JPH0751616A - 静電塗布方法 - Google Patents

静電塗布方法

Info

Publication number
JPH0751616A
JPH0751616A JP22651893A JP22651893A JPH0751616A JP H0751616 A JPH0751616 A JP H0751616A JP 22651893 A JP22651893 A JP 22651893A JP 22651893 A JP22651893 A JP 22651893A JP H0751616 A JPH0751616 A JP H0751616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
steel sheet
electrostatic
soluble resin
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22651893A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Sugiyama
誠司 杉山
Kazunori Nagai
和範 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP22651893A priority Critical patent/JPH0751616A/ja
Publication of JPH0751616A publication Critical patent/JPH0751616A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属ストリップの静電塗装において、静電塗
装後の表面の最適な平滑化と未塗装部分を解消して耐食
性を更に向上させること。 【構成】 連続走行する金属ストリップの表面に表面処
理剤を静電塗布法によって塗布するに際し、金属ストリ
ップの表面に水膜を形成し、その後高速回転する回転ベ
ルから放射される水溶性樹脂を回転ベルと金属ストリッ
プとの間の静電場によって金属ストリップに塗布する。
水膜の厚さは、5〜20μmであることが好ましく、こ
の水膜の存在によって静電塗布時の樹脂の微粒は水膜に
馴染み且つ水溶性樹脂の水膜への親和性によって平滑で
粗度の小さい塗布面を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続的に搬送される鋼
板等の各種の金属ストリップの表面に防錆等のための表
面処理剤を静電塗布する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建材や缶材の素材として提供される表面
処理鋼板は、高耐食性が必要な要件として重要視されて
いる。このための処理として、鋼板の表面に防錆油等の
表面処理剤を静電塗布することが従来から広く行われて
いる。
【0003】鋼板に対する静電塗布は、たとえば実公平
4−54836号公報に記載されている静電塗布装置に
よって行なうことができる。この静電塗布装置は、鋼板
のパスラインを挟んで静電塗布機を配置し、それぞれの
先端に設けた回転ベルを高速で回転させると共に高電圧
を印加し、回転ベルに供給した表面処理剤を遠心力と静
電気で微粒化を可能としたものである。そして、回転ベ
ルを陰極とし鋼板を接地して陽極とすることによって、
これらの間に静電場を形成し、回転ベルから放射された
表面処理剤の微粒を鋼板に吸着させることによって静電
塗布される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
鋼板に対する静電塗布では、鋼板の油分等を前処理で脱
脂した後に水溶性樹脂を静電塗布する方法が採用されて
いた。このため、鋼板の塗布面をミクロ的に観察する
と、水溶性樹脂の油分に対する表面張力によって、鋼板
面上で丸くなった状態に陥りやすい。したがって、塗布
膜の平滑性が悪くなったり、鋼板表面の一部に未塗装部
分が発生したりして、塗装鋼板の耐食性が悪くなるとい
う問題がある。
【0005】本発明において解決すべき課題は、金属ス
トリップの静電塗装において、静電塗装後の表面の最適
な平滑化と未塗装部分を解消して耐食性を更に向上させ
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続走行する
金属ストリップの表面に表面処理剤を静電塗布法によっ
て塗布する静電塗布方法であって、前記金属ストリップ
の表面に水膜を形成し、その後高速回転する回転ベルか
ら放射される水溶性樹脂を前記回転ベルと金属ストリッ
プとの間の静電場によって前記金属ストリップに塗布す
ることを特徴とする。
【0007】金属ストリップの表面に形成する水膜の厚
さは、5〜20μmであることが好ましい。
【0008】
【作用】金属ストリップの表面には予め水膜が形成され
るので、その後に水溶性樹脂を静電塗布するとき樹脂の
微粒は水膜に馴染むようになり、微粒が丸い球状となら
ずに層状に塗布される。このため、塗布面の平滑性の向
上が可能となると同時に水溶性樹脂の水膜への親和性に
よって未塗装部分のない塗布が行われる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の静電塗布方法の実施状況の概
要を示す図である。
【0010】図において、鋼板1は水平のパスラインを
連続走行しその上面側を静電塗装によって塗装される。
そして、この静電塗装のため、パスラインには水を鋼板
1の表面に吹き付けるスプレーノズル2,吹き付けた水
を鋼板1上で水膜化する一対のリンガーロール3a,3
b及び静電塗布機4をそれぞれ配置する。
【0011】スプレーノズル2はパスする鋼板1の上面
に一様に噴霧水を吹き付け、リンガーロール3aは鋼板
1の上面を滑らせることで噴霧水を適切な層厚の水膜を
鋼板1の表面に形成させる。また、静電塗布機4は、従
来技術の項で述べたものと同様に、高速回転する回転ベ
ル4aを備えると共に水溶性樹脂の供給源に接続され、
この回転ベル4aを陰極及び鋼板1を陽極として水溶性
樹脂の微粒子を鋼板1の表面に静電塗布可能としたもの
である。
【0012】ここで、鋼板1は厚み:0.2mm,幅:
100mmとして搬送速度を100m/分とした条件
で、リンガーロール3aによる水膜の厚さを5〜20μ
mに設定した。そして、静電塗布機4の回転ベル4aに
アクリル系水溶性樹脂やエポキシ系水溶性樹脂又はエポ
キシ変性アクリル水溶性樹脂を供給し、回転ベル4aを
30000rpmで回転させながらこの回転ベル4aと
鋼板1に100kVの印加電圧をかけ水溶性樹脂を鋼板
1に静電塗布した。
【0013】図2は以上の条件の下で鋼板1に水膜を形
成した場合とそうでない場合とで塗布表面の粗度を計測
したデータである。
【0014】これから判るように、水膜を形成した場合
のほうが表面粗度は安定した平滑性を持ち、鋼板1の表
面を一様に塗装でき未塗装部分のないものが得られる。
なお、図3に水膜を形成した場合の塗布面の顕微鏡写真
(倍率:50)及び図4に水膜を形成していない場合の
顕微鏡写真(倍率:50)をそれぞれ示す。
【0015】このように、スプレーノズル2から噴射し
た水をリンガーロール3aによって鋼板1の表面に水膜
を予め形成させておくと、回転ベル4aからの水溶性樹
脂は水膜に馴染むようになる。このことに起因して、塗
布面の樹脂層の平滑性が向上し、水溶性樹脂の水膜への
親和性によって一様な塗布面が形成され、鋼板1の表面
の未塗装部分が解消される。したがって、表面粗度の値
が小さく抑えられると同時に、塗装鋼板の耐食性も大幅
に向上する。
【0016】また、静電塗布前の水膜の厚さを5μm未
満に薄くすると、鋼板1面上で水が丸くなった状態に陥
りやすく水膜の形成が不十分となり、静電塗布後の膜厚
が不均一になる。また、静電塗布前の水膜の厚さが20
μmを超えて厚くなると、水膜そのものの膜厚のばらつ
きが静電塗布後の膜厚みに影響を与え、塗布後の膜厚み
が不均一になり鋼板1の耐食性等が劣化する。
【0017】なお、実施例では水平にパスする鋼板1の
上面のみに対して水膜を形成して静電塗布しているが、
水膜が適切に形成できるパスラインとすれば鋼板1の両
面にも静電塗布が可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明では、水溶性樹脂を静電塗布によ
って塗布する前に金属ストリップの表面に水膜を形成さ
せるので、静電塗布によって金属ストリップ側に吸着さ
れる水溶性樹脂の層を平滑化でき、良好な表面粗度を持
ち耐食性も優れた製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電塗布方法を鋼板に対して実施した
ときの装置の概要である。
【図2】鋼板の表面に水膜を形成した場合と形成しない
場合とでの静電塗布後の表面粗度の実測例を示す図であ
る。
【図3】水膜を形成した場合の塗布面の金属組織の顕微
鏡写真(倍率:50)である。
【図4】水膜を形成していない場合の塗布面の金属組織
の顕微鏡写真(倍率:50)である。
【符号の説明】
1 鋼板 2 スプレーノズル 3a リンガーロール 3b リンガーロール 4 静電塗布機 4a 回転ベル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続走行する金属ストリップの表面に表
    面処理剤を静電塗布法によって塗布する静電塗布方法で
    あって、前記金属ストリップの表面に水膜を形成し、そ
    の後高速回転する回転ベルから放射される水溶性樹脂を
    前記回転ベルと金属ストリップとの間の静電場によって
    前記金属ストリップに塗布する静電塗布方法。
  2. 【請求項2】 前記金属ストリップの表面に形成する水
    膜の厚さは、5〜20μmである請求項1記載の静電塗
    布方法。
JP22651893A 1993-08-18 1993-08-18 静電塗布方法 Withdrawn JPH0751616A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22651893A JPH0751616A (ja) 1993-08-18 1993-08-18 静電塗布方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22651893A JPH0751616A (ja) 1993-08-18 1993-08-18 静電塗布方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0751616A true JPH0751616A (ja) 1995-02-28

Family

ID=16846392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22651893A Withdrawn JPH0751616A (ja) 1993-08-18 1993-08-18 静電塗布方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0751616A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104707770B (zh) * 2013-12-16 2016-12-07 核工业西南物理研究院 远红外热辐射成像系统金属薄膜探测器表面喷碳涂层方法
WO2019124703A1 (ko) * 2017-12-21 2019-06-27 주식회사 포스코 미세 플라스틱 입자가 도입된 플라스틱층과 강판의 복합 소재 및 그 제조방법
WO2022162993A1 (ja) * 2021-01-29 2022-08-04 株式会社日本製鋼所 塗工体の製造方法および塗工体の製造装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104707770B (zh) * 2013-12-16 2016-12-07 核工业西南物理研究院 远红外热辐射成像系统金属薄膜探测器表面喷碳涂层方法
WO2019124703A1 (ko) * 2017-12-21 2019-06-27 주식회사 포스코 미세 플라스틱 입자가 도입된 플라스틱층과 강판의 복합 소재 및 그 제조방법
WO2022162993A1 (ja) * 2021-01-29 2022-08-04 株式会社日本製鋼所 塗工体の製造方法および塗工体の製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4526839A (en) Process for thermally spraying porous metal coatings on substrates
JPH0751616A (ja) 静電塗布方法
JP2851134B2 (ja) ストリップの塗装方法
JP4506450B2 (ja) ロール塗装方法および装置
JP2000254580A (ja) Al−Zn合金メッキ鋼板の塗装方法
JPH10328606A (ja) 塗膜形成方法及びその装置
JP2686888B2 (ja) 塗装鋼板製造設備
JP2520033B2 (ja) 凹状溝を有する建築用板の塗装方法
JP3299886B2 (ja) 平角絶縁電線の塗料塗布方法
KR100406408B1 (ko) 아연도금강판의 수지피복방법
JPS62149375A (ja) 塗膜の縞模様防止方法
JPS63119876A (ja) 帯状物体の塗装方法と装置
JP2647605B2 (ja) 表面外観美麗な両面塗装鋼板の製造方法及び設備
JPH0350583B2 (ja)
JPS6242764A (ja) フイルム又はシ−トの両面コ−テイング方法
JPS5863415A (ja) 溶融重合体シ−トの急冷装置
JP2004105778A (ja) 鱗片状フィラーを含有する塗液の意匠性に優れたリバースロールコーティング方法
JPH01234574A (ja) メッキ鋼板のクメロート液静電塗布法
JPH05212321A (ja) 粉体塗装設備
JPH067724A (ja) 塗装鋼板製造設備
JPS6228431Y2 (ja)
SU1263457A1 (ru) Способ электроэрозионного легировани
JPS6326381A (ja) 金属ストリツプのコ−テイング方法
JPH1133475A (ja) 金属板への粒状物を含む塗料の塗装方法
JPH1076218A (ja) 静電塗装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001031