JP3299603B2 - 像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置

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JP3299603B2 JP20116393A JP20116393A JP3299603B2 JP 3299603 B2 JP3299603 B2 JP 3299603B2 JP 20116393 A JP20116393 A JP 20116393A JP 20116393 A JP20116393 A JP 20116393A JP 3299603 B2 JP3299603 B2 JP 3299603B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着した像保持体から、該像形成物質を
取り除く像保持体からの像形成物質除去装置、及び複写
機、ファクシミリ、プリンター、印刷機等の画像形成装
置によって像形成物質を付着させることができる像保持
体を処理する像保持体処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成
物質除去方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−55195号公報には、支持体上に離型剤
を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式で
載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体にイ
ンキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通し、
冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該インキ
剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方法が
開示されている。また特開平4−64472号公報に
は、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンドレ
スシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷却
ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペー
パ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつける
押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部からな
るイレーザが開示されている。また特開平4−8298
3号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を通
過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本のロ
ーラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接箇
所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、前
記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去す
る剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示されて
いる。
【0004】ところで、上記溶剤を使用しない方法や装
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに
使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性
樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融着させる
などして、像形成物質が像保持体表面の繊維に強固に固
着されているので、像形成物質除去の際に像形成物質と
共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。
特に像形成物質の除去性を高めるために、上記インキ剥
離体、エンドレスシートあるいはローラさせた上に熱や
圧力を加える場合、種々の条件によっては、逆に像形成
物質と像保持体との間の定着性を高めてしまって除去を
困難にすることもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して像保持体から剥離する像形
成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−255
916号参照)。これによれば、像保持体の紙質を比較
的損傷することなく、像形成物質のみを除去することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記提案の構成におい
ては、像保持体表面と像形成物質との界面部を水等の不
安定化剤で十分湿潤させることが望まれる。複写機等の
画像形成装置に従来から用いる像保持体としての転写紙
等は、一般の紙と同様、紙繊維(セルロース繊維)が絡
み合った繊維質の構造をしており、多数の微細な空隙が
存在している。このような微細な空隙を含んでいる転写
紙等に、上記水等の不安定化剤を浸透させる場合には、
一般に毛細管効果を利用する。しかしながら、上記空隙
内の気体(例えば、空気)が不安定化剤の転写紙内への
浸透を妨げるため、結果として、転写紙は不安定化剤で
あまりぬれないおそれがあった。したがって、上記像保
持体からの像形成物質除去装置の場合において、不安定
化剤を確実に転写紙と像形成物質との界面部まで充分に
浸透させることができず、そのため、剥離部材で転写紙
上の像形成物質を剥離する場合、像形成物質の転写紙か
らの剥離が不十分になるおそれがあった。
【0007】特に、不安定化剤として水を用いる場合に
は、単に像保持体を水中に通す程度の短時間では困難で
あり、例えば純粋な水を使用する場合、数時間以上記録
済み像保持体を水中に入れておく必要がある。また、電
子写真複写機用の像保持体である転写紙には、吸湿しに
くくして転写性や定着性を安定させるために防湿加工が
施してあるものが多く、また、像形成物質としてのトナ
ーは樹脂が主成分であることから水を通さず、上記界面
部への水の進入が困難である。ここで、上記界面活性剤
を含む水溶液の場合には例えば数十秒程度で紙繊維を傷
めることなく像形成物質のみを除去できるようになり、
これは上記界面部への水の進入が界面活性剤によって格
段に促進されることが原因であると考えられるが、上記
界面部への水の進入をより一層向上させることが望まれ
る。
【0008】また、上記溶剤を使用する方法や装置で
は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記録
した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに使
用しても、溶剤を使用しない方法や装置に比して紙繊維
に損傷することなく像形成物質のみを除去できる。しか
し、使用する溶剤によっては紙質を化学的に変質させて
しまう恐れがあり、これにおいても短時間で像保持体表
面の紙繊維と像形成物質の界面部に溶剤を進入させるこ
とが望まれる。
【0009】また、本出願人は、未使用の像保持体であ
って、界面活性剤を含む水溶液、水溶性ポリマーを含む
水溶液及び界面活性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液
よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水
溶液を保持させた後、乾燥する処理を施したものを提案
した(例えば、特願平4−255915号参照)。この
処理を施した像保持体は、通常の画像形成に用いられた
後、上記像形成物質除去方法で像形成物質が取り除かれ
て再利用されるが、上記処理の際に上記水溶液が像保持
体に充分に浸透しないために、上記処理を行った像保持
体に画像を形成した後、上記像形成物質除去方法で像保
持体上に付着した像形成物質を確実に取り除くことがで
きないおそれがあった。
【0010】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、不安定化剤を像保持体と像形成物
質との界面部に効率的かつ確実に浸透させることによ
り、像形成物質のみを像保持体から確実に取り除くこと
ができる像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持
体処理装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、表面に像形成物質が安定に付着
している像保持体から、該像形成物質を取り除く像保持
体からの像形成物質除去装置において、該表面と該像形
成物質との間の付着状態を不安定化状態にする不安定化
剤の浸透を促進させる浸透度促進剤を、該像形成物質が
付着している像保持体に付与する浸透度促進剤付与手段
と、該浸透度促進剤を付与した像保持体を挾持するよう
に配置された絞りローラ対と、該浸透度促進剤が付与さ
れた該像保持体に、該不安定化剤を付与する不安定化剤
付与手段とを設けたことを特徴とするものであり、請求
の発明は、像保持体の表面と像形成物質との間の付
着状態を不安定化状態にする不安定化剤の浸透を促進さ
せる浸透度促進剤を、該像保持体に付与する浸透度促進
剤付与手段と、該浸透度促進剤が付与された該像保持体
に、該不安定化剤を付与する不安定化剤付与手段と、該
不安定化剤が付与された像保持体上の像形成物質を除去
する剥離ユニットと、該剥離ユニットを迂回するように
該像保持体を搬送する迂回搬送路と、該剥離ユニットを
通過する搬送路と該迂回搬送路とを切り換える搬送路切
換装置とを設けたことを特徴とするものである。
【0012】
【0013】なお、上記浸透度促進剤としては、上記不
安定化剤の像保持体への浸透の促進させる場合のみなら
ず、該不安定化剤を塗布した際の像保持体表面への付着
を促進させるものも含む。また、上記浸透度促進剤及び
上記不安定化剤は、液体のみならず、ゲル、粉体状のも
のでもよい。
【0014】
【作用】請求項1及び2の発明においては、上記浸透度
促進剤付与手段で、像形成物質が付着している像保持体
の表面に上記浸透度促進剤を付与し、これにより、該像
保持体と該像形成物質との界面部に上記不安定化剤が浸
透しやすくなる。そして、上記不安定化剤付与手段で、
該浸透度促進剤が付与された像保持体に該不安定化剤を
付与し、これにより、該不安定化剤を該界面部に効率的
かつ確実に浸透させることができるようになる。このよ
うに、該不安定化剤が該界面部に浸透すると、該界面部
の像保持体、像形成物質、又はその両者の特性が変化
し、像保持体と像形成物質との間の付着力を低下させる
など、その付着状態を確実に不安定状態にすることがで
きるようになる。
【0015】
【0016】
【0017】
【実施例】
〔実施例1〕以下、本発明を転写型の電子写真複写機に
よって画像が形成された像保持体としての転写紙から、
像形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した実施例について
説明する。図1に、本発明が適用できるトナー除去装置
の一例の概略構成図を示す。まず、全体の概略を説明す
ると、このトナー除去装置は、積載状態で収容している
トナー像が形成された転写紙10を一枚づつ分離給送す
る給紙ユニット1と、給紙ユニット1から送られてきた
転写紙10に液を供給する液付与ユニット2と、液が供
給された転写紙10からトナーを除去するトナー剥離ユ
ニット3と、トナーが除去された転写紙10を乾燥させ
る乾燥ユニット4と、乾燥ユニット4から排出される転
写紙10を受ける紙受けユニット5とを備えている。そ
して、給紙ユニット1から搬送された転写紙10は、液
付与ユニット2で転写紙10とトナーとの付着状態を不
安定化状態にする液体の不安定化剤(以下、処理液とい
う)20が付与され、処理液20を少なくとも転写紙1
0とトナーとの界面部に浸透させる。そして、トナー剥
離ユニット3の剥離ローラ302によって、処理液20
を浸透させた該界面部においてトナーを転写紙10から
剥離した後、転写紙10は乾燥ユニット4の乾燥ローラ
402で乾燥され、紙受けユニット5に排出される。
【0018】ここで、上記処理液20としては、水、水
溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、
及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を
用いることができる。また、該水又は水溶液には、所定
の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処理
液20として、有機溶剤のみを用いることができる。
【0019】上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0020】また、上記界面活性剤としては、例えば、
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ブンザルコニウ
ム塩、塩化ベルゼトニウム塩、ピニジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0021】また、上記水又は水溶液に含有させる有機
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0022】また、上記単独で用いる有機溶剤として
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0023】次に、図示の例の各ユニット1,2,3,
4,5について説明する。上記給紙ユニット1は、トナ
ー像が形成された面(以下、トナー像面という)を下に
向けて底板101上に積載された転写紙10を最下部の
ものから給紙ローラ102で給紙し、図示しない分離機
構で重送紙を分離して一枚の転写紙10のみを、タイミ
ング調整及びスキュー補正のためのレジストローラ対1
04で送り出すものである。その具体的な構成及び動作
は電子写真複写機における給紙機構と同様であるので、
詳細な説明は省略する。
【0024】上記液付与ユニット2は、処理液20を所
定量満たした液容器201、転写紙10の一方の面(図
中の上面)に接触しながら、液容器201の処理液20
中に案内するように搬送する液中搬送ローラ202、液
中搬送ローラ202の駆動部(不図示)、転写紙10の
他の面(図中の下面)を液容器201の処理液20中に
案内する液中ガイド板203、挾持搬送手段としても機
能する絞りローラ対204、下側の絞りローラ204に
食い込み配置された絞り棒205、などを備えている。
このユニット2において、給紙ユニット1から給送され
た転写紙10は、液中搬送ローラ202と液中ガイド板
203とによって、液容器201の処理液20中に案内
され、処理液20に浸漬された後、絞りローラ対204
によって余分な処理液20が除去かれ、次のトナー剥離
ユニット3へと搬送される。なお、液付与ユニット2の
他の構成例については、後で詳しく説明する。
【0025】上記トナー剥離ユニット3は、それぞれト
ナーTの軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵し互
いに圧接状態で配置された一対の剥離ローラ302、転
写紙排出側の圧接部近傍の剥離ローラ302の表面に接
触するように配設された分離爪303、剥離ローラ30
2の表面をクリーニングするクリーニング装置304、
駆動部(不図示)等を備えている。
【0026】この剥離ローラ302の表面は、少なくと
も軟化しているトナーに対して、転写紙10と該トナー
との付着力より大きい付着力を有するものを用いて構成
する。具体的には、上記トナーと同一又は類似のトナー
成分樹脂や、接着剤の成分樹脂等を用いることができ、
またアルミ系、銅系、ニッケル系等の金属材料を用いる
こともできるが、これらに限定されるものではない。ま
た、上記樹脂は、水溶性のものであっても、あるいは非
水溶性のものであってもよい。
【0027】上記トナー成分樹脂としては、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0028】また、上記接着剤の成分樹脂としては、に
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可溶性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0029】また、上記樹脂を用いる場合には、テンシ
ョンや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体
と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望
ましい。上記樹脂などを支持する支持体としては、例え
ば、ゴムローラ、シート、セロハンテープ、クラフト紙
粘着テープ、ポリ塩化ビニルテープ、アセトンテープ、
フィラメント補強テープ等のテープ、等を用いることが
できるが、これらに限定されるものではない。
【0030】上記クリーニング装置304は、剥離ロー
ラ302の表面上のトナーTを除去するクリーニングロ
ーラ305、クリーニングローラ305上のトナーTを
掻き落すスクレーパブレード306、スクレーパブレー
ドで306で掻き落したトナーTを収容するトナー受け
(トナー容器)307を備えている。
【0031】上記乾燥ユニット4は、転写紙10を乾燥
させるものであり、加熱ランプ401内蔵の例えばアル
ミからなる上乾燥ローラ402と、これに下方から圧接
する下乾燥ローラ404とから構成されている。
【0032】そして、上記紙受けユニット5は、この乾
燥ユニット4から排された転写紙を受けるための排紙
トレー501を備えている。
【0033】図2は、本発明の特徴部である液付与ユニ
ット2の概略図である。本実施例に係る液付与ユニット
2は、上記処理液20の転写紙10とトナーとの界面部
への浸透を促進させる浸透度促進剤としての浸透促進
、転写紙10に付与する浸透度促進剤付与手段として
の浸透促進液付与装置2aと、浸透促進液が付与された
転写紙10に処理液を付与する不安定化剤付与手段とし
ての処理液付与装置2bとによって構成されている。こ
こで、上記浸透促進液としては、例えば上記界面活性剤
等を用いることができる。また、上記浸透促進液付与装
置2a及び処理液付与装置2bとしては、それぞれ後述
する構成の液付与装置を用いることができ、該液付与装
置を適宜組み合わせて使用することができる。また、上
記浸透促進液付与装置2a及び処理液付与装置2bのそ
れぞれにおいては、該液付与装置を複数使用し、浸透促
液又は処理液を転写紙10に多数回付与するように構
成してもよい。
【0034】以下、上記浸透促進液付与装置2a又は処
理液付与装置2bとしての液付与装置のより具体的な構
成例を説明する。この具体的な構成例では、上記浸透促
液及び処理液を共通に用いることができるので、単に
液22ということにする。
【0035】図3を用いて、転写紙10を液22に浸漬
する方式を採用した液付与装置の一構成例について説明
する。この液付与装置は、液22を所定量満たした液容
器201、転写紙10の一方の面(図中の上面)に接触
しながら、液容器201の液22中に案内するように搬
送する液中搬送ローラ202、液中搬送ローラ202の
駆動部(不図示)、転写紙10の他の面(図中の下面)
を液容器201の液22中に案内する液中ガイド板20
3、分離爪210、絞りローラ対204等を備えてい
る。本例において、給紙ユニット1(図1参照)から給
送された転写紙10は、液中搬送ローラ202と液中ガ
イド板203とによって、液容器201の液22中に案
内され、液22に浸漬される。その後、分離爪210に
よって液中搬送ローラ202の表面から分離された転写
紙10は、絞りローラ対204によって余分な液22が
除去かれ、次のトナー剥離ユニット3へと搬送される。
【0036】図4を用いて、転写紙10を液22に浸漬
する方式を採用した液付与装置の他の構成例について説
明する。この液付与装置は、図3の液中搬送ローラ20
2の代わりに、図示しない駆動部により駆動された各搬
送ローラ対209に張架された搬送ベルト211が設け
られている。本例において、給紙ユニット1(図1参
照)から給送された転写紙10は、ベルト送りにより搬
送ベルト211の下面に捕らえられ、液容器201の液
22中に案内され、液22に浸漬される。その後、転写
紙10は、搬送ローラ11で送り方向が鋭角的に反転さ
れた送り終端部で容易に分離され、次のトナー剥離ユニ
ット3へと搬送される。なお、本例においても、上記絞
りローラ対204を設けてもよい。
【0037】図5を用いて、転写紙10に液22を塗布
する方式を採用した液付与装置の構成例について説明す
る。この液付与装置は、液22を所定量満たした液容器
201、少なくとも表面部が吸液性材料で形成され、転
写紙10を挟持しながら搬送する塗布ローラ対207、
塗布ローラ対207の駆動部(不図示)、一方の塗布ロ
ーラ207に液22を供給するための給液パイプ212
及びポンプ213等を備えている。ここで、下の塗布ロ
ーラ207は、その一部が液容器201中の液22に浸
漬するように配置されている。また、塗布ローラ対20
7の吸液性材料としては、液22を保持し転写紙に塗布
するように付与することができる材質であればよく、具
体例としてはスポンジ、フェルト等が挙げられるが、こ
れに限定されるものではない。本例において、給紙ユニ
ット1(図1参照)から給送された転写紙10は、液2
2を表面及び内部に保持した塗布ローラ対207によっ
て挟持されながら搬送され、このとき転写紙10の両面
には液22が塗布される。なお、塗布ローラ対207の
一方をセルの大きいスポンジ、或いは柔らかいフェルト
で構成すれば、塗布ローラ対のニップ部とその他部とに
圧力差が生じ、液22の浸透力が増すので、処理スピー
ドの向上を図ることができるようになる。また、本例で
は転写紙10両面への同時塗布処理が可能な構成となっ
ているが、片面のみへの塗布処理だけを行う場合には、
例えば図5の下の塗布ローラ207をそのまま採用し、
上の塗布ローラ207を通常のゴムローラ等で構成して
もかまわない。
【0038】図6を用いて、転写紙10に液22を塗布
する方式を採用した液付与装置の他の構成例について説
明する。この液付与装置は、転写紙10の片面(図中の
上面)に一定量の液22を塗布するように構成され、液
22を所定量満たした液容器201、転写紙10を挟持
しながら搬送する塗布ローラ対207、塗布ローラ対2
07の駆動部(不図示)、上の塗布ローラ207の表面
に液22が接触するに配置された液溜り部214、塗布
ローラ207の表面の液付着量を規制するブレード21
5、液溜り部214に液22を供給するための給液パイ
プ212及びポンプ213等を備えている。本例におい
て、液容器201からポンプ213で供給された液22
が、いったん液溜り部214に貯えられ、上の塗布ロー
ラ207の表面に付着する。該表面への付着量は、ブレ
ード215によって一定量に規制され、転写紙10が過
度に濡れるのを防止している。給紙ユニット1(図1参
照)から給送された転写紙10は、塗布ローラ対207
によって挟持されながら搬送され、転写紙10の表面に
液22が塗布される。なお、本例では、塗布ローラ17
に対向するローラ18をスポンジ等の気泡を含んだ材質
で形成することにより、両ローラのニップ部とその他部
との圧力差を利用して、液22の転写紙10への浸透力
を高めることができる。また、本例では塗布量を一定に
規制する処理面を上面に設定しているが、該処理面を下
面に設定して構成することもできる。
【0039】図7を用いて、転写紙10に液22を噴霧
する方式を採用した液付与装置の構成例について説明す
る。この液付与装置は、液22を所定量満たした液容器
201、液22を噴霧するノズル216、ノズル216
まで液を供給する給液パイプ212及びポンプ213、
搬送ローラ対209、絞りローラ対204、液22の飛
散を抑える液遮蔽板217等を備えている。本例におい
て、給紙ユニット1(図1参照)から給送された転写紙
10の処理面に、ノズル216からの噴霧によって液2
2が塗布される。この噴霧による塗布の際に、液22が
処理面に過剰に与えられることが多くが、この余分な液
22は下流側に設けられた絞りローラ対204で除去さ
れる。なお、本例では処理面を下面に設定しているが、
上面若しくは両面に設定してもよい。
【0040】図8を用いて、液22を霧状にして転写紙
10に付与する方式を採用した液付与装置の構成例につ
いて説明する。この液付与装置は、液22を所定量満た
した液容器201、霧化装置218、霧状の液22aを
液体に戻す復水部219、液22を噴霧するノズル21
6、ノズル216まで液を供給する給液パイプ212及
びポンプ213、搬送ローラ対209、絞りローラ対2
04等を備えている。ここで、霧化装置218として
は、例えば超音波振動子、加熱ヒータ等を用いることが
できるが、これに限定されるものではない。本例におい
て、液容器201中の液22が霧化装置218によって
霧状にされ、給紙ユニット1(図1参照)から給送され
た転写紙10は、液容器201上を浮遊する霧状の液2
2a中を搬送ローラ対209によって搬送される。この
とき、該霧状の液22aが転写紙10の表面に付着する
ことにより、液22が転写紙10に付与される。なお、
霧状の液22aは復水部219で再び液化し、再度使用
される。
【0041】図9を用いて、フェルトブレード220を
用いた液付与装置の構成例について説明する。この液付
与装置は、一部を液容器201に浸したフェルトブレー
ド220、搬送ガイド板221、搬送ローラ対209、
絞りローラ対204等を備えている。本例において、給
紙ユニット1(図1参照)から給送された転写紙10
は、搬送ローラ対209によって搬送ガイド板221間
に送り出され、液22を十分に含んだフェルトブレード
220に接触し、液22が転写紙10上に塗布される。
転写紙10上の余分な液22は、下流側の絞りローラ対
204で除去される。
【0042】図10を用いて、ジェットノズルによって
液22を付与する方式を採用した液付与装置の構成例に
ついて説明する。この液付与装置は、転写紙10の進行
方向に直交してジェットノズルが複数設けられたジェッ
トノズルヘッド223、転写紙10上の画像を読みとる
イメージセンサ(不図示)等を備えている。本例におい
て、給紙ユニット1(図1参照)から給送された転写紙
10上の画像領域10aに、ジェットノズルヘッド22
3で液22を噴射する。また、転写紙10上の画像をイ
メージセンサで読み取り、その画像領域に応じて液22
の噴射の有無を制御する。ここで、読み取り・噴射の位
置精度はあまり細かく設定する必要はなく、画像より大
きな領域に液22が付与できればよい。例えば、プリン
ター等に用いられるインクジェット印字では1インチあ
たり200〜400ドットの精度が一般的であるが、本
例では数センチ単位の分割精度で十分である。但し、読
みとり・噴射位置の制御を高精度に制御すること、読取
り部を設けずに全面に処理を行なうことはもちろん構わ
ない。
【0043】図11(a),(b)を用いて、処理ヘッ
ド224内の液22を転写紙10に直接接触させて液2
2を付与する方式を採用した液付与装置の構成例につい
て説明する。この液付与装置は、中空であって、転写紙
10の搬送方向に直交する方向に細長い開口部224a
が形成された処理ヘッド224(図11(b)参照)、
処理ヘッド224と転写紙10を介して対向する位置に
配置した対向ローラ225、液22を所定量満たした液
容器201、処理ヘッド224に液22を供給するため
の給液パイプ212及びポンプ213、搬送ローラ対2
09、絞りローラ対204、搬送ガイド板221、各ロ
ーラの駆動部(不図示)等を備えている。本例におい
て、給紙ユニット1(図1参照)から給送された転写紙
10は、処理ヘッド224と対向ローラ225との間に
挾持されながら搬送される。このとき、処理ヘッド22
4の開口部224aの液22が、転写紙10の下面に直
接接触することにより、液22が転写紙に付与される。
転写紙10上の余分な液22は、下流側の絞りローラ対
204で除去される。
【0044】図12を用いて、トナー剥離ユニット3に
用いる剥離ドラム226による液付与装置の構成例につ
いて説明する。この液付与装置は、中空であって、内部
に液22を保持した円筒状の剥離ドラム226、剥離ド
ラム226の駆動部(不図示)、剥離ドラム226の表
面に圧接するように配置した対向ローラ227、対向ロ
ーラ227からの液22を受ける液受け容器28等を備
えている。上記剥離ドラム226の外壁部は多数の細孔
を有し、対向ローラ227はスポンジ等の気泡を含んだ
材質で形成されている。本例において、給紙ユニット1
(図1参照)から給送された転写紙10は、剥離ドラム
226と対向ローラ227に挟持されながら搬送され、
両ローラのニップ部で剥離ドラム226の内部の液22
が湧き出てきて、転写紙10に液22が付与されるとと
もに、転写紙10が剥離ドラム226に巻き付けられ、
次の剥離工程が行われる。なお、対向ローラ227はス
ポンジ等の気泡を含んだ材質で形成されているので、ニ
ップ部とその他部との圧力差が生じ、剥離ドラム226
中からの液22の湧き出しを補助している。また、剥離
ドラム226内部の圧力を高めることによって、液22
を湧き出させることもできる。
【0045】なお、上記図3乃至図12の液付与装置に
おいて、液22自体に、又は上記液中搬送ローラ20
2、搬送ベルト211、塗布ローラ対207、フェルト
ブレード220等に超音波を印加してもよい。これによ
り、液22の転写紙10への浸透速度高めることができ
るようになる。また、液22の温度を処理に適する範囲
に保つ温度制御装置等を設けてもよい。これにより、処
理スピードや、処理の確実性の向上を図ることができる
ようになる。また、液22の取り扱いに関しては、装置
本体を持ち運ぶ際に液22の飛散、漏れの無いように装
置本体の取っ手位置を工夫することや、液容器201を
密閉構造にする等の対策が必要になってくる場合があ
る。この対策については、従来の湿式複写機、ジアゾ複
写機等の技術を応用することが可能である。また、液2
2は循環して使用する場合には、その循環経路の一部に
ゴミ、不純物等を取り除くフィルタを配置することが望
ましい。また、上記各ローラを搬送ベルト等に置き換え
て構成してもよい。
【0046】以上、本実施例によれば、上記液付与装置
のいずれかを上記浸透促進液付与装置2aとして用い
て、界面活性剤等の浸透促進液を転写紙10に付与し、
これにより、転写紙10に上記処理液が浸透しやすく、
又は塗布する処理液が付着しやすくなるようにする。そ
して、上記液付与装置のいずれかを上記処理液付与装置
2bとして用いて、浸透促進液が付与された転写紙10
に処理液が付与され、これにより、処理液を該界面部に
効率的かつ確実に浸透させることができるようになる。
このように処理液が該界面部に浸透すると、該界面部の
転写紙10、トナー、又はその両者の特性が変化し、転
写紙10とトナーとの間の付着力を低下させるなど、そ
の付着状態を確実に不安定状態にすることができるよう
になる。したがって、トナーのみを転写紙10から確実
に取り除くことができるようになる。
【0047】〔実施例2〕 次に、本発明を、電子写真複写機等で画像を形成するこ
とができる、例えば、未使用の転写紙10に、上記浸透
促進液及び上記処理液を付与する像保持体処理装置であ
る転写紙処置装置に適用した実施例について説明する。
【0048】以上、本実施例によれば、上記液付与装置
のいずれかを上記浸透促進液付与装置2aとして用い
て、界面活性剤等の浸透促進液を、例えばトナーが付着
していない未使用の転写紙10に付与し、これにより、
転写紙10に上記処理液が浸透しやすく、又は塗布する
処理液が付着しやすくなるようにする。そして、上記液
付与装置のいずれかを上記処理液付与装置2bとして用
いて、浸透促進液が付与された転写紙10の表面に処理
液が付与され、これにより、処理液を該界面部に効率的
かつ確実に浸透させ、又は該処理液を転写紙10に確実
に塗布することができるようになる。したがって、該転
写紙10上に画像(トナー像)を形成した後、転写紙1
0上のトナー像を取り除く場合に、転写紙10の表面と
トナーとの付着状態が不安定状態となり、トナー像を該
表面から従来より確実に取り除くことができるようにな
る。
【0049】なお、上記実施例では、本発明を転写型の
電子写真複写機によって画像が形成された転写紙10、
又は画像が形成される前の未使用の転写紙10に適用し
ているが、ファクシミリ、プリンター、印刷機等紙等の
他の画像形成装置で用いる記録紙等の像保持体にも適用
できる。また、本発明は、繊維質の構造をした像保持体
に限定されることなく、像を形成することができる像保
持体に適用できる。また、本発明が適用できる像保持体
は、例えば、プラスチック層等のベースシートの表面層
が紙等の吸液性及び弾性を有する材料層である積層物等
であってもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、上記浸
透度促進剤付与手段で、像形成物質が付着している像保
持体の表面に上記浸透度促進剤を付与し、これにより、
該像保持体と該像形成物質との界面部に上記不安定化剤
が浸透しやすくなる。そして、上記不安定化剤付与手段
で、該浸透度促進剤が付与された像保持体に該不安定化
剤を付与し、これにより、該不安定化剤を該界面部に効
率的かつ確実に浸透させることができるようになる。こ
のように、該不安定化剤が該界面部に浸透すると、該界
面部の像保持体、像形成物質、又はその両者の特性が変
化し、像保持体と像形成物質との間の付着力を低下させ
るなど、その付着状態を確実に不安定状態にすることが
できるようになるので、像形成物質のみを像保持体から
確実に取り除くことができるようになるという効果があ
る。
【0051】
【0052】請求項3の発明によれば、上記浸透度促進
剤付与手段で、像形成物質を付着することができる像保
持体に上記浸透度促進剤を付与し、これにより、該像保
持体と該像形成物質との界面部に上記不安定化剤が浸透
しやすくなる。そして、上記不安定化剤付与手段で、該
浸透度促進剤が付与された像保持体に該不安定化剤を付
与し、これにより、該不安定化剤を、該像保持体に効率
的かつ確実に浸透させ、又は該像保持体上に塗布するこ
とができるようになる。したがって、像保持体上に画像
を形成した後、像保持体上に付着している像形成物質を
取り除く場合に、像保持体と像形成物質との付着力が低
下するなど、その付着状態が不安定状態となり、像形成
物質のみを像保持体から確実に取り除くことができるよ
うになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るトナー除去装置の概略構成図。
【図2】同トナー除去装置の液付与ユニットの概略構成
図。
【図3】同液付与ユニットの液付与装置の概略構成図。
【図4】変形例に係る液付与装置の概略構成図。
【図5】他の変形例に係る液付与装置の概略構成図。
【図6】更に他の変形例に係る液付与装置の概略構成
図。
【図7】更に他の変形例に係る液付与装置の概略構成
図。
【図8】更に他の変形例に係る液付与装置の概略構成
図。
【図9】更に他の変形例に係る液付与装置の概略構成
図。
【図10】更に他の変形例に係る液付与装置の概略構成
図。
【図11】(a)は更に他の変形例に係る液付与装置の
概略構成図。(b)は同液付与装置の処理ヘッドの斜視
図。
【図12】更に他の変形例に係る液付与装置の概略構成
図。
【図13】実施例に係る転写紙処理装置の概略構成図。
【符号の説明】
2 液付与ユニット 2a 浸透促進液付与装置 2b 処理液付与装置 10 転写紙 20 処理 2 液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新宮領 慧 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 倉本 信一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 高橋 貞夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 木村 祥之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 安藤 和弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 斉藤 忠司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平4−91298(JP,A) 特開 平2−111987(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 570 - 578

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に像形成物質が安定に付着している像
    保持体から、該像形成物質を取り除く像保持体からの像
    形成物質除去装置において、 表面と該像形成物質との間の付着状態を不安定化状態
    にする不安定化剤の浸透を促進させる浸透度促進剤を
    該像形成物質が付着している像保持体に付与する浸透度
    促進剤付与手段と、該浸透度促進剤を付与した像保持体を挾持するように配
    置された絞りローラ対と、 該浸透度促進剤が付与された該像保持体に、該不安定化
    剤を付与する不安定化剤付与手段とを設けたことを特徴
    とする像保持体からの像形成物質除去装置。
  2. 【請求項2】像保持体の表面と像形成物質との間の付着
    状態を不安定化状態にする不安定化剤の浸透を促進させ
    る浸透度促進剤を、該像保持体に付与する浸透度促進剤
    付与手段と、 該浸透度促進剤が付与された該像保持体に、該不安定化
    剤を付与する不安定化剤付与手段と、 該不安定化剤が付与された像保持体上の像形成物質を除
    去する剥離ユニットと、 該剥離ユニットを迂回するように該像保持体を搬送する
    迂回搬送路と、 該剥離ユニットを通過する搬送路と該迂回搬送路とを切
    り換える搬送路切換装置とを設けたことを特徴とする像
    保持体処理装置。
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