JPH07181847A - 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置

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JPH07181847A
JPH07181847A JP5509094A JP5509094A JPH07181847A JP H07181847 A JPH07181847 A JP H07181847A JP 5509094 A JP5509094 A JP 5509094A JP 5509094 A JP5509094 A JP 5509094A JP H07181847 A JPH07181847 A JP H07181847A
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栄治 根本
Yoshiaki Miyashita
義明 宮下
Satoshi Shinguryo
慧 新宮領
Shinichi Kuramoto
信一 倉本
Yoichi Asaba
陽一 浅場
Kiyoshi Tanigawa
清 谷川
Sadao Takahashi
貞夫 高橋
Yoshiyuki Kimura
祥之 木村
Kazuhiro Ando
和弘 安藤
Tadashi Saito
忠司 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写紙のトナー除去処理時のプロセス条件の
適正化を図り、転写紙の損傷を最小限に抑え、転写紙の
再利用寿命を延ばす。 【構成】 転写紙10上のトナーに剥離ローラ302を
密接させて、転写紙からトナーを剥離して除去するトナ
ー除去装置において、トナー除去処理前に転写紙上のト
ナー除去処理状況例えば転写紙の再利用回数を表示する
処理状況マーク、又は転写紙の表面状態を検知する転写
紙状態センサ105を設け、センサ105の検知結果に
基づき、剥離ローラ302の加圧量、加熱温度、紙保持
ドラム601の回転数等の処理条件を制御する。トナー
除去処理不適と判断した場合に該処理を禁止するように
制御してもよい。また、トナーを除去した後、再利用回
数等を表示する新しい処理状況マークを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置により像保持体上に安
定して付着させた像形成物質を該像保持体から剥離して
除去する像保持体からの像形成物質除去方法及びその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成
物質除去方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−55195号公報には、支持体上に離型剤
を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式で
載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体にイ
ンキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通し、
冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該インキ
剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方法が
開示されている。また特開平4−64472号公報に
は、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンドレ
スシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷却
ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペー
パ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつける
押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部からな
るイレーザが開示されている。また特開平4−8298
3号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を通
過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本のロ
ーラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接箇
所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、前
記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去す
る剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示されて
いる。
【0004】ところで、上記溶剤を使用しない方法や装
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに
使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性
樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融着させる
などして、像形成物質が像保持体表面の繊維に強固に固
着されているので、像形成物質除去の際に像形成物質と
共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。
特に像形成物質の除去性を高めるために、上記インキ剥
離体、エンドレスシートあるいはローラ上に熱や圧力を
加える場合、種々の条件によっては、逆に像形成物質と
像保持体との間の定着性を高めてしまって除去を困難に
することもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して像保持体から剥離する像形
成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−255
916号参照)。これによれば、像保持体の紙質を比較
的損傷することなく、像形成物質のみを除去することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
像保持体からの像形成物質除去方法や装置において、像
保持体へ不安定化剤を付与し、該像保持体から像形成物
質を剥離するという像形成物質除去処理を行なって該像
保持体を繰り返し使用する場合、該像形成物質除去処理
の繰り返し回数が多くなってくると、該像保持体に損傷
が生じてしまうおそれがある。特に、該像保持体が紙質
の転写紙である場合、シワや波打ち等の紙質の劣化が発
生するおそれがあり、この紙質の劣化は、画像形成時の
ジャム等の原因になる。この紙質の劣化等の像保持体の
損傷の発生を抑えるために、本出願人は、像保持体の全
面に不安定化剤や浸透度促進剤を付与するのではなく、
像保持体上の画像形成部分のみに不安定化剤を付与する
装置を提案している(特願平5−222120号、特願
平5−222121号)。
【0007】ここで、本発明者らは、上記像保持体に生
じた損傷等が像形成物質除去処理の繰り返し回数に応じ
て次第に悪化し、像保持体の再利用ができなくなってし
まうという事実を確認した。例えば、上記特願平5−2
22120号及び特願平5−222121号で提案して
いる装置を用いた場合でも、像形成物質除去処理を10
回から10数回繰り返した後では、像保持体に紙質の劣
化等の損傷が生じてしまい、画像形成時のジャム等の原
因になるおそれがある。
【0008】また、像形成物質除去処理を行なって像保
持体を繰り返し使用していくと、該像形成物質除去処理
の履歴によって、該像保持体の状態が変化し、該像保持
体に対する最適な像形成物質除去処理のプロセス条件、
例えば、像保持体の損傷を最小限に抑えるとともに像形
成物質を完全に除去することができる処理条件が変化し
てしまうおそれもある。
【0009】また、このような像保持体の繰り返し使用
による像保持体の損傷の発生の問題は、像保持体に不安
定化剤を付与した後、剥離部材を用いて像形成物質を剥
離して除去する場合に限られず、前述の特開平1−10
1576号などの公報記載の像形成物質除去方法及びそ
の装置においても伴うものである。
【0010】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、像形成物質除去処理
プロセスの適正化を図るこにより、像保持体の損傷を最
小限に抑えて像保持体の再利用寿命を延ばすことがで
き、かつ該像保持体への画像形成時のジャム等の発生を
防止することができる像保持体からの像形成物質除去方
法、及びその装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像保持体上に形成されている画
像の像形成物質を該像保持体から除去する像保持体から
の像形成物質除去方法において、該像形成物質除去の処
理前に、該像保持体に形成されている像形成物質除去の
処理状況を表示する処理状況マーク、又は該像保持体の
表面状態を検知する工程と、該処理状況マーク又は該像
保持体の表面状態の検知結果に基づいて、該像形成物質
除去のプロセス条件を制御する工程とを有することを特
徴とするものである。ここで、上記像形成物質除去方法
には、表面に像形成物質が安定に付着している像保持体
と該像形成物質との付着状態を不安定状態にする不安定
化剤を該像保持体に付与する工程と、該不安定化剤が付
与された像保持体上の像形成物質に剥離部材を密接させ
て、該像保持体から該像形成物質を剥離して取り除く工
程とを有する像形成物質除去方法も含まれる。また、上
記像形成物質除去のプロセス条件には、像形成物質除去
処理の各処理工程での処理条件のみならず、像形成物質
除去処理自体を行なうか否かというプロセス条件や、更
に再利用できる像保持体と再利用できない像保持体とを
分別するプロセス条件等も含むものとする。以下、同様
である。
【0012】また、請求項2の発明は、像保持体上に形
成されている画像の像形成物質を該像保持体から除去す
る像保持体からの像形成物質除去装置において、該像形
成物質除去の処理前に、該像保持体に形成されている像
形成物質除去の処理状況を表示する処理状況マーク、又
は該像保持体の表面状態を検知する検知手段と、該処理
状況マーク又は該像保持体の表面状態の検知結果に基づ
いて、該像形成物質除去のプロセス条件を制御する制御
手段とを設けたことを特徴とするものである。ここで、
上記像形成物質除去装置には、表面に像形成物質が安定
に付着している像保持体と該像形成物質との付着状態を
不安定状態にする不安定化剤を該像保持体に付与する不
安定化剤付与手段と、該不安定化剤が付与された像保持
体上の像形成物質に剥離部材を密接させて、該像保持体
から該像形成物質を剥離して除去する剥離手段とを備え
た像形成物質除去装置も含まれる。
【0013】また、請求項3の発明は、像保持体上の像
形成物質に剥離部材を密接させて、該像保持体から該像
形成物質を剥離して除去する剥離手段を備えた請求項2
の像保持体からの像形成物質除去装置において、上記処
理状況マーク又は像保持体の表面状態の検知結果に基づ
いて、該像保持体上の像形成物質と該剥離部材との密接
度を制御するように、上記制御手段を構成したことを特
徴とするものである。
【0014】また、請求項4の発明は、像保持体上の像
形成物質に剥離部材を密接させて、該像保持体から該像
形成物質を剥離して除去する剥離手段を備えた請求項2
の像保持体からの像形成物質除去装置において、該剥離
部材が接触している又は接触する直前の像保持体に付着
している像形成物質を軟化させる軟化手段を設け、上記
処理状況マーク又は像保持体の表面状態の検知結果に基
づいて、該軟化手段による像形成物質の軟化の程度を制
御するように、上記制御手段を構成したことを特徴とす
るものである。
【0015】また、請求項5の発明は、像保持体上の像
形成物質に剥離部材を密接させて、該像保持体から該像
形成物質を剥離して除去する剥離手段を備えた請求項2
の像保持体からの像形成物質除去装置において、上記処
理状況マーク又は像保持体の表面状態の検知結果に基づ
いて、該像形成物質除去の処理中の像保持体の移動速度
を制御するように、上記制御手段を構成したことを特徴
とするものである。
【0016】また、請求項6の発明は、表面に像形成物
質が安定に付着している像保持体と該像形成物質との付
着状態を不安定状態にする不安定化剤の、該像保持体へ
の浸透を促進させる浸透度促進剤を該像保持体に付与す
る浸透度促進剤付与手段と、該浸透度促進剤が付与され
た像保持体に該不安定化剤を付与する不安定化剤付与手
段と、該不安定化剤が付与された像保持体上の像形成物
質に剥離部材を密接させて、該像保持体から該像形成物
質を剥離して除去する剥離手段とを備えた像保持体から
の像形成物質除去装置において、該像形成物質除去の処
理前に、該像保持体に形成されている像形成物質除去の
処理状況を表示する処理状況マーク、又は該像保持体の
表面状態を検知する検知手段と、該処理状況マーク又は
該像保持体の表面状態の検知結果に基づいて、該浸透度
促進剤付与手段を制御する制御手段とを設けたことを特
徴とするものである。
【0017】また、請求項7の発明は、像保持体上に形
成されている画像の像形成物質を該像保持体から除去す
る像保持体からの像形成物質除去装置において、該像形
成物質除去の処理前に、該像保持体に形成されている像
形成物質除去の処理状況を表示する処理状況マーク、又
は該像保持体の表面状態を検知する検知手段と、該処理
状況マーク又は像保持体の表面状態の検知結果に基づい
て、該像形成物質除去の処理に不適と判断した場合に、
該像形成物質除去の処理を禁止する制御手段とを設けた
ことを特徴とするものである。ここで、上記像形成物質
除去装置には、表面に像形成物質が安定に付着している
像保持体と該像形成物質との付着状態を不安定状態にす
る不安定化剤を該像保持体に付与する不安定化剤付与手
段と、該不安定化剤が付与された像保持体上の像形成物
質に剥離部材を密接させて、該像保持体から該像形成物
質を剥離して除去する剥離手段とを備えた像形成物質除
去装置も含まれる。また、上記像形成物質除去の処理を
禁止した後は、その像保持体を分別して収容したり、そ
のまま廃棄したり、シュレッダーにかけて裁断した後に
廃棄したり、再生紙用の原料として用いたりする等、種
々の処理方法が考えられる。
【0018】また、請求項8の発明は、像保持体上に形
成されている画像の像形成物質を該像保持体から除去す
る像保持体からの像形成物質除去装置において、該像形
成物質除去の処理前に、該像保持体に形成されている像
形成物質除去の処理状況を表示する処理状況マーク、又
は該像保持体の表面状態を検知する検知手段と、該像保
持体に該処理状況マークを形成する処理状況マーク形成
手段を設けたことを特徴とするものである。
【0019】また、請求項9の発明は、請求項8の像保
持体からの像形成物質除去装置において、上記検知手段
で検知された処理状況マークと異なる位置に、次の処理
状況マークを形成することを特徴とするものである。
【0020】また、請求項10の発明は、請求項8の像
保持体からの像形成物質除去装置において、上記像保持
体の中央部に、上記処理状況マークを形成することを特
徴とするものである。
【0021】また、請求項11の発明は、請求項8の像
保持体からの像形成物質除去装置において、上記処理状
況マークとして、磁性を有する像形成物質からなるマー
クを用いたことを特徴とするものである。例えば、磁性
トナー、磁性インクからなるマークを用いることができ
る。
【0022】また、請求項12の発明は、請求項8の像
保持体からの像形成物質除去装置において、上記処理状
況マークとして、目に見えにくい色の像形成物質からな
るマークを用いたことを特徴とするものである。例え
ば、黄色のインク、トナー等からなるマークを用いるこ
とができる。
【0023】また、請求項13の発明は、請求項8の像
保持体からの像形成物質除去装置において、原稿の特定
色の画像を像保持体上に再現する画像形成装置によって
像保持体上に再現されない色の像形成物質からなるマー
クを用いたことを特徴とするものである。例えば、画像
形成装置が原稿の画像を読み取る画像読取装置を備えて
いる場合は、該画像読取装置で読み取ることができない
色の像形成物質からなるマークを用いる。また、例えば
画像形成装置が青色の画像を再現できない場合には、青
色のインク、トナー等からなるマークを用いる。
【0024】
【作用】請求項1の発明においては、像保持体からの像
形成物質除去の処理に先だって、該像保持体に形成され
ている過去の像形成物質除去の処理状況、例えば像保持
体の再利用回数を表示する処理状況マーク、又は該像保
持体の表面状態を検知する。この処理状況マーク又は像
保持体の表面状態の検知結果に基づいて、像形成物質除
去処理のプロセス条件の制御を行なう。
【0025】請求項2の発明においては、像保持体から
の像形成物質除去の処理に先だって、上記検知手段によ
り、該像保持体に形成されている過去の像形成物質除去
の処理状況を表示する処理状況マーク、又は該像保持体
の表面状態を検知する。そして、上記制御手段により、
該処理状況マーク又は該像保持体の表面状態の検知結果
に基づいて、像形成物質除去処理のプロセス条件の制御
を行なう。
【0026】上記請求項1又は2の像保持体からの像形
成物質除去方法又はその装置において、例えば、上記プ
ロセス条件の制御として、像形成物質除去処理の各工程
での処理条件を制御するような場合には、該処理条件
を、該処理状況又は該像保持体の表面状態に応じた最適
な条件に設定することができるようになる。
【0027】また例えば、該プロセス条件の制御とし
て、処理状況マークが像保持体の再利用回数を表示し、
その処理状況マークを検知した結果、該再利用回数が予
め設定しておいた基準回数を上回ったようなときに、該
像保持体を再利用しないように他の再利用可能な像保持
体と分別するように制御する場合は、シワや波打ち等の
劣化が生じた像保持体が再利用されて、次の画像形成装
置に用いられるのを未然に防止できるようになる。
【0028】請求項3の発明においては、上記制御手段
により、上記像保持体に形成されている処理状況マーク
又は該像保持体の表面状態の検知結果に基づいて、該像
保持体上の像形成物質と上記剥離部材との密接度を制御
する。この制御により、該密接度を、該像保持体の損傷
を最小限に抑えるように設定することができるようにな
る。例えば、像形成物質除去を繰り返し行なって像保持
体が損傷を受けているような場合に、該処理状況マーク
又は像保持体の表面状態の検知結果から該損傷を判断
し、該密接度を低下させることができるようになる。
【0029】請求項4の発明においては、上記軟化手段
によって、上記剥離部材が接触している又は接触する直
前の上記像保持体に付着している上記像形成物質を軟化
させることにより、該像保持体と該像形成物質との付着
力をより小さくすることができる。そして、上記制御手
段により、上記像保持体に形成されている処理状況マー
ク又は該像保持体の表面状態の検知結果に基づいて、該
軟化手段による像形成物質の軟化の程度を制御する。こ
の制御により、該像形成物質の軟化の程度を、該像保持
体の損傷を最小限に抑えるように設定することができる
ようになる。例えば、像形成物質除去を繰り返し行なっ
て像保持体が損傷を受けているような場合に、該処理状
況マーク又は像保持体の表面状態の検知結果から該損傷
を判断し、該軟化手段による像形成物質の軟化の程度を
低下させことができるようになる。
【0030】請求項5の発明においては、上記制御手段
により、上記像保持体に形成されている処理状況マーク
又は該像保持体の表面状態の検知結果に基づいて、上記
像形成物質除去の処理中の上記像保持体の移動速度を制
御する。この制御により、該像保持体の移動速度を、該
像保持体の損傷を最小限に抑えるように設定することが
できるようになる。例えば、像形成物質除去を繰り返し
行なって像保持体が損傷を受けているような場合に、該
処理状況マーク又は像保持体の表面状態の検知結果から
該損傷を判断し、該像保持体の移動速度を大きくするこ
とができるようになる。 (以下、余白)
【0031】請求項6の発明においては、上記制御手段
により、上記像保持体に形成されている処理状況マーク
又は該像保持体の表面状態の検知結果に基づいて、上記
浸透度促進剤付与手段を制御する。この制御により、該
浸透度促進剤の付与をするか否か及び付与量等を、該像
保持体の損傷を最小限に抑えるように設定することがで
きるようになる。例えば、像形成物質除去を繰り返し行
なって像保持体が損傷を受けているような場合に、該処
理状況マーク又は像保持体の表面状態の検知結果から該
損傷を判断し、上記浸透度促進剤の付与を行わないよう
にしたり、又はその付与量を低下させたりすることがで
きるようになる。
【0032】請求項7の発明においては、上記制御手段
により、上記処理状況マーク又は像保持体の表面状態の
検知結果に基づいて、該像保持体の損傷がひどく像形成
物質除去の処理に不適と判断した場合に、該像形成物質
除去の処理を禁止する。これにより、無駄な像形成物質
除去の処理を行なう必要がなくなるようになる。
【0033】請求項8の発明においては、上記検知手段
によって、像保持体に形成されている処理状況マーク、
又は該像保持体の表面状態が検知され、その検知結果
が、像形成物質除去処理におけるプロセス条件の制御に
用いることができるとともに、上記処理状況マーク形成
手段によって、該像保持体に該像形成物質除去の処理状
況を表す処理状況マークを形成しているので、この像保
持体に形成された新しい処理状況マークを、次の像形成
物質除去の処理が行なわれる前に検知して、該像形成物
質除去処理のプロセス条件の制御に用いることができる
ようになる。
【0034】ここで、上記処理状況マークの形成位置
が、像保持体の画像形成領域と重なると、該処理状況マ
ークを画像と区別して検知するのが困難になるので、該
処理状況マークは、像保持体の非画像形成領域に形成す
るのが望ましい。これにより、該処理状況マークと画像
が混同されることなく、該処理状況マークを正確に検知
できるようになる。通常の非画像形成領域は像保持体の
端部にあるので、該端部に常に該処理状況マークを形成
するようにしてもよい。
【0035】また、像保持体のどちらの面に画像を形成
するかが決められているような場合には、その画像形成
面とは反対の非画像形成面に処理状況マークを形成する
ように構成することによっても、該処理状況マークと画
像が混同されることなく、該処理状況マークを正確に検
知できるようになる。この場合には画像形成面の非画像
形成領域に該処理状況マークを形成するときのように、
像保持体を少しだけ移動させたり、処理状況マーク形成
手段を移動させたりする機構が必要なくなる。
【0036】請求項9の発明においては、上記検知手段
で検知された処理状況マークと異なる位置に、次の処理
状況マークを形成することにより、像保持体上に形成し
た処理状況マークが消去されないまま次の新しい処理状
況マークが形成されるような場合でも、処理状況マーク
が重なって形成されることがなくなり、最新の処理状況
マークを正確に検知することができるようになる。
【0037】ところで、上記処理状況マークを像保持体
の周縁部のある一箇所に形成したような場合は、像保持
体に画像を形成した後、像形成物質除去装置に像保持体
をセットする方向によって、処理状況マーク検知点に対
する像保持体上の処理状況マークの相対位置が異なって
しまうので、像保持体の周縁部の何箇所かについて検知
する必要がある。例えば、長方形の像保持体の一つの角
近傍に処理状況マークを形成した場合には該像保持体の
4つの角近傍について検知しなければならない。この検
知のために、像保持体を移動させたり、処理状況マーク
の検知手段を移動させたりする機構が必要になってく
る。
【0038】そこで、請求項10の発明においては、上
記像保持体の中央部に、上記処理状況マークを形成して
いる。これにより、処理状況マークを検知する検知位置
を1ヶ所に固定し、この検知位置で常に処理状況マーク
を検知することができるようになる。
【0039】請求項11の発明においては、上記処理状
況マークとして、磁性を有する像形成物質からなるマー
クを用いることにより、処理状況マークを検知する検知
手段として、磁気センサーのような小型のセンサーを用
いることができるようになる。
【0040】請求項12の発明においては、上記処理状
況マークとして、目に見えにくい色の像形成物質からな
るマークを用いることにより、該像保持体の再利用時
に、該処理状況マークが目立ちにくくなり、新しく画像
を形成した場合には該画像のじゃまにならないようにな
る。
【0041】請求項13の発明においては、上記処理状
況マークとして、原稿の特定色の画像を像保持体上に再
現する画像形成装置によって像保持体上に再現されない
色の像形成物質からなるマークを用いることにより、該
像保持体を再利用して画像を形成した後、更に該像保持
体の画像を別の像保持体に再現して形成する場合に、該
処理状況マークが該画像と一緒に複写されることがなく
なる。
【0042】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した実施例について
説明する。
【0043】図1は、本実施例に係るトナー除去装置の
概略構成を示す正面図である。まず、全体の概略を説明
すると、このトナー除去装置は、積載状態で収容してい
るトナー像が形成された転写紙10を一枚づつ分離給送
する給紙ユニット1と、給紙ユニット1から送られてき
た転写紙10に液を供給し、液が供給された転写紙10
からトナーを剥離して除去する液付与ユニット兼トナー
剥離ユニット6と、トナーが除去された転写紙10を乾
燥させる乾燥ユニット4と、転写紙10を分別するため
の分別ユニット40と、分別ユニット40で分別された
転写紙10を受ける紙受けユニット5とを備えている。
【0044】次に、図示の例の各ユニット1,4,5,
6,40について説明する。上記給紙ユニット1は、手
差し台101上の転写紙10を給紙ローラ102で給紙
し、分離ローラ対103で重送紙を分離して、一枚の転
写紙10のみをタイミング調整及びスキュー補正のため
のレジストローラ対104で送り出すものである。その
具体的な構成及び動作は電子写真複写機における給紙機
構と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0045】また、上記分離ローラ対103とレジスト
ローラ対104との間には、手差し台101から給紙さ
れてきた転写紙10に形成されている処理状況マーク
や、該転写紙10の表面状態を検知する検知手段として
の転写紙状態センサ105を備えている。この転写紙状
態センサ105については後で詳述する。
【0046】上記液付与ユニット兼トナー剥離ユニット
6は、クランプ爪602で転写紙先端をクランプして周
面に保持して回転する紙保持ドラム601を備え、該ド
ラム601近傍には、該ドラム601周面に保持された
転写紙10に液を供給するための液付与部が設けられて
いる。
【0047】上記液付与部は、紙保持ドラム601上の
転写紙10に、後述する処理液20の転写紙10への浸
透を促進させる浸透度促進剤としての浸透促進液21を
付与する浸透促進液付与部2aと、該転写紙10に、転
写紙表面に安定に付着しているトナーと該表面との付着
状態を不安定状態にする不安定化剤としての上記処理液
20を付与する処理液付与部2bとから構成されてい
る。該浸透促進液付与部2a及び処理液付与部2bは、
それぞれ液容器201a,b、塗布ローラ207a,
b、液容器から塗布ローラに毛細管現象等で液を供給す
るための液供給部材246a,b等で構成されている。
また、各塗布ローラ207a,bは、紙保持ドラム60
1の表面に接触又は離間するように移動自在に構成さ
れ、その移動は制御部で制御される。また、各液供給部
材246a,bは、例えばフェルト等の給液性材料で形
成され、毛細管現象等により液容器201a,b内の液
を塗布ローラに供給する。
【0048】ここで、上記処理液20としては、水(蒸
留水を含む)、水溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性
剤を含む水溶液、及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを
含む水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水
あるいは水溶液を用いることができる。また、該水又は
水溶液には、所定の有機溶剤を含有させることもでき
る。また、上記処理液20として、有機溶剤のみを用い
ることができる。また、上記浸透促進液21としては、
界面活性剤を含む水溶液、及び水溶性ポリマーと界面活
性剤とを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも
1種の水溶液等を用いることができる。
【0049】上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0050】また、上記界面活性剤としては、例えば、
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0051】また、上記水又は水溶液に含有させる有機
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0052】また、上記単独で用いる有機溶剤として
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0053】また、上記液付与ユニット兼トナー剥離ユ
ニット6は、液が供給された転写紙10からトナーを剥
離して除去する剥離部材としての第1〜3剥離ローラ3
02a,b,cを備えている。この第1〜3剥離ローラ
302a,b,cは、紙保持ドラム601の表面に接触
又は離間するように移動自在に構成され、その移動は制
御部で制御される。また、第1〜3剥離ローラ302
a,b,cの表面は、少なくとも軟化しているトナーに
対して、転写紙10と該トナーとの付着力より大きい付
着力を有するものを用いて構成されている。具体的に
は、上記トナーと同一又は類似のトナー成分樹脂や、接
着剤の成分樹脂等を用いることができ、またアルミ系、
銅系、ニッケル系、鉄系等の金属材料を用いることもで
きるが、これらに限定されるものではない。また、上記
樹脂は、水溶性のものであっても、あるいは非水溶性の
ものであってもよい。
【0054】上記トナー成分樹脂としては、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0055】また、上記接着剤の成分樹脂としては、に
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0056】また、上記樹脂を用いる場合には、テンシ
ョンや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体
と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望
ましい。即ち、図示の例のようにローラ形状の剥離部材
とする場合には、支持体としての基体ローラ上に上記樹
脂などからなる表層を形成して剥離部材を構成すること
が望ましい。
【0057】上記樹脂などを支持する支持体としては、
例えば、ゴムローラ、シート、セロハンテープ、クラフ
ト紙粘着テープ、ポリ塩化ビニルテープ、アセトンテー
プ、フィラメント補強テープ等のテープ、等も用いるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。
【0058】また、第1〜3剥離ローラ302a,b,
cの内部には、トナーの軟化手段としての加熱ランプ3
01a,b,cを内蔵している。この加熱ランプ301
a,b,cは、転写紙10の表裏に密着して転写紙10
に固着しているトナーを加熱して軟化させ、これによ
り、トナーを転写紙10の繊維から剥がれ易くするもの
である。この加熱はドラム601との圧接部において転
写紙10上のトナーが溶融しない程度に行うことが望ま
しい。トナーが溶融してしまうと転写紙10上のトナー
を、紙側と第1〜3剥離ローラ302a,b,c側とに
分断することなく、第1〜3剥離ローラ302a,b,
c側へ転写させるのが、困難になるためである。また加
熱し過ぎると第1〜3剥離ローラ302a,b,cの紙
保持ドラム601との圧接部を通過中に転写紙10が乾
燥し過ぎて、トナーの転写紙10に対する固着力が転写
紙10が濡れている場合に比して強まり、転写紙10が
トナーを介して第1〜3剥離ローラ302a,b,cに
貼り付いて分離できなくなる恐れがある。従って、加熱
部通過後の転写紙10に多少の湿り気が残って上記トナ
ーの再付着を防止できる程度に加熱することが望まし
い。
【0059】また、上記液付与ユニット兼トナー剥離ユ
ニット6は、上記第1〜3剥離ローラ302a,b,c
の表面をクリーニングするクリーニング装置304、駆
動部(不図示)等を備えている。このクリーニング装置
304は、第1〜3剥離ローラ302a,b,cの表面
上のトナーを除去するクリーニングローラ305a,
b,c、クリーニングローラ上のトナーを掻き落すスク
レーパブレード306a,b,c、スクレーパブレード
で掻き落したトナーを収容するトナー受け(トナー容
器)307を備えている。このクリーニングローラ30
5a,b,cは、第1〜3剥離ローラ302a,b,c
の表面上の余分なトナーを除去して、第1〜3剥離ロー
ラ302a,b,c表面を平滑化するように構成しても
よい。また、このクリーニングローラ305a,b,c
に代え、第1〜3剥離ローラ302a,b,c表面に直
接当接させたクリーニングブレードやスクレーパなどを
用いてもよい。
【0060】また、上記第1〜3剥離ローラ302a,
b,cは、上記少なくとも軟化しているトナーに対する
付着能力がそれぞれ異なるように構成されている。例え
ば、本実施例では、第1剥離ローラ302aの表面が3
本の剥離ローラの中で最も粗く構成されており、上記軟
化しているトナーに対する付着能力が最も小さい。ま
た、第3剥離ローラ302cの表面が3本の剥離ローラ
の中で最も細かく構成されており、上記軟化しているト
ナーに対する付着能力が最も大きい。そして、第2剥離
ローラ302bの表面は第1剥離ローラ302aと第3
剥離ローラ302cとの中間の粗さに構成されており、
上記軟化しているトナーに対する付着能力も第1剥離ロ
ーラ302aと第3剥離ローラ302cとの中間であ
る。なお、上記第1〜3剥離ローラ302a,b,cに
代え、これと同様の表面特性を備えたベルトを用いても
よい。
【0061】また、トナー剥離処理工程後に紙保持ドラ
ム601に保持された転写紙10上に残存している未除
去画像を検知するための検知手段として、該ドラム60
1の回転方向の剥離ローラ302の下流側に、CCDセ
ンサ603aが設けられている。
【0062】上記乾燥ユニット4は、転写紙10を乾燥
させるものであり、加熱ランプ401内蔵の例えばアル
ミからなる上乾燥ローラ402と、これに下方から圧接
する下乾燥ローラ404とから構成されている。この下
乾燥ローラ404は給液性部材からなる表層を備え、該
表層の液を絞り落す絞りブレード(不図示)が当接して
いる。なお、このような乾燥ローラ対402,404に
代え、又は加え、ベルト状の部材を用いたり、熱風ファ
ンや赤外線ランプなどを用いたりしても良い。
【0063】上記分別ユニット40は、偏向爪41、ガ
イド板42a,b等を備えており、後述する制御部から
の制御データに応じて偏向爪41の位置を切り換えるこ
とにより、搬送されてきた転写紙10を、未除去画像が
残存しない転写紙10a用の搬送路を形成するガイド板
42a側と、未除去画像が残存する転写紙10b用の搬
送路を形成するガイド板42b側とに分岐して搬送す
る。
【0064】上記紙受けユニット5は、上記分別ユニッ
ト40で分別された転写紙10を受けるための二つの排
紙トレー501a,bを備えており、未除去画像が残存
しない転写紙10aは、排出ローラ対502aで排紙ト
レー501aに排出され、一方、未除去画像が残存する
転写紙10bは、排出ローラ502bで排紙トレー50
1bに排出される。また、紙受けユニット5の排紙トレ
イ501aは、上昇及び下降可能なエレベータ式トレイ
であり、排紙トレイ501a上の転写紙10aのレベル
を検知する排紙レベルセンサ505を備えている。
【0065】また、このトナー除去装置には、図示を省
略したが、手差し台101に転写紙10があるか否かを
検出する検出手段、給紙ユニット1による転写紙10の
重送検出手段、浸透度促進液21用及び処理液20用の
各液容器201a,b中の液残量検出手段、該液容器2
01a,bへの液自動補給手段、転写紙10の装置内ジ
ャム検出手段、各加熱ランプの点灯制御手段と、トナー
受け容器307内のトナー満杯検知手段などが設けられ
ている。
【0066】図2は、図1のトナー除去装置の電装部の
ブロック図である。商用電源901は、メインスイッチ
902を介して直流電源(PSU)903等が接続され
ている。また、トナー除去装置の制御手段としての制御
部は、CPU904、ROM905、CLK発振器90
6、アドレスデータバス907、パラレルインターフェ
イス908、ドライバー910、A/Dコンバータ91
8、RAM919、操作表示部50の制御部920、シ
リアルインターフェイス921等により構成されてい
る。
【0067】上記CPU904には、CLK発振器90
6が接続され、更にアドレスデータバス907を介し
て、制御プログラムが書き込まれたROM905、パラ
レルインターフェイス908、A/Dコンバータ91
8、RAM919、シリアルインターフェース921等
が接続されている。また、パラレルインターフェース9
08の出力ポートには、リレーやモータなどを駆動する
ためのドライバー910、及び紙受けユニット5の排紙
レベルセンサ505が接続されている。
【0068】また、シリアルインターフェース921の
出力ポートには、操作表示部の制御部920及び後述の
マーク形成ユニットの制御部930が接続されている。
また、A/Dコンバータ918には、CCDセンサ60
3a,b、転写紙状態センサ105、及び各ローラ30
2a,b,c,402の温度を検知するサーミスタ91
6,917が接続されている。
【0069】また、上記商用電源901には、上記直流
電源(PSU)903の他、メインスイッチ902、リ
レー911及びソリッドステートリレーSSR1(91
2)及びSSR2(913)を介して、剥離ローラ30
2a,b,cを加熱する加熱ランプ301a,b,cに
対応する抵抗体914a,b,c、及び上乾燥ローラ4
02を加熱する加熱ランプ401に対応する抵抗体91
5が接続されている。
【0070】また、上記ドライバー910には、ソリッ
ドステートリレーSSR1(912)及びSSR2(9
13)、給紙モータ923、レジストモータ924、メ
イン駆動モータ922、排紙トレイ501aの上昇・下
降駆動を行う排紙トレイモータ931、紙保持ドラムモ
ータ933、塗布ローラモータ928a,b、剥離ロー
ラ加圧モータ929a,b,c、クランプ爪602を開
閉するソレノイド926、塗布ローラソレノイド927
a,b、偏向爪41の位置を切り換えるソレノイド93
2、リレー911の接点駆動コイル911aが接続され
ている。(以下、余白)
【0071】上記電装部において、メインスイッチ90
2がオンされると、商用電源901から直流電源(PS
U)903に交流電源電圧が供給され、この直流電源9
03から、各制御ICにDC電源電圧が供給される。D
C電源電圧が供給されたCPU904は、プログラムカ
ウンタ等のリセットを行い、ROM905に書き込まれ
た制御プログラム内容に基づいて、制御を開始する。ま
た、CLK発振器906は、CPU動作に必要な基準ク
ロック(CLK)を供給する。
【0072】また、CPU904からリレー911をオ
ンするデータがパラレルインターフェイス908を介し
てドライバー910に送られると、リレー911の接点
駆動コイル911aが通電されて、リレー911の接点
が閉じ、加熱ランプ301a,b,c,401の加熱制
御回路に交流電源電圧が供給される。そして、CPU9
04からリレー912,913をそれぞれオンするデー
タがドライバー910へ送られと、リレー912がON
になり、抵抗体914a,b,cに電流が流れ、加熱ラ
ンプ301a,b,cによる第1〜3剥離ローラ302
a,b,cの加熱が開始される。更に、リレー913が
ONになり、抵抗体915に電流が流れ、加熱ランプ4
01による乾燥ローラ402の加熱が開始される。そし
て、また、サーミスタ916,917で検知された各ロ
ーラ302a,b,c,402の温度のアナログの検知
データは、A/Dコンバータ918でデジタルデータに
変換されてCPU904に読み込まれ、RAM919に
書き込まれた制御温度の値と比較されて、温度制御され
る。この制御温度のデータは、操作表示部50の制御部
920からシリアルインターフェイス921を通して、
RAM919に書き込むことができる。
【0073】また、給紙ローラ102、分離ローラ対1
03及びレジストローラ104以外の負荷は、全てメイ
ン駆動モータ922にて同期駆動される。また、塗布ロ
ーラソレノイド927a,bを介して、どの塗布ローラ
を紙保持ドラム601に接触させるかが制御され、更
に、塗布ローラモータ928a,bを介して、各ローラ
207a,bの回転駆動が制御される。また、剥離ロー
ラ加圧モータ929a,b,cを介して、第1〜3剥離
ローラ302a,b,cの接離、及び各剥離ローラの紙
保持ドラム601に対する加圧量が制御される。
【0074】以上の構成のトナー除去装置において、給
紙ユニット1から送られてきた転写紙10は、液付与ユ
ニット兼トナー剥離ユニット6の浸透促進液付与部2a
で必要に応じて浸透促進液21が付与され、処理液付与
部2bで処理液20が付与された後、トナー剥離部に送
られる。このトナー剥離部では、転写紙10に固着して
いるトナーが、上記第1〜3剥離ローラ302a,b,
cの中から選ばれた剥離ローラからの加熱で軟化し、該
剥離ローラ表面に付着する。そして、転写紙10が該剥
離ローラ表面から分離する際に、該剥離ローラ表面に付
着したトナーが転写紙10から剥離し、これにより、転
写紙10からトナーが除去される。トナーが除去された
転写紙10は、乾燥ユニット4で乾燥され、分別ユニッ
ト40で分別された後、紙受けユニット5に排出され
る。以上、このトナー除去装置によれば、トナーが付着
した転写紙10に処理液20を供給して、転写紙10と
トナーとの界面部に処理液20を浸透させた状態でトナ
ーを剥離させるので、紙繊維を傷めることなく、トナー
を除去できる。
【0075】ところで、上記トナー除去装置によりトナ
ーを除去して転写紙10を繰り返し再利用する場合、そ
の繰り返し利用回数が多くなってくると、転写紙10に
けばだち等の損傷が生じてしまうおそれがある。そし
て、このように転写紙10に生じた損傷は、トナー除去
処理の繰り返し回数、即ち転写紙10の繰り返し利用回
数に応じて次第に悪化し、転写紙10の再利用ができな
くなってしまう。また、転写10のシワや波打ち等の損
傷が生じて紙質が劣化してしまうと、その転写紙10を
再利用して複写機等に用いると、コピー時のジャム等の
原因になる。
【0076】更に、トナー除去処理を行なって転写紙1
0を繰り返し再利用していくと、それまでのトナー除去
処理の履歴によって、転写紙10に対する最適なトナー
除去処理のプロセス条件、例えば、転写紙10の損傷を
最小限に抑えるとともに、転写紙10から完全にトナー
を除去することができる除去処理条件が変化してしまう
おそれもある。
【0077】そこで、本実施例では、上記トナー除去装
置におけるトナー除去処理の処理状況を表示する処理状
況マークを検知し、その検知結果に基づいて、トナー除
去処理のプロセス条件の設定を変更する制御を行なって
いる。本実施例では、処理状況マークとして転写紙10
の再利用回数を表示するものを用い、この処理状況マー
クを検知する検知手段として、上記給紙ユニット1の分
離ローラ対103とレジストローラ対104との間に転
写紙状態センサ105を設けている。
【0078】更に、本実施例では、次のトナー除去処理
等のために、トナー除去処理の処理状況を表示する処理
状況マークをトナー剥離後の転写紙10に形成してい
る。なお、本実施例では、転写紙10の再利用回数を表
示するように処理状況マークを形成しているが、後述の
変形例のように、トナーを完全に剥離するまでに紙保持
ドラム601を何回回転させたか、どの剥離ローラを使
用したか等の除去処理条件を表示するように形成しても
よい。
【0079】ここで、上記処理状況マークを転写紙10
に形成する処理状況マーク形成手段としての処理状況マ
ーク形成ユニット(以下、マーク形成ユニットという)
30は、図1に示すように、乾燥ユニット4と分別ユニ
ット40との間に配設している。なお、この分別ユニッ
ト40を乾燥ユニット4の直後に配置し、マーク形成ユ
ニット30を、排紙カセット5内の排紙トレー501
a,bの直前に配置してもよい。
【0080】図3(a)及び(b)は、マーク形成ユニ
ット30の一構成例である穿孔ユニットの正面図及び斜
視図である。この穿孔ユニットは、可動パンチ本体3
1、上記制御部で制御される駆動モータ32、該駆動モ
ータで回転駆動される送りネジ33、可動パンチ本体3
1を図中矢印A方向にガイドするガイドレール34、転
写紙10の搬送ローラ35、搬送ガイド部材36、搬送
ローラ35の駆動部(不図示)等を備えている。
【0081】上記可動パンチ本体31は、先端部が鋭利
に加工された円筒状のパンチ部材31a、パンチ部材3
1aが固定されたアーム部31b、上記制御部により制
御され、アーム部31bを介してパンチ部材31aを上
下方向(図中矢印B方向)に駆動する駆動部31d、下
降したパンチ部材が係合する位置に孔31eが形成され
たパンチ台31f等によって構成されている。また、可
動パンチ本体31の上記送りねじ33が貫通する側壁部
には貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周面に
は、送りねじ33(おねじ)に螺合するようにめねじが
切られている。そして、可動パンチ本体31のめねじが
切られている貫通孔に、送りねじ33を螺合させながら
挿通させている。これにより、送りねじ33の回動に従
って可動パンチ本体31が矢印A方向に往復移動可能と
なる。また、転写紙搬送方向の穿孔ユニットの上流側
に、既存のパンチ孔等を検知するCCDセンサ(不図
示)を設けてもよい。
【0082】上記穿孔ユニットにおいて、上記乾燥ユニ
ット4から搬送されてきた転写紙10を、図の左方向か
ら可動パンチ本体31のパンチ台上に搬送し、パンチ位
置データから予め求められた所定の位置で停止させるよ
うに搬送ローラ35を駆動制御する。また、転写紙搬送
方向と直交する方向(矢印A方向)のパンチ位置は、駆
動モータ35で送りねじ33を回転駆動して、可動パン
チ本体31を移動させることによって制御する。パンチ
位置の制御が終了したあと、駆動部31cを作動させ、
アーム部31bを介してパンチ部材31aを下降させ
て、転写紙10にパンチする。ここで、パンチ孔の個数
は1個でもいいが、複数形成してもよい。
【0083】図4は、上記マーク形成ユニット30の他
の構成例として、インクジェットタイプの印字ユニット
を用いた場合の説明図である。画像が形成されている転
写紙10は、転写紙状態センサ105で処理状況マーク
が検知され、その検知データが上記制御部に送られて記
憶され、その後の制御に用いられる。そして、転写紙1
0は液付与ユニット兼トナー剥離ユニット6及び乾燥ユ
ニット4からなるトナー除去部を通過した後、搬送ロー
ラ300間に配設された印字ユニット37で、処理状況
マークが形成される。
【0084】図5は、上記印字ユニットの一構成例を示
す斜視図である。この印字ユニットは、インクジェット
タイプであり、三つのジェットノズルを有しホルダー3
7aに固定されたノズルヘッド37、ホルダー37aを
貫通しノズルヘッド37の移動をガイドするガイド棒3
8、ノズルヘッド37の駆動部39などを備えている。
駆動部39は、駆動モータ39a、駆動モータ39aの
回転軸に固定された駆動プーリー39b、従動プーリー
39c、ノズルヘッドのホルダー37aに固定されプー
リー39b,c間に懸架された駆動ワイヤ39c等で構
成されている。この駆動モータ39aの回転により、駆
動ワイヤ39cを介して、ノズルヘッド37が転写紙搬
送方向に直交する方向に移動する。ノズルヘッド37の
各ジェットノズル及び駆動モータ39aは、後述の制御
部のドライバー910に接続されている。
【0085】上記印字ユニットにおいて、上記乾燥ユニ
ット4から搬送されてきた転写紙10を矢印方向に搬送
し、駆動モータ39aの制御により、ノズルヘッド37
を転写紙搬送方向に直交する方向に移動させる。そし
て、ノズルヘッド37の各ジェットノズルのON/OF
Fを所定のタイミングで制御することにより、転写紙1
0上に所定の処理状況マークを形成する。この印字制御
のとき、転写紙10の搬送は停止させなくてもいいが、
ノズルヘッド37の移動及びジェットノズルによる印字
のタイミングで転写紙10の搬送を停止するように制御
してもよい。
【0086】また、図5の印字ユニットの構成例では、
ジェットノズルを転写紙搬送方向に直交する方向に移動
するように構成しているが、図6に示すように、多数の
ジェットノズルを転写紙10の幅全体に並べたノズルヘ
ッド37を、転写紙10上に配置してもよい。この場合
には、ジェットノズルを移動させる機構が必要なくな
る。
【0087】また、上記図4の転写紙状態センサ105
に代えて、又は加えて、図5,6に示すように、転写紙
搬送方向の印字ユニットより上流側に、既存の処理状況
マーク等を検知するCCDセンサ603bを設けてもよ
い。
【0088】図7は、マーク形成ユニット30の他の構
成例であるプリンターユニットの斜視図である。このプ
リンターユニットは、従来の電子写真複写機と同様な構
成であり、感光体ドラム70、帯電チャージャ71、光
書込用光学ユニット72、現像ユニット73、転写チャ
ージャ74、定着ローラ対75等を備えている。感光体
ドラム70の表面の感光体層は、帯電チャージャ71で
一様に帯電された後、ミラー72aを介して光学ユニッ
ト72からの上記処理状況マークに対応した光像が照射
され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像ユ
ニットで現像され、トナー像となる。この感光体ドラム
70上のトナーは、転写チャージャ74で転写紙10の
所定の位置に転写され、定着ローラ対75で定着され
る。以上の動作により、転写紙10上に処理状況マーク
のトナー像を形成することができる。このプリンタユニ
ットは、後述の制御部のシリアルインターフェース92
1に接続されたマーク形成ユニット制御部930を介し
て制御される。
【0089】上記図7のプリンタユニットをマーク形成
ユニット30として用い、トナー画像により処理状況マ
ークを形成した場合には、該処理状況マークが上記トナ
ー除去処理で除去可能になるので、各マーク形成工程
で、既存の処理状況マークを消去し、新しい処理状況マ
ークを形成するという上書きが容易になる。従って、該
処理状況マークを形成する領域を、転写紙10上の特定
の狭い領域に設定することができ、転写紙10の再利用
の際に画像を形成する領域が広くなる。
【0090】なお、上記処理状況マークとしては、上記
穿孔ユニットによるパンチ孔、上記印字ユニット及びプ
リンタユニットによる〇印、×印、数字等のほか、図8
の符号Cに示すように情報量が多いバーコードなどを用
いることもできる。
【0091】また、上記処理状況マークの形成位置が、
転写紙10の画像形成領域と重なると、処理状況マーク
を画像と区別して検知するのが困難になるので、処理状
況マークは、転写紙10の非画像形成領域に形成するよ
うに上記印字ユニットやプリンタユニット等を構成する
のが望ましい。これにより、処理状況マークと画像が混
同されることなく、処理状況マークを正確に検知できる
ようになる。ここで、通常の非画像形成領域は転写紙1
0の端部にあるので、該端部に常に処理状況マークを形
成するようにしてもよい。
【0092】また、転写紙10のどちらの面に画像を形
成するかが決められているような場合には、その画像形
成面とは反対の非画像形成面に処理状況マークを形成す
るように上記印字ユニット又はプリンタユニット等を構
成することによっても、処理状況マークと画像が混同さ
れることなく、該処理状況マークを正確に検知できるよ
うになる。この場合には画像形成面の非画像形成領域に
該処理状況マークを形成するときのように、転写紙10
を少しだけ移動させたり、印字ユニット等の印字位置を
移動させたりする機構が必要なくなる。
【0093】また、上記穿孔ユニットや印字ユニット等
で転写紙の同じ位置に処理状況マークを形成してしまう
と、新しく形成された処理状況マークがまったく読み取
れなかったり、正確に読み取れなかったりする場合があ
るので、処理状況マークを読み取った後、そのマーク形
成位置を記憶しておき、新規な処理状況マークを該マー
ク形成位置と異なる位置に形成するのが好ましい。これ
により、処理状況マークをより正確に読み取ることがで
きるようになる。
【0094】また、上記処理状況マークを転写紙のスミ
に形成した後、ユーザが該転写紙をトナー除去装置にセ
ットする際にどの向きにセットするか分からない場合に
は、該処理状況マークを読み取るために、転写紙を移動
させたり、転写紙状況センサを移動させたりする等の複
雑な工程が必要になってくる。この点を解決するには、
例えばどのサイズの転写紙でもその転写紙の中央を基準
に、給紙ユニットの手差し台や給紙トレイにセットする
ようなトナー除去装置の場合、処理状況マークを転写紙
の中央部に形成するようにマーク形成ユニット30を構
成するのが好ましい。これにより、転写紙をトナー除去
装置にセットする際にどの向き(例えば面内で90度や
180度回転させた向き)にセットしても、上記複雑な
工程を行なうことなく、転写紙の中央部のマークを検知
するように所定の1ヶ所に固定された転写紙状況センサ
で処理状況マークを検知できるようなる。
【0095】また、上記図5,6の印字ユニット及び図
7のプリンタユニットにおけるインク又はトナーとし
て、磁性インク又は磁性トナーを用いた場合には、磁気
センサ等の小型のセンサで処理状況マークを検知できる
ようになるので、装置の小型化を図ることができる。
【0096】また、上記図5,6の印字ユニット及び図
7のプリンタユニットにおけるインク又はトナーとし
て、目に見えにくい色、例えば黄色のものを用いた場合
には、処理状況マークを形成した転写紙を再利用して複
写機などによる画像形成を行なった場合、該処理状況マ
ークが目に見えにくいので、画像への影響を少なくする
ことができる。
【0097】また、上記図5,6の印字ユニット及び図
7のプリンタユニットにおけるインク又はトナーとし
て、複写機等の画像形成装置における原稿読み取り装置
で読み取れない色、例えば青色のものを用いた場合に
は、処理状況マークを形成した転写紙を再利用して複写
機などによる画像形成を行なった後、更に該転写紙上の
画像を読み取って複写するような場合、該処理状況マー
クが該原稿読み取り装置で読み取られないので、該処理
状況マークが複写すべき画像の一部になって画像形成の
じゃまになるのを未然に防止できる。
【0098】また、上記転写紙状態センサ105は、C
CDセンサ、磁気センサ、レーザ光を用いたセンサ等で
構成することができ、転写紙10の再利用回数を表示す
る処理状況マークを検知する。なお、この転写紙状態セ
ンサ105は、必要に応じて、転写紙10の表面のけば
だちの程度、転写紙10上の画像密度や画像面積率、転
写紙10上の朱肉印等による印影の有無等を読み取るよ
うに構成してもよい。
【0099】図9は、転写紙状態センサ105の一構成
例である。この構成例では、転写紙全面から処理状況マ
ークを検知するのではなく、所定の領域、例えば転写紙
10のスミの20mm×10mm程度の長方形の領域の中で
処理状況マークを探しだして読み取る。更に具体的に
は、白色光源105aからの白色光を上記所定の領域に
照射し、該領域からの反射光を縮小型レンズ105bで
集光してエリアCCD105c上に結像する。本例で
は、縮小型レンズ105b及びエリアCCD105cの
組合せで、ミラーを駆動するような複雑な機構を必要と
せずに処理状況マークを読み取ることができる。
【0100】また、特に黄色や青色のインクやトナーで
形成した処理状況マークを検知する転写紙状態センサ1
05としては、例えば図10の構成を採用することがで
きる。本例の構成は、図9と略同じ構成であるが、所定
の光学フィルタ105dを設けている点が図9と異な
る。本例では、縮小型レンズ105bとエリアCCD1
05cとの間に光学フィルタ105dが設けられている
が、これに限定されることなく、転写紙10からエリア
CCD105cまでの光路中に設ければよく、更にエリ
アCCDの表面に一体的に取り付けてもよい。そして、
上記光学フィルタ105dとしては、黄色又は青色に該
当する波長の光のみを良く通すものを用いる。これによ
り、黄色や青色のインクやトナーで形成した処理状況マ
ークのみを他の画像と区別して選択的に検知することが
でき、処理状況マークの情報を正確に読み取ることがで
きる。
【0101】なお、上記図10の構成例のように特定の
波長の光のみを良く通す光学フィルタ105dを設ける
代わりに、特定の波長の光に対してのみ高い感度を有す
るようにエリアCCD105cを形成してもよい。
【0102】上記転写紙状態センサ105による処理状
況マークの検知結果に基づく、トナー除去処理の処理条
件の設定の変更等の制御は、例えば次のように行なう。
図11は、この制御の一例を示すメインのフローチャー
トであり、図12は、同フローチャートにおけるトナー
除去処理モードの処理工程の一例を示すサブフローチャ
ートであり、図13は、同サブフローチャートにおける
剥離処理工程の一例を示すサブフローチャートである。
まず、図11において、前述のように抵抗体914a,
b,c,915に電流が流れて、各ローラ302a,
b,c,402の加熱が開始され、各ローラ302a,
b,c,402の温度が、それぞれ剥離あるいは乾燥す
るのに充分な温度(RAM919内の設定値)になった
ら、制御部920を介して操作表示部50に動作可能の
表示(LED点灯等)を示す。そして、該制御部920
より動作指令データが送信されたら、CPU904はメ
イン駆動モータ922を動作させ、同モータの負荷が一
定速度で駆動できたら、給紙モータ923を駆動し、給
紙を開始する(ステップ1)。給紙された転写紙10
は、転写紙状態センサ105で転写紙10上に形成され
ている処理状況マークが検知され、再利用の可否を判断
するデータ(再利用回数、画像密度、画像面積率等)が
読み込まれる(ステップ2)。この検知データはA/D
コンバータ918でデジタルデータに変換され、必要な
場合には転写紙10の状態を判断するための画像処理が
実行される(ステップ3)。
【0103】次に、レジストモータ924がスキュー防
止のため給紙モータ923とのタイミングを計りながら
回転する(ステップ4)。そして、上記転写紙状態の検
知データがROM905に書き込まれている制御基準値
(再利用回数の限界値)と比較されて、トナー除去処理
が可能かどうかが判断される(ステップ5)。ここで、
トナー除去処理不可と判断した場合は紙送りモードに入
り(ステップ6)、偏向爪ソレノイド932を駆動し、
排紙トレイ501bに転写紙10を排紙する(ステップ
7)。トナー除去処理不可の転写紙10は、そのまま廃
棄してもいいが、シュレッダーによる裁断処理をした
り、再生紙用の原料に用いたりしても良く、様々な処理
手段が考えられる。一方、トナー除去処理可と判断した
場合には、後述するトナー除去処理モードが実行される
(ステップ8)。
【0104】図12は上記トナー除去処理モードの一例
である。本例では、まずレジストモータ924が紙保持
ドラム601の開いたクランプ爪602の位置に転写紙
10を送り出す。ここで、紙保持ドラム601のクラン
プ爪602を閉じる制御データがパラレルインターフェ
ース908に送られると、ドライバー910によりソレ
ノイド926が動作して、クランプ爪602が閉じて転
写紙10をくわえ込み(ステップ8−1)、紙保持ドラ
ムモータ933をONして回転させる(ステップ8−
2)。
【0105】次に、塗布ローラ207a,bによって、
上記紙保持ドラム601上の転写紙10に、上記界面活
性剤等の浸透促進液21、及び蒸留水等の処理液20を
塗布する(ステップ8−3)。これにより、転写紙10
とトナーとの間の界面部に処理液20を浸透させる。こ
こで、上記転写紙状態センサ105で読み取った検知デ
ータに基づいて、各液20,21の転写紙10への塗布
条件を異ならせても良い。
【0106】次に、加熱ランプ301a,b,cによる
加熱で、トナーが転写紙10から剥離しやすいようにす
るとともに、第1〜3剥離ローラ302a,b,cで転
写紙10上からトナーを剥離して取り除くトナー剥離処
理を実行する(ステップ8−4)。 (以下、余白)
【0107】このトナー剥離処理(図13参照)では、
まず、上記転写紙状態センサ105で読み取った転写紙
10の画像密度(転写紙10上のトナー付着量)の検知
データが、ROM905に書き込まれている制御基準値
と比較される(ステップ8−4−1)。ここで、画像密
度の検知データが該制御基準値c%より小さいと判断し
た場合、例えば普通の文書の画像の場合は、3本の剥離
ローラ302a,b,cの中で表面粗さが最も細かく、
軟化しているトナーに対する付着能力が最も大きい第3
剥離ローラ302cが剥離ローラ加圧モータ929cに
より紙保持ドラム601に接触するように移動され(ス
テップ8−4−2)、処理液20を浸透させた界面部に
おいてトナーが転写紙10上から剥離されて除去され
る。
【0108】一方、該制御基準値c%以上であると判断
した場合、例えば極端な黒ベタ画像の場合は、一回目の
剥離工程であるかどうかを判断する(ステップ8−4−
3)。ここで、一回目の剥離工程であると判断した場合
は、軟化しているトナーに対する付着能力が最も小さい
第1剥離ローラ302aが剥離ローラ加圧モータ929
aにより紙保持ドラム601に接触するように移動され
(ステップ8−4−4)、処理液20を浸透させた界面
部においてトナーが転写紙10上から剥離されて除去さ
れる。一方、一回目の剥離工程でないと判断した場合
は、二回目の剥離工程であるかどうかを判断し(ステッ
プ8−4−5)、二回目の剥離工程であると判断した場
合は、軟化しているトナーに対して第1剥離ローラ30
2aと第3剥離ローラ302cとの間の付着能力を有す
る第2剥離ローラ302bが剥離ローラ加圧モータ92
9bにより紙保持ドラム601に接触するように移動さ
れ(ステップ8−4−6)、処理液20を浸透させた界
面部においてトナーが転写紙10上から剥離されて除去
される。また、二回目の剥離工程でないと判断した場合
は、上記第3剥離ローラ302cが剥離ローラ加圧モー
タ929cにより紙保持ドラム601に接触するように
移動され(ステップ8−4−2)、処理液20を浸透さ
せた界面部においてトナーが転写紙10上から剥離され
て除去される。
【0109】上記剥離処理を実行した後は、図12のス
テップ8−5に戻って、上記CCDセンサ603aで転
写紙10上に残った未除去トナー画像を検知する。ここ
で、CCDセンサ603aによる検知データが、未除去
トナー画像の残画像面積の比率が所定の制御基準値a%
以下であるかどうかを判断する(ステップ8−6)。N
Oの場合には、更に上記液付与処理及び剥離処理を3回
以上行ったかどうかを判断する(ステップ8−7)。ス
テップ8−7でNOの場合には、更に上記液付与処理を
実行した後、上記図13のフローチャートに従って上記
剥離処理を繰り返す。これにより、転写紙10表面の繊
維をトナーとともに転写紙10上から剥離することな
く、転写紙10表面の損傷を最小限に抑えながら転写紙
10上からトナーを完全に除去することができるように
なる。
【0110】一方、ステップ8−7でYESの場合、即
ち上記液付与処理及び剥離処理を所定回数繰り返しても
一定面積のトナー画像が剥離できない場合には、その未
除去トナー画像がCCDセンサ603aで検知され、そ
の検知データがRAM919に書き込まれてマーク形成
ユニット30、分別ユニット40などの動作制御に用い
られる。そして、ソレノイド926をOFFし、クラン
プ爪602を開いて転写紙10を開放して紙保持ドラム
601から分離し、乾燥ユニット4で乾燥した(ステッ
プ8−8,9)後、分別ユニット40に送られる。この
分別ユニット40では、上記CCDセンサ603aに基
づき、一定面積以上の未除去トナー画像が残存している
転写紙10bをガイド板42b内に搬送するように偏向
爪41の位置を切り換える。これにより、転写紙10b
は再利用不可の転写紙用の排紙トレイ501bに排紙さ
れる(ステップ8−10)。
【0111】上記ステップ8−6の判断でYESの場
合、即ち残画像面積がa%以下の場合は、上記ステップ
8−8,9と同様にクランプ爪602を開いて転写紙1
0を開放して紙保持ドラム601から分離し、乾燥ユニ
ット4で乾燥する(ステップ8−11,8−12)。
【0112】次に、マーク形成ユニット30で転写紙1
0に再利用回数に対応した処理状況マークを付与する
(ステップ8−13)。このマーク形成ユニットとして
は、上記穿孔ユニット、印字ユニット、プリンタユニッ
ト等を用いる。上記穿孔ユニットを用いた場合には、上
記CCDセンサ603aで既にパンチがあるかどうかを
検知し、パンチがあるときは、例えばその隣にパンチす
るように制御する。また、上記印字ユニットを用いた場
合には、例えば、上記CCDセンサ603aで既に転写
紙10の先端等に印字した〇、×等があるかどうかを検
知し、その〇、×印があるときは、例えばその隣に印字
するように制御する。また、再利用回数に応じて処理状
況マークの色を変えるように構成してもよい。例えば、
再利用回数1、2、3、4..に対して赤、青、黄、
緑..を対応させ、上記CCDセンサ603aで赤色の
処理状況マークを検知したときは、該マークの上に青の
処理状況マークを形成するように制御する。この処理状
況マークは、転写紙10の状態を示すデータとして次の
トナー除去処理で利用する。
【0113】そして、処理状況マークが付与された転写
紙10は、分別ユニット40に送られる。分別ユニット
40では、上記CCDセンサ603aに基づき、一定面
積以上の未除去トナー画像が残存していない転写紙10
aをガイド板42a内に搬送するように偏向爪41の位
置を切り換える。これにより、転写紙10aは再利用可
の転写紙用の排紙トレイ501aに排紙される(ステッ
プ8−14)。ここで、上記排紙レベルセンサ505
が、排紙トレイ501a上に排紙された転写紙10aを
検知し、パラレルインターフェース908を通じて紙有
りのデータを送り、CPU904は排紙トレイモータ9
31を動作させて排紙トレイ501aを下降させる。こ
の下降動作は排紙レベルセンサ505からの入力が紙無
しに対応する値になるまで続き、排紙トレイ501a上
の紙の高さはスタック量が多くなっても一定の高さにあ
り、常に安定した排紙動作が行なわれる。
【0114】以上、本実施例によれば、転写紙10上の
処理状況マークが表示する再利用回数を転写紙状態セン
サ105で検知し、その検知データを上記制御基準値で
ある限界値と比較し、該再利用回数が限界を超えている
と判断した場合に、該転写紙10を再利用可能な転写紙
と区別して排紙しているので、紙質が劣化した転写紙1
0が再利用されて複写機等で用いないようにすることが
でき、複写機等でのジャムの発生を未然に防止すること
ができる。
【0115】また、本制御例によれば、上記再利用回数
が上記限界値を超えてトナー除去処理不可と判断した場
合に、トナー除去処理を禁止するという制御を行なうの
で、無駄なトナー除去処理の実行を防止することができ
る。
【0116】また、本実施例によれば、上記マーク形成
ユニット30を用いて、トナー除去処理後にトナー除去
処理の処理状況、例えば転写紙10の再利用回数を表示
する処理状況マークを転写紙10に形成することによ
り、該転写紙10の次のトナー除去処理において、該処
理状況マークを検知して該転写紙10の処理状況を正確
に把握することができ、該処理状況の情報を該トナー除
去処理のプロセス条件の設定の変更等の制御に用いるこ
とができるようになる。
【0117】なお、上記実施例における処理状況マーク
に基づく制御は、次のように行なうこともできる。図1
4は、上記処理状況マークに基づいた他の制御例のフロ
ーチャートである。本制御例では、転写紙10上の処理
状況マークを検知して、そのマークが表示する再利用回
数の検知結果に基づき、液付与条件や剥離条件の設定を
変更するように制御している。なお、剥離ローラとして
は、転写紙10上のトナーに対して中間の付着力を有す
る第2剥離ローラ302bを使用している。
【0118】まず、給紙ユニット1から給紙された転写
紙10は、転写紙状態センサ105で転写紙10上の再
利用回数を表示する処理状況マークが検知され、その再
利用紙であるか否かが判断される(ステップ1,2)。
転写紙10が再利用紙である場合は、さらに再利用回数
の検知データを所定の制御基準回数と比較する(ステッ
プ3)。ここで、転写紙10に上記界面活性剤等の浸透
促進液21が多く含まれていると再利用時にトナーが乗
り難く剥がれやすいので、該基準回数より少ない場合
は、転写紙10が傷んでいないと判断し、塗布ローラ2
07aで浸透促進液21を通常より少なめに塗布し、一
方、該基準回数以上の場合には、転写紙10が傷んでい
ると判断し、浸透促進液21を塗布しない(ステップ
4,5)。そして、剥離時の剥離効率を下げて転写紙表
面の繊維を傷めないように、剥離ローラ302bの加圧
量及び加熱温度の設定値を通常値より低くし、かつ紙保
持ドラム601の回転数の設定値を通常値より上げる
(ステップ6)。
【0119】次に、処理液20を塗布した後、上記設定
条件でトナー剥離処理を実行し、上記CCDセンサ60
3aで転写紙10上に残った未除去トナー画像を検知す
る(ステップ7〜9)。ここで、CCDセンサ603a
による検知データにより、転写紙10上のトナー画像が
完全に除去されたか否かを判断する(ステップ10)。
NOの場合には、上記ステップ7〜9が繰り返される。
これにより、転写紙10表面の繊維をトナーとともに転
写紙10上から剥離することなく、転写紙10表面の損
傷を最小限に抑えながら、転写紙10上からトナーを完
全に除去することができるようになる。
【0120】一方、上記ステップ2で、転写紙10が再
利用紙でないと判断した場合には、浸透促進液21及び
処理液20を通常量塗布した後、剥離ローラ302bの
加圧量、加熱温度、及び紙保持ドラム601の回転数を
通常値に設定する(ステップ11,12)。そして、ト
ナー剥離処理を実行し、上記CCDセンサ603aで転
写紙10上に残った未除去トナー画像を検知する(ステ
ップ13,14)。ここで、CCDセンサ603aによ
る検知データにより、転写紙10上のトナー画像が完全
に除去されたか否かを判断する(ステップ15)。NO
の場合には、上記ステップ12〜14が繰り返される。
これにより、転写紙10表面の繊維をトナーとともに転
写紙10上から剥離することなく、転写紙10表面の損
傷を最小限に抑えながら、転写紙10上からトナーを完
全に除去することができるようになる。
【0121】次に、トナー画像が完全に除去された後、
転写紙10をクランプ爪602から開放し、紙保持ドラ
ム601から分離した後、乾燥ユニット4で乾燥する
(ステップ16)。そして、マーク形成ユニット30に
より、再利用回数に対応した処理状況マークを転写紙1
0に付与し、処理状況マークが付与された転写紙10
を、分別ユニット40に送り、再利用可の転写紙用の排
紙トレイ501aに排紙する(ステップ17)。
【0122】なお、上記図14の制御のステップ3で
は、再利用回数の検知データにより、転写紙10が傷ん
でいると判断した場合に、界面活性剤等の浸透促進液2
1を塗布しないで水等の処理液20のみを塗布し、使用
する剥離ローラ302の加圧量及び加熱温度を通常値よ
り低くし、かつ、紙保持ドラム601の回転数を通常値
より上げた条件で、液付与処理及び剥離処理を行なって
いるが、これに加え、転写紙10が傷んでいると判断し
た場合に、乾燥時の転写紙表面のけばだちを押えるため
に上下乾燥ローラ402,404間の圧接力を通常より
強く設定して乾燥工程を行なうように制御しても良い。
また、転写紙10上の軟化しているトナーに対して付着
能力が小さい剥離ローラを選択して使用するように制御
してもよい。また、転写紙10が傷んでいると判断した
場合の上記液付与条件、剥離条件、紙保持ドラム601
の駆動条件、乾燥条件等の設定変更は、単独で行なって
もいいし、適宜組合わせて複合的に行なってもよい。
【0123】以上、本制御例によれば、転写紙10上の
処理状況マークが表示する再利用回数を転写紙状態セン
サ105で検知し、その検知データを上記制御基準値と
比較し、該再利用回数が該基準値を超えている場合に、
転写紙10が傷んでいると判断し、浸透促進液21を塗
布を制限し、トナー剥離処理における剥離効率を下げて
いるので、転写紙表面の繊維を傷めることなく、転写紙
10の再利用寿命を延ばすことができるようになる。
【0124】なお、上記実施例において、転写紙10の
再利用回数に代えて、又は加えて、トナー除去処理のプ
ロセス条件、例えば浸透促進液21及び処理液20の付
与条件、剥離ローラの種類、他の剥離条件(剥離処理の
繰り返し回数、剥離スピード、加熱温度、剥離密度
等)、乾燥時間、乾燥ローラの圧接力等の情報を処理状
況マークに含めるように構成することできる。
【0125】また、上記実施例では、転写紙10上の処
理状況マークが表示する再利用回数を転写紙状態センサ
105で検知し、その検知データに基づいて、次のトナ
ー除去処理のプロセス条件を変更しているが、該処理状
況マークを、転写紙10の再利用時、即ち再利用転写紙
への画像形成時のプロセス条件の変更に利用してもよ
い。例えば、電子写真方式の画像形成装置により、トナ
ーを除去した再利用転写紙に画像を形成する場合、転写
紙10が帯電しくくなっているため、感光体から該転写
紙へのトナーの転写時に転写不良が生じてしまうおそれ
がある。そこで、該転写紙上の処理状況マークが表示す
る再利用回数を転写紙状態センサで検知し、その検知デ
ータが表示する再利用回数に応じて転写時の帯電能力を
アップするように、画像形成時のプロセス条件を変更し
てもよい。
【0126】また、上記実施例においては、転写紙10
上の処理状況マーク表示する再利用回数を転写紙状態セ
ンサ105で検知し、転写紙10の傷み具合を判断して
いるが、該転写紙状態センサ105で転写紙10のけば
だち等の表面状態を検知し、この検知データにより転写
紙10の傷み具合を判断してプロセス条件の制御を行な
うように構成してもよい。
【0127】また、上記実施例では、本発明を転写型の
電子写真複写機によって画像が形成される転写紙10に
適用しているが、ファクシミリ、プリンター、印刷機等
の他の画像形成装置で用いる記録紙等の像保持体にも適
用できる。また、本発明は、繊維質の構造をした像保持
体に限定されることなく、画像を形成することができる
像保持体に適用できる。また、本発明が適用できる像保
持体は、例えば、プラスチック層等のベースシートの表
面層が紙等の材料層である積層物等であってもよい。
【0128】また、上記実施例では、転写紙10に処理
液20を付与した後、剥離ローラ302で転写紙10上
のトナーを剥離して除去しているが、本発明は、処理液
20を付与しないでトナーを除去するトナー除去装置
や、剥離ローラを用いずに、例えば転写紙10上のトナ
ーを掻き取ってトナーを除去するトナー除去装置等の像
形成物質除去装置にも適用できるものである。また、本
発明は、像形成物質がトナーである場合に限定されるこ
となく、インク等の他の像形成物質である場合にも適用
できるものである。
【0129】
【発明の効果】請求項1又は2の発明によれば、上記像
形成物質除去の処理に先だって、該像保持体に形成され
ている過去の像形成物質除去の処理状況を表示する処理
状況マーク、又は該像保持体の表面状態を検知し、この
処理状況マーク又は像保持体の表面状態の検知結果に基
づいて、上記像形成物質除去のプロセス条件の制御を行
なう。この制御により、像形成物質除去の各処理工程に
おける処理条件を、該処理状況又は該像保持体の表面状
態に応じて、該像保持体の損傷を最小限に抑えるように
設定できるようになり、該像保持体の再利用寿命を延ば
すことができるようになるという効果がある。
【0130】また、該プロセス条件の制御として、処理
状況マークが像保持体の再利用回数を表示し、その処理
状況マークを検知した結果、該再利用回数が予め設定し
ておいた基準回数を上回ったようなときに、該像保持体
を再利用しないように他の再利用可能な像保持体と分別
するように制御する場合は、シワや波打ち等の劣化が生
じた像保持体が再利用されて次の画像形成装置に用いら
れることがなくなるので、該画像形成装置でのジャムの
発生を未然に防止できるようになるという効果がある。
【0131】特に請求項3乃至5の発明によれば、上記
制御手段により、上記像保持体に形成されている処理状
況マーク又は該像保持体の表面状態の検知結果に基づい
て、該像保持体上の像形成物質と上記剥離部材との密接
度、上記軟化手段による像形成物質の軟化の程度、又は
上記像形成物質除去の処理中の上記像保持体の移動速度
を制御する。この制御により、該密接度、該像形成物質
の軟化の程度、又は該像保持体の移動速度を、該像保持
体の損傷を最小限に抑えるように設定できるようにな
り、像保持体の再利用寿命を延ばすことができるという
効果がある。
【0132】また、請求項6の発明によれば、上記制御
手段により、上記像保持体に形成されている処理状況マ
ーク又は該像保持体の表面状態の検知結果に基づいて、
上記浸透度促進剤付与手段を制御する。この制御によ
り、該浸透度促進剤の付与の可否及び付与量等を、該像
保持体の損傷を最小限に抑えるように設定できるように
なり、像保持体の再利用寿命を延ばすことができるとい
う効果がある。
【0133】また、請求項7の発明によれば、上記制御
手段により、上記処理状況マーク又は像保持体の表面状
態の検知結果に基づいて、該像保持体の損傷がひどく像
形成物質除去の処理に不適と判断した場合に、該像形成
物質除去の処理を禁止する。これにより、無駄な像形成
物質除去の処理を行なう必要がなくなるという効果があ
る。
【0134】また、請求項8の発明によれば、上記検知
手段によって検知された処理状況マーク又は該像保持体
の表面状態の検知結果に基づいて、像形成物質除去処理
のプロセス条件等の制御を行なうことができるととも
に、上記処理状況マーク付与手段によって、該像保持体
に該像形成物質除去の処理状況を表す処理状況マークを
付与しているので、この新しく付与された処理状況マー
クを、次の像形成物質除去処理のプロセス条件等の制御
に用いることができるようになるので、前述のように該
像保持体の再利用寿命を延ばすことができ、画像形成装
置でのジャムの発生を未然に防止できるようになるとい
う効果がある。
【0135】特に請求項9の発明によれば、上記検知手
段で検知された処理状況マークと異なる位置に、次の処
理状況マークを付与することにより、処理状況マークを
消去せずに次の新しい処理状況マークを形成するような
場合に、処理状況マークが重なって付与されることがな
くなり、該処理状況マークを正確に検知することができ
るようになる。
【0136】また、特に請求項10の発明によれば、上
記像保持体の中央部に、上記処理状況マークを付与する
ことにより、処理状況マークを検知する検知位置を1ヶ
所に固定し、この検知位置で常に処理状況マークを検知
することができるので、処理状況マークの検知手段の構
成が簡単になるという効果がある。
【0137】また、特に請求項11の発明によれば、上
記処理状況マークとして、磁性を有する像形成物質から
なるマークを用いることにより、処理状況マークを検知
する検知手段として、磁気センサーのような小型のセン
サーを用いることができるので、装置の小型化を図るこ
とができるようになるという効果がある。
【0138】また、特に請求項12の発明によれば、上
記処理状況マークとして、目に見えにくい色の像形成物
質からなるマークを用いることにより、該像保持体の再
利用時に該処理状況マークが目立たないので、該像保持
体に新しく画像を形成した場合に、該処理状況マークが
該画像のじゃまになって画質を低下させることがなくな
るという効果がある。
【0139】また、特に請求項13の発明によれば、上
記処理状況マークとして、原稿の特定色の画像を像保持
体上に再現する画像形成装置によって像保持体上に再現
されない色の像形成物質からなるマークを用いることに
より、該像保持体を再利用して画像を形成した後、更に
該像保持体の画像を別の像保持体に再現して形成するよ
うな場合に、該処理状況マークが該画像と一緒に形成さ
れて該画像の一部となることなく、正確な画像形成を行
なうことができるいう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るトナー除去装置の概略構成を示す
正面図。
【図2】同トナー除去装置の電装部のブロック図。
【図3】(a)は同トナー除去装置に用いる穿孔ユニッ
トの正面図。(b)は同穿孔ユニットの斜視図。
【図4】同トナー除去装置に用いる印字ユニット及び転
写紙状態センサの配置を示す説明図。
【図5】同トナー除去装置に用いる印字ユニットの斜視
図。
【図6】変形例に係る印字ユニットの斜視図。
【図7】同トナー除去装置に用いるプリンタユニットの
概略構成図。
【図8】バーコードが形成された転写紙の斜視図。
【図9】同トナー除去装置に用いる転写紙状態センサの
一構成例を示す概略構成図。
【図10】変形例に係る転写紙状態センサの概略構成
図。
【図11】同トナー除去装置の制御例のフローチャー
ト。
【図12】同フローチャートのトナー除去処理モードを
示すサブフローチャート。
【図13】同サブフローチャートのトナー剥離処理を示
すサブフローチャート。
【図14】同トナー除去装置の他の制御例のフローチャ
ート。
【符号の説明】
1 給紙ユニット 4 乾燥ユニット 5 紙受けユニット 6 液付与ユニット兼トナー剥離ユニット 9 制御部 10 転写紙 20 処理液 21 浸透促進液 30 処理状況マーク形成ユニット 40 分別ユニット 105 転写紙状態センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮下 義明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 新宮領 慧 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 倉本 信一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 浅場 陽一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 谷川 清 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 貞夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 木村 祥之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 安藤 和弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 斉藤 忠司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像保持体上に形成されている画像の像形成
    物質を該像保持体から除去する像保持体からの像形成物
    質除去方法において、 該像形成物質除去の処理前に、該像保持体に形成されて
    いる像形成物質除去の処理状況を表示する処理状況マー
    ク、又は該像保持体の表面状態を検知する工程と、 該処理状況マーク又は該像保持体の表面状態の検知結果
    に基づいて、該像形成物質除去のプロセス条件を制御す
    る工程とを有することを特徴とする像保持体からの像形
    成物質除去方法。
  2. 【請求項2】像保持体上に形成されている画像の像形成
    物質を該像保持体から除去する像保持体からの像形成物
    質除去装置において、 該像形成物質除去の処理前に、該像保持体に形成されて
    いる像形成物質除去の処理状況を表示する処理状況マー
    ク、又は該像保持体の表面状態を検知する検知手段と、 該処理状況マーク又は該像保持体の表面状態の検知結果
    に基づいて、該像形成物質除去のプロセス条件を制御す
    る制御手段とを設けたことを特徴とする像保持体からの
    像形成物質除去装置。
  3. 【請求項3】像保持体上の像形成物質に剥離部材を密接
    させて、該像保持体から該像形成物質を剥離して除去す
    る剥離手段を備えた請求項2の像保持体からの像形成物
    質除去装置において、 上記処理状況マーク又は像保持体の表面状態の検知結果
    に基づいて、該像保持体上の像形成物質と該剥離部材と
    の密接度を制御するように、上記制御手段を構成したこ
    とを特徴とする請求項2の像保持体からの像形成物質除
    去装置。
  4. 【請求項4】像保持体上の像形成物質に剥離部材を密接
    させて、該像保持体から該像形成物質を剥離して除去す
    る剥離手段を備えた請求項2の像保持体からの像形成物
    質除去装置において、 該剥離部材が接触している又は接触する直前の像保持体
    に付着している像形成物質を軟化させる軟化手段を設
    け、 上記処理状況マーク又は像保持体の表面状態の検知結果
    に基づいて、該軟化手段による像形成物質の軟化の程度
    を制御するように、上記制御手段を構成したことを特徴
    とする請求項2の像保持体からの像形成物質除去装置。
  5. 【請求項5】像保持体上の像形成物質に剥離部材を密接
    させて、該像保持体から該像形成物質を剥離して除去す
    る剥離手段を備えた請求項2の像保持体からの像形成物
    質除去装置において、 上記処理状況マーク又は像保持体の表面状態の検知結果
    に基づいて、該像形成物質除去の処理中の像保持体の移
    動速度を制御するように、上記制御手段を構成したこと
    を特徴とする請求項2の像保持体からの像形成物質除去
    装置。
  6. 【請求項6】表面に像形成物質が安定に付着している像
    保持体と該像形成物質との付着状態を不安定状態にする
    不安定化剤の、該像保持体への浸透を促進させる浸透度
    促進剤を該像保持体に付与する浸透度促進剤付与手段
    と、該浸透度促進剤が付与された像保持体に該不安定化
    剤を付与する不安定化剤付与手段と、該不安定化剤が付
    与された像保持体上の像形成物質に剥離部材を密接させ
    て、該像保持体から該像形成物質を剥離して除去する剥
    離手段とを備えた像保持体からの像形成物質除去装置に
    おいて、 該像形成物質除去の処理前に、該像保持体に形成されて
    いる像形成物質除去の処理状況を表示する処理状況マー
    ク、又は該像保持体の表面状態を検知する検知手段と、 該処理状況マーク又は該像保持体の表面状態の検知結果
    に基づいて、該浸透度促進剤付与手段を制御する制御手
    段とを設けたことを特徴とする像保持体からの像形成物
    質除去装置。
  7. 【請求項7】像保持体上に形成されている画像の像形成
    物質を該像保持体から除去する像保持体からの像形成物
    質除去装置において、 該像形成物質除去の処理前に、該像保持体に形成されて
    いる像形成物質除去の処理状況を表示する処理状況マー
    ク、又は該像保持体の表面状態を検知する検知手段と、 該処理状況マーク又は像保持体の表面状態の検知結果に
    基づいて、該像形成物質除去の処理に不適と判断した場
    合に、該像形成物質除去の処理を禁止する制御手段とを
    設けたことを特徴とする像保持体からの像形成物質除去
    装置。
  8. 【請求項8】像保持体上に形成されている画像の像形成
    物質を該像保持体から除去する像保持体からの像形成物
    質除去装置において、 該像形成物質除去の処理前に、該像保持体に形成されて
    いる像形成物質除去の処理状況を表示する処理状況マー
    ク、又は該像保持体の表面状態を検知する検知手段と、 該像保持体に該処理状況マークを形成する処理状況マー
    ク形成手段を設けたことを特徴とする像保持体からの像
    形成物質除去装置。
  9. 【請求項9】上記検知手段で検知された処理状況マーク
    と異なる位置に、次の処理状況マークを形成することを
    特徴とする請求項8の像保持体からの像形成物質除去装
    置。
  10. 【請求項10】上記像保持体の中央部に、上記処理状況
    マークを形成することを特徴とする請求項8の像保持体
    からの像形成物質除去装置。
  11. 【請求項11】上記処理状況マークとして、磁性を有す
    る像形成物質からなるマークを用いたことを特徴とする
    請求項8の像保持体からの像形成物質除去装置。
  12. 【請求項12】上記処理状況マークとして、目に見えに
    くい色の像形成物質からなるマークを用いたことを特徴
    とする請求項8の像保持体からの像形成物質除去装置。
  13. 【請求項13】上記処理状況マークとして、原稿の特定
    色の画像を像保持体上に再現する画像形成装置によって
    像保持体上に再現されない色の像形成物質からなるマー
    クを用いたことを特徴とする請求項8の像保持体からの
    像形成物質除去装置。
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