JP2584112B2 - イレーザ - Google Patents

イレーザ

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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一度使用した用紙をクリーニングして利用で
きるようなイレーザに関する。
従来の技術 最近のOA化により、プリンター用紙や複写用紙が大量
に使用されるようになってきた。そのために、森林の伐
採による地球環境の悪化の問題まで引き起こすようにな
ってしまった。従来、この問題に対しては、一度使用し
た用紙上のインキ等をとり、潰して再びすいて、古紙と
いわれる紙に再生するしか方法がなかった。しかし、最
近、一度使用した紙の上の文字画像を簡単に取り去るク
リーニングする方法が開発された。詳細は特願昭63−12
8946号に記されている。この発明によると、表面に離型
処理をした紙(イレーザブルペーパ)を用い、この上に
印刷等を行い、次に、クリーニングのために印刷の上を
溶融状態の熱溶融性の材料(クリーニング材)で覆い、
冷やして、熱溶融性の材料とともに文字画像等の印刷を
取り除くのである。
この方法は誠に有効で、離型処理をした紙は数百回は
使用できるし、印刷インキを熱溶融性で且つクリーニン
グ材と同一の材料とすることにより、クリーニング材も
何百回となく使える。そのために大変経済的で、当然、
森林を破壊することもない。
発明が解決しようとする課題 しかし、前記イレーザブルペーパをクリーニングする
装置は未だなく、前記方法を有効に利用できていないの
が現実である。
課題を解決するための手段 上記課題を達成するために、本発明のイレーザは少な
くとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンドレスシート
とこのエンドレスシートを支えて回転させる熱ローラと
冷却ローラと、イレーザブルペーパを軟化あるいは溶融
した熱溶融性樹脂に押しつける押圧ローラと、これらを
連動して動かせる駆動部からなっており、イレーザブル
ペーパ上のトナー画像等を簡単に除去クリーニングでき
る。
作用 本発明のイレーザを使用すれば、一度使用した紙を捨
てる事なく繰り返し使用できるために、紙の消費量は極
端に減る。オフィスにおいては、どんどんプリントアウ
ト、あるいは、コピーしても、経済的であるし、また森
林資源を心配することもない。
また、家庭にあっては、新聞ファックスも可能にな
る。
実施例 以下、本発明のイレーザついて図面を参照しながら説
明する。
第1図に本発明のイレーザの一実施例の模式図を示
す。クリーニングシート104は熱溶融性樹脂107を保持す
るエンドレスシート108からなる。
熱ローラ106と冷却ローラ105があり、熱ローラ106の
周上では熱溶融性樹脂は加熱されて、溶融もしくは軟化
している。印刷済みのイレーザブルペーパ101が右方か
ら挿入され、押圧ローラ103で熱溶融性樹脂に押しつけ
られる。イレザーブルペーパ上のトナー102はこの段階
でクリーニングシート上の熱溶融性樹脂とくっつく。こ
の状態で冷却ローラ105の方に送られ、冷えて、熱溶融
性樹脂の内部凝集力が上がり固くなる。冷却は搬送途中
でも行われる。冷却ローラのところで熱溶融性樹脂とイ
レーザブルペーパは剥がれ、このときイレーザブルペー
パ上のトナーは剥離し、白紙の状態で出て行く。このク
リーニング過程は図示していないが、各部を連動して動
かせる駆動部により行われる。
熱溶融性樹脂はトナーと同じ樹脂が好ましい。何枚も
クリーニングしているうちに、トナーが堆積してくる
が、トナーがクリーニング用の熱溶融性樹脂となり、繰
り返し使える。あまりに多く堆積してきたら、ブレード
等で掻き取る事も可能である。従って、エンドレスベル
ト108が耐える限り、クリーニングが可能である。
挿入する紙がイレーザブルペーパでない普通紙の場合
は、クリーニングの原理からわかるが、紙が熱溶融性樹
脂に固着してしまい、クリーニングシートとしての能力
を失ってしまう。これを避けるために、イレーザブルペ
ーパと他の紙(普通紙)とを判別し、普通紙の場合はク
リーニング過程をバイパスするようにすることができ
る。その検出は、例えばイレーザブルペーパに印を付け
ることで簡単に行える。
以下にイレーザブルペーパとイレーザの実施例をあげ
る。
実施例1 A4版のコート紙の上にシリコーンシール剤(東芝シリ
コーン製TSE397)を薄く塗布し、乾燥してイレーザブル
ペーパを作った。このイレーザブルペーパを用紙として
複写機(キヤノン製FC−5II)で印刷したら、普通紙へ
の複写とほとんど変わらない画像を得た。ポリイミドの
フィルムをエンドレスベルト状に作成し、150℃の熱ロ
ーラと常温の冷却ローラの間にかけ、その上にラミネー
トフィルムパック(東京ラミネックス株式会社製TOLAMI
−FILM(A))の熱溶融性樹脂の塗布面を外側にして張
りつけた。押圧ローラにシリコンゴムローラを用い第2
図のようなイレーザを作った。クリーニングシート(エ
ンドレスベルトとラミネートフィルムパック)の走行速
度は凡そ2cm/秒にした。
前記印刷済みのイレーザブルペーパを画像の面が熱溶
融性樹脂と直接接触するように、イレーザに挿入したと
ころ、イレーザブルペーパとクリーニングシートは張り
ついて共に冷却ローラまで運ばれ、冷却ローラのところ
でイレーザブルペーパの弾性でクリーニングシートから
自然に剥がれた。イレーザブルペーパの表面から画像の
トナーは剥ぎ取られ、クリーニングできた。
トナー画像の取れたイレーザブルペーパを再び複写機
に挿入して新しい複写ができた。このサイクルは何回も
繰り返してできた。
イレーザブルペーパをクリーニングシートから剥離す
る際、トレーザブルペーパの方を持ち上げて剥離すると
トナー画像をより良く剥離できた。イレーザにイレーザ
ブルペーパの方を曲げて剥離するようにすることができ
ることはいうまでもない。
実施例2 普通紙(コピー用紙)にメンディングテープ(住友ス
リーエム株式会社製8110)を張りつけ、イレーザブルペ
ーパを作った。このイレーザブルペーパに実施例1と同
様に複写し画像を形成した。イレーザは実施例1と同一
のものを使用した。その結果、トナー画像はきれいに取
り除かれた。
実施例3 メンディングテープ(住友スリーエム株式会社製811
0)の離型紙をA4に切り、イレーザブルペーパとし、離
型層側にレーザープリンタ(松下電器産業株式会社製Pa
nasonicページプリンタB4)にて印刷した。トナーの定
着性もよく、指で擦るぐらいでは剥がれなかった。これ
を、実施例1と同様のイレーザにかけた。トナー画像は
きれいに剥がれ、印刷する前の状態に戻った。このイレ
ーザブルペーパは繰り返し何回も使えた。
発明の効果 本発明を用いれば、簡単な機械で電子写真方式で印刷
した紙(イレーザブルペーパ)をクリーニングできるた
めに、使用して大変経済的であるばかりでなく、森林資
源を浪費することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のイレーザの一実施例の模式図である。 101……イレーザブルペーパ、102……トナー画像、103
……押圧ローラ、104……クリーニングシート、105……
冷却ローラ、106……熱ローラ、107……熱溶融性樹脂、
108……エンドレスシート。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有する
    エンドレスシートと、前記エンドレスシートを支えて回
    転させる熱ローラと冷却ローラと、表面にトナー画像が
    形成されたイレーザブルペーパを、軟化あるいは溶融し
    た熱溶融性樹脂に押しつける押圧ローラと、これらを連
    動して動かす駆動部とからなるクリーニング部を有する
    イレーザにおいて、前記イレーザブルペーパと普通紙と
    を区別し、前記普通紙はクリーニング過程をバイパスす
    るようにしたことを特徴とするイレーザ。
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