JPH07225539A - 像保持体からの像形成物質除去装置 - Google Patents
像保持体からの像形成物質除去装置Info
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- JPH07225539A JPH07225539A JP4195594A JP4195594A JPH07225539A JP H07225539 A JPH07225539 A JP H07225539A JP 4195594 A JP4195594 A JP 4195594A JP 4195594 A JP4195594 A JP 4195594A JP H07225539 A JPH07225539 A JP H07225539A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 常に良好な剥離性能を維持でき、かつ、剥離
部材の使用効率に優れた像保持体からの像形成物質除去
装置を提供する。 【構成】 トナー剥離処理後、転写紙10を搬送し終え
て転写紙10と非接触状態になった剥離シート306
は、一旦停止し、転写紙10から剥離されて剥離シート
306表面に付着したトナー量が所定量以下の場合、更
に具体的にはトナー剥離処理後の剥離シート306上の
トナーの厚みが所定の厚み以下、もしくは剥離シート3
06上のトナーの凹凸度合いが所定以下の場合、シート
送り出し部303及びシート巻き取り部304がトナー
剥離処理時と反対方向に回転されて、上記矢印d方向と
反対の方向にトナー剥離処理時と同一量だけ走行され、
トナー剥離処理時に使用されたのと同一部分の先端部が
搬送ローラ300と加圧ローラ305との対向部に戻る
ようにされて次回の剥離処理に備えられる。
部材の使用効率に優れた像保持体からの像形成物質除去
装置を提供する。 【構成】 トナー剥離処理後、転写紙10を搬送し終え
て転写紙10と非接触状態になった剥離シート306
は、一旦停止し、転写紙10から剥離されて剥離シート
306表面に付着したトナー量が所定量以下の場合、更
に具体的にはトナー剥離処理後の剥離シート306上の
トナーの厚みが所定の厚み以下、もしくは剥離シート3
06上のトナーの凹凸度合いが所定以下の場合、シート
送り出し部303及びシート巻き取り部304がトナー
剥離処理時と反対方向に回転されて、上記矢印d方向と
反対の方向にトナー剥離処理時と同一量だけ走行され、
トナー剥離処理時に使用されたのと同一部分の先端部が
搬送ローラ300と加圧ローラ305との対向部に戻る
ようにされて次回の剥離処理に備えられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着した像保持体の表面から、該像形成
物質を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置に関
するものである。
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着した像保持体の表面から、該像形成
物質を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去し、その後
乾燥・延伸などの紙の仕上げを行う像形成物質除去方法
が開示されている。
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去し、その後
乾燥・延伸などの紙の仕上げを行う像形成物質除去方法
が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−55195号公報には、支持体上に離型剤
を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式で
載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体にイ
ンキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通し、
冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該インキ
剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方法が
開示されている。また特開平4−64472号公報に
は、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンドレ
スシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷却
ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペー
パ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつける
押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部からな
るイレーザが開示されている。また特開平4−8298
3号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を通
過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本のロ
ーラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接箇
所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、前
記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去す
る剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示されて
いる。
ば特開平2−55195号公報には、支持体上に離型剤
を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式で
載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体にイ
ンキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通し、
冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該インキ
剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方法が
開示されている。また特開平4−64472号公報に
は、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンドレ
スシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷却
ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペー
パ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつける
押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部からな
るイレーザが開示されている。また特開平4−8298
3号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を通
過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本のロ
ーラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接箇
所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、前
記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去す
る剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、像保持体上
のトナーを該像保持体から剥離する剥離部材として、ロ
ーラ状のものや無端移動するように構成されたベルト状
のものを用いた従来の像形成物質除去装置においては、
次回のトナー剥離処理のために表面に付着したトナーを
該表面から掻き落とすなどして除去する必要があり、そ
のためのクリーニング装置や掻き落としたトナーの回収
装置などが必要になる。
のトナーを該像保持体から剥離する剥離部材として、ロ
ーラ状のものや無端移動するように構成されたベルト状
のものを用いた従来の像形成物質除去装置においては、
次回のトナー剥離処理のために表面に付着したトナーを
該表面から掻き落とすなどして除去する必要があり、そ
のためのクリーニング装置や掻き落としたトナーの回収
装置などが必要になる。
【0005】ところが、上記のようにクリーニング装置
でトナーを掻き落とすなどして剥離部材表面をクリーニ
ングするようにしても、クリーニング装置による該表面
のクリーニング性は必ずしも十分でなく、該表面にトナ
ーが残留してしまい良好な剥離性能を維持できないこと
があるという問題点があった。
でトナーを掻き落とすなどして剥離部材表面をクリーニ
ングするようにしても、クリーニング装置による該表面
のクリーニング性は必ずしも十分でなく、該表面にトナ
ーが残留してしまい良好な剥離性能を維持できないこと
があるという問題点があった。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、常に良好な剥離性能
を維持でき、かつ、剥離部材の使用効率に優れた像保持
体からの像形成物質除去装置を提供することである。
であり、その目的とするところは、常に良好な剥離性能
を維持でき、かつ、剥離部材の使用効率に優れた像保持
体からの像形成物質除去装置を提供することである。
【0007】なお、上記溶剤を使用しない方法や装置
は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記録
した記録済み転写シートから像形成物質を除去するのに
使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性
樹脂を主成分とする像形成物質を転写シートに融着させ
るなどして、像形成物質が転写シート表面の繊維に強固
に固着されているので、像形成物質除去の際に像形成物
質と共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしま
う。特に像形成物質の除去性を高めるために、上記イン
キ剥離体、エンドレスシートあるいはローラさせた上に
熱や圧力を加える場合、種々の条件によっては、逆に像
形成物質と転写シートとの間の定着性を高めてしまって
除去を困難にすることもあった。
は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記録
した記録済み転写シートから像形成物質を除去するのに
使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性
樹脂を主成分とする像形成物質を転写シートに融着させ
るなどして、像形成物質が転写シート表面の繊維に強固
に固着されているので、像形成物質除去の際に像形成物
質と共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしま
う。特に像形成物質の除去性を高めるために、上記イン
キ剥離体、エンドレスシートあるいはローラさせた上に
熱や圧力を加える場合、種々の条件によっては、逆に像
形成物質と転写シートとの間の定着性を高めてしまって
除去を困難にすることもあった。
【0008】そこで、先に本出願人は、記録済み転写シ
ートに、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して転写シートから剥離する像
形成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−25
5916号参照)。これによれば、転写シートの紙質を
比較的損傷することなく、像形成物質のみを除去するこ
とができる。
ートに、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して転写シートから剥離する像
形成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−25
5916号参照)。これによれば、転写シートの紙質を
比較的損傷することなく、像形成物質のみを除去するこ
とができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、表面に像形成物質が安定に付
着している像保持体から、該像形成物質を取り除く像保
持体からの像形成物質除去装置において、該像形成物質
に対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい
付着力を有するシート状剥離部材と、該剥離部材の表面
が該像保持体上の像形成物質に接触した後に該像保持体
から離間する経路上で該剥離部材を第1の向きに走行さ
せ得るとともに、該剥離部材を該第1の向きとは逆の向
きにも走行させ得るシート材走行支持手段と、該シート
材走行支持手段を該第1及び第2の向きに選択的に走行
駆動させる駆動手段と、該像保持体上の像形成物質に接
触した後に該像保持体から離間した剥離部材部分の表面
状態を検知する剥離部材表面検知手段と、該検知手段の
検知結果に基づいて該剥離部材部分が該像保持体から像
形成物質を除去可能な状態か否かを判断する判断手段
と、該剥離部材を該経路上で該第1の向きに走行させて
該像保持体上から像形成物質を取り除いた後に停止さ
せ、かつ、該判断手段により除去可能な状態と判断され
た場合には、該像形成物質の除去の際に移動したのと略
同一量だけ該第2の向きに該走行支持手段を介して該剥
離部材を走行させるように該駆動手段を駆動する駆動制
御手段とを設けたことを特徴とするものである。
めに、請求項1の発明は、表面に像形成物質が安定に付
着している像保持体から、該像形成物質を取り除く像保
持体からの像形成物質除去装置において、該像形成物質
に対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい
付着力を有するシート状剥離部材と、該剥離部材の表面
が該像保持体上の像形成物質に接触した後に該像保持体
から離間する経路上で該剥離部材を第1の向きに走行さ
せ得るとともに、該剥離部材を該第1の向きとは逆の向
きにも走行させ得るシート材走行支持手段と、該シート
材走行支持手段を該第1及び第2の向きに選択的に走行
駆動させる駆動手段と、該像保持体上の像形成物質に接
触した後に該像保持体から離間した剥離部材部分の表面
状態を検知する剥離部材表面検知手段と、該検知手段の
検知結果に基づいて該剥離部材部分が該像保持体から像
形成物質を除去可能な状態か否かを判断する判断手段
と、該剥離部材を該経路上で該第1の向きに走行させて
該像保持体上から像形成物質を取り除いた後に停止さ
せ、かつ、該判断手段により除去可能な状態と判断され
た場合には、該像形成物質の除去の際に移動したのと略
同一量だけ該第2の向きに該走行支持手段を介して該剥
離部材を走行させるように該駆動手段を駆動する駆動制
御手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記像保持体から転
写されて付着した上記剥離部材部分上の像形成物質の厚
みもしくは凹凸度合を検知するように上記剥離部材表面
検知手段を構成し、該厚みもしくは凹凸度合が所定値以
下であるときに該剥離部材部分が像形成物質を除去可能
な状態であると判断するように上記判断手段を構成した
ことを特徴とするものである。
らの像形成物質除去装置において、上記像保持体から転
写されて付着した上記剥離部材部分上の像形成物質の厚
みもしくは凹凸度合を検知するように上記剥離部材表面
検知手段を構成し、該厚みもしくは凹凸度合が所定値以
下であるときに該剥離部材部分が像形成物質を除去可能
な状態であると判断するように上記判断手段を構成した
ことを特徴とするものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部分の
欠陥を検知するように上記剥離部材表面検知手段を構成
し、該欠陥が所定値以下であるときに該剥離部材部分が
像形成物質を除去可能な状態であると判断するように上
記判断手段を構成したことを特徴とするものである。
らの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部分の
欠陥を検知するように上記剥離部材表面検知手段を構成
し、該欠陥が所定値以下であるときに該剥離部材部分が
像形成物質を除去可能な状態であると判断するように上
記判断手段を構成したことを特徴とするものである。
【0012】請求項4の発明は、請求項1の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記像保持体上の像
形成物質の付着量を検知する像保持体表面検知手段を設
け、上記像保持体から転写されて付着した上記剥離部材
部分上の像形成物質の付着量を検知するように上記剥離
部材表面検知手段を構成し、該剥離部材部分上の像形成
物質の付着量と、該像保持体表面検知手段により該像形
成物質除去前に予め検知された該像保持体上の像形成物
質の付着量とを比較し、該剥離部材部分上の像形成物質
の付着量が該像形成物質除去前の該像保持体上の像形成
物質の付着量に対して所定値以上であるときに該剥離部
材部分が像形成物質を除去可能な状態であると判断する
ように上記判断手段を構成したことを特徴とするもので
ある。
らの像形成物質除去装置において、上記像保持体上の像
形成物質の付着量を検知する像保持体表面検知手段を設
け、上記像保持体から転写されて付着した上記剥離部材
部分上の像形成物質の付着量を検知するように上記剥離
部材表面検知手段を構成し、該剥離部材部分上の像形成
物質の付着量と、該像保持体表面検知手段により該像形
成物質除去前に予め検知された該像保持体上の像形成物
質の付着量とを比較し、該剥離部材部分上の像形成物質
の付着量が該像形成物質除去前の該像保持体上の像形成
物質の付着量に対して所定値以上であるときに該剥離部
材部分が像形成物質を除去可能な状態であると判断する
ように上記判断手段を構成したことを特徴とするもので
ある。
【0013】請求項5の発明は、請求項1の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部分に
付着した上記像形成物質を該剥離部材部分上から取り除
くクリーニング手段を設け、該クリーニング手段の像形
成物質回収限界時期と、該剥離部材が像形成物質を除去
不可能になる時期とが略同一になるように設定したこと
を特徴とするものである。
らの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部分に
付着した上記像形成物質を該剥離部材部分上から取り除
くクリーニング手段を設け、該クリーニング手段の像形
成物質回収限界時期と、該剥離部材が像形成物質を除去
不可能になる時期とが略同一になるように設定したこと
を特徴とするものである。
【0014】請求項6の発明は、表面に像形成物質が安
定に付着している像保持体から、該像形成物質を取り除
く像保持体からの像形成物質除去装置において、該像形
成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力より
大きい付着力を有するシート状剥離部材と、該剥離部材
の表面が該像保持体上の像形成物質に接触した後に該像
保持体から離間する経路上で該剥離部材を第1の向きに
走行させ得るとともに、該剥離部材を該第1の向きとは
逆の向きにも走行させ得るシート材走行支持手段と、該
シート材走行支持手段を該第1及び第2の向きに選択的
に走行駆動させる駆動手段と、該像形成物質除去前後の
該像保持体上の像形成物質の付着量を検知する像保持体
表面検知手段と、該検知手段の検知結果に基づいて該剥
離部材部分が該像保持体から像形成物質を除去可能な状
態か否かを判断する判断手段と、該剥離部材を該経路上
で該第1の向きに走行させて該像保持体上から像形成物
質を取り除いた後に停止させ、かつ、該像形成物質除去
前の該像保持体上の像形成物質の付着量と、該像形成物
質除去後の該像保持体上の像形成物質の付着量とを比較
し、該像形成物質除去後の該像保持体上の像形成物質の
付着量が該像形成物質除去前の該像保持体上の像形成物
質の付着量に対して所定値以下であり、該判断手段によ
り除去可能な状態と判断された場合には、該像形成物質
の除去の際に移動したのと略同一量だけ該第2の向きに
該走行支持手段を介して該剥離部材を走行させるように
該駆動手段を駆動する駆動制御手段とを設けたことを特
徴とするものである。
定に付着している像保持体から、該像形成物質を取り除
く像保持体からの像形成物質除去装置において、該像形
成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力より
大きい付着力を有するシート状剥離部材と、該剥離部材
の表面が該像保持体上の像形成物質に接触した後に該像
保持体から離間する経路上で該剥離部材を第1の向きに
走行させ得るとともに、該剥離部材を該第1の向きとは
逆の向きにも走行させ得るシート材走行支持手段と、該
シート材走行支持手段を該第1及び第2の向きに選択的
に走行駆動させる駆動手段と、該像形成物質除去前後の
該像保持体上の像形成物質の付着量を検知する像保持体
表面検知手段と、該検知手段の検知結果に基づいて該剥
離部材部分が該像保持体から像形成物質を除去可能な状
態か否かを判断する判断手段と、該剥離部材を該経路上
で該第1の向きに走行させて該像保持体上から像形成物
質を取り除いた後に停止させ、かつ、該像形成物質除去
前の該像保持体上の像形成物質の付着量と、該像形成物
質除去後の該像保持体上の像形成物質の付着量とを比較
し、該像形成物質除去後の該像保持体上の像形成物質の
付着量が該像形成物質除去前の該像保持体上の像形成物
質の付着量に対して所定値以下であり、該判断手段によ
り除去可能な状態と判断された場合には、該像形成物質
の除去の際に移動したのと略同一量だけ該第2の向きに
該走行支持手段を介して該剥離部材を走行させるように
該駆動手段を駆動する駆動制御手段とを設けたことを特
徴とするものである。
【0015】請求項7の発明は、請求項6の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部分に
付着した上記像形成物質を該剥離部材部分上から取り除
くクリーニング手段を設け、該クリーニング手段の像形
成物質回収限界時期と、該剥離部材が像形成物質を除去
不可能になる時期とが略同一になるように設定したこと
を特徴とするものである。
らの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部分に
付着した上記像形成物質を該剥離部材部分上から取り除
くクリーニング手段を設け、該クリーニング手段の像形
成物質回収限界時期と、該剥離部材が像形成物質を除去
不可能になる時期とが略同一になるように設定したこと
を特徴とするものである。
【0016】請求項8の発明は、表面に像形成物質が安
定に付着している像保持体から、該像形成物質を取り除
く像保持体からの像形成物質除去装置において、該像形
成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力より
大きい付着力を有するシート状剥離部材と、該剥離部材
の表面が該像保持体上の像形成物質に接触した後に該像
保持体から離間する経路上で該剥離部材を第1の向きに
走行させ得るとともに、該剥離部材を該第1の向きとは
逆の向きにも走行させ得るシート材走行支持手段と、該
シート材走行支持手段を該第1及び第2の向きに選択的
に走行駆動させる駆動手段と、該像保持体上の像形成物
質に接触した後に該像保持体から離間した剥離部材部分
の該像形成物質除去に使用された回数を計測する計測手
段と、該計測手段の計測結果に基づいて該剥離部材部分
が該像形成物質除去に所定回数使用されたか否かを判断
する判断手段と、該剥離部材を該経路上で該第1の向き
に一定量だけ走行させて該像保持体上から像形成物質を
取り除いた後、該判断手段により該剥離部材部分が該所
定回数だけ使用されていないと判断された場合には、該
像形成物質の除去の際に移動したのと略同一量だけ該第
2の向きに該走行支持手段を介して該剥離部材を走行さ
せるように該駆動手段を駆動し、該判断手段により該剥
離部材部分が該所定回数だけ使用されたと判断された場
合には、該駆動手段の駆動を禁止する駆動制御手段とを
設けたことを特徴とするものである。
定に付着している像保持体から、該像形成物質を取り除
く像保持体からの像形成物質除去装置において、該像形
成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力より
大きい付着力を有するシート状剥離部材と、該剥離部材
の表面が該像保持体上の像形成物質に接触した後に該像
保持体から離間する経路上で該剥離部材を第1の向きに
走行させ得るとともに、該剥離部材を該第1の向きとは
逆の向きにも走行させ得るシート材走行支持手段と、該
シート材走行支持手段を該第1及び第2の向きに選択的
に走行駆動させる駆動手段と、該像保持体上の像形成物
質に接触した後に該像保持体から離間した剥離部材部分
の該像形成物質除去に使用された回数を計測する計測手
段と、該計測手段の計測結果に基づいて該剥離部材部分
が該像形成物質除去に所定回数使用されたか否かを判断
する判断手段と、該剥離部材を該経路上で該第1の向き
に一定量だけ走行させて該像保持体上から像形成物質を
取り除いた後、該判断手段により該剥離部材部分が該所
定回数だけ使用されていないと判断された場合には、該
像形成物質の除去の際に移動したのと略同一量だけ該第
2の向きに該走行支持手段を介して該剥離部材を走行さ
せるように該駆動手段を駆動し、該判断手段により該剥
離部材部分が該所定回数だけ使用されたと判断された場
合には、該駆動手段の駆動を禁止する駆動制御手段とを
設けたことを特徴とするものである。
【0017】請求項9の発明は、請求項8の像保持体か
らの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部分に
付着した上記像形成物質を該剥離部材部分上から取り除
くクリーニング手段を設け、該クリーニング手段の像形
成物質回収限界時期と、該剥離部材が像形成物質を除去
不可能になる時期とが略同一になるように設定したこと
を特徴とするものである。
らの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部分に
付着した上記像形成物質を該剥離部材部分上から取り除
くクリーニング手段を設け、該クリーニング手段の像形
成物質回収限界時期と、該剥離部材が像形成物質を除去
不可能になる時期とが略同一になるように設定したこと
を特徴とするものである。
【0018】請求項10の発明は、表面に像形成物質が
安定に付着している像保持体から、該像形成物質を取り
除く像保持体からの像形成物質除去装置において、該像
形成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力よ
り大きい付着力を有するシート状剥離部材と、該剥離部
材の表面が該像保持体上の像形成物質に接触した後に該
像保持体から離間する経路上で該剥離部材を第1の向き
に走行させ得るとともに、該剥離部材を該第1の向きと
は逆の向きにも走行させ得るシート材走行支持手段と、
該シート材走行支持手段を該第1及び第2の向きに選択
的に走行駆動させる駆動手段と、該像保持体上の像形成
物質に接触した後に該像保持体から離間した剥離部材部
分の表面状態を検知する剥離部材表面検知手段と、該検
知手段の検知結果に基づいて該剥離部材部分に該像保持
体から像形成物質を良好に除去可能な状態の箇所がある
か否かを判断する判断手段と、該剥離部材部分の該像保
持体上からの該像形成物質の除去を良好に行い得る箇所
の先端部を検知する先端部検知手段と、該剥離部材を該
経路上で該第1の向きに走行させて該像保持体上から像
形成物質を取り除いた後、該判断手段により良好に除去
可能な状態の箇所があると判断された場合には、該箇所
の該先端部が搬送されてくる該像保持体と接触する位置
に来るように、該第2の向きに該走行支持手段を介して
該剥離部材を走行させるように該駆動手段を駆動する駆
動制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
安定に付着している像保持体から、該像形成物質を取り
除く像保持体からの像形成物質除去装置において、該像
形成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力よ
り大きい付着力を有するシート状剥離部材と、該剥離部
材の表面が該像保持体上の像形成物質に接触した後に該
像保持体から離間する経路上で該剥離部材を第1の向き
に走行させ得るとともに、該剥離部材を該第1の向きと
は逆の向きにも走行させ得るシート材走行支持手段と、
該シート材走行支持手段を該第1及び第2の向きに選択
的に走行駆動させる駆動手段と、該像保持体上の像形成
物質に接触した後に該像保持体から離間した剥離部材部
分の表面状態を検知する剥離部材表面検知手段と、該検
知手段の検知結果に基づいて該剥離部材部分に該像保持
体から像形成物質を良好に除去可能な状態の箇所がある
か否かを判断する判断手段と、該剥離部材部分の該像保
持体上からの該像形成物質の除去を良好に行い得る箇所
の先端部を検知する先端部検知手段と、該剥離部材を該
経路上で該第1の向きに走行させて該像保持体上から像
形成物質を取り除いた後、該判断手段により良好に除去
可能な状態の箇所があると判断された場合には、該箇所
の該先端部が搬送されてくる該像保持体と接触する位置
に来るように、該第2の向きに該走行支持手段を介して
該剥離部材を走行させるように該駆動手段を駆動する駆
動制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0019】請求項11の発明は、請求項10の像保持
体からの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部
分の上記像形成物質除去に使用された回数を検知するよ
うに上記剥離部材表面検知手段を構成し、該使用回数が
所定回数未満の箇所があるときに、該剥離部材部分に像
形成物質を良好に除去可能な状態の箇所があると判断す
るように上記判断手段を構成したことを特徴とするもの
である。
体からの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部
分の上記像形成物質除去に使用された回数を検知するよ
うに上記剥離部材表面検知手段を構成し、該使用回数が
所定回数未満の箇所があるときに、該剥離部材部分に像
形成物質を良好に除去可能な状態の箇所があると判断す
るように上記判断手段を構成したことを特徴とするもの
である。
【0020】請求項12の発明は、請求項11の像保持
体からの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部
分の所定の使用回数を、上記搬送されてくる像保持体上
の像形成物質の濃度に応じて設定するようにしたことを
特徴とするものである。
体からの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部
分の所定の使用回数を、上記搬送されてくる像保持体上
の像形成物質の濃度に応じて設定するようにしたことを
特徴とするものである。
【0021】請求項13の発明は、請求項10の像保持
体からの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部
分に付着した上記像形成物質を該剥離部材部分上から取
り除くクリーニング手段を設け、該クリーニング手段の
像形成物質回収限界時期と、該剥離部材が像形成物質を
除去不可能になる時期とが略同一になるように設定した
ことを特徴とするものである。 (以下、余白)
体からの像形成物質除去装置において、上記剥離部材部
分に付着した上記像形成物質を該剥離部材部分上から取
り除くクリーニング手段を設け、該クリーニング手段の
像形成物質回収限界時期と、該剥離部材が像形成物質を
除去不可能になる時期とが略同一になるように設定した
ことを特徴とするものである。 (以下、余白)
【0022】
【作用】請求項1乃至13の発明においては、像形成物
質に対して、像保持体表面と該像形成物質との付着力よ
り大きい付着力を有するシート状剥離部材の表面が、該
像形成物質に接触した後に、該像保持体から離間する際
に、該像形成物質を該像保持体から剥離する。そして、
該剥離部材はシート状に構成されており、かつ、該剥離
部材の表面が該像保持体上の像形成物質に接触した後に
該像保持体から離間する経路上で該剥離部材を第1の向
きに走行させ得るとともに、該剥離部材を該第1の向き
とは逆の向きにも走行させ得るシート材走行支持手段が
設けられているので、像保持体からの像形成物質の剥離
に使用されて像形成物質剥離能力が低下した剥離部材部
分を巻き取り、未使用部分を引き出すことで、常に良好
な剥離能力を有する状態で像形成物質の剥離を行うこと
ができる。
質に対して、像保持体表面と該像形成物質との付着力よ
り大きい付着力を有するシート状剥離部材の表面が、該
像形成物質に接触した後に、該像保持体から離間する際
に、該像形成物質を該像保持体から剥離する。そして、
該剥離部材はシート状に構成されており、かつ、該剥離
部材の表面が該像保持体上の像形成物質に接触した後に
該像保持体から離間する経路上で該剥離部材を第1の向
きに走行させ得るとともに、該剥離部材を該第1の向き
とは逆の向きにも走行させ得るシート材走行支持手段が
設けられているので、像保持体からの像形成物質の剥離
に使用されて像形成物質剥離能力が低下した剥離部材部
分を巻き取り、未使用部分を引き出すことで、常に良好
な剥離能力を有する状態で像形成物質の剥離を行うこと
ができる。
【0023】また、特に請求項1,2,3,4,6,
8,10,11及び12の発明においては、剥離部材の
良好な剥離能力を有する状態で像形成物質の剥離を行う
ことができるので、クリーニング装置等による剥離部材
のクリーニングを必ずしも行う必要がない。
8,10,11及び12の発明においては、剥離部材の
良好な剥離能力を有する状態で像形成物質の剥離を行う
ことができるので、クリーニング装置等による剥離部材
のクリーニングを必ずしも行う必要がない。
【0024】また、特に請求項1乃至4の発明におい
て、剥離部材は、像形成物質の除去に使用された剥離部
材部分がまだ像形成物質を除去可能な状態であると剥離
部材表面検知手段の検知結果に基づいて判断手段によっ
て判断されたときは、像形成物質除去時に第1の向きに
走行した量と略同一量だけ該第1の向きと逆向きの第2
の向きに走行されるので、十分な剥離能力を有する剥離
部材部分を次回の像形成物質の除去に使用することがで
きる。
て、剥離部材は、像形成物質の除去に使用された剥離部
材部分がまだ像形成物質を除去可能な状態であると剥離
部材表面検知手段の検知結果に基づいて判断手段によっ
て判断されたときは、像形成物質除去時に第1の向きに
走行した量と略同一量だけ該第1の向きと逆向きの第2
の向きに走行されるので、十分な剥離能力を有する剥離
部材部分を次回の像形成物質の除去に使用することがで
きる。
【0025】ここで、特に請求項2の発明においては、
上記剥離部材表面検知手段によって検知された上記剥離
部材部分上の像形成物質の厚みもしくは凹凸度合が所定
値以下であるとき、該剥離部材部分はまだ十分な剥離能
力を有すると判断手段により判断され、剥離部材は像形
成物質除去時に走行した量と略同一量だけ逆向きに走行
される。
上記剥離部材表面検知手段によって検知された上記剥離
部材部分上の像形成物質の厚みもしくは凹凸度合が所定
値以下であるとき、該剥離部材部分はまだ十分な剥離能
力を有すると判断手段により判断され、剥離部材は像形
成物質除去時に走行した量と略同一量だけ逆向きに走行
される。
【0026】また、特に請求項3の発明においては、上
記剥離部材表面検知手段によって検知された上記剥離部
材部分の欠陥が所定値以下であるとき、該剥離部材部分
はまだ十分な剥離能力を有すると判断手段により判断さ
れ、剥離部材は像形成物質除去時に走行した量と略同一
量だけ逆向きに走行される。
記剥離部材表面検知手段によって検知された上記剥離部
材部分の欠陥が所定値以下であるとき、該剥離部材部分
はまだ十分な剥離能力を有すると判断手段により判断さ
れ、剥離部材は像形成物質除去時に走行した量と略同一
量だけ逆向きに走行される。
【0027】また、特に請求項4の発明においては、像
保持体表面検知手段を設け、これにより像保持体上の像
形成物質の付着量を像形成物質除去前に予め検知する。
そして、上記剥離部材表面検知手段によって検知された
上記剥離部材部分上の像形成物質の付着量が、像保持体
表面検知手段により検知された該像保持体上の像形成物
質の付着量に対して所定値以上であるとき、該剥離部材
部分はまだ十分な剥離能力を有すると判断手段により判
断され、剥離部材は像形成物質除去時に走行した量と略
同一量だけ逆向きに走行される。
保持体表面検知手段を設け、これにより像保持体上の像
形成物質の付着量を像形成物質除去前に予め検知する。
そして、上記剥離部材表面検知手段によって検知された
上記剥離部材部分上の像形成物質の付着量が、像保持体
表面検知手段により検知された該像保持体上の像形成物
質の付着量に対して所定値以上であるとき、該剥離部材
部分はまだ十分な剥離能力を有すると判断手段により判
断され、剥離部材は像形成物質除去時に走行した量と略
同一量だけ逆向きに走行される。
【0028】また、特に請求項6の発明においては、該
像保持体表面検知手段により該像形成物質除去前に予め
検知された該像保持体上の像形成物質の付着量と、該像
形成物質除去後に検知された該像保持体上の像形成物質
の付着量とを比較し、該像形成物質除去後の該像保持体
上の像形成物質の付着量が該像形成物質除去後の該像保
持体上の像形成物質の付着量に対して所定値以下のと
き、該剥離部材部分はまだ十分な剥離能力を有すると判
断手段により判断され、剥離部材は像形成物質除去時に
走行した量と略同一量だけ逆向きに走行される。これに
より、十分な剥離能力を有する剥離部材部分を次回の像
形成物質の除去に使用することができる。
像保持体表面検知手段により該像形成物質除去前に予め
検知された該像保持体上の像形成物質の付着量と、該像
形成物質除去後に検知された該像保持体上の像形成物質
の付着量とを比較し、該像形成物質除去後の該像保持体
上の像形成物質の付着量が該像形成物質除去後の該像保
持体上の像形成物質の付着量に対して所定値以下のと
き、該剥離部材部分はまだ十分な剥離能力を有すると判
断手段により判断され、剥離部材は像形成物質除去時に
走行した量と略同一量だけ逆向きに走行される。これに
より、十分な剥離能力を有する剥離部材部分を次回の像
形成物質の除去に使用することができる。
【0029】また、特に請求項8の発明において、剥離
部材は像形成物質除去時には該経路上で該第1の向きに
一定量だけ走行される。そして、計測手段によって計測
された剥離部材部分の使用回数が、所定回数に満たない
と判断手段によって判断された場合には、剥離部材は像
形成物質除去時に走行した量と略同一量だけ逆向きに走
行される。また、該剥離部材部分の使用回数が所定回数
に達したと判断手段によって判断された場合には、剥離
部材は該逆向きには走行されない。これにより、使用回
数が少なく十分な剥離能力を有する該剥離部材部分を次
回の像形成物質の除去に使用することができる。
部材は像形成物質除去時には該経路上で該第1の向きに
一定量だけ走行される。そして、計測手段によって計測
された剥離部材部分の使用回数が、所定回数に満たない
と判断手段によって判断された場合には、剥離部材は像
形成物質除去時に走行した量と略同一量だけ逆向きに走
行される。また、該剥離部材部分の使用回数が所定回数
に達したと判断手段によって判断された場合には、剥離
部材は該逆向きには走行されない。これにより、使用回
数が少なく十分な剥離能力を有する該剥離部材部分を次
回の像形成物質の除去に使用することができる。
【0030】また、特に請求項10の発明においては、
剥離部材表面検知手段の検知結果に基づいて剥離部材部
分に像保持体から像形成物質を良好に除去可能な状態の
箇所があると判断手段によって判断された場合には、剥
離部材は、先端部検知手段によって検知される該箇所の
先端部が搬送されてくる像保持体と接触する位置に来る
ように逆向きに走行される。これにより、任意の位置に
ある十分な剥離能力を有する該剥離部材部分を次回の像
形成物質の除去に使用することができる。
剥離部材表面検知手段の検知結果に基づいて剥離部材部
分に像保持体から像形成物質を良好に除去可能な状態の
箇所があると判断手段によって判断された場合には、剥
離部材は、先端部検知手段によって検知される該箇所の
先端部が搬送されてくる像保持体と接触する位置に来る
ように逆向きに走行される。これにより、任意の位置に
ある十分な剥離能力を有する該剥離部材部分を次回の像
形成物質の除去に使用することができる。
【0031】ここで、特に請求項11の発明において
は、上記剥離部材表面検知手段によって検知された上記
剥離部材部分の使用回数が所定回数未満であるとき、像
保持体から像形成物質を良好に除去可能な状態の箇所が
剥離部材部分にあると判断手段によって判断され、剥離
部材は、該箇所の先端部が搬送されてくる像保持体と接
触する位置に来るように逆向きに走行される。
は、上記剥離部材表面検知手段によって検知された上記
剥離部材部分の使用回数が所定回数未満であるとき、像
保持体から像形成物質を良好に除去可能な状態の箇所が
剥離部材部分にあると判断手段によって判断され、剥離
部材は、該箇所の先端部が搬送されてくる像保持体と接
触する位置に来るように逆向きに走行される。
【0032】また、ここで、特に請求項12の発明にお
いては、上記剥離部材部分の所定の使用回数を、上記搬
送されてくる像保持体上の像形成物質の濃度に応じて設
定するようにしたので、像形成物質の濃度が高い像保持
体からの像形成物質の除去に使用されたために、所定回
数使用する前に剥離能力が低下した剥離部材部分につい
ては所定回数使用されたものとみなして、次回の像形成
物質の除去に使用しないようにすることができる。
いては、上記剥離部材部分の所定の使用回数を、上記搬
送されてくる像保持体上の像形成物質の濃度に応じて設
定するようにしたので、像形成物質の濃度が高い像保持
体からの像形成物質の除去に使用されたために、所定回
数使用する前に剥離能力が低下した剥離部材部分につい
ては所定回数使用されたものとみなして、次回の像形成
物質の除去に使用しないようにすることができる。
【0033】また、特に請求項5,7,9及び13の発
明においては、上記剥離部材部分に付着した上記像形成
物質を該剥離部材部分上から取り除くクリーニング手段
を設け、該クリーニング手段の像形成物質回収限界時期
と、該剥離部材が像形成物質を除去不可能になる時期と
が略同一になるように設定したので、剥離部材の交換と
クリーニング手段の像形成物質の廃棄とを一度に行うこ
とができる。
明においては、上記剥離部材部分に付着した上記像形成
物質を該剥離部材部分上から取り除くクリーニング手段
を設け、該クリーニング手段の像形成物質回収限界時期
と、該剥離部材が像形成物質を除去不可能になる時期と
が略同一になるように設定したので、剥離部材の交換と
クリーニング手段の像形成物質の廃棄とを一度に行うこ
とができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した実施例について
説明する。
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した実施例について
説明する。
【0035】図1は、本実施例に係るトナー除去装置の
概略構成を示す正面図である。まず、全体の概略を説明
すると、このトナー除去装置は、トナー像が形成された
転写紙10を一枚づつ分離給送する給紙部1と、給紙部
1から送られてきた転写紙10に液を供給する給液部2
と、液が供給された転写紙10からトナーを剥離して除
去するトナー剥離部3と、トナーが除去された転写紙1
0を乾燥させる乾燥部4とを備えている。
概略構成を示す正面図である。まず、全体の概略を説明
すると、このトナー除去装置は、トナー像が形成された
転写紙10を一枚づつ分離給送する給紙部1と、給紙部
1から送られてきた転写紙10に液を供給する給液部2
と、液が供給された転写紙10からトナーを剥離して除
去するトナー剥離部3と、トナーが除去された転写紙1
0を乾燥させる乾燥部4とを備えている。
【0036】上記給紙部1は、トナー像形成面が下に向
くようにして所定のカセット11にセットされ押えロー
ラ12によって押圧された転写紙10を、図中矢印a方
向に回転する給紙ローラ13で給紙し、図中矢印b方向
に回転するフィードローラ14とセパレートローラ15
で重送紙を分離して、一枚の転写紙10のみを給液部2
の方向に送り出すものである。その具体的な構成及び動
作は電子写真複写機における給紙機構と同様であるの
で、詳細な説明は省略する。
くようにして所定のカセット11にセットされ押えロー
ラ12によって押圧された転写紙10を、図中矢印a方
向に回転する給紙ローラ13で給紙し、図中矢印b方向
に回転するフィードローラ14とセパレートローラ15
で重送紙を分離して、一枚の転写紙10のみを給液部2
の方向に送り出すものである。その具体的な構成及び動
作は電子写真複写機における給紙機構と同様であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0037】上記給液部2は、図中矢印c方向に回転
し、転写紙10に、転写紙10表面に安定に付着してい
るトナーと該表面との付着状態を不安定状態にする不安
定化液としての処理液20を塗布する不安定化液塗布手
段としての塗布ローラ21と、塗布ローラ21及び処理
液20を収容する液容器22と、塗布ローラ21と対向
し、塗布ローラ21との対向部に進入した転写紙10を
上方から押圧する押圧ローラ23とで構成されている。
上記塗布ローラ21は、給液性材料である例えばスポン
ジ材で構成することができる。
し、転写紙10に、転写紙10表面に安定に付着してい
るトナーと該表面との付着状態を不安定状態にする不安
定化液としての処理液20を塗布する不安定化液塗布手
段としての塗布ローラ21と、塗布ローラ21及び処理
液20を収容する液容器22と、塗布ローラ21と対向
し、塗布ローラ21との対向部に進入した転写紙10を
上方から押圧する押圧ローラ23とで構成されている。
上記塗布ローラ21は、給液性材料である例えばスポン
ジ材で構成することができる。
【0038】ここで、上記処理液20としては、水、水
溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、
及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を
用いることができる。また、該水又は水溶液には、所定
の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処理
液20として、有機溶剤のみを用いることもできる。
溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、
及び水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液よりな
る群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を
用いることができる。また、該水又は水溶液には、所定
の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処理
液20として、有機溶剤のみを用いることもできる。
【0039】上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0040】また、上記界面活性剤としては、例えば、
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ベンザルコニウ
ム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0041】また、上記水又は水溶液に含有させる有機
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0042】また、上記単独で用いる有機溶剤として
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0043】ここで、本実施例においては、例えば、上
記給液部2より転写紙10の搬送方向上流側に、処理液
20の転写紙10への浸透を促進させる浸透度促進剤と
しての浸透促進液を転写紙10に付与する浸透促進液供
給部を設けてもよい。この場合、浸透促進液としては、
界面活性剤を含む水溶液や水溶性ポリマーと界面活性剤
とを含む水溶液を用いることができる。
記給液部2より転写紙10の搬送方向上流側に、処理液
20の転写紙10への浸透を促進させる浸透度促進剤と
しての浸透促進液を転写紙10に付与する浸透促進液供
給部を設けてもよい。この場合、浸透促進液としては、
界面活性剤を含む水溶液や水溶性ポリマーと界面活性剤
とを含む水溶液を用いることができる。
【0044】トナー剥離部3は、加熱ヒータ31を内蔵
した軟化手段あるいは加熱体としての加熱ユニット32
と、シート送り出し部33から図中矢印d方向に送り出
されてシート巻き取り部34で巻き取られるように構成
され、加熱ユニット32及びアイドルローラ35で支持
された剥離部材としての剥離シート36と、剥離シート
36を介在させて加熱ユニット32に対向し、加熱ユニ
ット32に対して剥離シート36及び転写紙10を押圧
するように配設された押圧手段としての加圧ローラ37
とで構成されている。
した軟化手段あるいは加熱体としての加熱ユニット32
と、シート送り出し部33から図中矢印d方向に送り出
されてシート巻き取り部34で巻き取られるように構成
され、加熱ユニット32及びアイドルローラ35で支持
された剥離部材としての剥離シート36と、剥離シート
36を介在させて加熱ユニット32に対向し、加熱ユニ
ット32に対して剥離シート36及び転写紙10を押圧
するように配設された押圧手段としての加圧ローラ37
とで構成されている。
【0045】加熱ユニット32内の加熱ヒータ31は、
上記給液部2で処理液20が供給されて転写紙10表面
との付着状態が不安定化されているトナーを加熱して軟
化させ、これにより、トナーを転写紙10の繊維から剥
がれ易くするものである。この加熱は、トナーの軟化点
以上の温度で、転写紙10と加熱ユニット32との圧接
部において転写紙10上のトナーが溶融しない程度に行
うことが望ましい。トナーが溶融してしまうと転写紙1
0上のトナーを、紙側と剥離シート36側とに分断する
ことなく、剥離シート36側へ転写させるのが、困難に
なるためである。また、加熱し過ぎると剥離シート36
との圧接部を移動中に転写紙10が乾燥し過ぎて、トナ
ーの転写紙10に対する固着力が転写紙10が濡れてい
る場合に比して強まり、転写紙10がトナーを介して剥
離シート36に貼り付いて分離できなくなる恐れがあ
る。従って、加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気
が残って上記トナーの再付着を防止できる程度に加熱す
ることが望ましい。
上記給液部2で処理液20が供給されて転写紙10表面
との付着状態が不安定化されているトナーを加熱して軟
化させ、これにより、トナーを転写紙10の繊維から剥
がれ易くするものである。この加熱は、トナーの軟化点
以上の温度で、転写紙10と加熱ユニット32との圧接
部において転写紙10上のトナーが溶融しない程度に行
うことが望ましい。トナーが溶融してしまうと転写紙1
0上のトナーを、紙側と剥離シート36側とに分断する
ことなく、剥離シート36側へ転写させるのが、困難に
なるためである。また、加熱し過ぎると剥離シート36
との圧接部を移動中に転写紙10が乾燥し過ぎて、トナ
ーの転写紙10に対する固着力が転写紙10が濡れてい
る場合に比して強まり、転写紙10がトナーを介して剥
離シート36に貼り付いて分離できなくなる恐れがあ
る。従って、加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気
が残って上記トナーの再付着を防止できる程度に加熱す
ることが望ましい。
【0046】剥離シート36は、少なくとも軟化してい
る転写紙10上のトナーに対して、転写紙10と該トナ
ーとの付着力より大きい付着力を有するものからなる剥
離材で表面が構成されており、転写紙10を加圧ローラ
37との圧接部に通してトナーを転写紙10から該表面
に転移させる。
る転写紙10上のトナーに対して、転写紙10と該トナ
ーとの付着力より大きい付着力を有するものからなる剥
離材で表面が構成されており、転写紙10を加圧ローラ
37との圧接部に通してトナーを転写紙10から該表面
に転移させる。
【0047】剥離シート36の材質としては、例えば少
なくとも表面が上記トナーと同一又は類似のトナー成分
樹脂や、接着剤の成分樹脂等で構成された樹脂フィルム
が使用されており、本装置においては通気性のあるフィ
ルムが使用されている。
なくとも表面が上記トナーと同一又は類似のトナー成分
樹脂や、接着剤の成分樹脂等で構成された樹脂フィルム
が使用されており、本装置においては通気性のあるフィ
ルムが使用されている。
【0048】ここで、剥離シート36の材質としては、
上記樹脂フィルムの他にも、例えば、少なくともその表
面がアルミ系、銅系、ニッケル系、鉄系等の金属材料で
構成されたものを用いることもできる。また、上記樹脂
は、水溶性のものであっても、あるいは非水溶性のもの
であってもよい。
上記樹脂フィルムの他にも、例えば、少なくともその表
面がアルミ系、銅系、ニッケル系、鉄系等の金属材料で
構成されたものを用いることもできる。また、上記樹脂
は、水溶性のものであっても、あるいは非水溶性のもの
であってもよい。
【0049】上記トナー成分樹脂としては、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0050】また、上記接着剤の成分樹脂としては、に
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられる。
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可塑性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられる。
【0051】また、本実施例のように、剥離シート36
を用い、上記樹脂を用いる場合には、テンションや熱に
よる伸び防止等の観点から、支持体と表層の少なくとも
2層以上の多層構造にすることが望ましい。即ち、支持
体としての基体シート上に上記樹脂などからなる表層を
形成して剥離部材を構成することが望ましい。
を用い、上記樹脂を用いる場合には、テンションや熱に
よる伸び防止等の観点から、支持体と表層の少なくとも
2層以上の多層構造にすることが望ましい。即ち、支持
体としての基体シート上に上記樹脂などからなる表層を
形成して剥離部材を構成することが望ましい。
【0052】上記樹脂などを支持する支持体としては、
例えば、シート、セロハンテープ、クラフト紙粘着テー
プ、ポリ塩化ビニルテープ、アセトンテープ、フィラメ
ント補強テープ等のテープ、等も用いることができる。
例えば、シート、セロハンテープ、クラフト紙粘着テー
プ、ポリ塩化ビニルテープ、アセトンテープ、フィラメ
ント補強テープ等のテープ、等も用いることができる。
【0053】また、剥離シート36の厚さは、加熱ユニ
ット32による熱効率を考慮すると10μm以下が好ま
しく、本発明者らの実験においては4μmの剥離シート
36を使用したところ効率よく加熱できた。
ット32による熱効率を考慮すると10μm以下が好ま
しく、本発明者らの実験においては4μmの剥離シート
36を使用したところ効率よく加熱できた。
【0054】また、本実施例においては、上記加熱ユニ
ット32に開口部(図示せず)が形成されており、更に
加圧ローラ37は発泡体で形成されている。ここで、上
記開口部は、例えば、加熱ユニット32の剥離シート3
6が接触する面に形成された穴で構成しても良いし、ま
た、加熱ユニット32の上面から下面へ連通する連通孔
で構成しても良い。以上の構成により、加熱ユニット3
2による加熱で転写紙10から蒸気が発生しても、この
蒸気は、上記フィルムに保持されて該フィルムの移動に
より転写紙10搬送方向下流側に搬送されて該下流側で
気中に発散されたり、加熱ユニット32に形成された穴
に逃がされたり、該フィルムと上記連通孔とを通して気
中に発散されたり、ニップ部で加圧ローラ37に吸収さ
れたりする。これらのことによって、後に詳述する乾燥
部4における乾燥工程での乾燥効率を向上させることが
できる。なお、特に上記加圧ローラ37の発泡孔が連泡
状になってると、上記蒸気は該発泡孔を通して気中に吐
き出されるので効果は大きい。
ット32に開口部(図示せず)が形成されており、更に
加圧ローラ37は発泡体で形成されている。ここで、上
記開口部は、例えば、加熱ユニット32の剥離シート3
6が接触する面に形成された穴で構成しても良いし、ま
た、加熱ユニット32の上面から下面へ連通する連通孔
で構成しても良い。以上の構成により、加熱ユニット3
2による加熱で転写紙10から蒸気が発生しても、この
蒸気は、上記フィルムに保持されて該フィルムの移動に
より転写紙10搬送方向下流側に搬送されて該下流側で
気中に発散されたり、加熱ユニット32に形成された穴
に逃がされたり、該フィルムと上記連通孔とを通して気
中に発散されたり、ニップ部で加圧ローラ37に吸収さ
れたりする。これらのことによって、後に詳述する乾燥
部4における乾燥工程での乾燥効率を向上させることが
できる。なお、特に上記加圧ローラ37の発泡孔が連泡
状になってると、上記蒸気は該発泡孔を通して気中に吐
き出されるので効果は大きい。
【0055】また、上記剥離シート36の走行は、上記
シート送り出し部33及びシート巻き取り部34それぞ
れに設けられた駆動装置(図示せず)でシート送り出し
部33及びシート巻き取り部34を回転駆動させること
で行われる。転写紙10からトナーを剥離する場合、す
なわち、転写紙10を給液部2側から乾燥部4側へ移動
させる場合は、上記矢印d方向に剥離シート36が走行
するように上記シート送り出し部33及びシート巻き取
り部34を回転駆動させる。なお、この場合の剥離シー
ト36の駆動をスタートさせるタイミングは、転写紙1
0の先端部が略アイドルローラ35上に到達した時点に
設定されている。また、剥離シート36は、トナーが剥
離された転写紙10の後端が後述するガイド板41上に
移動した時点で、上記駆動装置によりシート送り出し部
33及びシート巻き取り部34が上記トナー剥離処理時
と反対方向に回転されることで、上記矢印d方向と反対
の方向に走行され、トナー剥離処理に使用されていない
未使用部分の先端部がアイドルローラ35上に戻るよう
にされる。このような動作を実現するためには、例え
ば、転写紙10の先端部を検出するための転写紙先端検
出センサーをアイドルローラ35上方に設け、また、ト
ナーが剥離された転写紙10の後端を検出するための転
写紙後端検出センサーをガイド板41上方に設け、ま
た、トナー剥離処理に使用されていない剥離シート36
の未使用部分の先端部を検出するためのシート先端検出
センサーをアイドルローラ35上方に設け、上記転写紙
先端検出センサーにより転写紙10の先端部が検出され
た時点で上記図示しない駆動装置を回転駆動させて剥離
シート36の走行を開始させ、上記転写紙後端検出セン
サーにより転写紙10の後端が検出された時点で剥離シ
ート36を逆方向に走行させ、シート先端検出センサー
により剥離シート36の未使用部分の先端部が検出され
た時点で上記駆動装置の回転駆動を停止させるようにす
れば良い。
シート送り出し部33及びシート巻き取り部34それぞ
れに設けられた駆動装置(図示せず)でシート送り出し
部33及びシート巻き取り部34を回転駆動させること
で行われる。転写紙10からトナーを剥離する場合、す
なわち、転写紙10を給液部2側から乾燥部4側へ移動
させる場合は、上記矢印d方向に剥離シート36が走行
するように上記シート送り出し部33及びシート巻き取
り部34を回転駆動させる。なお、この場合の剥離シー
ト36の駆動をスタートさせるタイミングは、転写紙1
0の先端部が略アイドルローラ35上に到達した時点に
設定されている。また、剥離シート36は、トナーが剥
離された転写紙10の後端が後述するガイド板41上に
移動した時点で、上記駆動装置によりシート送り出し部
33及びシート巻き取り部34が上記トナー剥離処理時
と反対方向に回転されることで、上記矢印d方向と反対
の方向に走行され、トナー剥離処理に使用されていない
未使用部分の先端部がアイドルローラ35上に戻るよう
にされる。このような動作を実現するためには、例え
ば、転写紙10の先端部を検出するための転写紙先端検
出センサーをアイドルローラ35上方に設け、また、ト
ナーが剥離された転写紙10の後端を検出するための転
写紙後端検出センサーをガイド板41上方に設け、ま
た、トナー剥離処理に使用されていない剥離シート36
の未使用部分の先端部を検出するためのシート先端検出
センサーをアイドルローラ35上方に設け、上記転写紙
先端検出センサーにより転写紙10の先端部が検出され
た時点で上記図示しない駆動装置を回転駆動させて剥離
シート36の走行を開始させ、上記転写紙後端検出セン
サーにより転写紙10の後端が検出された時点で剥離シ
ート36を逆方向に走行させ、シート先端検出センサー
により剥離シート36の未使用部分の先端部が検出され
た時点で上記駆動装置の回転駆動を停止させるようにす
れば良い。
【0056】ところで、上記加熱ユニット32の転写紙
10搬送方向下流側端部は曲率r=10以下の曲面で構
成されており、剥離シート36は該端部側においてθ≦
90°で曲げられている。この構成によれば、簡易な構
成で転写紙10を剥離シート36から良好に分離でき
る。
10搬送方向下流側端部は曲率r=10以下の曲面で構
成されており、剥離シート36は該端部側においてθ≦
90°で曲げられている。この構成によれば、簡易な構
成で転写紙10を剥離シート36から良好に分離でき
る。
【0057】乾燥部4は、転写紙10を乾燥させるもの
であり、トナー剥離部3から搬送されてきた転写紙10
をガイドするガイド板41と、加熱ランプ42内蔵の例
えばアルミからなる上乾燥ローラ43と、これに下方か
ら圧接する加熱ランプ44内蔵の下乾燥ローラ45とか
ら構成されている。この下乾燥ローラ45は給液性部材
からなる表層を備えている。また、このような乾燥ロー
ラ対43,45に代え、又は加え、シート状の部材を用
いたり、熱風ファンや赤外線ランプなどを用いたりして
も良い。
であり、トナー剥離部3から搬送されてきた転写紙10
をガイドするガイド板41と、加熱ランプ42内蔵の例
えばアルミからなる上乾燥ローラ43と、これに下方か
ら圧接する加熱ランプ44内蔵の下乾燥ローラ45とか
ら構成されている。この下乾燥ローラ45は給液性部材
からなる表層を備えている。また、このような乾燥ロー
ラ対43,45に代え、又は加え、シート状の部材を用
いたり、熱風ファンや赤外線ランプなどを用いたりして
も良い。
【0058】以上の構成に係るトナー除去装置において
は、転写紙10が給紙部1の給紙ローラ13及びフィー
ドローラ14により給液部2に搬送されると、塗布ロー
ラ21が回転することにより、転写紙10表面に上記処
理液20を供給する。これにより、転写紙10とトナー
との間の界面部に処理液20を浸透させる。
は、転写紙10が給紙部1の給紙ローラ13及びフィー
ドローラ14により給液部2に搬送されると、塗布ロー
ラ21が回転することにより、転写紙10表面に上記処
理液20を供給する。これにより、転写紙10とトナー
との間の界面部に処理液20を浸透させる。
【0059】転写紙10の先端部が略アイドルローラ3
5上に到達すると、上記図示しない駆動装置によりシー
ト送り出し部33及びシート巻き取り部34が所定方向
に回転駆動されて剥離シート36が上記矢印d方向に走
行し、この剥離シート36の走行により転写紙10は剥
離シート36上に支持されて剥離シート36と加圧ロー
ラ37との圧接部に搬送される。
5上に到達すると、上記図示しない駆動装置によりシー
ト送り出し部33及びシート巻き取り部34が所定方向
に回転駆動されて剥離シート36が上記矢印d方向に走
行し、この剥離シート36の走行により転写紙10は剥
離シート36上に支持されて剥離シート36と加圧ロー
ラ37との圧接部に搬送される。
【0060】そして、上記処理液20が浸透した転写紙
10が剥離シート36と加圧ローラ37との圧接部に搬
送されると、転写紙10に絡みついているトナーは、加
熱ユニット32の加熱ヒータ31により加熱され、転写
紙10から剥離されやすいように軟化した状態で、加熱
ユニット32、剥離シート36及び加圧ローラ37で加
圧されて剥離シート36により転写紙10から剥離され
る。
10が剥離シート36と加圧ローラ37との圧接部に搬
送されると、転写紙10に絡みついているトナーは、加
熱ユニット32の加熱ヒータ31により加熱され、転写
紙10から剥離されやすいように軟化した状態で、加熱
ユニット32、剥離シート36及び加圧ローラ37で加
圧されて剥離シート36により転写紙10から剥離され
る。
【0061】上記剥離シート36の走行により上記圧接
部を通過してその全面からトナーが剥離された転写紙1
0は、ガイド板41により上乾燥ローラ43と下乾燥ロ
ーラ45との圧接部に案内され、この圧接部において残
留した処理液20が下乾燥ローラ45の給液性部材から
なる表層に吸収されるとともに、加熱ランプ42,44
の加熱で乾燥される。
部を通過してその全面からトナーが剥離された転写紙1
0は、ガイド板41により上乾燥ローラ43と下乾燥ロ
ーラ45との圧接部に案内され、この圧接部において残
留した処理液20が下乾燥ローラ45の給液性部材から
なる表層に吸収されるとともに、加熱ランプ42,44
の加熱で乾燥される。
【0062】ところで、上記図1に係る構成のトナー剥
離部3における剥離シート36は、上述のようにトナー
剥離処理後、トナー剥離処理に使用されていない未使用
部分の先端部がアイドルローラ35上に戻るように巻き
戻されることによって、常に未使用部分で良好なトナー
剥離処理を行うとともに、トナー剥離処理に使用されず
にシート巻き取り部34に巻き取られてしまう未使用部
分が発生しないように効率良く使用されるようになって
いる。しかしながら、上記剥離シート36の移動制御で
は、一度トナー剥離処理に使用された部分はまだ十分な
トナー剥離能力を有していても再びトナー剥離処理に使
用されることはなく、十分に効率良く使用されていると
は言い難い。 (以下、余白)
離部3における剥離シート36は、上述のようにトナー
剥離処理後、トナー剥離処理に使用されていない未使用
部分の先端部がアイドルローラ35上に戻るように巻き
戻されることによって、常に未使用部分で良好なトナー
剥離処理を行うとともに、トナー剥離処理に使用されず
にシート巻き取り部34に巻き取られてしまう未使用部
分が発生しないように効率良く使用されるようになって
いる。しかしながら、上記剥離シート36の移動制御で
は、一度トナー剥離処理に使用された部分はまだ十分な
トナー剥離能力を有していても再びトナー剥離処理に使
用されることはなく、十分に効率良く使用されていると
は言い難い。 (以下、余白)
【0063】そこで、以下においては、上記剥離シート
36の移動制御に比してより効率良く使用できる剥離シ
ートの移動制御例について説明する。
36の移動制御に比してより効率良く使用できる剥離シ
ートの移動制御例について説明する。
【0064】まず、本実施例における他の構成例に係る
トナー剥離部3について説明する。本実施例において、
トナー剥離部3は例えば図2に示すようなカートリッジ
タイプに構成することも可能である。すなわち、図2の
トナー剥離部3は、装置に固定して設けられた搬送ロー
ラ300及び入り口ガイド301と、取外し可能に構成
された剥離シートユニット302とから構成される。こ
こで、上記搬送ローラ300は加熱ヒータを内蔵したも
のであってもよい。
トナー剥離部3について説明する。本実施例において、
トナー剥離部3は例えば図2に示すようなカートリッジ
タイプに構成することも可能である。すなわち、図2の
トナー剥離部3は、装置に固定して設けられた搬送ロー
ラ300及び入り口ガイド301と、取外し可能に構成
された剥離シートユニット302とから構成される。こ
こで、上記搬送ローラ300は加熱ヒータを内蔵したも
のであってもよい。
【0065】上記剥離シートユニット302は、シート
送り出し部303から図中矢印d方向に送り出されてシ
ート巻き取り部304で巻き取られるように構成され、
搬送ローラ300方向に付勢された加圧ローラ305に
よって搬送ローラ300との対向部において屈曲するよ
うに支持された剥離シート306を内部に収容するよう
に構成されている。そして、この剥離シートユニット3
02には、加圧ローラ305による支持部より剥離シー
ト306走行方向下流側の位置に、剥離シート306表
面を摺擦して該表面からトナーを取り除くクリーニング
ブラシ307と剥離シート306表面から取り除かれた
トナーを収容する廃トナー収容器308とから構成され
るクリーニング装置309が設けられている。
送り出し部303から図中矢印d方向に送り出されてシ
ート巻き取り部304で巻き取られるように構成され、
搬送ローラ300方向に付勢された加圧ローラ305に
よって搬送ローラ300との対向部において屈曲するよ
うに支持された剥離シート306を内部に収容するよう
に構成されている。そして、この剥離シートユニット3
02には、加圧ローラ305による支持部より剥離シー
ト306走行方向下流側の位置に、剥離シート306表
面を摺擦して該表面からトナーを取り除くクリーニング
ブラシ307と剥離シート306表面から取り除かれた
トナーを収容する廃トナー収容器308とから構成され
るクリーニング装置309が設けられている。
【0066】また、この剥離シートユニット302に
は、搬送ローラ300と加圧ローラ305との対向部よ
りトナー剥離処理時における剥離シート306走行方向
下流側で、かつクリーニング装置309の配設位置より
上流側の位置に、上記剥離シート306の表面状態を検
知するための剥離シート表面状態検知手段310が設け
られている。
は、搬送ローラ300と加圧ローラ305との対向部よ
りトナー剥離処理時における剥離シート306走行方向
下流側で、かつクリーニング装置309の配設位置より
上流側の位置に、上記剥離シート306の表面状態を検
知するための剥離シート表面状態検知手段310が設け
られている。
【0067】なお、上記剥離シートユニット302を図
示の状態で用いる場合には、トナー付着面が上を向くよ
うに転写紙10を搬送する必要がある。
示の状態で用いる場合には、トナー付着面が上を向くよ
うに転写紙10を搬送する必要がある。
【0068】図3は、図2のトナー剥離部3を動作させ
るための制御ブロック図である。上記剥離シート表面状
態検知手段310や後述する転写紙表面状態検知手段4
00の検知結果はCPU400を構成する判断手段40
1に送られ、この判断手段401は該検知結果に基づい
て剥離シート306や転写紙10の状態が所定の状態に
あるか否かを判断する。そして、判断手段401の判断
結果はCPU400を構成する制御手段402に送ら
れ、制御手段402は該判断結果に基づいて所定の信号
をモータ駆動回路403,404に送り、このモータ駆
動回路403,404は該信号によって駆動モータM
1,M2を所定方向に回転させる。この駆動モータM
1,M2の所定方向への回転によって、シート巻き取り
部304、シート送り出し部303が所定方向に回転
し、これにより剥離シート306が所定方向に走行す
る。
るための制御ブロック図である。上記剥離シート表面状
態検知手段310や後述する転写紙表面状態検知手段4
00の検知結果はCPU400を構成する判断手段40
1に送られ、この判断手段401は該検知結果に基づい
て剥離シート306や転写紙10の状態が所定の状態に
あるか否かを判断する。そして、判断手段401の判断
結果はCPU400を構成する制御手段402に送ら
れ、制御手段402は該判断結果に基づいて所定の信号
をモータ駆動回路403,404に送り、このモータ駆
動回路403,404は該信号によって駆動モータM
1,M2を所定方向に回転させる。この駆動モータM
1,M2の所定方向への回転によって、シート巻き取り
部304、シート送り出し部303が所定方向に回転
し、これにより剥離シート306が所定方向に走行す
る。
【0069】次に、上記剥離シートユニット302を採
用した場合を例に、本実施例における剥離シート306
の移動制御例について説明する。本例においては、トナ
ー剥離処理後、転写紙10を搬送し終えて転写紙10と
非接触状態になった剥離シート306は、一旦停止し、
トナー剥離処理に使用された部分が上記判断手段401
によってまだ良好なトナー剥離能力を有すると判断され
た場合には、シート送り出し部303及びシート巻き取
り部304をトナー剥離処理時と反対方向に回転させる
ように駆動モータM1,M2が回転されて、上記矢印d
方向と反対の方向にトナー剥離処理時と同一量だけ走行
され、トナー剥離処理時に使用されたのと同一部分の先
端部が搬送ローラ300と加圧ローラ305との対向部
に戻るようにされて次回の剥離処理に備えられる。
用した場合を例に、本実施例における剥離シート306
の移動制御例について説明する。本例においては、トナ
ー剥離処理後、転写紙10を搬送し終えて転写紙10と
非接触状態になった剥離シート306は、一旦停止し、
トナー剥離処理に使用された部分が上記判断手段401
によってまだ良好なトナー剥離能力を有すると判断され
た場合には、シート送り出し部303及びシート巻き取
り部304をトナー剥離処理時と反対方向に回転させる
ように駆動モータM1,M2が回転されて、上記矢印d
方向と反対の方向にトナー剥離処理時と同一量だけ走行
され、トナー剥離処理時に使用されたのと同一部分の先
端部が搬送ローラ300と加圧ローラ305との対向部
に戻るようにされて次回の剥離処理に備えられる。
【0070】具体的には、本例においては、転写紙10
から剥離されて剥離シート306表面に付着したトナー
量が所定量以下の場合、更に具体的にはトナー剥離処理
後の剥離シート306上のトナーの厚みが所定の厚み以
下、もしくは剥離シート306上のトナーの凹凸度合い
が所定以下の場合に、剥離シート306のトナー剥離処
理に使用された部分がまだ良好なトナー剥離能力を有す
ると判断するように上記判断手段401を構成すること
ができる。ここで、上記剥離シート306上のトナーの
厚みもしくはトナーの凹凸度合いは、上記剥離シート表
面状態検知手段310として反射型光センサやCCD等
の検知手段を設けることによって検知することが可能と
なる。そして、この場合、上記検知手段310で検知さ
れた剥離シート306上のトナーの厚みもしくはトナー
の凹凸度合いを、予め設定されている設定値と比較し、
該トナーの厚みもしくはトナーの凹凸度合いが該設定値
以下の場合には、剥離シート306が上記矢印d方向と
反対の方向にトナー剥離処理時と同一量だけ走行され、
同一部分が次回のトナー剥離処理に使用される。
から剥離されて剥離シート306表面に付着したトナー
量が所定量以下の場合、更に具体的にはトナー剥離処理
後の剥離シート306上のトナーの厚みが所定の厚み以
下、もしくは剥離シート306上のトナーの凹凸度合い
が所定以下の場合に、剥離シート306のトナー剥離処
理に使用された部分がまだ良好なトナー剥離能力を有す
ると判断するように上記判断手段401を構成すること
ができる。ここで、上記剥離シート306上のトナーの
厚みもしくはトナーの凹凸度合いは、上記剥離シート表
面状態検知手段310として反射型光センサやCCD等
の検知手段を設けることによって検知することが可能と
なる。そして、この場合、上記検知手段310で検知さ
れた剥離シート306上のトナーの厚みもしくはトナー
の凹凸度合いを、予め設定されている設定値と比較し、
該トナーの厚みもしくはトナーの凹凸度合いが該設定値
以下の場合には、剥離シート306が上記矢印d方向と
反対の方向にトナー剥離処理時と同一量だけ走行され、
同一部分が次回のトナー剥離処理に使用される。
【0071】また、以下のようにしても、既にトナー剥
離処理に使用された剥離シート306が良好なトナー剥
離能力を有するか否かを判断することができる。すなわ
ち、上記クリーニング装置309によって取り除かれず
に剥離シート306表面上に残存して溜ったトナーの量
や、上記クリーニングブラシ307が摺擦する際につい
た剥離シート306表面の傷や、上記クリーニングブラ
シ307の摺擦による剥離シート306表面の削れ度合
いが所定値以下の場合に、剥離シート306のトナー剥
離処理に使用された部分がまだ良好なトナー剥離能力を
有すると判断するように上記判断手段401を構成す
る。この場合、剥離シート306上の残存トナー量、剥
離シート306表面の傷、あるいは剥離シート306表
面の削れ度合いは、例えば上記クリーニング装置309
よりもトナー剥離処理時の剥離シート306走行方向下
流側で剥離シート306に対向するように反射型光セン
サやCCD等の検知手段(図2において図示せず)を設
けることによって検知することが可能となる。そして、
この場合、上記検知手段で検知された剥離シート306
上の残存トナー量、剥離シート306表面の傷、あるい
は剥離シート306表面の削れ度合いを予め設定されて
いる設定値と比較し、該残存トナー量、シート表面傷、
あるいはシート表面削れ度合が該設定値以下の場合に
は、剥離シート306が上記矢印d方向と反対の方向に
トナー剥離処理時と同一量だけ走行され、同一部分が次
回のトナー剥離処理に使用される。
離処理に使用された剥離シート306が良好なトナー剥
離能力を有するか否かを判断することができる。すなわ
ち、上記クリーニング装置309によって取り除かれず
に剥離シート306表面上に残存して溜ったトナーの量
や、上記クリーニングブラシ307が摺擦する際につい
た剥離シート306表面の傷や、上記クリーニングブラ
シ307の摺擦による剥離シート306表面の削れ度合
いが所定値以下の場合に、剥離シート306のトナー剥
離処理に使用された部分がまだ良好なトナー剥離能力を
有すると判断するように上記判断手段401を構成す
る。この場合、剥離シート306上の残存トナー量、剥
離シート306表面の傷、あるいは剥離シート306表
面の削れ度合いは、例えば上記クリーニング装置309
よりもトナー剥離処理時の剥離シート306走行方向下
流側で剥離シート306に対向するように反射型光セン
サやCCD等の検知手段(図2において図示せず)を設
けることによって検知することが可能となる。そして、
この場合、上記検知手段で検知された剥離シート306
上の残存トナー量、剥離シート306表面の傷、あるい
は剥離シート306表面の削れ度合いを予め設定されて
いる設定値と比較し、該残存トナー量、シート表面傷、
あるいはシート表面削れ度合が該設定値以下の場合に
は、剥離シート306が上記矢印d方向と反対の方向に
トナー剥離処理時と同一量だけ走行され、同一部分が次
回のトナー剥離処理に使用される。
【0072】また、以下のようにしても、既にトナー剥
離処理に使用された剥離シート306が良好なトナー剥
離能力を有するか否かを判断することができる。すなわ
ち、転写紙10から転移した剥離シート306上のトナ
ー付着量と、トナー剥離処理前の転写紙10上のトナー
付着量とを比較して、剥離シート306上のトナー付着
量が該トナー剥離処理前の転写紙10上のトナー付着量
に対して所定値以上の場合、剥離シート306のトナー
剥離処理に使用された部分がまだ良好なトナー剥離能力
を有すると判断するように上記判断手段401を構成す
る。この場合、転写紙10から転移した剥離シート30
6上のトナー付着量は、上記と同様に、上記剥離シート
表面状態検知手段310として反射型光センサやCCD
等の検知手段を設けることによって検知することが可能
となる。また、トナー剥離処理前の転写紙10上のトナ
ー付着量は、例えば給紙部1(図2において図示せず)
とトナー剥離部3との間の所望の箇所に転写紙10のト
ナー付着面(図2においては上面)に対向するように反
射型光センサやCCD等で構成される転写紙表面状態検
知手段400を設けることによって検知することが可能
となる。そして、この場合、上記剥離シート表面状態検
知手段310で検知された剥離シート306上のトナー
付着量を、転写紙表面状態検知手段400でトナー剥離
処理前に予め検知された転写紙10上のトナー付着量と
比較し、該剥離シート306上のトナー付着量が転写紙
10上のトナー付着量に対して所定値以上の場合には、
剥離シート306が上記矢印d方向と反対の方向にトナ
ー剥離処理時と同一量だけ走行され、同一部分が次回の
トナー剥離処理に使用される。
離処理に使用された剥離シート306が良好なトナー剥
離能力を有するか否かを判断することができる。すなわ
ち、転写紙10から転移した剥離シート306上のトナ
ー付着量と、トナー剥離処理前の転写紙10上のトナー
付着量とを比較して、剥離シート306上のトナー付着
量が該トナー剥離処理前の転写紙10上のトナー付着量
に対して所定値以上の場合、剥離シート306のトナー
剥離処理に使用された部分がまだ良好なトナー剥離能力
を有すると判断するように上記判断手段401を構成す
る。この場合、転写紙10から転移した剥離シート30
6上のトナー付着量は、上記と同様に、上記剥離シート
表面状態検知手段310として反射型光センサやCCD
等の検知手段を設けることによって検知することが可能
となる。また、トナー剥離処理前の転写紙10上のトナ
ー付着量は、例えば給紙部1(図2において図示せず)
とトナー剥離部3との間の所望の箇所に転写紙10のト
ナー付着面(図2においては上面)に対向するように反
射型光センサやCCD等で構成される転写紙表面状態検
知手段400を設けることによって検知することが可能
となる。そして、この場合、上記剥離シート表面状態検
知手段310で検知された剥離シート306上のトナー
付着量を、転写紙表面状態検知手段400でトナー剥離
処理前に予め検知された転写紙10上のトナー付着量と
比較し、該剥離シート306上のトナー付着量が転写紙
10上のトナー付着量に対して所定値以上の場合には、
剥離シート306が上記矢印d方向と反対の方向にトナ
ー剥離処理時と同一量だけ走行され、同一部分が次回の
トナー剥離処理に使用される。
【0073】また、以下のようにしても、既にトナー剥
離処理に使用された剥離シート306が良好なトナー剥
離能力を有するか否かを判断することができる。すなわ
ち、トナー剥離処理前の転写紙10上のトナー付着量と
処理後の転写紙10上のトナー付着量とを比較して、処
理後の転写紙10上のトナー付着量が処理前の転写紙1
0上のトナー付着量に対して所定値以下の場合、剥離シ
ート306のトナー剥離処理に使用された部分がまだ良
好なトナー剥離能力を有すると判断するように上記判断
手段401を構成する。この場合、トナー剥離処理前の
転写紙10上のトナー付着量は、上記と同様に、転写紙
表面状態検知手段400を設けることによって検知する
ことが可能となる。また、トナー剥離処理後の転写紙1
0上のトナー付着量は、例えばトナー剥離部3と乾燥部
4(図2において図示せず)との間に、上記転写紙表面
状態検知手段400と同様に構成される検知手段(図2
において図示せず)を、転写紙10のトナー付着面(図
2においては上面)に対向するように設けることによっ
て検知することが可能となる。そして、この場合、上記
トナー剥離部3と乾燥部4との間に設けられた検知手段
(図示せず)で検知されたトナー剥離処理後の転写紙1
0上のトナー付着量を、上記転写紙表面状態検知手段4
00でトナー剥離処理前に予め検知された転写紙10上
のトナー付着量と比較し、トナー剥離処理後の転写紙1
0上のトナー付着量が処理前の転写紙10上のトナー付
着量に対して所定値以下の場合には、剥離シート306
が上記矢印d方向と反対の方向にトナー剥離処理時と同
一量だけ走行され、同一部分が次回のトナー剥離処理に
使用される。
離処理に使用された剥離シート306が良好なトナー剥
離能力を有するか否かを判断することができる。すなわ
ち、トナー剥離処理前の転写紙10上のトナー付着量と
処理後の転写紙10上のトナー付着量とを比較して、処
理後の転写紙10上のトナー付着量が処理前の転写紙1
0上のトナー付着量に対して所定値以下の場合、剥離シ
ート306のトナー剥離処理に使用された部分がまだ良
好なトナー剥離能力を有すると判断するように上記判断
手段401を構成する。この場合、トナー剥離処理前の
転写紙10上のトナー付着量は、上記と同様に、転写紙
表面状態検知手段400を設けることによって検知する
ことが可能となる。また、トナー剥離処理後の転写紙1
0上のトナー付着量は、例えばトナー剥離部3と乾燥部
4(図2において図示せず)との間に、上記転写紙表面
状態検知手段400と同様に構成される検知手段(図2
において図示せず)を、転写紙10のトナー付着面(図
2においては上面)に対向するように設けることによっ
て検知することが可能となる。そして、この場合、上記
トナー剥離部3と乾燥部4との間に設けられた検知手段
(図示せず)で検知されたトナー剥離処理後の転写紙1
0上のトナー付着量を、上記転写紙表面状態検知手段4
00でトナー剥離処理前に予め検知された転写紙10上
のトナー付着量と比較し、トナー剥離処理後の転写紙1
0上のトナー付着量が処理前の転写紙10上のトナー付
着量に対して所定値以下の場合には、剥離シート306
が上記矢印d方向と反対の方向にトナー剥離処理時と同
一量だけ走行され、同一部分が次回のトナー剥離処理に
使用される。
【0074】ここで、上記剥離シート306の移動制御
例において、剥離シート306をトナー剥離処理時と同
一量だけ上記矢印d方向と反対の方向に走行させるため
には、例えば図4に示すように剥離シート306のトナ
ー剥離領域306a外に剥離シート306長手方向に沿
って所定間隔でブロックパターン306bを設け、かつ
このブロックパターン306bを読み取るためのフォト
センサ306c等の読み取り装置を設けることで達成で
きる。すなわち、トナー剥離処理時にフォトセンサ30
6cによって読み取られたブロックパターン306bの
数をカウントしておき、これと同数だけ剥離シート30
6をトナー剥離処理時と反対方向に走行させれば、剥離
シート306をトナー剥離処理時と同一量だけ上記矢印
d方向と反対の方向に走行させることができる。また、
上記の方法の他にも以下のような方法によっても、剥離
シート306をトナー剥離処理時と同一量だけ上記矢印
d方向と反対の方向に走行させることが可能となる。例
えば剥離シート306の単位時間当たりの走行量をトナ
ー剥離処理時及び反対方向への走行時とで一定になるよ
うに設定しておけば、トナー剥離処理時にシート巻き取
り部304が動きだしてから停止するまでの時間を計測
しておき、これと同じ時間だけ剥離シート306をトナ
ー剥離処理時と反対方向に走行させれば、剥離シート3
06をトナー剥離処理時と同一量だけ上記矢印d方向と
反対の方向に走行させることができる。
例において、剥離シート306をトナー剥離処理時と同
一量だけ上記矢印d方向と反対の方向に走行させるため
には、例えば図4に示すように剥離シート306のトナ
ー剥離領域306a外に剥離シート306長手方向に沿
って所定間隔でブロックパターン306bを設け、かつ
このブロックパターン306bを読み取るためのフォト
センサ306c等の読み取り装置を設けることで達成で
きる。すなわち、トナー剥離処理時にフォトセンサ30
6cによって読み取られたブロックパターン306bの
数をカウントしておき、これと同数だけ剥離シート30
6をトナー剥離処理時と反対方向に走行させれば、剥離
シート306をトナー剥離処理時と同一量だけ上記矢印
d方向と反対の方向に走行させることができる。また、
上記の方法の他にも以下のような方法によっても、剥離
シート306をトナー剥離処理時と同一量だけ上記矢印
d方向と反対の方向に走行させることが可能となる。例
えば剥離シート306の単位時間当たりの走行量をトナ
ー剥離処理時及び反対方向への走行時とで一定になるよ
うに設定しておけば、トナー剥離処理時にシート巻き取
り部304が動きだしてから停止するまでの時間を計測
しておき、これと同じ時間だけ剥離シート306をトナ
ー剥離処理時と反対方向に走行させれば、剥離シート3
06をトナー剥離処理時と同一量だけ上記矢印d方向と
反対の方向に走行させることができる。
【0075】また、トナー剥離処理時には剥離シート3
06を常に一定量だけ走行させるようにしておけば、上
記のようにブロックパターン306bの数や時間を計測
することなく容易に剥離シート306をトナー剥離処理
時と同一量だけ上記矢印d方向と反対の方向に走行させ
ることができる。
06を常に一定量だけ走行させるようにしておけば、上
記のようにブロックパターン306bの数や時間を計測
することなく容易に剥離シート306をトナー剥離処理
時と同一量だけ上記矢印d方向と反対の方向に走行させ
ることができる。
【0076】上記剥離シート306の移動制御例によれ
ば、剥離シート306は転写紙10上のトナーを良好に
剥離できなくなるまで繰返し使用されるので、剥離シー
ト306を効率良く使用できる。
ば、剥離シート306は転写紙10上のトナーを良好に
剥離できなくなるまで繰返し使用されるので、剥離シー
ト306を効率良く使用できる。
【0077】次に、本実施例における剥離シート306
の他の移動制御例について説明する。本例においては、
トナー剥離処理時及び巻き取り時には剥離シート306
を常に一定量だけ走行させるようにし、剥離シート30
6の同一部分を所定回数だけトナー剥離処理に繰返し使
用し、該同一部分を所定回数だけトナー剥離処理に使用
したら、次のトナー剥離処理には未使用部分を使用する
ようにする。
の他の移動制御例について説明する。本例においては、
トナー剥離処理時及び巻き取り時には剥離シート306
を常に一定量だけ走行させるようにし、剥離シート30
6の同一部分を所定回数だけトナー剥離処理に繰返し使
用し、該同一部分を所定回数だけトナー剥離処理に使用
したら、次のトナー剥離処理には未使用部分を使用する
ようにする。
【0078】上記剥離シート306の移動制御は具体的
には以下のようにして達成できる。すなわち、トナー剥
離処理時には剥離シート306を常に例えばA3転写紙
10の長さ420mmをカバーし得る約450mm移動
させるようにする。ここで、本例においては、例えば剥
離シート306のトナー剥離領域306a(図4参照)
外の所定箇所に線を書き込んだり所定の色を塗ったりす
る書き込み手段と、該書き込み手段によって書き込まれ
た線や色を読み取るためのフォトセンサ306c(図4
参照)等の読み取り装置をそれぞれ上記トナー剥離部3
に設け、例えば線を書き込む書き込み手段の場合にはト
ナー剥離処理終了毎に一本づつ線を書き込んでいき、ま
た所定の色を塗る書き込み手段の場合にはトナー剥離処
理終了毎に一回目は黄色、二回目はその上に赤色、三回
目は更にその上に黒色などと上塗りするようにする。そ
して、例えば上記所定回数が三回と設定されている場
合、トナー剥離処理終了後、上記剥離シート306の所
定箇所に一本目または二本目の線が書き込まれたとき、
あるいは黄色または赤色が塗られたときは、トナー剥離
処理時と同一量(約450mm)だけ剥離シート306
を巻き戻す。また、トナー剥離処理終了後、上記剥離シ
ート306の所定箇所に三本目の線が書き込まれ、ある
いは黒色が塗られ、これを上記読み取り装置が読み取っ
たときは、剥離シート306を巻き戻さず、次回のトナ
ー剥離処理には剥離シート306の未使用部分を使用す
るようにする。
には以下のようにして達成できる。すなわち、トナー剥
離処理時には剥離シート306を常に例えばA3転写紙
10の長さ420mmをカバーし得る約450mm移動
させるようにする。ここで、本例においては、例えば剥
離シート306のトナー剥離領域306a(図4参照)
外の所定箇所に線を書き込んだり所定の色を塗ったりす
る書き込み手段と、該書き込み手段によって書き込まれ
た線や色を読み取るためのフォトセンサ306c(図4
参照)等の読み取り装置をそれぞれ上記トナー剥離部3
に設け、例えば線を書き込む書き込み手段の場合にはト
ナー剥離処理終了毎に一本づつ線を書き込んでいき、ま
た所定の色を塗る書き込み手段の場合にはトナー剥離処
理終了毎に一回目は黄色、二回目はその上に赤色、三回
目は更にその上に黒色などと上塗りするようにする。そ
して、例えば上記所定回数が三回と設定されている場
合、トナー剥離処理終了後、上記剥離シート306の所
定箇所に一本目または二本目の線が書き込まれたとき、
あるいは黄色または赤色が塗られたときは、トナー剥離
処理時と同一量(約450mm)だけ剥離シート306
を巻き戻す。また、トナー剥離処理終了後、上記剥離シ
ート306の所定箇所に三本目の線が書き込まれ、ある
いは黒色が塗られ、これを上記読み取り装置が読み取っ
たときは、剥離シート306を巻き戻さず、次回のトナ
ー剥離処理には剥離シート306の未使用部分を使用す
るようにする。
【0079】ここで、上記剥離シート306の移動制御
例においては、剥離シート306を繰返し使用する回数
を、トナー剥離処理をする転写紙10のトナー濃度に応
じて変えるようにしてもよい。すなわち、上記転写紙表
面状態検知手段400によってトナー剥離処理前に該転
写紙10上のトナー濃度を検知し、該トナー濃度が所定
値以上の場合には、上記繰返し使用すべき回数として設
定された回数から例えば一回づつ減じていくようにして
もよい。
例においては、剥離シート306を繰返し使用する回数
を、トナー剥離処理をする転写紙10のトナー濃度に応
じて変えるようにしてもよい。すなわち、上記転写紙表
面状態検知手段400によってトナー剥離処理前に該転
写紙10上のトナー濃度を検知し、該トナー濃度が所定
値以上の場合には、上記繰返し使用すべき回数として設
定された回数から例えば一回づつ減じていくようにして
もよい。
【0080】上記剥離シート306の移動制御例によれ
ば、剥離シート306は使用回数が少なく十分なトナー
剥離能力を有する部分が次回のトナー剥離処理に使用さ
れるので、剥離シート306を効率良く使用できる。ま
た、剥離シート306は引き出される量と巻き戻される
量とが同一で、使用回数により再使用の可否が決定され
るので、剥離シート306の移動制御を簡単にすること
ができる。
ば、剥離シート306は使用回数が少なく十分なトナー
剥離能力を有する部分が次回のトナー剥離処理に使用さ
れるので、剥離シート306を効率良く使用できる。ま
た、剥離シート306は引き出される量と巻き戻される
量とが同一で、使用回数により再使用の可否が決定され
るので、剥離シート306の移動制御を簡単にすること
ができる。
【0081】次に、本実施例における剥離シート306
の他の移動制御例について説明する。本例においては、
トナー剥離処理時にはトナー剥離処理を行う転写紙10
の長さ分だけ剥離シート306を走行させるようにし、
トナー剥離処理後には、既にトナー剥離処理に使用され
た部分であっても部分的にまだ良好なトナー剥離能力を
有する箇所があれば、該箇所の先端部が搬送ローラ30
0と加圧ローラ305との対向部に戻るように剥離シー
ト306を巻き戻す。
の他の移動制御例について説明する。本例においては、
トナー剥離処理時にはトナー剥離処理を行う転写紙10
の長さ分だけ剥離シート306を走行させるようにし、
トナー剥離処理後には、既にトナー剥離処理に使用され
た部分であっても部分的にまだ良好なトナー剥離能力を
有する箇所があれば、該箇所の先端部が搬送ローラ30
0と加圧ローラ305との対向部に戻るように剥離シー
ト306を巻き戻す。
【0082】上記剥離シート306の移動制御は、例え
ばトナー剥離処理終了後に剥離シート306を巻き戻
し、上記剥離シート表面状態検知手段310が所定量以
下のトナー付着量の部分と所定量以上のトナー付着量の
部分との境界部を検知した時点で剥離シート306の巻
き戻しを停止させるようにすることで達成できる。
ばトナー剥離処理終了後に剥離シート306を巻き戻
し、上記剥離シート表面状態検知手段310が所定量以
下のトナー付着量の部分と所定量以上のトナー付着量の
部分との境界部を検知した時点で剥離シート306の巻
き戻しを停止させるようにすることで達成できる。
【0083】上記剥離シート306の移動制御例によれ
ば、剥離シート306の任意の位置の十分なトナー剥離
能力を有する部分を次回のトナー剥離処理に使用するこ
とができるので、剥離シート306をトナー剥離処理時
及び巻き取り時に同一量だけ走行させる上記制御例に比
して、剥離シート306をより効率良く使用できる。
ば、剥離シート306の任意の位置の十分なトナー剥離
能力を有する部分を次回のトナー剥離処理に使用するこ
とができるので、剥離シート306をトナー剥離処理時
及び巻き取り時に同一量だけ走行させる上記制御例に比
して、剥離シート306をより効率良く使用できる。
【0084】次に、本実施例における剥離シート306
の他の移動制御例について説明する。本例においては、
トナー剥離処理時にはトナー剥離処理を行う転写紙10
の長さ分だけ剥離シート306を走行させるようにし、
トナー剥離処理後には、トナー剥離処理に所定回数だけ
使用されていない部分の先端部が搬送ローラ300と加
圧ローラ305との対向部に戻るように剥離シート30
6を巻き戻す。
の他の移動制御例について説明する。本例においては、
トナー剥離処理時にはトナー剥離処理を行う転写紙10
の長さ分だけ剥離シート306を走行させるようにし、
トナー剥離処理後には、トナー剥離処理に所定回数だけ
使用されていない部分の先端部が搬送ローラ300と加
圧ローラ305との対向部に戻るように剥離シート30
6を巻き戻す。
【0085】本例に係る剥離シート306の移動制御に
ついて図5を用いて説明する。なお、以下の説明におい
ては、剥離シート306は同一部分について三回使用可
能と設定されている場合を例に説明する。先ず、A4サ
イズ転写紙10を進行方向に対して横長状態にして剥離
シート306のa部分を使用してトナー剥離処理を行う
と、該a部分は初めてトナー剥離処理に使用されたこと
になるので、トナー剥離処理後該a部分と同一量だけ巻
き戻す。次に、A3サイズ転写紙10を進行方向に対し
て縦長状態にしてトナー剥離処理を行うと、上記a部分
と該a部分に続く該a部分と同一長さのb部分とがトナ
ー剥離処理に使用される。ここで、剥離シート306の
上記a部分は最初のトナー剥離処理と今回のトナー剥離
処理とを合わせてまだ二回しか使用されておらず、また
上記b部分は初めてトナー剥離処理に使用されたことに
なるので、剥離シート306はトナー剥離処理後に該a
部分とb部分とをあわせた長さ分だけ巻き戻される。次
に、A4サイズ転写紙10を進行方向に対して横長状態
にしてトナー剥離処理を行うと、上記a部分がトナー剥
離処理に使用される。ここで、剥離シート306の上記
a部分は合計三回トナー剥離処理に使用されたことにな
るので、該トナー剥離処理後の剥離シート306の巻き
戻しは行われない。次に、B5サイズ転写紙10を進行
方向に対して横長状態にしてトナー剥離処理を行うと、
上記b部分の一部であるb1部分がトナー剥離処理に使
用される。ここで、剥離シート306の上記b部分は二
回目のトナー剥離処理と今回のトナー剥離処理とを合わ
せてまだ二回しか使用されていないので、剥離シート3
06はトナー剥離処理後に該b1部分の長さ分だけ巻き
戻される。次に、A4サイズ転写紙10を進行方向に対
して横長状態にしてトナー剥離処理を行うと、上記b1
部分を含むb部分がトナー剥離処理に使用される。ここ
で、剥離シート306の上記b部分について使用回数を
みてみると、該b部分全体については二回目と今回とを
合わせて合計二回しかトナー剥離処理に使用されていな
いが、該b部分のうちのb1部分については合計三回ト
ナー剥離処理に使用されたことになるので、剥離シート
306はトナー剥離処理後にb2分(b−b1)だけ巻き
戻される。次に、B5サイズ転写紙10を進行方向に対
して横長状態にしてトナー剥離処理を行うと、上記b部
分の一部であるb2部分と該b2部分に続くc部分とがト
ナー剥離処理に使用される。ここで、剥離シート306
の使用回数をみてみると、上記b2部分については合計
三回トナー剥離処理に使用されたことになり、c部分に
ついては一回トナー剥離処理に使用されたことになるの
で、剥離シート306はトナー剥離処理後にc分だけ巻
き戻される。次に、A3サイズ転写紙10を進行方向に
対して縦長状態にしてトナー剥離処理を行うと、上記c
部分と該c部分に続くd部分とがトナー剥離処理に使用
される。ここで、剥離シート306の使用回数をみてみ
ると、上記c部分については前回と今回とを合わせて合
計二回しかトナー剥離処理に使用されておらず、またd
部分については今回初めてトナー剥離処理に使用された
ことになるので、剥離シート306はトナー剥離処理後
に該c部分とd部分とをあわせた長さ分だけ巻き戻され
る。
ついて図5を用いて説明する。なお、以下の説明におい
ては、剥離シート306は同一部分について三回使用可
能と設定されている場合を例に説明する。先ず、A4サ
イズ転写紙10を進行方向に対して横長状態にして剥離
シート306のa部分を使用してトナー剥離処理を行う
と、該a部分は初めてトナー剥離処理に使用されたこと
になるので、トナー剥離処理後該a部分と同一量だけ巻
き戻す。次に、A3サイズ転写紙10を進行方向に対し
て縦長状態にしてトナー剥離処理を行うと、上記a部分
と該a部分に続く該a部分と同一長さのb部分とがトナ
ー剥離処理に使用される。ここで、剥離シート306の
上記a部分は最初のトナー剥離処理と今回のトナー剥離
処理とを合わせてまだ二回しか使用されておらず、また
上記b部分は初めてトナー剥離処理に使用されたことに
なるので、剥離シート306はトナー剥離処理後に該a
部分とb部分とをあわせた長さ分だけ巻き戻される。次
に、A4サイズ転写紙10を進行方向に対して横長状態
にしてトナー剥離処理を行うと、上記a部分がトナー剥
離処理に使用される。ここで、剥離シート306の上記
a部分は合計三回トナー剥離処理に使用されたことにな
るので、該トナー剥離処理後の剥離シート306の巻き
戻しは行われない。次に、B5サイズ転写紙10を進行
方向に対して横長状態にしてトナー剥離処理を行うと、
上記b部分の一部であるb1部分がトナー剥離処理に使
用される。ここで、剥離シート306の上記b部分は二
回目のトナー剥離処理と今回のトナー剥離処理とを合わ
せてまだ二回しか使用されていないので、剥離シート3
06はトナー剥離処理後に該b1部分の長さ分だけ巻き
戻される。次に、A4サイズ転写紙10を進行方向に対
して横長状態にしてトナー剥離処理を行うと、上記b1
部分を含むb部分がトナー剥離処理に使用される。ここ
で、剥離シート306の上記b部分について使用回数を
みてみると、該b部分全体については二回目と今回とを
合わせて合計二回しかトナー剥離処理に使用されていな
いが、該b部分のうちのb1部分については合計三回ト
ナー剥離処理に使用されたことになるので、剥離シート
306はトナー剥離処理後にb2分(b−b1)だけ巻き
戻される。次に、B5サイズ転写紙10を進行方向に対
して横長状態にしてトナー剥離処理を行うと、上記b部
分の一部であるb2部分と該b2部分に続くc部分とがト
ナー剥離処理に使用される。ここで、剥離シート306
の使用回数をみてみると、上記b2部分については合計
三回トナー剥離処理に使用されたことになり、c部分に
ついては一回トナー剥離処理に使用されたことになるの
で、剥離シート306はトナー剥離処理後にc分だけ巻
き戻される。次に、A3サイズ転写紙10を進行方向に
対して縦長状態にしてトナー剥離処理を行うと、上記c
部分と該c部分に続くd部分とがトナー剥離処理に使用
される。ここで、剥離シート306の使用回数をみてみ
ると、上記c部分については前回と今回とを合わせて合
計二回しかトナー剥離処理に使用されておらず、またd
部分については今回初めてトナー剥離処理に使用された
ことになるので、剥離シート306はトナー剥離処理後
に該c部分とd部分とをあわせた長さ分だけ巻き戻され
る。
【0086】ここで、上記剥離シート306の移動制御
例においては、剥離シート306を繰返し使用する回数
を、トナー剥離処理をする転写紙10のトナー濃度に応
じて変えるようにしてもよい。すなわち、上記転写紙表
面状態検知手段400によってトナー剥離処理前に該転
写紙10上のトナー濃度を検知し、該トナー濃度が所定
値以上の場合には、上記繰返し使用すべき回数として設
定された回数から例えば一回づつ減じていくようにして
もよい。
例においては、剥離シート306を繰返し使用する回数
を、トナー剥離処理をする転写紙10のトナー濃度に応
じて変えるようにしてもよい。すなわち、上記転写紙表
面状態検知手段400によってトナー剥離処理前に該転
写紙10上のトナー濃度を検知し、該トナー濃度が所定
値以上の場合には、上記繰返し使用すべき回数として設
定された回数から例えば一回づつ減じていくようにして
もよい。
【0087】上記剥離シート306の移動制御例によれ
ば、剥離シート306の任意の位置にある使用回数が少
なく十分な剥離能力を有する部分を次回のトナー剥離処
理に使用することができるので、剥離シート306をト
ナー剥離処理時及び巻き取り時に同一量だけ走行させる
上記制御例に比して、剥離シート306をより効率良く
使用できる。
ば、剥離シート306の任意の位置にある使用回数が少
なく十分な剥離能力を有する部分を次回のトナー剥離処
理に使用することができるので、剥離シート306をト
ナー剥離処理時及び巻き取り時に同一量だけ走行させる
上記制御例に比して、剥離シート306をより効率良く
使用できる。
【0088】ところで、上記のような着脱可能な剥離シ
ートユニット302を用いる場合、転写紙10上からト
ナーを除去できなくなる剥離シート306の使用限界時
期と、クリーニングブラシ307により剥離シート30
6表面から掻き落されたトナーが満杯になる廃トナー収
容器308の満杯時期とが同時期になるようにしておけ
ば、剥離シートユニット302の交換によって剥離シー
ト306及びクリーニング装置の両者をタイミング良く
一度に交換できるので、メンテナンス性を向上できる。
ートユニット302を用いる場合、転写紙10上からト
ナーを除去できなくなる剥離シート306の使用限界時
期と、クリーニングブラシ307により剥離シート30
6表面から掻き落されたトナーが満杯になる廃トナー収
容器308の満杯時期とが同時期になるようにしておけ
ば、剥離シートユニット302の交換によって剥離シー
ト306及びクリーニング装置の両者をタイミング良く
一度に交換できるので、メンテナンス性を向上できる。
【0089】上記図1の構成に係るトナー除去装置によ
れば、剥離シート36の一度トナー剥離処理に使用され
た部分はシート巻き取り部34に巻き取られて再びトナ
ー剥離処理に使用されないため、剥離シート36は常に
未使用部分で転写紙10上のトナーを剥離するので、良
好なトナー剥離能力を維持できる。また、剥離シート3
6表面をクリーニングするクリーニング装置を設ける必
要がなく、装置の小型化を図ることが可能となる。ま
た、剥離シート36は通気性を有しているので、加熱ユ
ニット32による加熱で転写紙10から蒸気が発生して
も、この蒸気を容易に発散させることができ、次の乾燥
工程での乾燥効率を向上できる。また、加圧ローラ37
は発泡体で形成されているので、通気性が保たれ、上記
のようにして発生した転写紙10からの蒸気をニップ部
でその発泡孔に取り込み、容易に発散させることがで
き、次の乾燥工程での乾燥効率を向上できる。また、剥
離シート36は正逆に移動可能で、トナー剥離処理を行
う転写紙10の先端部が略アイドルローラ35上に到達
した時点で走行するように設定されているので、先行す
る転写紙10と後続の転写紙10との間があいている場
合でも、未使用部分をなくすことができ、剥離シート3
6の無駄をなくすことができる。また、剥離シート36
は、転写紙10搬送方向下流側端部側で、θ≦90°で
曲げられてので、転写紙10を剥離シート36から良好
に分離できる。加熱ユニット32の転写紙10搬送方向
下流側端部を利用して剥離シート36を上記角度に曲げ
ているので、転写紙10分離用の特別な部材を必要とせ
ず、安価な分離機構とすることができる。 (以下、余白)
れば、剥離シート36の一度トナー剥離処理に使用され
た部分はシート巻き取り部34に巻き取られて再びトナ
ー剥離処理に使用されないため、剥離シート36は常に
未使用部分で転写紙10上のトナーを剥離するので、良
好なトナー剥離能力を維持できる。また、剥離シート3
6表面をクリーニングするクリーニング装置を設ける必
要がなく、装置の小型化を図ることが可能となる。ま
た、剥離シート36は通気性を有しているので、加熱ユ
ニット32による加熱で転写紙10から蒸気が発生して
も、この蒸気を容易に発散させることができ、次の乾燥
工程での乾燥効率を向上できる。また、加圧ローラ37
は発泡体で形成されているので、通気性が保たれ、上記
のようにして発生した転写紙10からの蒸気をニップ部
でその発泡孔に取り込み、容易に発散させることがで
き、次の乾燥工程での乾燥効率を向上できる。また、剥
離シート36は正逆に移動可能で、トナー剥離処理を行
う転写紙10の先端部が略アイドルローラ35上に到達
した時点で走行するように設定されているので、先行す
る転写紙10と後続の転写紙10との間があいている場
合でも、未使用部分をなくすことができ、剥離シート3
6の無駄をなくすことができる。また、剥離シート36
は、転写紙10搬送方向下流側端部側で、θ≦90°で
曲げられてので、転写紙10を剥離シート36から良好
に分離できる。加熱ユニット32の転写紙10搬送方向
下流側端部を利用して剥離シート36を上記角度に曲げ
ているので、転写紙10分離用の特別な部材を必要とせ
ず、安価な分離機構とすることができる。 (以下、余白)
【0090】また、上記図2の構成に係るトナー剥離部
3を採用したトナー除去装置によれば、剥離シート30
6は良好なトナー剥離能力を有している間等は繰返し使
用されるので、剥離シート306を効率良く使用するこ
とが可能となる。
3を採用したトナー除去装置によれば、剥離シート30
6は良好なトナー剥離能力を有している間等は繰返し使
用されるので、剥離シート306を効率良く使用するこ
とが可能となる。
【0091】なお、上記図2に係る構成例において、上
記加圧ローラ305を上下方向に移動可能に構成してお
き、剥離シート306をトナー剥離処理時と逆方向に走
行させる場合には、該加圧ローラ305を上方に退避さ
せるようにしてもよい。
記加圧ローラ305を上下方向に移動可能に構成してお
き、剥離シート306をトナー剥離処理時と逆方向に走
行させる場合には、該加圧ローラ305を上方に退避さ
せるようにしてもよい。
【0092】また、例えば上記図2に係る構成例におい
て、剥離シート306のストック部分を蛇腹状にカート
リッジ内に収容するようにし、該剥離シート306をロ
ーラ対などで所定方向に走行させるように構成してもよ
い。
て、剥離シート306のストック部分を蛇腹状にカート
リッジ内に収容するようにし、該剥離シート306をロ
ーラ対などで所定方向に走行させるように構成してもよ
い。
【0093】
【発明の効果】請求項1乃至13の発明によれば、像保
持体からの像形成物質の剥離に使用されて像形成物質剥
離能力が低下した剥離部材部分を巻き取り、未使用部分
を引き出すことで、常に良好な剥離能力を有する状態で
像形成物質の剥離を行うことができるので、常に確実な
像形成物質の剥離を行うことができるという効果があ
る。
持体からの像形成物質の剥離に使用されて像形成物質剥
離能力が低下した剥離部材部分を巻き取り、未使用部分
を引き出すことで、常に良好な剥離能力を有する状態で
像形成物質の剥離を行うことができるので、常に確実な
像形成物質の剥離を行うことができるという効果があ
る。
【0094】また、特に請求項1,2,3,4,6,
8,10,11及び12の発明によれば、クリーニング
装置等による剥離部材のクリーニングを行う必要が必ず
しもないので、クリーニング装置等を設ける必要がな
い。これにより、装置の小型化、簡略化を図ることがで
きるという効果がある。
8,10,11及び12の発明によれば、クリーニング
装置等による剥離部材のクリーニングを行う必要が必ず
しもないので、クリーニング装置等を設ける必要がな
い。これにより、装置の小型化、簡略化を図ることがで
きるという効果がある。
【0095】また、特に請求項1,2,3,4及び6の
発明によれば、剥離部材は、像形成物質の除去に使用さ
れた剥離部材部分がまだ像形成物質を良好に除去できる
状態であるうちは、同一の部分が繰返し像形成物質の除
去に使用されるので、剥離部材を効率良く使用できると
いう効果がある。
発明によれば、剥離部材は、像形成物質の除去に使用さ
れた剥離部材部分がまだ像形成物質を良好に除去できる
状態であるうちは、同一の部分が繰返し像形成物質の除
去に使用されるので、剥離部材を効率良く使用できると
いう効果がある。
【0096】また、特に請求項8の発明によれば、剥離
部材は、使用回数が少なく十分な剥離能力を有する剥離
部材部分が次回の像形成物質の除去に使用されるので、
剥離部材を効率良く使用できるという効果がある。ま
た、剥離部材は像保持体の大きさにかかわらず、第1の
向きには一定量だけ走行され、第2の向きにはそれと略
同一量だけ走行され、かつ、使用回数により再使用の可
否が決定されるので、剥離部材の走行制御が簡単になる
という効果がある。
部材は、使用回数が少なく十分な剥離能力を有する剥離
部材部分が次回の像形成物質の除去に使用されるので、
剥離部材を効率良く使用できるという効果がある。ま
た、剥離部材は像保持体の大きさにかかわらず、第1の
向きには一定量だけ走行され、第2の向きにはそれと略
同一量だけ走行され、かつ、使用回数により再使用の可
否が決定されるので、剥離部材の走行制御が簡単になる
という効果がある。
【0097】また、特に請求項10の発明によれば、剥
離部材の任意の位置にある十分な剥離能力を有する剥離
部材部分を次回の像形成物質の除去に使用することがで
きるので、剥離部材をより効率良く使用できるという効
果がある。
離部材の任意の位置にある十分な剥離能力を有する剥離
部材部分を次回の像形成物質の除去に使用することがで
きるので、剥離部材をより効率良く使用できるという効
果がある。
【0098】ここで、特に請求項11の発明によれば、
所定の使用回数に達したときは該剥離部材部分を次回の
像形成物質の除去に使用しないようにしているので、良
好に像形成物質の除去を行うことができるという効果が
ある。
所定の使用回数に達したときは該剥離部材部分を次回の
像形成物質の除去に使用しないようにしているので、良
好に像形成物質の除去を行うことができるという効果が
ある。
【0099】また、ここで、特に請求項12の発明によ
れば、所定回数使用されていなくても、像形成物質の濃
度が高い像保持体からの像形成物質の除去に使用された
ために、剥離能力が低下した剥離部材部分については、
次回の像形成物質の除去に使用しないようにすることが
できるので、請求項11の発明に比して常に良好に像形
成物質の除去を行うことができるという効果がある。
れば、所定回数使用されていなくても、像形成物質の濃
度が高い像保持体からの像形成物質の除去に使用された
ために、剥離能力が低下した剥離部材部分については、
次回の像形成物質の除去に使用しないようにすることが
できるので、請求項11の発明に比して常に良好に像形
成物質の除去を行うことができるという効果がある。
【0100】また、特に請求項5,7,9及び13の発
明によれば、剥離部材の交換とクリーニング手段の像形
成物質の廃棄とを一度に行うことができるので、メンテ
ナンス性に優れた像保持体からの像形成物質除去装置と
することができるという効果がある。
明によれば、剥離部材の交換とクリーニング手段の像形
成物質の廃棄とを一度に行うことができるので、メンテ
ナンス性に優れた像保持体からの像形成物質除去装置と
することができるという効果がある。
【図1】実施例に係る電子写真複写機の概略構成を示す
正面図。
正面図。
【図2】剥離シートユニットの概略構成図。
【図3】同剥離シートユニットについての制御ブロック
図。
図。
【図4】剥離シート上のブロックパターンの構成例につ
いての説明図。
いての説明図。
【図5】剥離シートの移動制御例についての説明図。
1 給紙部 2 給液部 3 トナー剥離部 4 乾燥部 10 転写紙 20 処理液 21 塗布ローラ 22 液容器 23 押圧ローラ 31 加熱ヒータ 32 加熱ユニット 33 シート送り出し部 34 シート巻き取り部 35 アイドルローラ 36 剥離シート 37 加圧ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅場 陽一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (13)
- 【請求項1】表面に像形成物質が安定に付着している像
保持体から、該像形成物質を取り除く像保持体からの像
形成物質除去装置において、 該像形成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着
力より大きい付着力を有するシート状剥離部材と、 該剥離部材の表面が該像保持体上の像形成物質に接触し
た後に該像保持体から離間する経路上で該剥離部材を第
1の向きに走行させ得るとともに、該剥離部材を該第1
の向きとは逆の向きにも走行させ得るシート材走行支持
手段と、 該シート材走行支持手段を該第1及び第2の向きに選択
的に走行駆動させる駆動手段と、 該像保持体上の像形成物質に接触した後に該像保持体か
ら離間した剥離部材部分の表面状態を検知する剥離部材
表面検知手段と、 該検知手段の検知結果に基づいて該剥離部材部分が該像
保持体から像形成物質を除去可能な状態か否かを判断す
る判断手段と、 該剥離部材を該経路上で該第1の向きに走行させて該像
保持体上から像形成物質を取り除いた後に停止させ、か
つ、該判断手段により除去可能な状態と判断された場合
には、該像形成物質の除去の際に移動したのと略同一量
だけ該第2の向きに該走行支持手段を介して該剥離部材
を走行させるように該駆動手段を駆動する駆動制御手段
とを設けたことを特徴とする像保持体からの像形成物質
除去装置。 - 【請求項2】上記像保持体から転写されて付着した上記
剥離部材部分上の像形成物質の厚みもしくは凹凸度合を
検知するように上記剥離部材表面検知手段を構成し、 該厚みもしくは凹凸度合が所定値以下であるときに該剥
離部材部分が像形成物質を除去可能な状態であると判断
するように上記判断手段を構成したことを特徴とする請
求項1の像保持体からの像形成物質除去装置。 - 【請求項3】上記剥離部材部分の欠陥を検知するように
上記剥離部材表面検知手段を構成し、 該欠陥が所定値
以下であるときに該剥離部材部分が像形成物質を除去可
能な状態であると判断するように上記判断手段を構成し
たことを特徴とする請求項1の像保持体からの像形成物
質除去装置。 - 【請求項4】上記像保持体上の像形成物質の付着量を検
知する像保持体表面検知手段を設け、 上記像保持体か
ら転写されて付着した上記剥離部材部分上の像形成物質
の付着量を検知するように上記剥離部材表面検知手段を
構成し、 該剥離部材部分上の像形成物質の付着量と、該像保持体
表面検知手段により該像形成物質除去前に予め検知され
た該像保持体上の像形成物質の付着量とを比較し、該剥
離部材部分上の像形成物質の付着量が該像形成物質除去
前の該像保持体上の像形成物質の付着量に対して所定値
以上であるときに該剥離部材部分が像形成物質を除去可
能な状態であると判断するように上記判断手段を構成し
たことを特徴とする請求項1の像保持体からの像形成物
質除去装置。 - 【請求項5】上記剥離部材部分に付着した上記像形成物
質を該剥離部材部分上から取り除くクリーニング手段を
設け、該クリーニング手段の像形成物質回収限界時期
と、該剥離部材が像形成物質を除去不可能になる時期と
が略同一になるように設定したことを特徴とする請求項
1の像保持体からの像形成物質除去装置。 - 【請求項6】表面に像形成物質が安定に付着している像
保持体から、該像形成物質を取り除く像保持体からの像
形成物質除去装置において、 該像形成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着
力より大きい付着力を有するシート状剥離部材と、 該剥離部材の表面が該像保持体上の像形成物質に接触し
た後に該像保持体から離間する経路上で該剥離部材を第
1の向きに走行させ得るとともに、該剥離部材を該第1
の向きとは逆の向きにも走行させ得るシート材走行支持
手段と、 該シート材走行支持手段を該第1及び第2の向きに選択
的に走行駆動させる駆動手段と、 該像形成物質除去前後の該像保持体上の像形成物質の付
着量を検知する像保持体表面検知手段と、 該検知手段の検知結果に基づいて該剥離部材部分が該像
保持体から像形成物質を除去可能な状態か否かを判断す
る判断手段と、 該剥離部材を該経路上で該第1の向きに走行させて該像
保持体上から像形成物質を取り除いた後に停止させ、か
つ、該像形成物質除去前の該像保持体上の像形成物質の
付着量と、該像形成物質除去後の該像保持体上の像形成
物質の付着量とを比較し、該像形成物質除去後の該像保
持体上の像形成物質の付着量が該像形成物質除去前の該
像保持体上の像形成物質の付着量に対して所定値以下で
あり、該判断手段により除去可能な状態と判断された場
合には、該像形成物質の除去の際に移動したのと略同一
量だけ該第2の向きに該走行支持手段を介して該剥離部
材を走行させるように該駆動手段を駆動する駆動制御手
段とを設けたことを特徴とする像保持体からの像形成物
質除去装置。 - 【請求項7】上記剥離部材部分に付着した上記像形成物
質を該剥離部材部分上から取り除くクリーニング手段を
設け、該クリーニング手段の像形成物質回収限界時期
と、該剥離部材が像形成物質を除去不可能になる時期と
が略同一になるように設定したことを特徴とする請求項
6の像保持体からの像形成物質除去装置。 - 【請求項8】表面に像形成物質が安定に付着している像
保持体から、該像形成物質を取り除く像保持体からの像
形成物質除去装置において、 該像形成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着
力より大きい付着力を有するシート状剥離部材と、 該剥離部材の表面が該像保持体上の像形成物質に接触し
た後に該像保持体から離間する経路上で該剥離部材を第
1の向きに走行させ得るとともに、該剥離部材を該第1
の向きとは逆の向きにも走行させ得るシート材走行支持
手段と、 該シート材走行支持手段を該第1及び第2の向きに選択
的に走行駆動させる駆動手段と、 該像保持体上の像形成物質に接触した後に該像保持体か
ら離間した剥離部材部分の該像形成物質除去に使用され
た回数を計測する計測手段と、 該計測手段の計測結果に基づいて該剥離部材部分が該像
形成物質除去に所定回数使用されたか否かを判断する判
断手段と、 該剥離部材を該経路上で該第1の向きに一定量だけ走行
させて該像保持体上から像形成物質を取り除いた後、該
判断手段により該剥離部材部分が該所定回数だけ使用さ
れていないと判断された場合には、該像形成物質の除去
の際に移動したのと略同一量だけ該第2の向きに該走行
支持手段を介して該剥離部材を走行させるように該駆動
手段を駆動し、該判断手段により該剥離部材部分が該所
定回数だけ使用されたと判断された場合には、該駆動手
段の駆動を禁止する駆動制御手段とを設けたことを特徴
とする像保持体からの像形成物質除去装置。 - 【請求項9】上記剥離部材部分に付着した上記像形成物
質を該剥離部材部分上から取り除くクリーニング手段を
設け、該クリーニング手段の像形成物質回収限界時期
と、該剥離部材が像形成物質を除去不可能になる時期と
が略同一になるように設定したことを特徴とする請求項
8の像保持体からの像形成物質除去装置。 - 【請求項10】表面に像形成物質が安定に付着している
像保持体から、該像形成物質を取り除く像保持体からの
像形成物質除去装置において、 該像形成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着
力より大きい付着力を有するシート状剥離部材と、 該剥離部材の表面が該像保持体上の像形成物質に接触し
た後に該像保持体から離間する経路上で該剥離部材を第
1の向きに走行させ得るとともに、該剥離部材を該第1
の向きとは逆の向きにも走行させ得るシート材走行支持
手段と、 該シート材走行支持手段を該第1及び第2の向きに選択
的に走行駆動させる駆動手段と、 該像保持体上の像形成物質に接触した後に該像保持体か
ら離間した剥離部材部分の表面状態を検知する剥離部材
表面検知手段と、 該検知手段の検知結果に基づいて該剥離部材部分に該像
保持体から像形成物質を良好に除去可能な状態の箇所が
あるか否かを判断する判断手段と、 該剥離部材部分の該像保持体上からの該像形成物質の除
去を良好に行い得る箇所の先端部を検知する先端部検知
手段と、 該剥離部材を該経路上で該第1の向きに走行させて該像
保持体上から像形成物質を取り除いた後、該判断手段に
より良好に除去可能な状態の箇所があると判断された場
合には、該箇所の該先端部が搬送されてくる該像保持体
と接触する位置に来るように、該第2の向きに該走行支
持手段を介して該剥離部材を走行させるように該駆動手
段を駆動する駆動制御手段とを設けたことを特徴とする
像保持体からの像形成物質除去装置。 - 【請求項11】上記剥離部材部分の上記像形成物質除去
に使用された回数を検知するように上記剥離部材表面検
知手段を構成し、 該使用回数が所定回数未満の箇所があるときに、該剥離
部材部分に像形成物質を良好に除去可能な状態の箇所が
あると判断するように上記判断手段を構成したことを特
徴とする請求項10の像保持体からの像形成物質除去装
置。 - 【請求項12】上記剥離部材部分の所定の使用回数を、
上記搬送されてくる像保持体上の像形成物質の濃度に応
じて設定するようにしたことを特徴とする請求項11の
像保持体からの像形成物質除去装置。 - 【請求項13】上記剥離部材部分に付着した上記像形成
物質を該剥離部材部分上から取り除くクリーニング手段
を設け、該クリーニング手段の像形成物質回収限界時期
と、該剥離部材が像形成物質を除去不可能になる時期と
が略同一になるように設定したことを特徴とする請求項
10の像保持体からの像形成物質除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4195594A JPH07225539A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 像保持体からの像形成物質除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4195594A JPH07225539A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 像保持体からの像形成物質除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07225539A true JPH07225539A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=12622625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4195594A Withdrawn JPH07225539A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 像保持体からの像形成物質除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07225539A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011186505A (ja) * | 2011-06-30 | 2011-09-22 | Ricoh Co Ltd | 被記録材の画像形成物質除去装置 |
-
1994
- 1994-02-15 JP JP4195594A patent/JPH07225539A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011186505A (ja) * | 2011-06-30 | 2011-09-22 | Ricoh Co Ltd | 被記録材の画像形成物質除去装置 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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