JPH0756474A - 像保持用シートの再生装置 - Google Patents
像保持用シートの再生装置Info
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- JPH0756474A JPH0756474A JP22211793A JP22211793A JPH0756474A JP H0756474 A JPH0756474 A JP H0756474A JP 22211793 A JP22211793 A JP 22211793A JP 22211793 A JP22211793 A JP 22211793A JP H0756474 A JPH0756474 A JP H0756474A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- image
- adhesion
- toner
- transfer paper
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- Cleaning In Electrography (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 処理液が付与された状態でトナーが除去され
た後の転写紙10から処理液の少なくとも一部を効率よ
く除去して転写紙10を乾燥させる。 【構成】 トナーが除去された後の転写紙10を乾燥さ
せるための乾燥ユニットを、ヒータ416内蔵のローラ
対409,410、該ローラ対409,410の圧接部
に転写紙10を送り込む入り口コロ対446、入り口ガ
イド426、該ローラ対409,410の圧接部から排
出される転写紙を搬送する排出コロ対433、排出ガイ
ド432などで構成する。そして、転写紙を、入り口コ
ロ対及び入り口ガイドで上側のローラ409の周面に接
触させながら両ローラの圧接部に送り込み、更に両ロー
ラによる挾持搬送及び排出ガイドによるガイドで、下側
のローラの周面に接触させなが排出コロ対まで送り込
む。これにより、両ローラとの接触時間を長くするとと
もに、転写紙の表裏両方に屈曲させてカールなどを防止
する。
た後の転写紙10から処理液の少なくとも一部を効率よ
く除去して転写紙10を乾燥させる。 【構成】 トナーが除去された後の転写紙10を乾燥さ
せるための乾燥ユニットを、ヒータ416内蔵のローラ
対409,410、該ローラ対409,410の圧接部
に転写紙10を送り込む入り口コロ対446、入り口ガ
イド426、該ローラ対409,410の圧接部から排
出される転写紙を搬送する排出コロ対433、排出ガイ
ド432などで構成する。そして、転写紙を、入り口コ
ロ対及び入り口ガイドで上側のローラ409の周面に接
触させながら両ローラの圧接部に送り込み、更に両ロー
ラによる挾持搬送及び排出ガイドによるガイドで、下側
のローラの周面に接触させなが排出コロ対まで送り込
む。これにより、両ローラとの接触時間を長くするとと
もに、転写紙の表裏両方に屈曲させてカールなどを防止
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質が安定に付着した像保持用シートから、像形成物
質と像保持用シートとの付着を不安定にする不安定化液
を像保持用シートに付与して像形成物質を取り除く像保
持用シートの再生装置に関するものである。
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質が安定に付着した像保持用シートから、像形成物
質と像保持用シートとの付着を不安定にする不安定化液
を像保持用シートに付与して像形成物質を取り除く像保
持用シートの再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持用シートとしての
用紙からトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形
成物質除去方法及びその装置としては種々のものが知ら
れている。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1
−101576号公報には、トナーが付着された用紙を
トナー樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印
加し、溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形
成物質除去方法が開示されている。また、特開平4−3
00395号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、
噴霧あるいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶
解し、溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接
触、機械剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去
し、その後乾燥・延伸などの紙の仕上げを行う像形成物
質除去方法が開示されている。
用紙からトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形
成物質除去方法及びその装置としては種々のものが知ら
れている。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1
−101576号公報には、トナーが付着された用紙を
トナー樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印
加し、溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形
成物質除去方法が開示されている。また、特開平4−3
00395号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、
噴霧あるいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶
解し、溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接
触、機械剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去
し、その後乾燥・延伸などの紙の仕上げを行う像形成物
質除去方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該イ
ンキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方
法が開示されている。また特開平4−64472号公報
には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンド
レスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷
却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。また特開平4−829
83号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を
通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本の
ローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接
箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、
前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去
する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示され
ている。
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該イ
ンキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方
法が開示されている。また特開平4−64472号公報
には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンド
レスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷
却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。また特開平4−829
83号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を
通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本の
ローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接
箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、
前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去
する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示され
ている。
【0004】ところで、上記溶剤を使用しない方法や装
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持用シートから像形成物質を除去す
るのに使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱
溶融性樹脂を主成分とする像形成物質を像保持用シート
に融着させるなどして、像形成物質が像保持用シート表
面の繊維に強固に固着されているので、像形成物質除去
の際に像形成物質と共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質
を損傷してしまう。特に像形成物質の除去性を高めるた
めに、上記インキ剥離体、エンドレスシートあるいはロ
ーラさせた上に熱や圧力を加える場合、種々の条件によ
っては、逆に像形成物質と像保持用シートとの間の定着
性を高めてしまって除去を困難にすることもあった。
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持用シートから像形成物質を除去す
るのに使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱
溶融性樹脂を主成分とする像形成物質を像保持用シート
に融着させるなどして、像形成物質が像保持用シート表
面の繊維に強固に固着されているので、像形成物質除去
の際に像形成物質と共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質
を損傷してしまう。特に像形成物質の除去性を高めるた
めに、上記インキ剥離体、エンドレスシートあるいはロ
ーラさせた上に熱や圧力を加える場合、種々の条件によ
っては、逆に像形成物質と像保持用シートとの間の定着
性を高めてしまって除去を困難にすることもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
用シートに、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む
水溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤
と水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれ
た少なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるとと
もに、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に
加熱接着もしくは加圧接着して像保持用シートから剥離
する像形成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4
−255916号参照)。これによれば、像保持用シー
トの紙質を比較的損傷することなく、像形成物質のみを
除去することができる。
用シートに、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む
水溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤
と水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれ
た少なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるとと
もに、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に
加熱接着もしくは加圧接着して像保持用シートから剥離
する像形成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4
−255916号参照)。これによれば、像保持用シー
トの紙質を比較的損傷することなく、像形成物質のみを
除去することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方法に
よって像形成物質が除去された直後の像保持用シート
は、上記液が含浸しているので、そのまま例えば電子写
真複写機などでの像形成に用いようとしても、像形成物
質を安定して付着させることが困難になる。また上記液
が含浸しているので取扱にくい。
よって像形成物質が除去された直後の像保持用シート
は、上記液が含浸しているので、そのまま例えば電子写
真複写機などでの像形成に用いようとしても、像形成物
質を安定して付着させることが困難になる。また上記液
が含浸しているので取扱にくい。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、像保持用シートに所
定の処理液を付与して像形成物質を除去した後に、該像
保持用シートを画像形成に用いることができるにように
する、像保持用シートの再生装置を提供することであ
る。
であり、その目的とするところは、像保持用シートに所
定の処理液を付与して像形成物質を除去した後に、該像
保持用シートを画像形成に用いることができるにように
する、像保持用シートの再生装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、像保持用シートの再生装置に
おいて、像形成物質が繊維質状で構成された表面に定着
している像保持用シートに、像形成物質と上記表面との
付着性を不安定状態とする不安定化液を付与する不安定
化液付与手段と、該不安定化液が付与されている像保持
用シートからの像形成物質を除去する画像形成物質除去
手段と、像形成物質が除去された像保持用シートと所定
期間にわたって接触しながら、該シート内の不安定化液
の湿気分を調整して上記表面の像形成物質との付着性を
安定化させる第1の付着性安定化手段と、該第1の付着
性安定化手段に対向して配設され、該第1の付着性安定
化手段に接触してきた上記シートと所定期間にわたって
接触しながら、該シート内の不安定化液の湿気分を調整
して上記表面の像形成物質との付着性を安定化させる第
2の付着性安定化手段とを設けたことを特徴とするもの
である。また、請求項2の発明は、請求項1の像保持用
シートの再生装置において、上記第1の付着性安定化手
段と第2の付着性安定化手段それぞれを、上記像保持用
シートに接触する接触部材と、該接触部材に接触してい
る該シートを加熱する加熱手段と、該シートをガイドす
るように該接触部材に対向配置されたガイド部材とで構
成したことを特徴とするものである。また、請求項3の
発明は、請求項1の像保持用シートの再生装置におい
て、上記第1の付着性安定化手段と第2の付着性安定化
手段を、上記像保持用シートを挾持搬送できるように、
互いの表面が所定箇所で圧接し、かつそれぞれ無端移動
する一対の回動部材で構成し、上記像保持用シートを挾
持搬送しながら該一対の回動部材の圧接部に送り込む第
1の挾持搬送手段と、該シートを挾持搬送しながら該一
対の回動部材の圧接部から排出させる第2の挾持搬送手
段とを設け、上記第1の挾持搬送手段による搬送速度よ
りも、上記一対の回動部材による搬送速度を高速に設定
し、かつ、該一対の回動部材による搬送速度よりも上記
第2の挾持搬送手段による搬送速度を高速に設定したこ
とを特徴とするものである。また、請求項4の発明は、
請求項1の像保持用シートの再生装置において、上記第
1の付着性安定化手段と第2の付着性安定化手段を、一
方が上記像保持用シートの第1の面に接触しながら、該
第1の面側に曲率中心を持つ曲線状の搬送経路にそって
該シートを進行させ、かつ、他方が該シートの第1の面
と反対側の第2の面に接触しながら、該第2の面側に曲
率中心を持つ曲線状の搬送経路によって該シートを進行
させるように構成したことを特徴とするものである。
めに、請求項1の発明は、像保持用シートの再生装置に
おいて、像形成物質が繊維質状で構成された表面に定着
している像保持用シートに、像形成物質と上記表面との
付着性を不安定状態とする不安定化液を付与する不安定
化液付与手段と、該不安定化液が付与されている像保持
用シートからの像形成物質を除去する画像形成物質除去
手段と、像形成物質が除去された像保持用シートと所定
期間にわたって接触しながら、該シート内の不安定化液
の湿気分を調整して上記表面の像形成物質との付着性を
安定化させる第1の付着性安定化手段と、該第1の付着
性安定化手段に対向して配設され、該第1の付着性安定
化手段に接触してきた上記シートと所定期間にわたって
接触しながら、該シート内の不安定化液の湿気分を調整
して上記表面の像形成物質との付着性を安定化させる第
2の付着性安定化手段とを設けたことを特徴とするもの
である。また、請求項2の発明は、請求項1の像保持用
シートの再生装置において、上記第1の付着性安定化手
段と第2の付着性安定化手段それぞれを、上記像保持用
シートに接触する接触部材と、該接触部材に接触してい
る該シートを加熱する加熱手段と、該シートをガイドす
るように該接触部材に対向配置されたガイド部材とで構
成したことを特徴とするものである。また、請求項3の
発明は、請求項1の像保持用シートの再生装置におい
て、上記第1の付着性安定化手段と第2の付着性安定化
手段を、上記像保持用シートを挾持搬送できるように、
互いの表面が所定箇所で圧接し、かつそれぞれ無端移動
する一対の回動部材で構成し、上記像保持用シートを挾
持搬送しながら該一対の回動部材の圧接部に送り込む第
1の挾持搬送手段と、該シートを挾持搬送しながら該一
対の回動部材の圧接部から排出させる第2の挾持搬送手
段とを設け、上記第1の挾持搬送手段による搬送速度よ
りも、上記一対の回動部材による搬送速度を高速に設定
し、かつ、該一対の回動部材による搬送速度よりも上記
第2の挾持搬送手段による搬送速度を高速に設定したこ
とを特徴とするものである。また、請求項4の発明は、
請求項1の像保持用シートの再生装置において、上記第
1の付着性安定化手段と第2の付着性安定化手段を、一
方が上記像保持用シートの第1の面に接触しながら、該
第1の面側に曲率中心を持つ曲線状の搬送経路にそって
該シートを進行させ、かつ、他方が該シートの第1の面
と反対側の第2の面に接触しながら、該第2の面側に曲
率中心を持つ曲線状の搬送経路によって該シートを進行
させるように構成したことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】請求項1乃至4の発明においては、表面より像
形成物質を取り除いた像保持用シートを、第1及び第2
の付着性安定化手段に送り込みんで像保持用シート内の
不安定化液の湿気分を調整し、これにより、上記表面の
像形成物質との付着性を再び安定化させる。そして、該
第1及び第2の付着性安定化手段において、それぞれ上
記シートとの接触を所定の期間にわたって行うことによ
り、湿気分の調整を効率的に行う。特に、請求項4の発
明においては、第1の付着性安定化手段が上記像保持用
シートの第1の面に接触しながら、該第1の面側に曲率
中心を持つ曲線状の搬送経路にそって該シートを進行さ
せ、かつ、第2の付着性安定化手段が該シートの第1の
面と反対側の第2の面に接触しながら、該第2の面側に
曲率中心を持つ曲線状の搬送経路によって該シートを進
行させ、これにより、該シートを表裏両方に屈曲させな
がら湿気分を調整する。
形成物質を取り除いた像保持用シートを、第1及び第2
の付着性安定化手段に送り込みんで像保持用シート内の
不安定化液の湿気分を調整し、これにより、上記表面の
像形成物質との付着性を再び安定化させる。そして、該
第1及び第2の付着性安定化手段において、それぞれ上
記シートとの接触を所定の期間にわたって行うことによ
り、湿気分の調整を効率的に行う。特に、請求項4の発
明においては、第1の付着性安定化手段が上記像保持用
シートの第1の面に接触しながら、該第1の面側に曲率
中心を持つ曲線状の搬送経路にそって該シートを進行さ
せ、かつ、第2の付着性安定化手段が該シートの第1の
面と反対側の第2の面に接触しながら、該第2の面側に
曲率中心を持つ曲線状の搬送経路によって該シートを進
行させ、これにより、該シートを表裏両方に屈曲させな
がら湿気分を調整する。
【0010】
【実施例】まず、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除くトナー除去装置に適用した実施例につい
て説明する。図1は本発明が適用できるトナー除去装置
の一例を示すものである。図1において、このトナー除
去装置は、積載状態で収容しているトナー像が形成され
た転写紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット1
と、給紙ユニット1から送られてきた転写紙10に液を
供給する液付与ユニット2と、液が供給された転写紙1
0からトナーを除去するトナー剥離ユニット3と、トナ
ーが除去された転写紙10を乾燥させる乾燥ユニット4
と、乾燥ユニット4から排出される転写紙10を受ける
紙受けユニット5とを備えている。そして、このトナー
除去装置は、液付与ユニット2で転写紙10とトナーと
の付着状態を不安定化状態にする不安定化液(以下、処
理液という)20を転写紙10に付与して、処理液20
を少なくとも転写紙10とトナーとの界面部に浸透さ
せ、トナーと転写紙10との付着を不安定にした状態
で、トナー剥離ユニット3の剥離ローラ302によって
転写紙10からトナーを剥離した後、乾燥ユニット4で
乾燥させて転写紙を再利用可能にするものである。
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除くトナー除去装置に適用した実施例につい
て説明する。図1は本発明が適用できるトナー除去装置
の一例を示すものである。図1において、このトナー除
去装置は、積載状態で収容しているトナー像が形成され
た転写紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット1
と、給紙ユニット1から送られてきた転写紙10に液を
供給する液付与ユニット2と、液が供給された転写紙1
0からトナーを除去するトナー剥離ユニット3と、トナ
ーが除去された転写紙10を乾燥させる乾燥ユニット4
と、乾燥ユニット4から排出される転写紙10を受ける
紙受けユニット5とを備えている。そして、このトナー
除去装置は、液付与ユニット2で転写紙10とトナーと
の付着状態を不安定化状態にする不安定化液(以下、処
理液という)20を転写紙10に付与して、処理液20
を少なくとも転写紙10とトナーとの界面部に浸透さ
せ、トナーと転写紙10との付着を不安定にした状態
で、トナー剥離ユニット3の剥離ローラ302によって
転写紙10からトナーを剥離した後、乾燥ユニット4で
乾燥させて転写紙を再利用可能にするものである。
【0011】ここで、上記処理液20としては、水、水
溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、
及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を
用いることができる。また、該水又は水溶液には、所定
の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処理
液20として、有機溶剤のみを用いることができる。
溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、
及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を
用いることができる。また、該水又は水溶液には、所定
の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処理
液20として、有機溶剤のみを用いることができる。
【0012】上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0013】また、上記界面活性剤としては、例えば、
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0014】また、上記水又は水溶液に含有させる有機
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0015】また、上記単独で用いる有機溶剤として
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0016】次に、図示の例の各ユニット1,2,3,
4,5について説明する。上記給紙ユニット1は、底板
101上に積載された転写紙10を最上部のものから給
紙ローラ102で給紙し、図示しない分離機構で重送紙
を分離して一枚の転写紙10のみを、タイミング調整及
びスキュー補正のためのレジストローラ対104で送り
出すものである。その具体的な構成及び動作は電子写真
複写機における給紙機構と同様であるので、詳細な説明
は省略する。
4,5について説明する。上記給紙ユニット1は、底板
101上に積載された転写紙10を最上部のものから給
紙ローラ102で給紙し、図示しない分離機構で重送紙
を分離して一枚の転写紙10のみを、タイミング調整及
びスキュー補正のためのレジストローラ対104で送り
出すものである。その具体的な構成及び動作は電子写真
複写機における給紙機構と同様であるので、詳細な説明
は省略する。
【0017】上記液付与ユニット2は、処理液20を所
定量満たした液容器201、転写紙10の一方の面(図
中の上面)に接触しながら、液容器201の処理液20
中に案内するように搬送する液中搬送ローラ202、液
中搬送ローラ202の駆動部(不図示)、転写紙10の
他の面(図中の下面)を液容器201の処理液20中に
案内する液中ガイド板203、挾持搬送手段としても機
能する絞りローラ対204、下側の絞りローラ204に
食い込み配置された絞り棒205、などを備えている。
このユニット2において、給紙ユニット1から給送され
た転写紙10は、液中搬送ローラ202と液中ガイド板
203とによって、液容器201の処理液20中に案内
され、処理液20に浸漬された後、絞りローラ対204
によって余分な処理液20が除去かれ、次のトナー剥離
ユニット3へと搬送される。なお、この例のように直接
転写紙10を処理液中に通して転写紙10に処理液を付
与するのに代え、塗布ローラで転写紙10の表面に処理
液を塗布したり、噴霧器により転写紙10の表面に霧状
にされた処理液を付着させたりして、付与するようにし
ても良い。その他任意の方法を用いることができる。
定量満たした液容器201、転写紙10の一方の面(図
中の上面)に接触しながら、液容器201の処理液20
中に案内するように搬送する液中搬送ローラ202、液
中搬送ローラ202の駆動部(不図示)、転写紙10の
他の面(図中の下面)を液容器201の処理液20中に
案内する液中ガイド板203、挾持搬送手段としても機
能する絞りローラ対204、下側の絞りローラ204に
食い込み配置された絞り棒205、などを備えている。
このユニット2において、給紙ユニット1から給送され
た転写紙10は、液中搬送ローラ202と液中ガイド板
203とによって、液容器201の処理液20中に案内
され、処理液20に浸漬された後、絞りローラ対204
によって余分な処理液20が除去かれ、次のトナー剥離
ユニット3へと搬送される。なお、この例のように直接
転写紙10を処理液中に通して転写紙10に処理液を付
与するのに代え、塗布ローラで転写紙10の表面に処理
液を塗布したり、噴霧器により転写紙10の表面に霧状
にされた処理液を付着させたりして、付与するようにし
ても良い。その他任意の方法を用いることができる。
【0018】上記トナー剥離ユニット3は、それぞれト
ナーTの軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵し互
いに圧接状態で配置された一対の剥離体としての剥離ロ
ーラ対302、転写紙排出側の圧接部近傍の剥離ローラ
302の表面に接触するように配設された分離爪30
3、剥離ローラ302の表面をクリーニングするクリー
ニング装置304、駆動部(不図示)等を備えている。
ナーTの軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵し互
いに圧接状態で配置された一対の剥離体としての剥離ロ
ーラ対302、転写紙排出側の圧接部近傍の剥離ローラ
302の表面に接触するように配設された分離爪30
3、剥離ローラ302の表面をクリーニングするクリー
ニング装置304、駆動部(不図示)等を備えている。
【0019】この剥離ローラ302の表面は、少なくと
も軟化しているトナーに対して、転写紙10と該トナー
との付着力より大きい付着力を有するものを用いて構成
する。具体的には、上記トナーと同一又は類似のトナー
成分樹脂や、接着剤の成分樹脂等を用いることができ、
またアルミ系、銅系、ニッケル系等の金属材料を用いる
こともできるが、これらに限定されるものではない。ま
た、上記樹脂は、水溶性のものであっても、あるいは非
水溶性のものであってもよい。
も軟化しているトナーに対して、転写紙10と該トナー
との付着力より大きい付着力を有するものを用いて構成
する。具体的には、上記トナーと同一又は類似のトナー
成分樹脂や、接着剤の成分樹脂等を用いることができ、
またアルミ系、銅系、ニッケル系等の金属材料を用いる
こともできるが、これらに限定されるものではない。ま
た、上記樹脂は、水溶性のものであっても、あるいは非
水溶性のものであってもよい。
【0020】上記トナー成分樹脂としては、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0021】また、上記接着剤の成分樹脂としては、に
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0022】また、上記樹脂を用いる場合には、テンシ
ョンや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体
と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望
ましい。すなわち、図示の例のように剥離体をローラ形
状にする場合には、ローラ形状の基体、例えばゴムロー
ラ上に、上記樹脂からなる表層を形成して剥離体を構成
することが望ましい。なお、剥離体はベルト状やカット
シート状に構成することもできる。いずれの形状にする
場合にも上記樹脂を直接支持する支持体として、例え
ば、セロハンテープ、クラフト紙粘着テープ、ポリ塩化
ビニルテープ、アセトンテープ、フィラメント補強テー
プ等のテープ、等を用いることができる。
ョンや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体
と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望
ましい。すなわち、図示の例のように剥離体をローラ形
状にする場合には、ローラ形状の基体、例えばゴムロー
ラ上に、上記樹脂からなる表層を形成して剥離体を構成
することが望ましい。なお、剥離体はベルト状やカット
シート状に構成することもできる。いずれの形状にする
場合にも上記樹脂を直接支持する支持体として、例え
ば、セロハンテープ、クラフト紙粘着テープ、ポリ塩化
ビニルテープ、アセトンテープ、フィラメント補強テー
プ等のテープ、等を用いることができる。
【0023】また上記上下剥離ローラ302の加熱ラン
プ301は、転写紙10の表裏に密着して転写紙10に
固着しているトナーを加熱して軟化させ、これにより、
トナーを転写紙10の繊維から剥がれ易くするものであ
る。この加熱は圧接部において転写紙10上のトナーが
溶融しない程度に行うことが望ましい。トナーが溶融し
てしまうと転写紙10上のトナーを、紙側と剥離ローラ
302側とに分断することなく、剥離ローラ302側へ
転写させるのが、困難になるためである。また加熱し過
ぎると剥離ローラ302対の圧接部を通過中に転写紙1
0が乾燥し過ぎて、トナーの転写紙10に対する固着力
が転写紙10が濡れている場合に比して強まり、転写紙
10がトナーを介して該ローラ302に貼り付いて上記
分離爪303で分離できなくなる恐れがある。従って、
加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気が残って上記
トナーの再付着を防止できる程度に加熱することが望ま
しい。 (以下、余白)
プ301は、転写紙10の表裏に密着して転写紙10に
固着しているトナーを加熱して軟化させ、これにより、
トナーを転写紙10の繊維から剥がれ易くするものであ
る。この加熱は圧接部において転写紙10上のトナーが
溶融しない程度に行うことが望ましい。トナーが溶融し
てしまうと転写紙10上のトナーを、紙側と剥離ローラ
302側とに分断することなく、剥離ローラ302側へ
転写させるのが、困難になるためである。また加熱し過
ぎると剥離ローラ302対の圧接部を通過中に転写紙1
0が乾燥し過ぎて、トナーの転写紙10に対する固着力
が転写紙10が濡れている場合に比して強まり、転写紙
10がトナーを介して該ローラ302に貼り付いて上記
分離爪303で分離できなくなる恐れがある。従って、
加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気が残って上記
トナーの再付着を防止できる程度に加熱することが望ま
しい。 (以下、余白)
【0024】上記クリーニング装置304は、剥離ロー
ラ302の表面上のトナーTを除去するクリーニングロ
ーラ305、クリーニングローラ305上のトナーTを
掻き落すスクレーパブレード306、スクレーパブレー
ドで306で掻き落したトナーTを収容するトナー受け
(トナー容器)307を備えている。
ラ302の表面上のトナーTを除去するクリーニングロ
ーラ305、クリーニングローラ305上のトナーTを
掻き落すスクレーパブレード306、スクレーパブレー
ドで306で掻き落したトナーTを収容するトナー受け
(トナー容器)307を備えている。
【0025】このクリーニングローラ305の少なくと
も表面は、剥離ローラ302上に付着しているトナーT
に対する離型性が、剥離ローラ302表面の該トナーに
対する離型性より劣っている材料で構成されている。こ
の具体的な材料としては、アルミ系、銅系、ニッケル系
等の金属材料、又は酸化チタンを分散させたポリエチレ
ンテレフタレート(PET)等の高分子系材料が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
も表面は、剥離ローラ302上に付着しているトナーT
に対する離型性が、剥離ローラ302表面の該トナーに
対する離型性より劣っている材料で構成されている。こ
の具体的な材料としては、アルミ系、銅系、ニッケル系
等の金属材料、又は酸化チタンを分散させたポリエチレ
ンテレフタレート(PET)等の高分子系材料が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0026】上記乾燥ユニット4は、転写紙10を乾燥
させるものであり、加熱ランプ401内蔵の例えばアル
ミからなる上乾燥ローラ402と、これに下方から圧接
する下乾燥ローラ404とから構成されている。この下
乾燥ローラ404は給液性部材からなる表層を備え、該
表層の液を絞り落す絞りブレード405が当接してい
る。ここで、本発明は、この乾燥ユニット4の改良に係
るものであり、その具体的な実施例については後述す
る。
させるものであり、加熱ランプ401内蔵の例えばアル
ミからなる上乾燥ローラ402と、これに下方から圧接
する下乾燥ローラ404とから構成されている。この下
乾燥ローラ404は給液性部材からなる表層を備え、該
表層の液を絞り落す絞りブレード405が当接してい
る。ここで、本発明は、この乾燥ユニット4の改良に係
るものであり、その具体的な実施例については後述す
る。
【0027】そして、上記紙受けユニット5は、この乾
燥ユニット4から排出された転写紙を受けるための排紙
トレー501を備えている。
燥ユニット4から排出された転写紙を受けるための排紙
トレー501を備えている。
【0028】以上の構成において、給紙ユニット1から
送られた転写紙10は、液付与ユニット2でそのトナー
像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット3に送
られる。このトナー剥離ユニット3で、紙に固着してい
るトナーが剥離ローラ302からの加熱で軟化し、剥離
ローラ302表面に付着する。そして分離爪303によ
って剥離ローラ302から転写紙10を分離する際に、
剥離ローラ302表面に付着したトナーが紙から剥離
し、これにより、紙からトナーが除去される。トナーが
除去された紙は乾燥ユニット4で乾燥され、紙受けユニ
ット5に排出される。
送られた転写紙10は、液付与ユニット2でそのトナー
像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット3に送
られる。このトナー剥離ユニット3で、紙に固着してい
るトナーが剥離ローラ302からの加熱で軟化し、剥離
ローラ302表面に付着する。そして分離爪303によ
って剥離ローラ302から転写紙10を分離する際に、
剥離ローラ302表面に付着したトナーが紙から剥離
し、これにより、紙からトナーが除去される。トナーが
除去された紙は乾燥ユニット4で乾燥され、紙受けユニ
ット5に排出される。
【0029】以上、このトナー除去装置によれば、トナ
ーが付着した紙に液を供給して紙のトナーとの界面部に
液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維
を傷めることなく、トナーを除去できる。
ーが付着した紙に液を供給して紙のトナーとの界面部に
液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維
を傷めることなく、トナーを除去できる。
【0030】また、紙表面が液で濡れた状態で剥離ロー
ラ302と接触させ、かつ剥離ローラ302から分離す
る時点でも紙が湿った状態を維持できる程度に加熱する
ので、剥離ローラ302表面をトナー接着性有する材質
で構成した場合にも、紙表面自体が剥離ローラ302表
面に接着して分離不良が生じるのを防止でき、また分離
した紙部分が剥離ローラ302と再接触することによる
トナーの再転移を防止できる。
ラ302と接触させ、かつ剥離ローラ302から分離す
る時点でも紙が湿った状態を維持できる程度に加熱する
ので、剥離ローラ302表面をトナー接着性有する材質
で構成した場合にも、紙表面自体が剥離ローラ302表
面に接着して分離不良が生じるのを防止でき、また分離
した紙部分が剥離ローラ302と再接触することによる
トナーの再転移を防止できる。
【0031】また、このトナー除去装置では、二つの剥
離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写紙10両面
からトナーを除去するように構成したので、給紙ユニッ
ト1の底板101上にトナーを除去すべき転写紙10を
セットする場合に、表裏を考慮する必要がない。また両
面使用した転写紙の両面のトナーを除去したい場合に
も、装置内を一度通すだけで済む。
離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写紙10両面
からトナーを除去するように構成したので、給紙ユニッ
ト1の底板101上にトナーを除去すべき転写紙10を
セットする場合に、表裏を考慮する必要がない。また両
面使用した転写紙の両面のトナーを除去したい場合に
も、装置内を一度通すだけで済む。
【0032】また、排出される転写紙10は乾燥ユニッ
ト4で乾燥されているので、取扱が容易で、また、乾燥
ユニット4によって加熱による乾燥でトナーが付着しや
すい状態に戻されているので、そのまま電子写真複写機
などで使用することができる。
ト4で乾燥されているので、取扱が容易で、また、乾燥
ユニット4によって加熱による乾燥でトナーが付着しや
すい状態に戻されているので、そのまま電子写真複写機
などで使用することができる。
【0033】次に、図1のトナー除去装置に適用できる
本発明の実施例に係る乾燥ユニット4について説明す
る。なお、上記図1のトナー除去装置の全体構成図は、
二つの剥離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写紙
10両面からトナーを除去するように構成されている
が、以降の各実施例に係る乾燥ユニットは、例えば一つ
の剥離ローラ302のみを用いて、転写紙10の片面の
みからトナーを除去するように構成したトナー除去装置
にも適用できる。
本発明の実施例に係る乾燥ユニット4について説明す
る。なお、上記図1のトナー除去装置の全体構成図は、
二つの剥離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写紙
10両面からトナーを除去するように構成されている
が、以降の各実施例に係る乾燥ユニットは、例えば一つ
の剥離ローラ302のみを用いて、転写紙10の片面の
みからトナーを除去するように構成したトナー除去装置
にも適用できる。
【0034】図2(a)は実施例に係る乾燥ユニット4
の説明図である。図2(a)において、この乾燥ユニッ
トは、それぞれ加熱ヒータ416,416を内蔵した加
熱ローラ対409,410と、該ローラ対409,41
0の圧接部に転写紙10を送り込む入り口コロ対446
と、入りコロ対446で搬送される転写紙をガイドする
入り口ガイド426と、該ローラ対409,410の圧
接部から排出される転写紙を搬送する排出コロ対433
と、該排出コロ対433で搬送される転写紙をガイドす
る排出ガイド432とを備えている。
の説明図である。図2(a)において、この乾燥ユニッ
トは、それぞれ加熱ヒータ416,416を内蔵した加
熱ローラ対409,410と、該ローラ対409,41
0の圧接部に転写紙10を送り込む入り口コロ対446
と、入りコロ対446で搬送される転写紙をガイドする
入り口ガイド426と、該ローラ対409,410の圧
接部から排出される転写紙を搬送する排出コロ対433
と、該排出コロ対433で搬送される転写紙をガイドす
る排出ガイド432とを備えている。
【0035】ここで入り口ガイド426及び排出ガイド
432は、それぞれ上記両加熱ローラ409,410に
対する転写紙の巻き付きが例えば180度を越え、ほぼ
S字状に表裏いずれの側にも屈曲しながら加熱ローラ対
409,410とを通過するように形成されている。更
に両ローラ409,410の圧接部を通過した転写紙が
上流側のローラ409に巻きついたままになるのを防止
するために、先端が該ローラ409に当接するようにス
プリング付勢された分離爪447、及び、下流側のロー
ラ410に巻きついたままになるのを防止するための同
様の分離爪448が設けられている。
432は、それぞれ上記両加熱ローラ409,410に
対する転写紙の巻き付きが例えば180度を越え、ほぼ
S字状に表裏いずれの側にも屈曲しながら加熱ローラ対
409,410とを通過するように形成されている。更
に両ローラ409,410の圧接部を通過した転写紙が
上流側のローラ409に巻きついたままになるのを防止
するために、先端が該ローラ409に当接するようにス
プリング付勢された分離爪447、及び、下流側のロー
ラ410に巻きついたままになるのを防止するための同
様の分離爪448が設けられている。
【0036】以上の構成において、図1の液付与ユニッ
ト2で処理液が付与された状態でトナー剥離ユニット3
によりトナーが除去された転写紙10は、まず、乾燥ユ
ニットの入り口コロ対446によって挾持搬送され、か
つ入り口ガイド426によってガイドされながら、上記
ローラ対409,410の圧接部に送り込まれる。この
とき、転写紙10は、入り口ガイド426にガイドさ
れ、上側の加熱ローラ409の周囲に接触して加熱さ
れ、処理液を蒸発させながら上記圧接部に進入してい
く。そして、このローラ対409,410の圧接部にお
いて更に加熱されながら挾持搬送される。この間も、転
写紙10の温度が上昇し、これに含まれている処理液が
蒸発し、転写紙10が乾燥していく。そして、このロー
ラ対409,410の圧接部を通過した転写紙は、排出
ガイド432によってガイドされ、下側の加熱ローラ4
10の周囲に接触して加熱され、処理液を蒸発させなが
ら排紙コロ対433側に搬送され、更に、排出コロ対4
33によって挾持搬送されながら、図1の紙受けユニッ
ト5に送られる。
ト2で処理液が付与された状態でトナー剥離ユニット3
によりトナーが除去された転写紙10は、まず、乾燥ユ
ニットの入り口コロ対446によって挾持搬送され、か
つ入り口ガイド426によってガイドされながら、上記
ローラ対409,410の圧接部に送り込まれる。この
とき、転写紙10は、入り口ガイド426にガイドさ
れ、上側の加熱ローラ409の周囲に接触して加熱さ
れ、処理液を蒸発させながら上記圧接部に進入してい
く。そして、このローラ対409,410の圧接部にお
いて更に加熱されながら挾持搬送される。この間も、転
写紙10の温度が上昇し、これに含まれている処理液が
蒸発し、転写紙10が乾燥していく。そして、このロー
ラ対409,410の圧接部を通過した転写紙は、排出
ガイド432によってガイドされ、下側の加熱ローラ4
10の周囲に接触して加熱され、処理液を蒸発させなが
ら排紙コロ対433側に搬送され、更に、排出コロ対4
33によって挾持搬送されながら、図1の紙受けユニッ
ト5に送られる。
【0037】以上、本実施例の乾燥ユニットによれば、
転写紙がほぼS字状に表裏いずれの側にも屈曲しながら
加熱ローラ対409,410を通過するので、カレンダ
ーローラと同様の機能を加熱ローラ対に発揮させること
ができる。従って、転写紙の乾燥後のしわ、カール、波
打ちなどを防止することが出来る。
転写紙がほぼS字状に表裏いずれの側にも屈曲しながら
加熱ローラ対409,410を通過するので、カレンダ
ーローラと同様の機能を加熱ローラ対に発揮させること
ができる。従って、転写紙の乾燥後のしわ、カール、波
打ちなどを防止することが出来る。
【0038】なお、図2(a)の乾燥ユニットにおいて
は、入り口コロ対426による転写紙の挾持部、ローラ
対409,410による転写紙の圧接部(挾持部)、及
び、排出コロ433による転写紙の挾持部の間で転写紙
の撓みを抑制するために、転写紙搬送方向下流側のもの
ほど速くなるように線速を設定することが望ましい。
は、入り口コロ対426による転写紙の挾持部、ローラ
対409,410による転写紙の圧接部(挾持部)、及
び、排出コロ433による転写紙の挾持部の間で転写紙
の撓みを抑制するために、転写紙搬送方向下流側のもの
ほど速くなるように線速を設定することが望ましい。
【0039】また、図2(b)に示すように、ヒータ内
蔵の一対の加熱ローラのうち転写紙搬送方向下流側の加
熱ローラに当接して更に1以上、好ましくは互いに圧接
状態の偶数個のローラ449,450の組を通過して圧
接配置し、この追加配置したローラにおいても隣合うロ
ーラ間でほぼS字状に表裏屈曲させながら転写紙を搬送
できるように、中間ガイド451,452を設け、か
つ、分離爪453,454を設けても良い。これによれ
ば、しわ、カール、波打ちなどを一層良好に防止するこ
とができる。更にこの追加ローラは、通気性部材で構成
し、上流側の加熱ローラ対で加熱乾燥を行ったのちに、
追加のローラで冷却しながらデカールさせるようにする
ことが望ましい。このような通気性部材からなるローラ
に代え、通常のデカールローラを用いても良い。
蔵の一対の加熱ローラのうち転写紙搬送方向下流側の加
熱ローラに当接して更に1以上、好ましくは互いに圧接
状態の偶数個のローラ449,450の組を通過して圧
接配置し、この追加配置したローラにおいても隣合うロ
ーラ間でほぼS字状に表裏屈曲させながら転写紙を搬送
できるように、中間ガイド451,452を設け、か
つ、分離爪453,454を設けても良い。これによれ
ば、しわ、カール、波打ちなどを一層良好に防止するこ
とができる。更にこの追加ローラは、通気性部材で構成
し、上流側の加熱ローラ対で加熱乾燥を行ったのちに、
追加のローラで冷却しながらデカールさせるようにする
ことが望ましい。このような通気性部材からなるローラ
に代え、通常のデカールローラを用いても良い。
【0040】また、乾燥ユニットに進入する転写紙の表
裏で含有液量に差があり、一方側にのみ集中して液が含
有されているようなトナー除去装置においては、この一
方側のみ集中的に乾燥できるように、転写紙の液集中側
が接触するローラのみに、すなわち、1つおきのローラ
のみにヒータを内蔵させていも良い。例えば、図2
(b)で最上流の加熱ローラに接触する転写紙面側に液
が集中している場合には、奇数番目のローラのみにヒー
タを内蔵させる。また、転写紙搬送方向で下流側のロー
ラほど外径が大きくなるように構成しても良い。これに
よれば、転写紙のカールを一層良好に防止できる。
裏で含有液量に差があり、一方側にのみ集中して液が含
有されているようなトナー除去装置においては、この一
方側のみ集中的に乾燥できるように、転写紙の液集中側
が接触するローラのみに、すなわち、1つおきのローラ
のみにヒータを内蔵させていも良い。例えば、図2
(b)で最上流の加熱ローラに接触する転写紙面側に液
が集中している場合には、奇数番目のローラのみにヒー
タを内蔵させる。また、転写紙搬送方向で下流側のロー
ラほど外径が大きくなるように構成しても良い。これに
よれば、転写紙のカールを一層良好に防止できる。
【0041】また、各ガイド426,432には転写紙
10からの蒸気が付着しやすいので、これらを板状部材
で形成する場合には、蒸気抜け用の孔を形成して空気が
抜けるようにすることが望ましい。また、これらのガイ
ド426,432を、例えば針かねなどからなる複数の
線状部材で構成しても良い。
10からの蒸気が付着しやすいので、これらを板状部材
で形成する場合には、蒸気抜け用の孔を形成して空気が
抜けるようにすることが望ましい。また、これらのガイ
ド426,432を、例えば針かねなどからなる複数の
線状部材で構成しても良い。
【0042】なお、以上の各実施例は、加熱部材として
乾燥ローラ対402,404を用いたものであるが、こ
れに代え、ベルト手段を用いて乾燥ユニットを構成する
こともできる。
乾燥ローラ対402,404を用いたものであるが、こ
れに代え、ベルト手段を用いて乾燥ユニットを構成する
こともできる。
【0043】また、ローラ対間でほぼS字状に表裏屈曲
させながら転写紙を搬送させるために、ガイド板に代
え、ワイヤからなるガイドを用いたり、図3(a)に示
すように、グリップローラ456を用いたりしても良
い。なお、図3(a)の例では、3本のローラ455
a,455b,455cのデカールローラを構成し、こ
のうち、真中のローラ455b周面での転写紙ガイドに
グリップローラ対456を使用している。また、両側の
ローラ455a,455cの周囲での転写紙ガイドには
転写紙10を上面にのせて搬送するベルト424自体を
利用しており、このベルト424からの最終的な紙分離
は、小径の支持ローラ442による曲率分離が用いられ
ている。ここで、符号425は転写紙乾燥用の面状ヒー
タである。このような面状ヒータ425に代え、又は加
え、各デカールローラ455a,455b,455cに
ヒータを設けてもよい。更に、図3(b)に示すよう
に、転写紙を両面側からベルト438,424で挾持ガ
イドした状態で、デカールローラ455a,455b,
455c,455d間を表裏両側に屈曲させながら搬送
させるようにしても良い。
させながら転写紙を搬送させるために、ガイド板に代
え、ワイヤからなるガイドを用いたり、図3(a)に示
すように、グリップローラ456を用いたりしても良
い。なお、図3(a)の例では、3本のローラ455
a,455b,455cのデカールローラを構成し、こ
のうち、真中のローラ455b周面での転写紙ガイドに
グリップローラ対456を使用している。また、両側の
ローラ455a,455cの周囲での転写紙ガイドには
転写紙10を上面にのせて搬送するベルト424自体を
利用しており、このベルト424からの最終的な紙分離
は、小径の支持ローラ442による曲率分離が用いられ
ている。ここで、符号425は転写紙乾燥用の面状ヒー
タである。このような面状ヒータ425に代え、又は加
え、各デカールローラ455a,455b,455cに
ヒータを設けてもよい。更に、図3(b)に示すよう
に、転写紙を両面側からベルト438,424で挾持ガ
イドした状態で、デカールローラ455a,455b,
455c,455d間を表裏両側に屈曲させながら搬送
させるようにしても良い。
【0044】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、表面よ
り像形成物質を取り除いた像保持用シートを、第1及び
第2の付着性安定化手段に送り込みんで像保持用シート
内の不安定化液の湿気分を調整し、これにより、上記表
面の像形成物質との付着性を再び安定化させるので、像
形成物質除去後の像保持用シートを、像形成に再利用す
ることができる。また、該第1及び第2の付着性安定化
手段において、それぞれ上記シートとの接触を所定の期
間にわたって行うので、像保持用シート内の不安定化液
の湿気分調整を効率的に行うことができる。
り像形成物質を取り除いた像保持用シートを、第1及び
第2の付着性安定化手段に送り込みんで像保持用シート
内の不安定化液の湿気分を調整し、これにより、上記表
面の像形成物質との付着性を再び安定化させるので、像
形成物質除去後の像保持用シートを、像形成に再利用す
ることができる。また、該第1及び第2の付着性安定化
手段において、それぞれ上記シートとの接触を所定の期
間にわたって行うので、像保持用シート内の不安定化液
の湿気分調整を効率的に行うことができる。
【0045】特に、請求項3の発明によれば、上記第1
及び第2の付着性安定化手段を構成する一対の回動部材
よりも像保持用シート搬送方向において上流側に設けた
第1の挾持搬送手段による搬送速度よりも、該一対の回
動部材による搬送速度を高速に設定したので、両者の挾
持部間で、不安定化液の付与によって生じる像保持用シ
ートの撓みを矯正できる。また、該一対の回動部材によ
る搬送速度よりも、これより上記シート搬送方向におい
て下流に設けた上記第2の挾持搬送手段による搬送速度
を高速に設定したので、両者の挾持部間でも、該シート
の撓みを矯正できる。
及び第2の付着性安定化手段を構成する一対の回動部材
よりも像保持用シート搬送方向において上流側に設けた
第1の挾持搬送手段による搬送速度よりも、該一対の回
動部材による搬送速度を高速に設定したので、両者の挾
持部間で、不安定化液の付与によって生じる像保持用シ
ートの撓みを矯正できる。また、該一対の回動部材によ
る搬送速度よりも、これより上記シート搬送方向におい
て下流に設けた上記第2の挾持搬送手段による搬送速度
を高速に設定したので、両者の挾持部間でも、該シート
の撓みを矯正できる。
【0046】また、請求項4の発明によれば、第1の付
着性安定化手段が上記像保持用シートの第1の面に接触
しながら、該第1の面側に曲率中心を持つ曲線状の搬送
経路にそって該シートを進行させ、かつ、第2の付着性
安定化手段が該シートの第1の面と反対側の第2の面に
接触しながら、該第2の面側に曲率中心を持つ曲線状の
搬送経路によって該シートを進行させ、これにより、該
シートを表裏両方に屈曲させながら湿気分を調整するの
で、湿気分調整後の該シートにしわ、カール、波打ちな
どが生じるのを防止できる。
着性安定化手段が上記像保持用シートの第1の面に接触
しながら、該第1の面側に曲率中心を持つ曲線状の搬送
経路にそって該シートを進行させ、かつ、第2の付着性
安定化手段が該シートの第1の面と反対側の第2の面に
接触しながら、該第2の面側に曲率中心を持つ曲線状の
搬送経路によって該シートを進行させ、これにより、該
シートを表裏両方に屈曲させながら湿気分を調整するの
で、湿気分調整後の該シートにしわ、カール、波打ちな
どが生じるのを防止できる。
【図1】本発明を適用可能な転写紙からのトナー除去装
置の概略構成図。
置の概略構成図。
【図2】(a)及び(b)はそれぞれ乾燥ユニットの実
施例の説明図。
施例の説明図。
【図3】(a)及び(b)はそれぞれ乾燥ユニットの変
形例の説明図。
形例の説明図。
1 給紙ユニット 2 液付与ユニット 3 トナー剥離ユニット 4 乾燥ユニット 5 紙受けユニット 10 転写紙 409 乾燥ローラ 410 乾燥ローラ 416 ヒート 426 入り口ガイド 432 排出ガイド 433 排出コロ対 446 入り口コロ対
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮下 義明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 新宮領 慧 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 倉本 信一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 貞夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 安藤 和弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 斉藤 忠司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (4)
- 【請求項1】像形成物質が繊維質状で構成された表面に
定着している像保持用シートに、像形成物質と上記表面
との付着性を不安定状態とする不安定化液を付与する不
安定化液付与手段と、 該不安定化液が付与されている像保持用シートからの像
形成物質を除去する画像形成物質除去手段と、 像形成物質が除去された像保持用シートと所定期間にわ
たって接触しながら、該シート内の不安定化液の湿気分
を調整して上記表面の像形成物質との付着性を安定化さ
せる第1の付着性安定化手段と、 該第1の付着性安定化手段に対向して配設され、該第1
の付着性安定化手段に接触してきた上記シートと所定期
間にわたって接触しながら、該シート内の不安定化液の
湿気分を調整して上記表面の像形成物質との付着性を安
定化させる第2の付着性安定化手段とを設けたことを特
徴とする像保持用シートの再生装置。 - 【請求項2】上記第1の付着性安定化手段と第2の付着
性安定化手段それぞれを、上記像保持用シートに接触す
る接触部材と、該接触部材に接触している該シートを加
熱する加熱手段と、該シートをガイドするように該接触
部材に対向配置されたガイド部材とで構成したことを特
徴とする請求項1の像保持用シートの再生装置。 - 【請求項3】上記第1の付着性安定化手段と第2の付着
性安定化手段を、上記像保持用シートを挾持搬送できる
ように、互いの表面が所定箇所で圧接し、かつそれぞれ
無端移動する一対の回動部材で構成し、 上記像保持用シートを挾持搬送しながら該一対の回動部
材の圧接部に送り込む第1の挾持搬送手段と、該シート
を挾持搬送しながら該一対の回動部材の圧接部から排出
させる第2の挾持搬送手段とを設け、 上記第1の挾持搬送手段による搬送速度よりも、上記一
対の回動部材による搬送速度を高速に設定し、かつ、該
一対の回動部材による搬送速度よりも上記第2の挾持搬
送手段による搬送速度を高速に設定したことを特徴とす
る請求項1の像保持用シートの再生装置。 - 【請求項4】上記第1の付着性安定化手段と第2の付着
性安定化手段を、第1の付着性安定化手段が上記像保持
用シートの第1の面に接触しながら、該第1の面側に曲
率中心を持つ曲線状の搬送経路にそって該シートを進行
させ、かつ、第2の付着性安定化手段が該シートの第1
の面と反対側の第2の面に接触しながら、該第2の面側
に曲率中心を持つ曲線状の搬送経路によって該シートを
進行させるように構成したことを特徴とする請求項1の
像保持用シートの再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22211793A JPH0756474A (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 像保持用シートの再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22211793A JPH0756474A (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 像保持用シートの再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0756474A true JPH0756474A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=16777427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22211793A Withdrawn JPH0756474A (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | 像保持用シートの再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0756474A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100862063B1 (ko) * | 2008-04-28 | 2008-10-09 | 해성태프론 주식회사 | 프로세스 프린터기의 분리롤러 |
US20110211890A1 (en) * | 2010-02-26 | 2011-09-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus and decurling device |
-
1993
- 1993-08-13 JP JP22211793A patent/JPH0756474A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100862063B1 (ko) * | 2008-04-28 | 2008-10-09 | 해성태프론 주식회사 | 프로세스 프린터기의 분리롤러 |
US20110211890A1 (en) * | 2010-02-26 | 2011-09-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus and decurling device |
US8538316B2 (en) * | 2010-02-26 | 2013-09-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus and decurling device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001031 |