JPH09197926A - 像保持体からの像形成物質除去装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去装置

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JPH09197926A
JPH09197926A JP2216796A JP2216796A JPH09197926A JP H09197926 A JPH09197926 A JP H09197926A JP 2216796 A JP2216796 A JP 2216796A JP 2216796 A JP2216796 A JP 2216796A JP H09197926 A JPH09197926 A JP H09197926A
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JP
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toner
forming substance
peeling
roller
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JP2216796A
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Masaru Magai
勝 真貝
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力の低減のために像保持体への給液量
を少なくした場合や、紙種の限定をしない場合でも紙の
繊維剥脱を防止すると共に分離ジャムを回避する像保持
体からの像形成物質除去装置を提供する。 【解決手段】 トナー剥離ユニット300において、加
圧ローラ308として表面に凹凸を設けたローラを用
い、上記加圧ローラ308と加熱ローラ306によって
転写紙1の繊維剥脱が起こらない程度の小面積で部分的
にトナーの剥離を行い、その後加圧ローラ309と加熱
ローラ307によって残りのトナーを剥離する。よっ
て、転写紙1の繊維剥脱が起こることなく良好なトナー
剥離を行える。さらに分離ジャムも防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置で画像を形成した像
保持体から該画像を構成する像形成物質を除去する像保
持体からの像形成物質除去装置に係り、詳しくは像保持
体の画像形成面と該画像形成面に付着している像形成物
質との付着状態を不安定状態にする不安定化液を該像保
持体に付与する液付与手段と、該不安定化液が付与され
た像保持体上の像形成物質を加熱しながら、該像保持体
上の像形成物質に対して該像形成物質と該像保持体との
間の付着力よりも大きな付着力を発揮し得る剥離部材を
該像保持体上の像形成物質に圧接させる加熱加圧部を有
する剥離手段と、を備えた像保持体からの像形成物質除
去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、表面に像形成物質が安定に付着し
ている像保持体としての記録済み記録用シートからトナ
ーなどの像形成物質を除去して記録用シートを再生する
方法及びその装置としては種々のものが知られている。
例えば溶剤を使用するものとして特開平1−10157
6号公報には、トナーが付着された、記録用シートとし
ての用紙をトナー樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音
波振動を印加し、溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離
させる像形成物質除去方法が開示されている。また、特
開平4−300395号公報には、廃紙の印字部分に溶
剤を浸漬、噴霧あるいは塗布等による方法で付着させて
トナーを溶解し、溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、
吸着剤接触、機械剥離あるいは静電気吸着等による方法
で除去する像形成物質除去方法が開示されている。
【0003】また、先に本出願人は、記録済み記録用シ
ートに、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して記録用シートから剥離する
像形成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−2
55916号、特願平5−239075号参照)。これ
によれば、記録用シートの紙質を比較的損傷することな
く、像形成物質のみを除去することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの構
成によれば、例えば4.3〜4.5gのA4サイズの用
紙に3.5〜5.2gの剥離液を給液し、上記剥離部材
によって用紙からトナーを剥離させると、用紙の極表面
層の繊維が剥脱したり、分離不良が起きて装置内でジャ
ム不良が発生しやすい紙種及び画像パターンがあること
が解った。例えば、用紙としてリサイクルパルプの量が
50%以上含まれるリサイクル紙を用いて搬送方向の長
さが6mm以上の黒ベタ画像を除去する場合に上記不具合
が発生しやすく、このため、トナー除去の可能な紙種が
限定されてしまうという問題点があった。
【0005】また、湿潤させた用紙を乾燥させる過程に
おける消費電力を低減させるために剥離液給液量を少な
くした場合にも、上記画像パターンすなわち搬送方向の
長さが6mm以上の黒ベタ画像を除去すると、用紙に対す
る含水分率が紙の重量の50%を下回るぐらいから用紙
の繊維剥脱が起きやすくなり、分離ジャムに至ることも
あるという問題点もあった。
【0006】上記像保持体の繊維剥脱と分離不良の違い
は、本質的な現象の違いではなく、同一現象の程度の差
であると考えられる。すなわち、像形成物質と像保持体
との接着が強力な場合に、接着部の分離に必要な力に対
し、像保持体の表面繊維の結合力が弱い場合に表面繊維
の剥脱が発生し、像保持体自体の腰が弱い場合に分離不
良が発生する。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、消費電力の低減のた
めに像保持体への給液量を少なくした場合や、紙種の限
定をしない場合でも紙の繊維剥脱を防止すると共に分離
ジャムを回避する像保持体からの像形成物質除去装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像保持体の画像形成面と該画像
形成面に付着している像形成物質との付着状態を不安定
状態にする不安定化液を該像保持体に付与する液付与手
段と、該不安定化液が付与された像保持体上の像形成物
質を加熱しながら、該像保持体上の像形成物質に対して
該像形成物質と該像保持体との間の付着力よりも大きな
付着力を発揮し得る剥離部材を該像保持体上の像形成物
質に圧接させる加熱加圧装置を有する剥離手段と、を備
えた像保持体からの像形成物質除去装置において、複数
の剥離処理箇所を有し、それぞれの剥離処理箇所で、上
記像保持体上の像形成物質を小面積領域に分割して部分
的に剥離するように上記剥離手段を構成したことを特徴
とするものである。
【0009】この像形成物質除去装置においては、それ
ぞれの剥離処理箇所で、上記像保持体上の像形成物質を
小面積領域に分割して部分的に剥離する。ここで、小面
積領域に分割する態様は、規則的であっても良いし、不
規則的であっても良い。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、表面に凹凸を有する
ローラ部材を用いて、上記剥離部材に像保持体上の像形
成物質を圧接する剥離処理箇所を1以上設けたことを特
徴とするものである。
【0011】この像形成物質除去装置においては、上記
複数の剥離処理箇所のうち、1以上の剥離処理箇所で、
表面に凹凸のあるローラ部材を有するローラ部材を用い
て上記剥離部材に像保持体上の像形成物質を圧接し、ロ
ーラ部材表面の凸面に接触する小面積領域の像形成物質
を部分的に剥離する。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2の像保
持体からの像形成物質除去装置において、上記加熱加圧
装置により上記剥離部材を上記像保持体上の像形成物質
に圧接させる際の加圧力を、適宜解除する機構を有する
剥離処理箇所を1以上設けたことを特徴とするものであ
る。
【0013】この像形成物質除去装置においては、上記
複数の剥離処理箇所のうち、1以上の剥離処理箇所で、
上記機構によって、上記加熱加圧装置により上記剥離部
材を上記像保持体上の像形成物質に圧接させる際の加圧
力を適宜解除して、該像形成物質を剥離する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を転写型の電子写真
複写機によって画像が形成された像保持体としての転写
紙から、像形成物質としての熱溶融性トナー(以下、ト
ナーという)を除去するトナー除去装置に適用した実施
形態について説明する。図1は、本発明が適用可能なト
ナー除去装置の一構成例を示す概略構成図である。ま
ず、全体の概略を説明すると、このトナー除去装置は、
積載状態で収容しているトナー像が形成された転写紙1
を一枚づつ分離給送する給紙ユニット100と、給紙ユ
ニット100から送られてきた転写紙1に不安定化液を
付与する不安定化液付与手段としての液付与ユニット2
00と、不安定化液が供給された転写紙1からトナーを
剥離して除去する剥離手段としてのトナー剥離ユニット
300と、トナーが除去された転写紙1を乾燥させる乾
燥ユニット400と、乾燥ユニット400から排出され
る転写紙1を受ける紙受けユニット500とを備えてい
る。
【0015】上記給紙ユニット100は、給紙トレイ1
01上に積載された転写紙1を最上部のものから給紙ロ
ーラ102で給紙し、図示しない分離機構で重送紙を分
離して一枚の転写紙1のみを、タイミング調整及びスキ
ュー補正のためのレジストローラ対103で送り出すも
のである。その具体的な構成及び動作は電子写真複写機
における給紙機構と同様であるので、詳細な説明は省略
する。
【0016】上記液付与ユニット200は、水又は転写
紙1への浸透性を向上させるために界面活性剤を含んだ
水溶液などの液20を転写紙1に供給するものであり、
液を収容する液容器201と、この液容器201中の液
中に部分的に没するように設けられ回転によって液を汲
み上げて転写紙1のトナー像面に供給する塗布ローラ2
02と、紙搬送経路を挟んでこの塗布ローラ202に対
向するように設けられた紙規制部材としての規制ローラ
203とを備えている。この塗布ローラ202として
は、保液性を有する材質、例えば、親水性多孔質材質、
スポンジなどからなるローラや、ゴムなどの弾性体又は
金属などの剛体からなるローラなどを用いることができ
る。
【0017】上記トナー剥離ユニット300は、複数の
支持ローラ302,303、304等に掛け回されたベ
ルト状の剥離部材としてのトナーオフセット用ベルト
(以下、オフセットベルトという)301と、加熱ラン
プ内蔵の加熱ローラ306、307と、オフセットベル
ト301を挟んで、上記加熱ローラ306、307のそ
れぞれに互いに圧接し合うように設けられた加圧ローラ
308、309と、オフセットベルト301に所定の張
力を与えるテンションローラ305と、オフセットベル
ト301の表面をクリーニングするクリーニング装置3
12とを備えている。
【0018】ここで、上記加熱ローラ306、307及
び上記加圧ローラ308、309は、転写紙1のトナー
像面をオフセットベルト301に密着させるとともに転
写紙1に固着しているトナーを加熱して軟化させるもの
である。この加圧ローラ308、309による加圧力
は、1.5〜3.0kgf/cm2の範囲の値であれば、加熱
接着するには充分である。加熱ローラ306、307、
及び、加圧ローラ308、309については後に詳述す
る。
【0019】また、上記オフセットベルト301の少な
くともトナーと接触する側の表面は、軟化したトナーに
対して、転写紙1の表面と該トナーとの付着力より大き
い付着力を発揮し得る材料で形成されている。例えば、
ベルト自体がアルミ系、銅系、ニッケル系など金属材
料、又は酸化チタンを分散させたポリエチレンテレフタ
レート(PET)などの高分子系材料で形成されてい
る。また、オフセットベルト16を複数層で構成し、そ
の少なくとも1層を強度及び耐熱性に優れた耐熱層と
し、トナーと接する層をトナーとの付着性に優れた接着
層としてもよい。
【0020】また、上記加熱ローラ306の加圧ローラ
308との圧接部よりオフセットベルト301の移動方
向の下流側、及び、加熱ローラ307の加圧ローラ30
9との圧接部よりオフセットベルト301の移動方向の
下流側には、所定の曲率半径でオフセットベルト301
の移動方向を急激に変化させる分離ローラ310、31
1が設けられており、分離ローラ310、311の回り
で、ベルトの移動方向を急激に変化させて、オフセット
ベルト301からの転写紙1の曲率分離を行うようにな
っている。また、良好に曲率分離を行うためには、上記
分離ローラ310、311として直径10mm以下の小径
ローラを用いることが望ましい。
【0021】上記乾燥ユニット400は、例えば転写紙
1の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
1を乾燥させるものであり、加熱ランプ内蔵の例えばア
ルミからなる加熱ドラム401と、複数の支持ローラに
掛け渡され、該加熱ドラム401の周面に一定角度巻き
ついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト402とから
構成されている。上記紙押圧用ベルト402の材質とし
ては、耐熱性や通気性を備えた材質、例えばキャンバス
地、木綿地、テトロン地などの布を用いることができ
る。
【0022】上記紙受けユニット500は、この乾燥ユ
ニットにおける、加熱ドラムと紙押圧用ベルトとの挾持
領域を抜け出した転写紙10を、ガイドする図示しない
上下ガイド部材、該ガイド部材によりガイドされてきた
転写紙10を搬送する図示しない排紙ローラ対、該排紙
ローラ対で排紙される転写紙を受けるトレイ501など
で構成できる。
【0023】以上の構成のトナー除去装置において、給
紙ユニット100から送られた転写紙1は、液付与ユニ
ット200でそのトナー像面(図中の下面)に液20が
付与され、トナー剥離ユニット300に送られる。この
トナー剥離ユニット300で、転写紙1に固着している
トナーが加熱ローラ306、307及び加圧ローラ30
8、309からの加熱で軟化し、オフセットベルト30
1表面に付着する。そして、分離ローラ310、311
の回りで転写紙1とオフセットベルト301から分離す
る際に、オフセットベルト301表面に付着したトナー
が転写紙1から剥離し、これにより、転写紙1からトナ
ーが除去される。トナーが除去された転写紙1は乾燥ユ
ニット400で乾燥され、紙受けユニット500のトレ
イ501上に排出される。以上のトナー除去処理によ
り、トナーが付着した転写紙1に液を供給して転写紙1
のトナーとの界面部に液を浸透させた状態でトナーを剥
離させるので、紙繊維を傷めることなく、トナーを除去
できる。
【0024】ところで、像保持体としての転写紙1の表
面繊維の剥脱又は分離不良が生じやすい画像パターン
は、搬送方向の長さが6mm以上の黒ベタ画像であること
が、経験的に見いだされている。そこで、本実施形態で
は、まず転写紙1の表面繊維の剥脱又は分離不良が生じ
にくい小面積の範囲で転写紙上のトナーを除去し、その
後残りのトナーを除去するような構成を採用している。
以下、この構成について述べる。
【0025】図2は、本実施形態のトナー除去装置のト
ナー剥離ユニット300の概略構成図である。図示の例
では、2段の加熱加圧ローラ対を用いて転写紙1からの
トナー剥離を行っている。各加圧加熱ローラ対を構成す
るローラのうちの加圧ローラ308としては、図3に示
すような表面形状を持つローラを用いる。このときの、
加圧ローラ308の凸部の回転方向の長さ(以下長さと
いう。)は6mm以下となるように設定するのが望まし
い。また、凹部の長さが凸部の長さ以下となるように凹
凸を配置すれば、次段で凹凸のない加圧ローラ309を
用いて残りのトナーの剥離を行ったときにも転写紙の繊
維の剥脱を防止することができる。上記加圧ローラ30
8と加熱ローラ306とのニップ部においてトナー像2
を部分的に剥離し、その後、残りのトナー像3を通常の
表面に凹凸を持たない加圧ローラ309と加熱ローラ3
11とにより、剥離する。次に、加圧ローラ308と加
熱ローラ306とのニップ部におけるトナー像の剥離に
ついて図4を用いて更に詳しく述べる。
【0026】図4(a)に、加圧ローラ308と加熱ロ
ーラ306とのニップ部の拡大図を示す。ニップ部Nに
おいて、加圧ローラ308表面の凸部aには、加圧力が
有効に働くので、この部分のトナーが転写紙1からオフ
セットベルト301に加圧加熱接着される。逆に、加圧
ローラ308表面の凸部bには、加圧力が有効に働かな
いので、この部分のトナーは転写紙1からオフセットベ
ルト301に加圧加熱接着されないで、転写紙1側に残
存することとなる。従って、図4(b)に示すように、
転写紙1表面のトナー像2は、加圧ローラ308の凸部
に対応する部分c1、c2のみが転写紙1から剥離さ
れ、オフセットベルト301に転写することとなる。例
えば、図5(a)に示すようなトナー像を、上記加圧ロ
ーラ308と加熱ローラ306によって剥離すると、図
5(b)に示すトナー像のようになる。
【0027】次に、上記のようなトナー剥離ユニット3
00を用いてトナー像の剥離を行った場合の具体例につ
いて述べる。表1に、上記加圧ローラ308として、表
面に凹凸を設けたローラを用いて剥離を行い、その後凹
凸のない加圧ローラ309を用いて残りのトナーの剥離
を行った場合の剥離率と、比較例として、表面に凹凸を
設けない加圧ローラのみを用いて剥離を行った場合の剥
離率とを示す。また、表面に凹凸を設けたローラを用い
た場合については、凸部の高さが、250μmのもの
と、750μmのものとについて示す。また、本具体例
でのトナー剥離の際のローラの回転速度は線速30mm/s
であり、剥離液の給液量は約2g/A4である。 (以下、余白)
【表1】 ※紙繊維の剥脱有りを*で示した。そのときの剥離率は
()で示した。
【0028】まず、凸部の高さが750〜800μmで
形成したローラを用いた場合には、モーターの駆動トル
クが増大するため、モーター脱調が起こってしまい、安
定したトナー剥離はできない。しかしながら凸部の高さ
が250μmで形成したローラを用いた場合には、モー
ター脱調の問題もなく、転写紙の表面繊維が剥脱するこ
となく剥離温度110°C以上で100%の剥離率が得
られ、剥離温度130°Cまでの範囲でも転写紙の表面
繊維の剥脱はない。
【0029】一方、表面に凹凸を設けない加圧ローラの
みを用いて剥離を行った場合には、転写紙の表面繊維が
剥脱することなく100%の剥離率が得られることはな
い。
【0030】このように、本実施形態によれば、トナー
像が、転写紙1の表面剥脱が起こらない程度の小面積で
部分的にオフセットベルト301に接着するため、転写
紙1の表面繊維が剥脱することなく良好な剥離率を得る
ことができる。また、転写紙がオフセットベルトから分
離せずジャム不良を発生することもない。 (以下、余白)
【0031】なお、加圧ローラ308の表面形状として
は、図6(a)、(b)、(c)に示すようなものも考
えられ、これらの加圧ローラ308と加熱ローラ306
によって図5(a)のトナー像を剥離した後のトナー像
は、それぞれ図7(a)、(b)、(c)のようにな
る。ここで、加圧ローラ308の表面形状は必ずしも図
示の形状に限ったもののみではない。また、上記実施形
態では表面に凹凸を設けた加圧ローラを用いた加熱加圧
ローラ対を1段だけ設けた場合について述べたが、上記
加熱加圧ローラ対を2段以上設けても良い。この場合、
例えば1段目の加圧ローラの凸部の長さが2mm、2段目
の加圧ローラの凸部の長さが5mmとし、互いにずれるよ
うな寸法とすれば段階的に剥離を実行することができ
る。また、図6(a)、(b)、(c)あるいは図3に
示す表面形状のローラを組み合わせて用いても良い。ま
た、加圧ローラではなく加熱ローラあるいはオフセット
ベルトの表面に凹凸を設けても良い。
【0032】また、図8(a)に示すようにトナー除去
装置を構成しても良い。この場合のトナー剥離ユニット
300は図8(b)に示すように1つの加熱ローラ30
6に対向する位置に複数の加圧ローラ308、309が
設けられたような構成となる。この場合も、凹凸を設け
た加圧ローラは2段とは限らず、1段のみ設けても、3
段以上設けても良い。
【0033】図9は、他の実施形態に係るトナー剥離ユ
ニット300の概略構成図である。本実施形態では、加
圧ローラによる加圧力を適宜解除する機構を少なくとも
1段以上設けた構成を採用している。以下、この構成動
作について詳しく述べる。
【0034】本実施形態においては加圧ローラ308
を、固定点313を支点としたアーム314を介して、
加圧バネ315により加圧している。但し、加圧バネの
加圧力F1により発生する加圧ローラ308のニップ部
への加圧力F2は、トナー剥離には不十分な荷重となる
ようにF1の大きさを設定する。ここで、カム316に
より、アーム314の支点とは反対側の端部がΔL1だ
け変位し、これにより加圧ローラ308軸がΔL2だけ
変位すると、ローラ軸にはΔFの力が付加される。F2
+ΔFがトナー剥離に充分な荷重となるようにカム31
6やアーム314等を構成すれば、カム316の回転に
よって加圧ローラにトナー剥離に充分な荷重と、不十分
な荷重とを切り換えて与えることができる。従って、ト
ナー像2において、オフセットベルト301に接着する
部分と接着しない部分ができるので、この接着する部分
と接着しない部分の搬送方向の長さがそれぞれ6mm以下
となるように設定し、その後加圧解除機構のない加圧ロ
ーラ309及び加熱ローラ311によって残りのトナー
像を剥離すれば、搬送方向の長さが6mm以下となるよう
なトナー剥離が可能である。例えば、図5の(a)に示
すようなトナー像を、剥離すると、図5(b)に示すト
ナー像が得られ、加圧ローラの表面形状によっては図7
(a)に示すようなトナー像が得られる場合もある。従
って、紙の繊維剥脱がなく良好にトナー剥離を行うこと
ができる。また、分離ジャムも防止できる。
【0035】上記実施形態では、カムによる加圧解除機
構を示したが、加圧解除機構の構成としては、空圧によ
るエアシリンダー、油圧によるオイルシリンダー、ソレ
ノイドなどを用いても良い。
【0036】
【発明の効果】請求項1乃至3の発明によれば、それぞ
れの剥離処理箇所で、上記像保持体上の像形成物質を小
面積領域に分割して部分的に剥離するので、像保持体の
損傷や分離不良によるジャムの発生がなく、像保持体の
種類に制限を受けることなく良好な剥離率を得ることが
できるという優れた効果がある。また、像保持体の給液
量を少なくしても像保持体の損傷や分離不良によるジャ
ムの発生がないので、消費電力を低下させることができ
るという優れた効果がある。
【0037】請求項2乃至3の発明によれば、上記複数
の剥離処理箇所のうち、1以上の剥離処理箇所で、表面
に凹凸のあるローラ部材を有するローラ部材を用いて上
記剥離部材に像保持体上の像形成物質を圧接し、ローラ
部材表面の凸面に接触する小面積領域の像形成物質を部
分的に剥離するので、像保持体の損傷や分離不良による
ジャムの発生がなく、像保持体の種類に制限を受けるこ
となく良好な剥離率を得ることができるという優れた効
果がある。また、像保持体の給液量を少なくしても像保
持体の損傷や分離不良によるジャムの発生がないので、
消費電力を低下させることができるという優れた効果が
ある。
【0038】特に請求項3の発明によれば、上記複数の
剥離処理箇所のうち、1以上の剥離処理箇所で、上記機
構によって、上記加熱加圧装置により上記剥離部材を上
記像保持体上の像形成物質に圧接させる際の加圧力を適
宜解除して、該像形成物質を剥離するので、剥離部材が
圧接した小面積部分の像形成物質を部分的に剥離する。
よって、ローラの形状変更又は交換をすることなく、剥
離部材が圧接する部分としない部分とを自由な比率で生
起することができ、かつ、像保持体の損傷や分離不良に
よるジャムの発生がなく、像保持体の種類に制限を受け
ることなく良好な剥離率を得ることができるという優れ
た効果がある。また、像保持体の給液量を少なくしても
像保持体の損傷や分離不良によるジャムの発生がないの
で、消費電力を低下させることができるという優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るトナー除去装置の概略構成を
示す正面図。
【図2】同トナー除去装置のトナー剥離ユニットの概略
構成を示す正面図。
【図3】同トナー剥離ユニットの加圧ローラの表面形状
を示す説明図。
【図4】(a)は、同加圧ローラと加熱ローラとのニッ
プ部を示す説明図。(b)は、同加圧ローラと加熱ロー
ラと、その近傍を示す説明図。
【図5】(a)は、トナー剥離を行うトナー像の一例を
示す説明図。(b)は、図3に示す表面形状を持つ加圧
ローラを用いて図5(a)に示すトナー像を部分的に剥
離した後のトナー像を示す説明図。
【図6】(a)、(b)、(c)は、加圧ローラの表面
形状の変形例を示す説明図。
【図7】(a)は、図6(a)に示す表面形状を持つ加
圧ローラを用いて図5(a)に示すトナー像を部分的に
剥離した後のトナー像を示す説明図。(b)は、図6
(b)に示す表面形状を持つ加圧ローラを用いて図5
(a)に示すトナー像を部分的に剥離した後のトナー像
を示す説明図。(c)は、図6(c)に示す表面形状を
持つ加圧ローラを用いて図5(a)に示すトナー像を部
分的に剥離した後のトナー像を示す説明図。
【図8】(a)は、トナー除去装置の変形例を示す概略
構成図。(b)は、同トナー除去装置のトナー剥離ユニ
ットを示す概略構成図。
【図9】他の実施形態に係るトナー除去装置のトナー剥
離ユニットを示す概略構成図。
【符号の説明】
1 転写紙 2 トナー像 100 給紙ユニット 200 液付与ユニット 300 トナー剥離ユニット 301 オフセットベルト 302 支持ローラ 303 支持ローラ 304 支持ローラ 305 テンションローラ 306 加熱ローラ 307 加熱ローラ 308 加圧ローラ 309 加圧ローラ 310 分離ローラ 311 分離ローラ 312 クリーニング装置 313 固定点 314 アーム 315 加圧バネ 316 カム 400 乾燥ユニット 500 紙受けユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像保持体の画像形成面と該画像形成面に付
    着している像形成物質との付着状態を不安定状態にする
    不安定化液を該像保持体に付与する液付与手段と、該不
    安定化液が付与された像保持体上の像形成物質を加熱し
    ながら、該像保持体上の像形成物質に対して該像形成物
    質と該像保持体との間の付着力よりも大きな付着力を発
    揮し得る剥離部材を該像保持体上の像形成物質に圧接さ
    せる加熱加圧装置を有する剥離手段と、を備えた像保持
    体からの像形成物質除去装置において、 複数の剥離処理箇所を有し、それぞれの剥離処理箇所
    で、上記像保持体上の像形成物質を小面積領域に分割し
    て部分的に剥離するように上記剥離手段を構成したこと
    を特徴とする像保持体からの像形成物質除去装置。
  2. 【請求項2】請求項1の像保持体からの像形成物質除去
    装置において、 表面に凹凸を有するローラ部材を用いて、上記剥離部材
    に像保持体上の像形成物質を圧接する剥離処理箇所を1
    以上設けたことを特徴とする像保持体からの像形成物質
    除去装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の像保持体からの像形成物
    質除去装置において、 上記加熱加圧装置により上記剥離部材を上記像保持体上
    の像形成物質に圧接させる際の加圧力を、適宜解除する
    機構を有する剥離処理箇所を1以上設けたことを特徴と
    する像保持体からの像形成物質除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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