JPH07121067A - 処理ヘッドを有する不安定化液付与手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置 - Google Patents

処理ヘッドを有する不安定化液付与手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置

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JPH07121067A
JPH07121067A JP21909693A JP21909693A JPH07121067A JP H07121067 A JPH07121067 A JP H07121067A JP 21909693 A JP21909693 A JP 21909693A JP 21909693 A JP21909693 A JP 21909693A JP H07121067 A JPH07121067 A JP H07121067A
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Kiyoshi Tanigawa
清 谷川
Yoichi Asaba
陽一 浅場
Yoshiaki Miyashita
義明 宮下
Satoshi Shinguryo
慧 新宮領
Shinichi Kuramoto
信一 倉本
Sadao Takahashi
貞夫 高橋
Yoshiyuki Kimura
祥之 木村
Kazuhiro Ando
和弘 安藤
Tadashi Saito
忠司 斉藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写紙とトナーとの界面部に処理液を効率的
かつ確実に浸透させることにより、転写紙からトナーの
みを確実に取り除く。 【構成】 中空であって、転写紙10の搬送方向に直交
する方向に細長い溝部が形成された処理ヘッド224、
転写紙10を介して処理ヘッド224と対向する対向ロ
ーラ225、液容器201、処理ヘッド224に液22
を供給する給液パイプ212とポンプ213、搬送ロー
ラ対209、絞りローラ対204、搬送ガイド板22
1、各ローラの駆動部(不図示)等を備えた液付与ユニ
ットを用いる。液容器201に蓋243を設けてもよ
い。また、転写紙表面を摺擦するように移動可能な処理
ヘッド224を用いてもよい。また、溝部に液を高速で
流す処理ヘッドを用いてもよい。溝の転写紙搬送方向に
おける下流側の内側面を斜めに形成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着した像保持体の表面から、該像形成
物質を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置、並
びに複写機、ファクシミリ、プリンター、印刷機等の画
像形成装置によって像形成物質を付着させることができ
る像保持体を処理する像保持体処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成
物質除去方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該イ
ンキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方
法が開示されている。また特開平4−64472号公報
には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンド
レスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷
却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。また特開平4−829
83号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を
通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本の
ローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接
箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、
前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去
する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示され
ている。
【0004】ところで、上記溶剤を使用しない方法や装
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに
使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性
樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融着させる
などして、像形成物質が像保持体表面の繊維に強固に固
着されているので、像形成物質除去の際に像形成物質と
共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。
特に像形成物質の除去性を高めるために、上記インキ剥
離体、エンドレスシートあるいはローラさせた上に熱や
圧力を加える場合、種々の条件によっては、逆に像形成
物質と像保持体との間の定着性を高めてしまって除去を
困難にすることもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
体に、不安定化液としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して像保持体から剥離する像形
成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−255
916号参照)。これによれば、像保持体の紙質を比較
的損傷することなく、像形成物質のみを除去することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記提案の構成におい
ては、像保持体表面と像形成物質との界面部を水等の不
安定化液で十分湿潤させることが望まれる。図1(a)
及び(b)に示すように、複写機等の画像形成装置に従
来から用いる像保持体としての転写紙10等は、一般の
紙と同様、紙繊維(セルロース繊維)10aが絡み合っ
た繊維質の構造をしており、多数の微細な空隙が存在し
ている。このような微細な空隙を含んでいる転写紙10
等に、上記水等の不安定化液としての処理液20を浸透
させる場合には、一般に毛細管効果を利用する。しかし
ながら、上記空隙内の気体(例えば、空気)が処理液2
0の転写紙10内への浸透を妨げるため、結果として、
転写紙10は処理液20であまりぬれないおそれがあっ
た。したがって、上記像保持体からの像形成物質除去装
置の場合において、処理液20を確実に転写紙と像形成
物質であるトナーTとの界面部まで充分に浸透させるこ
とができず、そのため、図2に示すように剥離部材30
2aで転写10上のトナーTを剥離する場合、トナーT
の転写紙10からの剥離が不十分になるおそれがあっ
た。
【0007】特に、処理液20として水を用いる場合に
は、単に像保持体を水中に通す程度の短時間では困難で
あり、例えば純粋な水を使用する場合、数時間以上記録
済み像保持体を水中に入れておく必要がある。また、電
子写真複写機用の像保持体である転写紙10には、吸湿
しにくくして転写性や定着性を安定させるために防湿加
工が施してあるものが多く、また、像形成物質としての
トナーは樹脂が主成分であることから水を通さず、上記
界面部への水の進入が困難である。ここで、上記界面活
性剤を含む水溶液の場合には例えば数十秒程度で紙繊維
を傷めることなく像形成物質のみを除去できるようにな
り、これは上記界面部への水の進入が界面活性剤によっ
て格段に促進されることが原因であると考えられるが、
上記界面部への水の進入をより一層向上させることが望
まれる。
【0008】また、上記溶剤を使用する方法や装置で
は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記録
した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに使
用しても、溶剤を使用しない方法や装置に比して紙繊維
に損傷することなく像形成物質のみを除去できる。しか
し、使用する溶剤によっては紙質を化学的に変質させて
しまう恐れがあり、これにおいても短時間で像保持体表
面の紙繊維と像形成物質の界面部に溶剤を進入させるこ
とが望まれる。
【0009】また、本出願人は、未使用の像保持体であ
って、界面活性剤を含む水溶液、水溶性ポリマーを含む
水溶液及び界面活性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液
よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水
溶液を保持させた後、乾燥する処理を施したものを提案
した(例えば、特願平4−255915号参照)。この
処理を施した像保持体は、通常の画像形成に用いられた
後、上記像形成物質除去方法で像形成物質が取り除かれ
て再利用されるが、上記処理の際に上記水溶液が像保持
体に充分に浸透しないために、上記処理を行った像保持
体に画像を形成した後、上記像形成物質除去方法で像保
持体上に付着した像形成物質を確実に取り除くことがで
きないおそれがあった。
【0010】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その第1の目的は、像保持体と像形成物質との
界面部に不安定化液を効率的かつ確実に浸透させること
により、像形成物質のみを像保持体から確実に取り除く
ことができる像保持体からの像形成物質除去装置を提供
することであり、また、その第2の目的は、像形成物質
を付着させることができる像保持体に、不安定化液を効
率的かつ確実に浸透させることができる像保持体処理装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、少なくとも表面が繊維質
状に構成され、該表面に像形成物質が安定に付着してい
る像保持体から、該像形成物質を取り除く像保持体から
の像形成物質除去装置において、該像保持体を搬送する
搬送手段と、該搬送の方向に略直交し、かつ該像保持体
に接するように形成された溝部を有する液付与部材と、
該溝部に、該表面と該像形成物質との安定した付着状態
を不安定状態にする不安定化液を供給する液供給手段と
を設けたことを特徴とするものである。
【0012】上記第2の目的を達成するために、請求項
2の発明は、少なくとも表面が繊維質状に構成され、該
表面に像形成物質を付着させることができる像保持体を
処理する像保持体処理装置において、該像保持体を搬送
する搬送手段と、該搬送の方向に略直交し、かつ該像保
持体に面するように形成された溝部を有する液付与部材
と、該溝部に、該表面と該像形成物質との安定した付着
状態を不安定状態にする不安定化液を供給する液供給手
段とを設けたことを特徴とするものである。
【0013】更に請求項3の発明は、請求項1の像保持
体からの像形成物質除去装置又は請求項2の像保持体処
理装置において、上記液付与部材を、上記不安定化液が
付与された像保持体の表面を摺擦するように構成したこ
とを特徴とするものである。
【0014】また、請求項4の発明は、請求項1の像保
持体からの像形成物質除去装置又は請求項2の像保持体
処理装置において、上記液供給手段として、上記溝部内
が負圧になるように該溝部内の上記不安定化液を循環さ
せる液循環手段を備えたことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項5の発明は、請求項1の像保
持体からの像形成物質除去装置又は請求項2の像保持体
処理装置において、上記溝部の上記搬送の方向における
下流側の内側面を、該溝部の底部側より上記像保持体に
面する開口端側が下流側に傾くように、傾斜させたこと
を特徴とするものである。
【0016】
【作用】請求項1の発明においては、上記液供給手段に
よって、上記像保持体の表面と上記像形成物質との安定
した付着状態を不安定状態にする不安定化液を供給す
る。そして、像保持体の搬送の方向に略直交する上記液
付与部材の溝部上に、像形成物質が付着している像保持
体を上記搬送手段で搬送し、該溝部内の不安定化液に像
保持体を接触させ、像保持体に不安定化液を付与する。
これにより、像保持体及び像形成物質の表面から、毛細
管効果等によって、像保持体の内部の空隙、及び像保持
体の構成材料内に速やかに該不安定化液を浸透させ、最
終的には、像保持体と像形成物質との界面部まで確実に
浸透させることができるので、該界面部の像保持体、像
形成物質、又はその両者の特性を変化させ、像保持体と
像形成物質との間の付着状態を確実に不安定状態にする
ことができるようになる。
【0017】請求項2の発明においては、上記液供給手
段によって、上記像保持体の表面と上記像形成物質との
安定した付着状態を不安定状態にする不安定化液を供給
する。そして、像保持体の搬送の方向に略直交する上記
液付与部材の溝部上に、像形成物質を付着させることが
できる像保持体を上記搬送手段で搬送し、該溝部内の不
安定化液に像保持体を接触させ、像保持体に不安定化液
を付与する。これにより、像保持体及び像形成物質の表
面から、毛細管効果等によって、像保持体の内部の空
隙、及び像保持体の構成材料内に速やかに該不安定化液
を浸透させることができるようになる。
【0018】請求項3の発明においては、上記液付与部
材によって、上記不安定化液が付与された像保持体の表
面を摺擦することにより、像保持体の微細な空隙内の空
気泡等の気体を除去できるようになる。
【0019】請求項4の発明においては、上記液循環手
段によって、上記液付与部材の溝部内に不安定化液を循
環させることにより、該溝部内が負圧になるので、像保
持体を該溝部内の不安定化液に確実に密着させることが
できるようになる。
【0020】請求項5の発明においては、上記溝部の上
記搬送の方向における下流側の内側面を、該溝部の底部
側より上記像保持体に面する開口端側が下流側に傾くよ
うに傾斜させることにより、像保持体の先端が該溝部内
に落ちても損傷を与えることなく、像保持体を該溝部内
から所定の搬送路上に戻すことができるようになる。
【0021】
【実施例】まず、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した実施例について
説明する。図3に、本発明が適用できるトナー除去装置
の一例の概略構成図を示す。まず、全体の概略を説明す
ると、このトナー除去装置は、積載状態で収容している
トナー像が形成された転写紙10を一枚づつ分離給送す
る給紙ユニット1と、給紙ユニット1から送られてきた
転写紙10に液を供給する液付与ユニット2と、液が供
給された転写紙10からトナーを除去するトナー剥離ユ
ニット3と、トナーが除去された転写紙10を乾燥させ
る乾燥ユニット4と、乾燥ユニット4から排出される転
写紙10を受ける紙受けユニット5とを備えている。そ
して、給紙ユニット1から搬送された転写紙10は、液
付与ユニット2で転写紙10とトナーとの付着状態を不
安定状態にする不安定化液(以下、処理液という)20
が付与され、処理液20を少なくとも転写紙10とトナ
ーとの界面部に浸透させる。そして、トナー剥離ユニッ
ト3の剥離ローラ302によって、処理液20を浸透さ
せた該界面部においてトナーを転写紙10から剥離した
後、転写紙10は乾燥ユニット4の乾燥ローラ402で
乾燥され、紙受けユニット5に排出される。
【0022】ここで、上記処理液20としては、水、水
溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、
及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を
用いることができる。また、該水又は水溶液には、所定
の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処理
液20として、有機溶剤のみを用いることができる。
【0023】上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0024】また、上記界面活性剤としては、例えば、
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0025】また、上記水又は水溶液に含有させる有機
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0026】また、上記単独で用いる有機溶剤として
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0027】次に、図示の例の各ユニット1,2,3,
4,5について説明する。上記給紙ユニット1は、底板
101上に積載された転写紙10を最下部のものから給
紙ローラ102で給紙し、図示しない分離機構で重送紙
を分離して一枚の転写紙10のみを、タイミング調整及
びスキュー補正のためのレジストローラ対104で送り
出すものである。その具体的な構成及び動作は電子写真
複写機における給紙機構と同様であるので、詳細な説明
は省略する。
【0028】上記液付与ユニット2は、処理液20を所
定量満たした液容器201、転写紙10の一方の面(図
中の上面)に接触しながら、液容器201の処理液20
中に案内するように搬送する液中搬送ローラ202、液
中搬送ローラ202の駆動部(不図示)、転写紙10の
他の面(図中の下面)を液容器201の処理液20中に
案内する液中ガイド板203、挾持搬送手段としても機
能する絞りローラ対204、下側の絞りローラ204に
食い込み配置された絞り棒205、などを備えている。
このユニット2において、給紙ユニット1から給送され
た転写紙10は、液中搬送ローラ202と液中ガイド板
203とによって、液容器201の処理液20中に案内
され、処理液20に浸漬された後、絞りローラ対204
によって余分な処理液20が除去かれ、次のトナー剥離
ユニット3へと搬送される。なお、本発明に係る液付与
ユニット2の具体例については、後で詳述する。
【0029】上記トナー剥離ユニット3は、それぞれト
ナーTの軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵し互
いに圧接状態で配置された一対の剥離ローラ302、転
写紙排出側の圧接部近傍の剥離ローラ302の表面に接
触するように配設された分離爪303、剥離ローラ30
2の表面をクリーニングするクリーニング装置304、
駆動部(不図示)等を備えている。
【0030】この剥離ローラ302の表面は、少なくと
も軟化しているトナーに対して、転写紙10と該トナー
との付着力より大きい付着力を有するものを用いて構成
する。具体的には、上記トナーと同一又は類似のトナー
成分樹脂や、接着剤の成分樹脂等を用いることができ、
またアルミ系、銅系、ニッケル系等の金属材料を用いる
こともできるが、これらに限定されるものではない。ま
た、上記樹脂は、水溶性のものであっても、あるいは非
水溶性のものであってもよい。
【0031】上記トナー成分樹脂としては、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。 (以下、余白)
【0032】また、上記接着剤の成分樹脂としては、に
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0033】また、上記樹脂を用いる場合には、テンシ
ョンや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体
と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望
ましい。即ち、図示の例のようにローラ形状の剥離部材
とする場合には、支持体としての基体ローラ上に上記樹
脂などからなる表層を形成して剥離部材を構成すること
が望ましい。
【0034】上記樹脂などを支持する支持体としては、
例えば、ゴムローラ、シート、セロハンテープ、クラフ
ト紙粘着テープ、ポリ塩化ビニルテープ、アセトンテー
プ、フィラメント補強テープ等のテープ、等も用いるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。
【0035】また上記上下剥離ローラ302の加熱ラン
プ301は、転写紙10の表裏に密着して転写紙10に
固着しているトナーを加熱して軟化させ、これにより、
トナーを転写紙10の繊維から剥がれ易くするものであ
る。この加熱は圧接部において転写紙10上のトナーが
溶融しない程度に行うことが望ましい。トナーが溶融し
てしまうと転写紙10上のトナーを、紙側と剥離ローラ
302側とに分断することなく、剥離ローラ302側へ
転写させるのが、困難になるためである。また加熱し過
ぎると剥離ローラ302対の圧接部を通過中に転写紙1
0が乾燥し過ぎて、トナーの転写紙10に対する固着力
が転写紙10が濡れている場合に比して強まり、転写紙
10がトナーを介して該ローラ302に貼り付いて上記
分離爪303で分離できなくなる恐れがある。従って、
加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気が残って上記
トナーの再付着を防止できる程度に加熱することが望ま
しい。
【0036】上記クリーニング装置304は、剥離ロー
ラ302の表面上のトナーTを除去するクリーニングロ
ーラ305、クリーニングローラ305上のトナーTを
掻き落すスクレーパブレード306、スクレーパブレー
ドで306で掻き落したトナーTを収容するトナー受け
(トナー容器)307を備えている。
【0037】なお、上記剥離ローラ302に代え、これ
と同様の表面特性を備えたベルトを用いたり、上記クリ
ーニング装置304のクリーニングローラ305に代え
剥離ローラ302表面に直接当接させたクリーニングブ
レードやスクレーパなどを用いたりしても良い。
【0038】上記乾燥ユニット4は、転写紙10を乾燥
させるものであり、加熱ランプ401内蔵の例えばアル
ミからなる上乾燥ローラ402と、これに下方から圧接
する下乾燥ローラ404とから構成されている。この下
乾燥ローラ404は給液性部材からなる表層を備え、該
表層の液を絞り落す絞りブレード405が当接してい
る。このような乾燥ローラ対404,404に代え、又
は加え、ベルト状の部材を用いたり、熱風ファンや赤外
線ランプなどを用いたりしても良い。
【0039】そして、上記紙受けユニット5は、この乾
燥ユニット4から排出された転写紙を受けるための排紙
トレー501を備えている。
【0040】また、このトナー除去装置には、図示を省
略したが、給紙台に転写紙10があるか否かを検出する
検出手段、給紙ユニット1による転写紙10の重送検出
手段、液容器201中の液残量検出手段、液容器201
への液自動補給手段、転写紙10の装置内ジャム検出手
段、各加熱ランプの点灯制御手段と、トナー受け容器3
07内満杯手段などが設けられている。
【0041】以上の構成において、給紙ユニット1から
送られた転写紙10は、液付与ユニット2でそのトナー
像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット3に送
られる。このトナー剥離ユニット3で、紙に固着してい
るトナーが剥離ローラ302からの加熱で軟化し、剥離
ローラ302表面に付着する。トナーが除去された紙は
乾燥ユニット4で乾燥され、紙受けユニット5に排出さ
れる。
【0042】以上、このトナー除去装置によれば、トナ
ーが付着した紙に液を供給して紙のトナーとの界面部に
液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維
を傷めることなく、トナーを除去できる。
【0043】また、紙表面が液で濡れた状態で剥離ロー
ラ302と接触させ、かつ剥離ローラ302から分離す
る時点でも紙が湿った状態を維持できる程度に加熱する
ので、剥離ローラ302表面をトナー接着性を有する材
質で構成した場合にも、紙表面自体が剥離ローラ302
表面に接着して分離不良が生じるのを防止でき、また分
離した紙部分が剥離ローラ302と再接触することによ
るトナーの再転移を防止できる。
【0044】また、このトナー除去装置では、二つの剥
離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写紙10両面
からトナーを除去するように構成したので、給紙ユニッ
ト1の底板101上にトナーを除去すべき転写紙10を
セットする場合に、表裏を考慮する必要がない。また両
面使用した転写紙の両面のトナーを除去したい場合に
も、装置内を一度通すだけで済む。
【0045】次に、図4を用いて、上記トナー除去装置
を動作させるための制御部について説明する。図4は、
図3のトナー除去装置を動作させるための制御ブロック
図である。商用電源901から交流電源供給を受け、メ
インスイッチ902をオンすると直流電源(PSU)9
03から、DC電源電圧が各制御ICに供給される。電
源を供給されたCPU904は、プログラムカウンタ等
のリセットを行い、ROM905に書き込まれたプログ
ラム内容に基づいて、制御を開始する。CLK発振器9
06は、CPU動作に必要な基準クロック(CLK)を
供給する。
【0046】まず、アドレスデータバス907を通し
て、パラレルインターフェイス908にリレー909を
オンするデータが送られる。パラレルインターフェイス
の出力ポートには、各負荷を駆動するドライバー910
が接続されており、更にその一部にリレー1の接点駆動
コイルが接続され、リレー1の接点911が閉じる。
【0047】そして、SSR1(912),SSR2
(913)がそれぞれオンするべくデータが前記と同様
にドライバー910へ送られる。SSR1の先には剥離
ローラ302を加熱する加熱ランプ301に対応する抵
抗体914a,bが2本ないし1本接続され、同ローラ
302の加熱を開始する。一方、SSR2の先には乾燥
ローラ402を加熱する加熱ランプ401に対応する抵
抗体915が接続され、同様に加熱を開始する。各ロー
ラーの温度は、それぞれサーミスタ916,917で検
知され、A/Dコンバータ918へ入力され、アナログ
データからデジタルデータへ変換される。RAM919
には各ローラーの制御温度が書き込まれており、その値
と比較して温度制御される。このデーターは操作表示部
920からシリアルインターフェイス921を通して、
RAM919に書き込むこともできる。
【0048】各ローラの温度が、剥離あるいは乾燥する
のに充分な温度(RAMの設定値)になったら、操作表
示部920に動作可能の表示(LED点灯等)を示す。
操作表示部920より動作指令データーが送信された
ら、CPU904はメイン駆動モータ922を動作さ
せ、同モータの負荷が一定速度で駆動できたら、給紙モ
ータ923を駆動し、給紙を開始する。ここで、レジス
トモータ924は、スキュー防止のため給紙モータとの
タイミングを計りながら回転し、紙を送り出す。後は前
述の処理液含浸、剥離、乾燥の工程になる。
【0049】なお、給紙コロ102及びレジストローラ
104以外の負荷は、全てメイン駆動モータ922にて
同期駆動される。LCTには紙の有無を検知するペーパ
ーエンドセンサー925が有り、紙が無くなるとパラレ
ルインターフェイスを通じて紙無しデーターを送信す
る。紙無しを検知したCPU904は、マシン動作を停
止し、操作表示部920へ動作停止の表示(LED点灯
等)を行う。
【0050】次に、本発明に係る液付与ユニット2の具
体的な構成例について詳述する。なお、液付与ユニット
2を適宜組み合せて使用し、上記界面活性剤等の浸透促
進液と処理液20とを分けて転写紙10に付与するよう
に構成してもよく、また、浸透促進液又は処理液20を
転写紙10に多数回付与するように構成してもよい。し
たがって、以下の具体的な構成例では、浸透促進液及び
処理液20を共通に用いることができるので、両液を区
別しない液22又は処理液20を適宜用いることにす
る。
【0051】図5(a),(b)を用いて、処理ヘッド
224内の液22を転写紙10に直接接触させて液22
を付与する方式を採用した液付与ユニット2の構成例に
ついて説明する。この液付与ユニット2は、中空であっ
て、転写紙10の搬送方向に直交する方向に細長い溝部
が形成された処理ヘッド224(図5(b)参照)、処
理ヘッド224と転写紙10を介して対向する位置に配
置した対向ローラ225、液22を所定量満たした液容
器201、処理ヘッド224に液22を供給する液供給
手段としての給液パイプ212及びポンプ213、転写
紙10の搬送手段としての搬送ローラ対209、絞りロ
ーラ対204及び搬送ガイド板221、各ローラの駆動
部(不図示)等を備えている。本例において、給紙ユニ
ット1から給送された転写紙10は、処理ヘッド224
と対向ローラ225との間に挾持されながら搬送され
る。このとき、処理ヘッド224の溝部の開口224a
の液22が、転写紙10の下面に直接接触することによ
り、液22が転写紙に付与される。転写紙10上の余分
な液22は、下流側の絞りローラ対204で除去され
る。本例では、絞りローラ対204によって転写紙10
にトナーの付着力を低下させる必要最小限の処理液20
を付与することができるので、後の乾燥工程での熱量が
少なくて済み、更に転写紙10の吸湿による伸縮が少な
くて済むため、転写紙10の波打ち、しわ等の発生を抑
えることができる。
【0052】また、本例においては、処理ヘッド224
の液面が転写紙10と密着しているため、処理ヘッド2
24からの液22の蒸発を防止することができる。ま
た、図5(a)に示すように、蓋243を設けて液容器
201を密閉しているので、液容器201からの液22
の蒸発も防止することができる。
【0053】図6(a)乃至(c)を用いて、転写紙搬
送方向に移動可能な処理ヘッド224について説明す
る。処理ヘッド224、及びその開口224aに対向す
る対向ローラ225はともに、搬送ローラ209a,2
09b間で移動自在に構成され、処理ヘッド224及び
対向ローラ225の駆動装置が設けられている。まず、
図6(a)に示すように、給紙カセット1から搬送ロー
ラ209a等によって搬送されてきた転写紙10は、液
22の供給がOFFにされた処理ヘッド224と、回転
している対向ローラ25との間に挾持される。転写紙1
0の先端を挾持したところで、対向ローラ225の回転
は一旦停止するように上記制御部で制御する。この一旦
停止のタイミングは、搬送ローラ209aの上流側に設
けられて用紙先端センサ(不図示)や、処理ヘッド22
4又は対向ローラ225に設けられた用紙センサ(不図
示)等に基づいて制御することができる。そして、図6
(b)に示すように、処理ヘッド224と対向ローラ2
25は、転写紙10の先端を挾持したまま搬送ローラ2
09b側に移動する。そして、処理ヘッド224及び対
向ローラ225は、搬送ローラ209b手前の所定位置
に到達すると移動を停止し、搬送ローラ209bが転写
紙10を挾持できるように、対向ローラ225の回転を
開始する。そして、図6(c)に示すように、転写紙1
0が搬送ローラ209bに挾持された後、ポンプ213
をONして処理ヘッド224への液22の供給を開始す
る。処理ヘッド224への液22の供給は、対向ローラ
225の駆動開始から所定時間経過した時点で開始する
ように制御してもよい。転写紙10の搬送及び液付与が
完了したら、処理ヘッド224及び対向ローラ225を
OFFして、搬送ローラ209a側の元の所定位置まで
戻し、次の転写紙10が搬送されてくるのを待つ。
【0054】このような動作を行うことにより、転写紙
10の先端に、液22が付与されない未処理領域を形成
することができるので、次の剥離工程で転写紙10と剥
離部材である剥離ローラ表面との離型性が改善され、分
離が容易に行われるようになる。
【0055】また、図6において、転写紙10を搬送ロ
ーラ209bが挾持した後、処理ヘッド224及び対向
ローラを、液22が付与された転写紙10表面を擦るよ
うに移動(例えば、搬送ローラ間を往復動)させれば、
処理ヘッド224等が液22を含浸した転写紙10表面
を擦ることにより、転写紙10内の空気泡が除去され、
毛細管効果などによって、液22をより効率的かつ確実
に転写紙10に浸透させることができるようになる。
【0056】図7乃至図9を用いて、転写紙10に接触
する溝に処理液20を高速で流す処理ヘッド238を用
いた液付与ユニット2について説明する。この液付与ユ
ニット2の処理ヘッド238は、図7(a)及び(b)
に示すように、転写紙10が接する側に、転写紙10の
搬送方向に直交する方向の2本の溝238aが形成され
ている。また、処理液20の液循環手段として、給液パ
イプ212及びポンプ213が設けられている。また、
給液パイプ212の途中には、処理液20を浄化するた
めのフィルタ229が設けられている。液容器201内
の処理液20は、ポンプ213によって、給液パイプ2
12を通って処理ヘッド238の溝238aの一方の端
部へ供給される。処理液20は溝238a内を高速に移
動し、もう一方の溝238aの端部から液容器201に
戻されて循環する。また、処理ヘッド238の転写紙搬
送方向の両側面部には、搬送手段としての搬送ローラ2
09が設けられている。
【0057】本例においては、転写紙10が接している
処理ヘッド238の溝238a内を処理液20が高速に
移動しているので、溝238a内において処理液20の
流れ方向と直交する方向に負圧が発生し、転写紙10が
溝238a内の処理液20に密着する。これにより、処
理液20が転写紙10に塗布される。このとき、転写紙
10と処理液20が直接接触し、かつ、処理液20が高
速で移動しているため、転写紙10の表面の空気泡が除
去され、処理液20を毛細管効果によって、効率的かつ
確実に転写紙10に浸透させることができるようにな
る。また、処理ヘッド238上の転写紙10は溝238
aに密着しているので、転写紙10が溝238aの蓋と
なり、処理液20の蒸発損失を防止することができる。
また、液容器201を密閉することにより、処理液20
の蒸発を更に防止することができ、更に処理液20を給
液パイプ212を通し、フィルタ229及びポンプ21
3を介して循環させているので、常に清浄な処理液20
を処理ヘッド238の溝238aに供給することができ
る。
【0058】図8は液付与ユニット2の変形例であり、
処理ヘッド238上の溝238aのない領域に搬送ベル
トが設けられている。この搬送ベルトは、二つのローラ
によって張架され、搬送ローラ209及び処理ヘッド2
38上面の間に転写紙10を挾持するように配置されて
いる。これにより、処理ヘッド238上を転写紙10が
確実に搬送されるようになる。
【0059】また、図9に示すように、処理ヘッド23
8の溝238aの転写紙搬送方向(図中の矢印方向)に
おける下流側の内側面238bを、斜めに形成すること
により、転写紙10の先端が溝238a内に落ちた場合
でも、転写紙10が折れることなく、溝238a内から
出てくるようになるので、更に、処理ヘッド238上を
転写紙10が確実に搬送されるようになる。
【0060】図10を用いて、転写紙10の全面に対し
て液付与処理可能な、処理ヘッド238を有する液付与
ユニット2の動作について説明する。ここで、搬送ロー
ラ209、ポンプ213、第1及び第2搬送路切り換え
爪239,241の駆動部(不図示)、用紙先端センサ
242等は、上記図4の制御部によって制御される。ま
た、処理ヘッド238の搬送方向下流側の溝238aの
中心位置と搬送ローラ209eの中心位置との間の距離
は、最小サイズの転写紙1の搬送方向長さの半分以下に
設定する。また、第1及び第2搬送路切り換え爪23
9,241は実線の位置に設定されている。
【0061】まず、転写紙10を搬送ローラ209c,
209dによって処理ヘッド238上に搬送する。この
とき、処理ヘッド238はOFFにしておく。ONにし
ておくと、処理ヘッド238の溝238a内の負圧によ
って転写紙10の先端が溝238a内に落ち、折れてし
まう恐れがあるためである。その後、転写紙10の先端
が、処理ヘッド238を通り越し、用紙先後端センサ2
42で検知される。このとき、転写紙10が搬送ローラ
209eに挾持されたことになり、転写紙10の搬送が
可能となるため、処理ヘッド238をONして液付与処
理を開始する。
【0062】そして、用紙先後端センサ242が転写紙
10の後端を検知したとき、処理ヘッド238を一旦O
FFする(但し、いつの時点でOFFしてもよく、例え
ば、転写紙10が反転搬送路240の通過を確認してO
FFするように制御してもよい)。そして、転写紙10
の後端の検知後、所定時間経過したところで、搬送ロー
ラ対209fを逆転させるとともに、第1搬送路切り換
え爪239を2点鎖線の位置に切り換える。これによ
り、転写紙10は反転搬送路240を通過し、搬送ロー
ラg,h,iによって搬送され、搬送ローラ対209d
に転写紙10を挾持させる。このとき、第2搬送路切り
換え爪241は、2点鎖線に位置に切り換えておく。
【0063】そして、転写紙10の先端が用紙先後端セ
ンサ242で検知された時点で、処理ヘッド238がO
Nされ、上記液付与工程ではぬれていない部分に処理液
20が付与される。この後、第1搬送路切り換え爪23
9は元の実線の位置に戻され、搬送ローラ209fを正
転させて、転写紙10を次の処理工程(剥離工程、乾燥
工程等)に送られる。なお、処理ヘッド238は、転写
紙10の後端を用紙先後端センサ242で検知した時点
でOFFにする。以上、本例によれば、転写紙10の全
面に処理液20を確実に付与することができるようにな
る。
【0064】なお、上記処理ヘッド224,238を用
いた液付与ユニット2は、搬送手段として転写紙10を
表面に保持して搬送する大径の回転体(紙保持ドラム)
を備えたトナー除去装置にも適用することができる。こ
の構成の場合には、処理ヘッド224,238の溝が紙
保持ドラムの表面に接するように処理ヘッド224,2
38を配置する。紙保持ドラム上の転写紙は、処理ヘッ
ド224,238との間に挾持されて、その処理ヘッド
の溝内の処理液に接触しながら搬送され、処理液が付与
される。
【0065】次に、本発明を、電子写真複写機等で画像
を形成することができる、例えば、未使用の転写紙10
に、上記浸透促進液21、処理液20等の液22を付与
する像保持体処理装置としての転写紙処置装置に適用し
た実施例について説明する。この転写紙処理装置は、上
記トナー除去装置の実施例と同様な構成を用いることが
でき、例えば上記図3のトナー除去装置のトナー剥離ユ
ニット3を取り除き、上記液付与ユニット2から直接乾
燥ユニット4に転写紙10を搬送させるように構成する
ことができる。 (以下、余白)
【0066】また、図11に示すように、上記トナー除
去装置のトナー剥離ユニット3を迂回するような迂回搬
送路232と、ユーザがトナー付着済み転写紙のトナー
除去モードと未使用転写紙処理モードを切り替えること
ができるモード切換装置(不図示)、該モード切換装置
によって転写紙の搬送路を切り換える搬送路切り換え装
置233とを設け、未使用転写紙処理モードを選択した
場合には、転写紙10がトナー剥離ユニット3を迂回す
る搬送路232を通過するように構成することもでき
る。
【0067】ここで、転写紙10に付与する不安定化液
としては、上記実施例に用いた処理液20で純粋な水を
除いたもの、即ち、水溶性ポリマーを含む水溶液、界面
活性剤を含む水溶液、及び水溶性ポリマーと界面活性剤
とを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種
の水溶液等を用いることができる。
【0068】以上、本実施例に係る転写紙処理装置によ
れば、トナーが付着していない未使用の転写紙10に上
記処理液20(例えば、界面活性剤を含む水溶液)を効
率的かつ確実に浸透させることができるので、転写紙1
0上に画像(トナー像)を形成した後、転写紙10上の
トナー像を剥離する場合に、転写紙10の表面とトナー
との付着状態が不安定状態となり、該表面からのトナー
像の剥離を従来より確実に行うことができるようにな
る。また、上記絞りローラ204、ブレード215等の
余剰量除去手段を備えた場合には、転写紙10にトナー
の付着力を低下させる必要最小限の処理液20を付与す
ることができるので、後の乾燥工程での熱量が少なくて
済み、更に転写紙10の吸湿による伸縮が少なくて済む
ため、転写紙10の波打ち、しわ等の発生を抑えること
ができる。
【0069】なお、上記各実施例では、本発明を転写型
の電子写真複写機によって画像が形成された転写紙1
0、又は画像が形成される前の未使用の転写紙10に適
用しているが、ファクシミリ、プリンター、印刷機等紙
等の他の画像形成装置で用いる記録紙等の像保持体にも
適用できる。また、本発明は、繊維質の構造をした像保
持体に限定されることなく、像を形成することができる
像保持体に適用できる。また、本発明が適用できる像保
持体は、例えば、プラスチック層等のベースシートの表
面層が紙等の材料層である積層物等であってもよい。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上記液供給手
段によって、上記像保持体の表面と上記像形成物質との
安定した付着状態を不安定状態にする不安定化液を供給
し、像保持体の搬送の方向に略直交する上記液付与部材
の溝部上に、像形成物質が付着している像保持体を上記
搬送手段で搬送し、該溝部内の不安定化液に像保持体を
接触させ、像保持体に不安定化液を付与する。これによ
り、像保持体及び像形成物質の表面から、毛細管効果等
によって、像保持体の内部の空隙、及び像保持体の構成
材料内に速やかに該不安定化液を浸透させ、最終的に
は、像保持体と像形成物質との界面部まで確実に浸透さ
せることができるので、該界面部の像保持体、像形成物
質、又はその両者の特性を変化させ、像保持体と像形成
物質との間の付着状態を確実に不安定状態にすることが
できる。したがって、像保持体から像形成物質のみを確
実に取り除くことができるようになるという効果があ
る。
【0071】請求項2の発明によれば、上記液供給手段
によって、上記像保持体の表面と上記像形成物質との安
定した付着状態を不安定状態にする不安定化液を供給
し、像保持体の搬送の方向に略直交する上記液付与部材
の溝部上に、像形成物質を付着させることができる像保
持体を上記搬送手段で搬送し、該溝部内の不安定化液に
像保持体を接触させ、像保持体に不安定化液を付与す
る。これにより、像保持体及び像形成物質の表面から、
毛細管効果等によって、像保持体の内部の空隙、及び像
保持体の構成材料内に速やかに不安定化液を浸透させる
ことができる。したがって、該像保持体上に画像を形成
した後、像保持体上に付着している像形成物質を取り除
く場合に、像保持体と像形成物質との付着力が低下する
など、その付着状態が不安定状態となり、像形成物質の
みを像保持体から確実に取り除くことができるようにな
るという効果がある。
【0072】請求項3の発明によれば、上記液付与部材
によって、上記不安定化液が付与された像保持体の表面
を摺擦することにより、像保持体の内部又は表面部の空
気泡等の気体を除去できるので、毛細管効果などによっ
て、像保持体に不安定化液を更に効率的に浸透させるこ
とができるようになるという効果がある。
【0073】請求項4の発明によれば、上記液循環手段
によって、上記液付与部材の溝部内に不安定化液を循環
させることにより、該溝部内が負圧になり、像保持体を
該溝部内の不安定化液に確実に密着させることができる
ので、毛細管効果などによって、像保持体に不安定化液
を更に効率的に浸透させることができるようになるとい
う効果がある。
【0074】請求項5の発明によれば、上記溝部の上記
搬送の方向における下流側の内側面を、該溝部の底部側
より上記像保持体に面する開口端側が下流側に傾くよう
に傾斜させることにより、像保持体の先端が該溝部内に
落ちても、損傷を与えることなく、像保持体を該溝部内
から所定の搬送路上に戻すことができるので、該溝部上
での像保持体の搬送を更に確実に行うことができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、トナーが付着した転写紙表面部の説
明図。(b)は、同転写紙と同トナーとの界面部の拡大
図。
【図2】転写紙、トナー、処理液、及び剥離部材の接触
状態の説明図。
【図3】実施例に係るトナー除去装置の概略構成図。
【図4】同トナー除去装置の制御部のブロック図。
【図5】(a)は、同トナー除去装置の処理ヘッドを用
いた液付与ユニットの概略構成図。(b)は、同液付与
ユニットの処理ヘッドの斜視図。
【図6】(a)乃至(c)は、同処理ヘッドの動作を示
す説明図。
【図7】(a)は、変形例に係る液付与ユニットの斜視
図。(b)は、同液付与ユニットの処理ヘッドの断面
図。
【図8】他の変形例に係る液付与ユニットの概略構成
図。
【図9】変形例に係る処理ヘッドの断面図。
【図10】処理ヘッドを備えた液付与ユニットの動作の
説明図。
【図11】他の実施例に係る転写紙処理装置の説明図。
【符号の説明】
2 液付与ユニット 10 転写紙 20 処理液 22 液 201 液容器 204 絞りローラ対 212 給液パイプ 213 ポンプ 224,238 処理ヘッド 225 対向ローラ 238a 溝 238b 傾斜した内側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新宮領 慧 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 倉本 信一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 貞夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 木村 祥之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 安藤 和弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 斉藤 忠司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも表面が繊維質状に構成され、該
    表面に像形成物質が安定に付着している像保持体から、
    該像形成物質を取り除く像保持体からの像形成物質除去
    装置において、 該像保持体を搬送する搬送手段と、 該搬送の方向に略直交し、かつ該像保持体に接するよう
    に形成された溝部を有する液付与部材と、 該溝部に、該表面と該像形成物質との安定した付着状態
    を不安定状態にする不安定化液を供給する液供給手段と
    を設けたことを特徴とする像保持体からの像形成物質除
    去装置。
  2. 【請求項2】少なくとも表面が繊維質状に構成され、該
    表面に像形成物質を付着させることができる像保持体を
    処理する像保持体処理装置において、 該像保持体を搬送する搬送手段と、 該搬送の方向に略直交し、かつ該像保持体に面するよう
    に形成された溝部を有する液付与部材と、 該溝部に、該表面と該像形成物質との安定した付着状態
    を不安定状態にする不安定化液を供給する液供給手段と
    を設けたことを特徴とする像保持体処理装置。
  3. 【請求項3】上記液付与部材を、上記不安定化液が付与
    された像保持体の表面を摺擦するように構成したことを
    特徴とする請求項1の像保持体からの像形成物質除去装
    置又は請求項2の像保持体処理装置。
  4. 【請求項4】上記液供給手段として、上記溝部内が負圧
    になるように該溝部内の上記不安定化液を循環させる液
    循環手段を備えたことを特徴とする請求項1の像保持体
    からの像形成物質除去装置又は請求項2の像保持体処理
    装置。
  5. 【請求項5】上記溝部の上記搬送の方向における下流側
    の内側面を、該溝部の底部側より上記像保持体に面する
    開口端側が下流側に傾くように、傾斜させたことを特徴
    とする請求項1の像保持体からの像形成物質除去装置又
    は請求項2の像保持体処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010214368A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Palo Alto Research Center Inc 基板からインクを除去するシステム

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