本発明に従い、図15乃至図16に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図25】本発明に従い、図15乃至図16に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図26】本発明に従い、図15乃至図16に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図27】本発明の更に別の実施例に従う、ストラップ
・ラインを有するメモリ・セルのアレイを示す図であ
る。
【図28】本発明の更に別の実施例に従う、ストラップ
・ラインを有さないメモリ・セルのアレイを示す図であ
る。
【図29】本発明に従い、図27乃至図28に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図30】本発明に従い、図27乃至図28に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図31】本発明に従い、図27乃至図28に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図32】本発明に従い、図27乃至図28に示される
アレイを形成する方法を示す図である。
【図33】本発明の別の実施例に従うスタック・コンデ
ンサを有するメモリ・セルを示す図である。
【図34】本発明の異なる実施例を示す図である。
【図35】本発明の異なる実施例を示す図である。
【図36】本発明の別の実施例に従うオープン・ビット
ライン及びオープン/折りたたみ式構造において、各々
がトレンチ・コンデンサを有するメモリ・セルのアレイ
を形成する方法を示す図である。
【図37】本発明の別の実施例に従うオープン・ビット
ライン及びオープン/折りたたみ式構造において、各々
がトレンチ・コンデンサを有するメモリ・セルのアレイ
を形成する方法を示す図である。
【図38】本発明の別の実施例に従うオープン・ビット
ライン及びオープン/折りたたみ式構造において、各々
がトレンチ・コンデンサを有するメモリ・セルのアレイ
を形成する方法を示す図である。
【図39】本発明の別の実施例に従うオープン・ビット
ライン及びオープン/折りたたみ式構造において、各々
がトレンチ・コンデンサを有するメモリ・セルのアレイ
を形成する方法を示す図である。
【図40】本発明の別の実施例に従うオープン・ビット
ライン及びオープン/折りたたみ式構造において、各々
がトレンチ・コンデンサを有するメモリ・セルのアレイ
を形成する方法を示す図である。
【図41】本発明の別の実施例に従うオープン・ビット
ライン及びオープン/折りたたみ式構造において、各々
がトレンチ・コンデンサを有するメモリ・セルのアレイ
を形成する方法を示す図である。
【図42】本発明の別の実施例に従うオープン・ビット
ライン及びオープン/折りたたみ式構造において、各々
がトレンチ・コンデンサを有するメモリ・セルのアレイ
を形成する方法を示す図である。
【図43】本発明の別の実施例に従うオープン・ビット
ライン及びオープン/折りたたみ式構造において、各々
がトレンチ・コンデンサを有するメモリ・セルのアレイ
を形成する方法を示す図である。
【図44】本発明の別の実施例に従うオープン・ビット
ライン及びオープン/折りたたみ式構造において、各々
がトレンチ・コンデンサを有するメモリ・セルのアレイ
を形成する方法を示す図である。
【図45】本発明の別の実施例に従う折りたたみ式ビッ
トライン構造において、各々がトレンチ・コンデンサを
有するメモリ・セルのアレイを形成する方法を示す図で
ある。
【図46】本発明の別の実施例に従う折りたたみ式ビッ
トライン構造において、各々がトレンチ・コンデンサを
有するメモリ・セルのアレイを形成する方法を示す図で
ある。
【図47】本発明の別の実施例に従う折りたたみ式ビッ
トライン構造において、各々がトレンチ・コンデンサを
有するメモリ・セルのアレイを形成する方法を示す図で
ある。
【図48】本発明の別の実施例に従う折りたたみ式ビッ
トライン構造において、各々がトレンチ・コンデンサを
有するメモリ・セルのアレイを形成する方法を示す図で
ある。
【図49】本発明の別の実施例に従う折りたたみ式ビッ
トライン構造において、各々がトレンチ・コンデンサを
有するメモリ・セルのアレイを形成する方法を示す図で
ある。
【図50】本発明の別の実施例に従う折りたたみ式ビッ
トライン構造において、各々がトレンチ・コンデンサを
有するメモリ・セルのアレイを形成する方法を示す図で
ある。
【図51】本発明の別の実施例に従う折りたたみ式ビッ
トライン構造において、各々がスタック・コンデンサを
有するメモリ・セルの断面図を示す図である。
【図52】本発明に従うメモリ・セル・アレイを示す図
である。
【図53】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図54】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図55】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図56】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図57】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図58】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図59】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図60】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図61】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図62】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図63】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図64】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図65】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図66】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図67】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図68】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図69】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図70】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図71】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【図72】本発明に従う図52に示されるアレイを形成
する方法を示す図である。
【符号の説明】
10、200、420、500、510、540、85
0 アレイ 15 EPROM素子(垂直MOSFET) 20、225、225' ワードライン 25、220、700、705 ビットライン 27 セル 30 ソース 35、235 基板 40、95、230 ピラー 45、277 領域 50、240、773、810 ドレイン 60、260 トンネル酸化物 65 酸化物スペーサ 70、265 浮遊ゲート 75、270、775 ゲート酸化物 100 DRAMセル 105 電界効果トランジスタ(FET) 110 記憶ノード 115 プレート 120 折りたたみ式ビットライン 150 オープン・ビットライン 205、400、545 メモリ・セル 210 ビットライン・トレンチ 210' 充填済みビットライン・トレイン 215 自己整合型ソース 245 窒化物(マスク層) 250 誘電体(酸化物層) 275 制御ゲート 280 スペーサ 290、870、910、910' 窒化物 310 イオン 312 ワードライン方向 314 ビットライン方向 325、475 Siプラトー 405 ソース領域 430 ワードライン・トレンチ 450、472 パッド酸化物層 460、460' ポリシリコン・ストラップ(ソース
外方拡散材料) 490 ビットライン金属 520、520' スタック・コンデンサ 525、525' 第1の電極 530、530' 誘電体 535、535' 第2の電極 536 バイア・ホール 537、538 絶縁層 550、552 フォトレジスト・ライン 555 トレンチ 575 フィールド分離領域 578、750 トレンチ・コンデンサ 580 ONO 585 ポリシリコン 595 補ビットライン 600、780、900 障壁酸化物 615 ゲート・スタック 715 トランジスタ 717、720 下部トランジスタ 722 上部トランジスタ 725、730、735 ワードライン・ポリシリコン 740、785 ASGカラー 755 上部トランジスタ・ソース 760、790 リソグラフィック・マスク 770 下部ポリシリコン・ワードライン 771 上部トランジスタ領域 772 下部トランジスタ領域 774 下部トランジスタ・ソース 795 上部ゲート酸化物 800 上部ポリシリコン・ワードライン 805 能動ポリシリコン・ワードライン 855、857 酸化物 860 酸化物ライナ 865 ポリシリコン充填材 890、895 穴 930 ワードライン・ホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/788 H01L 29/78 301M 29/792 301X 371 (72)発明者 スチュアート・マクリスター・バーンズ、 ジュニア アメリカ合衆国06877、コネチカット州リ ッジフィールド、ノース・サレム・ロード 623ビィ (72)発明者 フセイン・イブラヒム・ハナフィ アメリカ合衆国10526、ニューヨーク州ゴ ールデンズ・ブリッジ、アパッチ・サーク ル 7、ポスト・オフィス・ボックス243 (72)発明者 ジェフリィ・ジェイ・ウェルサー アメリカ合衆国06830、コネチカット州グ リーンウィッチ、オールド・フィールド・ ポイント・ロード 11、ナンバー1−ビィ

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、 前記基板上に形成されるピラーを有するセルのアレイで
    あって、前記ピラーが行列に配列され、前記ピラーの各
    々が上方に伸び、第1のタイプの不純物を添加された上
    部領域と、第2のタイプの不純物を添加された中央領域
    と、前記第1のタイプの不純物を添加された下部領域と
    を有し、前記中央領域が前記上部領域と前記下部領域と
    の間に配置される、セルのアレイと、 前記ピラーの前記中央領域の側壁上に、前記列に沿って
    互いに対向して形成され、前記上部領域と前記下部領域
    との間の抵抗を前記中央領域にわたり制御する第1及び
    第2のゲート領域とを含む、半導体素子。
  2. 【請求項2】前記行に沿う前記ピラーが絶縁材料により
    分離される、請求項1記載の半導体素子。
  3. 【請求項3】前記行に沿う前記第1及び第2のゲート領
    域が連続的であり、前記セルのワードラインを形成し、
    前記列に沿う前記下部領域が前記セルのビットラインで
    ある、請求項1記載の半導体素子。
  4. 【請求項4】前記下部領域が前記ピラーのフットプリン
    トを完全に占有する、請求項1記載の半導体素子。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2のゲート領域の各々が、
    前記側壁上に形成される第1のゲート酸化物、及び前記
    第1のゲート酸化物上に形成される第1のゲート電極を
    含む、請求項1記載の半導体素子。
  6. 【請求項6】前記第1及び第2のゲート領域の各々が、
    前記第1のゲート電極上に形成される第2のゲート酸化
    物、及び前記第2のゲート酸化物上に形成される第2の
    ゲート電極を含む、請求項5記載の半導体素子。
  7. 【請求項7】前記第1のゲート電極が全ての側において
    絶縁され、浮遊ゲートを形成する、請求項5記載の半導
    体素子。
  8. 【請求項8】前記第1のゲート酸化物の厚さが、それを
    通過する電子の直接トンネリングを可能にするほど小さ
    い、請求項5記載の半導体素子。
  9. 【請求項9】前記下部領域の各々に隣接して配置され、
    前記下部領域の抵抗を低減するストラップを含む、請求
    項1記載の半導体素子。
  10. 【請求項10】前記第1及び第2のゲート領域の各々
    が、前記行内に配列されるピラーに沿って共通であり、
    前記列内に配列されるピラーのゲート領域から分離され
    る、請求項1記載の半導体素子。
  11. 【請求項11】前記ピラーの各々の前記上部領域上に形
    成されるスタック・コンデンサを含み、前記スタック・
    コンデンサの各々が、前記上部領域上に形成される記憶
    電極と、前記記憶ノード上に形成される誘電層と、前記
    誘電層上に形成されるプレート電極とを有する、請求項
    1記載の半導体素子。
  12. 【請求項12】行列に配列されて、前記ピラーを分離す
    るトレンチ内の、前記ピラーの各々の周囲に形成される
    トレンチ・コンデンサを含み、前記トレンチ・コンデン
    サの各々が、記憶電極と、前記トレンチが並ぶ誘電層
    と、前記トレンチ内に前記誘電層上に形成されるプレー
    ト電極とを有し、前記下部領域が前記トレンチ・コンデ
    ンサの前記記憶電極として作用する、請求項1記載の半
    導体素子。
  13. 【請求項13】半導体素子を形成する方法であって、 行列に配列されるピラーのアレイを基板上に形成する工
    程と、 前記ピラーの下方に下部添加領域を形成する工程と、 前記ピラーの側壁上に、前記列に沿って互いに対向する
    第1及び第2のゲート領域を形成する工程と、 前記ピラー上に上部添加領域を形成する工程とを含む、
    方法。
  14. 【請求項14】前記行に沿う前記ピラー間に絶縁層を形
    成する工程を含む、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】前記ゲート領域を形成する工程が、前記
    行に沿って配置される前記ピラーにつき、2つの連続ワ
    ードラインを形成する、請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】前記下部添加領域を形成する工程が、前
    記列に沿ってビットラインを形成する、請求項13記載
    の方法。
  17. 【請求項17】前記アレイを形成する工程が、 前記基板上に列マスク・ラインを前記列に平行に形成す
    る工程と、 前記基板の露出部分をエッチングし、列トレンチを形成
    する工程と、 前記半導体素子を第2のマスクにより覆う工程と、 前記第2のマスクをパターニングし、前記基板上に行マ
    スク・ラインを前記行に平行に形成する工程と、 前記行マスク・ラインにより覆われない前記基板の露出
    部分をエッチングし、行トレンチを形成する工程とを含
    む、請求項13記載の方法。
  18. 【請求項18】前記下部添加領域を形成する工程が、 下部領域外方拡散材料を、前記基板内に形成される列ト
    レンチの下部に、前記列に平行に形成する工程と、 前記列トレンチをエッチングして、前記ピラーの隣接す
    る列間で前記外方拡散材料を分離し、前記列に平行にビ
    ットライン・ストラップを形成する工程と、 前記ビットライン・ストラップから前記材料を外方拡散
    し、前記下部添加領域を形成する工程とを含む、請求項
    13記載の方法。
  19. 【請求項19】前記ゲート領域を形成する工程が、 列トレンチを形成する工程と、 前記列トレンチに直交する行トレンチをエッチングする
    工程と、 酸化物障壁を前記行トレンチの底部に形成する工程と、 前記行トレンチの側壁上に第1のゲート酸化物を形成す
    る工程と、 前記第1のゲート酸化物上に第1のゲート電極を形成す
    る工程とを含む、請求項13記載の方法。
  20. 【請求項20】前記第1のゲート電極上に第2のゲート
    酸化物を形成し、前記第1のゲート電極を絶縁し、浮遊
    ゲートを形成する工程と、 前記第2のゲート酸化物上に形成される第2のゲート電
    極を形成する工程とを含む、請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】前記行トレンチを形成する工程が、前記
    行トレンチ内に、酸化物壁により分離される穴を形成す
    る、請求項19記載の方法。
  22. 【請求項22】前記ピラーの各々上にスタック・コンデ
    ンサを形成する工程を含む、請求項19記載の方法。
  23. 【請求項23】行列に配列されて、前記ピラーを分離す
    るトレンチ内の前記ピラーの各々の周囲に、トレンチ・
    コンデンサを形成する工程を含む、請求項19記載の方
    法。
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