JPH0830153A - 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置

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JPH0830153A
JPH0830153A JP7124423A JP12442395A JPH0830153A JP H0830153 A JPH0830153 A JP H0830153A JP 7124423 A JP7124423 A JP 7124423A JP 12442395 A JP12442395 A JP 12442395A JP H0830153 A JPH0830153 A JP H0830153A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写紙に付着したトナーを剥離ベルトに加熱
接着させた後に転写紙を同ベルトから分離してトナーを
転写紙から剥離させるトナー除去装置において、冷却フ
ァンで同ベルトを冷却した後にベルトクリーニング装置
で同ベルトからトナーを除去する。 【構成】 転写紙10を剥離ベルト44に密着させ、か
つ加熱を行う上下加熱ローラ45,46の加圧部を脱し
てベルトクリーニング装置47によるクリーニング部へ
移動する剥離ベルト44部分に対向して、冷却ファン8
0を設ける。これにより、同ベルト上のトナーの凝集力
が同ベルトとの付着力よりも大きくなる程度にトナーの
温度を低下させて固化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着させた像保持体から、該像形成物質
を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置に係り、
詳しくは、像保持体表面に付着している像形成物質に対
して、該像保持体表面と像形成物質との付着力より大き
い付着力を発揮し得る剥離部材を、該像保持体表面上の
像形成物質と接触させ、かつ像形成物質を加熱して該剥
離部材に接着した後に該像保持体と該剥離部材とを分離
させて該像保持体表面から該像形成物質を剥離する剥離
手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する像形成物質除去装
置として、例えば特開平2−55195号公報には、支
持体上に離型剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるい
は熱転写方式で載せた熱溶融性インキあるいはトナー
を、該印刷体にインキ剥離部材を重ね加熱ローラと圧力
ローラの間を通し、冷えてからインキ剥離部材を剥がす
ことにより、該インキ剥離部材の方に付着させて除去す
る像形成物質除去装置が開示されている。また特開平4
−64472号公報には、少なくとも、表面に熱溶融性
樹脂を有するエンドレスシートと、これを支えて回転さ
せる熱ローラ及び冷却ローラと、表面に離型処理をした
紙(イレーザブルペーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶
融性樹脂に押しつける押圧ローラと、これらを連動して
動かせる駆動部からなるイレーザが開示されている。ま
た特開平4−82983号公報には、互いに圧接して回
転し圧接箇所に紙を通過させる2本の並行に設けられた
ローラと、該2本のローラの少なくとも一方を加熱する
ヒーターと、該圧接箇所を通過した紙を前記ローラから
分離する掻取具とを備えた像形成物質除去装置が開示さ
れている。
【0003】更に、本出願人は、記録済み像保持体に、
不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶液、水溶
性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性ポリ
マーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも
1種の水あるいは水溶液を保持させるとともに、剥離部
材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加熱接着もし
くは加圧接着して像保持体から剥離する像形成物質除去
方法を提案した(例えば、特願平4−255916号参
照)。これによれば、像保持体の紙質を比較的損傷する
ことなく、像形成物質のみを除去することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの像保持体から
の像形成物質除去装置においては、像保持体から剥離部
材などに像形成物質が転移することになるので、該剥離
部材などを繰り返し使用する場合には、該剥離部材など
の表面に像形成物質が次第に堆積していくことになる。
この像形成物質の堆積を防止するため上記特開平4−8
2983号公報に開示の装置では、像形成物質が転移す
るローラ上の像形成物質を除去するクリーニング装置を
設けることも提案されている。
【0005】ところが、本発明者の実験によれば、像形
成物質が転移するローラなどの剥離部材から像形成物質
を良好に除去するには、一定の条件を満足することが必
要であり、これを満足しないと除去が不完全になって種
々の不具合が発生することを見出した。例えば、上記特
願平4−255916号で提案した像保持体からの像形
成物質除去装置において、剥離部材から像形成物質を除
去するクリーニング部材として、真鍮や樹脂からなる繊
維を芯材に無数植設してなるブラシローラを用いた場
合、剥離部材上にブラシで伸ばされ尾を引くように除去
仕切れなかった像形成物質が残存してしまう。このよう
に像形成物質が剥離部材表面に残存すると、その後の像
保持体との接触及び分離により像形成物質の除去の際
に、像保持体との分離不良で像保持体が装置内でジャム
したり、像保持体が紙であるときに紙繊維を剥ぎ取って
しまったりするという不具合が生じる。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、剥離部材を該像保持
体表面上の像形成物質と接触させ、かつ像形成物質を加
熱して該剥離部材に接着した後に該像保持体と該剥離部
材とを分離させて該像保持体表面から該像形成物質を剥
離して除去する像保持体からの像形成物質除去装置であ
って、該剥離部材表面から良好に像形成物質を除去して
該表面の状態を良好な像形成物質除去性能を発揮できる
状態に維持することができる像保持体からの像形成物質
除去装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、像保持体表面に付着している
像形成物質に対して、該像保持体表面と像形成物質との
付着力より大きい付着力を発揮し得る剥離部材を、該像
保持体表面上の像形成物質と接触させ、かつ像形成物質
を加熱して該剥離部材に接着した後に該像保持体と該剥
離部材とを分離させて該像保持体表面から該像形成物質
を剥離して除去する像保持体からの像形成物質除去方法
において、該剥離部材上付着した像形成物質の凝集力
が、該像形成物質と該剥離部材との付着力よりも大きく
なる程度に温度が低下した後に、該剥離部材に付着した
像形成物質を、該剥離部材の表面に接触するクリーニン
グ部材で除去することを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明は、像保持体表面に付着し
ている像形成物質に対して、該像保持体表面と像形成物
質との付着力より大きい付着力を発揮し得る剥離部材
を、該像保持体表面上の像形成物質と接触させ、かつ像
形成物質を加熱して該剥離部材に接着した後に該像保持
体と該剥離部材とを分離させて該像保持体表面から該像
形成物質を剥離する剥離手段を備えた像保持体からの像
形成物質除去装置において、該剥離部材から像形成物質
を除去する剥離部材表面クリーニング部材を、該剥離部
材上の像形成物質の凝集力が、該像形成物質と該剥離部
材との付着力よりも大きくなる程度に温度が低下した個
所で、該剥離部材表面に接触するように設けたことを特
徴とするものである。
【0009】請求項3の発明は、像保持体表面に付着し
ている像形成物質に対して、該像保持体表面と像形成物
質との付着力より大きい付着力を発揮し得る剥離部材
を、該像保持体表面上の像形成物質と接触させ、かつ像
形成物質を加熱して該剥離部材に接着した後に該像保持
体と該剥離部材とを分離させて該像保持体表面から該像
形成物質を剥離する剥離手段を備えた像保持体からの像
形成物質除去装置において、該剥離部材から像形成物質
を除去する剥離部材表面クリーニング部材と、上記像保
持体から分離した後に該剥離部材表面クリーニング部材
との接触部へ移動する上記剥離部材上の像形成物質を冷
却する冷却装置とを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0010】請求項4の発明は、請求項3の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記剥離部材の温度
を検出する温度検出手段と、該温度検出手段による検出
温度に基づいて、上記冷却装置の動作を制御する制御手
段とを設けたことを特徴とするものである。ここで、該
温度検出手段は、上記剥離部材表面クリーニング部材と
の接触する直前の剥離部材部分の温度を検出するように
設けることが望ましい。
【0011】
【作用】請求項1乃至4の発明においては、剥離手段の
剥離部材を、像保持体表面上の像形成物質と接触させ、
かつ像形成物質を加熱して該剥離部材に接着した後に該
像保持体と該剥離部材とを分離し、該像保持体表面から
該像形成物質を剥離して除去する。
【0012】そして、該剥離部材から像形成物質を除去
する該剥離部材上の像形成物質の凝集力が、該像形成物
質と該剥離部材との付着力よりも大きくなる程度に温度
が低下した時点で、該剥離部材表面に剥離部材表面クリ
ーニング部材を接触させて該剥離部材表面から像形成物
質を除去する。
【0013】特に請求項3の発明においては、上記像保
持体から分離した後に上記剥離部材表面クリーニング部
材との接触部へ移動する上記剥離部材上の像形成物質
を、冷却装置で冷却し、これにより、像保持体からの分
離個所と剥離部材表面クリーニング部材との接触部との
間の距離が比較的短くても、剥離部材上の像形成物質を
所望の温度まで低下させることができるようにする。
【0014】また特に請求項4の発明においては、温度
検出手段による上記剥離部材の検出温度に基づいて、上
記冷却装置の動作を制御し、これにより、剥離部材表面
クリーニング部材との接触部に到達した時点での剥離部
材上の像形成物質の温度を、装置内温度の変動などに拘
らず確実の所望の温度まで低下させることができるよう
にする。
【0015】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての疎水性でかつ熱可撓性の電子写真用ト
ナー(以下、トナーという)を取り除く像保持体からの
像形成物質除去装置(以下、トナー除去装置という)に
適用した実施例について説明する。
【0016】まず、本発明を適用できるトナー除去装置
の一例の概略について説明する。図1において、実施例
に係る複写紙からのトナー除去装置は、積載状態で収容
しているトナー像が形成された紙10を一枚づつ分離給
送する図示を省略した給紙ユニットと、給紙ユニットか
ら送られてきた紙10に液を供給する液供給ユニット3
0と、液が供給された紙10からトナーを除去するトナ
ー除去ユニット40と、トナーが除去された紙10を乾
燥させる乾燥ユニット60と、乾燥ユニット60から排
出される紙10を受ける図示を省略した紙受けユニット
とを備えている。
【0017】上記給紙ユニットは、トナー像が形成され
た面(以下、トナー像面という)を下に向けて1枚づつ
転写紙10を液供給ユニット30に送り出すものであ
り、例えば電子写真複写機における給紙ユニットと同様
のものである。
【0018】上記液供給ユニット30は、水又は紙10
への浸透性を向上させるために界面活性剤を含んだ水溶
液などの液31を紙10に供給するものであり、液を収
容する液容器32と、この液容器32中の液中に部分的
に没するように設けられ回転によって液を汲み上げて紙
10のトナー像面に供給する塗布ローラ33と、紙搬送
経路を挟んでこの塗布ローラ33に対向するように設け
られた紙規制部材としての規制ローラ34とを備えてい
る。この塗布ローラ33としては、保液性を有する材
質、例えば、親水性多孔質材質、スポンジなどからなる
ローラや、ゴムなどの弾性体又は金属などの剛体からな
るローラなどを用いることができる。
【0019】上記トナー除去ユニット40は、複数の支
持ローラ41,42,43に掛け回されたシート状剥離
部材としての剥離ベルト44と、剥離ベルト44を挟ん
で互いに圧接し合うように設けられた加熱ランプ45
a,46a内蔵の上下加熱ローラ45,46と、剥離ベ
ルト44表面からトナーを除去するベルトクリーニング
装置47とを備えている。
【0020】この剥離ベルト44の少なくとも表面は、
軟化したトナーにとって付着しやすい材質で形成されて
いる。例えばベルト自体がアルミ系、銅系、ニッケル系
など金属材料、又は酸化チタンを分散させたポリエチレ
ンテレフタレート(PET)などの高分子系材料で形成
されている。表面材質として高分子系の材料を用いる場
合にはテンションや熱による伸び防止、耐久性などの観
点からベースと表層の少なくとも二層以上の多層構造に
することが望ましい。
【0021】剥離ベルト44の支持ローラのうち、上下
加熱ローラ45,46の加圧部を通過した後のベルト部
分が巻き付くローラ43は小径になっており、その回り
でベルトの移動方向を急激に変化させて、剥離ベルト4
4からの紙10の曲率分離を行わせることができるよう
になっている。またベルトクリーニングユニット対向の
支持ローラ41と下加熱ローラ46との間のベルト部分
を内側に押し込むテンションローラ49も設けられてい
る。
【0022】また、上記上下加熱ローラ45,46は、
紙10のトナー像面を剥離ベルト44に密着させるとと
もに紙10に固着しているトナーを加熱して軟化させる
ものである。この加熱は上加熱ローラ45と剥離ベルト
44との圧接部で紙10上のトナーが溶融しない程度に
行うことが望ましい。
【0023】また、上記ベルトクリーニング装置47
は、剥離ベルト44周面に断続的な引っ掻き力を及ぼし
て付着トナーを除去する回転ブラシローラ50と、この
回転ブラシローラ50よりもベルト移動方向下流側で剥
離ベルト44表面に圧接する、金属又は樹脂からなるト
ナー除去用のブレード51とを備え、これらによりベル
ト周面から除去されたトナーはユニットケーシング52
内に収容されるようになっている。このベルトクリーニ
ング装置47により剥離ベルト44からトナーを良好に
除去するための条件については後に詳述する。
【0024】なお、図示のトナー剥離ユニット40に
は、液供給ユニット30側から送られてくる転写紙10
を、上記加熱用ブロック43にバックアップされて移動
する剥離ベルト44部分と加熱ローラ45との加圧部へ
ガイドする上記ガイド板70が設けられている。また、
該圧接部を通過し、かつ加熱用ブロック43の下流側コ
ーナー部43c回りでオフセットベルト44から曲率分
離された転写紙10を乾燥ユニット60側に案内するた
めの下ガイド板71も設けられている。
【0025】また、本実施例のトナー剥離ユニット40
には剥離ベルト44上のトナーを冷却するための冷却フ
ァン80なども設けられている。この冷却ファン80に
ついては後に詳述する。
【0026】上記乾燥ユニット60は、例えば紙10の
液保持量が紙重量の10%以下になるように紙10を乾
燥させるものであり、加熱ランプ61a内蔵の例えばア
ルミからなる加熱ドラム61と、複数の支持ローラ62
に掛け渡され、該加熱ドラム61の周面に一定角度巻き
ついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト63とから構
成されている。図示の例では一つの支持ローラ62がテ
ンションローラを兼ねている。
【0027】また上記紙押圧用ベルト63の材質として
は、耐熱性や通気性を備えた材質、例えばキャンバス
地、木綿地、テトロン地などの布を用いることができ
る。できるだけ伸びにくい材質を用いることが望まし
い。そして、加熱ドラム周面への巻き付き領域で乾燥が
進む間に紙10が全く自由な形で収縮してしわを生じな
いように、また、紙10のカールや波打ちを生じにくい
ように、加熱ドラム周面とベルト内面とである程度の力
で紙10を挾持できるようにする。
【0028】ここで、上記加熱ランプ61aは図1に示
すように例えば加熱ドラム61の表面に対向配置した温
度センサ90の出力に基づいて、該加熱ドラム61の温
度が転写紙10に含有されている液の沸点(例えば界面
活性剤を含有する水を不安定化液として用いた場合には
ほぼ100°C)以上の温度に維持されるように制御す
ることが望ましい。このためには、加熱ランプ61の発
熱と加熱ドラム61表面温度上昇との間の応答ずれや、
気化熱による乾燥中の加熱ドラム61表面温度の低下な
どを考慮して、例えば図2に示すように、装置電源投入
後に加熱ドラマ61の表面温度が上記沸点よりも十分高
温の温度まで到達した時点aでトナー除去処理の開始を
許可するリロード信号を出し、またその後の制御上の目
標温度も上記沸点よりも高めの温度(例えば沸点が10
0°Cの場合には120°C程度)を用いることが望ま
しい。これによれば、図2に示すように加熱ドラム61
と紙押圧用ベルト63との間の挾持部に転写紙10の先
端が進入した時点bから転写紙の後端が該挾持部を通過
する時点cまで加熱ドラム61の温度が低下しつづけて
も、この間、加熱ドラム61の温度を上記沸点以上に維
持することができる。
【0029】上記紙受けユニットは、この乾燥ユニット
60における、加熱ドラムと紙押圧用ベルトとの挾持領
域を抜け出した転写紙10を、ガイドする上下ガイド部
材、該ガイド部材によりガイドされてきた転写紙10を
搬送す排紙ローラ対、該排紙ローラ対で排紙される転写
紙を受けるトレイなどで構成できる。
【0030】以上の構成において、給紙ユニット20か
ら送られた紙10は、液供給ユニット30でそのトナー
像面に液が均一に供給され、トナー除去ユニット40に
送られる。このトナー除去ユニット40で、紙に固着し
ているトナーが加熱ローラ45,46からの加熱で軟化
し、剥離ベルト44表面に付着する。そして小径ローラ
43の回りで紙と剥離ベルト44から分離する際に、剥
離ベルト44表面に付着したトナーが紙から剥離し、こ
れにより、紙からトナーが除去される。トナーが除去さ
れた紙は乾燥ユニット61で乾燥され、紙受けユニット
70に排出される。
【0031】以上、この複写紙からのトナー除去装置に
よれば、トナーが付着した紙に液を供給して紙のトナー
との界面部に液を浸透させた状態でトナーを剥離させる
ので、紙繊維を傷めることなく、トナーを除去できる。
【0032】次に、上記ベルトクリーニング装置47を
用いて剥離ベルト44からトナーを良好に除去するため
の条件について説明する。まず、使用トナーの軟化点8
5°C、回転ブラシローラ50の直径55mm、同ローラ
回転数640RPM、同ローラ押圧荷重6Kg重、上下
加熱ローラ45,46の圧接部からクリーニング部まで
のベルト走行距離約150mmという共通条件下で、剥離
ベルト44の線速を種々変更し、かつ、上下加熱ローラ
45,46の温度設定も、該剥離ベルト44の線速に応
じて良好な剥離が行える程度にトナーを軟化できる温度
に変更した場合の、回転ブラシローラ50による除去率
(除去された部分の面積率)及びベルトクリーニング装
置47によるクリーニング部直前の剥離ベルト44の表
面温度を調べた結果を説明する。ここで該表面温度の検
出は図1に示すように温度センサ81を、ベルトクリー
ニング装置47によるクリーニング部よりも剥離ベルト
移動方向上流で該ベルトに対向するように配置して行っ
た。
【0033】〔具体例1〕剥離ベルト44の線速15mm
/秒、上加熱ローラ45の温度90〜105°C、下加
熱ローラ46の温度80〜90°Cの場合には、回転ブ
ラシローラ50による除去率100%、上記表面温度3
6°Cであった。
【0034】〔比較例1〕ところが、トナー除去処理速
度を上げ、剥離ベルト44の線速30mm/秒、上加熱ロ
ーラ45の温度120〜150°C、下加熱ローラ46
の温度100〜130°Cの場合には、回転ブラシロー
ラ50による除去率0〜5%、上記表面温度75〜95
°Cであった。ここで上記の上下加熱ローラ45,46
の温度は上記線速で100%の剥離を得るために必要な
温度であった。
【0035】〔比較例2〕そこで、上記除去率の向上を
期待して上記比較例1よりも回転ブラシローラ押圧荷重
を増やして20Kg重にしたところ、回転ブラシローラ
50による除去率は30〜50%と向上したが、トナー
が尾引き状に残存した。またこの例では、剥離ベルト4
4表面に黒べた状に付着していたトナー部分、特に5mm
角以上の黒べた状のトナー部分がほとんど除去されず、
このような条件下では剥離ベルト44表面のトナー付着
パターンにより除去の程度に差があることがわかった。 (以下、余白)
【0036】〔具体例2〕また、上記比較例2と同一条
件において、トナー除去処理後に剥離ベルト44の回転
を停止してそのまま2〜5分放置した後に剥離ベルト4
4の回転を再開させて、放置により自然冷却された剥離
ベルト44部分をクリーニングさせたところ、該部分か
らの回転ブラシローラ50による除去率として95〜1
00%の除去率を得ることができた。しかも20mm角の
ベタ状に付着したトナー部分も12ポイントのゴシック
体文字と同程度に除去され、剥離ベルト44表面のトナ
ー付着パターンによる除去程度の差も認められなかっ
た。また尾引き状のトナー残存も認められなかった。ま
た上記自然冷却部分の上記表面温度は50°Cであっ
た。なお、この例から、上下加熱ローラ45,46の圧
接部からクリーニング装置47によるクリーニング部ま
での距離を、同程度の自然冷却がなされる程度に長く設
定すれば、剥離ベルト44の回転を中断しなくても同様
の除去率が得られるものと考えられる。
【0037】以上の実験などから、剥離ベルト44の温
度、直接的には該ベルト44上の付着トナーの温度が、
トナーの軟化点よりも十分低い温度、具体的には、トナ
ーの凝集力が、該トナーと剥離ベルト44との付着力よ
りも大きくなる程度の温度まで、低下した時点でベルト
クリーニング装置47によるクリーニングを行うこと
が、剥離ベルト44から良好にトナーを除去するための
条件であることがわかった。これは、上記加熱ローラ4
5,46の圧接部で加熱軟化したトナーの温度が下がっ
てある程度固化した状態の方が、回転ブラシローラ50
のブラシと剥離ベルト44表面との両者に付着した状態
でトナーを途中から分断することなく、剥離ベルト44
から除去できるためと考えられる。
【0038】従って、例えば上記具体例1のように、ま
た具体例2に関連して述べたように、剥離ベルト44の
線速を考慮して上下加熱ローラ45,46の圧接部から
クリーニング装置47によるクリーニング部までの距離
を、クリーニング装置47によるクリーニング部に到達
した時点で、剥離ベルト44上のトナーの凝集力が、該
トナーと剥離ベルト44との付着力よりも大きくなる程
度までトナー温度が低下する距離に設定すれば良い。又
は、ベルトクリーニング装置47で剥離ベルト44から
良好にトナーを除去しようとするときに、具体例2のよ
うに該ベルト44の回転を所定時間中断しトナーを自然
冷却した後に回転を再開させてクリーニングを行えば良
い。
【0039】そして、上下加熱ローラ45,46の圧接
部からクリーニング装置47によるクリーニング部まで
の距離を大きくすることなく、また自然冷却のための剥
離ベルト中断を行うことなく、ベルトクリーニング装置
47によるクリーニングを良好に行うためには、図1に
示すように冷却ファン80を設けて、該ベルト上の付着
トナーを強制的に冷却すれば良い。これによれば、装置
を大型化したり剥離ベルト44の駆動制御を複雑化する
ことなく、良好な剥離ベルト44のクリーニングを行う
ことができる。なお、このように強制的に冷却する場合
には、剥離ベルト44とトナーとの線膨張係数差により
剥離ベルト44表面とトナーとの界面で自然冷却の場合
に比して大きなせん断応力がかかり両者の付着力が低下
する効果も生じているものと考えられる。
【0040】〔具体例3〕例えば、上記比較例2と同一
条件において、上記冷却ファン80を作動し風量0.2
5mm2/分の風を剥離ベルト44のトナー付着面側に吹
き付けたところ、回転ブラシローラ50による除去率と
して上記具体例2と同様の除去率、すなわち95〜10
0%を得ることかできた。しかも20mm角のベタ状に付
着したトナー部分も12ポイントのゴシック体文字と同
程度に除去され、剥離ベルト44表面のトナー付着パタ
ーンによる除去程度の差も認められなかった。また尾引
き状のトナー残存も認められなかった。なお、本例にお
ける上記表面温度は48°Cであった。
【0041】ここで、特に冷却ファン80などを用いて
剥離ベルト44上のトナーを強制的冷却するする場合に
は、剥離ベルト44を冷しすぎて、ベルトクリーニング
装置47を通過後に上下加熱ローラ45,46の圧接部
に進入した時点で、上下加熱ローラ45,46による転
写紙10上のトナー軟化を不十分にする恐れがでてく
る。実験によれば、例えば上記比較例2と同一条件の場
合、上記表面温度が50度未満になる程度まで剥離ベル
ト44を冷却してしまうと、転写紙10からのトナーの
剥離性能が不十分なものになってしまう。従って、特に
冷却ファン80などを用いる場合には、剥離ベルト44
の過剰冷却を防止する必要がある。このためには、上記
温度センサ81の検出信号を用いて冷却ファン80の作
動、例えば送風時間や単位時間当たりの風量を制御する
ことが望ましい。
【0042】以上本実施例によれば、ベルトクリーニン
グ装置47の回転ブラシローラ50及びクリーニングブ
レード51で剥離ベルト44に付着したトナーを良好に
除去できるので、剥離ベルト44上にトナーが残留した
まま転写紙10に接着されることによる転写紙10と剥
離ベルト44との分離不良などを防止できる。
【0043】図3は、トナー除去装置の全体レイアウト
の一例を示す概略構成図である。この例のトナー除去装
置は、積載状態で収容しているトナー像が形成された転
写紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット100
と、給紙ユニット100から送られてきた転写紙10に
不安定化液を付与する液付与ユニット200と、該液付
与ユニット200に後述する処理液2を供給する液供給
装置207と、不安定化液が供給された転写紙10から
トナーを剥離して除去する剥離手段としてのトナー剥離
ユニット300と、トナーが除去された転写紙10を乾
燥させる乾燥ユニット400と、乾燥ユニット400か
ら排出される転写紙10を受ける紙受けユニット500
とを備えている。
【0044】上記給紙ユニット100は、底板101上
に積載された転写紙10を最上部のものから給紙ローラ
102で給紙し、フィードローラ103及びセパレート
ローラ104からなる分離機構で重送紙を分離して一枚
の転写紙10のみを送り出すものである。この給紙ユニ
ット100で送り出された転写紙10は搬送ローラ対1
05で搬送され、レジストローラ対106でタイミング
調整及びスキュー補正が行なわれて次の液付与ユニット
200に送られる。なお、上記給紙ユニット100など
の具体的な構成及び動作は電子写真複写機における給紙
機構と同様である。
【0045】上記液付与ユニット200は、転写紙10
とトナーとの付着状態を不安定状態にする不安定化液と
しての処理液2を所定量満たした液容器と、該液容器中
の液中に部分的に没するように設けられた液塗布ローラ
とから液塗布器201,202を、搬送方向に2段備え
ている。それぞれの塗布器の液塗布ローラ上方には、所
定の間隔をおいて表面同士が対向するように紙規制ロー
ラ203,204が設けられている。そして、転写紙1
0の搬送方向において、1段目の液塗布器201と2段
目の塗布器202との間、及び、2段目の塗布器201
の下流側には、転写紙を搬送する中継ローラ対205,
206が設けられている。そして、各液塗布器201,
202や中継ローラ対205,206などの下方には、
液受けタンク215が設けられている。
【0046】上記処理液2としては、水、水溶性ポリマ
ーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水溶性
ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を用いること
ができる。
【0047】上記液供給装置207は、装置下部に設け
られ、交換自在の補充液ボトル208、補充液ボトル2
08から電磁ポンプ209で適宜処理液2が補給される
処理液タンク210、処理液タンク210に内蔵された
羽根ポンプ等の給液ポンプ211、給液ポンプ211を
回転駆動するポンプモータ212、給液ポンプ211か
らの処理液2を液容器201,202に送るための給液
パイプ213、液容器201a,202aの下部に設け
られた液排出口から液受けタンク215に排出された処
理液2を処理液タンク210内に戻すための回収パイプ
214等で構成されている。ここで、給液ポンプ211
で送られた処理液2は、給液パイプ213内を通って液
塗布器201,202の液容器に供給される。そして、
該液容器から流出して上記液受けタンク215で受けら
れた処理液2は回収パイプ214を通って処理液タンク
210内に戻されて循環する。このような処理液2の定
常的な循環動作中、各液塗布器201,202におい
て、液塗布ローラが液容器内の処理液2中に所定量だけ
没するように、給液ポンプ211による給液量等が設定
されている。
【0048】上記トナー剥離ユニット300は、複数の
支持ローラ302,303等に掛け回されたベルト状の
剥離部材としての剥離ベルト301と、剥離ベルト30
1を挟んで互いに圧接し合うように設けられた加熱ラン
プ内蔵の加熱ブロック304及び上加熱ローラ305
と、剥離ベルト301に所定の張力を与えるテンション
ローラ306と、剥離ベルト301の表面に接触しなが
ら回転してトナーを除去する、例えば金属性のクリーニ
ングブラシ307と、クリーニングブラシ307で除去
したトナーを受けるためのトナー受け308とを備えて
いる。
【0049】ここで、上記加熱ブロック304及び上加
熱ローラ305は、転写紙10のトナー像面を剥離ベル
ト301に密着させるとともに転写紙10に固着してい
るトナーを加熱して軟化させるものである。
【0050】また、上記加熱ブロック304の上加熱ロ
ーラ305との圧接部より剥離ベルト301の移動方向
の下流側には、所定の曲率半径で剥離ベルト301の移
動方向を略90度変化させる屈曲部が形成されており、
この屈曲部の回りで、ベルトの移動方向を急激に変化さ
せて、剥離ベルト301からの転写紙10の曲率分離を
行うようになっている。
【0051】そして、上記クリーニングブラシ307に
より剥離ベルト301からトナーを良好に除去できるよ
うに、クリーニングブラシ307は、剥離ベルト301
上のトナーの凝集力が、トナーと該剥離ベルト301と
の付着力よりも大きくなる程度に温度が低下した個所
で、剥離ベルト301表面に接触するように設けられて
いる。なお、上記実施例と同様に、転写紙10から分離
した後にクリーニングブラシ307との接触部へ移動す
る剥離ベルト301上のトナーを冷却する冷却ファン8
0を設けても良く、また、上記剥離ベルト301の温度
を検出する温度センサ81も設け、該センサによる検出
温度に基づいて、冷却ファン80の動作を制御しても良
い。
【0052】上記乾燥ユニット400は、加熱ランプ内
蔵の例えばアルミからなる加熱ドラム401と、複数の
支持ローラに掛け渡され、該加熱ドラム401の周面に
一定角度巻きついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト
402とから構成されている。
【0053】上記紙受けユニット500は、乾燥ユニッ
ト400からの転写紙10を搬送するためのの搬送ロー
ラ対501、分岐爪502、排出ローラ対503,50
4、内蔵排紙トレイ505、外部排紙トレイ(不図示)
等により構成され、必要に応じて、内蔵排紙トレイ50
5又は外部排紙トレイへの排出が選択できるようになっ
ている。ここで、上記内蔵排紙トレイ505は、装置手
前側に引き出すことができるようにスライド自在に構成
されている。
【0054】以上の構成のトナー除去装置において、給
紙ユニット100から送られた転写紙10は、液付与ユ
ニット200でそのトナー像面(図中の下面)に処理液
2が付与され、トナー剥離ユニット300に送られる。
例えば、A4サイズの転写紙10で2g以上の処理液2
が付与される。このトナー剥離ユニット300で、転写
紙10に固着しているトナーが加熱ブロック304及び
上加熱ローラ305からの加熱で軟化し、剥離ベルト3
01表面に付着する。そして、加熱ブロック304の屈
曲部の回りで転写紙10と剥離ベルト301から分離す
る際に、剥離ベルト301表面に付着したトナーが転写
紙10から剥離し、これにより、転写紙10からトナー
が除去される。トナーが除去された転写紙10は乾燥ユ
ニット400で乾燥され、排紙ローラ対503で紙受け
ユニット500の内蔵排紙トレイ505上に排出され
る。以上のトナー除去処理により、トナーが付着した転
写紙10に液を供給して転写紙10のトナーとの界面部
に液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊
維を傷めることなく、トナーを除去できる。
【0055】なお、上記実施例は、本発明を通常の転写
紙10から像形成物質であるトナーを除去するトナー除
去装置に適用したものであるが、本発明はこれに限られ
ず、液体の付着によりしわや切れが生じる恐れあるもの
であれば、例えばプラスチック層等のベースシートの表
面層が紙等の吸液性及び弾性を有する材料層である積層
物等からなる像保持体からの像形成物質の除去装置にも
適用できる。
【0056】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、剥離部
材から像形成物質を除去する該剥離部材上の像形成物質
の凝集力が、該像形成物質と該剥離部材との付着力より
も大きくなる程度に温度が低下した時点で、該剥離部材
表面に剥離部材表面クリーニング部材を接触させて該剥
離部材表面から像形成物質を除去するので、剥離部材の
像形成物質を、該剥離部材表面と該クリーニング部材と
の両者に付着して途中で分断されて剥離部材表面に部分
的に残留してしまうようなことなく、良好に除去するこ
とができる。従って、剥離部材表面から良好に像形成物
質を除去して該表面の状態を良好な像形成物質除去性能
を発揮できる状態に維持することができ、また剥離部材
と像保持体との分離不良による装置内で像保持体のジャ
ムや、像保持体として紙などを使用した場合いの紙繊維
の剥離を防止できる。
【0057】特に請求項3の発明によれば、冷却装置を
設けることにより、像保持体からの分離個所と剥離部材
表面クリーニング部材との接触部との間の距離が比較的
短くても、剥離部材上の像形成物質を所望の温度まで低
下させることができるので、装置を大型化することな
く、トナー除去処理速度の選択幅を拡げることかでき、
その高速化を図ることもできる。
【0058】また特に請求項4の発明によれば、記剥離
部材の検出温度に基づき上記冷却装置の動作を制御し
て、剥離部材表面クリーニング部材との接触部に到達し
た時点での剥離部材上の像形成物質の温度を、装置内温
度の変動などに拘らず確実の所望の温度まで低下させる
ことができるので、装置内温度の変動に拘らず良好に剥
離部材から像形成物質を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るトナー除去装置の概略構成図。
【図2】同トナー除去装置における乾燥ユニットの温度
制御に関するグラフ。
【図3】他の実施例に係るトナー除去装置の概略構成
図。
【符号の説明】
10 紙 24 給紙搬送ローラ対 30 液供給ユニット 40 トナー除去ユニット 45 上加熱ローラ 46 下加熱ローラ 44 剥離ベルト 60 乾燥ユニット 61 加熱ドラム 63 紙押圧用ベルト 80 冷却ファン 81 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/10 21/20 (72)発明者 斉藤 正敏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 菅原 智明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像保持体表面に付着している像形成物質に
    対して、該像保持体表面と像形成物質との付着力より大
    きい付着力を発揮し得る剥離部材を、該像保持体表面上
    の像形成物質と接触させ、かつ像形成物質を加熱して該
    剥離部材に接着した後に該像保持体と該剥離部材とを分
    離させて該像保持体表面から該像形成物質を剥離して除
    去する像保持体からの像形成物質除去方法において、 該剥離部材上付着した像形成物質の凝集力が、該像形成
    物質と該剥離部材との付着力よりも大きくなる程度に温
    度が低下した後に、該剥離部材に付着した像形成物質
    を、該剥離部材の表面に接触するクリーニング部材で除
    去することを特徴とする像保持体からの像形成物質除去
    方法。
  2. 【請求項2】像保持体表面に付着している像形成物質に
    対して、該像保持体表面と像形成物質との付着力より大
    きい付着力を発揮し得る剥離部材を、該像保持体表面上
    の像形成物質と接触させ、かつ像形成物質を加熱して該
    剥離部材に接着した後に該像保持体と該剥離部材とを分
    離させて該像保持体表面から該像形成物質を剥離する剥
    離手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置にお
    いて、 該剥離部材から像形成物質を除去する剥離部材表面クリ
    ーニング部材を、該剥離部材上の像形成物質の凝集力
    が、該像形成物質と該剥離部材との付着力よりも大きく
    なる程度に温度が低下した個所で、該剥離部材表面に接
    触するように設けたことを特徴とする像保持体からの像
    形成物質除去装置。
  3. 【請求項3】像保持体表面に付着している像形成物質に
    対して、該像保持体表面と像形成物質との付着力より大
    きい付着力を発揮し得る剥離部材を、該像保持体表面上
    の像形成物質と接触させ、かつ像形成物質を加熱して該
    剥離部材に接着した後に該像保持体と該剥離部材とを分
    離させて該像保持体表面から該像形成物質を剥離する剥
    離手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置にお
    いて、 該剥離部材から像形成物質を除去する剥離部材表面クリ
    ーニング部材と、上記像保持体から分離した後に該剥離
    部材表面クリーニング部材との接触部へ移動する上記剥
    離部材上の像形成物質を冷却する冷却装置とを設けたこ
    とを特徴とする像保持体からの像形成物質除去装置。
  4. 【請求項4】上記剥離部材の温度を検出する温度検出手
    段と、該温度検出手段による検出温度に基づいて、上記
    冷却装置の動作を制御する制御手段とを設けたことを特
    徴とする請求項3の像保持体からの像形成物質除去装
    置。
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