JPH1173070A - 画像剥離部材並びにそれを用いた画像剥離装置及び画像剥離方法 - Google Patents

画像剥離部材並びにそれを用いた画像剥離装置及び画像剥離方法

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JPH1173070A
JPH1173070A JP9360968A JP36096897A JPH1173070A JP H1173070 A JPH1173070 A JP H1173070A JP 9360968 A JP9360968 A JP 9360968A JP 36096897 A JP36096897 A JP 36096897A JP H1173070 A JPH1173070 A JP H1173070A
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JP
Japan
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peeling
roller
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peeling member
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JP9360968A
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Tomoo Kobayashi
智雄 小林
Kaoru Torigoe
薫 鳥越
Hirakazu Ezure
平和 江連
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフィスや家庭で容易に画像記録体を再生
し、長期にわたって良好な画像剥離性能を維持し、汎用
の画像記録体に適用可能とする。 【解決手段】 画像記録体12上の画像形成材料10に
接触することによって画像記録体12から画像形成材料
10を剥離する剥離用ローラ22と、剥離用ローラ22
に移行した画像形成材料10を剥離用ローラ22から除
去するクリーニングローラ32と、クリーニングローラ
32から画像形成材料10を剥離するニングブレード3
4とを備え、剥離用ローラ22は画像形成材料10およ
び画像記録体12に対する親和性及び離型性を有する材
料で構成される表面層を有する。これにより、画像記録
体12から画像形成材料10を剥離するときに必要な剥
離性能と、移行した画像形成材料10を剥離用ローラ2
2から除去するときに必要な離型性能とを発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式又は
熱転写方式等に使用する画像記録体から容易に画像形成
材料を剥離し、画像記録体を再生するための画像剥離部
材並びにそれを用いた画像剥離装置及び画像剥離方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、一般的に使用されている画像記録
体のうち最も身近なものは紙である。近年、地球環境問
題が表面化して森林資源保護の重要性が認識され、紙原
料としての木材資源の利用削減が重要課題となってきて
いる。この木材資源の利用削減対策の一環として、一度
使用された古紙を焼却することなく、再生紙として利用
することが進められている。しかし回収した古紙を再生
紙にするには多くの問題がある。例えば、古紙回収にお
いては、企業等の機密文書や機密データの漏洩、紙の種
類による分別回収等の手間や運搬、回収した古紙の集積
場所や管理等の問題がある。また、古紙再生において
は、古紙を離解して再度パルプにするため、パルプの繊
維が短くなり再生紙の品質が低下したり、バージンプル
プを使用する場合には不要な画像部分のインキ等を除去
する脱墨装置が必要になる等の問題がある。また、パル
プから紙を製造する製紙システムは大型で複雑、高価で
あることからオフィスや家庭で容易に古紙を再生するこ
とができないという問題もある。
【0003】これら分別回収、運搬、集積、再生等が効
率良く行われなければ、却ってエネルギーが大量に消費
されてCO2 の排出量が多くなり、結果的に地球環境問
題の一つである地球温暖化現象をさらに助長させること
になりかねない。一方、石油資源の利用削減という観点
からは、プラスチック等の再利用が重要となる。プラス
チックを原料とする画像記録体としては、講演や会議等
の発表、プレゼンテーション等に使用するOHP(オー
バーヘッドプロジェクター)用フィルム等がある。しか
し、OHP用フィルムでは、フィルム表面に画像形成材
料を強固に定着させるために透過性フィルム表面に薄い
受像層を設けており、現状ではこの受像層を損なうこと
なく画像形成材料のみをOHP用フィルムから除去する
ことが難しいため、その多くが1回の使用で廃棄処分さ
れている。
【0004】このような問題を解決するために、一度使
用した紙又はプラスチックフィルム等の画像記録体上の
画像を画像剥離部材を使用して剥離し、画像記録体を再
生する種々の方法や装置が提案されている。画像記録体
上の画像を物理的手段で除去する方法や装置等として
は、以下の公報に記載されているものを挙げることがで
きる。
【0005】特開平1−297294号、特開平2−5
5195号及び特開平4−64472号公報等では、画
像形成材料がしみ込まない材料で形成した画像記録体又
は離型剤で表面処理した画像記録体と、表面が熱可塑性
樹脂、例えば、画像形成材料の樹脂と同じ樹脂で形成さ
れた画像剥離部材、又はこれら樹脂よりも低温で粘着性
を示す糊等が表面に付与された画像剥離部材とを使用
し、画像が形成された画像記録体を加熱し、加熱した画
像記録体と画像剥離部材とを接触させて、加熱により溶
融して画像形成材料を画像剥離部材に移行させて、画像
形成材料の冷却後、画像剥離部材から画像形成材料を剥
離する画像剥離方法が開示されている。しかし、画像剥
離部材から画像形成材料を剥離するために操作の度に画
像形成材料が冷却するのを待たなければならないこと
や、分離爪(フィンガー)等で画像記録体と画像剥離部
材とを分離できない程表面の粘着剤や樹脂が溶融した画
像剥離部材に画像記録体が強力に張り付いて画像剥離装
置が稼働できなくなることを防止するため、離型性材料
で表面処理されていない汎用の普通紙やOHP用フィル
ムを使用できないという問題がある。
【0006】特開平5−232737号公報は、ステン
レスウールのようなフェルトローラを画像剥離部材とし
て用い、離型剤を塗布した用紙上の画像形成材料を加熱
によって軟化させた後、用紙と画像剥離部材とを接触さ
せて摩擦によって用紙から画像形成材料を除去する画像
剥離方法を開示する。しかし、摩擦を利用しているた
め、剥離の際に画像形成材料が用紙に擦り付けられ、擦
り付けられた画像形成材料が用紙に残留して実用可能な
レベルの再生紙を得ることができない。
【0007】特開平6−219068号公報は、離型性
のある熱変性材料で表面処理した用紙上の画像形成材料
を加熱により軟化させ、表面が粘着性材料で形成された
画像剥離部材で除去する画像剥離方法を開示する。しか
し、特開平1−297294号等と同様に普通紙やOH
P用フィルムが使用できず、また、画像剥離部材に移行
した画像形成材料をこの画像剥離部材から十分に除去で
きず、繰り返し使用により画像剥離能力が著しく低下す
る。
【0008】特開平6−208318号公報は、画像が
記録された用紙を界面活性剤等の脱墨剤を含む溶液中に
浸漬して用紙と画像形成材料との付着性を弱めた後、溶
液中で用紙に、ナイロン、アクリル、ポリエステル等の
高分子繊維で形成された回転ブラシ、若しくは布製ベル
ト(ウェッブ)やブレードを押し当てることにより、又
は脱墨剤を高圧ノズルから用紙に噴きつけることにより
画像を用紙から剥離する画像剥離方法を開示する。しか
し、溶液が用紙に十分にしみ込んで用紙と画像形成材料
との付着性が十分に弱まるまでに長い時間が必要であ
り、また、溶液中で剥離した画像形成材料が用紙に再付
着してしまうという問題がある。
【0009】特開平6−250569号、特開平6−2
50570号、特開平6−266264号、特開平6−
273966号、特開平6−289643号及び特開平
7−13383号公報は、画像記録体を界面活性剤を含
む溶液に浸した後、画像形成材料の樹脂と同一の樹脂、
若しくは画像形成材料の樹脂の溶解度パラメータ(SP
値)と同一若しくは類似の溶解度パラメータを持つ樹脂
で形成された最外層を設けた画像剥離部材、粘着剤若し
くは接着剤で形成された最外層を設けた画像剥離部材、
又は各種粘着テープ等を加熱しながら用紙と接着させて
用紙から画像形成材料を剥離する画像剥離方法を開示す
る。しかし、いずれの方法でも、転写材に強固に付着し
ている画像形成材料、転写材表面の凹凸に入り込んでし
まった画像形成材料、さらには画像密度の大きなカラー
画像などは多量の界面活性剤を使用しても、転写材と画
像形成材料との間に、十分界面活性剤が侵入することが
難しく、また、繰り返し使用により界面活性剤が画像剥
離部材上に蓄積していき、その結果、画像剥離部材と画
像形成材料との接着性が弱まり、画像剥離性能が低下す
るという問題があった。また、これを防止するために、
強力な接着剤層を設けた画像剥離部材を用いたり、画像
記録体を溶液に浸漬することを省略すると、今度は画像
剥離部材から画像形成材料を除去(クリーニング)する
ことが難しくなったり、画像剥離部材に画像記録体が張
り付いてしまい、画像剥離装置が稼働できなくなる等の
問題もあった。
【0010】特開平8−262937号公報には、剥離
性とクリーニング性の両立を狙って、界面活性剤等の溶
液を記録済み転写材に保持させるとともに、画像の大き
さに対応した領域で画像形成材料に対する付着力の異な
る部分を混在するように構成した剥離部材を利用するこ
とが提案されている。しかし、実際には、付着力の異な
る部分を均一に作製することは難しく、また、画像形成
材料に対する付着力の小さい領域に付着した画像形成材
料は、十分な定着性が得られなくなり、画像としての安
定性に欠ける等の問題が発生する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであり、本発明はオフィスや家庭で容
易に画像記録体の再生ができ、長期にわたって良好な画
像剥離性能を維持でき、汎用の画像記録体に適用可能な
画像剥離部材並びにそれを用いた画像剥離装置及び画像
剥離方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は画像記録体
を容易に再生できる画像剥離部材及びそれを用いた画像
剥離装置及び画像剥離方法について鋭意研究を重ねた結
果、画像形成材料に対し親和性と離型性との双方の性質
を示す画像剥離部材を用いることによって上記目的が達
成されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0013】即ち、本発明は、画像記録体上の画像形成
材料に接触することによって該画像記録体から該画像形
成材料を剥離する画像剥離部材において、表面層を構成
する材料が画像記録材料に対する親和性及び離型性を有
すること、又は表面層が親和性材料で形成され、且つ該
表面層には離型性材料を充填するための有底孔が設けら
れたことを特徴とする。
【0014】表面層を構成する材料が、離型性材料及び
親和性材料を含有することができ、表面層が離型性材料
を含有する場合には、表面層中に含まれる離型性材料の
含有率は5〜80重量%であることが好ましい。また、
親和性材料は、感圧接着剤または熱溶融性材料とするこ
とができ、熱溶融性材料は、その溶融温度が、画像形成
材料の融点より20℃低い温度から画像形成材料の融点
より50℃高い温度までの範囲にある材料が好ましく、
画像形成材料に含まれる樹脂と同一の樹脂とすることが
より好ましい。さらに、熱溶融性材料が、離型性材料と
均一に混合されていることが好ましく、均一混合のため
に、表面層を構成する材料に、熱溶融性材料と離型性材
料との相溶化剤を含有させることができ、可塑剤を含有
させることもできる。
【0015】表面層を構成する材料が、離型性及び親和
性を有する材料を含有することができ、離型性及び親和
性を有する材料は、離型性を付与する成分を含有してな
る樹脂であることが好ましく、離型性を付与する成分を
含有してなる樹脂における、離型性を付与する成分の含
有率が7〜25モル%であることが好ましい。
【0016】また、画像形成材料による画像記録体表面
の凹凸に追従させて、画像記録体上の画像形成材料と画
像剥離部材との接触を良好にするために、表面層に微粒
子を含有させたり、画像剥離部材の基材と表面層との間
にシリコーンゴム等で形成された弾性層を形成すること
ができる。使用される離型性材料は、有機珪素化合物、
シリコーンゴム、シリコーン樹脂、シリコーンオイル及
びこれらの混合物のような珪素化合物であることが好ま
しい。
【0017】また、本発明は、画像記録体上の画像形成
材料と接触することによって該画像記録体から該画像形
成材料を剥離する画像剥離手段と、該画像記録体から該
画像剥離部材に移行した該画像形成材料を該画像剥離部
材から除去するための除去手段と、を備えた画像剥離装
置であって、該画像剥離手段が、前述の画像剥離部材を
備えたことを特徴とする。
【0018】また、本発明は、画像記録体上に画像形成
材料で画像を形成する手段と、前記画像剥離部材を使用
して画像記録体上の画像形成材料と接触することによっ
て該画像記録体から該画像形成材料を剥離する画像剥離
手段と、該画像記録体から該画像剥離部材に移行した該
画像形成材料を該画像剥離部材から除去するための除去
手段と、を備えた画像剥離装置であって、該画像剥離手
段が、前述の画像剥離部材を備えたことを特徴とする。
【0019】さらに、本発明は、画像記録体上の画像形
成材料と接触することによって該画像記録体から該画像
形成材料を剥離する画像剥離部材と、該画像剥離部材の
表面に離型性材料を付与する付与手段と、該画像記録体
から該画像剥離部材に移行した該画像形成材料を該画像
剥離部材から除去するための除去手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0020】上記の画像剥離装置は、画像記録体と画像
形成材料との付着性を低下させる低下手段や、該画像記
録体の表面に離型性材料を付与する第2の付与手段をさ
らに備えることができる。
【0021】また、本発明は、画像記録体上の画像形成
材料と画像剥離部材とを接触させて該画像記録体から該
画像形成材料を剥離する剥離工程と、該画像記録体から
該画像剥離部材に移行した該画像形成材料を該画像剥離
部材から除去する除去工程とを備える画像剥離方法にお
いて、該画像剥離部材として上記画像剥離部材を使用す
ることを特徴とする。
【0022】上記画像剥離方法は画像記録体上の画像形
成材料と画像剥離部材との接触前に、画像記録体と画像
形成材料との付着性を低下させる付着低下工程をさらに
備えることができる。付着低下工程では、画像記録体上
の画像形成材料を加熱することによって画像記録体との
画像形成材料との付着性を低下させることができる。ま
た、剥離工程で画像記録体上の画像形成材料を加熱して
もよい。
【0023】本発明の画像剥離方法には公知の画像記録
体を使用することができるが、表面層が画像記録材料に
対する離型性を有する材料で構成された画像記録体を使
用することが好ましい。
【0024】電子写真法を例にとって説明すると、通
常、帯電により電子写真用感光体表面面に均一に静電荷
を与えた後、その表面を原稿から得られた画像情報に基
づいて露光することにより静電潜像が形成される。次
に、感光体表面の静電潜像に現像器から画像形成材料
(トナー)を供給することで、静電潜像が可視画像とな
り、さらにこれが画像記録体に転写され、最後に熱や圧
力等により画像形成材料が画像記録体へ定着する。
【0025】従って、画像が熱によって画像記録体に定
着している場合には、画像記録体を再度加熱すれば画像
形成材料が溶融し、画像記録体と画像形成材料との付着
性が低下して画像記録体から画像形成材料が剥離しやす
くなることが容易に理解される。しかし、画像記録体と
して普通の用紙を用いる限り、加熱処理だけでは人が文
字や画像を十分認識、識別できる程の量の画像形成材料
が用紙面に残存する。これは、定着を良くするために用
紙繊維と親和性の高い材料で画像形成材料が構成されて
いるためである。
【0026】そこで、画像形成材料を溶融させた状態
で、たとえば、画像形成材料と同種の樹脂のように、画
像形成材料との親和性の高い物質で形成された画像剥離
部材を画像記録体上の画像形成材料と接触させると、画
像形成材料が画像記録体から画像剥離部材へ転移し、画
像記録体から画像記録材料を除去することができる。
【0027】しかし、従来の画像剥離部材では、画像記
録体から画像剥離部材に移行した画像形成材料がこの画
像形成材料と親和性の高い画像剥離部材から除去され難
く、経時使用によって画像剥離部材上に画像形成材料が
不均一に積み重なり、結果として剥離性能が大きく低下
した。これに対し、本発明では、画像剥離部材の表面層
を画像記録材料に対する親和性及び離型性を有する材料
で構成しているため、画像記録体から画像剥離部材に移
行した画像形成材料が画像剥離部材からも除去され易
く、これにより初期の剥離性能を長期にわたり維持する
ことができる。
【0028】また、本発明の画像剥離部材の表面層を構
成する材料は、画像形成材料との付着力の大きい親和性
材料と、逆に画像形成材料との付着力の小さい離型性材
料とを組み合わせることにより得られるものであり、混
合の割合を、適宜変化させることができ、これにより画
像形成材料との付着力を容易に制御できるばかりでな
く、画像剥離部材との付着力の大きな普通紙やOHPな
どの画像記録体との付着力をも制御することができる。
したがって、一般に使用されている普通紙を本発明の画
像剥離装置に投入しても従来問題となっていた剥離部材
への紙やOHPなどの巻き付きを防止でき、普通紙とリ
サイクル用紙とを区別する必要がない。
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の画像剥離部材は、基材上に層を有してなり、そ
の層の表面層を構成する材料が、画像形成材料や画像記
録体等の画像記録材料に対して親和性及び離型性を有す
るものであれば、特に、制限は無く、画像記録材料に対
する親和性及び離型性は、親和性は親和性材料によっ
て、また、離型性は離型性材料によって、それぞれ付与
されてもよく、親和性及び離型性を併有する材料によっ
て、付与されても良い。
【0029】材料設計が容易である点では、前記表面層
を構成する材料が、離型性材料及び親和性材料を含有す
ることが好ましいが、離型性材料と親和性材料との均一
な混合が困難である場合には、親和性及び離型性を併有
する材料を含有することが好ましい。
【0030】本発明の画像剥離部材の基材としては、耐
熱性のある各種金属、例えば、アルミニウム、ニッケ
ル、白金、亜鉛、銅、鉄及びステンレス等、これらの合
金やさらに表面を酸化処理したもの、また、酸化アルミ
ニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、リン酸カルシ
ウム、チタン酸バリウム等の焼結体等が挙げられる。ま
た、耐熱性のポリイミド、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンテレフ
タレート等の樹脂やフィルム等も有効に使用できる。
【0031】本発明の画像剥離部材の表面層を構成する
材料は、液体材料でも固体材料でもよいが、移行性が無
く安定的に使用できる点で、固体材料がより好ましい。
また、液体材料と固体材料とを併用することもできる。
【0032】本発明の画像剥離部材の表面層に用いられ
る離型性材料は、画像形成材料や画像記録体等の画像記
録材料に対して離型性を有するものであれば、特に、制
限はなく、具体的には、フッ素化合物、ワックス、及び
珪素化合物等があり、これらを単独で又は混合して使用
することができる。この中では、親和性材料との相溶
性、安全性の点で、珪素化合物が好ましい。
【0033】フッ素化合物としては、フッ素系ポリマ
ー、フッ素系オイル等が挙げられる。フッ素系ポリマー
の具体例としては、フッ化ビニリデン、トリフルオロエ
チレン、クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロ
エチレン、ペンタフルオロプロピレン、ヘキサフルオロ
プロピレン等のフッ素含有モノマーから合成されたポリ
マー及びコポリマー、前記フッ素含有モノマーとエチレ
ン、(パーフルオロ)アルキルビニルエーテル又はアク
リル樹脂とのコポリマー、並びにパーフルオロアルケニ
ルビニルエーテルを環化重合させたポリマーのようなパ
ーフルオロ脂肪族環構造を有するポリマー等がある。ま
た、これらのポリマーをエラストマー(ゴム)化したも
のやフッ素系オイル等も使用できる。フッ素系オイルと
しては、X−CF2 (OC24p (OCH2q
CF 2 −Xで示されるパーフルオロポリエーテルで、具
体的にはXがOCN−C6 3 (CH3 )NHCO−で
表されるイソシアネート変性物、−COOHで表される
カルボキシル基変性物、−CH2 OH、−CF2 CH2
(OCH2 CH2nOH等で表されるアルコール変性
物、−COORで表されるエステル変性物等が挙げられ
る。
【0034】ワックスとしては、低分子量ポリエチレン
ワックス、低分子量酸化型ポリエチレンワックス、低分
子量ポリプロピレンワックス、低分子量酸化型ポリプロ
ピレンワックス、高級脂肪酸ワックス、高級脂肪酸エス
テルワックス、サゾールワックス、カルナバワックス、
密ロウ、モンタンワックス、パラフィンワックス、ミク
ロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0035】珪素化合物としては、有機珪素化合物、シ
リコーンゴム、シリコーン樹脂及びシリコーンオイル等
が挙げられ、有機珪素化合物としては、シラン化合物、
フッ素含有シラン化合物及びイソシアネートシラン化合
物がある。
【0036】シラン化合物としては、Si(OCH3
4 、CH3 Si(OCH33 、(2H32 Si(O
CH32 、C65 Si(OCH33 、Si(OC
2 54 、CH3 Si(OC253 、(CH3
2 Si(OC252 、C 65 Si(OC25
3 、(CH32 CHCH2 Si(OCH33 等のア
ルコキシシラン類、(CH33 SiNHSi(CH
33 等のシラザン類、((CH3 )SiNH)2
O、tert−C49 (CH32 SiCl等の特殊
シリル化剤類、シランカップリング剤及びHSC36
Si(OCH)3 等のシラン化合物並びにこれらの加水
分解物及び部分縮合物等が挙げられる。シランカップリ
ング剤としては、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリ
ス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン
類、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等
のアクリルシラン類、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン等のエポキシシラン類、N−
β−(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、N−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン等のアミノシラン類等がある。
【0037】フッ素含有シラン化合物としては、離型性
をさらに良くするためにパーフルオロアルキル基を含有
したフッ素含珪素化合物が好適であり、具体的には、C
6 1324 Si(OCH33 、C715CONH
(CH23 Si(OC2 53 、C81724
Si(OCH33 、C81724 SiCH3 (O
CH32 、C81724 Si(ON=C(CH
3 )(C25 ))3 、C91924 Si(OCH
33 、C91924 Si(NCO)3 、(NC
O)3 SiC2461224 Si(NCO)
3 、C91924Si(C25 )(OCH3
2 、(CH3 O)3 SiC248162 4 Si
(OCH33 、(CH3 O)2 (CH3 )SiC9
1824 Si(CH3 )(CH3 O)2 等並びにこれ
らの加水分解物及び部分縮合物等が例示できる。
【0038】イソシアネートシラン化合物類としては、
(CH33 SiNCO、(CH32 Si(NCO)2
、CH3 Si(NCO)3 、ビニルシリルトリイソシ
アネート、C65 Si(NCO)3 、Si(NCO)
4 、C25 OSi(NCO)3 、C817Si(NC
O)3 、C1837Si(NCO)3 及び(NCO)3
iC24 Si(NCO)3 等が例示できる。
【0039】シリコーンゴムはミラブル型と液状とに大
別できるが、ミラブル型シリコーンゴムには、ジメチル
系、メチルビニル系、メチルフェニルビニル系及びメチ
ルフルオロアルキル系等の直鎖状で高重合度のポリオリ
ガノシロキサンを主原料とし、補強充填剤、各種添加剤
を配合し、ついで加硫剤を添加して加熱硬化したものが
ある。液状シリコーンゴムには、室温で硬化する縮合型
シリコーンゴム、白金系触媒を用いて加熱硬化させる付
加型シリコーンゴム及び紫外線硬化型シリコーンゴム等
がある。また、前記シラン化合物をエラストマー化した
シリコーンゴムもある。
【0040】シリコーン樹脂としては前記シラン化合物
を重合したシリコーン樹脂や硬化性のシリコーン樹脂等
がある。硬化性のシリコーン樹脂は、3官能以上のクロ
ロシラン、あるいはこれらと1、2官能のクロロシラン
との混合物などを加水分解したシラノールを縮合するこ
とによりポリシロキサンを合成し、触媒として有機酸金
属塩やアミン類を用いるなどしてさらに縮合反応(硬化
反応)を進めることにより合成することができる。硬化
反応としては、湿度、熱、光、電子線などのエネルギー
線で硬化するシリコーン樹脂が好ましい。
【0041】シリコーンオイルとしては、ジメチルポリ
シロキサンやメチルフェニルポリシロキサンタイプのシ
リコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイ
ル、及び分子中に反応基を導入した反応性シリコーンオ
イルが挙げられ、反応性シリコーンオイルとしては、ア
ミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオ
イル、カルボキシル変性シリコーンオイル、カルビノー
ル変性シリコーンオイル、メタクリル変性シリコーンオ
イル、メルカプト変性シリコーンオイル、フェノール変
性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等も
例示できる。これらのシリコーンオイルを前記シラン化
合物と混合して使用することにより飛躍的に画像剥離部
材の離型性が向上する。
【0042】画像剥離部材の表面層における離型性材料
の含有率は、離型性材料の種類や離型性材料と共に使用
される親和性材料の種類にもよるが、5〜80重量%が
好ましく、25〜70重量%がさらに好ましい。表面層
における離型性材料の含有率が5%未満であると、粘着
剤の働きが強く、画像記録体が画像剥離部材に強く巻き
付き、又は巻き付きを回避することができたとしても、
画像剥離部材に移行した画像形成材料を画像剥離部材か
ら除去できず、画像剥離部材表面に画像形成材料が堆積
していき、初期の剥離性能を維持できない。また離型性
材料の含有率が80%を越えると逆に離型性が強くなる
ために、画像記録体から画像形成材料を除去できなくな
る。
【0043】本発明の離型性材料は、単独で使用しても
よく、また、複数混合して用いても良い。
【0044】以上に述べてきたような離型性材料を画像
剥離部材の表面層を構成する材料に含有させることによ
って、従来の問題点である画像剥離部材への画像記録体
の張り付き(接着)が大きく改善される。
【0045】本発明の画像剥離部材の表面層に用いられ
る親和性材料は、画像形成材料や画像記録体等の画像記
録材料に対して親和性、相溶性を有するものであれば、
特に、制限はなく、用いることができる。例えば、カラ
ートナーは、基本的にイエロー、マゼンタ、シアンのト
ナー、つまり色の三原色を使用して、種々の色を再現し
ている。そのため、一般の黒トナーより2色分トナーが
多く積み重なっており、これを従来同様に定着させるに
は、加熱ヒーターの温度を上げるか、またはトナーの溶
融温度を低下させなくてはならない。しかし、前者の場
合は安全上と、エネルギー消費量増大の問題があるた
め、カラートナーは一般の単色複写機の黒トナーに比べ
低い温度で溶融する材料で構成されているというよう
に、画像形成材料によって熱応答性等の物性を変えてい
る。従って、各画像記録材料の剥離に適した親和性材料
が要求される。
【0046】画像形成材料との親和性、相溶性は、例え
ば、化学構造式の部分構造単位から導かれるSolub
ility Parameter(SP値)によって評
価でき、SP値が近いもの、即ち、化学構造式が類似し
ているもの程、親和性が高く、相溶性も高い。
【0047】従って、本発明の親和性材料としては、S
P値が、使用される画像形成材料のSP値の±1.0の
ものも好適に使用することができる。具体的には、SP
値が8.0〜12.0(cal/cm31/2 の親和性
材料を好適に使用することができる。
【0048】また、本発明の親和性材料としては、画像
形成材料と同様に、熱溶融性を示すものが好ましく、溶
融温度が、画像形成材料の融点より20℃低い温度から
画像形成材料の融点より50℃高い温度までの範囲にあ
る熱溶融性材料がより好ましい。このような性質を示す
材料の中でも、画像形成材料に使用された樹脂と同一の
樹脂が、特に好ましい。
【0049】具体的には、スチレン、パラクロロスチレ
ンポリマー又はコポリマー等のスチレン系樹脂、アクリ
ル酸メチル、メタクリル酸メチルのポリマー又はコポリ
マー等のビニル系樹脂、エチレン、プロピレンのポリマ
ー又はコポリマー等のオレフィン系樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、セルロース樹脂等の熱可塑性材料が挙
げられる。
【0050】本発明の熱溶融性材料は、離型性材料と均
一に混合されてなることが好ましく、均一に混合するた
めに、熱溶融性材料と離型性材料との相溶化剤や可塑剤
を配合することができる。
【0051】本発明の熱溶融性材料と離型性材料との相
溶化剤としては、公知の相溶化剤を用いることができる
が、熱溶融性材料を構成しているモノマーと離型性材料
を構成しているモノマーとの共重合体、熱溶融性材料を
構成しているモノマーと離型性材料を構成しているモノ
マーとこれらと相溶性の良好なモノマーとの共重合体を
好適に用いることができる。また、熱溶融性材料に離型
性材料を構成しているモノマーや反応性の離型性材料を
反応させた材料、離型性材料に熱溶融性材料を構成して
いるモノマー等を反応させた材料も好ましい。
【0052】相溶化剤の配合比は、画像剥離部材と画像
形成材料との親和性、相溶性、離型性等、画像剥離部材
の表面特性を変化させない程度であれば、配合比に特に
制限はないが、熱溶融性材料と離型性材料との総計に対
し1重量%〜30重量%程度が好ましい。
【0053】本発明の可塑剤としては、公知の可塑剤を
用いることができるが、たとえば、フタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジ(2−エチルヘキシル)、フタル酸ジノ
ニル、フタル酸ジラウリル、フタル酸ジブチルラウリ
ル、フタル酸ジブチルベンジル等のフタル酸ジエステ
ル、アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)、セバシン酸
ジ(2−エチルヘキシル)等の脂肪族二塩基酸エステ
ル、リン酸トリクレジル、リン酸トリ(2−エチルヘキ
シル)等のリン酸トリエステル、ポリエチレングリコー
ルエステル、エポキシ脂肪酸エステル等を用いることが
できる。
【0054】可塑剤の配合比は、画像剥離部材と画像形
成材料との親和性、相溶性、離型性等、画像剥離部材の
表面特性を変化させない程度であれば、配合比に特に制
限はないが、熱溶融性材料と離型性材料との総計に対し
1重量%〜30重量%程度が好ましい。
【0055】しかし、画像剥離装置の操作性等を考慮す
れば、一つ又は数種の画像剥離部材でカラー複写機用カ
ラートナーと単色複写機用黒色トナー等の各種画像形成
材料に対応できることが好ましく、トナーの溶融温度に
着目すれば、広い温度範囲にわたって画像形成材料との
親和性、相溶性を保ち続けるものが好ましい。そのよう
な親和性材料としては、感圧接着剤(粘着剤)を挙げる
ことができる。
【0056】感圧接着剤には、例えば、ゴム系粘着剤、
アクリル系粘着剤、ビニルエーテルポリマー系粘着剤及
びシリコーン粘着剤がある。これらの感圧接着剤の中で
は、画像形成材料を加熱溶融する温度で使用可能な耐熱
性を有すること、離型性材料としての珪素化合物との相
溶性がよいこと、及び剥離性能と離型性能を長期間の繰
り返し使用にわたって維持できることから、シリコーン
粘着剤が好ましい。親和性材料として、その他に、例え
ば、画像剥離部材の基材としても使用できる耐熱性のあ
る各種金属、樹脂等も有効に使用できる。
【0057】本発明の親和性材料は、単独で使用しても
よく、また、複数混合して用いても良い。
【0058】本発明の画像剥離部材の表面層に用いられ
る離型性及び親和性を有する材料は、単一物質であっ
て、画像形成材料や画像記録体等の画像記録材料に対し
て親和性及び離型性を有するものであれば、特に、制限
はなく、たとえば、離型性を付与する成分を含有してな
る樹脂を用いることができる。
【0059】本発明の離型性を付与する成分としては、
前記離型性材料等を用いることができるが、画像形成材
料と親和性の高い樹脂材料との共重合体を合成できる点
で、アルキルコハク酸またはその無水物もしくはそのエ
ステルおよび、アルケニルコハク酸またはその無水物も
しくはそのエステルが好ましい。
【0060】本発明の離型性を付与する成分を含有して
なる樹脂とは、上記の離型性を付与する成分を重合して
得られる樹脂であり、ブロック共重合体、グラフト共重
合体も含まれる。
【0061】本発明の離型性を付与する成分を含有して
なる樹脂としては、スチレン系共重合体、エチレン系共
重合体、ポリエステル系共重合体、アクリル系共重合体
などの親和性材料として例示した樹脂の構造中に、離型
性を付与する成分を含有してなるものがよく、この中で
も、特に画像形成材料と接着性のよいポリエステル系樹
脂の構造中に、離型性を付与する成分を含有してなるも
のがよい。
【0062】本発明の離型性を付与する成分を含有して
なる樹脂を表面層を構成する材料に単独あるいは主成分
として用いる場合、離型性を付与する成分の含有率は、
全モノマー量の7〜25モル%であることが望ましい。
7モル%未満では離型性の効果が現れにくく、25モル
%を越えるとポリエステル樹脂の溶融点が低くなり過
ぎ、剥離部材加熱使用時に粘着性が発現し、画像記録体
との離型性効果が失われてくる。粘着性を押さえるため
に、前記離型性固体材料をさらに添加させてもよいが、
本来求められている画像剥離機能が低下してしまう。
【0063】本発明の画像剥離部材の表面層は、上記の
材料を、溶液または分散液として、基材上に塗布するこ
とによって、形成されたものである。基材上に被膜を形
成する際の塗布又は含浸方法としては、ブレードコーテ
ィング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコー
ティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング
法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティン
グ法、ロールコーティング法等の通常使用される方法が
採用される。
【0064】被膜の乾燥には、風乾でも良いが、熱乾燥
を行えば、さらに、画像形成材料に対する離型性が増
す。この理由は、基体と反応した成分が配列または配向
することによると言われているが定かではない。熱乾燥
方法としては、塗布後の画像剥離部材をオーブンに入れ
る方法、オーブンを通す方法等の公知の方法が採用され
る。
【0065】なお、本発明の画像剥離部材では、離型性
材料を含有した表面層の代わりに、親和性材料で形成さ
れた表面層に複数の孔を表面層全体に均一に設け、この
孔に離型性材料を充填してもよい。
【0066】画像記録体表面には画像形成材料による凹
凸があり、凹凸の大きさは最大で20〜30μmであ
る。画像剥離部材と画像記録体との接触の際、通常圧力
が加えられるため、画像剥離部材の表面層が流動性であ
れば画像形成材料と密着できるが、微視的にみると画像
剥離部材の表面層と画像形成材料の間に空気が介在する
ことがあり、両者の密着性が不十分となる場合がある。
局所的な圧力を形成することにより両者の密着性を向上
させるためには、画像剥離部材の表面には数μm程度の
凹凸がある方が好ましい。このために、表面層に微粒子
を添加することができる。
【0067】微粒子は、球形、楕円(偏平)、ドーナツ
型、立方体、不定形等どのような形でもかまわない。ま
た、微粒子の大きさ(直径又は長手方向の長さ)は0.
5μm〜50μmであることが好ましく、1μm〜30
μmであることがより好ましい。
【0068】微粒子の材質としては、酸化チタン、酸化
アルミニウム、硫酸アルミニウム、酸化ジルコニウム、
チタン酸バリウム、シリカ、タルク、クレー(カオリ
ン)、炭酸カルシウム、シリコーン樹脂、アクリル樹
脂、スチレン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、メラミン
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン−ベンゾグアナ
ミン樹脂、ポリオレフィン樹脂等が挙げられるが、特に
シリコーン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂微粒子が
好適である。
【0069】画像剥離部材の表面層に樹脂材料を用いる
と、表面層は弾性層的に働くが、樹脂の材質、膜厚によ
っては弾性層的な機能が十分に働かず、画像記録体表面
の凹凸に追従できない場合がある。その場合画像記録体
の表面の凹凸に画像剥離部材を追従させる他の方法とし
て、画像剥離部材の基材自身に弾性体を用いたり、基材
と表面層との間に弾性層を設ける方法がある。画像剥離
部材を加熱媒体として利用する場合を考慮すると、弾性
層の材料は耐熱性であることが好ましく、シリコーンゴ
ム、テフロンゴム等が好ましく用いられる。
【0070】一方、本発明の画像剥離装置及び画像剥離
方法には、普通紙、コート紙、OHP用フィルム等のプ
ラスチックフィルム、金属やセラミック基材上に記録層
が形成されたもの等公知の画像記録体を使用することが
でき、例えば、以下のような画像記録体を使用すること
ができる。
【0071】画像記録体の基材としては、紙、金属(ア
ルミニウム等)、プラスチック、セラミック(アルミナ
等)があり、その形状は特に限定されないがフィルム状
であることが好ましい。
【0072】紙を、画像記録体の基材として使用する場
合、原料となるパルプは、化学パルプとしては、例え
ば、広葉樹晒クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフトパル
プ、広葉樹晒亜硫酸パルプ、針葉樹晒クラフトパルプ、
針葉樹未晒クラフトパルプ、針葉樹晒亜硫酸パルプ、ソ
ーダパルプ等の木材及びその他の繊維原料を化学的に処
理し、晒し工程を経て作られたバージンの晒ケミカルパ
ルプが挙げられ、白色度の高いものが好ましい。また古
紙パルプとしては、例えば、製本、印刷工場、裁断所等
において発生する上白、特白、中白、白損等の未印刷古
紙を解離した古紙パルプ、上質紙、上質コート紙、中質
紙、中質コート紙、更紙等に平板、凸版、凹版、印刷
等、電子写真方式、感熱方式、熱転写方式、感圧記録
紙、インクジェット記録方式、カーボン紙等により印字
された古紙、水性、油性インクや鉛筆等で筆記された古
紙、新聞古紙を解離後、各古紙に最適な方法で脱墨した
古紙パルプ等が挙げられ、その中でも白色度が高く夾雑
物の少ない古紙パルプが好ましい。
【0073】前記画像記録体として、表面層を構成する
材料が画像記録材料に対する離型性を有する画像記録体
を使用するのが好ましく、たとえば、上記パルプで抄紙
された画像記録用紙のパルプ繊維表面又はコート紙であ
ればコート材料表面に画像形成材料に対して離型性が良
い離型性材料を塗布又は含侵させて、基材表面に離型性
を付与することが好ましい。
【0074】離型性材料としては、フッ素系オイル等の
フッ素系化合物、珪素化合物、ワックス等があるが、画
像形成材料との離型性、基材表面から装置内の部材等へ
の移行性、及び用紙の走行性等を考慮すると、パルプ繊
維と反応してパルプ繊維と直接結合する材料が好まし
い。パルプ繊維と反応してパルプ繊維と直接結合する離
型性材料としては珪素化合物が好ましい。
【0075】珪素化合物としては、前述のものが使用で
きる。これら珪素化合物は単独で又は混合して使用する
ことができる。また、他の珪素化合物としてシリカゲル
等を使用してもよい。これらの中では、フッ素含有珪素
化合物、イソシアネートシラン化合物、分子中に反応基
を有する変性シリコーンオイル及びこれらの混合物が好
適であり、これらを画像記録体の基材に塗布したり、又
は基材をこれらの珪素化合物を含む溶液に含浸し乾燥さ
せることにより離型性を有する被膜が形成される。
【0076】また、画像記録体の基材として紙を用いる
場合には、画像形成材料との定着性を向上させるため
に、画像記録体にさらに微粒子を添加して画像記録体の
表面に適度な凹凸を付与することが好ましい。これによ
り、画像形成材料は基材繊維と固着又は繊維を包みこん
で固着するだけで、両者の間に十分な定着力が得られの
で、画像形成材料中の樹脂の使用量を低減することがで
きる。微粒子としては、タルク、クレー(カオリン)、
炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸
アルミニウム、酸化ジルコニウム、チタン酸バリウム、
シリカ、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹
脂、スチレン−アクリル樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグ
アナミン樹脂、メラミン−ベンゾグアナミン樹脂等の微
粒子を挙げることができる。離型性材料として、これら
の微粒子との反応性が高いフッ素含有珪素化合物、イソ
シアネートシラン化合物、変性シリコーンオイル等を使
用すると、これらの離型性材料がパルプ繊維と共に硬化
し、微粒子を基材内に固定させる役目も果たす。
【0077】離型性材料を画像記録体基材に塗布するた
めの塗布組成物には、離型効果を損なわない量で、アル
ミニウム化合物、チタニウム化合物、ジルコニウム化合
物を添加することができる。このような化合物の具体例
として、アルミニウムイソプロピレート、アルミニウム
sec−ブチレート、アルミニウムtert−ブチレー
ト、テトライソプロピルチタネート、テトラn−ブチル
チタネート、テトライソブチルチタネート、テトラse
c−ブチルチタネート、テトラtert−ブチルチタネ
ート、テトラn−ペンチルチタネート、テトライソペン
チルチタネート、テトラn−ヘキシルチタネート、テト
ラn−ヘプチルチタネート、テトラn−オクチルチタネ
ート、テトライソオクチルチタネート、テトラn−ノニ
ルチタネート、テトラメチルジルコネート、テトラエチ
ルジルコネート、テトライソプロピルジルコネート、テ
トラn−プロピルジルコネート、テトラn−ブチルジル
コネート、テトライソブチルジルコネート、テトラte
rt−ブチルジルコネート、モノsec−ブトキシアル
ミニウムジイソプロピレート、エチルアセトアセテート
アルミニウムジイソプロピレート、ジn−ブトキシアル
ミニウムモノエチルアセトアセテート、アルミニウムジ
n−ブトキサイドメチルアセトアセテート、アルミニウ
ムジイソブトキサイドモノメチルアセトアセテート、ア
ルミニウムジsec−ブトキサイドモノエチルアセトア
セテート、アルミニウムジイソプロポキサイドモノエチ
ルアセトアセテート、アルミニウムトリスアセチルアセ
トネート、アルミニウムジイソプロポキサイドモノアセ
チルアセトネート、アルミニウムモノアセチルアセトネ
ートビス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムト
リス(エチルアセトアセテート)、環状アルミニウムオ
キサイドアシレート化合物、ジイソプロポキシチタン−
ビス(アセチルアセトネート)、ジn−ブトキシチタン
−ビス(アセチルアセトネート)、テトラオクチレング
リコールチタネート、テトラキスアセチルアセトンジル
コネート等が挙げられる。
【0078】本発明において、OHP用フィルムの基材
として使用できるような光透過性のあるプラスチックフ
ィルムとしては、アセテートフィルム、三酢酸セルロー
スフィルム、ナイロンフィルム、ポリエステルフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィル
ム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリプロピ
レンフィルム、ポリイミドフィルム、セロハン等があ
り、現状では機械的、電気的、物理的、化学的特性、加
工性等総合的な観点から見て、ポリエステルフィルム、
特に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが多
く用いられている。
【0079】上記のプラスチックフィルムの表面に、紙
基材の場合と同様に、離型性を持たせても良い。そのた
めの離型性材料としては前述の離型性材料を用いること
が好ましいが、これらに限るものではない。
【0080】画像記録体の基材上に離型性材料等の被膜
を形成する際の塗布又は含浸方法としては、ブレードコ
ーティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレー
コーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティ
ング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーテ
ィング法、ロールコーティング法等の通常使用される方
法が採用される。
【0081】被膜の乾燥は風乾でも良いが、熱乾燥を行
えばさらに画像形成材料に対する離型性が増す。この理
由は基材と反応した成分が配列又は配向することによる
といわれているが定かではない。熱乾燥方法としては、
塗布後の画像記録体をオーブンに入れる方法、オーブン
に通す方法、又は加熱ローラに接触させる等の公知の方
法が採用される。
【0082】以上のような画像剥離部材を使用する画像
剥離方法は、画像記録体上の画像形成材料と画像剥離部
材とを接触させて画像記録体から画像形成材料を剥離す
る剥離工程と、画像記録体から画像剥離部材に移行した
画像形成材料を画像剥離部材から除去する除去工程とを
備える。
【0083】この方法は画像記録体上の画像形成材料と
画像剥離部材との接触前に、画像記録体と画像形成材料
との付着性を低下させる付着低下工程をさらに備えるこ
とができる。付着低下工程では、画像記録体上の画像形
成材料を溶融させることが好ましく、そのために画像形
成材料を加熱したり、画像形成材料に赤外線等を照射す
ることができる。また、界面活性剤等を含む溶液に画像
形成材料が保持された画像記録体を浸漬してもよい。画
像剥離部材の剥離性能維持という観点からは、界面活性
剤を画像剥離部材上に蓄積させないことが好ましく、そ
のために、加熱や赤外線照射による付着低下方法を使用
することが好ましい。なお、画像形成材料の加熱は剥離
工程において行うこともできる。
【0084】以上のような画像剥離部材及び画像剥離方
法が適用される、第1の実施の形態に係る画像剥離装置
の概略構成が図1及び図2に示される。
【0085】画像形成材料10を画像記録体12から剥
離するための図1及び図2の画像剥離装置は水平に配置
された略同じ大きさの搬送ローラ14及び圧力ローラ1
6を備えており、搬送ローラ14と圧力ローラ16には
搬送ベルト18が巻き掛けられている。また、搬送ロー
ラ14の真上には搬送ローラ14と所定の間隔を置いて
搬送ローラ20が配設されている。さらに、圧力ローラ
16の真上には、圧力ローラ16と所定の間隔を置い
て、表面層を構成する材料が画像記録材料に対する親和
性及び離型性を有する画像剥離部材としての剥離用ロー
ラ22が配設されており、圧力ローラ16と剥離用ロー
ラ22との間のニップ部を通過するときに、画像記録体
12に圧力が加わるようになっている。搬送ローラ20
と剥離用ローラ22との間であって、搬送ベルト18の
上方には搬送ベルト18の上面に沿ってヒーター24が
配置されている。
【0086】剥離用ローラ22の搬送ローラ20とは反
対側には一対の小径の搬送ローラ26、28が上下方向
に配置され、上方の搬送ローラ26と剥離用ローラ22
との間には、画像記録体12から溶融状態の画像形成材
料10を剥離するためのストリップフィンガー30が配
置されている。ストリップフィンガー30の形状は略板
状であり、剥離用ローラ22側に配置される端部の厚み
は先端に向かう程薄くなっている。このストリップフィ
ンガー30の一端は剥離用ローラ22の最下部より上方
且つ剥離用ローラ22の外周と若干の間隙が形成される
位置に配置され、他端は搬送ローラ26、28間のニッ
プ部近傍に配置されている。
【0087】剥離用ローラ22の最上部より搬送ローラ
20側には、画像形成材料10との親和性の高い物質で
形成された表面層を有するクリーニングローラ32が剥
離用ローラ22と当接するように配置されている。さら
にこのクリーニングローラ32の搬送ローラ20側には
クリーニングブレード34が設けられている。クリーニ
ングブレード34の形状は板状であり、その一端がクリ
ーニングローラ32の軸方向に沿ってクリーニングロー
ラ32の外周と当接し、他端が上方に向かって傾斜する
ように配置されている。
【0088】クリーニングブレード34の下方には、画
像形成材料10を回収するための回収ボックス36が配
置され、回収ボックス36とヒーター24との間には、
ヒータ24からの熱を遮断するための板状の断熱材38
が介在している。一方、搬送ローラ26、28の剥離用
ローラ22とは反対側の下方には、画像形成材料10が
除去された画像記録体12を回収するための回収トレイ
40が配置されている。
【0089】この画像剥離装置において、搬送ローラ1
4及び圧力ローラ16は同じ周速で時計回りとは反対方
向に回転駆動され、搬送ローラ20及び剥離用ローラ2
2はそれぞれ搬送ローラ14、圧力ローラ16の回転方
向と順方向、即ち、時計回りと同方向に回転駆動され
る。また、搬送ローラ28は時計回りとは反対方向に回
転駆動され、搬送ローララ26は搬送ローラ28の回転
方向と順方向、即ち、時計回りと同方向に回転駆動され
る。
【0090】次にこの画像剥離装置の作用を説明する。
図1に示されるように、画像記録体12は画像形成材料
10が保持された面が上側に配置された状態で、搬送ロ
ーラ14、20の間のニップ部に案内され、搬送ローラ
14、20の回転並びに搬送ローラ14及び圧力ローラ
16の回転に伴う搬送ベルト18の移動により圧力ロー
ラ16に向けて移動し、搬送ベルト18上方の予め熱せ
られたヒーター24から放出される熱によって画像記録
体12上の画像形成材料10が溶融する。
【0091】次いで、図2に示されるように、画像記録
体12は圧力ローラ16と剥離用ローラ22との間のニ
ップ部に案内され、これらのローラの回転に伴い移動
し、剥離用ローラ22と画像記録体12上面の画像形成
材料10とが接触する。このとき、画像形成材料10は
溶融状態となっており、且つ剥離用ローラ22の表面層
には画像形成材料10と親和性の高い物質が含有されて
いるため、画像形成材料10が剥離用ローラ22に付着
し、画像記録体12は画像形成材料10を介して剥離用
ローラ22に付着する。
【0092】ここで、画像形成材料10は、通常、画像
記録体12の縁部を除いた画像領域に保持されており、
非画像領域である画像記録体12の先端部には画像形成
材料10が保持されていないため、この先端部は剥離用
ローラ22に付着しない。このため、剥離用ローラ22
の最下点を通過した後、剥離用ローラ22が時計回りと
同方向に回転するにつれて、画像記録体12の先端部と
剥離用ローラ22の外周との間に隙間ができ、画像記録
体12の先端部がストリップフィンガー30の下面に当
接する。そして、画像記録体12はストリップフィンガ
ー30の下面に沿って搬送ローラ26、28のニップ部
に案内される。そして、剥離用ローラ22の表面層には
画像形成材料10と親和性の高い物質が含有されている
ため、画像記録体12が剥離用ローラ22から分離する
ときに画像形成材料10は剥離用ローラ22の外周に残
り、画像記録体12から剥離される。
【0093】ストリップフィンガー30と剥離用ローラ
22との間には間隙が形成されているため、画像記録体
12から剥離用ローラ22に移行した画像形成材料10
はストリップフィンガー30の先端に溜まることなく、
剥離用ローラ22の回転に伴ってこの間隙を通過して、
剥離用ローラ22とクリーニングローラ32とのニップ
部に達し、クリーニングローラ32と接触し、これに付
着する。
【0094】このクリーニングローラ32の表面層には
画像形成材料10と親和性の高い物質が含有されてお
り、且つ剥離用ローラ22の表面層を構成する材料が画
像記録材料に対する親和性のみならず離型性をも有する
ため、画像形成材料10は、剥離用ローラ22とクリー
ニングローラ32との回転に伴って、剥離用ローラ22
からクリーニングローラ32に移行する。このように剥
離用ローラ22に移行した画像形成材料10が剥離用ロ
ーラ22から容易に剥離されるので剥離用ローラ22は
初期と同じ剥離性能を維持する。
【0095】クリーニングローラ32に移行した画像形
成材料10は剥離用ローラ22の回転に伴うクリーニン
グローラ32の時計回りと反対方向の回転により、クリ
ーニングローラ32の外周と当接しているクリーニング
ブレード34の先端部の下面に達し、このクリーニング
ブレート34によってクリーニングローラ32から画像
形成材料10が剥離される。
【0096】剥離された画像形成材料10はクリーニン
グブレード34の下方に落下して、回収ボックス36内
に蓄積される。この回収ボックス36は断熱材38によ
ってヒータ24から放出される熱から遮断されているた
め、画像形成材料10は回収ボックス36内で冷却さ
れ、固化され、又は、回収ボックス36に回収される前
に固化した画像形成材料10が再び溶融することが防止
される。一方、画像形成材料10が除去された画像記録
体12は搬送ローラ26、28の回転に伴い、移動し、
回収トレイ40内に回収される。
【0097】なお、この第1の実施の形態において、画
像形成材料10がクリーニングローラ32に移行する前
に固化するおそれがあるときは、剥離用ローラ22を加
熱することが好ましい。
【0098】図3には、本発明の画像剥離装置の第2の
実施の形態が示されている。なお、第1の実施の形態の
構成と同じ構成については、同一の符号を付して、説明
を省略する。
【0099】第2の実施の形態に係る画像剥離装置は、
搬送ローラ14の剥離用ローラ22とは反対側に上下方
向に配置された一対のローラ42、44と、上方側のロ
ーラ42の上方に配置されたタンク46を備えている。
ローラ42は時計回りと同方向に回転駆動される。ま
た、タンク46は箱形となっており、タンク46のロー
ラ42の軸方向と平行な方向に沿った長さは、ローラ4
2の長さと略同じになっている。このタンク46の底壁
には、図示しないスリットがローラ42の軸方向と平行
な方向に沿って形成されており、このスリットにはスポ
ンジ46Aが埋め込まれ、スポンジ46Aの下面とロー
ラ42の外周が接触している。タンク46内には離型性
材料48が充填されている。また、この画像剥離装置は
クリーニングローラ32を有しておらず、クリーニング
ブレード34の一端は剥離用ローラ22の最上部より搬
送ローラ20側で剥離用ローラ22の軸方向に沿って剥
離用ローラ22の外周と当接し、他端が下方に向かって
傾斜するように配置されている。
【0100】この画像剥離装置では、タンク46内の離
型性材料48はスポンジ46Aを介してローラ42の外
周に移行し、次いでローラ42、44の回転に伴ってロ
ーラ42、44のニップ部に案内された画像記録体12
に保持された画像形成材料10に付与される。また、こ
の画像剥離装置では、画像記録体12から剥離用ローラ
22に移行した画像形成材料10は剥離用ローラ22の
外周と当接しているクリーニングブレード34の先端部
の上面に達し、このクリーニングブレート34によって
剥離用ローラ22から画像形成材料10が剥離される。
剥離された画像形成材料10は、クリーニングブレード
34の傾斜に沿って下方に移動し、回収ボックス36に
回収される。
【0101】なお、離型性材料を画像形成材料10に付
与するためのローラは、画像記録体12の画像形成材料
10が保持された面側に配置されればよいため、そのよ
うな機能を担っていないローラ44を省略し、代わりに
画像記録体12を搬送ローラ14、20のニップ部に案
内するための案内板を配置してもよい。また、この実施
の形態では、画像記録体12の片面にのみ離型性材料4
8を付与しているが、ローラ44側にもタンクを設け、
画像記録体12の両面に離型性材料48を付与してもよ
い。
【0102】図4には、本発明の画像剥離装置の第3の
実施の形態が示されている。なお、第1及び第2の実施
の形態の構成と同じ構成については、同一の符号を付し
て、説明を省略する。
【0103】第3の実施の形態に係る画像剥離装置は、
第1の実施の形態における剥離ローラ22の代わりに、
陽極酸化皮膜処理されたアルミニウムで形成され、表面
層が離型性を有する材料を含まない剥離用ローラ50を
有し、また、断熱材38は有していない。また、第3の
実施の形態に係る画像剥離装置では、クリーニングロー
ラ32は剥離用ローラ50の最上部より搬送ローラ20
側とは反対側で剥離用ローラ50と当接するように配置
されている。また、クリーニングブレード34はこのク
リーニングローラ32の搬送ローラ20側とは反対側
に、その一端がクリーニングローラ32の軸方向に沿っ
てクリーニングローラ32の外周と当接し、他端が下方
に向かって傾斜するように配置されている。さらに、回
収ボックス36はクリーニングブレード34の下方に配
置されている。また、剥離用ローラ50の最上部より搬
送ローラ20側には、ローラ52が剥離用ローラ50と
当接するように配置され、ローラ52の真上にはタンク
46が底壁に埋め込まれたスポンジ46Aがローラ52
の外周と接触するように配置されている。
【0104】この画像剥離装置では、離型性材料48は
スポンジ46Aを介してローラ52の外周に移行し、次
いで剥離用ローラ50の外周に移行して、剥離用ローラ
50と圧力ローラ16との間のニップ部に案内された画
像記録体12に保持された画像形成材料10に付与され
る。
【0105】この画像剥離装置は、表面層に離型性を有
する材料を含まない画像剥離部材を使用することができ
るので、画像形成材料10と親和性の高い物質と離型性
材料との相溶性が悪く、このため離型性材料を表面層に
均一に分散できない場合等にも適用でき、表面層に離型
性を有する材料を含む画像剥離部材を使用した場合と同
様の効果を奏することができる。
【0106】以上のような画像剥離装置は、これ自身を
単独で使用してもよいが、電子写真画像形成装置等に組
み込んでもよい。このような例として、図5には第4の
実施の形態に係る画像形成及び画像剥離装置の概略構成
が示されている。
【0107】この画像形成及び画像剥離装置は略箱状の
ハウジング60及び蓋62を備えている。ハウジング6
0の上壁60Aには方形状の開口部が形成され、この開
口部には方形状の透明のプラテンガラス(図示省略)が
はめ込まれている。蓋62はプラテンガラスより大きい
方形状であり、プラテンガラスを覆うように配置され、
一端がヒンジによって上壁60Aに固定されている。こ
れにより蓋62は開閉可能となっており、蓋62を閉じ
たときにプラテンガラスが隠蔽されるようになってい
る。
【0108】ハウジング60内には、時計回りと同方向
に回転駆動される円筒状の感光体64が配置されてい
る。また、感光体64の周囲には、感光体64を帯電さ
せるための帯電器66が、帯電器66より回転方向下流
側には感光体64を露光して静電潜像を形成するための
露光部68が、露光部68より回転方向下流側には感光
体64上の静電潜像に画像形成材料を付着させて各色の
可視画像を形成するフルカラー現像用の現像ユニット7
0が、現像ユニット70より回転方向下流側には感光体
64上の可視潜像を画像記録体に転写するための円筒状
の転写ベルト72が、転写ベルト72より回転方向下流
側には感光体64上の残留電荷及び残留画像形成材料を
除去するためのクリーナー76がそれぞれ配置されてい
る。
【0109】また、ハウジング60内には光学系制御部
78が配設されている。光学系制御部78は、原稿から
各色の画像データを形成する画像読取部と、1台のRO
S(ラスタ走査装置)とを備え、画像読取部から出力さ
れる各色の画像データに応じて所定のスポット径のレー
ザービーム80を露光部68に向けて照射する。
【0110】現像ユニット70は円筒形のハウジング8
2を備え、ハウジング82の外周には、図示しない4本
のスリットが90°間隔で軸方向に沿って形成されてい
る。ハウジング82内には、ハウジング82の径方向か
ら見た形状が十字形の仕切り板84が隣接するスリット
間の略中央部でハウジング82の内壁と当接するように
配設され、これによりハウジング82の内部空間が4等
分されている。分割された各内部空間のスリット近傍の
位置には円筒状の現像スリーブ86が配設されている。
また、各内部空間には、図示しない画像形成材料供給器
や攪拌機が配設されている。さらに、各内部空間には、
それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローの画像
形成材料が供給されている。また、この現像ユニット7
0は断続的に回転駆動され、各スリットが感光体64と
対向する位置で一次停止され、感光体64上の静電潜像
を各色の画像形成材料で現像する。
【0111】また、ハウジング60内の下方には、未使
用の画像記録体が収容された第1トレイ88と、画像形
成材料が保持された画像記録体が収容された第2トレイ
90と、第1トレイ88又は第2トレイ90から画像記
録体を転写ベルト72に搬送する複数対のローラ92が
配設されている。
【0112】転写ベルト72は時計回りと反対方向に回
転駆動され、転写ベルト72の内部且つ感光体64と対
向する位置には、画像記録体に画像形成材料を転写させ
るための転写器94が配設されている。また、転写ベル
ト72の転写器94より回転方向下流側には、画像記録
体を帯電させて転写ベルト72からの画像記録体の分離
を容易にするための帯電器96が配設され、転写ベルト
72の帯電器96より回転方向下流側には、一端が転写
ベルト72と当接するように配置された分離爪98が配
設されている。さらに転写ベルト72の外周には、画像
記録体を転写ベルト72の外周に沿って案内するための
案内板(図示省略)が配設されている。
【0113】分離爪98の近傍には、転写ベルト72か
ら分離された画像記録体を搬送するための搬送ベルト1
00が配設され、搬送ベルト100の分離爪98とは反
対側には一対のローラ102が配設されている。また、
ハウジング60の側壁60Bにはスリットが水平方向に
沿って形成されており、ハウジング60内であってこの
スリット近傍には一対のローラ104が配設されてい
る。また、側壁60Bに形成されたスリットの下方から
は、第3トレイ106が上方に向けて延出している。そ
して、ローラ102、104の間には定着・剥離ユニッ
ト108が配設されている。
【0114】この画像形成及び画像剥離装置はCPU及
びメモリを備えた図示しない制御部によって制御され、
ハウジング60の上面には、定着モードと剥離モードと
を切り換えるための操作部(図示省略)が形成されてい
る。
【0115】定着モードが選択されたときは、感光体6
4は均一に帯電され、各色毎の画像データに応じて露光
され、静電潜像が画像データに対応する色の画像形成材
料で現像されていずれか1色の可視画像とされる。この
可視画像は、第1トレイ88からローラ92及び転写ベ
ルト72によって搬送された画像記録体に転写される。
次いで、クリーナー76によって感光体64上の残留電
荷及び残留画像形成材料10が除去される。各色毎に上
記動作が繰り返されて、画像記録体上に多色画像が形成
される。次いで、画像記録体は搬送ベルト100、ロー
ラ102を介して定着・剥離ユニット108に搬送さ
れ、ここで多色画像が画像記録体上に定着する。多色画
像が定着した画像記録体はローラ104により第3トレ
イ106に搬送される。
【0116】一方、剥離モードが選択されたときは、画
像形成材料を保持した画像記録体は第2トレイ90から
ローラ92、転写ベルト72、搬送ベルト100及びロ
ーラ102を経て定着・剥離ユニット108に搬送さ
れ、ここで画像形成材料が画像記録体から剥離される。
次いで、画像形成材料が剥離された画像記録体はローラ
104により第3トレイ106に搬送される。
【0117】また、図6には、本発明が適用された単色
又は2色カラー画像形成及び画像剥離装置が示されてい
る。なお、第4の実施の形態の構成と同一の構成には同
一の符号を付して説明を省略する。
【0118】第5の実施の形態に係る単色又は2色カラ
ー画像形成及び画像剥離装置は、光学系制御部78の代
わりに、原稿から各色の画像データを形成する画像読取
部及び2台のROSを有する光学系制御部110を備
え、現像ユニット70の代わりに各々1の現像スリーブ
116、118を備えた1色のみの現像が可能な現像器
120、122を備え、転写ベルト72、転写器94及
び帯電器96の代わりに、現像器122と搬送ベルト1
00との間の位置に転写器124を備え、現像器120
の回転方向上流側の露光部112、及び現像器120、
122間の露光部114の2か所で露光が可能となって
いる。
【0119】この単色又は2色カラー画像形成及び画像
剥離装置において、定着モードが選択されたときは、感
光体64は均一に帯電され、画像データに応じて露光さ
れ、現像され、2色カラー画像を形成するときには、さ
らにもう1色の画像データに応じて露光され、現像さ
れ、単色又は2色の可視画像が感光体64上に形成され
る。この可視画像は、第1トレイ88からローラ92に
よって搬送された画像記録体に転写される。次いで、ク
リーナー76によって感光体64上の残留電荷及び残留
画像形成材料10が除去される。一方、転写された画像
記録体は搬送ベルト100、ローラ102を介して定着
・剥離ユニット108に搬送され、ここで単色又は2色
画像が画像記録体上に定着する。画像が定着した画像記
録体はローラ104により第3トレイ106に搬送され
る。
【0120】一方、剥離モードが選択されたときは、画
像形成材料を保持した画像記録体は第2トレイ90から
ローラ92、搬送ベルト100及びローラ102を経て
定着・剥離ユニット108に搬送され、ここで画像形成
材料が画像記録体から剥離される。次いで、画像形成材
料が剥離された画像記録体はローラ104により第3ト
レイ106に搬送される。
【0121】図7及び図8には第4又は第5の実施の形
態に係る画像形成及び画像剥離部材に使用される定着・
剥離ユニット108の概略構成が示されている。この定
着・剥離ユニット108のローラ102(図5又は図
6)側にはヒートローラ126が配設され、ヒートロー
ラ126の下方には加圧ローラ128が配設されてい
る。ヒートローラ126及び加圧ローラ128は図示し
ないローラ移動手段に連結されていて、定着モードが選
択されたときには図7に示されるように両ローラが接触
した状態に配置され、剥離モードが選択されたときには
図8に示されるように両ローラが離間した状態に配置さ
れる。ヒートローラ126のローラ104(図5又は図
6)側には、表面層が画像記録材料に対する親和性及び
離型性を有する材料で構成されており、且つ図示しない
ヒーターを備えた剥離用ローラ130が配設され、剥離
用ローラ130の下方には加圧ローラ132が配設され
ている。剥離用ローラ130及び加圧ローラ132は図
示しないローラ移動手段に連結されていて、剥離モード
が選択されたときには図8に示されるように両ローラが
接触した状態に配置され、定着モードが選択されたとき
には図7に示されるように両ローラが離間した状態に配
置される。ヒートローラ126及び剥離用ローラ130
は時計回りと同方向に回転駆動され、加圧ローラ12
8、132は時計回りと反対方向に回転駆動される。
【0122】剥離用ローラ130のローラ104(図5
又は図6)側にはストリップフィンガー134が配置さ
れている。ストリップフィンガー134の形状は略板状
であり、その一端は剥離用ローラ130の最下部より上
方且つ剥離用ローラ130の外周と若干の間隙が形成さ
れる位置に配置され、他端はローラ104に向けて配置
されている。
【0123】剥離用ローラ130の最上部近傍及びこの
最上部よりヒートローラ126側には、それぞれローラ
136、138が剥離用ローラ130の外周と所定の間
隔をあけて配置されている。また、ローラ136、13
8には表面層に画像形成材料10と親和性の高い物質が
含有されたクリーニングベルト140が巻き掛けられて
おり、これによってクリーニングベルト140の一部が
剥離用ローラ130の外周の一部と接触し、剥離用ロー
ラ130の回転に伴って移動するようになっている。
【0124】クリーニングベルト140の、クリーニン
グベルト140と剥離用ローラ130とが接触する箇所
の直前には、クリーニングブレード142が設けられて
いる。クリーニングブレード142の形状は板状であ
り、その一端がローラ136、138の軸方向に沿って
クリーニングベルト140の外周と当接し、他端が下方
に向かって傾斜するように配置されている。
【0125】ローラ136、138、ストリップフィン
ガー134及びクリーニングブレード142は、剥離用
ローラ130が連結された図示しないローラ移動手段に
連結されており、剥離用ローラ130と一体的に移動す
る。クリーニングブレード142の下方には、画像形成
材料を回収するための回収ボックス144が配置されて
いる。
【0126】この定着・剥離ユニット108では、定着
モードが選択されたときは、図7に示されるように、予
め熱せられたヒートローラ126と加圧ローラ128が
接触した状態となり、且つ剥離用ローラ130と加圧ロ
ーラ132が離間した状態となる。そして、ローラ10
2から搬送され、画像が記録された画像記録体はヒート
ローラ126と加圧ローラ128との間のニップ部に案
内され、加圧されながら加熱され、これにより画像形成
材料が溶融する。画像記録体は、ヒートローラ126と
加圧ローラ128の回転に伴い、離間した剥離用ローラ
130と加圧ローラ132との間を通過して、ローラ1
04のニップ部に案内され、次いで第3トレイ106に
搬送され、その間に画像形成材料は冷却して画像記録体
に定着する。
【0127】一方、剥離モードが選択されたときは、図
8に示されるように、ヒートローラ126と加圧ローラ
128が離間した状態となり、且つ予め熱せられた剥離
用ローラ130と加圧ローラ132が接触した状態とな
る。そして、ローラ102から搬送され、画像形成材料
が保持された画像記録体は離間したヒートローラ126
と加圧ローラ128との間を通過し、剥離用ローラ13
0と加圧ローラ132との間のニップ部に案内され、加
圧されながら加熱される。これにより画像形成材料が溶
融し、剥離用ローラ130に付着する。次いで、画像記
録体は、剥離用ローラ130と加圧ローラ132の回転
に伴い、移動して、画像記録体の先端部がストリップフ
ィンガー134の下面に当接し、ストリップフィンガー
134に沿ってローラ104のニップ部に案内される。
【0128】他方、剥離用ローラ130の表面層には画
像形成材料と親和性の高い物質が含有されているため、
画像記録体が剥離用ローラ130から離れるときに画像
形成材料は剥離用ローラ130の外周に残り、画像記録
体から剥離される。
【0129】画像記録体から剥離用ローラ130に移行
した画像形成材料は剥離用ローラ130の回転に伴って
ストリップフィンガー134と剥離用ローラ130との
間の間隙を通過して、クリーニングベルト140と剥離
用ローラ130との接触部に達し、クリーニングベルト
140と接触し、これに付着する。
【0130】次いで、画像形成材料は剥離用ローラ13
0及びクリーニングベルト140の回転に伴って移動
し、剥離用ローラ130及びクリーニングベルト140
が離れるときに、剥離用ローラ130から離型性を有す
る材料を含まないクリーニングベルト140に移行す
る。
【0131】クリーニングベルト140に移行した画像
形成材料は剥離用ローラ130の回転に伴うクリーニン
グベルト140の時計回りと反対方向の回転により、ク
リーニングベルト140の外周と当接しているクリーニ
ングブレード142の先端部の上面に達し、クリーニン
グブレート142によってクリーニングベルト140か
ら画像形成材料が剥離される。剥離された画像形成材料
はクリーニングブレード142の傾斜に沿って下方に移
動して、回収ボックス144内に蓄積する。
【0132】上記画像形成及び画像剥離装置において、
ローラ136、138及びクリーニングベルト140を
省略して、クリーニングブレード142が剥離用ローラ
130から画像形成材料を直接除去してもよい。
【0133】図9は定着・剥離ユニットの別の実施の形
態を例示している。なお、第4の実施の形態の構成と同
じ構成については、同一の符号を付して、説明を省略す
る。
【0134】第6の実施の形態に係る定着・剥離ユニッ
ト146は、第4の実施の形態における剥離ローラ13
0の代わりに、表面層が離型性を有する材料を含まない
アルミニウム陽極酸化皮膜処理された剥離用ローラ14
8を有し、また、ローラ136、138及びクリーニン
グベルト140が省略されている。また、この定着・剥
離ユニット146では、クリーニングブレード142は
剥離用ローラ148の外周のローラ104側に、その一
端が剥離用ローラ148の軸方向に沿って剥離用ローラ
148の外周と当接し、他端が上方に向かって傾斜する
ように配置されている。また、剥離用ローラ148の最
上部よりヒートローラ126側には、ローラ150が剥
離用ローラ148と当接するように配置され、ローラ1
50の剥離用ローラ148より回転方向上流側にはロー
ラ152がローラ150と当接するように配置されてい
る。
【0135】ローラ152の下方にはタンク154が配
置されている。タンク154の上端は開口しており、ロ
ーラ152の下部がタンク154内に収容されている。
このタンク154内には、ローラ152の下部に接触す
るように離型性材料156が充填されており、離型性材
料156は、ローラ152、ローラ150、剥離用ロー
ラ148を介して画像記録体上の画像形成材料に付与さ
れる。
【0136】図10は第7の実施の形態に係る定着・剥
離ユニットを示している。なお、第6の実施の形態の構
成と同じ構成については、同一の符号を付して、説明を
省略する。
【0137】第7の実施の形態に係る定着・剥離ユニッ
ト158では、剥離用ローラ148の外周の加圧ローラ
132とローラ150との間には、クリーニングローラ
160が剥離用ローラ148と当接するように配置され
ており、クリーニングブレード142はクリーニングロ
ーラ160の外周のローラ104(図5又は図6)側
に、その一端がクリーニングローラ160の軸方向に沿
ってクリーニングローラ160の外周と当接し、他端が
下方に向かって傾斜するように配置されている。
【0138】この定着・剥離ユニット158では、剥離
用ローラ148に移行した画像形成材料は、剥離用ロー
ラ148からクリーニングローラ160に移行し、クリ
ーニングブレード142によりクリーニングローラ16
0から剥離されて、回収ボックス144内に回収され
る。
【0139】また、図11には、ローラ102と搬送ベ
ルト100との間に、画像記録体と画像形成材料との付
着性を低下させるための剥離液塗布ユニット162が配
設された第8の実施の形態に係る画像形成及び画像剥離
装置が示されている。なお、第4〜7の実施の形態の構
成と同一の構成については、同一の符号を付して説明を
省略する。
【0140】図12及び図13にはこの剥離液塗布ユニ
ット162の概略構成が示されている。剥離液塗布ユニ
ット162は、搬送ベルト100から搬送される画像記
録体の搬送路を挟んで一対の塗布ローラ164、166
を備えている。塗布ローラ164、166は図示しない
ローラ移動手段に連結されていて、定着モードが選択さ
れたときには図12に示されるように両ローラが離間し
た状態に配置され、剥離モードが選択されたときには図
13に示されるように両ローラが接触した状態に配置さ
れる。また、上側の塗布ローラ164は時計回りと同方
向に、下側の塗布ローラ166は時計回りと反対方向に
にそれぞれ回転駆動される。
【0141】塗布ローラ164の外周の近傍には、ロー
ラ168が配置され、塗布ローラ164のローラ168
とは反対側の下方にはローラ170が配置されている。
ローラ168、170の間には、弾性体で形成された給
液ベルト172が巻き掛けられている。また、下側の塗
布ローラ166の真下には、塗布ローラ166と所定の
間隔を空けて時計回りと反対方向に回転駆動されるロー
ラ174が配設されている。
【0142】塗布ローラ166とローラ174との間に
は、移動ローラ176が配設されている。この移動ロー
ラ176は図示しないローラ移動手段に連結されてい
て、定着モードが選択されたときには図12に示される
ように塗布ローラ166の斜め下方に配置され、剥離モ
ードが選択されたときには図13に示されるように塗布
ローラ166とローラ174との間に一直線上に配置さ
れ、塗布ローラ166の回転をローラ174に伝達す
る。
【0143】また、ローラ170、174の下方にはタ
ンク178、180がそれぞれ配置されている。タンク
178、180の上端は開口しており、ローラ170、
174の下部がタンク178、180内に収容されてい
る。また、タンク178、180内には剥離液182が
充填されている。
【0144】さらに、剥離液塗布ユニット162は一対
の仕切り板184、186を備えている。これらの仕切
り板184、186は図示しない仕切り板移動手段に連
結されており、これにより仕切り板184は、定着モー
ドが選択されたときには図12に示されるように塗布ロ
ーラ164の真下に配置され、剥離モードが選択された
ときには図13に示されるように塗布ローラ164のロ
ーラ102(図11)側に配置される。また、仕切り板
186は、定着モードが選択されたときには図12に示
されるように塗布ローラ166と仕切り板184との間
に配置され、剥離モードが選択されたときには図13に
示されるように塗布ローラ166の搬送ベルト100
(図11)側に配置される。
【0145】この剥離液塗布ユニット162では、定着
モードが選択されたときは、図12に示されるように、
塗布ローラ164、166は離間した状態に配置され、
仕切り板184、186は塗布ローラ164、166の
間に配置され、移動ローラ176は塗布ローラ166の
斜め下方に配置される。そして、搬送ベルト100から
搬送され、画像が転写された画像記録体は仕切り板18
4、186の間を通過して、ローラ102に搬送され
る。
【0146】一方、剥離モードが選択されたときは、図
13に示されるように、塗布ローラ164、166は接
触した状態に配置され、仕切り板184、186は、塗
布ローラ164のローラ102側、塗布ローラ166の
搬送ベルト100側にそれぞれ配置され、移動ローラ1
76は塗布ローラ166の真下に配置される。そして、
搬送ベルト100から搬送され、画像形成材料が保持さ
れた画像記録体は塗布ローラ164、166のニップ部
に案内される。ここで、塗布ローラ164には、ローラ
168の回転に伴って移動する給液ベルト172を介し
てタンク178内の剥離液182が塗布され、塗布ロー
ラ166には、ローラ174、移動ローラ176を介し
てタンク180内の剥離液182が塗布され、塗布ロー
ラ164、166から画像記録体の両面に剥離液182
が塗布される。次いで、画像記録体は塗布ローラ16
4、166の回転に伴ってローラ102に搬送される。
【0147】第8の実施の形態では、画像記録体の両面
に剥離液が塗布されているが、ローラ168、170、
給液ベルト172及びタンク178、又はローラ17
4、移動ローラ176及びタンク180を省略してもよ
い。
【0148】以上のように、本発明は、通常の画像形成
装置に定着モードと剥離モードとを切り換える手段とを
設け、且つ通常の定着ユニットを上記の定着・剥離ユニ
ットに変更したり、剥離液塗布ユニットを追加するだけ
で、複写と再生の双方に使用可能な装置を製造すること
ができ、オフィスや家庭での画像記録体の再生が可能と
なる。また、複写と再生とで部材を共用することにより
再生にかかるコストの大幅な上昇が防止され、省スペー
ス化にも貢献できる。
【0149】上記実施の形態における離型性材料は容易
に均一な薄膜を形成できることが好ましく、その点で、
オイル系材料が好適である。また、離型性材料を溶融さ
せるための加熱手段を設け、離型性材料として固形のワ
ックス等を使用してもよい。
【0150】上記実施の形態は、離型性材料や剥離液の
供給に、(ドナー)ローラやベルトを使用したが、液滴
下、ブレード、ワイヤーバー、ブラシ、スプレー等の供
給方法を用いてもよい。最終的に画像記録体表面に付与
される離型性材料の供給量は、画像記録体が用紙の場
合、紙質によっても異なるが、A4サイズ1枚あたり1
mg〜50mgが好ましく、2mg〜20mgがより好
ましい。供給量が1mg未満であると、画像記録体が画
像剥離部材に強く巻き付き、また、画像剥離部材に移行
した画像形成材料を画像剥離部材から剥離できない。一
方、供給量が50mgを越えると、逆に離型性が強くな
るために画像記録体から画像形成材料を剥離除去できな
くなったり、画像記録体表面に離型性材料によるベトツ
キ感が生じる。
【0151】剥離液としては、水や界面活性剤含有水溶
液、各種溶剤等を使用することができる。また、剥離機
能を有さない通常の定着ユニットを使用する場合には、
剥離液塗布ユニット162で剥離液の代わりに離型性材
料を付与してもよく、その場合には、画像記録体の画像
記録面側にのみ離型性材料を付与しても、画像記録体の
両面に離型性材料を付与してもよい。
【0152】本発明は、原理的には上記のように電子写
真法による画像形成装置に応用することが好ましいが、
電子写真法以外の方法による画像形成装置に適用しても
よいことはいうまでもない。また、上記のような多色の
画像形成のみならず、単色画像専用の画像形成装置に適
用してもよい。
【実施例】以下に、実施例によって本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定するものではな
い。尚、実施例および比較例における『部』は重量部を
意味する。
【0153】実施例1 (樹脂(1)の合成)下記の原料化合物を撹拌棒、コン
デンサー、窒素ガス導入管、温度計をセットしたガラス
製2リットルの四つ口フラスコにいれ、これをマントル
ヒーターにセットした。 ポリオキシエチレン(2,2)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 410部 ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 340部 テレフタル酸 380部 反応容器内を窒素ガスで置換した後、ジブチル錫オキシ
ド1.0部を加え、マントルヒータで加熱しながら窒素
気流下で、前半において約150°Cで常圧反応を行
い、後半において220°Cで減圧にて反応させた。重
合度はASTMのE28−51Tに準ずる軟化点により
追跡を行ない、軟化点が120°Cに達した時、反応を
終了後室温まで冷却し、樹脂(1)を得た。得られた樹
脂(1)のTgは57°Cであった。
【0154】(剥離用ローラの作製)親和性材料として
樹脂(1)60部を、酢酸エチル400部に入れて撹拌
溶解し、離型性材料として熱可塑性シリコーン樹脂粉末
(商品名「XR39−B1676」:東芝シリコーン社
製)40部を酢酸エチル100部に入れて撹拌溶解し、
それぞれの溶液を撹拌しながら混合して、塗布液を得
た。この塗布液を直径40mm、厚さが2mmのステン
レス基材パイプの上に0.6mmのシリコーンゴム層を
設けたローラ上に浸漬塗布し、115℃で15分間加熱
処理して、ローラ表面に厚さが25μmの表面層を有す
る剥離用ローラを得た。
【0155】(剥離用ローラの評価)得られた剥離用ロ
ーラを図1に示す画像剥離装置に剥離用ローラとして装
着した。また、クリーニングローラとして、表面を陽極
酸化処理したアルミニウム製ローラを使用し、さらにこ
のアルミニウム製ローラの外周に一端が当接するように
金属製クリーニングブレードを配置した。また、ヒータ
ーを予め100℃に熱した。一方、画像記録体として厚
さが100μmの二軸延伸PETフィルム上にカラー複
写機「A color 935」(富士ゼロックス社
製)を用いて文字やベタ画像を含む白黒及びカラー画像
を定着させた。この二軸延伸PETフィルムを前記画像
剥離装置に挿入したところ、二軸延伸PETフィルムは
剥離用ローラに巻き付くことなく画像剥離装置から排出
された。また、排出された二軸延伸PETフィルム上か
らきれいにトナーが除去されていた。上記手順を同じ二
軸延伸PETフィルムを使って10回繰り返したとこ
ろ、二軸延伸PETフィルムの裏面に画像剥離装置内の
ゴムローラ等の跡が若干付いていたが、繰り返したこと
によって、トナーの定着性、光透過性が初期と比べて低
下することもなく、問題無く二軸延伸PETフィルムを
再生させることができた。
【0156】実施例2 (剥離用ローラの作成・評価)親和性材料としてシリコ
ーン粘着剤(商品名「TSR1520A」:東芝シリコ
ーン社製)750部を、その架橋剤(商品名「TSR1
520B」:東芝シリコーン社製)7.5部とともに、
トルエン1030部に入れて撹拌混合し、さらに離型性
材料として熱可塑性シリコーン樹脂粉末(商品名「XR
39−B1676」:東芝シリコーン社製)220部を
それに加えて溶解し、塗布液を得た。この塗布液を直径
40mm、厚さが2mmのステンレス基材パイプの上に
0.6mmのシリコーンゴム層を設けたローラ上に浸漬
塗布し、120℃で15分間加熱処理して、ローラ表面
に厚さが30μmの表面層を有する剥離用ローラを得
た。得られた剥離用ローラを実施例1で使用した画像剥
離装置に装着した。実施例1と同様に評価した結果、実
施例1と同様の結果を得た。
【0157】比較例1 表面層を構成する材料に離型性材料を含有させなかった
以外は実施例1と同様にして剥離用ローラを作製し、こ
れを実施例1で使用した画像剥離装置に装着した。実施
例1と同条件で二軸延伸PETフィルムの再生を試みた
ところ、二軸延伸PETフィルムが剥離用ローラに強力
に巻き付いて、二軸延伸PETフィルムの再生ができな
かったばかりか剥離用ローラが使用できなくなった。
【0158】実施例3 比較例1で作製した剥離用ローラを図4に示す画像剥離
装置に装着した。また表面を陽極酸化処理したアルミニ
ウム製ローラをクリーニングローラとして用い、また、
離型性材料としてシリコーンオイル(商品名「KF96
8」:信越化学工業社製)を使用し、これを剥離用ロー
ラ上に微量に塗布した。実施例1と同様に評価した結
果、実施例1と同様の結果を得た。
【0159】比較例2 剥離用ローラ表面に離型性材料であるシリコーンオイル
を塗布させなかった以外、実施例2と同様にして二軸延
伸PETフィルムの再生を試みたところ、比較例1と同
様の結果を得た。
【0160】実施例4 (樹脂(2)の合成)下記の原料化合物を、樹脂(1)
と同様の方法で、軟化点が115°Cに達するまで反応
させて樹脂(2)を得た。得られた樹脂(2)のTgは
59°Cであった。 ポリオキシエチレン(2,2)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 380部 シクロヘキサンジメタノール 142部 テレフタル酸 380部
【0161】(剥離用ローラの作成・評価)直径40m
m、厚さが3mmのアルミニウムローラの表面を陽極酸
化して、深さ約25μmの有底孔をローラの全面に均一
に設け、これを親和性材料である樹脂(2)で封孔処理
して剥離用ローラを得た。得られた剥離用ローラを図3
に示す装置に装着した。離型性材料としてシリコーンオ
イル(商品名「KF54」:信越化学工業社製)を使用
し、これを画像記録体である二軸延伸PETフィルムに
微量に塗布した。実施例1と同様に評価した結果、実施
例1と同様の結果を得た。
【0162】実施例5 直径40mm、厚さが3mmのアルミニウムローラの表
面を陽極酸化して、深さ約20μmの有底孔をローラの
全面に均一に設け、これを離型性材料である熱可塑性シ
リコーン樹脂粉末(東芝シリコーン社製、商品名:XR
39−B1676)220部と親和性材料であるシリコ
ーン粘着剤(商品名「TSR1511」:東芝シリコー
ン社製)との5:95(重量比)混合物で封孔処理して
剥離用ローラを得た。得られた剥離用ローラを図3に示
す装置に装着した。離型性材料としてシリコーンオイル
(商品名「KF54」:信越化学工業社製)を使用し、
これを画像記録体である二軸延伸PETフィルムに微量
に塗布した。実施例1と同様に試験した結果、実施例1
と同様の結果を得た。
【0163】実施例6 親和性材料としてシリコーン粘着剤(商品名「TSR1
510A」:東芝シリコーン社製)500部を、その架
橋剤(商品名「TSR1510B」:東芝シリコーン社
製)5.0部とともに、トルエン1000部に入れて撹
拌混合し、さらに使用するトナー(カラー複写機「Ac
olor935」用トナー)の樹脂と同じポリエステル
樹脂150部、及び離型性材料としてシリコーンオイル
(商品名「TSF451」:東芝シリコーン社製)50
部をそれに加えて混合撹拌し、塗布液を得た。この塗布
液を直径40mm、厚さが2mmのアルミニウム基材パ
イプの上に1.0mmのシリコーンゴム層を設けたロー
ラの上に浸漬塗布し、120℃で15分間加熱処理し
て、ローラ表面に厚さが25μmの表面層を有する剥離
用ローラを得た。得られた剥離用ローラを実施例1で使
用した画像剥離装置に装着した。実施例1と同様に評価
した結果、実施例1と同様の結果を得た。
【0164】実施例7 (樹脂(3)の合成)下記の原料化合物を、樹脂(1)
と同様の方法で、軟化点が120°Cに達するまで反応
させて樹脂(3)を得た。得られた樹脂(3)のTgは
57°Cであった。 ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 345部 フマル酸 120部
【0165】(剥離用ローラの作成・評価)親和性材料
として樹脂(3)60部を、塩化メチレン600部に入
れ撹拌溶解し、一方で離型性材料として溶液型シリコー
ンゴム(商品名「YSR3022」:東芝シリコーン社
製)25部をその硬化触媒(商品名「YC6843」:
東芝シリコーン社製)1部とともにトルエンに加えて撹
拌溶解し、それぞれの溶液を混合撹拌して塗布液を得
た。この塗布液を直径40mm、厚さが2mmのステン
レス基材パイプの上に0.6mmのシリコーンゴム層を
設けたローラ上に浸漬塗布し、115℃で15分間加熱
処理して、ローラ表面に厚さが20μmの表面層を有す
る剥離用ローラを得た。得られた剥離用ローラを実施例
1で使用した画像剥離装置に装着した。実施例1と同様
に試験した結果、実施例1と同様の結果を得た。
【0166】実施例8 親和性材料としてシリコーン粘着剤(商品名「TSR1
515A」:東芝シリコーン社製)750部を、その架
橋剤(商品名「TSR1515B」:東芝シリコーン社
製)7.5部を、トルエン950部に入れて撹拌混合
し、さらに離型性材料として溶液型シリコーンゴム(商
品名「YSR3022」:東芝シリコーン社製)250
部とその硬化触媒(商品名「YC6843」:東芝シリ
コーン社製)10部をそれに加え、混合撹拌して塗布液
を得た。この塗布液を直径40mm、厚さが2mmのス
テンレス基材パイプの上に2.0mmのシリコーンゴム
層を設けたローラの上に浸漬塗布し、120℃で15分
間加熱処理して、ローラ表面に厚さが20μmの表面層
を有する剥離用ローラを得た。得られた剥離用ローラを
実施例1で使用した画像剥離装置に装着した。実施例1
と同様に試験した結果、実施例1と同様の結果を得た。
【0167】実施例9 親和性材料として樹脂(2)60部を、酢酸エチル30
0部に入れて撹拌溶解し、一方で離型性材料としてパラ
フィンワックス(商品名「HNP−0190」:日本精
蝋社製)2部をシクロヘキサン100部に加えて撹拌分
散し、それぞれの溶液を混合撹拌して塗布液を得た。こ
の塗布液を直径40mm、厚さが2mmのステンレス基
材パイプの上に0.6mmのシリコーンゴム層を設けた
ローラ上に浸漬塗布し、115℃で15分間加熱処理し
て、ローラ表面に厚さが25μmの表面層を有する剥離
用ローラを得た。得られた剥離用ローラを実施例1で使
用した画像剥離装置に装着した。実施例1と同様に試験
した結果、実施例1と同様の結果を得た。
【0168】実施例10 親和性材料として樹脂(3)80部を、メチルエチルケ
トン300部に入れて撹拌溶解し、一方で離型性材料と
して四フッ化エチレン微粒子(商品名「ルブロンL−
2」:ダイキン工業社製)1部をシクロヘキサノン79
部に加え撹拌分散し、それぞれの溶液を混合撹拌して塗
布液を得た。この塗布液を直径40mm、厚さが2mm
のステンレス基材パイプの上に1.2mmのシリコーン
ゴム層を設けたローラ上に浸漬塗布し、115℃で15
分間加熱処理して、ローラ表面に厚さが20μmの表面
層を有する剥離用ローラを得た。得られた剥離用ローラ
を実施例1で使用した画像剥離装置に装着した。実施例
1と同様に試験した結果、実施例1と同様の結果を得
た。
【0169】実施例11 (樹脂(4)の合成)下記の原料化合物を、樹脂(1)
と同様の方法で、軟化点が105°Cに達するまで反応
させて樹脂(4)を得た。得られた樹脂(4)のTgは
57°Cであった。 ポリオキシエチレン(2,2)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 410部 ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 340部 テレフタル酸 215部 n−ドデセニルコハク酸 280部
【0170】(剥離用ローラの作成・評価)離型性を付
与する成分を含有してなる樹脂として樹脂(4)80部
を酢酸エチル420部に溶解し、塗布液を得た。この塗
布液を直径40mm、厚さが2mmのステンレス基材パ
イプの上に1.2mmのシリコーンゴム層を設けたロー
ラ上に浸漬塗布し、115℃で15分間加熱処理して、
ローラ表面に厚さが20μmの表面層を有する剥離用ロ
ーラを得た。得られた剥離用ローラを実施例1で使用し
た画像剥離装置に装着した。実施例1と同様に試験した
結果、実施例1と同様の結果を得た。
【0171】実施例12 (樹脂(5)の合成)下記の原料化合物を、樹脂(1)
と同様の方法で、軟化点が115°Cに達するまで反応
させて樹脂(5)を得た。得られた樹脂(5)のTgは
62°Cであった。 ポリオキシエチレン(2,2)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 410部 ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 340部 テレフタル酸 300部 イソオクテニルコハク酸 130部
【0172】(剥離用ローラの作成・評価)離型性を付
与する成分を含有してなる樹脂として樹脂(4)80部
を酢酸エチル420部に溶解し、塗布液を得た。この塗
布液を直径40mm、厚さが2mmのステンレス基材パ
イプの上に1.2mmのシリコーンゴム層を設けたロー
ラ上に浸漬塗布し、115℃で15分間加熱処理して、
ローラ表面に厚さが20μmの表面層を有する剥離用ロ
ーラを得た。得られた剥離用ローラを実施例1で使用し
た画像剥離装置に装着した。実施例1と同様に試験した
結果、実施例1と同様の結果を得た。
【0173】実施例13 (樹脂(6)の合成)下記の原料化合物を、樹脂(1)
と同様の方法で、軟化点が110°Cに達するまで反応
させて樹脂(6)を得た。得られた樹脂(6)のTgは
57°Cであった。 ポリオキエチレン(2,2)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 725部 テレフタル酸 280部 n−ドデセニルコハク酸 170部
【0174】(剥離用ローラの作成・評価)離型性を付
与する成分を含有してなる樹脂として樹脂(4)80部
を酢酸エチル420部に溶解し、塗布液を得た。この塗
布液を直径40mm、厚さが2mmのステンレス基材パ
イプの上に1.2mmのシリコーンゴム層を設けたロー
ラ上に浸漬塗布し、115℃で15分間加熱処理して、
ローラ表面に厚さが20μmの表面層を有する剥離用ロ
ーラを得た。得られた剥離用ローラを実施例1で使用し
た画像剥離装置に装着した。実施例1と同様に試験した
結果、実施例1と同様の結果を得た。
【0175】実施例14 (樹脂(7)の合成)下記の原料化合物を、樹脂(1)
と同様の方法で、軟化点が115°Cに達するまで反応
させて樹脂(7)を得た。得られた樹脂(7)のTgは
62°Cであった。 ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 585部 テレフタル酸 165部 n−ドデセニル無水コハク酸 150部
【0176】(剥離用ローラの作成・評価)離型性を付
与する成分を含有してなる樹脂として樹脂(4)80部
を酢酸エチル420部に溶解し、塗布液を得た。この塗
布液を直径40mm、厚さが2mmのステンレス基材パ
イプの上に1.2mmのシリコーンゴム層を設けたロー
ラ上に浸漬塗布し、115℃で15分間加熱処理して、
ローラ表面に厚さが20μmの表面層を有する剥離用ロ
ーラを得た。得られた剥離用ローラを実施例1で使用し
た画像剥離装置に装着した。実施例1と同様に試験した
結果、実施例1と同様の結果を得た。
【0177】実施例15 熱転写プリンターを内蔵したノートブック型ワードプロ
セッサーSLALA(パナソニック社製、商品名:FW
−U1N10)にコート紙(富士ゼロックス社製、商品
名:Jコート)を装着し、熱溶融性インクで画像を定着
させた。これを実施例1と同様の装置及び方法で用紙の
再生を試みた。その結果、コート紙は剥離用ローラに巻
き付くことなく画像剥離装置から排出された。また、コ
ート紙上の画像は注意して見なければ文字が判別できな
いほどきれいに剥離除去されていた。さらに画像形成及
び再生を10回繰り返したが、コート紙が若干汚れたも
のの、実用上支障のないレベルであった。
【0178】実施例16 実施例15で使用したコート紙及び実施例2で使用した
画像剥離装置を用い、実施例15と同様にコート紙の再
生評価を行った。その結果、実施例15と同様の結果を
得た。
【0179】実施例17 実施例15で使用したコート紙及び実施例5で使用した
画像剥離装置を用い、実施例15と同様にコート紙の再
生評価を行った。その結果、実施例15と同様の結果を
得た。
【0180】実施例18 実施例15で使用したコート紙及び実施例7で使用した
画像剥離装置を用い、実施例15と同様にコート紙の再
生評価を行った。その結果、実施例15と同様の結果を
得た。
【0181】実施例19 実施例15で使用したコート紙及び実施例9で使用した
画像剥離装置を用い、実施例15と同様にコート紙の再
生評価を行った。その結果、実施例15と同様の結果を
得た。
【0182】実施例20 実施例15で使用したコート紙及び実施例10で使用し
た画像剥離装置を用い、実施例15と同様にコート紙の
再生評価を行った。その結果、実施例15と同様の結果
を得た。
【0183】比較例3 比較例1に使用した画像剥離装置を用いて実施例15で
使用した画像が形成さたコート紙の再生を試みたが、コ
ート紙が剥離用ローラに強力に巻き付いて、コート紙を
剥がすことができなくなってしまい、コート紙の再生が
できなかったばかりか剥離用ローラが使用不可能になっ
た。
【0184】実施例21 カラー複写機(商品名「A color 630」:富
士ゼロックス社製)の定着ユニットを図7に示す定着・
剥離ユニットと交換した。剥離用ローラとしては、実施
例1のシリコーンゴムローラ上に実施例1の組成液で約
25μmの表面層を設けたローラを使用した。また、ク
リーニングベルトとしては、表面をシランカップリング
剤で処理したポリイミド(グンゼ(株)社製)のベルト
を用いた。以上のようにA color 630複写機
を改造して、図5に示す画像形成及び画像剥離装置(以
下、改造機という)を作製した。また、メチルトリイソ
シアネートシランを含む「オルガチックスSIC−43
4」(松本交商社製)400部を酢酸エチル600部と
混合撹拌し塗布液を得て、これをゼロックス用JD紙A
4判(富士ゼロックス社製)に含侵し、5分間風乾後、
115℃で1分間オーブンで熱処理して紙表面に離型性
をもたせた画像記録用紙を得た。カラー複写機(商品名
「A color 630」:富士ゼロックス社製)を
用いてこの画像記録用紙上に白黒及びカラー画像を形成
し、定着させた。次に、画像が記録された画像記録用紙
を改造機を用いて再生した。その結果、ほとんど文字画
像が認識できないぐらいトナーが剥離除去された画像記
録用紙が排出された。さらに上記画像形成及び再生を1
0回繰り返したが、画像記録用紙は実用上支障のない状
態にあった。
【0185】実施例22 実施例7で作製した剥離用ローラを用い、これを実施例
21で用いた装置に装着し、実施例21と同様に評価を
行った。その結果、実施例21と同様の結果を得た。
【0186】実施例23 実施例9で作製した剥離用ローラを用い、これを実施例
21で用いた装置に装着し、実施例21と同様に評価を
行った。その結果、実施例21と同様の結果を得た。
【0187】実施例24 実施例10で作製した剥離用ローラを用い、これを実施
例21で用いた装置に装着し、実施例21と同様に評価
を行った。その結果、実施例21と同様の結果を得た。
【0188】実施例25 離型性を付与する成分を含有してなる樹脂として樹脂
(4)80部を酢酸エチル480部に溶解し、塗布液を
得た。この塗布液を直径40mm、厚さが2mmのステ
ンレス基材パイプの上に1.2mmのシリコーンゴム層
を設けたローラ上に浸漬塗布し、115℃で15分間加
熱処理して、ローラ表面に厚さが20μmの表面層を有
する剥離用ローラを得た。得られた剥離用ローラを実施
例21を使用した画像剥離装置に装着した。実施例21
と同様に試験した結果、実施例21と同様の結果を得
た。
【0189】実施例26 離型性を付与する成分を含有してなる樹脂として樹脂
(5)を用いた他は、実施例25と同様にして、ローラ
表面に厚さが20μmの表面層を有する剥離用ローラを
得た。得られた剥離用ローラを実施例21で使用した画
像剥離装置に装着した。実施例21と同様に試験した結
果、実施例21と同様の結果を得た。
【0190】実施例27 離型性を付与する成分を含有してなる樹脂として樹脂
(6)を用いた他は、実施例25と同様にして、ローラ
表面に厚さが20μmの表面層を有する剥離用ローラを
得た。得られた剥離用ローラを実施例21で使用した画
像剥離装置に装着した。実施例21と同様に試験した結
果、実施例21と同様の結果を得た。
【0191】実施例28 離型性を付与する成分を含有してなる樹脂として樹脂
(7)を用いた他は、実施例25と同様にして、ローラ
表面に厚さが20μmの表面層を有する剥離用ローラを
得た。得られた剥離用ローラを実施例21で使用した画
像剥離装置に装着した。実施例21と同様に試験した結
果、実施例21と同様の結果を得た。
【0192】比較例4 比較例1で作製した剥離用ローラを使用した以外は実施
例21と同様に画像記録用紙の再生を試みたが、装置内
で異音がしたまま、画像記録用紙が排出されなかった。
装置内を確認したところ、剥離用ローラに画像記録用紙
が巻き付いており、剥離用ローラから画像記録用紙を剥
がすことができず、剥離用ローラが使用できなくなっ
た。
【0193】実施例29 実施例5で使用した剥離用ローラを使用し、さらに、図
12、13に示す剥離液塗布ユニットを定着・剥離ユニ
ットの前工程に装着させた(図11)以外は、実施例2
1の画像形成及び画像剥離装置を用いた。また、剥離液
の代わりにシリコーンオイル(商品名「KF54」:信
越化学工業社製)を使用した。この画像形成及び画像剥
離装置を用いて実施例21と同様に、画像記録用紙の再
生を行った。その結果、文字画像のエッジが多少認識で
きるぐらいにトナーが剥離除去された画像記録用紙が排
出された。さらに画像形成及び再生を10回繰り返した
ところ、画像記録用紙は若干薄汚れた程度で、実用上支
障のない状態であった。
【0194】実施例30 実施例1で使用した剥離用ローラを使用し、剥離液の代
わりにシリコーンオイル(商品名「TSF451」:東
芝シリコーン社製、粘度50センチストークス)を使用
した以外は実施例29と同様に、画像記録用紙の再生を
行った。その結果、実施例29と同様の結果を得た。
【0195】実施例31 実施例7で使用した剥離用ローラを使用し、剥離液の代
わりにシリコーンオイル(商品名「TSF451」:東
芝シリコーン社製、粘度50センチストークス)を使用
した以外は実施例29と同様に、画像記録用紙の再生を
行った。その結果、実施例29と同様の結果を得た。
【0196】実施例32 実施例9で使用した剥離用ローラを使用し、剥離液の代
わりにシリコーンオイル(商品名「TSF451」:東
芝シリコーン社製、粘度50センチストークス)を使用
した以外は実施例29と同様に、画像記録用紙の再生を
行った。その結果、実施例29と同様の結果を得た。
【0197】実施例33 実施例10で使用した剥離用ローラを使用し、剥離液の
代わりにシリコーンオイル(商品名「TSF451」:
東芝シリコーン社製、粘度50センチストークス)を使
用した以外は実施例29と同様に、画像記録用紙の再生
を行った。その結果、実施例29と同様の結果を得た。
【0198】実施例34 親和性材料としてシリコーン粘着剤(商品名「TSR1
515A」:東芝シリコーン社製)750部を、その架
橋剤(商品名「TSR1515B」:東芝シリコーン社
製)7.5部とともに、トルエン1150部に入れて撹
拌混合し、さらにシリコーン樹脂微粒子(商品名「トス
パール3120」:東芝シリコーン社製、真球状、平均
粒径12μm)100部を混合撹拌し塗布液を得た。こ
の塗布液を直径40mm、厚さが2mmの基材パイプの
上に2.0mmのシリコーンゴム層を設けたローラ上に
浸漬塗布し、120℃で15分間加熱処理して、ローラ
表面に20μmの表面層を有する剥離用ローラを作製し
た。これを実施例21の装置の剥離用ローラと交換し
て、実施例21と同様に画像記録用紙の再生を行った。
その結果、文字画像ほとんど認識できないぐらいにトナ
ーが剥離除去された画像記録用紙が排出された。さらに
画像形成及び再生を10回繰り返したところ、画像記録
用紙は実用上支障のない状態であった。
【0199】実施例35 離型性を付与する成分を含有してなる樹脂として樹脂
(4)70部を用い、これにシリコーン樹脂微粒子(商
品名「トスパール3120」:東芝シリコーン社製、真
球状、平均粒径12μm)7部を加えて、酢酸エチル4
60部に溶解し、塗布液を得た。この塗布液を直径40
mm、厚さが2mmのステンレス基材パイプの上に1.
6mmのシリコーンゴム層を設けたローラ上に浸漬塗布
し、115℃で15分間加熱処理して、ローラ表面に厚
さが20μmの表面層を有する剥離用ローラを作製し
た。この剥離用ローラを用い、実施例21と同様の方法
で用紙の再生評価を行った。その結果、実施例21と同
様の結果を得た。
【0200】実施例36 離型性を付与する成分を含有してなる樹脂として樹脂
(5)80部を用い、これにアクリル系樹脂微粒子(商
品名「MBX−30」:積水化成品工業社製、真球状、
平均粒径27.2μm)20部を加えて、酢酸エチル5
00部に溶解し、塗布液を得た。この塗布液を直径40
mm、厚さが2mmのステンレス基材パイプの上に1.
2mmのシリコーンゴム層を設けたローラ上に浸漬塗布
し、115℃で15分間加熱処理して、ローラ表面に厚
さが20μmの表面層を有する剥離用ローラを作製し
た。この剥離用ローラを用い、実施例21と同様の方法
で用紙の再生評価を行った。その結果、実施例21と同
様の結果を得た。
【0201】実施例37 離型性を付与する成分を含有してなる樹脂として樹脂
(6)70部を用い、これにスチレン系樹脂微粒子(商
品名「SBX−17」:積水化成品工業社製、真球状、
平均粒径16.2μm)30部を加えて、酢酸エチル5
00部に溶解し、塗布液を得た。この塗布液を直径40
mm、厚さが2mmのステンレス基材パイプの上に1.
2mmのシリコーンゴム層を設けたローラ上に浸漬塗布
し、115℃で15分間加熱処理して、ローラ表面に厚
さが20μmの表面層を有する剥離用ローラを作製し
た。この剥離用ローラを用い、実施例21と同様の方法
で用紙の再生評価を行った。その結果、実施例21と同
様の結果を得た。
【0202】実施例38 離型性を付与する成分を含有してなる樹脂として樹脂
(7)80部を用い、これにベンゾグアナミン・ホルム
アルデヒド樹脂微粒子(商品名「エポスターL−1
5」:日本触媒社製、真球状、平均粒径15μm)8部
を加えて、酢酸エチル500部に溶解し、塗布液を得
た。この塗布液を直径40mm、厚さが2mmのステン
レス基材パイプの上に2.0mmのシリコーンゴム層を
設けたローラ上に浸漬塗布し、115℃で15分間加熱
処理して、ローラ表面に厚さが20μmの表面層を有す
る剥離用ローラを作製した。この剥離用ローラを用い、
実施例21と同様の方法で用紙の再生評価を行った。そ
の結果、実施例21と同様の結果を得た。
【0203】実施例39 複写機「Able1301α」(富士ゼロックス社製)
を以下のように改造した。定着ユニットを図9に示す定
着・剥離ユニットに交換した。剥離用ローラには実施例
5で使用した剥離用ローラを用いた。また、画像が形成
された再生用の画像記録用紙(剥離用画像記録用紙)が
入れられた再生用用紙トレイをセットした。さらに、定
着モードと剥離モードとの切替えを可能とし、定着モー
ドが選択されたときは、未使用の画像記録用紙が入って
いる通常の用紙トレイから給紙され、剥離モードが、再
生用用紙トレイから給紙されるようにした。また、画像
記録用紙としては実施例21で使用した画像記録用紙を
用いた。定着モードを選択して、画像記録用紙に黒色ト
ナーによる画像を形成し、定着させた。次に、この画像
が記録された画像記録用紙を再生用用紙トレイにセット
して、剥離モードを選択してこの画像記録用紙を生成し
た。その結果、文字画像ほとんど認識できないぐらいに
トナーが剥離除去された画像記録用紙が排出された。こ
の作業を10回繰り返したが、画像記録用紙は実用上支
障のない状態であった。
【0204】実施例40 (樹脂(8)の合成)下記の原料化合物を樹脂(1)と
同様の方法で、軟化点が110℃に達するまで反応させ
て樹脂(8)を得た。得られた樹脂(8)のTgは60
℃であった。 ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 300部 ポリオキシエチレン(2,2)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 250部 テレフタル酸 260部 n−ドデセニルコハク酸 210部
【0205】(剥離用ローラの作製・評価)熱溶融性材
料として樹脂(8)40部と、離型性材料として熱硬化
性シリコーン樹脂(商品名「PHC587」:東芝シリ
コーン社製)40部とを、トルエン400部に入れて撹
拌溶解し、塗布液を得た。この塗布液を直径40mm、
厚さが2mmのステンレス基材パイプの上に0.6mm
のシリコーンゴム層を設けたローラ上に浸漬塗布し、1
30℃で60分間加熱処理して、ローラ表面に厚さが2
5μmの表面層を有する剥離用ローラを得た。得られた
剥離用ローラを実施例1で使用した画像剥離装置に装着
した。実施例1と同様に評価した結果、実施例1と同様
の結果を得た。
【0206】実施例41 (相溶化剤(1)の合成)撹拌装置、温度計、コンデン
サー、エステルアダプター及び減圧装置を備えた容量1
リットルのガラス製フラスコに、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸ジメチルエステル73.2部(0.3モ
ル)、テレフタル酸ジメチル135.8部(0.7モ
ル)、2,2−ジ(4−ヒドロキシプロポキシフェニ
ル)プロパン206.4部(0.6モル)、エチレング
リコール124.0部(2.0モル)、テトラブチルチ
タネート0.27部(0.8ミリモル)、下記式(1)
で表されるエポキシ基含有ジメチルポリシロキサン11
1.4部(0.2モル)を仕込み、窒素気流下でマント
ルヒーターで加熱して、160〜170℃で6時間脱メ
タノール反応を行った。その際に、エステルアダプター
で留去したメタノールは62.1部であった。
【0207】
【化1】
【0208】次に、1時間かけて220℃まで昇温した
後、220〜240℃で20mmHgの減圧下で3時間
脱エチレングリコール反応を行った。留去したエチレン
グリコールは71.2部であった。反応が終了した後、
得られたポリマーを室温に冷却し、淡褐色で半透明な固
体386.9部を得た。GPCにおけるポリスチレン換
算の重量平均分子量は20,000、DSC(示差熱分
析装置)によって求めたガラス転移点は66℃、環球法
による軟化点は115℃であった。また、水酸基価(J
ISK0070)は25.7mgKOH/gであった。
また、対応するモノマーの組成は、下記式(2)に示す
モル比からなる多価カルボン酸、及び下記式(3)に示
すモル比からなる多価アルコールであった。さらに、原
始吸光分析によるジメチルポリシロキサンの定量分析を
行ったところ、得られたポリマー中の19.9重量%が
ジメチルポリシロキサンであった。これを相溶化剤
(1)とした。
【0209】
【化2】
【0210】(剥離用ローラの作成・評価)熱溶融性材
料として実施例40のポリエステル樹脂30部と離型性
材料としてシリコーン樹脂(商品名「TSR116」:
東芝シリコーン社製)30部とを、酢酸エチル400部
に入れて撹拌混合し、さらに相溶化剤として上記相溶化
剤(1)(ポリエステル・シリコーン共重合体)10部
をこれに加えて溶解し、塗布液を得た。この塗布液を直
径40mm、厚さが2mmのステンレス基材パイプの上
に0.6mmのシリコーンゴム層を設けたローラ上に浸
漬塗布し、120℃で15分間加熱処理して、ローラ表
面に厚さが30μmの表面層を有する剥離用ローラを得
た。得られた剥離用ローラを実施例1で使用した画像剥
離装置に装着した。実施例1と同様に評価した結果、実
施例1と同様の効果を得た。
【0211】実施例42 (相溶化剤(2)の合成)撹拌装置、温度計、コンデン
サー、エステルアダプター及び減圧装置を備えた容量1
リットルのガラス製フラスコに、テレフタル酸ジメチル
196.6部(1.0モル)、無水フタル酸37.5部
(0.3モル)、2,2−ジ(4−ヒドロキシプロポキ
シフェニル)プロパン285.5部(0.8モル)、エ
チレングリコール157.1部(2.5モル)、グリセ
リン23.3部(0.3モル)及びテトラブチルチタネ
ート0.33部(1.0モル)を投入し、窒素気流下で
マントルヒーターで加熱して、160〜170℃で6時
間脱メタノール反応を行った。その際に、エステルアダ
プターで留去したメタノールは61.3部であった。次
に、1時間かけて220℃まで昇温した後、220〜2
40℃で20mmHgの減圧下で3時間脱エチレングリ
コール反応を行った。留去したエチレングリコールは1
20.4部であった。反応が終了した後、得られたポリ
マーを室温に冷却し、淡褐色で半透明な固体471.4
部を得た。GPCにおけるポリスチレン換算の重量平均
分子量は10,260、DSC(示差熱分析装置)によ
って求めたガラス転移点は67℃、環球法による軟化点
は122℃であった。また、水酸基価(JISK007
0)は38.6mgKOH/gであった。また、対応す
るモノマーの組成は、下記式(2)に示すモル比からな
る多価カルボン酸、及び下記式(3)に示すモル比から
なる多価アルコールであった。さらに、原始吸光分析に
よるジメチルポリシロキサンの定量分析を行ったとこ
ろ、得られたポリマー中の19.9重量%がジメチルポ
リシロキサンであった。次いで、撹拌装置、温度計及び
コンデンサーを備えた容量1リットルのガラス製フラス
コに、前記相溶化剤(1)の合成例で得たポリエステル
ポリオール150部及びトルエン300部を投下して6
0℃で溶解した。次いで、ジメチル錫ジラウレート0.
17部及び下記式(4)で表されるイソシアネート基含
有オルガノポリシロキサン17.8部を添加し、窒素気
流下で70℃で5時間反応させた。得られた反応液のI
Rスペクトル分析を行ったところ、反応前に観察された
NCO基に起因する2260cm-1、1094cm-1
及び1260cm-1の吸収が観察されたところから、反
応によって得られた物質は、オルガノポリシロキサンが
グラフとしたポリエステルであることが確認された。反
応液から溶媒であるトルエンをストリッピングして除去
したところ、淡褐色で半透明な固体のシリコーングラフ
トポリエステル151.2部を得た。得られたシリコー
ングラフトポリエステルのGPCにおけるポリスチレン
換算の重量平均分子量は11,500であり、環球法に
よる軟化点は97℃、DSCによるガラス転移点は51
℃であった。これを相溶化剤(2)とした。
【0212】
【化3】
【0213】(剥離用ローラの作成・評価)実施例41
のシリコーン樹脂の代わりに光硬化性シリコーン樹脂
(商品名「UVHC1101」:東芝シリコーン社製)
を、相溶化剤として上記相溶化剤(2)(シリコーング
ラフトポリエステル)を、可塑剤としてフタル酸ジオク
チル10部をトルエン400部に加えて溶解させ、塗布
液を得た。この塗布液を実施例41と同様のローラ上に
浸漬塗布し、120℃で15分間加熱処理し、その後1
20W/cm2 、1分間紫外線照射装置で硬化反応を行
わせ、ローラ表面に厚さが25μmの表面層を有する剥
離用ローラを得た。得られた剥離用ローラを実施例1で
使用した画像剥離装置に装着した。実施例1と同様に評
価した結果、実施例1と同様の効果を得た。
【0214】比較例5 表面層を構成する材料に離型性材料を含有させなかった
以外は実施例40と同様にして剥離用ローラを作製し、
これを実施例1で使用した画像剥離装置に装着した。実
施例1と同条件でPETフィルムの再生を試みたとこ
ろ、PETフィルムが剥離用ローラに強力に巻き付い
て、PETフィルム上の画像を剥離できなかったばかり
か、画像剥離部材に大きなダメージを与えた。
【0215】実施例43 実施例41のシリコーン樹脂の代わりに光硬化性シリコ
ーン樹脂(商品名「UVHC1103」:東芝シリコー
ン社製)30部、さらに有機珪素化合物としてメチルト
リイソシアネートシラン(商品名「オルガチックスSI
C−434」:松本製薬社製)10部、アミノ変成シリ
コーンオイル(商品名「TSF4702」:東芝シリコ
ーン社製)10部を酢酸エチル400部に入れて混合撹
拌し、塗布液を作製した。この塗布液を実施例41と同
様のローラ上に浸漬塗布し、120℃で15分間加熱処
理し、その後120W/cm2 、1分間紫外線照射装置
で硬化反応を行わせ、ローラ表面に厚さが30μmの表
面層を有する剥離用ローラを得た。得られた剥離用ロー
ラを実施例1で使用した画像剥離装置に装着した。実施
例1と同様に評価した結果、実施例1と同様の効果を得
た。
【0216】比較例6 実施例41の相溶化剤(1)を除いた他は実施例41と
同様の方法により、塗布液を得た。しかしながら、この
塗布液は溶媒中で白濁しており、放置することにより不
溶成分が堆積してきた。再度撹拌した後、この塗布液を
実施例41と同様のローラ上に浸漬塗布し、120℃で
15分間加熱処理して、ローラ表面に厚さが30μmの
表面層を有する剥離用ローラを得た。得られた剥離用ロ
ーラを実施例1で使用した画像剥離装置に装着し、画像
記録体としてのフィルムを画像剥離装置に挿入したとこ
ろ、フィルム上に部分的にトナーが残っている状態が観
察され、この操作を繰り返すことにより剥離できないト
ナーが堆積していった。
【0217】実施例44 メチルトリイソシアネートシランを含む「オルガチック
スSIC−434」(松本製薬社製)400部を酢酸エ
チル600部と混合撹拌して塗布液を作製し、これをゼ
ロックス用J紙A4判(富士ゼロックス社製)に含浸
し、5分間風乾後、115℃で1分間オーブンで熱処理
して紙表面に離型性を付与した画像記録用紙を得た。カ
ラー複写機(商品名「A color 935」:富士
ゼロックス社製)を用いてこの画像記録用紙上に白黒及
びカラー画像を形成し、定着させた。これを実施例1と
同様の画像剥離装置に挿入し、画像の剥離性を検討し
た。その結果、文字、ベタ、ハイライトなどの画像が認
識できないぐらい剥離除去された画像記録用紙として再
生できた。さらに、画像の印字、剥離を10回繰り返し
たが、画像記録用紙への記録性はもちろん画像の剥離性
に関しては何ら実用上支障のないものであった。
【0218】実施例45 実施例44の画像記録用紙をゼロックス用L紙A4判
(富士ゼロックス社製)に代え、さらに画像記録装置と
して白黒用複写機(商品名「Vivace 550」:
富士ゼロックス社製)に変更して、画像記録用紙上に白
黒画像を形成し、定着させた。熱溶融性材料としてスチ
レン−アクリル樹脂(商品名「PSB2733」:三洋
化成社製)50部、熱硬化性シリコーン樹脂(商品名
「PHC587」:東芝シリコーン社製)30部、相溶
化剤としてシリコーンアクリルワニス20部とを、トル
エン400部に入れて撹拌溶解し、塗布液を得た。この
塗布液を直径40mm、厚さが2mmのステンレス基材
パイプの上に0.6mmのシリコーンゴム層を設けたロ
ーラ上に浸漬塗布し、130℃で60分間加熱処理し
て、ローラ表面に厚さが25μmの表面層を有する剥離
用ローラを得た。この剥離用ローラを実施例1と同様の
画像剥離装置に装着し、この画像剥離装置に白黒画像を
記録した上記画像記録用紙を挿入し、画像の剥離性を検
討した。その結果、ほとんど文字、ベタ、ハイライトな
どの画像が認識できないぐらい剥離除去された画像記録
用紙として再生できた。さらに、画像の印字、剥離を1
0回繰り返したが、画像記録用紙への記録性はもちろん
画像の剥離性に関しては何ら実用上支障のないものであ
った。また、この画像剥離装置に白紙、イックジェット
用紙、熱転写用用紙、またはOHP用シートを挿入して
も何ら問題なく、装置の外へ排出された。
【0219】実施例46 イックジェットプリンタ(商品名「PM700C」:エ
プソン社製)に、スーパーファイン専用紙(商品名「M
JA4SP1」:エプソン社製)を装着し、カラー画像
を印字した。これを実施例45の画像剥離装置に挿入し
たところ、インクの剥離は見られないものの、画像剥離
装置にインクジェット用紙が巻き付くなどの問題は発生
しなかった。
【0220】実施例47 熱溶融性材料としてスチレン−アクリル樹脂(商品名
「PSB2733」:三洋化成社製)40部、光硬化性
シリコーン樹脂(商品名「UVHC8553」:東芝シ
リコーン社製)40部、アミノ変成シリコーンオイル
(商品名「KF861」:信越化学社製)10部、コロ
イダルシリカ(商品名「R972」:日本アエロジル社
製)1部を、トルエン400部に入れて撹拌混合し,塗
布液を得た。この塗布液を直径40mm、厚さが2mm
ステンレス基材パイプの上に1.2mmのシリコーンゴ
ム層を設けたローラ上に浸漬塗布し、115℃で15分
間加熱処理し、その後120W/cm2 、1分間紫外線
照射装置で硬化反応を行わせ、ローラ表面に厚さが28
μmの表面層を有する剥離用ローラを得た。これを実施
例1と同様の画像剥離装置に装着し、実施例46と同様
の画像でその剥離性を検討した。その結果、文字、ベ
タ、ハイライトなどの画像が認識できないぐらい剥離除
去された画像記録用紙として再生できた。さらに、画像
の印字、剥離を10回繰り返したが、画像記録用紙への
記録性はもちろん画像の剥離性に関しては何ら実用上支
障のないものであった。
【0221】比較例7 熱溶融性材料として実施例47のスチレン−アクリル樹
脂(商品名「PSB2733」:三洋化成社製)80部
のみをトルエン400部に入れて撹拌溶解させ、塗布液
を得た。この塗布液を実施例47と同様に剥離用ローラ
を作製した。実施例1と同様の画像剥離装置に装着し
た。画像記録装置として白黒用複写機(商品名「ViV
ace 550」:富士ゼロックス社製)を用い、ゼロ
ックス用L紙A4判(富士ゼロックス社製)に白黒画像
を形成し、定着させた。これを上記画像剥離装置に挿入
し、画像の剥離性を検討した。しかしながら、画像記録
用紙が剥離用ローラに強力に巻き付いてしまい、画像が
剥離できないばかりか、画像剥離部材の表面に大きなダ
メージを加え、画像剥離部材から画像記録用紙を完全に
取り除くことができなかった。
【0222】
【発明の効果】本発明は、上記構成としたため、オフィ
スや家庭で容易に画像記録体の再生ができ、長期にわた
って良好な画像剥離性能を維持でき、汎用の画像記録体
に適用可能な画像剥離部材並びにそれを用いた画像剥離
装置及び画像剥離方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像剥離装置
の概略構成図であり、画像記録体がこの画像剥離装置に
挿入された状態を示す。
【図2】図1の画像剥離装置において、画像記録体から
画像形成材料が剥離されている状態を示す作動図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る画像剥離装置
の概略構成図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る画像剥離装置
の概略構成図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る画像形成及び
画像剥離装置の概略構成図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る画像形成及び
画像剥離装置の概略構成図である。
【図7】図5又は図6の画像形成及び画像剥離装置に使
用される定着・剥離ユニットの概略構成図であり、定着
モードが選択された状態を示す。
【図8】剥離モードが選択されたときの、図7の定着・
剥離ユニットの状態を示す作動図である。
【図9】図5又は図6の画像形成及び画像剥離装置に使
用される第6の実施の形態に係る定着・剥離ユニットの
概略構成図であり、剥離モードが選択されたときの状態
を示す。
【図10】図5又は図6の画像形成及び画像剥離装置に
使用される第7の実施の形態に係る定着・剥離ユニット
の概略構成図であり、剥離モードが選択されたときの状
態を示す。
【図11】さらに剥離液塗布ユニットが設けられた第8
の実施の形態に係る画像形成及び画像剥離装置の概略構
成図である。
【図12】図11の画像形成及び画像剥離装置に使用さ
れる剥離液塗布ユニットの概略構成図であり、定着モー
ドが選択された状態を示す。
【図13】剥離モードが選択されたときの、図12の剥
離液塗布ユニットの状態を示す作動図である。
【符号の説明】
10 画像形成材料 12 画像記録体 22 剥離用ローラ 24 ヒーター 32 クリーニングローラ 34 クリーニングブレード 42 ローラ 46 タンク 50 剥離用ローラ 52 ローラ 108 定着・剥離ユニット 130 剥離用ローラ 140 クリーニングベルト 142 クリーニングブレード 150 ローラ 152 ローラ 154 タンク 160 クリーニングローラ 162 剥離液塗布ユニット 164 塗布ローラ 166 塗布ローラ 172 給付ベルト 174 ローラ 176 移動ローラ 178 タンク 180 タンク

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録体上の画像形成材料に接触する
    ことによって該画像記録体から該画像形成材料を剥離す
    る画像剥離部材において、該画像剥離部材の表面層を構
    成する材料が画像記録材料に対する親和性及び離型性を
    有することを特徴とする画像剥離部材。
  2. 【請求項2】 前記表面層を構成する材料が、離型性材
    料及び親和性材料を含有することを特徴とする請求項1
    に記載の画像剥離部材。
  3. 【請求項3】 前記表面層における前記離型性材料の含
    有率が、5〜80重量%であることを特徴とする請求項
    2に記載の画像剥離部材。
  4. 【請求項4】 前記親和性材料が、感圧接着剤であるこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載の画像剥離部
    材。
  5. 【請求項5】 前記親和性材料が、熱溶融性材料である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像剥離部
    材。
  6. 【請求項6】 前記熱溶融性材料の溶融温度が、画像形
    成材料の融点より20℃低い温度から画像形成材料の融
    点より50℃高い温度までの範囲にあることを特徴とす
    る請求項5に記載の画像剥離部材。
  7. 【請求項7】 前記熱溶融性材料が、前記画像形成材料
    に含まれる樹脂と同一の樹脂であることを特徴とする請
    求項5または6に記載の画像剥離部材。
  8. 【請求項8】 前記熱溶融性材料が、前記離型性材料と
    均一に混合されてなることを特徴とする請求項5から7
    までのいずれか一項に記載の画像剥離部材。
  9. 【請求項9】 前記表面層を構成する材料が、前記熱溶
    融性材料と前記離型性材料との相溶化剤を含有すること
    を特徴とする請求項8に記載の画像剥離部材。
  10. 【請求項10】 前記表面層を構成する材料が、可塑剤
    を含有することを特徴とする請求項9に記載の画像剥離
    部材。
  11. 【請求項11】 前記表面層を構成する材料が、離型性
    及び親和性を有する材料を含有することを特徴とする請
    求項1に記載の画像剥離部材。
  12. 【請求項12】 前記離型性及び親和性を有する材料
    が、離型性を付与する成分を含有してなる樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の画像剥離部材。
  13. 【請求項13】 前記離型性を付与する成分を含有して
    なる樹脂における、離型性を付与する成分の含有率が7
    〜25モル%であることを特徴とする請求項12に記載
    の画像剥離部材。
  14. 【請求項14】 前記表面層を構成する材料が、微粒子
    をさらに含有することを特徴とする請求項1から13ま
    でのいずれか一項に記載の画像剥離部材。
  15. 【請求項15】 画像記録体上の画像形成材料に接触す
    ることによって該画像記録体から該画像形成材料を剥離
    する画像剥離部材において、該画像剥離部材の表面層
    に、離型性材料、または離型性及び親和性を有する材料
    を充填するための有底孔が設けられたことを特徴とする
    請求項2から13までのいずれか一項に記載の画像剥離
    部材。
  16. 【請求項16】 前記離型性材料が、珪素化合物である
    ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、14および15のいずれか一項に記載の画像
    剥離部材。
  17. 【請求項17】 前記珪素化合物が、有機珪素化合物、
    シリコーンゴム、シリコーン樹脂及びシリコーンオイル
    から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請
    求項16に記載の画像剥離部材。
  18. 【請求項18】 前記画像剥離部材は基材及び該基材と
    前記表面層との間に形成された弾性層を備えたことを特
    徴とする請求項1から17までのいずれか一項に記載の
    画像剥離部材。
  19. 【請求項19】 前記弾性層はシリコーンゴムで形成さ
    れたことを特徴とする請求項18に記載の画像剥離部
    材。
  20. 【請求項20】 前記画像剥離部材を使用して画像記録
    体上の画像形成材料と接触することによって該画像記録
    体から該画像形成材料を剥離する画像剥離手段と、 該画像記録体から該画像剥離部材に移行した該画像形成
    材料を該画像剥離部材から除去するための除去手段と、 を備えた画像剥離装置であって、 該画像剥離手段が、請求項1から19までのいずれか一
    項に記載の画像剥離部材を備えたことを特徴とする画像
    剥離装置。
  21. 【請求項21】 画像記録体上に画像形成材料で画像を
    形成する手段と、 前記画像剥離部材を使用して画像記録体上の画像形成材
    料と接触することによって該画像記録体から該画像形成
    材料を剥離する画像剥離手段と、 該画像記録体から該画像剥離部材に移行した該画像形成
    材料を該画像剥離部材から除去するための除去手段と、 を備えた画像剥離装置であって、 該画像剥離手段が、請求項1から19までのいずれか一
    項に記載の画像剥離部材を備えたことを特徴とする画像
    剥離装置。
  22. 【請求項22】 画像記録体上に画像形成材料で画像を
    形成する手段と、画像記録体上の画像形成材料と接触す
    ることによって該画像記録体から該画像形成材料を剥離
    する画像剥離手段と、 該画像剥離部材の表面に離型性材料を付与する付与手段
    と、 該画像記録体から該画像剥離部材に移行した該画像形成
    材料を該画像剥離部材から除去するための除去手段と、 を備えたことを特徴とする画像剥離装置。
  23. 【請求項23】 前記画像記録体と前記画像形成材料と
    の付着性を低下させる手段をさらに備えることを特徴と
    する請求項20から22までのいずれか一項に記載の画
    像剥離装置。
  24. 【請求項24】 前記画像剥離部材と前記画像記録体の
    接触前に前記画像記録体の表面に離型性材料を付与する
    第2の付与手段をさらに備えたことを特徴とする請求項
    20から23のいずれか一項に記載の画像剥離装置。
  25. 【請求項25】 画像記録体上の画像形成材料と画像剥
    離部材とを接触させて該画像記録体から該画像形成材料
    を剥離する剥離工程と、該画像記録体から該画像剥離部
    材に移行した該画像形成材料を該画像剥離部材から除去
    する除去工程とを備える画像剥離方法において、 該画像剥離部材として請求項1から19までのいずれか
    一項に記載の画像剥離部材を使用することを特徴とする
    画像剥離方法。
  26. 【請求項26】 前記画像記録体上の画像形成材料と前
    記画像剥離部材との接触前に、画像記録体と画像形成材
    料との付着性を低下させる付着低下工程をさらに備える
    ことを特徴とする請求項25に記載の画像剥離方法。
  27. 【請求項27】 前記付着低下工程で、該画像記録体上
    の該画像形成材料を加熱することを特徴とする請求項2
    6に記載の画像剥離方法。
  28. 【請求項28】 前記剥離工程において、該画像記録体
    上の該画像形成材料を加熱することを特徴とする請求項
    25から27までのいずれか一項に記載の画像剥離方
    法。
  29. 【請求項29】 前記画像記録体の表面層を構成する材
    料が、画像記録材料に対する離型性を有することを特徴
    とする請求項25から28までのいずれか一項に記載の
    画像剥離方法。
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