JPH1049012A - 像保持体の再生装置 - Google Patents
像保持体の再生装置Info
- Publication number
- JPH1049012A JPH1049012A JP21803696A JP21803696A JPH1049012A JP H1049012 A JPH1049012 A JP H1049012A JP 21803696 A JP21803696 A JP 21803696A JP 21803696 A JP21803696 A JP 21803696A JP H1049012 A JPH1049012 A JP H1049012A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- image
- destabilizing
- image carrier
- transfer paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】汲み上げローラの回転数を可変にすることによ
って、像保持体各面での像形成物質の付着の有無に応じ
て不安定化液の付与量を変える事ができる像保持体の再
生装置を提供する。 【解決手段】 転写紙搬送方向の液付与ユニット200
上流側にある画像読み取り部110で転写紙の両面に対
してトナーの付着状態を検知できるようにし、汲み上げ
ローラ202a、202bの回転数を、画像読み取り部
の読み取り結果に基づいて所望の回転数に変えることが
できるようにしている。これによって、転写紙のトナー
が存在していない面にトナーを付与する液搬送ローラ側
の汲み上げローラの回転数を、通常の回転数に比して少
なくし、トナーが付着していない面へのトナーの付与量
を減少させる。
って、像保持体各面での像形成物質の付着の有無に応じ
て不安定化液の付与量を変える事ができる像保持体の再
生装置を提供する。 【解決手段】 転写紙搬送方向の液付与ユニット200
上流側にある画像読み取り部110で転写紙の両面に対
してトナーの付着状態を検知できるようにし、汲み上げ
ローラ202a、202bの回転数を、画像読み取り部
の読み取り結果に基づいて所望の回転数に変えることが
できるようにしている。これによって、転写紙のトナー
が存在していない面にトナーを付与する液搬送ローラ側
の汲み上げローラの回転数を、通常の回転数に比して少
なくし、トナーが付着していない面へのトナーの付与量
を減少させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置によって像形成物質
が安定に付着したシート状の像保持体から像形成物質を
取り除いて再生する像保持体の再生装置に関するもので
ある。
ミリ、プリンター等の画像形成装置によって像形成物質
が安定に付着したシート状の像保持体から像形成物質を
取り除いて再生する像保持体の再生装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来この種の像保持体の再生装置として
は、像保持体としてのシート材に、このシート材表面と
像形成物質との付着状態を不安定にする不安定化液を付
与した後、像保持体上の像形成物質を剥離部で剥離する
ものとして、シート材の両面に不安定化液を付与した後
このシート材の両面から像形成物質を除去するものが知
られている。
は、像保持体としてのシート材に、このシート材表面と
像形成物質との付着状態を不安定にする不安定化液を付
与した後、像保持体上の像形成物質を剥離部で剥離する
ものとして、シート材の両面に不安定化液を付与した後
このシート材の両面から像形成物質を除去するものが知
られている。
【0003】像保持体の再生装置に用いられているシー
ト材の両面に不安定化液を付与する液付与装置として
は、特開平7−84396号公報において、少なくとも
表面が吸液性材料で形成された一対の塗布ローラにそれ
ぞれ液体を供給し、この塗布ローラ対にシート材を挟持
搬送させることによってシート材に液を付与する方式
(以下、塗布ローラ対挟持方式という)を採用したもの
などが開示されている。
ト材の両面に不安定化液を付与する液付与装置として
は、特開平7−84396号公報において、少なくとも
表面が吸液性材料で形成された一対の塗布ローラにそれ
ぞれ液体を供給し、この塗布ローラ対にシート材を挟持
搬送させることによってシート材に液を付与する方式
(以下、塗布ローラ対挟持方式という)を採用したもの
などが開示されている。
【0004】また、先に本出願人は、一対の液付与部材
にシート材を挟持搬送させることによってシート材両面
に不安定化液を付与する液付与装置を像保持体の再生装
置に設け、この液付与装置のシート材への液付与部に液
溜りが生じないようにして不安定化液をシート材に均一
に付与することができる像保持体の再生装置を提案した
(平成8年7月18日提出の特許出願、整理番号950
7057号)。
にシート材を挟持搬送させることによってシート材両面
に不安定化液を付与する液付与装置を像保持体の再生装
置に設け、この液付与装置のシート材への液付与部に液
溜りが生じないようにして不安定化液をシート材に均一
に付与することができる像保持体の再生装置を提案した
(平成8年7月18日提出の特許出願、整理番号950
7057号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記シート
材の両面に不安定化液を付与して、シート材両面から像
保持体を除去できるように構成した像保持体の再生装置
においては、シート材の両面に像形成物質が付着してい
るか否かに関わらず、常にシート材の両面に対して所定
量の不安定化液を付与していた。このため、処理対象で
あるシート材がその片面のみにしか像形成物質が付着し
ていない場合や両面とも白紙の場合においても常にその
両面に所定量の不安定化液が付与されてしまう。シート
材は、不安定化液の付与量が多くなるほどこしが弱くな
る。そして、こしが弱くなった転写紙は、搬送されてい
く間に外力が加わってしわが発生しやすい。特に、シー
ト材表面付着した像形成物質を除去する像形成物質除去
部においてはシート材表面に付着した像形成物質を取り
除くための外力も加わるためしわが発生しやすい。ま
た、像形成物質を剥離した後のシート材を乾燥させる仕
上げ部を備えた像保持体の再生装置では、不安定化液が
必要以上に付与されてたシート材は乾燥のためのエネル
ギーも大きくなってしまうという不具合がある。
材の両面に不安定化液を付与して、シート材両面から像
保持体を除去できるように構成した像保持体の再生装置
においては、シート材の両面に像形成物質が付着してい
るか否かに関わらず、常にシート材の両面に対して所定
量の不安定化液を付与していた。このため、処理対象で
あるシート材がその片面のみにしか像形成物質が付着し
ていない場合や両面とも白紙の場合においても常にその
両面に所定量の不安定化液が付与されてしまう。シート
材は、不安定化液の付与量が多くなるほどこしが弱くな
る。そして、こしが弱くなった転写紙は、搬送されてい
く間に外力が加わってしわが発生しやすい。特に、シー
ト材表面付着した像形成物質を除去する像形成物質除去
部においてはシート材表面に付着した像形成物質を取り
除くための外力も加わるためしわが発生しやすい。ま
た、像形成物質を剥離した後のシート材を乾燥させる仕
上げ部を備えた像保持体の再生装置では、不安定化液が
必要以上に付与されてたシート材は乾燥のためのエネル
ギーも大きくなってしまうという不具合がある。
【0006】ここで、シート材の両面に像形成物質が付
着している場合にはその両面から像形成物質を除去する
ためにシート材の両面に所定量の不安定化液を付与する
ことは必要であり、上記のような不具合は避け難いこと
である。しかし、従来提案されていたシート材両面から
像保持体を除去できるように構成した像保持体の再生装
置における不安定化液付与部においては、シート材の片
面にしか像形成物質が付着していない場合や、シート材
が両面とも白紙である場合の像形成物質を除去する必要
のないシート材の面にまでシート材の両面に所定量の不
安定化液を付与するような構成になっていた。このた
め、全てのシート材で上記不具合が発生するおそれがあ
った。また、像形成物質が付着していないシート材の表
面に不安定化液を付与することは、不安定化液を無駄に
消費してしまう事にもつながる。
着している場合にはその両面から像形成物質を除去する
ためにシート材の両面に所定量の不安定化液を付与する
ことは必要であり、上記のような不具合は避け難いこと
である。しかし、従来提案されていたシート材両面から
像保持体を除去できるように構成した像保持体の再生装
置における不安定化液付与部においては、シート材の片
面にしか像形成物質が付着していない場合や、シート材
が両面とも白紙である場合の像形成物質を除去する必要
のないシート材の面にまでシート材の両面に所定量の不
安定化液を付与するような構成になっていた。このた
め、全てのシート材で上記不具合が発生するおそれがあ
った。また、像形成物質が付着していないシート材の表
面に不安定化液を付与することは、不安定化液を無駄に
消費してしまう事にもつながる。
【0007】また、不安定化液付与手段としての一対の
液付与部材を装置内に設け、その液付与部材間にシート
材を挟持搬送することで不安定化液をシート材両面に付
与する構成のものにおいては、このシート材の挟持部で
紙詰まりによるシート材の搬送不良が発生した場合、そ
のままシート材を引き出そうとすると、液付与部材の接
触圧と駆動トルクでシート材が破れてしまう恐れもあ
る。このシート材の搬送不良は、シート材を液付与部材
から離間させるための分離爪を液付与部材に接触させて
いる場合に、分離爪と液付与部材との接触部近傍で特に
発生しやすい。そして、分離爪と液付与部材との間でシ
ート材の搬送不良が発生した場合、無理にシート材を引
き出そうとするとシート材が破れたり、シート材の一部
が分離爪と液付与部材との間に残留し、後から送られて
くるシート材が再び搬送不良を引き起こす原因となった
りする恐れもある。
液付与部材を装置内に設け、その液付与部材間にシート
材を挟持搬送することで不安定化液をシート材両面に付
与する構成のものにおいては、このシート材の挟持部で
紙詰まりによるシート材の搬送不良が発生した場合、そ
のままシート材を引き出そうとすると、液付与部材の接
触圧と駆動トルクでシート材が破れてしまう恐れもあ
る。このシート材の搬送不良は、シート材を液付与部材
から離間させるための分離爪を液付与部材に接触させて
いる場合に、分離爪と液付与部材との接触部近傍で特に
発生しやすい。そして、分離爪と液付与部材との間でシ
ート材の搬送不良が発生した場合、無理にシート材を引
き出そうとするとシート材が破れたり、シート材の一部
が分離爪と液付与部材との間に残留し、後から送られて
くるシート材が再び搬送不良を引き起こす原因となった
りする恐れもある。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その第一の目的は、像保持体表面の両面に対し
て不安定化液を付与できる不安定化液付与手段を有する
像保持体の再生装置において、像保持体上の像形成物質
が付着している面が両面であるか片面であるか或いは両
面とも像形成物質が付着していないかによって不安定化
液の付与量を変えることができる像保持体の再生装置を
提供することである。
であり、その第一の目的は、像保持体表面の両面に対し
て不安定化液を付与できる不安定化液付与手段を有する
像保持体の再生装置において、像保持体上の像形成物質
が付着している面が両面であるか片面であるか或いは両
面とも像形成物質が付着していないかによって不安定化
液の付与量を変えることができる像保持体の再生装置を
提供することである。
【0009】また、その第二の目的は、一対の液付与部
材による像保持体の挟持部で像保持体の紙詰まりが発生
したときに、像保持体を破らずに取り出すことができる
像保持体の再生装置を提供することである。
材による像保持体の挟持部で像保持体の紙詰まりが発生
したときに、像保持体を破らずに取り出すことができる
像保持体の再生装置を提供することである。
【0010】また、その第三の目的は、液付与部材と分
離爪との間で像保持体の紙詰まりが発生したときに、分
離爪と液付与部材との間から像保持体を容易に取り出す
ことができる像保持体の再生装置を提供することであ
る。
離爪との間で像保持体の紙詰まりが発生したときに、分
離爪と液付与部材との間から像保持体を容易に取り出す
ことができる像保持体の再生装置を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために、請求項1乃至4の像保持体の再生装置は、表
面に像形成物質が安定に付着しているシート状の像保持
体に該表面と該像形成物質との付着状態を不安定状態に
する不安定化液を付与する不安定化液付与手段と、該不
安定化液が付与された像保持体表面から像形成物質を除
去する像形成物質除去手段とを有し、上記不安定化液付
与手段による不安定化液の付与、及び上記像形成物質除
去手段による像形成物質の除去を像保持体表面の両面に
対して可能に構成した像保持体の再生装置において、像
保持体表面の各々の面に付与する不安定化液付与量を調
節する不安定化液付与量調節手段を設けたことを特徴と
するものである。
るために、請求項1乃至4の像保持体の再生装置は、表
面に像形成物質が安定に付着しているシート状の像保持
体に該表面と該像形成物質との付着状態を不安定状態に
する不安定化液を付与する不安定化液付与手段と、該不
安定化液が付与された像保持体表面から像形成物質を除
去する像形成物質除去手段とを有し、上記不安定化液付
与手段による不安定化液の付与、及び上記像形成物質除
去手段による像形成物質の除去を像保持体表面の両面に
対して可能に構成した像保持体の再生装置において、像
保持体表面の各々の面に付与する不安定化液付与量を調
節する不安定化液付与量調節手段を設けたことを特徴と
するものである。
【0012】請求項1乃至6の像保持体の再生装置にお
いては、不安定化液付与量調節手段により像保持体への
不安定化液の付与量を調節し、像形成物質が像保持体の
両面に付着している場合には像保持体の両面に像形成物
質を除去するために充分な量の不安定化液を付与し、像
形成物質が片面のみに付着している場合には像形成物質
が付着している面のみに像形成物質を除去するために充
分な量を付与し像形成物質が付着していない面への付与
量を少なくするか或いは付与しないようにし、像形成物
質が像保持体の両面ともに付着していない場合には像保
持体両面への付与量を少なくするか或いは付与しないよ
うにする。
いては、不安定化液付与量調節手段により像保持体への
不安定化液の付与量を調節し、像形成物質が像保持体の
両面に付着している場合には像保持体の両面に像形成物
質を除去するために充分な量の不安定化液を付与し、像
形成物質が片面のみに付着している場合には像形成物質
が付着している面のみに像形成物質を除去するために充
分な量を付与し像形成物質が付着していない面への付与
量を少なくするか或いは付与しないようにし、像形成物
質が像保持体の両面ともに付着していない場合には像保
持体両面への付与量を少なくするか或いは付与しないよ
うにする。
【0013】また、請求項2の像保持体の再生装置は、
請求項1の像保持体の再生装置において、前記不安定化
液が付与される前の像保持体表面の両面から像形成物質
の有無を検知する画像読み取り手段を設け、前記不安定
化液付与量調節手段を、上記画像読み取り手段の読み取
り結果に基づいて像保持体表面の各々の面に付与する不
安定化液付与量を調節するように構成したことを特徴と
するものである。
請求項1の像保持体の再生装置において、前記不安定化
液が付与される前の像保持体表面の両面から像形成物質
の有無を検知する画像読み取り手段を設け、前記不安定
化液付与量調節手段を、上記画像読み取り手段の読み取
り結果に基づいて像保持体表面の各々の面に付与する不
安定化液付与量を調節するように構成したことを特徴と
するものである。
【0014】また、請求項3の像保持体の再生装置は、
請求項1又は2の像保持体の再生装置において、前記不
安定化液付与手段を,表面に該不安定化液を保持すると
ともに像保持体を挟持する一対の液付与部材により構成
し、前記不安定化液付与量調節手段を上記一対の液付与
部材に供給する不安定化液の供給量を調節するよう構成
したことを特徴とするものである。
請求項1又は2の像保持体の再生装置において、前記不
安定化液付与手段を,表面に該不安定化液を保持すると
ともに像保持体を挟持する一対の液付与部材により構成
し、前記不安定化液付与量調節手段を上記一対の液付与
部材に供給する不安定化液の供給量を調節するよう構成
したことを特徴とするものである。
【0015】請求項2又は3の像保持体の再生装置にお
いては、画像読み取り手段によって像保持体表面の両面
から像形成物質の有無を検知し、この検知結果に基づい
て不安定化液付与量調節手段で自動的に像保持体への不
安定化液の付与量が調節されるようにする。
いては、画像読み取り手段によって像保持体表面の両面
から像形成物質の有無を検知し、この検知結果に基づい
て不安定化液付与量調節手段で自動的に像保持体への不
安定化液の付与量が調節されるようにする。
【0016】また、請求項4の像保持体の再生装置は、
請求項3の像保持体の再生装置において、不安定化液を
貯留する液溜りと、該液溜りから不安定化液を汲み上げ
前記液付与部材に供給する汲み上げローラとを設け、前
記不安定化液付与量調節手段を上記汲み上げローラの回
転数を制御するよう構成したことを特徴とするものであ
る。
請求項3の像保持体の再生装置において、不安定化液を
貯留する液溜りと、該液溜りから不安定化液を汲み上げ
前記液付与部材に供給する汲み上げローラとを設け、前
記不安定化液付与量調節手段を上記汲み上げローラの回
転数を制御するよう構成したことを特徴とするものであ
る。
【0017】請求項4の像保持体の再生装置において
は、像形成物質が付着している像保持体表面に付与する
不安定化液量より少ない量の不安定化液を像保持体表面
に付与する場合には、汲み上げローラの回転数を下げて
液付与部材に供給する不安定化液の量を減少させること
によって像保持体への不安定化液の付与量を少なくする
というように、不安定化液の付与量の調節を汲み上げロ
ーラの回転数を制御することにより行う。
は、像形成物質が付着している像保持体表面に付与する
不安定化液量より少ない量の不安定化液を像保持体表面
に付与する場合には、汲み上げローラの回転数を下げて
液付与部材に供給する不安定化液の量を減少させること
によって像保持体への不安定化液の付与量を少なくする
というように、不安定化液の付与量の調節を汲み上げロ
ーラの回転数を制御することにより行う。
【0018】上記第二の目的を達成するために、請求項
5の像保持体の再生装置は、表面に像形成物質が安定に
付着しているシート状の像保持体に該表面と該像形成物
質との付着状態を不安定状態にする不安定化液を付与す
る不安定化液付与手段と、該不安定化液が付与された像
保持体表面から像形成物質を除去する像形成物質除去手
段とを有する像保持体の再生装置において、前記不安定
化液付与手段を,表面に該不安定化液を保持するととも
に像保持体を挟持する一対の液付与部材により構成し、
前記液付与手段による液付与部における像保持体の搬送
不良を検知する像保持体検知手段と、前記一対の液付与
部材による像保持体の挟持部で該液付与部材を離間させ
る離間手段とを設け、上記像保持体検知手段で像保持体
の搬送不良が検知されたとき、上記離間手段によって液
付与部材を互いに離間させるよう構成したことを特徴と
するものである。
5の像保持体の再生装置は、表面に像形成物質が安定に
付着しているシート状の像保持体に該表面と該像形成物
質との付着状態を不安定状態にする不安定化液を付与す
る不安定化液付与手段と、該不安定化液が付与された像
保持体表面から像形成物質を除去する像形成物質除去手
段とを有する像保持体の再生装置において、前記不安定
化液付与手段を,表面に該不安定化液を保持するととも
に像保持体を挟持する一対の液付与部材により構成し、
前記液付与手段による液付与部における像保持体の搬送
不良を検知する像保持体検知手段と、前記一対の液付与
部材による像保持体の挟持部で該液付与部材を離間させ
る離間手段とを設け、上記像保持体検知手段で像保持体
の搬送不良が検知されたとき、上記離間手段によって液
付与部材を互いに離間させるよう構成したことを特徴と
するものである。
【0019】請求項5の像保持体の再生装置において
は、像保持体検知手段で液付与手段による液付与部での
像保持体の搬送不良が検知された時、離間手段によって
一対の搬送部材を互いに離間させ、上記挟持部で紙詰ま
りを起こしている像保持体にかかっている搬送部材の接
触圧を低減乃至解除する。
は、像保持体検知手段で液付与手段による液付与部での
像保持体の搬送不良が検知された時、離間手段によって
一対の搬送部材を互いに離間させ、上記挟持部で紙詰ま
りを起こしている像保持体にかかっている搬送部材の接
触圧を低減乃至解除する。
【0020】上記第三の目的を達成するために、請求項
6の像保持体の再生装置は、請求項5の像保持体の再生
装置において、前記一対の液付与部材による像保持体の
挟持部の像保持体搬送方向下流側近傍に、上記液付与部
材表面に接触し上記挟持部を通過した後の像保持体を上
記液付与部材表面から分離する分離爪を設け、前記離間
手段によって液付与部材を互いに離間させるのに連動し
て上記分離爪を該液付与部材表面から離間させるよう構
成したことを特徴とするものである。
6の像保持体の再生装置は、請求項5の像保持体の再生
装置において、前記一対の液付与部材による像保持体の
挟持部の像保持体搬送方向下流側近傍に、上記液付与部
材表面に接触し上記挟持部を通過した後の像保持体を上
記液付与部材表面から分離する分離爪を設け、前記離間
手段によって液付与部材を互いに離間させるのに連動し
て上記分離爪を該液付与部材表面から離間させるよう構
成したことを特徴とするものである。
【0021】ここで、分離爪を一対の液付与部材に各々
設けている場合、そのうち1つを液付与部材から離間さ
せても良いし、2つとも離間させても良い。
設けている場合、そのうち1つを液付与部材から離間さ
せても良いし、2つとも離間させても良い。
【0022】請求項6の像保持体の再生装置において
は、一対の液付与部材による挟持部に搬送された像保持
体が紙詰まりを起こしたと判断された時、液付与部材を
互いに離間させるのに連動して液付与部材表面に接触し
ている分離爪をこの表面から離間させ、液付与部材と分
離爪との間で紙詰まりが起こっている場合にこの像保持
体にかかる液付与部材と分離爪とによる接触圧を低減乃
至解除する。
は、一対の液付与部材による挟持部に搬送された像保持
体が紙詰まりを起こしたと判断された時、液付与部材を
互いに離間させるのに連動して液付与部材表面に接触し
ている分離爪をこの表面から離間させ、液付与部材と分
離爪との間で紙詰まりが起こっている場合にこの像保持
体にかかる液付与部材と分離爪とによる接触圧を低減乃
至解除する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を転写型の電子写真
複写機によって画像が形成された像保持体としての転写
紙から、像形成物質としての熱溶融性トナー(以下、ト
ナーという)を除去するトナー除去装置に適用した一実
施例について説明する。図1は、本発明が適用可能なト
ナー除去装置の概略構成図である。まず、全体の概略を
説明すると、このトナー除去装置は、積載状態で収容し
ているトナー像が形成された転写紙を一枚づつ分離給送
する給紙ユニット100と、給紙ユニット100から送
られてきた転写紙に液付与部材を付与する不安定化液付
与手段としての液付与ユニット200と、液付与部材が
付与された転写紙からトナーを剥離して除去する像形成
物質除去手段としてのトナー剥離ユニット300と、ト
ナーが除去された転写紙を乾燥させる乾燥ユニット40
0と、乾燥ユニット400から排出される転写紙を受け
る紙受けユニット500とを備えている。
複写機によって画像が形成された像保持体としての転写
紙から、像形成物質としての熱溶融性トナー(以下、ト
ナーという)を除去するトナー除去装置に適用した一実
施例について説明する。図1は、本発明が適用可能なト
ナー除去装置の概略構成図である。まず、全体の概略を
説明すると、このトナー除去装置は、積載状態で収容し
ているトナー像が形成された転写紙を一枚づつ分離給送
する給紙ユニット100と、給紙ユニット100から送
られてきた転写紙に液付与部材を付与する不安定化液付
与手段としての液付与ユニット200と、液付与部材が
付与された転写紙からトナーを剥離して除去する像形成
物質除去手段としてのトナー剥離ユニット300と、ト
ナーが除去された転写紙を乾燥させる乾燥ユニット40
0と、乾燥ユニット400から排出される転写紙を受け
る紙受けユニット500とを備えている。
【0024】上記給紙ユニット100は、底板101上
に積載された転写紙を最上部のものから給紙ローラ10
2で給紙し、フィードローラ及びセパレートローラから
なる分離部103で重送紙を分離して一枚の転写紙のみ
を送り出すものである。この給紙ユニット100で送り
出された転写紙は、レジストローラ対104でタイミン
グ調整及び傾きの補正が行なわれ、画像読み取り部11
0で転写紙の両面の画像情報を読み取る。この結果、転
写紙の先端に黒ベタ等がありトナー剥離ユニットにおい
て分離不良になるおそれのある転写紙を選別し、このよ
うな転写紙のみが分岐部120において他の転写紙から
分離され、不良用紙積載部130にスタックされる。一
方、画像読み取り部110で黒ベタ等が検知されなかっ
た転写紙は次の液付与ユニット200に送られる。な
お、上記画像読み取り部110については、本実施形態
の特徴部なので後述する。また、上記給紙ユニット10
0などの具体的な構成及び動作は電子写真複写機におけ
る給紙機構と同様であるので、詳細な説明は省略する。
に積載された転写紙を最上部のものから給紙ローラ10
2で給紙し、フィードローラ及びセパレートローラから
なる分離部103で重送紙を分離して一枚の転写紙のみ
を送り出すものである。この給紙ユニット100で送り
出された転写紙は、レジストローラ対104でタイミン
グ調整及び傾きの補正が行なわれ、画像読み取り部11
0で転写紙の両面の画像情報を読み取る。この結果、転
写紙の先端に黒ベタ等がありトナー剥離ユニットにおい
て分離不良になるおそれのある転写紙を選別し、このよ
うな転写紙のみが分岐部120において他の転写紙から
分離され、不良用紙積載部130にスタックされる。一
方、画像読み取り部110で黒ベタ等が検知されなかっ
た転写紙は次の液付与ユニット200に送られる。な
お、上記画像読み取り部110については、本実施形態
の特徴部なので後述する。また、上記給紙ユニット10
0などの具体的な構成及び動作は電子写真複写機におけ
る給紙機構と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0025】上記液付与ユニット200は、転写紙とト
ナーとの付着状態を不安定状態にする不安定化液2を所
定量満した液溜りとしての液容器201a、201b、
液容器201a、201bの不安定化液2に浸漬し液容
器201a、201b内の処理を表面に担持する汲み上
げローラ202a、202b、各々の汲み上げローラに
近接して設けられ、また互いに接触している一対の液付
与部材としての液搬送ローラ203a,203b、液容
器201a、201bに供給する液付与部材を収容して
いる液供給部204、転写紙を液搬送ローラ203a,
203b間にタイミングを取って搬送する第1搬送ロー
ラ対205、液搬送ローラで液付与部材が付与された転
写紙を次工程領域に搬送する第2搬送ローラ対206、
上記汲み上げローラ202a、202b及び液搬送ロー
ラ203a,203b等を駆動する駆動部(図示せず)
などを備えている。
ナーとの付着状態を不安定状態にする不安定化液2を所
定量満した液溜りとしての液容器201a、201b、
液容器201a、201bの不安定化液2に浸漬し液容
器201a、201b内の処理を表面に担持する汲み上
げローラ202a、202b、各々の汲み上げローラに
近接して設けられ、また互いに接触している一対の液付
与部材としての液搬送ローラ203a,203b、液容
器201a、201bに供給する液付与部材を収容して
いる液供給部204、転写紙を液搬送ローラ203a,
203b間にタイミングを取って搬送する第1搬送ロー
ラ対205、液搬送ローラで液付与部材が付与された転
写紙を次工程領域に搬送する第2搬送ローラ対206、
上記汲み上げローラ202a、202b及び液搬送ロー
ラ203a,203b等を駆動する駆動部(図示せず)
などを備えている。
【0026】上記不安定化液2としては、水、水溶性ポ
リマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水
溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を用いる
ことができる。
リマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、及び水
溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を用いる
ことができる。
【0027】上記トナー剥離ユニット300は、複数の
支持ローラに掛け回されたオフセットベルト301a、
301bが転写紙搬送路で接するように配置されてい
る。この転写紙搬送路では、オフセットベルト301a
側の支持ローラ及び対向ベルト301b側の支持ローラ
が互いに多少食い込むように、且つオフセットベルト3
01a、301bを間に挟むように配置され、この転写
紙搬送路において転写紙がジグザグ状に搬送される。ま
た、オフセットベルト301a、301bには、支持ロ
ーラを介してトナーを軟化溶融するための熱が与えられ
ている。また、上記オフセットベルト301a、301
bの少なくともトナーと接触する側の表面は、軟化した
トナーに対して、転写紙の表面と該トナーとの付着力よ
り大きい付着力を有する材料で形成されている。転写紙
はオフセットベルト301a、301bが対向している
転写紙搬送路の入口に供給され、支持ローラの間をジグ
ザグ状に搬送されているときに、転写紙上のトナーT
が、多段階的に加熱及びオフセットベルト301a、3
01bへの圧接が繰り返された後、オフセットベルト3
01a、301bから曲率分離することにより、転写紙
上のトナーを剥離して除去する。また、オフセットベル
ト301a、301bに付着したトナーを取り除くため
のクリーニング部310a、310bが設けられてい
る。
支持ローラに掛け回されたオフセットベルト301a、
301bが転写紙搬送路で接するように配置されてい
る。この転写紙搬送路では、オフセットベルト301a
側の支持ローラ及び対向ベルト301b側の支持ローラ
が互いに多少食い込むように、且つオフセットベルト3
01a、301bを間に挟むように配置され、この転写
紙搬送路において転写紙がジグザグ状に搬送される。ま
た、オフセットベルト301a、301bには、支持ロ
ーラを介してトナーを軟化溶融するための熱が与えられ
ている。また、上記オフセットベルト301a、301
bの少なくともトナーと接触する側の表面は、軟化した
トナーに対して、転写紙の表面と該トナーとの付着力よ
り大きい付着力を有する材料で形成されている。転写紙
はオフセットベルト301a、301bが対向している
転写紙搬送路の入口に供給され、支持ローラの間をジグ
ザグ状に搬送されているときに、転写紙上のトナーT
が、多段階的に加熱及びオフセットベルト301a、3
01bへの圧接が繰り返された後、オフセットベルト3
01a、301bから曲率分離することにより、転写紙
上のトナーを剥離して除去する。また、オフセットベル
ト301a、301bに付着したトナーを取り除くため
のクリーニング部310a、310bが設けられてい
る。
【0028】上記乾燥ユニット400は、例えば転写紙
の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙を
乾燥させるものであり、加熱ランプ内蔵の例えばアルミ
からなる加熱ドラム401と、複数の支持ローラに掛け
渡され、該加熱ドラム401の周面に一定角度巻きつい
た状態で無端移動する紙押圧用ベルト402とから構成
されている。上記紙押圧用ベルト402の材質として
は、耐熱性や通気性を備えた材質、例えばキャンバス
地、木綿地、テトロン地などの布を用いることができ
る。 (以下、余白)
の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙を
乾燥させるものであり、加熱ランプ内蔵の例えばアルミ
からなる加熱ドラム401と、複数の支持ローラに掛け
渡され、該加熱ドラム401の周面に一定角度巻きつい
た状態で無端移動する紙押圧用ベルト402とから構成
されている。上記紙押圧用ベルト402の材質として
は、耐熱性や通気性を備えた材質、例えばキャンバス
地、木綿地、テトロン地などの布を用いることができ
る。 (以下、余白)
【0029】上記紙受けユニット500は、乾燥ユニッ
ト400からの転写紙を搬送するための搬送ローラ対5
01、排出ローラ対502、排紙トレイ503等により
構成され、乾燥ユニット400で乾燥された転写紙が排
紙トレイ503に収容されるようになっている。
ト400からの転写紙を搬送するための搬送ローラ対5
01、排出ローラ対502、排紙トレイ503等により
構成され、乾燥ユニット400で乾燥された転写紙が排
紙トレイ503に収容されるようになっている。
【0030】以上の構成のトナー除去装置において、給
紙ユニット100から送られた転写紙は、液付与ユニッ
ト200でそのトナー像面に不安定化液2が付与され、
トナー剥離ユニット300に送られる。このトナー剥離
ユニット300で、転写紙の両面に固着しているトナー
がオフセットベルト301a、301b表面にそれぞれ
付着する。そして、オフセットベルト301a、301
b屈曲部で転写紙がオフセットベルト301a、301
bから分離する際に、オフセットベルト301a、30
1b表面に付着したトナーが転写紙から剥離し、これに
より、転写紙からトナーが除去される。トナーが除去さ
れた転写紙は乾燥ユニット400に送られ、サーミスタ
によって所定の温度に設定された加熱ドラム401と紙
押圧用ベルト402との間に挟持搬送されて乾燥され、
排出ローラ対502で紙受けユニット500の排紙トレ
イ503上に排出される。また、オフセットベルトに付
着したトナーはクリーニング部310a、310bで物
理的に取り除かれる。以上により、トナーが付着した転
写紙の両面に液付与部材を供給して転写紙のトナーとの
界面部にこの液を浸透させた状態でトナーを剥離させる
ので、紙繊維を傷めることなく、転写紙の両面からトナ
ーを除去できる。
紙ユニット100から送られた転写紙は、液付与ユニッ
ト200でそのトナー像面に不安定化液2が付与され、
トナー剥離ユニット300に送られる。このトナー剥離
ユニット300で、転写紙の両面に固着しているトナー
がオフセットベルト301a、301b表面にそれぞれ
付着する。そして、オフセットベルト301a、301
b屈曲部で転写紙がオフセットベルト301a、301
bから分離する際に、オフセットベルト301a、30
1b表面に付着したトナーが転写紙から剥離し、これに
より、転写紙からトナーが除去される。トナーが除去さ
れた転写紙は乾燥ユニット400に送られ、サーミスタ
によって所定の温度に設定された加熱ドラム401と紙
押圧用ベルト402との間に挟持搬送されて乾燥され、
排出ローラ対502で紙受けユニット500の排紙トレ
イ503上に排出される。また、オフセットベルトに付
着したトナーはクリーニング部310a、310bで物
理的に取り除かれる。以上により、トナーが付着した転
写紙の両面に液付与部材を供給して転写紙のトナーとの
界面部にこの液を浸透させた状態でトナーを剥離させる
ので、紙繊維を傷めることなく、転写紙の両面からトナ
ーを除去できる。
【0031】次に、本実施形態の主要部を説明する。そ
のために、先ず液付与ユニット200の詳細を説明す
る。図2(a)は、液付与ユニット200周辺の部分拡
大図である。この液付与ユニット200は、図1を用い
て説明した液付与ユニット200の構成に加えて、液搬
送ローラ203a,203bの転写紙挟持部より液搬送
ローラ回転方向上流側で各ローラ表面に当接するスクイ
ズブレード207a、207b、液搬送ローラ回転方向
下流側で各液搬送ローラ203a,203b表面に当接
する分離爪208a、208b、液容器の下方にあり液
容器から排出された液付与部材を受ける排液皿209
a、209bを備えている。また、図1において、転写
紙搬送方向の液付与ユニット200上流側にある画像読
みとり手段としての画像読み取り部110で例えば光学
センサによって転写紙の両面に対してトナーの付着状態
を検知できるようにしている。
のために、先ず液付与ユニット200の詳細を説明す
る。図2(a)は、液付与ユニット200周辺の部分拡
大図である。この液付与ユニット200は、図1を用い
て説明した液付与ユニット200の構成に加えて、液搬
送ローラ203a,203bの転写紙挟持部より液搬送
ローラ回転方向上流側で各ローラ表面に当接するスクイ
ズブレード207a、207b、液搬送ローラ回転方向
下流側で各液搬送ローラ203a,203b表面に当接
する分離爪208a、208b、液容器の下方にあり液
容器から排出された液付与部材を受ける排液皿209
a、209bを備えている。また、図1において、転写
紙搬送方向の液付与ユニット200上流側にある画像読
みとり手段としての画像読み取り部110で例えば光学
センサによって転写紙の両面に対してトナーの付着状態
を検知できるようにしている。
【0032】図2(b)は、液搬送ローラ203aに汲
み上げローラ202aによって液付与部材が供給される
様子を示した図である。図2(b)において、液搬送ロ
ーラ203aと汲み上げローラ202aとの最も近接し
ている部分の距離dは、液付与部材の種類により変える
ことができるようになっているとともに、汲み上げロー
ラ202aの回転数は、画像読み取り部110の読み取
り結果に基づいて制御部(図示せず)で所望の回転数に
変えることができるようになっている。これらの構成に
ついては、液搬送ローラ203b、汲み上げローラ20
2bについても同様である。
み上げローラ202aによって液付与部材が供給される
様子を示した図である。図2(b)において、液搬送ロ
ーラ203aと汲み上げローラ202aとの最も近接し
ている部分の距離dは、液付与部材の種類により変える
ことができるようになっているとともに、汲み上げロー
ラ202aの回転数は、画像読み取り部110の読み取
り結果に基づいて制御部(図示せず)で所望の回転数に
変えることができるようになっている。これらの構成に
ついては、液搬送ローラ203b、汲み上げローラ20
2bについても同様である。
【0033】汲み上げローラ202aによって液搬送ロ
ーラ203bに不安定化液が供給される仕組みについて
説明する。図2(b)において、汲み上げローラ202
aが図中時計回りに回転すると、液容器201a内の不
安定化液2が汲み上げローラ202aに吸い上げられて
液搬送ローラとの近接部の上部に液溜り2aを形成す
る。一方、液搬送ローラ203bは図中反時計回りに回
転して、液溜り2aに溜まった不安定化液をローラ20
3b表面に担持して転写紙との接触部に搬送する。この
構成により、汲み上げローラの回転数に比例して上記液
溜り2aに供給される不安定化液2の量が変わり、これ
によって転写紙に付与される不安定化液2の液量が変わ
るようになっている。
ーラ203bに不安定化液が供給される仕組みについて
説明する。図2(b)において、汲み上げローラ202
aが図中時計回りに回転すると、液容器201a内の不
安定化液2が汲み上げローラ202aに吸い上げられて
液搬送ローラとの近接部の上部に液溜り2aを形成す
る。一方、液搬送ローラ203bは図中反時計回りに回
転して、液溜り2aに溜まった不安定化液をローラ20
3b表面に担持して転写紙との接触部に搬送する。この
構成により、汲み上げローラの回転数に比例して上記液
溜り2aに供給される不安定化液2の量が変わり、これ
によって転写紙に付与される不安定化液2の液量が変わ
るようになっている。
【0034】上記構成において、汲み上げローラ202
a、202bの回転数の制御方法について説明する。画
像読み取り部110の読み取り結果が、転写紙の両面に
トナーが存在していると判断された場合、汲み上げロー
ラ202a、202bの回転数を、剥離部で良好にトナ
ーを剥離するのに充分な量の液付与部材2が転写紙に付
与されるような回転数hに制御する。また、転写紙の片
面のみにトナーが存在していると判断された場合、トナ
ーが存在している面に不安定化液2を付与する液搬送ロ
ーラに不安定化液2を供給する汲み上げローラの回転数
は上記同様のhに、トナーが存在していない面に不安定
化液2を付与する液搬送ローラに不安定化液2を供給す
る汲み上げローラの回転数は上記hより少ないlに制御
する。ここで、トナーが存在していない面側の液搬送ロ
ーラに不安定化液2を供給する汲み上げローラも少し回
転させて少量の不安定化液2が付与されるようにするこ
とにより、転写紙のカールを防止することができる。ま
た、転写紙の両面にトナーが存在していないと判断され
た場合、汲み上げローラ202a、202bの回転を停
止させる。
a、202bの回転数の制御方法について説明する。画
像読み取り部110の読み取り結果が、転写紙の両面に
トナーが存在していると判断された場合、汲み上げロー
ラ202a、202bの回転数を、剥離部で良好にトナ
ーを剥離するのに充分な量の液付与部材2が転写紙に付
与されるような回転数hに制御する。また、転写紙の片
面のみにトナーが存在していると判断された場合、トナ
ーが存在している面に不安定化液2を付与する液搬送ロ
ーラに不安定化液2を供給する汲み上げローラの回転数
は上記同様のhに、トナーが存在していない面に不安定
化液2を付与する液搬送ローラに不安定化液2を供給す
る汲み上げローラの回転数は上記hより少ないlに制御
する。ここで、トナーが存在していない面側の液搬送ロ
ーラに不安定化液2を供給する汲み上げローラも少し回
転させて少量の不安定化液2が付与されるようにするこ
とにより、転写紙のカールを防止することができる。ま
た、転写紙の両面にトナーが存在していないと判断され
た場合、汲み上げローラ202a、202bの回転を停
止させる。
【0035】上記構成により、給紙ユニット100から
送られた転写紙は、画像読み取り部110でその両面に
対してトナーが付着しているか否かを検知された後分岐
部120で分離され、トナー剥離ユニットに送られる。
トナー剥離ユニットでは、画像読み取り部の検知結果に
基づいて、転写紙の両面又は片面にトナーが付着してい
ると検知されたときには、転写紙上にトナーが付着して
いる面に不安定化液2を付与する液搬送ローラ側の汲み
上げローラの回転数を上記hに、トナーが付着していな
い面に不安定化液2を付与する液搬送ローラ側の汲み上
げローラの回転数を上記lに制御する。また、転写紙の
両面供にトナーが付着していないと検知されたときに
は、汲み上げローラ202a、202bの回転を停止さ
せる。これにより、液搬送ローラの挟持部に搬送されて
きた転写紙の表裏各面には、所望の量の不安定化液2が
付与される。その後、トナー剥離ユニット300に送ら
れた転写紙は、トナーが付着している面には不安定化液
2が充分に付与されているので、オフセットベルト30
1a、301bに挟持搬送され屈曲部で分離される際
に、トナーが剥離され除去される。トナーが除去された
転写紙は、乾燥ユニット400において、加熱ドラム4
01と紙押圧用ベルト402との間に挟持搬送されて乾
燥される。
送られた転写紙は、画像読み取り部110でその両面に
対してトナーが付着しているか否かを検知された後分岐
部120で分離され、トナー剥離ユニットに送られる。
トナー剥離ユニットでは、画像読み取り部の検知結果に
基づいて、転写紙の両面又は片面にトナーが付着してい
ると検知されたときには、転写紙上にトナーが付着して
いる面に不安定化液2を付与する液搬送ローラ側の汲み
上げローラの回転数を上記hに、トナーが付着していな
い面に不安定化液2を付与する液搬送ローラ側の汲み上
げローラの回転数を上記lに制御する。また、転写紙の
両面供にトナーが付着していないと検知されたときに
は、汲み上げローラ202a、202bの回転を停止さ
せる。これにより、液搬送ローラの挟持部に搬送されて
きた転写紙の表裏各面には、所望の量の不安定化液2が
付与される。その後、トナー剥離ユニット300に送ら
れた転写紙は、トナーが付着している面には不安定化液
2が充分に付与されているので、オフセットベルト30
1a、301bに挟持搬送され屈曲部で分離される際
に、トナーが剥離され除去される。トナーが除去された
転写紙は、乾燥ユニット400において、加熱ドラム4
01と紙押圧用ベルト402との間に挟持搬送されて乾
燥される。
【0036】ここで、画像読み取り部110の読み取り
結果によって、汲み上げローラ202a、202bの回
転数を変える駆動制御例について説明する。ここで、汲
み上げローラ202aは、液付与ユニット200に搬送
されてきた転写紙の上方から不安定化液2を付与する液
搬送ローラ203aに不安定化液2を供給するローラで
あり、汲み上げローラ202bは、液付与ユニット20
0に搬送されてきた転写紙の下方から不安定化液2を付
与する液搬送ローラ203bに不安定化液2を供給する
ローラである。液搬送ローラ203a、203bの回転
数は一定とした。また、汲み上げローラ202aの回転
数をNa 汲み上げローラ202bの回転数をNb 液付与ユニット200における転写紙の上面への不安定
化液付与量をGa 転写紙の下面への不安定化液付与量をGbとし、下記の
4つの場合に分けてする。
結果によって、汲み上げローラ202a、202bの回
転数を変える駆動制御例について説明する。ここで、汲
み上げローラ202aは、液付与ユニット200に搬送
されてきた転写紙の上方から不安定化液2を付与する液
搬送ローラ203aに不安定化液2を供給するローラで
あり、汲み上げローラ202bは、液付与ユニット20
0に搬送されてきた転写紙の下方から不安定化液2を付
与する液搬送ローラ203bに不安定化液2を供給する
ローラである。液搬送ローラ203a、203bの回転
数は一定とした。また、汲み上げローラ202aの回転
数をNa 汲み上げローラ202bの回転数をNb 液付与ユニット200における転写紙の上面への不安定
化液付与量をGa 転写紙の下面への不安定化液付与量をGbとし、下記の
4つの場合に分けてする。
【0037】(1)画像読み取り部110の読み取り結
果が転写紙の両面にトナーが存在していると判断された
場合: Na=Nb=70rpm Ga=Gb=0.5g(不安定化液の付与量は転写紙の
上下面合計で1g) この例においては、実施形態で述べた、剥離部において
良好にトナーを剥離するために充分な量の不安定化液2
が転写紙に付与されるような汲み上げローラの回転数h
は70rpmである。 (2)画像読み取り部110の読み取り結果が転写紙の
上面のみにトナーが存在していると判断された場合: Na=70rpm Nb=10rpm Ga=0.5g Gb=0.2g(不安定化液の付与量は転写紙の上下面
合計で0.7g) この例においては、実施形態で述べた、トナーが存在し
ていない面に不安定化液2を付与する液搬送ローラに不
安定化液2を供給する汲み上げローラの回転数lは10
rpmである。ここで、転写紙の裏面にも不安定化液2
を0.2g付与しているのは、転写紙のカールを防止す
るためである。 (3)画像読み取り部110の読み取り結果が転写紙の
下面のみにトナーが存在していると判断された場合: Na=10rpm Nb=70rpm Ga=0.2g Gb=0.5g(不安定化液の付与量は転写紙の上下面
合計で0.7g) (4)画像読み取り部110の読み取り結果が転写紙の
上下面ともにトナーが存在していないと判断された場
合: Na=Nb=0rpm Ga=Gb=0g(不安定化液の付与量は転写紙の上下
面合計で0g) ただし、転写紙を連続的に液付与ユニット200に通紙
した場合、直前に通紙された転写紙に不安定化液2を付
与していると、液搬送ローラ203a、203b表面に
残留している不安定化液2によって実質的には転写紙の
各面に0.15g(不安定化液の付与量は転写紙の上下
面合計で0.3g)程度の不安定化液2を付与すること
になった。
果が転写紙の両面にトナーが存在していると判断された
場合: Na=Nb=70rpm Ga=Gb=0.5g(不安定化液の付与量は転写紙の
上下面合計で1g) この例においては、実施形態で述べた、剥離部において
良好にトナーを剥離するために充分な量の不安定化液2
が転写紙に付与されるような汲み上げローラの回転数h
は70rpmである。 (2)画像読み取り部110の読み取り結果が転写紙の
上面のみにトナーが存在していると判断された場合: Na=70rpm Nb=10rpm Ga=0.5g Gb=0.2g(不安定化液の付与量は転写紙の上下面
合計で0.7g) この例においては、実施形態で述べた、トナーが存在し
ていない面に不安定化液2を付与する液搬送ローラに不
安定化液2を供給する汲み上げローラの回転数lは10
rpmである。ここで、転写紙の裏面にも不安定化液2
を0.2g付与しているのは、転写紙のカールを防止す
るためである。 (3)画像読み取り部110の読み取り結果が転写紙の
下面のみにトナーが存在していると判断された場合: Na=10rpm Nb=70rpm Ga=0.2g Gb=0.5g(不安定化液の付与量は転写紙の上下面
合計で0.7g) (4)画像読み取り部110の読み取り結果が転写紙の
上下面ともにトナーが存在していないと判断された場
合: Na=Nb=0rpm Ga=Gb=0g(不安定化液の付与量は転写紙の上下
面合計で0g) ただし、転写紙を連続的に液付与ユニット200に通紙
した場合、直前に通紙された転写紙に不安定化液2を付
与していると、液搬送ローラ203a、203b表面に
残留している不安定化液2によって実質的には転写紙の
各面に0.15g(不安定化液の付与量は転写紙の上下
面合計で0.3g)程度の不安定化液2を付与すること
になった。
【0038】以上のように、転写紙の両面に対してトナ
ーが付着しているか否かを検知し、トナーが付着してい
る面にはトナーが除去できる充分な量の不安定化液2を
付与し、トナーが付着していない面には不安定化液2を
付与しないか、或いはトナーが付着している面よりも少
ない量の不安定化液2を付与するので、転写紙の両面に
トナーが付着している場合以外には、不安定化液2の付
与量を少なくでき、転写紙のこしが弱くなることを低減
できる。これによって不安定化液が付与された転写紙が
搬送される間や、トナー剥離ユニットでオフセットベル
ト301a、301bによる接触圧を受けつつオフセッ
トベルト301a、301b間を搬送される間に転写紙
にしわが発生することを低減することができる。また、
乾燥ユニット400においては、加熱ドラム401と紙
押圧用ベルト402との間の温度をサーミスタにより所
望の温度に維持できるようになっているので、転写紙へ
の不安定化液2の付与量が少ない場合には、転写紙が搬
送されてきたときの温度低下が少なくなるため、加熱ド
ラム401による消費エネルギーを低減させることがで
きる。また、トナーが付着していない面への過剰な不安
定化液2の付与を避けるので、不安定化液2の消費量を
低減することができる。
ーが付着しているか否かを検知し、トナーが付着してい
る面にはトナーが除去できる充分な量の不安定化液2を
付与し、トナーが付着していない面には不安定化液2を
付与しないか、或いはトナーが付着している面よりも少
ない量の不安定化液2を付与するので、転写紙の両面に
トナーが付着している場合以外には、不安定化液2の付
与量を少なくでき、転写紙のこしが弱くなることを低減
できる。これによって不安定化液が付与された転写紙が
搬送される間や、トナー剥離ユニットでオフセットベル
ト301a、301bによる接触圧を受けつつオフセッ
トベルト301a、301b間を搬送される間に転写紙
にしわが発生することを低減することができる。また、
乾燥ユニット400においては、加熱ドラム401と紙
押圧用ベルト402との間の温度をサーミスタにより所
望の温度に維持できるようになっているので、転写紙へ
の不安定化液2の付与量が少ない場合には、転写紙が搬
送されてきたときの温度低下が少なくなるため、加熱ド
ラム401による消費エネルギーを低減させることがで
きる。また、トナーが付着していない面への過剰な不安
定化液2の付与を避けるので、不安定化液2の消費量を
低減することができる。
【0039】また、本実施形態のトナー除去装置は、液
付与ユニット200で転写紙の搬送不良が生じたとき、
転写紙を良好に取り除くことができるようになってい
る。図3は、液搬送ローラ301a、301b近傍の部
分平面図である。この図において、一対の液搬送ローラ
301a、301bのうち、転写紙の下から転写紙に不
安定化液2を付与する液搬送ローラ203bは装置内に
固定的に設けられている。そして、転写紙の上から不安
定化液2を付与する液搬送ローラ203aには、その回
転軸に軸支された揺動アーム210の上方に揺動カム2
11が設けられており、揺動カム211は装置側板に回
転可能に取り付けられると供に、側板に形成されたスタ
ッド213、214に支持されている。また、揺動カム
211は独自のモータ(図示せず)に連結されている。
上記、揺動アーム210、揺動アーム210及びモータ
で液搬送ローラ203a、203bを互いに離間させる
離間手段を形成している。さらに、給紙ユニット100
の分離部103とレジストローラ対104との間には、
転写紙が通過した事を検知する給紙センサ106が、ま
た、図2(a)に示すように、第二搬送ローラ206の
転写紙搬送方向下流側の搬送経路下方には、転写紙が搬
送されてきた事を検知する像保持体検知手段としての転
写紙検知部材212が設けられている。上記構成によっ
て、給紙センサ106で転写紙が供給された事を検知し
てから所定の時間経過しても転写紙検知部材212で転
写紙が検知されない場合は、液付与ユニット200で転
写紙の紙詰まりが発生したと判断して、モータの駆動を
駆動して揺動カム211を回転させる。この揺動カム2
11の回転運動は揺動アーム210とスタッド213、
214によって上下運動に変えられ、液搬送ローラ20
3aが図3中の矢印方向で上方に移動する。このとき、
液搬送ローラ203aと液搬送ローラ203bは離間
し、そのギャップがαmmとなる。また、これに同期して
液搬送ローラ203a表面に当接していた分離爪208
aもほぼ中央にある回転軸を中心に図中矢印方向に回転
しようとするが、排液皿209aに当接する位置で回転
が停止し液搬送ローラ203aに対してギャップβmmの
間隔をもって離間する。そして、第1搬送ローラ対20
5のうち駆動ローラ205bを通常の転写紙搬送方向に
対して逆方向(図中矢印方向)に回転させることによっ
て紙詰まりを起こした転写紙を破ることなく容易に上方
に取り出すことができる。ここで、本実施形態において
は、転写紙の紙詰まりを検知する方法として、転写紙搬
送方向における液付与ユニットの上流側から下流側への
搬送時間を測定しているが、像保持体検知手段の検知方
法としてはこの方法に限定されるものではない。
付与ユニット200で転写紙の搬送不良が生じたとき、
転写紙を良好に取り除くことができるようになってい
る。図3は、液搬送ローラ301a、301b近傍の部
分平面図である。この図において、一対の液搬送ローラ
301a、301bのうち、転写紙の下から転写紙に不
安定化液2を付与する液搬送ローラ203bは装置内に
固定的に設けられている。そして、転写紙の上から不安
定化液2を付与する液搬送ローラ203aには、その回
転軸に軸支された揺動アーム210の上方に揺動カム2
11が設けられており、揺動カム211は装置側板に回
転可能に取り付けられると供に、側板に形成されたスタ
ッド213、214に支持されている。また、揺動カム
211は独自のモータ(図示せず)に連結されている。
上記、揺動アーム210、揺動アーム210及びモータ
で液搬送ローラ203a、203bを互いに離間させる
離間手段を形成している。さらに、給紙ユニット100
の分離部103とレジストローラ対104との間には、
転写紙が通過した事を検知する給紙センサ106が、ま
た、図2(a)に示すように、第二搬送ローラ206の
転写紙搬送方向下流側の搬送経路下方には、転写紙が搬
送されてきた事を検知する像保持体検知手段としての転
写紙検知部材212が設けられている。上記構成によっ
て、給紙センサ106で転写紙が供給された事を検知し
てから所定の時間経過しても転写紙検知部材212で転
写紙が検知されない場合は、液付与ユニット200で転
写紙の紙詰まりが発生したと判断して、モータの駆動を
駆動して揺動カム211を回転させる。この揺動カム2
11の回転運動は揺動アーム210とスタッド213、
214によって上下運動に変えられ、液搬送ローラ20
3aが図3中の矢印方向で上方に移動する。このとき、
液搬送ローラ203aと液搬送ローラ203bは離間
し、そのギャップがαmmとなる。また、これに同期して
液搬送ローラ203a表面に当接していた分離爪208
aもほぼ中央にある回転軸を中心に図中矢印方向に回転
しようとするが、排液皿209aに当接する位置で回転
が停止し液搬送ローラ203aに対してギャップβmmの
間隔をもって離間する。そして、第1搬送ローラ対20
5のうち駆動ローラ205bを通常の転写紙搬送方向に
対して逆方向(図中矢印方向)に回転させることによっ
て紙詰まりを起こした転写紙を破ることなく容易に上方
に取り出すことができる。ここで、本実施形態において
は、転写紙の紙詰まりを検知する方法として、転写紙搬
送方向における液付与ユニットの上流側から下流側への
搬送時間を測定しているが、像保持体検知手段の検知方
法としてはこの方法に限定されるものではない。
【0040】また、転写紙の搬送不良を検知した際に、
液搬送ローラ203bと分離爪208bとの当接部を離
間させるように離間手段を構成してもよい。図4は、離
間手段による液搬送ローラ203bと分離爪208bと
の離間機構の説明図である。この図において、分離爪2
08bは、下方にのびたアーム部の長手方向ほぼ中央部
で軸支され、下方をバネ215で押圧されることによっ
て上部が液搬送ローラ203b表面に当接している。そ
して、分離爪208bのアーム部下端のバネ215の取
り付け部に対向する側に当接する偏心の分離爪解除カム
216が設けられている。この分離爪解除カム216と
上述の揺動カム211はタイミングベルト217により
連結され、揺動カム211の回転により分離爪解除カム
216が所望の角だけ回転するようになっている。上記
構成によって、揺動カム211の回転がタイミングベル
ト217によって分離爪解除カム216に送られ、分離
爪解除カム216が所望の回転角だけ回転することによ
って分離爪208bのアーム部下端をバネ215側に押
圧し、分離爪208bが液搬送ローラ203b表面から
離間する。このとき、液搬送ローラ203bに当接して
いた分離爪208bが液搬送ローラ203bから離間し
間し、そのギャップがγmmとなる。上記構成によれば、
液付与ユニット200で転写紙の紙詰まりが発生したと
判断したとき、液搬送ローラ対203a、203bを離
間させ、分離爪208aを液搬送ローラ203a表面か
ら離間させるのに加えて、分離爪208bを液搬送ロー
ラ203a表面から離間させることができるので、分離
爪208bに転写紙が巻き付くなど液搬送ローラ203
aと分離爪208bとの間で搬送不良が発生している場
合にも、第1搬送ローラ対205の駆動ローラ205b
を通常の転写紙搬送方向に対して逆方向に回転させるこ
とによって紙詰まりを起こした転写紙を破ることなく容
易に上方に取り出すことができる。
液搬送ローラ203bと分離爪208bとの当接部を離
間させるように離間手段を構成してもよい。図4は、離
間手段による液搬送ローラ203bと分離爪208bと
の離間機構の説明図である。この図において、分離爪2
08bは、下方にのびたアーム部の長手方向ほぼ中央部
で軸支され、下方をバネ215で押圧されることによっ
て上部が液搬送ローラ203b表面に当接している。そ
して、分離爪208bのアーム部下端のバネ215の取
り付け部に対向する側に当接する偏心の分離爪解除カム
216が設けられている。この分離爪解除カム216と
上述の揺動カム211はタイミングベルト217により
連結され、揺動カム211の回転により分離爪解除カム
216が所望の角だけ回転するようになっている。上記
構成によって、揺動カム211の回転がタイミングベル
ト217によって分離爪解除カム216に送られ、分離
爪解除カム216が所望の回転角だけ回転することによ
って分離爪208bのアーム部下端をバネ215側に押
圧し、分離爪208bが液搬送ローラ203b表面から
離間する。このとき、液搬送ローラ203bに当接して
いた分離爪208bが液搬送ローラ203bから離間し
間し、そのギャップがγmmとなる。上記構成によれば、
液付与ユニット200で転写紙の紙詰まりが発生したと
判断したとき、液搬送ローラ対203a、203bを離
間させ、分離爪208aを液搬送ローラ203a表面か
ら離間させるのに加えて、分離爪208bを液搬送ロー
ラ203a表面から離間させることができるので、分離
爪208bに転写紙が巻き付くなど液搬送ローラ203
aと分離爪208bとの間で搬送不良が発生している場
合にも、第1搬送ローラ対205の駆動ローラ205b
を通常の転写紙搬送方向に対して逆方向に回転させるこ
とによって紙詰まりを起こした転写紙を破ることなく容
易に上方に取り出すことができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1乃至4の像保持体の再生装置に
よれば、像保持体上の像形成物質が付着している面が両
面であるか片面であるか或いは両面とも像形成物質が付
着していないかによって不安定化液の付与量を変えるこ
とができるという優れた効果がある。また、これによ
り、像保持体の片面のみに像形成物質が付着しているか
或いは両面とも像形成物質が付着していない場合に、像
形成物質が両面に付着している場合に比して不安定化液
の付与量を少なくして像保持体のこしが弱くなることを
低減できるので、像保持体の搬送時や像形成物質の除去
時にしわが発生する事を低減できるという効果もある。
また、不安定化液が付与された像保持体を乾燥させるた
めの消費エネルギーを低減することができるとう効果も
ある。また、像形成物質が像保持体の片面のみに付着し
ている場合や両面とも白紙の場合には、不安定化液の消
費量を低減することができるという効果もある。
よれば、像保持体上の像形成物質が付着している面が両
面であるか片面であるか或いは両面とも像形成物質が付
着していないかによって不安定化液の付与量を変えるこ
とができるという優れた効果がある。また、これによ
り、像保持体の片面のみに像形成物質が付着しているか
或いは両面とも像形成物質が付着していない場合に、像
形成物質が両面に付着している場合に比して不安定化液
の付与量を少なくして像保持体のこしが弱くなることを
低減できるので、像保持体の搬送時や像形成物質の除去
時にしわが発生する事を低減できるという効果もある。
また、不安定化液が付与された像保持体を乾燥させるた
めの消費エネルギーを低減することができるとう効果も
ある。また、像形成物質が像保持体の片面のみに付着し
ている場合や両面とも白紙の場合には、不安定化液の消
費量を低減することができるという効果もある。
【0042】特に、請求項2又は3の像保持体の再生装
置によれば、画像読み取り手段の検知結果に基づいて自
動的に像保持体への不安定化液の付与量を調節するの
で、操作者が処理対象となる像保持体に応じて不安定化
液の付与量を調節する手間が省け、操作性が良くなると
いう効果がある。
置によれば、画像読み取り手段の検知結果に基づいて自
動的に像保持体への不安定化液の付与量を調節するの
で、操作者が処理対象となる像保持体に応じて不安定化
液の付与量を調節する手間が省け、操作性が良くなると
いう効果がある。
【0043】また、請求項4の像保持体の再生装置によ
れば、不安定化液付与量調節を汲み上げローラの回転数
を制御することにより行うことができるので、不安定化
液付与量の調節のための構成が容易となるという効果が
ある。
れば、不安定化液付与量調節を汲み上げローラの回転数
を制御することにより行うことができるので、不安定化
液付与量の調節のための構成が容易となるという効果が
ある。
【0044】請求項5の像保持体の再生装置によれば、
紙詰まりが発生したときに一対の搬送部材を離間させ、
紙詰まりしている像保持体にかかる搬送部材の接触圧を
低減乃至解除するので、像保持体を像保持体搬送方向上
流側に引っぱり出すなどして破ることなく取り出すこと
ができる。これにより、一対の液付与部材による像保持
体の挟持部で像保持体の紙詰まりが発生したときに、像
保持体を破らずに取り出すことができるという効果があ
る。
紙詰まりが発生したときに一対の搬送部材を離間させ、
紙詰まりしている像保持体にかかる搬送部材の接触圧を
低減乃至解除するので、像保持体を像保持体搬送方向上
流側に引っぱり出すなどして破ることなく取り出すこと
ができる。これにより、一対の液付与部材による像保持
体の挟持部で像保持体の紙詰まりが発生したときに、像
保持体を破らずに取り出すことができるという効果があ
る。
【0045】また、請求項6の像保持体の再生装置によ
れば、液付与部材と分離爪との間で紙詰まりが起こって
いる場合にこの像保持体にかかる接触圧を低減乃至解除
するので、像保持体を像保持体搬送方向上流側に引っぱ
り出すなどして像保持体を破ることなく取り出すことが
できる。これにより、液付与部材と分離爪との間で像保
持体の紙詰まりが発生したときに、分離爪と液付与部材
との間から像保持体を容易に取り出すことができるとい
う効果がある。また、分離爪と液付与部材表面との接触
部に紙詰まりを起こした像保持体の紙片を残留させるこ
となく像保持体を取り出すことができるので、この分離
爪と液付与部材表面との間に像保持体の紙片が残留する
ことによって後から搬送されてくる像保持体が紙詰まり
しやすくなるという不具合を防止することもできる。
れば、液付与部材と分離爪との間で紙詰まりが起こって
いる場合にこの像保持体にかかる接触圧を低減乃至解除
するので、像保持体を像保持体搬送方向上流側に引っぱ
り出すなどして像保持体を破ることなく取り出すことが
できる。これにより、液付与部材と分離爪との間で像保
持体の紙詰まりが発生したときに、分離爪と液付与部材
との間から像保持体を容易に取り出すことができるとい
う効果がある。また、分離爪と液付与部材表面との接触
部に紙詰まりを起こした像保持体の紙片を残留させるこ
となく像保持体を取り出すことができるので、この分離
爪と液付与部材表面との間に像保持体の紙片が残留する
ことによって後から搬送されてくる像保持体が紙詰まり
しやすくなるという不具合を防止することもできる。
【図1】図1は、本発明が適用可能なトナー除去装置の
概略構成図。
概略構成図。
【図2】(a)は、液付与ユニット周辺の部分拡大図。
(b)は、汲み上げローラによって液搬送ローラに不安
定化液が供給される様子を示した図。
(b)は、汲み上げローラによって液搬送ローラに不安
定化液が供給される様子を示した図。
【図3】液搬送ローラ近傍の部分平面図。
【図4】離間手段による液搬送ローラと分離爪との離間
機構の説明図。
機構の説明図。
2 不安定化液 100 給紙ユニット 106 給紙センサ 110 画像読み取り部 200 液付与ユニット 201a、201b 液容器 202a、202b 汲み上げローラ 203a,203b 液搬送ローラ 208a、208b 分離爪 210 揺動アーム 216 分離爪解除カム 217 タイミングベルト 300 トナー剥離ユニット 301a、301b オフセットベルト 310a、310b クリーニング部 400 乾燥ユニット 500 紙受けユニット
Claims (6)
- 【請求項1】表面に像形成物質が安定に付着しているシ
ート状の像保持体に該表面と該像形成物質との付着状態
を不安定状態にする不安定化液を付与する不安定化液付
与手段と、該不安定化液が付与された像保持体表面から
像形成物質を除去する像形成物質除去手段とを有し、上
記不安定化液付与手段による不安定化液の付与、及び上
記像形成物質除去手段による像形成物質の除去を像保持
体表面の両面に対して可能に構成した像保持体の再生装
置において、像保持体表面の各々の面に付与する不安定
化液付与量を調節する不安定化液付与量調節手段を設け
たことを特徴とする像保持体の再生装置。 - 【請求項2】請求項1の像保持体の再生装置において、
前記不安定化液が付与される前の像保持体表面の両面か
ら像形成物質の有無を検知する画像読み取り手段を設
け、前記不安定化液付与量調節手段を、上記画像読み取
り手段の読み取り結果に基づいて像保持体表面の各々の
面に付与する不安定化液付与量を調節するように構成し
たことを特徴とする像保持体の再生装置。 - 【請求項3】請求項1又は2の像保持体の再生装置にお
いて、前記不安定化液付与手段を,表面に該不安定化液
を保持するとともに像保持体を挟持する一対の液付与部
材により構成し、前記不安定化液付与量調節手段を上記
一対の液付与部材に供給する不安定化液の供給量を調節
するよう構成したことを特徴とする像保持体の再生装
置。 - 【請求項4】請求項3の像保持体の再生装置において、
不安定化液を貯留する液溜りと、該液溜りから不安定化
液を汲み上げ前記液付与部材に供給する汲み上げローラ
とを設け、前記不安定化液付与量調節手段を上記汲み上
げローラの回転数を制御するよう構成したことを特徴と
する像保持体の再生装置。 - 【請求項5】表面に像形成物質が安定に付着しているシ
ート状の像保持体に該表面と該像形成物質との付着状態
を不安定状態にする不安定化液を付与する不安定化液付
与手段と、該不安定化液が付与された像保持体表面から
像形成物質を除去する像形成物質除去手段とを有する像
保持体の再生装置において、前記不安定化液付与手段
を,表面に該不安定化液を保持するとともに像保持体を
挟持する一対の液付与部材により構成し、前記液付与手
段による液付与部における像保持体の搬送不良を検知す
る像保持体検知手段と、前記一対の液付与部材による像
保持体の挟持部で該液付与部材を離間させる離間手段と
を設け、上記像保持体検知手段で像保持体の搬送不良が
検知されたとき、上記離間手段によって液付与部材を互
いに離間させるよう構成したことを特徴とする像保持体
の再生装置。 - 【請求項6】請求項5の像保持体の再生装置において、
前記一対の液付与部材による像保持体の挟持部の像保持
体搬送方向下流側近傍に、上記液付与部材表面に接触し
上記挟持部を通過した後の像保持体を上記液付与部材表
面から分離する分離爪を設け、前記離間手段によって液
付与部材を互いに離間させるのに連動して上記分離爪を
該液付与部材表面から離間させるよう構成したことを特
徴とする像保持体の再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21803696A JPH1049012A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 像保持体の再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21803696A JPH1049012A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 像保持体の再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1049012A true JPH1049012A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16713646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21803696A Withdrawn JPH1049012A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 像保持体の再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1049012A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011186469A (ja) * | 2010-03-09 | 2011-09-22 | Toshiba Corp | 画像処理装装置、画像処理方法 |
-
1996
- 1996-07-30 JP JP21803696A patent/JPH1049012A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011186469A (ja) * | 2010-03-09 | 2011-09-22 | Toshiba Corp | 画像処理装装置、画像処理方法 |
JP2014102515A (ja) * | 2010-03-09 | 2014-06-05 | Toshiba Corp | 画像処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0830153A (ja) | 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置 | |
JPH07157147A (ja) | 用紙搬送装置 | |
JPH1049012A (ja) | 像保持体の再生装置 | |
JP2741012B2 (ja) | 液供給部材を用いたシート材からの像形成物質除去装置及びシート材処理装置 | |
JP3273832B2 (ja) | 付着性不安定化液を用いた像保持体からの像形成物質除去装置、及び、像保持体処理装置 | |
JP3248308B2 (ja) | シート材からの像形成物質除去方法及びその装置 | |
JP3548316B2 (ja) | 用紙供給装置及び画像形成装置 | |
JPH0954529A (ja) | 像保持体の再利用方法及びその装置 | |
JP3224644B2 (ja) | 剥離部材表面の像形成物質付着量の検知手段を有する剥離手段を備えた、像保持体からの像形成物質除去装置 | |
JP3269710B2 (ja) | 液供給用部材を用いたシート材からの像形成物質除去装置 | |
JP3243587B2 (ja) | 乾燥手段を備えたシート材からの像形成物質除去装置及びシート材処理装置 | |
JP3654552B2 (ja) | 画像形成物質除去装置 | |
JPH08115015A (ja) | 像形成物質除去装置 | |
JP3208409B2 (ja) | 剥離部材表面の像形成物質の除去手段を有する剥離手段を備えた、像保持体からの像形成物質除去装置 | |
JP3525280B2 (ja) | 像保持体からの像形成物質除去方法、及びその装置 | |
JPH10218403A (ja) | 給紙装置及びこれを用いた画像形成装置 | |
JPH08137351A (ja) | 像形成物質除去装置 | |
JP3273833B2 (ja) | 液供給手段を備えたシート材からの像形成物質除去装置 | |
JPH0736337A (ja) | 厚み方向加圧手段を備えたシート材からの像形成物質除去装置 | |
JPH04333438A (ja) | 用紙搬送装置 | |
JP3269711B2 (ja) | 挾持搬送手段を備えたシート材からの像形成物質除去装置 | |
JP3264572B2 (ja) | 像保持体からの像形成物質除去装置 | |
JPH0962154A (ja) | 像形成物質除去装置 | |
JP3299604B2 (ja) | シート材からの像形成物質除去装置及びシート材処理装置 | |
JPH09218621A (ja) | 像保持体からの像形成物質除去装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |