JPH0980995A - 像保持体からの像形成物質除去装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去装置

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JPH0980995A
JPH0980995A JP26222495A JP26222495A JPH0980995A JP H0980995 A JPH0980995 A JP H0980995A JP 26222495 A JP26222495 A JP 26222495A JP 26222495 A JP26222495 A JP 26222495A JP H0980995 A JPH0980995 A JP H0980995A
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toner
paper
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liquid
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JP26222495A
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Mitsunori Sakamoto
光紀 阪本
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー除去のために処理液を転写紙に付与す
るトナー除去装置で、処理対象の転写紙の過去の画像記
録及びトナー除去の繰り返し回数によらず、一定の液付
与を可能にして、処理液の無駄な消費等を防止する。 【解決手段】 マーク付与ユニット601により、トナ
ー除去処理を施した転写紙に除去処理の回数を示すため
のマークを付与する。一方、液付与ユニット200で処
理液を付与すべき転写紙の上記マークをマーク検出手段
602で検出し、その検出結果に基づいて液付与ユニッ
ト200における処理液付与条件を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像
形成物質が安定に付着した像保持体から像形成物質を取
り除く像保持体からの像形成物質除去装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】先に本出願人は、表面に像形成物質が安
定に付着している像保持体に対し、該像保持体と像形成
物質との付着状態を不安定にするための処理液として、
水、界面活性剤を含む水溶液、水溶性ポリマーを含む水
溶液、及び界面活性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液
よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水
溶液を付与するとともに、剥離部材を介在させ、像形成
物質を該剥離部材に加熱接着もしくは加圧接着して像保
持体から剥離除去する像形成物質除去方法を提案した
(例えば、特願平4−255916号参照)。これによ
れば、像保持体の紙質を比較的損傷することなく、像形
成物質のみを除去することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記像形成
物質除去方法によって像形成物質を除去した像保持体に
画像形成装置を用いて像形成物質からなる画像を記録
し、その後再び上記像形成物質除去方法によってこの像
保持体から像形成物質を除去するというように、像保持
体に対して画像記録及び像形成物質除去を繰り返しおこ
なうと、種々の不具合が発生することが判った。すなわ
ち、上記像形成物質除去方法によれば、像保持体に対す
る画像記録及び像形成物質除去の繰り返し回数が多い像
保持体ほど、上記処理液付与工程において像保持体に付
着する処理液の量が増大する傾向にある。図 は横軸に
何回目の除去処理であるかを取り、縦軸に除去処理に当
たっての上記処理液付与工程において像保持体に付着す
る処理液の量を取ったグラフである。このように付着す
る処理液の量が増加傾向にある理由は、除去処理の繰り
返しにより、像保持体表面の紙質が多少損なわれて処理
液が付着しやすくなったり、処理液として界面活性剤を
含むものを使用する場合に、除去処理後の像保持体に界
面活性剤が残留して後の除去処理における処理液付与工
程において像保持体が処理液で濡れやすくなったりする
ためと考えられる。このため、像保持体に対して画像記
録及び像形成物質除去を繰り返しおこなうと、繰り返し
回数が多い像保持体に対し、トナー除去に必要な量以上
の処理液が付着して、処理液の無駄な消費が増えるとい
う不具合が発生する。また、像形成物質を剥離除去した
像保持体に対して、加熱乾燥処理を行う場合には、加熱
乾燥を良好に行うための熱量が増大してしまうという不
具合が発生する。更に、余分な処理液の付着で乾燥が不
均一になり、像保持体に波打ち等の変形が生じて、その
後の画像形成装置内での搬送時に、この波打ち等の変形
がしわとして固定されてしまうという不具合が発生す
る。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、像形成物質を該像保
持体から除去するのに、少なくとも像保持体に所定の処
理液を付与する像保持体からの像形成物質除去装置であ
って、過去の像保持体に対する画像記録及び像形成物質
除去の繰り返し回数によらず、装置内で像保持体に付着
する処理液の量を一定にできる像保持体からの像形成物
質除去装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、表面に像形成物質が安定に付
着している像保持体と該像形成物質との付着状態を不安
定にするための処理液を、該像保持体に付与する処理液
付与手段と、該処理液が付与された像保持体上の像形成
物質を該像保持体から除去する除去手段とを有する像保
持体からの像形成物質除去装置において、像形成物質の
除去処理を施した像保持体に、除去処理の回数を示すた
めのマークを付与するマーク付与手段と、上記処理液付
与手段によって上記処理液を付与すべき像保持体の上記
マークを検出するマーク検出手段と、該マーク検出手段
の検出結果に基づいて、上記処理液付与手段における処
理液付与条件を制御する条件制御手段とを設けたことを
特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を転写型の電子写真
複写機によって画像が形成された像保持体としての転写
紙から、像形成物質としての熱溶融性トナー(以下、ト
ナーという)を除去するトナー除去装置に適用した実施
の一形態について説明する。図1は、本発明が適用可能
なトナー除去装置の一構成例を示す概略構成図である。
まず、全体の概略を説明すると、このトナー除去装置
は、積載状態で収容しているトナー像が形成された転写
紙1を一枚づつ分離給送する給紙ユニット100と、給
紙ユニット100から送られてきた転写紙1に不安定化
液を付与する不安定化液付与手段としての液付与ユニッ
ト200と、該液付与ユニット200に後述する処理液
2を供給する液供給装置220と、不安定化液が供給さ
れた転写紙1からトナーを剥離して除去する剥離手段と
してのトナー剥離ユニット300と、トナーが除去され
た転写紙1を乾燥させる乾燥ユニット400と、乾燥ユ
ニット400から排出される転写紙1を受ける紙受けユ
ニット500とを備えている。
【0007】上記給紙ユニット100は、底板101上
に積載された転写紙1を最上部のものから給紙ローラ1
02で給紙し、フィードローラ103及びセパレートロ
ーラ104からなる分離機構で重送紙を分離して一枚の
転写紙1のみを送り出すものである。この給紙ユニット
100で送り出された転写紙1は搬送ローラ対105で
搬送され、レジストローラ対106でタイミング調整及
びスキュー補正が行なわれて次の液付与ユニット200
に送られる。なお、上記給紙ユニット100などの具体
的な構成及び動作は電子写真複写機における給紙機構と
同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0008】上記液付与ユニット200は、トナーの転
写紙1に対する付着状態を不安定にする不安定化液とし
ての処理液2を所定量満した液容器と、該液容器中の液
中に部分的に没するように設けられた塗布ローラとから
液塗布器201,202を、搬送方向に2段備えてい
る。それぞれの塗布器の塗布ローラ上方には、所定の間
隔をおいて表面同士が対向するように紙規制ローラ20
3,204が設けられている。そして、転写紙1の搬送
方向において、1段目の液塗布器201と2段目の塗布
器202との間、及び、2段目の塗布器201の下流側
には、転写紙を搬送する中継ローラ対205,206が
設けられている。そして、各液塗布器201,202や
中継ローラ対205,206などの下方には、液受けタ
ンク215が設けられている。この液付与ユニット20
0については後に詳述する。
【0009】上記処理液2としては、水、水溶性ポリマ
ーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水溶性
ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を用いること
ができる。
【0010】上記液供給装置220は、装置下部に設け
られ、交換自在の補充液ボトル208、補充液ボトル2
08から電磁ポンプ209で適宜処理液2が補給される
処理液タンク210、処理液タンク210に内蔵された
羽根ポンプ等の給液ポンプ211、給液ポンプ211を
回転駆動するポンプモータ212、給液ポンプ211か
らの処理液2を液容器201,202に送るための給液
パイプ213、液容器201a,202aの下部に設け
られた液排出口から液受けタンク215に排出された処
理液2を処理液タンク210内に戻すための回収パイプ
214等で構成されている。ここで、給液ポンプ211
で送られた処理液2は、給液パイプ213内を通って液
塗布器201,202の液容器に供給される。そして、
該液容器から流出して上記液受けタンク215で受けら
れた処理液2は回収パイプ214を通って処理液タンク
210内に戻されて循環する。このような処理液2の定
常的な循環動作中、各液塗布器201,202におい
て、塗布ローラ201b,202bが液容器内の処理液
2中に所定量だけ没するように、給液ポンプ211によ
る給液量等が設定されている。
【0011】上記トナー剥離ユニット300は、複数の
支持ローラ302,303等に掛け回されたベルト状の
剥離部材としてのトナーオフセット用ベルト(以下、オ
フセットベルトという)301と、オフセットベルト3
01を挟んで互いに圧接し合うように設けられた加熱ラ
ンプ内蔵の加熱ブロック304及び上加熱ローラ305
と、オフセットベルト301に所定の張力を与えるテン
ションローラ306と、オフセットベルト301の表面
に接触しながら回転してトナーを除去するクリーニング
ブラシ307と、クリーニングブラシ307で除去した
トナーを受けるためのトナー受け308とを備えてい
る。
【0012】ここで、上記加熱ブロック304及び上加
熱ローラ305は、転写紙1のトナー像面をオフセット
ベルト301に密着させるとともに転写紙1に固着して
いるトナーを加熱して軟化させるものである。
【0013】また、上記オフセットベルト301の少な
くともトナーと接触する側の表面は、軟化したトナーに
対して、転写紙1の表面と該トナーとの付着力より大き
い付着力を発揮し得る材料で形成されている。例えば、
ベルト自体がアルミ系、銅系、ニッケル系など金属材
料、又は酸化チタンを分散させたポリエチレンテレフタ
レート(PET)などの高分子系材料で形成されてい
る。また、オフセットベルト16を複数層で構成し、そ
の少なくとも1層を強度及び耐熱性に優れた耐熱層と
し、トナーと接する層をトナーとの付着性に優れた接着
層としてもよい。
【0014】また、上記加熱ブロック304の上加熱ロ
ーラ305との圧接部よりオフセットベルト301の移
動方向の下流側には、所定の曲率半径でオフセットベル
ト301の移動方向を略90度変化させる屈曲部が形成
されており、この屈曲部の回りで、ベルトの移動方向を
急激に変化させて、オフセットベルト301からの転写
紙1の曲率分離を行うようになっている。
【0015】上記乾燥ユニット400は、例えば転写紙
1の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
1を乾燥させるものであり、加熱ランプ内蔵の例えばア
ルミからなる加熱ドラム401と、複数の支持ローラに
掛け渡され、該加熱ドラム401の周面に一定角度巻き
ついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト402とから
構成されている。上記紙押圧用ベルト402の材質とし
ては、耐熱性や通気性を備えた材質、例えばキャンバス
地、木綿地、テトロン地などの布を用いることができ
る。
【0016】上記紙受けユニット500は、乾燥ユニッ
ト400からの転写紙1を搬送するための搬送ローラ対
501、分岐爪502、排出ローラ対503,504、
内蔵排紙トレイ505及び図示を省略した外部排紙トレ
イ等により構成され、必要に応じて、内蔵排紙トレイ5
05又は外部排紙トレイへの排出が選択できるようにな
っている。ここで、上記内蔵排紙トレイ505は、装置
手前側に引き出すことができるようにスライド自在に構
成されている。
【0017】図2は、図1のトナー除去装置の電装部の
ブロック図である。この装置の電源は、商用電源901
であり、装置のメインスイッチ902に直流電源(PS
U)903等が接続され、各部に所定の電圧を供給する
ようになっている。例えば、上記メインスイッチ902
には、上記直流電源(PSU)903の他に、リレー9
11及びソリッドステートリレーSSR1(912),
SSR2(913)を介して、加熱ブロック304、上
加熱ローラ305あるいは加熱ドラム401を加熱する
加熱ランプに対応する抵抗体914a,914b,91
5が接続されている。
【0018】トナー除去装置の制御部は、CPU90
4、ROM905、CLK発振器906、アドレスデー
タバス907、パラレルインターフェイス908、ドラ
イバー910、A/Dコンバータ918、RAM91
9、操作表示部制御部920、シリアルインターフェイ
ス921等により構成されている。
【0019】上記CPU904には、CLK発振器90
6が接続され、また、アドレスデータバス907を介し
て、制御プログラムが書き込まれたROM905、パラ
レルインターフェイス908、A/Dコンバータ91
8、RAM919、シリアルインターフェース921等
が接続されている。上記パラレルインターフェース90
8の出力ポートには、リレーやモータなどを駆動するた
めのドライバー910が接続されている。このドライバ
ー910に、前記ソリッドステートリレーSSR1(9
12),SSR2(913)、給紙モータ923、レジ
ストモータ924、メイン駆動モータ922、各塗布ロ
ーラ201b,202bを駆動する塗布ローラモータ9
28a,b、加熱ドラム401を駆動する加熱ドラムモ
ータ933、前記リレー911の接点駆動コイル911
a等が接続されている。上記シリアルインターフェース
921の出力ポートには、操作表示部90の制御部92
0や後述するマーク形成ユニットの制御部930が接続
されている。上記A/Dコンバータ918には、後述す
るマーク検出装置の例えばCCDセンサ80、加熱ブロ
ック304、上加熱ローラ305あるいは加熱ドラム4
01の温度を検知するサーミスタ916,917等が接
続されている。
【0020】上記電装部において、メインスイッチ90
2がオンされると、商用電源901から直流電源(PS
U)903に交流電源電圧が供給され、この直流電源9
03から、各制御ICにDC電源電圧が供給される。D
C電源電圧が供給されたCPU904は、プログラムカ
ウンタ等のリセットを行い、ROM905に書き込まれ
た制御プログラム内容に基づいて制御を開始する。ま
た、CLK発振器906はCPU動作に必要な基準クロ
ック(CLK)を供給する。
【0021】まず、CPU904からリレー911をオ
ンするデータがパラレルインターフェイス908を介し
てドライバー910に送られると、リレー911の接点
駆動コイル911aが通電されてリレー911の接点が
閉じ、加熱ランプの加熱制御回路に交流電源電圧が供給
される。そして、CPU904からリレー912,91
3をそれぞれオンするデータがドライバー910へ送ら
れと、リレー912がONになり、加熱ブラック304
及び上加熱ローラ305の抵抗体914a,bに電流が
流れ、加熱ランプによるこれらの加熱が開始される。更
に、リレー913がONになり、加熱ドラム401の抵
抗体915に電流が流れ、加熱ランプによる加熱ドラム
401の加熱が開始される。また、サーミスタ916,
917で検知された加熱ブロック304、上加熱ローラ
305あるいは加熱ドラム401の温度のアナログの検
知データは、A/Dコンバータ918でデジタルデータ
に変換されてCPU904に読み込まれ、RAM919
に書き込まれた制御温度の値と比較されて、温度制御さ
れる。加熱ブロック304、上加熱ローラ305及び加
熱ドラム401の温度がそれぞれトナー剥離処理及び乾
燥処理に十分な温度になったら、制御部920を介して
操作表示部90に動作可能の表示(LED等)を行な
う。
【0022】以上の構成のトナー除去装置において、給
紙ユニット100から送られた転写紙1は、液付与ユニ
ット200でそのトナー像面(図中の下面)に処理液2
が付与され、トナー剥離ユニット300に送られる。例
えば、A4サイズの転写紙1で2g以上の処理液2が付
与される。このトナー剥離ユニット300で、転写紙1
に固着しているトナーが加熱ブロック304及び上加熱
ローラ305からの加熱で軟化し、オフセットベルト3
01表面に付着する。そして、加熱ブロック304の屈
曲部の回りで転写紙1とオフセットベルト301から分
離する際に、オフセットベルト301表面に付着したト
ナーが転写紙1から剥離し、これにより、転写紙1から
トナーが除去される。トナーが除去された転写紙1は乾
燥ユニット400で乾燥され、排紙ローラ対503で紙
受けユニット500の内蔵排紙トレイ505上に排出さ
れる。以上のトナー除去処理により、トナーが付着した
転写紙1に液を供給して転写紙1のトナーとの界面部に
液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維
を傷めることなく、トナーを除去できる。
【0023】次に、図3を用いて、上記トナー除去装置
に用いた液付与ユニット200の構成について更に詳し
く説明する。各液塗布器201,202において、塗布
ローラ201a,202aと紙規制ローラ201b,2
02bとの表面間隔は、処理液2の浸透による転写紙の
厚み方向の膨張を許容して所定量の処理液を含ませるこ
とができるように転写紙の厚みよりも若干大きく、望ま
しくは、給液により膨張した転写紙の厚みよりも若干大
きく設定されている。また、各中継ローラ対205,2
06は、下側がゴムローラ205a,206aで、上側
がブラシローラ205b,206bに成っている。この
ゴムローラ205a,206aとブラシローラ205
b,206bとは、転写紙が両者間に存在しないとすれ
ば、ブラシローラ205b,206bのブラシが直接ゴ
ムローラ205a,206aの表面に接触して多少たわ
む程度の間隔で配置され、それぞれ駆動回転させるよう
になっている。これにより、これら中継ローラ対20
5,206は、上下ローラで転写紙を挟んで搬送力を与
えることができる。但し、この挾持搬送力は、挾持搬送
装置としてのレジストローラ対106やトナー剥離ユニ
ット300の加熱ブロック304と上加熱ローラ305
との対よりは格段に小さい。また、両液塗布器201,
202間に配置されている1段目の中継ローラ対205
は、両ローラの間隔が若干広めであることなどから、2
段目の中継ローラ対206に比較しても挾持搬送力が小
さい。そして、レジストローラ対106、1段目の液塗
布器201、1段目の中継ローラ対205、2段目の液
塗布器202、2段目の中継ローラ対206、及び、ト
ナー剥離ユニットにおける上加熱ローラ305と剥離ベ
ルト301との接触部の、それぞれ隣合うものの間で、
搬送経路に沿って上下から転写紙をガイドできるよう、
複数のガイド部材207が設けられている。
【0024】上記レジストローラ対106は、前述の給
紙ユニット100から送られる転写紙1を、停止状態で
受け入れてスキャウを補正した後、所定のタイミングで
矢印時計回りに回転して、1段目の液塗布器201側へ
送り込むように駆動制御される。この回転動作は、後続
の転写紙1が上記給紙ユニット100から送られる直前
まで継続する。そして、該次の転写紙1についても同様
にスキュウを補正した後に1段目の液塗布器201側へ
搬送するように駆動制御される。なお、このレジストロ
ーラ対106は、1段目の液塗布器201側へ連続して
送り込む転写紙間の間隔が、転写紙1のサイズによらず
一定になるように駆動制御される。
【0025】上記2段の液塗布器201,202の各ロ
ーラ201b,203,202b,204、及び、上記
2段の中継ローラ対205,206の各ローラ205
a,205b,206a,206bは、それぞれ、転写
紙1をトナー剥離ユニット300側に搬送するよう所定
方向に回転駆動される。但し、このうち、2本の塗布ロ
ーラ201b,202bは、転写紙1の後端を早送りし
てしまって転写紙の折れなどを発生させるのを防止する
ため、次のように回転方向が正逆切り替え制御される。
【0026】すなわち、各塗布ローラ201b,202
bは、所定量の処理液を汲み上げて転写紙1に付与する
ため、転写紙を剥離ユニット300側に送る向きに、転
写紙の所定の設定搬送速度よりも高速で回転駆動する。
このため、各塗布ローラ201b,202bが、転写紙
1に対して搬送力を与えている部材のうち転写紙1の最
終端部に対向する部材に相当している期間に、この高速
回転のままだと、転写紙1の後端を早送りしてしまって
転写紙の折れなどを発生させる恐れがある。そこで、こ
のような期間は、回転方向を逆転させるようにしてい
る。なお、この逆転は、連続して転写紙を処理する場合
に、各塗布ローラ201b,202bが、後続の転写紙
に対して搬送力を与える部材のうち該転写紙の最先端部
に対向する部材に相当する時期までに中止され、正転に
切り替えるようにしている。
【0027】そして、上記2本の塗布ローラ201b,
202bの回転速度は、処理対象である転写紙の過去の
トナー除去回数によって制御される。具体的には、過去
のトナー除去回数が多くなるほど、その転写紙の液付与
ユニット200により付与される処理液の量が増大する
ので、トナー除去回数によらず、この処理液の量が一定
になるように、トナー除去回数が多いほど、上記2本の
塗布ローラ201b,202bの回転速度を遅くして汲
み上げ量を減少させる。
【0028】この制御のため、転写紙からトナー除去を
行う都度トナー除去の回数を転写紙に記録するためのマ
ーク形成ユニット601が、搬送方向下流の上記トナー
剥離ユニット300と紙受けユニット5との間に設けら
れている。また、過去のトナー除去処理時に上記マーク
形成ユニット301で形成された再利用回数を表すマー
クを検出するマーク検出装置602が、給紙ユニット1
00と液付与ユニット200との間に設けられている。
【0029】上記マーク形成ユニット301によってマ
ークを形成する転写紙上の位置はできるだけ転写紙1の
再使用に差し支えなく、かつ見栄えの悪くならないよう
な位置が望ましく、本実施形態では転写紙裏面としてい
る。図4は、トナー除去装置において、転写紙1を短手
方向Pに搬送するときのマーク形成位置を示す例であ
る。この例では、転写紙1の搬送方向と直交する方向に
おいて、転写紙1の中心から転写紙下部に距離lだけ離
れた位置であって、転写紙1の搬送方向先端よりある距
離aだけ離れたところに最初のマークを形成する。その
後は回数に応じて一定のピッチSだけ順次ずらしてマー
クを追加形成していく。このようなマーク形成に好適な
マーク形成ユニット301は、例えば、トナー除去処理
後の転写紙1にマーク印字時の位置決めをする転写紙検
出センサ、図4に示すような例えば矢印型のマークに対
応した形状のインキを含んでいるスタンプ部をソレノイ
ド等で転写紙に対して進退させるマーク印字装置、及
び、このマーク印字装置に転写紙搬送路を挟んで対向す
る転写紙支持部材などで構成することができる。この構
成では、上記転写紙検出センサによって転写紙1の先端
部が検出され、マーク印字のためのタイミングが設定さ
れ、マーク印字装置30bによって転写紙1の裏面にマ
ークを追加印字される。そしてこの印字を行うため、例
えば、2回目以降のマークが、前回のマークの位置と重
なったり、マークの間隔が不規則になったりしないよう
に、前回のマークから所定の間隔を空けた位置に印字さ
れるよう、あらかじめ印字タイミングをプログラムして
おく。これにより、例えば、上記マーク検出装置602
で検出して記憶したマークの個数に対応して、そのマー
クの後ろに整然と新たなマークが印字され、2回目以降
のマーク読み取りの際のマーク検出装置602での誤検
出を防ぐことができる。なお、転写紙1の搬送速度が低
速の場合は搬送中に印字してもよいが、速度が速い場合
は印字品質を確保するため、一旦転写紙1を止めてから
印字してもよい。 (以下、余白)
【0030】上記マーク検出装置602は、少なくとも
転写紙1のマーク形成面のマーク形成用の所定箇所を検
出できるように設けられていることが必要である。例え
ば、前述の図4のマークを転写紙1の裏面に形成する場
合、搬送方向Pに移動するマークを検出できるように、
転写紙1の中心からマーク形成箇所方向に距離lだけ離
れた位置に配設される。また、転写紙1の画像形成面を
上向きにしたまま180度回転させてセットした場合で
もマークを検出できるように、同じ転写紙裏面におい
て、転写紙1の中心から反対側に距離lだけ離れた位置
にも配設してもよい。これにより、画像形成面を上に向
けて給紙ユニット1にセットされていれば、転写紙1の
上下の向きにかかわらずトナーが除去できるというメリ
ットがある。また、本実施形態のトナー除去装置は転写
紙の片面のトナーを除去するものであるが、上記マーク
検出装置602のCCD等のセンサを、更に転写紙1の
搬送経路を挾んで反対側に2つ設けて転写紙1を裏表に
対して合計4つ配設しておけば、転写紙1を裏表や上下
に無関係にセットしてもマーク印字面が検出できるよう
になるので、マークの総個数を確実に検出できる。
【0031】上記マーク検出装置602のCCDセンサ
80(図2参照)からの検出信号がA/Dコンバータ9
18でデジタル信号に変換された後、アドレスデータバ
ス907を介して一旦RAM919に送られ、CPU9
04で再利用回数判別に使用される。判別された再利用
回数は一旦RAM919に記憶され、上記2本の塗布ロ
ーラ201b,202bの回転速度の設定に使用される
とともに、トナー除去後の上記マーク形成ユニット60
1によるマーク形成時の条件の設定にも使用される。
【0032】図5は、上記トナー除去装置の動作のフロ
ーチャートである。まず、処理可能な状態になったトナ
ー除去装置の給紙ユニット100に、ユーザが複数の転
写紙1をセットして、操作表示部90の処理スタートボ
タンを押すと、給紙ユニット100を駆動して給紙を開
始する(ステップ1)。給紙ユニット100から送られ
た転写紙1は、マーク検出装置602で再利用回数を表
すマークが検出される(ステップ2)。この検出結果に
基づいて、各液塗布器201,202における各塗布ロ
ーラ201b,202bの正転時及び逆転時の回転速度
が設定される(ステップ2)。液付与ユニット200、
トナー剥離ユニット300及び乾燥ユニット400によ
るトナー除去処理及び仕上げ処理が施された後、マーク
付与ユニット601でマークが追加付与された後、紙受
けユニット70上に排出される(ステップ4〜6)。そ
して、給紙ユニット100の図示しない転写紙検出手段
の検出結果に基づいて、次の転写紙1があるか否かが判
断され(ステップ6)、YESの場合は上記ステップ1
以降が再度繰り返され(ステップ1〜6)、NOの場合
には一連の転写紙1のトナー除去処理が終了する。
【0033】図6(a),(b)は、上記2本の塗布ロ
ーラ201b,202bの回転速度の設定例を示すもの
である。この例では、トナー除去を行うながら転写紙の
再利用回数を6回までとし、過去のトナー除去回数が5
回までの転写紙についてトナー除去を行うようにしてい
る。1段目の塗布ローラ201bについては、前述の正
転時及び逆転時の回転速度を、過去のトナー除去回数が
0回の転写紙に対し83mm/sec、同1回の転写紙
に対し78mm/sec、同2回の転写紙に対し73m
m/sec、同3回の転写紙に対し68mm/sec、
同4回の転写紙に対し63mm/sec、同5回の転写
紙に対し58mm/secと設定している。一方、2段
目の塗布ローラ202bについては、前述の正転時及び
逆転時の回転速度を、過去のトナー除去回数が0回の転
写紙に対し58mm/sec、同1回の転写紙に対し5
3mm/sec、同2回の転写紙に対し48mm/se
c、同3回の転写紙に対し43mm/sec、同4回の
転写紙に対し38mm/sec、同5回の転写紙に対し
33mm/secと設定している。
【0034】なお、上記例における上記2本の塗布ロー
ラ201b,202b以外のローラ等の線速設定は、次
の通りである。 レジスローラ対 : 20mm/sec 1段目の紙規制ローラ : レジストローラ対と同速 1段目の中継ゴムローラ : レジストローラ対の1.025倍の周速 1段目の中継ブラシローラ : レジストローラ対の1.05倍の周速 2段目の紙規制ローラ : レジストローラ対と同速 2段目の中継ゴムローラ : レジストローラ対の1.025倍の周速 2段目の中継ブラシローラ : レジストローラ対の1.05倍の周速 上加熱ローラ305及びオフセットベルト301の周速 :レジストローラ対と同速
【0035】以上の実施形態に係るトナー除去装置で
は、転写紙の過去のトナー除去回数によらず、転写紙の
塗布量を一定にするために、上記2本の塗布ローラ20
1b,202bの回転速度を、同トナー除去回数に応じ
て切り替えているが、これに代え、あるいは、これに加
えて、液付与ユニット200の処理液塗布能力を変化さ
せ得る他の塗布条件を切り替えてもよい。例えば、塗布
ローラと紙規制ローラとの間隔、転写紙の液付与ユニッ
ト通過速度などを切り替えてもよい。
【0036】ここで、上記実施形態に係るトナー除去装
置は、種々の変形が可能である。以下、トナー除去装置
の変形例について説明する。図7は画像形成装置700
に並置して使用するのに適した構造を備えた変形例に係
るトナー除去装置、及び、画像形成装置の概略構成図で
ある。前述の実施形態に係るトナー除去装置と同一の部
材については同一の符号を付している(図1が装置背面
図であるのに対し、図7は正面図である。)。
【0037】図示の画像形成装置700は、本体内が、
下部に位置する給紙ユニット710と、中央部に位置す
る画像形成ユニット720と、上部に位置する画像読み
取り手段としての画像読み取りユニット730とに大別
される。また、装置本体の上部には原稿給送手段として
の自動原稿給送装置740が置かれている。これらの各
ユニット及び装置は、画像形成装置700が、複写機
能、ファクシミリ通信機能、プリンタ機能、光ファイリ
ング機能等を選択的に発揮できるよう、図示しない電装
系で接続され、かつ、各機能発揮のための電装部が設け
られている。
【0038】上記複写機能を実行する場合を例にして、
この画像形成装置の構成及び動作を説明する。上記給紙
ユニット710の給紙カセット711,712,713
内の給紙トレイには転写紙がサイズ別に収納されてお
り、給紙ローラ711a,712a,713aにより給
紙された転写紙は搬送経路中の搬送ローラ714により
感光体721の位置に搬送される。一方、自動原稿給送
装置740の原稿台741に収納された原稿742は、
搬送経路に沿って搬送ベルト743等で搬送されていき
原稿読み取り領域に置かれ、この状態で画像読み取りユ
ニット730により原稿画像の読み取りが行われる。読
み取りが行われた原稿は、搬送ベルト743、反転コロ
744、反転切換爪745及び排紙コロ746で搬送さ
れ、原稿受け部747上に収容される。上記読み取り情
報に基づき、画像形成ユニット720の書き込み部72
2からレーザ光が発せられ、帯電ローラ723により一
様に帯電された感光体721の面上にミラー724等を
介して照射され、感光体上に静電潜像が形成される。こ
の静電潜像が現像器725により現像され顕像化された
後に、感光体721上の顕像を構成するトナーが転写ロ
ーラ726により転写紙側に転写される。転写後の感光
体721上の残像はクリーニングユニット727により
除去され感光体表面が清掃される。転写後の転写紙は搬
送経路を搬送され定着ユニット728内の定着ローラ7
28aにより定着が行われ、排紙トレイ729上に排紙
される。
【0039】そして、この画像形成装置700は、上記
トナー除去済み用紙積載ユニット900からの用紙を受
け入れて転写紙として利用できるように、該ユニット9
00に対向する側面に用紙受け入れ口が形成され、か
つ、この用紙受け入れ口に搬送ローラ対750が設けら
れている。
【0040】この例のトナー除去装置は、画像形成装置
700が並置されている図中装置左側の側面部に、紙受
けユニット500からのトナー除去済みの転写紙を受け
入れ、かつ、適宜、画像形成装置700の補助用の給紙
ユニットとして機能するトナー除去済み用紙積載ユニッ
ト900を備えている。このトナー除去済み用紙積載ユ
ニット900は、原稿収容用の昇降トレイ901と、こ
の昇降トレイ駆動用の昇降モータ902と、昇降トレイ
上の用紙の有無を検知する用紙検知センサ903と、昇
降トレイ上の用紙を画像形成装置側に給紙搬送するため
の給紙ローラ904とを有する。この給紙ローラ904
は、ユーザーが画像形成装置700の操作部でトナー除
去済み用紙積載ユニット900からの給紙を選択できる
ように、画像形成装置700側の電装部で駆動制御可能
にされている。
【0041】そして、トナー除去装置本体の紙受けユニ
ット500は、内蔵排紙トレイ505上に積載状態で収
容しているトナー除去済み用紙を、このトナー除去済み
用紙積載ユニット900に移送できるように改造されて
いる。すなわち、トナー除去済み用紙積載ユニット90
0に対向するトナー除去装置本体側壁には、トナー除去
済み用紙送り込み用の開口が形成され、ユニット底板5
05が、この開口まで延在して排紙ガイド510を構成
している。また、上記ユニット側板505上で乾燥ユニ
ット400から搬送されてくるトナー除去済み用紙の後
端位置を規制するバックフェンス511は、図8(a)
に示すように、トナー除去済み用紙後端の幅方向におけ
る両端部それぞれについて、トナー除去済み用紙後端を
規制する位置と用紙収容部の後端を開放する位置との間
で揺動可能に設けられている。そして、このバックフェ
ンス511を揺動駆動するためのフェンスモータ51
2、このフェンスモータ512の駆動をバックフェンス
511に伝達する駆動伝達系513、バックフェンス5
11がホームポジションにあるいか否かを検知するため
のバックフェンスホーム検知センサ514などを備えて
いる。また、上記ユニット側板505上で乾燥ユニット
400から搬送されてくるトナー除去済み用紙の先端位
置を規制する上記先端規制機構515は、図8(b)に
示すように、トナー除去済み用紙積載ユニット900方
向に移動可能に取り付けられた先端規制部材516、こ
の先端規制部材をトナー除去済み用紙積載ユニット90
0方向に進退移動させるための移送モータ517、移送
モータの駆動を後端規制部材に伝達する駆動伝達系51
8などを備えている。
【0042】この改造された紙受けユニット500及び
トナー除去済み用紙積載ユニット900では、トナー除
去済み用紙積載ユニット900の用紙検知センサ903
からの信号で、昇降トレイ901上の用紙が無くなった
と判断すると、昇降モータ902を作動させて昇降トレ
イ901を装置本体の排紙ガイド510よりも下方の位
置に移動させる。この状態で、上記フェンスモータ51
2を作動させてバックフェンス511を揺動させ、トナ
ー除去済み用紙収容部の後端部を開放させる。この開放
状態で移送モータ517を作動させて先端規制部材51
6を前進させ、トナー除去済み用紙収容部の用紙を、昇
降トレイ901上にまで移送する。この移送完了後に移
送モータ517を逆転させて先端規制部材516を元の
位置に戻し、次いで、上記フェンスモータ512を逆転
作動させてバックフェンス511も元の位置に戻す。次
いで、昇降モータ902を逆転させて、昇降トレイ90
1上のトナー除去済み用紙が給紙ローラ904に当接す
る位置まで上昇させる。このように昇降トレイ901上
に用紙がなくなった判断したときに、自動的に装置本体
の紙受けユニット500からトナー除去済み用紙積載ユ
ニット900側への用紙移送のための動作を行う。この
ようにトナー除去済み用紙積載ユニット900の昇降ト
レイ901上に積載収容されたトナー除去済み用紙は、
該ユニット900の給紙ローラ904で給紙され、画像
形成装置700で転写紙として使用される。
【0043】なお、用紙トレイ901上の用紙がなくな
ったと判断した場合でも、図示を省略した用紙センサか
らの信号で紙受けユニット500のトナー除去済み用紙
収容部内に用紙が存在しないと判断したときには、以上
の紙受けユニット500及びトナー除去済み用紙積載ユ
ニット900の動作は行わないようにしてもよい。
【0044】また、図9(a)に示すように、トナー除
去装置本体の紙受けユニット500に、ユニット底板5
05上のトナー除去済み用紙が所定の収容最大量に達し
たか否かを検知する満杯検知センサ519を設け、この
満杯検知センサ519の信号を用いて満杯と判断した場
合に、自動的に、紙受けユニット500からトナー除去
済み用紙積載ユニット900の昇降トレイ901上に用
紙を移送するようにしてもよい。この場合、昇降トレイ
901上には、ある程度用紙が積載されている可能性が
あるので、紙受けユニット500から昇降トレイ901
上に用紙を移送するのに先だって行う昇降トレイ901
の降下動作の完了位置を適切に設定する必要がある。こ
のためには、例えば、同図(a)中に合わせて示すよう
に、トナー除去済み用紙積載ユニット900に、昇降ト
レイ901上に積載されているトナー除去済み用紙の最
上部の位置を検知する高さセンサ904を設け、このセ
ンサ904から信号を用いて、昇降トレイ901上の積
載用紙の最上部位置が、装置本体の排紙ガイド501の
高さよりも低くなるまで、上記昇降トレイ降下を行わせ
る。
【0045】図9(b)は上記高さセンサ904の構成
例を示すものである。この例では、図示しないユニット
側板に回転自在に取り付けられた回転軸905を昇降ト
レイ901上に設け、この回転軸905に昇降トレイ上
の積載用紙の一番上の用紙に接触する検知用のフィラ9
06と、光学センサ907で検知される被検知フィラ9
08とを固設している。そして、上記一番上の用紙が、
上記排紙ガイド501よりも低い所定位置に位置したと
きに、光学センサ907により被検知フィラ908を検
知するようになっている。
【0046】また、トナー除去装置の紙受けユニット5
00における先端規制機構515として、図10
(a),(b)に示すような構成を採用することもでき
る。この例の先端規制機構515の先端規制部材516
は、図10(b)の平面図に示すように、幅方向両端部
に用紙の側縁を規制す側縁規制部516aを備えてい
る。この側縁規制部516aの先端部516bは、その
先端ほど用紙の幅方向外側に広がるように形成されてい
る。そして、乾燥ユニット400からトナー除去済みの
転写紙が送られてくる毎に、この先端規制部材516
を、転写紙の搬送方向の長さLに対応した所定の先端規
制位置よりも所定距離aだけバックフェンス511から
離れた位置まで退避させ、この状態で転写紙を収容部に
受け入れた後に、再び該所定の先端規制位置に戻し、こ
れにより受け入れた転写紙の先端を揃える動作を行わせ
る。この図10(a),(b)の先端規制機構515に
よれば、トナー除去済み転写紙収容部内で転写紙の搬送
方向のみならず幅方向にも転写紙を揃えて積載させるこ
とができる。なお、乾燥ユニット400からトナー除去
済みの転写紙が送られタイミングは、例えば図10
(a)中に示す排紙ローラ503近傍に配置した排紙セ
ンサ519からの信号を用いて知ることができる。
【0047】以上、図7のトナー除去装置によれば、ト
ナー除去済み用紙を積載して収容できるトナー除去済み
用紙積載ユニット900を付設しているので、トナー除
去済み用紙の収容量を増大させることができる。また、
このトナー除去済み用紙積載ユニット900は、画像形
成装置700の補助用の給紙ユニットとして機能させる
ことができるので、しかも、トナー除去装置本体から、
該ユニット900へ自動的にトナー除去済み用紙を移送
できるので、画像形成装置700における転写紙セット
作業の負担を軽減できる。また、トナー除去装置によっ
てトナーが除去された転写紙面は、トナー除去装置の紙
受けユニット500の底板505上では上面になり、上
記トナー除去済み用紙積載ユニット900の昇降トレイ
901上でも上面になる。よって、昇降トレイ901上
から上記給紙ローラ904で給紙し、搬送ローラ対75
0などで搬送すれば、そのままトナー除去済みの面を感
光体721に対向させて該面に新たな画像を形成でき
る。また、トナー除去済み用紙積載ユニット900は、
トナー除去装置本体内に形成される紙受けユニット50
0とは異なり、比較的大型化が可能である。よって、例
えば、A4サイズの用紙につき1分間に3〜5枚程度の
処理速度であるトナー除去装置と、同用紙につき1分間
に20〜50枚程度の処理速度である画像形成装置との
間の処理速度差を吸収するバッファ部として十分活用で
きる収容量を確保できる。つまり、このようなトナー除
去済み用紙積載ユニット900を設けずに、トナー除去
装置本体内の紙受けユニット500から画像形成装置本
体に直接用紙を移送するように構成した場合は、画像形
成装置本体の処理速度がトナー除去装置の処理速度より
格段に早いので、上記紙受けユニット500内に収容さ
れているトナー除去済みの転写紙を直ぐに使い果たしし
まい、ユーザーにとっての、画像形成装置の補助的な転
写紙収容部として紙受けユニット500の魅力は小さい
ものになってしまう。これに対し、上記トナー除去済み
用紙積載ユニット900は上述のように比較的大型化が
可能なので、画像形成装置の補助的な転写紙収容部とし
て十分に活用できる。この結果、ユーザーによるトナー
除去済み転写紙と、新しい未使用の転写紙との使い分け
にあたっての利便性を向上させることができる。
【0048】次に、図11を用いて、互いに並置して使
用するのに適した構造を備えた画像形成装置700及び
トナー除去装置の例について説明する。図11はその概
略構成を示す正面図であり、前述の図10のトナー除去
装置及び画像形成装置と同一の部材については同一の符
号を付している。
【0049】図示の画像形成装置700は、トナー除去
装置が並置されている図中装置右側の側面部に、上記自
動原稿給送装置740で原稿読み取り領域を通過し原稿
を受け入れ、そのまま収容するか、あるいは、トナー除
去装置側に搬送するかを仕分ける原稿仕分けユニット8
00を備えている。この原稿仕分けユニット800は、
原稿収容用の昇降トレイ801と、トナー除去装置側に
原稿を搬送するための複数の搬送ローラ対802と、上
記昇降トレイ801上への搬送経路とトナー除去装置側
への搬送経路とを切り替える分岐爪803とを有し、昇
降トレイ801とユニットケーシング側壁とで収容部を
構成している。
【0050】そして、この画像形成装置700は、上記
自動原稿給送装置740の原稿読み取り領域を通過した
原稿を、原稿受け部747に向けて反転させる反転コロ
744に対向させて分岐爪748を設け、かつ、この分
岐爪748でガイドされた原稿を、上記原稿仕分けユニ
ット800に送り込めるように排出用の開口スペースが
確保されている。また、この画像形成装置700は、読
み取り後の原稿をトナー除去装置に送りこんでトナー除
去を行う原稿画像消去モードを備えており、ユーザーが
画像形成装置700の操作部でこのモードを選択可能に
なっている。この原稿画像消去モードでは、原稿がトナ
ー除去装置によってトナー除去可能な原稿か否かを自動
判別し、その判別結果に応じて上記原稿仕分けユニット
800の分岐爪803を制御し、搬送経路を切り替えよ
うになっている。具体的には、トナー除去可能と判別し
た場合には、画像形成装置700から受け入れた原稿を
トナー除去装置側に排出する状態を分岐爪803に取ら
せ、トナー除去不能と判別した場合には、同原稿を昇降
トレイ801上に落下させる状態を分岐爪803に取ら
せる。
【0051】原稿がトナー除去可能か否かの区別の仕方
は種々あり得る。例えば、紙伸びが少ない等の理由でト
ナー除去に適した専用紙であるか否かで区別したり、用
紙の画像形成及びトナー除去の回数が所定回数以下であ
るか否かで区別したり、その両方、すなわち、専用紙で
あって、かつ画像形成及びトナー除去の回数が所定回数
以下であるか否かで区別したりすることが考えられる。
更に、図示のトナー除去装置は、1回のトナー除去動作
では、用紙の片面のみからしかトナーを除去できず、し
かも両面原稿を処理すると乾燥ユニット400の紙押圧
用ベルト402にトナーが付着して他の転写紙にこのト
ナーが転移して汚れを生じる恐れもあるので、片面原稿
か両面原稿かで区別することも考えられる。
【0052】専用紙であるか否かによってトナー除去可
能か否かを区別すべく、これを自動判別させるには、例
えば、専用紙に、図12(a)に示すような専用紙であ
ることを示すマーク(図示の例は多数の「We Lov
e the earth」の文字からなるマーク。以
下、専用紙マークという。)を薄く印刷などで形成し、
このマークの有無を画像形成装置本体の画像読み取りユ
ニット700による読み取りデータを用いて判別する。
また、専用紙であって、かつ画像形成及びトナー除去の
回数が所定回数以下であるか否かで区別すべく、これを
自動判別させるには、例えば、図12(b)に示すよう
に、専用紙マークを形成した専用紙に、前述の図1に示
すトナー除去装置におけると同様にして、トナー除去処
理の回数を示すマーク(図示の例は矢印のマーク。以
下、回数マークという。)を形成するようにし、この専
用紙マーク及び回数マークを、画像形成装置本体の画像
読み取りユニット700で読み取ったデータを用いて判
別する。また、片面原稿か両面原稿かでトナー除去可能
か否かを区別すべく、これを自動判別させるには、図1
3(a)に示すように、原稿読み取り領域で画像形成面
の画像を読み取った後の原稿を、反転コロ744に対向
する反転切換爪745を作動させて、反転コロ744回
りで表裏反転させ、再度原稿読み取り領域に搬送して反
対面も読み取り、両読み取り時のデータから両面に画像
(上記マーク以外の画像)があるか否かを判別する。
【0053】そして、上記専用紙マークや回数マーク
は、画像形成面とは反対の面に形成することが望まし
い。このような反対面に形成されたマークを自動的に画
像読み取りユニット700で読み取るには、原稿読み取
り後の原稿について上述の図13(a)に示す上記反転
コロ744及び反転切換爪745を用いた原稿反転後の
読み取り領域への再搬送を行い、この再搬送後に画像形
成面とは反対の面を読み取り、マーク有無を判別すれば
よい。そして、原稿読み取り領域における画像形成面と
は反対の面の読み取りが終了した後には、図13(b)
に矢印Aで示すようにそのまま原稿仕分けユニット80
0側に送り込む。
【0054】図14は、専用紙について片面原稿であっ
て、かつ画像形成及びトナー除去の回数が所定回数以下
か否かにより、トナー除去可能か否かを自動判別し、ト
ナー除去可能であれば、トナー除去装置に原稿を送り込
み、トナー除去不能であれば原稿仕分けユニット800
の昇降トレイ801上に落下させて、このトレイ801
と同ユニットの側壁とから構成される収容部(消去不可
用紙収容部)に収容する制御の一例を示すフローチャー
トである。 (以下、余白)
【0055】なお、上記マーク検出後の原稿の画像面が
上向きになっていることから次の利点も生じる。すなわ
ち、図示のトナー除去装置が給紙ユニット100の底板
101上に画像面を上向きにしてセットするものである
ため、上記マーク検出後の画像面が上向きになっている
原稿を、そのまま表裏反転することなくトナー除去装置
の給紙ユニット100に搬送できるという利点が生じ
る。
【0056】また、上記反転コロ744及び反転切換爪
745を用いた原稿反転後の読み取り領域への再搬送機
能を利用して、自動原稿給送装置740の原稿台741
上での原稿の表裏セット誤りの検出及びその対処を自動
で行ってもよい。すなわち、最初の読み取り領域での読
み取りデータを用いて上記専用マークや回数マークの有
無を判別し、これらのマークがあると判別した場合に
は、表裏セット誤りと判断し、反転コロ744及び反転
切換爪745を用いて原稿を反転させた後、読み取り領
域へ再搬送して画像面を読みとらせてもよい。そして、
上記利点を生かすためには、このように読み取り領域へ
の再搬送で画像面を読み取った後に、再度、反転コロ7
44及び反転切換爪745を用いた原稿反転を行い、そ
れから、原稿仕分けユニット800側に送り込む。図1
5は、図14の制御例に、この原稿表裏セット誤りの検
知及び対処の処理(図中、二点鎖線で囲った処理)を加
えた制御例のフローチャートである。なお、上記のよう
な原稿表裏セット誤りの検知及び対処は、原稿画像消去
モードが選択されていない場合にも実行するようにして
もよい。
【0057】なお、この画像形成装置700も、前述の
図7の画像形成装置700と同様に、複写機能、ファク
シミリ通信機能、プリンタ機能、光ファイリング機能等
を選択的に発揮できるよう、図示しない電装系で接続さ
れ、かつ、各機能発揮のための電装部が設けられてい
る。
【0058】この例のトナー除去装置は、給紙ユニット
100が、上記原稿仕分けユニット800から搬送され
てくる原稿を、処理対象の転写紙として受け入れ、積載
状態で収容することができるように改造されている。す
なわち、原稿受け入れ用の開口が形成され、この開口か
ら受け入れた原稿を更に搬送するするための搬送ローラ
対110が設けられている。この搬送ローラ対110
は、ユーザーが画像形成装置700の操作部で読み取り
後の原稿をトナー除去装置に送りこんでトナー除去を行
うモードを選択できるように、画像形成装置700側の
電装部で駆動制御可能にされている。また、給紙ユニッ
ト100の底板101は、先端部が給紙ローラ102の
直下に位置して給紙搬送され得る態勢にある転写紙1の
後端位置を規制するバックフェンス111から上記搬送
ローラ対110の下方まで延在し、上記搬送ローラ対1
10で排紙される上記原稿仕分けユニット800からの
原稿を収容する受け入れ原稿収容部112が形成されて
いる。この受け入れ原稿収容部112には、ここに収容
される原稿の後端を規制する後端規制機構113が設け
られている。
【0059】上記バックフェンス111は図16(a)
に示すように、転写紙後端の幅方向における両端部それ
ぞれについて、転写紙後端を規制する位置と転写紙収容
部の後端を開放する位置との間で揺動可能に設けられて
いる。そして、このバックフェンス111を揺動駆動す
るためのフェンスモータ114、このフェンスモータの
駆動をバックフェンス111に伝達する駆動伝達系11
5、バックフェンス111がホームポジションにあるい
か否かを検知するためのバックフェンスホーム検知セン
サ116などを備えている。上記後端規制機構113
は、図16(b)に示すように、給紙ローラ102方向
に移動可能に取り付けられた後端規制部材117、この
後端規制部材を給紙ローラ102方向に進退移動させる
ための移送モータ118、移送モータの駆動を後端規制
部材に伝達する駆動伝達系119、収容原稿の有無を検
知するトレイペーパーエンド検知センサ120などを備
えている。
【0060】この改造された給紙ユニット100では、
先端部が給紙ローラ102の直下に位置して給紙搬送さ
れ得る態勢にある転写紙1の有無を検知する図示を省略
したセンサからの信号で、この態勢の転写紙が無くなっ
たと判断すると、上記フェンスモータ114を作動させ
てバックフェンス111を揺動させ、転写紙収容部の後
端部を開放させる。この開放状態で移送モータ118を
作動させて後端規制部材117を前進させ、受け入れ原
稿収容部112の原稿を、その先端部が給紙ローラ10
2の直下に位置する位置まで移送する(図16(c)参
照)。この移送完了後に移送モータ118を逆転させて
後端規制部材117を元の位置に戻し、次いで、上記フ
ェンスモータ114を逆転作動させてバックフェンス1
11も元の位置に戻す。このように給紙搬送可能な転写
紙がなくなった判断したときに、自動的に受け入れ原稿
収容部から給紙ローラ102側への原稿移送のための動
作を行う。なお、給紙搬送可能な転写紙がなくなったと
判断した場合でも、上記トレイペーパーエンド検知セン
サ120からの信号で受け入れ原稿収容部内に受け入れ
原稿が存在しないと判断したときには、以上の動作は行
わないようにすることが望ましい。
【0061】なお、上記改造された給紙ユニット100
の受け入れ原稿収容部112から給紙ローラ102側へ
の移送機能を利用し、受け入れ原稿収容部112を、ユ
ーザーによるトナー除去処理対象の用紙のセット部とし
て兼用することもできる。この場合、図17に示すよう
に、防塵等の目的で受け入れ原稿収容部112に開閉可
能なカバー121を設けることが望ましい。
【0062】更に、画像形成装置700側からの原稿が
受け入れ原稿収容部112に受け入れられつつある際
に、ユーザーがこの開閉カバー121を開けて用紙をセ
ットしようとすると、受け入れられつつある原稿の搬送
を妨げたり、該原稿に折れや曲がりを生じさせたりする
恐れがあるので、このような不具合を防止する構成を採
用することが望ましい。このためには、このような恐れ
がある時期は、上記開閉カバー121を開けることがで
きないようにロックする構成を採用する。図18
(a),(b)はロック機構の一例を示すものである。
この例のロック機構は、スプリング130の付勢力で開
閉カバー121に形成した係合用穴131に入り込ん
で、該カバーを開けることができなくする爪132、こ
のスプリング130の付勢力に抗して爪132が上記係
合用穴131から抜け出すように、爪132を退避させ
るためのソレノイド133等から構成されている。この
ソレノイド133を、例えば次のタイミングで作動さ
せ、ロックを解除する。すなわち、例えば図19(a)
に示すトナー除去装置の操作部に設けた、受け入れ原稿
収容部112に直接用紙をセットする場合に操作する操
作ボタン134が、ユーザーによって押下され、しか
も、画像形成装置700側からの原稿が受け入れ原稿収
容部112に受け入れられていないときに、ソレノイド
133を作動させロックを解除する。
【0063】また、一旦ロックが解除されて上記開閉カ
バー121が開けられた後、ユーザーが閉め忘れる等し
てそのままカバーが開いたままの状態になっているとき
に、画像形成装置700側からの原稿を受け入れ原稿収
容部112に受け入れると、同様の不具合が発生する恐
れがある。この不具合を防止するには、例えば、図19
(b)に示すように、例えばプッシュプッシュ式の開閉
カバー検知センサ134を設け、このセンサからの信号
で、開閉カバー121が開いていると判断している場合
に、画像形成装置700で原稿消去モードが選択され、
かつ、自動原稿給送装置740の原稿台741に原稿が
セットされたことかが検知されたとき、操作部の図示し
ないディスプレイ等の視覚的な報知器や、ブザー等の聴
覚的な報知器で、開閉カバー121を閉じるよう報知す
る。この報知後に、開閉カバー121が閉じられるのを
検知するまで、自動原稿給送装置740の動作を開始さ
せないようにしてもよい。
【0064】この図11の画像形成装置及びトナー除去
装置では、原稿がトナー除去可能か否かを判別し、原稿
仕分けユニット800でトナー除去可能な原稿のみトナ
ー除去装置に搬送するので、トナー除去に適さない原稿
をトナー除去装置に送らなくてすむ。また、トナー除去
装置の給紙ユニット100を、画像形成装置側からの原
稿を、受け入れて所定量積載状態で収容できる受け入れ
原稿収容部112を構成したので、前述の図7における
トナー除去済み用紙積載ユニット900と同様に、トナ
ー除去装置と画像形成装置との間の処理速度差を吸収す
るバッファ部としての機能をある程度発揮させることが
できる。
【0065】なお、図20に示すように、図7のトナー
除去済み用紙積載ユニット900付きのトナー除去装置
と、図11の原稿仕分けユニット800付きの画像形成
装置700とを組み合わせて使用してもよい。
【0066】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、マーク付与手
段により、像形成物質の除去処理を施した像保持体に除
去処理の回数を示すためのマークを付与しておく一方、
処理液付与手段によって処理液を付与すべき像保持体の
上記マークをマーク検出手段で検出し、その検出結果に
基づいて上記処理液付与手段における処理液付与条件
を、過去の該像保持体に対する画像記録及び像形成物質
除去の繰り返し回数によらず一定になるよう制御するの
で、処理液の無駄な消費や像保持体のしわを防止でき
る。また、像形成物質を剥離除去した像保持体に対し
て、加熱乾燥処理を行う場合には、加熱乾燥を良好に行
うための熱量の無駄な消費を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトナー除去装置の概略構成を示す
背面図。
【図2】同トナー除去装置の電装部のブロック図。
【図3】同トナー除去装置の部分拡大図。
【図4】同トナー除去装置で付与するマークの説明図。
【図5】同トナー除去装置の制御のフローチャート。
【図6】同トナー除去装置における液付与条件の説明
図。
【図7】変形例に係るトナー除去装置及び画像形成装置
の概略構成を示す正面図。
【図8】同トナー除去装置の部分拡大斜視図。
【図9】同トナー除去装置の部分変形例の説明図。
【図10】同トナー除去装置の他の部分変形例の説明
図。
【図11】他の変形例に係るトナー除去装置及び画像形
成装置の概略構成を示す正面図。
【図12】同トナー除去装置付与するマークの説明図。
【図13】同画像形成装置の原稿自動給送装置の説明
図。
【図14】同画像形成装置の制御のフローチャート。
【図15】同画像形成装置の変形例に係る制御のフロー
チャート。
【図16】同画像形成装置の部分拡大斜視図。
【図17】同トナー除去装置の部分変形例の説明図。
【図18】同トナー除去装置の他の部分変形例の説明
図。
【図19】同トナー除去装置の他の部分変形例の説明
図。
【図20】他の変形例に係るトナー除去装置及び画像形
成装置の概略構成を示す正面図。
【図21】本発明の課題の説明図。
【符号の説明】
100 給紙ユニット 106 レジストローラ対 200 液付与ユニット 201 液塗布器 201a 液塗布ローラ 202 液塗布器 202a 液塗布ローラ 203 紙規制ローラ 204 紙規制ローラ 205 中継ローラ対 206 中継ローラ対 300 トナー剥離ユニット 400 乾燥ユニット 500 紙受けユニット 700 画像形成装置 800 原稿仕分けユニット 900 トナー除去済み用紙積載ユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に像形成物質が安定に付着している像
    保持体と該像形成物質との付着状態を不安定にするため
    の処理液を、該像保持体に付与する処理液付与手段と、
    該処理液が付与された像保持体上の像形成物質を該像保
    持体から除去する除去手段とを有する像保持体からの像
    形成物質除去装置において、 像形成物質の除去処理を施した像保持体に、除去処理の
    回数を示すためのマークを付与するマーク付与手段と、 上記処理液付与手段によって上記処理液を付与すべき像
    保持体の上記マークを検出するマーク検出手段と、 該マーク検出手段の検出結果に基づいて、上記処理液付
    与手段における処理液付与条件を制御する条件制御手段
    とを設けたことを特徴とする像保持体からの像形成物質
    除去装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012118526A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Toshiba Corp 消色装置および消色装置の制御方法
JP2014213453A (ja) * 2013-04-22 2014-11-17 株式会社東芝 画像処理装置
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