JPH07175382A - 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置

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JPH07175382A
JPH07175382A JP34414193A JP34414193A JPH07175382A JP H07175382 A JPH07175382 A JP H07175382A JP 34414193 A JP34414193 A JP 34414193A JP 34414193 A JP34414193 A JP 34414193A JP H07175382 A JPH07175382 A JP H07175382A
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JP34414193A
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Yasuhiro Takahashi
靖弘 高橋
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オフセットローラから転写紙を確実に分離す
ることができるトナー除去方法及びその装置を提供す
る。 【構成】 転写紙10の表面に付着しているトナーに対
して、該表面とトナーとの付着力より大きい付着力を有
するオフセットローラ44を、転写紙10上のトナーと
接触させた後に、転写紙10とオフセットローラ44と
を分離させてトナーを該表面から剥離する転写紙10か
らのトナー除去方法及びその装置において、オフセット
ローラ44に接触させる転写紙10のトナー像面の先端
部と、先行してオフセットベルト44に接触している転
写紙10の該ベルト44に接触するのと反対側の面にお
ける後端部とを重ね合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着させた像保持体から、該像形成物質
を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置に係り、
詳しくは、像保持体の表面に付着している像形成物質に
対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい付
着力を有する剥離部材を、該像形成物質が付着した該表
面側で、少なくとも該表面上の像形成物質と接触させた
後に、該像保持体と該剥離部材とを分離させて該像形成
物質を該表面から剥離する像保持体からの像形成物質除
去方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成
物質除去方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離部材を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離部材を剥がすことにより、該
インキ剥離部材の方に付着させて除去する像形成物質除
去方法が開示されている。また特開平4−64472号
公報には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエ
ンドレスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及
び冷却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブ
ルペーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押し
つける押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部
からなるイレーザが開示されている。また特開平4−8
2983号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に
紙を通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2
本のローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該
圧接箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具
と、前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから
除去する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示
されている。
【0004】ところで、上記溶剤を使用しない方法や装
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに
使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性
樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融着させる
などして、像形成物質が像保持体表面の繊維に強固に固
着されているので、像形成物質除去の際に像形成物質と
共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。
特に像形成物質の除去性を高めるために、上記インキ剥
離部材、エンドレスシートあるいはローラさせた上に熱
や圧力を加える場合、種々の条件によっては、逆に像形
成物質と像保持体との間の定着性を高めてしまって除去
を困難にすることもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して像保持体から剥離する像形
成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−255
916号参照)。これによれば、像保持体の紙質を比較
的損傷することなく、像形成物質のみを除去することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特願平
4−255916号で提案した像保持体からの像形成物
質除去方法においては、上記剥離部材を、上記不安定化
剤を保持させた像保持体の表面上の像形成物質と接触さ
せた後に、像保持体と剥離部材とを分離する際に、確実
に分離できないおそれがあった。特に、像保持体の先端
部に像形成物質による画像が形成されていると、該先端
部が剥離部材から分離されにくくなり、像保持体が剥離
部材に巻き付いてジャムが発生しやすくなる。このよう
な剥離部材と像保持体との分離の困難性は、前述の特開
平2−255195号公報で提案されている像形成物質
除去装置の場合でも伴うおそれがある。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、剥離部材から像保持
体を確実に分離することができる像保持体からの像形成
物質除去方法及びその装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像保持体の表面に付着している
像形成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力
より大きい付着力を有する剥離部材を、該像形成物質が
付着した該表面側で、少なくとも該表面上の像形成物質
と接触させた後に、該像保持体と該剥離部材とを分離さ
せて該像形成物質を該表面から剥離する像保持体からの
像形成物質除去方法において、該剥離部材に接触させる
像保持体の像形成面の先端部と、先行して該剥離部材に
接触させている像保持体の該剥離部材に接触するのと反
対側の面における後端部とを重ね合わせることを特徴と
することを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2の発明は、像保持体の表面
に付着している像形成物質に対して、該表面と該像形成
物質との付着力より大きい付着力を有する剥離部材を、
該像形成物質が付着した該表面側で、少なくとも該表面
上の像形成物質と接触させた後に、該像保持体と該剥離
部材とを分離させて該像形成物質を該表面から剥離する
剥離手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置に
おいて、該剥離部材に接触させる像保持体の像形成面の
先端部と、先行して該剥離部材に接触させている像保持
体の該剥離部材に接触するのと反対側の面における後端
部とを重ね合わせる重ね合わせ手段を設けたことを特徴
とするものである。
【0010】
【作用】請求項1又は2の発明においては、上記像保持
体の上記像形成物質が付着した表面側で、少なくとも該
表面上の像形成物質と接触させる剥離部材が、該像形成
物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力より大
きい付着力を有することにより、該剥離部材を該表面に
接触させた後、該剥離部材と該像保持体とを分離する際
に、該像形成物質を確実に該像保持体から離して該剥離
部材のみに付着させることができる。そして、該剥離部
材に接触させる像保持体の像形成面の先端部と、先行し
て該剥離部材に接触させている像保持体の該剥離部材に
接触するのと反対側の面における後端部とを接触させる
ように重ね合わせることにより、該剥離部材との接触の
際に、該剥離部材と該先端部との間に、該先行する像保
持体の後端部が介在して、該先端部が直接該剥離部材と
接触しないようになるので、該像保持体の先端を該剥離
部材表面から離脱させやすくすることができるようにな
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した実施例について
説明する。
【0012】まず、実施例に係るトナー除去装置の概略
について説明する。図1において、このトナー除去装置
は、積載状態で収容しているトナー像が形成された転写
紙10を給送する給紙ユニット20と、給紙ユニット2
0から送られてきた転写紙10に液を供給する液供給ユ
ニット30と、液が供給された転写紙10からトナーを
剥離する剥離手段としてのトナー剥離ユニット40と、
トナーが除去された転写紙10を乾燥させる乾燥ユニッ
ト(不図示)と、乾燥ユニットから排出される転写紙1
0を受ける紙受けユニット(不図示)とを備えている。
【0013】上記給紙ユニット20は、トナー像が形成
された面(以下、トナー像面という)を上に向けて給紙
カセット21に積載された転写紙10を最上部のものか
ら給紙ローラ22で給紙し、フィードローラ23及びセ
パレートローラ24で重送紙を分離して転写紙10を給
紙搬送ローラ対25で送り出すものである。なお、この
給紙ユニット2は、転写紙10の先後端部を重ね合わせ
る重ね合わせ手段としても使用しており、その詳細につ
いては後述する。
【0014】上記液供給ユニット30は、水又は転写紙
10への浸透性を向上させるために界面活性剤を含んだ
水溶液などの液31を転写紙10に供給するものであ
り、液を収容する液容器32と、この液容器32中の液
中に部分的に没するように設けられ回転によって液を汲
み上げて転写紙10のトナー像面に供給する塗布ローラ
33と、紙搬送経路を挟んでこの塗布ローラ33に対向
するように設けられた紙規制部材としての規制ローラ3
4とを備えている。この塗布ローラ33としては、保液
性を有する材質、例えば、親水性多孔質材質、スポンジ
などからなるローラや、ゴムなどの弾性体又は金属など
の剛体からなるローラなどを用いることができる。
【0015】上記トナー剥離ユニット40は、複数のベ
ルト支持ローラ(以下、支持ローラという)41,4
2,43に掛け回された剥離ベルトとしてのトナーオフ
セット用ベルト(以下、オフセットベルトという)44
と、オフセットベルト44を挟んで互いに圧接し合うよ
うに設けられた加熱ランプ45a,46a内蔵の上下加
熱ローラ45,46と、オフセットベルト44表面から
トナーを除去するベルトクリーニング装置47とを備え
ている。このオフセットベルト44の少なくとも表面
は、軟化したトナーに対して、転写紙10の表面と該ト
ナーとの付着力より大きい付着力を有する材料で形成さ
れている。例えばベルト自体がアルミ系、銅系、ニッケ
ル系など金属材料、又は酸化チタンを分散させたポリエ
チレンテレフタレート(PET)などの高分子系材料で
形成されている。
【0016】また、上記オフセットベルト44を支持す
る支持ローラのうち、上下加熱ローラ45,46の加圧
部を通過した後のベルト部分が巻き付く支持ローラ(以
下、分離ローラという)43の回りで、ベルトの移動方
向を急激に変化させることにより、オフセットベルト4
4から転写紙10を曲率分離している。
【0017】また、上記上下加熱ローラ45,46は、
転写紙10のトナー像面をオフセットベルト44に密着
させるとともに転写紙10に固着しているトナーを加熱
して軟化させるものである。
【0018】また、上記ベルトクリーニング装置47
は、オフセットベルト44周面に断続的な引っ掻き力を
及ぼして付着トナーを除去する回転ブラシローラ48を
備え、これによりベルト周面から除去されたトナーをユ
ニットケーシング49内に収容するようになっている。
【0019】また、このトナー剥離ユニット40には、
上下加熱ローラ45,46の加圧部を通過した転写紙1
0を挾持して次の乾燥ユニット(不図示)に搬送する挾
持搬送手段としての中継搬送ローラ対50も設けられて
いる。ここで、上記塗布ローラ33の線速v33、下加熱
ローラの線速v46、及び中継搬送ローラ対50の線速v
50は略同速度に設定する。
【0020】以上の構成において、給紙ユニット20か
ら送られた転写紙10は、液供給ユニット30でそのト
ナー像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット4
0に送られる。このトナー剥離ユニット40で、転写紙
10に固着しているトナーが加熱ローラ45,46から
の加熱で軟化し、オフセットベルト44表面に付着す
る。そして分離ローラ43の回りで転写紙10とオフセ
ットベルト44から分離する際に、オフセットベルト4
4表面に付着したトナーが転写紙10から剥離し、これ
により、転写紙10からトナーが除去される。トナーが
除去された転写紙10は乾燥ユニットで乾燥され、紙受
けユニットに排出される。
【0021】以上の構成によれば、トナーが付着した転
写紙10に液を供給して転写紙10のトナーとの界面部
に液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊
維を傷めることなく、トナーを除去できる。
【0022】ところで、上記構成において、転写紙10
が上下加熱ローラ45,46の加圧部を通過した後、分
離ローラ部で転写紙10を曲率分離する際に、転写紙1
0が確実に分離できないおそれがあった。特に、転写紙
10の先端部にトナー像が形成されていると、該先端部
がオフセットベルト44から分離されにくくなり、転写
紙10がオフセットベルト44に巻き付いてジャムが発
生しやすくなる。
【0023】そこで、本実施例では、オフセットベルト
44に接触させる転写紙10のトナー像形成面の先端部
と、先行してオフセットベルト44に接触させている転
写紙10の該ベルト44に接触するのと反対側の面にお
ける後端部とを重ね合わせて、転写紙10の先端部がオ
フセットベルト44に接触しないようにしている。そし
て、図1に示すように、転写紙10の先後端を重ね合わ
せる重ね合わせ手段として、上記給紙ユニット20を用
いている。
【0024】この給紙ユニット20は、前述の給紙カセ
ット21、給紙ローラ22、フィードローラ23、セパ
レートローラ24及び給紙搬送ローラ対25に加えて、
給紙カセット21上の転写紙10の後端部を押える押え
ローラ26を備えている。ここで、セパレートローラ2
4は、最初の一枚目の転写紙10に対して符号24’で
示す位置で反時計回りに回転して重送を防止する。一
方、二枚目以降の転写紙10に対しては、セパレートロ
ーラ24を、フィードローラ23との圧接位置から離し
て下側に移動させるか、又はつれ回り状態にする。この
場合の重送防止は、上記押えローラ25で行なう。
【0025】上記構成の給紙ユニット20において、1
枚目の転写紙10が給紙カセット21から送り出され、
その後端が給紙ローラ22の接触部を通過すると、給紙
ローラ22は次の転写紙10の表面に接触して給紙し始
める。このとき、1枚目の転写紙10の後端の下面が、
2枚目の転写紙10の先端部の上面(トナー像面)に、
重なり量lだけ重なり合っている。この重なり量lは、
例えば10mm程度になるように、給紙ローラ22の設置
位置で調節する。なお、2枚目以降の転写紙10の給紙
時の3枚目の転写紙10は、押えローラ26で押えら
れ、重送が防止される。
【0026】上記給紙ユニット20送り出された転写紙
10は、上下面が反転され、先行してオフセットベルト
44に接触させている転写紙の後端部の上面と後続の転
写紙10の先端部の下面(トナー像面)とが重なり合っ
た状態で、液供給ユニット30及びトナー剥離ユニット
40へ搬送される。
【0027】以上、本実施例によれば、2枚目以降の転
写紙10の先端部の下面(トナー像面)とオフセットベ
ルト44との間に先行する転写紙10の後端部が介在し
て、転写紙10の先端部が、液31で濡らされず、更に
オフセットベルト44と直接接触しないようになるの
で、2枚目以降の転写紙10の先端がオフセットベルト
44から離脱しやすくなり、転写紙10をオフセットベ
ルト44から確実に分離することができるようになる。
【0028】なお、上記実施例において、上記給紙ロー
ラ22の線速v22を、上記塗布ローラ33の線速v33
下加熱ローラの線速v46、及び中継搬送ローラ対50の
線速v50よりも大きくして、トナー剥離処理後に転写紙
10の重なりを解除するように構成してもよい。
【0029】また、上記実施例では、給紙カセット21
に積載された転写紙10を最上部のものから給紙するよ
うに構成しているが、これに代え、図2に示すように、
給紙台27の上に転写紙10を積載し、その最下部のも
のから給紙ローラ22で送り出し、上下面反転せずに液
供給ユニット30及びトナー剥離ユニット40へ直接搬
送するように構成してもよい。この場合においても、2
枚目以降の転写紙10の後端部の上面と、後続の転写紙
10の先端部の下面(トナー像面)とを重ね合わせるこ
とができ、上記実施例と同様な効果を得ることができ
る。
【0030】また、上記実施例では、最初の1枚目の転
写紙10の分離性については考慮していないが、例え
ば、図2に示すように別に設けられた給紙カセット28
から、剥離性の良い未使用の白紙や専用紙を1枚目とし
て給紙するように構成してもよい。この構成によれば、
1枚目についても確実にオフセットベルト44から分離
できるようになる。
【0031】また、上記実施例のトナー剥離ユニット4
0においては、分離ローラ43の曲率分離によって転写
紙10を分離しているが、更に転写紙10の分離性を向
上させるために、図3に示すように、分離ローラ43に
巻き付いたオフセットベルト44の表面に当接し、転写
紙10先端を分離する分離爪51等を設けてもよい。以
下、図3の構成及び制御例について説明する。
【0032】上記分離爪51は、支持軸52で支持アー
ム53一端部に固定され、支持アーム53の他端部は揺
動軸54に固定されて取り付けられる。この揺動軸54
にはソレノイド55が連結されている。ソレノイド55
の復帰状態では、分離爪51を支持する支持アーム53
が右回転方向に揺動し、これにより、分離爪51の先端
がオフセットベルト44表面に当接する当接位置まで移
動する。この当接位置において、分離爪51は後方から
押え板56で押えられ、所定の当接力を得ている。押え
板56は、ユニット本体57の回動軸57aに回動自在
に取り付けられ、ユニット本体57との間に取り付けら
れたスプリング58で、左回転方向に付勢され分離爪5
1を押圧している。また、分離爪51の過度の当接は、
分離爪51とベルト44との間に設けられたストッパ5
6で防止されている。
【0033】一方、ソレノイド55の吸引状態では、分
離爪51を支持する支持アーム53が左回転方向に揺動
し、これにより、分離爪51の先端がオフセットベルト
44表面から離れ、2点鎖線で示した退避位置まで移動
する。
【0034】また、上記退避位置にある分離爪51の先
端部をクリーニングするローラ状の分離爪クリーナ6
0、及び該クリーナ60表面上に付着したトナー、汚れ
等を掻き落すブレード61が設けられている。さらに、
分離爪クリーナ60と同軸に、転写紙10のオフセット
ベルト44から分離を補助し、転写紙10を次の乾燥ユ
ニットへの搬送路62へ案内する分離補助部材としての
回転ブラシ63が取り付けられている。また、搬送路6
3上には、転写紙10の先端及び後端を検知する用紙検
知センサ64が設けられ、その検知データをソレノイド
55の制御等に用いている。この制御部としては、CP
U,RAM,ROM,I/Oインターフェース等が設け
られた装置本体の主制御部を用いることができる。
【0035】図4は、上記ソレノイド55などの制御の
フローチャートを示している。上記分離ローラ部より搬
送方向下流側の用紙検知センサ64が、転写紙10の先
端を検知すると、ソレノイド55が吸引状態になり、分
離爪51が退避位置に移動する(ステップ1,2)。こ
の退避位置では、分離爪51の先端が分離爪クリーナ6
0によってクリーニングされる。そして、連続して給紙
されている転写紙10の最後端が、用紙検知センサ64
で検知されると、ソレノイド55が復帰状態になり、分
離爪51が当接位置に移動し、転写紙10の曲率分離を
補助して、更に確実に分離できるようにする。(ステッ
プ3,4)。
【0036】更に、図3の構成においては、分離爪クリ
ーナ60と同軸に取り付けた回転ブラシを、転写紙10
を搬送路62の入口へ案内するように、一定時間、転写
紙搬送速度より速い周速で回転させることにより、転写
紙10の先端のオフセットベルト44からの分離、及び
搬送路62への移動を更に確実に行なうことができるよ
うになる。
【0037】なお、上記各実施例では、本発明を転写型
の電子写真複写機によって画像が形成された転写紙10
に適用しているが、ファクシミリ、プリンター、印刷機
等紙等の他の画像形成装置で用いる他の記録紙等の像保
持体にも適用できる。また、本発明は、繊維質の構造を
した像保持体に限定されることなく、像を形成すること
ができる他の像保持体に適用できる。また、本発明が適
用できる像保持体は、例えば、プラスチック層等のベー
スシートの表面層が紙等等の材料層である積層物等であ
ってもよい。
【0038】また、上記各実施例では、転写紙10に不
安定化剤としての液31を付与した後、転写紙10上の
トナーを剥離する場合を示しているが、本発明は、液3
1を転写紙10に付与しない場合にも適用でき、同様な
効果が得られるものである。
【0039】
【発明の効果】請求項1又は2の発明によれば、剥離部
材に接触させる像保持体の像形成面の先端部と、先行し
て該剥離部材に接触させている像保持体の該剥離部材に
接触するのと反対側の面における後端部とを接触させる
ように重ね合わせることにより、該剥離部材との接触の
際に、該剥離部材と該先端部との間に、該先行する像保
持体の後端部が介在して、該先端部が直接該剥離部材と
接触しないようになるので、該像保持体の先端が該剥離
部材表面から離脱しやすくなり、剥離部材から像保持体
を確実に分離することができるようになるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るトナー除去装置の概略構成図。
【図2】他の実施例に係るトナー除去装置の概略構成
図。
【図3】他の実施例に係るトナー除去装置に用いるトナ
ー剥離ユニットの概略構成図。
【図4】同トナー剥離ユニットの分離爪の制御のフロー
チャート。
【符号の説明】
10 転写紙 20 給紙ユニット 21 給紙カセット 22 給紙ローラ 23 フィードローラ 24 セパレートローラ 25 給紙搬送ローラ対 26 押えローラ 30 液供給ユニット 40 トナー剥離ユニット 43 分離ローラ 44 オフセットベルト 45 上加熱ローラ 46 下加熱ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像保持体の表面に付着している像形成物質
    に対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい
    付着力を有する剥離部材を、該像形成物質が付着した該
    表面側で、少なくとも該表面上の像形成物質と接触させ
    た後に、該像保持体と該剥離部材とを分離させて該像形
    成物質を該表面から剥離する像保持体からの像形成物質
    除去方法において、 該剥離部材に接触させる像保持体の像形成面の先端部
    と、先行して該剥離部材に接触させている像保持体の該
    剥離部材に接触するのと反対側の面における後端部とを
    重ね合わせることを特徴とする像保持体からの像形成物
    質除去方法。
  2. 【請求項2】像保持体の表面に付着している像形成物質
    に対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい
    付着力を有する剥離部材を、該像形成物質が付着した該
    表面側で、少なくとも該表面上の像形成物質と接触させ
    た後に、該像保持体と該剥離部材とを分離させて該像形
    成物質を該表面から剥離する剥離手段を備えた像保持体
    からの像形成物質除去装置において、 該剥離部材に接触させる像保持体の像形成面の先端部
    と、先行して該剥離部材に接触させている像保持体の該
    剥離部材に接触するのと反対側の面における後端部とを
    重ね合わせる重ね合わせ手段を設けたことを特徴とする
    像保持体からの像形成物質除去装置。
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