JPH09225369A - 液体付与装置、被記録材の前処理装置、被記録材の再生装置および湿式電子写真の現像装置 - Google Patents

液体付与装置、被記録材の前処理装置、被記録材の再生装置および湿式電子写真の現像装置

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JPH09225369A
JPH09225369A JP5853096A JP5853096A JPH09225369A JP H09225369 A JPH09225369 A JP H09225369A JP 5853096 A JP5853096 A JP 5853096A JP 5853096 A JP5853096 A JP 5853096A JP H09225369 A JPH09225369 A JP H09225369A
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Hidenori Tomono
英紀 友野
Masatoshi Saito
正敏 斉藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意サイズの被塗布物に対して、A4サイズ
片面あたり0.5〜2.0g程度の液量を、裏面に液体
が付着することなく片面にだけ付与することができる液
体付与装置を提供する。 【解決手段】 液体付与装置10では、周面に液保持部
を有する液搬送部材11で塗布液2を汲み上げ、液量制
限部材12により液搬送部材11上の液量を規制する。
被塗布物1は、押さえ部材13によって液搬送部材11
に押さえつけられて、塗布液2が塗布される。液搬送部
材11は塗布液2に対し親液性であるうえ、上記液保持
部として平目加工による長溝を多数本、互いに平行に形
成してあるので、塗布液2を確実に保持することができ
る。塗布液2の付与量は、平目加工の深さや幅などで変
えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体付与装置、被記
録材の前処理装置、被記録材の再生装置および湿式電子
写真の現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被塗布物に液体を付与する技術として、
例えば(1)特開昭52−26540号公報に、表面に
微細な凹凸を設けたローラで被塗布物に液体を付与する
方法が開示され、(2)特許第1550564号に、枚
葉状の紙にグラビア印刷を施す装置が開示されている。
さらに、(3)特開平4−16264号公報には、表面
の一部に他の部分より液体付与量の少ない部分を形成し
た、液体付与用ローラを備えた液体付与装置が記載され
ている。
【0003】しかしながら、上記(1)の液体付与方法
は、連続走行する被塗布物に液体を付与するものであ
り、枚葉状の被塗布物には適用できない。(2)のグラ
ビア印刷装置においては、枚葉状の紙を圧胴の爪でくわ
えることによって紙を搬送するようにしているが、当該
機構の構造が複雑であり、また、使用できる紙の大きさ
が圧胴の大きさによって制限されてしまう。さらに、
(3)の液体付与装置では、決まった大きさの被塗布物
にしか液体の付与を行うことができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の液体付与技術で
は、A4サイズ(210mm×297mm)で片面あた
り0.5〜2.0g程度の液量を均一性良く片面にだ
け、すなわち裏面に液が付着することなく付与すること
はできなかった。特に、被塗布物が枚葉状のものである
場合、任意の大きさの被塗布物の片面にだけ液体を均一
に付与することはできなかった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は、任意サイズの被塗布物に対して、A4
サイズ片面あたり0.5〜2.0g程度の液量を、裏面
に液体が付着することなく、片面にだけ付与することが
できる液体付与装置を提供することにある。本発明の別
の目的は、上記液体付与装置を備えた被記録材の前処理
装置を提供することにある。本発明の更に別の目的は、
上記液体付与装置を備えた被記録材の再生装置を提供す
ることにある。本発明の更に別の目的は、上記液体付与
装置を応用した現像液付与手段を備えた湿式電子写真の
現像装置を提供することにある。
【0006】請求項別の発明の目的は、以下のとおりで
ある。 (1)請求項1:液体付与装置において、被塗布物への
液体付与の安定化を図る。 (2)請求項2:液体付与装置において、液搬送部材へ
の液体の付着性を向上させ、被塗布物への液体付与の安
定化を図る。 (3)請求項3:液体付与装置において、被塗布物への
液体付与量を、より安定させる。 (4)請求項4:請求項3において、液体付与量安定化
のための具体的手段を提供する。 (5)請求項5:液体付与装置において、被塗布物への
液体付与量を更に安定させる。 (6)請求項6:請求項5において、液体付与量安定化
のための具体的手段を提供する。 (7)請求項7:請求項5において、液体付与量安定化
のための別の具体的手段を提供する。 (8)請求項8:請求項5において、液体付与量安定化
のための更に別の具体的手段を提供する。 (9)請求項9:請求項1〜8において、被塗布物と液
搬送部材との接触性を向上させ、液体付与性を安定させ
る。 (10)請求項10:請求項1〜9において、液量制限
部材の具体的構成を提供する。 (11)請求項11:請求項1〜9において、液量制限
部材の別の具体的構成を提供する。 (12)請求項12:請求項1〜11において、被塗布
物への液体付与の均一性を向上させる。 (13)請求項13:請求項1〜12に記載の液体付与
装置をリサイクルコピー技術に適用する。すなわち、上
記液体付与装置を備えた、被記録材の前処理装置を提供
する。 (14)請求項14:請求項1〜12に記載の液体付与
装置をリサイクルコピー技術に適用する。すなわち、上
記液体付与装置を備えた、被記録材の再生装置を提供す
る。 (15)請求項15:請求項1〜12に記載の液体付与
装置を備えた、湿式電子写真の現像装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の液体付
与装置は、被塗布物に液体を付与する装置において、表
面に液保持構造を有する液搬送部材と、液量制限部材と
を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の液体付与装置は、請求項
1において、液搬送部材が被塗布物に付与する液体に対
して親液性のものであることを特徴とする。。
【0009】請求項3に記載の液体付与装置は、請求項
1または2において、液搬送部材表面の液保持構造とし
て、少なくとも液搬送方向に独立な液保持部を有するこ
とを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の液体付与装置は、請求項
3において、液搬送部材表面の液保持構造が、平目加工
により形成されたものであることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の液体付与装置は、請求項
3において、液搬送部材表面の液保持構造としての液保
持部が、互いに独立して設けられていることを特徴とす
る。
【0012】請求項6に記載の液体付与装置は、請求項
5において、液搬送部材表面の液保持構造としての液保
持部が凹部であることを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の液体付与装置は、請求項
5において、液搬送部材表面にメッシュを設けたことを
特徴とする。
【0014】請求項8に記載の液体付与装置は、請求項
5において、液搬送部材表面の液保持構造が、サンドブ
ラスト加工により形成されたものであることを特徴とす
る。
【0015】請求項9に記載の液体付与装置は、請求項
1〜8のいずれか一つの項において、液搬送部材の少な
くとも表面が弾性部材で構成されていることを特徴とす
る。
【0016】請求項10に記載の液体付与装置は、請求
項1〜9のいずれか一つの項において、液量制限部材が
ブレードであることを特徴とする。
【0017】請求項11に記載の液体付与装置は、請求
項1〜9のいずれか一つの項において、液量制限部材が
ローラであることを特徴とする。
【0018】請求項12に記載の液体付与装置は、請求
項1〜11のいずれか一つの項において、被塗布物を液
搬送部材に接触させる押さえ部材として、拍車ローラを
備えたことを特徴とする。
【0019】請求項13に記載の被記録材の前処理装置
は、少なくとも表面が画像除去促進液により膨潤する被
記録材に画像除去促進液を付与する装置において、前記
画像除去促進液の付与手段として、請求項1〜12のい
ずれか一つの項に記載の液体付与装置を備えたことを特
徴とする。
【0020】請求項14に記載の被記録材の再生装置
は、加熱により軟化溶融する画像形成物質が付着してい
る、少なくとも表面が画像除去促進液により膨潤する被
記録材上から前記画像形成物質を除去する、被記録材か
らの画像形成物質除去装置において、前記画像除去促進
液の付与手段として、請求項1〜12のいずれか一つの
項に記載の液体付与装置を備えたことを特徴とする。
【0021】請求項15に記載の湿式電子写真の現像装
置は、現像液付与手段として、請求項1〜12のいずれ
か一つの項に記載の液体付与装置を備えたことを特徴と
する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態および
作用を、図面を参照しながら説明する。 実施の形態1 図1は、液体付与装置(液体塗布装置)10の構成を示
す概略断面図である。この装置では、周面に液保持構造
を有する液搬送部材11で塗布液2を汲み上げ、液量制
限部材12により液搬送部材11上の液量を規制する
(請求項1)。被塗布物1は、押さえ部材13によって
液搬送部材11に押さえつけられて、塗布液2が塗布さ
れる。液搬送部材11は被塗布物1に付与される塗布液
2に対して親液性であるため、塗布液2は液搬送部材1
上に確実に保持される(請求項2)。液搬送部材11が
親液性であるかどうかは、接触角で表すことができる。
接触角とは、図8に示すように、固体表面に液体を置い
たときの固体表面と液体との接点における角である。
【0023】液搬送部材11(の親液性)は、塗布液2
に対する接触角が45°以下が好ましく、接触角が20
°以下となるような材料、または20°以下となるよう
に表面処理されたものであることが特に望ましい。液搬
送部材11は、その周面に備えられる液保持構造とし
て、少なくとも塗布液2の搬送方向に独立した液保持部
を有している(請求項3)ので、塗布液2が確実に液搬
送部材11上に保持される。塗布液2の付与量は、液保
持部の深さや幅、液保持部どうしの間隔などで変えるこ
とができるが、液保持部どうしの間隔が大きすぎると塗
布液の付与量にムラが生じる場合がある。
【0024】例えば図2(a)(b)に示すように、液
搬送部材11の表面に平目加工22を施す(多数の長溝
を互いに平行に形成する)ことにより液保持部21を形
成することができる(請求項4)。図2(a)は液搬送
部材11の全体構造を示す斜視図、図2(b)は液保持
部21の拡大斜視図である。平目の幅は5mm以下が望
ましい。
【0025】実施の形態2 塗布液付与を更に安定化させるための、液搬送部材11
の表面構造としては、液保持部を互いに独立して設けた
ものが挙げられる(請求項5)。この場合も、塗布液の
付与量は、液保持部の深さや幅、液保持部どうしの間隔
などで変えることができるが、液保持部どうしの間隔が
大きすぎると塗布液の付与量にムラが生じることがあ
る。例えば図3(a)(b)に示すように、液搬送部材
11の表面に多数の凹部23を設け、これらの凹部23
を液保持部21とすることができる(請求項6)。図3
(a)は液搬送部材11の全体構造を示す斜視図、図3
(b)は凹部23の拡大斜視図である。
【0026】実施の形態3,4 また、図4に示すように、液搬送部材11の表面にメッ
シュ24を設けることで液保持部21を形成することも
できるし(請求項7)、図5のように液搬送部材11の
表面にサンドブラスト加工25を施して液保持部21を
形成することも可能である(請求項8)。上記凹部23
の幅や、メッシュ24における穴どうしの間隔は0.5
mm以下が望ましい。メッシュ24としては、ナイロン
などの高分子材料を使用したものや、金属製のものなど
が挙げられる。
【0027】被塗布物1に付与する塗布液2の量は、請
求項3〜8のいずれの液体付与装置においても、液保持
部21の体積の大きさによって任意に変えることがで
き、この体積は液保持部21の深さ、幅などによって設
定可能である。
【0028】実施の形態5 さらに、液搬送部材11と被塗布物1との接触性向上に
より塗布液2の付与が確実に行われるようにするため、
図6に示すように、液搬送部材11の少なくとも表面を
弾性部材26で構成してもよい(請求項9)。弾性部材
26としてはクロロプレンゴムや天然ゴムなど各種のゴ
ムを使用することができる。この液搬送部材11の表面
にも上記平目加工、凹部などが形成される。
【0029】実施の形態6 上記液量制限部材12の具体例としては、ブレード(請
求項10)、ローラ(請求項11)が挙げられる。ブレ
ードとしては、シリコーンゴムなどの高分子材料を用い
たものが、ローラとしては、少なくとも表面にゴムなど
の高分子材料を設けたものが、それぞれ挙げられる。
【0030】実施の形態7 上記押さえ部材13としては、被塗布物1に塗布液2を
均一に付与するために、図7に示すように拍車状の押さ
え部材(拍車ローラ)14を用いるのが好ましい(請求
項12)。
【0031】実施の形態8 電子写真方式の複写機やファクシミリ、あるいは熱転
写、ホットメルトインクジェットなど、加熱により軟化
溶融する画像形成物質によって形成された画像を消去し
て、被記録材を再利用する技術としてリサイクルコピー
技術がある。これは、あらかじめ画像除去促進液を付与
した被記録材に画像を形成し、この画像を消去する場合
には、剥離部材を被記録材の記録面に接触させ、加熱加
圧することによって被記録材表面から画像形成物質を除
去する技術である。請求項1〜12の液体付与装置は、
被記録材に上記画像除去促進液を付与するための、被記
録材の前処理装置として有効に適用することができる
(請求項13)。
【0032】実施の形態9 さらに、被記録材にあらかじめ画像除去促進液を付与し
ないで電子写真方式の複写機やファクシミリ、あるいは
熱転写、ホットメルトインクジェットなど、加熱により
軟化溶融する画像形成物質によって画像を形成し、不要
になった時点で画像を消去して、被記録材を再利用する
技術もある。この技術では、画像が形成された被記録材
に画像除去促進液を付与し後、画像面に剥離部材を加熱
加圧することによって、被記録材表面から画像形成物質
を除去するものである。この場合には、単票(枚葉状)
の被記録材に安定的に画像除去促進液を付与する必要が
ある。したがって、このような被記録材の再生装置にお
ける画像除去促進液の付与装置として、請求項1〜12
の液体付与装置を適用することで、被記録材表面に画像
除去促進液を均一に安定的に付与することができる(請
求項14)。
【0033】実施の形態10 また、湿式電子写真の現像装置では、感光体上に静電潜
像を形成し後、トナーを分散させた現像液を感光体に接
触させることによって潜像を顕像化させる。この現像装
置においては、一定量の現像液を感光体に接触させる必
要があるので、現像液の汲み上げ部材(現像液付与手
段)として、請求項1〜12の液体付与装置を用いるこ
とで、高品質の現像画像を安定して得ることができる
(請求項15)。
【0034】
【実施例】つぎに、本発明の構成および効果について、
実施例により更に具体的に説明する。 実施例1(請求項1〜4,10,12,14の発明の実
施例) 複写機FT6500〔(株)リコー製、商品名〕によ
り、被塗布物1としてのPPC用紙Type6200
〔(株)リコー製、商品名〕に画像を形成した後、図1
に示す液体付与装置の液搬送部材11として図2に示す
平目ローラを用いて、画像除去促進液を付与した。画像
除去促進液はMA80(三井サイアナミド製、商品名)
を水で1wt%に希釈したものを用い、また、図1の装
置において押さえ部材13として図7の拍車ローラ14
を、液量制限部材12としてブレードをそれぞれ使用し
た。その結果、上記PPC用紙に所定量の画像除去促進
液を均一に付与することができ、剥離装置を使用して上
記PPC用紙上の画像を良好に剥離することができた。
【0035】実施例2(請求項1〜4,11〜13の発
明の実施例) 図1に示す液体付与装置の液搬送部材11として図2に
示す平目ローラを用いて、PPC用紙紙源〔(株)リコ
ー製、商品名〕に画像除去促進液を付与・乾燥した後、
複写機FT7000〔(株)リコー製、商品名〕で画像
を形成した。上記画像除去促進液としては、実施例1と
同じくMA80(前出)を水で1wt%に希釈したもの
を用い、また、図1の装置において押さえ部材13とし
て図7の拍車ローラ14を、液量制限部材12としてロ
ーラをそれぞれ使用した。その後、剥離装置を使うこと
により、上記PPC用紙紙源上の画像を良好に剥離する
ことができた。
【0036】実施例3(請求項1〜3,5,6,10,
12,13の発明の実施例) 図1に示す液体付与装置の液搬送部材11として、図3
に示す多数の凹部23(液保持部21)を設けたローラ
を用いて、PPC用紙紙源〔(株)リコー製、商品名〕
に画像除去促進液を付与・乾燥した後、複写機FT70
00〔(株)リコー製、商品名〕で画像を形成した。上
記画像除去促進液としては、実施例1と同じくMA80
(前出)を水で1wt%に希釈したものを用い、また、
図1の装置において押さえ部材13として図7の拍車ロ
ーラ14を、液量制限部材12としてブレードをそれぞ
れ使用した。その後、剥離装置を使うことにより、上記
PPC用紙紙源上の画像を良好に剥離することができ
た。
【0037】実施例4(請求項1〜3,5,6,11,
12,14の発明の実施例) 複写機FT6500〔(株)リコー製、商品名〕によ
り、PPC用紙Type6200〔(株)リコー製、商
品名〕に画像を形成した後、図1に示す液体付与装置の
液搬送部材11として、図3に示す凹部23(液保持部
21)を多数設けたローラを用いて画像除去促進液を付
与した。画像除去促進液としてはMA80(前出)を水
で1wt%に希釈したものを用い、また、図1の装置に
おいて押さえ部材13として図7の拍車ローラ14を、
液量制限部材12としてローラをそれぞれ使用した。そ
の結果、上記PPC用紙に所定量の画像除去促進液を均
一に付与することができ、剥離装置を使用して上記PP
C用紙上の画像を良好に剥離することができた。
【0038】実施例5(請求項1〜3,5,7,11,
12,14の発明の実施例) 複写機FT2200〔(株)リコー製、商品名〕で、P
PC用紙マイリサイクルペーパー(NBSリコー製、商
品名)に画像を形成した後、図1に示す液体付与装置の
液搬送部材11として、図4に示すメッシュ24を設け
たローラを用いて画像除去促進液を付与した。画像除去
促進液としては上記MA80を水で1wt%に希釈した
ものを用い、また、図1の装置において押さえ部材13
として図7の拍車ローラ14を、液量制限部材12とし
てローラをそれぞれ使用した。その結果、上記PPC用
紙に所定量の画像除去促進液を均一に付与することがで
き、剥離装置を使用して上記PPC用紙上の画像を良好
に剥離することができた。
【0039】実施例6(請求項1〜3,5,8,11,
12,14の発明の実施例) 複写機FT7000〔(株)リコー製、商品名〕で、P
PC用紙紙源〔(株)リコー製、商品名〕に画像を形成
した後、図1に示す液体付与装置の液搬送部材11とし
て、図5に示すような表面にサンドブラスト加工25を
施したローラを用いて画像除去促進液を付与した。画像
除去促進液としては上記MA80を水で1wt%に希釈
したものを用い、また、図1の装置において押さえ部材
13として図7の拍車ローラ14を、液量制限部材12
としてローラをそれぞれ使用した。その結果、上記PP
C用紙紙源に所定量の画像除去促進液を均一に付与する
ことができ、剥離装置を使用して上記PPC用紙紙源上
の画像を良好に剥離することができた。
【0040】実施例7(請求項1〜3,5,6,9,1
1,12,14の発明の実施例) 複写機FT6500〔(株)リコー製、商品名〕で、P
PC用紙Type6200〔(株)リコー製、商品名〕
に画像を形成した後、図1に示す液体付与装置の液搬送
部材11として、クロロプレンゴムの表面に図3に示す
ような凹部23(液保持部21)を多数設けたローラを
用いて画像除去促進液を付与した。画像除去促進液とし
ては上記MA80を水で1wt%に希釈したものを用
い、また、図1の装置において押さえ部材13として図
7の拍車ローラ14を、液量制限部材12としてローラ
をそれぞれ使用した。その結果、上記PPC用紙に所定
量の画像除去促進液を均一に付与することができ、剥離
装置を使用して上記PPC用紙上の画像を良好に剥離す
ることができた。
【0041】実施例8(請求項1〜3,5,6,11,
15の発明の実施例) 感光体をコロナチャージで帯電させた後、画像パターン
に応じた光を照射することによって、感光体上に静電潜
像を形成した。その後、図1に示す液体付与装置の液搬
送部材11として、表面に図3に示すような凹部23
(液保持部21)を多数設けたローラを用いて現像液
(アイソパーにトナーを分散させたもの)を感光体に付
与した。その結果、少量の現像液を均一に感光体上に付
与することができたので、少量の現像液で静電潜像に応
じた良好なトナー像を得ることができた。
【0042】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、以下のとおりの顕著な作用効果が得られる。 (1)請求項1の液体付与装置による作用効果:表面に
液保持構造を有する液搬送部材と、液量制限部材とを備
えているため、被塗布物に付与する液量を計量すること
ができるので、被塗布物に液を安定的に付与することが
できるとともに、付与する液量のバラツキが小さくな
る。 (2)請求項2の液体付与装置による作用効果:液搬送
部材を、被塗布物に付与する液体に対して親液性のもの
としたので、簡単な構成により液搬送部材への液体の付
着性が向上し、被塗布物への液体付与の安定化が達成で
きる。 (3)請求項3の液体付与装置による作用効果:液搬送
部材表面に液保持構造として、少なくとも液搬送方向に
独立な液保持部を設けたので、被塗布物への液体付与量
が更に安定化する。 (4)請求項4の液体付与装置による作用効果:液搬送
部材表面の液保持構造を平目加工により形成したので、
簡単な構成で被塗布物への液体付与量の安定化が達成で
きる。 (5)請求項5の液体付与装置による作用効果:液搬送
部材表面の液保持構造としての液保持部を、互いに独立
して設けたので、被塗布物への液体付与量が更に安定化
する。 (6)請求項6の液体付与装置による作用効果:液搬送
部材表面の液保持構造としての液保持部を凹部としたの
で、簡単な構成で被塗布物への液体付与量が安定化す
る。 (7)請求項7の液体付与装置による作用効果:液搬送
部材表面にメッシュを設けたので、簡単な構成で被塗布
物への液体付与量が安定化する。 (8)請求項8の液体付与装置による作用効果:液搬送
部材表面の液保持構造をサンドブラスト加工により形成
したので、簡単な構成で被塗布物への液体付与量が安定
化する。 (9)請求項9の液体付与装置による作用効果:液搬送
部材の少なくとも表面を弾性部材で構成したので、被塗
布物と液搬送部材との接触性が向上し、液体の付与が安
定的に行われる。 (10)請求項10の液体付与装置による作用効果:液
量制限部材としてブレードを用いるため、簡単な構成で
液搬送部材上の液量を制限することができる。 (11)請求項11の液体付与装置による作用効果:液
量制限部材としてローラを用いるため、簡単な構成で液
搬送部材上の液量を制限することができる。 (12)請求項12の液体付与装置による作用効果:被
塗布物を液搬送部材に接触させる押さえ部材として、拍
車ローラを用いるので、被塗布物への液体付与の均一性
が向上する。 (13)請求項13の被記録材の前処理装置による作用
効果:あらかじめ画像除去促進液を被記録材に付与す
る、被記録材の前処理装置(リサイクルコピー技術)に
請求項1〜12のいずれか一つの項に記載の液体付与装
置を適用したので、画像除去促進液を安定して付与する
ことができ、被記録材上の画像形成物質の除去性能が安
定化する。 (14)請求項14の被記録材の再生装置による作用効
果:被記録材から画像形成物質を除去する装置(リサイ
クルコピー技術)において、画像除去促進液の付与手段
として、請求項1〜12のいずれか一つの項に記載の液
体付与装置を用いるので、画像除去促進液を安定して付
与することができ、被記録材上の画像形成物質の除去性
能が安定化する。 (15)請求項15の湿式電子写真の現像装置による作
用効果:現像液付与手段として、請求項1〜12のいず
れか一つの項に記載の液体付与装置を用いるため現像が
安定し、良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体付与装置の構成を示す概略断
面図である。
【図2】図1における液搬送部材の一例に係るもので、
(a)は液搬送部材の全体斜視図、(b)は(a)の一
部拡大図であって、平目加工の形態を示す斜視図であ
る。
【図3】図1における液搬送部材の別例を示すもので、
(a)は液搬送部材の全体斜視図、(b)は(a)の一
部拡大図であって、多数形成した凹部の斜視図である。
【図4】図1における液搬送部材の更に別の例を示す全
体斜視図である。
【図5】図1における液搬送部材の更に別の例を示す全
体斜視図である。
【図6】図1における液搬送部材の更に別の例を示す全
体斜視図である。
【図7】図1における押さえ部材の一例を示す全体斜視
図である。
【図8】接触角の説明図である。
【符号の説明】
1 被塗布物 2 塗布液 10 液体付与装置 11 液搬送部材 12 液量制限部材 13 押さえ部材 14 拍車ローラ(拍車状の押さえ部材) 21 液保持部 22 平目加工 23 凹部 24 メッシュ 25 サンドブラスト加工 26 弾性部材

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗布物に液体を付与する装置におい
    て、表面に液保持構造を有する液搬送部材と、液量制限
    部材とを設けたことを特徴とする液体付与装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、液搬送部材が被塗布
    物に付与する液体に対して親液性のものであることを特
    徴とする液体付与装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、液搬送部材
    表面の液保持構造として、少なくとも液搬送方向に独立
    な液保持部を有することを特徴とする液体付与装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、液搬送部材表面の液
    保持構造が、平目加工により形成されたものであること
    を特徴とする液体付与装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、液搬送部材表面の液
    保持構造としての液保持部が、互いに独立して設けられ
    ていることを特徴とする液体付与装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、液搬送部材表面の液
    保持構造としての液保持部が凹部であることを特徴とす
    る液体付与装置。
  7. 【請求項7】 請求項5において、液搬送部材表面にメ
    ッシュを設けたことを特徴とする液体付与装置。
  8. 【請求項8】 請求項5において、液搬送部材表面の液
    保持構造が、サンドブラスト加工により形成されたもの
    であることを特徴とする液体付与装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一つの項におい
    て、液搬送部材の少なくとも表面が弾性部材で構成され
    ていることを特徴とする液体付与装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一つの項にお
    いて、液量制限部材がブレードであることを特徴とする
    液体付与装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれか一つの項にお
    いて、液量制限部材がローラであることを特徴とする液
    体付与装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか一つの項に
    おいて、被塗布物を液搬送部材に接触させる押さえ部材
    として、拍車ローラを備えたことを特徴とする液体付与
    装置。
  13. 【請求項13】 少なくとも表面が画像除去促進液によ
    り膨潤する被記録材に画像除去促進液を付与する装置に
    おいて、前記画像除去促進液の付与手段として、請求項
    1〜12のいずれか一つの項に記載の液体付与装置を備
    えたことを特徴とする被記録材の前処理装置。
  14. 【請求項14】 加熱により軟化溶融する画像形成物質
    が付着している、少なくとも表面が画像除去促進液によ
    り膨潤する被記録材上から前記画像形成物質を除去す
    る、被記録材からの画像形成物質除去装置において、前
    記画像除去促進液の付与手段として、請求項1〜12の
    いずれか一つの項に記載の液体付与装置を備えたことを
    特徴とする被記録材の再生装置。
  15. 【請求項15】 現像液付与手段として、請求項1〜1
    2のいずれか一つの項に記載の液体付与装置を備えたこ
    とを特徴とする湿式電子写真の現像装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6827783B2 (en) 2001-11-19 2004-12-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. Paste application apparatus and method for applying paste
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JP2018165820A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 キヤノン株式会社 現像装置、クリーニング装置及び液体現像剤装置

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