JP3264572B2 - 像保持体からの像形成物質除去装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去装置

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JP3264572B2 JP35190693A JP35190693A JP3264572B2 JP 3264572 B2 JP3264572 B2 JP 3264572B2 JP 35190693 A JP35190693 A JP 35190693A JP 35190693 A JP35190693 A JP 35190693A JP 3264572 B2 JP3264572 B2 JP 3264572B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像保
持体表面に安定に付着した像形成物質に対して、該表面
と該像形成物質との付着力より大きい付着力を有し、移
動可能に構成されたシート状剥離部材を備え、該像形成
物質を介して該像保持体を該シート状剥離部材表面に密
着させた後、該像保持体を該シート状剥離部材表面から
分離させることにより、該像保持体から該像形成物質を
取り除くトナー剥離手段を有する像保持体からの像形成
物質除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済みシート材としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去し、その後
乾燥・延伸などの紙の仕上げを行う像形成物質除去方法
が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該イ
ンキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方
法が開示されている。また特開平4−64472号公報
には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンド
レスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷
却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。また特開平4−829
83号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を
通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本の
ローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接
箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、
前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去
する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記溶剤を
使用しない方法や装置は、表面に紙繊維が露出している
通常の紙に画像を記録した記録済み像保持体からトナー
を除去するのに使用すると、例えば電子写真方式の定着
工程で熱溶融性樹脂を主成分とするトナーを像保持体に
融着させるなどして、トナーが像保持体表面の繊維に強
固に固着されているので、トナー除去の際にトナーと共
に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。特
にトナーの除去性を高めるために、上記トナー剥離体、
エンドレスシートあるいはローラ上の像保持体に熱や圧
力を加える場合、種々の条件によっては、逆にトナーと
像保持体との間の定着性を高めてしまって除去を困難に
することもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液(以下、処理液とい
う)を保持させるとともに、剥離部材を介在させ、トナ
ーを該剥離部材に加熱接着もしくは加圧接着して像保持
体から剥離するトナー除去方法を提案した(例えば、特
願平4−255916号参照)。これによれば、像保持
体の紙質を比較的損傷することなく、トナーのみを除去
して像保持体を再使用することができる。
【0006】ところで、剥離部材として複数のローラ状
支持部材により張架支持されて移動可能に構成されたシ
ート状のものを用いる場合、該シート状剥離部材の表面
が像保持体から分離するように移動方向を変化させる箇
所の支持ローラを小径ローラにしておけば、加熱もしく
は加圧により該剥離部材表面に接着されたトナーを介し
て該剥離部材に付着した像保持体を、曲率分離によって
該剥離部材から分離できる可能性がある。すなわち、こ
れによれば、像保持体は、処理液を含んだ状態で例えば
加熱手段を備えた加圧手段とシート状剥離部材との間を
通り、高圧・高温状態を経ることにより、シート状剥離
部材とトナーとの接着力が増し、それに比べて像保持体
とトナーとの接着力が小さくなる。そして、このように
トナーを介した付着力が大きくなった像保持体が付着し
たシート状剥離部材が上記小径ローラの周りで移動方向
を変化させられるときに、それまでトナーを介して付着
し、ともに移動してきた像保持体が、シート状剥離部材
との接着力によって該シート状剥離部材の移動とともに
移動するトナーとの接着力に抗して、シート状剥離部材
の移動方向にもっていかれまいとする力を像保持体のこ
しということにすると、(像保持体のこし)>(シート
状剥離部材が像保持体の移動方向を変化させる力)なら
ば、像保持体をシート状剥離部材の移動方向に移動させ
ることなく正規の移動方向に移動させてシート状剥離部
材から分離し、トナーを像保持体から正常に剥離するこ
とができる。ここで、像保持体はトナーを介してシート
状剥離部材に付着し、シート状剥離部材に接着したトナ
ーとの接着力によってシート状剥離部材とともに移動す
るので、上記「シート状剥離部材が像保持体の移動方向
を変化させる力」はトナーと像保持体との接着力に置き
換えることができる。従って、上記(像保持体のこし)
>(シート状剥離部材が像保持体の移動方向を変化させ
る力)の関係は、(像保持体のこし)>(トナーと像保
持体との接着力)とすることができる。
【0007】ところが、(像保持体のこし)<(トナー
と像保持体との接着力)の場合、トナーを像保持体から
剥離することができず、像保持体はシート状剥離部材の
移動方向へ該シート状剥離部材とともに移動して(シー
ト状剥離部材に巻き込まれて)しまうという問題点があ
った。
【0008】上記のような像保持体の分離不良が発生す
るのは、まず、像保持体の移動方向先端部にトナーがあ
る場合が挙げられる。すなわち、図8に示すように、像
保持体としての転写紙80の移動方向先端部(図中左側
端部)にトナーTがない場合、シート状剥離部材として
の転写ベルト81表面が分離部材としての分離ローラ8
2によって転写紙80から分離するように移動方向が変
化される箇所において、トナーTが剥離される際の転写
紙80は、該先端部が搬送ガイド83などにより支持さ
れた状態(両持ち状態)になる(図8(a)参照)など
の理由でこしが強くなるため、トナーTが転写紙80か
ら転写ベルト81へ剥離されるとき(図8(b)参照)
にも転写ベルト81に巻き込まれることがなく、転写ベ
ルト81から良好に分離される(図8(c)参照)。
【0009】ところが、図9に示すように、転写紙80
の移動方向先端部にトナーTがある場合、転写ベルト8
1表面が分離ローラ82によって転写紙80から分離す
るように移動方向が変化される箇所において、トナーT
が剥離される際の転写紙80は、該先端部が搬送ガイド
83により支持されない状態(片持ち状態)である(図
9(a)参照)などの理由で上記図8の例に比してこし
が弱いため、転写ベルト81に接着して移動するトナー
Tとの接着状態が解除されず(図9(b)参照)、転写
ベルト81に巻き込まれてしまう(図9(c)参照)。
【0010】また、上記像保持体の分離不良が発生する
のは、像保持体上の画像が黒ベタあるいは分離部材長手
方向に連続してトナーがのるような画像の場合であっ
て、図10に示すように転写紙80とトナー(図10に
おいて不図示)とが剥離される分離ローラ82軸方向に
ある仮想線である分離線L近傍において、転写紙80と
トナーTとの接着力が増す場合が挙げられる。
【0011】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、特に移動方向先端部
に余白がない像保持体あるいは黒ベタ画像の像保持体等
に対し、像保持体がシート状剥離部材とともに巻き込ま
れることがなく、像保持体とシート状剥離部材とを良好
に分離できる像保持体からの像形成物質除去装置を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像保持体表面に安定に付着して
いる像形成物質に対して、該表面と該像形成物質との付
着力より大きい付着力を有し、移動可能に構成されたシ
ート状剥離部材を備え、該像形成物質を介して該像保持
体を該シート状剥離部材表面に密着させた後、該像保持
体を該シート状剥離部材表面から分離させることによ
り、該像保持体から該像形成物質を取り除くトナー剥離
手段を有する像保持体からの像形成物質除去装置におい
て、表面に該像形成物質を密着させた状態で該像保持体
を担持した該剥離部材の像担持体担持領域を支持するよ
うに配設され、該剥離部材を支持する支持部に凹凸を有
し、該像保持体の該シート状剥離部材表面からの分離に
先立ってあるいは該分離の際に、該支持部を通過する剥
離部材に、幅方向及び該幅方向に直交する方向それぞれ
で凹凸変形を生じさせ、該剥離部材表面と該像保持体と
の密接部の幅方向及び該幅方向に直交する方向それぞれ
の少なくとも一部で密接状態を解除して該剥離部材と像
保持体とを離間させ、該像保持体から剥離部材へ像形成
物質を転移させる離間部材を該トナー剥離手段に設けた
ことを特徴とするものである。
【0013】
【0014】請求項の発明は、請求項1の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記離間部材を回動
可能なローラ状に構成し、上記剥離部材を該ローラ状離
間部材を含む複数の支持ローラにより張架支持されて移
動可能なように構成し、かつ、該ローラ状離間部材を、
該剥離部材表面が上記像保持体から分離するように該剥
離部材の移動方向を変化させる箇所に配設したことを特
徴とするものである。
【0015】請求項の発明は、請求項の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記離間部材を回動
可能なローラ状に構成し、上記剥離部材を該ローラ状離
間部材を含む複数の支持ローラにより張架支持されて移
動可能なように構成し、上記ローラ状離間部材を、該剥
離部材表面が上記像保持体から分離するように該剥離部
材の移動方向を変位させる箇所に配設された該支持ロー
ラより該剥離部材の移動方向上流側の箇所に配設し、か
つ、該剥離部材の移動速度よりも速い周速で回転させる
ように構成したことを特徴とするものである。
【0016】請求項の発明は、請求項1の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記離間部材を板状
に構成し、上記剥離部材を複数の支持ローラにより張架
支持されて移動可能なように構成し、上記板状離間部材
を、該剥離部材表面が上記像保持体から離間するように
該剥離部材の移動方向を変位させる箇所に配設された該
支持ローラより該剥離部材の移動方向上流側の箇所に配
設したことを特徴とするものである。
【0017】請求項の発明は、請求項の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記板状離間部材
を、上記剥離部材の移動方向あるいは該移動方向に直交
する方向で該剥離部材に摺動するように構成したことを
特徴とするものである。請求項6の発明は、像保持体表
面に安定に付着している像形成物質に対して、該表面と
該像形成物質との付着力より大きい付着力を有し、移動
可能に構成されたシート状剥離部材を備え、該像形成物
質を介して該像保持体を該シート状剥離部材表面に密着
させた後、該像保持体を該シート状剥離部材表面から分
離させることにより、該像保持体から該像形成物質を取
り除くトナー剥離手段を有する像保持体からの像形成物
質除去装置において、表面に該像形成物質を密着させた
状態で該像保持体を担持した該剥離部材の像担持体担持
領域を支持するように配設され、該剥離部材を支持する
支持部に凹凸を有し、該像保持体の該シート状剥離部材
表面からの分離に先立ってあるいは該分離の際に、該支
持部を通過する剥離部材に、幅方向で凹凸変形を生じさ
せ、該剥離部材表面と該像保持体との密接部の幅方向の
少なくとも一部で密接状態を解除して該剥離部材と像保
持体とを離間させ、該像保持体から剥離部材へ像形成物
質を転移させる離間部材を該トナー剥離手段に設け、該
離間部材が、該剥離部材の移動方向に直交する方向で該
剥離部材に摺動するように構成したことを特徴とするも
のである。請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、
5又は6の像保持体からの像形性物質除去装置におい
て、像形性物質が安定に付着している像保持体に対し、
水又は紙への浸透性を向上させるための界面活性剤を含
む水溶液を供給する液体供給手段を設けたことを特徴と
するものである。
【0018】
【作用】請求項1の発明において、像保持体表面と像形
成物質との付着力より大きい付着力を有するシート状剥
離部材は、その表面に像形成物質を密着させた状態で像
保持体を担持して移動する。そして、剥離部材の像保持
体を担持した像担持体担持領域は離間部材に支持され、
該支持部を通過する。ここで、離間部材の剥離部材を支
持する支持部の凹凸で、剥離部材に、幅方向及び該幅方
向に直交する方向それぞれで凹凸変形を生じさせる。該
剥離部材上に担持された像保持体は、剥離部材凹部に対
する対向部が剥離部材表面との密着状態を解除されて該
表面から離間し、剥離部材の凸部のみで該剥離部材に付
着し続ける。幅方向及び該幅方向に直交する方向それぞ
れで凹凸変形を生じ、その結果、幅方向及び該幅方向に
直交する方向それぞれの少なくとも一部で密接状態を解
除する。これにより、像保持体の像形成物質を介した剥
離部材に対する付着力を弱くすることができる。しか
も、上記像保持体の上記剥離部材表面から離間した部分
にそれまで付着していた像形成物質は、剥離部材は像形
成物質に対して像保持体表面と該像形成物質との付着力
より大きい付着力を有するので、該像保持体から剥離部
材へ転移する。
【0019】
【0020】請求項の発明においては、上記離間部材
を回動可能なローラ状に構成し、上記剥離部材を該ロー
ラ状離間部材を含む複数の支持ローラにより張架支持さ
れて移動可能なように構成し、かつ、該ローラ状離間部
材を、該剥離部材表面が上記像保持体から分離するよう
に該剥離部材の移動方向を変化させる箇所に配設したの
で、像保持体は離間部材の凹凸にならって変形した剥離
部材の凹部へ像形成物質が転移されて剥離部材に対する
付着力が弱くなった後すぐに剥離部材から分離される。
【0021】請求項の発明においては、上記離間部材
を回動可能なローラ状に構成し、上記剥離部材を該ロー
ラ状離間部材を含む複数の支持ローラにより張架支持さ
れて移動可能なように構成し、上記ローラ状離間部材
を、該剥離部材表面が上記像保持体から分離するように
該剥離部材の移動方向を変位させる箇所に配設された該
支持ローラより該剥離部材の移動方向上流側の箇所に配
設し、かつ、該剥離部材の移動速度よりも速い周速で回
転させるように構成したので、剥離部材の全面にわたっ
て凹部を形成できる。よって、剥離部材上に担持された
像保持体は、その移動に伴って、全面にわたって剥離部
材表面との密着解除部が形成される。これにより、像形
成物質を像保持体全面からまんべんなく剥離部材へ転移
させることができ、像保持体の像形成物質を介した剥離
部材に対する付着力をよりいっそう弱くすることができ
る。
【0022】請求項の発明においては、上記離間部材
を板状に構成し、上記剥離部材を複数の支持ローラによ
り張架支持されて移動可能なように構成し、上記板状離
間部材を、該剥離部材表面が上記像保持体から離間する
ように該剥離部材の移動方向を変位させる箇所に配設さ
れた該支持ローラより該剥離部材の移動方向上流側の箇
所に配設したので、像保持体は板状離間部材の凹凸にな
らって変形した剥離部材の凹部へ像形成物質が転移さ
れ、像形成物質を介した剥離部材に対する付着力を弱く
することができる。
【0023】請求項の発明においては、上記板状離間
部材を、上記剥離部材の移動方向あるいは該移動方向と
直交する方向に摺動可能に構成したので、剥離部材の全
面にわたって凹部を形成できる。よって、剥離部材上に
担持された像保持体は、その移動に伴って、全面にわた
って剥離部材表面との密着解除部が形成される。これに
より、像形成物質を像保持体全面からまんべんなく剥離
部材へ転移させることができ、像保持体の像形成物質を
介した剥離部材に対する付着力をよりいっそう弱くする
ことができる。請求項6の発明においては、像保持体表
面と像形成物質との付着力より大きい付着力を有するシ
ート状剥離部材は、その表面に像形成物質を密着させた
状態で像保持体を担持して移動する。そして、剥離部材
の像保持体を担持した像担持体担持領域は離間部材に支
持され、該支持部を通過する。ここで、離間部材の剥離
部材を支持する支持部の凹凸で、剥離部材に、幅方向に
凹凸変形を生じさせる。該剥離部材上に担持された像保
持体は、剥離部材凹部に対する対向部が剥離部材表面と
の密着状態を解除されて該表面から離間し、剥離部材の
凸部のみで該剥離部材に付着し続ける。そして、該離間
部材が、該剥離部材の移動方向に直交する方向で該剥離
部材に摺動することにより、幅方向のみならず該幅方向
に直交する方向でも凹凸変形を生じ、その結果、幅方向
及び該幅方向に直交する方向それぞれの少なくとも一部
で密接状態を解除する。これにより、像保持体の像形成
物質を介した剥離部材に対する付着力を弱くすることが
できる。しかも、上記像保持体の上記剥離部材表面から
離間した部分にそれまで付着していた像形成物質は、剥
離部材は像形成物質に対して像保持体表面と該像形成物
質との付着力より大きい付着力を有するので、該像保持
体から剥離部材へ転移する。請求項7の発明において
は、像形性物質が安定に付着している像保持体に液を供
給して像保持体の像形成物質との界面部に液を浸透させ
た状態で像形成物質を剥離させるので、紙繊維を傷める
ことなく、像形成物質を除去できる。また、像保持体の
表面が液で濡れた状態で剥離部材と接触及び離間にによ
るトナー剥離を行うので、離間した像保持体部分が剥離
部材と再接触したとしても、像形成物質の像保持体への
再転移を防止できる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を像保持体としての複写紙から
のトナー除去装置に適用した一実施例について説明す
る。
【0025】図1において、実施例に係る複写紙からの
トナー除去装置は、積載状態で収容しているトナー像が
形成された紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット
20と、給紙ユニット20から送られてきた紙10に液
を供給する液供給ユニット30と、液が供給された紙1
0からトナーを除去するトナー除去ユニット40と、ト
ナーが除去された紙10を乾燥させる乾燥ユニット60
と、乾燥ユニット60から排出される紙10を受ける紙
受けユニット70とを備えている。
【0026】上記給紙ユニット20は、トナー像が形成
された面(以下、トナー像面という)を下に向けて給紙
台21上に積載された紙10を最下部のものから給紙ロ
ーラ22で給紙し、分離ローラ対23で重送紙を分離し
て一枚の紙10のみを給紙搬送ローラ対24で送り出す
ものである。その具体的な構成及び動作は電子写真複写
機における給紙機構と同様であるので、詳細な説明は省
略する。
【0027】上記液供給ユニット30は、水又は紙10
への浸透性を向上させるために界面活性剤を含んだ水溶
液などの液31を紙10に供給するものであり、液を収
容する液容器32と、この液容器32中の液中に部分的
に没するように設けられ回転によって液を汲み上げて紙
10のトナー像面に供給する塗布ローラ33と、紙搬送
経路を挟んでこの塗布ローラ33に対向するように設け
られた紙規制部材としての規制ローラ34とを備えてい
る。この塗布ローラ33としては、保液性を有する材
質、例えば、親水性多孔質材質、スポンジなどからなる
ローラや、ゴムなどの弾性体又は金属などの剛体からな
るローラなどを用いることができる。後者のローラを用
いる場合には軸線方向に伸びる複数の汲み上げ用の溝を
形成することが望ましい。そして、この塗布ローラ33
は、紙10との対向部で紙10に所望量の液、例えば紙
質量の35%以上、好ましくは40〜120%相当分の
液が紙10に持って行かれても該対向部での液切れが生
じないような回転速度で回転駆動されている。
【0028】また上記規制ローラ34は塗布ローラ33
との間で紙10を挾持して搬送できるように、塗布ロー
ラ33表面に押圧させるか又は水が供給されて増大した
状態の紙10の厚み(紙内部に浸透した液量によっては
厚みが50%程度増大する)よりも小さなギャップをお
いて塗布ローラ33に対向させて設け、時計回りに回転
するようにしても良いし、この増大した状態の紙10の
厚みよりも大きなギャップおいて塗布ローラ33に対向
させて設け、時計回りに回転させるようにしても良い。
【0029】なお、上記塗布ローラ33の回転方向は、
規制ローラ34と塗布ローラ33とで紙10を挾持搬送
する場合には、反時計方向に設定されるが、両ローラ3
3,34を上記増大した状態の紙10の厚みよりも大き
なギャップおいて対向させる場合には、基本的には時計
方向、反時計方向のいずれに設定しても良い。
【0030】また、この液供給ユニット30は、給紙ユ
ニット20から送られてくる紙10を塗布ローラ33と
規制ローラ34との対向部(以下、液供給部という)に
案内する第1紙ガイド機構35と、液供給部を通過した
紙10をトナー除去ユニット40側に案内する第2紙ガ
イド機構36とを備えている。また、この液供給ユニッ
ト30の液容器32には、液31を抜くための液抜き用
栓37が設けられている。
【0031】上記トナー除去ユニット40は、複数の支
持ローラ41,42,43に掛け回されたシート状剥離
部材としての剥離ベルト44と、剥離ベルト44を挟ん
で互いに圧接し合うように設けられた加熱ランプ45
a,46a内蔵の上下加熱ローラ45,46と、剥離ベ
ルト44表面からトナーを除去するベルトクリーニング
装置47とを備えている。この剥離ベルト44の少なく
とも表面は、軟化したトナーにとって付着しやすい材質
で形成されている。例えばベルト自体がアルミ系、銅
系、ニッケル系など金属材料、又は酸化チタンを分散さ
せたポリエチレンテレフタレート(PET)などの高分
子系材料で形成されている。表面材質として高分子系の
材料を用いる場合にはテンションや熱による伸び防止、
耐久性などの観点からベースと表層の少なくとも二層以
上の多層構造にすることが望ましい。
【0032】この剥離ベルト44を支持するローラのう
ち、上下加熱ローラ45,46の加圧部を通過した後の
ベルト部分が巻き付く小径ローラ43の回りで、ベルト
の移動方向を急激に変化させて、剥離ベルト44からの
紙10の曲率分離を行わせることができるようになって
いる。また上記加圧部に進入していくベルト部分が巻き
付く支持ローラ42はベルト寄り防止のためにクラウン
ローラになっている。この支持ローラ42とベルトクリ
ーニングユニット対向の支持ローラ41との間のベルト
部分を内側に押し込むテンションローラ49も設けられ
ている。 (以下、余白)
【0033】また上記上下加熱ローラ45,46は、紙
10のトナー像面を剥離ベルト44に密着させるととも
に紙10に固着しているトナーを加熱して軟化させるも
のである。この加熱は上加熱ローラ45と剥離ベルト4
4との圧接部で紙10上のトナーが溶融しない程度に行
うことが望ましい。トナーが溶融してしまうと紙10上
のトナーを、紙側と剥離ベルト44側とに分断すること
なく、剥離ベルト44側へ転写させるのが、困難になる
ためである。このうち上加熱ローラ45は、紙10を介
してトナー像面のトナーを、その軟化点近辺の温度まで
加熱するが、加熱し過ぎると上加熱ローラ45と剥離ベ
ルト44との圧接部を通過中に紙10が乾燥し過ぎて、
この圧接部を通過し更に上記小径ローラ43回りで曲率
分離された紙先端部分が自重などで剥離ベルト44表面
に再接触した際に、剥離ベルト44表面に一旦付着した
トナーが再度紙側に移ってしまう恐れがある。また、紙
が乾燥し過ぎてトナーの紙10に対する固着力が紙10
が濡れている場合に比して強まり、紙10がトナーを介
して該剥離ベルト44に貼り付いて分離できなくなる恐
れがある。従って、加熱部通過後の紙10に多少の湿り
気、例えば4gのA4判の紙で0.5〜2.5g程度の
液が含まれる程度の含液率(12〜63%)になる湿り
気が残って上記トナーの再付着を防止できる程度に加熱
することが望ましい。例えば上加熱ローラ45の表面温
度が80°C〜115°C程度の範囲内に入る設定温度
に維持されるように内蔵加熱ランプ45aが点灯制御さ
れる。
【0034】また上記下加熱ローラ46は、上加熱ロー
ラ45とともに、紙10に固着しているトナーを軟化さ
せるためのものである。これにおいても紙10が乾燥し
過ぎないように加熱する。例えば、剥離ローラ表面が7
0°C〜115°C程度の範囲内に入る設定温度に維持
されるように内蔵加熱ランプ46aが点灯制御される。
【0035】また、上記ベルトクリーニングユニット4
7は、剥離ベルト44周面に断続的な引っ掻き力を及ぼ
して付着トナーを除去する回転ブラシローラ50と、こ
の回転ブラシローラ50よりもベルト移動方向下流側
で、ベルト周面に接触し摩擦力によるスクラブで付着ト
ナーを除去するパッド51とを備え、これらによりベル
ト周面から除去されたトナーをユニットケーシング52
内に収容するようになっている。この回転ブラシローラ
50としては、黄銅ブラシを用いたものや砥粒入り樹脂
ブラシ(例えば砥粒入りナイロンブラシ)を用いたもの
などが好適である。例えば線径0.15mmの黄銅繊維か
らなるブラシを植設した直径55mmの回転ブラシローラ
50を1000rpm以上の回転速度で回転駆動させたと
ころ、十分なトナー除去効果が得られた。このような弾
性ブラシを用いた回転ブラシローラ50は、硬度が金属
などに比して小さい樹脂材料によって表面が構成されて
いる剥離ベルト44を利用する場合に特に好適である。
表面が金属などの硬度の高い材質からなる剥離ベルト4
4を利用する場合などは、回転ブラシローラ50に代
え、例えば剛性の高い刃物などで構成したクリーニング
ブレードを用いて、ベルト周面に付着したトナーを切削
除去するようにしても良い。
【0036】ここで、剥離ベルト44周面からのトナー
除去は、加圧通過時に加熱されて軟化したトナーがある
程度冷えた後に行うことが望ましい。これは、上記回転
ブラシローラ50などによる機械的摺擦作用に伴う発熱
の影響も加わったりしてトナーが軟化し粘度が過度に高
まってしまうと、ブラシなどのクリーニング部材にトナ
ーがこびりつき、クリーニング性能が損なわれる恐れが
あるためである。よって、上記加圧部を通過したベルト
部分が、クリーニング部に到達する時点で、その温度が
少なくともトナー軟化温度以下、例えば70°C以下に
なっていることが望ましい。このために、本実施例で
は、クリーニング部を加圧部から十分離れた箇所に設定
している。これに加え、必要に応じてクリーニング部に
到達するまでの間に、及び又は、クリーニング部に到達
した時点で、剥離ベルト44を冷却する空冷や水冷の冷
却手段を設けても良い。例えば、ファンを用いてベルト
クリーニングユニット47のケーシング52内に、例え
ば回転ブラシローラ軸方向に流れる空気流を形成すれ
ば、該ケーシング52の開口を介してベルト44を冷却
できるとともに回転ブラシを冷却してブラシに一旦こび
りついたトナーを固形化し、ベルト周面や図示しないフ
リッカ部材と衝突させてブラシから落下させることがで
きる。
【0037】なお、このトナー除去ユニット40には、
加圧部を通過し、かつ小径ローラ部で剥離ベルト44か
ら曲率分離された紙10を乾燥ユニット60側に案内す
るためのガイド部材54も設けられている。
【0038】上記乾燥ユニット60は、例えば紙10の
液保持量が紙重量の10%以下になるように紙10を乾
燥させるものであり、加熱ランプ61a内蔵の例えばア
ルミからなる加熱ドラム61と、複数の支持ローラ62
に掛け渡され、該加熱ドラム61の周面に一定角度巻き
ついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト63とから構
成されている。図示の例では一つの支持ローラ62がテ
ンションローラを兼ねている。この加熱ドラム61は紙
10にカールが生じにくい程度の直径、例えば90mm程
度以上の直径のものを用いることが望ましい。
【0039】また上記紙押圧用ベルト63の材質として
は、耐熱性や通気性を備えた材質、例えばキャンバス
地、木綿地、テトロン地などの布を用いることができ
る。できるだけ伸びにくい材質を用いることが望まし
い。そして、加熱ドラム周面への巻き付き領域で乾燥が
進む間に紙10が全く自由な形で収縮してしわを生じな
いように、また、紙10のカールや波打ちを生じにくい
ように、加熱ドラム周面とベルト内面とである程度の力
で紙10を挾持できるようにする。例えば幅240mmの
ベルトで、ベルト張力を7kg重以上、好ましくは15kg
重以上に設定することが望ましい。また、上記液保持量
が10%以下なるように乾燥するため、加熱ドラム表面
が100°C以上の温度に維持されるよう内蔵加熱ラン
プ61aを点灯制御することが望ましい。
【0040】ここで、乾燥ユニット60における乾燥の
高速化などを図るには、できるだけ薄い通気性のベルト
63を用いることが望ましい。例えば木綿布であれば厚
さ1mm以下、ポリエステルやテトロンなどの化学繊維の
布であれば0.5mm以下のものからなるベルトを用いる
ことが望ましい。
【0041】なお、この乾燥ユニット60には、加熱ド
ラムと紙押圧用ベルトとの挾持領域を抜け出した紙10
をガイドするガイド部材64と、これによりガイドされ
てきた紙10を紙受けユニット70の紙受け面上に排紙
するための排紙ローラ対65が設けられている。
【0042】また、この複写紙からのトナー除去装置に
は、図示を省略したが、給紙台に紙10があるか否かを
検出する検出手段、給紙ユニット20による紙10の重
送検出手段、液容器32中の液残量検出手段、液容器3
2への液自動補給手段、紙10の装置内ジャム検出手
段、各加熱ランプの点灯制御手段と、ベルトクリーニン
グ装置のケーシング52内満杯手段、剥離ベルト44か
らの分離ミス検出手段などが設けられている。
【0043】以上の構成において、給紙ユニット20か
ら送られた紙10は、液供給ユニット30でそのトナー
像面に液が均一に供給され、トナー除去ユニット40に
送られる。このトナー除去ユニット40で、紙に固着し
ているトナーが加熱ローラ45,46からの加熱で軟化
し、剥離ベルト44表面に付着する。そして小径ローラ
43の回りで紙と剥離ベルト44から分離する際に、剥
離ベルト44表面に付着したトナーが紙から剥離し、こ
れにより、紙からトナーが除去される。トナーが除去さ
れた紙は乾燥ユニット61で乾燥され、紙受けユニット
70に排出される。
【0044】以上、この複写紙からのトナー除去装置に
よれば、トナーが付着した紙に液を供給して紙のトナー
との界面部に液を浸透させた状態でトナーを剥離させる
ので、紙繊維を傷めることなく、トナーを除去できる。
また、紙表面が液で濡れた状態で剥離ベルト44と接触
させ、かつ剥離ベルト44から分離する時点でも紙が湿
った状態を維持できる程度に加熱するので、剥離ベルト
44表面をトナー接着性有する材質で構成した場合に
も、紙表面自体が剥離ベルト44表面に接着して分離不
良が生じるのを防止でき、また分離した紙部分が剥離ベ
ルト44と再接触することによるトナーの再転移を防止
できる。
【0045】また、上加熱ローラ45と剥離ベルト44
との圧接部やその直前の中継搬送ローラ対53の挾持部
において、液が供給された紙を厚み方向に加圧するの
で、紙のトナーとの界面部に液を良好に浸透させること
がきる。これによれば、上記液として界面活性剤を全く
含まないか、又は微量しか含まない水を用いても、紙繊
維を傷めずに良好にトナーを除去することができる。ま
た、紙10への液供給を片面側からのみ行うことで、紙
10の液供給面側のみが膨張することによる紙10のカ
ールを防止できる。特に、上述のようにこの中継搬送ロ
ーラ対53を液絞り出しが可能な程度の挾持力を発揮さ
せる場合に、これらの効果を良好に発揮させることがで
きる。
【0046】また、オフセット部材をベルト状にしてい
るので、加圧部とクリーニング部とを十分はなして設定
することで、クリーニング部に到達するまでの間にトナ
ーを十分冷やし、クリーニング部材への固着を防止する
ことができる。
【0047】なお、この複写紙からのトナー除去装置に
おいては、トナー像面側からのみ液を供給するようにし
ているが、紙10の反対面側から液を供給するようにし
たり、両側から供給するようにしても良い。更に紙10
の両面から液を供給するために、液を収容した容器内の
液中に加圧ローラ対を配置し、紙10をこの液中に進入
させ加圧ローラ対を通過させるようにしても良い。
【0048】また、上記加熱ドラムと紙押圧用ベルトと
を用いた乾燥ユニット60に代え、それぞれ加熱ランプ
を内蔵し圧接状態で回転駆動される加熱ローラ対を用い
ても良い。この場合、各ローラの加熱ランプは紙10の
カールを例えば3mm以下に抑えるため、それぞれのロー
ラ表面温度がほぼ同一の温度になるように点灯制御する
ことが望ましい。
【0049】また、黒べたのトナー像が形成された紙1
0は、トナー面からの液浸透がトナーによって妨げられ
るので、例えば紙10への液供給前に、トナーを少なく
とも部分的に削り落す手段を設けても良い。この削り落
し手段としては、上記トナー除去装置40におけるベル
トクリーニング装置47と同様の装置を用いることがで
きる。
【0050】〔比較例1〕 ところで、上記構成に係るトナー除去装置においては、
紙10が上記上下加熱ローラ45,46の加熱・押圧力
による高温・高圧状態を経ることで、トナーと剥離ベル
ト44との接着力がトナーと紙10との接着力に比して
強くなる。このようにトナーと剥離ベルト44との接着
力がトナーと紙10との接着力に比して強くなると、紙
10が剥離ベルト44からの良好に分離されず、紙10
が剥離ベルト44の移動に伴って巻き込まれてしまうこ
とがある。そこで、本実施例1に係るトナー除去装置に
おいては、紙10の剥離ベルト44からの分離を良好に
行わせるために、上記円筒状の小径ローラ43に代え
て、図2に示すような周面軸方向に凹部430aと凸部
430bとが交互に形成された離間部材及び分離部材と
して機能する離間・分離ローラ430を配設した。
【0051】以下、図3を用いて上記離間・分離ローラ
430による紙10からのトナーの剥離動作について説
明する。図3は紙10を担持した剥離ベルト44の離間
・分離ローラ430による変形部の分離ローラ長手方向
についての部分断面図である。上記剥離ベルト44は、
その表面にトナーTを密着させた状態で紙10を担持し
て移動する。そして、紙10を担持した剥離ベルト44
の紙担持領域は、その移動により離間・分離ローラ43
0による支持位置まで移動し、該離間・分離ローラ43
0上を通過する際に該離間・分離ローラ430の軸方向
に形成された凹部430a及び凸部430bの形状にな
らって変形して支持される。
【0052】剥離ベルト44が離間・分離ローラ430
の凹凸形状にならって変形すると、剥離ベルト44上の
紙10は、剥離ベルト44の凸状変形部44aのみで支
持され、該凸状変形部44aによる支持部以外の部分
(以下、ベルト非接触部10aという)が剥離ベルト4
4表面との密着状態を解除されて該表面から離間される
ようになる。このとき、剥離ベルト44の幅方向に見れ
ば、紙10は図示のように上記凸状変形部44aによっ
て両持ち状態で支持される。この結果、該ベルト非接触
部10aにあるトナーTは、剥離ベルト44表面から離
間される際に、軟化したトナーTを付着させやすい材質
で形成された剥離ベルト44表面に転移し、紙10から
剥離される。すなわち、剥離ベルト44が離間・分離ロ
ーラ430の凹凸形状にならって変形すると、剥離ベル
ト44の凸状変形部44a以外の部分はトナー剥離領域
44bとして形成されるここで、一度紙10から剥離さ
れたトナーTは、上述のように加熱温度が制御されてい
ることなどにより、紙10に接触しても再度付着するこ
とはない。
【0053】以上のようにして、紙10のトナーTは、
上記ベルト非接触部10aに接着していたトナーTが紙
10から剥離されるため、上記図10に示した分離線L
上でみたトナーTを介した紙10の剥離ベルト44に対
する付着力は、上加熱ローラ45と剥離ベルト44との
圧接部を通過した直後に比して低下する。これにより、
紙10を剥離ベルト44の移動とともに巻き込むことな
く剥離ベルト44から分離してガイド部材54に排出で
きる。また、離間・分離ローラ430は剥離ベルト44
の移動に伴って回動するので、該剥離ベルト44の移動
が妨げられることがない。また、紙10はトナーTが剥
離された後、剥離ベルト44から分離されるので、曲率
分離を効果的に行うことができる。
【0054】〔実施例1〕本発明の実施例では、 上記分離部材として、図4(a)
に示すような周面軸方向だけでなく周方向にも凹部43
1aと凸部431bとが交互に形成された離間・分離ロ
ーラ431を上記円筒状の小径ローラ43に代えて配設
する。この場合、該離間・分離ローラ431は、例えば
図4(b)に示すような上下左右の四方に凸部431b
が形成され、隣合う凸部431bの間が凹部431aと
して形成されたローラ部材片431cを、図4(c)に
示すように周方向に45°傾けて複数連結することで構
成できる。
【0055】上記軸方向だけでなく周方向にも凹部43
1aと凸部431bとを有する離間・分離ローラ431
を用いた場合、該離間・分離ローラ431が回動するこ
とにより、該離間・分離ローラ431の凹部431a及
び凸部431bは剥離ベルト44との対向部において交
互になる。従って、剥離ベルト44の離間・分離ローラ
431に対する対向部においては、該剥離ベルト44が
該離間・分離ローラ431上を通過することに伴って、
凸状変形部44aとトナー剥離領域44bとが交互に形
成される。よって、剥離ベルト44上の紙10において
は、その移動に伴って、剥離ベルト44幅方向のみなら
ず移動方向においても剥離ベルト44表面に対して密着
する部分と密着しない部分(上記ベルト非接触部10
a)とが交互に形成される。
【0056】これにより、例えば紙10の移動方向に直
行する方向における所定領域上のトナーTのみを剥離ベ
ルト44へ転移させるだけでなく、該直交する方向にお
ける他の領域上のトナーTも剥離ベルト44へ転移させ
ることができるので、上記分離線L上でみたトナーTを
介した紙10の剥離ベルト44に対する付着力を、上記
図2に示した離間・分離ローラ430を用いた場合に比
していっそう低下させることができる。また、紙10の
略全面からトナーTを剥離できるので、剥離ベルト44
の変形部を通過した紙10の表面にトナーTが極端に片
寄って付着した状態になるのを防止できる。
【0057】〔実施例2〕 上記実施例1においては、従来より用いられている周面
に凹凸を有しない丸棒あるいは丸パイプ状の小径ローラ
43に代えて、軸方向や周方向に凹部431aと凸部4
31bとが交互に形成された離間・分離ローラ431を
用いた例について説明したが、図5に示すように上記従
来用いられている丸棒あるいは丸パイプ状の小径ローラ
43より剥離ベルト44の移動方向上流側の箇所に上記
図4に示した離間・分離ローラ431を配設するように
してもよい。
【0058】この場合、離間・分離ローラ431を剥離
ベルト44の移動速度よりも速い周速で回転させるよう
にすることで、上記トナー剥離領域44bが紙10全面
にわたって対向するように形成することができる。
【0059】これにより、トナーTを紙10全面からま
んべんなく剥離ベルト44へ転移させることができ、離
間・分離ローラ431上方を通過した紙10のトナーT
を介した剥離ベルト44に対する付着力を該離間・分離
ローラ431通過前に比してよりいっそう弱くすること
ができる。また、紙10はトナーTが剥離された後、剥
離ベルト44から分離されるので、小径ローラ43によ
る曲率分離を効果的に行うことができる。
【0060】〔実施例3〕 次に、他の実施例について説明する。本実施例において
は、離間部材として図6(a)に示すような板状の離間
板432を用いる。この離間板432は上記図2に示し
た離間・分離ローラ430を周方向に開いたような形状
をしており、表面長手方向に所定間隔をとって複数の凸
部432aが形成されている。この凸部432aは、該
長手方向に直行する方向に所定の長さを有しており、該
直行する方向における両端部は傾斜するように形成され
ている。そして、この離間板432は、上記長手方向に
おける凸部432aの間の部分が該凸部432aより相
対的に低くなっており、凹部432bとして構成されて
いる。
【0061】そして、上記離間板432は、図7に示す
ように小径ローラ43より剥離ベルト44の移動方向上
流側の箇所に配設する。こうすることで、上記実施例
1,2と同様に離間板432の凹凸にならって変形する
ことで形成された剥離ベルト44のトナー剥離領域44
bに対向する紙10の非接触部10a(図3参照)に付
着していたトナーTは、該非接触部10aが剥離ベルト
44表面との密着状態を解除されることにより、該トナ
ー剥離領域44bに転移する。これにより、上記図10
に示した分離線L上でみたトナーTを介した紙10の剥
離ベルト44に対する付着力を、上加熱ローラ45と剥
離ベルト44との圧接部を通過した直後に比して低下さ
せることができ、紙10を剥離ベルト44の移動ととも
に巻き込むことなく剥離ベルト44から分離してガイド
部材54に排出できる。
【0062】そして、本実施例では上記離間板432
を剥離ベルト44の移動方向に直交する方向に摺動させ
るように構成する。この摺動により、上記トナー剥離領
域44b紙10全面にわたって形成することができ
る。これにより、トナーTを紙10全面からまんべんな
く剥離ベルト44へ転移させることができ、離間板43
2上方を通過した紙10のトナーTを介した剥離ベルト
44に対する付着力を該離間板432通過前に比してよ
りいっそう弱くすることができる。また、離間部材とし
て板状に構成された離間板432を用いたので、凸部4
32aの長さを十分に長く設定することが可能になり、
紙10のトナーTを剥離ベルト44へ確実に転移させる
ことができる。
【0063】〔実施例4〕 次に、他の実施例について説明する。本実施例において
は、離間部材として 図6(b),(c)に示すような板
状の離間板433,434を用い。この離間板43
3,434は、離間板長手方向に直行する方向に、それ
ぞれ複数の凸部433a,434aからなる上流側凸部
群433c,434cと下流側凸部群433d,434
dとを有する。そして、この上流側凸部群433c,4
34cと下流側凸部群433d,434dとはそれぞ
れ、互いの凸部433a434aが離間板長手方向に互
い違いになるようにされている。
【0064】この離間板433,434を、上記離間板
432と同様の図7に示す位置に配設すれば、剥離ベル
ト44の幅方向に直行する方向における所定領域では、
該離間板433,434上を通過することに伴って、上
記凸状変形部44aとトナー剥離領域44bとが交互に
形成される。これにより、トナーTを紙10全面からま
んべんなく剥離ベルト44へ転移させることができ、離
間板433,434上方を通過した紙10のトナーTを
介した剥離ベルト44に対する付着力を該離間板43
3,434通過前に比してよりいっそう弱くすることが
できる。
【0065】また、離間板433,434を用いた場
合、該離間板433,434を剥離ベルト44の移動方
向あるいは該移動方向に直交する方向に摺動させるよう
に構成することによっても、上記同様トナーTを紙10
全面からまんべんなく剥離ベルト44へ転移させること
ができ、離間板433,434上方を通過した紙10の
トナーTを介した剥離ベルト44に対する付着力を該離
間板433,434通過前に比してよりいっそう弱くす
ることができる。
【0066】以上、上記実施例によれば、上記上下加熱
ローラ45,46の加熱・押圧力によって剥離ベルト4
4との付着力が強くなった紙10からトナーTを予め剥
離ベルト44に転移させることにより、紙10の剥離ベ
ルト44に対する付着力を弱くすることができるので、
紙10を剥離ベルト44の移動とともに巻き込むことな
く剥離ベルト44から分離することができる。
【0067】
【発明の効果】請求項1乃至7の発明によれば、分離部
材上を通過した像保持体の像形成物質を介した剥離部材
に対する吸着力を該分離部材通過前に比して弱くするこ
とができるので、像保持体を剥離部材から良好に分離さ
せることができる。
【0068】また、剥離部材上に担持された像保持体
は、上記幅方向のみならず該幅方向に直する方向にお
いても剥離部材表面との密着状態を解除されて該表面か
ら離間することにより、像保持体の像形成物質を介した
剥離部材に対する付着力をいっそう弱くすることができ
るので、像保持体を剥離部材からよりいっそう良好に分
離させることができる。
【0069】特に、請求項の発明によれば、上記ロー
ラ状分離部材を剥離部材表面が上記像保持体から離間す
るように該剥離部材の移動方向を変化させる箇所に配設
したことにより、上記剥離部材を張架支持する支持ロー
ラとしても兼用できるので、装置構造が複雑になるのを
防止できる。また、像保持体は離間部材の凹凸にならっ
て変形した剥離部材の凹部へ像形成物質が分離された
後、剥離部材から分離されるので、曲率分離を効果的に
行うことができる。
【0070】また、請求項の発明によれば、像保持体
全面の像形成物質を剥離部材へ転移させることによっ
て、像保持体の像形成物質を介した剥離部材に対する付
着力をよりいっそう弱くすることができるので、像保持
体を剥離部材からよりいっそう良好に分離させることが
できる。更に、像保持体は離間部材の凹凸にならって変
形した剥離部材の凹部へ像形成物質が分離された後、剥
離部材から分離されるので、上記支持ローラによる曲率
分離を効果的に行うことができる。
【0071】また、請求項の発明によれば、像保持体
は離間部材の凹凸にならって変形した剥離部材の凹部へ
像形成物質が分離されて該剥離部材の凹凸部を通過した
あと剥離部材から分離されるので、曲率分離が良好に行
われる。
【0072】また、請求項の発明によれば、像形成物
質を像保持体全面からまんべんなく剥離部材へ転移させ
ることによって、像保持体の像形成物質を介した剥離部
材に対する付着力をよりいっそう弱くすることができる
ので、像保持体を剥離部材からよりいっそう良好に分離
させることができる。また、請求項7の発明によれば、
像形性物質が安定に付着している像保持体に液を供給す
るので、紙繊維を傷めることなく、像形成物質を除去で
きるとともに、離間した像保持体部分が剥離部材と再接
触したとしても、像形成物質の像保持体への再転移を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るトナー除去装置の概略構成図。
【図2】比較例に係る離間・分離ローラの概略構成図。
【図3】同離間・分離ローラを用いた場合の剥離ベルト
の変形部の離間・分離ローラ長手方向についての部分断
面図。
【図4】(a)は実施例1に係る離間・分離ローラの概
略構成図。(b)は同離間・分離ローラの正面図。
(c)は同離間・分離ローラを構成するローラ部材片の
概略構成図。
【図5】実施例2に係る離間・分離ローラの配設位置に
ついての説明図。
【図6】(a)は実施例3に係る離間板の概略構成図。
(b)は実施例4に係る離間板の概略構成図。(c)
の構成に係る離間板の概略構成図。
【図7】図6(a)の離間板を用いた場合の配設位置に
ついての説明図。
【図8】(a)乃至(c)は転写紙の移動方向先端部に
トナーがなく、転写紙が良好に分離される際の動作説明
図。
【図9】(a)乃至(c)は転写紙の移動方向先端部に
トナーがあり、転写紙の分離不良が発生する際の動作説
明図。
【図10】分離線についての説明図。
【符号の説明】
10 紙 10a ベルト非接触部 44 剥離ベルト 44a 凸状変形部 44b トナー剥離領域 430 離間・分離ローラ 430a 凹部 430b 凸部 432 離間板 432a 凸部 432b 凹部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像保持体表面に安定に付着している像形成
    物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力より大
    きい付着力を有し、移動可能に構成されたシート状剥離
    部材を備え、該像形成物質を介して該像保持体を該シー
    ト状剥離部材表面に密着させた後、該像保持体を該シー
    ト状剥離部材表面から分離させることにより、該像保持
    体から該像形成物質を取り除くトナー剥離手段を有する
    像保持体からの像形成物質除去装置において、 表面に該像形成物質を密着させた状態で該像保持体を担
    持した該剥離部材の像担持体担持領域を支持するように
    配設され、該剥離部材を支持する支持部に凹凸を有し、
    該像保持体の該シート状剥離部材表面からの分離に先立
    ってあるいは該分離の際に、該支持部を通過する剥離部
    材に、幅方向及び該幅方向に直交する方向それぞれで凹
    凸変形を生じさせ、該剥離部材表面と該像保持体との密
    接部の幅方向及び該幅方向に直交する方向それぞれの少
    なくとも一部で密接状態を解除して該剥離部材と像保持
    体とを離間させ、該像保持体から剥離部材へ像形成物質
    を転移させる離間部材を該トナー剥離手段に設けたこと
    を特徴とする像保持体からの像形成物質除去装置。
  2. 【請求項2】上記離間部材を回動可能なローラ状に構成
    し、上記剥離部材を該ローラ状離間部材を含む複数の支
    持ローラにより張架支持されて移動可能なように構成
    し、かつ、該ローラ状離間部材を、該剥離部材表面が上
    記像保持体から分離するように該剥離部材の移動方向を
    変化させる箇所に配設したことを特徴とする請求項1の
    像保持体からの像形成物質除去装置。
  3. 【請求項3】上記離間部材を回動可能なローラ状に構成
    し、上記剥離部材を該ローラ状離間部材を含む複数の支
    持ローラにより張架支持されて移動可能なように構成
    し、上記ローラ状離間部材を、該剥離部材表面が上記像
    保持体から分離するように該剥離部材の移動方向を変位
    させる箇所に配設された該支持ローラより該剥離部材の
    移動方向上流側の箇所に配設し、かつ、該剥離部材の移
    動速度よりも速い周速で回転させるように構成したこと
    を特徴とする請求項の像保持体からの像形成物質除去
    装置。
  4. 【請求項4】上記離間部材を板状に構成し、上記剥離部
    材を複数の支持ローラにより張架支持されて移動可能な
    ように構成し、上記板状離間部材を、該剥離部材表面が
    上記像保持体から離間するように該剥離部材の移動方向
    を変位させる箇所に配設された該支持ローラより該剥離
    部材の移動方向上流側の箇所に配設したことを特徴とす
    る請求項1の像保持体からの像形成物質除去装置。
  5. 【請求項5】上記板状離間部材を、上記剥離部材の移動
    方向あるいは該移動法方向に直交する方向で該剥離部材
    に摺動するように構成したことを特徴とする請求項
    像保持体からの像形成物質除去装置。
  6. 【請求項6】像保持体表面に安定に付着している像形成
    物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力より大
    きい付着力を有し、移動可能に構成されたシート状剥離
    部材を備え、該像形成物質を介して該像保持体を該シー
    ト状剥離部材表面に密着させた後、該像保持体を該シー
    ト状剥離部材表面から分離させることにより、該像保持
    体から該像形成物質を取り除くトナー剥離手段を有する
    像保持体からの像形成物質除去装置において、 表面に該像形成物質を密着させた状態で該像保持体を担
    持した該剥離部材の像担持体担持領域を支持するように
    配設され、該剥離部材を支持する支持部に凹凸を有し、
    該像保持体の該シート状剥離部材表面からの分離に先立
    ってあるいは該分離の際に、該支持部を通過する剥離部
    材に、幅方向で凹凸変形を生じさせ、該剥離部材表面と
    該像保持体との密接部の幅方向の少なくとも一部で密接
    状態を解除して該剥離部材と像保持体とを離間させ、該
    像保持体から剥離部材へ像形成物質を転移させる離間部
    材を該トナー剥離手段に設け、該離間部材が、該剥離部
    材の移動方向に直交する方向で該剥離部材に摺動するよ
    うに構成したことを特徴とする像保持体からの像形成物
    質除去装置。
  7. 【請求項7】像形性物質が安定に付着している像保持体
    に対し、水又は紙への浸透性を向上させるための界面活
    性剤を含む水溶液を供給する液体供給手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6の像保持
    体からの像形性物質除去装置。
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