JP3483945B2 - 画像支持体および画像保持支持体の再生方法 - Google Patents

画像支持体および画像保持支持体の再生方法

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JP3483945B2 JP19220494A JP19220494A JP3483945B2 JP 3483945 B2 JP3483945 B2 JP 3483945B2 JP 19220494 A JP19220494 A JP 19220494A JP 19220494 A JP19220494 A JP 19220494A JP 3483945 B2 JP3483945 B2 JP 3483945B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、紙層に熱溶融性インキよりなる
画像を形成した画像保持支持体からの再生画像支持体、
特に再生、再利用が可能な画像支持用紙およびその再生
方法に関する。
【0002】
【従来技術】
(1)最近のOA化により、プリンター用紙や複写用紙
が大量に使用されるようになってきた。そのために、森
林の伐採による地球環境の悪化の問題まで引き起こすよ
うになってしまった。従来、この問題に対しては、一度
使用した用紙上のインキ等をとり、漬して再びすいて、
古紙といわれる紙に再生するしか方法がなかった。しか
し、最近、一度使用した紙の上の文字画像をクリーニン
グにより取り去り、複写あるいはプリンティングに再利
用することができる紙が開発された。例えば、このよう
な紙として、特開平4−67043号公報に記載されて
いるように、シート状支持体の表面、特に片面のみに離
型処理してなり、かつ、該離型処理した支持体に印を付
け、普通紙と区別したものがあげられる。しかしなが
ら、このような複写用紙は、 表面に離型処理を施した特別な用紙となり、現在、
大量に使用されている一般的な複写用紙、プリンティン
グ紙とはならず、適用には難点が有る。 従って、一般的な複写用紙と混合してコピーするに
は困難性が伴う。 更に、資源再利用という観点からは、両面コピー、
即ち、一枚の複写用紙の表・裏両面コピーが重要であ
り、今後、主流となるものと考えられる。このような状
況下では、片面に離型剤を塗布した再生紙の利用には難
点が伴う。 離型剤上の画像となり、当然定着性が悪く使用に難
点が伴う。 (2)特開平1−101576号、特開平1−1015
77号:画像形成支持体上の画像形成トナー樹脂を溶解
させる有機溶剤に、画像を形成した支持体を浸漬し、超
音波処理することにより画像形成した支持体から画像を
除去するというものである。しかしながら、これらの方
法では、有機溶剤を使用することにより、公害、発火性
および毒性等の問題があり、一般のオフィス、家庭など
での使用に難点がある。 (3)特開平1−297294号 画像形成支持体として、プラスチック、金属、液浸透性
の悪い紙あるいはセラミック等で形成されたものを使用
し、該支持体上に形成された画像を熱溶融性剥離体を介
在させて加熱し、画像を支持体から剥ぎとるクリーニン
グ方法が記載されているが、表面に離型処理を施した特
別な用紙(イレーザブルペーパー)を用いなければなら
ず、現在、大量に使用されている一般的な複写用紙、プ
リンティング紙などに適用できない難点がある。
【0003】
【目的】本発明の目的は、特別な用紙(イレーザブルペ
ーパー)のコピー画像、プリンティング画像のクリーニ
ングだけでなく、現在市場で利用されている普通のPP
C複写画像、PPCプリンティング画像のクリーニング
による複写あるいはプリンティング用紙の再生を行い、
複写あるいはプリンティングに再利用することができる
再生紙および再生可能な複写およびプリンティング用紙
を提供することにある。
【0004】
【構成】本発明の第1は、少なくとも一部がセルロース
繊維を含む紙層で構成されている画像支持体の紙層に、
界面活性剤を含む水溶液(1)、水溶性ポリマーを含む
水溶液(2)および界面活性剤と水溶性ポリマーを含む
水溶液(3)よりなる群から選ばれた少なくとも1種の
水溶液に熱溶融性インキの着色成分の漂白剤(4)を含
有させた水溶液(5)を保持させた後乾燥したものであ
ることを特徴とする画像支持体に関する。本発明の第2
は、少なくとも一部がセルロース繊維を含む紙層で構成
されている画像支持体の紙層に、着色成分を含む熱溶融
性インキにより画像が形成されている画像支持体を、前
記水溶液(5)および前記漂白剤(4)の水溶液(6)
よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水溶液で処理
し、該水溶液を前記紙層部分に保持させた後、少なくと
も該紙層部分と画像剥離手段とを加熱接着または加圧接
着することにより、画像保持支持体の紙層から画像を剥
離することを特徴とする画像保持支持体の再生方法に関
する。本発明の第3は、前記第一の画像支持体の紙層
に、着色成分を含む熱溶融性インキにより画像が形成さ
れている画像保持支持体を、水、または前記水溶液
(1)、(2)、(3)、(5)および水溶液(6)よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種の水溶液で処理
し、水または前記水溶液を前記紙層部分に保持させた
後、少なくとも該紙層部分と画像剥離手段とを加熱接着
または加圧接着することにより、画像保持支持体の紙層
から画像を剥離することを特徴とする画像保持支持体の
再生方法に関する。本出願人は、少なくても一部が紙層
で構成されている画像支持体の紙層に、着色成分を含む
熱溶融性インキにより画像が形成されている画像保持支
持体(例えば、現在市場で利用されているPPC複写画
像、PPCプリンティング画像を有する複写紙)を、界
面活性剤を含む水溶液(1)、水溶性ポリマーを含む水
溶液(2)および界面活性剤と水溶性ポリマーを含む水
溶液(3)よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水
溶液で処理し、該水溶液を前記紙層部分に保持させた
後、少なくとも該紙層部分と画像剥離手段とを加熱圧着
または加圧接着することにより、画像保持支持体の紙層
から画像を剥離するこ方法をすでに提案しており、この
方法で再生した画像支持体は、再度複写またはプリンテ
イングすることのできる高品質のものである。ただ、複
写画像を形成する熱溶融性インキ(トナー)には、水溶
性染料等の着色成分を含有させる場合があり、このよう
な場合、前記の画像の剥離工程中において、前記の着色
成分が画像支持体の方ににじみ出てきて、該支持体を染
着し、薄い染着像を形成し、これが薄く残像として残る
場合があり、再生した画像支持体の商品価値を低下させ
るという問題がある。本発明は、前記の問題を解決する
ため、熱溶融樹脂の着色成分を分解させることができる
剤、例えば、漂白剤を水または前記水溶液(1)、
(2)あるいは(3)に含有させることにより、前記の
ような画像剥離に伴う着色成分のにじみ出の問題を解消
することができた。また、前記画像保持支持体の再生方
法において、画像支持体として画像を形成させる前に、
前記水溶液(1)、(2)あるいは(3)を保持させた
ものを用いると、画像の剥離をさらに容易に行なうこと
ができるが、前記漂白剤は、これら画像形成前の画像支
持体の処理に使用する水溶液に配合することもできる。
本発明の画像支持体としては、主に複写あるいはプリン
ティング用紙があげられるが、該画像支持体の構成は全
て紙層で構成されている必要はなく、少なくとも一部が
熱溶融性インキによる画像が保持されるセルロース繊維
を含む紙層で構成されているものであれば良い。例えば
セルロース繊維を含む紙層とプラスチック層の積層物の
ようなものであってもよい。一般に、セルロース繊維を
含む紙層は水で湿ると、いわゆる腰が弱くなる。このと
き、紙層に保持されている疎水性の熱溶融性インキと紙
層との接着性は非常に弱いものとなっている。それ故、
画像を形成した画像支持体のセルロース繊維を含む紙層
に水を含ませ、特に界面活性剤によって水を十分に含ま
せた状態で、適当な剥離手段を採用することにより、画
像は簡単に紙層を傷めることなく除去できることにな
る。さらには、水溶性ポリマ−を水あるいは界面活性剤
を含有する水溶液に含有させると、水溶性ポリマーは、
画像剥離体を形成することができるので、画像剥離をよ
り効果的に行うことができる。
【0005】本発明において除去される熱溶融性インキ
のトナー成分樹脂としては、ポリスチレン、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブチルアクリル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステル、エ
ポキシ樹脂などが挙げられる。熱溶融性インキよりなる
画像保持紙を水で充分に短時間で湿めらすためには、水
と画像保持紙とのぬれ性が重要となる。また、画像保持
紙より画像を除去するためには、熱溶融性インキと紙と
の境界にも充分に水が浸透する必要がある。これらの水
を浸透させる作用として界面活性剤がある。脂肪酸誘導
体、硫酸エステル、スルホン酸型、リン酸エステル型な
どのアニオン界面活性剤、四級アンモニウム塩、エステ
ル結合アミンおよびエーテル結合を有する第四級アンモ
ニウム塩、複素環アミン、アミン誘導体などのカチオン
界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤など
が挙げられる。本発明において使用する漂白剤として
は、代表的には下記の表1に示すポリマーが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【表1】 画像保持体から熱溶融性インキを容易に剥離し易くため
に使用するために使用する水溶性ポリマ−としては、代
表的には下記の表1に示すポリマ−が挙げられるが、こ
れらポリマ−に限定されるものではない。
【0006】
【表2】 なお、本発明で使用する前記界面活性剤や水溶性ポリマ
ーおよび漂白剤は製紙工業では紙の添加剤などに使用さ
れているものであり、従って、これらを使用したとして
も紙の表面を傷めることはなく、むしろ紙の表面を改良
する作用がある。但し、前記界面活性剤、水溶性ポリマ
ーあるいは漂白剤の水溶液の濃度は好ましくは0.1〜
20%、さらに好ましくは0.5〜10%、より一層好
ましくは0.5〜5%である。水溶液の濃度があまり高
すぎると、再生した紙が硬くなったり、空気中の水分を
吸って粘着性を帯びたりする。
【0007】本発明において採用する剥離手段として
は、加熱又は加圧接触時、画像と接着する性質のある画
像剥離体と画像を接触させ、画像を剥離体に転写させる
ことにより、画像を保持体から剥離する手段を言う。そ
して、画像剥離体を構成する材料としては、高分子材
料、特に画像を構成する物質と似ているSP値を有する
有機高分子材料、表面活性エネルギーの高い金属材料、
その蒸着材料、セラミック材料等の無機材料等が好まし
い。前記、熱溶融性インキ剥離体を形成する高分子材料
としては、前記のような水溶性ポリマ−および熱溶融性
インキのトナー成分樹脂あるいは下記のような接着剤の
成分樹脂が挙げられる。但し、樹脂の種類は、画像に対
して接着性を有するものであればよく、また、水溶性の
ものあるいは非水溶性のものであってもよい。 接着剤の成分樹脂 にかわ、ゼラチン、アルブミン、カゼインなどのタンパ
ク質系樹脂、でんぷん系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴムなど)などの炭水化物
系樹脂、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル
系、エチレン共重合物、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リウレタンなどの熱可塑性樹脂、ポリクロロプレン系、
ニトリルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系な
どのゴム系樹脂。
【0008】前記の熱溶融性インキ剥離体を形成する樹
脂は、他の支持体、例えばロ−ラ、シ−ト、ベルトある
いはテ−プ等の表面に担持させて用いることができる。
このような熱溶融性インキの剥離手段の例としては、セ
ロハンテ−プ、クラフト紙テ−プ、ポリ塩化ビニールテ
−プ、アセテ−トテ−プ、フィラメントテ−プの支持体
上にゴム系、アクリル系などの感圧接着剤層を設けた接
着テ−プ等が挙げられる。前記支持体は、その表面がポ
ーラスな、あるいは凹凸を有する材料で形成されるか、
あるいは該支持体表面を凹凸加工したものが好ましい。
また、前記樹脂自体でロ−ラ、シ−ト、ベルトあるいは
テ−プ等の形状を有する剥離手段を形成して用いること
もできる。
【0009】
【実施例】
実施例1 A4版のPPC未使用複写紙を1%の水溶性ポリマーの
デンプン及び1%の酸素系漂白剤カラーブライト(ライ
オン社製、商品名)を含む水溶液に浸漬後、適当な方法
で乾燥させ、繰り返し利用可能な複写用紙を製作した。
この乾燥させた複写用紙をPPC複写機(リコー製IM
AGIO320 FP1)にて画像を形成させた後、1
%の水溶性ポリマーのデンプンと1%の酸素系漂白剤カ
ラーブライト(ライオン社製、商品名)を含む水溶液に
浸漬後、複写画像面に加熱したゴムローラーの圧接触
後、複写用紙を剥ぎ取ると、紙面上に形成されていた画
像はきれいに紙面からゴムローラーに転写した。ゴムロ
ーラー通過後の紙は、画像の無い無地の紙シートとなっ
た。更に、その画像の紙面からの剥れ方は、画像の剥離
の際に殆ど繊維の除去を伴わないため、表面性が複写す
る以前の未使用複写紙と同じであった。そして、トナー
に含まれている少量の染料のにじみ出しによる薄い染着
像も完全に無くすことができた。この一度複写した複写
用紙から画像を除去、乾燥させた紙シートを前記複写機
にて再使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を
得ることができた。この操作を10回繰り返したが、繰
り返しを行わなかった複写用紙と同じ質の複写画像が得
られた。
【0010】実施例2 A4版のPPC未使用複写紙を2%の水溶性ポリマーの
CMC(カルボキシメチルセルロース)及び1.5%の
塩素系漂白剤ハイター(花王社製、商品名)を含む水溶
液に浸漬後、適当な方法で乾燥させ、繰り返し利用でき
る複写用紙を製作した。この乾燥させた複写用紙をPP
C複写機(リコー製IMAGIO320 FP1、商品
名)にて画像を形成させた後、1.5%のCMCおよび
1.5%の塩素系漂白剤ハイター(花王社製、商品名)
を含む水溶液に浸漬後、実施例1と同じ方法で画像形成
した複写用紙面から画像を除去して画像のない無地の紙
シートを製作した。この無地の紙シートは、未使用複写
紙と同じ表面性であり、染料にじみ出しによる薄い染着
の起る現象も皆無であった。この一度複写した複写用紙
から画像を除去、乾燥させた紙シートを前記複写機にて
再使用すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得る
ことができた。この操作を10回繰り返したが、繰り返
しを行わなかった複写用紙と同じ質の複写画像が得られ
た。
【0011】実施例3 A4版のPPC未使用複写紙を1%の水溶性デンプン及
び2%のハイドロサルファイトを含む水溶液に浸漬後、
適当な方法で乾燥させ、繰り返し利用できる複写用紙を
製作した。この乾燥させた複写用紙の表及び裏の両面に
PPC複写機(リコー製IMAGIO320 FP1、
商品名)にて画像を形成させた後、1%の水溶性ポリマ
ーのデンプンおよび2%のハイドロサルファイトを含む
水溶液に浸漬後、表及び裏の複写画像面に順次加熱した
ゴムローラーの圧接触後、複写用紙を剥ぎ取ると、紙面
の両面に形成されていた画像はきれいに紙面からゴムロ
ーラーに転写した。ゴムローラー通過後の紙の両面は、
共に画像の無い無地の紙シートとなった。更に、その画
像の紙面の両面からの剥れ方は、画像の剥離の際に殆ど
繊維の除去を伴わないため、表面性が複写する以前の未
使用複写紙の両面と同じであり、染料にじみ出による薄
い染着の起る現象は完全になくなった。この一度複写し
た複写用紙から画像を除去、乾燥させた紙シートを前記
複写機にて再使用すると、きれいな画像を両面に有する
複写画像紙を得ることができた。この操作を10回繰り
返したが、繰り返しを行わなかった複写用紙と両面共に
同じ質の複写画像が得られた。
【0012】実施例4 A4版のPPC未使用複写紙を1%のトナクリン205
界面活性剤(日本乳化剤社製)及び2%の塩素系漂白剤
ハイター(花王社製、商品名)を含む水溶液に浸漬後、
適当な方法で乾燥させ、繰り返し利用できる複写用紙を
製作した。この乾燥させた複写用紙をPPC複写機(リ
コー製IMAGIO320 FP1、商品名)にて画像
を形成させた後、1%の水溶性デンプン、1%の界面活
性剤BT−9(日光ケミカル社、商品名)および2%の
塩素系漂白剤ハイター(花王社製、商品名)を含む水溶
液に浸漬後、複写画像面に加熱したゴムローラーの圧接
触後、複写用紙を剥ぎ取ると、紙面上に形成されていた
画像はきれいに紙面からゴムローラーに転写した。ゴム
ローラー通過後の紙は、画像の無い無地の紙シートとな
った。更に、その画像の紙面からの剥れ方は、画像の剥
離の際に殆ど繊維の除去を伴わないため、表面性が複写
する以前の未使用複写紙と同じであり、時々起る薄い染
料のにじみ出による染着現象は皆無になった。この一度
複写した複写用紙から画像を除去、乾燥させた紙シート
を前記複写機にて再使用すると、きれいな画像を有する
複写画像紙を得ることができた。この操作を10回繰り
返したが、繰り返しを行わなかった複写用紙と同じ質の
複写画像が得られた。
【0013】実施例5 A4版のPPC未使用複写紙を1%の水溶性ポリマーの
デンプン及び1%の酸素系漂白剤カラーブライト(ライ
オン社製、商品名)を含む水溶液に浸漬後、適当な方法
で乾燥させ、繰り返し利用可能な複写用紙を製作した。
この乾燥させた複写用紙をPPC複写機(リコー製IM
AGIO320 FP1)にて画像を形成させた後、1
%の水溶性ポリマーのデンプンを含む水溶液に浸漬後、
複写画像面に加熱したゴムローラーの圧接触後、複写用
紙を剥ぎ取ると、紙面上に形成されていた画像はきれい
に紙面からゴムローラーに転写した。ゴムローラー通過
後の紙は、画像の無い無地の紙シートとなった。更に、
その画像の紙面からの剥れ方は、画像の剥離の際に殆ど
繊維の除去を伴わないため、表面性が複写する以前の未
使用複写紙と同じであった。そして、トナーに含まれて
いる少量の染料のにじみ出しによる薄い染着像も完全に
無くすことができた。この一度複写した複写用紙から画
像を除去、乾燥させた紙シートを前記複写機にて再使用
すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得ることが
できた。この操作を5回繰り返したが、繰り返しを行わ
なかった複写用紙と同じ質の複写画像が得られた。
【0014】実施例6 A4版のPPC未使用複写紙を2%の水溶性ポリマーの
CMC(カルボキシメチルセルロース)及び1.5%の
塩素系漂白剤ハイター(花王社製、商品名)を含む水溶
液に浸漬後、適当な方法で乾燥させ、繰り返し利用でき
る複写用紙を製作した。この乾燥させた複写用紙をPP
C複写機(リコー製IMAGIO320 FP1、商品
名)にて画像を形成させた後、1.5%のCMCを含む
水溶液に浸漬後、実施例1と同じ方法で画像形成した複
写用紙面から画像を除去して画像のない無地の紙シート
を製作した。この無地の紙シートは、未使用複写紙と同
じ表面性であり、染料にじみ出しによる薄い染着の起る
現象も皆無であった。この一度複写した複写用紙から画
像を除去、乾燥させた紙シートを前記複写機にて再使用
すると、きれいな画像を有する複写画像紙を得ることが
できた。この操作を5回繰り返したが、繰り返しを行わ
なかった複写用紙と同じ質の複写画像が得られた。
【0015】実施例7 A4版のPPC未使用複写紙を1%の水溶性デンプン及
び2%のハイドロサルファイトを含む水溶液に浸漬後、
適当な方法で乾燥させ、繰り返し利用できる複写用紙を
製作した。この乾燥させた複写用紙の表及び裏の両面に
PPC複写機(リコー製IMAGIO320 FP1、
商品名)にて画像を形成させた後、1%の水溶性ポリマ
ーのデンプンを含む水溶液に浸漬後、表及び裏の複写画
像面に順次加熱したゴムローラーの圧接触後、複写用紙
を剥ぎ取ると、紙面の両面に形成されていた画像はきれ
いに紙面からゴムローラーに転写した。ゴムローラー通
過後の紙の両面は、共に画像の無い無地の紙シートとな
った。更に、その画像の紙面の両面からの剥れ方は、画
像の剥離の際に殆ど繊維の除去を伴わないため、表面性
が複写する以前の未使用複写紙の両面と同じであり、染
料にじみ出による薄い染着の起る現象は完全になくなっ
た。この一度複写した複写用紙から画像を除去、乾燥さ
せた紙シートを前記複写機にて再使用すると、きれいな
画像を両面に有する複写画像紙を得ることができた。こ
の操作を5回繰り返したが、繰り返しを行わなかった複
写用紙と両面共に同じ質の複写画像が得られた。
【0016】実施例8 A4版のPPC未使用複写紙を1%のトナクリン205
界面活性剤(日本乳化剤社製)及び2%の塩素系漂白剤
ハイター(花王社製、商品名)を含む水溶液に浸漬後、
適当な方法で乾燥させ、繰り返し利用できる複写用紙を
製作した。この乾燥させた複写用紙をPPC複写機(リ
コー製IMAGIO320 FP1、商品名)にて画像
を形成させた後、1%の水溶性デンプン、及び1%の界
面活性剤BT−9(日光ケミカル社、商品名)を含む水
溶液に浸漬後、複写画像面に加熱したゴムローラーの圧
接触後、複写用紙を剥ぎ取ると、紙面上に形成されてい
た画像はきれいに紙面からゴムローラーに転写した。ゴ
ムローラー通過後の紙は、画像の無い無地の紙シートと
なった。更に、その画像の紙面からの剥れ方は、画像の
剥離の際に殆ど繊維の除去を伴わないため、表面性が複
写する以前の未使用複写紙と同じであり、時々起る薄い
染料のにじみ出による染着現象は皆無になった。この一
度複写した複写用紙から画像を除去、乾燥させた紙シー
トを前記複写機にて再使用すると、きれいな画像を有す
る複写画像紙を得ることができた。この操作を5回繰り
返したが、繰り返しを行わなかった複写用紙と同じ質の
複写画像が得られた。
【0017】実施例9 A4版のPPC未使用複写紙を1%の水溶性ポリマーの
デンプンの水溶液に浸漬後、適当な方法で乾燥させ、繰
り返し利用可能な複写用紙を製作した。この乾燥させた
複写用紙をPPC複写機(リコー製IMAGIO320
FP1)にて画像を形成させた後、1%の水溶性ポリ
マーのデンプンと1%の酸素系漂白剤カラーブライト
(ライオン社製、商品名)を含む水溶液に浸漬後、複写
画像面に加熱したゴムローラーの圧接触後、複写用紙を
剥ぎ取ると、紙面上に形成されていた画像はきれいに紙
面からゴムローラーに転写した。ゴムローラー通過後の
紙は、画像の無い無地の紙シートとなった。更に、その
画像の紙面からの剥れ方は、画像の剥離の際に殆ど繊維
の除去を伴わないため、表面性が複写する以前の未使用
複写紙と同じであった。そして、トナーに含まれている
少量の染料のにじみ出しによる薄い染着像も完全に無く
すことができた。この一度複写した複写用紙から画像を
除去、乾燥させた紙シートを前記複写機にて再使用する
と、きれいな画像を有する複写画像紙を得ることができ
た。この操作を10回繰り返したが、繰り返しを行わな
かった複写用紙と同じ質の複写画像が得られた。
【0018】実施例10 A4版のPPC未使用複写紙を2%の水溶性ポリマーの
CMC(カルボキシメチルセルロース)の水溶液に浸漬
後、適当な方法で乾燥させ、繰り返し利用できる複写用
紙を製作した。この乾燥させた複写用紙をPPC複写機
(リコー製IMAGIO320 FP1、商品名)にて
画像を形成させた後、1.5%のCMCおよび1.5%
の塩素系漂白剤ハイター(花王社製、商品名)を含む水
溶液に浸漬後、実施例1と同じ方法で画像形成した複写
用紙面から画像を除去して画像のない無地の紙シートを
製作した。この無地の紙シートは、未使用複写紙と同じ
表面性であり、染料にじみ出しによる薄い染着の起る現
象も皆無であった。この一度複写した複写用紙から画像
を除去、乾燥させた紙シートを前記複写機にて再使用す
ると、きれいな画像を有する複写画像紙を得ることがで
きた。この操作を10回繰り返したが、繰り返しを行わ
なかった複写用紙と同じ質の複写画像が得られた。
【0019】実施例11 A4版のPPC未使用複写紙を1%の水溶性デンプンの
水溶液に浸漬後、適当な方法で乾燥させ、繰り返し利用
できる複写用紙を製作した。この乾燥させた複写用紙の
表及び裏の両面にPPC複写機(リコー製IMAGIO
320 FP1、商品名)にて画像を形成させた後、1
%の水溶性ポリマーのデンプンおよび2%のハイドロサ
ルファイトを含む水溶液に浸漬後、表及び裏の複写画像
面に順次加熱したゴムローラーの圧接触後、複写用紙を
剥ぎ取ると、紙面の両面に形成されていた画像はきれい
に紙面からゴムローラーに転写した。ゴムローラー通過
後の紙の両面は、共に画像の無い無地の紙シートとなっ
た。更に、その画像の紙面の両面からの剥れ方は、画像
の剥離の際に殆ど繊維の除去を伴わないため、表面性が
複写する以前の未使用複写紙の両面と同じであり、染料
にじみ出による薄い染着の起る現象は完全になくなっ
た。この一度複写した複写用紙から画像を除去、乾燥さ
せた紙シートを前記複写機にて再使用すると、きれいな
画像を両面に有する複写画像紙を得ることができた。こ
の操作を10回繰り返したが、繰り返しを行わなかった
複写用紙と両面共に同じ質の複写画像が得られた。
【0020】実施例12 A4版のPPC未使用複写紙を1%のトナクリン205
界面活性剤(日本乳化剤社製)の水溶液に浸漬後、適当
な方法で乾燥させ、繰り返し利用できる複写用紙を製作
した。この乾燥させた複写用紙をPPC複写機(リコー
製IMAGIO320 FP1、商品名)にて画像を形
成させた後、1%の水溶性デンプン、1%の界面活性剤
BT−9(日光ケミカル社、商品名)および2%の塩素
系漂白剤ハイター(花王社製、商品名)を含む水溶液に
浸漬後、複写画像面に加熱したゴムローラーの圧接触
後、複写用紙を剥ぎ取ると、紙面上に形成されていた画
像はきれいに紙面からゴムローラーに転写した。ゴムロ
ーラー通過後の紙は、画像の無い無地の紙シートとなっ
た。更に、その画像の紙面からの剥れ方は、画像の剥離
の際に殆ど繊維の除去を伴わないため、表面性が複写す
る以前の未使用複写紙と同じであり、時々起る薄い染料
のにじみ出による染着現象は皆無になった。この一度複
写した複写用紙から画像を除去、乾燥させた紙シートを
前記複写機にて再使用すると、きれいな画像を有する複
写画像紙を得ることができた。この操作を10回繰り返
したが、繰り返しを行わなかった複写用紙と同じ質の複
写画像が得られた。
【0021】実施例13 実施例12において、1%の水溶性デンプンを含む水溶
液の代りに、2%のCMCと2%の過酸化ナトリウム水
溶液を使用した以外は、全く実施例12と同じに行っ
た。その結果、薄い染料のにじみ出による染着現象は皆
無であり、また、再生操作を10回繰り返し行った複写
用紙の表面性及び画像の質は、繰り返しを行わなかった
複写用紙と同じであった。
【0022】比較例1 未使用状態で予め再生処理を施さなかったPPC複写用
紙をPPC複写機(リコー製IMAGIO320 FP
1、商品名)にて画像を形成させた後、水に浸漬させた
後、複写画像面に加熱したゴムローラーを圧接触させ
た。つぎに、圧接触させたゴムローラーから複写用紙を
剥ぎ取ると、紙面上に形成されていた画像はきれいに紙
面からゴムローラーに転写し、ゴムローラー通過後の複
写紙は、画像の無い無地の紙シートとなり、この紙シー
トを乾燥させて複写に再利用できる再生紙を製作した。
この一度複写した複写用紙から画像を除去、乾燥させた
紙シートを前記複写機にて再使用すると、きれいな画像
を有する複写画像紙を得ることができた。この操作を1
0回繰り返したが、繰り返しを行わなかった複写用紙と
同じ質の複写画像が得られたが、薄い染料のにじみによ
る染着現象が発生した。
【0023】実施例14 比較例1において、水の代りに1%の界面活性剤BT−
12(日光ケミカル社製、商品名)と2%の漂白剤ハイ
ター(花王社製、商品名)を含む水溶液を使用する以外
は、比較例1と全く同じ方法で複写に再利用できる再生
紙を製作した。この再生紙を用いて、実施例9〜13と
同じ方法で繰り返し複写、画像除去、乾燥操作を10回
行ったが、繰り返しを行わなかった複写用紙と同じ質の
紙の表面性及び複写画像が得られた。また、時々起る染
料のにじみ出による薄い染着現象は皆無になった。
【0024】実施例15 比較例1において、水の代りに2%の水溶性デンプンと
0.5%のBT−12(日光ケミカル社製界面活性剤、
商品名)と2%の漂白剤カラーブライト(ライオン社
製、商品名)を含む水溶液を使用した以外は、全く比較
例1と同じ方法で複写に再利用できる再生紙を製作し
た。また、時々起る染料のにじみ出による薄い染着現象
は皆無になった。この再生紙を用いて、実施例9〜13
と同じ方法で繰り返し複写、画像除去、乾燥操作を10
回行ったが、繰り返しを行わなかった複写用紙と同じ質
の紙の表面性及び複写画像が得られた。
【0025】実施例16 比較例1において、水の代りに2%のCMCと1%のB
T−9(日光ケミカル社製界面活性剤、商品名)と2%
の漂白剤ハイター(花王社製、商品名)を含む水溶液を
使用した以外は、全く比較例1と同じ方法で複写に再利
用できる再生紙を製作した。この再生紙を用いて、実施
例9〜13と同じ方法で繰り返し複写、画像除去、乾燥
操作を10回行ったが、繰り返しを行わなかった複写用
紙と同じ質の紙の表面性及び複写画像が得られた。ま
た、時々起る染料のにじみ出による薄い染着現象は皆無
になった。
【0026】実施例17 比較例1において、水の代りに1.5%のトナクリン2
05界面活性剤(日本乳化剤製、商品名)と3%の水溶
性ポリマーのデンプンと2%の漂白剤(過酸化ナトリウ
ム)を含む水溶液を使用した以外は、全く比較例1と同
じ方法で複写に再利用できる再生紙を製作した。この再
生紙を用いて実施例9〜13と同じ方法で繰り返し複
写、画像除去、乾燥操作を10回行ったが、繰り返しを
行わなかった複写用紙と同じ質の紙の表面性及び複写画
像が得られた。
【0027】実施例18 比較例1において、水の代りに1.5%のトナクリン2
05界面活性剤(日本乳化剤製、商品名)と2%の水溶
性ポリマーのCMCと1%の次亜塩素酸カリウムを含む
水溶液を使用した以外は、全く比較例1と同じ方法で複
写に再利用できる再生紙を製作した。この再生紙を用い
て実施例9〜13と同じ方法で繰り返し複写、画像除
去、乾燥操作を10回行ったが、繰り返しを行わなかっ
た複写用紙と同じ質の紙の表面性及び複写画像が得られ
た。また、時々起る染料のにじみ出による薄い染着現象
は皆無になった。
【0028】実施例19 通常のPPC複写機(リコー製 IMAGIO 320
FP1、商品名)にて画像を形成させた複写画像紙を1
%のトナクリン205界面活性剤(日本乳化剤製、商品
名)と5%のハイドロサルフアイトを含む水溶液に浸漬
させた後、複写画像面にセロハンテープの接着面を圧接
触したのち複写画像紙を剥ぎ取ると、複写画像紙面上に
形成されていた画像はきれいに紙面からセロハンテープ
の接着剤面に転写し、紙は、画像のない無地のシートと
なった。この無地になった紙シートを乾燥させシートと
した紙を、再び前記のPPC複写機に再使用したとこ
ろ、きれいな複写画像を得ることができた。以上の操作
を10回繰り返したが、繰り返しを行わなかった複写紙
(新しい複写紙)と同じ質の複写画像を得た。また、時
々起る染料のにじみ出による薄い染着現象は皆無になっ
た。
【0029】実施例20 通常のPPC複写機(リコー製 IMAGIO 320
FP1、商品名)にて画像を形成させた複写画像紙を
1.5%のトナクリン205界面活性剤(日本乳化剤社
製、商品名)と3%の水溶性ポリマーのCMC(カルボ
キシメチルセルロース)と2%のペルオクソホウ酸ナト
リウムを含む水溶液に浸漬したのち、複写画像面に加熱
したゴムローラーを圧接触させた。次に、圧接触させた
ゴムローラーから複写画像紙を剥ぎ取ると、紙面上に形
成されていた画像はきれいに紙面からゴムローラーに転
写した。ゴムローラー通過後の複写紙は、画像のない無
地の紙シートとなった。この無地になった紙シートを乾
燥させシートとした紙を、再び前記のPPC複写機に再
使用したところ、きれいな複写画像を得ることができ
た。以上の操作を10回繰り返したが、繰り返しを行わ
なかった複写紙(新しい複写紙)と同じ質の複写画像を
得た。また、時々起る染料のにじみ出による染着現象は
皆無になった。
【0030】実施例21 通常のPPC複写機(リコー製 IMAGIO 320
FP1、商品名)にて画像を形成させた複写画像紙を
1.5%のトナクリン205界面活性剤(日本乳化剤社
製、商品名)と3%の水溶性ポリマーのCMC(カルボ
キシメチルセルロース)と5%の漂白剤カーブライト
(ライオン社製、商品名)を含む水溶液に浸漬したの
ち、複写画像面にガムテープの接着面を圧接触したのち
複写画像紙を剥ぎ取ると、紙面上に形成されていた画像
はきれいに紙面からガムテープに転写し、複写紙は、画
像のない無地の紙シートとなった。この無地になった紙
シートを乾燥させシートとした紙を、再び前記のPPC
複写機に再使用したところ、きれいな複写画像を得るこ
とができた。以上の操作を10回繰り返したが、繰り返
しを行わなかった複写紙(新しい複写紙)と同じ質の複
写画像を得た。また、時々起る染料のにじみ出による染
着現象は皆無になった。
【0031】実施例22 通常のPPC複写機(リコー製 IMAGIO 320
FP1、商品名)にて画像を形成させた複写画像紙を
1.5%のトナクリン205界面活性剤(日本乳化剤社
製、商品名)と3%の水溶性ポリマーのCMC(カルボ
キシメチルセルロース)と2%のサラシ粉を含む水溶液
に浸漬したのち、複写画像面に熱溶融性インキのトナー
成分樹脂(ポリスチレン:ポリ−n−ブチルアクリレー
ト:ポリ−i−ブチルメタクリレート=10:4:8)
から構成された剥離体シートを加熱圧接触したのち複写
画像紙を剥ぎ取ると、紙面上に形成されていた画像はき
れいに紙面からトナー成分樹脂構成剥離体シートに転写
し、複写紙は、画像のない無地の紙シートとなった。こ
の無地になった紙シートを乾燥させシートとした紙を、
再び前記のPPC複写機に再使用したところ、きれいな
複写画像を得ることができた。以上の操作を10回繰り
返したが、繰り返しを行わなかった複写紙(新しい複写
紙)と同じ質の複写画像を得た。また、時々起る染料の
にじみ出による薄い染着現象は皆無になった。
【0032】以下、本発明の具体的実施態様を示す。 1.少なくとも一部がセルロース繊維を含む紙層で構成
されている画像支持体の紙層に、界面活性剤を含む水溶
液(1)、水溶性ポリマーを含む水溶液(2)および界
面活性剤と水溶性ポリマーを含む水溶液(3)よりなる
群から選ばれた少なくとも1種の水溶液に熱溶融性イン
キの着色成分の漂白剤(4)を含有させた水溶液(5)
を保持させた後乾燥したものであることを特徴とする画
像支持体。 2.少なくとも一部がセルロース繊維を含む紙層で構成
されている画像支持体の紙層に、着色成分を含む熱溶融
性インキにより画像が形成されている画像保持支持体
を、前記水溶液(5)および前記漂白剤(4)の水溶液
(6)よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水溶液
で処理し、該水溶液を前記紙層部分に保持させた後、少
なくとも該紙層部分と画像剥離手段とを加熱接着または
加圧接着することにより、画像保持支持体の紙層から画
像を剥離することを特徴とする画像保持支持体の再生方
法。 3.前記1の画像保持支持体の紙層に、着色成分を含む
熱溶融性インキにより画像が形成されている画像保持支
持体を、水または前記水溶液(1)、(2)、(3)、
(5)および(6)よりなる群から選ばれた少なくとも
1種の水溶液で処理し、水または前記水溶液を前記紙層
部分に保持させた後、少なくとも該紙層部分と画像剥離
手段とを加熱接着または加圧接着することにより、画像
保持支持体の紙層から画像を剥離することを特徴とする
画像保持支持体の再生方法。 4.前記2または3の画像保持支持体の再生方法におい
て、前記(1)、(2)、(3)、(5)および(6)
の水溶液中の界面活性剤、水溶性ポリマーの量が、好ま
しくは0.1〜20%、さらに好ましくは0.5〜10
%、より一層好ましくは0.5〜5%である画像保持支
持体の再生方法。 5.前記2、3または4の画像保持支持体の再生方法に
おいて、画像剥離手段が画像形成物質のSP値と近似し
たSP値を有する材料で形成されたものであることを特
徴とする画像保持支持体の再生方法。
【0033】
【効果】本発明によると、複写コピー及びプリントアウ
トした画像を形成している少なくともその一部がセルロ
−ス繊維で構成される紙層からなる画像支持体から、紙
層を損傷することなく、かつ、トナー中に少量含有され
ている染料のにじみ出しによる薄い染着現象も無くな
り、画像が十分に除去された画像支持体が提供され、し
たがって、一度使用した紙を捨てることなく繰り返し使
用でき、紙の消費量を減少させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川西 敏之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭57−125962(JP,A) 特開 平4−89271(JP,A) 特開 平4−300395(JP,A) 特開 平3−249661(JP,A) 特開 平1−101576(JP,A) 特開 平4−91298(JP,A) 特開 平7−152290(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 7/00 G03G 21/00 B41M 5/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部がセルロース繊維を含む
    紙層で構成されている画像支持体の紙層に、界面活性剤
    を含む水溶液(1)、水溶性ポリマーを含む水溶液
    (2)および界面活性剤と水溶性ポリマーを含む水溶液
    (3)よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水溶液
    に熱溶融性インキの着色成分の漂白剤(4)を含有させ
    た水溶液(5)を保持させた後乾燥したものであること
    を特徴とする画像支持体。
  2. 【請求項2】 少なくとも一部がセルロース繊維を含む
    紙層で構成されている画像支持体の紙層に、着色成分を
    含む熱溶融性インキにより画像が形成されている画像保
    持支持体を、前記水溶液(5)および前記漂白剤(4)
    の水溶液(6)よりなる群から選ばれた少なくとも1種
    の水溶液で処理し、該水溶液を前記紙層部分に保持させ
    た後、少なくとも該紙層部分と画像剥離手段とを加熱接
    着または加圧接着することにより、画像保持支持体の紙
    層から画像を剥離することを特徴とする画像保持支持体
    の再生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像保持支持体の紙層
    に、着色成分を含む熱溶融性インキにより画像が形成さ
    れている画像保持支持体を、水または前記水溶液
    (1)、(2)、(3)、(5)および(6)よりなる
    群から選ばれた少なくとも1種の水溶液で処理し、水ま
    たは前記水溶液を前記紙層部分に保持させた後、少なく
    とも該紙層部分と画像剥離手段とを加熱接着または加圧
    接着することにより、画像保持支持体の紙層から画像を
    剥離することを特徴とする画像保持支持体の再生方法。
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