JP3347245B2 - 液塗布装置及び該装置を備えた像形成物質除去装置 - Google Patents

液塗布装置及び該装置を備えた像形成物質除去装置

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JP3347245B2 JP30071895A JP30071895A JP3347245B2 JP 3347245 B2 JP3347245 B2 JP 3347245B2 JP 30071895 A JP30071895 A JP 30071895A JP 30071895 A JP30071895 A JP 30071895A JP 3347245 B2 JP3347245 B2 JP 3347245B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状の被塗布
物に均一に塗布液を塗布する液塗布装置に係り、詳しく
は、被塗布物を液塗布部材に接触させることで、塗布液
を被塗布物に塗布する液塗布装置に関するものである。
【0002】また、本発明は、ファクシミリ、プリンタ
ー等の画像形成装置により像形成物質が安定に付着した
シート状の像担持体から像形成物質を取り除く像形成物
質除去装置に係り、詳しくは、先述の液塗布装置を用い
て像担持体に不安定化液を塗布し、この不安定化液が塗
布された像担持体から像形成物質除去手段を用いて像形
成物質を除去する像形成物質除去装置に関するものであ
る。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば使用済のコピー用紙のよう
な、表面にトナー等の像形成物質が安定に付着している
シート状の像担持体から該像形成物質を除去する像形成
物質除去装置としては種々のものが知られている。例え
ば溶剤を使用するものとして、特開平1−101576
号公報には、像形成物質としてのトナーが付着された像
担持体をトナー樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波
振動を印加し、溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離さ
せる像形成物質除去装置が開示されている。
【0004】また、特開平4−300395号公報に
は、像担持体の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あるいは塗
布等による方法で付着させて像形成物質としてのトナー
を溶解し、溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤
接触、機械剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去
し、その後乾燥・延伸などの像担持体としての紙の仕上
げを行う像形成物質除去装置が開示されている。
【0005】しかしながら、これらの溶剤を使用する像
形成物質除去装置においては、使用する溶剤が人体、環
境へ悪影響を与えることがあるため、オフィスに設置す
るには不向きである。また、像形成物質の種類に応じ
て、各種の溶剤を使いわける必要があり作業が煩雑にな
るという問題点もある。
【0006】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した像担持体としての印刷体に、電子写真方式
あるいは熱転写方式で載せた像形成物質としての熱溶融
性インキあるいはトナーを、該印刷体にインキ剥離体を
重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通し、冷えてからイ
ンキ剥離体を剥がすことにより、該インキ剥離体の方に
付着させて除去する像形成物質除去装置が開示されてい
る。
【0007】また特開平4−64472号公報には、少
なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンドレスシー
トと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷却ローラ
と、表面に離型処理をした像担持体としての紙(イレー
ザブルペーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に
押しつける押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆
動部からなる像形成物質除去装置が開示されている。ま
た特開平4−82983号公報には、互いに圧接して回
転し圧接箇所に像担持体としての紙を通過させる2本の
並行に設けられたローラと、該2本のローラの少なくと
も一方を加熱するヒーターと、該圧接箇所を通過した紙
を前記ローラから分離する掻取具と、前記ローラに付着
した像形成物質を前記ローラから除去する剥離装置とを
備えた像形成物質除去装置が開示されている。
【0008】しかしながら、これらの溶剤を使用しない
像形成物質除去装置においては、表面に紙繊維が露出し
ている通常の紙に画像を記録した記録済みシート材(像
担持体)から像形成物質を除去するのに使用すると、例
えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性樹脂を主成分と
する像形成物質をシート材に融着させるなどして、像形
成物質がシート材表面の繊維に強固に固着されているの
で、像形成物質除去の際に像形成物質と共にシート材表
面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまうという問
題点がある。また、像形成物質の除去性を高めるため
に、上記インキ剥離体、エンドレスシートあるいはロー
ラさせた上に熱や圧力を加える場合、種々の条件によっ
ては、逆に像形成物質とシート材との間の定着性を高め
てしまって除去を困難にするという問題点もある。
【0009】そこで、先に本出願人は、像担持体、ない
しは被塗布物としての記録済みシート材に、不安定化液
としての水、界面活性剤を含む水溶液、水溶性ポリマー
を含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性ポリマーとを含
む水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水あ
るいは水溶液を塗布し、この不安定化液を塗布したシー
ト材から像形成物質除去手段を用いて像形成物質を除去
する像形成物質除去装置を提案した(例えば、特願平4
−255916号参照)。この装置によれば、溶剤が人
体、環境に悪影響を与えることがなくオフィスに設置す
ることができるし、記録済みシート材の種類によって溶
剤を使いわける必要もなくなる。また、シート材の紙質
を比較的損傷することなく、像形成物質のみを除去する
ことができる。
【0010】この像形成物質除去装置は、不安定化液を
担持してその表面が無端移動するように駆動され、像担
持体としての記録済みシート材に不安定化液を塗布する
液塗布装置と、この不安定化液が塗布された状態にある
シート材に接触し像形成物質を除去する像形成物質除去
手段とを有している。図25は、係る像形成物質除去装
置が備えた該液塗布装置を示した説明図である。図25
(a)に示すように、この液塗布装置は、不安定化液1
00を蓄えたタンク101と、このタンク101に部分
的に没するように設けられた液塗布部材としての塗布ロ
ーラ102と、シート搬送路103を挾んで、塗布ロー
ラ102と対向する位置に設けられた接触部材としての
接触ローラ104とを備えている。この装置において
は、塗布ローラ102が矢印A方向に回転することによ
り、その周面が不安定化液100を担持して無端移動す
る。そして、その周面に、接触ローラ104が矢印B方
向に搬送されるシート材105を接触させることによ
り、シート材105に不安定化液100を塗布する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この構成に
よれば、図25(b)に示すように、あるシート材10
5への不安定化液100の塗布が完了した後、塗布ロー
ラ102と接触ローラ104とが近接する位置(ニップ
部)に、不安定化液による液溜106が発生してしま
う。このため、次に不安定化100の塗布が行なわれる
シート材105に液溜106を形成する不安定化液10
0が付着して、図25(c)に示すように、該シート材
105の先端部と側周部の近傍に、必要以上に不安定化
液100が付着する領域105aが生じ、均一な液塗布
ができなくなってしまう。この不安定化液100が過剰
に付着したシート材105は安定に搬送することが難し
く、また、像形成物質を除去した後にシート材105を
乾燥させることに長時間を要するようになるという問題
点がある。
【0012】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、像担持体としてのシ
ート材への不安手化液の塗布が不均一になり、過剰に不
安定化液が塗布された領域が生じることに起因するシー
ト材の搬送不良や、該シート材の乾燥に長時間を要する
ようになることを防止することにある。そして、この目
的達成のために、本発明はシート材等の被塗布物に対し
て不安定化液等の処理液を均一に塗布することができる
液塗布装置を提供するものでる。また、係る液塗布装置
を備えた、シート材の搬送不良が発生したり、シート材
の乾燥に長時間を要するようになったりすることを防止
する像形成物質除去装置を提供するものである。もっと
も、この発明の液塗布装置は、上記目的に限らず被塗布
物に均一な液塗布を行なうために広く用いることができ
るものであり、その用途は上記目的に限定されるもので
はない。
【0013】上記目的を達成するためには、すなわち、
液塗布処理終了後に液塗布部材と接触部材との間に塗布
液が溜り、次に液塗布処理を行う際に、像担持体ないし
は被塗布物としてのシート材における先端部にこの溜っ
た状態ある塗布液が塗布され、該先端部に塗布される塗
布液が過剰になってしまうという弊害を解消するために
は、後に説明を加えるように、液塗布部材に対してシー
ト材を圧接する複数の圧接部と、互いに隣あうこの圧接
部の間に形成された液塗布部材表面の無端移動方向と平
行な塗布液流路とを有する接触部材を備えた液塗布装置
を用いれば良い。係る液塗布装置を用いれば、塗布液流
路を介して液塗布部材と接触部材との間から塗布液が除
去されるので、液塗布部材と接触部材との間に塗布液が
溜ることがなくなり、シート材の先端部に塗布液が過剰
に補給されることが防止される。
【0014】しかしながら、このような液塗布装置を用
いると確かにシート材の先端部に塗布液が過剰に塗布さ
れることは防止されるものの、発明者らの実験の結果、
新たな問題点が発生することが判明した。すなわち、シ
ート材として紙等の液塗布により伸びが生じるものを用
いた場合、シート材の圧接部に抑えつけられてる部分に
は伸びは生じないものの、シート材の塗布液流路部に対
向する部分には紙繊維の膨張により伸びが生じる。よっ
て、この伸びによりシート材の塗布液流路部に接する部
分が浮き上がった状態になり、この浮き上がった部分は
液塗布部材に接触しなくなるので、処理液が良好に塗布
されなくなる。これにより、シート材への均一な液塗布
がなされなくなってしまうのである。
【0015】また、像担持体としてのシート材に不安定
化液を塗布しこの不安定化液が塗布されたシート材から
像形成物質除去手段を用いて像形成物質を除去する像形
成物質除去装置において、シート材に不安定化液を塗布
するために係る液塗布装置を用いた場合、不安定化液の
シート材に対する塗布が不均一になり、像形成物質の除
去が良好に行われないことがあるという弊害がある。
【0016】本発明は係る問題点に鑑みなされたもので
もあり、その目的とするところは、被塗布物に生じる伸
びにより被塗布物に液塗布部材へ接触しない部分が生じ
て被塗布物に対する塗布液の塗布が不均一になることを
防止し、均一な液塗布を行う液塗布装置を提供すること
にもある。
【0017】また、その目的とするところは、像形成物
質が安定に付着した像担持体に対して不安定化液が均一
に塗布されなくなることに起因して像形成物質の除去不
良が発生することを防止し、良好な像形成物質の除去が
行われる像形成物質除去装置を提供することにもある。 (以下、余白)
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため
に、紙に伸びを生じさせるおそれがある 塗布液を担持し
てその表面が無端移動するように駆動され、シート状の
紙からなる被塗布物に塗布液を塗布する液塗布部材と、
前記液塗布部材の表面に対向し、かつ該液塗布部材と離
間した位置に設けられた、気流を用いて該表面に対して
前記被塗布物を接触させる気流発生手段とを備え該気
流として、前記塗布液の蒸気若しくは水蒸気を含む気
流、又は、空気中に前記塗布液若しくは水の微細液体粒
が分散されてなる気流を用いることを特徴とするもので
ある。
【0025】係る請求項の液塗布装置においては、液
塗布部材に被塗布物を接触されるために、液塗布部材と
は離間した位置に設けられた気流発生手段を用いる。こ
のため、液塗布部材に接する位置に設けられた接触部材
を用いた場合に生じる、液塗布部材と接触部材との近接
する位置における塗布液による過剰な液溜が発生するこ
とがない。
【0026】
【0027】そして、塗布液の蒸気若しくは水蒸気を含
む気流、または、空気中に塗布液もしくは水の微細液体
粒子が分散されてなる気流を用いて、液塗布部材に被塗
布物を接触させるため、被塗布物には、液塗布部材に接
する側の面に塗布液が塗布されるのみならず、気流があ
たる側の面にも塗布液若しくは水が塗布される。
【0028】また、請求項2乃至3の液塗布装置は、
通する構成として、塗布液を担持してその表面が無端移
動するように駆動され、シート状の被塗布物に塗布液を
塗布する液塗布部材と、前記被塗布物を挾み前記液塗布
部材の表面と対向する位置に設けられた、該表面に対し
て該被塗布物を接触させる接触部材と、を備え、前記接
触部材が、前記液塗布部材の表面の無端移動方向と平行
な塗布液流路部と、該液塗布部材に対して前記シート状
の被塗布物を圧接する圧接部とを有する。
【0029】係る共通構成においては、被塗布物への塗
布液の塗布後、接触部材に設けられた塗布液流路を介し
て、液塗布部材と接触部材とが近接する位置から塗布液
が流出する。このため、接触部材に流路を設けなかった
場合に生じる、液塗布部材と接触部材とが近接する位置
における塗布液の過剰な液溜が発生することがない。
【0030】そして、請求項の液塗布装置は、上記共
通構成において、前記接触部材が前記液塗布部材の表面
の無端移動方向と垂直に複数配設されており、各接触部
材に設けられた塗布液流路部の前記無端移動方向と並行
な方向における位置が、隣合う接触部材間で異なるよう
に該塗布液流路部が形成されることを特徴とするもので
ある。
【0031】特に係る請求項の液塗布装置において
は、複数の接触部材に設けられた流路が被塗布物表面の
相異なる位置に流路を形成し、複数の接触部材の圧接部
が被塗布物表面の相異なる位置に圧接する。このため、
塗布液が塗布された状態の被塗布物は平らな状態とな
り、塗布液流路部と圧接部とを備えた接触部材を一つだ
け用いて、被塗布物を圧接した場合に生じる恐れのある
被塗布物の波打ちを防止する。
【0032】
【0033】
【0034】また、請求項の液塗布装置は、上記共通
構成において、前記接触部材として、拍車ローラを用い
ることを特徴とするものである。
【0035】係る請求項の液塗布装置においては、接
触部材として加工が容易な拍車ローラを用いるので、接
触部材の製造コストを抑えることができる。
【0036】
【0037】
【0038】また、請求項の液塗布装置は、塗布液を
担持してその表面が無端移動するように駆動され、シー
ト状の被塗布物に塗布液を塗布する液塗布部材と、前記
被塗布物を挾み前記液塗布部材の表面と対向する位置に
設けられた、該表面に対して該被塗布物を接触させる接
触部材と、を備えた液塗布装置であって、前記接触部材
が、前記液塗布部材に対して前記被塗布物を圧接する複
数の圧接部と、互いに隣あう前記圧接部の間に形成され
た前記液塗布部材表面の無端移動方向と平行な塗布液流
路部と、を有し、前記圧接部の各々が互いに近接したり
離間したりする方向に移動可能であることを特徴とする
ものである。
【0039】係る請求項の液塗布装置においては、被
塗布物の塗布液流路部に接する部分に伸びが生じると、
この被塗布物の伸びに伴って、被塗布物に接する状態に
ある各圧接部が、互いに隣あう圧接部材が離間する方向
へと移動する。これにより被塗布物が浮き上がった状態
となることがなくなり、被塗布物と液塗布部材とが常に
良好に接触した状態に保たれることになる。
【0040】また、請求項の液塗布装置は、請求項
の液塗布装置であって、外力により移動した状態にある
前記圧接部に該外力が加われない状態となると、該圧接
部を予め定められた位置に移動させ、該位置に保持する
保持手段を有することを特徴とするものである。
【0041】特に係る請求項の液塗布装置において
は、外力により移動した状態にある圧接部に外力が加わ
れない状態となると、この圧接部材は予め定められた位
置に移動し、その位置に保持される。
【0042】また、請求項の液塗布装置は、塗布液を
担持してその表面が無端移動するように駆動され、シー
ト状の被塗布物に塗布液を塗布する液塗布部材と、前記
被塗布物を挾み前記液塗布部材の表面と対向する位置に
設けられた、該表面に対して該被塗布物を接触させる接
触部材と、を備えた液塗布装置であって、前記接触部材
が、前記液塗布部材に対して前記被塗布物を圧接する弾
性部材からなる複数の圧接部と、互いに隣あう前記圧接
部の間に形成された前記液塗布部材表面の無端移動方向
と平行な塗布液流路と、前記圧接部を支持する支持軸と
からなることを特徴とするものである。
【0043】係る請求項の液塗布装置においては、被
塗布物の塗布液流路部に接する部分に伸びが生じても、
被塗布物の伸びに伴って、支軸に固定された被塗布物に
接する状態にある弾性体が弾性変形する。これにより被
塗布物が浮き上がった状態となることがなくなり、被塗
布物と液塗布部材とが常に良好に接触した状態に保たれ
ることになる。
【0044】また、請求項の液塗布装置は、塗布液を
担持してその表面が無端移動するように駆動され、シー
ト状の被塗布物に塗布液を塗布する液塗布部材と、前記
被塗布物を挾み前記液塗布部材の表面と対向する位置に
設けられた、該表面に対して該被塗布物を接触させる接
触部材と、を備えた液塗布装置であって、前記接触部材
が、前記液塗布部材に対して前記被塗布物を圧接する複
数の圧接部と、互いに隣あう前記圧接部の間に形成され
た前記液塗布部材表面の無端移動方向と平行な塗布液流
路と、を有し、前記液塗布部材が前記圧接部が圧接され
ることにより変形するものであって、前記液塗布部材の
変形量が、該変形が生じた後の各圧接部間の液塗布部材
の長さが、塗布液を吸収することにより伸びが生じた各
圧接部材間の被塗布物の長さよりも長くなる変形量であ
ることを特徴とするものである。
【0045】係る請求項の液塗布装置においては、圧
接部が圧接されて液塗布部材が変形すると、各圧接部間
の液塗布部材の長さが、各圧接部における伸びた状態に
ある被塗布物の長さよりも長くなる。これにより液塗布
部材から被塗布物が浮き上がった状態となることがなく
なり、被塗布物と液塗布部材とが常に良好に接触した状
態に保たれることになる。
【0046】また、請求項の液塗布装置は、塗布液を
担持してその表面が無端移動するように駆動され、シー
ト状の被塗布物に塗布液を塗布する液塗布部材と、前記
被塗布物を挾み前記液塗布部材の表面と対向する位置に
設けられた、該表面に対して該被塗布物を接触させる接
触部材と、を備えた液塗布装置であって、前記接触部材
が、前記液塗布部材に対して前記被塗布物を圧接する複
数の圧接部と、互いに隣あう前記圧接部の間に形成され
た前記液塗布部材表面の無端移動方向と平行な塗布液流
路と、を有し、互いに隣あう前記圧接部のなす間隔が5
mm以下であることを特徴とするものである。
【0047】係る請求項の液塗布装置においては、互
いに隣あう圧接部のなす間隔が5mm以下と十分に狭い
ため、被塗布物が液塗布部材から浮き上がった状態とな
ることがより防止され、被塗布物と液塗布部材とが常に
より良好に接触した状態に保たれることになる。
【0048】また、請求項の液塗布装置は、塗布液を
担持してその表面が無端移動するように駆動され、シー
ト状の被塗布物に塗布液を塗布する液塗布部材と、前記
被塗布物を挾み前記液塗布部材の表面と対向する位置に
設けられた、該表面に対して該被塗布物を接触させる接
触部材と、を備えた液塗布装置であって、前記接触部材
が、前記液塗布部材に対して前記被塗布物を圧接する複
数の圧接部と、互いに隣あう前記圧接部の間に形成され
た前記液塗布部材表面の無端移動方向と平行な塗布液流
路と、を有し、前記被塗布物の端部近傍を圧接する前記
圧接部のなす間隔を、該被塗布物の中央部を圧接する該
圧接部のなす間隔よりも狭くすることを特徴とするもの
である。
【0049】係る請求項の液塗布装置においては、塗
布液が塗布されることによりカールが生じて液塗布部材
から浮き上がった状態となりやすい被塗布物の端部に至
るほど各圧接部の間隔を狭くして、多くの圧接部で被塗
布物を液塗布部材に押しつける。
【0050】また、請求項10の液塗布装置は、請求項
2乃至請求項9のいずれかの液塗布装置であって、前記
被塗布物が、前記液塗布部材に対して面接触することを
特徴とするものである。
【0051】特に請求項10の液塗布装置においては、
被塗布物が液塗布部材に対して面接触するので、両者が
線接触する場合と比較して長時間にわたって被塗布物が
液塗布部材に対して接触し続けることになる。
【0052】また、請求項11の液塗布装置は、請求項
2乃至請求項9のいずれかの液塗布装置であって、前記
被塗布物が、該被塗布物の剛性により前記液塗布材に押
圧されることを特徴とするものである。
【0053】特に係る請求項11の液塗布装置において
は、被塗布物が接触部材により液塗布部材に接触させら
れるのみならず、被塗布物自身の剛性により液塗布部材
に押しつけられる。
【0054】また、請求項12の液塗布装置は、請求項
2乃至請求項11のいずれかの液塗布装置であって、前
記接触部材の水に対する接触角が90°以上であること
を特徴とするものである。
【0055】特に係る請求項12の液塗布装置において
は、接触部材の水に対する接触角度が90度以上と十分
に濡れにくい材料を用いて接触部材を形成している。こ
れにより、被塗布物への液塗布が終了した際に液塗布部
材の塗布液が接触部材に対して付着して、さらにこの塗
布液が液塗布部材の流路部に回り込むことがなくなる。
【0056】また、請求項13の像形成物質除去装置
は、表面に像形成物質が安定に付着しているシート状の
像担持体から、該像形成物質を取り除く像形成物質除去
装置であって、請求項1乃至請求項12の何れかの液塗
布装置と、前記像担持体と前記像形成物質との付着状態
を不安定状態にする塗布液が前記液塗布装置により塗布
された状態にある該像担持体に接触し、該像形成物質を
除去する像形成物質除去手段と、を備えたことを特徴と
するものである。
【0057】係る請求項13の像形成物質除去装置にお
いては、塗布液の良好かつ均一な塗布を実現する請求項
1乃至請求項12の何れかの液塗布装置を用いて、像担
持体に像形成物質の付着状態を不安定とする塗布液を塗
布し、付着状態が不安定となった像形成物質を像形成物
質除去手段を用いて像担持体から除去する
【0058】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕以下、本発明を転写型の電子写真複写機
によって画像が形成された被塗布物ないしは像担持体と
しての転写紙から、像形成物質としての熱溶融性トナー
(以下、トナーという)を取り除く像形成物質除去装置
(以下、トナー除去装置という)に適用した第1の実施
形態について説明する。なお、このトナー除去装置にお
いては、後に説明する給液ユニット30が、発明の液塗
布装置に相当する。
【0059】まず、この実施形態に係るトナー除去装置
の概略について説明する。図1において、このトナー除
去装置は図示を省略した給紙ユニットから送られてきた
転写紙10に液31を供給する液供給ユニット30と、
液31が供給された転写紙10からトナーを剥離して除
去する像形成物質除去手段としてのトナー剥離ユニット
40と、トナーが除去された転写紙10を乾燥させる乾
燥ユニット60と、乾燥ユニット60から排出される転
写紙10を受ける図示を省略した紙受けユニットとを備
えている。なお、上記液31は、請求の範囲に記載の塗
布液ないしは不安定化液に相当する。
【0060】上記給紙ユニットは、トナー像が形成され
た面(以下、トナー像面という)を下に向けて1枚づつ
転写紙10を液供給ユニット30に送り込むものであ
り、例えば電子写真複写機における給紙ユニットと同様
のものである。
【0061】上記液供給ユニット30は、転写紙10へ
の浸透性を向上させるために界面活性剤を含んだ水溶液
または水などの液31を転写紙10に供給するものであ
り、液31を収容する液容器32と、不安定化液塗布部
材としての塗布ローラ33と、塗布ローラ33が液容器
32から汲み上げる液31の量を調節するブレード31
aと、接触部材としての規制ローラ34とを備えてい
る。塗布ローラ33は、液容器32中の液31中に部分
的に没するように設けられ、その表面が無端移動するこ
とで、すなわち、回転することで液31を汲み上げてブ
レード31aで汲み上げ量を調整し、転写紙10のトナ
ー像面に液31を供給する。規制ローラ34は、紙搬送
経路を挟んでこの塗布ローラ33に対向するように設け
られており、シート材10を塗布ローラ33へと接触さ
せる。なお、液供給ユニット30については、後に詳細
に説明をする。
【0062】上記トナー剥離ユニット40は、無端ベル
ト状の剥離部材であるトナーオフセット用ベルト(以
下、オフセットベルトという)44と、このオフセット
用ベルト44を無端移動可能に支持する複数の支持部材
としての駆動ローラ41、トラッキングローラ42、及
び加熱用ブロック43と、オフセットベルト44を挾ん
で加熱用ブロック43と互いに圧接する位置に設けられ
た加圧部材としての加熱ローラ45と、オフセットベル
ト44の表面から残留物を除去する拭き取り手段として
の拭き取りローラ80とを備えている。また、加熱用ブ
ロック43内部にはヒータ43aが設けられており、加
熱ローラ42の内部にはヒータ45aが設けられいる。
また、駆動ローラ41には、該ローラに駆動を伝達する
駆動源が取り付けられている。
【0063】上記オフセットベルト44の少なくとも表
面は、軟化したトナーに対して、転写紙10の表面と該
トナーとの付着力より大きい付着力を有する材料で形成
されている。例えばベルト自体がアルミ系、銅系、ニッ
ケル系など金属材料、又は酸化チタンを分散させたポリ
エチレンテレフタレート(PET)などの高分子系材料
で形成されている。
【0064】また上記加熱用ブロック43の転写紙搬送
方向再下流側のコーナー部43bはほぼ90度に形成さ
れ、ここを通過するオフセットベルト部分が移動方向を
急激に変化させて、オフセットベルト44からの転写紙
10の曲率分離を行うようになっている。
【0065】またこの加熱用ブロック43と上記加熱ロ
ーラ45は、上記液供給ユニット30から送れたきた転
写紙10のトナー像面をオフセットベルト44に密着さ
せるとともに転写紙10に固着しているトナーを加熱し
て軟化させるものである。
【0066】また上記ベルトクリーニング装置47は、
オフセットベルト44周面に断続的な引っ掻き力を及ぼ
して付着トナーを除去する回転ブラシローラ50と、金
属又は樹脂からなるトナー除去用のブレード51とを備
え、これらによってベルト周面から除去されたトナーを
ユニットケーシング52内に収容するようになってい
る。
【0067】なお、図示のトナー剥離ユニット40に
は、加熱ローラ45との加圧部へガイドする上ガイド板
70が設けられている。また、該圧接部を通過し、かつ
加熱用ブロック43の下流側コーナー部43c回りでオ
フセットベルト44から曲率分離された転写紙10を乾
燥ユニット60側に案内するための下ガイド板71も設
けられている。
【0068】上記乾燥ユニット60は、例えば転写紙1
0の不安定化液保持量が紙重量の10%以下になるよう
に転写紙10を乾燥させるためのものであり、加熱ラン
プ61a内蔵の例えばアルミからなる加熱ドラム61
と、複数の支持ローラ62に掛け渡され、該加熱ドラム
61の周面に一定角度巻きついた状態で無端移動する紙
押圧用ベルト63とから構成されている。図示の例では
一つの支持ローラ62がテンションローラを兼ねてい
る。上記紙押圧用ベルト63の材質としては、耐熱性や
通気性を備えた材質、例えばキャンバス地、木綿地、テ
トロン地などの布を用いることができる。
【0069】上記紙受けユニットは、この乾燥ユニット
60における、加熱ドラムと紙押圧用ベルトとの挾持領
域を抜け出した転写紙10を、ガイドする上下ガイド部
材、該ガイド部材によりガイドされてきた転写紙10を
搬送す排紙ローラ対、該排紙ローラ対で排紙される転写
紙を受けるトレイなどで構成できる。
【0070】以上の構成において、給紙ユニットから送
られた転写紙10は、液供給ユニット30でそのトナー
像面に液31が供給され、トナー剥離ユニット40に送
られる。このトナー剥離ユニット40において、加熱用
ブロック43及び加熱ローラ45からの加熱により転写
紙10に固着しているトナーが軟化し、オフセットベル
ト44表面に付着する。そして加熱用ブロック43の下
流側コーナー部43bの回りで転写紙10とオフセット
ベルト44から分離する際に、オフセットベルト44表
面に付着したトナーが転写紙10から剥離し、これによ
り、転写紙10からトナーが除去される。トナーが除去
された転写紙10は乾燥ユニット61で乾燥され、紙受
けユニットに排出される。
【0071】以上の構成によれば、トナーが付着した転
写紙10に液31を供給して転写紙10のトナーとの界
面部に液31を浸透させた状態でトナーを剥離させるの
で、紙繊維を傷めることなくトナーを除去できる。ま
た、人体や環境に悪影響を与える恐れがある溶剤を使用
することがないので、オフィスに設置することもでき
る。
【0072】以上、概略を説明したトナー除去装置の、
液供給ユニット30に付いて説明を加える。図2は、液
供給ユニット30の概略構成を示す正面図である。液供
給ユニット30は、先に説明をしたように、液31を収
納する液容器32、塗布ローラ33、ブレード33a、
規制ローラ34を備えている。それに加えて液供給ユニ
ット30は、搬送されてきた転写紙10の先端部を検知
する転写紙先端センサ35、規制ローラ34を塗布ロー
ラ33から離間する方向に付勢するバネ等の付勢部材3
6、規制ローラ34の回転軸に固着された可動軸受3
7、付勢部材36の付勢に抗して規制ローラ34を塗布
ローラ35に接する位置に移動させるソレノイド38、
制御チップ39等を備えている。ここで、付勢手段3
6、可動軸受37、及びソレノイド38が、塗布ローラ
33と規制ローラ34とで転写紙10を挾む作動位置
(図2に示す位置)と、塗布ローラ33と規制ローラ3
4と間隔が大きくなるような離間位置との間で、規制ロ
ーラ34を移動させる移動手段を構成する。また、制御
チップ39は、移動制御手段を構成する。
【0073】この液供給ユニット30では、転写紙10
が搬送されてくると、その先端部が転写紙先端センサ3
5により検知され、その検知信号が制御チップ39へと
送られる。そして、制御チップ39がソレノイド38を
駆動させ、ソレノイド38が可動軸受37を介して規制
ローラ34を作動位置へと移動させる。また、転写紙先
端センサ35が転写紙10の先端を検知した時から制御
チップ39に予め記憶されている設定時間が経過した時
点で、制御チップ39がソレノイド38の駆動をOFF
とすると、規制ローラ33は付勢手段36の付勢により
離間位置へと移動する。
【0074】ここで、規制ローラ34を作動位置と離間
位置との間で移動させる具体的なタイミングについて
は、塗布ローラ33が転写紙10に液31の塗布を行な
う間は規制ローラ34を動作位置へと位置させ、また、
シート材10への液31の付与が完了した後であり、次
のシート材に対して液31の塗布を開始するまでの一定
時間以上は、規制ローラ34を離間位置に位置させるよ
うに定める。また、該一定時間については、前記次のシ
ート材への液31の塗布を開始する時点で、塗布ローラ
33と規制ローラ34との接する位置近傍に液31によ
る液溜が形成されないように定める。
【0075】また、規制ローラ34を作動位置と離間位
置の間で移動させるタイミングは、シート材10への液
31の付与が完了した後であり、次のシート材に対して
液31の塗布を開始する時点から所定時間前に、規制ロ
ーラ34が駆動位置に位置するように定めることが望ま
しい。係るタイミングで規制ローラ34を移動させれ
ば、転写紙10への液31の塗布に先立ち、規制ローラ
34に対して塗布ローラ33から液31が塗布される。
そうすると、転写紙10には、塗布ローラ33に接する
側の面のみならず、塗布ローラ34に接する側の面にも
液31が塗布されることになる。よって、転写紙10の
塗布ローラ34に接する側の面にのみ液31が塗布され
て、該面側の繊維のみが膨張することによる転写紙10
のカールの発生が防止される。
【0076】図3に、その両方の面に液31が塗布され
た転写紙10を摸式的に示す。図3に示すように、転写
紙10の塗布ローラ33に接する側の面10aには、塗
布ローラ10から均一に液31が塗布される。一方、転
写紙10の規制ローラ34が接する側の面10bに塗布
される液31の量は均一ではなく、規制ローラ34が転
写紙10に接する回数が増えるにしたがって、少なくな
っていく。
【0077】また、規制ローラ34の表面に、例えばス
ポンジ等の吸液性材料を設けることが望ましい。吸液材
料を設ければ、供給ローラ33から塗布された液31が
該吸液材料に蓄えられる。この蓄えられた液31は一度
に放出され、転写材10の一部の領域のみに液31を塗
布することがないので、転写材シート材10の接触部材
に接する側の面の全域にわたって、均一かつ確実に液3
1が塗布されることになり、前記カールがより有効に防
止される。
【0078】図4に、その表面に吸液材料が設けられた
規制ローラ34と供給ローラ33とにより液31が塗布
された転写紙10を摸式的に示す。図4に示すように、
規制ローラ34の表面に吸液材料を設けると、転写紙1
0の規制ローラ34が接する側の面10bにも、液31
が均一に塗布される。
【0079】また、転写紙10の搬送と、転写紙10へ
の液31の塗布を行なわない時であっても、供給ローラ
33と規制ローラ34とを回転させるようにすれば、前
述の供給ローラ33から規制ローラ34への液31の塗
布がなされるにあたり、規制ローラ34の周面に連続的
に液31が塗布させることになる。このため、規制ロー
ラ34から転写紙10への液31の塗布がより確実に行
なわれるようになる。また、この場合、次の転写紙10
に対する液31の塗布が開始される以前に、規制ローラ
34が塗布ローラ33に接触した状態で1回転以上回転
するようなタイミングで、規制ローラ34を駆動位置に
移動させれば、規制ローラ34の周面全域に渡って液3
1が塗布されることになるので、転写紙10への液31
の塗布がさらに確実に行なわれるようになる。
【0080】なお、転写紙10に対する液31の塗布が
開始される以前に、規制ローラ34を塗布ローラ33に
接触した状態で何回転程度回転させることが望ましいか
については、規制ローラ34の表面に吸液性材料を設け
ない場合は1回転程度、また、規制ローラ34の表面に
吸液性材料を設ける場合は3回転程度であることが確認
された。これ以下の回転数であると、転写紙10に塗布
される液31の量が不均一になることがあり、一方、こ
れ以上の回転数であると、規制ローラ34に塗布される
液31の量が過剰になり、塗布ローラ33と規制ローラ
34と接する部分の近傍に液31による液溜が生じるこ
とがあるためである。
【0081】また、液供給ユニット30として、図5に
示すように塗布ローラ33と規制ローラ34との間に第
2塗布ローラ33bを介在させて、塗布ローラ33が汲
み上げた液31を第2塗布ローラ33bを介して転写紙
10に塗布する構成を採用することもできる。
【0082】また、以上説明した例においては、液31
塗布部材としての塗布ローラ33と接触部材としての規
制ローラ34とを、動作位置と離間位置の間で移動させ
る移動手段として、塗布ローラ33の位置を固定してお
いて、規制ローラ34の位置を変化させる機構を示した
が、この発明は、規制ローラ34を固定しておいて、塗
布ローラ33を移動する機構にも適用することができ
る。また、この発明は、規制ローラ34と塗布ローラ3
3との双方を移動する機構にも適用することができる。 (以下、余白)
【0083】〔実施形態2〕以下、本発明を転写型の電
子写真複写機によって画像が形成された被塗布物ないし
は像担持体としての転写紙から、像形成物質としての熱
溶解性トナー(以下、トナーという)を取り除く像形成
物質除去装置(以下、トナー除去装置という)に適用し
た第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施
形態は、先に説明をした第1の実施形態と液供給ユニッ
トの構成は異なるものの、他の部分の構成は共通であ
る。よって、第2の実施形態については、液供給ユニッ
トについてのみ説明する。
【0084】図6は、この実施形態の液供給ユニット8
0の概略構成を示す正面図である。液供給ユニット80
は、実施形態1で説明した液供給ユニット30と同様
に、不安定化液31を収納する液容器32と、液容器3
2中の不安定化液31中に部分的に没するように設けら
れ、その表面が無端移動することで不安定化液31を汲
み上げて転写紙10に不安定化液31を供給する塗布ロ
ーラ33と、塗布ローラ33が汲み上げる不安定化液3
1の量を調整するブレード31aとを備えている。ま
た、液供給ユニット80は、転写紙10を搬送する搬送
路を挾んで塗布ローラ33に対向するように、塗布ロー
ラ33から離間した位置に設けられた気流ノズル81を
備えている。この気流ノズル81は、塗布ローラ33に
向けて(図6に示す矢印C方向)気流を発することで、
塗布ローラ33にシート材としての転写紙10を接触さ
せる気流発生手段をなす。気流ノズルが発する気流とし
ては、後述する例えば、空気、窒素ガス等がある。
【0085】また、液供給ユニット80は、搬送されて
きた転写紙10の先端を検知する転写紙先端センサ(不
図示)と、該センサからの先端検知信号に応じて気流ノ
ズル81から所定のタイミングで気流の発生を開始さ
せ、また気流の発生を停止させる制御チップ(不図示)
を備えている。なお、該タイミングは、塗布ローラ33
と転写紙10とが接する位置にある間だけ気流を発生さ
せ、転写紙10が塗布ローラ10に接していない間は気
流の発生を停止させるように定めることが望ましい。係
るタイミングで気流を発生させ停止させれば、塗布ロー
ラ33から転写紙10に対して不安定化液31の塗布を
行なう間は、転写紙10と塗布ローラ33とが確実に接
した状態となるとともに、塗布ローラ33に気流が直接
あたることにより生じる塗布ローラ33の乾燥が防止さ
れる。
【0086】また、気流の方向は、転写紙10の搬送方
向の成分を有する様に定めることが望ましい。係る方向
の気流を用いれば、転写紙10の搬送がスムーズにな
る。
【0087】また、ノズル81が発する気流に、不安定
化液31の蒸気または水蒸気を混合する。係る気流を用
いれば、転写紙10の塗布ローラ10に接する側の面に
不安定化液31が塗布されるのみならず、気流があたる
側の面にも水または不安定化液31が塗布されることに
なり、転写紙10の塗布ローラ33に接する側の繊維の
みが膨張することによる転写紙10のカールが防止され
る。
【0088】図7に、気流に混合される蒸気を発生させ
るの蒸気発生装置の概略構成を示す。この蒸気発生装置
は、気流ノズル81に連通し、その内部に水または不安
手化液を収納するケース82と、ケース82を介して水
または不安定化液31を加熱する例えば電熱線からなる
加熱手段83と、加熱により発生した蒸気を気流ノズル
81方向へと搬送するファン84とからなる。
【0089】また、ノズル81が発する気流に、不安定
化液31の蒸気または水蒸気を混合することに代えて、
該気流に水の微細液体粒または不安定化液31の微細液
体粒を混合してもよい。係る気流を用いた場合も、転写
紙10の気流があたる側の面に水または不安定化液31
が塗布されることになり、転写紙10のカールが防止さ
れる。
【0090】図8に、気流に混入される水の微細粒子ま
たは不安定化液31の微剤粒子を発生させる微細粒子発
生装置の概略構成を示す。この微細粒子発生装置は、気
流ノズル81に連通し、その内部に水または不安手化液
を収納するケース85と、ケース85を介して水または
不安定化液31に超音波振動を付与する超音波振動子8
6と、超音波振動の付与により発生した微細液体粒子を
を気流ノズル81方向へと搬送するファン87とからな
る。
【0091】〔実施形態3〕以下、本発明を転写型の電
子写真複写機によって画像が形成された被塗布物ないし
は像担持体としての転写紙から、像形成物質としての熱
溶解性トナー(以下、トナーという)を取り除く像形成
物質除去装置(以下、トナー除去装置という)に適用し
た第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施
形態は、先に説明をした第1の実施形態と、液供給ユニ
ットの構成は異なるものの、他の部分の構成は共通であ
る。よって、第3の実施形態については、液供給ユニッ
トについてのみ説明する。
【0092】図9は、この実施形態の液供給ユニット9
0の概略構成を示す図である。また、図9(a)は該ユ
ニットの概略構成を示す正面図であり、図9(b)は図
9(a)におけるAA断面図であり、図9(b)は図9
(a)におけるBB断面図である。液供給ユニット90
は、実施形態1で説明した液供給ユニット30と同様
に、不安定化液31を収納する液容器32と、液容器3
2中の不安定化液31中に部分的に没するように設けら
れその表面が無端移動することで不安定化液31を汲み
上げて転写紙10に不安定化液31を供給する塗布ロー
ラ33と、塗布ローラ33が汲み上げる不安定化液31
の量を調整するブレード33aとを備えている。また、
液供給ユニット90は、転写紙10を搬送する搬送路を
挾んで塗布ローラ33に対向する位置に、転写紙10を
塗布ローラ33に接触させる接触部材91を備えてい
る。また、この接触部材91は、塗布ローラ33の表面
の移動方向と平行な方向に不安定化液流路部91aと、
塗布ローラ33に対して転写紙10を圧接する圧接部9
1bとを有している。
【0093】この液供給ユニット90によれば、不安定
化液31が図9(c)に矢印で示すように、不安定化液
31が塗布ローラ33と接触部材91が接する位置の近
傍から、流路部91aを通過して流れだす。よって、不
安定化液31が塗布ローラ33と接触部材91が接する
位置の近傍に不安定化液31による液溜が発生すること
が防止される。
【0094】この装置によれば、転写紙10は圧接部9
1bに接する部分のみが押さえ付けられ流路部91aに
接する部分は押さえ付けられていない。このため、転写
紙10の圧接部91bに押さえつけられている部分では
紙の伸びは生じないが、転写紙10の流路部91aに接
する部分には繊維の膨張による紙の伸びが発生すること
がある。この場合、転写紙10には波打ちが生じること
になる図10は、転写紙10に係る波打ちが生じた様子
を示す説明図であり、また、図9(b)の拡大図であ
る。
【0095】このような転写紙10の波打ちを防止する
ためには、複数の接触部材を、塗布ローラ33の表面の
移動方向に平行に配設することが有効である。図11
は、二つの接触部材を設けた液供給ユニット90の概略
構成を示す図であり、図11(a)は該ユニットの正面
図であり、図11(b)は図11(a)におけるAA断
面図である。この供給ユニットは、転写紙11の搬送方
向上流に接触部材91を、下流側に第2接触部材92を
有している。また、この接触部材91は、塗布ローラ3
3の表面の移動方向と平行な方向に不安定化液流路部9
1aと、塗布ローラ33に対して転写紙10を圧接する
圧接部91bとを有しており、第2接触部材92も接触
部材91と同様に、不安定化液流路部92aと圧接部9
2bとを有している。そして、接触部材91と第2接触
部材92とを組付けるにあたっては、不安定化液流路部
91aと不安定化液流路部92aとが塗布ローラ31表
面の移動方向と垂直な方向において相異なる位置に形成
されるように、また、圧接部91bと圧接部92bとが
該方向において転写紙10の相異なる位置を押さえ付け
るように組付ける(図11(b)参照)。
【0096】このように、複数の接触部材を設ければ、
転写紙10は不安定化液31を塗布されるに際して平ら
な状態となるため、接触部材を一つだけ設けた場合に生
じる恐れのある転写紙10の波打ちを防止することがで
きる。
【0097】また、この装置において、図12に示すよ
うに圧接部91bの転写材10に接する側の表面に、例
えばスポンジ等からなる給液性材料91cを設けてもよ
い。係る構成を採用すれば、転写紙10の接触部材91
が接する側の面の圧接部91bに接する部分にも吸液材
料91cに吸収された不安定化液31が塗布されること
になる。このため、転写紙10において塗布ローラ33
の接する側の面の繊維のみならず、接触部材91の接す
る側の面の繊維も膨張することになり、転写紙10のカ
ール発生が防止される。
【0098】また、この装置において、接触部材とし
て、図13に示すような拍車ローラ93を用いてもよ
い。この拍車ローラ93は、拍車部分が転写紙10を塗
布ローラ33に圧接する圧接部93bを、また各拍車ロ
ーラの間の空間が塗布ローラ33の表面の移動方向と平
行な方向の不安定化液流路部93aを形成する。
【0099】また、この装置において、接触部材とし
て、図14に示すような櫛状部材94を用いてもよい。
この櫛状部材94は、その櫛歯部が転写紙10を塗布ロ
ーラ33に圧接する圧接部94bを、また櫛歯部の間の
空間が塗布ローラ33の表面の移動方向と平行な方向の
不安定化液流路部94aを形成する。
【0100】接触部材として拍車ローラ93または櫛状
部材94を用いれば、例えば、削出等により不安定化液
流路を形成する接触部材を用いる場合と比較して、加工
が容易であり且つ製造コストも安価である。
【0101】〔実施形態4〕以下、本発明を転写型の電
子写真複写機によって画像が形成された被塗布物ないし
は像担持体としての転写紙から、像形成物質としての熱
溶解性トナー(以下、トナーという)を取り除く像形成
物質除去装置(以下、トナー除去装置という)に適用し
た第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施
形態は、先に説明をした第1の実施形態と液供給ユニッ
トの構成は異なるものの、他の部分の構成は共通であ
る。よって、第4の実施形態については、液供給ユニッ
トについてのみ説明する。
【0102】図15は、この実施形態の液供給ユニット
30の概略構成を示す図であり、図15(a)は該ユニ
ットの概略構成を示す正面図であり、図15(b)は図
15(a)におけるAA断面図である。この給液ユニッ
ト30は、先に述べたように、液31を収容する液容器
32、液31を汲み上げて転写紙10に供給する塗布ロ
ーラ33、塗布ローラ33が汲み上げる液31の量を調
整するブレード33a、及び、転写紙10塗布ローラ3
3に接触させる規制ローラ34を備えている。ここで
は、この規制ローラ34について説明を加える。
【0103】図15(b)に示すように、規制ローラ3
4は、複数の円板34aと、各円板34aを図15
(b)に矢印で示すように互いに近接し離間する方向に
摺動可能に支持する軸34bとからなる。そして、この
規制ローラ34においては、各円板34aが転写紙10
を塗布ローラ33に圧接する圧接部として機能し、各円
板34aの間の空間が塗布ローラ33の表面の移動方向
と平行な塗布液流路として機能する。この液供給ユニッ
ト30によれば、液31が塗布ローラ33と規制ローラ
34が接する位置の近傍から、各円板34aの間の空間
を通過して流れだす。よって、塗布ローラ33と規制ロ
ーラ34が接する位置の近傍に液31による液溜が発生
することが防止される。
【0104】また、この給液ユニットによれば、転写紙
10は円板34aに接する部分のみが押さえ付けられ、
一方、流路に接する部分は押さえ付けられていない。こ
のため、転写紙10の円板34aに押さえつけられてい
る部分では紙の伸びは生じにくいのに対して、転写紙1
0の流路に接する部分には繊維の膨張による紙の伸びが
生じやすい。よって、この紙の伸び生じやすさの差異に
より、転写紙10に波打ちが生じ、図15(c)に示す
ように、該波打ちにより転写紙10に塗布ローラ33に
接触しない部分が生じるようにも思われる。係る事態が
生じた場合、転写紙10の塗布ローラ33に接触しない
部分には、塗布ローラ33から十分に液31が供給され
なくなり、転写紙33に対する液31の塗布が不均一と
なってしまう。
【0105】しかしながら、この給液ユニットでは、転
写紙10の波打ちによる転写紙10と塗布ローラ33と
の接触不良は生じない。すなわち、先に述べたように各
円板34aは図15(b)に示す矢印方向に移動可能に
取り付けられているので、転写紙10に伸びが生じた場
合には各円板34aはその伸びに伴って移動して、転写
紙10に波打ちが生じることはないのである。従って、
転写紙10の波打ちのより転写紙10と塗布ローラ33
との接触不良に起因して転写紙10に対する液31の塗
布が不均一にことが防止され、転写紙10には良好かつ
均一に液31が塗布される。なお、図15(d)は、転
写紙10の伸びに伴って円板34aが移動する様子を示
す説明図である。
【0106】また、この給液ユニットにおいては、図1
6(a)に示すように各円板34aを例えばバネ、ゴム
等からなる保持手段としての弾性部材135を用いて連
結しておくことが望ましい。弾性部材135を設けてお
けば、転写紙10の伸びに伴って一旦円板34aが移動
しても、転写紙10が円板34aに接しない位置に搬送
されて円板34aに外力が加わらない状態になると、円
板34aは当初の位置に戻ることになる。よって、繰り
返し転写紙10に対して液塗布を行っても、円板34a
の位置が偏ることがない。この弾性部材135の円板3
4aを当初の場所に保持する強さとしては、該保持に抗
して転写紙10の伸びで円板34aが移動できる程度に
定める必要がある。 (以下、余白)
【0107】〔実施形態5〕以下、本発明を転写型の電
子写真複写機によって画像が形成された被塗布物ないし
は像担持体としての転写紙から、トナーを取り除くトナ
ー除去装置に適用した第5の実施形態について説明す
る。なお、この実施形態は液塗布装置としての給液ユニ
ット30の構成の一部が実施形態4のトナー除去装置と
異なるものの、他の構成については実施形態4と同様で
ある。そこで、給液ユニット30についてのみ説明を行
い他の説明は省略する。
【0108】図17は、この実施形態の液供給ユニット
30の要部を示す説明図である。この給液ユニット30
は、実施形態4の給液ユニットと規制ローラの34の構
成が異なるものの、他の構成は実施形態4の給液ユニッ
トと同じである。すなわち、実施形態4においては、円
板34aは軸34bに移動可能に取り付けられていた
が、この実施形態では円板34aは軸34bに固定され
ている。また、この実施形態では円板34aは、例えば
樹脂、金属等からなる弾性部材で構成されている。
【0109】円板34aは、転写紙10の流路に接する
部分に繊維の膨張による伸びが発生すると該伸びに伴っ
て図17に示す矢印方向に弾性変形する。よって、転写
紙10に伸びが生じても、転写紙10に波打ちが生じて
塗布ローラ33との接触不良が生じることはない。ま
た、転写紙10が円板34aに接しない位置に搬送され
て円板34aに外力が加わらない状態になると、円板3
4aは弾性変形していない当初の状態に戻る。そこで、
実施形態4で設けた弾性部材35を設けなくても、円板
34aの配置の偏りを防止することができる。
【0110】〔実施形態6〕以下、本発明を転写型の電
子写真複写機によって画像が形成された被塗布物ないし
は像担持体としての転写紙から、トナーを取り除くトナ
ー除去装置に適用した第6の実施形態について説明す
る。なお、この実施形態は液塗布装置としての給液ユニ
ット30の構成の一部が実施形態4のトナー除去装置と
異なるものの、他の構成については実施形態4と同様で
ある。よって、給液ユニット30についてのみ説明を行
い他の説明は省略する。
【0111】図18(a)は、この実施形態の液供給ユ
ニット30の要部を示す説明図である。また、図18
(b)は図18(a)において点線で囲ったA部分を拡
大して示す説明図である。図18に示すように、この給
液ユニット30は実施形態4の給液ユニットと規制ロー
ラ34及び塗布ローラ33の構成が異なるものの、他の
構成は実施形態4の給液ユニットと同じである。すなわ
ち、実施形態4においては、円板34aは軸34bに移
動可能に取り付けられていたが、この実施形態では円板
34aは軸34bに固定されている。また、この実施形
態では、塗布ローラ33は円板34aが押しつけられる
ことにより変形する、例えばクロロプレン等の材料から
構成される。さらに、規制ローラ34には、軸34bを
介して円板34aを塗布ローラ33に押しつけるため
の、例えばバネ、ゴム等を備えた図示を省略する押しつ
け手段が取り付けられている。
【0112】以下、図18(b)に示すように互いに隣
あう円板34aの間隔をa、円板34aが押しつけられ
ることにより生じる塗布ローラ33の鉛直方向の変形量
をd、記録紙10の搬送方向と垂直な方向の長さをL、
記録紙10の同方向に伸びる長さをΔLとして説明をす
すめる。この給液ユニットにおいては、変形が生じた後
における隣合う円板34aの間の塗布ローラ33の長さ
が、伸びが生じた後における転写紙10の隣合う円板3
4aの間の記録紙10の長さよりも長くなるように、上
記変形量dが定められている。すなわち、各円板34a
間における転写紙10の伸びは、a・ΔL/Lであるの
で、上記関係は、式1で表される。 (以下、余白)
【式1】
【0113】すなわち、変形量dを式2で示す量に定め
る。
【式2】
【0114】このようにdを定めれば、転写紙10に伸
びが生じても、転写紙10はその表面全体が塗布ローラ
33に接する状態となり、液31が転写紙31に均一か
つ良好に塗布されるようになる。
【0115】〔実施形態7〕以下、本発明を転写型の電
子写真複写機によって画像が形成された被塗布物ないし
は像担持体としての転写紙から、トナーを取り除くトナ
ー除去装置に適用した第7実施形態について説明する。
なお、この実施形態は液塗布装置としての給液ユニット
30の構成の一部が実施形態4のトナー除去装置と異な
るものの、他の構成については実施形態4と同様であ
る。そこで、給液ユニット30についてのみ説明を行い
他の説明は省略する。
【0116】この給液ユニット30は実施形態4の給液
ユニットと規制ローラの34の構成が異なるものの他の
構成は実施形態4の給液ユニットと同じである。すなわ
ち、実施形態4においては、円板34aは軸34bに移
動可能に取り付けられていたが、この実施形態では円板
34aは軸34bに固定されている。そして、互いに隣
合う円板34aのなす間隔dが5mm以下に設定されて
いる。この給液ユニットにおいては間隔dが十分に狭く
定められているので、転写紙10に波打ちが生じにく
く、転写紙10に液31の塗布ムラは生じない。なお、
5mmという値は、各種の転写紙について、間隔dを変
化させて転写紙10への液31の塗布状況を評価して定
めた値である。なお、係る評価の結果、間隔dを2mm
以下とするとより良好な結果が得られることが確認され
た。
【0117】また、間隔dは転写紙10の搬送方向と垂
直な方向の全域にわたって、必ずしも同一に定める必要
はない。すなわち、評価の結果、液31の塗布ムラが発
生しやすいことが判明した転写紙10の両端部へ至るほ
ど、間隔dを狭くしても良い。なお、転写紙10の両端
部において塗布ムラが発生しやすいのは、図19(a)
に示すように両端部においては転写紙10がカールして
その部分が塗布ローラ33に接しにくくなるためであ
る。図19(b)は、その両端部における間隔dを狭く
し、中央部における間隔dを広くした規制ローラ34を
示した説明図である。この規制ローラにおいては、両端
部の間隔をd1を5mm以下に、中央部における間隔d
2を10mm以下とすることが望ましい。なお、間隔d
1を2mm以下に、間隔d2を5mm以下とするとより
良好な結果が得られることが確認された。
【0118】〔実施形態8〕以下、本発明を転写型の電
子写真複写機によって画像が形成された被塗布部材ない
しは像担持体としての転写紙から、トナーを取り除くト
ナー除去装置に適用した第8の実施形態について説明す
る。なお、この実施形態は液塗布装置としての給液ユニ
ット30の構成の一部が実施形態4のトナー除去装置と
異なるものの、他の構成については実施形態4と同様で
ある。そこで、給液ユニット30についてのみ説明を行
い他の説明は省略する。
【0119】図20はこの実施形態の液供給ユニット3
0の要部を示す説明図である。実施形態4の給液ユニッ
トにおいては塗布ローラ33と転写紙10とは線接触し
接触する線の部分で塗布ローラ33から転写紙10への
液塗布がなされるのに対して、図20に示すように、こ
の実施形態では塗布ローラ33と転写紙10とは面接触
して接触する面の部分で転写紙10への液塗布がなされ
る。すなわち、実施形態4の給液ユニットにおいては、
規制ローラ34と塗布ローラ33とが接する接線に向か
って転写紙10が搬送される。これに対してこの実施形
態の給液ユニットにおいては、転写紙10をガイドする
ガイド板136を規制ローラ34と塗布ローラ33とが
接する接線L1よりも塗布ローラ33側に設けることに
より、転写紙10を塗布ローラ33に接するように搬送
する。これにより、転写紙10と塗布ローラ33とが接
触を開始する接線L2から上記接線L1の間に形成され
る面と転写紙10とが接触することになる。
【0120】この給液ユニット30によれば、転写紙1
0と塗布ローラ33とが線接触する場合と比較して転写
紙10と塗布ローラ33とが接触する時間が長くなるの
で、転写紙10に塗布液が均一かつ良好に塗布されるこ
とになる。
【0121】なお、塗布ローラ33と転写紙10とを面
接触させるためには以上で説明した図20に示す構成に
代えて、図21に示すように、接線L1よりも搬送方向
上流に位置する転写紙10の形成する面を、接線L1よ
りも下流側に位置する転写紙10が形成する面に対して
塗布ローラ33側に角度θだけ傾けて設ける構成を採用
しても良い。係る構成を採用することによってもまた、
転写紙10と塗布ローラ33とが接触を開始する接線L
2から塗布ローラ33と規制ローラ34とが接する接線
L1の間に形成される面と転写紙10とが接触すること
になる。
【0122】〔実施形態9〕以下、本発明を転写型の電
子写真複写機によって画像が形成された被塗布物ないし
像担持体としての転写紙から、トナーを取り除くトナー
除去装置に適用した第9の実施形態について説明する。
なお、この実施形態は液塗布装置としての給液ユニット
30の構成の一部が実施形態4のトナー除去装置と異な
るものの、他の構成については実施形態4と同様であ
る。そこで、給液ユニット30についてのみ説明を行い
他の説明は省略する。
【0123】図22はこの実施形態の液供給ユニット3
0の要部を示す説明図である。実施形態4の給液ユニッ
トにおいては転写紙10は規制ローラ34により塗布ロ
ーラ33に押しつけられるのに対して、この給液ユニッ
トでは図22に示すように転写紙10は規制ローラ34
によってのみならず、転写紙10自身のコシ(剛性)に
よってもまた塗布ローラ33に押しつけられる。すなわ
ち、この給液ユニット30においては、転写紙10をガ
イドするガイド板136を規制ローラ34と塗布ローラ
33とが接する接線L1よりも規制ローラ34側に設け
る。これにより、図22に矢印Fで示すように転写紙1
0はそのコシにより塗布ローラ33に押しつけられるこ
とになる。
【0124】この給液ユニット30によれば、転写紙1
0が塗布ローラ33に対して転写紙10自身のコシによ
り押しつけられるので、転写紙10と塗布ローラ33と
確実に接触し、転写紙10に塗布液が均一かつ良好に塗
布されることになる。
【0125】なお、転写紙10を塗布ローラ33に対し
て転写紙10自身のコシで押しつけるようにするために
は以上で説明した図22に示す構成に代えて、図23に
示すように接線L1よりも搬送方向上流に位置する転写
紙10の形成する面を、接線L1よりも下流側に位置す
る転写紙10が形成する面に対して規制ローラ34側に
角度θだけ傾けて設けて設ける構成を採用しても良い。
係る構成を採用することによってもまた、図23中に矢
印Fで示すように転写紙10がそのコシにより塗布ロー
ラ33に押しつけられることになる。
【0126】以上で説明した各実施形態においては、転
写紙10への液塗布が終了した際に、塗布ローラ33か
ら規制ローラ34に液31が付着して、この液31が規
制ローラ34の各円板34aの間に回り込むことがあ
る。この場合、本来は液31が塗布されるべきでない転
写紙10の規制ローラ34に接する側の面にも液31が
付着していしまい、乾燥ユニット60による転写紙10
の乾燥に時間を要するようになること等の弊害か生じて
しまう。
【0127】そこで係る弊害を防止するために、各実施
形態おいて規制ローラ34を水に対する接触角が90度
以上の材料で形成することが望ましい。ここで、水に対
する接触角とは、図24に示すように材料表面に水を置
いた場合の材料表面と水との接点における角度をいう。
このように、規制ローラ34を十分に濡れにくい材料で
形成すれば、処理液31が各円板34aの間に回り込む
ことが防止され、上記弊害が生じることがなくなる。な
お、水に対する接触角が90度以上という値は、様々な
濡れ性を有する規制ローラ34を用いて評価を繰り返し
定められれたものである。また、規制ローラ34を水に
対する接触角が90度以上の材料で形成する具体的な方
法としては、該ローラをフッ素系材料やシリコーン系材
料でコートすることが挙げられる。
【0128】また、以上で説明した各実施形態を単独で
用いることのみならず、各実施形態を組み合わせて用い
ることもできる。例えば、実施形態7と実施形態8とを
組み合わせて、各円板34a間の距離を5mm以下とす
ると共に、塗布ローラ33と転写紙10とが面接触する
ように給液ユニットを形成することもできる。
【0129】
【実験例】
〔実験例1〕発明の効果を確認した第1の実験の結果を
示す。この実験では、実施形態1で示した給液ユニット
を用いて、転写紙10に不安定化液31に塗布する間だ
け規制ローラ34を塗布ローラ33に接触させて、転写
紙10に不安定化液を塗布した。ここで、規制ローラ3
4としては給液性材料を備えていないものを用いた。ま
た、転写紙10としては、IMAGIO320FPI
(リコー製の複写機)で画像形成を行なったType6
200(リコー製のコピー用紙)を用いた。また、不安
定化液としては、MA80(三井サイアミド製の界面活
性材)の1パーセント水溶液を用いた。その結果、その
結果、転写紙10には先端部や側端部に不安定化液が過
剰に塗布されることはなく、均一な塗布がなされた。
【0130】〔実験例2〕次に、発明の効果を確認した
第2の実験の結果を示す。この実験では、実施形態1で
示した給液ユニットを用いて、転写紙10に不安定化液
31を塗布するに先立ち規制ローラ34が1回転する間
は該ローラを塗布ローラ33に接触させ、その後、転写
紙10に不安定化液31の塗布を行なった。ここで、規
制ローラ34としては給液性材料を備えていないものを
用いた。また、転写紙10としては、IMAGIO32
0FPI(リコー製の複写機)で画像形成を行なったT
ype6200(リコー製のコピー用紙)を用いた。ま
た、不安定化液としては、MA80(三井サイアミド製
の界面活性材)の1パーセント水溶液を用いた。その結
果、転写紙10には先端部や側端部に不安定化液が過剰
に塗布されることはなく、均一な塗布がなされた。ま
た、実験例1と比較して転写紙10のカールが少なくな
った。
【0131】〔実験例3〕次に、発明の効果を確認した
第3の実験の結果を示す。この実験では、実施形態1で
示した給液ユニットを用いて、転写紙10に不安定化液
31を塗布するに先立ち規制ローラ34が3回転する間
は該ローラを塗布ローラ33に接触させ、その後、転写
紙10に不安定化液31の塗布を行なった。ここで、規
制ローラ34としては、給液材料として硬度30度であ
り、気孔径が100μmであり、厚さ5mmであるスポ
ンジを備えたものを用いた。また、転写紙10として
は、IMAGIO320FPI(リコー製の複写機)で
画像形成を行なったType6200(リコー製のコピ
ー用紙)を用いた。また、不安定化液としては、MA8
0(三井サイアミド製の界面活性材)の1パーセント水
溶液を用いた。その結果、転写紙10には先端部や側端
部に不安定化液が過剰に塗布されることはなく、均一な
塗布がなされた。また、転写紙10のカールはほとんど
生じなかった。
【0132】〔実験例4〕次に、発明の効果を確認した
第4の実験の結果を示す。この実験では、実施形態2で
示した給液ユニットを用いて、転写紙10に不安定化液
31の塗布を行なった。気流ノズル81としてはその噴
射口が3mm幅のスリットを用い、気流としては、蒸気
も微細液体粒子も含まないものを用いた。また、転写紙
10としては、IMAGIO320FPI(リコー製の
複写機)で画像形成を行なったType6200(リコ
ー製のコピー用紙)を用い、不安定化液としては、MA
80(三井サイアミド製の界面活性材)の1パーセント
水溶液を用いた。その結果、その結果、転写紙10には
先端部や側端部に不安定化液が過剰に塗布されることは
なく、均一な塗布がなされた。
【0133】〔実験例5〕次に、発明の効果を確認した
第5の実験の結果を示す。この実験では、実施形態2で
示した給液ユニットを用いて、転写紙10に不安定化液
31の塗布を行なった。気流ノズル81としてはその噴
射口が3mm幅のスリットを用い、気流としては、不安
定化液の蒸気を含むものを用いた。また、転写紙10と
しては、IMAGIO320FPI(リコー製の複写
機)で画像形成を行なったType6200(リコー製
のコピー用紙)を用い、不安定化液としては、MA80
(三井サイアミド製の界面活性材)の1パーセント水溶
液を用いた。その結果、その結果、転写紙10には先端
部や側端部に不安定化液が過剰に塗布されることはな
く、均一な塗布がなされた。また、実験例4と比較して
転写紙10のカールが少なくなった。
【0134】〔実験例6〕次に、発明の効果を確認した
第6の実験の結果を示す。この実験では、実施形態3で
示した給液ユニットを用いて、転写紙10に不安定化液
31の塗布を行なった。接触部材としては、2個の拍車
ローラ93を用い、各拍車ローラ93の転写紙10に接
する部分には、給液性材料として硬度30度であり、気
孔径が100μmであり、厚さ5mmであるスポンジを
付着したものを用いた。また、転写紙10としては、I
MAGIO320FPI(リコー製の複写機)で画像形
成を行なったType6200(リコー製のコピー用
紙)を用い、不安定化液としては、MA80(三井サイ
アミド製の界面活性材)の1パーセント水溶液を用い
た。その結果、その結果、転写紙10には先端部や側端
部に不安定化液が過剰に塗布されることはなく均一な塗
布がなされた。また、転写紙10には、カールも波打ち
もほとんど生じなかった。
【0135】〔実験例7〕次に、発明の効果を確認した
第7の実験の結果を示す。この実験では、実施形態3で
示した給液ユニットを用いて、転写紙10に不安定化液
31の塗布を行なった。接触部材としては、2個の櫛状
部材94を用い、各櫛状部材94の転写紙10に接する
部分には、給液性材料として硬度30度であり、気孔径
が100μmであり、厚さ5mmであるスポンジを付着
したものを用いた。また、転写紙10としては、IMA
GIO320FPI(リコー製の複写機)で画像形成を
行なったType6200(リコー製のコピー用紙)を
用い、不安定化液としては、MA80(三井サイアミド
製の界面活性材)の1パーセント水溶液を用いた。その
結果、その結果、転写紙10には先端部や側端部に不安
定化液が過剰に塗布されることはなく均一な塗布がなさ
れた。また、転写紙10には、カールも波打ちもほとん
ど生じなかった。 (以下、余白)
【0136】〔実験例8〕発明の効果を確認した第8の
実験例の結果を示す。この実験では実施形態4で示した
給液ユニット30を備えたトナー除去装置を用いて、転
写紙10に対する液31の塗布と転写紙10からのトナ
ー除去を行った。ここで、転写紙10としては、IMA
GIO320FPI(リコー製の複写機)で画像形成を
行ったType6200(リコー製のコピー用紙)を用
いた。また、液31としては、MA80(三井サイアミ
ド社製の界面活性剤)の1パーセント水溶液を用いた。
その結果、転写紙10には先端部や側端部に過剰に液3
1が塗布されることはなく、均一に液31が塗布され
た。また、トナーの剥離が良好に行われた。
【0137】〔実験例9〕発明の効果を確認した第9の
実験例の結果を示す。この実験では、実験例8で示した
給液ユニット30の各円板34a間をバネを用いて連結
した給液ユニットを用いた。また、転写紙10と液31
は実験例1と同じものを用いた。その結果、転写紙10
に均一に液31が塗布され、トナーの剥離が良好になさ
れた。また、100枚の転写紙31に液塗布を行って
も、各円板34aに位置の偏りが生じることがなかっ
た。
【0138】〔実験例10〕発明の効果を確認した第1
0の実験例の結果を示す。この実験では実施形態5で示
した給液ユニット30を備えたトナー除去装置を用い
て、転写紙10に対する液31の塗布と転写紙10から
のトナー除去を行った。ここで、転写紙10としては、
FT2200(リコー製の複写機)で画像形成を行った
マイペーパー(NBS社製のコピー用紙)を用いた。ま
た、液31としては、S113(旭硝子社製の界面活性
剤)の1パーセント水溶液を用いた。また、円板34a
は、厚さ200μmのPET(ポリエチレンテレフタレ
ート)で形成したものを用いた。その結果、転写紙10
には先端部や側端部に過剰に液31が塗布されることは
なく、均一に液31が塗布され、トナーの剥離が良好に
行われた。また、100枚の転写紙31に液塗布を行っ
ても、各円板34aに位置の偏りが生じることがなかっ
た。
【0139】〔実験例11〕発明の効果を確認した第1
1の実験例の結果を示す。この実験では実施形態6で示
した給液ユニット30を備えたトナー除去装置を用い
て、転写紙10に対する液31の塗布と転写紙10から
のトナー除去を行った。ここで、転写紙10としては、
FT6500(リコー製の複写機)で画像形成を行った
紙源(リコー製のコピー用紙)を用い、液31としては
MA80(三井サイアミド社製の界面活性剤)の1パー
セント水溶液を用いた。また、塗布ローラ33の材料と
してはゴム硬度30度のクロロプレンゴムを用いた。そ
の結果、転写紙10には先端部や側端部に過剰に液31
が塗布されることはなく、均一に液31が塗布された。
【0140】〔実験例12〕発明の効果を確認した第1
2の実験例の結果を示す。この実験では実施形態7で示
した給液ユニット30を備えたトナー除去装置を用い
て、転写紙10に対する液31の塗布と転写紙10から
のトナー除去を行った。ここで、転写紙10としては、
IMAGIO320FPI(リコー製の複写機)で画像
形成を行ったType6200(リコー製のコピー用
紙)を用い、液31としてはMA80(三井サイアミド
社製の界面活性剤)の1パーセント水溶液を用いた。ま
た、各円板34aの間隔は、規制ローラ34の全域にわ
たって2mmとした。その結果、転写紙10には先端部
や側端部に過剰に液31が塗布されることはなく、均一
に液31が塗布された。
【0141】〔実験例13〕発明の効果を確認した第1
3の実験例の結果を示す。この実験では、実験例12で
示した給液ユニット30において、規制ローラ34を、
各円板34aのその両端部における間隔d1が2mm
で、各円板34aのその中央部における間隔d2が5m
mであるものとして実験を行った。また、転写紙10と
液31は実験例5と同じものを用いた。その結果、転写
紙10に均一に液31が塗布され、トナーの剥離が良好
になされた。
【0142】〔実験例14〕発明の効果を確認した第1
4の実験例の結果を示す。この実験では実施形態8で示
した給液ユニット30を備えたトナー除去装置を用い
て、転写紙10に対する液31の塗布と転写紙10から
のトナー除去を行った。ここで、転写紙10としては、
IMAGIO320FPI(リコー製の複写機)で画像
形成を行ったType6200(リコー製のコピー用
紙)を用い、液31としてはMA80(三井サイアミド
社製の界面活性剤)の1パーセント水溶液を用いた。ま
た、塗布ローラ33としては外径が16mmのものを用
い、転写紙10は塗布ローラ33と規制ローラ34とが
接する位置から5mmだけ塗布ローラ33側に搬送され
るようにした。その結果、転写紙10に均一に液31が
塗布され、トナーの剥離が良好になされた。
【0143】〔実験例15〕発明の効果を確認した第1
5の実験例の結果を示す。この実験では実施形態9の変
形例として示した給液ユニット30(図10に示す給液
ユニット)を備えたトナー除去装置を用いて、転写紙1
0に対する液31の塗布と転写紙10からのトナー除去
を行った。ここで、転写紙10としては、IMAGIO
320FPI(リコー製の複写機)で画像形成を行った
Type6200(リコー製のコピー用紙)を用い、液
31としてはMA80(三井サイアミド社製の界面活性
剤)の1パーセント水溶液を用いた。また、図10に示
すθは30度とした。その結果、転写紙10に均一に液
31が塗布され、トナーの剥離が良好になされた。
【0144】〔実験例16〕発明の効果を確認した第1
6の実験例の結果を示す。この実験例では、ゴム硬度3
0度のクロロプレンゴムにTG−702(旭硝子社製の
フッ素系撥水剤)を塗布した水に対する接触角が110
度の材料からなる規制ローラ34を備えた給液ユニット
30を用いて、転写紙10に対する液31の塗布を行っ
た。また、係る給液ユニットを備えたトナー除去装置を
用いて転写紙10からのトナー除去を行った。転写紙1
0としては、IMAGIO320FPI(リコー製の複
写機)で画像形成を行ったType6200(リコー製
のコピー用紙)を用い、液31としてはMA80(三井
サイアミド社製の界面活性剤)の1パーセント水溶液を
用いた。その結果、転写紙10に均一に液31が塗布さ
れ、トナーの剥離が良好になされた。また、200枚の
転写紙10に対して液塗布を行っても、各円板34a間
に液31が回り込むことがなく転写紙10の規制ローラ
34に接する側の面には液31が付着しなかった。
【0145】
【0146】
【0147】
【0148】
【発明の効果】 請求項の発明によれば、液塗布部材と
接触部材との近接する位置に塗布液による液溜が生じる
ことがないので、被塗布物の先端部等に過剰に塗布液が
付着することによる、該被塗布物の搬送不良の発生が防
止され、良好な液塗布が実現される。また、液塗布後の
被塗布物を短時間で乾燥することができる。
【0149】そして、被塗布物には液塗布部材に接する
側の面のみならず、気流があたる側の面にも塗布液が塗
布されることになる。よって、被塗布物の片方の面のみ
に塗布液を塗布した場合に、被塗布物の塗布液が塗布さ
れた側の紙の繊維のみが膨張することにより生じる、被
塗布物のカールの発生を防止することができる。
【0150】請求項乃至請求項の発明によれば、液
塗布部材と接触部材とが近接する位置の塗布液の液溜が
生じることがないので、被塗布物の先端部等に過剰に塗
布液が付着することによる、該被塗布物の搬送不良の発
生が防止され、良好な液塗布が実現される。また、液塗
布後の被塗布物を短時間で乾燥することができる。
【0151】特に請求項の発明によれば、塗布液が塗
布された被塗布物が平らな状態となるため、被塗布物に
波打ちが生じることがない。
【0152】
【0153】特に請求項の発明によれば、接触部材の
製造コストを抑えることで、液塗布装置の製造コストを
抑え、該装置を安価なものとすることができる。
【0154】請求項の発明によれば、被塗布物に伸び
が生じても各圧接部が移動することにより被塗布物と液
塗布部材とが常に良好に接触した状態に保たれることに
なる。よって、被塗布物と液塗布部材とに接触不良があ
る場合のように液塗布部材に対する液塗布が不均一にな
ることがなくなり、被塗布物に対して良好に液塗布がな
されるようになる。
【0155】求項の発明によれば、被塗布物の伸び
に伴い圧接部が移動しても、被塗布物が通過して圧接部
に外力が加わらない状態となると、この圧接部材は予め
定められた位置に移動しその位置に保持される。よっ
て、液塗布処理を繰り返し行っても圧接部の位置ズレに
よる偏りが生じることがない。
【0156】請求項の発明によれば、被塗布物に伸び
が生じても弾性体が弾性変形することにより、被塗布物
と液塗布部材とが常に良好に接触した状態に保たれるこ
とになる。よって、被塗布物と液塗布部材とに接触不良
がある場合のように液塗布部材に対する液塗布が不均一
になることがなくなり、被塗布物に対して良好に液塗布
がなされるようになる。
【0157】請求項の発明によれば、隣あう圧接部材
間の液塗布部材の長さが、隣あう圧接部材間の被塗布物
の長さよりも長くなるので、被塗布物が浮き上がった状
態となることがなくなり、被塗布物と液塗布部材とが常
に良好に接触した状態に保たれる。よって、被塗布物と
液塗布部材とに接触不良がある場合のように液塗布部材
に対する液塗布が不均一になることがなくなり、被塗布
物に対して良好に液塗布がなされるようになる。
【0158】請求項の発明によれば、互いに隣あう圧
接部のなす間隔が5mm以下と十分に狭く、被塗布物が
液塗布部材から浮き上がった状態となることが防止され
るため、被塗布物に対して均一かつ良好に塗布液が塗布
される。
【0159】請求項の発明によれば、カールが生じて
液塗布部材から浮き上がった状態となりやすい被塗布物
の端部に至るほど多くの圧接部で被塗布物を液塗布部材
に押しつけるので、被塗布物が液塗布部材から浮き上が
った状態となることを防止し、被塗布物に対して均一か
つ良好に塗布液が塗布される。また、端部から遠ざかる
にしたがい圧接部の数を少なくするので、接触部材全体
として圧接部の数の少ない簡素な構成の接触部材を用い
ることができるようになる。
【0160】求項10の発明によれば、被塗布物が液
塗布部材に対して面接触し、線接触する場合と比較して
長時間にわたって被塗布物が液塗布部材に対して接触し
続けることになるので、被塗布物に対して良好かつ均一
に塗布液が塗布される。
【0161】求項11の発明によれば、被塗布物自身
の剛性により液塗布部材に押しつけられるので、被塗布
物に対して良好かつ均一に塗布液が塗布される。
【0162】求項12の発明によれば、接触部材とし
て十分に濡れにくい材料を用いるので、接触部材の流路
部に塗布液が回り込み、次に被塗布物に対して塗布液を
塗布する際に、本来塗布液の塗布を行うべきでない被塗
布物の裏側にも塗布液が塗布されてしまうことが防止さ
れる。
【0163】請求項13の発明によれば、不安定化液が
像担持体に対して良好かつ均一に塗布されるので、塗布
液の塗布が不均一である場合に生じる像形成物質の除去
ムラが生じることがなく、良好に像形成物質の除去を行
うことができる。また、塗布液の消費量を小量に抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る像形成物質除去装置の概
略構成を示す正面図。
【図2】同像形成物質除去装置の給液ユニットの概略構
成を示す正面図。
【図3】同給液ユニットにより不安定化液が付与された
転写紙を示す説明図。
【図4】第1の実施形態の給液ユニットの変形例によ
り、不安定化液が付与された転写紙を示す説明図。
【図5】第1の実施形態の給液ユニットの、第2の変形
例に係る給液ユニットの概略構成を示す正面図。
【図6】第2の実施形態に係る像形成物質除去装置の給
液ユニットの概略構成を示す正面図。
【図7】同像形成物質除去装置の蒸気発生装置の概略構
成を示す説明図。
【図8】同像形成物質除去装置の微細粒子発生装置の概
略構成を示す説明図。
【図9】(a) 第3の実施形態に係る像形成物質除去
装置が備える給液ユニットの概略構成を示す正面図。 (b) 図9(a)のAA断面図。 (c) 図9(a)のBB断面図。
【図10】図9(b)を拡大して示した、転写紙の波打
ちの様子を示す説明図。
【図11】(a) 同給液ユニットの変形例の概略構成
を示す正面図。 (b) 図11(a)のAA断面図。
【図12】同給液ユニットの第2の変形例の接触部材の
概略構成を示す説明図。
【図13】同給液ユニットの第3の変形例を示す説明
図。
【図14】同給液ユニットの第4の変形例を示す説明
図。
【図15】(a) 第4の実施形態に係るトナー除去装
置が備えた給液ユニットを示す正面図。 (b) 図15(a)のAA断面図。 (c) 図15(a)の給液ユニットの動作を示す説明
図。 (d) 同給液ユニットの動作を示す説明図。
【図16】(a) 図15(a)に示す給液ユニットの
変形例を示す正面図。 (b) 同給液ユニットの動作を示す説明図。
【図17】第5実施形態に係るトナー除去装置が備えた
給液ユニットの要部を示す説明図。
【図18】(a) 第6の実施形態に係るトナー除去装
置が備えた給液ユニットの要部を示す説明図。 (b) 図18(a)のA部分を拡大して示す説明図。
【図19】(a) 転写紙の両端部におけるカールの様
子を示す説明図。 (b) 第7の実施形態に係るトナー除去装置が備えた
規制ローラを示す説明図。
【図20】第8の実施形態に係るトナー除去装置が備え
た給液ユニットの要部を示す説明図。
【図21】第8の実施形態の変形例に係るトナー除去装
置が備えた給液ユニットの要部を示す説明図。
【図22】第9の実施形態に係るトナー除去装置が備え
た給液ユニットの要部を示す説明図。
【図23】第10の実施形態の変形例に係るトナー除去
装置が備えた給液ユニットの要部を示す説明図。
【図24】材料の水に対する接触角の測定方法を示す説
明図。
【図25】(a) 従来の像形成物質除去装置の、シー
ト材に対する不安定化液の塗布を行なう前の様子を示す
説明図。 (b) 同装置の、シートに対する不安定化液塗布後の
様子を示す説明図。 (c) 同装置により不安定化液が塗布されたシート材
を示す説明図。
【符号の説明】
10 転写紙 30 液供給ユニット 31 液 32 液容器 33 塗布ローラ 34 規制ローラ 34a 円板 34b 軸 35 転写紙先端センサ 36 付勢手段 37 可動軸受 38 ソレノイド 39 制御チップ 40 剥離ユニット 41 駆動ローラ 42 トラッキングローラ 43 加熱用ブロック 44 オフセットベルト 45 加熱ローラ 47 ベルトクリーニング装置 50 回転ブラシローラ 51 ブレード 52 ユニットケーシング 60 乾燥ユニット 61 加熱ドラム 63 押圧用ベルト 70 上ガイド板 71 下ガイド板 80 給液ユニット 81 気流ノズル 82 ケース 83 加熱手段 84 ファン 85 ケース 86 超音波振動子 87 ファン 90 給液ユニット 91 接触部材 92 第2接触部材 93 拍車ローラ 94 櫛状部材 135 弾性部材 136 ガイド板
フロントページの続き (72)発明者 川久保 俊夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 丸山 徹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 斉藤 正敏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平4−300395(JP,A) 特開 平6−89068(JP,A) 特開 平7−13383(JP,A) 特開 昭56−135864(JP,A) 実開 昭59−101252(JP,U) 実開 昭57−78055(JP,U) 実公 昭45−373(JP,Y1) 実公 昭48−41068(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙に伸びを生じさせるおそれがある塗布液
    を担持してその表面が無端移動するように駆動され、シ
    ート状の紙からなる被塗布物に塗布液を塗布する液塗布
    部材と、 前記液塗布部材の表面に対向し、かつ該液塗布部材と離
    間した位置に設けられた、気流を用いて該表面に対して
    前記被塗布物を接触させる気流発生手段とを備え、 該気流として、前記塗布液の蒸気若しくは水蒸気を含む
    気流、又は、空気中に前記塗布液若しくは水の微細液体
    粒が分散されてなる気流を用いることを特徴とする液塗
    布装置。
  2. 【請求項2】塗布液を担持してその表面が無端移動する
    ように駆動され、シート状の被塗布物に塗布液を塗布す
    る液塗布部材と、 前記被塗布物を挾み前記液塗布部材の表面と対向する位
    置に設けられた、該表面に対して該被塗布物を接触させ
    る接触部材と、 を備え、 前記接触部材が、 前記液塗布部材の表面の無端移動方向と平行な塗布液流
    路部と、 該液塗布部材に対して前記シート状の被塗布物を圧接す
    る圧接部とを有する液塗布装置であって、 前記接触部材が前記液塗布部材の表面の無端移動方向と
    垂直に複数配設されており、 各接触部材に設けられた塗布液流路部の前記無端移動方
    向と並行な方向における位置が、隣合う接触部材間で異
    なるように該塗布液流路部が形成されることを特徴とす
    る液塗布装置。
  3. 【請求項3】塗布液を担持してその表面が無端移動する
    ように駆動され、シート状の被塗布物に塗布液を塗布す
    る液塗布部材と、 前記被塗布物を挾み前記液塗布部材の表面と対向する位
    置に設けられた、該表面に対して該被塗布物を接触させ
    る接触部材と、 を備え、 前記接触部材が、 前記液塗布部材の表面の無端移動方向と平行な塗布液流
    路部と、 該液塗布部材に対して前記シート状の被塗布物を圧接す
    る圧接部とを有する液塗布装置であって、 前記接触部材として、拍車ローラを用いることを特徴と
    する液塗布装置。
  4. 【請求項4】塗布液を担持してその表面が無端移動する
    ように駆動され、シート状の被塗布物に塗布液を塗布す
    る液塗布部材と、 前記被塗布物を挾み前記液塗布部材の表面と対向する位
    置に設けられた、該表面に対して該被塗布物を接触させ
    る接触部材と、 を備えた液塗布装置であって、 前記接触部材が、 前記液塗布部材に対して前記被塗布物を圧接する複数の
    圧接部と、 互いに隣あう前記圧接部の間に形成された前記液塗布部
    材表面の無端移動方向と平行な塗布液流路と、 を有し、 前記圧接部の各々が互いに近接したり離間したりする方
    向に移動可能であることを特徴とする液塗布装置。
  5. 【請求項5】請求項4の液塗布装置であって、 外力により移動した状態にある前記圧接部に該外力が加
    われない状態となると、該圧接部を予め定められた位置
    に移動させ、該位置に保持する保持手段を有することを
    特徴とする液塗布装置。
  6. 【請求項6】塗布液を担持してその表面が無端移動する
    ように駆動され、シート状の被塗布物に塗布液を塗布す
    る液塗布部材と、 前記被塗布物を挾み前記液塗布部材の表面と対向する位
    置に設けられた、該表面に対して該被塗布物を接触させ
    る接触部材と、 を備えた液塗布装置であって、 前記接触部材が、 前記液塗布部材に対して前記被塗布物を圧接する弾性部
    材からなる複数の圧接部と、 互いに隣あう前記圧接部の間に形成された前記液塗布部
    材表面の無端移動方向と平行な塗布液流路と、 前記圧接部を支持する支持軸とからなることを特徴とす
    る液塗布装置。
  7. 【請求項7】塗布液を担持してその表面が無端移動する
    ように駆動され、シート状の被塗布物に塗布液を塗布す
    る液塗布部材と、 前記被塗布物を挾み前記液塗布部材の表面と対向する位
    置に設けられた、該表面に対して該被塗布物を接触させ
    る接触部材と、 を備えた液塗布装置であって、 前記接触部材が、 前記液塗布部材に対して前記被塗布物を圧接する複数の
    圧接部と、 互いに隣あう前記圧接部の間に形成された前記液塗布部
    材表面の無端移動方向と平行な塗布液流路と、 を有し、 前記液塗布部材が前記圧接部が圧接されることにより変
    形するものであって、 前記液塗布部材の変形量が、該変形が生じた後の各圧接
    部間の液塗布部材の長さが、塗布液を吸収することによ
    り伸びが生じた各圧接部材間の被塗布物の長さよりも長
    くなる変形量であることを特徴とする液塗布装置。
  8. 【請求項8】塗布液を担持してその表面が無端移動する
    ように駆動され、シート状の被塗布物に塗布液を塗布す
    る液塗布部材と、 前記被塗布物を挾み前記液塗布部材の表面と対向する位
    置に設けられた、該表面に対して該被塗布物を接触させ
    る接触部材と、 を備えた液塗布装置であって、 前記接触部材が、 前記液塗布部材に対して前記被塗布物を圧接する複数の
    圧接部と、 互いに隣あう前記圧接部の間に形成された前記液塗布部
    材表面の無端移動方向と平行な塗布液流路と、 を有し、 互いに隣あう前記圧接部のなす間隔が5mm以下である
    ことを特徴とする液塗布装置。
  9. 【請求項9】塗布液を担持してその表面が無端移動する
    ように駆動され、シート状の被塗布物に塗布液を塗布す
    る液塗布部材と、 前記被塗布物を挾み前記液塗布部材の表面と対向する位
    置に設けられた、該表面に対して該被塗布物を接触させ
    る接触部材と、 を備えた液塗布装置であって、 前記接触部材が、 前記液塗布部材に対して前記被塗布物を圧接する複数の
    圧接部と、 互いに隣あう前記圧接部の間に形成された前記液塗布部
    材表面の無端移動方向と平行な塗布液流路と、 を有し、 前記被塗布物の端部近傍を圧接する前記圧接部のなす間
    隔を、該被塗布物の中央部を圧接する該圧接部のなす間
    隔よりも狭くすることを特徴とする液塗布装置。
  10. 【請求項10】請求項2乃至請求項9の何れかの液塗布
    装置であって、 前記被塗布物が、前記液塗布部材に対して面接触するこ
    とを特徴とする液塗布装置。
  11. 【請求項11】請求項2乃至請求項9の何れかの液塗布
    装置であって、 前記被塗布物が、該被塗布物の剛性により前記液塗布材
    に押圧されることを特徴とする液塗布装置。
  12. 【請求項12】請求項2乃至請求項11の何れかの液塗
    布装置であって、 前記接触部材の水に対する接触角が90°以上であるこ
    とを特徴とする液塗布装置。
  13. 【請求項13】表面に像形成物質が安定に付着している
    シート状の像担持体から、該像形成物質を取り除く像形
    成物質除去装置であって、 請求項1乃至請求項12の何れかの液塗布装置と、 前記像担持体と前記像形成物質との付着状態を不安定状
    態にする不安定化液が前記液塗布装置により塗布された
    状態にある該像担持体に接触し、該像形成物質を除去す
    る像形成物質除去手段と、 を備えたことを特徴とする像形成物質除去装置。
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