JPH0996993A - 液塗布部材及びその製造に用いる工具 - Google Patents

液塗布部材及びその製造に用いる工具

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JPH0996993A
JPH0996993A JP7276370A JP27637095A JPH0996993A JP H0996993 A JPH0996993 A JP H0996993A JP 7276370 A JP7276370 A JP 7276370A JP 27637095 A JP27637095 A JP 27637095A JP H0996993 A JPH0996993 A JP H0996993A
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roller
liquid
coating
transfer paper
coating roller
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JP7276370A
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Masatoshi Saito
正敏 斉藤
Hidenori Tomono
英紀 友野
Kunio Hibi
邦雄 日比
Kazuo Akita
一雄 秋田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C1/00Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating
    • B05C1/04Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length
    • B05C1/08Apparatus in which liquid or other fluent material is applied to the surface of the work by contact with a member carrying the liquid or other fluent material, e.g. a porous member loaded with a liquid to be applied as a coating for applying liquid or other fluent material to work of indefinite length using a roller or other rotating member which contacts the work along a generating line
    • B05C1/0808Details thereof, e.g. surface characteristics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周速を転写紙の搬送速度と同じにした場合で
も、転写紙の再生に必要な不安定化液を安定して転写紙
に塗布できる塗布ローラ及びその製造に好適な工具を提
供する。 【解決手段】 表面にトナー画像が形成されている転写
紙10に、トナーと転写紙10との間の付着状態を不安
定状態にする不安定化液21を塗布する塗布ローラ23
の円周面に、互いに独立した多数の凹部23aを設け
る。この凹部23aは、塗布ローラ23の表面部よりも
硬い材質からなるローラ部材で構成され、かつその円周
面に塗布ローラ23における目標形状の凹部23aに係
合するような凸部50aを設けた回転工具50を、塗布
ローラの素材230に押圧することによって形成するこ
とができる。また、上記回転工具50の凸部50aは、
上記ローラ部材の円周面が残るように設けても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維質の表面に像
形成物質からなる画像が形成されている像保持体から、
像形成物質を除去する像保持体の再生装置において、像
形成物質と像保持体との間の付着状態を不安定状態にす
る不安定化液を該像保持体に塗布する液塗布部材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、資源の有効利用等の観点から、像
保持体を再利用するために像保持体から像形成物質を除
去する像保持体の再生方法及びその装置が各種提案され
ている(例えば、特開平1−101576号公報、特開
平2−55195号公報、特開平4−64472号公
報、特開平4−82983号公報、特開平4−3003
95号公報参照)。特に、像保持体を比較的損傷するこ
となく、像形成物質のみを除去するために、本出願人
は、不安定化液として水、界面活性剤を含む水溶液、水
溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性ポ
リマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少なくと
も1種の水あるいは水溶液を像保持体に保持させ、該像
保持体上の像形成物質を溶融又は軟化させるように加熱
し、該像形成物質に、該像保持体と該像形成物質との付
着力より大きい付着力を発揮し得る剥離部材を接触さ
せ、該剥離部材と該像保持体とを分離させる際に該像形
成物質を該像保持体から剥離して除去するものを提案し
ている(例えば、特願平4−255916号、特願平5
−239075号参照)。
【0003】また、上記像保持体に不安定化液を付与す
る方法としては、ローラ状の液塗布部材というを用いる
方法、浸漬法、インクジェットによる非接触付与法等が
あるが、上記液塗布部材を用いた方法は、設計の自由
度、コスト低減、品質の安定等の観点から有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記像保持
体を再生するために必要な不安定化液の塗布量は、像保
持体の種類や不安定化液の種類、及び上記剥離処理時の
条件等によって異なり、像保持体の重量の1%〜50%
といった広範囲でばらつく。例えば、A4サイズの一般
紙を再生するために必要な不安定化液の塗布量は、その
一般紙の重量が約5gであるので、0.05g〜2.5
gといった範囲内でばらつく。このように不安定化液の
必要な塗布量が広範囲でばらつくため、上記ローラ状の
液塗布部材を用いる場合、像保持体の種類等によっては
必要量の不安定化液を塗布できないおそれがあった。
【0005】そこで、従来、上記ローラ状の液塗布部材
による液塗布量を上げるために、例えば、該液塗布部材
の回転速度を高速にして、該液塗布部材の周速を像保持
体の搬送速度よりも大きくするといった工夫がなされて
いる(例えば、特開平7−92867号公報の段落番号
0019の記載内容参照)。
【0006】ところが、前述のように液塗布部材の回転
速度を上げると、液塗布している像保持体の後端部が早
送りされ、像保持体が折れてジャムが発生したり、当初
の狙いとは逆に液塗布量が不足したりするいった問題が
生じるおそれがある。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、周速を像保持体の搬
送速度と同じにした場合でも、像保持体の再生に必要な
不安定化液を安定して像保持体に塗布できる液塗布部材
及びその製造に好適な工具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、表面に像形成物質からなる画像
が形成されている像保持体に、像形成物質と像保持体と
の間の付着状態を不安定状態にする不安定化液を塗布す
るローラ状の液塗布部材であって、該液塗布部材の円周
面に、互いに独立した多数の凹部を設けたことを特徴と
するものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の液塗布部材
の製造に用いる工具であって、該工具を、上記液塗布部
材の表面部よりも硬い材質からローラ部材で構成し、該
ローラ部材の円周面に、該液塗布部材における目標形状
の凹部に係合するような凸部を設けたことを特徴とする
ものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の工具におい
て、上記凸部を、上記ローラ部材の円周面が残るように
設けたことを特徴とするものである。
【0011】請求項1の発明においては、ローラ状の液
塗布部材の表面に形成された凹部内に不安定化液を保持
し、この液塗布部材に保持された不安定化液を像保持体
に接触させながら、該液塗布部材を回転させることによ
り、像保持体に不安定化液を塗布する。ここで、上記液
塗布部材の表面のうち凹部で保持される不安定化液の量
のほうが、該凹部以外の円周面で保持される不安定化液
の量よりも多いため、該液塗布部材の表面で保持される
不安定化液の量は該凹部の形状及びその寸法(例えば深
さ)でほぼ決まる。従って、該液塗布部材の凹部の形状
及びその寸法を像保持体の再生に必要な量の不安定化液
を保持できるように設定しておけば、その液塗布部材を
用いて、必要量の不安定化液を像保持体に安定して塗布
することができる。また、上記各凹部は互いに独立して
形成されているため、螺旋状の溝や網目状の溝等のよう
に連続した溝を形成した場合のように一旦保持した不安
定化液が塗布前に溝に沿って流れ落ちてしまうことがな
い。
【0012】請求項2の発明においては、上記液塗布部
材の表面部よりも硬い材質からなるローラ状部材の円周
面に、該液塗布部材における目標形状の凹部に係合する
ような凸部を設けた工具を、該液塗布部材のローラ状の
素材に押圧して該凸部を該素材の表面に食い込ませなが
ら、中心軸の位置を固定した状態で該素材又は該工具を
回転させることにより、該工具上の凸部を該素材の表面
に対して転写加工して目標形状の凹部を形成することが
できる。ここで、上記液塗布部材の円周面の液塗布に用
いる全領域に対向するように上記工具の円周面に凸部を
形成していない場合には、上記押圧及び回転を行いなが
ら、上記ローラ状の素材又は該工具をその中心軸方向に
移動させることにより、該素材の円周面の上記液塗布に
用いる部分のすべてに、上記凹部を形成することができ
る。
【0013】請求項3の発明においては、上記液塗布部
材のローラ状の素材に上記工具を押圧しながら該素材又
は該工具を回転させる際に、該工具の表面に残っている
円周面を該素材の外周面に圧接させた状態で、該工具の
凸部を該素材の表面に食い込ませて凹部を形成する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を像保持体の再生装
置に用いる液塗布部材に適用した実施形態について説明
する。まず、図1を用いて、上記再生装置の一構成例に
ついて説明する。この再生装置は、転写型の電子写真複
写機によってトナー画像が形成された像保持体としての
転写紙から、トナー画像を剥離して取り除く装置例であ
る。但し、本発明に係る像保持体の再生装置は、図1の
装置に限定されるものではない。
【0015】図1において、この再生装置は、積載状態
で収容しているトナー像が形成された転写紙10を一枚
づつ分離給送する図示しない給紙ユニットから送られて
きた転写紙10に不安定化液21を付与する不安定化液
付与手段としての液供給ユニット20と、不安定化液2
1が付与された転写紙10からトナーを剥離する剥離手
段などからなるトナー剥離ユニット30と、トナーが除
去された転写紙10を乾燥させ、図示しない紙受けユニ
ットに転写紙10を排出する乾燥ユニット40とを備え
ている。
【0016】上記再生装置において転写紙10は、給紙
ユニットにより、トナー像が形成された面(以下、トナ
ー画像面という)を下に向けた状態で、重送紙が分離さ
れて一枚の転写紙10のみが液供給ユニット20に送り
出される。この給紙ユニットの具体的な構成及び動作は
電子写真複写機における給紙機構と同様であるので、詳
細な説明は省略する。
【0017】上記液供給ユニット20は、転写紙10へ
の浸透性を向上させるために、水あるいは界面活性剤を
含んだ水溶液などの不安定化液21を転写紙10に供給
するものである。図示の例では、液21を収容する液容
器22と、この液容器22中の液中に部分的に没するよ
うに設けられ回転によって液21を汲み上げて転写紙1
0のトナー画像面に供給する液塗布部材としての塗布ロ
ーラ23と、紙搬送経路を挟んでこの塗布ローラ23に
対向するように設けられた搬送ローラ24とを備えてい
る。この塗布ローラ23については、後で詳述する。
【0018】上記トナー剥離ユニット30は、複数のベ
ルト支持ローラ(以下、支持ローラという)31,32
及び加熱手段としての加熱ランプ33a内蔵の加熱ロー
ラ33に掛け回されたベルト状の剥離手段としてのトナ
ーオフセット用ベルト(以下、オフセットベルトとい
う)34と、オフセットベルト34を挟んで加熱ローラ
33に圧接するように設けられた、挾持手段としての加
熱ランプ35a内蔵の加圧ローラ35と、オフセットベ
ルト34表面からトナーを除去する回転ブラシローラ3
6とを備えている。このオフセットベルト34の少なく
とも表面は、軟化したトナーに対して、転写紙10の表
面と該トナーとの付着力より大きい付着力を有する材料
で形成されている。例えばベルト自体をアルミ系、銅
系、ニッケル系など金属材料、又は酸化チタンを分散さ
せたポリエチレンテレフタレート(PET)などの高分
子系材料で形成することができ、本実施例では、オフセ
ットベルト34を100μmの厚さのポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルムを用いて構成している。
【0019】また、上記加熱ローラ33及び加圧ローラ
35は、転写紙10のトナー画像面をオフセットベルト
34に密着させるとともに転写紙10に固着しているト
ナーを加熱して軟化させるものである。
【0020】また、上記回転ブラシローラ36は、オフ
セットベルト34周面に断続的な引っ掻き力を及ぼして
オフセットベルト34上に付着したトナーを除去するよ
うに構成されている。
【0021】上記乾燥ユニット40は、例えば転写紙1
0の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写紙
10を乾燥させるものであり、加熱ランプ41a内蔵の
例えばアルミからなる加熱ドラム41と、複数の支持ロ
ーラ42に掛け渡され、該加熱ドラム41の周面に一定
角度巻きついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト43
とから構成されている。この紙押圧用ベルト43のテン
ションは、支持ローラ42のうちの1つを図中矢印方向
に移動させることで調節される。なお、紙押圧用ベルト
43の材質としては、耐熱性や通気性を備えた材質、例
えばキャンバス地、木綿地、テトロン地などの布を用い
ることができる。
【0022】以上の構成において、図示しない給紙ユニ
ットから、通常のPPC複写機(例えば、リコー製 F
T2200)にてトナー画像を形成させた転写紙10
は、そのトナー画像面を下面にして送られ、液供給ユニ
ット20でそのトナー画像面に不安定化液21が均一に
供給され、不安定化液21がトナーと転写紙10との間
の界面部まで浸透し、トナーの付着状態が不安定状態に
なる。そして、転写紙10は供給された不安定化液21
を保持したままトナー剥離ユニット30に送られる。そ
して、このトナー剥離ユニット30で、転写紙10に固
着しているトナーが加熱ローラ33及び加圧ローラ35
からの加熱で軟化し、オフセットベルト34表面に付着
する。そして加熱ローラ33端部で転写紙10とオフセ
ットベルト34から分離する際に、オフセットベルト3
4表面に付着したトナーが転写紙10から剥離し、これ
により、転写紙10からトナーが除去される。トナーが
除去された転写紙10は分離爪54によって加圧ローラ
33から分離されて、乾燥ユニット40に送られる。乾
燥ユニット40に送られた転写紙10は乾燥された後、
図示しない紙受けユニットに排出される。以後、同じ液
供給、トナー剥離工程が繰り返される。
【0023】次に、上記再生装置において不安定化液2
1を転写紙10に塗布する液塗布部材として用いている
塗布ローラ23について説明する。本実施形態で用いた
塗布ローラ23は、図2(a)及び(b)に示すよう
に、その円周面に多数の独立した四角錐状の凹部23a
を有している。この凹部23aのピッチp及び深さd
は、狙いの塗布量に応じて設定する。なお、この凹部2
3aの表面形状は、上記四角錐に限定されるものではな
く、図3(a)〜(d)の断面図に示すように各種の形
状を採用することができる。例えば、図3(a)は三角
錐、四角錐等の角錐状の凹部23aであって、表面にほ
とんど平面がない例であり、図3(b)は角錐状の凹部
23aであって、表面に平面を有する例である。また、
図3(c)は半球面状(お椀状)の凹部23aの例であ
り、図3(d)は卵形の曲面が傾いたような、水車の汲
み上げバケツ型の凹部23aの例である。また、上記各
種の凹部23aは、塗布ローラ23の円周面に格子状に
配置してもいいし、千鳥状に配置してもよく、その配置
についても限定されるものではない。なお、不安定化液
21を転写紙10に均一に塗布するために、塗布ローラ
23の円周面に均一に配置するのが好ましい。
【0024】図4(a),(b)及び図5(a),
(b)は、上記凹部23aを塗布ローラ23上に形成す
る加工方法の一例を示したものである。塗布ローラ23
の表面部の材質(例えばAlなどの金属)よりも硬い材
質のローラ部材の円周面に、JIS−B0951に基づ
いて目標形状の凹部23aに係合するような四角錐状の
凸部50a(図4(b)参照)を形成した回転工具50
(1種のアヤ目ローレットローラ)を得る。この回転工
具50を、図5(a)に示すように塗布ローラ23の材
料であるローラ状の素材230の円周面に対して矢印P
方向に押圧しながら、回転軸に沿って矢印S方向に移動
させる。このとき、素材230を矢印R方向に回転駆動
し、その回転に回転工具50を従動させる。この方法に
より、図5(b)に示すように回転工具50の凸部50
aの形状を素材230の円周面の全体にわたって転写す
るような転写加工(塑性加工)が行われ、目標形状の凹
部23aが形成された塗布ローラ23を容易に得ること
ができる。上記回転工具50上の凸部50aは軸方向に
複数列形成する必要はなく、1列でもよい。
【0025】なお、上記塗布ローラ23の円周面に凹部
23aを形成する方法としては、従来のグラビア印刷用
のグラビアローラを制作する際に用いるエッチング法を
採用することも可能である。しかしながら、このエッチ
ング法は、(1)感光剤塗布、(2)加熱乾燥、(3)
フォトマスクを用いた露光、(4)現像及び未露光部の
感光剤の溶解除去(必要に応じて感光膜の強化)、
(5)腐食溶解及び(6)感光剤の除去といったように
加工工程が複雑であり、凹部(溝)加工上の技術管理す
なわち凹部(溝)の形状の管理に熟練とノウハウを要
し、しかも加工ストが高くなる。これらの観点から、上
記図4で示した本実施形態に係る加工法のほうが、上記
エッチング法よりも有利である。
【0026】また、上記回転工具50を用いて塗布ロー
ラ23の凹部23aを形成する際、図6に示すように塗
布ローラ23の円周面に変形部23bが発生するおそれ
がある。そこで、図7(a)に示すように、上記回転工
具50の凸部50aを、円周面50bが残るように設け
るのが望ましい。この回転工具50を塗布ローラ23の
素材230に(図中矢印P方向に)押圧しながら該素材
230を矢印R方向に回転させるとともに、回転工具5
0を矢印S方向に移動させることにより、図7(b)に
示すように凹部23aを形成することができる。このと
き、上記回転工具50の凸部50aの間の円周面50b
を上記素材230の外周面に圧接させた状態で、回転工
具50の凸部50aを該素材230の表面に食い込ませ
て凹部23aを形成するので、該素材230の外周面に
図6のような変形部23bを形成することなく均一な半
径の外周面を得ながら、形状の整った凹部23aを形成
することができる。
【0027】なお、上記塗布ローラ23の凹部23aの
加工法としては、上記図4、図5及び図7で示したよう
に回転工具50を素材230に押圧する方法のほか、前
述のエッチング法や切削・研削による加工法等を採用す
ることも可能である。また、図8(a)及び(b)に示
すようなねじ転造に用いられる方法で加工しても良い。
図8(a)においては、上記凸部を対向面51a,52
aに形成した平ダイス51,52で素材230を挟んで
平ダイス52を矢印方向に移動させることにより、素材
230の円周面に凹部を形成することができる。また、
図8(b)においては、上記凸部を円周面53a,54
aに形成した丸ダイス53,54で素材230を挟んで
丸ダイスを矢印方向に回転させることにより、素材23
0の円周面に凹部を形成することができる。
【0028】
【実施例】次に、上記図2の塗布ローラ23を用いて転
写紙に上記不安定化液21を塗布した実験結果について
説明する。図9は、塗布ローラ23の四角錐状の凹部2
3の深さd(mm)と塗布量(g/A4)との関係を示
したグラフである。ここで、図中の記号◇,□及び△の
データは、それぞれ塗布ローラ23の周速(mm/se
c)を25、40及び50に設定したときのデータであ
る。また、上記凹部23aのピッチpは0.6mmに設
定した。また、不安定化液21としては水に界面活性剤
AOT(エアゾールOT)を1wt%、S113を1w
t%の割合で混合したものを用い、転写紙の搬送速度は
塗布ローラ23の線速と同じに設定した。
【0001】 この図9のグラフにより、凹部の深さd
を深くするほど、すなわち凹部の容積(凹部の側面と円
周面とにより囲まれた容積)が大きくなるほど、転写紙
への塗布量が多くなる傾向にあることがわかる。
【0029】図10(a)及び(b)は各種塗布ローラ
に対する塗布量の違いを示したグラフである。ここで、
横軸のA,B,C及びDは、それぞれピッチp=0.6
mm,深さd=0.223mmの塗布ローラ、p=0.
6mm,d=0.156mmの塗布ローラ、p=0.6
mm,d=0.12mmの塗布ローラ、及びp=0.4
mm,d=0.1mmの塗布ローラを示している。ま
た、不安定化液21としては水に界面活性剤AOT(エ
アゾールOT)を10wt%、MPD(メチルペンタン
ヂオチールを10wt%の割合で混合したもの(表面張
力=約40dyne/cm)を用い、転写紙の搬送速度は塗布
ローラ23の線速と同じに設定した。また、図10
(a)中の記号◆、■及び▲のデータは、塗布ローラ2
3の周速を25mm/secに設定し、それぞれ転写紙
として(株)リコー製の「T6200:商標」、「紙
源:商標」及び「マイペーパー:商標」を用いた場合の
データである。また、図10(b)中の記号◆、■及び
▲のデータは、転写紙として(株)リコー製の「T62
00:商標」を用い、それぞれ塗布ローラ23の周速
(mm/sec)を25、40及び50に設定した場合
のデータである。
【0030】この図10のグラフにより、転写紙の種類
や塗布ローラの周速よる違いはあるものの、塗布ローラ
23の周面に形成した凹部の容積(凹部の側面と円周面
とにより囲まれた容積)が大きくなるほど、転写紙への
塗布量が多くなる傾向にあることがわかる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、液塗布部材の
凹部の形状及びその寸法を像保持体の再生に必要な量の
不安定化液を保持できるように設定しておけば、該液塗
布部材の周速が像保持体の搬送速度と同じであっても、
該液塗布部材を用いて必要量の不安定化液を像保持体に
安定して塗布することができるという効果がある。
【0032】更に、上記液塗布部材上の各凹部は互いに
独立して形成されているため、螺旋状の溝や網目状の溝
等のように連続した溝を形成した場合のように一旦保持
した不安定化液が塗布前に溝に沿って流れ落ちてしまう
ことがない。従って、スポンジ状の表面部を有する液塗
布部材や梨地加工した表面を有する液塗布部材、螺旋状
の溝や網目状の溝等のように連続した溝を形成した液塗
布部材と異なり、周速を像保持体の搬送速度よりも大き
くすることなく、像保持体の再生に必要な量の不安定化
液を安定して像保持体に塗布することができるという効
果がある。
【0033】請求項2の発明によれば、上記液塗布部材
の表面部よりも硬い材質からなるローラ状部材の円周面
に目標形状の凹部に係合するような凸部を設けた工具
を、該液塗布部材のローラ状の素材に押圧しながら、該
素材又は該工具を回転させることにより、該凸部を該素
材の表面に食い込ませて上記凹部を形成するので、従来
のエッチングを用いた凹部の形成方法に比較して、加工
工程が簡単で且つ加工コストが低く、凹部の形状の管理
が簡単で熟練やノウハウを必要としないという効果があ
る。
【0034】請求項3の発明によれば、上記液塗布部材
のローラ状の素材に上記工具を押圧しながら、該素材又
は該工具を回転させる際に、該工具の表面に残っている
円周面を該素材の外周面に圧接させた状態で該工具の凸
部を該素材の表面に食い込ませて凹部を形成するので、
該素材の外周面に変形部を形成することなく均一な半径
の外周面を得ながら、形状の整った凹部を形成すること
ができるという効果がある。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る塗布ローラを用いる
ことができる像保持体の再生装置の概略構成図。
【図2】(a)は同塗布ローラの部分斜視図。(b)は
同塗布ローラの凹部の断面図。
【図3】変形例に係る塗布ローラの凹部の断面図。
【図4】(a)は、塗布ローラ加工時の塗布ローラ及び
回転工具の斜視図。(b)は、同回転工具の凸部の部分
斜視図。
【図5】(a)及び(b)はそれぞれ加工前後の塗布ロ
ーラの断面図。
【図6】塗布ローラ表面の変形部の説明図。
【図7】(a)は変形例に係る塗布ローラ加工時の塗布
ローラ及び回転工具の側面図。(b)は同加工後の塗布
ローラの部分側面図。
【図8】(a)及び(b)はそれぞれ変形例に係る塗布
ローラ加工の説明図。
【図9】塗布ローラの凹部の深さと塗布量との関係を示
すグラフ。
【図10】(a)及び(b)は塗布ローラの種類と塗布
量との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
23 塗布ローラ 23a 凹部 23b 変形部 50 回転工具 50a 凸部 50b 円周面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋田 一雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に像形成物質からなる画像が形成され
    ている像保持体に、像形成物質と像保持体との間の付着
    状態を不安定状態にする不安定化液を塗布するローラ状
    の液塗布部材であって、 該液塗布部材の円周面に、互いに独立した多数の凹部を
    設けたことを特徴とする液塗布部材。
  2. 【請求項2】請求項1の液塗布部材の製造に用いる工具
    であって、 該工具を、上記液塗布部材の表面部よりも硬い材質から
    ローラ部材で構成し、 該ローラ部材の円周面に、該液塗布部材における目標形
    状の凹部に係合するような凸部を設けたことを特徴とす
    る工具。
  3. 【請求項3】請求項2の工具において、 上記凸部を、上記ローラ部材の円周面が残るように設け
    たことを特徴とする工具。
JP7276370A 1995-09-30 1995-09-30 液塗布部材及びその製造に用いる工具 Withdrawn JPH0996993A (ja)

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