JP2008207534A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008207534A JP2008207534A JP2007091286A JP2007091286A JP2008207534A JP 2008207534 A JP2008207534 A JP 2008207534A JP 2007091286 A JP2007091286 A JP 2007091286A JP 2007091286 A JP2007091286 A JP 2007091286A JP 2008207534 A JP2008207534 A JP 2008207534A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- ink
- undercoat liquid
- liquid
- undercoat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】被記録媒体を搬送する搬送手段12と、搬送手段により搬送される被記録媒体に、活性エネルギー線により硬化する下塗り液を付与する下塗り液付与手段13と、下塗り液付与手段の下流側に配置され、下塗り液が塗布された被記録媒体に活性エネルギー線を照射して被記録媒体上に塗布された下塗り液を半硬化させる下塗り液半硬化手段14と、下塗り液半硬化手段の下流側に配置され、少なくとも着色材を含んだインクを吐出して被記録媒体に画像を形成するインクジェットヘッドを備える画像形成手段とを有し、被記録媒体の搬送速度をV[mm/s]、下塗り液付与手段の下塗り液付与位置から、下塗り液半硬化手段からの活性エネルギー線の入射位置までの搬送距離をX[mm]として、X≦5Vを満たすことにより上記課題を解決する。
【選択図】図2
Description
インクジェットヘッドを用いた画像記録装置としては、例えば、特許文献1に、活性光線により硬化する化合物を有するインクをインクジェット法により被記録媒体に印字し、硬化させるインクジェット記録方法において、2色以上のインクにより画像形成を行い、かつ画像形成に要するインクの全てを出射した後、10秒以内に該活性光線を照射するインクジェット記録方法を用いるインクジェット記録装置が記載されている。
また、特許文献1には、インクジェットヘッドとして、従来知られている任意の多チャンネルインクジェットヘッドを使用することができることが記載されている。
さらに、白インクを塗布した後に白インクを硬化させるための活性光線を照射する第1の照射手段と、前記インクを吐出した後にインクを硬化させるための活性光線を照射する第2の照射手段とを備えるインクジェットプリンタも記載されている。
また、白インクを塗布する方法としては、スプレー塗布、ロール塗布、グラビア塗布、エアナイフ塗布、押し出し塗布、カーテン塗布、ワイヤーバー塗布、またはフェルト塗布を用いて塗布することが記載されている。
また、被記録媒体の表面全体に液体を塗布し、その液体が浸透すると、被記録媒体の位置によって色味が変化することや、液体を乾燥あるいは硬化させた後も液体が浸透した部分が濡れたように見えることがあるという問題もある。このように、被記録媒体の色味の変化や、一部が濡れたように見えると被記録媒体上に形成される画像の品質が低下するという問題もある。特に、緩浸透媒体等の液体が浸透し易い被記録媒体を用いる場合は、この問題が顕著になる。
前記搬送手段により搬送される前記被記録媒体の一面に、活性エネルギー線が照射されることで硬化する下塗り液を付与する下塗り液付与手段と、
前記被記録媒体の搬送方向において、前記下塗り液付与手段の下流側に配置され、前記下塗り液が付与された被記録媒体に活性エネルギー線を照射し、前記被記録媒体上に付与された下塗り液を半硬化させる下塗り液半硬化手段と、
前記被記録媒体の搬送方向において、前記下塗り液半硬化手段の下流側に配置され、少なくとも着色材を含んだインクを吐出して前記下塗り液が付与された前記被記録媒体に画像を形成するインクジェットヘッドを備える画像形成手段とを有し、
前記下塗り液付与手段により下塗り液が付与される下塗り液付与位置から、前記下塗り液半硬化手段から射出された活性エネルギー線が照射される照射位置まで被記録媒体が前記搬送手段により搬送される搬送距離をX[mm]とし、前記搬送手段による前記下塗り液付与位置と前記照射位置との間の前記被記録媒体の搬送速度をV[mm/s]とすると、搬送距離Xと搬送速度Vとの関係がX≦5Vを満たすインクジェット記録装置を提供するものである。
また、前記塗布ローラは、表面に下塗り液を保持する凹部を有することが好ましい。
さらに、前記塗布ローラの上流または下流の少なくとも一方の前記被記録媒体の前記下塗り液が塗布される面とは反対側の面に配置され、前記被記録媒体を前記下塗り液が塗布される面とは反対側の面から支持する位置決め手段を有することが好ましい。
また、前記画像形成手段は、異なる色のインクを吐出する少なくとも2つのインクジェットヘッドを有し、前記インクジェットヘッドの間に配置され、前記被記録媒体の搬送方向上流側の前記インクジェットヘッドにより形成された前記画像を構成するインクを半硬化させるインク半硬化手段を有することが好ましい。
さらに、インクジェットヘッドから吐出され被記録媒体上に着弾したインク液滴のインク滲みを効果的に抑制でき、種々の被記録媒体間での画像均一性が高く、また液滴間の混合に起因する線幅の不均一や色ムラ等の発生を抑制することができる。
つまり、本発明によれば、被記録媒体の種類によらず、高画質で高品質な印刷物を作製することができるインクジェット記録装置を提供することができる。
尚、以下の各実施形態において、活性光線(活性エネルギー線ともいう)の照射によって硬化する活性光線硬化型インク(活性エネルギー線硬化型インクともいう)のうち紫外線硬化型インクを使用する活性光線硬化型インクジェット記録装置を例に説明するが、本発明は、これに限定されることはなく、各種活性光線硬化型インクを用いるインクジェット記録装置に適用することができる。
また、インクジェット記録装置10の制御部20には、入力装置22が接続されている。入力装置22としては、スキャナ等の画像読取装置や、パーソナルコンピュータ等の画像処理装置等の画像データを送信する種々の装置を用いることができる。また、入力装置22と制御部20との接続方法は、有線、無線を問わず種々の接続方法を用いることができる。
供給ロール30は、ロール状に巻きつけられている連続紙状の被記録媒体Pを有し、被記録媒体Pを供給する。
搬送ロール32は、被記録媒体Pの搬送方向において、供給ロール30の下流側に配置され、供給ロール30から送り出された被記録媒体Pを、搬送方向下流側に搬送する。
搬送ロール対34は、一対のローラ対であり、被記録媒体Pの搬送経路において、搬送ロール32の下流側に配置され、搬送ロール32を通過した被記録媒体Pを挟持して、搬送方向下流側に搬送する。
回収ロール36は、被記録媒体Pの搬送経路の最下流に配置されている。回収ロール36は、供給ロール30から供給され、さらに搬送ロール32,搬送ロール対34により搬送されて後述する下塗部13、下塗り液半硬化部14、画像記録部16、画像定着部18に対向する位置を通過した被記録媒体Pを巻き取る。
ここで、搬送ロール32、搬送ロール対34及び回収ロール36は、図示しない駆動部と接続され、駆動部により回転される。
つまり、搬送部12は、被記録媒体Pを鉛直方向に対して回収ロール36から離れる側に所定角度傾斜させつつ上方、つまり斜め上方向に搬送し、その後、搬送ロール32で搬送方向を変えて、搬送ロール32通過後は、水平方向に回収ロール36に向けて搬送させる。言い換えれば、被記録媒体Pは、供給ロール30から引き出された後、画像が記録される側の面を下向きにして斜め上方向に移動され、搬送ロール32を通過した後は、画像が記録される面を上向きにして水平方向に移動される。
下塗部13は、被記録媒体Pに下塗り液を塗布する塗布ローラ60と、塗布ローラ60を回転させる駆動部62と、塗布ローラ60に下塗り液を供給する貯留皿64と、塗布ローラ60に付着する下塗り液の量を調整するブレード66と、塗布ローラ60に対して被記録媒体Pが所定位置となるように被記録媒体Pを支持する位置決め部68とを有する。
塗布ローラ60は、被記録媒体Pの幅よりも長いローラであり、その表面(外周面)に一定間隔毎に、つまり、均等に凹部が形成されている、いわゆるグラビアローラである。
ここで、塗布ローラ60に形成する凹部の形状は特に限定されず、丸、矩形、多角形、星型等の種々の形状とすることができる。また、凹部は、塗布ローラの全周に溝状に形成してもよい。
図3に示すように、塗布ローラ60のシャフト60aには、ギア78aが装着され、モータ76のシャフト(回転軸)76aには、ギア78bが装着されている。つまり、それぞれのギアは、それぞれのシャフトと共に回転する。また、ギア78aとギア78bとは、互いの歯が噛み合う位置に配置されている。
駆動部62は、このようにして塗布ローラ60を回転させる。
なお、駆動部62は、本実施形態に限定されず、プーリー駆動、ベルト駆動、ダイレクト駆動等の種々の塗布ローラ60を回転させる方法を用いることができる。
また、駆動部62は、図1に矢印で示すように、塗布ローラ60を被記録媒体Pの搬送方向とは、逆の方向に回転させる(図1中時計周り)。この点については、後ほど説明する。
つまり、ブレード66は、塗布ローラ60の貯留皿64に浸漬されかつ、被記録媒体Pと接触する前の部分と接触する。
ブレード66は、塗布ローラ60が貯留皿64に浸漬することで、付着した下塗り液のうち必要以上に付着した下塗り液を掻き落とし、塗布ローラ60に付着した下塗り液の付着量を一定量にする。具体的には、ブレード66は、塗布ローラ60の表面に形成されている凹部に保持された下塗り液を除いて、塗布ローラ60の他の部分に付着した下塗り液を掻き落とす。
これにより、塗布ローラ60の被記録媒体Pと接触する部分に保持されている下塗り液は、凹部に保持されている下塗り液のみとすることができる。つまり、被記録媒体Pと接触する下塗り液の量を一定にすることができる。
位置決めローラ70は、被記録媒体Pの画像が形成される面(下塗り液が塗布される面)とは反対側の面側で、かつ、被記録媒体Pの搬送方向において、供給ロール30と塗布ローラ60との間に配置されている。
位置決めローラ72は、被記録媒体Pの画像が形成される面とは反対側の面側で、かつ、被記録媒体Pの搬送方向において、塗布ローラ60と搬送ロール32との間に配置されている。
つまり、位置決めローラ70及び72は、それぞれ被記録媒体Pを介して塗布ローラ60とは反対側に、被記録媒体Pの搬送方向において塗布ローラ60を挟むように、つまり、塗布ローラ60の上流側と下流側にそれぞれ配置されている。
この位置決めローラ70及び72は、被記録媒体Pの画像が形成される面とは反対側の面から被記録媒体Pを支持する。
このように、塗布ローラ60、位置決めローラ70及び72をそれぞれ支持する軸受け74a、74b、74cを互いに接触させることにより、塗布ローラ60、位置決めローラ70及び72の互いの位置関係にずれが生じることを防止できる。
また、塗布ローラ60、位置決めローラ70及び72のいずれか1つまたは、全てを移動可能な状態とした場合でも、軸受け同士を接触させる構成とすることで、塗布ローラ60、位置決めローラ70及び72との位置関係にずれが生じることを防止できる。
なお、本実施形態では、軸受け同士を接触させたが、本発明はこれに限定されず、塗布ローラ60、位置決めローラ70及び72のそれぞれ支持する部材同士を接触させる構成であればよく、例えば、軸受けを固定する固定部材同士を接触させるようにしてもよい。
被記録媒体Pと接触した塗布ローラ60は、さらに回転し、再び貯留皿64に浸漬される。
このようにして、下塗部13は、塗布ローラ60を回転させて、被記録媒体Pの表面に下塗り液を塗布することで、被記録媒体Pの表面に下塗り層を形成する。
下塗り液半硬化部14は、UVランプを有し、被記録媒体Pの搬送経路に対向して配置されている。ここで、UVランプは、紫外線を射出する光源であり、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ等、種々の紫外線光源を用いることができる。
下塗り液半硬化部14は、対向する位置を通過する被記録媒体Pの幅方向の全域に紫外線を照射する。
このカチオン重合性の下塗り液を、カチオン重合阻害作用がある湿度条件下で使用して、部分的に光硬化することでも、下塗り液の硬化度は外部よりも内部の方が高くすることができる。
図6は、半硬化された下塗り液上にインク液を打滴した被記録媒体の一例を示す模式的断面図であり、図7(A)及び(B)は、それぞれ未硬化状態の下塗り液上にインク液を打滴した被記録媒体の一例を示す模式的断面図であり、図7(C)は、完全に硬化させた状態の下塗り液上にインク液を打滴した被記録媒体の一例を示す模式的断面図である。
このように、下塗り液にインク液を打滴した時、下塗り液とインク液とが上記の(1)、(2)及び(3)の状態を満たす場合には、下塗り液が半硬化状態であると言える。
下塗り液を半硬化させること、つまり、上記の(1)、(2)及び(3)を満たすように下塗り液を硬化させることで、高密度に打液されたインク液の液滴(つまり、インク液滴)が相互に繋がってインク液の膜層(つまり、インク液膜、インク層)を形成し、均一で高い色濃度を与える。
この場合は、高密度にインク液を付与しても、液滴同士が独立するため、色濃度が低下する原因となる。
この場合は、打滴干渉の発生し、均一なインク液の膜層が形成できず、色再現性を高くすることができない(つまり色再現性の低下を招く)。
(mi/30)<Muとすることで打滴干渉の発生を防止でき、さらに、ドットサイズ再現性を高くすることができる。また、Mu<miとすることで、インク液の液層を均一に形成でき、濃度の低下を防止できる。
例えば、インク液の最大吐出量を、600×600dpiの打滴密度で、1画素当たり12ピコリットルとすると、単位面積当たりに吐出するインク液の最大重量miは、0.04g/cm2となる(なお、インク液の密度は、約1.1g/cm3とする。)。従って、この場合は、下塗り液の単位面積当たりの未硬化部の重量Muを、0.0013g/cm2より大きく0.04g/cm2未満とすることが好ましく、0.002g/cm2より大きく0.013g/cm2未満とすることがさらに好ましく、0.004g/cm2より大きく0.008g/cm2とすることが特に好ましい。
図2に示すように、下塗部13により被記録媒体Pに下塗り液が付与される位置C(以下単に「付与位置C」ともいう。)から、下塗り液半硬化部14から射出された紫外線が被記録媒体Pに付与された下塗り液を半硬化させる位置、つまり、下塗り液が塗布された被記録媒体Pに下塗り液半硬化部14から紫外線が照射される位置H(以下単に「半硬化位置H」ともいう。)までの被記録媒体Pの搬送経路の長さをX[mm]とし、付与位置Cと半硬化位置Hとの間の搬送部12による被記録媒体Pの搬送速度をV[mm/s]とすると、下塗部13と下塗り液半硬化部14とは、X≦5Vの関係を満たす位置に配置されている。
また、半硬化位置Hとは、より正確には、下塗り液半硬化部14から射出された紫外線が照射される被記録媒体P上の領域の被記録媒体Pの搬送方向における中間点である。
遮光部材79は、後述する下塗り液半硬化部14のUVランプから射出され、下塗部13側に漏れた紫外線を遮蔽して、下塗り液半硬化部14から射出された紫外線が下塗部13に到達することを防止する。これにより、被記録媒体Pに塗布される前の下塗り液が下塗り液半硬化部14から射出された紫外線により硬化することを防止できる。このように、下塗部13の下流側に遮光部材79を配置することにより、下塗部13と下塗り液半硬化部14とを近接させることができる。
支持部15は、本体定盤38と、ヘッド定盤40とを有し、画像記録部16及び画像定着部18を支持している。
本体定盤38は、板状部材であり、搬送ロール32と搬送ロール対34との間に、被記録媒体Pの搬送経路と平行に所定間隔離間して配置される。言い換えれば、本体定盤38は、搬送部12により搬送される被記録媒体Pの画像が記録される面(以下「画像記録面」ともいう。)に対向する位置に配置されている。
本体定盤38には、後述する画像記録部16の各記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kに対向した位置に開口38aが、後述する画像定着部18の各紫外線照射部54、54aに対向した位置に開口38bが形成されている。
板部40aは、本体定盤38の被記録媒体P側とは反対側に所定間隔離間して配置され、後述する画像記録部16の記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kを保持している。また、足部40bは、板部40aの4隅に配置され、本体定盤38と連結している。
記録ヘッドユニット46は、記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kを有する。
記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kは、被記録媒体Pの搬送方向の上流から下流に向かって、記録ヘッド48X、記録ヘッド48Y、記録ヘッド48C、記録ヘッド48M、記録ヘッド48Kの順に配置されている。また、記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kは、ヘッド定盤40に保持され、かつ、それぞれのインク吐出部の先端が被記録媒体Pの搬送経路に対向して、つまり、搬送部12により搬送経路上を搬送される被記録媒体Pに対向して(以下、単に「被記録媒体Pに対向して」ともいう。)配置されている。
搬送部12により被記録媒体Pを搬送しつつ、各記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kから特色(X)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(K)のそれぞれの色インクを被記録媒体Pに向けて吐出することにより被記録媒体P上にカラー画像を形成することができる。
ここで、記録ヘッド48Xから吐出させる特色インクとしては、白、橙、紫、緑等の種々のインクを用いることができる。
なお、本実施形態の記録ヘッドから吐出されるインクは、紫外線硬化型インクである。
プラテン56は、各記録ヘッドに対向する位置を搬送される被記録媒体Pを、画像が形成されない面側、つまり、被記録媒体Pの記録ヘッドユニット46が配置されている面とは反対側の面から支持する。これにより被記録媒体Pと各記録ヘッドとの距離を一定にすることができ、被記録媒体P上に高画質な画像を形成することができる。
なお、プラテン56の形状は、平板に限定されず、記録ヘッド側に凸の曲面形状としてもよい。この場合、記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kは、プラテンとの距離が一定となるように配置される。
図8は、半硬化されたインク液da上にインク液dbを打滴した被記録媒体を示す模式的断面図であり、図9(A)及び(B)は、それぞれ未硬化状態のインク液da上にインク液dbを打滴した被記録媒体の一例を示す模式的断面図であり、図9(C)は、完全に硬化させた状態のインク液上にインク液を打滴した被記録媒体の一例を示す模式的断面図である。
インク液daを打滴した後に、インク液daの上にインク液dbを打滴して2次色を形成する時は、半硬化状態のインク液da上にインク液dbを付与することが好ましい。
ここで、インク液daの半硬化状態とは、上述した下塗り液の半硬化状態と同様であり、図8に示すように、インク液da上にインク液dbを打滴した場合に、(1)インク液dbの一部がインク液daの表面に出ており、(2)インク液dbの一部がインク液daに潜り込み、かつ、(3)インク液dbの下層にはインク液daが存在する状態である。
このようにインク液を半硬化させることで、インク液daの硬化膜(着色膜A)及びインク液dbの硬化膜(着色膜B)を好適に積層させることができ、良好な色再現が可能となる。
(mdb/30)<Mdaとすることで打滴干渉の発生を防止でき、さらに、ドットサイズ再現性を高くすることができる。また、Mda<mdbとすることで、インク液daの膜層を均一に形成ができ、濃度の低下を防止できる。
例えば、インク液dbの最大吐出量を、600×600dpiの打滴密度で、1画素当たり12ピコリットルとすると、単位面積当たりに吐出するインク液dbの最大重量mdbは、0.04g/cm2となる(なお、インク液dbの密度は、約1.1g/cm3とする。)。従って、この場合は、インク液da層の単位面積当たりの未硬化部の重量Mdaを、0.0013g/cm2より大きく0.04g/cm2未満とすることが好ましく、0.002g/cm2より大きく0.013g/cm2未満とすることがさらに好ましく、0.004g/cm2より大きく0.008g/cm2未満とすることが特に好ましい。
また、各紫外線照射ユニット52は、同様の構成であるので、以下、1つの紫外線照射ユニット52について説明する。
紫外線照射ユニット52は、2つの紫外線照射部54を有し、紫外線照射部54は、被記録媒体Pの幅方向の直線上に直列に配置されている。紫外線照射ユニット52は、2つの紫外線照射部54で被記録媒体Pの幅方向の全域に紫外線を照射させる。
UVランプは、紫外線を射出する光源であり、被記録媒体P側に向けて、紫外線を照射する。UVランプとしては、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ等、種々の紫外線光源を用いることができる。
UVランプは、本体定盤38の開口38bが形成されている位置に対応して配置されており、UVランプから射出された紫外線は、開口38bを通過して被記録媒体Pに到達する。
図10(A)〜(D)は、それぞれ被記録媒体上に画像を形成する工程を模式的に示す工程図である。
ここで、塗布ローラ60は、駆動部62により被記録媒体Pの搬送方向と逆方向に回転させられている。つまり、駆動部62は、塗布ローラ60を、貯留皿64に浸漬され表面に一定量の下塗り液が塗布された部分が被記録媒体Pの搬送方向の上流側から接触する方向に回転させている。すなわち、駆動部62は、塗布ローラ60を、塗布ローラ60と被記録媒体Pとの接触位置における、塗布ローラ60表面の移動方向と、被記録媒体Pの移動方向とが逆方向となる方向に回転させている。
図10(B)に示すように、下塗り液半硬化部14は、対向する位置を通過する下塗り液が塗布された被記録媒体Pに紫外線を照射し、被記録媒体P上の下塗り層Uを半硬化させる(半硬化膜を形成する)。
したがって、被記録媒体Pは、下塗部13で下塗り液が塗布された後、5秒以内に、その下塗り液が塗布された面、つまり下塗り層が形成された面に紫外線が照射される。
これにより、被記録媒体Pに塗布された下塗り液は、塗布された後5秒以内に半硬化される。すなわち、被記録媒体P上の下塗り層Uは、形成された後5秒以内に半硬化される(半硬化膜が形成される)。
記録ヘッド48Xは、吐出口からインク液滴を吐出させ、搬送部12により搬送され対向する位置を通過する被記録媒体P上に画像を形成する。
具体的には、記録ヘッド48Xは、被記録媒体P上に第1のインク液滴d1を吐出させる。記録ヘッド48Xから吐出された第1のインク液滴d1は、図10(C)に示すように、下塗り層Uの表面に着弾する。ここで、下塗り層Uは、半硬化状態であり、表面が硬化していないため、インク液滴d1となじみやすい。
また、図10(D)に示すように、先に打滴した第1のインク液滴d1の着弾位置近傍に、第2のインク液滴d2を打滴する。この時も、下塗り層Uは、半硬化状態であり、表面が硬化していないため、インク液滴d2となじみやすい。
このように記録ヘッド48Xから制御部20による制御に応じて、複数のインク液滴を吐出し、被記録媒体P上に着弾させることにより画像を形成する。
紫外線照射ユニット52は、対向する位置を通過する被記録媒体Pに紫外線を照射し、記録ヘッド48Xにより被記録媒体P上に形成された画像を半硬化、つまり、被記録媒体上に着弾したインク液滴を半硬化させる。
最終硬化用紫外線照射ユニット52aは、他の紫外線照射ユニットよりも強度の強い紫外線を被記録媒体P上に照射し、記録ヘッド48Kにより記録された画像を含む各種ヘッドで形成された被記録媒体P上の画像及び下塗り液を硬化させる。
このようにして被記録媒体P上にカラー画像が形成される。
カラー画像が形成された被記録媒体Pは、搬送ロール32及び搬送ロール対34によりさらに搬送され、回収ロール36により巻き取られる。
インクジェット記録装置10は、このようにして被記録媒体P上に画像を形成する。
これにより、被記録媒体に付与(本実施形態では、塗布)された下塗り液が被記録媒体Pに浸透することを防止できる。より具体的には、下塗り液が付与された後、5秒以内に、下塗り液を半硬化させ、被記録媒体上に、半硬化膜を形成することで、下塗り液が記録媒体Pに浸透することを防止できる。
また、被記録媒体P上に下塗り液を付与することで、下塗り液が記録媒体Pに浸透することを防止することができることにより、被記録媒体Pに下塗り液が浸透し、被記録媒体の位置によって色味が変化することや、液体を乾燥あるいは硬化させた後も液体が浸透した部分が濡れたように見えることを防止でき、被記録媒体の表面に不要なむら、光沢が生じることを防止できる。これにより、より高品質な印刷物を作製することができる。
これにより、下塗り液が被記録媒体に浸透することをより確実に防止することができ、上述した効果をより確実に得ることができ、より高画質で高品質な印刷物を作製することが可能となる。
このように、下塗り層の表面を滑らかな形状にできることで、被記録媒体の表面、正確には下塗り層の表面の視認性が位置により変化すること、つまり、例えば、下塗り液として白色の液体を用いた場合でも被記録媒体の位置によって色が変化しているように認識されることを防止でき、また、被記録媒体が濁っているように認識されることを防止できる。このように被記録媒体に色むら、濁りが生じることを防止できることで、高画質、高品質な印刷物を作製することが可能となる。
また、塗布ローラ60により下塗り液を塗布することで、下塗り液を高速で塗布することができ、生産性を高くすることができ、また装置構成も簡単にかつ安価にすることができる。
ここで、下塗り液として粘度の高い液体を用いる場合、例えば、インクジェットヘッドから吐出する方式では、液滴として吐出することが困難であり、また吐出口の目詰まりが発生しやすいため、被記録媒体上にムラなく均一に塗布することが困難である。また、粘度が高いため、被記録媒体に塗布された下塗り液は、経時等により表面粗さが小さくなる、つまり自重等により塗布後に平坦になりにくい。このため、下塗り液として粘度の高い液体を用いること、特に、粘度の高い液体を用いて高画質な画像を形成することは、困難であった。
また、下塗り液として粘度の高い液体を用いることで、被記録媒体の選択性をさらに高めることができる。つまり、被記録媒体として種々の表面エネルギを有する材料で形成された被記録媒体を用いることができる。
以上から、本実施形態によれば、粘度の高い液体を下塗り液として用いた場合でも、表面粗さの小さい下塗り層を形成することができ、種々の被記録媒体に高画質な画像を形成することができる。また、被記録媒体上に高速で下塗り層を形成することができるため、印刷物をより高速で作製することができる。
下塗り液の粘度を、10mPa・s以上、より好ましくは、50mPa・s以上とすることで、上述したように、被記録媒体として、液体が付着しにくい被記録媒体にも下塗り液を塗布することが可能となる。
また、下塗り液の粘度を、500mPa・s以下、より好ましくは、300mPa・s以下とすることで、被記録媒体P上に形成する下塗り層の表面粗さをより確実に小さくすることができる。
上述のW/V1を0.5以上とすることで、被記録媒体Pに一定量以上の下塗り液を供給することができ、被記録媒体Pと接触する位置の塗布ローラ60に保持されている下塗り液が不足し、被記録媒体P上に形成される下塗り層が不均一になること、つまり、下塗り液の塗布ムラが生じることを防止できる。
また、W/V1を5.0以下とすることで、被記録媒体Pに供給する下塗り液の量が過剰に多くなり、被記録媒体P上に形成される下塗り層が不均一になること、つまり、下塗り液の塗布ムラが生じることを防止できる。
また、効率よく下塗り液を塗布することができる。
また、上記効果をより好適にかつ確実に得るために、W/V1は、1.0≦W/V1≦3.0とすることがより好ましい。
さらに、ブレードを設けることで、さらに確実に被記録媒体に塗布する下塗り液の量を一定量とすることができ、被記録媒体上に下塗り層をより均一に形成することができる。
このように被記録媒体上に下塗り層をより均一に形成できることにより、被記録媒体上に形成する画像をより高画質にすることができる。
なお、下塗り液の量を一定とすることができるため、塗布ローラは、表面に一定間隔毎に凹部を形成した形状とすることが好ましいが、これに限定されず、凹部を形成していないローラも用いることができる。
つまり、被記録媒体上に半硬化した下塗り液の層を形成することにより、記録ヘッドから吐出されたインク液滴が被記録媒体上に近接して着弾した場合、例えば、単一色のインク液滴が重なり部分を有して被記録媒体上に着弾した場合や、色違いのインク液滴が重なり部分を有して被記録媒体上に着弾した場合もインク液滴が移動することを防止できる。
これにより、画像の滲み、画像中の細線などの線幅の不均一及び着色面の色ムラの発生を効果的を防止することができ、均一幅で先鋭なライン形成が可能であり、反転文字など打滴密度の高いインクジェット画像の記録を細線等の微細像を再現よく行なうことができる。つまり、被記録媒体により高画質な画像を形成することが可能となる。
また、下塗り液に打滴干渉を回避するためのインクに含まれる着色材が凝集又は不溶化する化学反応を起こさせる物質を含有させることなく、打滴干渉を回避できる。
なお、紫外線照射ユニットは、記録ヘッドにより被記録媒体上にインク液滴が着弾された後、数百ミリ秒から5秒の間に紫外線を照射し、被記録媒体に着弾したインク液滴を半硬化させることが好ましい。
インク液滴の着弾後、数百ミリ秒から5秒の間にインク液滴を半硬化させることで、被記録媒体上のインク液滴の形状が崩れることを防止でき、高画質な画像を形成することができる。
例えば、下塗り液および/またはインク液の含有する重合性化合物がアクリレートモノマーもしくはメタクリレートモノマーである場合は、810cm−1付近に重合性基(アクリレート基、メタクリレート基)に基づく吸収ピークが観測でき、該ピークの吸光度で、前記重合率を定義することが好ましい。また、重合性化合物がオキセタン化合物である場合は、986cm−1付近に重合性基(オキセタン環)に基づく吸収ピークが観測でき、該ピークの吸収光度で、前記重合率を定義することが好ましい。重合性化合物がエポキシ化合物である場合は、750cm−1付近に重合性基(エポキシ基)に基づく吸収ピークが観測でき、該ピークの吸収光度で、前記重合率を定義することが好ましい。
また、インク液を半硬化させる方法としては、(1)酸性ポリマーに対して、塩基性化合物を付与する、又は塩基性ポリマーに対して、酸性化合物、金属化合物を付与するなど、いわゆる凝集現象を用いる方法、(2)インク液を予め高粘度に調製し、これに低沸点有機溶媒を添加することによって低粘化しておき、低沸点有機溶媒を蒸発させて元の高粘度に戻す方法、(3)高粘度に調製したインク液を加熱しておき、冷却することによって元の高粘度に戻す方法、(4)インク液に活性エネルギー線又は熱を与えて硬化反応を起こさせる方法など、既知の増粘方法が挙げられる。中でも(4)インク液に活性エネルギー線又は熱を与えて硬化反応を起こさせる方法が好ましい。
また、増粘(粘度上昇)も、活性光の照射、又は加熱によって好適に行なうことができる。
また、半硬化した下塗り層および/またはインク液滴の表面層の粘度(25℃)は、100mPa・s以上5000mPa・s以下とすることが好ましい。
また、半硬化した下塗り層および/またはインク液滴の内部層の粘度(25℃)は、半硬化した下塗り層および/またはインク液滴の表面層の粘度(25℃)の1.5倍以上とすることが好ましく、2倍以上とすることがより好ましく、3倍以上とすることがさらに好ましい。
上記範囲とすることで、下塗り層および/またはインク液滴を好適に半硬化させることができる。
上記範囲とすることで、下塗り層を好適に半硬化させることができる。
また、本実施形態では、紫外線照射部を被記録媒体の搬送方向に直交する直線上に一直線に配置したが、紫外線照射部を被記録媒体の搬送方向において異なる位置、つまり、搬送方向に直交する方向に平行な複数の直線上に千鳥状に配置してもよい。
また、下塗り液半硬化部に紫外線照射部を用いてもよい。
シャッタを設けて、照射される紫外線を遮断することで、被記録媒体P側に紫外線が必要以上に漏れることを防止でき、被記録媒体Pで反射した紫外線が記録ヘッドに照射され、記録ヘッドのインクが硬化されることを防止できる。また、シャッタを設けることで、UVランプ等の光源をON/OFFすることなく、紫外線の照射/非照射を切り替えることができる。
例えば、図11に示すように、被記録媒体Pの搬送経路を直線状としたインクジェット記録装置80も好適に用いることができる。
インクジェット記録装置80の下塗部82は、塗布ローラ84の回収ローラ側(つまり、被記録媒体Pの搬送方向において上流側)の面にブレード86を当接させ、塗布ローラ84とブレード86との当接部(接触部)の上部に形成される空間(以下「貯留部88」という。)に下塗り液を貯留させた構成である。
また、駆動部62は、塗布ローラ84を被記録媒体Pの搬送方向とは逆方向に回転させる。また、貯留部88には、必要に応じて図示しない供給タンクから下塗り液が供給される。
下塗部82の塗布ローラ84は、貯留部88を通過し、表面に所定量の下塗り液を保持した後、被記録媒体Pの表面と接触し、被記録媒体Pの表面に下塗り液を塗布する。
また、本実施形態のように、下塗り液の貯留部88を塗布ローラの上部の設けた場合も、ブレード86を塗布ローラ84に対して当接させることで、貯留部88から下塗り液が漏れ、被記録媒体P上に必要以上の下塗り液が塗布されることを防止できる。
例えば、図12に示すように、画像定着部91を最終硬化用紫外線照射ユニット52aのみとしたインクジェット記録装置90も好適に用いることができる。
インクジェット記録装置90は、下塗部13により被記録媒体P上に下塗り液を塗布し、下塗り液半硬化部14により被記録媒体P上に紫外線を照射して下塗り液を半硬化させた後、記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kにより被記録媒体P上に画像を形成し、その後、最終硬化用紫外線照射ユニット52aにより被記録媒体P上に紫外線を照射して画像および下塗り液を硬化させる。このように、各記録ヘッドに対応して紫外線照射部を配置していない構成でも、被記録媒体P上に好適に画像を記録することができる。
さらに、記録ヘッドを複数配置することに限定されず、1つの記録ヘッドを用いて被記録媒体上に画像を形成し、その後、紫外線を照射して、単色の画像を形成するインクジェット記録装置としてもよい。
図13は、本発明のインクジェット記録装置を用いたデジタルラベル印刷装置の一例の概略構成を示す正面図であり、図14は、図13に示すデジタルラベル印刷装置を制御する制御部を示すブロック図であり、図15は、図13に示すデジタルラベル印刷装置に用いるラベル印刷用被記録媒体Pの縦断面図である。
尚、以下の各実施形態においても、活性光線照射によって硬化する活性光線硬化型インクのうち紫外線硬化型インクを使用する活性光線硬化型デジタルラベル印刷装置を例に説明するが、これに限定されることはなく、各種活性光線硬化型インクを用いるデジタルラベル印刷装置、さらに、他の任意の形式のデジタルラベル印刷装置に適用することができる。
また、本実施形態の被記録媒体Pは、図15に示すように、裏面に粘着剤180aが塗布された粘着シート180を、台紙である剥離紙182上に重ね合わせた2枚構造である。
ここで、搬送部110は、連続紙状のラベル印刷用被記録媒体P(以下「被記録媒体P」という。)を、一定方向(図13中左から右方向)に搬送するものであり、描画部112、後処理部114は、被記録媒体Pの搬送方向順、つまり上流から下流方向に、下塗部13、下塗り液半硬化部14、描画部112、後処理部114の順に配置されている。また、制御部116は、下塗部13、下塗り液半硬化部14、搬送部110、描画部112、後処理部114と接続しており、各部の動作を制御する。
供給ロール30には、連続紙状のラベル印刷用被記録媒体Pがローラ状に巻き取られている。
搬送ロール32及び搬送ローラ対126、128、130、132は、被記録媒体Pの搬送経路の上流から下流にこの順に配置されている。搬送ロール32、搬送ローラ対126、128、130、132は、被記録媒体Pを供給ロール30から繰り出して、被記録媒体Pを所定方向(本実施形態では、図13中左から右)に搬送する。
また、被記録媒体Pの搬送経路は、上述のインクジェット記録装置10と同様に搬送ロール32で、斜め上方向から水平方向に搬送方向が変わる。
製品巻取部134は、被記録媒体Pの搬送経路、つまり搬送方向の最下流に配置され、搬送ロール32、搬送ローラ対126、128、130、132により搬送経路上を搬送され、下塗部13、下塗り液半硬化部14、描画部112、後処理部114を通過した被記録媒体Pを巻き取る。
搬送モータ128a、134aは、それぞれ搬送ローラ対128、製品巻取部134に接続しており、搬送ローラ対128、製品巻取部134を回転駆動させる。
搬送部110は、搬送モータ128a、134aを駆動させ、搬送ローラ対128及び製品巻取部134を回転駆動させる。これにより、被記録媒体Pは、供給ロール30から繰り出され、下塗部13、下塗り液半硬化部14、描画部112、後処理部114を通過し、製品巻取部134に巻き取られる。
搬送バッファを設けることで、描画部112と後処理部114との搬送速度の差によって生じる連続紙状のラベル印刷用被記録媒体Pの弛みを吸収することができ、効率よくラベルを製造することができる。
なお、駆動ローラ対とする搬送ローラ対は、特に限定されず、例えば、全ての搬送ローラ対に搬送モータを設け、全ての搬送ローラ対を駆動ローラ対としてもよい。
下塗部13の塗布ローラ60は、被記録媒体Pに搬送方向とは逆方向に回転されつつ、被記録媒体Pと接触し、被記録媒体Pの表面に下塗り液を塗布する。
これにより被記録媒体Pの表面には、下塗り層が形成される。
下塗り液半硬化部14、搬送部110により搬送されて対向する位置を通過する下塗り液が塗布され、下塗り層が形成された被記録媒体Pに紫外線を照射し、下塗り層を半硬化させる。
支持部15と、画像記録部16と、画像定着部18の各種構成は、図1に示したインクジェット記録装置の支持部15と、画像記録部16と、画像定着部18と同様であるのでその詳細な説明は省略する。
描画部112も被記録媒体Pの搬送経路に対向して配置された支持体15の本体定盤38に支持されたヘッド定盤40上に画像記録部16の記録ヘッドユニット46の記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kは配置され、本体定盤38上に、照明部支持体により個別に支持された紫外線照射ユニット52、最終露光用紫外線照射ユニット52a、の紫外線照射部54、54aが配置されている。
また、記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kと紫外線照射ユニット52は、搬送経路の上流から下流に向けて、記録ヘッド48X、紫外線照射ユニット52、記録ヘッド48Y、紫外線照射ユニット52、記録ヘッド48C、紫外線照射ユニット52、記録ヘッド48M、紫外線照射ユニット52、記録ヘッド48K、最終硬化用紫外線照射ユニット52aの順に配置されているのも同様である。
なお、記録ヘッド48Kに対応する紫外線照射ユニット52aとニスコータ162との間には、上述したように搬送バッファが設けられている。
ニスコータ162は、その表面に紫外線硬化型透明液が付着した(含浸された)一対の塗布ローラを有し、被記録媒体Pを挟持しつつ、被記録媒体Pの移動に対応して(同期して)回転することで、箔押しされた被記録媒体Pの表面(画像が形成されている面)に紫外線硬化型透明液を塗布する。
被記録媒体Pの表面に紫外線硬化型透明液を塗布し、硬化することで、被記録媒体Pの画像面に光沢を付与することができ、画像品質を向上することができる。
シリンダカッタ168は、円筒形状のシリンダ168aと、シリンダ168aの円筒面上に巻き付けられ、ラベル状に形成された複数の切抜き刃168bとで構成される。
不要部分が巻き取られた被記録媒体P、つまり、ラベルLのみが剥離紙182に貼付された状態の被記録媒体Pは、製品巻取り部134に巻き取られて製品とされる。
図14に示すように、制御部116は、記録ヘッドユニット46の記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kによるインク吐出のための記録用画像データを保存するメモリ191と、記録用画像データに基づいて記録ヘッドユニット46の記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kを駆動制御するヘッド駆動制御部192と、メモリ191に記憶された画像データに基づいてラベルLの形状を解析する画像データ解析部193と、画像データ解析部193により解析されたラベルLの形状に基づいて連続紙状のラベル印刷用被記録媒体Pの搬送速度を変更する搬送速度変更部194と、搬送速度変更部194が変更した搬送速度に基づいて搬送モータ128a、134aの回転速度を制御する搬送モータ制御部195と、搬送速度変更部194が変更した搬送速度に基づいてダイカッタ166の回転速度を制御するダイカッタ制御部196とを備える。
また、ヘッド駆動制御部192は、メモリ191に記憶された画像データに基づいて、記録ヘッドユニット46の記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kのインク液滴を吐出する吐出口の選択、吐出するインク液滴の量、吐出させるタイミング等を算出し、算出結果に基づいて記録ヘッドユニット46を制御する。一例としては、本実施形態のように、ピエゾ型のインクジェットヘッドの場合は、画像データに応じて、複数の吐出部(吐出口)のうち、電圧を印加する圧電素子の選択、印加する電圧値、印加時間、印加タイミング等を算出し、算出結果に基づいて、記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kに吐出信号を送る。
搬送速度変更部194は、ラベルLの形状ごとに後処理に最適な搬送速度を予め記憶しており、画像データ解析部193で解析され、送られてきたラベル縁部データから算出したラベルLの形状と、記憶されている搬送速度とから、被記録媒体Pの最適な搬送速度を算出し、算出結果を搬送モータ制御部195及びダイカッタ制御部196に送る。
搬送モータ制御部195は、搬送速度変更部194で算出された最適な搬送速度に基づいて、搬送モータ128a、134aの回転速度を制御する。これにより、連続紙状のラベル印刷用被記録媒体Pは、最適速度で搬送される。
このように制御部116は、ラベル縁部データから算出したラベルの形状データに基づいて、後処理部114を搬送される被記録媒体Pの搬送速度を変更もしくは調整する。
図13に示すように、ロール状に巻かれた供給ロール30から送り出された被記録媒体Pは、搬送部110により搬送され、下塗部13の塗布ローラ60により下塗り液が塗布され、下塗り液半硬化部14により下塗り層が半硬化された後、描画部112に搬送される。
つまり、被記録媒体Pは、記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kに対向する位置の通過時に、記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48Kから被記録媒体Pに向け、インク液滴が吐出され、その後、紫外線照射ユニット52から紫外線が照射され、インクが硬化される。また、記録ヘッド48Kにより画像が形成された後、最終硬化用紫外線照射ユニット52aから紫外線が照射され、各種インク及び下塗り液が確実に硬化される。これにより、被記録媒体Pの表面に画像が形成される。
紫外線硬化型透明液がコーティングされた被記録媒体Pは、ダイカッタ166に搬送され、シリンダカッタ168と、受けローラ170によって粘着シート180にのみラベルLの形状に切れ目1bが入れられる。
このとき、ダイカッタ166は、上述したように、間欠的に揺動しながらラベルLの形状の切れ目180bを入れるので、切れ目180bを連続して形成することができ、被記録媒体Pに無駄になる部分が発生することはない。
以上のようにして、ラベルが作成される。
ここで、図18は、本発明のインクジェット記録装置を用いたデジタルラベル印刷装置の他の一例の概略構成を示す正面図であり、図19は、図18に示すデジタルラベル印刷装置を制御する制御部を示すブロック図である。
図18に示すデジタルラベル印刷装置200は、後処理部214を除いて他の構成は、図13に示すデジタルラベル印刷装置100と同じ構成のものである。従って、両者で同一の構成要素には、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下に、デジタルラベル印刷装置200に特有の点を重点的に説明する。
レーザーカッタ220は、搬送される連続紙状のラベル印刷用被記録媒体Pにレーザーを照射し、粘着シート180にのみラベル形状の切れ目180bを入れる。
本実施例の制御部216の搬送速度変更部194は、レーザカッタ220により切断するラベル縁部の画像濃度データの濃度に応じて、被記録媒体Pの搬送速度を算出する。
つまり、搬送速度変更部194は、画像濃度に対応した最適な後処理の搬送速度を予め記憶しており、画像データ解析部193で解析され、送られてきたラベル縁部の画像濃度と、記憶されている搬送速度とから、最適な搬送速度を算出し、算出結果を搬送モータ制御部195に送る。
具体的には、ラベル縁部の画像濃度が濃い部分位置で被記録媒体P搬送速度を遅くするように制御する。これにより、画像濃度が濃い、即ち、ラベルLの厚さが厚く、レーザーによって切り抜き難い部分は、搬送速度を遅くすることにより多くのエネルギーを照射して粘着シート180にラベル形状の切れ目180bを入れる。
供給ロール30から繰り出された被記録媒体Pに描画部112により被記録媒体P上に画像を形成することは、上述のデジタルラベル印刷装置100と同様である。
紫外線硬化型透明液がコーティングされた被記録媒体Pは、レーザーカッタ220に搬送され、レーザーが照射されて粘着シート180のみにラベルLの形状に切れ目180bが入れられる。
以上のようにして、ラベルが作成される。
また、インクとして活性光線硬化型インクを使用した場合、硬化したインクは粘着シート180上に盛り上がって形成される。硬化したインクの盛上り高さは、例えば、12μm程度であり、複数(X、Y、C、M、K)のインクが重ねられて付着するカラー印刷部は、更に高くなる。活性光線硬化型インクを使用する場合、インク吸収性の全くない被記録媒体Pがしばしば利用され、この盛り上がり高さは、そのまま高さを増すことになる。また、画像濃度が濃い部分は、多くのインクが付着するため、盛り上がり高さも高くなり、厚くなる。また、ラベル印刷用被記録媒体Pの最も薄い厚さの場合12μm程度であり、インク厚よりも薄くなり、更に影響が大きくなる。
また、被記録媒体上に空白部分を作ることなく効率よくラベルを作成することができる。
ここで、図20は、本発明のインクジェット記録装置を用いたデジタルラベル印刷装置の他の一例の概略構成を示す正面図である。
図20に示すデジタルラベル印刷装置500は、下塗部13及び描画部112と、後処理部214とを、夫々独立した個別の装置としたことを除いて、各部分の構成は、基本的に図18に示すデジタルラベル印刷装置200と同じ構成のものである。従って、両者で同一の構成要素には、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下に、デジタルラベル印刷装置500に特有の点を重点的に説明する。
被記録媒体Pは、前処理装置501の供給ロール30に設置され、搬送ロール32、126等により搬送され、下塗部13により下塗り液が塗布され、下塗り液半硬化部14により形成された下塗り層が半硬化された後、さらに、描画部112に搬送される。描画部112に搬送された被記録媒体Pは、記録ヘッド48X、48Y、48C、48M、48K及び紫外線照射ユニット52により表面上に画像が形成される。画像が形成された被記録媒体Pは、回収ローラ512に巻き取られる。ここで、本実施形態では、回収ローラ512に駆動モータ512aを設け、回収ローラ512を駆動ローラとした。
その後、被記録媒体Pは、レーザーカッタ220により粘着シートにのみラベルLの形状に対応した切れ目が入れられ、さらに、カス取り部172により被記録媒体Pの粘着シートのうち不要部分が剥離紙から剥離されて巻き取られる。一方、不要部分が巻き取られ、粘着シートのラベル部分と剥離紙のみとなった被記録媒体Pは、製品巻取り部134に巻き取られ製品となる。
また、一般的に、印刷に要する時間は、カス取りなどの後処理に要する時間よりも遅い場合が多く、1台の後処理装置502で複数台の前処理装置501に対応することができ、効率的な処理が可能となる。
ここで、被記録媒体上に吐出されるインク(液滴)の物性としては、装置により異なるが一般には25℃での粘度が、5〜100mPa・sであることが好ましく、10〜80mPa・sであることがより好ましい。また、下塗り液の内部硬化前の粘度(25℃)は、10〜500mPa・sであることが好ましく、50〜300mPa・s以内であることがより好ましい。
(A)下塗り液の表面張力は、被記録媒体上に吐出されるいずれかのインクの表面張力よりも小さい。
(B)下塗り液に含まれる界面活性剤のうち少なくとも1種類は、
γs(0)−γs(飽和)>0(mN/m)
の関係を満たす。
(C)下塗り液の表面張力は、
γs<(γs(0)+γs(飽和)max)/2
の関係を満たす。
本発明において、前述の通り、被記録媒体上に目的の大きさのインクドットを形成するためには、下塗り液の表面張力γsを、いずれかのインクの表面張力γkよりも小さくすることが好ましい。
さらに、着滴から露光までの間のインクドットの拡大をより効果的に防ぐ観点から、γs<γk−3(mN/m)であることがより好ましく、γs<γk−5(mN/m)であることが特に好ましい。
また、フルカラーの画像を形成(印字、描画)する場合は、画像の鮮鋭性を向上させる観点から、下塗り液の表面張力γsは、少なくとも視感度の高い着色剤を含有するインクの表面張力よりも小さくすることが好ましく、全てのインクの表面張力より小さくすることがより好ましい。なお、視感度の高い着色剤としては、マゼンタ、ブラック及びシアンの色を呈する着色剤が挙げられる。
また、吐出適正の観点から、インクの表面張力γkと下塗り液の表面張力γsとは、インクの表面張力γkと下塗り液の表面張力γsの値が上記の関係を満たし、かつ、それぞれ15mN/m以上50mN/m以下の範囲内であることが好ましく、18mN/m以上40mN/m以下の範囲内であることがより好ましく、20mN/m以上38mN/m以下の範囲内であることが特に好ましい。
両者の値を15mN/m以上とすることで、インクジェットヘッドによる打滴時に液滴を好適に形成することができ、不吐出が生じることを防止できる。つまり、インク液滴を好適に吐出させることができる。また、50mN/m以下とすることで、インクジェットヘッドとの濡れ性を高くすることができ、インク液滴を好適に吐出させることができる。つまり、液滴の不吐出が生じることを防止できる。両者の値を、18mN/m以上40mN/m以下の範囲内、さらには、20mN/m以上38mN/m以下の範囲内とすることで、上記効果をより好適に得ることができ、インク液滴を確実に吐出させることができる。
ここで、本実施形態において、表面張力は、一般的に用いられる表面張力計(例えば、協和界面科学(株)製、表面張力計CBVP−Z等)を用いて、ウィルヘルミー法で液温20℃、60%RHにて測定した値である。
本発明において、下塗り液は、少なくとも1種類以上の界面活性剤を含有することが好ましい。下塗り液に少なくとも一種類以上の界面活性剤を含有させることで、被記録媒体上に目的の大きさのインクドットをより確実に形成させることができる。なお、この場合は、下塗り液に含まれる界面活性剤のうち少なくとも1種類は、下記の条件(B)を満たすことが好ましい。
γs(0)−γs(飽和)>0(mN/m) …条件(B)
さらに、下塗り液の表面張力は、下記の条件(C)の関係を満たすことが好ましい。
γs<(γs(0)+γs(飽和)max)/2 …条件(C)
例えば、下塗り液(例1)を構成する成分が、高沸点溶媒(フタル酸ジエチル、和光純薬工業(株)製)、重合性材料(ジプロピレングリコールジアクリレート、Akcros社製)、重合開始剤(TPO、下記の開始剤−1)、フッ素系界面活性剤(メガファックF475、大日本インキ化学工業(株)製)、炭化水素系界面活性剤(スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルナトリウム)とした場合、γs(0)、γs(飽和)1(フッ素系界面活性剤を添加した時)、γs(飽和)2(炭化水素系界面活性剤を添加した時)、γs(飽和)、及び、γs(飽和)maxは、下記の通りとなる。
以上より、それらを纏めると下記のようになる。
γs(0)=36.7mN/m
γs(飽和)1=20.2mN/m(フッ素系界面活性剤を添加した時)
γs(飽和)2=30.5mN/m(炭化水素系界面活性剤を添加した時)
γs(飽和)max=30.5mN/m
γs<(γs(0)+γs(飽和)max)/2=33.6mN/m
の関係を満たすことが好ましい。
なお、前記条件(C)については、着滴から露光までの間のインク滴の拡大をより効果的に防ぐ観点から、下塗り液の表面張力としては、
γs<γs(0)−3×{γs(0)−γs(飽和)max}/4
の関係を満たすことがより好ましく、
γs≦γs(飽和)max
の関係を満たすことが特に好ましい。
本発明において界面活性剤としては、ヘキサン、シクロヘキサン、p−キシレン、トルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、ブチルカルビトール、シクロヘキサノン、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、イソプロパノール、メタノール、水、イソボニルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートのうち少なくとも1種類の溶媒に対して強い表面活性を有する物質、好ましくは、ヘキサン、トルエン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、イソボニルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートのうち少なくとも1種類の溶媒に対して強い表面活性を有する物質であり、さらに好ましくは、プロピレングリコールモノメチルエーテル、イソボニルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートのうち少なくとも1種類の溶媒に対して強い表面活性を有する物質、特に好ましくは、イソボニルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートのうち少なくとも1種類の溶媒に対して強い表面活性を有する物質を用いることが好ましい。
(手順)
上記に列挙した溶媒から1種類の溶媒を選択し、該溶媒の表面張力γ溶媒(0)を測定する。前記γ溶媒(0)を求めた溶媒と同じ液に該化合物を添加し、該化合物の濃度を0.01質量%ずつ増加させ、該化合物濃度の変化に対する表面張力の変化が0.01mN/m以下になったときの溶液の表面張力γ溶媒(飽和)を測定する。前記γ溶媒(0)と前記γ溶媒(飽和)の関係が、
γ溶媒(0) − γ溶媒(飽和) > 1 (mN/m)
であれば、該化合物は該溶媒に対して強い表面活性を有する物質であると判断することができる。
本発明において、インクの硬化感度は、下塗り液の硬化感度と同等又はそれ以上とすることが好ましい。また、インクの硬化感度は、下塗り液の硬化感度以上かつ下塗り液の硬化感度の4倍以下とすることがより好ましく、下塗り液の硬化感度以上かつ下塗り液の硬化感度の2倍以下とすることが更に好ましい。
ここで硬化感度とは、水銀灯(超高圧、高圧、中圧等、好ましくは超高圧水銀灯)を使用してインク及び/又は下塗り液を硬化する場合において、完全に硬化するために必要なエネルギー量をいい、エネルギー量が小さいほど高感度である。したがって硬化感度が2倍であるとは、完全に硬化するために必要なエネルギー量が1/2であることを意味する。
また、硬化感度が同等であるとは、比較する両者の硬化感度の差が2倍以下であり、より好ましくは1.5倍以下であることをいう。
本実施形態のインクジェット記録装置においては、被記録媒体として、浸透性の被記録媒体、非浸透性の被記録媒体、及び緩浸透性の被記録媒体のいずれも使用することができる。本発明では、被記録媒体として、浸透性ないし緩浸透性の被記録媒体(緩浸透媒体)を用いた場合でも、本発明の効果をより顕著に得ることができる。ここで、浸透性の被記録媒体とは、例えば、粘度が10mPa・sで、体積が10pL(ピコリットル)の液滴をその表面(被記録媒体上)に滴下した場合に、滴下された液滴の全液量が浸透するまでの時間が100ms以下である被記録媒体をいう。また、非浸透性の被記録媒体とは、実質的に液滴が浸透しない被記録媒体をいう。「実質的に浸透しない」とは、例えば、1分後の液滴の浸透率が5%以下であることをいう。また、緩浸透性の被記録媒体とは、粘度が10mPa・sで、体積が10pLの液滴をその表面に滴下した場合に、滴下された液滴の全液量が浸透するまでの時間が100ms以上である被記録媒体をいう。
非浸透性ないし緩浸透性の被記録媒体としては、例えば、アート紙、合成樹脂、ゴム、樹脂コート紙、ガラス、金属、陶器及び木材等が挙げられる。また本発明においては、機能付加の目的で、これら材質を複数組み合わせて複合化した被記録媒体も使用できる。
以下、本発明に好適に用いることができるインク及び下塗り液について詳細に説明する。
下塗り液は、重合性又は架橋性材料を少なくとも1種含み、必要に応じて重合開始剤、親油性溶剤、着色剤及び他の成分を用いて構成されることが好ましい。また、下塗り液は、インクと組成が異なるように構成することが好ましい。
また、下塗り液は、ラジカル重合性組成物を含むことが好ましい。本発明において、ラジカル重合性組成物とは、少なくとも1種のラジカル重合性材料と少なくとも1種のラジカル重合開始剤とを含む組成物である。下塗り液がラジカル重合性組成物を含むことで、下塗り液の硬化反応を高感度に短時間で行うことができる。
また、インクは、着色剤を含有するものであることが好ましい。また、このインクと組合わせて用いられる下塗り液は、着色剤を含有しないもしくは着色剤の含有量が1質量%未満の構成、又は、下塗り液が着色剤として白色顔料を含む構成のいずれかであることが好ましい。
以下、インク及び/又は下塗り液を構成する各成分について詳述する。
重合性又は架橋性材料は、後述する重合開始剤などから発生するラジカルなどの開始種により重合又は架橋反応を生起し、これらを含有する組成物を硬化させる機能を有するものである。
重合性又は架橋性材料は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ラジカル重合性モノマーとしては、(メタ)アクリレート類、(メタ)アクリルアミド類、芳香族ビニル類、ビニルエーテル類及び内部二重結合を有する化合物(マレイン酸など)等が挙げられる。ここで、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」、「メタクリレート」の双方又はいずれかをさし、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」、「メタクリル」の双方又はいずれかをさす。
単官能の(メタ)アクリレート類の具体例としては、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、tert−オクチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、4−n−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルジグリコール(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−クロロエチル(メタ)アクリレート、4−ブロモブチル(メタ)アクリレート、シアノエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ブトシキメチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、アルコキシメチル(メタ)アクリレート、アルコキシエチル(メタ)アクリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(2−ブトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシル(メタ)アクリレート、4−ブチルフェニル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、2,4,5−テトラメチルフェニル(メタ)アクリレート、4−クロロフェニル(メタ)アクリレート、フェノキシメチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、グリシジロキシブチル(メタ)アクリレート、グリシジロキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジロキシプロピル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
なお、ビニルエーテル化合物としては、硬化性、被記録媒体との密着性、形成された画像の表面硬度などの観点からジ又はトリビニルエーテル化合物を用いることが好ましく、特にジビニルエーテル化合物を用いることがより好ましい。
また、液滴中における含有量としては、各液滴の全質量に対して、20〜98質量%の範囲とすることが好ましく、40〜95質量%の範囲がより好ましく、50〜90質量%の範囲とすることが特に好ましい。
また、少なくとも下塗り液、または、インク及び下塗り液は、少なくとも1種の重合開始剤をを含有することが好ましい。この重合開始剤は、活性光、熱、あるいはその両方のエネルギーの付与によりラジカルなどの開始種を発生し、既述の重合性又は架橋性材料の重合又は架橋反応を開始、促進させ、硬化する化合物である。
光重合開始剤は、光の作用、増感色素の電子励起状態との相互作用によって化学変化を生じ、ラジカル、酸及び塩基のうちの少なくともいずれか1種を生成する化合物であり、中でも、露光という簡便な手段で重合開始させることができるという観点から光ラジカル発生剤であることが好ましい。
また、(g)アジニウム塩化合物の例としては、特開昭63−138345号、特開昭63−142345号、特開昭63−142346号、特開昭63−143537号、並びに特公昭46−42363号の各公報に記載のN−O結合を有する化合物群が上げられる。
また、インク及び/または下塗り液には、光重合開始剤の感度を向上させる目的で、増感色素を添加することが好ましい。好ましい増感色素の例としては、以下の化合物類に属しており、かつ350nmから450nm域に吸収波長を有するものを挙げられる。
式(X)中、Ar1及びAr2はそれぞれ独立にアリール基を表し、−L3−による結合を介して連結している。ここでL3は−O−又は−S−を表す。また、Wは一般式(IX)に示したものと同義である。
式(XI)中、A2は硫黄原子又は−NR59−を表し、L4は隣接するA2及び炭素原子と共同して色素の塩基性核を形成する非金属原子団を表し、R53、R54、R55、R56、R57及びR58はそれぞれ独立に一価の非金属原子団の基を表し、R59はアルキル基又はアリール基を表す。
式(XIII)中、R66は置換基を有してもよい芳香族環又はヘテロ環を表し、A5は酸素原子、硫黄原子又は−NR67−を表す。R64、R65及びR67はそれぞれ独立に水素原子又は一価の非金属原子団を表し、R67とR64、及びR65とR67はそれぞれ互いに脂肪族性又は芳香族性の環を形成するため結合することができる。
さらに、インク及び/または下塗り液には、感度を一層向上させる、あるいは酸素による重合阻害を抑制する等の作用を有する公知の化合物を共増感剤として加えることが好ましい。
共増感剤の例としては、アミン類、例えばM.R.Sanderら著「Journal of Polymer Society」第10巻3173頁(1972)、特公昭44−20189号公報、特開昭51−82102号公報、特開昭52−134692号公報、特開昭59−138205号公報、特開昭60−84305号公報、特開昭62−18537号公報、特開昭64−33104号公報、Research Disclosure 33825号記載の化合物等が挙げられ、具体的には、トリエタノールアミン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、p−ホルミルジメチルアニリン、p−メチルチオジメチルアニリン等が挙げられる。
また別の例としては、アミノ酸化合物(例、N−フェニルグリシン等)、特公昭48−42965号公報記載の有機金属化合物(例、トリブチル錫アセテート等)、特公昭55−34414号公報記載の水素供与体、特開平6−308727号公報記載のイオウ化合物(例、トリチアン等)、特開平6−250387号公報記載のリン化合物(ジエチルホスファイト等)、特開平8−65779号公報記載のSi−H、Ge−H化合物等が挙げられる。
少なくともインク、もしくは、インク及び下塗り液は、少なくとも一種の着色剤を含有する。なお、着色剤はインク以外に下塗り液やその他の液体に含有してもよい。
〈顔料〉
着色剤として、顔料を用いる態様が好ましい。
顔料としては、有機顔料、無機顔料のいずれも使用できるが、黒色顔料としては、カーボンブラック顔料等が好ましく挙げられる。また、一般には黒色、並びにシアン、マゼンタ、及びイエローの3原色の顔料が用いられるが、その他の色相、例えば、赤、緑、青、茶、白等の色相を有する顔料や金、銀色等の金属光沢顔料、無色又は淡色の体質顔料なども目的に応じて用いることができる。
ン系顔料、C.I.ピグメント・オレンジ40(C.I.番号59700)、もしくはC.I.ピグメント・レッド216(C.I.番号59710)等のピラントロン系顔料、又はC.I.ピグメント・バイオレット31(60010)等のイソビオラントロン系顔料が挙げられる。
また着色剤としては、2種類以上の有機顔料又は有機顔料の固溶体を組み合わせて用いることもできる。
また、インク及び/または下塗り液には、上記した成分以外に、公知の添加剤などを目的に応じて併用することができる。
インク及び下塗り液(特にインク)には、保存中における好ましくない重合を抑制する目的で、貯蔵安定剤を添加することが好ましい。貯蔵安定剤は、重合性又は架橋性材料と共存させて用いることが好ましく、また、含有する液滴又は液体あるいは共存の他成分に可溶性のものを用いることが好ましい。
導電性塩類は、導電性を向上させる固体の化合物である。本発明においては、保存時に析出する懸念が大きいために実質的に使用しないことが好ましいが、導電性塩類の溶解性を上げたり、液体成分に溶解性の高いものを用いたりすることで溶解性がよい場合には、適当量添加してもよい。
前記導電性塩類の例としては、チオシアン酸カリウム、硝酸リチウム、チオシアン酸アンモニウム、ジメチルアミン塩酸塩などが挙げられる。
本発明においては、必要に応じて公知の溶剤を用いることができる。溶剤としては、液(インク)の極性や粘度、表面張力、着色材料の溶解性・分散性の向上、導電性の調整、及び印字性能の調整などの目的で使用できる。
なお、溶剤は、非水溶性の液体であって水性溶媒を含有しないことが、速乾性及び線幅の均一な高画質画像を記録する点で好ましいことから、高沸点有機溶媒を用いた構成とするのが望ましい。
高沸点有機溶媒としては、構成素材、特にモノマーとの相溶性に優れる性質を有するものが好ましい。
具体的には、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテルを用いることが好ましい。
さらに、ポリマー、表面張力調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、pH調整剤等の公知の添加剤を併用することができる。
表面張力調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、pH調整剤に関しては、公知の化合物を適宜選択して用いればよいが、具体的には例えば、特開2001−181549号公報に記載されている添加剤などを用いることができる。
ここで、1組の化合物の反応例としては、酸/塩基反応、カルボン酸/アミド基含有化合物による水素結合反応、ボロン酸/ジオールに代表される架橋反応、カチオン/アニオンによる静電的相互作用による反応等が挙げられる。
12 搬送部
13、82 下塗部
14 下塗り液半硬化部
15 支持部
16 画像記録部
18,91 画像定着部
20 制御部
22 入力装置
30 供給ロール
32 搬送ロール
34 搬送ロール対
36 回収ロール
38 本体定盤
38a、38b、42c 開口
40 ヘッド定盤
40a、42a 板部
40b、42b 足部
42 照射部支持体
46 記録ヘッドユニット
48X、48Y、48C、48M、48K 記録ヘッド
50 インクタンク
52 紫外線照射ユニット
54 紫外線照射部
56 プラテン
60、84 塗布ローラ
62 駆動部
64 貯留皿
66、86 ブレード
68 位置決め部
70、72 位置決めローラ
74a、74b、74c 軸受け
79 遮蔽部材
88 貯留部
100 ラベル印刷機
Claims (10)
- 被記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される前記被記録媒体の一面に、活性エネルギー線が照射されることで硬化する下塗り液を付与する下塗り液付与手段と、
前記被記録媒体の搬送方向において、前記下塗り液付与手段の下流側に配置され、前記下塗り液が付与された被記録媒体に活性エネルギー線を照射し、前記被記録媒体上に付与された下塗り液を半硬化させる下塗り液半硬化手段と、
前記被記録媒体の搬送方向において、前記下塗り液半硬化手段の下流側に配置され、少なくとも着色材を含んだインクを吐出して前記下塗り液が付与された前記被記録媒体に画像を形成するインクジェットヘッドを備える画像形成手段とを有し、
前記下塗り液付与手段により下塗り液が付与される下塗り液付与位置から、前記下塗り液半硬化手段から射出された活性エネルギー線が照射される照射位置まで被記録媒体が前記搬送手段により搬送される搬送距離をX[mm]とし、前記搬送手段による前記下塗り液付与位置と前記照射位置との間の前記被記録媒体の搬送速度をV[mm/s]とすると、搬送距離Xと搬送速度Vとの関係がX≦5Vを満たすインクジェット記録装置。 - 前記被記録媒体は、粘度が10mPa・sで、体積が10pLの液滴が前記被記録媒体上に滴下された場合に、前記液滴の全量が浸透するまでの時間が100ms以上である請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- さらに、前記下塗り液付与手段と前記下塗り液硬化手段との間に配置され、前記下塗り液硬化手段から前記下塗り液付与手段に向けて照射される活性エネルギー線を遮蔽する遮蔽手段を有する請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記下塗り液付与手段は、被記録媒体に下塗り液を付与する塗布ローラと、前記搬送手段による前記被記録媒体の搬送方向とは逆方向に前記塗布ローラを回転させる駆動部とを有する請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記駆動部は、前記下塗り液付与手段に対向する位置を通過する際の前記被記録媒体の搬送速度をV1[mm/s]とし、前記塗布ローラの周速度をW[mm/s]としたとき、0.5≦W/V1≦5.0を満たす条件で前記塗布ローラを回転させる請求項4に記載のインクジェット記録装置。
- 前記塗布ローラは、表面に下塗り液を保持する凹部を有する請求項4または5に記載のインクジェット記録装置。
- さらに、前記塗布ローラの上流または下流の少なくとも一方の前記被記録媒体の前記下塗り液が塗布される面とは反対側の面に配置され、前記被記録媒体を前記下塗り液が塗布される面とは反対側の面から支持する位置決め手段を有する請求項4〜6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクジェットヘッドから吐出されるインクは、活性エネルギー線が照射されることで、硬化するインクであり、
前記画像形成手段は、さらに、前記被記録媒体上に形成された画像に活性光線を照射し、前記画像を構成するインクを硬化する画像硬化手段を有する請求項1〜7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。 - 前記画像形成手段は、異なる色のインクを吐出する少なくとも2つのインクジェットヘッドを有し、
前記インクジェットヘッドの間に配置され、前記被記録媒体の搬送方向上流側の前記インクジェットヘッドにより形成された前記画像を構成するインクを半硬化させるインク半硬化手段を有する請求項8に記載のインクジェット記録装置。 - 前記下塗り液は、ラジカル重合性組成物を含む請求項1〜9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007091286A JP4934475B2 (ja) | 2007-02-01 | 2007-03-30 | インクジェット記録装置 |
DE602008005940T DE602008005940D1 (de) | 2007-02-01 | 2008-02-01 | Tintenstrahlaufzeichnungsvorrichtung |
EP08001909A EP1952998B1 (en) | 2007-02-01 | 2008-02-01 | Ink-jet recording device |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007023146 | 2007-02-01 | ||
JP2007023146 | 2007-02-01 | ||
JP2007091286A JP4934475B2 (ja) | 2007-02-01 | 2007-03-30 | インクジェット記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008207534A true JP2008207534A (ja) | 2008-09-11 |
JP4934475B2 JP4934475B2 (ja) | 2012-05-16 |
Family
ID=39784247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007091286A Expired - Fee Related JP4934475B2 (ja) | 2007-02-01 | 2007-03-30 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4934475B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114029191A (zh) * | 2021-11-09 | 2022-02-11 | 扬州美星口腔护理用品有限公司 | 一种用于牙线签上味的挂蜡机构 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09225369A (ja) * | 1996-02-20 | 1997-09-02 | Ricoh Co Ltd | 液体付与装置、被記録材の前処理装置、被記録材の再生装置および湿式電子写真の現像装置 |
JP2000141616A (ja) * | 1998-11-05 | 2000-05-23 | Seiko Epson Corp | 印刷物品の製造方法および印刷装置 |
JP2000198185A (ja) * | 1999-01-05 | 2000-07-18 | Minolta Co Ltd | インク記録方法及びインク記録装置 |
JP2000254580A (ja) * | 1999-03-08 | 2000-09-19 | Nkk Corp | Al−Zn合金メッキ鋼板の塗装方法 |
JP2004018546A (ja) * | 2002-06-12 | 2004-01-22 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット用インクセット及びインクジェット画像形成方法 |
JP2004188331A (ja) * | 2002-12-12 | 2004-07-08 | Yokoyama Seisakusho:Kk | キス型リバースロールコーター |
JP2004337719A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Nittetsu Steel Sheet Corp | 塗装装置 |
JP2006102975A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | 吐出装置及び画像記録装置 |
JP2007030464A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Fujifilm Holdings Corp | 画像形成装置 |
-
2007
- 2007-03-30 JP JP2007091286A patent/JP4934475B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09225369A (ja) * | 1996-02-20 | 1997-09-02 | Ricoh Co Ltd | 液体付与装置、被記録材の前処理装置、被記録材の再生装置および湿式電子写真の現像装置 |
JP2000141616A (ja) * | 1998-11-05 | 2000-05-23 | Seiko Epson Corp | 印刷物品の製造方法および印刷装置 |
JP2000198185A (ja) * | 1999-01-05 | 2000-07-18 | Minolta Co Ltd | インク記録方法及びインク記録装置 |
JP2000254580A (ja) * | 1999-03-08 | 2000-09-19 | Nkk Corp | Al−Zn合金メッキ鋼板の塗装方法 |
JP2004018546A (ja) * | 2002-06-12 | 2004-01-22 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット用インクセット及びインクジェット画像形成方法 |
JP2004188331A (ja) * | 2002-12-12 | 2004-07-08 | Yokoyama Seisakusho:Kk | キス型リバースロールコーター |
JP2004337719A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Nittetsu Steel Sheet Corp | 塗装装置 |
JP2006102975A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | 吐出装置及び画像記録装置 |
JP2007030464A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Fujifilm Holdings Corp | 画像形成装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114029191A (zh) * | 2021-11-09 | 2022-02-11 | 扬州美星口腔护理用品有限公司 | 一种用于牙线签上味的挂蜡机构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4934475B2 (ja) | 2012-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4902437B2 (ja) | インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 | |
JP4907419B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP5265165B2 (ja) | 塗布装置及びこれを用いるインクジェット記録装置 | |
JP4903618B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP4907413B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP4907414B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP4813413B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP4898618B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2008246837A (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP4966710B2 (ja) | インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 | |
JP2008105387A (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
US20080184930A1 (en) | Ink-jet recording device | |
JP4907447B2 (ja) | 下塗り液、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP4907448B2 (ja) | 下塗り液、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 | |
JP4934473B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4843518B2 (ja) | インクジェットヘッドのメンテナンス装置、インクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドのメンテナンス方法 | |
EP1952998B1 (en) | Ink-jet recording device | |
JP2009006544A (ja) | 被記録媒体及びインクジェット記録装置 | |
JP2008213451A (ja) | 下塗り液、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP4934475B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2008238710A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2008188932A (ja) | インクジェットヘッドのメンテナンス装置、インクジェットヘッド、インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドのメンテナンス方法 | |
JP2008246728A (ja) | インクジェットヘッドのメンテナンス装置、インクジェットヘッドアセンブリ、これを備えるインクジェット記録装置およびインクジェットヘッドのメンテナンス方法 | |
JP4818828B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2008213450A (ja) | 下塗り液、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20080723 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110607 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110712 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120214 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4934475 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |