JP2691512B2 - 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置

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JP2691512B2
JP2691512B2 JP6225670A JP22567094A JP2691512B2 JP 2691512 B2 JP2691512 B2 JP 2691512B2 JP 6225670 A JP6225670 A JP 6225670A JP 22567094 A JP22567094 A JP 22567094A JP 2691512 B2 JP2691512 B2 JP 2691512B2
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清 谷川
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貞夫 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置により像保持体上に安
定して付着させた像形成物質を剥離して取り除く像保持
体からの像形成物質除去方法及びその装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成
物質除去方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該イ
ンキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方
法が開示されている。また特開平4−64472号公報
には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンド
レスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷
却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。また特開平4−829
83号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を
通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本の
ローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接
箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、
前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去
する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示され
ている。
【0004】ところで、上記溶剤を使用しない方法や装
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに
使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性
樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融着させる
などして、像形成物質が像保持体表面の繊維に強固に固
着されているので、像形成物質除去の際に像形成物質と
共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。
特に像形成物質の除去性を高めるために、上記インキ剥
離体、エンドレスシートあるいはローラ上に熱や圧力を
加える場合、種々の条件によっては、逆に像形成物質と
像保持体との間の定着性を高めてしまって除去を困難に
することもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して像保持体から剥離する像形
成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−255
916号参照)。これによれば、像保持体の紙質を比較
的損傷することなく、像形成物質のみを除去することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
像保持体からの像形成物質除去装置において、記録済み
像保持体に不安定化剤を付与した後、剥離部材を介在さ
せ、像形成物質を該剥離部材に加熱接着もしくは加圧接
着して像保持体から剥離する場合に、朱肉印、シャチハ
タ(商品名)印等で押印されていたり、サインペン、ボ
ールペン、鉛筆、赤色鉛筆等で加筆されていると、該押
印や加筆による像を形成する像形成物質が除去されずに
像保持体上に残存することがある。このように上記像形
成物質除去装置で除去できない像形成物質による未除去
画像が残存した場合には、次のような不具合が発生する
場合がある。例えば、該未除去画像が残存しているにも
かかわらず、像保持体として再利用されてしまう恐れが
ある。また、上記未除去画像が残存している像保持体を
再利用せずに廃棄した場合、機密上の問題が発生する恐
れがある。また、印影、サイン等の未除去画像が残存し
ている像保持体が、故意に悪用(変造・偽造)される恐
れがある。また、未除去画像が残存していない像保持体
のみを再利用しようとする場合、像形成物質の除去処理
が行われた多数の像保持体のなかに未除去画像が残存し
ている像保持体が含まれていると、両者を区別する分別
作業が必要になる。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その第1の目的は、未除去画像が残存した像保
持体の誤用又は誤廃棄、及び印影、サイン等の未除去画
像の悪用を未然に防止できる像保持体からの像形成物質
除去方法及びその装置を提供することであり、また、そ
の第2の目的は、上記第1の目的に加えて、未除去画像
が残存する像保持体と、像形成物質が完全に除去された
像保持体との分別作業を必要としない像保持体からの像
形成物質除去装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、像保持体から像形成物質
を除去する除去処理工程と、該除去処理工程の前に、若
しくは該除去処理工程の後に、該除去処理によっては除
去しきれない未除去画像が存在するか否かを検知する工
程と、該未除去画像の有無の検知結果に基づいて、該像
保持体に、該未除去画像の有無を識別するための識別用
マークを付ける工程とを有することを特徴とするもので
ある。ここで、該識別マークを付ける工程は、例えば、
該未除去画像が残存している像保持体のみに該識別用マ
ークを付けたり、また例えば、該未除去画像が所定の基
準量をより多く残存している像保持体のみに該識別マー
クを付けるように構成する。
【0009】また、請求項2の発明は、像保持体からの
像形成物質除去手段と、該像形成物質除去手段による除
去処理が行なわれる前に、若しくは該除去処理が行なわ
れた後に、該除去処理によっては除去しきれない未除去
画像が存在するか否かを検知する検知手段と、該像保持
体に、該未除去画像の有無を識別するための識別用マー
クを付ける識別マーク付与手段と、該検知手段による未
除去画像の有無の検知結果に基づいて、識別マーク付与
手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とするも
のである。ここで、識別マーク付与手段は、例えば、該
像保持体に穿孔したり、該像保持体上の全面に〇印や×
印等の識別マークを付けたりするように構成する。ま
た、該制御手段は、該未除去画像が残存している像保持
体のみに該識別マークを付けたり、また例えば、該未除
去画像が所定の基準量をより多く残存している像保持体
のみに該識別マークを付けるように、該識別マーク付与
手段を制御する。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項2の像保
持体からの像形成物質除去装置において、上記像保持体
上の未除去画像が残存している位置に、上記識別マーク
を付けることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項4の発明は、像保持体から像
形成物質を除去する除去処理工程と、該除去処理工程の
前に、若しくは該除去処理工程の後に、該除去処理によ
っては除去しきれない未除去画像が存在するか否かを検
知する工程と、該未除去画像が残存している場合に、該
未除去画像の全部又は一部を認識不能にする工程とを有
することを特徴とするものである。ここで、該未除去画
像を認識不能にする工程は、例えば該像保持体上の未除
去画像の位置に穿孔したり、また例えば、該未除去画像
の上に白色などの不透明材料を塗布したりするように構
成する。
【0012】また、請求項5の発明は、像保持体からの
像形成物質除去手段と、該像形成物質除去手段による除
去処理が行なわれる前に、若しくは該除去処理が行なわ
れた後に、該除去処理によっては除去しきれない未除去
画像が存在するか否かを検知する検知手段と、該未除去
画像の全部又は一部を認識不能にする認識不能手段と、
該検知手段による未除去画像の有無の検知結果に基づい
て、該認識不能手段を制御する制御手段とを設けたこと
を特徴とするものである。ここで、該認識不能手段は、
例えば、該像保持体上の未除去画像の位置に穿孔した
り、また例えば、該未除去画像の上に白色などの不透明
材料を塗布したりするように構成する。
【0013】また、請求項6の発明は、請求項5の像保
持体からの像形成物質除去装置において、上記検知手段
として、上記像保持体上の印影の有無を検知する印影検
知手段を設け、上記認識不能手段として、該印影をにじ
ませる印影無効手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0014】上記第2の目的を達成するために、請求項
7の発明は、請求項2、3又は5の像保持体からの像形
成物質除去装置において、上記剥離後の像保持体を分別
する分別手段と、上記検知手段による未除去画像の有無
の検知結果に基づいて、該分別手段を制御する制御手段
とを設けたことを特徴とするものである。ここで、該制
御手段は、該未除去画像が残存する像保持体と、像形成
物質が完全に除去された像保持体とを分別するように該
分別手段を制御する。
【0015】請求項8の発明は、請求項1又は4の像保
持体からの像形成物質除去方法において、上記除去処理
工程が、上記像保持体と上記像形成物質との付着状態を
不安定状態にする不安定化処理工程と、該像保持体か
ら、該不安定状態になった像形成物質を剥離して取り除
く剥離処理工程とを有することを特徴とするものであ
る。
【0016】請求項9の発明は、請求項2、3、5、6
又は7の像保持体からの像形成物質除去装置において、
上記像形成物質除去手段が、上記像保持体に、該像保持
体と上記像形成物質との付着状態を不安定状態にする不
安定化剤を付与する不安定化剤付与手段と、該不安定状
態になった像形成物質に剥離部材を接触させ、該像保持
体から該像形成物質を剥離して取り除く剥離手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0017】なお、上記請求項1乃至9における未除去
画像は、例えば、朱肉印、シャチハタ印等による押印
や、サインペン、ボールペン、鉛筆、赤色鉛筆等による
加筆で形成される画像を含むものとする。
【0018】
【作用】請求項1の発明においては、像保持体から像形
成物質を除去する除去処理工程の前に、若しくは該除去
処理工程の後に、該除去処理によっては除去しきれない
未除去画像が存在するか否かを検知し、該未除去画像の
有無の検知結果に基づいて、該像保持体に該未除去画像
の有無を識別するための識別用マークを付ける。例え
ば、該未除去画像が残存している像保持体のみに該識別
用マークを付ける。この像保持体上に付けられた識別マ
ークにより、該未除去画像が残存している像保持体と、
像形成物質が完全に除去された像保持体との判別が容易
になる。
【0019】請求項2の発明においては、像保持体から
の像形成物質除去手段による除去処理が行なわれる前
に、若しくは該除去処理が行なわれた後に、上記検知手
段で、該除去処理によっては除去しきれない未除去画像
が存在するか否かを検知し、上記制御手段で、該検知手
段による未除去画像の有無の検知結果に基づいて、該未
除去画像の有無を識別するための識別用マークを該像保
持体に付ける識別マーク付与手段を制御する。例えば、
該未除去画像が残存している像保持体のみに該識別用マ
ークを付けるように該識別マーク付与手段を制御する。
この像保持体上に付けられた識別マークにより、該未除
去画像が残存している像保持体と、像形成物質が完全に
除去された像保持体との判別が容易になる。
【0020】請求項3の発明においては、上記像保持体
上の未除去画像が残存している位置に、上記識別マーク
を付けることにより、該未除去画像を認識することがで
きないようになる。
【0021】請求項4の発明においては、像保持体から
像形成物質を除去する除去処理工程の前に、若しくは該
除去処理工程の後に、該除去処理によっては除去しきれ
ない未除去画像が存在するか否かを検知し、該未除去画
像が残存している場合に、該未除去画像を認識不能にす
る。例えば、該像保持体上の未除去画像の位置に穿孔し
たり、該未除去画像の上に白色などの不透明材料を塗布
したりする。これにより、該像保持体を再利用したり、
廃棄した場合、該像保持体上の未除去画像を認識するこ
とができないようになる。
【0022】請求項5の発明においては、像保持体から
の像形成物質除去手段による除去処理が行なわれる前
に、若しくは該除去処理が行なわれた後に、上記検知手
段で、該除去処理によっては除去しきれない未除去画像
が存在するか否かを検知し、上記制御手段で、該検知手
段による未除去画像の有無の検知結果に基づいて、該未
除去画像を認識不能にする認識不能手段を制御する。例
えば、該未除去画像が残存している場合に、該像保持体
上の未除去画像の位置に穿孔したり、該未除去画像の上
に白色などの不透明材料を塗布したりするように制御す
る。これにより、該像保持体を再利用したり、廃棄した
場合、該像保持体上の未除去画像を認識することができ
ないようになる。
【0023】請求項6の発明においては、像保持体から
の像形成物質除去手段による除去処理が行なわれる前
に、若しくは該除去処理が行なわれた後に、上記印影検
知手段で、該像保持体上の印影の有無を検知し、上記制
御手段で、該検知手段による未除去画像の有無の検知結
果に基づいて、該印影をにじませる印影無効手段を制御
する。これにより、該像保持体を再利用したり、廃棄し
た場合、該像保持体上の未除去画像を認識することがで
きないようになる。
【0024】請求項7の発明においては、上記制御手段
で、上記検知手段による未除去画像の有無の検知結果に
基づいて、上記剥離後の像保持体を分別する分別手段を
制御することにより、例えば、該未除去画像が残存する
像保持体と、像形成物質が完全に除去された像保持体と
を自動的に分別できるようになる。
【0025】請求項8の発明においては、上記不安定化
処理工程で、像保持体上に安定して付着している像形成
物質と、該像保持体との付着状態を不安定状態にし、上
記剥離処理工程で、該像保持体から、該不安定状態にな
った像形成物質を剥離して取り除く。そして、この不安
定化処理工程及び剥離処理工程からなる除去処理工程の
前に、若しくは該除去処理工程の後に、該除去処理によ
っては除去しきれない未除去画像が存在するか否かを検
知し、該未除去画像の有無の検知結果に基づいて、該像
保持体に該未除去画像の有無を識別するための識別用マ
ークを付ける。この像保持体上に付けられた識別マーク
により、該未除去画像が残存している像保持体と、像形
成物質が完全に除去された像保持体との判別が容易にな
る。又は、該未除去画像が残存している場合に、該未除
去画像を認識不能にする。これにより、該認識不能にし
た像保持体を再利用したり、廃棄した場合、該像保持体
上の未除去画像を認識することができないようになる。
【0026】請求項9の発明においては、上記不安定化
剤付与手段で、像保持体に、該像保持体と上記像形成物
質との付着状態を不安定状態にする不安定化剤を付与
し、上記剥離手段で、該不安定状態になった像形成物質
に剥離部材を接触させ、該表面より該像形成物質を剥離
して除去する。そして、この不安定化剤付与手段及び剥
離手段からなる像形成物質除去手段による除去処理が行
なわれる前に、若しくは該除去処理が行なわれた後に、
該除去処理によっては除去しきれない未除去画像が存在
するか否かを検知し、該未除去画像の有無の検知結果に
基づいて、該像保持体に該未除去画像の有無を識別する
ための識別用マークを付ける。この像保持体上に付けら
れた識別マークにより、該未除去画像が残存している像
保持体と、像形成物質が完全に除去された像保持体との
判別が容易になる。又は、該未除去画像が残存している
場合に、該未除去画像を認識不能にする。これにより、
該像保持体を再利用したり、廃棄した場合、該像保持体
上の未除去画像を認識することができないようになる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した実施例について
説明する。
【0028】〔実施例1〕図1は、本実施例1に係るト
ナー除去装置の概略構成を示す正面図である。まず、全
体の概略を説明すると、このトナー除去装置は、積載状
態で収容しているトナー像が形成された転写紙10を一
枚づつ分離給送する給紙ユニット1と、給紙ユニット1
から送られてきた転写紙10に液を供給し、液が供給さ
れた転写紙10からトナーを剥離して除去する液付与ユ
ニット兼トナー剥離ユニット6と、トナーが除去された
転写紙10を乾燥させる乾燥ユニット4と、乾燥ユニッ
ト4から搬送された転写紙10に必要に応じて識別マー
クを付与する識別マーク付与手段としての識別マーク付
与ユニット30と、識別マーク付与ユニット30からの
転写紙10を分別するための分別ユニット40と、分別
ユニット40で分別された転写紙10を受ける紙受けユ
ニット5とを備えている。
【0029】次に、図示の例の各ユニット1,4,5,
6,30,40について説明する。上記給紙ユニット1
は、底板101上に積載された転写紙10を最上部のも
のから給紙ローラ102で給紙し、図示しない分離ロー
ラ対103で重送紙を分離して、一枚の転写紙10のみ
をタイミング調整及びスキュー補正のためのレジストロ
ーラ対104で送り出すものである。その具体的な構成
及び動作は電子写真複写機における給紙機構と同様であ
るので、詳細な説明は省略する。 (以下、余白)
【0030】上記不安定化剤付与手段及び剥離手段とし
て液付与ユニット兼トナー剥離ユニット6は、クランプ
爪602で転写紙先端をクランプして周面に保持して回
転する紙保持ドラム601を備え、該ドラム601上の
転写紙に液を供給するための例えばスポンジローラ等に
よる塗布ローラ207や、剥離部材としての剥離ローラ
302が接触配置されている。
【0031】上記塗布ローラ207へは、液供給装置2
08によって、転写紙表面に安定に付着しているトナー
と該表面との付着状態を不安定状態にする不安定化剤と
しての処理液20、又は処理液20の転写紙10への浸
透を促進させる浸透度促進剤としての浸透促進液21が
供給される。また、塗布ローラ207は、上記ドラム6
01に対して離接可能に構成され、この塗布ローラ20
7の離接動作によってトナーの部分除去が可能になる。
また、処理液20と浸透促進液21とを別々の塗布ロー
ラで該ドラム601上の転写紙10に付与するように構
成することもできる。
【0032】ここで、上記処理液20としては、水(蒸
留水を含む)、水溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性
剤を含む水溶液、及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを
含む水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水
あるいは水溶液を用いることができる。また、該水又は
水溶液には、所定の有機溶剤を含有させることもでき
る。また、上記処理液20として、有機溶剤のみを用い
ることができる。また、上記浸透促進液21としては、
界面活性剤を含む水溶液や水溶性ポリマーと界面活性剤
とを含む水溶液等を用いることができる。
【0033】上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0034】また、上記界面活性剤としては、例えば、
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0035】また、上記水又は水溶液に含有させる有機
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0036】また、上記単独で用いる有機溶剤として
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0037】上記剥離ローラ302の表面は、少なくと
も軟化しているトナーに対して、転写紙10と該トナー
との付着力より大きい付着力を有するものを用いて構成
する。具体的には、上記トナーと同一又は類似のトナー
成分樹脂や、接着剤の成分樹脂等を用いることができ、
またアルミ系、銅系、ニッケル系、鉄系等の金属材料を
用いることもできるが、これらに限定されるものではな
い。また、上記樹脂は、水溶性のものであっても、ある
いは非水溶性のものであってもよい。
【0038】上記トナー成分樹脂としては、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0039】また、上記接着剤の成分樹脂としては、に
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0040】また、上記樹脂を用いる場合には、テンシ
ョンや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体
と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望
ましい。即ち、図示の例のようにローラ形状の剥離部材
とする場合には、支持体としての基体ローラ上に上記樹
脂などからなる表層を形成して剥離部材を構成すること
が望ましい。
【0041】上記樹脂などを支持する支持体としては、
例えば、ゴムローラ、シート、セロハンテープ、クラフ
ト紙粘着テープ、ポリ塩化ビニルテープ、アセトンテー
プ、フィラメント補強テープ等のテープ、等も用いるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。
【0042】また、上記剥離ローラ302の内部には、
トナーの軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵して
いる。この加熱ランプ301は、転写紙10の表裏に密
着して転写紙10に固着しているトナーを加熱して軟化
させ、これにより、トナーを転写紙10の繊維から剥が
れ易くするものである。この加熱はドラム601との圧
接部において転写紙10上のトナーが溶融しない程度に
行うことが望ましい。トナーが溶融してしまうと転写紙
10上のトナーを、紙側と剥離ローラ302側とに分断
することなく、剥離ローラ302側へ転写させるのが、
困難になるためである。また加熱し過ぎると剥離ローラ
302のドラム601との圧接部を通過中に転写紙10
が乾燥し過ぎて、トナーの転写紙10に対する固着力が
転写紙10が濡れている場合に比して強まり、転写紙1
0がトナーを介して剥離ローラ302に貼り付いて分離
できなくなる恐れがある。従って、加熱部通過後の転写
紙10に多少の湿り気が残って上記トナーの再付着を防
止できる程度に加熱することが望ましい。
【0043】また、上記液付与ユニット兼トナー剥離ユ
ニット6は、上記剥離ローラ302の表面をクリーニン
グするクリーニング装置304、駆動部(不図示)等を
備えている。このクリーニング装置304は、剥離ロー
ラ302の表面上のトナーを除去するクリーニングロー
ラ305、クリーニングローラ305上のトナーを掻き
落すスクレーパブレード306、スクレーパブレードで
306で掻き落したトナーを収容するトナー受け(トナ
ー容器)307を備えている。このクリーニングローラ
305は、剥離ローラ302の表面上の余分なトナーを
除去して、剥離ローラ302表面を平滑化するように構
成してもよい。また、このクリーニングローラに代え、
ブレードやスクレーパなどを用いてもよい。
【0044】なお、上記剥離ローラ302に代え、これ
と同様の表面特性を備えたベルトを用いたり、上記クリ
ーニング装置304のクリーニングローラ305に代え
剥離ローラ302表面に直接当接させたクリーニングブ
レードやスクレーパなどを用いたりしても良い。
【0045】また、トナー剥離処理工程後に該ドラム6
01に保持された転写紙10上に残存している未除去画
像を検知するための検知手段として、該ドラム601の
回転方向の剥離ローラ302の下流側に、CCDセンサ
603aが設けられている。
【0046】上記乾燥ユニット4は、転写紙10を乾燥
させるものであり、図示しない加熱ランプ内蔵の例えば
アルミからなる上乾燥ローラ402と、これに下方から
圧接する下乾燥ローラ404とから構成されている。こ
の下乾燥ローラ404は給液性部材からなる表層を備
え、該表層の液を絞り落す絞りブレード(不図示)が当
接している。このような乾燥ローラ対402,404に
代え、又は加え、ベルト状の部材を用いたり、熱風ファ
ンや赤外線ランプなどを用いたりしても良い。
【0047】上記識別マーク付与ユニット30として
は、転写紙10に識別マークとしての孔を穿つ穿孔ユニ
ット、転写紙10上に所定の識別マークを印字する印字
ユニット、転写紙10の一部をカットして識別マークと
してのカット部を形成するカッタユニット等を用いるこ
とができるが、これらの具体例については後述する。
【0048】上記分別ユニット40は、搬送ローラ対4
1、偏向爪42、搬送路を形成するガイド板43a,b
等を備えており、後述する制御部からの制御データに応
じて図示しないソレノイド等で偏向爪42の位置を切り
換えることにより、搬送ローラ対41で搬送されてきた
転写紙10を、未除去画像が残存しない転写紙10a用
の搬送路を形成するガイド板43aと、未除去画像が残
存する転写紙10b用の搬送路を形成する43bとに分
岐して搬送する。
【0049】そして、上記紙受けユニット5は、上記分
別ユニット40で分別された転写紙10を受けるための
二つの排紙トレー501a,bを備えており、未除去画
像が残存しない転写紙10aは、排出ローラ対502a
で排紙トレー501aに排出され、一方、未除去画像が
残存する転写紙10bは、排出ローラ502bで排紙ト
レー501bに排出される。
【0050】また、このトナー除去装置には、図示を省
略したが、給紙台に転写紙10があるか否かを検出する
検出手段、給紙ユニット1による転写紙10の重送検出
手段、液供給装置208の処理液20用及び浸透度促進
液21用の液容器中の液残量検出手段、該液容器への液
自動補給手段、転写紙10の装置内ジャム検出手段、各
加熱ランプの点灯制御手段と、トナー受け容器307内
満杯手段などが設けられている。
【0051】次に、上記トナー除去装置の動作及び制御
について説明する。図2は、図1のトナー除去装置の電
装部のブロック図である。ここで、トナー除去装置の制
御手段としての制御部は、CPU904、ROM90
5、CLK発振器906、アドレスデータバス907、
パラレルインターフェイス908、ドライバー910、
A/Dコンバータ918、RAM919、操作表示部5
0の制御部920、シリアルインターフェイス921等
により構成されている。
【0052】まず、商用電源901から交流電源供給を
受け、メインスイッチ902をオンすると、直流電源
(PSU)903からDC電源電圧が各制御ICに供給
される。電源を供給されたCPU904は、プログラム
カウンタ等のリセットを行い、ROM905に書き込ま
れたプログラム内容に基づいて、制御を開始する。CL
K発振器906は、CPU動作に必要な基準クロック
(CLK)を供給する。
【0053】アドレスデータバス907を通して、パラ
レルインターフェイス908にリレー911をオンする
データが送られると、パラレルインターフェイスの出力
ポートに接続されたドライバー910を介して、リレー
911の接点駆動コイル911aが通電されて、リレー
911の接点が閉じる。
【0054】そして、ソリッドステートリレーSSR1
(912)及びSSR2(913)をそれぞれオンする
データが前記と同様にドライバー910へ送られると、
該ドライバー910を介してSSR1(912)がON
になり、剥離ローラ302を加熱する加熱ランプ301
に対応する抵抗体914a,bに電流が流れて、同ロー
ラ302の加熱が開始する。更に、該ドライバー910
を介してSSR2(913)がONになり、乾燥ローラ
402を加熱する加熱ランプ401に対応する抵抗体9
15に電流が流れて、同ローラ402の加熱を開始す
る。各ローラ302,402の温度は、それぞれサーミ
スタ916,917で検知されてA/Dコンバータ91
8へ入力され、アナログデータからデジタルデータへ変
換される。RAM919には各ローラの制御温度が書き
込まれており、その値と比較して温度制御される。この
制御温度のデータは操作表示部50の制御部920から
シリアルインターフェイス921を通して、RAM91
9に書き込むこともできる。
【0055】各ローラ302,402の温度が、それぞ
れ剥離あるいは乾燥するのに充分な温度(RAMの設定
値)になったら、制御部920を介して操作表示部50
に動作可能の表示(LED点灯等)を示す。操作表示部
の制御部920より動作指令データが送信されたら、C
PU904はメイン駆動モータ922を動作させ、同モ
ータ922の負荷が一定速度で駆動できたら、給紙モー
タ923を駆動し、給紙を開始する。レジストモータ9
24は、スキュー防止のため給紙モータ923とのタイ
ミングを計りながら回転し、転写紙10を紙保持ドラム
601上に送り出す。ここで、紙保持ドラム601のク
ランプ爪602を閉じる制御データがパラレルインター
フェース908に送られると、ドライバー910により
ソレノイド926が動作して、転写紙10がクランプ爪
602で固定され、該ドラム601と共に回動する。
【0056】この紙保持ドラム601の回動中に、ドラ
イバー910に接続された塗布ローラソレノイド927
を介して塗布ローラ207を紙保持ドラム601に接触
させるか否かが制御される。更に塗布ローラ207の回
転は塗布ローラモータ(不図示)を介して駆動制御され
る。これらの制御により、処理液20及び浸透促進液2
1が塗布ローラ207によって転写紙10に塗布され、
処理液20を少なくとも転写紙10とトナーとの界面部
に浸透させる。その後、剥離ローラ302によって、処
理液20を浸透させた界面部においてトナーが転写紙1
0上から剥離されて除去される。
【0057】そして、剥離ローラ302通過後の転写紙
10上のトナー量が上記CCDセンサー603aで検知
され、その検知データがA/Dコンバータ918を介し
てCPU904に送られる。転写紙10上のトナーが完
全に剥離されていない場合には、何回か同じプロセスを
繰り返してトナーを完全に除去する。更に転写紙10上
に未除去画像が残存している場合には、その未除去画像
がCCDセンサ603aで検知され、その検知データが
A/Dコンバータ918を介してCPU904に送ら
れ、RAM919に書き込まれて識別マーク付与ユニッ
ト30、分別ユニット40などにおける制御に用いられ
る。
【0058】トナーが除去されると、クランプ爪602
を開く制御データがパラレルインターフェース908に
送られ、ドライバー910によりソレノイド926の動
作が停止して、転写紙10がクランプ爪602から開放
され、紙保持ドラム601から分離し、乾燥ユニット4
に送られて乾燥される。
【0059】そして、識別マーク付与ユニット30によ
り、乾燥された転写紙10は、上記CCDセンサ603
aに基づき、未除去画像を有している場合には識別マー
クが付与され、未除去画像を有していない場合には識別
マークが付与されずに、分別ユニット40に送られる。
【0060】分別ユニット40では、上記CCDセンサ
603aに基づき、未除去画像が残存していない転写紙
10aが搬送されてきた場合には、該転写紙10aをガ
イド板43a内に搬送するように偏向爪42の位置を切
り換え、一方未除去画像が残存し、識別マークが付与さ
れた転写紙10bが搬送されてきた場合には、該転写紙
10bをガイド板43b内に搬送するように偏向爪42
の位置を切り換える。これにより、該転写紙10aを紙
受けユニット5の排紙トレイ501a上に、該転写紙1
0bを排紙トレイ501b上に排紙することができるよ
うになる。
【0061】なお、給紙ローラ102、分離ローラ対1
03及びレジストローラ104以外の負荷は、全てメイ
ン駆動モータ922にて同期駆動される。LCTには紙
の有無を検知するペーパーエンドセンサー925が有
り、紙が無くなるとパラレルインターフェイス908を
通じて紙無しデータをCPU904に送信する。紙無し
を検知したCPU904は、マシン動作を停止し、制御
部920を介して操作表示部50へ動作停止の表示(L
ED点灯等)を行う。
【0062】以上、上記トナー除去装置によれば、トナ
ーが付着した転写紙に液を供給して転写紙のトナーとの
界面部に液を浸透させた状態でトナーを剥離させるの
で、紙繊維を傷めることなく、トナーを除去できる。 (以下、余白)
【0063】次に、上記識別マーク付与ユニット30の
具体的な構成例について説明する。図3(a)及び
(b)は、識別マーク付与ユニット30の一構成例であ
る穿孔ユニットの正面図及び斜視図である。この穿孔ユ
ニットは、可動パンチ本体31、上記制御部で制御され
る駆動モータ32、該駆動モータで回転駆動される送り
ネジ33、可動パンチ本体31を図中矢印A方向にガイ
ドするガイドレール34、転写紙10の搬送ローラ3
5、搬送ガイド部材36、搬送ローラ35の駆動部(不
図示)等を備えている。
【0064】上記可動パンチ本体31は、先端部が鋭利
に加工された円筒状のパンチ部材31a、パンチ部材3
1aが固定されたアーム部31b、上記制御部により制
御され、アーム部31bを介してパンチ部材31aを上
下方向(図中矢印B方向)に駆動する駆動部31c、下
降したパンチ部材が係合する位置に孔31dが形成され
たパンチ台31e等によって構成されている。また、可
動パンチ本体31の上記送りねじ33が貫通する側壁部
には貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周面に
は、送りねじ33(おねじ)に螺合するようにめねじが
切られている。そして、可動パンチ本体31のめねじが
切られている貫通孔に、送りねじ33を螺合させながら
挿通させている。これにより、送りねじ33の回動に従
って可動パンチ本体31が矢印A方向に往復移動可能と
なる。また、転写紙搬送方向の穿孔ユニットの上流側
に、転写紙10上の未除去画像、既存のパンチ孔等を検
知するCCDセンサ603b(図1及び図3では不図
示)を設けてもよい。
【0065】上記穿孔ユニットにおいて、上記乾燥ユニ
ット4から搬送されてきた転写紙10を、図の左方向か
ら可動パンチ本体31のパンチ台上に搬送し、CCDセ
ンサ603a又はbで転写紙10上の未除去画像を検知
した場合に、パンチ位置データから予め求められた所定
の位置で停止させるように搬送ローラ35を駆動制御す
る。また、転写紙搬送方向と直交する方向(矢印A方
向)のパンチ位置は、駆動モータ35で送りねじ33を
回転駆動して、可動パンチ本体31を移動させることに
よって制御する。パンチ位置の制御が終了したあと、駆
動部31cを作動させ、アーム部31bを介してパンチ
部材31aを下降させて、転写紙10にパンチする。こ
こで、パンチ孔の個数は1個でもいいが、複数形成して
もよい。
【0066】図3(c)は、識別マーク付与ユニット3
0の他の構成例であるカッタユニットの部分斜視図であ
る。このカッタユニットは、上記穿孔ユニットにおける
アーム部31bに、上記パンチ部材31aに代えカッタ
刃31fを固定し、かつ、同ユニットにおけるアーム部
31b下方の台31eに、パンチ用孔31dに代え、カ
ッタ刃31fでカットされて落下する転写紙の破片を回
収する回収容器31gの開口を設けたものである。その
他の機構構成は上記穿孔ユニットと同一である。
【0067】このカッタユニットにおいては、上記乾燥
ユニット4から搬送されてきた転写紙10を、図3
(a)の左方向から可動本体31の台31e上に搬送ロ
ーラ35で搬送する。そして、CCDセンサ603a又
はbで転写紙10上の未除去画像を検知した場合に、所
定のタイミングで駆動部31cを作動させてアーム部3
1bを介してカッタ刃31fを下降させ、かつ、駆動モ
ータ35で送りねじ33を回転駆動して可動本体31を
移動させながら、転写紙10の角部をカットする。な
お、このように転写紙10の角部をカットするのに代
え、可動本体31を転写紙10の幅方向中央に位置させ
てカッタ刃31fを下降させ、転写紙10を二等分する
ようにカットしても良い。無論等分以外の比率で転写紙
10を分割しても良い。更に、ファクシミリなどで使用
されているロール状にされた記録紙をシート状にカット
するカッタ装置を用いて、同様の分割を行うようにして
も良い。
【0068】図4は、識別マーク付与ユニット30の更
に他の構成例である印字ユニットの斜視図である。この
印字ユニットは、インクジェットタイプであり、三つの
ジェットノズルを有しホルダー37aに固定されたノズ
ルヘッド37、ホルダー37aを貫通しノズルヘッド3
7の移動をガイドするガイド棒38、ノズルヘッド37
の駆動部39などを備えている。駆動部39は、駆動モ
ータ39a、駆動モータ39aの回転軸に固定された駆
動プーリー39b、従動プーリー39c、ノズルヘッド
のホルダー37aに固定されプーリー39b,c間に懸
架された駆動ワイヤ39c等で構成されている。この駆
動モータ39aの回転により、駆動ワイヤ39cを介し
て、ノズルヘッド37が転写紙搬送方向に直交する方向
に移動する。ノズルヘッド37の各ジェットノズル及び
駆動モータ39aは、制御部のドライバー910に接続
されている。また、図4に示すように、転写紙搬送方向
の印字ユニットより上流側に、転写紙10上の未除去画
像、既存の識別マーク等を検知するCCDセンサ603
bを設けてもよい。
【0069】上記印字ユニットにおいて、上記乾燥ユニ
ット4から搬送されてきた転写紙10を矢印方向に搬送
し、駆動モータ39aの制御により、ノズルヘッド37
を転写紙搬送方向に直交する方向に移動させる。そし
て、ノズルヘッド37の各ジェットノズルのON/OF
Fを所定のタイミングで制御することにより、転写紙1
0が使用不可になるように、転写紙10の全面に例えば
×印や〇印等の識別マークを付ける。この印字制御のと
き、転写紙10の搬送は停止させなくてもいいが、ノズ
ルヘッド37の移動及びジェットノズルによる印字のタ
イミングで転写紙10の搬送を停止するように制御して
もよい。
【0070】なお、上記印字ユニットは、転写紙10上
の未除去画像の位置を認識し、その位置に印字するよう
に制御してもよい。この場合は、CCDセンサ603a
又はbで検知した未除去画像の位置データに基づき、駆
動モータ39aによるノズルヘッド37の移動制御、ジ
ェットノズルのON/OFFタイミング制御等が行なわ
れ未除去画像の上に識別マークが印字される。このと
き、転写紙10と同色のインク、例えば白色のインクを
使用してもよい。
【0071】また、図4の印字ユニットの構成例では、
ジェットノズルを転写紙搬送方向に直交する方向に移動
するように構成しているが、図5に示すように、ジェッ
トノズルを転写紙10の幅全体に並べたノズルヘッド3
7を、転写紙10上に配置してもよい。
【0072】以上、本実施例1によれば、上記剥離後の
転写紙10に残存している未除去画像(ハンコ、加筆な
どによる画像)をCCDセンサ603aで検知し、該未
除去画像が検知された転写紙10に、識別マーク付与ユ
ニット30で識別マークを付けるので、この識別マーク
により、未除去画像が残存している転写紙10bと、画
像が完全に除去された転写紙10aとの判別が容易にな
る。したがって、転写紙の判別を行なって、未除去画像
が残存している転写紙10bを誤って再利用することを
防止できるようになる。また、未除去画像が残存してい
る転写紙10bを誤って廃棄することを防止できるの
で、機密情報の漏洩や、印、サイン等の未除去画像が残
存した転写紙10bの悪用(変造・偽造)を未然に防止
できるようになる。
【0073】また、上記実施例1によれば、分別ユニッ
ト40で転写紙10を自動的に分別して、未除去画像が
残存する転写紙10bを紙受けユニット5の一方の排紙
トレイ501b上に、画像が完全に除去された転写紙1
0aを他の排紙トレイ501a上に排出することによ
り、再利用の可否や機密保持のための裁断要否などの、
その後の処理を行なうための手作業による仕分けを不要
にできる。
【0074】なお、上記実施例1において、上記識別マ
ーク付与ユニット30により、転写紙10の未除去画像
が後で認識できないように、該未除去画像の上に識別マ
ークとしての孔をあけたり、印字したりするように制御
することができる。例えば、上記図3の穿孔ユニットに
おいて、CCDセンサ603a又はbで検知した未除去
画像の位置データに基づき、駆動モータ32による可動
パンチ本体31の移動制御、搬送ローラ35の駆動制
御、パンチ部材31bの駆動制御等を行い、未除去画像
の上にパンチする。このように該未除去画像の上に識別
マークを付与すれば、該転写紙10を誤って廃棄した場
合などに、機密情報の漏洩や、印、サイン等の未除去画
像が残存した転写紙10bの悪用(変造・偽造)を更に
未然に防止できるようになる。
【0075】また、上記実施例1では、識別マーク付与
ユニット30と紙受けユニット5との間に、転写紙10
を分別する分別ユニット40を配置しているが、図6に
示すように、分別ユニット40を乾燥ユニット4の直後
に配置し、識別マーク付与ユニット30を、紙受けユニ
ット5内の未除去画像が残存する転写紙10bを排出す
る排紙トレー501bの直前に配置してもよい。この場
合は、上記剥離後の転写紙10に残存している未除去画
像(ハンコ、加筆などによる画像)を上記CCDセンサ
603a又はbで検知し、該未除去画像が検知された転
写紙10は分別ユニット40で分別された後、識別マー
ク付与ユニット30で識別マークが付けられ、紙受けユ
ニット5の一方の排紙トレイ501b上に排出される。
一方、画像が完全に除去された転写紙10aは、分別ユ
ニット40で分別された後、識別マーク付与ユニット3
0を通らずに、他の排紙トレイ501a上に排出され
る。
【0076】また、上記識別マーク付与ユニット30と
して図3の穿孔ユニットを備えた上記図1及び図6のト
ナー除去装置を用いて、朱肉印やシャチハタ印等のハン
コで押印されたり、サインペン、ボールペン、鉛筆、赤
鉛筆等で加筆されたトナー画像サンプルを、トナー画像
のみからなる転写紙50枚に混在させて動作テストを行
なったところ、押印又は加筆されたトナー画像サンプル
を、パンチによる識別マーク付与処理が施された後、分
別されて排紙トレイ501b上に排出することができ
た。
【0077】〔実施例2〕次に、トナー除去装置の他の
実施例について説明する。図7は、本実施例2に係るト
ナー除去装置の概略構成を示す正面図である。この装置
の全体構成において、上記実施例1の図1に示す装置と
同様な部材については同一の符号を付し、詳しい説明を
省略する。以下、図1の装置と異なる構成を中心に説明
する。本実施例2に係る装置の給紙ユニット1は手差し
台105を備えた手差しタイプであり、また給紙ローラ
102及び分離ローラ対103で給紙された転写紙10
の状態を検知する転写紙状態センサ106を有してい
る。この転写紙状態センサ106はCCDセンサ等で構
成され、転写紙10上の画像面積率、転写紙10の再利
用回数等を読み取る。
【0078】また、液付与ユニット兼トナー剥離ユニッ
ト6の液付与部は、紙保持ドラム601上の転写紙10
に上記浸透促進液21を付与する浸透促進液付与部2
a、該転写紙10に上記処理液20を付与する処理液付
与部2b、及び転写紙10に処理液24を付与し該転写
紙10上の印影などの未除去画像を認識できないように
する認識不能手段(印影無効手段)としての液付与部2
cから構成されている。該浸透促進液付与部2a、処理
液付与部2b及び液付与部2cは、それぞれ液容器20
1a,b,c、塗布ローラ207a,b,c、液容器か
ら塗布ローラに液を供給するための液供給部材246
a,b,c等で構成されている。また、各塗布ローラ2
07a,b,cは、紙保持ドラム601の表面に接触又
は離間するように移動自在に構成され、その移動は制御
部で制御される。また、各液供給部材246a,b,c
は、例えばフェルト等の給液性材料で形成され、毛細管
現象等により液容器201a,b,c内の液を塗布ロー
ラに供給する。また、本実施例2では、上記処理液24
として朱肉印やシャチハタ印等のハンコの印影をにじま
せる液を用いた。
【0079】上記印影をにじませる処理液24の具体例
としては、朱肉印に対して炭化水素溶剤やアセトン溶剤
等、シャチハタ印に対して水やアルコール等をそれぞれ
挙げることができる。また、上記未除去画像がボールペ
ンで加筆されたものの場合は処理液24としてアルコー
ルやアセトン溶剤等、万年筆で加筆されたものの場合は
水等、スタンプ台のインクによるスタンプの場合には水
やアルコール等をそれぞれ用いることができる。なお、
処理液24として上記処理液20及び浸透促進液21と
異なる液を用いて、上記液付与処理では未除去画像がに
じまないように構成してもよく、また、処理液24とし
て上記処理液20又は浸透促進液21と同じ液を用い、
上記液付与処理でにじんだ未除去画像を更に処理液24
でにじませるように構成してもよい。
【0080】また、紙保持ドラム601の表面に対向さ
せて配置している上記CCDセンサ603aに加えて、
転写紙10上の未除去画像(印影)の有無を検知する検
知手段(印影検知手段)として、転写紙10上の朱肉
印、シャチハタ印等による画像(印影)の赤色又はそれ
に近い色に主に感度を有するCCDセンサ604を配置
している。
【0081】また、紙受けユニット5の排紙トレイ50
1aは、上昇及び下降可能なエレベータ式トレイであ
り、排紙トレイ501a上の転写紙10のレベルを検知
する排紙レベルセンサ505が設けられている。
【0082】次に、図8を用いて、図7のトナー除去装
置を動作させる制御について説明する。ここで、上記実
施例1の図2のブロック図と同様な構成については説明
を省略する。上記塗布ローラ207a,b,cを接離す
る塗布ローラソレノイド927a,b,cが制御部のド
ライバー910に接続されており、転写紙10の状態に
より、どの塗布ローラ207を紙保持ドラム601に接
触させるか否かが制御される。更に各ローラ207の回
転はそれぞれの駆動モータで駆動され、例えば浸透促進
液21用の塗布ローラ207aは塗布ローラモータ92
8aで駆動される。同様に処理液20、24用の塗布ロ
ーラ207b,cは、塗布ローラモータ928b,cで
駆動される。
【0083】また、剥離ローラ302を接離する剥離ロ
ーラ加圧モータ929も、上記塗布ローラモータ928
と同様にドライバー910に接続されており、紙保持ド
ラム601への離接、及び転写紙10の状態に応じた該
ローラ302の紙保持ドラム601に対する加圧量が制
御される。
【0084】また、上記CCDセンサ603(a,
b),604は、上記転写紙状態センサ106と同様に
A/Dコンバータ918に接続されている。また、上記
識別マーク付与ユニット30の制御部930は、操作表
示部50の制御部920と同様にシリアルインターフェ
イス921を通じてアドレスデータバス907に接続さ
れている。また、上記紙受けユニット5の排紙トレイ5
01a上の転写紙の有無を検知する排紙レベルセンサ5
05は、パラレルインターフェイス908を通じてアド
レスデータバス907に接続され、排紙トレイ501a
の上昇・下降駆動を行なう排紙トレイモータ931はド
ライバー910に接続されている。
【0085】図9において、まず、給紙ユニット1によ
って給紙された転写紙10は、転写紙状態センサ106
で再利用の可否を判断するデータを読み込まれる(ステ
ップ1,2)。このデータはA/Dコンバータ918で
パラレルデジタルデータに変換され、必要な場合は転写
紙状態判断のために画像処理が実行される(ステップ
3)。
【0086】次に、レジストモータ924がスキュー防
止のため給紙モータ923とのタイミングを計りながら
回転する(ステップ4)。次に、上記転写紙状態のデー
タがROM905に書き込まれている内容(画像面積率
の限界値、再利用限界値等)と比較されて、トナー除去
処理が可能か否かが判断される(ステップ5)。ここ
で、トナー除去処理不可と判断した場合は紙送りモード
に入り(ステップ6)、偏向爪ソレノイド932を駆動
し、排紙トレイ501bに転写紙10を排紙する(ステ
ップ7)。一方、トナー除去処理可と判断した場合に
は、後述するトナー除去処理モードが実行される(ステ
ップ8)。
【0087】上記トナー除去処理モード(図10参照)
では、レジストモータ924が紙保持ドラム601の開
いたクランプ爪602の位置に転写紙10を送り出し、
紙保持ドラム601のクランプ爪602を開閉するソレ
ノイド926が動作し、クランプ爪602が閉じて転写
紙10をくわえ込み(ステップ8−1)、紙保持ドラム
モータ933をONして回転させる(ステップ8−
2)。
【0088】次に、塗布ローラ207a,bによって、
上記紙保持ドラム601上の転写紙10に、界面活性剤
等の上記浸透促進液21、及び蒸留水等の処理液20を
塗布する(ステップ8−3)。これにより、転写紙10
とトナーとの間の界面部に処理液20を浸透させる。こ
こで、上記転写紙状態センサ106で読み取った転写紙
10の状態データに基づいて、各液20,21の転写紙
10への塗布条件を異ならせても良い。
【0089】次に、加熱ヒータ301による加熱で、転
写紙10及びそこに絡みついているトナーが剥離しやす
いようにするとともに、剥離ローラ302で転写紙10
上からトナーを剥離して取り除く(ステップ8−4)。
そして、上記CCDセンサ603aで転写紙10上に残
った未除去トナー画像を検知し、また、上記CCDセン
サ604で転写紙10上の印影(例えば形状が円形、長
円形、四角形等の赤画像)を検知する(ステップ8−
5)。ここで、未除去トナー画像の残画像面積の比率が
所定値a%以下であるかどうかを判断する(ステップ8
−6)。NOの場合には、更に上記液付与処理及び剥離
処理を所定のb回以上行なったかどうかを判断するステ
ップ8−7)。NOの場合には、上記ステップ8−3に
戻り、上記液付与処理及び剥離処理を繰り返す。これに
より、転写紙10上からトナーを完全に除去することが
できるようになる。一方、YESの場合、即ち上記液付
与処理及び剥離処理を所定回数繰り返しても一定面積の
トナー画像が剥離できない場合は、トナー剥離工程が途
中であっても、ソレノイド926をOFFし、クランプ
爪602を開いて転写紙10を開放し、乾燥ユニット4
で乾燥した後、再利用不可の転写紙用の排紙トレイ50
1bに排紙する(ステップ8−8〜10)。
【0090】上記ステップ8−6の判断でYESの場
合、即ち残画像面積がa%以下の場合は、更に転写紙1
0上に印影があるかどうかを判断する(ステップ8−1
1)。印影が残っている場合には、塗布ローラ207c
で転写紙10に処理液24としてのインクにじみ剤を塗
布し、印影をにじませて認識できないようにする(ステ
ップ8−12)。そして、ソレノイド926をOFF
し、クランプ爪602を開いて転写紙10を開放し、乾
燥ユニット4で乾燥する(ステップ8−13,14)。
【0091】次に、識別マーク付与ユニット30で転写
紙10に再利用回数に対応した識別マークを付与する
(ステップ8−15)。この識別マーク付与ユニット3
0としては、上記実施例1で示したように穿孔ユニッ
ト、印字ユニット、カッタユニット等を用いることがで
きる。穿孔ユニットを用いた場合には、上記CCDセン
サ603a又はbで既にパンチ孔があるかどうかを検知
し、パンチ孔があるときは、例えばそのとなりにパンチ
するように制御する。また、印字ユニットを用いた場合
には、例えば、上記CCDセンサ603a又はbで既に
転写紙の先端等に印字した〇、×印等があるかどうかを
検知し、その〇、×印があるときは、例えばそのとなり
に印字するように制御する。また、再利用回数に応じて
識別マークの色を変えるように構成してもよい。例え
ば、再利用回数1、2、3、4…に対して赤、青、黄、
緑…を対応させ、上記CCDセンサ603a又はbで赤
色の識別マークを検知したときは、該マークの上に青の
識別マークを形成するように制御する。この識別マーク
は転写紙の状態を示すデータとして利用する。
【0092】次に、分別ユニット40で転写紙10を分
別し、印影のない転写紙10aを再利用転写紙用の排紙
トレイ501aに、印影に処理液24の塗布処理を施し
た転写紙10bを再利用不可転写紙用の排紙トレイ50
1bに排出する(ステップ8−16)。ここで、上記排
紙レベルセンサ505は、排紙トレイ501a上に排紙
された転写紙を検知し、パラレルインターフェイス90
8を通じて紙有りのデータを送り、CPU904は排紙
トレイモータ931を動作させて排紙トレイ501aを
下降させる。この下降動作は排紙レベルセンサ505か
らの入力が紙無しに対応する値になるまで続き、排紙ト
レイ501a上の紙の高さはスタック量が多くなっても
一定の高さにあり、排紙は常に安定動作を行う。
【0093】以上、本実施例2によれば、上記CCDセ
ンサ604で、剥離後の転写紙表面に残存した未除去画
像である印影の有無を検知し、印影が残っている場合に
は転写紙10に処理液24であるインクにじみ剤を塗布
し、印影をにじませて認識できないようにする。これに
より、該転写紙10を誤って廃棄した場合などにも、転
写紙10上の印影が認識できないので、印影が残った転
写紙の悪用(変造・偽造)を未然に防止できるようにな
る。
【0094】また、上記実施例2によれば、分別ユニッ
ト40で転写紙10を自動的に分別して、未除去画像
(トナー画像、印影等)が残存する転写紙10bを紙受
けユニット5の一方の排紙トレイ501b上に、画像が
完全に除去された転写紙10aを他の排紙トレイ501
a上に排出することにより、再利用の可否や機密保持の
ための裁断要否などの、その後の処理を行なうための手
作業による仕分けを不要にできる。
【0095】また、上記実施例2によれば、トナー除去
処理工程後に、CCDセンサ604で転写紙10上の印
影を検知することにより、ハンコで押印した後のオリジ
ナルの印影をカラー複写した転写紙に、トナー除去処理
を施してトナー画像(複写した印影を含む)を完全に除
去した後、上記インクにじみ剤等の処理液24を該転写
紙上に誤って塗布することがない。即ち、上記トナー除
去処理で除去することが困難なオリジナルの印影が転写
紙上に残存している場合のみ、その転写紙に処理液24
を塗布することができる。
【0096】また、上記実施例2によれば、印影が残っ
ている転写紙10に処理液24であるインクにじみ剤を
塗布することにより、該印影をにじませているので、印
影が残存している転写紙10bと、画像が完全に除去さ
れた転写紙10aとの判別が容易になる。したがって、
転写紙の判別を行なって、未除去画像が残存している転
写紙10bを誤って再利用することを防止できるように
なる。また、未除去画像が残存している転写紙10bを
誤って廃棄することを防止できるので、機密情報の漏洩
や、印、サイン等の未除去画像が残存した転写紙10b
の悪用(変造・偽造)を未然に防止できるようになる。
【0097】なお、上記実施例2では、塗布ローラ20
7cを用いて、剥離後に印影が残存した転写紙10に処
理液24であるインクにじみ剤を塗布しているが、上記
実施例1の図4又は図5のインクジェットタイプ等の印
字ユニットで処理液24を塗布するように構成してもよ
い。この場合、転写紙10の全面に処理液14を塗布す
るように制御してもいいし、転写紙10上の未除去画像
が残っている部分のみに処理液24を塗布するように制
御しても良い。
【0098】また、上記実施例2では、処理液24とし
て印影をにじませる液を用いているが、これに代え、転
写紙10上の未除去画像と同色のインクを処理液24と
して用い、この処理液24を転写紙10全面に、又は未
除去画像の部分のみに塗布するように構成してもよい。
例えば、通常最も多い赤色の印影に対しては、赤インク
を用いている。また、上記印影をにじませる液に代え
て、白色等の不透明材料を処理液24として用い、この
処理液24を転写紙10全面に、又は未除去画像の部分
のみに塗布するように構成してもよい。
【0099】また、上記実施例2では、転写紙上に残存
している未除去画像として、赤画像である印影を対象に
しているが、これに限定されることなく、本発明は、例
えば赤画像以外の印影や、サインペン、ボールペン、鉛
筆、赤鉛筆等で加筆された画像が転写紙上に残存してい
る場合にも適用できる。この場合には、該未除去画像の
種類に応じて、処理液24の種類が選択される。 (以下、余白)
【0100】また、上記実施例2では、トナー除去処理
工程後に、CCDセンサ604で転写紙10上の未除去
画像(印影)の有無を検知しているが、これに代え、ト
ナー除去処理工程前に、上記転写紙状態センサ106で
未除去画像(印影)の有無を検知し、この検知データを
用いて上記処理液24の液付与部2cを制御するように
構成してもよい。
【0101】〔実施例3〕次に、転写紙をトナー除去装
置内で表裏反転させながら循環搬送して、転写紙の両面
からトナーを除去できるようにしたトナー除去装置につ
いて説明する。図11において、このトナー除去装置
は、基本的には前述の各トナー除去装置と同様の構成を
有し、かつ同様の動作によって紙保持ドラム601上で
の転写紙からのトナー除去などを行うようになってい
る。すなわち、図示を一部省略した給紙ユニット1と、
給紙ユニット1から送られてきた転写紙10に液を供給
し、液が供給された転写紙10からトナーを剥離して除
去する液付与ユニット兼トナー剥離ユニット6と、トナ
ーが除去された転写紙10を乾燥させる乾燥ユニット4
と、乾燥ユニット4から搬送された転写紙10に必要に
応じて識別マークを付与する識別マーク付与手段として
の識別マーク付与ユニット30と、識別マーク付与ユニ
ット30からの転写紙10を分別するための分別ユニッ
ト40と、分別ユニット40で分別された転写紙10を
受ける紙受けユニット5などを備えている。そして、例
えば図2に示すと同様の電装部を備え、基本的には同様
の動作を行う。
【0102】ここで、図示の例では、上記液付与ユニッ
ト兼トナー剥離ユニット6の液供給装置208は処理液
20のみを塗布ローラ207に供給するようになってい
る。また、図1のトナー除去装置における剥離ローラ3
02に代え、ランプ301を内蔵して紙保持ドラム60
1に対向する支持ローラ301aを含む複数の支持ロー
ラによって支持された剥離ベルト308が使用され、こ
の剥離ベルト308にクリーニングブレード309及び
トナー回収容器307が付設されている。また、紙受け
ユニット5には第1〜第4の4つの排紙トレイ501a
〜dを備えており、これに対応して分別ユニット40が
第1〜第4の4つの偏向爪42a〜dを備えている。こ
の4つの排紙トレイ及び偏向爪を用いた分別排紙などに
ついては後に詳述する。
【0103】そして、本実施例では、両面にトナー像が
形成された転写紙について、自動的にその両面からトナ
ーを除去できるようにするために、上記液付与ユニット
兼トナー剥離ユニット6によって一方の面についてトナ
ー除去処理が施された転写紙を、表裏反転させて再び上
記液付与ユニット兼トナー剥離ユニット6に送り込むた
めの循環搬送経路が構成されている。具体的には、上記
分別ユニット40における第1〜第4の偏向爪42a〜
dの位置切り換え制御によって、転写紙を、いずれの排
紙トレイ501a〜d側にも偏向されずにそのまま分別
ユニット40を通過させるようになっている。そして分
別ユニット40を通過した転写紙を、再び上記液付与ユ
ニット兼トナー剥離ユニット6に送り込むための循環搬
送経路が、複数の搬送ローラ60〜64及びガイド板に
よって構成され、かつ、この循環搬送経路の一部に、転
写紙を表裏反転させるためのスイッチバック経路65が
形成されている。具体的には、正逆回転可能な正逆搬送
ロー66と、上記分別ユニット40の直後に位置する搬
送ローラ対60の一方のローラに当接する従動ローラ6
7と、ガイド板などによって、スイッチバック経路65
が形成されている。なお、このスイッチバック経路65
には上記正逆搬送ローラ66の回転制御のために、転写
紙の先後端を検出するため例えば光センサーなどからな
る紙センサー68が設けられている。また、上記循環経
路の終端部には、給紙ユニット1の図示しないカセット
から紙保持ドラム601への搬送路の一部を、循環経路
から紙保持ドラム601への搬送路として兼用するため
の変位可能なガイド爪69が設けられている。
【0104】以上の構成により、給紙ユニット1からの
転写紙10について、前述の各実施例に係るトナー除去
装置と同様にして、紙保持ドラム601上で一方の面の
みからトナーを除去した後、上記分別ユニット40及び
循環経路を通過させて表裏反転された状態で再び上記液
付与ユニット兼トナー剥離ユニット6に送り込みことに
よって、他方の面に対してもトナー除去処理を行なうこ
とができる。
【0105】そして、本実施例においては、前述の各実
施例に係るトナー除去装置と同様に転写紙の両面それぞ
れに形成されている画像に印影、サインペンなどによる
手書き文字などが含まれ、これらがトナー除去処理で除
去されずに未除去画像として転写紙に残存した場合の不
具合を防止するばかりでなく、両面に画像が形成されて
いた転写紙を対象にするという特殊性に鑑み、転写紙の
有効に再利用するという狙いからの改良が加えられてい
る。
【0106】すなわち、両面に画像が形成された転写紙
は、両面ともに画像が除去されて両面記録用の転写紙と
して再利用できるもの、いずれか一方の面のみに未除去
画像が残り、他方の面を画像記録用に再利用できる可能
性があるもの、両面に未除去画像が残り再利用できない
ものの3種類に大別できる。このうち、少なくとも一方
の面に未除去画像が残るものについては、更に、その未
除去画像が、印影のように悪用される恐れが高いもの
と、そうでないものとに大別される。以上の観点を組み
合わせて両面に画像が形成された転写紙を細分類すると
次のようになる。 両面ともに画像が除去されて両面記録用の転写紙とし
て再利用できるもの いずれか一方の面のみに悪用の恐れが少ない未除去画
像のみが残り、他方の面をそのまま再利用できるもの 両面に悪用の恐れが少ない未除去画像のみが残り、そ
のままでは再利用できないもの 少なくともいずれか一方の面に、悪用の恐れが高い印
影が残り、悪用等の防止処理を要するもの
【0107】そこで、本実施例においては、以上の〜
の転写紙のいずれであるかを判別し、必要に応じ所定
の処理を行った後に、前述のように4つ設けた排紙トレ
イ501a〜dに保管するようにしている。更に悪用防
止などの処理が必要な上記の転写紙については、上記
識別マーク付与ユニット30で、パンチ孔を開けるなど
処理を行う。
【0108】図12は、このような動作を行わせる制御
の一例を示すものである。図12において、まず、給紙
ユニット1から送られてきた段階で上向きになっている
転写紙面(以下、第1面という)と下向きになっている
転写紙面(以下、第2面という)の両面に画像が存在す
るか否かを判断する(ステップ1)。この判断は、各面
それぞれに対向するように画像有無検出センサを配設し
て、該センサからの信号を用いて判別しても良いし、予
め操作者が操作部からテンキー入力するようにし、該入
力信号を用いて判断するようにしても良い。
【0109】まず、両面には画像が存在しないと判断し
た場合(ステップ1でN)、すなわち第1面と第2面の
いずれか一方のみに画像が存在すると判断した場合につ
いて説明する。この場合には、次いで画像が存在するの
が第1面であるかを判断する(ステップ2)。第1面に
画像が存在すると判断したときは、そのままその転写紙
をクランプ爪602で紙保持ドラム601に保持させ該
ドラム601を1回転させてトナー除去処理を行い(ス
テップ4)、かつCCDセンサ603aの出力を用いて
未除去画像が残っているか否かを判断する(ステップ
5)。
【0110】未除去画像が残っていないときには(ステ
ップ5でY)、転写紙を、クランプ爪602を開いて紙
保持ドラム601から分離し、乾燥ユニット4で乾燥
し、不作動状態の識別マーク付与ユニット30を通過さ
せ、分別ユニット40の第1偏向爪42aにより第1排
紙トレイ501aに排紙して、これに保管させる(ステ
ップ6)。未除去画像が残っているときは(ステップ5
でN)、連続トナー処理回数をカウントするためのカウ
ンタNをカウントアップし、該回数が所定回数bを越え
ないか否かを判断しながら、トナー除去処理及びCCD
センサ603aの出力を用いたチェックを繰り返す(ス
テップ4,5,7,8)。この間に未除去画像が残って
いないと判断したときは(ステップ5でY)、同様に第
1排紙トレイ501aに排紙して、これに保管させる。
【0111】逆に未除去画像が残っているまま所定回数
bを越えたときは、クランプ爪602を開いて紙保持ド
ラム601から分離し、乾燥ユニット4で乾燥し、CC
D603bの出力を用いた例えば円形又は四角形の形状
有無判断で、その未除去画像が印影か否かを判断する
(ステップ9)。この判断は、前述の図7の装置のよう
に上記CCD603aと赤色又はそれに近い色に感度を
有するCCD604とを併用し、形状及び色で朱肉によ
る印影か否かを判断するようにしても良い。
【0112】ここで、印影が残っていると判断したとき
には(ステップ9でY)、識別マーク付与ユニット30
を作動させ、例えば印影に重なるように、又は重ならな
いように、パンチ孔を開けたり、○、×などを印字した
り、印影全体が隠れるようにベタ画像を形成したり、又
は特殊な液を塗布して印影をにじませたりした後に(ス
テップ10)、分別ユニット40の第4偏向爪42dに
より第4排紙トレイ501dに排紙して、これに保管さ
せる(ステップ29)。
【0113】逆に印影が残っていないと判断したときに
は、不作動状態の識別マーク付与ユニット30を通過さ
せ、分別ユニット40の第2偏向爪42bにより第2排
紙トレイ501bに排紙して、これに保管させる。ここ
で第2排紙トレイ501b上の転写紙の未除去画像が残
っている第1面は上向きになっている。
【0114】以上は転写紙の第1面にのみ画像が存在す
る場合の処理であるが、上記ステップ2で、第2面にの
み画像が存在すると判断した場合(ステップ2でN)に
も、この判断の直後に紙保持ドラム601に保持させる
ことなく、不作動状態の乾燥ユニット4、識別マーク付
与ユニット30、及び分別ユニット40を通過させ、循
環経路で表裏反転させた後に、紙保持ドラム601に保
持させる点を除き、同様の動作を行わせる。すなわち、
転写紙の第2面の画像を除去できた場合には、第1排紙
トレイ501aに転写紙を保管させ、所定回数を越えな
い範囲でのトナー除去処理の繰り返しでは第2面の画像
を除去できずに未除去画像が残り、かつ、該画像が印影
を含むときには、識別マーク付与ユニット30で所定の
処理を行った後に第4排紙トレイ501dに保管させ、
また、所定回数を越えない範囲でのトナー除去処理の繰
り返しでは第2面の画像を除去できずに未除去画像が残
り、かつ、該画像が印影を含まないときには、第2排紙
トレイ501bに保管させる。なお、この第2面に未除
去画像が残った転写紙も第2排紙トレイ501b上で
は、未除去画像がトレイ上で上向きになる。
【0115】次に、上記ステップ1で両面に画像が存在
すると判断した場合(ステップ1でY)について説明す
る。この場合には、まず第1面についてのトナー除去処
理を開始する(ステップ12)。この第1面についての
トナー除去処理も、所定回数bを越えない範囲で行い
(ステップ13,19,20,12)、第1面の画像を
除去できた場合には(ステップ13でY)、第2面のト
ナー除去処理に入る(ステップ14,30,15,1
6,17)。この第2面のトナー除去処理に入るときに
は、一旦クランプ爪602を開いて転写紙を紙保持ドラ
ム601から分離し、不作動状態の乾燥ユニット4、識
別マーク付与ユニット30、及び分別ユニット40を通
過させ、循環経路で表裏反転させた後(ステップ14)
に、紙保持ドラム601に保持させて所定回数bを越え
ない範囲でトナー除去処理を行う(ステップ30,1
5,16,17)。
【0116】この第2面についてのトナー除去処理で第
2面の画像も除去できたとき(ステップ15でY)に
は、転写紙を、クランプ爪602を開いて紙保持ドラム
601から分離し、乾燥ユニット4で乾燥し、不作動状
態の識別マーク付与ユニット30を通過させ、分別ユニ
ット40の第1偏向爪42aにより第1排紙トレイ50
1aに排紙して、これに保管させる(ステップ6)。
【0117】これとは異なり、この第2面についての所
定回数を越えない範囲でのトナー除去処理の繰り返しで
は第2面の画像を除去できずに未除去画像が残り(ステ
ップ17でN)、かつ、該画像が印影を含む(ステップ
18でY)ときには、前述のステップ10と同様に識別
マーク付与ユニット30を作動させて、所定の処理をし
た後に(ステップ10)、分別ユニット40の第4偏向
爪42dにより第4排紙トレイ501dに排紙して、こ
れに保管させる(ステップ29)。また、この第2面に
ついての所定回数を越えない範囲でのトナー除去処理の
繰り返しでは第2面の画像を除去できずに未除去画像が
残り(ステップ17でN)、かつ、該画像が印影を含ま
ない(ステップ18でN)ときには、不作動状態の識別
マーク付与ユニット30を通過させ、分別ユニット40
の第2偏向爪42bにより第2排紙トレイ501bに排
紙して、これに保管させる。ここで第2排紙トレイ50
1b上の転写紙の未除去画像が残っている第2面は上向
きになっている。
【0118】上記第1面についての所定回数を越えない
範囲でのトナー除去処理の繰り返しでは第1面の画像を
除去できずに未除去画像が残った(ステップ26でN)
ときには、該未除去画像に印影が含まれるか否かによっ
て、第2面についてのトナー除去処理にいるか否かを決
める。すなわち、該画像が印影を含む(ステップ27で
Y)ときには、第2面についてのトナー除去処理を行う
ことなく、前述のステップ10と同様に識別マーク付与
ユニット30を作動させて、所定の処理をした後に(ス
テップ10)、分別ユニット40の第4偏向爪42dに
より第4排紙トレイ501dに排紙して、これに保管さ
せる(ステップ29)。
【0119】逆に、該画像が印影を含まないときには、
一旦クランプ爪602を開いて転写紙を紙保持ドラム6
01から分離し、不作動状態の乾燥ユニット4、識別マ
ーク付与ユニット30、及び分別ユニット40を通過さ
せ、循環経路で表裏反転させた(ステップ22)後に、
紙保持ドラム601に保持させて所定回数bを越えない
範囲でトナー除去処理を行う第2面についてのトナー除
去処理に入る(ステップ23,24,25,26)。
【0120】この第2面についてのトナー除去処理で第
2面の画像も除去できた(ステップ24でY)ときに
は、転写紙を、クランプ爪602を開いて紙保持ドラム
601から分離し、乾燥ユニット4で乾燥し、不作動状
態の識別マーク付与ユニット30を通過させて、分別ユ
ニット40の第2偏向爪42bにより第2排紙トレイ5
01bに排紙して、これに保管させる(ステップ1
1)。
【0121】なお、この転写紙は第1面にのみ未除去画
像が残っているので、第2面についてのトナー処理後に
そのまま第2排紙トレイ501bに排紙すると、未除去
画像が残っている第1面がトレイ501b上で下向きに
なってしまう。これでは、前述の転写紙の一方の面にの
み画像が存在し、かつその画像を除去しきれずに、該ト
レイ501bに保管される転写紙や、両面の画像のうち
第2面の画像のみ除去しきれずに、該トレイ501bに
保管される転写紙と、未除去画像の向きが逆になってし
まい、再利用時に手作業で再利用可能な面の向きを揃え
る手間が生じる。そこで、このような手間を省くため
に、この場合の転写紙を第2排紙トレイ501bに排紙
するに先だって、転写紙を表裏反転することが望まし
い。例えば、該トレイ501bに排紙する前に、分別ユ
ニット40及び循環経路を通過させて、表裏反転させた
後に排紙トレイ501bに排紙する。無論、未除去画像
の面が該排紙トレイ501b上で下向きになって揃うよ
うに、逆に、前述の転写紙の一方の面にのみ画像が存在
し、かつその画像を除去しきれずに、該トレイ501b
に保管される転写紙や、両面の画像のうち第2面の画像
のみ除去しきれずに、該トレイ501bに保管される転
写紙の排紙時に、転写紙を表裏反転させてるようにして
もよい。
【0122】これとは異なり、この第2面についての所
定回数を越えない範囲でのトナー除去処理の繰り返しで
は第2面の画像を除去できずに未除去画像が残り(ステ
ップ26でN)、かつ、該画像が印影を含む(ステップ
27でY)ときには、前述のステップ10と同様に識別
マーク付与ユニット30を作動させて、所定の処理をし
た後に(ステップ10)、分別ユニット40の第4偏向
爪42dにより第4排紙トレイ501dに排紙して、こ
れに保管させる(ステップ29)。また、この第2面に
ついての所定回数を越えない範囲でのトナー除去処理の
繰り返しでは第2面の画像を除去できずに未除去画像が
残り(ステップ26でN)、かつ、該画像が印影を含ま
ない(ステップ27でN)ときには、不作動状態の識別
マーク付与ユニット30を通過させ、分別ユニット40
の第3偏向爪42cにより第3排紙トレイ501cに排
紙して、これに保管させる。
【0123】以上、本実施例によれば、トナー除去装置
内に、転写紙を表裏反転させる循環経路を設けたので、
転写紙の両面から画像を除去することができる。また、
トナー除去処理によって一方の面のみが再利用可能にな
った転写紙は第2排紙トレイ501bに保管し、両面共
に未除去画像が残っていずれの面も再利用できない転写
紙は第3排紙トレイ501cに保管するというように、
両者を区別して保管することから、両者の手作業による
分別が不要になる。よって、両者を一緒に保管するもの
に比して、前者の転写紙の再利用が容易になる。また、
一方の面のみが再利用可能になった転写紙を第3排紙ト
レイ501bに保管するに当たり、常に未除去画像が同
じ向きになるように保管するので、再利用時に表裏を反
転させながら再利用可能な面の向きを、手作業で揃える
必要がなく、再利用が容易になる。更に、該一方の面が
上向きになるように保管するので、該トレイ501bの
必要に応じて装置から取り外したりした状態で、上方か
ら未除去画像がどのようなものであるかを容易に確認す
ることができる。また、未除去画像が印影である場合
に、識別マーク付与ユニット30で転写紙に所定の処理
を行うので、印影が残った転写紙の悪用を防止できる。
【0124】また、両面に画像を有する転写紙の最初に
トナー除去処理を行った面に除去しきれない印影が残っ
た場合には、他方の面のトナー処理を行うことなく、該
転写紙を保管するので、両面についてトナー処理を行う
場合に比して、再利用すべきでない転写紙についての処
理時間を短くできる。また、除去しきれない印影が残っ
た転写紙は第4排紙トレイ501d、一方の面にのみ印
影以外の除去しきれない未除去画像が残った転写紙は第
2排紙トレイ501b、両面に印影以外の除去しきれな
い未除去画像が残った転写紙は第3排紙トレイ501c
というように、それぞれ別々のトレイに保管するので、
再利用の可否や機密保持のための裁断要否などの、その
後の処理を行うための手作業による仕分けを不要にでき
る。
【0125】なお、上記実施例においては、未除去画像
に印影が含まれる場合に、該印影を転写紙の色と同色で
塗りつぶして、該印影を有する面も再利用できるように
しても良い。このためには、転写紙の色を検出する手段
と、予め容易しておいた複数色のインキのうち検出色に
似た色のもので、印影を塗りつぶす例えばインクジェッ
トノズルを備えた印字ユニットを使用する。
【0126】また、上記実施例においては、未除去画像
については印影が含まれているか否かの判別のみを行っ
たが、これに代え、又はこれに加え、サインペンなどの
筆記用具による手書き文字などが含まれているか否かの
判別を行い、この結果によって保管場所を異ならせても
良い。このような手書き文字が含まれているか否かの判
別は、未除去画像の転写紙全体のうちの一部にのみに存
在するか否かによって行うことができる。これは、手書
きによる書き込みは転写紙全体のうちの一部にのみ行わ
れることがほとんどである一方、電子写真複写機などに
よるコピーは転写紙の全体に記録されている場合がほと
んどであることを利用したものである。
【0127】このために、例えば図11中のトナー除去
処理後の転写紙面を検出するCCD603bの出力を用
い、未除去画像が転写紙全体のうちの一部にのみ偏在す
るか否かによって手書きによる書き込みか否かを判断す
る。図13は、このような制御の一例を示すフローチャ
ートであり、この例では、印影を含まない未除去画像が
一方の面にのみ残っている転写紙について、該未除去画
像が手書きによる書き込みか否かを判断している(ステ
ップ31)。そして、手書きによる書き込みでない場
合、すなわち、通常の電子写真複写機などによる画像で
ある場合には、第2排紙トレイ501bに保管させ、手
書きによる書き込みである場合には、第1〜第4排紙ト
レイ501a〜dとは別に設けた図示しない第4排紙ト
レイに保管するようにしている。
【0128】このような手書による書き込みか否かの判
別を行う制御によれば、鉛筆などの本トナー除去方式に
よっては何度トナー除去処理を繰り返しても完全に未除
去画像を無くすことが困難な転写紙と、前述の各実施例
におけるように転写紙の繊維を過度に傷めるのを防止す
るため連続剥離処理回数を制限していることから未除去
画像が残っているにすぎずない、電子写真方式で形成さ
れた未除去画像が残っている転写紙とを、別々に保管で
きる。よって、後者の転写紙について、多少紙繊維が傷
むことを覚悟で、再度トナー除去装置の給紙カセットに
セットしてトナー除去処理を行うような場合に、両者の
手作業による仕分けが不要になる。また、重要会議の配
布資料は電子写真複写機などを用いて作成されている場
合が多く、未除去画像が残った転写紙がこのような機密
性の高いものに対して裁断などの処理を施すうえでも、
手書きによる書き込みが残っているだけの転写紙との間
での手作業による仕分けが不要になる。また、この制御
によれば、一方の面にのみ手書きによる書き込みでも印
影でもない未除去画像が残った転写紙は第2排紙トレイ
501b、一方の面にのみ手書きによる書き込みの未除
去画像が残った転写紙は第5排紙トレイ、両面に除去し
きれない未除去画像が残った転写紙は第3排紙トレイ5
01cというように、それぞれ別々のトレイに保管する
ので、再利用の可否や機密保持のための裁断要否など
の、その後の処理を行うための手作業による仕分けを不
要にできる。
【0129】なお上記第5排紙トレイに保管されるよう
な転写紙は、このようなに機密性の高いものが含まれて
いる可能性のあるので、トナー除去装置に裁断機(シュ
レッダー)を付設し、かつ、トナー除去装置から該裁断
機への転写紙搬送路を形成しておき、該第5排紙トレイ
に収容することなく、そのまま、裁断機で裁断するよう
にしても良い。
【0130】また、上記実施例においては、紙保持ドラ
ム601から分離されたトナー除去処理後の転写紙面を
CCD603bで検出して、これからのデータを用いて
印影の有無を判断しているが、紙保持ドラム601上の
転写紙面を検出するCCD603aなどからのデータを
用いて印影の有無を検出したり、トナー除去処理が行わ
れる前の転写紙面を検出したデータを用いて、該面上の
画像中に印影が含まれているか否かを判断するようにし
ても良い。 (以下、余白)
【0131】また、上記実施例1乃至3では、本発明を
転写型の電子写真複写機によって画像が形成される、少
なくとも表面が繊維質の構造をした転写紙に適用してい
るが、ファクシミリ、プリンター、印刷機等紙等の他の
画像形成装置で用いる記録紙等の像保持体にも適用でき
る。また、本発明は、繊維質の構造をした像保持体に限
定されることなく、画像を形成することができる像保持
体に適用できる。また、本発明が適用できる像保持体
は、例えば、プラスチック層等のベースシートの表面層
が紙等の材料層である積層物等であってもよい。
【0132】また、上記実施例1乃至3では、トナー剥
離工程に先だって、転写紙10に処理液20などを塗布
しているが、トナーが剥離されやすい場合には、処理液
20等の塗布工程なしに、トナー剥離工程だけでトナー
を除去するように構成してもよい。この場合には、上記
乾燥ユニット4は設けなくても構わない。
【0133】なお、上記実施例1乃至3において、印影
や、サインペン、ボールペン、鉛筆、赤鉛筆等で加筆さ
れた画像等の悪用される恐れがある画像が残存している
転写紙に、上記各処理を行うのに代え、又は、これに加
え、図14(a)乃至(d)に示すような処理を行って
も良い。すなわち同図(a)は図4や図5に示すような
印字ユニットで、転写紙の端部に「トナー除去による再
生紙です」というような表示を印字するものであり、同
図(b)は図3に示すような穿孔ユニットで、転写紙の
端部(図示の例では上下両端部)に微細孔10cを例え
ば直線上に複数形成するものであり、同図(c)は図4
や図5に示すような印字ユニットで、転写紙の端部(図
示の例では両長辺の近傍)に実線、破線、模様線などの
線10dを印字するものであり、同図(d)は転写紙の
端部に例えばギザギザ形状のカット処理を行うものであ
る。
【0134】ここで、同図(d)のカット処理には種々
のカット手段を用いることができる。また、このカット
を同図中に示すようにカットラインの輪郭が規定サイズ
(A4,B5など)の転写紙の輪郭線10eと一致する
ように行うことが望ましい。これは次の理由による。す
なわち、上記実施例1乃至3の実施例においては、転写
紙に処理液を付与してトナー除去を行うので、転写紙の
濡れによるしわ発生防止などのために、搬送方向下流側
の搬送ローラ対などの線速を上流側のものよりも若干早
めに設定するなどして、装置内での搬送を引っ張りかげ
んに行うため、転写紙が搬送方向に若干伸びてしまう。
すると、伸びた転写紙を再利用しようとする場合、例え
ば複写機の転写紙収納用のカセットに適切に収まらなか
ったり、ファイリングするときに他の規格通りのサイズ
の転写紙などと大きさが異なることでファイリングしに
くかったりするという不具合がある。従って、上記のよ
うにカットラインの輪郭が規定サイズ(A4,B5な
ど)の転写紙の輪郭線と一致するようようにカットすれ
ば、トナー除去による再生紙ということが判別可能にな
るとともに、このような転写紙収納用カセットへの収納
時やファイリング時などの不具合も解消できる。
【0135】更に、図14(a)乃至(d)に示すよう
な、トナー除去による再生紙であることを判別可能にす
る識別マークの付与を、上記印影などの有無に拘らず、
全てのトナー除去処理対象になった転写紙に対して行っ
ても良い。
【0136】図15は、本発明を適用できるトナー除去
装置の他の構成例を示すものである。 このトナー除去
装置は、積載状態で収容しているトナー像が形成された
転写紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット1と、
給紙ユニット1から送られてきた転写紙10に前記処理
液20を供給する液付与ユニット2と、液が供給された
転写紙10からトナーを剥離して除去するトナー剥離ユ
ニット3と、トナーが除去された転写紙10を乾燥させ
る乾燥ユニット4と、乾燥ユニット4から排出される転
写紙10を受ける紙受けユニット5とを備えている。
【0137】上記給紙ユニット1は、底板101上に積
載された転写紙10を最上部のものから給紙ローラ10
2で給紙し、フィードローラ103a及びセパレートロ
ーラ103bからなる分離機構で重送紙を分離して一枚
の転写紙10のみを送り出すものである。この給紙ユニ
ット1で送り出された転写紙10は搬送ローラ対110
で搬送され、レジストローラ対104でタイミング調整
及びスキュー補正が行なわれて次の液付与ユニット2に
送られる。
【0138】上記液付与ユニット2は、処理液20を所
定量満した液容器211、液容器211の処理液20に
浸漬した状態で支持ローラに掛け回されて回転駆動され
る丸ベルトからなる液中ベルト搬送部212、液中ベル
ト搬送部212に転写紙10を挟んで対向するように設
けられたブラシローラ213、液付与された転写紙10
を搬送するように設けられたベルト搬送部214及びブ
ラシローラ215、転写紙10に付与された処理液20
の余剰分を除去する絞りローラ対216、液容器211
に処理液20を供給する液供給装置217、上記液中ベ
ルト搬送部212等の駆動部(不図示)などを備えてい
る。
【0139】ここで、上記液供給装置217は、交換自
在の補充液ボトル218、補充液ボトル218から電磁
ポンプ219で適宜処理液20が補給されるタンク22
0、タンク220に内蔵された羽根ポンプ等の給液ポン
プ221、給液ポンプ221を回転駆動するポンプモー
タ212、給液ポンプ221からの処理液20を液容器
211に送るための給液パイプ223、液容器211の
下部に設けられた排出口から排出された処理液20をタ
ンク220内に戻すための排液パイプ224等で構成さ
れている。この構成において、給液ポンプ221で送ら
れた処理液20は、給液パイプ223内を通って液容器
211に供給される。そして、液容器211の排出口か
ら排出された処理液20は排液パイプ224を通ってタ
ンク220内に戻されて循環する。このような処理液2
0の定常的な循環動作時において上記液中ベルト搬送部
212が液容器211内の処理液20に浸漬するよう
に、給液ポンプ221による給液量等が設定されてい
る。
【0140】上記トナー剥離ユニット3は、複数の支持
ローラ312,313等に掛け回されたベルト状の剥離
部材としてのオフセットベルト311と、オフセットベ
ルト311を挟んで互いに圧接し合うように設けられた
加熱ランプ内蔵の加熱ブロック314及び上加熱ローラ
315と、オフセットベルト311表面に付着したトナ
ーを冷却する冷却手段としての送風ファン316と、オ
フセットベルト311の表面からトナーを除去するクリ
ーニング装置317と、このクリーニング装置317で
クリーニング後のオフセットベルト311表面を拭き取
るとともにベルトに所定の張力を与える拭き取りローラ
318とを備えている。
【0141】ここで、上記加熱ブロック314及び上加
熱ローラ315は、転写紙10のトナー像面をオフセッ
トベルト311に密着させるとともに転写紙10に固着
しているトナーを加熱して軟化させるものである。
【0142】また、上記オフセットベルト311は、ト
ナーと接触する側の表面が軟化したトナーに対して、転
写紙10の表面と該トナーとの付着力より大きい付着力
を有する材料で形成されている。例えばベルト自体がア
ルミ系、銅系、ニッケル系など金属材料、又は酸化チタ
ンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PET)
などの高分子系材料で形成されている。
【0143】また、上記加熱ブロック314の上加熱ロ
ーラ315との圧接部よりオフセットベルト311の移
動方向の下流側には、所定の曲率半径でオフセットベル
ト311の移動方向を略90度変化させる屈曲部が形成
されており、この屈曲部の回りで、ベルトの移動方向を
急激に変化させて、オフセットベルト311からの転写
紙10の曲率分離を行うようになっている。
【0144】また、上記送風ファン316は、上記加熱
ブロック314などで加熱されて粘性が大きくなってい
るオフセットベルト311上のトナーを冷却し、これに
より、トナーを固形化してクリーニング装置317で除
去しやすくするものである。
【0145】また、上記クリーニング装置317は、表
面に金属ブラシ(ステンレス製ループブラシ)が設けら
れたブラシローラ319により、オフセットベルト31
1表面に付着したトナーを機械的に剥離除去するもので
ある。このブラシローラ319は図示を省略した加圧ス
プリングによりオフセットベルト311表面に向けて付
勢されている。このブラシローラ319よりもオフセッ
トベルト311移動方向下流側に金属ブレードを設けて
も良い。
【0146】また、上記拭き取りローラ318は、少な
くともその表面部が拭き取り効果を良好に発揮できる材
質で構成されている。例えばローラ本体の周面に布など
を巻き付けて形成されている。そして、この例では、拭
き取りローラ80に、十分な拭き取り効果を長期にわた
って発揮させるため、通常はオフセットベルト表面に連
れ回りさせない一方、適宜のタイミングで所定角度だけ
回転させてオフセットベルト表面との接触部位を入れ替
えられるようにしている。この点については後述する。
【0147】上記乾燥ユニット4は、例えば転写紙10
の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙1
0を乾燥させるものであり、加熱ランプ内蔵の例えばア
ルミからなる加熱ドラム411と、複数の支持ローラに
掛け渡され、該加熱ドラム411の周面に一定角度巻き
ついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト412とから
構成されている。上記紙押圧用ベルト412の材質とし
ては、耐熱性や通気性を備えた材質、例えばキャンバス
地、木綿地、テトロン地などの布を用いることができ
る。
【0148】上記紙受けユニット5は、乾燥ユニット4
からの転写紙10を搬送するためのの搬送ローラ対51
1、分岐爪512、排出ローラ対513,514、内蔵
排紙トレイ515、外部排紙トレイ(不図示)等により
構成され、必要に応じて、内蔵排紙トレイ515又は外
部排紙トレイへの排出が選択できるようになっている。
ここで、上記内蔵排紙トレイ515は、装置手前側に引
き出すことができるようにスライド自在に構成されてい
る。
【0149】以上の構成のトナー除去装置において、給
紙ユニット1から送られた転写紙10は、液付与ユニッ
ト2でそのトナー像面(図中の下面)に処理液20が付
与され、トナー剥離ユニット3に送られる。このトナー
剥離ユニット3で、転写紙10に固着しているトナーが
加熱ブロック314及び上加熱ローラ315からの加熱
で軟化し、オフセットベルト311表面に付着する。そ
して、加熱ブロック314の屈曲部の回りで転写紙10
とオフセットベルト311から分離する際に、オフセッ
トベルト311表面に付着したトナーが転写紙10から
剥離し、これにより、転写紙10からトナーが除去され
る。トナーが除去された転写紙10は乾燥ユニット4で
乾燥され、排紙ローラ対503で紙受けユニット5の内
蔵排紙トレイ505上に排出される。以上により、トナ
ーが付着した転写紙10に液を供給して転写紙10のト
ナーとの界面部に液を浸透させた状態でトナーを剥離さ
せるので、紙繊維を傷めることなく、トナーを除去でき
る。
【0150】そして、上記拭き取りローラ318は、そ
の両軸部が図示しない装置側板に回動可能に支持され、
かつ、図中矢印で示す通常方向の移動を行っているオフ
セットベルト311表面に連れ回りしないよう、少なく
とも何れか一方の軸受80b,80c内にワンウェイク
ラッチが挿入されている。また適宜拭き取りローラ31
8を回転させるため、オフセットベルト311の駆動ロ
ーラ41が逆転駆動可能になっている。この構成におい
て、拭き取りローラ318は、通常は上記ワンウェイク
ラッチによりオフセットベルト311との連れ回りが規
制されて回転を停止した状態でオフセットベルト表面に
圧接し、オフセットベルト311の表面を十分に摺擦し
て、紙粉や上記ブラシローラ50のブラシ成分(ブラシ
に真鍮を使う場合の銅、亜鉛)なども拭き取る。そし
て、少なくとも上記加熱用ブロック314にバックアッ
プされて移動するオフセットベルト311部分と上加熱
ローラ315との加圧部へ液供給ユニット30側から転
写紙10が送られてこないタイミング、例えば一連の転
写紙10が該加圧部を通過した後に、駆動ローラ41を
一定角度逆転させてオフセットベルト311を一定量逆
向きに移動させる。この逆向きに移動するオフセットベ
ルト311のに従動させて拭き取りローラ318を、矢
印B向きに一定量(例えば60°)回転させて該ベルト
311との接触部位を入替え、フレッシュな面が該ベル
トに接触するようにする。
【0151】
【発明の効果】請求項1、2、8又は9の発明によれ
ば、上記像形成物質の除去処理によっては除去しきれな
い未除去画像が上記像保持体上に存在するか否かを検知
し、該未除去画像の有無の検知結果に基づいて、該像保
持体に識別用マークを付け、この識別マークにより、該
未除去画像が残存している像保持体と、像形成物質が完
全に除去された像保持体との判別を容易になる。したが
って、像保持体の判別を行なって、未除去画像が残存し
ている像保持体を誤って再利用することを防止できるよ
うになるという効果がある。また、未除去画像が残存し
ている像保持体を誤って廃棄することを防止できるの
で、機密情報の漏洩や、印、サイン等の未除去画像が残
存した像保持体の悪用(変造・偽造)を未然に防止でき
るようになるという効果がある。
【0152】更に、請求項3の発明によれば、上記像保
持体上の未除去画像が残存している位置に、上記識別マ
ークを付けることにより、該未除去画像を認識すること
ができないようになるので、該像保持体を誤って廃棄し
た場合などに、機密情報がもれたり、印、サイン等の未
除去画像が残存した像保持体を悪用(変造・偽造)され
たりするのを更に未然に防止することができるという効
果がある。
【0153】請求項4、5、6、8又は9の発明によれ
ば、上記像形成物質の除去処理によっては除去しきれな
い印影などの未除去画像が上記像保持体上に存在するか
否かを検知し、該未除去画像が残存している場合に、該
未除去画像を認識不能にする。例えば該印影をにじませ
る。これにより、該像保持体を誤って廃棄した場合など
にも、像保持体上の未除去画像が認識できないので、該
未除去画像が残った像保持体の悪用(変造・偽造)を未
然に防止できるようになるという効果がある。
【0154】更に、請求項7の発明によれば、上記検知
手段による未除去画像の有無の検知結果に基づいて、上
記剥離後の像保持体を分別する分別手段を制御すること
により、該未除去画像が残存する像保持体と、像形成物
質が完全に除去された像保持体とを自動的に分別できる
ようになる。したがって、再利用の可否や機密保持のた
めの裁断要否などの、その後の処理を行なうための手作
業による仕分けを不要にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るトナー除去装置の概略構成を示
す正面図。
【図2】同トナー除去装置の電装部のブロック図。
【図3】(a)は同トナー除去装置に用いる穿孔ユニッ
トの正面図。(b)は同穿孔ユニットの斜視図。(c)
は同トナー除去装置に用いるカッタユニットの部分斜視
図。
【図4】同トナー除去装置に用いる印字ユニットの斜視
図。
【図5】変形例に係る印字ユニットの斜視図。
【図6】図1の装置の変形例に係るトナー除去装置の概
略構成を示す正面図。
【図7】実施例2に係るトナー除去装置の概略構成を示
す正面図。
【図8】同トナー除去装置の電装部のブロック図。
【図9】同トナー除去装置の制御のフローチャート。
【図10】図9のトナー除去処理工程のフローチャー
ト。
【図11】実施例3に係るトナー除去装置の概略構成を
示す正面図。
【図12】同トナー除去装置の制御のフローチャート。
【図13】同制御の他の一例のフローチャート。
【図14】(a)乃至(d)はそれぞれ印字ユニットや
穿孔ユニットによる識別マーク例の説明図。
【図15】本発明を適用できるトナー除去装置の他の構
成例の概略構成図。
【符号の説明】
1 給紙ユニット 4 乾燥ユニット 5 紙受けユニット 6 液付与ユニット兼トナー剥離ユニット 10 像保持体 20 処理液(不安定化剤) 21 浸透度促進液 24 処理液(インクにじみ剤) 30 識別マーク付与ユニット 40 分別ユニット 42 偏向爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅場 陽一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 谷川 清 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 宮下 義明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 新宮領 慧 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 倉本 信一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 高橋 貞夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 木村 祥之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像保持体から像形成物質を除去する除去処
    理工程と、 該除去処理工程の前に、若しくは該除去処理工程の後
    に、該除去処理によっては除去しきれない未除去画像が
    存在するか否かを検知する工程と、 該未除去画像の有無の検知結果に基づいて、該像保持体
    に、該未除去画像の有無を識別するための識別用マーク
    を付ける工程とを有することを特徴とする像保持体から
    の像形成物質除去方法。
  2. 【請求項2】像保持体からの像形成物質除去手段と、 該像形成物質除去手段による除去処理が行なわれる前
    に、若しくは該除去処理が行なわれた後に、該除去処理
    によっては除去しきれない未除去画像が存在するか否か
    を検知する検知手段と、 該像保持体に、該未除去画像の有無を識別するための識
    別用マークを付ける識別マーク付与手段と、 該検知手段による未除去画像の有無の検知結果に基づい
    て、識別マーク付与手段を制御する制御手段とを設けた
    ことを特徴とする像保持体からの像形成物質除去装置。
  3. 【請求項3】上記像保持体上の未除去画像が残存してい
    る位置に、上記識別マークを付けることを特徴とする請
    求項2の像保持体からの像形成物質除去装置。
  4. 【請求項4】像保持体から像形成物質を除去する除去処
    理工程と、 該除去処理工程の前に、若しくは該除去処理工程の後
    に、該除去処理によっては除去しきれない未除去画像が
    存在するか否かを検知する工程と、 該未除去画像が残存している場合に、該未除去画像の全
    部又は一部を認識不能にする工程とを有することを特徴
    とする像保持体からの像形成物質除去方法。
  5. 【請求項5】像保持体からの像形成物質除去手段と、 該像形成物質除去手段による除去処理が行なわれる前
    に、若しくは該除去処理が行なわれた後に、該除去処理
    によっては除去しきれない未除去画像が存在するか否か
    を検知する検知手段と、 該未除去画像の全部又は一部を認識不能にする認識不能
    手段と、 該検知手段による未除去画像の有無の検知結果に基づい
    て、該認識不能手段を制御する制御手段とを設けたこと
    を特徴とする像保持体からの像形成物質除去装置。
  6. 【請求項6】上記検知手段として、上記像保持体上の印
    影の有無を検知する印影検知手段を設け、 上記認識不能手段として、該印影をにじませる印影無効
    手段を設けたことを特徴とする請求項5の像保持体から
    の像形成物質除去装置。
  7. 【請求項7】上記像形成物質の除去処理後の像保持体を
    分別する分別手段と、 上記検知手段による未除去画像の有無の検知結果に基づ
    いて、該分別手段を制御する制御手段とを設けたことを
    特徴とする請求項2、3、5又は6の像保持体からの像
    形成物質除去装置。
  8. 【請求項8】上記除去処理工程が、 上記像保持体と上記像形成物質との付着状態を不安定状
    態にする不安定化処理工程と、 該像保持体から、該不安定状態になった像形成物質を剥
    離して取り除く剥離処理工程とを有することを特徴とす
    る請求項1又は4の像保持体からの像形成物質除去方
    法。
  9. 【請求項9】上記像形成物質除去手段が、 上記像保持体に、該像保持体と上記像形成物質との付着
    状態を不安定状態にする不安定化剤を付与する不安定化
    剤付与手段と、 該不安定状態になった像形成物質に剥離部材を接触さ
    せ、該像保持体から該像形成物質を剥離して取り除く剥
    離手段とを備えたことを特徴とする請求項2、3、5、
    6又は7の像保持体からの像形成物質除去装置。
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