JPH0744073A - 浸透度促進剤の付与制御手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置 - Google Patents

浸透度促進剤の付与制御手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置

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JPH0744073A
JPH0744073A JP21088193A JP21088193A JPH0744073A JP H0744073 A JPH0744073 A JP H0744073A JP 21088193 A JP21088193 A JP 21088193A JP 21088193 A JP21088193 A JP 21088193A JP H0744073 A JPH0744073 A JP H0744073A
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JP21088193A
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Yoichi Asaba
陽一 浅場
Kiyoshi Tanigawa
清 谷川
Yoshiaki Miyashita
義明 宮下
Satoshi Shinguryo
慧 新宮領
Shinichi Kuramoto
信一 倉本
Sadao Takahashi
貞夫 高橋
Yoshiyuki Kimura
祥之 木村
Kazuhiro Ando
和弘 安藤
Tadashi Saito
忠司 斉藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナーを取り除いた転写紙を、剥離ローラか
ら確実に分離することができる転写紙からのトナー除去
装置を提供する。 【構成】 処理液20の付与に先だって転写紙10へ浸
透度促進液21を付与する浸透度促進液付与装置とし
て、用紙先端センサ234、上側の塗布ローラ207の
付勢部材235、可動軸受236、加圧解除ソレノイド
237、制御部等を備えた液付与装置を用いる。転写紙
10の先端を用紙先端センサ234で検知すると、ソレ
ノイド237をONして塗布ローラ207対の加圧を解
除し、所定時間が経過した時点で、ソレノイド237を
OFFして、転写紙10の先端から所定幅だけ浸透度促
進液21を付与しないように制御する。なお、転写紙1
0の所定幅の先端部に対する浸透度促進液21の付与量
を増加させるように制御してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着した像保持体から、該像形成物質を
取り除く像保持体からの像形成物質除去装置、及び複写
機、ファクシミリ、プリンター、印刷機等の画像形成装
置によって像形成物質を付着させることができる像保持
体を処理する像保持体処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成
物質除去方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該イ
ンキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方
法が開示されている。また特開平4−64472号公報
には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンド
レスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷
却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。また特開平4−829
83号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を
通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本の
ローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接
箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、
前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去
する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示され
ている。
【0004】ところで、上記溶剤を使用しない方法や装
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに
使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性
樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融着させる
などして、像形成物質が像保持体表面の繊維に強固に固
着されているので、像形成物質除去の際に像形成物質と
共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。
特に像形成物質の除去性を高めるために、上記インキ剥
離体、エンドレスシートあるいはローラさせた上に熱や
圧力を加える場合、種々の条件によっては、逆に像形成
物質と像保持体との間の定着性を高めてしまって除去を
困難にすることもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して像保持体から剥離する像形
成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−255
916号参照)。これによれば、像保持体の紙質を比較
的損傷することなく、像形成物質のみを除去することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
像保持体から像形成物質除去装置においては、上記不安
定化剤等を付与した像保持体上の像形成物質を剥離部材
で取り除いた後、像保持体を剥離部材から分離する際
に、確実に分離できないおそれがあった。
【0007】また、本出願人は、未使用の像保持体であ
って、界面活性剤を含む水溶液、水溶性ポリマーを含む
水溶液及び界面活性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液
よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水
溶液を保持させた後、乾燥する処理を施したものを提案
した(例えば、特願平4−255915号参照)。この
処理を施した像保持体は、通常の画像形成に用いられた
後、上記像形成物質除去方法で像形成物質が取り除かれ
て再利用されるが、上記処理の後、液付与部材等から像
保持体を分離する際に、確実に分離できないおそれがあ
った。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その第1の目的は、像形成物質を取り除いた像
保持体を、剥離部材から確実に分離することができる像
保持体からの像形成物質除去装置を提供することであ
り、また、その第2の目的は、像形成物質を付着させる
ことができる像保持体を、液付与部材などから確実に分
離することができる像保持体処理装置を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、表面に像形成物質が安定
に付着している像保持体から、該像形成物質を取り除く
像保持体からの像形成物質除去装置において、該表面と
該像形成物質との間の付着状態を不安定状態にする不安
定化剤の浸透を促進させる浸透度促進剤を、該像形成物
質が付着している像保持体に付与する浸透度促進剤付与
手段と、該浸透度促進剤が付与された該像保持体に、該
不安定化剤を付与する不安定化剤付与手段と、該像保持
体の搬送方向における先端部への該浸透度促進剤の付与
量を制御する制御手段とを設けたことを特徴とするもの
である。
【0010】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項2の発明は、像保持体の表面と像形成物質との間
の付着状態を不安定状態にする不安定化剤の浸透を促進
させる浸透度促進剤を、該像形成物質を付着させること
ができる該像保持体に付与する浸透度促進剤付与手段
と、該浸透度促進剤が付与された該像保持体に、該不安
定化剤を付与する不安定化剤付与手段と、該像保持体の
搬送方向における先端部への該浸透度促進剤の付与量を
制御する制御手段とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0011】なお、上記浸透度促進剤としては、上記不
安定化剤の像保持体への浸透の促進させる場合のみなら
ず、該不安定化剤を塗布した際の像保持体表面への付着
を促進させるものも含む。また、上記浸透度促進剤及び
上記不安定化剤は、液体のみならず、ゲル、粉体状のも
のでもよい。
【0012】
【作用】請求項1の発明においては、上記浸透度促進剤
付与手段で、像形成物質が付着している像保持体の表面
に上記浸透度促進剤を付与し、これにより、該像保持体
と該像形成物質との界面部に上記不安定化剤が浸透しや
すくなる。そして、上記不安定化剤付与手段で、該浸透
度促進剤が付与された像保持体に該不安定化剤を付与
し、これにより、該不安定化剤を該界面部に効率的かつ
確実に浸透させることができるようになる。このよう
に、該不安定化剤が該界面部に浸透すると、該界面部の
像保持体、像形成物質、又はその両者の特性が変化し、
像保持体と像形成物質との間の付着力を低下させるな
ど、その付着状態を確実に不安定状態にすることができ
るようになる。そして、上記制御手段で、該像保持体の
搬送方向における先端部への該浸透度促進剤の付与量を
制御する。例えば、該先端部への該浸透度促進剤の付与
量が減少するように制御する。これにより、該不安定化
剤の該先端部への浸透が抑制され、該先端部の濡れを抑
えることができるようになる。また、例えば該先端部へ
の該浸透度促進剤の付与量が増加するように制御する。
これにより、該不安定化剤の該先端部への浸透が促進さ
れ、該先端部を過度に濡らすことができるようになる。
【0013】請求項2の発明においては、上記浸透度促
進剤付与手段で、像形成物質を付着することができる像
保持体に上記浸透度促進剤を付与し、これにより、上記
不安定化剤が該像保持体に浸透しやすくなる。そして、
上記不安定化剤付与手段で、該浸透度促進剤が付与され
た像保持体に該不安定化剤を付与し、これにより、該不
安定化剤を、該像保持体に効率的かつ確実に浸透させ、
又は該像保持体上に塗布することができるようになる。
そして、上記制御手段で、該像保持体の搬送方向におけ
る先端部への該浸透度促進剤の付与量を制御する。例え
ば、該先端部への該浸透度促進剤の付与量が減少するよ
うに制御する。これにより、該不安定化剤の該先端部へ
の浸透が抑制され、該先端部の濡れを抑えることができ
るようになる。また、例えば該先端部への該浸透度促進
剤の付与量が増加するように制御する。これにより、該
不安定化剤の該先端部への浸透が促進され、該先端部を
過度に濡らすことができるようになる。
【0014】
【実施例】まず、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した実施例について
説明する。図1に、本発明が適用できるトナー除去装置
の一例の概略構成図を示す。まず、全体の概略を説明す
ると、このトナー除去装置は、積載状態で収容している
トナー像が形成された転写紙10を一枚づつ分離給送す
る給紙ユニット1と、給紙ユニット1から送られてきた
転写紙10に液を供給する液付与ユニット2と、液が供
給された転写紙10からトナーを除去するトナー剥離ユ
ニット3と、トナーが除去された転写紙10を乾燥させ
る乾燥ユニット4と、乾燥ユニット4から排出される転
写紙10を受ける紙受けユニット5とを備えている。そ
して、給紙ユニット1から搬送された転写紙10は、液
付与ユニット2で転写紙10とトナーとの付着状態を不
安定化状態にする液体の不安定化剤(以下、処理液とい
う)20が付与され、処理液20を少なくとも転写紙1
0とトナーとの界面部に浸透させる。そして、トナー剥
離ユニット3の剥離ローラ302によって、処理液20
を浸透させた該界面部においてトナーを転写紙10から
剥離した後、転写紙10は乾燥ユニット4の乾燥ローラ
402で乾燥され、紙受けユニット5に排出される。
【0015】ここで、上記処理液20としては、水、水
溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、
及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を
用いることができる。また、該水又は水溶液には、所定
の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処理
液20として、有機溶剤のみを用いることができる。
【0016】上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0017】また、上記界面活性剤としては、例えば、
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ブンザルコニウ
ム塩、塩化ベルゼトニウム塩、ピニジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0018】また、上記水又は水溶液に含有させる有機
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0019】また、上記単独で用いる有機溶剤として
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0020】次に、図示の例の各ユニット1,2,3,
4,5について説明する。上記給紙ユニット1は、トナ
ー像が形成された面(以下、トナー像面という)を下に
向けて底板101上に積載された転写紙10を最下部の
ものから給紙ローラ102で給紙し、図示しない分離機
構で重送紙を分離して一枚の転写紙10のみを、タイミ
ング調整及びスキュー補正のためのレジストローラ対1
04で送り出すものである。その具体的な構成及び動作
は電子写真複写機における給紙機構と同様であるので、
詳細な説明は省略する。
【0021】上記液付与ユニット2は、処理液20を所
定量満たした液容器201、転写紙10の一方の面(図
中の上面)に接触しながら、液容器201の処理液20
中に案内するように搬送する液中搬送ローラ202、液
中搬送ローラ202の駆動部(不図示)、転写紙10の
他の面(図中の下面)を液容器201の処理液20中に
案内する液中ガイド板203、挾持搬送手段としても機
能する絞りローラ対204、下側の絞りローラ204に
食い込み配置された絞り棒205、などを備えている。
このユニット2において、給紙ユニット1から給送され
た転写紙10は、液中搬送ローラ202と液中ガイド板
203とによって、液容器201の処理液20中に案内
され、処理液20に浸漬された後、絞りローラ対204
によって余分な処理液20が除去かれ、次のトナー剥離
ユニット3へと搬送される。なお、本発明に係る液付与
ユニット2の具体例については、後で詳述する。
【0022】上記トナー剥離ユニット3は、それぞれト
ナーTの軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵し互
いに圧接状態で配置された一対の剥離ローラ302、転
写紙排出側の圧接部近傍の剥離ローラ302の表面に接
触するように配設された分離爪303、剥離ローラ30
2の表面をクリーニングするクリーニング装置304、
駆動部(不図示)等を備えている。
【0023】この剥離ローラ302の表面は、少なくと
も軟化しているトナーに対して、転写紙10と該トナー
との付着力より大きい付着力を有するものを用いて構成
する。具体的には、上記トナーと同一又は類似のトナー
成分樹脂や、接着剤の成分樹脂等を用いることができ、
またアルミ系、銅系、ニッケル系等の金属材料を用いる
こともできるが、これらに限定されるものではない。ま
た、上記樹脂は、水溶性のものであっても、あるいは非
水溶性のものであってもよい。
【0024】上記トナー成分樹脂としては、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0025】また、上記接着剤の成分樹脂としては、に
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可溶性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0026】また、上記樹脂を用いる場合には、テンシ
ョンや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体
と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望
ましい。即ち、図示の例のようにローラ形状の剥離部材
とする場合には、支持体としての基体ローラ上に上記樹
脂などからなる表層を形成して剥離部材を構成すること
が望ましい。
【0027】上記樹脂などを支持する支持体としては、
例えば、ゴムローラ、シート、セロハンテープ、クラフ
ト紙粘着テープ、ポリ塩化ビニルテープ、アセトンテー
プ、フィラメント補強テープ等のテープ、等も用いるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。
【0028】また上記上下剥離ローラ302の加熱ラン
プ301は、転写紙10表裏のに密着して転写紙10に
固着しているトナーを加熱して軟化させ、これにより、
トナーを転写紙10の繊維から剥がれ易くするものであ
る。この加熱は圧接部において転写紙10上のトナーが
溶融しない程度に行うことが望ましい。トナーが溶融し
てしまうと転写紙10上のトナーを、紙側と剥離ローラ
302側とに分断することなく、剥離ローラ302側へ
転写させるのが、困難になるためである。また加熱し過
ぎると剥離ローラ302対の圧接部を通過中に転写紙1
0が乾燥し過ぎて、トナーの転写紙10に対する固着力
が転写紙10が濡れている場合に比して強まり、転写紙
10がトナーを介して該ローラ302に貼り付いて上記
分離爪303で分離できなくなる恐れがある。従って、
加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気が残って上記
トナーの再付着を防止できる程度に加熱することが望ま
しい。
【0029】上記クリーニング装置304は、剥離ロー
ラ302の表面上のトナーTを除去するクリーニングロ
ーラ305、クリーニングローラ305上のトナーTを
掻き落すスクレーパブレード306、スクレーパブレー
ドで306で掻き落したトナーTを収容するトナー受け
(トナー容器)307を備えている。
【0030】なお、上記剥離ローラ302に代え、これ
と同様の表面特性を備えたベルトを用いたり、上記クリ
ーニング装置304のクリーニングローラ305に代え
剥離ローラ302表面に直接当接させたクリーニングブ
レードやスクレーパなどを用いたりしても良い。
【0031】上記乾燥ユニット4は、転写紙10を乾燥
させるものであり、加熱ランプ401内蔵の例えばアル
ミからなる上乾燥ローラ402と、これに下方から圧接
する下乾燥ローラ404とから構成されている。この下
乾燥ローラ404は給液性部材からなる表層を備え、該
表層の液を絞り落す絞りブレード405が当接してい
る。このような乾燥ローラ対404,404に代え、又
は加え、ベルト状の部材を用いたり、熱風ファンや赤外
線ランプなどを用いたりしても良い。
【0032】そして、上記紙受けユニット5は、この乾
燥ユニット4から排出された転写紙を受けるための排紙
トレー501を備えている。
【0033】また、このトナー除去装置には、図示を省
略したが、給紙台に転写紙10があるか否かを検出する
検出手段、給紙ユニット1による転写紙10の重送検出
手段、液容器201中の液残量検出手段、液容器201
への液自動補給手段、転写紙10の装置内ジャム検出手
段、各加熱ランプの点灯制御手段と、トナー受け容器3
07内満杯手段などが設けられている。(以下、余白)
【0034】以上の構成において、給紙ユニット1から
送られた転写紙10は、液付与ユニット2でそのトナー
像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット3に送
られる。このトナー剥離ユニット3で、紙に固着してい
るトナーが剥離ローラ302からの加熱で軟化し、剥離
ローラ302表面に付着する。トナーが除去された紙は
乾燥ユニット4で乾燥され、紙受けユニット5に排出さ
れる。
【0035】以上、このトナー除去装置によれば、トナ
ーが付着した紙に液を供給して紙のトナーとの界面部に
液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維
を傷めることなく、トナーを除去できる。
【0036】また、紙表面が液で濡れた状態で剥離ロー
ラ302と接触させ、かつ剥離ローラ302から分離す
る時点でも紙が湿った状態を維持できる程度に加熱する
ので、剥離ローラ302表面をトナー接着性有する材質
で構成した場合にも、紙表面自体が剥離ローラ302表
面に接着して分離不良が生じるのを防止でき、また分離
した紙部分が剥離ローラ302と再接触することによる
トナーの再転移を防止できる。
【0037】また、このトナー除去装置では、二つの剥
離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写紙10両面
からトナーを除去するように構成したので、給紙ユニッ
ト1の底板101上にトナーを除去すべき転写紙10を
セットする場合に、表裏を考慮する必要がない。また両
面使用した転写紙の両面のトナーを除去したい場合に
も、装置内を一度通すだけで済む。
【0038】次に、図2を用いて、上記トナー除去装置
を動作させるための制御部について説明する。図2は、
図1のトナー除去装置を動作させるための制御ブロック
図である。商用電源901から交流電源供給を受け、メ
インスイッチ902をオンすると直流電源(PSU)9
03から、DC電源電圧が各制御ICに供給される。電
源を供給されたCPU904は、プログラムカウンタ等
のリセットを行い、ROM905に書き込まれたプログ
ラム内容に基づいて、制御を開始する。CLK発振器9
06は、CPU動作に必要な基準クロック(CLK)を
供給する。
【0039】まず、アドレスデータバス907を通し
て、パラレルインターフェイス908にリレー909を
オンするデータが送られる。パラレルインターフェイス
の出力ポートには、各負荷を駆動するドライバー910
が接続されており、更にその一部にリレー1の接点駆動
コイルが接続され、リレー1の接点911が閉じる。
【0040】そして、SSR1(912),SSR2
(913)がそれぞれオンするべくデータが前記と同様
にドライバー910へ送られる。SSR1の先には剥離
ローラ302を加熱する加熱ランプ301に対応する抵
抗体914a,bが2本ないし1本接続され、同ローラ
302の加熱を開始する。一方、SSR2の先には乾燥
ローラ402を加熱する加熱ランプ401に対応する抵
抗体915が接続され、同様に加熱を開始する。各ロー
ラーの温度は、それぞれサーミスタ916,917で検
知させA/Dコンバータ918へ入力され、アナログデ
ータからデジタルデータへ変換される。RAM919に
は各ローラーの制御温度が書き込まれており、その値と
比較して温度制御される。このデーターは操作表示部9
20からシリアルインターフェイス921を通して、R
AM919に書き込むこともできる。
【0041】各ローラの温度が、剥離あるいは乾燥する
のに充分な温度(RAMの設定値)になったら、操作表
示部920に動作可能の表示(LED点灯等)を示す。
操作表示部920より動作指令データーが送信された
ら、CPU904はメイン駆動モータ922を動作さ
せ、同モータの負荷が一定速度で駆動できたら、給紙モ
ータ923を駆動し、給紙を開始する。ここで、レジス
トモータ924は、スキュー防止のため給紙モータとの
タイミングを計りながら回転し、紙を送り出す。後は前
述の処理液含浸、剥離、乾燥の工程になる。
【0042】なお、給紙コロ102及びレジストローラ
104以外の負荷は、全てメイン駆動モータ922にて
同期駆動される。LCTには紙の有無を検知するペーパ
ーエンドセンサー925が有り、紙が無くなるとパラレ
ルインターフェイスを通じて紙無しデーターを送信す
る。紙無しを検知したCPU904は、マシン動作を停
止し、操作表示部920へ動作停止の表示(LED点灯
等)を行う。
【0043】図3は、本発明の特徴部である液付与ユニ
ット2の概略図である。本実施例に係る液付与ユニット
2は、上記処理液20の転写紙10とトナーとの界面部
への浸透を促進させる浸透度促進剤としての浸透度促進
液21を、搬送ローラ対209等で搬送される転写紙1
0に付与する浸透度促進剤付与手段としての浸透度促進
液付与装置2aと、浸透度促進液21が付与された転写
紙10に処理液20を付与する不安定化剤付与手段とし
ての処理液付与装置2bとによって構成されている。
【0044】ここで、上記浸透度促進液21としては、
例えば上記界面活性剤等を用いることができる。また、
上記浸透度促進液付与装置2a及び処理液付与装置2b
としては、それぞれ後述する構成の液付与装置を用いる
ことができ、該液付与装置を適宜組み合わせて使用する
ことができる。また、上記浸透度促進液付与装置2a及
び処理液付与装置2bのそれぞれにおいては、該液付与
装置を複数使用し、浸透度促進液21又は処理液20を
転写紙10に多数回付与するように構成してもよい。
【0045】以下、上記浸透度促進液付与装置2a又は
処理液付与装置2bとしての液付与装置のより具体的な
構成例を説明する。この具体的な構成例で、上記浸透度
促進液21及び処理液20を共通に用いる場合には、両
液を区別せずに単に液22とする。
【0046】図4を用いて、転写紙10に液22を塗布
する方式を採用した液付与装置の構成例について説明す
る。この液付与装置は、液22を所定量満たした液容器
201、少なくとも表面部が吸液性材料で形成され、転
写紙10を挟持しながら搬送する塗布ローラ対207、
塗布ローラ対207の駆動部(不図示)、一方の塗布ロ
ーラ207に液22を供給するための給液パイプ212
及びポンプ213等を備えている。ここで、下の塗布ロ
ーラ207は、その一部が液容器201中の液22に浸
漬するように配置されている。また、塗布ローラ対20
7の吸液性材料としては、液22を保持し転写紙に塗布
するように付与することができる材質であればよく、具
体例としてはスポンジ、フェルト等が挙げられるが、こ
れに限定されるものではない。本例において、給紙ユニ
ット1から給送された転写紙10は、液22を表面及び
内部に保持した塗布ローラ対207によって挟持されな
がら搬送され、このとき転写紙10の両面には液22が
塗布される。
【0047】なお、塗布ローラ対207の一方をセルの
大きいスポンジ、或いは柔らかいフェルトで構成すれ
ば、塗布ローラ対のニップ部とその他部とに圧力差が生
じ、液22の浸透力が増すので、処理スピードの向上を
図ることができるようになる。また、本例では転写紙1
0両面への同時塗布処理が可能な構成となっているが、
片面のみへの塗布処理だけを行う場合には、例えば図4
の下の塗布ローラ207をそのまま採用し、上の塗布ロ
ーラ207を通常のゴムローラ等で構成してもかまわな
い。
【0048】図5を用いて、転写紙10に液22を塗布
する方式を採用した液付与装置の他の構成例について説
明する。この液付与装置は、転写紙10の片面(図中の
上面)に一定量の液22を塗布するように構成され、液
22を所定量満たした液容器201、転写紙10を挟持
しながら搬送する塗布ローラ対207、塗布ローラ対2
07の駆動部(不図示)、上の塗布ローラ207の表面
に液22が接触するに配置された液溜り部214、塗布
ローラ207の表面の液付着量を規制する余剰量除去手
段としてのブレード215、液溜り部214に液22を
供給するための給液パイプ212及びポンプ213等を
備えている。本例において、液容器201からポンプ2
13で供給された液22が、いったん液溜り部214に
貯えられ、上の塗布ローラ207の表面に付着する。該
表面への付着量は、ブレード215によって一定量に規
制され、転写紙10が過度に濡れるのを防止している。
給紙ユニット1から給送された転写紙10は、塗布ロー
ラ対207によって挟持されながら搬送され、転写紙1
0の表面に液22が塗布される。
【0049】なお、本例では、塗布ローラ17に対向す
るローラ18をスポンジ等の気泡を含んだ材質で形成す
ることにより、両ローラのニップ部とその他部との圧力
差を利用して、液22の転写紙10への浸透力を高める
ことができる。また、本例では塗布量を一定に規制する
処理面を上面に設定しているが、該処理面を下面に設定
して構成することもできる。
【0050】上記図4又は図5の液付与装置を用いれ
ば、転写紙10にトナーの付着力を低下させる必要最小
限の処理液20を付与することができるので、後の乾燥
工程での熱量が少なくて済み、更に転写紙10の吸湿に
よる伸縮が少なくて済むため、転写紙10の波打ち、し
わ等の発生を抑えることができる。また、この種の液付
与装置においても、上記制御部で液容器201内の液2
2の残量表示等の液量制御や、処理回数に応じた液補給
等の液濃度制御等を行うことにより、転写紙10へ付与
する液量等を所定量に維持できるようになる。
【0051】図6を用いて、上記浸透度促進液付与装置
2aとして、上記塗布ローラ207対の加圧力を調整す
る加圧力調整装置を備えた液付与装置を使用した例につ
いて説明する。この液付与装置は、図6(a)に示すよ
うに、搬送されてきた転写紙10の先端を検知する用紙
先端センサ234、上側の塗布ローラ207をもう一方
の塗布ローラ207へ加圧するように付勢するバネ等の
付勢部材235、上側の塗布ローラ207の回転軸に固
着された可動軸受236、可動軸受236を介して上側
の塗布ローラ207の下側の塗布ローラ207への加圧
を解除するための加圧解除ソレノイド237、制御部
(図2参照)等を備えている。上記用紙先端センサ23
4としては、図6(a)のように例えばフィラー付きの
フォトセンサを用いることができるが、これに限定され
るものではない。
【0052】本例においては、図6(b)に示すよう
に、まず装置の駆動が開始されると、給紙ユニット1か
らの転写紙10が搬送ローラ209で搬送されてくる
と、その転写紙10の先端が用紙先端センサ234で検
知され、その検知信号が制御部のパラレルインターフェ
イス908を介してCPU904に送られる(ステップ
1及び2)。そして、制御部のCPU904からソレノ
イド237の駆動部(不図示)にドライバ910を介し
て加圧解除の信号が送られ、ソレノイド237がONに
なるとその可動部が引かれ、可動軸受236を介して、
塗布ローラ207対の加圧が解除される(ステップ
4)。そして、制御部のRAM919に予め記憶されて
いる設定時間が経過した時点で、制御部からソレノイド
237の駆動部に加圧開始信号が送られて、ソレノイド
237がOFFになると、上側の塗布ローラ207は付
勢部材235で下側のローラに接触するように付勢され
る(ステップ5)。上記設定時間は、転写紙10の先端
の未処理幅、塗布ローラ207対の挾持部での線速等に
基づいて決められている。その後、浸透度促進液21が
部分的に付与された転写紙10は、処理液付与装置2b
に搬送され、処理液20が付与される。
【0053】本例によれば、転写紙10の先端から所定
幅だけ浸透度促進液21が付与されず、その後処理液2
0を転写紙10に付与した場合に、該所定幅の先端部に
処理液20が浸透しにくくなり、該先端部の濡れが抑え
られるので、次の剥離工程で転写紙10と剥離部材であ
る剥離ローラ表面との離型性が改善され、転写紙10の
剥離ローラからの分離を容易に行うことができるように
なる。
【0054】また、上記図6の液付与装置で、転写紙1
0の所定幅の先端部に対する塗布ローラ207の加圧力
を大きくするように制御すれば、転写紙10の所定幅の
先端部への浸透度促進液21の付与量が増加し、その後
処理液20が転写紙10に付与した場合に、該所定幅の
先端部に処理液20が浸透しやすくなり、転写紙10の
該先端部が処理液20で過度に濡れるので、次の工程で
水ぬれ吸着分離方式を採用することができ、転写紙10
の分離手段を簡単な構成にすることができるようにな
る。
【0055】図7を用いて、転写紙10に液22を噴霧
する方式を採用した液付与装置の構成例について説明す
る。この液付与装置は、液22を所定量満たした液容器
201、液22を噴霧するノズル216、ノズル216
まで液を供給する給液パイプ212及びポンプ213、
搬送ローラ対209、絞りローラ対204、液22の飛
散を抑える液遮蔽板217等を備えている。本例におい
て、給紙ユニット1から給送された転写紙10の処理面
に、ノズル216からの噴霧によって液22が塗布され
る。この噴霧による塗布の際に、液22が処理面に過剰
に与えられることが多く、この余分な液22は下流側に
設けられた絞りローラ対204で除去される。本例で
は、絞りローラ対204によって転写紙10にトナーの
付着力を低下させる必要最小限の処理液20を付与する
ことができるので、後の乾燥工程での熱量が少なくて済
み、更に転写紙10の吸湿による伸縮が少なくて済むた
め、転写紙10の波打ち、しわ等の発生を抑えることが
できる。なお、本例では処理面を下面に設定している
が、上面若しくは両面に設定してもよい。
【0056】図8及び図9を用いて上記浸透度促進液付
与装置2aとして、ポンプ213の噴出量、ノズル21
6の出射口径等を可変できるように構成され、上記制御
部からの信号に応じて液の噴霧量を変化させる液付与装
置を使用した例について説明する。ここでは、該液付与
装置と組み合わせて用いるとより効果的なトナー剥離ユ
ニット3の構成例についても合わせて説明する。
【0057】本例に係る液付与装置は、浸透度促進液2
1を収容した液容器201、給液パイプ212、ポンプ
213、ノズル216等からなる液噴霧装置、搬送ガイ
ド板221、給紙ユニット1から搬送されてきた転写紙
10先端を検知するための用紙先端センサ234等を備
えている。この用紙先端センサ234としては、例え
ば、透過型、反射型、又はフィラー付きのフォトセンサ
を用いることができるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0058】また、本例に係るトナー剥離ユニット3
は、剥離ローラ203、加熱ランプ201を内蔵したバ
ックアップローラ308、回動軸303aを中心に回動
自在の分離手段としての分離爪303、分離爪303を
その分離部先端が剥離ローラ302表面に接触するよう
に付勢するバネ等の付勢部材324、分離爪303をそ
の分離部先端が剥離ローラ302表面から離間するよう
に駆動するソレノイド329及びその駆動部等を備えて
いる。トナーの除去処理を行っていないときには、分離
爪303の分離部先端は、剥離ローラ302表面を損傷
しないように、また剥離ローラ302表面の付着トナー
を削り落さないように、ソレノイド329で離間させて
いるが、分離時には、ソレノイド329をOFFするこ
とにより、弾性部材324の付勢力で剥離ローラ302
表面に軽く、例えば0.1〜10gfで当接させる。ま
た、本例では、上記制御部(図2参照)を用いて、上記
用紙先端センサ234、ソレノイド329などを制御す
る。
【0059】本例においては、図9のタイミングチャー
トに示すように、給紙ユニット1から搬送されてきた転
写紙10先端を用紙先端センサ234で検知し、その検
知した後所定時間t1だけ遅らせて、ポンプ213をO
Nしてノズル216から浸透度促進液21を転写紙10
側に向けて噴射させるように制御部で制御する。これに
より、転写紙10の先端から数mm(好ましくは、2〜1
0mm)だけ浸透度促進液21を付与しない領域を設け
る。その後、浸透度促進液21が部分的に付与された転
写紙10は、処理液付与装置2b(不図示)に搬送さ
れ、処理液20が付与される。
【0060】本例によれば、転写紙10の先端から所定
幅だけ浸透度促進液21が付与されず、その後転写紙1
0に処理液20を付与した場合に、該所定幅の先端部に
処理液20が浸透しにくく、該先端部があまり濡れない
ので、次の剥離工程で転写紙10と剥離部材である剥離
ローラ表面との離型性が改善され、転写紙10自身の腰
により、転写紙10の先端を剥離ローラ203表面から
容易に分離することができるようになる。
【0061】更に、図9のタイミングチャートに示すよ
うに、転写紙1先端を検知した後所定時間t2経過する
直前にソレノイド329をONするように制御部で制御
し、弾性部材324の付勢力によって分離爪303の分
離部先端を剥離ローラ302表面に当接させ、転写紙1
0の腰による分離に加えて、機械的に転写紙10先端を
剥離ローラ302表面から分離させる。これにより、転
写紙10先端を剥離ローラ302表面からより確実に分
離することができるようになる。この分離爪303によ
る分離は、上記の転写紙10先端部に浸透度促進液21
の未付与領域を設ける方法と組み合わせるとより効果的
である。
【0062】なお、本例においては、転写紙10の先端
部に対して、ポンプ213の噴出量を減少、又はノズル
216の出射口径を小さくするように制御してもよい。
この場合には、浸透度促進液21の噴霧量が少なくな
り、その後転写紙10に処理液20を付与した場合に、
該所定幅の先端部に処理液20が浸透しにくく、該先端
部の濡れが抑えられるので、次の剥離工程で転写紙10
と剥離部材である剥離ローラ表面との離型性が改善さ
れ、転写紙10の剥離ローラからの分離を容易に行うこ
とができるようになる。
【0063】また、本例においては、転写紙10の先端
部に対して、ポンプ213の噴出量を増加、又はノズル
216の出射口径を大きくするように制御してもよい。
この場合には、浸透度促進液21の噴霧量が多くなり、
転写紙10の先端部への浸透度促進液21の付与量が増
加するので、その後転写紙10に処理液20を付与した
場合に、該先端部に処理液20が浸透しやすくなり、該
先端部が過度に濡れるようになるので、次の工程で水ぬ
れ吸着分離方式を採用することができ、転写紙10の分
離手段を簡単な構成にすることができるようになる。
【0064】図10を用いて、ジェットノズルによって
液22を付与する方式を採用した液付与装置の構成例に
ついて説明する。この液付与装置は、転写紙10の進行
方向に直交してジェットノズルが複数設けられたジェッ
トノズルヘッド223、転写紙10上の画像を読みとる
イメージセンサ(不図示)等を備えている。本例におい
て、給紙ユニット1から給送された転写紙10上の画像
領域10aに、ジェットノズルヘッド223で液22を
噴射する。また、転写紙10上の画像をイメージセンサ
で読み取り、その画像領域に応じて液22の噴射の有無
を制御する。ここで、読み取り・噴射の位置精度はあま
り細かく設定する必要はなく、画像より大きな領域に液
22が付与できればよい。例えば、プリンター等に用い
られるインクジェット印字では1インチあたり200〜
400ドットの精度が一般的であるが、本例では数セン
チ単位の分割精度で十分である。但し、読みとり・噴射
位置の制御を高精度に制御すること、読取り部を設けず
に全面に処理を行なうことはもちろん構わない。
【0065】また、本例に係る液付与装置を用いれば、
ジェットノズルヘッド223からの噴射量を制御するこ
とにより、転写紙10にトナーの付着力を低下させる必
要最小限の処理液20を付与することができるので、後
の乾燥工程での熱量が少なくて済み、更に転写紙10の
吸湿による伸縮が少なくて済むため、転写紙10の波打
ち、しわ等の発生を抑えることができる。
【0066】ここで、上記浸透度促進液付与装置2aと
して、上記制御部からの信号に応じてジェットノズルヘ
ッド223からの噴射量を変化させることができる図1
0の液付与装置を使用した例について説明する。例え
ば、転写紙10の先端部に対して、ジェットノズルから
の噴射量を少なくなるように制御することにより、浸透
度促進液21の噴霧量が少なくなり、転写紙10の先端
部への浸透度促進液21の付与量が減少する。その後転
写紙10に処理液20を付与した場合に、該所定幅の先
端部に処理液20が浸透しにくく、該先端部の濡れが抑
えられるので、次の剥離工程で転写紙10と剥離部材で
ある剥離ローラ表面との離型性が改善され、転写紙10
の剥離ローラからの分離を容易に行うことができるよう
になる。
【0067】また、例えば、転写紙10の先端部に対し
て、ジェットノズルヘッド223からの噴射量を多くす
るように制御することにより、浸透度促進液21の噴霧
量が多くなり、転写紙10の先端部への浸透度促進液2
1の付与量が増加する。その後転写紙10に処理液20
を付与した場合に、該先端部に処理液20が浸透しやす
くなり、該先端部が過度に濡れるようになるので、次の
工程で水ぬれ吸着分離方式を採用することができ、転写
紙10の分離手段を簡単な構成にすることができるよう
になる。
【0068】以上、本実施例によれば、上記液付与装置
のいずれかを上記浸透度促進液付与装置2aとして用い
て、界面活性剤等の浸透度促進液21を転写紙10に付
与し、これにより、転写紙10に上記処理液20が浸透
しやすく、又は塗布する処理液が付着しやすくなるよう
にする。そして、上記液付与装置のいずれかを上記処理
液付与装置2bとして用いて、浸透度促進液21が付与
された転写紙10に処理液20が付与され、これによ
り、処理液20を該界面部に効率的かつ確実に浸透させ
ることができるようになる。このように処理液20が該
界面部に浸透すると、該界面部の転写紙10、トナー、
又はその両者の特性が変化し、転写紙10とトナーとの
間の付着力を低下させるなど、その付着状態を確実に不
安定状態にすることができるようになる。したがって、
トナーのみを転写紙10から確実に取り除くことができ
るようになる。
【0069】また、転写紙10の先端部への浸透度促進
液21の付与量を少なくすることにより、その後転写紙
10に処理液20を付与した場合に、該先端部に処理液
20が浸透しにくく、該先端部の濡れが抑えられるの
で、次の剥離工程で剥離ローラ302等の表面と転写紙
10との離型性が改善され、剥離ローラ302等の表面
からの転写紙10の分離を容易に行うことができるよう
になる。(以下、余白)
【0070】また、転写紙10の先端部への浸透度促進
液21の付与量を多くすることにより、その後転写紙1
0に処理液20を付与した場合に、該先端部に処理液2
0が浸透しやすくなり、該先端部が過度に濡れるように
なるので、次の工程で水ぬれ吸着分離方式を採用するこ
とができ、剥離ローラ302等の表面からの転写紙10
の分離手段を簡単な構成にすることができるようにな
る。
【0071】次に、本発明を、電子写真複写機等で画像
を形成することができる、例えば、未使用の転写紙10
に、上記浸透度促進液21、処理液20等の液22を付
与する像保持体処理装置としての転写紙処置装置に適用
した実施例について説明する。この転写紙処理装置は、
上記トナー除去装置の実施例と同様な構成を用いること
ができ、例えば上記図1のトナー除去装置のトナー剥離
ユニット3を取り除き、上記液付与ユニット2(上記浸
透度促進液付与装置2aと処理液付与装置2bとを組み
合わせたものを含む)から直接乾燥ユニット4に転写紙
10を搬送させるように構成することができる。
【0072】また、図11に示すように、上記トナー除
去装置のトナー剥離ユニット3を迂回するような迂回搬
送路232と、ユーザがトナー付着済み転写紙のトナー
除去モードと未使用転写紙処理モードを切り替えること
ができるモード切換装置(不図示)、該モード切換装置
によって転写紙の搬送路を切り換える搬送路切り換え装
置233とを設け、未使用転写紙処理モードを選択した
場合には、転写紙10がトナー剥離ユニット3を迂回す
る搬送路232を通過するように構成することもでき
る。
【0073】ここで、転写紙10に付与する浸透度促進
剤21としては、上記界面活性剤の溶液等を用いること
ができ、また不安定化剤としては、上記実施例1に用い
た処理液20で純粋な水を除いたもの、即ち、水溶性ポ
リマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水
溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の水溶液等を用いることがで
きる。
【0074】以上、本実施例によれば、上記液付与装置
のいずれかを上記浸透度促進液付与装置2aとして用い
て、界面活性剤等の浸透度促進液21を、例えばトナー
が付着していない未使用の転写紙10に付与し、これに
より、転写紙10に上記処理液20が浸透しやすく、又
は塗布する処理液が付着しやすくなるようにする。そし
て、上記液付与装置のいずれかを上記処理液付与装置2
bとして用いて、浸透度促進液21が付与された転写紙
10の表面に処理液20が付与され、これにより、処理
液20を該界面部に効率的かつ確実に浸透させ、又は該
処理液を転写紙10に確実に塗布することができるよう
になる。したがって、該転写紙10上に画像(トナー
像)を形成した後、転写紙10上のトナー像を取り除く
場合に、転写紙10の表面とトナーとの付着状態が不安
定状態となり、トナー像を該表面から従来より確実に取
り除くことができるようになる。
【0075】また、転写紙10の先端部への浸透度促進
液21の付与量を少なくすることにより、その後転写紙
10に処理液20を付与した場合に、該先端部に処理液
20が浸透しにくく、該先端部があまり濡れないように
なるので、次の工程で該転写紙10と接触する部材等と
転写紙10との離型性が改善され、転写紙10の該部材
等からの分離を容易に行うことができるようになる。
【0076】また、転写紙10の先端部への浸透度促進
液21の付与量を多くすることにより、その後転写紙1
0に処理液20を付与した場合に、該先端部に処理液2
0が浸透しやすくなり、該先端部が過度に濡れるように
なるので、次の工程で水ぬれ吸着分離方式を採用するこ
とができ、転写紙10の分離手段を簡単な構成にするこ
とができるようになる。
【0077】なお、上記各実施例では、本発明を転写型
の電子写真複写機によって画像が形成された転写紙1
0、又は画像が形成される前の未使用の転写紙10に適
用しているが、ファクシミリ、プリンター、印刷機等紙
等の他の画像形成装置で用いる記録紙等の像保持体にも
適用できる。また、本発明は、繊維質の構造をした像保
持体に限定されることなく、像を形成することができる
像保持体に適用できる。また、本発明が適用できる像保
持体は、例えば、プラスチック層等のベースシートの表
面層が紙等の材料層である積層物等であってもよい。
【0078】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上記浸透度促
進剤付与手段で、像形成物質が付着している像保持体の
表面に上記浸透度促進剤を付与し、これにより、該像保
持体と該像形成物質との界面部に上記不安定化剤が浸透
しやすくなる。そして、上記不安定化剤付与手段で、該
浸透度促進剤が付与された像保持体に該不安定化剤を付
与し、これにより、該不安定化剤を該界面部に効率的か
つ確実に浸透させることができるようになる。このよう
に、該不安定化剤が該界面部に浸透すると、該界面部の
像保持体、像形成物質、又はその両者の特性が変化し、
像保持体と像形成物質との間の付着力を低下させるな
ど、その付着状態を確実に不安定状態にすることができ
るようになるので、像形成物質のみを像保持体から確実
に取り除くことができるようになるという効果がある。
また、上記制御手段によって、該像保持体の搬送方向に
おける先端部への該浸透度促進剤の付与量を減少させる
ように制御することにより、該不安定化剤の該先端部へ
の浸透が抑制され、該先端部の濡れを抑えることができ
るので、次の剥離工程で剥離部材と像保持体との離型性
が改善され、像保持体の該剥離部材からの分離を容易に
行うことができるという効果がある。また、上記制御手
段によって、該先端部への該浸透度促進剤の付与量を増
加させるように制御することにより、該不安定化剤の該
先端部への浸透が促進され、該先端部を過度に濡らすこ
とができるので、次の剥離工程で水ぬれ吸着分離方式を
採用することができ、像保持体の分離手段を簡単な構成
にすることができるという効果がある。
【0079】請求項2の発明によれば、上記浸透度促進
剤付与手段で、像形成物質を付着することができる像保
持体に上記浸透度促進剤を付与し、これにより、上記不
安定化剤が該像保持体に浸透しやすくなる。そして、上
記不安定化剤付与手段で、該浸透度促進剤が付与された
像保持体に該不安定化剤を付与し、これにより、該不安
定化剤を、該像保持体に効率的かつ確実に浸透させ、又
は該像保持体上に塗布することができるようになる。し
たがって、該像保持体上に画像を形成した後、像保持体
上に付着している像形成物質を取り除く場合に、像保持
体と像形成物質との付着力が低下するなど、その付着状
態が不安定状態となり、像形成物質のみを該像保持体か
ら確実に取り除くことができるようになるという効果が
ある。また、上記制御手段によって、該像保持体の搬送
方向における先端部への該浸透度促進剤の付与量を減少
させるように制御することにより、該不安定化剤の該先
端部への浸透が抑制され、該先端部の濡れを抑えること
ができるので、次の工程で像保持体に接触する部材と像
保持体との離型性が改善され、像保持体の該部材からの
分離を容易に行うことができるという効果がある。ま
た、上記制御手段によって、該先端部への該浸透度促進
剤の付与量を増加させるように制御することにより、該
不安定化剤の該先端部への浸透が促進され、該先端部を
過度に濡らすことができるので、次の工程で水ぬれ吸着
分離方式を採用することができ、像保持体の分離手段を
簡単な構成にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るトナー除去装置の概略構成図。
【図2】同トナー除去装置の制御部のブロック図。
【図3】同トナー除去装置の液付与ユニットの概略構成
図。
【図4】同液付与ユニットの液付与装置の概略構成図。
【図5】変形例に係る液付与装置の概略構成図。
【図6】(a)は他の変形例に係る液付与装置の概略構
成図。(b)は同液付与装置の制御のフローチャート。
【図7】更に他の変形例に係る液付与装置の概略構成
図。
【図8】更に他の変形例に係る液付与装置の概略構成
図。
【図9】同液付与装置の制御のタイミングチャート。
【図10】更に他の変形例に係る液付与装置の概略構成
図。
【図11】実施例に係る転写紙処理装置の概略構成図。
【符号の説明】
2 液付与ユニット 2a 浸透度促進液付与装置 2b 処理液付与装置 10 転写紙 20 処理液 21 浸透度促進液 22 液 207 塗布ローラ 209 搬送ローラ対 212 給液パイプ 213 ポンプ 216 ノズル 223 ジェットノズルヘッド 232 迂回搬送路 233 搬送路切り換え装置 234 用紙先端センサ 235 付勢部材 236 可動軸受 237 ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新宮領 慧 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 倉本 信一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 貞夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 木村 祥之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 安藤 和弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 斉藤 忠司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に像形成物質が安定に付着している像
    保持体から、該像形成物質を取り除く像保持体からの像
    形成物質除去装置において、 該表面と該像形成物質との間の付着状態を不安定状態に
    する不安定化剤の浸透を促進させる浸透度促進剤を、該
    像形成物質が付着している像保持体に付与する浸透度促
    進剤付与手段と、 該浸透度促進剤が付与された該像保持体に、該不安定化
    剤を付与する不安定化剤付与手段と、 該像保持体の搬送方向における先端部への該浸透度促進
    剤の付与量を制御する制御手段とを設けたことを特徴と
    する像保持体からの像形成物質除去装置。
  2. 【請求項2】像保持体の表面と像形成物質との間の付着
    状態を不安定状態にする不安定化剤の浸透を促進させる
    浸透度促進剤を、該像形成物質を付着させることができ
    る該像保持体に付与する浸透度促進剤付与手段と、 該浸透度促進剤が付与された該像保持体に、該不安定化
    剤を付与する不安定化剤付与手段と、 該像保持体の搬送方向における先端部への該浸透度促進
    剤の付与量を制御する制御手段とを設けたことを特徴と
    する像保持体処理装置。
JP21088193A 1993-08-02 1993-08-02 浸透度促進剤の付与制御手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置及び像保持体処理装置 Withdrawn JPH0744073A (ja)

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