JP3208409B2 - 剥離部材表面の像形成物質の除去手段を有する剥離手段を備えた、像保持体からの像形成物質除去装置 - Google Patents
剥離部材表面の像形成物質の除去手段を有する剥離手段を備えた、像保持体からの像形成物質除去装置Info
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Description
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着させた像保持体から該像形成物質を
取り除く、像保持体からの像形成物質除去装置に関する
ものである。
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成
物質除去方法が開示されている。
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該イ
ンキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方
法が開示されている。また特開平4−64472号公報
には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンド
レスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷
却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。また特開平4−829
83号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を
通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本の
ローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接
箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、
前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去
する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示され
ている。
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに
使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性
樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融着させる
などして、像形成物質が像保持体表面の繊維に強固に固
着されているので、像形成物質除去の際に像形成物質と
共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。
特に像形成物質の除去性を高めるために、上記インキ剥
離体、エンドレスシートあるいはローラ上に熱や圧力を
加える場合、種々の条件によっては、逆に像形成物質と
像保持体との間の定着性を高めてしまって除去を困難に
することもあった。
体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して像保持体から剥離する像形
成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−255
916号参照)。これによれば、像保持体の紙質を比較
的損傷することなく、像形成物質のみを除去することが
できる。
像保持体からの像形成物質除去装置において、上記剥離
部材を繰り返し使用していくと、該剥離部材表面に像保
持体から除去した像形成物質が過剰に付着して、該剥離
部材の剥離性能が低下していくおそれがあった。この剥
離部材表面の過剰に付着した像形成物質を、該剥離部材
表面に当接したクリーニングローラやクリーニングブレ
ード等の除去手段で取り除き、回収手段で回収し、所定
のタイミングで廃棄し、これにより、剥離性能の低下を
抑えることが考えられる。しかしながら、該剥離部材を
長期にわたって繰り返し使用していくと、該剥離部材表
面の像形成物質を除去していても、剥離限界となってし
まう場合がある。この剥離限界を超えて該剥離部材を使
用すると、像保持体上に像形成物質が残留してしまう。
であり、その目的とするところは、剥離部材の剥離限界
を超えて使用することのない剥離手段を備えた像保持体
からの像形成物質除去装置を提供することである。
に、請求項1の発明は、表面に像形成物質が安定に付着
している像保持体から、該像形成物質を取り除く像保持
体からの像形成物質除去装置において、該像形成物質に
対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい付
着力を有する剥離部材を、該像形成物質が付着した該表
面側で、少なくとも該表面上の像形成物質と接触するよ
うに配置した剥離手段と、該像形成物質に対して、該表
面と該像形成物質との付着力より大きい付着力を有する
剥離部材を、該像形成物質が付着した該表面側で、少な
くとも該表面上の像形成物質と接触するように配置した
剥離手段と、該剥離部材に付着した該像形成物質を取り
除く除去手段と、該除去手段によって取り除いた像形成
物質を回収する回収手段とを設け、該回収手段の回収量
限界となる時期が、該剥離部材の剥離限界となる時期と
略同一になるように構成したことを特徴とするものであ
る。
持体からの像形成物質除去装置において、上記剥離部材
が接触している又は接触する直前の上記像保持体に付着
している上記像形成物質を軟化させる軟化手段を設けた
ことを特徴とすることを特徴とするものである。
記像形成物質が付着した表面側で、少なくとも該表面上
の像形成物質と接触するように配置した上記剥離手段の
剥離部材が、該像形成物質に対して、該表面と該像形成
物質との付着力より大きい付着力を有することにより、
該剥離部材を該表面に接触させた後、該剥離部材と該像
保持体とを分離する際に、該像形成物質を確実に該像保
持体から離し、該剥離部材のみに付着させることができ
るようになる。そして、上記除去手段で、該剥離部材に
付着した像形成物質を取り除くことにより、該剥離部材
を繰り返し使用しても、該剥離部材表面に該像形成物質
が過剰に付着しないようにすることができる。そして、
該除去手段によって取り除いた像形成物質を上記回収手
段で回収することにより、該剥離部材表面から取り除い
た像形成物質を、所定の容器などに収容することができ
るようになる。そして、該回収手段の回収量限界となる
時期が、該剥離部材の剥離限界となる時期と略同一にな
るように構成することにより、該回収手段が回収量限界
となったところで、該剥離部材の使用を停止し、該剥離
部材の交換を行うことができるようになる。
で、上記剥離部材が接触している又は接触する直前の上
記像保持体に付着している上記像形成物質を軟化させる
ことにより、該像保持体と該像形成物質との付着力をよ
り小さく、該像形成物質と該剥離部材との付着力を大き
くすることができるようになる。
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した実施例について
説明する。図1は、本発明が適用できるトナー除去装置
の一例の概略構成図である。まず、全体の概略を説明す
ると、このトナー除去装置は、積載状態で収容している
トナー像が形成された転写紙10を一枚づつ分離給送す
る給紙ユニット1と、給紙ユニット1から送られてきた
転写紙10に液を供給する液付与ユニット2と、液が供
給された転写紙10からトナーを除去するトナー剥離ユ
ニット3と、トナーが除去された転写紙10を乾燥させ
る乾燥ユニット4と、乾燥ユニット4から排出される転
写紙10を受ける紙受けユニット5とを備えている。そ
して、給紙ユニット1から搬送された転写紙10は、液
付与ユニット2で転写紙10とトナーとの付着状態を不
安定状態にする液体の不安定化剤(以下、処理液とい
う)20が付与され、処理液20を少なくとも転写紙1
0とトナーとの界面部に浸透させる。そして、トナー剥
離ユニット3の剥離ローラ302によって、処理液20
を浸透させた該界面部においてトナーを転写紙10から
剥離した後、転写紙10は乾燥ユニット4の乾燥ローラ
402で乾燥され、紙受けユニット5に排出される。
溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、
及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を
用いることができる。また、該水又は水溶液には、所定
の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処理
液20として、有機溶剤のみを用いることができる。
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
4,5について説明する。上記給紙ユニット1は、底板
101上に積載された転写紙10を最下部のものから給
紙ローラ102で給紙し、図示しない分離機構で重送紙
を分離して一枚の転写紙10のみを、タイミング調整及
びスキュー補正のためのレジストローラ対104で送り
出すものである。その具体的な構成及び動作は電子写真
複写機における給紙機構と同様であるので、詳細な説明
は省略する。
定量満たした液容器201、転写紙10の一方の面(図
中の上面)に接触しながら、液容器201の処理液20
中に案内するように搬送する液中搬送ローラ202、液
中搬送ローラ202の駆動部(不図示)、転写紙10の
他の面(図中の下面)を液容器201の処理液20中に
案内する液中ガイド板203、挾持搬送手段としても機
能する絞りローラ対204、下側の絞りローラ204に
食い込み配置された絞り棒205、などを備えている。
このユニット2において、給紙ユニット1から給送され
た転写紙10は、液中搬送ローラ202と液中ガイド板
203とによって、液容器201の処理液20中に案内
され、処理液20に浸漬された後、絞りローラ対204
によって余分な処理液20が除去され、次のトナー剥離
ユニット3へと搬送される。
ナーTの軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵し互
いに圧接状態で配置された一対の剥離ローラ302、転
写紙排出側の圧接部近傍の剥離ローラ302の表面に接
触するように配設された分離爪303、剥離ローラ30
2の表面をクリーニングするクリーニング装置304、
駆動部(不図示)等を備えている。なお、トナー剥離ユ
ニット3の具体例については、後で詳述する。
も軟化しているトナーに対して、転写紙10と該トナー
との付着力より大きい付着力を有するものを用いて構成
する。具体的には、上記トナーと同一又は類似のトナー
成分樹脂や、接着剤の成分樹脂等を用いることができ、
またアルミ系、銅系、ニッケル系、鉄系等の金属材料を
用いることもできるが、これらに限定されるものではな
い。また、上記樹脂は、水溶性のものであっても、ある
いは非水溶性のものであってもよい。
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
ョンや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体
と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望
ましい。即ち、図示の例のようにローラ形状の剥離部材
とする場合には、支持体としての基体ローラ上に上記樹
脂などからなる表層を形成して剥離部材を構成すること
が望ましい。
例えば、ゴムローラ、シート、セロハンテープ、クラフ
ト紙粘着テープ、ポリ塩化ビニルテープ、アセトンテー
プ、フィラメント補強テープ等のテープ、等も用いるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。
プ301は、転写紙10の表裏に密着して転写紙10に
固着しているトナーを加熱して軟化させ、これにより、
トナーを転写紙10の繊維から剥がれ易くするものであ
る。この加熱は圧接部において転写紙10上のトナーが
溶融しない程度に行うことが望ましい。トナーが溶融し
てしまうと転写紙10上のトナーを、紙側と剥離ローラ
302側とに分断することなく、剥離ローラ302側へ
転写させるのが、困難になるためである。また加熱し過
ぎると剥離ローラ302対の圧接部を通過中に転写紙1
0が乾燥し過ぎて、トナーの転写紙10に対する固着力
が転写紙10が濡れている場合に比して強まり、転写紙
10がトナーを介して該ローラ302に貼り付いて上記
分離爪303で分離できなくなる恐れがある。従って、
加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気が残って上記
トナーの再付着を防止できる程度に加熱することが望ま
しい。
ラ302の表面上のトナーTを除去するクリーニングロ
ーラ305、クリーニングローラ305上のトナーTを
掻き落すスクレーパブレード306、スクレーパブレー
ドで306で掻き落したトナーTを収容するトナー受け
(トナー容器)307を備えている。
と同様の表面特性を備えたベルトを用いたり、上記クリ
ーニング装置304のクリーニングローラ305に代え
剥離ローラ302表面に直接当接させたクリーニングブ
レードやスクレーパなどを用いたりしても良い。これら
の変形についても後に詳述する。
させるものであり、加熱ランプ401内蔵の例えばアル
ミからなる上乾燥ローラ402と、これに下方から圧接
する下乾燥ローラ404とから構成されている。この下
乾燥ローラ404は給液性部材からなる表層を備え、該
表層の液を絞り落す絞りブレード405が当接してい
る。このような乾燥ローラ対404,404に代え、又
は加え、ベルト状の部材を用いたり、熱風ファンや赤外
線ランプなどを用いたりしても良い。これらの変形につ
いても後に詳述する。
燥ユニット4から排出された転写紙を受けるための排紙
トレー501を備えている。
略したが、給紙台に転写紙10があるか否かを検出する
検出手段、給紙ユニット1による転写紙10の重送検出
手段、液容器201中の液残量検出手段、液容器201
への液自動補給手段、転写紙10の装置内ジャム検出手
段、各加熱ランプの点灯制御手段と、トナー受け容器3
07内満杯手段などが設けられている。
送られた転写紙10は、液付与ユニット2でそのトナー
像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット3に送
られる。このトナー剥離ユニット3で、紙に固着してい
るトナーが剥離ローラ302からの加熱で軟化し、剥離
ローラ302表面に付着する。トナーが除去された紙は
乾燥ユニット4で乾燥され、紙受けユニット5に排出さ
れる。
ーが付着した紙に液を供給して紙のトナーとの界面部に
液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維
を傷めることなく、トナーを除去できる。
ラ302と接触させ、かつ剥離ローラ302から分離す
る時点でも紙が湿った状態を維持できる程度に加熱する
ので、剥離ローラ302表面をトナー接着性有する材質
で構成した場合にも、紙表面自体が剥離ローラ302表
面に接着して分離不良が生じるのを防止でき、また分離
した紙部分が剥離ローラ302と再接触することによる
トナーの再転移を防止できる。
離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写紙10両面
からトナーを除去するように構成したので、給紙ユニッ
ト1の底板101上にトナーを除去すべき転写紙10を
セットする場合に、表裏を考慮する必要がない。また両
面使用した転写紙の両面のトナーを除去したい場合に
も、装置内を一度通すだけで済む。 (以下、余白)
ニット3のより具体的な構成例について詳述する。な
お、上記図1のトナー除去装置の全体構成図では、二つ
の剥離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写紙10
両面からトナーを除去するように構成されているが、以
下では主に、一つの剥離ローラ302で転写紙10の片
面からトナーを除去するトナー剥離ユニット3の場合に
ついて説明する。もちろん、以下の構成は、図1のよう
に二つの剥離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写
紙10両面からトナーを除去するように構成したトナー
剥離ユニット3にも適用できる。
した不均一なトナーを平滑化する平滑手段を有するトナ
ー剥離ユニット3の一具体例について説明する。このト
ナー剥離ユニット3は、トナーTの軟化手段としての加
熱ランプ301を内蔵した中空の剥離ローラ302、剥
離ローラ302の表面に接触するように配設されたバッ
クアップローラ308、剥離ローラ302の表面に回転
しながら押圧するように配設された上記平滑手段の押圧
部材としての押圧ローラ309、駆動部(不図示)等を
備えている。
は、剥離ローラ302の表面を複写紙10の表面に接触
させた状態で移動させる剥離部材移動手段を構成してい
る。上面にトナーTが付着した転写紙10は、バックア
ップローラ308と剥離ローラ302との間に挾持さ
れ、左方に搬送される。上記駆動部は、剥離ローラ30
2のみ、バックアップローラ308のみ、又はその両方
を矢印方向に駆動するように構成することができる。こ
こで、バックアップローラ308を駆動し、剥離ローラ
302をバックアップローラ308に従動するように構
成した場合には、剥離ローラ302の繰り返し使用によ
ってトナー付着量が増加し、剥離ローラ302の径が増
加しても、挾持部での剥離ローラ302の表面の移動速
度及び転写紙10の搬送速度一定に維持することができ
る。
料としては、トナーTとの離型性に優れた材料が好まし
く、具体例としてはテフロン等が挙げられる。
プ30を用いているが、それに代えて、加圧でトナーを
軟化させる加圧装置等を設けてもよい。また、この加熱
ランプや加圧装置等は、剥離ローラ302と転写紙10
との接触部の上流側に設けてもよい。
転写紙10が、剥離ローラ302とバックアップローラ
308との間に挾持され、左方に搬送される。この挾持
部では、トナーTに対して、転写紙10表面とトナーT
との付着力より大きい付着力を有する剥離ローラ302
表面に、転写紙10のトナーTの付着した面が圧接し、
その後、転写紙10が該挾持部を通過するとき、トナー
Tが剥離ローラ302表面に付着したまま、転写紙10
表面から剥離される。
ローラ302が加熱され、剥離ローラ302及びバック
アップローラ308で挾持した転写紙10上のトナーT
を軟化させているので、トナーTと転写紙10との間の
付着力が更に小さくなり、トナーTと剥離ローラ302
表面との付着力が大きくなり、トナーTが剥離ローラ3
02表面から剥離しやすくなっている。
302表面に付着しているトナーTは、転写紙10上の
画像パターンに対応して凹凸になっているが、この凹凸
状の不均一なトナー付着は、剥離ローラ302の表面を
押圧している押圧ローラ309によって平滑化される。
トナー付着が平滑化された剥離ローラ302表面は、ト
ナーTが付着している転写紙10表面に接触し、次の剥
離処理に使用される。
るトナー剥離ユニット3の他の具体例について説明す
る。このトナー剥離ユニット3は、上記平滑手段の押圧
部材として上記押圧ローラ309の代わりに、剥離ロー
ラ302の表面を押圧するように配置した押圧ブレード
310を設けている。本例においては、転写紙10上の
画像パターンに対応して凹凸状になって、剥離ローラ3
02上に不均一に付着しているトナーは、押圧ブレード
310が押圧することによって平滑化される。トナー付
着が平滑化された剥離ローラ302表面は、トナーTが
付着している転写紙10表面に接触し、次の剥離処理に
使用される。
剥離ローラ302上の画像パターンに対応した凹凸状の
トナー付着が平滑化され、剥離ローラ302表面の転写
紙10表面への接触状態にムラがなくなるので、局所的
な剥離不良等の剥離ムラの発生を防止でき、剥離ローラ
302を繰り返し使用できるようになる。
て、図4に示すようにシリコーンオイル等の離型剤を押
圧ローラ309表面に塗布する離型剤塗布手段としての
離型剤塗布ローラ311と、押圧ローラ309上のトナ
ーTを掻き落す画像形成物質除去手段としてのスクレー
パブレード312を設けてもよい。この場合には、離型
剤塗布ローラ311で押圧ローラ309表面に離型剤を
塗布することにより、押圧ローラ309表面のトナーT
に対する離型性を高めることができ、一方、押圧ローラ
309表面に付着したトナーTを、スクレーパブレード
312で掻き落すことができるので、押圧ローラ309
表面にトナーが付着しないようにすることができ、剥離
ローラ302上の凹凸状に付着しているトナーTを、確
実に平滑化することができるようになる。
面に付着したトナーTを除去する画像形成物質除去手段
としてのトナー除去装置304を有するトナー剥離ユニ
ット3の一具体例について説明する。このトナー剥離ユ
ニット3は、上記図1と同様な構成であり、トナーTの
軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵した中空の剥
離ローラ302、剥離ローラ302の表面に接触するよ
うに配設されたバックアップローラ308、駆動部(不
図示)等を備えている。そして、上記トナー除去手段と
して、剥離ローラ302の表面上のトナーTを除去する
クリーニングローラ305、クリーニングローラ305
上のトナーTを掻き落すスクレーパブレード306、ス
クレーパブレードで306で掻き落したトナーTを収容
するトナー受け(トナー容器)307を備えている。
も表面は、剥離ローラ302上に付着しているトナーT
に対する離型性が、剥離ローラ302表面の該トナーに
対する離型性より劣っている材料で構成されている。こ
の具体的な材料としては、アルミ系、銅系、ニッケル系
等の金属材料、又は酸化チタンを分散させたポリエチレ
ンテレフタレート(PET)等の高分子系材料が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
され、剥離ローラ302表面に付着しているトナーT
は、クリーニングローラ305で除去される。クリーニ
ングローラ305上に付着したトナーTはスクレーパブ
レード306で掻き落され、トナー受け(トナー容器)
307に収容される。
に示すように剥離ローラ302上のトナーTを、スクレ
ーパブレード313で直接掻き落すように構成してもよ
い。スクレーパブレード313で掻き落されたトナーT
はトナー受け(トナー容器)307に収容される。ここ
で、上記スクレーパブレード313は、例えば金属で形
成され、テフロンなどでコーティングすることによりト
ナーTに対して良好な離型性を有するようにしているの
で、表面へのトナー付着を防止することができる。ま
た、トナー受け(トナー容器)307の上部は、装置本
体側に設けられたガイドレール314に沿って移動可能
に構成され、必要に応じて、トナー受け(トナー容器)
307を装置外に取りだし、トナー受け(トナー容器)
307内のトナーを廃棄できるようになっている。
に示すように剥離ローラ302上のトナーTを、剥離ロ
ーラ302に圧接するように張架されたウェッブ(ベル
ト)315によって除去するように構成してもよい。未
使用ウェッブロール316から供給されたウェッブ31
5は、トナーTが付着している剥離ローラ302表面に
圧接しながら、剥離ローラ302表面の移動速度に対し
て速度差をもって駆動され、トナーTを除去した後、巻
取りロール317に巻き取られる。
ことにより、剥離ローラ302の表面に付着したトナー
Tを常時、又は必要に応じて除去でき、過剰のトナー付
着を防止できるようになるので、剥離ローラ302の剥
離性能を長期にわたって維持して使用できるようにな
る。
たトナーTを回収する回収手段であるトナー回収装置を
設けてもよい。このトナー回収装置の具体例としては、
上記図6で説明したように、トナー受け(トナー容器)
307の上部を、装置本体側に設けられたガイドレール
314に沿って移動可能に構成したものが挙げられる。
これによって、必要に応じて、トナー受け(トナー容
器)307を装置外に取りだし、トナー受け(トナー容
器)307内のトナーを廃棄できるようになる。
ナー回収装置を設けることもできる。このトナー回収装
置は、バックアップローラ308が転写紙10を吸着し
て搬送する転写紙搬送体を兼用しており、スクリュー3
18を内蔵したトナー搬送路319、トナー搬送路31
9の端部に設けられたヒータ320及びトナー容器30
7、トナー容器307内のトナーTを圧縮する圧縮手段
としての圧縮部材321、スクリュー318の駆動部
(不図示)、ヒータ電源(不図示)等を備えている。な
お、上記圧縮部材は、手動で駆動してもよく、また自動
的に駆動するような駆動部を設けてもよい。本例におい
ては、図8(a)に示すように、剥離ローラ302の表
面に付着しているトナーTは、スクレーパブレード31
3でトナー搬送路319内に掻き落される。そして、図
8(b)に示すように、トナー搬送路319内のトナー
Tは、スクリュー318でトナー搬送路319の端部に
搬送され、ヒータ320で加熱されたトナー搬送路31
9内で溶融されながら、トナー容器307に収容され
る。そして、図8(c)に示すように、トナー容器30
7内に収容されたトナーTは、圧縮部材321で圧縮さ
れ、トナーTの密度が高められて、固形化される。トナ
ー容器307内のトナーTは、随時廃棄される。
とにより、トナー容器307内のトナーTを回収して廃
棄できるので、トナー剥離ユニット3を長期にわたって
使用できるようになる。また、トナー容器307内のト
ナーTの密度を高くし、トナーTの容積を小さくできる
ので、トナー収容効率を高めることができ、装置のコン
パクト化を図ることができるようになる。更に、回収ト
ナーを容易に廃棄できるので、装置の維持、メンテナン
スの容易化、即ち装置の操作性及びサービス性の向上を
図ることができるようになる。
除去装置304及びトナー回収装置を備えたトナー剥離
ユニット3において、上記トナー回収装置のトナー容器
307の回収量限界となる時期が、該剥離ローラ302
の剥離限界となる時期と略同一になるように、各トナー
容器307の容量及び剥離ローラ302の表面層の剥離
材料等を構成することができる。この場合には、該トナ
ー容器307が回収量限界となったところで、例えば操
作表示部(不図示)によって該回収量限界の情報が表示
され、その表示をオペレータが認識した後、該剥離ロー
ラ302の使用を停止し、該剥離ローラ302の交換を
行うことができるようになるので、剥離限界を超えて剥
離ローラ302が使用されるのを未然に防止できるよう
になる。
電子写真複写機によって画像が形成された転写紙10に
適用しているが、ファクシミリ、プリンター、印刷機等
紙等の他の画像形成装置で用いる記録紙等の像保持体に
も適用できる。また、本発明は、繊維質の構造をした像
保持体に限定されることなく、像を形成することができ
る像保持体に適用できる。また、本発明が適用できる像
保持体は、例えば、プラスチック層等のベースシートの
表面層が紙等の材料層である積層物等であってもよい。
離ローラ302を用いているが、これに代え、ベルト状
の剥離部材を搬送ローラで張架したものを用いてもよ
い。
保持体の上記像形成物質が付着した表面側で、少なくと
も該表面上の画像形成物質と接触するように配置した上
記剥離手段の剥離部材が、該像形成物質に対して、該表
面と該像形成物質との付着力より大きい付着力を有する
ことにより、該剥離部材を該表面に接触させた後、該剥
離部材と該像保持体とを分離する際に、該像形成物質を
確実に該像保持体から離し、該剥離部材のみに付着させ
ることができるようになるので、該像保持体から画像形
成物質のみを確実に取り除くことができるようになり、
更に、該剥離部材に付着した像形成物質を取り除くこと
により、該剥離部材を繰り返し使用しても、該剥離部材
表面に該像形成物質が過剰に付着しないようになるの
で、該剥離部材の剥離性能を長期にわたって低下させる
ことなく維持することができるようになり、また、上記
除去手段によって取り除いた像形成物質を上記回収手段
で回収することにより、上記剥離部材表面から取り除い
た像形成物質を、所定の容器などに収容することができ
るようになるので、回収した像形成物質を容易に廃棄で
きるようになり、装置の維持、メンテナンスの容易化、
即ち装置の操作性及びサービス性の向上を図ることがで
きるようになるという効果がある。また、該回収手段の
回収量限界となる時期が、該剥離部材の剥離限界となる
時期と略同一になるように構成することにより、該回収
手段が回収量限界となったところで、該剥離部材の使用
を停止し、該剥離部材の交換を行うことができるように
なるので、剥離限界を超えて該剥離部材を使用すること
を未然に防止できるようになるという効果がある。
手段で、上記剥離部材が接触している又は接触する直前
の上記像保持体に付着している上記像形成物質を軟化さ
せることにより、該像保持体と該像形成物質との付着力
をより小さく、該像形成物質と該剥離部材との付着力を
大きくすることができるようになるので、該像保持体か
ら画像形成物質のみを更に確実に取り除くことができる
という効果がある。
構成図。
図。
成図。
略構成図。
略構成図。
略構成図。
ットの概略構成図。(b)は同トナー剥離ユニットのト
ナー回収部の断面図。(c)は同トナー回収部の圧縮部
材の説明図。
Claims (2)
- 【請求項1】表面に像形成物質が安定に付着している像
保持体から、該像形成物質を取り除く像保持体からの像
形成物質除去装置において、 該像形成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着
力より大きい付着力を有する剥離部材を、該像形成物質
が付着した該表面側で、少なくとも該表面上の像形成物
質と接触するように配置した剥離手段と、 該剥離部材に付着した該像形成物質を取り除く除去手段
と、 該除去手段によって取り除いた像形成物質を回収する回
収手段とを設け、 該回収手段の回収量限界となる時期が、該剥離部材の剥
離限界となる時期と略同一になるように構成したことを
特徴とする像保持体からの像形成物質除去装置。 - 【請求項2】上記剥離部材が接触している又は接触する
直前の上記像保持体に付着している上記像形成物質を軟
化させる軟化手段を設けたことを特徴とする請求項1の
像保持体からの像形成物質除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22285793A JP3208409B2 (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 剥離部材表面の像形成物質の除去手段を有する剥離手段を備えた、像保持体からの像形成物質除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22285793A JP3208409B2 (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 剥離部材表面の像形成物質の除去手段を有する剥離手段を備えた、像保持体からの像形成物質除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0756481A JPH0756481A (ja) | 1995-03-03 |
JP3208409B2 true JP3208409B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=16788987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22285793A Expired - Lifetime JP3208409B2 (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 剥離部材表面の像形成物質の除去手段を有する剥離手段を備えた、像保持体からの像形成物質除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3208409B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-16 JP JP22285793A patent/JP3208409B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0756481A (ja) | 1995-03-03 |
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