JPH08248845A - 仕上げ装置及び該装置を用いた像形成物質除去装置 - Google Patents

仕上げ装置及び該装置を用いた像形成物質除去装置

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JPH08248845A
JPH08248845A JP7083415A JP8341595A JPH08248845A JP H08248845 A JPH08248845 A JP H08248845A JP 7083415 A JP7083415 A JP 7083415A JP 8341595 A JP8341595 A JP 8341595A JP H08248845 A JPH08248845 A JP H08248845A
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belt
sheet material
paper
liquid
image
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Sotohiro Tsujihara
外博 辻原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面が湿潤したシート材を、無端移動するベ
ルト上の所定の位置に乗せて搬送し、乾燥仕上げ後のシ
ート材にカールや波打ち状の変形が生じない仕上げ装置
及び該装置を用いた像形成物質除去装置提供することで
ある。 【構成】紙押圧用ベルト402のベルト周長を、転写紙
1の転写紙搬送方向における長さに、ベルト上でのシー
ト材間の間隔を加えた長さの2倍に設定し、紙押圧用ベ
ルトが一定の速度で無端移動するようローラの駆動制御
を行ない、また乾燥ユニット400への転写紙の供給を
一定間隔で行なう。このことにより、繰返し紙押圧用ベ
ルト上に転写紙が供給されても、転写紙が紙押圧用ベル
トの乾湿の両領域にまたがって接触することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体が付与されたシー
ト材を、無端移動するベルト上で搬送する搬送手段と、
該ベルト上のシート材を乾燥する乾燥手段と、該シート
材を一定の間隔をおいて該ベルト上に送り出すシート材
供給手段とを有する仕上げ装置、及び、該装置を用いた
像形成物質除去装置に係り、詳しくは、液体が付与され
たシート材を搬送するベルト上に、湿潤した領域と乾燥
した領域が生じる場合において、シート材を該両方の領
域にまたがって搬送しないようにベルト長を設定するこ
とにより、シート材にしわを発生させることなく乾燥仕
上げを行なう仕上げ装置、及び、該装置を用いた像形成
物質除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シート材に液体を付与するものと
しては、記録済みシート材としての用紙からトナーなど
の像形成物質を除去してシート材を再生する方法及びそ
の装置において種々のものが知られている。例えば溶剤
を使用するものとして特開平1−101576号公報に
は、トナーが付着された用紙をトナー樹脂の可溶性溶剤
中に浸漬させて超音波振動を印加し、溶剤に溶解したト
ナーを紙面より遊離させる像形成物質除去方法が開示さ
れている。また、特開平4−300395号公報には、
廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あるいは塗布等によ
る方法で付着させてトナーを溶解し、溶解したトナーを
洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械剥離あるいは静電
気吸着等による方法で除去する像形成物質除去方法が開
示されている。
【0003】また、先に本出願人は、記録済みシート材
に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶液、
水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性
ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なく
とも1種の水あるいは水溶液を保持させるとともに、剥
離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加熱接着
もしくは加圧接着してシート材から剥離する像形成物質
除去方法を提案した(例えば、特願平4−255916
号参照)。これによれば、シート材の紙質を比較的損傷
することなく、像形成物質のみを除去することができ
る。
【0004】これらのように、表面に像形成物質が付着
したシート材から像形成物質を除去してシート材を再生
するためにシート材に少なくとも液体付与処理を行う場
合には、再生後の取り扱いの便宜のために像形成物質除
去後にシート材に付着している液体を除去してシート材
を乾燥させることが望ましい。
【0005】そこで、表面に像形成物質が付着したシー
ト材に液体を付与して、該表面と像形成物質との付着を
不安定にする不安定化液を付与する不安定化液付与手段
と、該表面上の像形成物質に、像形成物質に対して該表
面よりも大きい付着力を有する剥離体を接触させた後
に、該表面と該剥離体とを離間させる像形成物質剥離手
段とを有するシート材の再生装置において、像形成物質
剥離後のシート材を乾燥させる手段を設けたものが提案
されている(例えば、特願平5−269873号参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来提案さ
れていたシート材の再生装置においては、液体付与され
て表面が湿潤した状態のシート材を乾燥させるために、
表面が湿潤した状態の該シート材を、複数のローラに張
架された無端ベルトを用いて加熱部材に押圧して乾燥さ
せる方法が採用されていた。ところが、上記無端ベルト
の材質には布などの耐熱性や通気性を有する材質を用い
ているため、表面が湿潤した状態のシート材が該ベルト
に接触した状態で搬送されていく間に、該ベルトのシー
ト材に接触している領域はシート材の水分を吸湿してし
まう。そして、シート剤がベルトから離間した後も、ベ
ルトの繊維内に吸湿された水分は自然状態では蒸発しに
くいため、搬送経路下流側において該水分が完全には蒸
発しきれず、生乾きのまま次のシート材が接触する位置
にリターンしてくる。このため、次のシート材が接触す
る位置にリターンしてくるベルトには、上記理由により
湿った状態の領域と、シート材がしばらく接触していな
いために乾燥した領域とが生じている。そして、シート
材が接触するベルト上の位置がずれると、シート材がベ
ルトの上記2つの領域にまたがって接触する。この状態
で搬送されるシート材が加熱部材との接触領域を通過す
ると、湿った状態のベルトに接触している部分は乾燥し
たベルトに接触している部分に比して乾燥効率が悪いた
め、接触しているベルトの乾湿2つの領域の間で仕上が
り具合に差が生じてしまい、シート材にカールや波打ち
状の変形が生じてしまうという不具合が発生することが
わかった。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、湿潤した状態のシー
ト材を、無端移動するベルト上で搬送する搬送手段と、
該ベルト上のシート材を乾燥する乾燥手段と、該シート
材を一定の間隔をおいて該ベルト上に供給するシート材
供給手段とを設けた仕上げ装置及び該装置を用いた像形
成物質除去装置において、シート材にカールや波打ち状
の変形が生じない装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の仕上げ装置は、液体が付与されたシート
材を無端移動するベルト上で搬送する搬送手段と、該ベ
ルト上のシート材を乾燥する乾燥手段と、該シート材を
一定の間隔をおいて該ベルト上に供給するシート材供給
手段とを設けた仕上げ装置において、上記ベルト周長
を、シート材のシート材搬送方向における長さに、上記
ベルト上でのシート材間の間隔を加えた長さの自然数倍
に設定することを特徴とするものである。
【0009】請求項2の像形成物質除去装置は、像形成
物質が付着している像保持体に少なくとも液体を付与し
て像保持体から像形成物質を除去する像形成物質除去手
段と、該像形成物質除去手段で像形成物質を除去した像
保持体を、無端移動するベルトを用いて搬送する搬送手
段と、該像保持体を乾燥する乾燥手段と、該像保持体を
一定の間隔をおいて該ベルト上に供給する像保持体供給
手段とを備えた像形成物質除去装置において、上記ベル
ト周長を、像保持体の像保持体搬送方向における長さ
に、上記ベルト上での像保持体感の間隔を加えた長さの
自然数倍に設定することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明においては、無端移動するベルト周長
を、シート材のシート材搬送方向における長さに、ベル
ト上でのシート材間の間隔を加えた長さの自然数倍に設
定するので、一定の間隔をおいてベルト上にシート材が
供給されると、常にベルト上の同じ位置にシート材が接
触する。このため、シート材がベルト上の湿った部分と
乾燥した部分との境界をまたいで該ベルトに接触するこ
とがなく、シート材が接触しているベルトの領域は乾湿
の程度が均一となっている。これにより、シート材に乾
燥仕上げでカールや波打ち状の変形が生じることを防止
する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成されたシート材としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を除去するトナー除去装置に適用した実施例につい
て説明する。
【0012】図1は、本発明が適用可能なトナー除去装
置の一構成例を示す概略構成図である。まず、全体の概
略を説明すると、このトナー除去装置は、積載状態で収
容しているトナー像が形成された転写紙1を一枚づつ分
離給送する給紙ユニット100と、給紙ユニット100
から送られてきた転写紙1に不安定化液を付与する不安
定化液付与手段としての液付与ユニット200と、該液
付与ユニット200に後述する処理液2を供給する液供
給装置220と、不安定化液が供給された転写紙1から
トナーを剥離して除去する剥離手段としてのトナー剥離
ユニット300と、トナーが除去された転写紙1を乾燥
させる、乾燥手段としての乾燥ユニット400と、乾燥
ユニット400から排出される転写紙1を受ける紙受け
ユニット500とを備えている。
【0013】上記給紙ユニット100は、底板101上
に積載された転写紙1を最上部のものから給紙ローラ1
02で給紙し、フィードローラ103及びセパレートロ
ーラ104からなる分離機構で重送紙を分離して一枚の
転写紙1のみを送り出すものである。この給紙ユニット
100で送り出された転写紙1は搬送ローラ対105で
搬送され、レジストローラ対106でタイミング調整及
びスキュー補正が行なわれて次の液付与ユニット200
に送られる。なお、上記給紙ユニット100などの具体
的な構成及び動作は電子写真複写機における給紙機構と
同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0014】上記液付与ユニット200は、転写紙1と
トナーとの付着状態を不安定状態にする不安定化液とし
ての処理液2を所定量満した液容器と、該液容器中の液
中に部分的に没するように設けられた液塗布ローラとか
ら液塗布器201,202を、搬送方向に2段備えてい
る。それぞれの塗布器の液塗布ローラ上方には、所定の
間隔をおいて表面同士が対向するように紙規制ローラ2
03,204が設けられている。そして、転写紙1の搬
送方向において、1段目の液塗布器201と2段目の塗
布器202との間、及び、2段目の塗布器201の下流
側には、転写紙を搬送する中継ローラ対205,206
が設けられている。そして、各液塗布器201,202
や中継ローラ対205,206などの下方には、液受け
タンク215が設けられている。
【0015】上記処理液2としては、水、水溶性ポリマ
ーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水溶性
ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群から選
ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を用いること
ができる。
【0016】上記液供給装置220は、装置下部に設け
られ、交換自在の補充液ボトル208、補充液ボトル2
08から電磁ポンプ209で適宜処理液2が補給される
処理液タンク210、処理液タンク210に内蔵された
羽根ポンプ等の給液ポンプ211、給液ポンプ211を
回転駆動するポンプモータ212、給液ポンプ211か
らの処理液2を液容器201,202に送るための給液
パイプ213、液容器201a,202aの下部に設け
られた液排出口から液受けタンク215に排出された処
理液2を処理液タンク210内に戻すための回収パイプ
214等で構成されている。ここで、給液ポンプ211
で送られた処理液2は、給液パイプ213内を通って液
塗布器201,202の液容器に供給される。そして、
該液容器から流出して上記液受けタンク215で受けら
れた処理液2は回収パイプ214を通って処理液タンク
210内に戻されて循環する。このような処理液2の定
常的な循環動作中、各液塗布器201,202におい
て、液塗布ローラが液容器内の処理液2中に所定量だけ
没するように、給液ポンプ211による給液量等が設定
されている。
【0017】上記トナー剥離ユニット300は、複数の
支持ローラ302,303等に掛け回されたベルト状の
剥離部材としてのトナーオフセット用ベルト(以下、オ
フセットベルトという)301と、オフセットベルト3
01を挟んで互いに圧接し合うように設けられた加熱ラ
ンプ内蔵の加熱ブロック304及び上加熱ローラ305
と、オフセットベルト301に所定の張力を与えるテン
ションローラ306と、オフセットベルト301の表面
に接触しながら回転してトナーを除去するクリーニング
ブラシ307と、クリーニングブラシ307で除去した
トナーを受けるためのトナー受け308とを備えてい
る。
【0018】ここで、上記加熱ブロック304及び上加
熱ローラ305は、転写紙1のトナー像面をオフセット
ベルト301に密着させるとともに転写紙1に固着して
いるトナーを加熱して軟化させるものである。
【0019】また、上記オフセットベルト301の少な
くともトナーと接触する側の表面は、軟化したトナーに
対して、転写紙1の表面と該トナーとの付着力より大き
い付着力を発揮し得る材料で形成されている。例えば、
ベルト自体がアルミ系、銅系、ニッケル系など金属材
料、又は酸化チタンを分散させたポリエチレンテレフタ
レート(PET)などの高分子系材料で形成されてい
る。また、オフセットベルト16を複数層で構成し、そ
の少なくとも1層を強度及び耐熱性に優れた耐熱層と
し、トナーと接する層をトナーとの付着性に優れた接着
層としてもよい。
【0020】また、上記加熱ブロック304の上加熱ロ
ーラ305との圧接部よりオフセットベルト301の移
動方向の下流側には、所定の曲率半径でオフセットベル
ト301の移動方向を略90度変化させる屈曲部が形成
されており、この屈曲部の回りで、ベルトの移動方向を
急激に変化させて、オフセットベルト301からの転写
紙1の曲率分離を行うようになっている。
【0021】上記乾燥ユニット400は、例えば転写紙
1の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
1を乾燥させるものであり、加熱ランプ内蔵の例えばア
ルミからなる加熱ドラム401と、複数の支持ローラに
掛け渡され、該加熱ドラム401の周面に一定角度巻き
ついた状態で無端移動する、ベルト状シート接触部材と
しての紙押圧用ベルト402などから構成されている。
上記紙押圧用ベルト402の材質としては、耐熱性や通
気性を備えた材質、例えばキャンバス地、木綿地、テト
ロン地などの布を用いることができる。なお、この乾燥
ユニット400については後に詳述する。
【0022】上記紙受けユニット500は、乾燥ユニッ
ト400からの転写紙1を搬送するためのの搬送ローラ
対501、分岐爪502、排出ローラ対503,50
4、内蔵排紙トレイ505、外部排紙トレイ(不図示)
等により構成され、必要に応じて、内蔵排紙トレイ50
5又は外部排紙トレイへの排出が選択できるようになっ
ている。ここで、上記内蔵排紙トレイ505は、装置手
前側に引き出すことができるようにスライド自在に構成
されている。
【0023】以上の構成のトナー除去装置において、給
紙ユニット100から送られた転写紙1は、液付与ユニ
ット200でそのトナー像面(図中の下面)に処理液2
が付与され、トナー剥離ユニット300に送られる。例
えば、A4サイズの転写紙1で2g以上の処理液2が付
与される。このトナー剥離ユニット300で、転写紙1
に固着しているトナーが加熱ブロック304及び上加熱
ローラ305からの加熱で軟化し、オフセットベルト3
01表面に付着する。そして、加熱ブロック304の屈
曲部の回りで転写紙1とオフセットベルト301から分
離する際に、オフセットベルト301表面に付着したト
ナーが転写紙1から剥離し、これにより、転写紙1から
トナーが除去される。トナーが除去された転写紙1は乾
燥ユニット400で乾燥され、排紙ローラ対503で紙
受けユニット500の内蔵排紙トレイ505上に排出さ
れる。以上のトナー除去処理により、トナーが付着した
転写紙1に液を供給して転写紙1のトナーとの界面部に
液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維
を傷めることなく、トナーを除去できる。
【0024】次に、図1を用いて、上記トナー除去装置
に用いた乾燥ユニット400の構成について更に詳しく
説明する。乾燥ユニット400では、紙押圧用ベルト4
02を掛け渡す4本の支持ローラ412として、該ロー
ラ412の軸線方向に直交する方向の断面の長さが一端
から他端にかけて同一の支持ローラ412を用いてい
る。また、トナー剥離ユニット300からの転写紙1
を、紙押圧用ベルト402と加熱ドラム401との圧接
部である挾持搬送領域に上方から侵入させるため、加熱
ドラム401の上方に一対の案内板414が設けられ、
かつ、排出時に加熱ドラム401から転写紙1が分離し
きれずにジャムするのを防止するため、該ドラム401
に先端が接触あるいは近接するように分離爪416が設
けられている。また、図中、加熱ドラム401の表面近
傍には、該ドラム401内の加熱ランプ401aを制御
するためのサーミスタ417が設けられている。
【0025】ところで、この乾燥ユニット400におい
て、シート搬送部材としての紙押圧用ベルト402には
布ベルトを使用しているので、表面が湿潤した状態の転
写紙1が接触した領域は、転写紙1から蒸発した水分の
一部を吸湿してベルト繊維内に保持したまま加熱ドラム
401より離間するため、この保持された水分はエネル
ギーの供給を受けられず、蒸発しないまま回転する。そ
して、転写紙1が接触していない領域に比して湿潤した
状態のまま次の転写紙1が供給される。この時、次の転
写紙1が紙押圧用ベルト402の乾湿2つの領域にまた
がって接触し搬送されると転写紙1にカールや波打ち状
の変形が生じてしまう恐れがある。
【0026】そこで、本実施例における乾燥ユニット4
00においては、紙押圧用ベルト402上に接触する転
写紙1が上記乾湿の2つの領域をまたがらないような構
成を採用している。以下、この構成について図2
(a),(b),(c)を用いて説明する。本実施例で
は、紙押圧用ベルト402のベルト周長を、転写紙1の
転写紙1搬送方向における長さに、紙押圧用ベルト上で
の転写紙1間の間隔を加えた長さの2倍に設定してい
る。そして、紙押圧用ベルト402は一定の速度で無端
移動するようローラの駆動制御を行なっており、また乾
燥ユニット400への転写紙1の供給を一定間隔で行な
うように構成している。
【0027】図2(a)に示すように1枚目の湿潤した
状態の転写紙1が紙押圧用ベルト402と加熱ドラム4
01との間に挾持されると、転写紙1は、加熱ランプの
熱によって加熱された加熱ドラム401の熱によって水
分が蒸発させられて乾燥し、排出される。装置作動後初
めて湿潤した状態の転写紙1と接触した紙押圧用ベルト
402は、接触した領域Wだけが転写紙1から生じる水
蒸気を吸湿して湿潤した状態となる。そして、転写紙1
が離間した後の紙押圧用ベルト402は、湿潤した状態
のまま移動していく。次に、図2(b)に示すように一
定間隔をおいて2枚目の転写紙1が供給されると、紙押
圧用ベルト402上の1枚目の転写紙1の先端部と接触
していた部分からベルト周長のちょうど2分の1の長さ
だけ後部に、この転写紙1の先端部が接触するように位
置決めされて紙押圧用ベルト402に接触する。即ち2
枚目の転写紙1も乾燥した紙押圧用ベルト402上に接
触し、その接触領域を湿潤状態にする。以上のプロセス
により装置作動開始後2枚の転写紙1を搬送し終わった
紙押圧用ベルト402上には、転写紙1が接触して湿潤
した一定巾の領域Wと転写紙1が接触せず乾燥した一定
巾の領域Dが交互に形成されている。そして、図3
(c)に示すように3枚目の転写紙1が供給される時、
この転写紙1の先端部が紙押圧用ベルト402の1枚目
の転写紙1の先端部が接触していた位置に正確に一致す
る。そのため、3枚目の転写紙1は紙押圧用ベルト40
2上の湿潤した領域Wに重なるように接触するので、紙
押圧用ベルト402上の乾湿2つの領域をまたがって接
触することはない。以上の構成により、4枚目以降の転
写紙1についても3枚目の転写紙1と紙押圧用ベルト4
02上の同様湿潤した領域Wに位置決めされて接触する
ため、ベルト上の乾湿2つの領域をまたがって接触する
ことはない。
【0028】ここで、上記実施例では、紙押圧用ベルト
402周長を転写紙1の搬送方向の長さと転写紙1と転
写紙1との間隙の長さを加えた長さの2倍に構成してい
るが、自然数倍であれば所望の長さにしてよい。
【0029】又、装置作動開始時において、紙押圧用ベ
ルト402を均一に乾燥状態にしておくために、装置起
動時に紙押圧用ベルト402を一定時間空回しさせ、紙
押圧用ベルト402が乾燥してからでなければ装置内へ
の給紙が開始できないように構成しても良い。
【0030】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、シート
材がベルト上の湿った部分と乾燥した部分との境界をま
たいで該ベルトに接触することがないため、シート材に
乾燥仕上げでカールや波打ち状の変形が生じることを防
止できるという優れた効果がある。特に、請求項2の発
明によれば、像形成物質が除去された像保持体にカール
や波打ち状の変形が生じないので、像形成物質除去後の
像保持体に再び像形成を行なう場合にも再コピー性が向
上するという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例が適用可能なトナー除去装置の1構成例
を示す概略構成図。
【図2】(a)〜(c)は、本発明に係る乾燥ユニット
の動作説明図。
【符号の説明】
1 転写紙 200 液付与ユニット 300 剥離ユニット 400 乾燥ユニット 401 加熱ドラム 402 紙押圧用ベルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体が付与されたシート材を無端移動する
    ベルト上で搬送する搬送手段と、該ベルト上のシート材
    を乾燥する乾燥手段と、該シート材を一定の間隔をおい
    て該ベルト上に供給するシート材供給手段とを設けた仕
    上げ装置において、 上記ベルト周長を、シート材のシート材搬送方向におけ
    る長さに、上記ベルト上でのシート材間の間隔を加えた
    長さの自然数倍に設定することを特徴とする仕上げ装
    置。
  2. 【請求項2】像形成物質が付着している像保持体に少な
    くとも液体を付与して像保持体から像形成物質を除去す
    る像形成物質除去手段と、該像形成物質除去手段で像形
    成物質を除去した像保持体を、無端移動するベルトを用
    いて搬送する搬送手段と、該像保持体を乾燥する乾燥手
    段と、該像保持体を一定の間隔をおいて該ベルト上に供
    給する像保持体供給手段とを備えた像形成物質除去装置
    において、 上記ベルト周長を、像保持体の像保持体搬送方向におけ
    る長さに、上記ベルト上での像保持体感の間隔を加えた
    長さの自然数倍に設定することを特徴とする仕上げ装
    置。
JP7083415A 1995-03-14 1995-03-14 仕上げ装置及び該装置を用いた像形成物質除去装置 Withdrawn JPH08248845A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6259887B1 (en) 1998-08-11 2001-07-10 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus
CN107879150A (zh) * 2017-12-11 2018-04-06 浙江星锋智能设备有限公司 一种翻纸机及其纸张传输机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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