JPH09218621A - 像保持体からの像形成物質除去装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去装置

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JPH09218621A
JPH09218621A JP5106796A JP5106796A JPH09218621A JP H09218621 A JPH09218621 A JP H09218621A JP 5106796 A JP5106796 A JP 5106796A JP 5106796 A JP5106796 A JP 5106796A JP H09218621 A JPH09218621 A JP H09218621A
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drying
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image forming
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Shigeru Fujita
滋 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理済みのシート状の像保持体のカールを抑
制できる像保持体からの像形成物質除去装置を提供す
る。 【解決手段】 トナー像を保持する紙に、液付与ユニッ
ト200で液体を付与し、かつ、トナー剥離ユニット3
00でトナーを除去した紙を、乾燥ユニット400で乾
燥・仕上げする。この乾燥ユニット400の加熱ドラム
411と紙押圧用ベルト412それぞれの表面材質など
を、紙の厚み方向における乾燥中の含水率の差に基づく
カール量を所定量以下に抑えるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像形成物質が付着
している像保持体に少なくとも液体を付与して像保持体
から像形成物質を除去する像形成物質除去手段と、上記
像形成物質除去手段で像形成物質を除去した像保持体の
乾燥、仕上げを行う乾燥・仕上げ装置しを有した像形成
物質除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済みシート材としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去してシート材を再生す
る方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして特開平1−101
576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー樹
脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、溶
剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質除
去方法が開示されている。また、特開平4−30039
5号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧ある
いは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、溶
解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械剥
離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成物
質除去方法が開示されている。
【0003】また、先に本出願人は、記録済みシート材
に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶液、
水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性
ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なく
とも1種の水あるいは水溶液を保持させるとともに、剥
離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加熱接着
もしくは加圧接着してシート材から剥離する像形成物質
除去方法を提案した(例えば、特願平4−255916
号参照)。これによれば、シート材の紙質を比較的損傷
することなく、像形成物質のみを除去することができ
る。
【0004】これらのように、表面に像形成物質が付着
したシート材から像形成物質を除去してシート材を再生
するためにシート材に少なくとも液体付与処理を行う場
合には、再生後の取り扱いの便宜のために像形成物質除
去後にシート材に付着している液体を除去してシート材
を乾燥させることが望ましい。
【0005】そこで、表面に像形成物質が付着したシー
ト材に液体を付与して、該表面と像形成物質との付着を
不安定にする不安定化液を付与する不安定化液付与手段
と、該表面上の像形成物質に、像形成物質に対して該表
面よりも大きい付着力を有する剥離体を接触させた後
に、該表面と該剥離体とを離間させる像形成物質剥離手
段とを有するシート材の再生装置において、像形成物質
剥離後のシート材を乾燥させる手段を設けたものが提案
されている(例えば、特願平5−269873号参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この構成に
よれば、仕上げ装置によって、湿潤したシート材の乾燥
・仕上げを急速に行うため、シート材にカールが発生す
ることがある。そして、乾燥・仕上げ後のシート材にカ
ールが発生すると、像形成物質除去装置内の処理済シー
トスタック部で不具合を起こすことがある。例えば、図
2において、処理済みのシートを、排出ローラ対513
により内蔵排紙トレイ515上にスタックするにあた
り、後端側が高くなるようにシートがカールしている
と、この後端が下側のローラに接触して矢印Aで示すよ
うな逆巻き込み現象が発生してしまう。また、シート材
にカールが発生すると、例えば、画像形成装置での再利
用時に搬送不良を起こしたりもする。実験によれば、通
常5mmを越えてカールすると、搬送不良を起こしやす
い。
【0007】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、処理済みのシート状の
像保持体のカールを抑制できる像保持体からの像形成物
質除去装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像形成物質が付着している像保
持体に少なくとも液体を付与して像保持体から像形成物
質を除去する像形成物質除去手段と、上記像形成物質除
去手段で像形成物質を除去した像保持体の乾燥、仕上げ
を行う乾燥・仕上げ装置しを有する像保持体からの像形
成物質除去装置において、上記乾燥・仕上げ装置とし
て、シート状の像保持体を厚み方向に挾持して搬送する
挾持搬送部材の対と、該挾持搬送部材の対により挾持搬
送されている像保持体を加熱する加熱手段とを用いて構
成し、像保持体の厚み方向における乾燥中の含水率の差
に基づくカール量を所定量以下に抑えるように、上記加
熱手段からの加熱乾燥による像保持体の収縮を阻止する
上記対をなす挾持搬送部材それぞれと像保持体との間の
摩擦力を設定したことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を転写型の電子写真
複写機によって画像が形成された像保持体としての転写
紙から、像形成物質としての熱溶融性トナー(以下、ト
ナーという)を除去するトナー除去装置に適用した実施
形態について説明する。図1は、本発明を適用できるト
ナー除去装置の概略構成図である。このトナー除去装置
は、積載状態で収容しているトナー像が形成された転写
紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット1と、給紙
ユニット1から送られてきた転写紙10に上記処理液2
0を供給する液付与ユニット2と、処理液20が供給さ
れた転写紙10からトナーを剥離して除去するトナー剥
離ユニット3と、トナーが除去された転写紙10を乾燥
させる乾燥・仕上げ装置としての乾燥ユニット4と、乾
燥ユニット4から排出される転写紙10を受ける紙受け
ユニット5とを備えている。
【0010】上記給紙ユニット1は、底板101上に積
載された転写紙10を最上部のものから給紙ローラ10
2で給紙し、フィードローラ103a及びセパレートロ
ーラ103bからなる分離機構で重送紙を分離して一枚
の転写紙10のみを送り出すものである。この給紙ユニ
ット1で送り出された転写紙10は搬送ローラ対110
で搬送され、レジストローラ対104でタイミング調整
及びスキュー補正が行なわれて次の液付与ユニット2に
送られる。
【0011】上記液付与ユニット2は、処理液20を所
定量満した液容器211、液容器211の処理液20に
浸漬した状態で支持ローラに掛け回されて回転駆動され
る丸ベルトからなる液中ベルト搬送部212、液中ベル
ト搬送部212に転写紙10を挟んで対向するように設
けられたブラシローラ213、液付与された転写紙10
を搬送するように設けられたベルト搬送部214及びブ
ラシローラ215、転写紙10に付与された処理液20
の余剰分を除去する絞りローラ対216、液容器211
に処理液20を供給する液供給装置217、上記液中ベ
ルト搬送部212等の駆動部(不図示)などを備えてい
る。
【0012】ここで、上記液供給装置217は、補充液
ボトル218、補充液ボトル218から電磁ポンプ21
9で適宜処理液20が補給されるタンク220、タンク
220に内蔵された給液ポンプ221、給液ポンプ22
1を回転駆動するポンプモータ212、給液ポンプ22
1からの処理液20を液容器211に送るための給液パ
イプ223、液容器211の下部に設けられた排出口か
ら排出された処理液20をタンク220内に戻すための
排液パイプ224等で構成されている。
【0013】上記トナー剥離ユニット3は、複数の支持
ローラ312,313等に掛け回されたベルト状の剥離
部材としてのオフセットベルト311と、オフセットベ
ルト311を挟んで互いに圧接し合うように設けられた
加熱ランプ314a内蔵の加熱手段としての加熱ブロッ
ク314、及び加熱ランプ315a内蔵の像保持体押圧
手段としての加熱ローラ315と、オフセットベルト3
11表面に付着したトナーを冷却する冷却手段としての
送風ファン316と、オフセットベルト311の表面か
らトナーを除去するクリーニング装置317と、このク
リーニング装置317でクリーニング後のオフセットベ
ルト311表面を拭き取るとともにベルトに所定の張力
を与える拭き取りローラ318とを備えている。上記オ
フセットベルト311の少なくとも表面は、軟化あるい
は溶融したトナーに対して、転写紙10の表面と該トナ
ーとの付着力より大きい付着力を有する材料で形成され
ている。
【0014】上記乾燥ユニット4は、例えば転写紙10
の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙1
0を乾燥させるものであり、加熱ランプ内蔵の例えばア
ルミからなる加熱ドラム411と、複数の支持ローラに
掛け渡され、該加熱ドラム411の周面に一定角度巻き
ついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト412とから
なる乾燥装置としての乾燥部420と、乾燥部420か
ら排出された転写紙10がガイドされる上下搬送ガイド
部414、415と、乾燥部420からの転写紙10を
搬送するためのの搬送ローラ対413からなる排出部4
30と、から構成されている。上記紙押圧用ベルト41
2の材質としては、耐熱性や通気性を備えた材質、例え
ばキャンバス地、木綿地、テトロン地などの布を用いる
ことができる。この乾燥ユニット4では、加熱ドラム周
面への巻き付き領域で乾燥が進む間に転写紙10が全く
自由な形で収縮してしわを生じないように、また、転写
紙10のカールや波打ちを生じにくいように、加熱ドラ
ム周面とベルト内面とである程度の力で転写紙10を挾
持できるようにする。このために、例えば図6に示すよ
うにベルト支持ローラのうちの一つ5が、固定部材50
2に支持されたスプリング501により付勢されるテン
ションローラになっている。
【0015】なお、上記加熱ドラム411の加熱設定温
度は、乾燥率100パーセントを得るために、転写紙の
含水率と線速に依存して決められ、3.6乃至4.2g
/(A4転写紙)、かつ、10乃至25mm/secで
は、110乃至130度Cが必要である。
【0016】上記紙受けユニット5は、分岐爪512、
排出ローラ対513、内蔵排紙トレイ515、外部排紙
トレイ(不図示)等により構成され、必要に応じて、内
蔵排紙トレイ515又は外部排紙トレイへの排出が選択
できるようになっている。
【0017】以上の構成のトナー除去装置において、給
紙ユニット1から送られた転写紙10は、液付与ユニッ
ト2でそのトナー像面(図中の下面)に処理液20が均
一に付与され、トナー剥離ユニット3に送られる。この
トナー剥離ユニット3で、転写紙10に固着しているト
ナーが加熱ブロック314及び加熱ローラ315からの
加熱で軟化し、オフセットベルト311表面に付着す
る。そして、加熱ブロック314の屈曲部の回りで転写
紙10とオフセットベルト311から分離する際に、オ
フセットベルト311表面に付着したトナーが転写紙1
0から剥離し、これにより、転写紙10からトナーが除
去される。トナーが除去された転写紙10は乾燥ユニッ
ト4で乾燥され、排出ローラ対513又は514で紙受
けユニット5の内蔵排紙トレイ515又は外部排紙トレ
イへ排出される。以上により、トナーが付着した転写紙
10に液を供給して転写紙10のトナーとの界面部に液
を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維を
傷めることなく、トナーを除去できる。
【0018】次に、本実施形態におけるカール防止につ
いて説明する。上記転写紙は水分を含むと伸長し、乾燥
させると収縮する性質があるので、シート材の厚み方向
で乾燥中の含水率に差が生じると、表裏で微妙な寸法差
が発生し、また、残留応力の差が発生する。これらの差
の大小関係によって、フェースカールかバックカール
か、あるいは、大カールか小カールかなどが決まる。
【0019】図3(a)は、例えば、この従来の乾燥・
仕上げ装置における加熱ドラム411と紙押圧用ベルト
412とにより挾持された状態で、厚み方向に乾燥中の
含水率の差が生じた場合に、紙に生じる応力を模式的に
示したものである。この図の例では、加熱ドラム411
側の応力σfの方が大きい。そして、図3(b)は、こ
の図3(a)の紙が加熱ドラム411と紙押圧用ベルト
412とによる挾持状態から開放されたときのカール状
態を示すものである。この例の場合には、加熱ドラム4
11に面していた側にカールして、紙の表裏で応力がバ
ランスする。このように、拘束状態での乾燥中に生じた
表裏での応力の差を緩和するように拘束解除後に、カー
ルが生じる。
【0020】図4は紙の湿潤・乾燥サイクルにおける紙
の伸びのヒステリシスカーブを示すものであり、横軸は
含水率、縦軸は伸びを示している。同図中、aで示す工
程は湿潤工程、bで示す工程は、湿潤工程の後に、例え
ば前述の図6に示すような装置で挾持拘束状態で乾燥さ
せる工程、cで示す工程は、湿潤工程の後に、無拘束状
態で自然乾燥させる工程である。この自然乾燥工程cに
おいても、抄紙時の残留応力により、図中dで示すよう
に湿潤前よりも縮む傾向にある。挾持拘束状態で乾燥さ
せる工程bにおいては、乾燥に伴う収縮がある程度阻止
され、湿潤前よりも1乃至7mm程度伸びる(例えばA
4Y目方向の場合)。紙の表裏でこの乾燥後の伸びに差
がでるとカールが生じる。
【0021】図5は転写紙10が例えば加熱ドラム41
1と紙押圧用ベルト412とにより挾持された状態で乾
燥される場合について、カール発生の駆動力をモデル化
した説明図である。転写紙における加熱ドラム411
側、紙押圧用ベルト412側それぞれにおける残留応力
σf、σbは、それぞれ液湿潤に伴う伸びσ1f、σ
1b、乾燥工程での自然な収縮を阻止する力σ2f、σ2
b、加熱ドラムと紙押圧用ベルトとによる挾持位置を脱
した箇所での水分の再吸収に伴う伸びσ3f、σ3bなど
の影響の総和になる。このような表裏両側における残留
応力をバランスさせれば、カールを防止できる。
【0022】上記影響要因のうち、液湿潤に伴う伸びσ
1f、σ1bは、紙えの液付与手段による付与液量の表裏
バランス(等しい必要はない)に主に左右され、これは
経時である程度変動する。また、加熱ドラムと紙押圧用
ベルトとによる挾持位置を脱した箇所での水分の再吸収
に伴う伸びσ3f、σ3bは、この箇所における湿度など
に主に左右され、これも経時である程度変動する。そし
て、乾燥工程での自然な収縮を阻止する力σ2f、σ2
は、主に、加熱ドラム側の表面(f面)や紙押圧ベルト
側の表面(b面)がそれぞれ接触する加熱ドラム表面や
紙押圧ベルト表面との間の摩擦力に起因する引っ張り力
であり、対向面間の摩擦係数と、同図中にNで示す押圧
力との積になる。ところが、この摩擦係数も経時で変動
し、この結果、上記阻止力σ2f、σ2bも経時である程
度変動することがわかった。
【0023】図7(a)は、トナー除去装置での連続処
理に伴う、紙押圧用ベルト42の含水率の変化を示すグ
ラフである。これから判るように、連続処理によって紙
押圧用ベルト42の含水率が上昇し、その上昇率は処理
速度が高速であるほど大きい。図7(b)は、紙押圧用
ベルト及び紙の含水率と両接触面間での摩擦係数との関
係を示すグラフである。これから判るように、紙押圧用
ベルト及び紙の含水率が大きいほど両接触面間での摩擦
係数は小さくなり、具体的な摩擦係数の大きさは紙押圧
用ベルトの材質によって異なる。図7(c)は、加熱ド
ラム表面粗さと摩擦係数の関係を示すグラフである。こ
れから判るように、摩擦係数は同表面粗さにより異な
り、湿潤紙の種類によっても異なる。 (以下、余白)
【0024】ここで、上記影響要因を左右し、かつ経時
で変動する、液付与ユニット2による付与液量の表裏バ
ランス、挾持位置を脱した箇所における湿度、転写紙と
紙押圧用ベルトや加熱ドラムとの間の摩擦係数のうち、
カール防止のために、比較的自由に設定できるのは、転
写紙と加熱ドラムとの間の摩擦係数、すなわち、加熱ド
ラムの表面材質あるいは構造、及び、紙押圧用ベルトの
テンションであることがわかった。他は、カール防止以
外の要因で、設定上の制約が大きいか、あるいは、経時
で変動してもカールに及ぼす影響が比較的小さくことが
わかった。そして、使用転写紙の種類についてはある程
度制約されるものの、加熱ドラムの表面材質あるいは構
造の選択等により、他とえば5mm以下というように十
分カールを軽減できることがわかった。
【0025】そこで、本実施形態では、転写紙の厚み方
向における乾燥中の含水率の差に基づくカール量を、5
mm以下に抑えるように、転写紙の乾燥による収縮を阻
止しえる摩擦係数を得られるよう、加熱ドラムの表面を
粗した。これによれば、加熱ドラムの表面を粗すという
簡易な構成により、カールを抑えることができる。
【0026】なお、この対策では、上述のように転写紙
の種類がある程度制約され、また、前述の図7(a)及
び(b)に示すように、転写紙と紙押圧用ベルトとの摩
擦力の経時変動が大きくする、処理速度の高速化にも一
定の制約が生じる。更に、紙押圧用ベルトのテンション
も経時である程度変動する。
【0027】図8は、上述のような制約を軽減したり、
紙押圧用ベルトテンションの経時変動に起因するカール
発生を防止したりするための構成を示すものである。図
8の例は、処理速度を高速に設定した場合の紙押圧用ベ
ルト412の含水率上昇に起因するカール発生を防止す
るため、紙押圧用ベルト412の紙排出後の部分に湿潤
度検出センサ600を設けるとともに、紙押圧用ベルト
412の乾燥を促進させるための熱風発生器601を設
けたものである。このセンサは接触でも近接でもよい。
そして、センサ600の出力に基づいて、紙押圧用ベル
ト412の含水率が一定に抑えられるように、上記熱風
発生器601の駆動をON・OFF制御する。このよう
な熱風発生器601に代え、図9に示すように、熱源内
蔵の加熱ドラム602を用いてもよい。
【0028】また、図8の例は、紙押圧用ベルト412
のテンション変化を、ベルト駆動ローラのトルク変動、
ベルト支持ローラの撓み、あるいは、支持ローラの軸荷
重のいずれかにより検出し、テンションを一定に維持す
るべく調整するものである。このテンションの調整は、
他とえば、テンションローラ501用の付勢スプリング
501の固定部材502の位置を調整することにより行
なうことができる。なお、この付勢スプリング及び固定
部材をテンションローラ501の両端部それぞに、互い
に独立調整可能に設ければ、ベルト寄りによる幅方向バ
ランスの維持も可能である。なお、紙押圧用ベルト41
2としてアラミド繊維の帆布であって、幅350mm、
周長634mm、厚み1.7mmのものを用い、かつ、
加熱ドラム411として直径100mmのものを用いた
場合、テンションバネ力はトータルで70Nを掛ければ
よい。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、シート状の像
保持体を厚み方向に挾持して搬送する乾燥・仕上げ装置
の対をなす挾持搬送部材それぞれと像保持体との間の摩
擦力の設定により、像保持体の厚み方向における乾燥中
の含水率の差に基づくカール量を所定量以下に抑える程
度に、乾燥・仕上げ装置の加熱手段からの加熱乾燥によ
る像保持体の収縮を阻止するので、処理済みのシート状
の像保持体のカールを抑制できるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るトナー除去装置の概略構成を
示す正面図。
【図2】同トナー除去装置の乾燥ユニットの説明図。
【図3】(a)及び(b)は紙カールの原理の説明図。
【図4】紙の湿潤・乾燥と延びとの関係を示すグラフ。
【図5】カール発生の駆動力の説明図。
【図6】一例に係る乾燥ユニットの説明図。
【図7】(a)は処理枚数と乾燥ユニットの紙押圧ベル
トの含水率との関係を示すグラフ。(b)は上記紙押圧
ベルト及び紙の含水率と両者間の摩擦係数との関係を示
すグラフ。(c)は加熱ドラム表面粗さ、紙との間の摩
擦係数との関係を示すグラフ。
【図8】変形例に係るトナー除去装置の乾燥ユニットの
説明図。
【図9】他の変形例に係るトナー除去装置の乾燥ユニッ
トの説明図。
【符号の説明】
10 転写紙 100 給紙ユニット 200 液付与ユニット 300 トナー剥離ユニット 400 乾燥ユニット 411 加熱ドラム 412 紙押圧用ベルト 420 乾燥部 500 紙受けユニット 513 搬送ローラ対

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像形成物質が付着している像保持体に少な
    くとも液体を付与して像保持体から像形成物質を除去す
    る像形成物質除去手段と、上記像形成物質除去手段で像
    形成物質を除去した像保持体の乾燥、仕上げを行う乾燥
    ・仕上げ装置しを有する像保持体からの像形成物質除去
    装置において、上記乾燥・仕上げ装置として、シート状
    の像保持体を厚み方向に挾持して搬送する挾持搬送部材
    の対と、該挾持搬送部材の対により挾持搬送されている
    像保持体を加熱する加熱手段とを用いて構成し、像保持
    体の厚み方向における乾燥中の含水率の差に基づくカー
    ル量を所定量以下に抑えるように、上記加熱手段からの
    加熱乾燥による像保持体の収縮を阻止する上記対をなす
    挾持搬送部材それぞれと像保持体との間の摩擦力を設定
    したことを特徴とする像保持体からの像形成物質除去装
    置。
JP5106796A 1996-02-13 1996-02-13 像保持体からの像形成物質除去装置 Withdrawn JPH09218621A (ja)

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