JPH07175385A - 像保持体からの像形成物質除去装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去装置

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JPH07175385A
JPH07175385A JP5343586A JP34358693A JPH07175385A JP H07175385 A JPH07175385 A JP H07175385A JP 5343586 A JP5343586 A JP 5343586A JP 34358693 A JP34358693 A JP 34358693A JP H07175385 A JPH07175385 A JP H07175385A
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roller
image
image carrier
belt
peeling
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JP5343586A
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Tarou Teru
太郎 照
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥離用のオフセットベルトから転写紙を確実
かつ安定に分離することができるトナー除去装置を提供
する。 【構成】 オフセットベルト44及び転写紙10を上下
加熱ローラ対45,46で加圧挾持した後、分離ローラ
43で転写紙10を曲率分離させてトナーを剥離するト
ナー除去装置において、オフセットベルト表面と転写紙
10との離間開始線と、転写紙10の先端縁との間に角
度を持たせるように、転写紙10を傾けて搬送する。転
写紙10の代わりに、分離ローラ43の回転軸を傾けて
もよい。ここで、上下加熱ローラ対45,46は、その
回転軸が分離ローラ43の回転軸と略平行になるように
配設するのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着させた像保持体から、該像形成物質
を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置に係り、
詳しくは、像保持体の表面に付着している像形成物質に
対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい付
着力を有する剥離部材を、該像形成物質が付着した該表
面側で、少なくとも該表面上の像形成物質と接触させた
後に、該像保持体と該剥離部材とを分離させて該像形成
物質を該表面から剥離する剥離手段を備えた像保持体か
らの像形成物質除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成
物質除去方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離部材を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離部材を剥がすことにより、該
インキ剥離部材の方に付着させて除去する像形成物質除
去方法が開示されている。また特開平4−64472号
公報には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエ
ンドレスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及
び冷却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブ
ルペーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押し
つける押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部
からなるイレーザが開示されている。また特開平4−8
2983号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に
紙を通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2
本のローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該
圧接箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具
と、前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから
除去する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示
されている。
【0004】ところで、上記溶剤を使用しない方法や装
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに
使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性
樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融着させる
などして、像形成物質が像保持体表面の繊維に強固に固
着されているので、像形成物質除去の際に像形成物質と
共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。
特に像形成物質の除去性を高めるために、上記インキ剥
離部材、エンドレスシートあるいはローラさせた上に熱
や圧力を加える場合、種々の条件によっては、逆に像形
成物質と像保持体との間の定着性を高めてしまって除去
を困難にすることもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して像保持体から剥離する像形
成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−255
916号参照)。これによれば、像保持体の紙質を比較
的損傷することなく、像形成物質のみを除去することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特願平
4−255916号で提案した像保持体からの像形成物
質除去装置においては、上記剥離部材を、上記不安定化
剤を保持させた像保持体の表面上の像形成物質と接触さ
せた後に、像保持体と剥離部材とを分離する際に、確実
に分離できないおそれがある。また、このような剥離部
材と像保持体との分離の困難性は、前述の特開平2−2
55195号公報等で提案されている像形成物質除去方
法の場合でも伴うおそれがある。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、剥離部材から像保持
体を確実かつ安定に分離することができる像保持体から
の像形成物質除去装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像保持体の表面に付着している
像形成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力
より大きい付着力を有する剥離部材を、該像形成物質が
付着した該表面側で、少なくとも該表面上の像形成物質
と接触させた後に、該像保持体と該剥離部材とを分離さ
せて該像形成物質を該表面から剥離する剥離手段を備え
た像保持体からの像形成物質除去装置において、該剥離
部材の表面と該像保持体との離間開始線と、該像保持体
の先端縁との間に、角度を持たせたことを特徴とするも
のである。
【0009】請求項2の発明は、上記剥離部材としてベ
ルト状に形成した剥離ベルトを用い、該剥離ベルト及び
該像保持体をローラ対で加圧挾持した後、特定のベルト
支持ローラに対する該剥離ベルトの巻き付き位置で、該
剥離ベルトから上記像保持体を曲率分離するようにした
請求項1の像保持体からの像形成物質除去装置におい
て、該ベルト支持ローラの回転軸と該像保持体の先端縁
との間に角度を持たせたことを特徴とするものである。
なお、該ローラ対には、該像保持体を加熱するための加
熱機能を設けてもよい。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記ベルト支持ロー
ラの回転軸と、上記ローラ対の回転軸とを略平行にした
ことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、上記像保持体の上
記像形成物質が付着した表面側で、少なくとも該表面上
の像形成物質と接触させる剥離部材が、該像形成物質に
対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい付
着力を有することにより、該剥離部材を該表面に接触さ
せた後、該剥離部材と該像保持体とを分離する際に、該
像形成物質を確実に該像保持体から離して該剥離部材の
みに付着させることができる。ここで、該剥離部材に接
触した該像保持体を、該剥離部材表面から分離すると
き、仮に像保持体と剥離部材との離間開始線が像保持体
の先端縁と一致していると、該先端縁が同時に分離され
るようになり、分離のために必要な力が大きくなって分
離が不安定になる。そこで、本発明では、該剥離部材の
表面と該像保持体との離間開始線と、該像保持体の先端
縁との間に角度θを持たせている。これにより、該像保
持体がその先端縁の角から徐々に分離するようになり、
該像保持体の先端を該剥離部材表面から離脱しやすくす
ることができるようになる。上記角度θは、具体的は0
°<θ<90°の範囲で設定する。
【0012】請求項2の発明においては、上記ローラ対
で、上記剥離ベルト及び該ベルトに像保持面を接触させ
て搬送している像保持体とを加圧挾持している。そし
て、上記ベルト支持ローラで、該剥離ベルトから該像保
持体を曲率分離している。この分離の際に、該像形成物
質を確実に該像保持体から離し、該剥離部材のみに付着
させる。ここで、該ベルト支持ローラの回転軸と該像保
持体の先端縁との間に角度を持たせることにより、該像
保持体がその先端縁の角から徐々に分離するようにな
り、該像保持体の先端を該剥離部材表面から離脱しやす
くすることができるようになる。
【0013】請求項3の発明においては、上記ベルト支
持ローラの回転軸と、上記ローラ対の回転軸とを略平行
にすることにより、該ローラ対の挾持部と該ベルト支持
ローラとの間の該像保持体の搬送距離、即ち該像保持体
の搬送時間が、該ベルト支持ローラの回転軸に沿う方向
の各位置で略同じになるので、該ベルト支持ローラによ
るどの分離位置においても、該像保持体の先端縁が上記
剥離ベルト表面に対して略同じ付着力を有するようにな
る。
【0014】なお、曲率分離をより確実に行なうには、
上記ベルト支持ローラの直径は16mm以下に設定するこ
とが望ましい。さらに、該ベルト支持ローラと上記ロー
ラ対の挾持部との距離を50mm以下に、又は該挾持部か
ら該ベルト支持ローラまでの像保持体の搬送時間を5秒
以下に設定することが望ましい。これによれば、該像保
持体上の像形成物質が溶融状態のうちに、該像保持体が
上記剥離ベルトの表面から分離するようになるので、さ
らに分離が容易になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した実施例について
説明する。
【0016】まず、実施例に係るトナー除去装置の概略
について説明する。図1において、このトナー除去装置
は、積載状態で収容しているトナー像が形成された転写
紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット20と、給
紙ユニット20から送られてきた転写紙10に液を供給
する液供給ユニット30と、液が供給された転写紙10
からトナーを剥離する剥離手段としてのトナー剥離ユニ
ット40と、トナーが除去された転写紙10を乾燥させ
る乾燥ユニット60と、乾燥ユニット60から排出され
る転写紙10を受ける紙受けユニット70とを備えてい
る。
【0017】上記給紙ユニット20は、トナー像が形成
された面(以下、トナー像面という)を下に向けて給紙
台21上に積載された転写紙10を最下部のものから給
紙ローラ22で給紙し、分離ローラ対23で重送紙を分
離して一枚の転写紙10のみを給紙搬送ローラ対24で
送り出すものである。その具体的な構成及び動作は電子
写真複写機における給紙機構と同様であるので、詳細な
説明は省略する。
【0018】上記液供給ユニット30は、水又は転写紙
10への浸透性を向上させるために界面活性剤を含んだ
水溶液などの液31を転写紙10に供給するものであ
り、液を収容する液容器32と、この液容器32中の液
中に部分的に没するように設けられ回転によって液を汲
み上げて転写紙10のトナー像面に供給する塗布ローラ
33と、紙搬送経路を挟んでこの塗布ローラ33に対向
するように設けられた紙規制部材としての規制ローラ3
4とを備えている。この塗布ローラ33としては、保液
性を有する材質、例えば、親水性多孔質材質、スポンジ
などからなるローラや、ゴムなどの弾性体又は金属など
の剛体からなるローラなどを用いることができる。
【0019】上記規制ローラ34は塗布ローラ33との
間で転写紙10を挾持して搬送できるように、塗布ロー
ラ33表面に押圧させるか又は水が供給されて増大した
状態の転写紙10の厚み(紙内部に浸透した液量によっ
ては厚みが50%程度増大する)よりも小さなギャップ
をおいて塗布ローラ33に対向させて設け、時計回りに
回転するようにしても良いし、この増大した状態の転写
紙10の厚みよりも大きなギャップおいて塗布ローラ3
3に対向させて設け、時計回りに回転させるようにして
も良い。
【0020】また、この液供給ユニット30には、給紙
ユニット20から送られてくる転写紙10を塗布ローラ
33と規制ローラ34との対向部(以下、液供給部とい
う)に案内する第1紙ガイド機構35と、液供給部を通
過した転写紙10をトナー剥離ユニット40側に案内す
る第2紙ガイド機構36とを備えている。
【0021】上記トナー剥離ユニット40は、複数のベ
ルト支持ローラ(以下、支持ローラという)41,4
2,43に掛け回された剥離ベルトとしてのトナーオフ
セット用ベルト(以下、オフセットベルトという)44
と、オフセットベルト44を挟んで互いに圧接し合うよ
うに設けられた加熱ランプ45a,46a内蔵の上下加
熱ローラ45,46と、オフセットベルト44表面から
トナーを除去するベルトクリーニング装置47とを備え
ている。このオフセットベルト44の少なくとも表面
は、軟化したトナーに対して、転写紙10の表面と該ト
ナーとの付着力より大きい付着力を有する材料で形成さ
れている。例えばベルト自体がアルミ系、銅系、ニッケ
ル系など金属材料、又は酸化チタンを分散させたポリエ
チレンテレフタレート(PET)などの高分子系材料で
形成されている。
【0022】このオフセットベルト44を支持する支持
ローラのうち、上下加熱ローラ45,46の加圧部を通
過した後のベルト部分が巻き付く支持ローラ(以下、分
離ローラという)43の回りで、ベルトの移動方向を急
激に変化させて、オフセットベルト44からの転写紙1
0の曲率分離を行わせることができるように、この分離
ローラ43とベルトクリーニングユニットに対向する支
持ローラ41との間のベルト部分を内側に押し込む案内
ローラ48が設けられている。また上記加圧部に進入し
ていくベルト部分が巻き付く支持ローラ42はベルト寄
り防止のためにクラウンローラになっている。この支持
ローラ42とベルトクリーニングユニット対向の支持ロ
ーラ41との間のベルト部分を内側に押し込むテンショ
ンローラ49も設けられている。
【0023】また、上記上下加熱ローラ45,46は、
転写紙10のトナー像面をオフセットベルト44に密着
させるとともに転写紙10に固着しているトナーを加熱
して軟化させるものである。
【0024】また、上記ベルトクリーニング装置47
は、オフセットベルト44周面に断続的な引っ掻き力を
及ぼして付着トナーを除去する回転ブラシローラ50
と、この回転ブラシローラ50よりもベルト移動方向下
流側で、ベルト周面に接触し摩擦力によるスクラブで付
着トナーを除去するパッド51とを備え、これらにより
ベルト周面から除去されたトナーをユニットケーシング
52内に収容するようになっている。
【0025】また、このトナー剥離ユニット40には、
液供給ユニット30側から送られてくる転写紙10を、
加圧部に進入させるための挾持搬送手段としての中継搬
送ローラ対53が設けられている。また、加圧部を通過
し、かつ分離ローラ部でオフセットベルト44から曲率
分離された転写紙10を乾燥ユニット60側に案内する
ための上下ガイド部材54も設けられている。
【0026】上記乾燥ユニット60は、例えば転写紙1
0の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
10を乾燥させるものであり、加熱ランプ61a内蔵の
例えばアルミからなる加熱ドラム61と、複数の支持ロ
ーラ62に掛け渡され、該加熱ドラム61の周面に一定
角度巻きついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト63
とから構成されている。図示の例では一つの支持ローラ
62がテンションローラを兼ねている。上記紙押圧用ベ
ルト63の材質としては、耐熱性や通気性を備えた材
質、例えばキャンバス地、木綿地、テトロン地などの布
を用いることができる。
【0027】また、この乾燥ユニット60には、加熱ド
ラムと紙押圧用ベルトとの挾持領域を抜け出した転写紙
10をガイドする上下ガイド部材64と、これによりガ
イドされてきた転写紙10を紙受けユニット70の紙受
け面上に排紙するための排紙ローラ対65が設けられて
いる。
【0028】以上の構成において、給紙ユニット20か
ら送られた転写紙10は、液供給ユニット30でそのト
ナー像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット4
0に送られる。このトナー剥離ユニット40で、転写紙
10に固着しているトナーが加熱ローラ45,46から
の加熱で軟化し、オフセットベルト44表面に付着す
る。そして分離ローラ43の回りで転写紙10とオフセ
ットベルト44から分離する際に、オフセットベルト4
4表面に付着したトナーが転写紙10から剥離し、これ
により、転写紙10からトナーが除去される。トナーが
除去された転写紙10は乾燥ユニット61で乾燥され、
紙受けユニット70に排出される。
【0029】以上の構成によれば、トナーが付着した転
写紙10に液を供給して転写紙10のトナーとの界面部
に液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊
維を傷めることなく、トナーを除去できる。 (以下、余白)
【0030】ところで、以上の構成において、図2に示
すように分離ローラ43の回転軸が転写紙10の先端縁
と略平行であると、転写紙10をオフセットベルト44
から分離ローラ43で曲率分離する際に、転写紙10の
先端縁が全域にわたって同時に分離されることになり、
分離するために必要な力が大きくなり、分離の安定性に
欠けてしまう。
【0031】そこで、本実施例では、図3に示すよう
に、分離ローラ43の回転軸と転写紙10の先端縁との
間に角度を持たせるように、転写紙10を傾けて搬送し
ている。例えば、上記給紙ユニット20を、給紙台21
上に転写紙10を傾けて積載し、そのまま傾けた状態で
給紙搬送するように構成する。また、給紙ユニット20
から給紙された転写紙10を、分離ローラ43による分
離位置に到達するまでの間、例えば給紙ユニット20と
液供給ユニット30との間に、転写紙10を傾ける転写
紙傾斜手段を設けてもよい。
【0032】図4に、上記転写紙傾斜手段の一例を示
す。この転写紙傾斜手段は、転写紙10の側端に当接し
てガイドするガイド部材81、回動自在の剛球82,8
3,84、剛球82,83,84の下方に位置し、各剛
球との間で転写紙10を挾持して矢印方向に搬送する搬
送ローラ85,86,87等を備えている。ここで、各
剛球82,83,84下方の搬送ローラ85,86,8
7の線速v85,v86,v87は、v86≧v85>v87を満足
するように設定する。以上の構成において、転写紙10
はその一側端がガイド部材81にガイドされながら、各
搬送ローラと剛球との間に挾持されて搬送されるが、上
記剛球83下方の搬送ローラ86の線速v86が剛球84
下方の搬送ローラ87の線速v87より大きいので、図中
の符号10’に示すように時計方向に回転して傾けられ
る。
【0033】以上、本実施例によれば、分離ローラ43
の回転軸と転写紙10の先端縁との間に角度を持たせる
ように、転写紙10を傾けて搬送しているので、転写紙
10がその先端縁の角から徐々に分離するようになる。
これにより、転写紙10の先端がオフセットベルト44
表面から離脱しやすくなるので、オフセットベルト44
から転写紙10を確実かつ安定に分離することができる
ようになる。
【0034】また、本実施例によれば、分離ローラ43
の回転軸と、上下加熱ローラ対45、46の回転軸とを
略平行に設定しているので、上下加熱ローラ対45、4
6の挾持部と分離ローラ43との間の転写紙10の搬送
距離、即ち転写紙10の搬送時間が、分離ローラ43の
回転軸に沿う方向の各位置で略同じになる。これによ
り、分離ローラ43の回転軸に沿った各分離位置におい
て、転写紙10の先端縁がオフセットベルト44表面に
対して略同じ付着力を有するようになるので、転写紙1
0のより安定した分離を行なうことができるようにな
る。
【0035】なお、上記実施例において、曲率分離をよ
り確実に行なうために、上記分離ローラ43の直径は1
6mm以下にするのが好ましい。
【0036】また、上記実施例において、分離ローラ4
3と上下加熱ローラ対45、46の挾持部との距離を5
0mm以下に、又は該挾持部から分離ローラ43までの転
写紙10の搬送時間を5秒以下に設定するのが好まし
い。これによれば、転写紙10上のトナーが溶融状態の
うちに、オフセットベルト44の表面から転写紙10が
離脱するようになり、転写紙10のより安定した分離を
行なうことができるようになる。
【0037】また、上記図1の実施例では、転写紙10
自体を傾けて搬送しているが、これに代え、図5に示す
ように分転写紙10の先端縁に対して剥離ローラ43を
傾けて配置してもよい。図6(a),(b)に、分離ロ
ーラ43を傾けた場合のオフセットベルト44全体の上
面図、及び正面図を示す。オフセットベルト44は、そ
れぞれ傾けて配置された分離ローラ43及び支持ローラ
55,56に懸け渡されて矢印方向に回転駆動される。
【0038】本例においても、分離ローラ43の回転軸
と転写紙10の先端縁との間に角度を持たせているの
で、転写紙10がその先端縁の角(搬送方向に向かって
左角)から徐々に分離するようになり、転写紙10の先
端がオフセットベルト44表面から離脱しやすくなる。
従って、オフセットベルト44から転写紙10を確実か
つ安定に分離することができるようになる。
【0039】また、上記図1の実施例では、オフセット
ベルト44として無端ベルトを使用しているが、巻き取
りタイプのオフセットベルト57を使用してもよい。図
7に、巻き取りタイプのオフセットベルト57を用いた
場合の構成例を示す。本例では、供給ローラ58から供
給されたオフセットベルト57を、それぞれ傾けて配置
した支持ローラ56及び分離ローラ43に懸け渡して移
動させ、巻き取りローラ59で巻き取っている。ここ
で、上記支持ローラ56及び供給ローラ58は必ずしも
傾ける必要はなく、図中の上加熱ローラ45及び下加熱
ローラ(不図示)と平行に配置してもよい。
【0040】本例においても、転写紙10がその先端縁
の角(搬送方向に向かって左角)から徐々に分離するよ
うになり、転写紙10の先端がオフセットベルト57表
面から離脱しやすくなるので、オフセットベルト57か
ら転写紙10を確実かつ安定に分離することができるよ
うになる。
【0041】また、上記図1の実施例のトナー剥離ユニ
ット4では、剥離部材としてオフセットベルト44を用
いているが、これに代え、図8(a),(b)に示すよ
うに円筒状の剥離ローラ91を用いてもよい。この構成
例では、転写紙10は、トナー像面を上にして、ベルト
支持ローラ92、93に懸け渡された搬送ベルト94で
搬送される。この搬送ベルト94及びその上の転写紙1
0は、剥離ローラ91とバックアップローラ95との間
に挾持されて通過する。この通過の際に、剥離ローラ9
1の表面から転写紙10が離間し、トナー画像が剥離ロ
ーラ91表面に付着して剥離される。
【0042】そして、本例においては、転写紙10の搬
送方向に垂直な方向に対して、回転軸が角度θを持つよ
うに、剥離ローラ91及びバックアップローラ95を配
置しているので、転写紙10がその先端縁の角(搬送方
向に向かって左角)から徐々に分離するようになり、転
写紙10の先端がオフセットベルト57表面から離脱し
やすくなるので、オフセットベルト57から転写紙10
を確実かつ安定に分離することができるようになる。
【0043】また、上記各実施例では、本発明を転写型
の電子写真複写機によって画像が形成された転写紙10
に適用しているが、ファクシミリ、プリンター、印刷機
等紙等の他の画像形成装置で用いる他の記録紙等の像保
持体にも適用できる。また、本発明は、繊維質の構造を
した像保持体に限定されることなく、像を形成すること
ができる他の像保持体に適用できる。また、本発明が適
用できる像保持体は、例えば、プラスチック層等のベー
スシートの表面層が紙等の吸液性及び弾性を有する材料
層である積層物等であってもよい。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、剥離部材の表
面と像保持体との離間開始線と、該像保持体の先端縁と
の間に角度を持たせている。これにより、像保持体がそ
の先端縁の角から徐々に分離するようになり、像保持体
の先端が剥離部材表面から離脱しやすくなるので、剥離
部材から像保持体を確実かつ安定に分離することができ
るようになるという効果がある。
【0045】請求項2の発明によれば、像保持体を曲率
分離するためのベルト支持ローラの回転軸と像保持体の
先端縁との間に角度を持たせている。これにより、像保
持体がその先端縁の角から徐々に分離するようになり、
像保持体の先端が剥離部材表面から離脱しやすくなるの
で、剥離部材から像保持体を確実かつ安定に分離するこ
とができるようになるという効果がある。
【0046】請求項3の発明によれば、上記ベルト支持
ローラの回転軸と、上記ローラ対の回転軸とを略平行に
することにより、該ローラ対の挾持部と該ベルト支持ロ
ーラとの間の該像保持体の搬送距離、即ち該像保持体の
搬送時間が、該ベルト支持ローラの回転軸に沿う方向の
各位置で略同じになるので、該ベルト支持ローラの回転
軸に沿った各分離位置において、該像保持体の先端縁が
上記剥離ベルト表面に対して略同じ付着力を有するよう
になる。従って、より安定した分離を行なうことができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るトナー除去装置の概略構成図。
【図2】従来の分離ローラによる分離部の上面図。
【図3】実施例に係る分離ローラによる分離部の上面
図。
【図4】転写紙傾斜手段の概略構成を示す上面図。
【図5】他の実施例に係るトナー剥離ユニットの分離ロ
ーラによる分離部の上面図。
【図6】(a)は同トナー剥離ユニットの概略構成を示
す上面図。(b)は同トナー剥離ユニットの正面図。
【図7】更に他の実施例に係るトナー剥離ユニットの概
略構成を示す上面図。
【図8】(a)は更に他の実施例に係るトナー剥離ユニ
ットの概略構成を示す上面図。(b)は同トナー剥離ユ
ニットの正面図。
【符号の説明】
10 転写紙 40 トナー剥離ユニット 43 分離ローラ 44 オフセットベルト 45 上加熱ローラ 46 下加熱ローラ 55,56 支持ローラ 57 巻き取り型のオフセットベルト 58 供給ローラ 59 巻き取りローラ 81 ガイド部材 82,83,84 剛球 91 剥離ローラ 92,93 支持ローラ 94 搬送ベルト 95 バックアップローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像保持体の表面に付着している像形成物質
    に対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい
    付着力を有する剥離部材を、該像形成物質が付着した該
    表面側で、少なくとも該表面上の像形成物質と接触させ
    た後に、該像保持体と該剥離部材とを分離させて該像形
    成物質を該表面から剥離する剥離手段を備えた像保持体
    からの像形成物質除去装置において、 該剥離部材の表面と該像保持体との離間開始線と、該像
    保持体の先端縁との間に、角度を持たせたことを特徴と
    する像保持体からの像形成物質除去装置。
  2. 【請求項2】上記剥離部材としてベルト状に形成した剥
    離ベルトを用い、該剥離ベルト及び該像保持体をローラ
    対で加圧挾持した後、特定のベルト支持ローラに対する
    該剥離ベルトの巻き付き位置で、該剥離ベルトから上記
    像保持体を曲率分離するようにした請求項1の像保持体
    からの像形成物質除去装置において、 該ベルト支持ローラの回転軸と該像保持体の先端縁との
    間に角度を持たせたことを特徴とする像保持体からの像
    形成物質除去装置。
  3. 【請求項3】上記ベルト支持ローラの回転軸と、上記ロ
    ーラ対の回転軸とを略平行にしたことを特徴とする請求
    項2の像保持体からの像形成物質除去装置。
JP5343586A 1993-12-16 1993-12-16 像保持体からの像形成物質除去装置 Pending JPH07175385A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6115579A (en) * 1998-02-20 2000-09-05 Minolta Co., Ltd. Apparatus for removing print from a recording medium

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