JPH08115020A - 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置

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JPH08115020A
JPH08115020A JP27591294A JP27591294A JPH08115020A JP H08115020 A JPH08115020 A JP H08115020A JP 27591294 A JP27591294 A JP 27591294A JP 27591294 A JP27591294 A JP 27591294A JP H08115020 A JPH08115020 A JP H08115020A
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JP
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image
drying
forming substance
unit
toner
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JP27591294A
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Toru Maruyama
徹 丸山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 像保持体に液体を付与して像形成物質を除去
する像保持体からの像形成物質除去方法及び装置におい
て、像保持体の乾燥を2段階に分けて行なうことによ
り、乾燥後の伸びや縮みを防止する。 【構成】 表面に像形成物質が固着している像保持体か
ら、像形成物質を除去するのに、少なくとも像保持体に
液体を付与する像保持体からの像形成物質除去方法であ
って、像形成物質が除去された後、前記像保持体の湿潤
による伸び分がほぼ0になるまでは、乾燥による前記像
保持体の収縮を阻害しない程度の拘束状態あるいは無拘
束状態で乾燥を行い、その後は、乾燥による前記像保持
体の収縮を阻止するように前記像保持体を拘束した状態
で乾燥を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって表面
に像形成物質による画像を形成した像保持体から、像形
成物質を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去して像保持体を再生す
る方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして特開平1−101
576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー樹
脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、溶
剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質除
去方法が開示されている。また、特開平4−30039
5号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧ある
いは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、溶
解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械剥
離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成物
質除去方法が開示されている。
【0003】また、先に本出願人は、記録済み像保持体
に、不安定化液としての水、界面活性剤を含む水溶液、
水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性
ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なく
とも1種の水あるいは水溶液を保持させるとともに、剥
離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加熱接着
もしくは加圧接着して像保持体から剥離する像形成物質
除去方法を提案した(例えば、特願平4−255916
号、特願平5−239075号参照)。これによれば、
像保持体の紙質を比較的損傷することなく、像形成物質
のみを除去することができる。
【0004】また、像形成物質に対して、像保持体表面
と像形成物質との付着力より大きい付着力を有する所定
の剥離部材を用いることにより、表面に像形成物質が付
着している像保持体から、像形成物質のみを確実に取り
除くことができる像形成物質除去装置を提案した(例え
ば、特願平5−280417号参照)。
【0005】また、不安定化液としての水あるいは水溶
液が付与された状態で像形成物質が取り除かれた後の像
保持体から、該水あるいは水溶液の少なくとも一部を効
率よく除去して像保持体を乾燥させることができる像形
成物質除去装置を提案した(例えば、特願平5−269
873号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、像保持体か
ら像形成物質を除去するのに、少なくとも上記不安定液
あるいは溶剤などの液体を像保持体に付与する場合に
は、像形成物質除去後に像保持体が給液により、ある程
度、元の長さよりも伸びる。例えば、図1は像保持体と
して紙の含水率と湿潤による伸びの関係を示すグラフで
ある。このグラフは、まず、紙に、その質量と同じだけ
の質量分の水を付与した直後の、紙の伸びが飽和した時
点の紙の長さ(この例では紙繊維と直交する方向の長
さ)を測定し、その後、紙が何ら拘束力を受けない状態
で乾燥するにつれて紙の長さが収縮する各段階の含水率
と伸縮率とを調べた結果を示すものである。ここで、横
軸の含水率は、紙の水分以外の質量に対するその時点で
紙に含まれている水の質量の割合を表し、含水率100
%が、上記伸び飽和時点に対応する。縦軸の収縮率は、
元の紙の長さに対する、その時点の紙の長さの割合を表
す。この含水率100%のときの含水率が約2.4%で
あることから、元の長さの2.4%分だけ上記水の吸収
により紙が伸びたことを示している。そして、このグラ
フは、このような無拘束状態での乾燥では、含水率20
%で収縮率0%、つまり元の長さに戻り、含水率がそれ
より少なくなるまで乾燥すると、収縮率がマイナス、つ
まり元の長さよりも短くなってしまうことも示してい
る。
【0007】また、以上のような無拘束状態ではなく、
紙の乾燥による収縮を阻害するように拘束した状態で乾
燥を行うと、紙が元の長さよりも長い状態のまま乾燥さ
れてしまうことも判明した。そして、このような拘束状
態による乾燥には、像形成物質除去後の紙の品質を高め
るために有用であることも判っている。この点につい
て、具体例を用いて詳述する。
【0008】図7は、本出願人が提案済のトナー除去装
置の概略構成図である。このトナー画像除去装置は、積
層状態で収容しているトナー像が形成された像保持体と
しての転写紙10を一枚ずつ分離給紙する給紙ユニット
20と、給紙ユニット20から送られてきた転写紙10
に所定の処理液を供給する液供給ユニット30と、処理
液が供給された転写紙10からトナーを剥離するトナー
剥離ユニット40と、トナーが剥離された転写紙10を
乾燥させる乾燥ユニット60と、乾燥ユニット60から
排出される転写紙10を受ける紙受けユニット70とを
備えている。
【0009】このトナー除去装置においては、給紙ユニ
ット20からの転写紙10は、液供給ユニット30でト
ナー像が形成された面(以下、トナー像面という。)に
処理液、例えば界面活性剤入りの水が均一に供給され、
トナー剥離ユニット40に送られる。そして、トナー剥
離ユニット40で、転写紙10に固着しているトナー
が、加熱ローラ45と剥離材支持体46とからの熱で軟
化し、トナー剥離材である転写ベルト44の表面に付着
する。そして、分離ローラ43で転写紙10と転写ベル
ト44とが分離される際、転写ベルト44の表面に付着
したトナーが転写紙10から剥離する。そして、乾燥ユ
ニット60の加熱ドラム61と紙押圧用ベルト63との
間で挾持された状態で加熱されて乾燥される。そして、
紙受けユニット70に排出される。
【0010】このトナー除去装置によれば、上記乾燥ユ
ニット60においては、紙を挾持した状態で加熱乾燥す
るので、湿潤により多少の波打ち状の変形が生じた転写
紙10が平滑化され、その後の再利用に適した品質の再
生紙にすることができる。
【0011】しかしなが、このようなトナー除去装置で
は、転写紙10が元の長さよりも長く伸びた状態で乾燥
されてしまう恐れがある。具体的には、上記剥離ユニッ
ト40ではトナー剥離のため加熱を行っているので、乾
燥ユニット60に進入する時点での含水率は通常50〜
60%になっている。これは、この含水率のときは、図
1の自然乾燥の場合2.1〜2.2%の転写紙10の伸
びが生じている。従って、このまま乾燥ユニット60に
おいて、一切の転写紙の収縮を阻止した状態で乾燥が行
われるとすると、この伸びがそのまま固定され、元の転
写紙10の長さより長くなってしまうという不具合があ
った。
【0012】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、像保持体の乾燥後の
伸びを防止する像保持体からの像形成物質除去方法及び
装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、表面に像形成物質が固着して
いる少なくとも表面部が湿潤性を有する像保持体から、
像形成物質を除去するのに、少なくとも像保持体に液体
を付与する像保持体からの像形成物質除去方法におい
て、像形成物質が除去された後、前記像保持体の湿潤に
よる伸び分がほぼ0になるまでは、乾燥による前記像保
持体の収縮を阻害しない程度の拘束状態あるいは無拘束
状態で乾燥を行い、その後は、乾燥による前記像保持体
の収縮を阻止するように前記像保持体を拘束した状態で
乾燥を行うことを特徴とするものである。
【0014】請求項2の発明は、表面に像形成物質が固
着している少なくとも表面部が湿潤性を有する像保持体
から、像形成物質を除去するのに、少なくとも像保持体
に液体を付与する像保持体からの像形成物質除去装置に
おいて、像形成物質が除去された後の前記像保持体を、
前記像保持体の収縮率を阻害しない程度の拘束状態ある
いは無拘束状態で、前記像保持体の湿潤による伸び分が
ほぼ0になるまで乾燥させる第1乾燥装置と、該第1乾
燥装置により乾燥された前記保持体を、乾燥による前記
像保持体の収縮を阻止するように前記像保持体を拘束し
た状態で乾燥させる第2乾燥装置とを設けたことを特徴
とするものである。
【0015】上記各発明において、像形成物質が除去さ
れた後、前記像保持体の湿潤による伸び分がほぼ0にな
るまでの乾燥は、前記像保持体に残留する前記不安定化
液の含液量が20〜25%に達するまでの乾燥がその目
安である。その後の乾燥は、含液量が4〜5%に達する
まで乾燥することが望ましい。この後者の乾燥では、加
熱、加圧により拘束した状態で乾燥することが像保持体
の平坦化のために望ましい。
【0016】また、各発明においては、前提とする像保
持体の除去方法あるいは装置としては、表面に像形成物
質が固着している少なくとも表面部が湿潤性を有する像
保持体に、該表面と像形成物質との濃く着を不安定にす
る不安定化液を付与し、且つ、該表面上の像形成物質
に、像形成物質に体し該表面よりも大きい付着力を有す
る剥離体を接触させた後に、該表面と該剥離体とを離間
させて、該表面から像形成物質を剥離して除去する像保
持体からの像形成物質除去方法あるいは装置を用いるこ
とが望ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての疎水性でかつ熱可撓性の電子写真用ト
ナー(以下、トナーという)を取り除く像保持体からの
像形成物質除去装置(以下、トナー除去装置という)に
適用した実施例について説明する。
【0018】まず、本発明を適用できるトナー除去装置
の一例としての前述の図7のトナー除去装置について説
明する。上記給紙ユニット20は、トナー像が形成され
た面(以下、トナー像面という)を下に向けて給紙台2
1上に積載された転写紙10を最下部のものから給紙ロ
ーラ22で給紙し、分離ローラ対23で重送紙を分離し
て一枚の転写紙10のみを給紙搬送ローラ対24で送り
出すものである。その具体的な構成及び動作は電子写真
複写機における給紙機構と同様であるので、詳細な説明
は省略する。
【0019】上記液付与ユニット30は、水又は転写紙
10への浸透性を向上させるために界面活性剤を含んだ
水溶液などの不安定化液としての処理液31を転写紙1
0に付与するものである。図示の例では、液を収容する
液容器32と、この液容器32中の液中に部分的に没す
るように設けられ回転によって液を汲み上げて転写紙1
0のトナー像面に付与する塗布ローラ33と、紙搬送経
路を挟んでこの塗布ローラ33に対向するように設けら
れた紙規制部材としての規制ローラ34とを備えてい
る。この塗布ローラ33としては、保液性を有する材
質、例えば、親水性多孔質材質、スポンジなどからなる
ローラや、ゴムなどの弾性体又は金属などの剛体からな
るローラなどを用いることができる。
【0020】また、この液付与ユニット30には、給紙
ユニット20から送られてくる転写紙10を塗布ローラ
33と規制ローラ34との対向部(以下、液付与部とい
う)に案内する第1紙ガイド機構35と、液付与部を通
過した転写紙10をトナー剥離ユニット40側に案内す
る第2紙ガイド機構36とを備えている。
【0021】上記トナー剥離ユニット40は、複数のベ
ルト支持ローラ(以下、支持ローラという)41,4
2,43に掛け回された剥離ベルトとしてのトナーオフ
セット用ベルト(以下、オフセットベルトという)44
と、オフセットベルト44を挟んで互いに圧接し合うよ
うに設けられた加熱手段としての加熱ランプ45a,4
6a内蔵の上下加熱ローラ45,46と、オフセットベ
ルト44表面からトナーを除去するベルトクリーニング
装置47とを備えている。このオフセットベルト44の
少なくとも表面は、軟化したトナーに対して、転写紙1
0の表面と該トナーとの付着力より大きい付着力を有す
る材料で形成されている。例えばベルト自体がアルミ
系、銅系、ニッケル系など金属材料、又は酸化チタンを
分散させたポリエチレンテレフタレート(PET)など
の高分子系材料で形成されている。また、上記上下加熱
ローラ45,46は、転写紙10のトナー像面をオフセ
ットベルト44に密着させるとともに転写紙10上のト
ナーを軟化させる軟化手段の軟化部材であり、加熱ラン
プ45a,46aで加熱される加熱対象物でもある。こ
の上下加熱ローラ45,46の熱がオフセットベルト4
4及び転写紙10を介して転写紙10上のトナーに伝わ
ることにより、転写紙10上のトナーが加熱されて軟化
する。
【0022】このオフセットベルト44を支持する支持
ローラのうち、上下加熱ローラ45,46の加圧部を通
過した後のベルト部分が巻き付く支持ローラ(以下、分
離ローラという)43の回りで、ベルトの移動方向を急
激に変化させて、オフセットベルト44からの転写紙1
0の曲率分離を行わせるようになっている。また、この
ベルトの移動方向の変化を大きくするための案内ローラ
48や、テンションローラ49も設けられている。
【0023】また、上記ベルトクリーニング装置47
は、オフセットベルト44周面に断続的な引っ掻き力を
及ぼして付着トナーを除去する回転ブラシローラ50
と、この回転ブラシローラ50よりもベルト移動方向下
流側で、ベルト周面に接触し摩擦力によるスクラブで付
着トナーを除去するパッド51とを備え、これらにより
ベルト周面から除去されたトナーをユニットケーシング
52内に収容するようになっている。
【0024】また、このトナー剥離ユニット40には、
液付与ユニット30側から送られてくる転写紙10を、
加圧部に進入させるための挾持搬送手段としての中継搬
送ローラ対53、オフセットベルト44から曲率分離さ
れた転写紙10を乾燥ユニット60側に案内するための
上下ガイド部材54も設けられている。
【0025】上記乾燥ユニット60は、例えば転写紙1
0の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
10を乾燥させるものであり、加熱手段としての加熱ラ
ンプ61a内蔵の例えばアルミからなる乾燥部材として
の加熱ドラム61と、複数の支持ローラ62に掛け渡さ
れ、該加熱ドラム61の周面に一定角度巻きついた状態
で無端移動する紙押圧用ベルト63とから構成されてい
る。図示の例では一つの支持ローラ62がテンションロ
ーラを兼ねている。上記紙押圧用ベルト63の材質とし
ては、耐熱性や通気性を備えた材質、例えばキャンバス
地、木綿地、テトロン地などの布を用いることができ
る。また、上記加熱ドラム61は上記加熱ランプ61a
によって加熱される加熱対象物でもあり、この加熱ドラ
ム61の熱によって転写紙10が乾燥される。
【0026】また、この乾燥ユニット60には、加熱ド
ラムと紙押圧用ベルトとの挾持領域を抜け出した転写紙
10をガイドする上下ガイド部材64と、これによりガ
イドされてきた転写紙10を紙受けユニット70の紙受
け面上に排紙するための排紙ローラ対65が設けられて
いる。
【0027】以上のトナー除去装置の構成では、トナー
剥離ユニット40からの転写紙10を、転写紙10を収
縮が困難な状態に拘束して乾燥する乾燥ユニット60の
みにより、乾燥するので、前述のように転写紙10が元
の長さより伸びたまま仕上がってしまう。
【0028】そこで、本発明の実施例に係るトナー除去
方法では、図2にトナー除去ステップの工程図を示すよ
うに、乾燥及び平滑化を行う仕上げ工程を、転写紙10
の湿潤による伸び分がほぼ0になるまでは、乾燥による
転写紙の収縮を阻害しない程度の拘束状態あるいは無拘
束状態で乾燥(以下、無拘束乾燥という)と、その後
の、乾燥による転写紙の収縮を阻止するように転写紙を
拘束した状態で乾燥(以下、拘束乾燥という)とに分け
て行うことを特徴とする。
【0029】このトナー除去方法を実施するトナー除去
装置としては、図7のトナー除去装置を、その乾燥ユニ
ット60に代え、次のような乾燥ユニットを使用するこ
とによりそのまま使用できる。以下、図7のトナー除去
装置において、上記乾燥ユニット60に代えて使用する
乾燥ユニットについて詳述する。
【0030】図3は、本実施例装置に使用できる乾燥ユ
ニットの一例の概略構成を示すものである。この乾燥ユ
ニットは、転写紙搬送経路において、上記トナー剥離ユ
ニット40の直後に設けられた無拘束乾燥のための第1
ユニット部80と、該ユニット分80の直後に設けられ
た拘束乾燥のための第2ユニット部とからなり、第2ユ
ニット部としては、前述の図7の乾燥ユニット60と基
本的には同様のは乾燥ユニットを用いている。第1ユニ
ット部80は、発熱体81aにより加熱された無端ベル
ト81が駆動ローラ83及び従動ローラ82により回動
し、転写紙10を載置し該像保持体の乾燥を行う。84
aは転写紙10を裏面から加熱乾燥する発熱体、84は
断熱カバーである。この第1ユニット部80において転
写紙10は図示しない発熱体の温度制御装置により一定
に制御され、含液率が20〜25%になるまで乾燥され
る。含液率が20〜25%に乾燥された転写紙10は第
2ユニット部60に順次搬送される。第2ユニット部6
0において、転写紙10は発熱体61aにより加熱され
た加熱ドラム61と、スプリング67、および布ベルト
63の作用により加熱及び加圧された状態、つまり拘束
乾燥状態での乾燥を受ける。加熱ドラム61の温度は、
図示しない発熱体の温度制御装置により一定に制御さ
れ、転写紙10の含液量が4〜5%になるまで乾燥さ
れ、且つ前記加圧力の作用により平坦化が行われる。こ
の際、前記スプリング67は5〜20kgfに設定する
ことが望ましい。
【0031】図4に本実施例装置に使用できる乾燥ユニ
ットの他の一例の概略構成を示すものである。この乾燥
ユニットは、図3の例における第1ユニット80に代
え、無拘束乾燥を行う異なる構造の第1ユニット90を
用いている。この例の第1ユニット90は、搬送経路に
沿って並べられた複数の加熱ローラ91,93,95
と、それぞに対応したバックアップローラ92,94,
96とからなり、各加熱ローラ内には、発熱体91a,
93a,95aが内蔵されている。この発熱体91a,
93a,95aはバックアップローラ92,94,96
側及び両側でも可能である。
【0032】図5は、本実施例装置に使用できる乾燥ユ
ニットの更に他の一例の概略構成を示すものである。こ
の乾燥ユニットは、図3の例における第1ユニット80
に代え、無拘束乾燥を行う異なる構造の第1ユニット1
10を用いている。この例の第1ユニット100は、加
熱ドラム101、発熱体101a、複数のバックアップ
ローラ102a,102b,102c,102d、転写
紙10の案内板103a,103b,103c,103
d,103eを備えている。
【0033】図6は、本実施例装置に使用できる乾燥ユ
ニットの更に他の一例の概略構成を示すものである。こ
の乾燥ユニットは、図3の例における第1ユニット80
に代え、無拘束乾燥を行う異なる構造の第1ユニット1
10を用いている。この例の第1ユニット110は、加
熱ドラム111、発熱体111a、スプリング113、
布ベルト112を示す。ここでスプリング113は転写
紙10が加熱ドラム111と布ベルト112に挾持され
た状態で乾燥されたときに含水率の低下に伴う収縮を阻
害しないように、0.1〜1kgfに設定することが望
ましい。
【0034】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
像形成物質が除去された後、前記像保持体の湿潤による
伸び分がほぼ0になるまで、例えば前記像保持体に残存
する前記不安定化液の含液量が20〜25%に達するま
での乾燥は、前記像保持体の収縮を阻害しないように無
拘束で行い、その後例えば含率が4〜5%に達するまで
の乾燥においては、乾燥による前記像保持体の収縮を阻
止するように前記像保持体を拘束した状態で、乾燥を行
なうので、像保持体の含液率の低下に伴う収縮(元に戻
ろうとする)が阻止されず湿潤により生じた伸びの解消
が図れ像保持体本来の寸法に戻すことが可能となる。ま
た、含液率が20ないし25%から4〜5%にいては、
加熱、加圧状態での拘束乾燥を行うようにすれば、像保
持体のカール、波打ち、シワの防止が図れ平坦な像保持
体を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙の含水率と伸びとの関係を示すグラフ。
【図2】実施例に係るトナー除去方法の工程図。
【図3】実施例に係るトナー除去装置の乾燥ユニットの
一例を示す概略構成図。
【図4】実施例に係るトナー除去装置の乾燥ユニットの
他の例を示す概略構成図。
【図5】実施例に係るトナー除去装置の乾燥ユニットの
更に他の例を示す概略構成図。
【図6】実施例に係るトナー除去装置の乾燥ユニットの
更に一例を示す概略構成図。
【図7】一例に係るトナー除去装置の概略構成図。
【符号の説明】
10 転写紙 20 給紙ユニット 30 液付与ユニット 31 処理液 40 トナー剥離ユニット 44 トナーオフセット用ベルト 45 上加熱ローラ 45a 上加熱ローラ用の加熱ランプ 46 下加熱ローラ 46a 下加熱ローラ用の加熱ランプ 60 乾燥ユニット 61 加熱ドラム 61a 加熱ドラム用の加熱ランプ 62 紙押圧用ベルト 70 紙受けユニット 80 第1ユニット部 81a 発熱体 81 無端ベルト 83 駆動ローラ 82 従動ローラ 84a 発熱体 84 断熱カバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は紙の含水率と伸びとの関係を示すグラ
フ。(b)は実施例に係るトナー除去方法の工程図。
【図2】実施例に係るトナー除去装置の乾燥ユニットの
一例を示す概略構成図。
【図3】実施例に係るトナー除去装置の乾燥ユニットの
他の例を示す概略構成図。
【図4】実施例に係るトナー除去装置の乾燥ユニットの
更に他の例を示す概略構成図。
【図5】実施例に係るトナー除去装置の乾燥ユニットの
更に一例を示す概略構成図。
【図6】一例に係るトナー除去装置の概略構成図。
【符号の説明】 10 転写紙 20 給紙ユニット 30 液付与ユニット 31 処理液 40 トナー剥離ユニット 44 トナーオフセット用ベルト 45 上加熱ローラ 45a 上加熱ローラ用の加熱ランプ 46 下加熱ローラ 46a 下加熱ローラ用の加熱ランプ 60 乾燥ユニット 61 加熱ドラム 61a 加熱ドラム用の加熱ランプ 62 紙押圧用ベルト 70 紙受けユニット 80 第1ユニット部 81a 発熱体 81 無端ベルト 83 駆動ローラ 82 従動ローラ 84a 発熱体 84 断熱カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に像形成物質が固着している少なくと
    も表面部が湿潤性を有する像保持体から、像形成物質を
    除去するのに、少なくとも像保持体に液体を付与する像
    保持体からの像形成物質除去方法において、 像形成物質が除去された後、前記像保持体の湿潤による
    伸び分がほぼ0になるまでは、乾燥による前記像保持体
    の収縮を阻害しない程度の拘束状態あるいは無拘束状態
    で乾燥を行い、その後は、乾燥による前記像保持体の収
    縮を阻止するように前記像保持体を拘束した状態で乾燥
    を行うことを特徴とする像保持体からの像形成物質除去
    方法。
  2. 【請求項2】表面に像形成物質が固着している少なくと
    も表面部が湿潤性を有する像保持体から、像形成物質を
    除去するのに、少なくとも像保持体に液体を付与する像
    保持体からの像形成物質除去装置において、 像形成物質が除去された後の前記像保持体を、前記像保
    持体の収縮率を阻害しない程度の拘束状態あるいは無拘
    束状態で、前記像保持体の湿潤による伸び分がほぼ0に
    なるまで乾燥させる第1乾燥装置と、該第1乾燥装置に
    より乾燥された前記保持体を、乾燥による前記像保持体
    の収縮を阻止するように前記像保持体を拘束した状態で
    乾燥させる第2乾燥装置とを設けたことを特徴とする像
    保持体からの像形成物質除去装置。
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