JP3315232B2 - 像保持体、並びに像保持体の再生方法及びその装置 - Google Patents

像保持体、並びに像保持体の再生方法及びその装置

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JP3315232B2 JP35190193A JP35190193A JP3315232B2 JP 3315232 B2 JP3315232 B2 JP 3315232B2 JP 35190193 A JP35190193 A JP 35190193A JP 35190193 A JP35190193 A JP 35190193A JP 3315232 B2 JP3315232 B2 JP 3315232B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維質の表面に像形成
物質からなる画像が形成されている像保持体から、該画
像の像形成物質を除去する像保持体の再生方法及びその
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電電子写真複写機の基本方式は、エレ
クトロファックス、ゼログラフィー、NPの3つの方式
に分類されるが、エレクトロファックス方式では複写に
感光紙を要することから、現在では普通紙を使用可能な
方式、特にゼログラフィー方式が主流となっている。普
通紙使用複写機(PPC)によれば、複写用紙の制約が
なく、普通紙の使用によるランニングコストが安価であ
り、複写スピードの高速化が容易であるという特徴があ
る。
【0003】そして、最近のOA化により、像保持体と
してのプリンター用紙や複写用紙が大量に使用されるよ
うになってきた。そのために、森林の伐採による地球環
境の悪化の問題まで引き起こすようになってしまった。
従来、この問題に対しては、一度使用した用紙上のイン
キ等をとり、漬して再びすいて、古紙といわれる紙に再
生するしか方法がなかった。しかし、最近、一度使用し
た紙の上の文字画像をクリーニングにより取り去って再
生し、複写あるいはプリンティングに再利用する方法が
開発された。
【0004】例えば、溶剤を使用するものとして、特開
平1−101576号公報や特開平1−101577号
公報には、像形成物質のトナーが付着された像保持体を
トナー樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて、超音波振動を
印加し、溶剤に溶解したトナーを像保持体表面より遊離
させる像保持体の再生方法が開示されている。しかしな
がら、これらの方法では、有機溶剤を使用することによ
り、公害、発火性及び毒性等の問題があり、一般のオフ
ィス、家庭などでの使用に難点がある。
【0005】また、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平1−297294号公報には、像保持体とし
て、プラスチック、金属、液浸透性の悪い紙あるいはセ
ラミック等で形成されたものを使用し、該像保持体上に
形成された画像を熱溶融性剥離体を介在させて加熱し、
画像を像保持体から剥ぎとるクリーニング方法が開示さ
れている。
【0006】また、上記再生方法に用いる像保持体とし
て、例えば、特開平4−67043号公報には、シート
状像保持体の表面、特に片面のみに離型処理を施し、か
つ、離型処理した像保持体に印を付け、普通紙と区別し
たものが開示されている。
【0007】また、特開平4−64472号公報には、
少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンドレスシ
ートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷却ロー
ラと、表面に離型処理をした像保持体(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。そして、この像保持体
の表面離型処理の一例として、未使用の複写用紙の表面
にシリコーンシール剤等の離型剤を塗布乾燥させる処理
が開示されている。この離型処理後の複写用紙に画像を
形成し、該画像の除去時には複写紙上の画像に熱溶融性
樹脂を接着させて画像を除去して、該複写紙を再生して
いる。
【0008】また、特開平4−82983号公報には、
互いに圧接して回転し圧接箇所に像保持体を通過させる
2本の並行に設けられたローラと、該2本のローラの少
なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接箇所を通過
した像保持体を前記ローラから分離する掻取具と、前記
ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去する
剥離装置とを備えた像保持体の再生装置が開示されてい
る。
【0009】ところで、上記溶剤を使用しないもののう
ち、上記特開平1−297294号公報に開示の方法に
用いる像保持体や上記特開平4−67043号公報に開
示の像保持体は、表面に離型処理を施した特別な用紙と
なり、現在、大量に使用されている一般的な複写用紙、
プリンティング紙とはならず、適用には難点がある。従
って、一般的な複写用紙等と混合してコピーするには困
難性を伴う。また、資源再利用という観点からは、両面
コピー、即ち、一枚の複写用紙の表・裏両面コピーが重
要であり、今後、主流となるものと考えられる。このよ
うな状況下では、片面に離型剤を塗布した再生紙の利用
には難点が伴う。また、離型剤上の画像であるため、当
然定着性が悪くなる。
【0010】特に、上記特開平4−64472号公報に
開示されているように像保持体の表面に離型性を持たせ
るために、シリコーンシール剤などの離型剤を塗布乾燥
させる場合、次のような不具合もあった。すなわち、シ
リコーンシール剤などの離型剤を塗布乾燥させただけで
は、表面の紙繊維構造がそのまま維持されている。この
ため表面に熱溶融性樹脂を有するエンドレスシートを、
イレーザブルペーパーの画像面に接着させ、加熱状態で
機械的に画像を剥ぎ取とうとしても、紙繊維の目の中に
浸透している画像のトナー樹脂まで、完全に除去するこ
とは困難である。したがって再生効率は不十分である。
また資源再利用という観点からは、両面コピー、即ち一
枚の複写用紙の表・裏両面コピーが重要であり、今後、
主流となるものと考えられるところ、片面に離型剤を塗
布する方法では効率が悪くなる。たとえ、両面に離型剤
を塗布乾燥したとしても、シリコーンシール剤では複写
紙内に浸透し、結果的に半透明な複写紙となる。従っ
て、両面コピーは、不可能(見づらい)となる。
【0011】また、上記特開平4−82983号公報に
開示の方法や装置では、表面に紙繊維が露出している通
常の紙に画像を記録した記録済み像保持体から像形成物
質を除去するので、像形成物質除去の際に像形成物質と
共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう恐
れがあった。これは、例えば電子写真方式の定着工程で
熱溶融性樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融
着させるなどして、像形成物質が像保持体表面の繊維に
強固に固着されているためである。また像形成物質の除
去性を高めるために、上記インキ剥離体、エンドレスシ
ートあるいはローラに熱や圧力を加える場合、種々の条
件によっては、逆に像形成物質と像保持体との間の定着
性を高めてしまって除去を困難にすることもあった。
【0012】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
体に、不安定化液として、水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱・加圧接着して像保持体から剥離する像保持体の再生
方法を提案した(例えば、特願平4−255916号参
照)。これによれば、像保持体の紙質を比較的損傷する
ことなく、像形成物質のみを除去することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記提案の構成におい
ては、像保持体に上記不安定化液を保持させた後、該像
保持体上の像形成物質を加熱して軟化させた後、剥離部
材を接触させて分離する際に該像保持体の表面から該像
形成物質が剥離され、剥離後の像保持体は乾燥されて再
生される。このように乾燥時のみならず剥離時にも加熱
が必要であるため、像保持体の再生方法及びその装置に
おける省エネルギー化が困難であった。
【0014】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その目的は、像保持体の表面に形成された画像の
該像形成物質を加熱することなく、該表面から該像形成
物質を剥離することにより、省エネルギー化を図ること
ができる像保持体の再生方法及びその装置を提供するこ
とである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、繊維質の表面に像形成物質か
らなる画像が形成されている像保持体に、該像形成物質
と該像保持体との間の付着状態を不安定状態にする不安
定化液を付与する不安定化液付与工程と、該像形成物質
の剥離に先立って、該像形成物質と該像保持体との間の
付着状態が不安定状態になっている該像保持体を、該像
形成物質が溶けないような温度で加熱して乾燥する乾燥
工程と、該乾燥工程で乾燥された該像保持体の画像を形
成した表面から、該像形成物質を剥離する剥離工程とを
有することを特徴とするものである。この剥離工程で
は、加熱することなく、例えば、ノリ状の粘着性材料を
表面に有する剥離部材等を用いて、該像保持体から該像
形成物質を剥離する。
【0016】また、請求項2の発明は、請求項1の像保
持体の再生方法において、上記不安定化液が水であるこ
とを特徴とするものである。
【0017】また、請求項3の発明は、請求項1の像保
持体の再生方法において、上記不安定化液が界面活性剤
を含有させた水溶液であることを特徴とするものであ
る。
【0018】また、請求項4の発明は、請求項3の像保
持体の再生方法において、上記界面活性剤の濃度が0.
01%〜20%であることを特徴とするものである。
【0019】また、請求項5の発明は、請求項1の像保
持体の再生方法の剥離工程において、上記乾燥した像保
持体の画像が形成されている表面から、上記像形成物質
を静電気力で離脱させることによって剥離することを特
徴とするものである。
【0020】また、請求項6の発明は、請求項1又は
求項5の像保持体の再生方法の剥離工程において、上記
像保持体に微振動を与えることを特徴とするものであ
る。
【0021】また、請求項7の発明は、請求項1の像保
持体の再生方法の剥離工程において、上記乾燥した像保
持体の画像が形成されている表面から、上記像形成物質
を気流で離脱させることによって剥離することを特徴と
するものである。
【0022】また、請求項8の発明は、請求項1又は
求項7の像保持体の再生方法の剥離工程において、上記
像保持体に微振動を与えることを特徴とするものであ
る。
【0023】また、請求項9の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7又は8の像保持体の再生方法におい
て、像形成物質からなる画像を形成する前の像保持体
が、繊維質の表面に該画像を形成することができる像保
持体に、界面活性剤を含有させた水溶液を付与した後、
乾燥したものであることを特徴とするものである。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】また、請求項10の発明は、像保持体の再
生装置において、繊維質の表面に像形成物質からなる画
像が形成されている像保持体に、該像形成物質と該像保
持体との間の付着状態を不安定状態にする不安定化液を
付与する不安定化液付与手段と、該像形成物質の剥離に
先立って、該像形成物質と該像保持体との間の付着状態
が不安定状態になっている該像保持体を、該像形成物質
が溶けないような温度で加熱して乾燥する乾燥手段と、
該乾燥工程で乾燥された該像保持体の画像を形成した表
面から、該像形成物質を剥離する剥離手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0029】また、請求項11の発明は、請求項10
像保持体の再生装置において、上記不安定化液として、
水、又は界面活性剤を含有させた水溶液を用いたことを
特徴とするものである。
【0030】
【作用】本発明においては、繊維質の表面に像形成物質
からなる画像が形成されている像保持体に、水あるいは
界面活性剤を含有させた水溶液などの不安定化液を付与
し、該像保持体の表面と該像形成物質との間の界面部に
浸透させて、該像形成物質と該像保持体との間の付着状
態を不安定状態にする。そして、この付着状態が不安定
状態にある像保持体をそのまま乾燥する。この乾燥状態
で、更に加熱することなく、該像保持体の画像が形成さ
れている表面から該像形成物質を剥離することにより、
更に画像を形成することができる像保持体として再生す
る。
【0031】また、上記不安定化液として界面活性剤を
含有させた水溶液を用いる場合は、その界面活性剤の濃
度を0.01%〜20%にすることにより、像保持体の
表面と像形成物質との間の界面部に液を十分浸透させる
ことができると共に、像保持体に導電性を与えることも
なくなる。
【0032】また、上記乾燥状態の像保持体から、すぐ
に像形成物質を剥離して像保持体を再生してもいいが、
例えば、該乾燥状態の像保持体を放置した後、別の剥離
装置で像形成物質を剥離して該像保持体を再生するよう
にしてもよい。
【0033】また、上記乾燥状態の像保持体から更に加
熱することなく像形成物質を剥離するには、例えばノリ
状の粘着性材料を表面に有する剥離部材を用いる。ま
た、像保持体の表面から像形成物質を静電気力や気流で
離脱させたりすることができる。この場合に、像保持体
に超音波などの微振動を与えると、像形成物質が離脱し
やすくなる。
【0034】また、界面活性剤を含有させた水溶液を付
与した後、乾燥した像保持体に画像を形成すれば、再生
の際に液の浸透性及び像形成物質の剥離性が向上する。
【0035】
【実施例】まず、少なくとも表面部が繊維を主成分とし
た紙質層で構成され、かつ該紙質層の表面に像形成物質
からなる画像が形成されている像保持体に、該像形成物
質と該像保持体との間の付着状態を不安定状態にする不
安定化液を付与し、該不安定化液を付与した像保持体を
乾燥し、乾燥状態で、該像保持体の画像を形成した紙質
層の表面から、該像形成物質を剥離することを特徴とす
る像保持体の再生方法の実施例について説明する。
【0036】本再生方法に係る像保持体は、少なくとも
表面部が繊維を主成分とした紙質層で構成されたもので
あり、主に複写あるいはプリンティング用紙があげられ
るが、これらのものに限定されるものではなく該像保持
体上に画像を保持するものであれば良い。また、該像保
持体の構成も全て紙質層で構成される必要はなく、像形
成物質としての熱溶融性インキ(以下、トナーという)
による画像が保持される層が紙質層であればよく、例え
ば紙質層とプラスチック層の積層物のようなものであっ
てもよい。 (以下、余白)
【0037】本再生方法の特徴は、像保持体を水溶液で
湿らせ、次いで乾燥した状態にして、画像のみを該像保
持体から除去し、そのまま該像保持体を再生、再利用す
ることにある。一般に、紙等の像保持体は水や水溶液で
湿ると、いわゆる腰が弱くなる。このとき、紙質層に保
持されて画像を構成している疎水性のトナーと紙質層と
の界面に水分が保持され、両者の接着性は非常に弱いも
のとなっている。即ち、セルロース繊維を主成分とした
紙質層は、該繊維の絡み合いで、紙質層の表面は無数の
凹凸状になっており、更に紙質層内部も無数の微小空隙
が存在している。このような状態の紙質層上に疎水性の
画像が担持された場合、セルロース繊維の絡み合いによ
る凹凸や微小空隙よりもPPC複写プロセスで定着され
たトナー画像の方が大きいため、セルロース繊維と該ト
ナー画像との界面部には多数の空間が存在することにな
る。
【0038】このような疎水性の画像を担持した像保持
体に、上記少なくとも水を含む液体(以下、不安定化液
という)を塗布、浸漬、吹き付け等により付与すると、
該不安定化液は、セルロース繊維及びその空隙、空間部
を毛細管現象で浸透し、トナー画像とセルロース繊維と
の界面部にまで、不安定化液が浸透する。この結果、ト
ナー画像とセルロース繊維との接着力を低下させる作
用、及び、セルロース繊維が不安定化液を吸収すると、
いわゆる膨潤現象によりセルロース繊維は変形してトナ
ー画像との接触部分の空間が増大して、セルロース繊維
とトナー画像との接触面積が減少し、接着力が低下する
作用などにより、セルロース繊維とトナー画像との接着
性は非常に弱いものとなる。このように、トナー画像と
セルロース繊維との間の付着状態が不安定状態になる。
【0039】それ故、トナー画像を形成した像保持体の
セルロース繊維を含む紙質層に、上記不安定化液を付与
して含浸させた状態、特に界面活性剤によって該不安定
化液を十分に含浸させた状態を経て、乾燥させた後、更
に加熱することない適当な剥離手段を採用することによ
り、画像は簡単に、紙質層を傷めることなく除去できる
ことになる。
【0040】本再生方法で剥離されて除去されるトナー
の成分樹脂としては、ポリスチレン、アクリル樹脂、メ
タクリル樹脂、スチレン−ブチルアクリル共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、ポリエステル、エポキシ
樹脂などが挙げられる。
【0041】また、本再生方法において、トナーよりな
る像保持体を水等の不安定化液で充分に短時間で湿めら
すためには、不安定化液と像保持体とのぬれ性が重要と
なる。また、像保持体よりトナー画像を除去するために
は、トナーと像保持体との界面部にも毛細管現象などに
よって充分に不安定化液が浸透する必要がある。この毛
細管現象を促進させ、トナーよりなる疎水性画像を保持
した像保持体に上記不安定化液を速やかに浸透させる作
用を有するものとして、界面活性剤がある。この界面活
性剤は、一般に、親油基と親水基との組合せによりその
分子が構成され、表1に親油基、表2に親水基の例を示
す。しかしながら、界面活性剤の親油基及び親水基は、
これらのものに限定されるものではない。界面活性剤は
非常に多くの種類が開示されているが、一般には脂肪酸
誘導体、硝酸エステル、スルホン酸型、リン酸エステル
型などの陰イオン(アニオン)界面活性剤、四級アンモ
ニウム塩、複素環アミン、アミン誘導体などの陽イオン
(カチオン)界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界
面活性剤などが挙げられ、これらの代表的な界面活性剤
を表3〜表7に示すが、本再生方法で使用される界面活
性剤は、これらに限定されるものではない。
【0042】また、本再生方法においては、上記不安定
化液としての水溶液の界面活性剤の濃度、及び像保持体
の中の界面活性剤の濃度は、好ましくは0.01%〜2
0%、さらに好ましくは0.01%〜5%である。界面
活性剤の濃度があまり高すぎると、像保持体に導電性を
与えるので、再度画像を形成する際に好ましくない。 (以下、余白)
【0043】
【表1】 (以下、余白)
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】
【表6】非イオン界面活性剤 1).エ−テル型 アルキル及びアルキルアリルポリオキシエチレンエーテ
ル アルキルアリルホルムアルデヒド縮合ポリオキシエチレ
ンエーテル ポリオキシプロピレンを親油基とするブロックポリマー ポリオキシエチレンポリオキシプロピルアルキルエーテ
ル 2).エーテルエステル型 グリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテル ソルビタンエステルのポリオキシエチレンエーテル ソルビトールエステルのポリオキシエチレンエーテル 3).エステル型 ポリエチレングリコール脂肪酸エステル グリセリンエステル ポリグリセリンエステル ソルビタンエステル プロピレングリコールエステル ショ糖エステル 4).含窒素型 脂肪酸アルカノールアミド ポリオキシエチレン脂肪酸アミド ポリオキシエチレンアルキルアミン アミンオキシド
【0049】
【表7】フッ素系界面活性剤 種類:フッ素系界面活性剤も通常の界面活性剤と同様、
次の4種がある。 アニオンタイプ、ノニオンタイプ、カチオンタイ
プ、両性タイプ
【0050】また、本再生方法で採用する剥離方法とし
ては、例えば、加熱を伴わない加圧接触時に、トナー画
像と接着する性質のある剥離部材とトナー画像とを接触
させ、トナー画像を該剥離体に転写させることにより、
トナー画像を像保持体から剥離することができる。上記
剥離部材としては、少なくとも表面部にノリ状の粘着性
のある高分子材料を有するものが好ましい。
【0051】上記ノリ状の粘着性のある高分子材料とし
ては、にかわ、ゼラチン、アルブミン、カゼインなどの
タンパク質系接着剤、でんぷん系、セルロース系、複合
多糖類(アラビアゴム、トラガントゴムなど)などの炭
水化物系接着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、ア
クリル系、エチレン共重合物、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリウレタンなどの熱可塑性接着剤、ポリクロロプ
レン系、ニトリルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然
ゴム系などのゴム系接着剤、ゴム系、アクリル系などの
感圧接着剤、等の接着剤の成分樹脂が挙げられる。但
し、樹脂の種類は、トナー画像に対して接着性を有する
ものであればよく、また、水溶性のもの、あるいは非水
溶性のものであってもよい。
【0052】上記接着剤の成分樹脂は、他の支持体、例
えば、ローラ、シート、ベルト、あるいはテープなどの
表面に担持させて用いることができる。このような剥離
部材の例としては、セロハンテープ、クラフト紙粘着テ
ープ、ポリ塩化ビニルテープ、アセテートテープ、フィ
ラメント補強テープ等の支持体上にゴム系、アクリル系
などの感圧接着剤層を形成した接着テープ、等が挙げら
れる。
【0053】なお、上記剥離方法としては、加熱を伴わ
ずに静電気力で、乾燥した像保持体の画像が形成されて
いる紙質層の表面から、像形成物質を離脱させて剥離し
ても良い。例えば、像保持体上の像形成物質の帯電極性
と反対の極性に帯電させたシート、ローラ、ベルトなど
の剥離部材を、像形成物質に直接接触させたり、間隙を
おいて対向させたりすることにより、像保持体から像形
成物質を離脱させて剥離することができる。また、加熱
を伴わずに気流で、乾燥した像保持体の画像が形成され
ている紙質層の表面から、像形成物質を離脱させること
によって剥離しても良い。例えば、像保持体の像形成物
質が付着している方向から、空気を吸引したり、像保持
体の像形成物質が付着していない面から、像保持体の中
を通して空気を吹き出す等により、像保持体から像形成
物質を離脱させて剥離することができる。これらの剥離
の際に、像保持体に微振動を与えると、より効果的に剥
離することができる。
【0054】以上、本実施例の像保持体の再生方法によ
れば、例えば複写コピーあるいはプリントアウトした画
像を形成している少なくともその一部が紙質層からなる
像保持体を簡単に、しかも紙質層を損傷することなくト
ナーを除去して、再生することができるので、一度使用
した像保持体を捨てることなく繰り返して使用でき、紙
等の像保持体の消費量を減少させることができる。
【0055】また、画像を形成している像保持体が、少
なくとも表面部が繊維を主成分とした紙質層で構成さ
れ、かつ該紙質層の表面に像形成物質からなる画像を形
成することのできる像保持体に、界面活性剤を含む水溶
液を保持させた後乾燥したものに画像を形成したもので
あれば、更に良好にトナー画像を剥離して除去できる。
【0056】特に、トナー剥離時にトナーを加熱する必
要がなくなるので、従来のトナー加熱を伴う像保持体の
再生方法に比べて、省エネルギー化を図ることができる
ようになる。
【0057】以下、本再生方法の具体例について説明す
る。 〔具体例1〕通常のPPC複写機(リコー製 IMAG
IO 320 FP1)にて画像を形成させた複写用紙
を水に浸漬させた後、60°C以下の加熱温度で乾燥さ
せた。そして、この乾燥状態にある複写用紙の複写画像
面に、市販の粘着ローラ(絨毯などのゴミを除去する繰
り返し利用可能な粘着ローラ)を圧接触させた。そし
て、圧接触させた粘着ローラから複写用紙が離れると
き、複写用紙上に形成されていたトナー画像は、きれい
に粘着ローラに転写する。この粘着ローラとの圧接触位
置を通過した複写用紙は、トナー画像のない無地の紙シ
ートとなって再生され、複写などに再利用できる。
【0058】この一度複写した複写用紙からトナー画像
を剥離して再生した紙シートを、上記複写機で再使用す
ると、きれいな画像を有する複写用紙を得ることができ
た。この複写用紙の再生、再使用の操作を10回繰り返
したところ、繰り返しを行なわなかった複写用紙と同じ
質の複写画像が得られた。
【0059】〔具体例2〕具体例1における水の代わり
に、0.02%のBT−7界面活性剤(日本ケミカル
製)を含む水溶液を使用した以外は、全て具体例1と同
じ方法で複写に再利用できる再生した複写用紙を製作し
た。この再生した複写用紙を用いて、上記再生、再使用
の操作を10回繰り返したところ、繰り返しを行なわな
かった複写用紙と同じ質の表面性及び複写画像が得られ
た。
【0060】次に、図1を用いて、本実施例に係る像保
持体の再生方法を行なうことができる再生装置の一構成
例について説明する。この再生装置は、転写型の電子写
真複写機によってトナー画像が形成された像保持体とし
ての転写紙から、トナー画像を剥離して取り除く装置例
である。但し、本発明に係る像保持体の再生装置は、図
1の装置に限定されるものではない。
【0061】図1に示す再生装置は、図示しない給紙ユ
ニットから送られてきた転写紙10に上記不安定化液を
付与する不安定化液付与手段としての液供給ユニット2
0、不安定化液が付与された転写紙10を乾燥する乾燥
手段としての乾燥ユニット30、乾燥状態の転写紙10
表面からトナーを剥離する剥離手段としてのトナー剥離
ユニット40などを備えている。
【0062】上記液付与ユニット20は、不安定化液2
1を所定量満たした液容器22、液容器22内の不安定
化液21に下部が浸漬され、矢印方向に回転駆動される
塗布ローラ23、塗布ローラ23との間に転写紙10を
挾持して搬送する搬送ローラ24、などを備えている。
この液付与ユニット20において、トナーTによる画像
が形成されている面(以下、トナー画像面という)を下
面にして送られてきた転写紙10は、塗布ローラ23と
搬送ローラ24との間に挾持されて搬送される。このと
き、塗布ローラ23によって転写紙10のトナー画像面
に不安定化液21が塗布され、次のトナー剥離ユニット
40へと搬送される。なお、この例のように直接転写紙
10を処理液中に通して転写紙10に処理液を付与する
のに代え、塗布ローラで転写紙10の表面に処理液を塗
布したり、噴霧器により転写紙10の表面に霧状にされ
た処理液を付着させたりして、付与するようにしても良
い。
【0063】上記乾燥ユニット30は、内部に加熱手段
としての加熱ランプ31を内蔵し、表面に転写紙10を
保持して搬送する保温ローラ32、三つの支持ローラ3
3に掛け渡された吸湿布からなる搬送ベルト34、等を
備えている。保温ローラ32の表面温度はトナーが溶け
ない温度に調節されている。また、保温ローラ32及び
搬送ベルト34は、それぞれ矢印方向に回転駆動され
る。
【0064】上記トナー剥離ユニット40は、表面に前
述のノリ状の粘着性物質が塗布され、矢印方向に回転駆
動される剥離ローラ41、剥離ローラ41との間に転写
紙10を圧接状態で挾持して搬送するバックアップロー
ラ42、剥離ローラ41表面に付着したトナーTを除去
するクリーニング爪43、除去したトナーTを収容する
トナー受け容器44、剥離ローラ41表面に新たに上記
ノリ状の粘着性物質45を塗布する塗布ローラ46、ノ
リ状の粘着性物質45を収容した粘着性物質容器47、
等を備えている。
【0065】以上の構成において、トナー画像面を下面
にして送られてきた転写紙10は塗布ローラ23で不安
定化液21が塗布され、不安定化液21がトナーTと転
写紙10との間の界面部まで浸透し、トナーTの付着状
態が不安定状態になる。そして、転写紙10は、保温ロ
ーラ32表面に接触した状態で保持され、搬送ベルト3
4で吸液しながら密着搬送させている。これより、トナ
ーTが溶けることなく、転写紙10が乾燥される。そし
て、次のトナー剥離ユニット40では、転写紙10のト
ナー画像面がノリ状の粘着性物質が表面に塗布された剥
離ローラ41に接触し、トナーTが転写紙10から剥離
して剥離ローラ41表面に転写する。剥離ローラ41上
の転写したトナーTは、クリーニング爪43で除去され
て回収される。クリーニングされた剥離ローラ41表面
には、塗布ローラ46で新たな粘着性物質45が塗布さ
れ、次のトナー剥離に備えられる。以後、同じ液付与、
乾燥、トナー剥離工程が繰り返される。
【0066】以上、本実施例の像保持体の再生装置によ
れば、例えば複写コピーあるいはプリントアウトした画
像を形成している転写紙10を簡単に、しかも紙質層を
損傷することなくトナーを除去して、再生することがで
きるので、一度使用した転写紙10を捨てることなく繰
り返して使用でき、転写紙10の消費量を減少させるこ
とができる。
【0067】また、画像を形成している転写紙10が、
少なくとも表面部が繊維を主成分とした紙質層で構成さ
れ、かつ該紙質層の表面に像形成物質からなる画像を形
成することのできる転写紙10に、界面活性剤を含む水
溶液を保持させた後乾燥したものに画像を形成したもの
であれば、更に良好にトナー画像を剥離して除去でき
る。
【0068】特に、上記トナー剥離ユニット40におい
てトナーを加熱する加熱手段を設ける必要がなくなるの
で、従来のトナー加熱を伴う像保持体の再生装置に比べ
て、省エネルギー化を図ることができるようになる。
【0069】なお、上記図1の像保持体の再生装置で
は、トナー剥離ユニット40において、表面にノリ状の
粘着性物質を塗布した剥離ローラ41を用いているが、
これに代え、乾燥した転写紙10上のトナーTが帯電し
ているのを利用して、該トナーTを静電気力で剥離させ
る剥離ローラを用いてもよい。図2は、本変形例に係る
再生装置の概略構成図である。液付与ユニット20及び
乾燥ユニット30の構成及び動作については、上記図1
と略同様であるので、説明を省略する。本例のトナー剥
離ユニット40は、搬送路(不図示)上の転写紙10の
トナー画像面(下面)に対向させたバイアス電圧印加タ
イプの剥離ローラ48、剥離ローラ48のバイアス電源
49、剥離ローラ48表面に付着したトナーを除去する
クリーニングローラ50、転写紙10の上面を押えなが
ら搬送するバックアップローラ42、等を備えている。
剥離ローラ48には、トナーの帯電極性と反対極性のバ
イアス電圧が印加される。
【0070】以上の構成において、トナーTの付着状態
が不安定状態になって乾燥した転写紙10のトナーT
は、加熱されることなく、剥離ローラ48表面に静電気
力で引き寄せられて吸着する。剥離ローラ48上に付着
したトナーTは、クリーニングローラ50で除去されて
回収される。クリーニングされた剥離ローラ48は、次
のトナー剥離に備える。このような剥離工程を採用する
ことにより、上記図1の再生装置と同様な効果が得られ
る。
【0071】なお、上記図2の再生装置において、例え
ばバックアップローラ42の軸体に圧電素子等による超
音波印加手段を設けてもよい。この場合には、トナー剥
離の際に、この転写紙10に微振動を与えられ、転写紙
10からトナーが離脱しやすくなり、より効果的にトナ
ーを剥離することができるようになる。
【0072】また、上記図2のようにバイアス電圧を印
加した剥離ローラ48を用いる代わりに、転写紙10の
トナー画像面に接触状態で回転させて、トナーを摩擦帯
電しながら、静電気力で剥離する摩擦帯電型の剥離ロー
ラを用いても良い。
【0073】また、上記図1の再生装置において、表面
にノリ状の粘着性物質を塗布した剥離ローラ41を用い
る代わりに、トナーを加熱することなく、気流で転写紙
10上のトナーを剥離してもよい。例えば、メッシュ状
の薄板や中空ドラムのメッシュ状の周壁を介して、転写
紙10のトナー画像面から空気を吸引する吸引装置を設
け、空気と共に転写紙10上のトナーを吸引してトナー
画像を剥離する。また、トナーを空気とともに吸引する
代わりに、転写紙10のトナー画像面とは反対側の面か
ら空気を吹き付け、転写紙10の繊維中に空気を通して
トナー画像面から吹き出させて、トナーを転写紙10面
から離脱させて剥離してもよい。また、上記空気の吸引
又は吹き付けの際に、転写紙10に圧電素子等により超
音波を印加し、この超音波によって転写紙10微振動を
与えることが望ましい。これにより、転写紙10表面か
らトナーを離脱させやすくして剥離効率を向上させるこ
とができる。
【0074】また、上記各実施例では、本発明を転写型
の電子写真複写機によって画像が形成された転写紙10
に適用しているが、ファクシミリ、プリンター、印刷機
等紙等の他の画像形成装置で用いる他の記録紙等の像保
持体にも適用できる。また、本発明は、全体が繊維質の
構造をした像保持体に限定されることなく、少なくとも
画像を形成する表面部が繊維質の構造をした像保持体に
適用できる。また、本発明が適用できる像保持体は、例
えば、プラスチック層等のベースシートの表面層が紙等
等の材料層である積層物等であってもよい。また、本発
明は、繊維質の構造をした像保持体に限定されることな
く、像を形成することができる他の像保持体にも適用で
きる。
【0075】また、上記図1及び図2の再生装置の例で
は、液付与、乾燥、及び剥離の各処理工程を同じ装置内
で連続して行なっているが、乾燥した後の転写紙10を
そのまま放置して時間が経過した後、別の剥離装置で一
括して、その乾燥状態にある転写紙10からトナーを剥
離して再生するようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、繊維質の表面に像形成
物質からなる画像が形成されている像保持体に、水ある
いは界面活性剤を含有させた水溶液などの不安定化液を
付与し、該像保持体の表面と該像形成物質との間の界面
部に浸透させて、該像形成物質と該像保持体との間の付
着状態を不安定状態にした後、乾燥する。この乾燥状態
で、更に加熱することなく、該像保持体の画像が形成さ
れている表面から該像形成物質を剥離することにより、
更に画像を形成することができる像保持体として、簡単
に、しかも繊維質を損傷することなく像形成物質を除去
して、再生することができるので、一度使用した像保持
体を捨てることなく繰り返して使用できるという効果が
ある。また、この像保持体の繰り返し再利用により、紙
等の像保持体の消費量を減少させることができるという
効果がある。
【0077】そして、本発明によれば、像形成物質の剥
離時に像形成物質を加熱する必要がなくなるので、従来
の加熱を伴う像保持体の再生方法に比べて、省エネルギ
ー化を図ることができるという効果がある。
【0078】また、本発明によれば、ノリ状の粘着性材
料を表面に有する剥離部材を用いる他に、像保持体の表
面から像形成物質を静電気力や気流で離脱させたりする
ことにより、更に加熱することなく、上記乾燥状態の像
保持体から像形成物質を剥離するとができので、従来の
加熱を伴う像保持体の再生方法に比べて、省エネルギー
化を図ることができるという効果がある。また、像保持
体に超音波などの微振動を与えることにより、像形成物
質が離脱しやすくなるので、剥離性を向上させることが
できるという効果がある。
【0079】また、本発明によれば、画像を形成してい
る像保持体が、繊維質の表面に像形成物質からなる画像
を形成することのできる像保持体に、界面活性剤を含む
水溶液を保持させた後乾燥したものに画像を形成したも
のであれば、再生の際に液の浸透性及び像形成物質の剥
離性が向上するので、更に良好に像形成物質による画像
を剥離して除去できるという効果がある。
【0080】また、本発明によれば、上記不安定化液と
して界面活性剤を含有させた水溶液を用いる場合に、そ
の界面活性剤の濃度を0.01%〜20%にすることに
より、像保持体の表面と像形成物質との間の界面部に液
を十分浸透させることができると共に、像保持体に導電
性を与えることもなくなり、再使用する際の画像形成時
に不具合が生じないという効果がある。
【0081】また、本発明によれば、上記乾燥状態の像
保持体をそのまま放置した後で、別の剥離装置等で一括
して、像形成物質を剥離して該像保持体を再生すること
ができるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る像保持体の再生装置の概略構成
図。
【図2】他の実施例に係る像保持体の再生装置の概略構
成図。
【符号の説明】
10 転写紙 20 液供給ユニット 21 不安定化液 22 液容器 23 塗布ローラ 24 搬送ローラ 30 乾燥ユニット 31 加熱ランプ 32 保温ローラ 33 支持ローラ 34 搬送ベルト 40 トナー剥離ユニット 41,48 剥離ローラ 42 バックアップローラ 43 クリーニング爪 44 トナー受け容器 45 ノリ状の粘着性物質 46 塗布ローラ 47 粘着性物質容器 49 バイアス電源 50 クリーニングローラ T トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 徹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 菅原 智明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 真貝 勝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平4−300395(JP,A) 特開 平4−91298(JP,A) 特開 昭62−32196(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維質の表面に像形成物質からなる画像が
    形成されている像保持体に、該像形成物質と該像保持体
    との間の付着状態を不安定状態にする不安定化液を付与
    する不安定化液付与工程と、該像形成物質の剥離に先立って、該像形成物質と該像保
    持体との間の付着状態が不安定状態になっている該 像保
    持体を、該像形成物質が溶けないような温度で加熱して
    乾燥する乾燥工程と、該乾燥工程で 乾燥された該像保持体の画像を形成した表
    面から、該像形成物質を剥離する剥離工程とを有するこ
    とを特徴とする像保持体の再生方法。
  2. 【請求項2】上記不安定化液が水であることを特徴とす
    る請求項1の像保持体の再生方法。
  3. 【請求項3】上記不安定化液が界面活性剤を含有させた
    水溶液であることを特徴とする請求項1の像保持体の再
    生方法。
  4. 【請求項4】上記界面活性剤の濃度が0.01%〜20
    %であることを特徴とする請求項3の像保持体の再生方
    法。
  5. 【請求項5】上記剥離工程において、上記乾燥した像保
    持体の画像が形成されている表面から、上記像形成物質
    を静電気力で離脱させることによって剥離することを特
    徴とする請求項1の像保持体の再生方法。
  6. 【請求項6】上記剥離工程において、上記像保持体に微
    振動を与えることを特徴とする請求項1又は請求項5の
    像保持体の再生方法。
  7. 【請求項7】上記剥離工程において、上記乾燥した像保
    持体の画像が形成されている表面から、上記像形成物質
    を気流で離脱させることによって剥離することを特徴と
    する請求項1の像保持体の再生方法。
  8. 【請求項8】上記剥離工程において、上記像保持体に微
    振動を与えることを特徴とする請求項1又は請求項7の
    像保持体の再生方法。
  9. 【請求項9】像形成物質からなる画像を形成する前の像
    保持体が、繊維質の表面に該画像を形成することができ
    る像保持体に、界面活性剤を含有させた水溶液を付与し
    た後、乾燥したものであることを特徴とする請求項1
    2、3、4、5、6、7又は8の像保持体の再生方法。
  10. 【請求項10】繊維質の表面に像形成物質からなる画像
    が形成されている像保持体に、該像形成物質と該像保持
    体の表面との間の付着状態を不安定状態にする不安定化
    液を付与する不安定化液付与手段と、 該像形成物質の剥離に先立って、該像形成物質と該像保
    持体との間の付着状態が不安定状態になっている該像保
    持体を、該像形成物質が溶けないような温度で加熱して
    乾燥する乾燥手段と、 該乾燥手段で乾燥された該像保持体の画像を形成した表
    面から、該像形成物質を剥離する剥離手段とを備えたこ
    とを特徴とする像保持体の再生装置。
  11. 【請求項11】上記不安定化液として、水、又は界面活
    性剤を含有させた水溶液を用いたことを特徴とする請求
    項10の像保持体の再生装置。
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