JPH0756471A - 像保持体からの像形成物質除去装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去装置

Info

Publication number
JPH0756471A
JPH0756471A JP22211493A JP22211493A JPH0756471A JP H0756471 A JPH0756471 A JP H0756471A JP 22211493 A JP22211493 A JP 22211493A JP 22211493 A JP22211493 A JP 22211493A JP H0756471 A JPH0756471 A JP H0756471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
forming substance
peeling
image carrier
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22211493A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Asaba
陽一 浅場
Kiyoshi Tanigawa
清 谷川
Yoshiaki Miyashita
義明 宮下
Satoshi Shinguryo
慧 新宮領
Shinichi Kuramoto
信一 倉本
Sadao Takahashi
貞夫 高橋
Yoshiyuki Kimura
祥之 木村
Kazuhiro Ando
和弘 安藤
Tadashi Saito
忠司 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP22211493A priority Critical patent/JPH0756471A/ja
Publication of JPH0756471A publication Critical patent/JPH0756471A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理液を付与した転写紙10のトナー面を剥
離ローラ302に接触させた後に転写紙を剥離ローラ3
02から分離するトナー除去装置において、剥離ローラ
302からの転写紙の分離を確実にする。 【構成】 トナー付着している転写紙10を保持させる
紙保持用ドラム601の周りに、処理液を紙に供給する
液供給装置208や剥離ローラ302を設ける。この紙
保持用ドラム601に転写紙先端部をクランプするクラ
ンプ602を設け、これで先端部をクランプした状態
で、剥離ローラ302との接触部を通過させる。これに
より、液供給装置208で処理液が付与された転写紙
を、剥離ローラ302に接触させ、かつ、確実に剥離ロ
ーラ302から分離できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質が安定に付着した像保持用体としての例えば転写
シートから、像形成物質と転写シートとの付着を不安定
にする不安定化液を転写シートに付与して像形成物質を
取り除く、像保持体からの像形成物質除去装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み転写シートとしての用紙
からトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物
質除去方法及びその装置としては種々のものが知られて
いる。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−1
01576号公報には、トナーが付着された用紙をトナ
ー樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加
し、溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成
物質除去方法が開示されている。また、特開平4−30
0395号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴
霧あるいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解
し、溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、
機械剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去し、そ
の後乾燥・延伸などの紙の仕上げを行う像形成物質除去
方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該イ
ンキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方
法が開示されている。また特開平4−64472号公報
には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンド
レスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷
却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。また特開平4−829
83号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を
通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本の
ローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接
箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、
前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去
する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示され
ている。
【0004】ところで、上記溶剤を使用しない方法や装
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み転写シートから像形成物質を除去するの
に使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融
性樹脂を主成分とする像形成物質を転写シートに融着さ
せるなどして、像形成物質が転写シート表面の繊維に強
固に固着されているので、像形成物質除去の際に像形成
物質と共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してし
まう。特に像形成物質の除去性を高めるために、上記イ
ンキ剥離体、エンドレスシートあるいはローラさせた上
に熱や圧力を加える場合、種々の条件によっては、逆に
像形成物質と転写シートとの間の定着性を高めてしまっ
て除去を困難にすることもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み転写シ
ートに、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して転写シートから剥離する像
形成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−25
5916号参照)。これによれば、転写シートの紙質を
比較的損傷することなく、像形成物質のみを除去するこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方法に
よって像形成物質を除去する場合には、像形成物質を接
着しえる剥離部材を像保持体に接触させるために、像保
持体が像形成物質を介して剥離部材に付着してしまっ
て、像形成物質を像保持体から除去できなくなるばかり
でなく、像形成物質除去装置内での像保持体の搬送不良
を発生させてしまう恐れも残っていた。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、像保持体から像形成
物質を良好に除去できるとともに、装置内において像保
持体を良好に搬送できる像保持体からの像形成物質除去
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、表面に像形成物質が安定化し
て付着している像保持体より、像形成物質を取り除く像
保持体からの像形成物質除去装置において、上記表面と
像形成物質との付着を不安定化する付着不安定化手段
と、像保持体との付着が不安定化している像形成物質を
接着し得る材質によって表面が形成された剥離部材を備
え、所定の像保持体搬送経路上の像保持体に接触した後
に該搬送経路上の所定箇所から該搬送経路と離間してい
くように該表面を移動させる像形成物質剥離手段と、該
搬送経路を挾んで該剥離部材と対向するように配置さ
れ、かつ、上記所定箇所における像保持体と上記剥離部
材表面との付着力よりも大きな力によって、像保持体の
少なくとも先端部を保持した状態で、該所定箇所におい
て像保持体を搬送する搬送手段とを設けたことを特徴と
するものである。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1の像保
持体からの像形成物質除去装置において、上記付着不安
定化手段を、像形成物質が安定化して付着している像保
持体に、該表面と像形成物質との付着を不安定化する付
着不安定化物質を付与する付着不安定化物質付与手段で
構成し、上記搬送手段を、該付着不安定化物質付与手段
との対向部及び上記像形成物質剥離手段との対向部を通
過するように表面が移動し、かつ少なくとも像保持体の
先端部を担持する部分に、該表面に開口する吸引孔が形
成された像保持体用担持体と、該吸引孔を介して空気を
吸引する吸引手段とで構成したことを特徴とするもので
ある。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項2の像保
持体からの像形成物質除去装置において、上記像保持体
用担持体を、像保持体を担持するほぼ全域に分布するよ
うに厚み方向の孔が複数形成された所定厚みの部材で構
成し、上記吸引手段を、像保持体用担持体を挾んで上記
像形成物質剥離手段と対向する箇所に配置され、かつ該
像保持体用担持体の裏面に向けた開口を有する減圧室
と、該減圧室内の空気を吸引するポンプとで構成したこ
とを特徴とするものである。
【0011】また、請求項4の発明は、請求項1の像保
持体からの像形成物質除去装置において、上記付着不安
定化手段を、像形成物質が安定化して付着している像保
持体に、該表面と像形成物質との付着を不安定化する付
着不安定化物質を付与する付着不安定化物質付与手段で
構成し、上記搬送手段を、該付着不安定化物質付与手段
との対向部及び上記像形成物質剥離手段との対向部を通
過するように表面が移動する像保持体用担持体と、該像
保持体用担持体に取り付けられた像保持体の先端部をク
ランプするクランプ手段と、該クランプ手段のクランプ
を解除するクランプ解除手段とで構成したことを特徴と
するものである。
【0012】また、請求項5の発明は、請求項1、2、
3又は4の像保持体からの像形成物質除去装置におい
て、上記表面より像形成物質を取り除く際、像形成物質
を軟化させる軟化手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0013】また、請求項6の発明は、請求項1、2、
3又は4の像保持体からの像形成物質除去装置におい
て、上記像形成物質剥離手段によって、表面から像形成
物質が取り除かれた像保持体を、処理前と同程度に像形
成物質が安定に付着しえる状態に復元する復元手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1乃至6の発明においては、付着不安定
化手段によって上記表面と像形成物質との付着を不安定
化する。例えば、表面に像形成物質が安定化して付着し
ている像保持体に、該表面と像形成物質との付着を不安
定化する付着不安定化物質を付与する付着不安定化物質
付与手段によって付着不安定化手段を構成する。この付
着性不安定化物質としては、例えば、水、界面活性剤を
含む水溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活
性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液などを用いる
ことができる。
【0015】そして、像保持体との付着が不安定化して
いる像形成物質に、該物質を接着し得る材質によって形
成された剥離部材の表面を接触させた後に、該表面を像
保持体搬送経路上の所定箇所から該搬送経路と離間させ
る。一方、この所定箇所において、像保持体と上記剥離
部材表面との付着力よりも大きな力により、像保持体の
少なくとも先端部を保持した状態で搬送する搬送手段に
よって、像保持体を所定経路に沿って搬送する。これに
より、上記所定箇所から像保持体と上記剥離部材表面と
を確実に離間させて、剥離部材表面に接着された像形成
物質を、該搬送経路上で搬送されていく像保持体から剥
離させる。
【0016】特に、請求項2の発明においては、上記付
着不安定化物質付与手段との対向部及び上記像形成物質
剥離手段との対向部を通過するように表面が移動する像
保持体用担持体を備えた搬送手段を用いて、像保持体を
担持搬送し、これにより、少なくとも上記付着不安定化
物質付与手段との対向部から上記像形成物質剥離手段と
の対向部までの間で、像保持体を確実に搬送できるよう
にする。そして、この像保持体用担持体の少なくとも像
保持体の先端部を担持する部分に形成した表面に開口す
る吸引孔を介して吸引手段により空気を吸引し、これに
より、像保持体と上記剥離部材表面との付着力よりも大
きな力で像保持体用担持体上に像保持体の先端部を吸着
させて、上記所定箇所から像保持体と上記剥離部材表面
とを確実に離間させる。
【0017】また、請求項3の発明においては、像保持
体を担持するほぼ全域に分布するように厚み方向の孔が
複数形成された所定厚みの部材で構成された像保持体用
担持体に像保持体を担持させて、その表面が付着不安定
化物質付与手段との対向部及び上記像形成物質剥離手段
との対向部を通過するように移動させる。そして、上記
像形成物質剥離手段と対向する箇所において、像保持体
用担持体を挾んで配置され、かつ該像保持体用担持体の
裏面に向けた開口を有する減圧室、及び、像保持体用担
持体に形成された孔を介して、ポンプで空気を吸引し、
これにより、像保持体と上記剥離部材表面との付着力よ
りも大きな力で像保持体用担持体上に像保持体の先端部
を吸着させて、上記所定箇所から像保持体と上記剥離部
材表面とを確実に離間させる。
【0018】また、請求項4の発明においては、上記付
着不安定化物質付与手段との対向部及び上記像形成物質
剥離手段との対向部を通過するように表面が移動する像
保持体用担持体を備えた搬送手段を用いて、像保持体を
担持搬送し、これにより、少なくとも上記付着不安定化
物質付与手段との対向部から上記像形成物質剥離手段と
の対向部までの間で、像保持体を確実に搬送できるよう
にする。そして、この像保持体用担持体に取り付けられ
たクランプ手段により、像保持体と上記剥離部材表面と
の付着力よりも大きな力で像保持体用担持体上に像保持
体の先端部をクランプして像保持体を搬送し、これによ
り、上記所定箇所から像保持体と上記剥離部材表面とを
確実に離間させる。そして、クランプ解除手段により該
クランプ手段のクランプを解除して、該像保持体用担持
体から像保持体を開放し、これにより、所定の後処理部
へ像保持体が搬送され得るようにする。
【0019】また、請求項5の発明においては、軟化手
段によって、像保持体の表面より像形成物質を取り除く
際、像形成物質を軟化させ、これにより、像形成物質が
像保持体の表面から離れやすくする。この軟化手段とし
ては、例えば像形成物質が熱軟化性の物質である場合に
は、加熱手段を用いることができる。
【0020】また、請求項6の発明においては、上記像
形成物質剥離手段で表面から像形成物質が取り除かれた
像保持体を、復元手段によって、処理前と同程度に像形
成物質が安定に付着しえる状態に復元する。例えば、付
着不安定化手段によって付着不安定化物質としての所定
液体を像保持体に付与して像形成物質を除去した場合、
該液体で濡れて像形成物質の付着性が低下している像保
持体から該所定液体を除去して、処理前と同程度に像形
成物質が安定に付着しえる状態に復元する。また例え
ば、像保持体として像形成物質が付着している表面が繊
維質のものを用い、剥離部材による像形成物質の剥離時
に該表面の繊維の浮き上がりなどが生じて像形成物質の
付着性が低下する場合、像形成物質除去後の像保持体
を、厚み方向に加圧して平滑し、処理前と同程度に像形
成物質が安定に付着しえる状態に復元する。
【0021】
【実施例】まず、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除くトナー除去装置に適用した実施例につい
て説明する。図1は本発明が適用できるトナー除去装置
の一例を示すものである。図1において、このトナー除
去装置は、積載状態で収容しているトナー像が形成され
た転写紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット1
と、給紙ユニット1から送られてきた転写紙10に液を
供給する液付与ユニット2と、液が供給された転写紙1
0からトナーを除去するトナー剥離ユニット3と、トナ
ーが除去された転写紙10を乾燥させる乾燥ユニット4
と、乾燥ユニット4から排出される転写紙10を受ける
紙受けユニット5とを備えている。そして、このトナー
除去装置は、液付与ユニット2で転写紙10とトナーと
の付着状態を不安定化状態にする不安定化液(以下、処
理液という)20を転写紙10に付与して、処理液20
を少なくとも転写紙10とトナーとの界面部に浸透さ
せ、トナーと転写紙10との付着を不安定にした状態
で、トナー剥離ユニット3の剥離ローラ302によって
転写紙10からトナーを剥離した後、乾燥ユニット4で
乾燥させて転写紙を再利用可能にするものである。
【0022】ここで、上記処理液20としては、水、水
溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、
及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を
用いることができる。また、該水又は水溶液には、所定
の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処理
液20として、有機溶剤のみを用いることができる。
【0023】上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0024】また、上記界面活性剤としては、例えば、
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0025】また、上記水又は水溶液に含有させる有機
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0026】また、上記単独で用いる有機溶剤として
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0027】次に、図示の例の各ユニット1,2,3,
4,5について説明する。上記給紙ユニット1は、底板
101上に積載された転写紙10を最上部のものから給
紙ローラ102で給紙し、図示しない分離機構で重送紙
を分離して一枚の転写紙10のみを、タイミング調整及
びスキュー補正のためのレジストローラ対104で送り
出すものである。その具体的な構成及び動作は電子写真
複写機における給紙機構と同様であるので、詳細な説明
は省略する。
【0028】上記液付与ユニット2は、処理液20を所
定量満たした液容器201、転写紙10の一方の面(図
中の上面)に接触しながら、液容器201の処理液20
中に案内するように搬送する液中搬送ローラ202、液
中搬送ローラ202の駆動部(不図示)、転写紙10の
他の面(図中の下面)を液容器201の処理液20中に
案内する液中ガイド板203、挾持搬送手段としても機
能する絞りローラ対204、下側の絞りローラ204に
食い込み配置された絞り棒205、などを備えている。
このユニット2において、給紙ユニット1から給送され
た転写紙10は、液中搬送ローラ202と液中ガイド板
203とによって、液容器201の処理液20中に案内
され、処理液20に浸漬された後、絞りローラ対204
によって余分な処理液20が除去かれ、次のトナー剥離
ユニット3へと搬送される。なお、この例のように直接
転写紙10を処理液中に通して転写紙10に処理液を付
与するのに代え、塗布ローラで転写紙10の表面に処理
液を塗布したり、噴霧器により転写紙10の表面に霧状
にされた処理液を付着させたりして、付与するようにし
ても良い。その他任意の方法を用いることができる。
【0029】上記トナー剥離ユニット3は、それぞれト
ナーTの軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵し互
いに圧接状態で配置された一対の剥離体としての剥離ロ
ーラ対302、転写紙排出側の圧接部近傍の剥離ローラ
302の表面に接触するように配設された分離爪30
3、剥離ローラ302の表面をクリーニングするクリー
ニング装置304、駆動部(不図示)等を備えている。
【0030】この剥離ローラ302の表面は、少なくと
も軟化しているトナーに対して、転写紙10と該トナー
との付着力より大きい付着力を有するものを用いて構成
する。具体的には、上記トナーと同一又は類似のトナー
成分樹脂や、接着剤の成分樹脂等を用いることができ、
またアルミ系、銅系、ニッケル系等の金属材料を用いる
こともできるが、これらに限定されるものではない。ま
た、上記樹脂は、水溶性のものであっても、あるいは非
水溶性のものであってもよい。
【0031】上記トナー成分樹脂としては、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。 (以下、余白)
【0032】また、上記接着剤の成分樹脂としては、に
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0033】また、上記樹脂を用いる場合には、テンシ
ョンや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体
と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望
ましい。すなわち、図示の例のように剥離体をローラ形
状にする場合には、ローラ形状の基体、例えばゴムロー
ラ上に、上記樹脂からなる表層を形成して剥離体を構成
することが望ましい。なお、剥離体はベルト状やカット
シート状に構成することもできる。いずれの形状にする
場合にも上記樹脂を直接支持する支持体として、例え
ば、セロハンテープ、クラフト紙粘着テープ、ポリ塩化
ビニルテープ、アセトンテープ、フィラメント補強テー
プ等のテープ、等を用いることができる。
【0034】また上記上下剥離ローラ302の加熱ラン
プ301は、転写紙10表裏のに密着して転写紙10に
固着しているトナーを加熱して軟化させ、これにより、
トナーを転写紙10の繊維から剥がれ易くするものであ
る。この加熱は圧接部において転写紙10上のトナーが
溶融しない程度に行うことが望ましい。トナーが溶融し
てしまうと転写紙10上のトナーを、紙側と剥離ローラ
302側とに分断することなく、剥離ローラ302側へ
転写させるのが、困難になるためである。また加熱し過
ぎると剥離ローラ302対の圧接部を通過中に転写紙1
0が乾燥し過ぎて、トナーの転写紙10に対する固着力
が転写紙10が濡れている場合に比して強まり、転写紙
10がトナーを介して該ローラ302に貼り付いて上記
分離爪303で分離できなくなる恐れがある。従って、
加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気が残って上記
トナーの再付着を防止できる程度に加熱することが望ま
しい。
【0035】上記クリーニング装置304は、剥離ロー
ラ302の表面上のトナーTを除去するクリーニングロ
ーラ305、クリーニングローラ305上のトナーTを
掻き落すスクレーパブレード306、スクレーパブレー
ドで306で掻き落したトナーTを収容するトナー受け
(トナー容器)307を備えている。
【0036】このクリーニングローラ305の少なくと
も表面は、剥離ローラ302上に付着しているトナーT
に対する離型性が、剥離ローラ302表面の該トナーに
対する離型性より劣っている材料で構成されている。こ
の具体的な材料としては、アルミ系、銅系、ニッケル系
等の金属材料、又は酸化チタンを分散させたポリエチレ
ンテレフタレート(PET)等の高分子系材料が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0037】上記乾燥ユニット4は、転写紙10を乾燥
させるものであり、加熱ランプ401内蔵の例えばアル
ミからなる上乾燥ローラ402と、これに下方から圧接
する下乾燥ローラ404とから構成されている。この下
乾燥ローラ404は給液性部材からなる表層を備え、該
表層の液を絞り落す絞りブレード405が当接してい
る。
【0038】そして、上記紙受けユニット5は、この乾
燥ユニット4から排出された転写紙を受けるための排紙
トレー501を備えている。
【0039】図2は、図1のトナー除去装置を動作させ
るための制御ブロック図である。商用電源901から交
流電源供給を受け、メインスイッチ902をオンすると
直流電源(PSU)903から、DC電源電圧が各制御
ICに供給される。電源を供給されたCPU904は、
プログラムカウンタ等のリセットを行い、ROM905
に書き込まれたプログラム内容に基づいて、制御を開始
する。CLK発振器906は、CPU動作に必要な基準
クロック(CLK)を供給する。
【0040】まず、アドレスデータバス907を通し
て、パラレルインターフェイス908にリレー909を
オンするデータが送られる。パラレルインターフェイス
の出力ポートには、各負荷を駆動するドライバー910
が接続されており、更にその一部にリレー1の接点駆動
コイルが接続され、リレー1の接点911が閉じる。
【0041】そして、SSR1(912),SSR2
(913)がそれぞれオンするべくデータが前記と同様
にドライバー910へ送られる。SSR1の先には剥離
ローラ302を加熱する加熱ランプ301に対応する抵
抗体914a,bが2本ないし1本接続され、同ローラ
302の加熱を開始する。一方、SSR2の先には乾燥
ローラ402を加熱する加熱ランプ401に対応する抵
抗体915が接続され、同様に加熱を開始する。各ロー
ラーの温度は、それぞれサーミスタ916,917で検
知されA/Dコンバータ918へ入力され、アナログデ
ータからデジタルデータへ変換される。RAM919に
は各ローラーの制御温度が書き込まれており、その値と
比較して温度制御される。このデーターは操作表示部9
20からシリアルインターフェイス921を通して、R
AM919に書き込むこともできる。
【0042】各ローラの温度が、剥離あるいは乾燥する
のに充分な温度(RAMの設定値)になったら、操作表
示部920に動作可能の表示(LED点灯等)を示す。
操作表示部920より動作指令データーが送信された
ら、CPU904はメイン駆動モータ922を動作さ
せ、同モータの負荷が一定速度で駆動できたら、給紙モ
ータ923を駆動し、給紙を開始する。ここで、レジス
トモータ924は、スキュー防止のため給紙モータとの
タイミングを計りながら回転し、紙を送り出す。後は前
述の処理液含浸、剥離、乾燥の工程になる。
【0043】なお、給紙コロ102及びレジストローラ
104以外の負荷は、全てメイン駆動モータ922にて
同期駆動される。LCTには紙の有無を検知するペーパ
ーエンドセンサー925が有り、紙が無くなるとパラレ
ルインターフェイスを通じて紙無しデーターを送信す
る。紙無しを検知したCPU904は、マシン動作を停
止し、操作表示部920へ動作停止の表示(LED点灯
等)を行う。
【0044】以上の構成において、給紙ユニット1から
送られた転写紙10は、液付与ユニット2でそのトナー
像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット3に送
られる。このトナー剥離ユニット3で、紙に固着してい
るトナーが剥離ローラ302からの加熱で軟化し、剥離
ローラ302表面に付着する。そして分離爪303によ
って剥離ローラ302から転写紙10を分離する際に、
剥離ローラ302表面に付着したトナーが紙から剥離
し、これにより、紙からトナーが除去される。トナーが
除去された紙は乾燥ユニット4で乾燥され、紙受けユニ
ット5に排出される。
【0045】以上、このトナー除去装置によれば、トナ
ーが付着した紙に液を供給して紙のトナーとの界面部に
液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維
を傷めることなく、トナーを除去できる。
【0046】また、このトナー除去装置では、二つの剥
離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写紙10両面
からトナーを除去するように構成したので、給紙ユニッ
ト1の底板101上にトナーを除去すべき転写紙10を
セットする場合に、表裏を考慮する必要がない。また両
面使用した転写紙の両面のトナーを除去したい場合に
も、装置内を一度通すだけで済む。
【0047】また、排出される転写紙10は乾燥ユニッ
ト4で乾燥されているので、取扱が容易で、また、乾燥
ユニット4によって加熱による乾燥でトナーが付着しや
すい状態に戻されているので、そのまま電子写真複写機
などで使用することができる。
【0048】なお、図1のトナー除去装置では、二つの
剥離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写紙10両
面からトナーを除去するように構成されているが、対向
するローラの内の一方のみを剥離ローラ302にして、
転写紙10の片面のみからトナーを除去するようにする
こともできる。
【0049】ここで、図1のトナー除去装置において
は、剥離ローラ302から転写紙10を分離するため
に、該ローラ302表面に先端が接触又は近接する分離
爪303を設けたが、これによれば、該ローラ302表
面に転写紙10の先端部がまきついたまま、分離爪30
3の先端部で紙つまりを起こす恐れが残っている。ま
た、液供給ユニット2によって処理液が付与され、腰が
弱くなった転写紙10を、ガイド板などによって剥離ユ
ニット3まで案内するので、両ユニット2,3間での紙
つまりを起こす恐れも残っている。以下、これらの紙つ
まりを防止できる本発明の実施例に係るトナー除去装置
について説明する。
【0050】図3は本発明を適用したトナー除去装置の
一例を示すものである。図1のトナー除去装置において
は、液付与ユニット2、トナー剥離ユニット3、及び、
乾燥ユニット5をそれぞれ個別に設けたが、図2に示す
トナー除去装置においては、液付与ユニットとトナー剥
離ユニットを合体させて、液付与ユニット兼トナー剥離
ユニット6を構成している。このユニット6はクランプ
爪602で転写紙先端をクランプして周面に保持して回
転する紙保持ドラム601を備え、該ドラム601周面
に処理液を供給するための例えばスポンジローラ207
などを備えた液供給装置208や剥離ローラ302など
が接触配置されている。また紙保持ドラム601に保持
された再利用紙上のトナーを検知するCCDセンサー6
03が設けられている。その他、上記図1に示す装置に
おけると同様の部材については同一の符号を付してい
る。
【0051】なお、上記液付与用のローラ207には処
理液20のほか、浸透促進用液21も供給される構成に
なっており、上記ドラム601に対して離接可能なって
いる。この液付与用のローラ207の離接動作によって
トナーの部分除去が可能になる。また、処理液20と浸
透促進用液21とを別々のローラで該ドラム601の転
写紙に供給するようにすることもできる。この浸透促進
用液としては、例えば前述の界面活性剤などを用いるこ
とができる。
【0052】図4はこの装置の電装部のブロック図であ
り、上記図2と異なる点は、上記ドラム601のクラン
プ602を開閉するソレノイド926と処理液塗布ロー
ラ207を接離する塗布ローラソレノイド927がドラ
イバーに接続されている点、及び、上記CCDセンサー
603がA/Dコンバータ918に接続されている点で
ある。
【0053】以上の構成において、転写紙は上記ドラム
601のクランプ43によって固定され、該ドラム60
1と共に回動する。この回動中に、処理液及び浸透促進
用液が塗布ローラ207によって転写紙に塗布され、そ
の後、剥離ローラ302によってトナーが転写紙上から
除去される。剥離ローラ302通過後の転写紙上のトナ
ー量が上記CCDセンサー603で検出され、転写紙上
のトナーが完全に剥離されていない場合には、何回か同
じプロセスを繰り返し、これにより、トナーを完全に除
去する。トナーが除去されると、クランプ602が開い
て転写紙が該ドラム601から分離し、乾燥ユニット4
へ送られる。他の制御は図2におけるものと同じであ
る。
【0054】このトナー除去装置によれば、クランプ6
02によって転写紙10の先端を紙保持ドラム601に
固定した状態で、剥離ローラ302との対向部を通過さ
せるので、該ローラ302表面に転写紙10の先端部が
まきついたままになって、装置内での紙つまりを起こる
のを防止できる。また、紙保持ドラム601上に転写紙
10を保持した状態で、転写紙10への処理液の付与、
及び、転写紙10の剥離ローラ302に対する接触・分
離によるトナー除去を行うので、転写紙10への処理液
の付与箇所から剥離ローラ302との接触箇所までの間
の転写紙10の搬送を確実に行うことができる。
【0055】なお、本実施例におけるクランプ602に
よる転写紙先端部の固定を行って、剥離ローラ302表
面に転写紙10の先端部がまきついたままになるのを防
止する構成は、図1のトナー除去装置のように、液付与
ユニット2とトナー剥離ユニット3とを個別に設けた装
置にも適用できる。図5はその適用例を示すのである。
図5において、この例のトナー剥離ユニット3は、剥離
ローラ203に対向する、加熱ランプ201内蔵のバッ
クアップローラ308が設けられている。そして、この
バックアップローラ308の表面の一部には、凹部が設
けられ、この凹部に転写紙10先端を必要に応じて保持
する開閉自在のクランプ爪331が配設されている。こ
のクランプ爪331は常態において開状態になるように
図示しないバネ等の付勢部材で付勢されている。また、
給紙ユニット1からの転写紙を搬送する搬送ローラ対2
09、該搬送ローラ対209で搬送されてきた転写紙1
0先端を検知するための用紙先端センサ234、及び、
搬送ローラ対209の駆動部、バックアップローラ30
8の駆動部、用紙先端センサ234などを制御するため
の制御部(不図示)を備えている。上記用紙先端センサ
234としては、例えば、透過型、反射型、又はフィラ
ー付きのフォトセンサを用いることができ、また、上記
制御部は、例えば、CPU,RAM,ROM,I/O部
等で構成することができる。
【0056】本例においては、給紙ユニット1から搬送
されてきた転写紙10先端を用紙先端センサ234で検
知し、所定時間経過後に、バックアップローラ308を
駆動し、開状態のクランプ爪331の凹部を転写紙10
先端に同期させて移動させる。このクランプ爪331
は、剥離ローラ302との接触位置で剥離ローラ302
表面に押され、付勢部材にさからって凹部に入り込む。
これにより、転写紙10の先端部をクランプ爪331で
抑え込んだ状態で剥離ローラ302との接触位置を通過
する。その後、バックアップローラ308が所定距離だ
け回転して剥離ローラ302からクランプ爪331が離
れると、クランプ爪331は付勢部材によって開状態に
され、転写紙10先端を開放する。これにより、転写紙
10先端を剥離ローラ302から確実に分離することが
できる。
【0057】次に、図6を用いて、液付与ユニット兼ト
ナー剥離ユニット6の他の構成例について説明する。図
6(a)において、この液付与ユニット兼トナー剥離ユ
ニットは、ヒータ607を内蔵した紙保持用ドラム60
1の回りに、転写紙10に液容器201中の処理液20
を供給する例えばスポンジからなる塗布ローラ207を
備えた液供給装置208、剥離ローラ302、紙保持用
ドラム601から転写紙10を分離させる分離爪604
などが配設されている。そして、本実施例における紙保
持用ドラム601は、所定厚みの中空円筒状であり、か
つ、該ドラム周壁に厚み方向に貫通して外部と中空内部
とを連通させる複数の孔601aが形成されている。ま
た、該ドラム601の中空内部における剥離ローラ30
2との対向部に、他のドラム内部から遮蔽された空間を
形成する遮蔽壁604が設けられている。また、該空間
は、吸引手段としての例えばポンプ605に接続され、
該ポンプ5の駆動によって負圧になるうにされている。
ここで、上記遮蔽壁604は、ポンプ605駆動によ
り、ドラム回転方向において剥離ローラ302との接触
点を中心に前後2mm程度の領域にわたって、ドラム60
1上の転写紙10を吸引できるように形成することが望
ましい。また、上記貫通孔601aは、例えば図6
(b)に示すように円形、同(c)に示すように幅方向
に延在する複数のスリット状、その他の適宜の形状にす
ることができる。
【0058】なお、図6(a)中の剥離ローラ302と
の対向部を通過したドラム601に対向するように設け
られているのは、ドラム側からの負圧が効かなくなった
際における、転写紙のドラム周面との密着を確保するた
めの案内ローラ606である。また、ドラム下部周面近
傍の部材608はドラム駆動用の軸である。
【0059】以上の構成において、紙保持用ドラム60
1に保持された転写紙10は液供給装置208によって
処理液20が供給され、紙保持用ドラム601の回転に
よって剥離ローラ302との対向部に搬送される。この
対向部において、転写紙10は、上記ポンプ605の駆
動によって紙保持用ドラム601表面に吸引され、紙保
持用ドラム601表面に吸着した状態で、剥離ローラ3
02と接触し、かつ離間していく。これにより、転写紙
10上のトナーが剥離ローラ302の表面に付着して剥
離し、転写紙10から除去される。
【0060】本実施例によれば、少なくとも転写紙の先
端部が剥離ローラ302との対向部を通過する期間、上
記ポンプ605を駆動して吸引状態にすることにより、
転写紙先端部を確実に剥離ローラ302表面から分離す
ることができる。また、紙保持ドラム601上に転写紙
10を保持した状態で、転写紙10への処理液の付与、
及び、転写紙10の剥離ローラ302に対する接触・分
離によるトナー除去を行うので、転写紙10への処理液
の付与箇所から剥離ローラ302との接触箇所までの間
の転写紙10の搬送を確実に行うことができる。
【0061】なお、剥離ローラ302との対向部を転写
紙10後端が通過し終わるまで、上記ポンプ605を駆
動して吸引状態にしておけば、剥離ローラ302との対
向部で転写紙がドラム601,701から全く浮き上が
らずに、あたかも剥離ローラ302によりも強力な力で
ドラムがわに接着されているように搬送され、理論上最
適な剥離ローラ302からの転写紙分離条件を、転写紙
10全体について作り出すことができる。
【0062】また、本実施例における吸引によって、剥
離ローラ302表面に転写紙10の先端部がまきついた
ままになるのを防止する構成も、図1のトナー除去装置
のように、液付与ユニット2とトナー剥離ユニット3と
を個別に設けた装置にも適用できる。つまり、剥離ロー
ラ302に対向して配置したローラやベルトなどの転写
紙搬送用部材を、吸引によって表面に転写紙10を吸着
させ得るように構成することにより、剥離ローラ302
表面に転写紙10の先端部がまきついたままになるのを
防止できる。 (以下、余白)
【0063】
【発明の効果】請求項1乃至6の発明によれば、像保持
体表面の像形成物質に、該物質を接着し得る材質によっ
て形成された剥離部材の表面を接触させた後に、該表面
を像保持体搬送経路上の所定箇所から該搬送経路と離間
させて、剥離部材表面に接着された像形成物質を、該搬
送経路上で搬送されていく像保持体から剥離させるに当
たり、上記所定箇所において、像保持体と上記剥離部材
表面との付着力よりも大きな力により、像保持体の少な
くとも先端部を保持した状態で搬送する搬送手段によっ
て、像保持体を所定経路に沿って搬送し、これにより、
上記所定箇所から像保持体と上記剥離部材表面とを確実
に離間させるので、像保持体から像形成物質を良好に除
去できるとともに、装置内において像保持体を良好に搬
送できる。また、像保持体表面の像形成物質に、該物質
を接着し得る材質によって形成された剥離部材の表面を
接触させた後に、該表面を像保持体搬送経路上の所定箇
所から該搬送経路と離間させて、剥離部材表面に接着さ
れた像形成物質を、該搬送経路上で搬送されていく像保
持体から剥離させるに当たり、付着不安定化手段によっ
て像保持体の表面と像形成物質との付着が不安定化して
いるので、例えば上記表面が繊維質で構成される像保持
体を用いる場合にも、該繊維質の損傷を最小限に抑えな
がら像形成物質を除去できる。
【0064】特に、請求項2の発明によれば、上記付着
不安定化物質付与手段との対向部及び上記像形成物質剥
離手段との対向部を通過するように表面が移動する像保
持体用担持体を備えた搬送手段を用いて、少なくとも上
記付着不安定化物質付与手段との対向部から上記像形成
物質剥離手段との対向部までの間で、像保持体を確実に
搬送できるようにするので、一層良好に像保持体を搬送
できる。また、この像保持体用担持体の少なくとも像保
持体の先端部を担持する部分に形成した表面に開口する
吸引孔を介して吸引手段により空気を吸引し、これによ
り、像保持体と上記剥離部材表面との付着力よりも大き
な力で像保持体用担持体上に像保持体の先端部を吸着さ
せて、上記所定箇所から像保持体と上記剥離部材表面と
を確実に離間させるので、像保持体から像形成物質を良
好に除去できるとともに、装置内において像保持体を良
好に搬送できる。
【0065】また、請求項3の発明によれば、上記付着
不安定化物質付与手段との対向部及び上記像形成物質剥
離手段との対向部を通過するように表面が移動する像保
持体用担持体を備えた搬送手段を用いて、少なくとも上
記付着不安定化物質付与手段との対向部から上記像形成
物質剥離手段との対向部までの間で、像保持体を確実に
搬送できるようにするので、一層良好に像保持体を搬送
できる。また、上記像形成物質剥離手段と対向する箇所
において、像保持体を担持するほぼ全域に分布するよう
に厚み方向の孔が複数形成された所定厚みの部材で構成
された像保持体用担持体を挾んで配置され、かつ該像保
持体用担持体の裏面に向けた開口を有する減圧室、及
び、像保持体用担持体の上記厚み方向に形成された孔を
介して、ポンプで空気を吸引し、これにより、像保持体
と上記剥離部材表面との付着力よりも大きな力で像保持
体用担持体上に像保持体の先端部を吸着させて、上記所
定箇所から像保持体と上記剥離部材表面とを確実に離間
させるので、像保持体から像形成物質を良好に除去でき
るとともに、装置内において像保持体を良好に搬送でき
る。
【0066】また、請求項4の発明によれば、上記付着
不安定化物質付与手段との対向部及び上記像形成物質剥
離手段との対向部を通過するように表面が移動する像保
持体用担持体を備えた搬送手段を用いて、少なくとも上
記付着不安定化物質付与手段との対向部から上記像形成
物質剥離手段との対向部までの間で、像保持体を確実に
搬送できるようにするので、一層良好に像保持体を搬送
できる。また、上記像保持体用担持体に取り付けられた
クランプ手段により、像保持体と上記剥離部材表面との
付着力よりも大きな力で像保持体用担持体上に像保持体
の先端部をクランプして像保持体を搬送し、これによ
り、上記所定箇所から像保持体と上記剥離部材表面とを
確実に離間させるので、像保持体から像形成物質を良好
に除去できるとともに、装置内において像保持体を良好
に搬送できる。更に、クランプ解除手段により該クラン
プ手段のクランプを解除して、該像保持体用担持体から
像保持体を開放するので、所定の後処理部へ像保持体を
スムーズに進行させることができる。
【0067】また、請求項5の発明によれば、軟化手段
によって、像保持体の表面より像形成物質を取り除く
際、像形成物質を軟化させ、これにより、像形成物質が
像保持体の表面から離れやすくするので、例えば上記表
面が繊維質で構成される像保持体を用いる場合にも、該
繊維質の損傷を一層良好に抑えながら像形成物質を除去
できる。
【0068】また、請求項6の発明によれば、上記像形
成物質剥離手段で表面から像形成物質が取り除かれた像
保持体を、復元手段によって、処理前と同程度に像形成
物質が安定に付着しえる状態に復元するので、表面から
像形成物質が取り除かれた像保持体を、画像形成装置な
どによって再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な転写紙からのトナー除去装
置の概略構成図。
【図2】同装置の電装部のブロック図。
【図3】実施例に係るトナー除去装置の概略構成図。
【図4】同装置の電装部のブロック図。
【図5】他の実施例に係るトナー除去装置の部分説明
図。
【図6】(a)は図3のトナー除去装置に適用できるト
ナー付与ユニット兼トナー剥離ユニットの他の構成例を
示す概略構成図。(b)は同ユニットのドラムの説明
図。(c)は変形例に係る同ドラムの説明図。
【符号の説明】
1 給紙ユニット 2 液付与ユニット 3 トナー剥離ユニット 4 乾燥ユニット 5 紙受けユニット 6 液付与ユニット兼トナー剥離ユニット 10 転写紙 208 液供給装置 301 ヒータ 302 剥離ローラ 331 クランプ爪 234 用紙先端センサ 601 紙保持ドラム 601a 貫通孔 602 クランプ 604 遮蔽壁 605 ポンプ 607 ヒータ
フロントページの続き (72)発明者 新宮領 慧 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 倉本 信一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 貞夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 木村 祥之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 安藤 和弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 斉藤 忠司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に像形成物質が安定化して付着してい
    る像保持体より、像形成物質を取り除く像保持体からの
    像形成物質除去装置において、 上記表面と像形成物質との付着を不安定化する付着不安
    定化手段と、 像保持体との付着が不安定化している像形成物質を接着
    し得る材質によって表面が形成された剥離部材を備え、
    所定の像保持体搬送経路上の像保持体に接触した後に該
    搬送経路上の所定箇所から該搬送経路と離間していくよ
    うに該表面を移動させる像形成物質剥離手段と、 該搬送経路を挾んで該剥離部材と対向するように配置さ
    れ、かつ、上記所定箇所における像保持体と上記剥離部
    材表面との付着力よりも大きな力によって、像保持体の
    少なくとも先端部を保持した状態で、該所定箇所におい
    て像保持体を搬送する搬送手段とを設けたことを特徴と
    する像保持体からの像形成物質除去装置。
  2. 【請求項2】上記付着不安定化手段を、像形成物質が安
    定化して付着している像保持体に、該表面と像形成物質
    との付着を不安定化する付着不安定化物質を付与する付
    着不安定化物質付与手段で構成し、 上記搬送手段を、該付着不安定化物質付与手段との対向
    部及び上記像形成物質剥離手段との対向部を通過するよ
    うに表面が移動し、かつ少なくとも像保持体の先端部を
    担持する部分に、該表面に開口する吸引孔が形成された
    像保持体用担持体と、該吸引孔を介して空気を吸引する
    吸引手段とで構成したことを特徴とする請求項1の像保
    持体からの像形成物質除去装置。
  3. 【請求項3】上記像保持体用担持体を、像保持体を担持
    するほぼ全域に分布するように厚み方向の孔が複数形成
    された所定厚みの部材で構成し、 上記吸引手段を、像保持体用担持体を挾んで上記像形成
    物質剥離手段と対向する箇所に配置され、かつ該像保持
    体用担持体の裏面に向けた開口を有する減圧室と、該減
    圧室内の空気を吸引するポンプとで構成したことを特徴
    とする請求項2の像保持体からの像形成物質除去装置。
  4. 【請求項4】上記付着不安定化手段を、像形成物質が安
    定化して付着している像保持体に、該表面と像形成物質
    との付着を不安定化する付着不安定化物質を付与する付
    着不安定化物質付与手段で構成し、 上記搬送手段を、該付着不安定化物質付与手段との対向
    部及び上記像形成物質剥離手段との対向部を通過するよ
    うに表面が移動する像保持体用担持体と、該像保持体用
    担持体に取り付けられた像保持体の先端部をクランプす
    るクランプ手段と、該クランプ手段のクランプを解除す
    るクランプ解除手段とで構成したことを特徴とする請求
    項1の像保持体からの像形成物質除去装置。
  5. 【請求項5】上記表面より像形成物質を取り除く際、像
    形成物質を軟化させる軟化手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1、2、3又は4の像保持体からの像形成物質
    除去装置。
  6. 【請求項6】上記像形成物質剥離手段によって、表面か
    ら像形成物質が取り除かれた像保持体を、処理前と同程
    度に像形成物質が安定に付着しえる状態に復元する復元
    手段を設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4
    の像保持体からの像形成物質除去装置。
JP22211493A 1993-08-13 1993-08-13 像保持体からの像形成物質除去装置 Withdrawn JPH0756471A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22211493A JPH0756471A (ja) 1993-08-13 1993-08-13 像保持体からの像形成物質除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22211493A JPH0756471A (ja) 1993-08-13 1993-08-13 像保持体からの像形成物質除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0756471A true JPH0756471A (ja) 1995-03-03

Family

ID=16777374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22211493A Withdrawn JPH0756471A (ja) 1993-08-13 1993-08-13 像保持体からの像形成物質除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0756471A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07160158A (ja) 像保持体に処理状況マークを形成する像保持体からの像形成物質除去方法、及びその装置
JPH0756471A (ja) 像保持体からの像形成物質除去装置
JP3273832B2 (ja) 付着性不安定化液を用いた像保持体からの像形成物質除去装置、及び、像保持体処理装置
JPH0756472A (ja) 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置
JP3269724B2 (ja) 像保持体からの像形成物質除去装置
JPH0784490A (ja) 剥離部材を用いた像保持体からの像形成物質除去装置
JPH07121067A (ja) 処理ヘッドを有する不安定化液付与手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置
JPH0756476A (ja) 像保持体の像消去領域からの像形成物質除去方法及びその装置、並びに像保持体処理装置
JP3208409B2 (ja) 剥離部材表面の像形成物質の除去手段を有する剥離手段を備えた、像保持体からの像形成物質除去装置
JPH0756477A (ja) 像領域に浸透度促進剤を付与する像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置
JPH0736330A (ja) 像保持体の分離手段を有する剥離手段を備えた、像保持体からの像形成物質除去装置
JP3224644B2 (ja) 剥離部材表面の像形成物質付着量の検知手段を有する剥離手段を備えた、像保持体からの像形成物質除去装置
JPH0784395A (ja) 像保持体の再生方法、像保持体の再生装置、及び像保持体からの像形成物質除去装置
JPH0756478A (ja) 像領域に不安定化剤を付与する像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置
JPH0756470A (ja) 反転搬送手段を有する不安定化液付与手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置
JPH07248707A (ja) 像保持体の再生方法及びその装置
JPH07114310A (ja) 像保持体からの像形成物質除去方法、及びその装置
JPH0784489A (ja) 剥離部材を用いた像保持体からの像形成物質除去装置
JPH0744073A (ja) 浸透度促進剤の付与制御手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置
JPH0756474A (ja) 像保持用シートの再生装置
JPH07199750A (ja) シート材からの像形成物質除去方法及びその装置
JPH07114309A (ja) 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置
JP3299603B2 (ja) 像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置
JPH0744074A (ja) 不安定化剤の付与制御手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置
JPH0756479A (ja) 像保持用シートの再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001031