JP2000254580A - Al−Zn合金メッキ鋼板の塗装方法 - Google Patents

Al−Zn合金メッキ鋼板の塗装方法

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JP2000254580A
JP2000254580A JP11059662A JP5966299A JP2000254580A JP 2000254580 A JP2000254580 A JP 2000254580A JP 11059662 A JP11059662 A JP 11059662A JP 5966299 A JP5966299 A JP 5966299A JP 2000254580 A JP2000254580 A JP 2000254580A
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coating
doctor
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Hiroyuki Kato
博之 加藤
Akihisa Yamamoto
章央 山本
Keiichi Kotani
敬壱 小谷
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JFE Engineering Corp
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Al−Zn合金メッキ鋼板に塗料を塗装する
際に、溶剤添加量が少なく、また塗膜厚がその性能を満
足する基準膜厚であっても、未塗装の発生しないように
する。 【解決手段】 アプリケーターロール6、ピックアップ
ロール5そしてドクターロール3とを備えるロールコー
ター式塗装装置を用いてAl−Zn合金メッキ鋼板を塗
装するに際して、ライン通板方向に対しアプリケーター
ロール6、アプリケーターロール6に対しピックアップ
ロール5を、何れも逆回転させ、またピックアップロー
ル5に対しドクターロール3を順回転させるとともに、
ライン速度及び各ロール周速の関係を、ライン速度/ア
プリケーターロール周速を1.0未満、アプリケーター
ロール周速/ピックアップロール周速を1.0未満、そ
してピックアップロール周速/ドクターロール周速を
2.0以上4.0以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】Al−Zn合金メッキ鋼板に
塗料を塗装する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷延鋼板やメッキ鋼板などの鋼板類、ア
ルミニウム板などの金属板に合成樹脂等からなる塗料を
塗装した塗装金属板は、耐食性、耐候性に優れ、また美
麗な着色外観が容易に得られるため、従来から建材、家
電製品、鋼製家具などの用途に広く使用されている。一
般に、これらの用途に使用される塗装金属板は、塗膜厚
が2〜7μmの下塗り塗装と6〜20μmの上塗り塗装
とを施した2コートの塗装金属板が使用される。
【0003】前記塗装金属板を安価かつ高能率に製造す
る方法として、通常、ロールコーター式塗装装置を用い
た連続塗装方法が採用され、上塗り塗装には、2本また
は3本の塗装ロールを備える塗装装置が採用される。
【0004】ところで、塗装金属鋼板の耐食性の向上を
目的としてZnメッキ鋼板に替わり、Al−Zn合金メ
ッキ鋼板を塗装原板として使用する場合がある。
【0005】Al−Zn合金メッキ鋼板は、Znメッキ
鋼板に比べて、表面外観が悪く、メッキ皮膜にAl−Z
n合金メッキに特有の落込み疵(デンツ)などが有り、
これらの欠陥は程度が悪くなると、塗装時に点状の未塗
装になり、美麗な塗装外観を得ることができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の塗装方法では、
Al−Zn合金メッキ鋼板に塗料を塗装するに際して、
前記未塗装を防止するために、塗料粘度の低下、塗膜の
厚膜化を行っているが、この方法では、未塗装を軽減す
ることが可能であるが、必要以上の溶剤、塗料を使用す
ることになる。すなわち、前記した塗装方法でAl−Z
n合金メッキ鋼板に塗料を塗装すると、溶剤原単位、塗
料原単位が上昇してコストアップになり、美麗な外観の
塗装鋼板を安価に製造することができない。
【0007】また、必要以上の溶剤を含むと、焼付炉内
で蒸発溶剤の増加による爆発の恐れがあるため、ライン
速度を上げることができず、能率低下となる。
【0008】本発明は、かかる事情を勘案してなされた
ものであり、Al−Zn合金メッキ鋼板に塗料を塗装す
る際に、溶剤添加量が少なく、また塗膜厚がその性能を
満足する基準膜厚であっても、未塗装の発生しない塗装
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は以下の通りである。
【0010】(1)アプリケーターロール、ピックアッ
プロールそしてドクターロールとを備えるロールコータ
ー式塗装装置を用いてAl−Zn合金メッキ鋼板を塗装
するに際して、ライン通板方向に対しアプリケーターロ
ール、アプリケーターロールに対しピックアップロール
を、何れも逆回転させ、またピックアップロールに対し
ドクターロールを順回転させるとともに、ライン速度及
び各ロール周速の関係を、ライン速度/アプリケーター
ロール周速を1.0未満、アプリケーターロール周速/
ピックアップロール周速を1.0未満、そしてピックア
ップロール周速/ドクターロール周速を2.0以上4.
0以下とすることを特徴とするAl−Zn合金メッキ鋼
板の塗装方法(第1発明)。
【0011】(2)アプリケーターロール、ピックアッ
プロールそしてドクターロールとを備えるロールコータ
ー式塗装装置を用いてAl−Zn合金メッキ鋼板を塗装
するに際して、ライン通板方向に対しアプリケーターロ
ール、アプリケーターロールに対しピックアップロー
ル、ピックアップロールに対しドクターロールを、何れ
も逆回転させるとともに、ライン速度及び各ロール周速
の関係が、ライン速度/アプリケーターロール周速を
0.9以上1.0未満、かつアプリケーターロール周速
/ピックアップロール周速を0.9以上1.0未満、そ
してピックアップロール周速/ドクターロール周速を
1.0超えとすることを特徴とするAl−Zn合金メッ
キ鋼板の塗装方法(第2発明)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の限定理由について
説明する。本発明において、アプリケーターロール、ピ
ックアップロールそしてドクターロールとを備えるロー
ルコーター式塗装装置、所謂3ロールコーター式塗装装
置を使用するのは、塗装性の劣るAl−Zn合金メッキ
鋼板について未塗装の発生を防止して、美麗な塗装外観
を得るためには、所謂3ロールコーター式塗装装置を使
用することが最適なためである。
【0013】第1発明では、ライン通板方向に対しアプ
リケーターロール、アプリケーターロールに対しピック
アップロールを、何れも逆回転させ、またピックアップ
ロールに対しドクターロールを順回転させる。
【0014】ライン通板方向に対しアプリケーターロー
ル、アプリケーターロールに対しピックアップロールの
回転が順回転になると、前記ロールと鋼板間、各ロール
間で塗料が分かれる際に鋼板幅方向で膜厚分布が不均一
になり、塗装後の塗膜面に図3に示すような「ローピン
グ」と呼ばれるライン長手方向の縦縞模様が発生する。
第1発明に規定するように前記各ロールの回転を逆回転
にすると、膜厚分布が不均一になることがなくなり、ロ
ーピングの発生を防止できる。
【0015】ライン速度/アプリケーターロール周速を
1.0未満、アプリケーターロール周速/ピックアップ
ロール周速を1.0未満に限定するのは、前記各速度比
が1.0以上になると、塗料供給不足による未塗装が発
生するためである。
【0016】ピックアップロールに対しドクターロール
を順回転させるとともに、ピックアップロールとドクタ
ーロールの周速比(ピックアップロール周速/ドクター
ロール周速)を2.0〜4.0に限定するのは、以下に
説明するように、未塗装の発生を抑え、またローピング
の発生を防止するためでる。
【0017】本発明者らは、ライン通板方向に対しアプ
リケーターロール、アプリケーターロールに対しピック
アップロールを、何れも逆回転させ、またピックアップ
ロールに対しドクターロールを順回転させて塗装した際
に、ピックアップロール周速/ドクターロール周速(以
下、周速比Pu/Dc)が、未塗装及びローピングに及
ぼす影響について調査した。調査結果を図1に示す。
【0018】図1に示すように、周速比Pu/Dcが
4.0より大きい場合、ローピングの程度は軽いがメッ
キ皮膜の落込み疵の凹部まで塗料が行き渡らないために
点状の未塗装が発生する。周速比Pu/Dcが4.0以
下になるとローピングが発生するようになるが、一方落
込み疵の凹部まで塗料が塗れるようになり、点状の未塗
装が発生しなくなる。しかし、周速比Pu/Dcが2.
0未満になると、ローピングが酷くなり、美麗な表面外
観が得られない。したがって、ローピング程度を抑えな
がら落込み疵に起因する点状の未塗装を防止するには、
周速比Pu/Dcを2.0以上4.0以下にすることが
必要である。
【0019】なお、ローピングが発生するような条件下
で落込み疵の凹部まで塗料が塗れるようになる理由は明
らかではないが、ローピングが発生する条件下では、鋼
板幅方向で塗料の分布が若干不均一になっているため、
アプリケーターロールから鋼板に塗料を塗装する際に、
鋼板幅方向への塗料の流動が起こり、落込み疵の凹部ま
で塗料が行き渡るようになるのではないかと考えてい
る。
【0020】第2発明では、ライン通板方向に対しアプ
リケーターロール、アプリケーターロールに対しピック
アップロール、ピックアップロールに対しドクターロー
ルを、何れも逆回転させる。
【0021】ライン通板方向に対しアプリケーターロー
ル、アプリケーターロールに対しピックアップロール
を、何れも逆回転させる理由は、前記第1発明の場合と
同様の理由による。第2発明では、更にピックアップロ
ールに対しドクターロールを逆回転させるので、ローピ
ングの発生がなくなる。
【0022】ライン速度/アプリケーターロール周速を
0.9以上1.0未満、かつアプリケーターロール周速
/ピックアップロール周速を0.9以上1.0未満に限
定するのは、以下に説明するように、前記各速度比が
0.9未満では落込み疵に起因する点状の未塗装が発生
し、1.0以上では塗料供給不足による未塗装が発生す
るためである。また、ピックアップロール周速/ドクタ
ーロール周速を1.0超えに限定するのは、前記速度比
が1.0以下になると塗料供給不足による未塗装が発生
するためである。
【0023】ライン通板方向に対しアプリケーターロー
ル、アプリケーターロールに対しピックアップロール、
ピックアップロールに対しドクターロールが、何れも逆
回転させて塗装した際に、ライン速度とアプリケーター
ロール周速との比、ライン速度/アプリケーターロー
ル、アプリケーターロール周速とドクターロール周速と
の周速比、アプリケーターロール周速/ドクターロール
周速が未塗装に及ぼす影響について調査した。
【0024】ライン速度/アプリケーターロール(以
下、速度比LS/Ap)が未塗装に及ぼす影響について
調査した結果を図2に示す。速度比LS/Apが0.9
未満では落込み疵に起因する点状の未塗装が発生し、
1.0以上では塗料供給不足による未塗装が発生してい
る。アプリケーターロール周速/ピックアップロール周
速の影響についても同様であり、前記周速比が0.9未
満では、落ち込み疵に起因する未塗装が発生し、1.0
以上では塗料供給不足による未塗装が発生した。
【0025】本発明の実施の形態について更に説明す
る。第1発明の実施の形態について図4に基いて具体的
に説明する。図4は、第1の3ロールコーター式塗装装
置の要部を示す概略図で、ドクターロール3、ピックア
ップロール5、アプリケーターロール6、金属板8を支
持するバックアップロール7を順に配置している。ピッ
クアップロール5は、その下部が塗料2を入れた塗料パ
ン1に浸漬されている。
【0026】回転方向を図中に矢印で示すように、ドク
ターロール4はピックアップロール5に対して順回転、
ピックアップロール5はアプリケーターロール6に対し
て逆回転、アプリケーターロール6は金属板8に対して
逆回転する。
【0027】塗料2をピックアップロール5でくみ上
げ、及み上げた塗料2は、ピックアップロール5とドク
ターロール3との接触により、所定の膜厚に調整され、
アプリケーターロール6を介してバックアップロール7
に支持された金属板8の表面に塗布される。その際、ラ
イン速度及び各ロール周速の関係を、第1発明に規定す
る条件を満足するようにして塗装する。
【0028】次に、第2発明の実施の形態について図5
に基いて具体的に説明する。図5は、第2の3ロールコ
ーター式塗装装置の要部を示す概略図で、図4の装置
に、ドクターブレード4が追加配置されている。ドクタ
ーロール3はピックアップロール5に対し逆回転し、ド
クターロール3に転写した塗料2はドクターブレード4
で掻き落とされて塗料パン1に戻る。それ以外は図4の
装置の場合と同様である。図5の装置では、ライン速度
及び各ロール周速の関係を、第2発明に規定する条件を
満足するようにして塗装する。
【0029】前記図4、図5に示す装置で塗装するに際
して、各ロール間のニップ圧や各ロール回転速度は、例
えば、塗膜厚を厚くする場合、ピックアップロール5と
ドクターロール3間のニップ圧を小さく、あるいはピッ
クアップロール5の回転速度を大きく、あるいは必要が
あればドクターロール3の回転速度を小さくする。塗膜
厚を小さくする場合は、上記の逆にする。
【0030】本発明によれば、塗料粘度を低下、塗膜を
厚膜化しなくても、落込み疵に起因する未塗装を防止で
き、美麗な外観のAl−Zn合金メッキ鋼板を原板とす
る塗装鋼板を得ることができる。塗料原単位、溶剤原単
位の増加がなくなり、前記鋼板を安価に製造できる。ま
た、焼付炉内での蒸発溶剤の増加の問題がないので、ラ
イン速度低下による能率低下の問題もない。
【0031】Al−Zn合金めっきには、5%Alを含
有するもの、55%Alを含有するものが主流である。
これらの合金めっきでは、Alを結晶核としてZnの結
晶成長が進行することにより、特に結晶核部で落込み疵
が発生しやすい。本発明は、特に前記のような落込み疵
の発生するAl−Zn合金メッキ鋼板に、従来から多用
されている2〜20μmの塗膜厚を塗装する場合に有効
である。この場合、ピックアップロール5とドクターロ
ール3のニップ圧は100〜600kg/cm 2とする
のが好ましい。ピックアップロール5をスチールロー
ル、ドクターロール3をゴムロールにすると塗膜調整が
非常に容易になるので好ましい。
【0032】本発明において使用する塗料は特に制限さ
れない。また塗装に際して使用するロール材質は特に限
定するものではないが、アプリケーターロール5はゴム
ロールを使用すると、Al−Zn合金メッキ鋼板8に形
状不良などがある場合でも、ゴムの弾力性により均一な
塗膜が得られるので好ましい。また、この塗装方法は、
下塗り塗装あるいは裏面塗装など、上塗り塗装以外の塗
装にも有用である。
【0033】
【実施例】厚さ0.35mm、幅914mmメッキ付着
量Y25の5%Al−Zn合金メッキ鋼板を、常法によ
り、脱脂、湯洗、化成処理、乾燥を施した後、膜厚4μ
mの下塗り塗膜を形成し、次いで、図4又は図5の塗装
装置を用いて上塗り塗装を行い、前記下塗り塗膜の上に
12μmの上塗り塗膜を形成した塗装鋼板を製造した。
【0034】図4の塗装装置を用いた場合、ライン通板
方向に対しアプリケーターロール、アプリケーターロー
ルに対しピックアップロールを、何れも逆回転させ、ま
たピックアップロールに対しドクターロールを順回転さ
せ(塗装試験1)、図5の塗装装置を用いた場合、ライ
ン通板方向に対しアプリケーターロール、アプリケータ
ーロールに対しピックアップロール、ピックアップロー
ルに対しドクターロールを、何れも逆回転させ(塗装試
験2)、前記何れの場合にも、アプリケーターロール、
ピックアップロールとドクターロールの周速比を変更し
た。なお、塗装装置のアプリケーターロールとドクター
ロールはウレタンロール、ピックアップロールはクロム
メッキのスチールロールを用いた。
【0035】前記で得た塗装鋼板について、塗膜の外観
を目視観察して未塗装及びローピングの発生状況を調査
した。未塗装については、塗料供給不良による未塗装
(以下、未塗装1)、落込み疵に起因する点状の未塗装
(以下、未塗装2)に分けて観察した。なお、塗料供給
不良による未塗装が発生した場合、落込み疵に起因する
点状の未塗装の評価を行わなかった。
【0036】(1)未塗装の評価 ○:なし ×:あり (2)ローピングの評価 ○:塗膜乾燥後、目視にて判別不可能 △:塗膜乾燥後、100cm以上離れると目視で判別不
可能 ×:塗膜乾燥後、100cm以上離れても目視で判別可
能 更に、未塗装、ローピングの各評価に基づいて、以下の
総合評価を行った。
【0037】◎:未塗装1、未塗装2及びローピングの
評価がすべて「○」のもの ○:未塗装1、未塗装2の評価が何れも「○」で、ロー
ピングの評価が「△」のもの ×:未塗装1、未塗装2、ローピングの評価の少なくと
も一つが「×」のもの
【0038】塗装試験1、塗装試験2の結果を、それぞ
れ表1、表2に示す。表1及び表2において、未塗装1
の「−」は、塗装できなかった場合、未塗装2の「−」
は、塗料ピックアップ不良による未塗装が発生したた
め、落込みに起因する点状の未塗装部の評価を行わなか
ったことを示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】ライン速度及び各ロール周速が本発明で規
定する範囲を満足する条件で塗装した発明例の塗装鋼板
は、未塗装の発生がなく、またローピングの程度も軽
く、総合評価が○〜◎である。一方、本発明で規定する
範囲を外れる条件て塗装した比較例の塗装鋼板は、未塗
装、程度の酷いローピングの何れか又は両者が発生し、
総合評価が×である。
【0042】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、塗料粘度を低下、塗膜を厚膜化しなくても、Al−
Zn合金メッキ鋼板に発生する未塗装を防止でき、美麗
な外観の塗装鋼板を得ることができる。
【0043】また、塗料原単位、溶剤原単位の増加がな
り、前記鋼板を安価に製造でき、焼付炉内での蒸発溶剤
の増加の問題がないので、ライン速度低下による能率低
下の問題もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピックアツプロールとドクターロールの周速比
とローピング程度、未塗装程度との関係を示す図。
【図2】ライン速度とアプリケーターロールの速度比と
ローピング程度、未塗装程度との関係を示す図。
【図3】ローピングを説明する図で、(a)は塗装表面
の概略図、(b)は(a)のA−A断面の概略図。
【図4】本発明の第1発明の実施の形態の説明に用いた
第1の塗装装置の要部を示す概略図。
【図5】本発明の第2発明の実施の形態の説明に用いた
第2の塗装装置の要部を示す概略図。
【符号の説明】
1 塗料パン 2 塗料 3 ドクターロール 4 ドクターブレード 5 ピックアップロール 6 アプリケーターロール 7 バックアップロール 8 金属板(Al−Zn合金メッキ鋼板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 敬壱 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AC23 AC94 BB65X CA48 DB02 DB05 DB07 DC03 DC18 DC38

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アプリケーターロール、ピックアップロ
    ールそしてドクターロールとを備えるロールコーター式
    塗装装置を用いてAl−Zn合金メッキ鋼板を塗装する
    に際して、ライン通板方向に対しアプリケーターロー
    ル、アプリケーターロールに対しピックアップロール
    を、何れも逆回転させ、またピックアップロールに対し
    ドクターロールを順回転させるとともに、ライン速度及
    び各ロール周速の関係を、ライン速度/アプリケーター
    ロール周速を1.0未満、アプリケーターロール周速/
    ピックアップロール周速を1.0未満、そしてピックア
    ップロール周速/ドクターロール周速を2.0以上4.
    0以下とすることを特徴とするAl−Zn合金メッキ鋼
    板の塗装方法。
  2. 【請求項2】 アプリケーターロール、ピックアップロ
    ールそしてドクターロールとを備えるロールコーター式
    塗装装置を用いてAl−Zn合金メッキ鋼板を塗装する
    に際して、ライン通板方向に対しアプリケーターロー
    ル、アプリケーターロールに対しピックアップロール、
    ピックアップロールに対しドクターロールを、何れも逆
    回転させるとともに、ライン速度及び各ロール周速の関
    係が、ライン速度/アプリケーターロール周速を0.9
    以上1.0未満、かつアプリケーターロール周速/ピッ
    クアップロール周速を0.9以上1.0未満、そしてピ
    ックアップロール周速/ドクターロール周速を1.0超
    えとすることを特徴とするAl−Zn合金メッキ鋼板の
    塗装方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008207534A (ja) * 2007-02-01 2008-09-11 Fujifilm Corp インクジェット記録装置
JP2008207533A (ja) * 2007-02-01 2008-09-11 Fujifilm Corp インクジェット記録装置
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JP2009268967A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Jfe Steel Corp ロールコーターを用いた塗布方法
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