JPH08328442A - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

Info

Publication number
JPH08328442A
JPH08328442A JP7247858A JP24785895A JPH08328442A JP H08328442 A JPH08328442 A JP H08328442A JP 7247858 A JP7247858 A JP 7247858A JP 24785895 A JP24785895 A JP 24785895A JP H08328442 A JPH08328442 A JP H08328442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
toner
temperature
endless belt
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7247858A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Suzuki
隆 鈴木
Yoshihisa Ichiki
代士久 市来
Motoharu Miki
基晴 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP7247858A priority Critical patent/JPH08328442A/ja
Priority to US08/624,004 priority patent/US5678134A/en
Publication of JPH08328442A publication Critical patent/JPH08328442A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1605Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
    • G03G15/161Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support with means for handling the intermediate support, e.g. heating, cleaning, coating with a transfer agent
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2017Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means
    • G03G15/2025Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means with special means for lubricating and/or cleaning the fixing unit, e.g. applying offset preventing fluid
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1647Cleaning of transfer member
    • G03G2215/1661Cleaning of transfer member of transfer belt
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1676Simultaneous toner image transfer and fixing
    • G03G2215/1695Simultaneous toner image transfer and fixing at the second or higher order transfer point

Abstract

(57)【要約】 【目的】クリーニング部材の交換が不要なメンテナンス
フリーの経済的なクリーニング装置を提供する。 【構成】無端ベルト2は、下部の顕像形成部3と上部の
熱的転写部4の間に掛けられている。熱的転写部4の下
流には、無端ベルト2に残った残留トナー92を除去す
るクリーニング装置1が設けられている。クリーニング
装置1は、金属等の剛性のある表面部材を弾性部材11
で被覆した構成のクリーニングローラ10と、クリーニ
ングローラ10を無端ベルト2に離接させる離接機構
と、クリーニングローラ10の表面に蓄積したトナーを
除去するリフレッシュブレード12とを有している。離
接機構は電磁クラッチ13とバネ14とからなり、クリ
ーニングローラ10は、電磁クラッチ13に通電される
と無端ベルト2に接触し、電磁クラッチ13への通電が
切れるとバネ14の力により無端ベルト2から離れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無端ベルト等の像
担持体にトナー像を形成し、このトナー像を記録紙に転
写する画像形成装置に用いる、転写後に像担持体に残る
トナーを除去するクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
<第一の従来例>像担持体にトナー像を形成し、このト
ナー像を記録紙に転写する画像形成装置としては、一例
が特公昭4−45829号に開示されている。この画像
形成装置は、図33に示すように、感光体ドラム201
に形成したトナー像を一旦、中間転写ローラ205に写
し取り、中間転写ローラ205に記録紙を定着押圧ロー
ラ207を用いて押し付けて、トナー像を記録紙213
に転写する構成となっている。
【0003】この装置では、転写後に中間転写ローラ2
05に残るトナーをクリーニングするクリーニングロー
ラ206が設けられている。クリーニングローラ206
は、図34に示すように、アルミニウム等の金属からな
るローラ芯体206aの周囲に耐熱性のゴムの層206
bを有し、その外側に容易に温度上昇するニッケル薄層
206cを有している。クリーニングローラ206のニ
ッケル薄層206cは、クリーニング位置において、中
間転写ローラ205の最外層205aのシリコーンゴム
になじみ良く接触している。ニッケル薄層206cは、
比熱が小さいため、中間転写体205の温度まで容易に
温度上昇し、従って中間転写体205から奪う熱量は少
ない。記録紙213に転写されずに中間転写ローラ20
5に残ったトナーは、クリーニング位置でクリーニング
ローラ206と中間転写体205の表面になじみ良く接
触して中間転写体205の温度まで上昇し、溶融したト
ナーは付着力の強いクリーニングローラ206のニッケ
ル薄層206cに良好に付着する。このようにして、中
間転写ローラ205がクリーニングされる。
【0004】<第二の従来例>例えば特開昭61−55
677号に開示される定着装置を図35に示す。この装
置では、定着装置416は第一のローラ416aと第二
のローラ416bからなり、これら二つのローラ416
aと416bを用いてトナー像420aを形成したシー
ト紙420に圧力を加えることにより、トナー像の定着
を行なう。
【0005】第一のローラ416aに接している、フェ
ルトを巻いた第一のクリーニングローラ417は、第一
のローラ416aの回転に伴なって回転し、第一のロー
ラ416aのクリーニングを行なう。同様に、第二のロ
ーラ416bに接している、フェルトを巻いた第二のク
リーニングローラ418は、第二のローラ416bの回
転に伴なって回転し、第二のローラ416bのクリーニ
ングを行なう。
【0006】<第三の従来例>特開平2−309378
号には、ベルト定着器のベルトを熱によりクリーニング
する装置が開示されている。その構成を図36に示す。
【0007】定着フィルム305は、駆動ローラ301
と従動ローラ302と加熱ヒータ304に掛け渡され、
駆動ローラ301によって駆動される。記録紙318上
のトナーを定着した定着フィルム305上にはオフセッ
トトナー312が付着する。オフセットトナー312
は、ハロゲンランプ306で加熱された従動ローラ30
2により溶融し、クリーニングローラ307に付着す
る。このようにして、定着フィルム305がクリーニン
グされる。
【0008】また、図37は、図36の装置において、
従動ローラ306の内部にハロゲンランプ306に配置
する代わりに、ハロゲンランプ306Aをクリーニング
ローラ307の内部に配置した構成である。定着フィル
ム305に付着したオフセットトナー312は、ハロゲ
ンランプ306Aにより加熱されたクリーニングローラ
307で溶融され、溶融したトナーはクリーニングロー
ラ307に付着し、定着フィルム305がクリーニング
される。
【0009】<第四の従来例>特開平1−232377
号には、記録体上に形成したトナー像を転写媒体に転写
する画像形成装置であって、残留トナーを除去するクリ
ーニング装置を記録体に対して離接させる手段を有して
いる装置が開示されている。その構成を図38に示す。
【0010】同図に於いて、401は感光ドラム、40
2はクリーニングブラシ、403は該クリーニングブラ
シ402により感光ドラム401の表面から掃きとった
トナーを吸引・排出するダクト、404はクリーニング
ブラシ402を回転可能に一端で軸支するアーム、40
5は該アーム404を回動させるモータ、406はモー
タ405を駆動するドライバ、407はホスト、408
はそのホスト407に制御されるプリンタコントロー
ラ、409はプリンタ等の印字用のメカ部である。
【0011】この装置では、像形成を行わないときは、
クリーニングブラシ402を感光ドラム401の表面か
ら退避させており、これによりクリーニングブラシ40
2が感光ドラム401の表面に長時間接しているときに
発生するフィルミング(トナーがドラムの表面に付着す
る現象)を防止している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
<第一の従来例の課題>特公昭4−45829号に開示
されている装置では、トナーが付着してクリーニングロ
ーラ206が汚れるとクリーニング性能が低下するた
め、クリーニングローラ206はある程度汚れると新し
いものに交換される。クリーニングローラ206の交換
は、ランニングコストの上昇を招き、ユーザーに多大な
経済的負担をかける事となる。更に画像形成装置の信頼
性を著しく損ね、コンピュータのネットワークシステム
等で要求される高い信頼性とメンテナンスフリー化を阻
む結果となっている。
【0013】また、クリーニングローラ206は、表面
が硬質なニッケル薄層206cで覆われているため、中
間転写ローラ205の表面のシリコーンゴム205aを
磨滅して中間転写ローラ205の寿命を著しく損ねる。
【0014】さらに、ジャム等の異常事態の発生時に画
像形成装置が緊急停止した場合には、中間転写ローラ2
05の表面に多量のトナーが記録紙に転写されずに残る
ため、クリーニングローラ206ではクリーニング能力
不足である。
【0015】ところで、この装置では、クリーニングロ
ーラ206のニッケル薄層206cと中間転写体205
を同じ温度とし、ニッケル薄層206cと中間転写体2
05に対する溶融トナーの付着力の差を利用してクリー
ニングしている。しかし、この方式であるとクリーニン
グする為にトナーの温度を一定にする事を目的として記
載しているが、そのクリーニングするトナーの温度を制
御するという観点については記載されていない。
【0016】<第二の従来例の課題>第一のクリーニン
グローラ417と第二のクリーニングローラ418はそ
れぞれ第一のローラ416aと第二のローラ416bに
圧接し回転するので、ローラ間の摩擦のために、第一の
ローラ416aと第二のローラ416bの寿命が短い。
このクリーニングローラも、第一の従来例と同様に、汚
れたら新しいものに交換する必要があり、ユーザーに経
済的な負担をかけている。
【0017】<第三の従来例の課題>特開平2−309
378号の装置は、定着フィルム305の温度によりク
リーニングローラ307を加熱するのでは無く、ハロゲ
ンランプ306または306Aによりクリーニングロー
ラ307を加熱してクリーニングしている。しかし、こ
の方式も加熱源は備えているが、第一の従来例と同様
に、クリーニングするトナーの温度を制御すると言う観
点について記載されていない。
【0018】<第四の従来例の課題>特開平1−232
377号には、記録体とクリーニング装置の互いの表面
温度に対してクリーニング効果が良好になったり悪化し
たりと変化するが、このためにクリーニング装置の離接
を制御するという観点について記載されていない。
【0019】<発明の目的>本発明の目的は、良質な画
像を記録紙に形成する経済的な装置を実現するためのク
リーニング技術を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によるクリーニン
グ装置は、回転搬送ループを形成する無端ベルト上にト
ナー像を形成し、このトナー像を記録媒体に転写する画
像形成装置において、前記無端ベルト上にトナー像を形
成しているトナーに熱を加えて軟化させるトナー軟化手
段と、前記無端ベルトの表面に接触するとともに前記無
端ベルトの移動に合わせて回動し、前記トナー軟化手段
で軟化したトナーを付着するクリーニングローラと、
前記クリーニングローラの表面温度をトナーが固化する
温度まで下げるクリーニングローラ温度下降手段と、前
記クリーニングローラ温度下降手段で表面温度をトナー
が固化する温度まで下げた前記クリーニングローラの表
面に付着する固化したトナーを前記クリーニングローラ
の表面より取り除くリフレッシュ部材とを有することを
特徴とする。
【0021】このクリーニング装置では、クリーニング
ローラに付着したトナーは、基本的に熱可逆性樹脂で構
成されているために、温度の低下に伴って粘性がなくな
り機械的衝撃に脆くなる。このように機械的衝撃に脆く
なったトナーは、リフレッシュ部材を機械的に接触させ
ることで簡単に除去される。
【0022】本発明による別のクリーニング装置は、回
転搬送ループを形成する無端ベルト上にトナー像を形成
し、このトナー像を記録媒体に転写する画像形成装置に
おいて、前記無端ベルト上にトナー像を形成しているト
ナーに熱を加えて軟化させるトナー軟化手段と、前記無
端ベルトの表面に接触すると共に前記無端ベルトの移動
に合わせて回動し、前記トナー軟化手段で軟化したトナ
ーを付着するクリーニングローラと、前記クリーニング
ローラの表面温度をトナーが溶融する温度まで上げるク
リーニングローラ温度上昇手段と、前記クリーニングロ
ーラを前記無端ベルトから離接する離接手段とを有する
ことを特徴とする。
【0023】このクリーニング装置では、トナーが蓄積
したクリーニングローラは無端ベルトから離され加熱さ
れる。これによりクリーニングローラ上のトナーは粘度
が下がって液状となり、除去し易い状態となる。
【0024】本発明による更に別のクリーニング装置
は、回転搬送ループを形成する無端ベルト上にトナー像
を形成し、この前記トナー像を記録媒体に転写する画像
形成装置において、前記無端ベルト上にトナー像を形成
している前記トナーに熱を加えて軟化させるトナー軟化
手段と、前記無端ベルト表面に接触すると共に前記無端
ベルトの移動に合わせて移動し前記トナー軟化手段で軟
化した前記トナーを付着するクリーニング部材と、前記
クリーニング部材上の軟化した前記トナーを前記クリー
ニング部材上から除去するリフレッシュ機構を有するこ
とを特徴とする。
【0025】このクリーニング装置では、無端ベルト上
の残留トナーは、熱的に軟化され溶融状態でクリーニン
グ部材にて除去される、クリーニングローラに付いた残
留トナーはクリーニングローラを無端ベルトに接触した
状態でリフレッシュ機構でクリーニングローラから除去
される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。
【0027】<第一の実施の形態>第一の実施の形態の
クリーニング装置について図1を参照しながら説明す
る。図1には、本実施形態のクリーニング装置を有する
画像形成装置が示してある。
【0028】無端ベルト2は、下部の顕像形成部3と上
部の熱的転写部4の間に掛けられている。画像形成のプ
ロセスは、まず静電画像形成装置5にてベルト上に静電
潜像を形成する。静電画像形成装置5としては、イオン
流制御記録装置や、一様に帯電した後に例えばレーザー
光にて潜像を形成する装置等が挙げられる。その後、現
像器103で静電潜像にトナーを付着させてトナー像9
とし、顕像化する。その後、トナー像9を保持した無端
ベルト2は、記録紙7と合わせてヒートローラ8と加圧
ローラ6の間に搬送される。ヒートローラ8の内部に
は、これを加熱するヒートローラヒーター81が設けら
れている。更に、トナー像9を担持した無端ベルト2の
背面から、ヒートローラ8により加熱されて、無端ベル
ト2上のトナー像9が軟化し、熱的転写位置Tにおい
て、トナー像9が記録紙7上に熱的に転写される。トナ
ー像9が、記録紙7上に転写されると同時に、圧力ロー
ラ6により加圧され、トナー像9を記録紙7上に定着す
る。その後、記録紙7と無端ベルト2は、記載されてい
ない分離装置により分離され、記録紙7は、記載されて
いない排紙トレイ等に排出される。
【0029】無端ベルト2の表面は一般にトナーに対し
て離型性が良く耐熱性も高いフッ素樹脂やシリコーン等
の材質で覆われているが、記録紙への転写率は100%
には至らず、熱的転写位置Tを通過した後の無端ベルト
2の表面には溶融した状態の微量の残留トナー92が残
る。残留トナー92はクリーニング装置1により除去さ
れる。残留トナー92が除去された無端ベルト2は、熱
交換部101を通過した後、イレーサ102によって電
気的にニュートラルな状態となり、次の画像形成の準備
がされる。
【0030】クリーニング装置1は、クリーニングロー
ラ10を有している。クリーニングローラ10は、表面
を弾性部材11で被覆した構成となっている。このよう
にクリーニングローラ10の表面が弾性部材11で被覆
されていることにより、無端ベルト2とクリーニングロ
ーラ10の磨滅が防止される。弾性部材11としては、
無端ベルト2を傷つけず、無端ベルト2の表面よりも表
面エネルギーの高い耐熱性のある樹脂を用いる。例え
ば、フェノール樹脂、メラミン樹脂、アリル樹脂、フラ
ン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポ
キシ樹脂、シリコン樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ポリユーラルスルフォン、ポリスルフォン、ポリア
リルエーテル、ポリアリルスルフォン、ブタジエン、フ
ッ素樹脂、熱可逆性ポリエステル、ポリフェニレンサル
ファイド、あるいは、ゴム、例えば、クロロプレンアク
リルゴム、ニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、エチ
レンプロピレンゴム、シリコーンゴム、クロロスルホン
化ポリエチレンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、アクリ
ルゴム、エピクロロヒドリンゴム等があげられる。
【0031】クリーニングローラ10を無端ベルト2に
接触させて無端ベルト2の移動方向Aに従動させる。そ
の結果、軟化している残留トナー92は、残留トナー9
2とクリーニングローラ10の表面との付着力により、
クリーニングローラ10の表面に付着し、無端ベルト2
の表面がクリーニングされる。本発明者らの実験では、
弾性部材にポリイミド、マイラー、ポリオレフィンの樹
脂、シリコーンゴムを使用した場合、特に良好な結果が
得られた。
【0032】さらに、クリーニング装置1は、クリーニ
ングローラ10を無端ベルト2に離接させる、電磁クラ
ッチ13とバネ14とからなる離接機構を有している。
クリーニングローラ10は、電磁クラッチ13に通電さ
れると、実線で示されるように、無端ベルト2に接触
し、電磁クラッチ13への通電が切れると、バネ14の
力により、想像線で示されるように、無端ベルト2から
離れる。
【0033】通常は、電磁クラッチ13により、クリー
ニングローラ10は、無端ベルト2に接触しているが、
クリーニングローラ10の表面に、残留トナー92が付
着し、蓄積して、付着トナー93に覆われると、クリー
ニングローラ10に対向した汚れ検知装置にて、汚れの
状況を検知して、電磁クラッチ13への通電を切り、ク
リーニングローラ10を無端ベルト2から離し、クリー
ニングローラ10を冷却する。
【0034】汚れ検知装置は、例えば、クリーニングロ
ーラ10に対向して光量を検出する部材で、クリーニン
グローラ10の表面が付着トナー93に覆われるに伴っ
て、クリーニングローラ10からの反射光量が減少し、
汚れの状況を検知するものである。あるいは、クリーニ
ングローラ10に対向してクリーニングローラまでの距
離を検出する部材で、クリーニングローラ10の表面が
付着トナー93に覆われるに伴って、クリーニングロー
ラ10からの距離が減少し、汚れの状況を検知するもの
である。
【0035】付着トナー93は、熱可逆性樹脂にて基本
的に構成されているので、冷却に伴って粘性がなくな
り、且つ機械的衝撃に脆い特性を示す。そこで、クリー
ニングローラ10に付着したトナー93にリフレッシュ
ブレード12等のリフレッシュ部材を機械的に接触させ
る事によりクリーニングローラ10に付着したトナー9
3を簡単に且つ完全に除去する事ができる。このように
してリフレッシュ動作を終了させた後には、クリーニン
グローラ10を、新品同様のクリーニング性能を維持す
る事ができる。消耗品として使われていたクリーニング
ローラ10を簡単且つ完全にリフレッシュする事ができ
クリーニングローラ10を永久に使用できるので、ラン
ニングコストを軽減し、ユーザーへの経済的負担を軽減
する事ができる。
【0036】又、クリーニングローラ10を離接可能に
した事で、無端ベルト2の温度とは、独立してクリーニ
ングローラ10を冷却する事ができるので、クリーニン
グローラの冷却時間を早め、リフレッシュ時間を短くす
る事ができ、クリーニング装置1が組み込まれている画
像形成装置の停止時間を少なくする事ができる。更にク
リーニングローラ10が無端ベルト2から離れているの
でリフレッシュの際に無端ベルト2を駆動させる必要が
無く、無端ベルト2の摩耗を防ぐ事ができる。又、レフ
レッシュ時に発生する飛散トナーが無端ベルト2に再付
着する事を防ぐ事ができるので画像形成装置の画品質を
安定させる事ができる。
【0037】画像形成装置のメインスイッチのオフ時
に、クリーニングローラ10が無端ベルト2より離れ、
メインスイッチのオン時には、画像形成装置の立ち上げ
期間内でリフレッシュ動作を行い、その後、無端ベルト
2にクリーニングローラ10を接触するシーケンスが組
まれているので、ユーザー側での停止期間がなく、且
つ、ある一定期間でクリーニングローラ10をリフレッ
シュする事ができる。又、電源オフ時にクリーニングロ
ーラ10を無端ベルト2より離すので無端ベルト2の磨
滅を防ぐ事ができる。
【0038】更に、如何なる場合においても前記画像形
成装置への電力供給が断たれると、自動的にクリーニン
グローラ10が無端ベルト2から離れるので、クリーニ
ングローラ10と無端ベルト2の接触による無端ベルト
2の摩耗や癖を防ぐ事ができる。
【0039】以上に説明したように、本実施形態では、
これまで消耗品として消費されていたクリーニングロー
ラ10を簡単且つ完全にリフレッシュする事ができ、ク
リーニングローラ10を永久に使用できるので、ランニ
ングコストを軽減し、ユーザーへの経済的負担を軽減す
る事ができる。又、従来の様に消耗の都度クリーニング
ローラ10を交換する必要がないので、コンピュータの
ネットワークシステム等で要求される高い信頼性とメン
テナンスフリー化を図る事ができる。
【0040】<第二の実施の形態>第二の実施の形態の
クリーニング装置について図2を参照しながら説明す
る。図2には、本実施形態のクリーニング装置を有する
画像形成装置が示してある。
【0041】画像形成のプロセスは、まず静電画像形成
装置5にてドラム104上に静電潜像を形成する。静電
画像形成装置5としては、イオン流制御記録装置や、一
様に帯電した後にレーザー光等にて潜像を形成する装置
等が挙げられる。その後、現像器103にて静電潜像に
トナーを付着させて、トナー像9とし顕像化する。ドラ
ム104上のトナー像9を、転写部材105にて記録紙
7に転写する。転写部材105は、静電転写部材、熱的
転写部材等である。転写を終了したドラム104は、ク
リーニング106により清掃され、イレーサ102によ
り電気的にニュートラルな状態になり、次の画像形成プ
ロセスの準備がなされる。
【0042】転写トナー像91を未定着状態で保持した
記録紙7は、ヒートローラ8と加圧ローラ6の間に搬送
される。転写トナー像91を担持した記録紙7は、ヒー
トローラ8により加熱されて、記録紙7上の転写トナー
像91が軟化し、この転写トナー像91が記録紙7上に
熱的に定着される。その後、記録紙7は、記載されてい
ない分離装置により分離される。
【0043】定着トナー像94がヒートローラ8と分離
する際に微量のオフセットが発生するためヒートローラ
8の表面には残留トナー92が残る。この残留トナー9
2は、次の記録紙に定着し、画質不良を起す原因とな
る。このため、残留トナー92を除去するクリーニング
装置1が設けられている。
【0044】クリーニング装置1は、ヒートローラ8に
従動するクリーニングローラ10を有しており、クリー
ニングローラ10の表面に残留トナー92を付着させて
クリーニングする。クリーニング装置1は、プリンタコ
ントローラ51と電気的に接続しており、プリンタコン
トローラ51がクリーニングローラ10の汚れを認識し
た時、例えばプリント枚数が所定枚数に達した時や、ト
ナーの使用量が所定量に達した時などに、クリーニング
ローラ10を無端ベルト2から離し、リフレッシュする
ことでクリーニング能力を安定することができる。ま
た、別の方法として、クリーニング装置1は、クリーニ
ングローラ10の表面に付着した付着トナー93の量を
監視する汚れ検知装置18を有している。汚れ検知装置
18は、クリーニングローラ10からの反射光量の変化
や、クリーニングローラ10の表面までの距離の変化を
調べることで、付着トナー量を検知する。汚れ検知装置
18は、クリーニングローラ10のクリーニング能力が
低下する前に、クリーニングローラ10が汚れたことを
知らせる汚れ信号をプリンタコントローラ51に送る。
プリンタコントローラ51は、汚れ信号に基づいて電磁
クラッチ13の通電を切り、バネ14の機械的な力によ
って、クリーニングローラ10をヒートローラ8から離
し、クリーニングローラ10のリフレッシュ動作を開始
する。このように汚れ検知装置18によってクリーニン
グローラ10の汚れを検知し、クリーニングローラ10
のリフレッシュを行うので、クリーニングローラ10を
常にクリーニング能力のある状態に保つ事ができ、画品
質を安定する事ができる。
【0045】更に、クリーニング装置1は、ヒートロー
ラ8から離れたクリーニングローラ10を冷却する冷却
ファン17を有している。冷却ファン17は、クリーニ
ングローラ10がヒートローラ8から離れると同時に回
転し、迅速にクリーニングローラ10を冷却する。これ
により、リフレッシュ動作の時間を短縮する事ができ
る。
【0046】更に、クリーニング装置1は、クリーニン
グローラ10に付着したトナーが冷えて固まったトナー
層93を叩く振動部材15を有している。振動部材15
は、クリーニングローラ10の表面に付着したトナーが
冷えて固まったトナー層93を叩き、トナー層93にひ
び割れや凹凸を形成する。ひび割れや凹凸の出来たトナ
ー層93は、リフレッシュブレード12によって簡単に
掻き取られる。クリーニングローラ10に付着したトナ
ーが固まって出来たトナー層93は表面が平滑なため、
そのままではリフレッシブレード12が引っかかり難い
ので、振動部材15で叩くことにより、トナー層93に
ひび割れや凹凸を形成して、リフレッシュブレード12
を引っ掛かり易くしている。これにより、クリーニング
ローラ10のリフレッシュの時間を短縮し且つ、完全に
付着トナーを除去する事ができる。
【0047】この様に完全にリフレッシュされたクリー
ニングローラ10は、再びヒートローラ8に電磁クラッ
チ13によって接触し、クリーニングローラ10等の交
換をする事なく、ヒートローラ8のクリーニングを再開
できる。
【0048】通常の定着器では、残留トナーのクリーニ
ングは、フエルトパッドやウェブ等を接触させて行って
いるが、いずれも残留トナーの付着と伴にクリーニング
性能が劣化し、画品質を不安定なものにしている。従っ
て、画品質を安定させる為にクリーニング部材を消耗品
として交換を頻繁に行い、結果的には、ランニングコス
トの上昇となり、ユーザーに多大な経済的負担をかする
事となる。更に画像形成装置の信頼性を著しく損ねコン
ピュータのネットワークシステム等で要求される高い信
頼性とメンテナンスフリー化を阻む結果となっている。
【0049】この様に本発明においては、定着器107
のヒートローラ8に従動するクリーニングローラ10で
クリーニングを行い、クリーニングローラ10に付着し
たトナー93を簡単且つ完全にリフレッシュする事がで
き、クリーニングローラ10を永久に使用できる。従っ
て、ランニングコストを軽減し、ユーザーへの経済的負
担を軽減する事ができる。又、従来の様に消耗の都度ク
リーニングローラ10を交換する必要がないので、コン
ピュータのネットワークシステム等で要求される高い信
頼性とメンテナンスフリー化を実現する事ができる。
【0050】<第三の実施の形態>第三の実施の形態の
クリーニング装置について図3を参照しながら説明す
る。本実施形態は、図1または図2に示した画像形成装
置に適用可能なクリーニング装置である。また、図3に
は、リフレッシュ時の状態が示してある。
【0051】無端ベルト2(図1に適用した場合)また
は定着器107のヒートローラ8(図2に適用した場
合)に残留したトナー92が付着したクリーニングロー
ラ10は、冷却され、付着トナー93が固化する。クリ
ーニングローラ10はクリーニングローラ駆動モーター
19によって回転し、クリーニングローラ10に接触す
るように設けられたリフレッシュブラシ16はリフレッ
シュブラシモーター20によって回転し、ブラシの先端
が付着トナー93に衝撃を与え、付着トナー93を、破
砕しながらクリーニングローラ10の表面11から掻き
取る。ここで、使われるブラシについては、腰が強く弾
性のある樹脂、例えばナイロン等を使用すると、付着ト
ナーに強い衝撃を与える事ができ、良好なリフレッシュ
効果が得られた。
【0052】掻き取られた付着トナー93は、剥離トナ
ー片95となって落下し、残留トナー回収皿25に回収
される。
【0053】この様に、リフレッシュ部材にブラシ16
を使用することで、掻き取りにくい平滑な表面の付着ト
ナー93の表面にヒビや凹凸をつくり、付着トナー層9
3を剥がして、クリーニングローラ10のリフレッシュ
の時間を短縮し且つ、完全に付着トナー93を除去する
事ができる。更に、リフレッシュブラシ16だけで、付
着トナー93を破砕し、且つ、掻き取る事ができるの
で、部品点数を減らし、装置構成を簡略化できる。
【0054】<第四の実施の形態>第四の実施の形態の
クリーニング装置について図4を参照しながら説明す
る。図4には、本実施形態のクリーニング装置を有する
画像形成装置が示してある。
【0055】画像形成のプロセスは、まず静電画像形成
装置5にてドラム104上に静電潜像を形成する。静電
画像形成装置5は、イオン流制御記録装置や、一様に帯
電した後にレーザー光等にて潜像を形成する装置等が挙
げられる。その後、ドラム104は、回転方向Eに向か
って回転し、現像器103にて静電潜像にトナーを付着
させて、トナー像9とし顕像化する。ドラム104上の
トナー像9を、無端ベルト2に、転写部材105によ
り、転写する。転写部材105は、電気的、圧力的、熱
的の何れでも良い。その後、無端ベルト2は、記録紙7
と合わせてヒートローラ8と加圧ローラ6の間に搬送さ
れる。トナー像9を担持した無端ベルト2は背面からヒ
ートローラ8により加熱され、無端ベルト2上のトナー
像9は軟化し、記録紙7上に熱的に転写される。トナー
像9は記録紙7上に転写されると同時に圧力ローラ6に
より加圧され、記録紙上に定着される。その後、記録紙
7と無端ベルト2は、記載されていない分離装置により
分離され、記録紙7は、記載されていない排紙トレイ等
に排出される。
【0056】記録紙への転写率は100%に至らないた
め、無端ベルト2には微量のトナー92が残留する。こ
の残留トナー92は、無端ベルト2の表面よりも表面エ
ネルギーの高い樹脂やゴムで表面を覆われたクリーニン
グローラ10にてクリーニングされる。
【0057】クリーニング能力が低下したとプリンタコ
ントローラ51が判断した場合、離接機構である電磁ク
ラッチ13とバネ14によって、クリーニングローラ1
0は無端ベルト2から離される。
【0058】クリーニングローラ10は、クリーニング
ローラヒーター21によってクリーニング時の温度以上
に加熱される。これにより、クリーニングローラ10に
付着しているトナー93は粘性が低下し半液状になる。
クリーニングローラ10がリフレッシュ時の位置(想像
線で示される位置)にある時、リフレッシュブレードヒ
ーター23を設けたリフレッシュブレード22が接触し
ており、図示していないクリーニングローラ駆動モータ
ー19によってクリーニングローラ10は回転方向Dに
回転する。この結果、半液状の付着トナー93は容易に
クリーニングローラ10の表面11から除去される。除
去されたトナー滴96は、残留トナー回収皿25に回収
される。従って、機械的に除去する方法に比較して、破
砕する際のトナーの飛散が無い。又、液状として残留ト
ナーを回収できるので、受け口が小さく容量の小さい回
収皿で良い。
【0059】更に、ジャム等の異常が発生し画像形成装
置が緊急停止した場合は、無端ベルト2上に多量のトナ
ー像9が残留しそのまま残留トナー92となる。緊急停
止後に画像形成装置を立ち上げる場合は、プリンタコン
トローラ51の指示でベルト駆動モーター52が通常よ
りも遅い速度で回転し、大量の残留トナー92が発生し
た場合でも、クリーニングローラ10によるクリーニン
グを確実なものにする事ができる。
【0060】以上説明をしたように、これまで消耗品と
して使われていたクリーニングローラ10を簡単且つ完
全にリフレッシュする事ができ、クリーニングローラ1
0を交換する必要がないので、ランニングコストを軽減
し、ユーザーへの経済的負担を軽減する事ができる。
又、従来の様に消耗の都度クリーニングローラ10を交
換する必要がないので、コンピュータのネットワークシ
ステム等で要求される高い信頼性とメンテナンスフリー
化を図る事ができる。又、ジャム等の緊急停止後の画品
質についても安定させる事ができる。
【0061】<第五の実施の形態>第五の実施の形態の
クリーニング装置について図5を参照しながら説明す
る。本実施形態は、図1または図2または図4に示した
画像形成装置に適用可能なクリーニング装置である。図
5には、リフレッシュ時の状態が示してある。
【0062】無端ベルト2(図1または図4に適用した
場合)または定着器107のヒートローラ8(図2に適
用した場合)に残留したトナー92が付着したクリーニ
ングローラ10は、クリーニングローラヒーター21に
よって加熱される。更にクリーニングローラ10は、ク
リーニングローラ駆動モーター19によってDの方向に
回転し、クリーニングローラ10に接触するように設け
られたリフレッシュフェルト26に、クリーニングロー
ラ10の表面が順次接触する。リフレッシュフェルト2
6には、加熱手段であるリフレッシュフェルトヒーター
27が設けられている。その結果、加熱されたリフレッ
シュフェル26に接触した付着トナー93は、更に加熱
され、軟化し液状になってリフレッシュフェルト26に
浸透吸収される。その後、浸透したトナー液は、リフレ
ッシュフェルト26からトナー滴96となって滴下し、
残留トナー回収皿25に回収される。
【0063】<第六の実施の形態>第六の実施の形態の
クリーニング装置について図6を参照しながら説明す
る。本実施形態は、図1または図2または図4に示した
画像形成装置に適用可能なクリーニング装置である。図
6には、リフレッシュ時の状態が示してある。
【0064】無端ベルト2(図1または図4に適用した
場合)または定着器107のヒートローラ8(図2に適
用した場合)に残留したトナー92が付着したクリーニ
ング10は、クリーニングローラヒーター21によっ
て、付着トナー93が軟化し更に液化するまで加熱され
る。その結果、液化した付着トナー93は、自重にてク
リーニングローラ10からトナー滴96となって滴下
し、残留トナー回収皿25に回収される。
【0065】クリーニングローラ10の最下部にはトナ
ーの液だまりが残るが、このトナーの液だまりは、拭き
取り部材28を、拭き取り部材回動モーター24によっ
て、クリーニングローラ10の最下部に接触させること
により除去される。
【0066】リフレッシュ部材等でクリーニングローラ
表面11を摺擦する事がないのでクリーニングローラ1
0を摩耗させる事がない。更にクリーニングローラ10
の最下部に残留したトナー滴をトナー拭き取り部材28
にて吸収して、クリーニングローラ表面11の残留トナ
ー93を完全に除去する事ができる。
【0067】<第七の実施の形態>第七の実施の形態の
クリーニング装置について図7を参照しながら説明す
る。本実施形態は、図1または図2または図4に示した
画像形成装置に適用可能なクリーニング装置である。図
7には、リフレッシュ時の状態が示してある。
【0068】無端ベルト2(図1または図4に適用した
場合)または定着器107のヒートローラ8(図2に適
用した場合)に残留したトナー92が付着したクリーニ
ングローラ10は、電磁クラッチ13とバネ14からな
るクリーニングローラを傾ける装置29によって傾けら
れる。そして、クリーニングローラ10はクリーニング
ローラヒーター21によって加熱され、付着トナー93
は軟化し液化する。その結果、液化した付着トナー93
は、自重にてクリーニングローラ10のエッヂ部Mに溜
まり、トナー滴96となって滴下し、残留トナー回収皿
25に回収される。
【0069】クリーニングローラ10のエッヂ部Mには
トナーの液だまりが残るが、クリーニングローラ10の
エッヂ部Mは、画像領域外の位置に対応するので、エッ
ヂ部Mのトナー液だまりを拭き取る必要がなく装置の構
成を簡略化できる。
【0070】トナー滴96は一箇所に滴下するので、残
留トナー回収皿25をよりコンパクトなものにする事が
できる。
【0071】<第八の実施の形態>第八の実施の形態の
クリーニング装置について図8を参照しながら説明す
る。図8には、本実施形態のクリーニング装置を用いた
画像形成装置の一部が示してある。
【0072】トナー像9を保持した無端ベルト2は、記
録紙7と合わせて、ヒートローラ8と加圧ローラ6の間
に搬送される。更に、無端ベルト2上のトナー像9は、
ヒートローラ8により加熱されて軟化し、熱的転写位置
Tにおいて、記録紙7上に熱的に転写される。このトナ
ー像9は、記録紙7上に転写されると同時に圧力ローラ
6により加圧され、記録紙7上に定着される。
【0073】熱的転写位置Tの下流には、第一のクリー
ニング装置53と第二のクリーニング装置54が設けら
れている。それぞれのクリーニング装置53と54のク
リーニングローラ10は、それぞれのクリーニングロー
ラの離接機構34によって、独立して無端ベルト2に接
触し離れ得る。図には、第一のクリーニング装置53ク
リーニングローラ10が無端ベルト2に接触し、第二の
クリーニング装置54のクリーニングローラ10が無端
ベルト2から離れている状態が示されている。
【0074】熱的転写部4で転写せずに無端ベルト2に
残った残留トナー92は、無端ベルト2に接触している
第一のクリーニング装置53のクリーニングローラ10
に付着し、無端ベルト2の表面がクリーニングされ、次
のプロセスの準備がなされる。
【0075】一方、無端ベルト2に接触していない第二
のクリーニング装置54のクリーニングローラ10は、
クリーニングローラの離接機構34によって、無端ベル
ト2から離れた位置にある。この位置において、クリー
ニングローラ10に付着しているトナーが、リフレッシ
ュブレード12によって除去される。
【0076】2つのクリーニング装置53、54は、ク
リーニングローラの汚れ検知装置18によって監視され
ており、クリーニング能力が低下する前に少なくとも一
方が、無端ベルト2に接触するようにしてリフレッシュ
動作を行う。従って、画像形成装置を停止させることな
く、クリーニングローラ10のリフレッシュを行う事が
できる。
【0077】更に、ジャム等の異常が発生し画像形成装
置が緊急停止した場合は、無端ベルト2上に多量のトナ
ー像9が残留し、そのまま残留トナー92となる。緊急
停止後に画像形成装置を立ち上げる場合は、図示しない
プリンタコントローラ51の指示で、2つのクリーニン
グ装置53、54のクリーニングローラ10の両方が無
端ベルト2に接触し、大量の残留トナー92が発生した
場合でも、クリーニングを確実なものにする事ができ
る。
【0078】以上説明したように、画品質を低下する事
なく、画像形成装置の連続運転を可能とする事ができる
ので、コンピュータのネットワークシステム等で要求さ
れる高い信頼性とメンテナンスフリー化を図る事ができ
る。又、ジャム等の緊急停止後の画品質についても安定
させる事ができる。
【0079】<第九の実施の形態>第九の実施の形態の
クリーニング装置について図9を参照しながら説明す
る。図9には、本実施形態のクリーニング装置を用いた
画像形成装置の一部が示してある。
【0080】無端ベルト2上の残留トナー92は、ヒー
トローラ8の熱により溶融状態のまま、ヒートローラと
無端ベルトが接触しているクリーニング位置39におい
て、無端ベルト2に圧接していてヒートローラ8に従動
するシリコーンコートが施されたクリーニングローラ3
8に転写される。クリーニングローラ38に転写した溶
融した残留トナー92は、クリーニングローラ38に圧
接していて従動するポリイミドコートを施したリフレッ
シュローラ30に転写される。
【0081】また、リフレッシュローラ30の表面エネ
ルギーはクリーニングローラ38の表面エネルギーより
高いので、一度リフレッシュローラ30に付着した残留
トナー92はクリーニングローラ38に戻ることはな
い。
【0082】リフレッシュローラ30の表面は汚れ検知
装置32で光学的に検知され、リフレッシュローラ30
の表面の汚れが一定値以上になると、制御回路35で離
接機構34を動作させ、リフレッシュローラ30と汚れ
検知装置32はローラリフレッシュ位置に33移動し、
図示しない駆動モータでリフレッシュローラ30はX方
向に回転ながらリフレッシュブレード31に当接する。
【0083】ローラリフレッシュ位置33でリフレッシ
ュローラ30上の残留トナー92は周囲温度により冷却
され、凝固し、リフレッシュブレード31によりリフレ
ッシュローラ30上から削り落とされる。
【0084】制御回路35は、リフレッシュローラ30
の汚れが一定値以下になると、離接機構34動作させ、
クリーニングローラ38と当接する位置に戻り、再びク
リーニングローラ上に付着した残留トナー92のクリー
ニングを行う。
【0085】リフレッシローラ30がローラリフレッシ
ュ位置33に移動している間の無端ベルト92のクリー
ニング不良が心配されるが、無端ベルト2上の残留トナ
ー92は微量でありリフレッシュローラ30のリフレッ
シュ時間程度であれば、クリーニングローラ38は単独
で無端ベルト2をクリーニングしても問題はない。
【0086】本実施形態の装置は以下の効果を有してい
る。
【0087】溶融状態でクリーニングローラ38に転写
した残留トナー92をリフレッシュローラ30上で凝固
させて除去でき、また、ローラリフレッシュ位置で駆動
モータにて回転するのでリフレッシュローラのリフレッ
シュがブレードの様な簡単な機構で、かつ安定して行え
る。
【0088】クリーニングローラ38を無端ベルト2か
ら離さなないので、リフレッシュの為に連続印字を中断
することが無い。
【0089】クリーニングローラ38およびリフレッシ
ュローラ30は半永久的に使用できるので、ランニング
コストを低くでき、また、クリーニングローラが無端ベ
ルトをこする事がないので、無端ベルト表面の摩耗が抑
えられ耐久性も高くなる。
【0090】<第十の実施の形態>第十の実施の形態の
クリーニング装置について図10を参照しながら説明す
る。図10には、本実施形態のクリーニング装置を用い
た画像形成装置の一部が示してある。
【0091】無端ベルト2上の残留トナー92は、ヒー
トローラ8の熱により溶融状態のまま、ヒートローラと
無端ベルトが接触しているクリーニング位置39で、無
端ベルト2に圧接している、回動可能な2本の支持ロー
ラ37aと支持ローラ37bで張力を保ち保持された厚
さ75μmのポリイミドのクリーニングベルト36に熱
により転写される。
【0092】支持ローラ37bの内部に図示しないファ
ンモータにより装置の外気を送り、支持ローラ37bを
冷却している。
【0093】リフレッシュブレード31は支持ローラ3
7b上でクリーニングベルト36に当接している。
【0094】クリーニング位置39でクリーニングされ
た溶融状態の残留トナー92は冷却している支持ローラ
37bで冷却され凝固する。凝固した残留トナー92は
リフレッシュブレード31で容易に欠き落とされクリー
ニングベルト36は、リフレッシュされる。
【0095】本実施形態では支持ローラ37bは冷却し
てリフレッシュブレード31にてリフレッシュしている
が、支持ローラ37bをヒータにて加熱してクリーニン
グベルト36の残留トナー92を十分に溶かした状態で
も効果がある。
【0096】本実施形態の装置は以下の効果を有してい
る。
【0097】溶融状態でクリーニングベルト36に転写
した残留トナー92を凝固させて除去できるので、クリ
ーニングベルト36のリフレッシュがブレードの様な簡
単な機構で、かつ安定して行える。
【0098】クリーニングベルト36を無端ベルト2か
ら離さずに、クリーニングベルト36上のトナー除去で
きるので、リフレッシュの為に連続印字を中断すること
が無い。
【0099】クリーニングベルト36は半永久的に使用
できるので、ランニングコストを低くでき、また、クリ
ーニングベルトが無端ベルトと従動するので無端ベルト
をこする事がなく、無端ベルト表面の摩耗が抑えられ耐
久性が高くなる <第十一の実施の形態>第十一の実施の形態のクリーニ
ング装置について図11を参照しながら説明する。図1
1には、本実施形態のクリーニング装置を用いた画像形
成装置の一部が示してある。
【0100】無端ベルト2上の残留トナー92は、ヒー
トローラ8の熱により溶融状態のまま、ヒートローラと
無端ベルトが接触しているクリーニング位置39で、無
端ベルト2に圧接している、ヒートローラ8に従動する
シリコーンコートが施されているクリーニングローラ3
8に転写される。
【0101】シリコーンコートが施されいる押圧ローラ
40は、クリーニングローラ38に圧接し従動してい
る。
【0102】記録紙7' は図示しない給紙部から搬送経
路41を通過しクリーニングローラ38と押圧ローラ4
0との圧接点であるリフレッシュ点42に供給される。
【0103】光学的に汚れを検知する汚れ検知装置32
はクリーニングローラ38に対向した位置に備えられて
いる。
【0104】汚れ検知装置32によりクリーニングロー
ラ38の汚れが一定値以上となると、制御回路35によ
り、図示しない給紙機構を動作させ、記録紙7' を搬送
経路41を通過させリフレッシュ点42に供給する。
【0105】記録紙7' はクリーニングローラ38と押
圧ローラ40に挟まれZ方向に搬送される。
【0106】その際、クリーニングローラ38に付着し
ている溶融した残留トナー92は記録紙7' に転写さ
れ、クリーニングローラ38表面はきれいになる。
【0107】また記録紙7' は図示しないトレイに排出
される。
【0108】本実施形態の装置は以下の効果を有してい
る。
【0109】クリーニングローラ38上の溶融した残留
トナー92は溶融したままクリーニングできる。
【0110】クリーニングローラ38のクリーニングを
記録紙7' で行え、専用紙の必要がない。クリーニング
ローラ38の汚れが検知出来るのでクリーニングを必要
とするときだけ、記録紙7' を使用するので、記録紙7
の無駄がない。
【0111】クリーニングの為に、クリーニングローラ
38を無端ベルト2から分離する必要が無いので連続印
字が可能になる。
【0112】クリーニングローラ38の交換が不必要と
なり、ランニングコストが削減できる。
【0113】<第十二の実施の形態>第十二の実施の形
態のクリーニング装置について図12〜図14を参照し
ながら説明する。
【0114】図12に示すように、表面がフッ素コート
された無端ベルト2上の残留トナー92は、ヒートロー
ラ8の熱により溶融状態のまま、ヒートローラと無端ベ
ルトが接触しているクリーニング位置で、無端ベルト2
に圧接している、ヒートローラ8に従動するクリーニン
グローラ38に転写される。
【0115】図13に示すように、クリーニングローラ
38は厚さ50μmで裏面に耐熱性の接着層を持つ、フ
ッ素より表面エネルギーの高いポリイミドの薄膜クリー
ニングフィルム45が多層に巻かれいる。
【0116】無端ベルト2上の溶融した残留トナー92
はクリーニングローラ38の一層目の薄膜クリーニング
フィルム45でクリーニングされる、長期間使用する
と、汚れが増え、クリーニング能力が低下する。汚れた
一層目の薄膜クリーニングフィルム45は一枚剥がし取
ることで、二層目の薄膜クリーニングフィルム45が表
面に現われクリーニングローラ38はきれいになり、ク
リーニング能力が復帰する。
【0117】また、多層に巻かれた薄膜フィルムはクリ
ーニングローラの長手方向にミシン目49があり、その
ミシン目49にそってクリーニングローラ38の外側に
つまみ50が設けてある。薄膜フィルムを剥がすときに
は、つまみ50を持ち、ミシン目49にそって薄膜フィ
ルムを一枚毎に剥がす事ができる。
【0118】本実施形態の装置は以下の効果を有してい
る。
【0119】クリーニングローラ38を交換すること無
く、薄膜クリーニングフィルムを剥がすだけでクリーニ
ング能力が維持できるので、ランニングコスト、やメン
テナンスが容易になる。
【0120】薄膜クリーニングシートの表面エネルギー
が無端ベルト2よりも高いので、クリーニング能力が高
い。
【0121】薄膜フィルムが容易に一枚毎に剥がせ、メ
ンテナンス時間が短縮できる。
【0122】<第十三の実施の形態>第十三の実施の形
態について図15を参照しながら説明する。
【0123】加圧ローラ6はポリイミドコートが施され
ており、ヒートローラ8と熱的転写位置Tで圧接し、か
つ従動する。
【0124】また、加圧ローラ6は分離機構34よりヒ
ートローラ8から分離させ、リフレッシュブレード31
に当接し図示しないモータにてZ方向に回転する。光学
的に検知する汚れ検知装置32が加圧ローラ6と対向す
る位置に配置され、汚れのレベルを制御回路35で検知
している。
【0125】加圧ローラ6は通常はトナー像9を記録紙
7に転写定着するための加圧部材として使用される。と
ころが、加圧ローラ6は、無端ベルト2より表面エネル
ギーの高いポリイミドでコートされているので、熱的転
写位置Tで無端ベルト上に残留トナー92が存在する場
合、残留トナーは加圧ローラ6に付着しクリーニングさ
れる。
【0126】光学的に検知する汚れ検知装置32と制御
回路35にて加圧ローラ6の汚れレベルが判断され、一
定値以上となると、分離機構34は熱的転写位置Tから
分離し、リフレッシュブレード31と接触すると同時
に、図示しないモータによりZ方向に回転する。
【0127】熱的転写位置Tより分離することで、加圧
ローラ6に付着した残留トナー92は冷却、凝固するの
でリフレッシュブレードで容易に除去される。
【0128】加圧ローラ6のクリーニングのレベルは汚
れ検知装置32と制御回路35にて判断し分離機構34
を動作させ、加圧ローラ6を再び熱的転写位置Tに戻
す。
【0129】本実施形態のように加圧ローラ6をクリー
ナとして使用する場合以下の時に使用すると更に効果的
である。
【0130】加圧ローラ6は、本来無端ベルト2上のト
ナー像9を記録紙7に転写する為の部材であり、常に無
端ベルト2と直接接触することがなく、加圧ローラによ
るクリーニングは行えない。しかし、トナー像9を熱的
に転写する場合は転写効率が95%以上あり、無端ベル
ト2は毎回クリーニングをしなくても汚れはひどくなら
ず、約100枚程度の連続印字であれば、十分使用可能
である。
【0131】そこで、印字枚数100枚に一度印字を中
止し無端ベルト2を回転させ加圧ローラ6でクリーニン
グを行えば、加圧ローラがクリーナを兼ねている事が更
に効果的になる。
【0132】また、緊急停止後の復帰の時は、転写して
ない高濃度トナー像9が無端ベルト2上に多くあり、再
起動時に本来装置に配置してあるクリーナと併用するこ
とで効率良いクリーニングが可能になる。
【0133】本実施形態は以下の効果を有している。
【0134】印字の途中で無端ベルトを回転させれば加
圧ローラがクリーナを兼ねる事が可能になり、装置構成
が簡単になる。
【0135】また、緊急停止後の復帰時にクリーニング
部材として使用できるので、無端ベルトのクリーニング
効率が高くなり再起動までの時間が短くなる。
【0136】溶融状態で加圧ローラ6に転写した残留ト
ナー92を凝固させて除去できるので、加圧ローラ6の
リフレッシュが簡単な機構で、かつ安定して行え、押圧
部材として使用しても、記録紙の裏面を汚さない。
【0137】<第十四の実施の形態>第十四の実施の形
態について図16を参照しながら説明する。
【0138】加圧ローラ6はφ40のポリイミドコート
が施されており、ヒートローラ8と熱的転写位置Tで圧
接、従動し、無端ベルト2上の残留トナーをクリーニン
グする。
【0139】光学的な汚れ検知装置32が加圧ローラ6
と対向する位置に配置され、汚れのレベルを制御回路3
5で判断し、一定レベル以上になると、記録紙の図示し
ない給紙機構を動作させ、熱転写部に記録紙を送り込
む。その際、送り込む記録紙は圧力ローラ6の周長であ
る約125mm以上の大きさの記録紙を選択する。
【0140】本実施形態は以下の効果を有している。
【0141】加圧ローラのリフレッシュが記録紙を給紙
するだけで可能になり加圧ローラ6のクリーニング機構
を特別必要としない。
【0142】<第十五の実施の形態>第十五の実施の形
態について図17を参照しながら説明する。
【0143】厚さ75μmのポリイミドの加圧ベルト4
6は回動可能な2本の加圧支持ローラ48a、48bで
張力を保ち保持されいる。加圧支持ローラ48aは加圧
ベルト46を介して熱転写位置Tで無端ベルト2に圧接
し、ヒートローラ8に従動している。加圧ベルト46は
熱転写位置Tで無端ベルト2上の溶融状態の残留トナー
92を熱的にクリーニングする。
【0144】加圧支持ローラ48bは、ファンモータ4
7により冷却されている。
【0145】リフレッシュブレード31は加圧支持ロー
ラ48b上で加圧ベルト46に当接している。
【0146】熱転写位置Tでクリーニングされた溶融状
態の残留トナー92は、冷却している加圧支持ローラ4
8bで冷却され凝固する。凝固した残留トナー92はリ
フレッシュブレード31で容易に欠き落とされ、加圧ベ
ルト46はリフレッシュされる。
【0147】本実施形態では加圧支持ローラ48bを冷
却し、リフレッシュブレード31にてリフレッシュして
いるが、加圧支持ローラ48bをヒータにて加熱し、加
圧ベルト46の残留トナー92を十分に溶かした状態で
も効果がある。
【0148】本実施形態は以下の効果を有している。
【0149】加圧ベルト上の溶融状態の残留トナーを冷
却装置で冷却、凝固させて除去するので、クリーニング
が簡単な機構で、かつ連続的に安定して行える。
【0150】加圧ベルトを無端ベルトから分離させない
ので、リフレッシュする為に連続印字を中断することが
無い。
【0151】加圧ベルトは半永久的に使用でき、またリ
フレッシュ部の機構が簡単なので、ランニングコストを
低くできる。
【0152】<第十六の実施の形態>第十六の実施の形
態のクリーニング装置について図18を参照しながら説
明する。図18には、本実施形態のクリーニング装置を
有する画像形成装置が示してある。
【0153】画像形成のプロセスは、まず静電画像形成
装置5にてドラム104上に静電潜像を形成する。その
後、現像器103にて静電潜像にトナーを付着させてト
ナー像9とし顕像化する。ドラム104上のトナー像9
を、転写部材105にて記録紙7に転写する。転写トナ
ー91を未定着状態で保持した記録紙7は、定着フィル
ム108を介した加熱ヒーター109と加圧ローラ6の
間に搬送される。転写トナー像91を担持した記録紙7
は、加熱ヒーター109により加熱されて、記録紙7上
の転写トナー像91が軟化し、この転写トナー像91が
記録紙7上に熱的に定着される。その後、記録紙7は、
記載されていない分離装置により分離される。
【0154】定着トナー像94が定着フィルム108と
分離する際に微量のオフセットが発生し、定着フィルム
108の表面に残留トナー92が残る。この残留トナー
92は、次の記録紙に定着して画質不良を引き起す。
【0155】クリーニング装置1は定着フィルム108
に従動するクリーニングローラ10を持ち、このクリー
ニングローラ10の表面に残留トナー92を付着させ
て、定着フィルム108から除去する。これにより画品
質を安定化する事ができる。
【0156】<第十七の実施の形態>第十七の実施の形
態として、前述の実施形態(図1〜図18)におけるク
リーニングの原理について図19を参照しながら説明す
る。
【0157】例えば第一の実施の形態において、記録紙
に転写されなかった残留トナー92は、クリーニングロ
ーラ10との接触部に無端ベルトベルト2と共にに送ら
れる。そして、図19に示すように、残留トナー塊90
は、無端ベルト2の表面100とクリーニングローラ1
0の表面11の両方に接触している。クリーニングロー
ラ10の表面11と無端ベルト2の表面100との接触
点における残留トナー92に働く力としては、残留トナ
ー塊90とクリーニングローラ10の表面11の付着力
Ftc(T) と、残留トナー塊90と無端ベルト2の表面1
00の付着力Ftb(T) とがある。クリーニングローラ1
0の表面11は、前記無端ベルト2の表面100よりも
表面エネルギーが大きい部材で覆われているので、 Ftc(T) >Ftb(T) の関係式が成り立っている。
【0158】従って、後に無端ベルト2とクリーニング
ローラ10が離れる際に表面エネルギーの高いクリーニ
ングローラ10の表面11へ付着する。本発明では、フ
ェルトで拭き取る毛細管現象を利用するのでなく、表面
エネルギーの高い部材による付着力を利用してクリーニ
ングを行うので、残留のないクリーニングを行うことが
できる。
【0159】更に、残留トナー塊90の温度が低すぎる
と、残留トナー塊を構成しているトナー粉同士の凝集力
Ft(T)が弱くなり、無端ベルト2の表面100にトナー
塊の一部が引き裂かれて、無端ベルト2上に残留する。
そこで、残留トナー塊90の温度が、ガラス転移点以上
になるように、クリーニングローラ10の表面11の温
度をコントロールし、残留トナー塊90の凝集力Ft(T)
が、残留トナー塊90と無端ベルト2の表面100の
付着力Ftb(T) よりも大きなるように設定しなければな
らない。
【0160】又、残留トナー塊90の温度が高すぎる
と、残留トナー塊90の粘性が低下し液体化する事によ
り残留トナー塊90の凝集力Ft(T) が弱くなり、無端
ベルト2の表面100にトナー塊の一部が引き裂かれて
無端ベルト2上に残留する。そこで、残留トナー塊90
の温度が、液体化しない温度、出来れば熱的転写部の無
端ベルト2の表面温度以下になるように、クリーニング
ローラ10の表面11の温度をコントロールし、残留ト
ナー塊90の凝集力Ft(T)が、残留トナー塊90と無端
ベルト2表面100の付着力Ftb(T) よりも大きなるよ
うに設定しなければならない。
【0161】したがって、クリーニングローラ10と無
端ベルト2との接触点に於いて、残留トナー塊90とク
リーニングローラ10の表面11の付着力をFtc(T) 、
残留トナー塊90の凝集力をFt(T)、残留トナー塊90
と無端ベルト2の表面100の付着力をFtb(T) と表現
した場合、クリーニングローラ10の表面11の温度
は、トナーガラス転移点以上で、且つ、熱的転写部の無
端ベルト2の表面100の温度以下である事により、 Ftc(T) >Ft(T)>Ftb(T) の関係式が成り立っている。
【0162】クリーニングローラの表面の温度を前記の
様に設定する事で、残留トナー粉が軟化し、トナー粉同
士が融着し、凝集する事で残留トナー塊90が一体的に
振る舞い残留トナー塊90とクリーニングローラ10の
表面11との付着力でクリーニングする事ができる。
【0163】このようにクリーニングローラ10の表面
が弾性部材11で被覆されていることにより、無端ベル
ト2とクリーニングローラ10の磨滅が防止される。弾
性部材11としては、無端ベルト2を傷つけず、無端ベ
ルト2の表面よりも表面エネルギーの高い耐熱性のある
樹脂を用いる。例えば、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、アリル樹脂、フラン樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリユーラルスルフォン、
ポリスルフォン、ポリアリルエーテル、ポリアリルスル
フォン、ブタジエン、フッ素樹脂、熱可逆性ポリエステ
ル、ポリフェニレンサルファイド、あるいは、ゴム、例
えば、クロロプレンアクリルゴム、ニトリルブタジエン
ゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコー
ンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、塩素化ポ
リエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴ
ム等があげられる。
【0164】クリーニングローラ10を無端ベルト2に
接触させて無端ベルト2の移動方向Aに従動させる。そ
の結果、軟化している残留トナー92は、残留トナー9
2とクリーニングローラ10の表面との付着力により、
クリーニングローラ10の表面に付着し、無端ベルト2
の表面がクリーニングされる。本発明者らの実験では、
弾性部材にポリイミド、マイラー、ポリオレフィンの樹
脂、シリコーンゴムを使用した場合、特に良好な結果が
得られた。
【0165】この様にして、クリーニング能力が高く、
且つ、無端ベルト2の摩耗の少ないクリーニング装置を
提供できる。
【0166】<第十八の実施の形態>第十八の実施の形
態について図1と図20を参照しながら説明する。本実
施形態は、図1の装置に改良を加えたものであり、その
改良部分のみを図20に示してある。
【0167】無端ベルト2は、下部の顕像形成部3と上
部の熱的転写部4の間に掛けられている。画像形成のプ
ロセスは、まず静電画像形成装置5にてベルト上に静電
潜像を形成する。静電画像形成装置5は、イオン流制御
記録装置や、一様に帯電した後にレーザー光等にて潜像
を形成する装置等が挙げられる。その後、現像器103
で静電潜像にトナーを付着させてトナー像9とし顕像化
する。その後、トナー像9を保持した無端ベルト2は、
記録紙7と合わせてヒートローラ8と加圧ローラ6の間
に搬送される。更に、トナー像9を担持した無端ベルト
2の背面から、ヒートローラ8により加熱されて、無端
ベルト2上のトナー像9が軟化し、熱的転写位置Tで、
このトナー像9が記録紙7上に熱的に転写される。この
トナー像9は、記録シート7上に転写されると同時に圧
力ローラ6により加圧されて、記録紙7上に定着され
る。その後、記録紙7と無端ベルト2は、記載されてい
ない分離装置により分離され、記録紙7は、記載されて
いない排紙トレイ等に排出される。
【0168】無端ベルト2裏面は、紙粉や無端ベルト2
と内接する支持ローラの摩耗粉で汚れる事がよくあり、
その汚れが多くなると無端ベルト2とヒートローラ2や
支持ローラの隙間に入り込んだ際、無端ベルト2に凹凸
をつけてしまう。その凹凸は現像や静電画像形成装置5
でのギャップを乱し、画像品質を低下させる原因とな
る。
【0169】また、無端ベルト2裏面の導電性の摩耗扮
が装置内で飛散し、電気部材の絶縁性を損なう原因とな
る。
【0170】そこでヒートローラ8の表面にシリコーン
コートを施す事で若干の粘着性を与え無端ベルト2の裏
面の汚れを常に除去する。
【0171】また、ヒートローラ8に移った汚れは、ヒ
ートローラ8に圧接しているクリーニングパット55に
より除去され、ヒートローラ2表面はリフレッシュされ
る。
【0172】本実施形態は以下の効果を有している。
【0173】無端ベルト裏面のクリーニングを行い無端
ベルトの凹凸が防止できるので、画像品質の低下が防止
できる。
【0174】ヒートローラ8で無端ベルト裏面のクリー
ニングを行うためのクリーナ設ける必要が無いので装置
の構成が簡単になる。
【0175】回転するローラでクリーニングできるの
で、無端ベルト裏面の摩耗が防止でき、長寿命につなが
る。また、ベルトを保持するローラーにクリーナー機能
を持たせ、間接的にベルト裏面のクリーニングを行なう
ので、ベルトに接触する部材を最小限にすることがで
き、ベルトの磨滅を防ぐことができる。
【0176】本実施形態は、クリーナとしてヒートロー
ルを用いているが、それ以外に装置構成上必要な無端ベ
ルト2を支持するローラであれば、同様な効果が得られ
る。
【0177】また、ヒートローラ8のリフレッシュはク
リーニングパット55以外に、ブレード、ローラ、ウェ
ブでも可能である。
【0178】<第十九の実施の形態>第十九の実施の形
態について図21と図22を参照しながら説明する。
【0179】無端ベルト2は、厚さ50[μm]の導電
層ポリイミドの上面にフッ素の薄層を25[μm]コー
トして作られた誘電体ベルトで、約830[mm]の長
さを有している。この誘電体ベルト2は、表面がフッ素
コートされた従動する支持ローラ110と、表面がシリ
コーンゴムで被覆されたヒートローラ8に張力を保ち掛
け渡されている。ヒートローラ8は、内部にヒートロー
ラヒータ81を備えており、モータ(図示せず)により
B方向に回転され、ヒートローラ8に掛け渡されている
誘電体ベルト2を同方向に60[mm/s]の速度で移
動させる。誘電体ベルト2の周囲には、誘電体ベルト2
上に静電潜像を形成するイオンカートリッジ(静電画像
形成装置)5、静電潜像にトナーを付着させトナー像9
を形成する現像装置103、トナー像9を転写媒体(記
録紙)7に熱と圧力により転写と同時に定着を行う転写
同時定着部T、転写媒体7に転写されない未転写トナー
(残留トナー)像92を誘電体ベルト2上から除去する
クリーニング装置1、誘電体ベルト2上に残った電荷を
除去するイレーサ102が位置している。
【0180】転写同時定着部Tは、誘電体ベルト2に従
動する加圧ローラ6で、転写媒体7を誘電体ベルト2に
総圧100[kgf]で圧接させ、ヒートローラ8の熱
により溶融したトナー像9を転写媒体7に転写すると共
に定着する。
【0181】また、未転写トナー像92を除去するクリ
ーニング装置1の概略を図22に示す。クリーニングロ
ーラ10は、表面がゴム硬度40度、厚さ2[mm]の
シリコーンゴム11aで被覆され、その外周にポリイミ
ドシート11bが巻き付けられており、約40[mm]
の直径を有している。クリーニング装置1は、加熱手段
としてクリーニングローラ10の内部に配置されたハロ
ゲンランプ21と、冷却手段としてクリーニングローラ
10の内部の空気を吸引する吸引冷却装置62と、クリ
ーニングローラ10の表面温度を検知する表面温度セン
サ63と、表面温度センサ63からの情報に基づきハロ
ゲンランプ21と吸引冷却装置62の動作を制御する温
度制御回路64とを備えており、クリーニングローラ1
0の表面温度をクリーニング条件温度(約100℃)に
制御する。
【0182】クリーニングローラ10は、図21に示さ
れるように、誘電体ベルト2とヒートローラ8の接触部
の終わり近くのクリーニング位置Uにおいて、誘電体ベ
ルト2に総圧約4[kgf]で当接され従動する。この
クリーニング位置Uにおける誘電体ベルト2の表面温度
は、その温度を温度センサ(図示せず)で検知し、これ
に基づいてヒートローラヒータ81のオン/オフをコン
トローラ(図示せず)で制御することにより、クリーニ
ング条件温度(約160℃)に維持されている。
【0183】その際、転写同時定着部Tにおける誘電体
ベルト2の表面温度は、誘電体ベルト2の厚さが75
[μm]と薄いためクリーニング条件温度(約160
℃)と等しく、良好な転写同時定着が行われる。
【0184】次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0185】装置の立ち上げ時などのように、クリーニ
ングローラ10の表面温度が、良好なクリーニング効果
が得られるクリーニング条件温度以下の場合、表面温度
センサ63の温度情報により温度制御回路64はハロゲ
ンランプ21を動作させ、クリーニングローラ10を加
熱して、クリーニング条件温度まで短時間で上昇させ
る。
【0186】クリーニングローラ10のクリーニング条
件温度(約100℃)は、誘電体ベルト2のクリーニン
グ条件温度(約160℃)より低温である為、そのまま
連続的に使用していると、クリーニングローラ10の表
面温度は設定温度より高温となり、クリーニング性能が
低下してしまう。このため、温度センサ63でクリーニ
ングローラ10の温度を常に測定しておき、クリーニン
グローラ10表面温度が高温になったとき、温度制御回
路64は、吸引冷却装置62を動作させてクリーニング
ローラ10を冷却し、クリーニングローラ10をクリー
ニング条件温度に保ち、クリーニング性能を維持する。
【0187】したがって、この実施例の形態には、次の
ような効果がある。
【0188】クリーニング位置Uを転写同時定着を行な
うヒートローラ8上としたため、クリーニング位置Uで
の誘電体ベルト2の温度制御が転写同時定着用の加熱源
以外に設ける事無く行うことができる。
【0189】またクリーニングローラ10を加熱する為
の加熱源はハロゲンランプ21とし、冷却源を吸引冷却
とした為、容易な装置構成で温度制御が可能になった。
【0190】勿論、この実施の形態の各構成は各種の変
形や変更が可能である。
【0191】例えば、冷却源や加熱源はヒートパイプに
置き換え可能である。
【0192】また、クリーニング位置Uにおける誘電体
ベルトの加熱手段として、ヒートローラ8以外に加熱源
を設けてもよい。
【0193】さらに、図23に示す様に、トナー像を像
担持体ドラム104に形成し、これを中間転写ベルト2
Aに一旦転写してから転写媒体7に転写同時定着を行う
装置の中間転写ベルト2Aのクリーニング装置に置き換
える事も可能である。
【0194】<第二十の実施の形態>第二十の実施の形
態の画像形成装置について図21と図24を参照しなが
ら説明する。
【0195】装置構成は第十九の実施の形態(図21)
と同様である。第十九の実施の形態と異なるところを説
明すると、クリーニング装置1は、クリーニングローラ
10をヒートローラ8の周上の誘電体ベルト2の表面に
離接装置34により離接させる。
【0196】画像形成のプロセスは、図21において、
まずイオンカートリッジ5にて、誘電体ベルト2上に潜
像を形成する。次に、現像器103で潜像にトナーを付
着させて顕像化する。その後、転写媒体7と合わせて、
ヒートローラ8と加圧ローラ6の間に搬送される。更
に、誘電体ベルト2の背面から、ヒートローラ8により
加熱されて、誘電体ベルト2上のトナー像9が軟化し、
このトナー像9が転写媒体7上に熱的に転写される。こ
のトナー像9が、転写媒体7上に転写されると同時に、
加圧機構(図示せず)によって加圧ローラ6を押圧さ
せ、トナー像9を転写媒体7上に定着する。その後、転
写媒体7と誘電体ベルト2は、分離装置(図示せず)に
より分離され、転写媒体7は排出される。一方、誘電体
ベルト2は、クリーニング装置1により未転写トナー9
2が除去される。
【0197】画像形成に関わる通常動作中に、何らかの
異常が発生してクリーニング位置Uのトナーの厚み方向
の温度分布に影響が及ぼされると、図24のフローチャ
ートに示すように、コントローラ(図示せず)により以
下のように制御される。
【0198】クリーニング位置Uに於ける誘電体ベルト
2の温度が第一の設定温度と第二の設定温度の間にない
場合(ステップS1)、あるいはクリーニングローラ1
0の温度が第三の設定温度と第四の設定温度の間にない
場合に(ステップS2)、クリーニング装置1を誘電体
ベルト2から離間し(ステップS3)、更に、操作パネ
ル(図示せず)の表示部に異常を表示する。この場合の
第一の設定温度と第二の設定温度の間の温度と第三設定
温度と第四の設定温度の間とは、良好なクリーニングが
行える温度範囲である。例えば、実施の形態で使用した
ポリイミドに表面コートしたベルトとトナーの場合で
は、第一の設定温度と第二の設定温度の間として誘電体
ベルト2の表面温度が約150℃〜160℃が好まし
く、第三の設定温度と第四の設定温度の間としてクリー
ニングローラ10の表面温度が約80℃〜100℃が好
ましい。但し、誘電体ベルト2の材料やトナーによって
物性値が異なるため、必ずしも上記の温度に設定する必
要はない。
【0199】次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0200】トナーを熱的に軟化させてクリーニングす
るクリーニング装置では、クリーニング位置Uに於いて
トナーに適した温度分布が得られなければ良好なクリー
ニング効果は維持できない。そこで、この実施の形態に
於いては、誘電体ベルト2の温度検知手段とクリーニン
グローラ10の温度検知手段及びクリーニング装置1を
誘電体ベルトに離接する離接装置34によって、異常動
作時等のクリーニング位置Uに於いてトナーに適した温
度分布が得られていない時には、誘電体ベルト2からク
リーニングローラ10を離間させて、クリーニングロー
ラ10上から誘電体ベルト2上にトナーが逆オフセット
したり、クリーニングローラ10上の冷え固まったトナ
ーが誘電体ベルト10上で砕け散ったりすることを防止
している。
【0201】従って、この実施の形態には次のような効
果がある。
【0202】クリーニング位置Uに於ける誘電体ベルト
とクリーニングローラの表面温度を検知し、誘電体ベル
トにクリーニング装置を離接することで、誘電体ベルト
を不要なトナーで汚したり、傷付けたりすることを防止
できる。
【0203】<第二十一の実施の形態>第二十一の実施
の形態の画像形成装置について図25を参照しながら説
明する。
【0204】装置構成は第二十の実施の形態(図21)
と同様である。第二十の実施の形態と異なるところを説
明すると、コントローラ(図示せず)に、装置へ供給さ
れる電源の状態を認識する電源状態認識手段が設けられ
ている。
【0205】画像形成のプロセスは、第二十の実施の形
態と同様である。
【0206】装置への電源の投入を認識すると、図25
のフローチャートに示すように、コントローラ(図示せ
ず)により以下のように制御される。
【0207】先ず、クリーニング装置1が誘電体ベルト
2から離間しているか判別し(ステップS11)、離間
していない場合にはクリーニング装置1を離間させる
(ステップS12)。
【0208】次に、誘電体ベルト2のクリーニング位置
Uに於ける誘電体ベルト2の表面温度を第一の設定温度
と第二の設定温度の間の温度に制御し(ステップS1
3,S14)、クリーニングローラ10の表面温度を第
三の設定温度と第四の設定温度の間の温度に制御する
(ステップS13,S15)。
【0209】そして、誘電体ベルト2のクリーニング位
置Uに於ける誘電体ベルト2の表面温度とクリーニング
ローラ10の表面温度が上記の温度範囲に制御されてい
ることを確認した時から、クリーニング装置1を誘電体
ベルト2に接触させてクリーニングを開始し(ステップ
S16)、画像形成待機状態になり、画像形成命令を受
けると画像形成を開始する。
【0210】次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0211】トナーを熱的に軟化させてクリーニングす
るクリーニング装置では、クリーニング位置Uに於いて
トナーに適した温度分布が得られなければ良好なクリー
ニング効果は維持できない。電源を投入した時は、通
常、誘電体ベルト2もクリーニングローラ10も常温で
ある。このとき、クリーニングローラ10上に堆積した
トナー層は冷え固まっている。この状態で誘電体ベルト
2にクリーニングローラ10を圧接従動回転させると、
トナー層が砕け散り、誘電体ベルト2の表面や誘電体ベ
ルト2の周辺に近接する現像器103等に機械的損傷を
与える。そこで、この実施の形態に於いては、クリーニ
ング装置1を誘電体ベルト2に離接する離接装置34に
よって離間しておき、誘電体ベルト2の加熱手段(ヒー
トローラヒータ81)とクリーニングローラ10の加熱
手段(ハロゲンランプ21)とで個別に温度上昇させ、
双方がクリーニング位置Uに於いてトナーに適した温度
分布を得られる温度になった時に、誘電体ベルト2とク
リーニングローラ10を接触させる。これによりクリー
ニングローラ10上の冷え固まったトナーが誘電体ベル
ト2上で砕け散ったりすることを防止している。
【0212】従って、この実施の形態には次のような効
果がある。
【0213】電源投入時に、誘電体ベルト2とクリーニ
ングローラ1とを個別に加熱し、誘電体ベルト2とクリ
ーニングローラ10の表面温度を検知して、双方がクリ
ーニング位置Uに於いてトナーに適した温度分布を得ら
れる温度になった時から誘電体ベルト2にクリーニング
ローラ1を接触させることで、誘電体ベルト2やその周
辺装置をトナーで汚したり、機械的損傷を与えたりする
ことを防止できる。
【0214】<第二十二の実施の形態>第二十二の実施
の形態の画像形成装置について図26を参照しながら説
明する。
【0215】装置構成は第二十の実施(図21)の形態
と同様である。第二十の実施の形態と異なるところを説
明すると、コントローラ(図示せず)に、所定の設定時
間を設定する設定時間入力手段と、時間を計数する手段
と、入力された設定時間と計数した時間を比較する設定
時間比較手段が設けられている。
【0216】画像形成のプロセスは、第二十の実施の形
態と同様である。
【0217】ある画像形成を終えると、図26のフロー
チャートに示すように、コントローラ(図示せず)によ
り以下のように制御される。
【0218】先ず、ある画像形成を終了した時から、画
像形成命令があるか否かを確認しながら(ステップS2
1)、所定の設定時間を計測する(ステップS22)。
ここで、設定時間内に画像形成命令が無かった場合は、
画像形成待機状態の動作に入る(ステップS23)。
【0219】この待機状態とは、クリーニング装置1を
誘電体ベルト2から離間させ(ステップS24)、画像
形成命令があるか否かの確認が継続されている状態であ
る(ステップS25)。
【0220】この状態の継続中に、コントローラ(図示
せず)は、画像形成命令があったことを確認すると、ヒ
ートローラ8を加熱し、クリーニングローラ10の設定
温度をクリーニング効果を示す温度範囲である第三の設
定温度と第四の設定温度の間に戻し、クリーニング位置
Uに於ける誘電体ベルト2の温度が第一の設定温度と第
二の設定温度の間に制御され(ステップS26)、且つ
クリーニングローラ10の温度が第三の設定温度と第四
の設定温度の間に制御されていることを確認して(ステ
ップS27)、クリーニング装置1を誘電体ベルト2に
接触させ(ステップS28)、画像形成を開始する。
【0221】また上記ステップS21にて、設定時間内
に画像形成命令があった場合には、直ちに画像形成を開
始する。
【0222】次に、この発明の実施の形態の作用を説明
する。
【0223】トナーを熱的に軟化させてクリーニングす
るクリーニング装置では、クリーニング位置Uに於いて
トナーに適した温度分布が得られなければ良好なクリー
ニング効果は維持できない。画像形成待機時に、省電力
や誘電体ベルト2の熱的ストレスからの保護のため、誘
電体ベルト2の温度を下げるように制御することも考え
られる。この状態で誘電体ベルト2にクリーニングロー
ラ10を圧接従動回転させると、誘電体ベルト2とトナ
ー間、トナー層の厚み方向、トナーとクリーニングロー
ラ10間の粘着力が変化し、不要なトナーがクリーニン
グローラ10から逆に誘電体ベルト2に付着し、誘電体
ベルト2の表面や誘電体ベルト2の周辺に近接する現像
器103等に機械的損傷を与える。そこで、この実施の
形態に於いては、画像形成待機時にクリーニング装置1
を誘電体ベルト2に離接させる離接装置34によって離
間させておき、画像形成命令を受けた時には誘電体ベル
ト2の加熱手段(ヒートローラヒータ81)とクリーニ
ングローラ10の加熱手段(ハロゲンランプ21)とで
個別に温度上昇させ、双方がクリーニング位置Uに於い
てトナーに適した温度分布を得られる温度になった時
に、誘電体ベルト2とクリーニングローラ10を接触さ
せる。これによりクリーニングローラ10に堆積したト
ナーが誘電体ベルト2に逆戻りすることを防止してい
る。
【0224】従って、この実施の形態には次のような効
果がある。
【0225】画像形成待機時に誘電体ベルト2の温度を
下げて省電力化を図る装置の場合に、誘電体ベルト2と
クリーニングローラ10を離間させ、画像形成時にはク
リーニング位置Uに於いてトナーに適した温度分布を得
られる温度に戻してから誘電体ベルト2にクリーニング
ローラ10を接触させることで、誘電体ベルト2やその
周辺装置をトナーで汚したり、機械的損傷を与えたりす
ることを防止できる。
【0226】<第二十三の実施の形態>第二十三の実施
の形態の画像形成装置について図27を参照しながら説
明する。
【0227】装置構成は第二十の実施の形態(図21)
と同様である。第二十の実施の形態と異なるところを説
明すると、コントローラ(図示せず)に、所定の設定時
間を設定する設定時間入力手段と、時間を計数する手段
と、入力された設定時間と計数した時間を比較する設定
時間比較手段が設けられている。
【0228】画像形成のプロセスは、第二十の実施の形
態と同様である。
【0229】ある画像形成を終えると、図27のフロー
チャートに示すように、コントローラ(図示せず)によ
り以下のように制御される。
【0230】先ず、ある画像形成を終了した時から、画
像形成命令があるか否かを確認しながら(ステップS3
1)、所定の設定時間を計測する(ステップS32)。
ここで、この設定時間内に画像形成命令が無かった場合
は、画像形成待機状態の動作に入る(ステップS3
3)。
【0231】この待機状態とは、クリーニング装置1を
誘電体ベルト2から離間させ(ステップS34)、クリ
ーニングローラ10の設定温度を第五の設定温度に温度
制御し(ステップS36)、画像形成命令があるか否か
の確認を継続している状態である(ステップS35)。
この場合の第五の設定温度とは、例えば常温と第三の設
定温度との中間の温度である。
【0232】この状態の継続中に、コントローラ(図示
せず)は、画像形成命令があったことを確認すると(ス
テップS35)、クリーニングローラ10の設定温度を
クリーニング効果を示す温度範囲である第三の設定温度
と第四の設定温度の間に戻し、クリーニング位置Uに於
ける誘電体ベルト2の温度が第一の設定温度と第二の設
定温度の間に制御され(ステップS37)、且つクリー
ニングローラ10の温度が第三の設定温度と第四の設定
温度の間に制御されていることを確認して(ステップS
38)、クリーニング装置1を誘電体ベルト2に接触さ
せて(ステップS39)、画像形成を開始する。
【0233】また上記ステップS31にて、設定時間内
に画像形成命令があった場合には、直ちに画像形成を開
始する。
【0234】次に、この発明の実施の形態の作用を説明
する。
【0235】この実施の形態に於いては、クリーニング
装置1を離間させている間、クリーニングローラ10の
温度をクリーニング時より低い温度に制御して、より多
くの省電力化を図っている。
【0236】また同時に待機状態中に、クリーニング装
置1の温度をクリーニング効果を示す温度範囲内の最低
温度近傍に制御して、画像形成命令を受けたときの立ち
上がり時間を短くしている。
【0237】従って、この実施の形態には次のような効
果がある。
【0238】画像形成待機時に誘電体ベルト2の温度を
下げて省電力化を図る装置の場合に、誘電体ベルト2と
クリーニング装置1を離間させ、画像形成時にはクリー
ニング位置Uに於いてトナーに適した温度分布を得られ
る温度に戻してから誘電体ベルト2にクリーニングロー
ラ10を接触させることで、誘電体ベルト2やその周辺
装置をトナーで汚したり、機械的損傷を与えたりするこ
とを防止できる。
【0239】また更に離間したクリーニング装置1の温
度もまたクリーニング時より低い温度に制御すると、よ
り多くの省電力化が図れる。
【0240】また同時に待機状態中に、クリーニング装
置1がクリーニング効果を示す温度範囲内の最低温度近
傍に制御すると、画像形成命令を受けたときの立ち上が
り時間の延長には関与しない。
【0241】<第二十四の実施の形態>第二十四の実施
の形態の画像形成装置について図28を参照しながら説
明する。
【0242】装置構成は第二十の実施の形態(図21)
と同様である。第二十の実施の形態と異なるところを説
明すると、コントローラ(図示せず)に、転写媒体7の
搬送系に於けるジャム(紙詰まり)を検出する手段が設
けられている。
【0243】画像形成のプロセスは、第二十の実施の形
態と同様である。
【0244】画像形成に関わる通常動作中に、何らかの
異常が発生して転写媒体7の搬送系にジャムが起こる
と、図28のフローチャートに示すように、コントロー
ラ(図示せず)により以下のように制御される。
【0245】コントローラ(図示せず)は、ジャムを確
認すると(ステップS41)、クリーニング装置1を誘
電体ベルト2から離間させる(ステップS42)。次
に、操作パネル(図示せず)の表示部にジャム検出を表
示する。
【0246】この実施の形態の作用を説明する。
【0247】ジャム検知時に、クリーニング位置Uの温
度が低下して行く状態で誘電体ベルト2にクリーニング
ローラ10を圧接させたままでいると、誘電体ベルト2
とトナー間、トナー層の厚み方向、トナーとクリーニン
グローラ10間の粘着力が変化し、再起動時に不要なト
ナーがクリーニングローラ10から逆に誘電体ベルト2
に付着し、誘電体ベルト2の表面や誘電体ベルト2の周
辺に近接する現像器103等に機械的損傷を与える。そ
こで、この実施の形態に於いては、誘電体ベルト2にク
リーニング装置1を離接する離接装置34により、ジャ
ム検知時にはクリーニングローラ10を誘電体ベルト2
から離間させる。これによりクリーニングローラ10に
堆積したトナーが誘電体ベルト2に逆戻りすることを防
止している。
【0248】従って、この実施の形態には次のような効
果がある。
【0249】ジャム検知時に誘電体ベルト2とクリーニ
ングローラ10を離間させることで、誘電体ベルト2や
その周辺装置をトナーで汚したり、機械的損傷を与えた
りすることを防止できる。
【0250】<第二十五の実施の形態>第二十五の実施
の形態の画像形成装置について図29を参照しながら説
明する。
【0251】装置構成は第二十の実施の形態(図21)
と同様である。第二十の実施の形態と異なるところを説
明すると、コントローラ(図示せず)に、転写媒体7の
搬送系に於けるジャム(紙詰まり)を検出する手段が設
けられている。
【0252】画像形成のプロセスは、第二十の実施の形
態と同様である。
【0253】転写媒体7の搬送系にジャムが起こりその
ジャム処理が完了すると、図29のフローチャートに示
すように、コントローラ(図示せず)により以下のよう
に制御される。
【0254】先ず、ウォーミングアップを開始し(ステ
ップS51)、クリーニング装置1が誘電体ベルト2か
ら離間されているか否かを確認し(ステップS52)、
離間されていない場合にはクリーニング装置1を離間さ
せる(ステップS53)。
【0255】次に、誘電体ベルト2のクリーニング位置
Uに於ける誘電体ベルト2の表面温度を第一の設定温度
と第二の設定温度の間の温度に制御し(ステップS5
4,S55)、クリーニングローラ10の表面温度を第
三の設定温度と第四の設定温度の間の温度に制御する
(ステップS54,S56)。
【0256】そして、誘電体ベルト2のクリーニング位
置Uに於ける誘電体ベルト2の表面温度とクリーニング
ローラ10の表面温度が上記の温度範囲に制御されてい
ることを確認して、クリーニング装置1を誘電体ベルト
2に接触させてクリーニングを開始し(ステップS5
7)、画像形成待機状態になり、画像形成命令を受ける
と画像形成を開始する。
【0257】次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0258】ジャム検知時に、クリーニング位置Uの温
度が低下して行く状態で誘電体ベルト2にクリーニング
ローラ10を圧接させたままでいると、誘電体ベルト2
とトナー間、トナー層の厚み方向、トナーとクリーニン
グローラ10間の粘着力が変化し、再起動時に不要なト
ナーがクリーニングローラ10から逆に誘電体ベルト2
に付着し、誘電体ベルト2の表面や誘電体ベルト2の周
辺に近接する現像器103等に機械的損傷を与える。そ
こで、この実施の形態に於いては、誘電体ベルト2にク
リーニング装置1を離接する離接装置34により、ジャ
ム検知時にはクリーニングローラ10を誘電体ベルト2
から離間させておき、再起動された時には誘電体ベルト
2の加熱手段(ヒートローラヒータ81)とクリーニン
グローラ10の加熱手段(ハロゲンランプ21)とで個
別に温度上昇させ、双方がクリーニング位置Uに於いて
トナーに適した温度分布を得られる温度になった時に、
誘電体ベルト2とクリーニングローラ10を接触させ
る。これによりクリーニングローラ10に堆積したトナ
ーが誘電体ベルト2に逆戻りすることを防止している。
【0259】従って、この実施の形態には次のような効
果がある。
【0260】ジャム検知時に誘電体ベルト2とクリーニ
ングローラ10を離間させ、再起動時にはクリーニング
位置Uに於いてトナーに適した温度分布を得られる温度
に戻してから誘電体ベルト2にクリーニングローラ10
を接触させることで、誘電体ベルト2やその周辺装置を
トナーで汚したり、機械的損傷を与えたりすることを防
止できる。
【0261】<第二十六の実施の形態>第二十六の実施
の形態の画像形成装置について図30を参照しながら説
明する。
【0262】装置構成は第二十の実施の形態(図21)
と同様である。第二十の実施の形態と異なるところを説
明すると、コントローラ(図示せず)に、転写媒体7の
搬送系に於けるジャム(紙詰まり)を検出する手段が設
けられている。
【0263】画像形成のプロセスは、第二十の実施の形
態と同様である。
【0264】画像形成に関わる通常動作中、図30のフ
ローチャートに示すように、コントローラ(図示せず)
により以下のように制御される。
【0265】先ず、クリーニング位置Uに於ける誘電体
ベルト2の温度を第一の設定温度と第二の設定温度の間
に制御し(ステップS61)、更にクリーニングローラ
の温度を第四の設定温度に制御する(ステップS6
2)。この動作中に、何らかの異常が発生して転写媒体
7の搬送系にジャムが起こり、これをコントローラ(図
示せず)が確認すると(ステップS63)、クリーニン
グ装置1を誘電体ベルト2から離間させる(ステップS
64)。
【0266】次に、操作パネル(図示せず)の表示部に
ジャム検出を表示する(ステップS65)。
【0267】そして、ジャム処理が完了すると(ステッ
プS66)、ウォーミングアップを開始し(ステップS
67)、クリーニング装置1が誘電体ベルト2から離間
されているか否かを確認し(ステップS68)、離間さ
れていない場合にはクリーニング装置1を離間させる
(ステップS69)。
【0268】次に、誘電体ベルト2のクリーニング位置
Uに於ける誘電体ベルト2の表面温度を第一の設定温度
と第二の設定温度の間の温度に制御し(ステップS7
0,S71)、クリーニングローラ10の表面温度を第
三の設定温度に制御する(ステップS70,S72)。
【0269】そして、誘電体ベルト2のクリーニング位
置Uに於ける誘電体ベルト2の表面温度とクリーニング
ローラ10の表面温度が上記の温度範囲に制御されてい
ることを確認して、クリーニングローラ10を誘電体ベ
ルト2に接触させてクリーニングを開始し(ステップS
73)、誘電体ベルト2の印字面が汚れているか否かを
検出センサ(図示せず)を用いて検出し(ステップS7
4)、汚れが無いことを認識してクリーニングを終了し
(ステップS75)、クリーニングローラ10の表面温
度を第四の設定温度に制御する(ステップS76)。そ
の後画像形成待機状態になり、画像形成命令を受けると
画像形成を開始する。
【0270】次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0271】トナーを熱的に軟化させてクリーニングす
るクリーニング装置では、クリーニング位置Uに於いて
トナーに適した温度分布が得られなければ良好なクリー
ニング効果は維持できない。このトナーに適した温度分
布には幅があり、一般にその幅の中に於いては低温の方
がクリーニング効果が高い。また、クリーニング位置U
に於ける誘電体ベルト2の表面温度とクリーニングロー
ラ10の表面温度とでは、誘電体ベルト2の表面温度の
方が高い。このことから、クリーニングローラ10の表
面温度を低く設定すればするほど温度差が大きくなるの
で、誘電体ベルト2に供給しなければならない熱量が増
し、クリーニングローラ10から奪わなければならない
熱量も増す。その結果、消費電力が大きくなるので、通
常の画像形成時には、クリーニングローラ10の表面温
度をトナーに適した温度分布の幅の中では高温に設定し
て節電し、ジャム処理後の再起動時等のベルトの汚れが
酷くなった場合には、クリーニングローラ10の表面温
度をトナーに適した温度分布の幅の中で低温に設定して
クリーニング効果を高めてクリーニングする。
【0272】従って、この実施の形態には次のような効
果がある。
【0273】通常の画像形成時には、クリーニングロー
ラ10の表面温度をトナーに適した温度分布の幅の中で
は高温に設定して節電し、且つクリーニングも十分行わ
れ、ジャム処理後等の様々な要因により誘電体ベルト2
の汚れが酷くなった場合には、クリーニングローラ10
の表面温度をトナーに適した温度分布の幅の中で低温に
設定してクリーニング効果を高めてクリーニングする。
【0274】勿論、この実施の形態の各構成は、各種の
変形や変更が可能である。例えば、加熱部材にヒートロ
ーラ8を使用し、それを駆動ローラとしているが、これ
に限られるものではなく、他のローラを駆動ローラとし
て、加熱部材にセラミックヒータ、面状ヒータ等を使用
しても同様の構成が可能である。
【0275】
【実施例】本発明の第十九の実施の形態の実施例につい
て図31と図32を参照しながら説明する。
【0276】装置の構成は実施の形態と同一であるが、
現像器103内のトナーに低融点タイプのトナーを使用
した実施例について説明する。
【0277】低融点タイプのトナーはスチレンアクリル
を主成分とし、磁性粉量40%を含んだ磁性一成分トナ
ーであり、粘性に関する温度特性は図31に示す通りで
ある。
【0278】本トナーを使用し、印字濃度5%画像を形
成し転写同時定着を行った後、クリーニング位置Uの誘
電体ベルト2の表面温度とクリーニングローラ10の表
面温度の組み合わせによるクリーニング性能の検討を行
った。その結果を図32に示す。
【0279】図32のグラフにおいて、横軸はクリーニ
ングローラ10の表面温度、縦軸はクリーニング後の誘
電体ベルト2のトナー像をスコッチのメンディングテー
プで剥がし取り、その汚れを光学濃度計で測定した光学
濃度である。
【0280】また、クリーニング効果の基準値(光学濃
度)は、クリーニング不良により、次の画像に前の画像
の残像が現われない為に必要な光学濃度とした。
【0281】その結果、良好なクリーニングが行える温
度範囲は、誘電体ベルト2の表面温度を160℃とした
とき、クリーニングローラ10の表面温度範囲は100
℃以下80℃以上となった。
【0282】また、この結果を図31に重ね合わせる
と、トナーが以下の時に良好なクリーニング効果が得ら
れる事になった。
【0283】誘電体ベルト2上のトナーの粘度が2×1
2 [Pas]以上に対して、クリーニングローラ10
上のトナー粘度が5×104 [Pas]以下かつ粘度2
×103 [Pas]以上であった。
【0284】以上、実施の形態に基づいて説明したが、
本明細書中には以下の発明が含まれる。
【0285】1.[構成] 回転搬送ループを形成する
無端ベルト上にトナー像を形成し、このトナー像を記録
媒体に転写する画像形成装置において、前記無端ベルト
上にトナー像を形成しているトナーに熱を加えて軟化さ
せるトナー軟化手段と、前記無端ベルトの表面に接触す
るとともに前記無端ベルトの移動に合わせて回動し、前
記トナー軟化手段で軟化したトナーを付着するクリーニ
ングローラと、前記クリーニングローラの表面温度をト
ナーが固化する温度まで下げるクリーニングローラ温度
下降手段と、前記クリーニングローラ温度下降手段で表
面温度をトナーが固化する温度まで下げた前記クリーニ
ングローラの表面に付着する固化したトナーを前記クリ
ーニングローラの表面より取り除くリフレッシュ部材と
を有することを特徴とするクリーニング装置。
【0286】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第二、第三、第八、第
十六の実施の形態が該当する。トナー軟化手段としては
ヒートローラ8が該当する。
【0287】[作用] クリーニングローラに付着した
トナー層は、熱可逆性樹脂にて基本的に構成されている
ので、温度の低下に伴って粘性がなくなり、且つ機械的
衝撃に脆い特性を示す。その結果クリーニングローラを
常温にして付着したトナー層にリフレッシュ部材を機械
的に接触させる事によりクリーニングローラに付着した
トナー層を簡単に且つ完全に除去する事ができ、その後
クリーニングローラを、新品同様のとしてクリーニング
性能を維持する事ができる。
【0288】[効果] 消耗品として使われていたクリ
ーニングローラを簡単且つ完全にリフレッシュする事が
できクリーニングローラを永久に使用できるので、ラン
ニングコストを軽減し、ユーザーへの経済的負担を軽減
する事ができる。又、従来の様に消耗の都度クリーニン
グローラを交換する必要がないので、コンピュータのネ
ットワークシステム等で要求される高い信頼性とメンテ
ナンスフリー化を図る事ができる。
【0289】2.[構成] 前記リフレッシュ部材は、
前記クリーニングローラの表面に接触するブレードであ
ることを特徴とする第1項に記載のクリーニング装置。
【0290】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第二、第八、第十六の
実施の形態が該当する。
【0291】[作用] クリーニングローラに付着固化
したトナー層をブレードで除去する。
【0292】[効果] ブレードによりトナーがきれい
に除去され、クリーニング性能が新品同様となる。
【0293】3.[構成] 前記クリーニングローラの
表面に接触する振動部材を更に設けたことを特徴とする
第1項に記載のクリーニング装置。
【0294】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二の実施の形態が該当す
る。
【0295】[作用] クリーニングローラに付着固化
したトナー層を機械的振動によって破砕する。
【0296】[効果] 付着してトナー層の表面が平滑
であるため、リフレッシュ部材がトナー層に引っかかり
にくい。振動によって固まったトナー層にヒビや凹凸を
つくり、トナー層を剥がし易くする。
【0297】4.[構成] 前記クリーニングローラ温
度下降手段は、前記クリーニングローラを前記無端ベル
トから離接させる離接手段であることを特徴とする第1
項に記載のクリーニング装置。
【0298】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第二、第八、第十六の
実施の形態が該当する。離接手段としては、電磁クラッ
チ13とバネ14からなる離接機構34が該当する。
【0299】[作用] リフレッシュ動作時にクリーニ
ングローラを無端ベルトより離す。
【0300】[効果] ベルトからの熱伝達を断つ事に
よりクリーニングローラをスムーズに冷却する事ができ
る。又、クリーニングローラがベルトから離れているの
でリフレッシュの際にベルトを駆動させなくて良く、ベ
ルトの摩耗を防ぐ事ができる。又、レフレッシュ時の飛
散トナーがベルトに再付着する事を防ぐ事ができる。
【0301】5.[構成] 前記リフレッシュ部材は、
前記クリーニングローラの表面に接触するブラシである
ことを特徴とする第1項に記載のクリーニング装置。
【0302】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第三の実施の形態が該当す
る。
【0303】[作用] リフレッシュブラシがリフレッ
シュブラシ駆動モーターによって回転し、ブラシの先端
が付着トナーに衝撃を与え、付着トナーを破砕しながら
クリーニングローラ表面から掻き取る。
【0304】[効果] リフレッシュ部材にブラシを使
用することで、掻き取りにくい平滑な表面の付着トナー
の表面にブラシの先端の衝撃でヒビや凹凸をつくり、付
着トナー層を剥がして、クリーニングローラのリフレッ
シュの時間を短縮し且つ、完全に付着トナーを除去する
事ができる。即ち、リフレッシュブラシだけで、付着ト
ナーを破砕し、且つ、掻き取る事ができる。
【0305】6.[構成] 前記クリーニングローラ温
度下降手段は、前記クリーニングローラの近傍に位置
し、前記クリーニングローラの表面を冷却する冷却部材
であることを特徴とする第1項に記載のクリーニング装
置。
【0306】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二、第十六の実施の形態が
該当する。冷却部材としては冷却ファン17が該当す
る。
【0307】[作用] クリーニングローラを冷却する
冷却部材によってクリーニングローラを冷却する。
【0308】[効果] クリーニングローラを短期間に
冷却する事ができ、リフレッシュ動作の時間を短縮する
事ができる。
【0309】7.[構成] 第1項に記載のクリーニン
グ装置に更にクリーニング装置へ供給する電源のオンオ
フを制御するメインスイッチを有するクリーニング装置
を用いたクリーニング方法であって、前記メインスイッ
チのオフ時に、前記クリーニングローラをベルトより離
す工程と、前記メインスイッチがオフからオンになった
時に、前記クリーニングローラの表面に付着する固化し
たトナーを前記クリーニングローラの表面より取り除く
リフレッシュ動作を行う工程と、このリフレッシュ動作
を行う工程が終了した後、前記クリーニングローラで前
記無端ベルト上の軟化したトナーを付着する工程とを有
することを特徴とするクリーニング方法。
【0310】[作用] 画像形成装置のメインスイッチ
のオフ時に、クリーニングローラがベルトより離れ、ク
リーニングローラの冷却をする。そして、メインスイッ
チのオン時には、画像形成装置の立ち上げ期間内で、十
分冷却しているクリーニングローラのリフレッシュ動作
を行い、その後無端ベルトにクリーニングローラを接触
する。
【0311】[効果] 画像形成装置の休止期間を利用
してクリーニングローラの冷却を行って付着トナーを固
化し、画像形成装置の立ち上がり期間にてクリーニング
ローラをリフレッシュするのでユーザー側での停止期間
がなく、且つ、ある一定期間でクリーニングローラをリ
フレッシュする事ができる。電源オフ時にクリーニング
ローラを無端ベルトより離すのでベルトの磨滅および癖
を防ぐ事ができる。
【0312】8.[構成] 前記離接手段は、電磁ソレ
ノイドとバネを有し、電磁ソレノイドとバネは、それぞ
れの力が作用する方向が逆になるように構成されてお
り、前記電磁ソレノイドへの通電がある場合は、前記ク
リーニングローラを前記無端ベルトに接触させ、通電が
ない場合は、前記クリーニングローラを前記無端ベルト
から離接させることを特徴とする第4項に記載のクリー
ニング装置。
【0313】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第二、第八、第十六の
実施の形態が該当する。
【0314】[作用] クリーニング装置への通電が切
れると自動的にクリーニングが無端ベルトより離れる。
【0315】[効果] 如何なる場合においても前記画
像形成装置への電力供給が断たれると、自動的にクリー
ニングローラがベルトから離れ、クリーニングローラと
無端ベルトの接触による無端ベルトの摩耗を防ぐ事がで
きる。
【0316】9.[構成] 前記クリーニングローラの
表面に付着したトナー量を認識する汚れ量認識手段と、
この汚れ量認識手段が認識した前記クリーニングローラ
の表面に付着したトナー量に基づき、前記クリーニング
ローラの表面に付着する固化したトナーを前記クリーニ
ングローラの表面より取り除くリフレッシュ動作の開始
を指令するプリンタコントローラとを更に有することを
特徴とする第1項に記載のクリーニング装置。
【0317】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第二の実施の形態が該
当する。
【0318】[作用] プリンタコントローラがクリー
ニングローラのリフレッシュ時期を判断して、クリーニ
ングローラのリフレッシュ動作を行う。
【0319】[効果] プリンタコントローラがクリー
ニングローラのリフレッシュ時期を判断して、クリーニ
ングローラのリフレッシュ動作を行うので、クリーニン
グローラを常にクリーニング能力のある状態に保つ事が
でき、画品質を安定する事ができる。例えば、前記クリ
ーニング装置が、組み込まれている画像形成装置のメイ
ンスィッチがオンになった場合は、必ず、リフレッシュ
する等のシーケンスを組み込んでおけば、ある一定周期
でクリーニングローラのリフレッシュを行う事が出来
る。
【0320】10.[構成] 第1項に記載のクリーニ
ング装置に更にクリーニングローラの表面に付着したト
ナー量を認識する汚れ量認識手段を有するクリーニング
装置を用いたクリーニング方法であって、前記クリーニ
ングローラの表面に付着したトナー量を汚れ量認識手段
で認識する工程と、この工程で認識したトナー量が一定
量を越えたら、前記クリーニングローラの表面に付着す
る固化したトナーを前記クリーニングローラの表面より
取り除くリフレッシュ動作を行う工程とを有することを
特徴とするクリーニング方法。
【0321】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第二の実施の形態が該
当する。
【0322】[作用] プリンタコントローラがクリー
ニングローラのリフレッシュ時期を判断して、クリーニ
ングローラのリフレッシュ動作を行う。
【0323】[効果] プリンタコントローラがクリー
ニングローラのリフレッシュ時期を判断して、クリーニ
ングローラのリフレッシュ動作を行うので、クリーニン
グローラを常にクリーニング能力のある状態に保つ事が
でき、画品質を安定する事ができる。例えば、前記クリ
ーニング装置が、組み込まれている画像形成装置のメイ
ンスィッチがオンになった場合は、必ず、リフレッシュ
する等のシーケンスを組み込んでおけば、ある一定周期
でクリーニングローラのリフレッシュを行う事が出来
る。
【0324】11.[構成] 前記汚れ量認識手段は、
前記クリーニングローラに対向する位置に設けた汚れ検
知手段であることを特徴とする第9項に記載のクリーニ
ング装置。
【0325】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第二、第八、第十六の
実施の形態が該当する。汚れ検知手段としては汚れ検知
装置18が該当する。
【0326】[作用] クリーニングローラの汚れの程
度を検知する。
【0327】[効果] 汚れ検知装置によってクリーニ
ングローラの汚れを検知し、クリーニングローラのリフ
レッシュ時期を知る事ができる。
【0328】12.[構成] 第1項に記載のクリーニ
ング装置に更に前記クリーニングローラの表面に付着し
たトナー量を検知する汚れ検知手段を有するクリーニン
グ装置を用いたクリーニング方法であって、前記クリー
ニングローラの表面に付着したトナー量を汚れ検知手段
で検知する工程と、この工程で検知したトナー量が一定
量を越えたら前記クリーニングローラの表面に付着する
固化したトナーを前記クリーニングローラの表面より取
り除くリフレッシュ動作を行う工程とを有することを特
徴とするクリーニング方法。
【0329】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第二、第八、第十六の
実施の形態が該当する。
【0330】[作用] クリーニングローラに対向した
位置のクリーニングローラの汚れ検知が、プリンタコン
トローラに汚れの状況をしらせ、プリンタコントローラ
から前記クリーニング装置に送るリフレッシュ信号に基
づいてクリーニングローラのリフレッシュ動作を行う。
【0331】[効果] クリーニングローラを常にクリ
ーニング能力のある状態に保つ事ができ、画品質を安定
する事ができる。
【0332】13.[構成] 前記汚れ検知手段は、前
記クリーニングローラからの反射光量の変化によって汚
れを検知するものであることを特徴とする第11項に記
載のクリーニング装置。
【0333】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第二、第八、第十六の
実施の形態が該当する。
【0334】[作用] クリーニングローラの表面が付
着トナーに覆われるに伴って、クリーニングローラから
の反射光量が減少し、汚れの状況を検知する。
【0335】[効果] 市販の反射型の光センサーでク
リーニングローラの汚れを確実に監視することができ、
簡単に商品化できる。
【0336】14.[構成] 前記汚れ検知手段は、前
記クリーニングローラまでの距離の変化によって汚れを
検知するものであることを特徴とする第11項に記載の
クリーニング装置。
【0337】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第二の実施の形態が該
当する。
【0338】[作用] クリーニングローラの表面が付
着トナーに覆われるに伴って、クリーニングローラから
の距離が減少し、汚れの状況を検知する。
【0339】[効果] 残留トナーをクリーニングする
場合、クリーニングローラの表面全体に薄く付着トナー
がある状態が一番クリーニング性能が良い。従って、ク
リーニング性能を追及する場合は、反射型の光センサー
では、対応が難しい。そこで、この様にクリーニングロ
ーラまでの距離を監視する事で、付着トナー層の厚みを
検知し、クリーニング能力を検知できる。
【0340】15.[構成] 回転搬送ループを形成す
る無端ベルト上にトナー像を形成し、このトナー像を記
録媒体に転写する画像形成装置において、前記無端ベル
ト上にトナー像を形成しているトナーに熱を加えて軟化
させるトナー軟化手段と、前記無端ベルトの表面に接触
すると共に前記無端ベルトの移動に合わせて回動し、前
記トナー軟化手段で軟化したトナーを付着するクリーニ
ングローラと、前記クリーニングローラの表面温度をト
ナーが溶融する温度まで上げるクリーニングローラ温度
上昇手段と、前記クリーニングローラを前記無端ベルト
から離接する離接手段とを有することを特徴とするクリ
ーニング装置。
【0341】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第四、第五、第六、第七の実
施の形態が該当する。
【0342】[作用] クリーニングローラを無端ベル
トから離し、加熱して残留トナーの粘度を下げ液状にし
てクリーニングローラからの除去が簡易な状態にする。
【0343】[効果] クリーニングローラに付着した
トナーを冷却して、固化したトナー層を破砕してリフレ
ッシュする方法では、装置が単純で安価に出来るが、破
砕する際にトナーが飛散し、画像形成装置のトラブルの
原因となりえる。又、破砕されたトナー片の大きさが不
安定の為、受け口の大きな回収皿が必要であり、且つ、
嵩密度が低いため容量の大きな回収皿が必要である。ト
ナーを液状にして除去する方法では、上記の様なトラブ
ルが無く、画像形成装置の信頼性を高める事ができる。
【0344】15−1.[構成] 第15項に記載のク
リーニングローラ温度上昇手段で表面温度をトナーが溶
融する温度まで上げた前記クリーニングローラの表面に
付着する溶融したトナーを前記クリーニングローラの表
面より取り除く溶融リフレッシュ部材を有することを特
徴とする第15項に記載のクリーニング装置。
【0345】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第四、第五の実施の形態が該
当する。
【0346】[作用] クリーニングローラを無端ベル
トから離し、加熱して残留トナーの粘度を下げ液状にし
てクリーニングローラからの除去が簡易な状態にする。
【0347】[効果] クリーニングローラに付着した
トナーを冷却して、固化したトナー層を破砕してリフレ
ッシュする方法では、装置が単純で安価に出来るが、破
砕する際にトナーが飛散し、画像形成装置のトラブルの
原因となりえる。又、破砕されたトナー片の大きさが不
安定の為、受け口の大きな回収皿が必要であり、且つ、
嵩密度が低いため容量の大きな回収皿が必要である。ト
ナーを液状にして除去する方法では、上記の様なトラブ
ルが無く、画像形成装置の信頼性を高める事ができる。
【0348】16.[構成] 前記溶融リフレッシュ部
材は、前記離接手段が動作し前記クリーニングローラが
前記無端ベルトから離れた位置にある時に動作し前記ク
リーニングローラ温度上昇手段で表面温度をトナーが溶
融する温度まで上げた前記クリーニングローラの表面に
付着する溶融したトナーを前記クリーニングローラの表
面より取り除くことを特徴とする第15−1項に記載の
クリーニング装置。
【0349】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第四、第五の実施の形態が該
当する。
【0350】[作用] リフレッシュ部材によってクリ
ーニングローラ表面の軟化したトナー層を機械的に除去
する。
【0351】[効果] クリーニングローラの表面の軟
化したトナーを、具体的には加熱手段を有するブレード
等の掻き取り部材によって確実に且つ短時間で除去する
事ができる。
【0352】17.[構成] 第15−1項に記載の溶
融リフレッシュ部材には、溶融トナーを除去する際に、
前記溶融リフレッシュ部材に付着するトナーを、トナー
の溶融温度以上に加熱する加熱手段が設けられているこ
とを特徴とする第15−1項に記載のクリーニング装
置。
【0353】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第四、第五の実施の形態が該
当する。
【0354】[作用] 残留トナーがリフレッシュ部材
に接触した際、残留トナーの温度を維持する。
【0355】[効果] リフレッシュ部材を加熱してい
るので、クリーニングローラ表面の残留トナーを除去す
る際に、トナーがリフレッシュ部材に固化付着すること
なく、スムースにリフレッシュ動作ができる。
【0356】18.[構成] 前記溶融リフレッシュ部
材は、フェルトである第15−1項に記載のクリーニン
グ装置。
【0357】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第五の実施の形態が該当す
る。
【0358】[作用] クリーニングローラに付着した
トナー層が加熱されたフェルトに吸収され液状になって
フェルトから残留トナー回収皿に滴下する。
【0359】[効果] 軟化したトナーを機械的に掻き
取る手段は、装置が単純で安価に出来るが、クリーニン
グローラと掻き取り部材との摺擦によってクリーニング
ローラの表面を摩耗してしまう問題がある。加熱したフ
ェルトにて軟化したトナーを液状にしてフェルトに吸収
する方法では、クリーニングローラを極力機械的なスト
レスをかけずに付着したトナーを確実に除去する事がで
きる。又、加熱手段によってトナーを液状にしてしまう
ので、ある1点に滴下することもでき、残留トナー回収
皿をよりコンパクトなものにする事ができる。
【0360】19.[構成] 前記クリーニングローラ
の最下部に離接可能な、前記クリーニングローラの最下
部に残留したトナーを拭き取る拭き取り部材を有するこ
とを特徴とする第15項に記載のクリーニング装置。
【0361】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第六の実施の形態が該当す
る。
【0362】[作用] クリーニングローラに付着した
トナー層を加熱手段によって加熱し、滴下してクリーニ
ングローラをリフレッシュする。更に、クリーニングロ
ーラの最下部に残留したトナー滴をトナー拭き取り部材
にて吸収する。
【0363】[効果] 軟化したトナーを除去する為
に、クリーニングローラをリフレッシュ部材にて摺擦す
るとクリーニングローラの表面を摩耗してしまう問題が
ある。そこで加熱手段によってトナーを加熱し、液化し
て滴下する事によってクリーニングローラをリフレッシ
ュする。この方法では、リフレッシュ部材がクリーニン
グローラ表面を摺擦する事がないのでクリーニングロー
ラを摩耗させる事がない。更にクリーニングローラの最
下部に残留したトナー滴をトナー拭き取り部材にて吸収
して、クリーニングローラ表面の残留トナーを完全に除
去する事ができる。
【0364】20.[構成] 前記クリーニングローラ
の一端を鉛直線方向に移動させる移動手段を有し、前記
移動手段を作動させて、水平方向にあるクリーニングロ
ーラを傾け、溶融したトナーをクリーニングローラの一
端より滴下させて前記クリーニングローラの表面に付着
する溶融したトナーを前記クリーニングローラの表面よ
り除去する工程を有することを特徴とする第15項に記
載のクリーニング装置。
【0365】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第七の実施の形態が該当す
る。
【0366】[作用] クリーニングローラを傾け、ク
リーニングローラに付着したトナー層を加熱手段によっ
て加熱し、クリーニングローラの一端から滴下してクリ
ーニングローラをリフレッシュする。
【0367】[効果] クリーニングローラの画像領域
外の一端から滴下してクリーニングローラをリフレッシ
ュするので最後のトナー滴の除去が不要である。したが
って、リフレッシュ部材が必要ない。又、ある1点に滴
下するが出来るので、残留トナー回収皿をよりコンパク
トなものにする事ができる。
【0368】21.[構成] 前記無端ベルトに対し
て、第1項および第15項〜第20項のいずれかに記載
のクリーニング装置を2ケ以上有することを特徴とする
クリーニング装置。
【0369】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第八の実施の形態が該当す
る。
【0370】[作用] 2セット以上のクリーニング装
置のうち少なくとも1セットのクリーニング装置を無端
ベルトに接触させておいて他のクリーニング装置をリフ
レッシュさせ、順々にクリーニング装置をリフレッシュ
させる。
【0371】[効果] クリーニングローラのリフレッ
シュの為に、画像形成装置が停止する事なくクリーニン
グ性能を維持する事ができる。
【0372】22.[構成] 第21項に記載のクリー
ニング装置に更に画像形成装置に異常が発生し緊急停止
したことを検知する手段と、この緊急停止したことを検
知する手段で検知した結果を記憶する手段とを有するク
リーニング装置を用いたクリーニング方法であって、画
像形成装置に異常が発生し緊急停止した時に緊急停止し
たという情報を記憶する工程と、再度、画像形成装置の
電源を立ち上げた後に、設けられているクリーニング装
置をすべて無端ベルトに接触させる工程とを有すること
を特徴とするクリーニング方法。
【0373】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第八の実施の形態が該当す
る。
【0374】[作用] ジャム等の異常が発生し画像形
成装置が緊急停止した場合は、設けられているクリーニ
ング装置をすべて無端ベルトに接触させる。
【0375】[効果] ジャム等の異常が発生し画像形
成装置が緊急停止した場合は、無端ベルト上に多量のト
ナーが残留し、そのまま残留トナーとなる。緊急停止後
に画像形成装置を立ち上げる場合は、図示しないプリン
タコントローラの指示で、全てのクリーニング装置が無
端ベルトに接触し、大量の残留トナーが発生した場合で
もクリーニングを確実なものにする事ができる。
【0376】23.[構成] 回転搬送ループを形成す
る無端ベルト上にトナー像を形成し、この前記トナー像
を記録媒体に転写する画像形成装置において、前記無端
ベルト上にトナー像を形成している前記トナーに熱を加
えて軟化させるトナー軟化手段と、前記無端ベルト表面
に接触すると共に前記無端ベルトの移動に合わせて移動
し前記トナー軟化手段で軟化した前記トナーを付着する
クリーニング部材と、前記クリーニング部材上の軟化し
た前記トナーを前記クリーニング部材上から除去するリ
フレッシュ機構を有することを特徴とするクリーニング
装置。
【0377】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第九、第十、第十一の実施の
形態が該当する。
【0378】[作用] 無端ベルト上の残留トナーは、
熱的に軟化され溶融状態でクリーニング部材にて除去さ
れる、クリーニングローラに付いた残留トナーはリフレ
ッシュ機構でクリーニングローラから除去される。
【0379】[効果] クリーニング部材上のトナーは
常にリフレッシュされので、無端ベルトのクリーニング
能力が安定して、連続的に行える。
【0380】24.[構成] 前記クリーニング部材は
回動可能なクリーニングローラとする事を特徴とする第
23項に記載のクリーニング装置。
【0381】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第九、第十、第十一の実施の
形態が該当する。
【0382】[作用] クリーニングローラは、無端ベ
ルトと圧接、従動してクリーニングが行える。
【0383】[効果] クリーニングローラが無端ベル
トをこする事がないので、無端ベルト表面の摩耗が抑え
られ耐久性が高くなる。
【0384】25.[構成] 前記リフレッシュ機構
は、前記クリーニングローラに接触し前記クリーングロ
ーラの移動に合わせて回動し前記クリーニングローラ上
の軟化した前記トナーを付着させるリフレッシュローラ
と、前記リフレッシュローラを前記クリーニングローラ
から分離する離接機構と、前記リフレッシュローラが前
記クリーニングローラから分離した位置で、前記リフレ
ッシュローラに付着し軟化した前記トナーを前記トナー
の凝固する温度まで下げるリフレッシュローラ温度下降
手段と、前記リフレッシュローラが前記クリーニングロ
ーラから分離した位置で、前記リフレッシュローラを回
転させる駆動源と、前記リフレッシュローラ表面に付着
した前記トナーを取り除くリフレッシュ部材とを備えた
事を特徴とする第23項に記載のクリーニング装置。
【0385】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第九の実施の形態が該当す
る。
【0386】[作用] クリーニングローラ上の溶融状
態の残留トナーはクリーニングローラに接触しているリ
フレッシュローラに移される。リフレッシュローラは離
接機構によりクリーニングローラから分離する。
【0387】分離したリフレッシュローラ上の残留トナ
ーはリフレッシュ部材により、クリーニングされ離接機
構によりリフレッシュローラをクリーニングローラの接
触させる。
【0388】[効果] リフレッシュローラ上に溶融状
態で移った残留トナーはリフレッシュローラを分離する
事で、トナーを冷却し凝固させて除去できるので、リフ
レッシュローラのリフレッシュが簡単な機構で、かつ安
定して行える。
【0389】クリーニングローラを無端ベルトから分離
させないで、クリーニングできる為に連続印字を中断す
ることが無い。
【0390】クリーニングローラおよび、リフレッシュ
ローラの使い捨ては不必要となりランニングコストを低
くできる。
【0391】26.[構成] 前記リフレッシュ部材
は、前記リフレッシュローラの表面に接触するブレード
である事を特徴とする第25項に記載のクリーニング装
置。
【0392】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第九の実施の形態が該当す
る。
【0393】[作用] ブレードを接触するだけでリフ
レッシュローラ上の残留トナーが除去できる。
【0394】[効果] リフレッシュ部の機構が簡単に
なり、装置コストが削減できる。
【0395】27.[構成] 前記クリーニング部材
は、少なくとも2本の支持ローラで張力を保ち保持され
回動するクリーニングベルトで前記支持ローラの少なく
とも1本は前記クリーニングベルトを介して前記無端ベ
ルトを押圧し、前記無端ベルト上の軟化したトナーを前
記クリーニングベルトに付着させる支持ローラ押圧機構
を備え、さらに、前記クリーニングベルトに付着したト
ナーを前記クリーニングベルト表面より取り除くリフレ
ッシュ機構とを備えた事を特徴とする第23項に記載の
クリーニング装置。
【0396】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十の実施の形態が該当す
る。
【0397】[作用] クリーニングベルトは、無端ベ
ルトと圧接、従動してクリーニングが行える。
【0398】[効果] クリーニングベルトが無端ベル
トをこする事がないので、無端ベルト表面の摩耗が抑え
られ耐久性が高くなる。
【0399】28.[構成] 前記リフレッシュ機構
は、少なくとも前記無端ベルトと圧接していない前記支
持ローラ上の前記クリーニングベルトの温度制御装置
と、前記クリーニングベルトに接触し前記トナーを欠き
落とすリフレッシュ部材を備えた事を特徴とする第23
項または第27項に記載のクリーニング装置。
【0400】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第九、第十の実施の形態が該
当する。
【0401】[作用] クリーニングベルト上の溶融状
態の残留トナーは温度制御され、リフレッシュ部材によ
り、リフレッシュされる。
【0402】[効果] クリーニングベルト上の溶融状
態の残留トナーの温度を制御し除去できるので、クリー
ニングベルトのリフレッシュが簡単な機構で、かつ安定
して行える。
【0403】クリーニングベルトを無端ベルトから分離
させないで、リフレッシュできる為に連続印字を中断す
ることが無い。
【0404】クリーニングベルトの使い捨ては不必要と
なりランニングコストを低くできる。
【0405】29.[構成] 前記リフレッシュ部材は
ブレードである事を特徴とする第28項に記載のクリー
ニング装置。
【0406】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第九、第十の実施の形態が該
当する。
【0407】[作用] ブレードを接触するだけでクリ
ーニングベルト上の残留トナーが除去できる。
【0408】[効果] リフレッシュ部の機構が簡単に
なり、装置コストが削減できる。
【0409】30.[構成] 前記リフレッシュ機構
は、前記クリーニングローラに圧接し、回動可能な押圧
ローラと、前記クリーニングローラと前記押圧ローラの
圧接位置に挟み込む前記クリーニングローラ上の軟化し
たトナーを移すクリーニングシート部材を圧接位置に送
り込む給紙搬送機構を備えた事を特徴とする第23項に
記載のクリーニング装置。
【0410】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十一の実施の形態が該当す
る。
【0411】[作用] 搬送経路からシート部材を送
り、押圧ローラと無端ベルト挟持ながら搬送され、クリ
ーニングローラ表面上の溶融した残留トナーをシート部
材に転写し押圧ローラをリフレッシュする。
【0412】[効果] クリーニングローラの汚れは溶
融状態でシート部材で除去できるので、クリーニングロ
ーラのリフレッシュが簡単な機構で、かつ安定して行え
る。
【0413】クリーニングローラを無端ベルトから分離
させないで、クリーニングできる為に連続印字を中断す
ることが無い。
【0414】クリーニングローラの使い捨ては不必要と
なり、また、汚れ検知部により必要に応じてシート部材
でリフレッシュするのでランニングコストを低くでき
る。
【0415】31.[構成] 前記クリーニングシート
部材は、記録媒体とすることを特徴とする第30項に記
載のクリーニング装置。
【0416】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十一の実施の形態が該当す
る。
【0417】[作用] 画像出力用の記録紙と兼用がで
きる。
【0418】[効果] クリーニング専用紙の様な特殊
紙でなく記録紙でクリーニングローラのリフレッシュが
行えるのでランニングコストが低減できる。
【0419】クリーニング用と画像形成用の記録紙の補
給が一箇所にでき、また、用紙の間違えもなくなり補給
作業の手間が容易になる。
【0420】32.[構成] 回転搬送ループを形成す
る無端ベルト上にトナー像を形成し、このトナー像を記
録媒体に転写する画像形成装置において、前記無端ベル
ト上にトナー像を形成しているトナーに熱を加えて軟化
させるトナー軟化手段と、前記無端ベルト表面に接触す
ると共に前記無端ベルトの移動に合わせて回動し前記ト
ナー軟化手段で軟化したトナーを付着するクリーニング
ローラと、前記クリーニングローラを前記無端ベルトか
ら離接させる離接手段とを有し、前記クリーニングロー
ラの少なくとも表面部分は複数層の剥離可能な薄膜フィ
ルムにより構成されていることを特徴とするクリーニン
グ装置。
【0421】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十二の実施の形態が該当す
る。
【0422】[作用] 薄膜クリーニングフィルムでク
リーニングを行い、薄膜クリーニングフィルムが汚れた
場合には、フィルムを剥がせる。
【0423】[効果] クリーニングローラ上の薄膜ク
リーニングフィルムをはがすだけの簡単な動作でクリー
ニングローラ能力が回復する。
【0424】クリーニングローラの使い捨ては不必要と
なりランニングコストを低くできる。
【0425】33.[構成] 前記薄膜フィルムには、
前記クリーニングローラから1枚毎はがすためのミシン
目を前記クリーニングローラの長手方向に設けたことを
特徴とする第32項に記載のクリーニング装置。
【0426】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十二の実施の形態が該当す
る。
【0427】[作用] 箔膜フィルムを一枚毎に剥がす
事が容易になる。
【0428】[効果] 汚れた箔膜フィルムを剥がす作
業が容易になり、装置のメンテナンス時間が短縮され
る。
【0429】34.[構成] 前記クリーニングローラ
上の前記薄膜フィルムを一枚毎につまむ事が可能な、前
記クリーニングローラの端外部に各薄膜フィルム層毎に
つまみ部を設けたことを特徴とする第32項または第3
3項に記載のクリーニング装置。
【0430】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十二の実施の形態が該当す
る。
【0431】[作用] 箔膜フィルムを一枚毎に剥がす
事が容易になる。
【0432】[効果] 汚れた箔膜フィルムを剥がす作
業が容易になり、装置のメンテナンス時間が短縮され
る。
【0433】35.[構成] 前記薄膜フィルムの表面
エネルギーは前記無端ベルトの表面エネルギーより高い
材料とした事を特徴とする第32項に記載のクリーニン
グ装置。
【0434】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十二の実施の形態が該当す
る。
【0435】[作用] 薄膜クリーニングフィルムの表
面エネルギーが無端ベルトの表面エネルギより大きいの
で、無端ベルト上に付着した残留トナーは薄膜クリーニ
ングフィルム転写する。
【0436】[効果] クリーニング効果が高くなる。
【0437】36.[構成] 回転搬送ループを形成す
る無端ベルト上にトナー像を形成し、このトナー像を記
録媒体に転写する画像形成装置において、前記無端ベル
ト上にトナー像を形成しているトナーに熱を加えて軟化
させるトナー軟化手段と、前記無端ベルト表面に接触す
ると共に前記無端ベルトの移動に合わせて回動し前記ト
ナー軟化手段で軟化したトナーを付着するクリーニング
ローラとを有し、前記クリーニングローラの表面が弾性
体で構成されていることを特徴とするクリーニング装
置。
【0438】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第十七の実施の形態が
該当する。
【0439】[作用] 無端ベルトの進行方向にならっ
て前記弾性体にて密着しながらクリーニングローラが回
転する。
【0440】[効果] 従来、熱的転写部のベルトおよ
び定着器ヒートローラ等の媒体にトナーが溶融している
場合のクリーニング方法としては、フェルトやウェブを
媒体に摺擦させて溶融トナーを拭き取り方法が一般的な
方法として使われていた。しかし、このように媒体にク
リーニング部材を摺擦させて拭き取る場合、媒体を著し
く磨滅する。特に誘電体ベルトの様に薄膜を積層させた
構造では、薄膜の摩耗がすなわち画品質の劣化にダイレ
クトにつながり、画像形成装置の信頼性を損なわせてい
た。又、他の一般的な方法として、クリーニングブレー
ドにて付着トナーを掻き取る方法もあるが、前記と同様
に媒体を摩耗させてしまう。又、クリーニングローラの
表面に金属等の剛性のある部材を使用する場合、媒体に
従動させる為、摺擦はしないが、従動時の機械的摩擦を
受ける。特にベルトでは、ベルトが蛇行し、蛇行防止を
行いながら使用するので、クリーニングローラの軸方向
に無端ベルトとクリーニングローラが機械的ストレスを
受け、クリーニングローラおよび無端ベルトの双方を磨
滅させてしまう事が分かった。そこで、クリーニングの
表面を弾性部材で被覆たところ、無端ベルトおよびクリ
ーニングローラの双方に磨滅が認められなかった。この
ように本発明において、クリーニングローラの表面を弾
性部材で被覆することにより、クリーニングローラと無
端ベルトの磨滅を防ぐ事ができる。
【0441】37.[構成] 前記クリーニングローラ
の表面は、前記無端ベルトの表面よりも表面エネルギー
が大きい部材で構成されている事を特徴とする第36項
に記載のクリーニング装置。
【0442】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十七の実施の形態が該当す
る。
【0443】[作用] 前記クリーニングローラと前記
無端ベルトとの接触点に於いて、残留トナーとクリーニ
ングベルトの付着力をFtc(T) 、残留トナーとベルトの
付着力をFtb(T) とした場合、 Ftc(T) >Ftb(T) の関係式が成り立っている。
【0444】[効果] 残留トナーが無端ベルトとクリ
ーニングローラに挟まれ、後に無端ベルトとクリーニン
グローラが離れる際に表面エネルギーの高いクリーニン
グローラへ付着する。本発明では、フェルトで拭き取る
毛細管現象を利用するのでなく、表面エネルギーの高い
部材による付着力を利用してクリーニングを行うので、
残留のないクリーニングを行うことができる。
【0445】38.[構成] 前記トナー軟化手段は、
前記クリーニングローラの表面の温度を、トナーが溶融
するトナーのガラス転移点以上で、且つ、トナーが液化
にまでは至らない温度以下の範囲に保つ加熱手段である
事を特徴とする第36項に記載のクリーニング装置。
【0446】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十七の実施の形態が該当す
る。
【0447】[作用] 前記クリーニングローラと前記
無端ベルトとの接触点に於いて、残留トナーとクリーニ
ングベルトの付着力をFtc(T) 、トナーの凝集力をFt
(T)、残留トナーとベルトの付着力をFtb(T)とした場
合、 Ftc(T) >Ft(T)>Ftb(T) の関係式が成り立っている。
【0448】[効果] クリーニングローラの表面の温
度をトナーのガラス転移点以上にする事により、残留ト
ナー粉が軟化し、トナー粉同士が融着し、凝集する事で
残留トナー塊が一体的に振る舞い残留トナー塊とクリー
ニングローラとの付着力でクリーニングする。更に、温
度を上昇させるとトナーの粘性が低くなり、トナーの凝
集力が無端ベルトとの付着力よりも小さくなると、残留
トナー塊が分離し、無端ベルト上に残留トナーを残す事
となる。本発明においては、クリーニングローラの温度
を規定し、無端ベルトの表面に残留するトナーを確実に
クリーニングできる。
【0449】39.[構成] 前記弾性体は、100℃
以上の耐熱性を有する樹脂である事を特徴とする第39
項に記載のクリーニング装置。
【0450】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第十七の実施の形態が
該当する。
【0451】[作用] 無端ベルトにて密着しながらク
リーニングローラが回転する。
【0452】[効果] クリーニングローラと無端ベル
トの磨滅を防ぐ事ができると共にクリーニングローラの
リフレッシュ時のリフレッシュ部材での機械的ストレス
に対しても耐久力がある。
【0453】40.[構成] 前記樹脂は、ポリエステ
ルである事を特徴とする第39項に記載のクリーニング
装置。
【0454】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第十七の実施の形態が
該当する。
【0455】41.[構成] 前記樹脂は、ポリイミド
である事を特徴とする第39項に記載のクリーニング装
置。
【0456】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第十七の実施の形態が
該当する。
【0457】42.[構成] 前記弾性体は、100℃
以上の耐熱性を有するゴムである事を特徴とする第36
項に記載のクリーニング装置。
【0458】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第十七の実施の形態が
該当する。
【0459】[作用] 無端ベルトにて、幅広い接触部
を保持し、密着しながらクリーニングローラが、回転す
る。
【0460】[効果] クリーニングローラと無端ベル
トの磨滅を防ぐ事ができると共に幅広い接触部を持つこ
とができるので、無端ベルトとクリーニングローラとの
接触部での残留トナーの温度を安定させる事ができ、ク
リーニング能力を向上させられる。
【0461】43.[構成] 前記ゴムは、シリコーン
ゴムである事を特徴とする第42項に記載のクリーニン
グ装置。
【0462】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一、第十七の実施の形態が
該当する。
【0463】44.[構成] 回転搬送ループを形成す
る無端ベルト上にトナー像を形成し、前記トナー像に熱
を加えて軟化させるトナー軟化手段と、前記無端ベルト
上の軟化した前記トナー像と記録媒体を押圧してトナー
像を転写する熱転写部に加圧部材を備えた画像形成装置
において、前記無端ベルトの表面エネルギーよりも前記
加圧部材の表面エネルギーが高い部材で構成された事を
特徴とする転写装置。
【0464】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十三の実施の形態が該当す
る。
【0465】[作用] 加圧部材の表面エネルギーが、
無端ベルトの表面エネルギより高いので、前記熱転写部
で無端ベルト上の残留トナーを加圧部材に移す。
【0466】[効果] 加圧部材が無端ベルトのクリー
ナを兼ねることができる。
【0467】45.[構成] 前記加圧部材は、前記無
端ベルト上のトナー像を軟化させる前記トナー軟化手段
と対向し、前記無端ベルトを介して配置された回動可能
な加圧ローラである事を特徴とする第44項に記載の転
写装置。
【0468】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十三の実施の形態が該当す
る。
【0469】[作用] 記録紙の搬送が行える。
【0470】無端ベルトに従動回転するので無端ベルト
との擦れがない。
【0471】[効果] 記録紙の搬送中の紙ずまりがな
くなる。
【0472】無端ベルトに従動回転するので無端ベルト
の寿命が長くなる。
【0473】46.[構成] 前記加圧ローラのクリー
ニングを行うリフレッシュ機構を備えた事を特徴とする
第44項または第45項に記載の転写装置。
【0474】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十三の実施の形態が該当す
る。
【0475】[作用] 加圧ローラに付いた残留トナー
はリフレッシュ機構で除去される。
【0476】[効果] 加圧ローラは常にリフレッシュ
されので、加圧ローラをクリーナとして使用する場合
は、安定したクリーニング能力が連続的に行え、また、
加圧部材として使用する場合でも、記録紙の裏面を汚す
事がない。
【0477】47.[構成]前記リフレッシュ機構は前
記加圧ローラを前記熱転写部から分離するための離接機
構と、前記加圧ローラが前記熱転写部から分離した位置
で、前記加圧ローラに付着した軟化した前記トナーを前
記トナーの凝固する温度まで下げる加圧ローラ温度下降
手段と、前記加圧ローラが前記熱転写部から分離した位
置で、前記加圧ローラを回転させる駆動源と、前記加圧
ローラ表面に付着した前記トナーを取り除くリフレッシ
ュ部材とを備えた事を特徴とする第46項に記載の転写
装置。
【0478】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十三の実施の形態が該当す
る。
【0479】[作用] 加圧ローラは離接機構により熱
転写部から分離する。
【0480】分離した加圧ローラはリフレッシュ部材に
よりリフレッシュされ、離接機構により熱転写部に接触
させる。
【0481】[効果] 加圧ローラ上に溶融状態で移っ
た残留トナーは加圧ローラを分離する事で、トナーを冷
却し凝固させて除去できるので、加圧ローラのリフレッ
シュが簡単な機構で、かつ安定して行える。
【0482】48.[構成] 前記リフレッシュ部材
は、ブレードである事を特徴とする第47項に記載の転
写装置。
【0483】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十三の実施の形態が該当す
る。
【0484】[作用] ブレードを接触するだけでリフ
レッシュローラ上の残留トナーが除去できる。
【0485】[効果] リフレッシュ部の機構が簡単に
なり、装置コストが削減できる。
【0486】49.[構成] 前記リフレッシュ機構
は、記録媒体を通過させ前記記録媒体の裏面側に前記加
圧ローラ上の汚れを移す給紙制御回路を備えた事を特徴
とする第46項に記載の転写装置。
【0487】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十四の実施の形態が該当す
る。
【0488】[作用] 記録紙が給紙され、熱転写部で
加圧ローラのリフレッシュが行える。
【0489】[効果] 記録紙により、加圧ローラの汚
れがリフレッシュでき、特別なクリーニングを必要とし
ない。
【0490】50.[構成] 前記押圧部材は、少なく
とも2本の支持ローラで張力を保ち保持され回動する加
圧ベルトで前記支持ローラの少なくとも1本には加圧ベ
ルトを返して前記無端ベルトを押圧する押圧機構を備え
た事を特徴とする第44項に記載の転写装置。
【0491】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十五の実施の形態が該当す
る。
【0492】[作用] 加圧ベルトは、無端ベルトと圧
接、従動してクリーニングが行える。
【0493】[効果] 加圧ベルトが無端ベルトをこす
る事がないので、無端ベルト表面の摩耗が抑えられ耐久
性が高くなる。
【0494】51.[構成] 前記加圧ベルトのクリー
ニングを行うリフレッシュ機構を備えた事を特徴とする
第50項に記載の転写装置。
【0495】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十五の実施の形態が該当す
る。
【0496】[作用] 無端ベルト上の残留トナーは、
熱的に軟化され溶融状態で加圧ベルトにて除去される、
加圧ベルトに付いた残留トナーはリフレッシュ機構で除
去される。
【0497】[効果] 加圧ベルト上のトナーは常にリ
フレッシュされので、無端ベルトのクリーニング能力が
安定して、連続的に行える。また、加圧部材として使用
しても記録紙の裏面を汚す事がない。
【0498】52.[構成] 前記リフレッシュ機構
は、少なくとも前記無端ベルトと圧接していない支持ロ
ーラ上で加圧ベルトの温度制御装置と加圧ベルトに当接
するリフレッシュ部材を備えた事を特徴とする第51項
に記載の転写装置。
【0499】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十五の実施の形態が該当す
る。
【0500】[作用] 加圧ベルト上の溶融状態の残留
トナーは冷却装置で冷却され、リフレッシュ部材によ
り、リフレッシュされる。
【0501】[効果] 加圧ベルト上の溶融状態した残
留トナーを冷却装置で冷却、凝固させて除去できるの
で、クリーニングが簡単な機構で、かつ安定して行え
る。
【0502】加圧ベルトを無端ベルトから分離差せない
で、リフレッシュできる為に連続印字を中断することが
無い。
【0503】加圧ベルトの使い捨ては不必要となりラン
ニングコストを低くできる。
【0504】53.[構成] 前記リフレッシュ部材は
ブレードである事を特徴とする第52項に記載の転写装
置。
【0505】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十五の実施の形態が該当す
る。
【0506】[作用] ブレードを接触するだけで加圧
ベルト上の残留トナーが除去できる。
【0507】[効果] リフレッシュ部の機構が簡単に
なり、装置コストが削減できる。
【0508】54.[構成] 印字枚数をカウントする
手段と、所定の枚数毎に印字を休止し、前記加圧部材を
前記無端ベルトと接触させた状態で前記無端ベルトを少
なくとも1回以上回転搬送させる制御回路とを備えた事
を特徴とする第44項に記載の転写装置。
【0509】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十三の実施の形態が該当す
る。
【0510】[作用] 無端ベルトと加圧部材が接触す
る。
【0511】[効果] 本来加圧部材はトナー像の転写
に用いているので、加圧部材は記録紙をかえして無端ベ
ルト接触する。特に連続で印字を行う場合は、無端ベル
トと接触する事はほとんど無い。しかし、所定枚数毎に
印字を中止し、無端ベルトを回転させる事で、加圧部材
と無端ベルトは接触しクリーニングが行える。
【0512】55.[構成] 前記加圧ローラの表面に
付着したトナー量を確認する汚れ量認識手段と、この汚
れ量認識手段が認識した前記加圧ローラ表面に付着した
トナー量に基づき、前記加圧ローラに付着したトナーを
前記加圧ローラ表面より取り除く前記リフレッシュ機構
の動作開始を判断し指令するプリンタコントローラとを
有する第47項または第49項に記載のクリーニング装
置。
【0513】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十四の実施の形態が該当す
る。
【0514】[作用] 加圧ローラの表面がクリーニン
グできる。
【0515】[効果] 本来記録紙の裏面に圧接するロ
ーラの表面が汚れると記録紙の裏面が汚れてしまうしか
し、加圧ローラの汚れレベルを判断しリフレッシュする
ことで防止できる。
【0516】56.[構成] 第1項〜第55項に記載
のクリーニング装置に更に画像形成装置に異常が発生し
緊急停止した事を検知する手段と、この緊急停止した事
を検知する手段で検知した結果を記憶する手段とを有す
るクリーニング装置と前記無端ベルトの回転速度を変化
させる可変手段を用いたクリーニング方法であって、画
像形成装置に異常が発生し緊急停止した時に緊急停止し
たという情報を記憶する工程と、再度、画像形成装置の
電源を立ち上げた後に、前記可変手段にて前記無端ベル
トの回転速度を通常の速度よりも遅くして、前記クリー
ニング装置を無端ベルトに接触させる工程とを有するこ
とを特徴とする第1項〜第55項に記載のクリーニング
装置。
【0517】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第四の実施の形態が該当す
る。
【0518】[作用] 画像形成装置にジャム等の異常
が発生し、緊急停止した後に、立ち上げる場合は、ベル
トの速度を遅くしてベルトを少なくとも1周以上させ
る。
【0519】[効果] ジャム等の異常が発生し画像形
成装置が緊急停止した場合は、無端ベルト上に多量のト
ナー像が残留しそのまま残留トナーとなる。緊急停止後
に画像形成装置を立ち上げる場合は、プリンタコントロ
ーラの指示でベルト駆動モーターが通常よりも遅い速度
で回転し、大量の残留トナーが発生した場合でも、クリ
ーニングローラによるクリーニングを確実なものにする
事ができる。従って、ジャム等の緊急停止後の画品質に
ついても安定させる事ができる。
【0520】57.[構成] 回転搬送ループを形成す
る無端ベルト上にトナー像を形成し、このトナー像を記
録媒体に転写する画像形成装置において、前記回転搬送
ループを形成する前記無端ベルトを支持する複数のロー
ラの内、少なくとも1本は前記無端ベルトの裏面をクリ
ーニングするクリーニングローラとする事を特徴とする
転写装置。
【0521】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十九の実施の形態が該当す
る。
【0522】[作用] 無端ベルトを、内接保持し回転
させる為に必要なローラで無端ベルト裏面のクリーニン
グを行える。
【0523】[効果] 無端ベルト裏面のクリーニング
を行うためのクリーナ設ける必要が無いので装置の構成
が簡単になる。
【0524】回転するローラでクリーニングできるの
で、無端ベルト裏面の摩耗が防止でき、長寿命につなが
る。
【0525】58.[構成] 前記クリーニングローラ
上の汚れを除去するリフレッシュ機構を備えた事を特徴
とする第57項に記載の転写装置。
【0526】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十九の実施の形態が該当す
る。
【0527】[作用] クリーニングローラを常にクリ
ーニングできる。
【0528】[効果] 無端ベルト裏面のクリーニング
が安定して行える。
【0529】59.[構成] 前記無端ベルトは転写ベ
ルトである、第1項〜第43項、第56項のいずれかに
記載のクリーニング装置あるいは第44項〜第55項、
第57項、第58項のいずれかに記載の転写装置。
【0530】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第四の実施の形態が該当す
る。
【0531】[作用] 転写ベルトをクリーニングす
る。
【0532】[効果] 転写ベルトの残留トナーを効率
良くクリーニングする。
【0533】60.[構成] 前記無端ベルトは誘電体
ベルトである、第1項〜第43項、第56項のいずれか
に記載のクリーニング装置あるいは第44項〜第55
項、第57項、第58項のいずれかに記載の転写装置。
【0534】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第一の実施の形態が該当す
る。
【0535】[作用] 誘電体ベルトをクリーニングす
る [効果] 誘電体ベルトの残留トナーを効率良くクリー
ニングする。
【0536】61.[構成] 前記無端ベルトは、移動
するフィルムを介してトナー像を加熱手段で加熱する事
により定着する定着器におけるフィルムである、第1項
〜第43項、第56項のいずれかに記載のクリーニング
装置あるいは第44項〜第55項、第57項、第58項
のいずれかに記載の転写装置。
【0537】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十六の実施の形態が該当す
る。
【0538】[作用] 移動するフィルムを介してトナ
ー像を加熱手段で加熱することにより定着する定着器に
おけるフィルムをクリーニングする。
【0539】[効果] 移動するフィルムを介してトナ
ー像を加熱手段で加熱することにより定着する定着器に
おけるフィルムの残留トナーを効率良くクリーニングす
る。
【0540】62.[構成] 前記無端ベルトはローラ
定着器の定着ローラである、第1項〜第43項、第56
項のいずれかに記載のクリーニング装置あるいは第44
項〜第55項、第57項、第58項のいずれかに記載の
転写装置。
【0541】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二の実施の形態が該当す
る。
【0542】[作用] ローラ定着器の加熱ローラをク
リーニングする。
【0543】[効果] ローラ定着器の加熱ローラを効
率良くクリーニングする。
【0544】63.[構成] 回転搬送ループを形成す
る無端ベルトと、無端ベルト上にトナー像を形成する顕
像形成部と、加熱部材と押圧部材で上記無端ベルトと転
写媒体を挟持して、上記トナー像を上記無端ベルトから
上記転写媒体に転写する転写同時定着部と、上記無端ベ
ルトを搬送する手段と、上記無端ベルトの転写同時定着
部の下流にて上記無端ベルトに残留しているトナーを熱
的に軟化させてクリーニングするクリーニング装置を備
えた画像形成装置に於いて、転写同時定着後の前記無端
ベルト表面の前記転写媒体に転写されない未転写トナー
像を除去する為のクリーニングローラが前記無端ベルト
に当接するクリーニング位置で、前記無端ベルトの表面
温度を前記未転写トナーの粘度を少なくとも2×102
[Pas]以下となる温度以上に制御し、前記クリーニ
ングローラの表面温度は前記無端ベルト上の前記未転写
トナーの粘度より少なくとも103 [Pas]以上高
く、粘度の低下開始温度以上となる温度に制御する温度
制御手段を備えている事を特徴とする画像形成装置。
【0545】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十九の実施の形態が該当す
る。
【0546】[作用] クリーニング位置での無端ベル
トの表面温度を未転写トナーの粘度が2×102 [Pa
s]以下になるような温度に制御する。また、クリーニ
ングローラの表面温度はトナーの粘度より少なくとも1
03 [Pas]以上高く、トナーが熱溶融し始め粘着性
を示す状態になる温度以上の範囲に制御される。その
為、無端ベルト表面とクリーニングローラ表面間の未転
写トナーには温度分布が発生し、同時にクリーニング位
置において未転写トナーに粘度の分布が発生する。
【0547】[効果] クリーニング位置における未転
写トナーの粘度分布で、粘度の低い無端ベルト上の未転
写トナーは、無端ベルトとの付着力より高い粘度のクリ
ーニングローラ側のトナーに付着し、未転写トナーの無
端ベルトからのクリーニングが効果的に行える。
【0548】また、一般的に温度分布は図31に示す様
にトナーに粘性分布をつくる。その為、無端ベルトの表
面温度とクリーニングローラの表面温度の温度差が少な
いときは粘着性に差が少なくなり、トナー層の途中でト
ナーが切断されクリーニング不良が起こる。しかし、本
発明のように確実に粘着力の差が大きくなる様にクリー
ニングローラを冷却し、温度差を大きく維持する事によ
り、トナー層の途中で切断されることが無く、クリーニ
ング不良を起こさない。
【0549】64.[構成] 前記温度制御手段は、転
写同時定着後で、クリーニング位置に於ける前記無端ベ
ルト表面の温度を制御するベルト温度制御手段と、前記
クリーニングローラの表面温度を制御するクリーナ温度
制御手段とを備えていることを特徴とする第63項に記
載の画像形成装置。
【0550】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十九の実施の形態が該当す
る。
【0551】[作用] 無端ベルトとクリーニングロー
ラはクリーニング位置で各々の温度の影響を受ける事が
ないので、良好なクリーニング効果が得られるクリーニ
ング部のトナー温度分布が維持できる。
【0552】[効果] クリーニング条件である無端ベ
ルトとクリーニングローラの表面温度差を維持する事が
容易に可能となり、良好なクリーニング性能が長期に渡
り維持できる。
【0553】65.[構成] 前記クリーナ温度制御手
段は、前記クリーニングローラ内に前記クリーニングロ
ーラを冷却する冷却手段と、加熱する加熱手段と、前記
クリーニングローラ表面温度を測定する温度センサと、
前記温度センサの出力により前記冷却手段と前記加熱手
段の駆動を制御し、前記クリーニングローラの表面温度
を所望する温度に維持するクリーナ温度制御回路とを有
していることを特徴とする第63項に記載の画像形成装
置。
【0554】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第十九の実施の形態が該当す
る。
【0555】[作用] 長期間クリーニングローラを無
端ベルトに当接させておいても、クリーニングローラの
温度は冷却手段によりクリーニングローラのクリーニン
グ条件温度である無端ベルトのクリーニング条件温度よ
り低い温度で制御でき、クリーニング部においてトナー
に温度分布を維持することが可能になる。
【0556】また、装置の始動時等、クリーニングロー
ラの表面温度がクリーニング条件温度より低い(例えば
常温の)場合は、装置の動作開始後、無端ベルトからの
熱で加熱するのでは時間がかかる。そこで、クリーニン
グローラ内部に加熱源を設けることで短時間で所望する
温度にする事ができる。
【0557】[効果] 良好なクリーニング条件である
無端ベルトとクリーニングローラの表面温度差を維持す
る事が可能になり、良好なクリーニング性能が得られ
る。また、装置の動作開始時等でクリーニングローラの
表面温度が低いときも、加熱源により加熱することで立
ち上がり時間も短くできる。
【0558】66.[構成] 回転搬送ループを形成す
る無端ベルトと、無端ベルト上にトナー像を形成する顕
像形成部と、加熱部材と押圧部材で上記無端ベルトと転
写媒体を挟持して、上記トナー像を上記無端ベルトから
上記転写媒体に転写する転写同時定着部と、上記無端ベ
ルトを搬送する手段と、上記無端ベルトの転写同時定着
部の下流にて上記無端ベルトに残留している未転写トナ
ーを熱的に軟化させてクリーニングするクリーニング装
置とを具備する画像形成装置に於いて、上記クリーニン
グ装置と上記無端ベルトとが圧接するクリーニング位置
の上記加熱部材の温度若くは上記無端ベルトの温度を検
知する第一の温度検知手段と、この第一の温度検知手段
が検知した温度に基いて上記加熱部材の温度を調節する
第一の加熱部材温調手段と、上記クリーニング装置に含
まれるクリーニングローラを加熱する手段と、上記クリ
ーニングローラの温度を検知する第二の温度検知手段
と、この第二の温度検知手段が検知した温度に基いて上
記クリーニングローラを加熱する手段の温度を調節する
第二の加熱部材温調手段と、上記クリーニング装置を上
記無端ベルトに離接する装置と、上記クリーニング位置
の上記加熱部材若くは上記無端ベルトを制御目標温度範
囲の最低温度に設定する第一の設定温度設定手段と、こ
の第一の設定温度設定手段で設定した第一の設定温度と
上記第一の温度検知手段が検知した温度とを比較する第
一の設定温度比較手段と、上記クリーニング位置の上記
加熱部材若くは上記無端ベルトを制御目標温度範囲の最
高温度に設定する第二の設定温度設定手段と、この第二
の設定温度設定手段で設定した第二の設定温度と上記第
一の温度検知手段が検知した温度とを比較する第二の設
定温度比較手段と、上記クリーニングローラを制御目標
温度範囲の最低温度に設定する第三の設定温度設定手段
と、この第三の設定温度設定手段で設定した第三の設定
温度と上記第二の温度検知手段が検知した温度とを比較
する第三の設定温度比較手段と、上記クリーニングロー
ラを制御目標温度範囲の最高温度に設定する第四の設定
温度設定手段と、この第四の設定温度設定手段で設定し
た第四の設定温度と上記第二の温度検知手段が検知した
温度とを比較する第四の設定温度比較手段とを具備し、
上記クリーニング装置を上記無端ベルトから離間する期
間が、上記第一の温度検知手段により検出された温度が
上記第一の設定温度以下と上記第一の設定温度比較手段
が認識している場合、及び上記第一の温度検知手段によ
り検出された温度が上記第二の設定温度以上と上記第二
の設定温度比較手段が認識している場合、及び上記第二
の温度検知手段により検出された温度が上記第三の設定
温度以下と上記第三の設定温度比較手段が認識している
場合、及び上記第二の温度検知手段により検出された温
度が上記第四の設定温度以上と上記第四の設定温度比較
手段が認識している場合の少なくとも一つの場合である
ことを特徴とする画像形成装置。
【0559】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二十の実施の形態が該当す
る。
【0560】第一の温度検知手段としては、図示しない
サーミスタが該当し、第二の温度検知手段としては、図
22に於ける温度センサ63としてのサーミスタが該当
するが、熱電対等も含む。
【0561】[作用] トナーを熱的に軟化させてクリ
ーニングするクリーニング装置では、クリーニング位置
に於いてトナーに適した温度分布が得られなければ、良
好なクリーニング効果は維持できない。無端ベルトの温
度検知手段とクリーニングローラの温度検知手段及びク
リーニング装置を無端ベルトに離接する装置によって、
異常動作時等のクリーニング位置に於いてトナーに適し
た温度分布が得られていない時には、無端ベルトからク
リーニングローラを離間させ、クリーニングローラ上か
ら無端ベルト上にトナーが逆オフセットしたり、クリー
ニングローラ上の冷え固まったトナーが無端ベルト上で
砕け散ったりすることを防止できる。
【0562】[効果] クリーニング位置に於ける無端
ベルトとクリーニングローラの表面温度を検知し、無端
ベルトにクリーニング装置を離接することで、無端ベル
トを不要なトナーで汚したり、傷付けたりすることを防
止できる。
【0563】67.[構成] 回転搬送ループを形成す
る無端ベルトと、無端ベルト上にトナー像を形成する顕
像形成部と、加熱部材と押圧部材で上記無端ベルトと転
写媒体を挟持して、上記トナー像を上記無端ベルトから
上記転写媒体に転写する転写同時定着部と、上記無端ベ
ルトを搬送する手段と、上記無端ベルトの転写同時定着
部の下流にて上記無端ベルトに残留している未転写トナ
ーを熱的に軟化させてクリーニングするクリーニング装
置とを具備する画像形成装置に於いて、上記クリーニン
グ装置と上記無端ベルトとが圧接するクリーニング位置
の上記加熱部材の温度若くは上記無端ベルトの温度を検
知する第一の温度検知手段と、この第一の温度検知手段
が検知した温度に基いて上記加熱部材の温度を調節する
第一の加熱部材温調手段と、上記クリーニング装置に含
まれるクリーニングローラを加熱する手段と、上記クリ
ーニングローラの温度を検知する第二の温度検知手段
と、この第二の温度検知手段が検知した温度に基いて上
記クリーニングローラを加熱する手段の温度を調節する
第二の加熱部材温調手段と、上記クリーニング装置を上
記無端ベルトに離接する装置と、上記クリーニング位置
の上記加熱部材若くは上記無端ベルトを制御目標温度範
囲の最低温度に設定する第一の設定温度設定手段と、こ
の第一の設定温度設定手段で設定した第一の設定温度と
上記第一の温度検知手段が検知した温度とを比較する第
一の設定温度比較手段と、上記クリーニング位置の上記
加熱部材若くは上記無端ベルトを制御目標温度範囲の最
高温度に設定する第二の設定温度設定手段と、この第二
の設定温度設定手段で設定した第二の設定温度と上記第
一の温度検知手段が検知した温度とを比較する第二の設
定温度比較手段と、上記クリーニングローラを制御目標
温度範囲の最低温度に設定する第三の設定温度設定手段
と、この第三の設定温度設定手段で設定した第三の設定
温度と上記第二の温度検知手段が検知した温度とを比較
する第三の設定温度比較手段と、上記クリーニングロー
ラを制御目標温度範囲の最高温度に設定する第四の設定
温度設定手段と、この第四の設定温度設定手段で設定し
た第四の設定温度と上記第二の温度検知手段が検知した
温度とを比較する第四の設定温度比較手段と、供給され
る電源の状態を認識する電源状態認識手段とを具備し、
上記電源状態認識手段が装置への電源の投入を認識した
時から、上記第一の温度検知手段が検知した温度に基い
て上記加熱部材若くは上記無端ベルトを制御目標温度範
囲に調節する第一の加熱部材温調手段と、上記第二の温
度検知手段が検知した温度に基いて上記クリーニングロ
ーラを制御目標温度範囲に調節する第二の加熱部材温調
手段とを動作させ、上記第一の温度検知手段より検出さ
れた温度が上記第一の設定温度以下と上記第一の設定温
度比較手段が認識している期間、及び上記第二の温度検
知手段より検出された温度が上記第三の設定温度以下と
上記第三の設定温度比較手段が認識している期間の少な
くとも何れか一方の状態である場合、上記クリーニング
ローラを上記無端ベルトから離間しておき、上記第一の
温度検知手段より検出された温度が上記第一の設定温度
以上と上記第一の設定温度比較手段が認識した時、且つ
上記第二の温度検知手段より検出された温度が上記第三
の設定温度以上と上記第三の設定温度比較手段が認識し
た時から、上記クリーニングローラを上記無端ベルトに
接触させることを特徴とする画像形成装置。
【0564】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二十一の実施の形態が該当
する。
【0565】第一の温度検知手段としては、図示しない
サーミスタが該当し、第二の温度検知手段としては、図
22に於ける温度センサ63としてのサーミスタが該当
するが、熱電対等も含む。
【0566】クリーニングローラを加熱する手段として
は、図22に於けるハロゲンランプ21が該当する。
【0567】[作用] トナーを熱的に軟化させてクリ
ーニングするクリーニング装置では、クリーニング位置
に於いてトナーに適した温度分布が得られなければ良好
なクリーニング効果は維持できない。電源を投入した時
は、通常無端ベルトもクリーニング装置も常温である。
このとき、クリーニングローラ上に堆積したトナー層は
冷え固まっている。この状態で無端ベルトにクリーニン
グローラを圧接従動回転させると、トナー層が砕け散
り、無端ベルト表面や無端ベルトの周辺に近接する現像
器等に機械的損傷を与える。そこで、本発明に於いては
クリーニング装置を無端ベルトに離接する装置によって
離間しておき、無端ベルトの加熱手段とクリーニングロ
ーラの加熱手段とで個別に温度上昇させ、双方がクリー
ニング位置に於いてトナーに適した温度分布を得られる
温度になった時に、無端ベルトとクリーニングローラを
接触させる。これによりクリーニングローラ上の冷え固
まったトナーが無端ベルト上で砕け散ったりすることを
防止できる。
【0568】[効果] 電源投入時に、無端ベルトとク
リーニング装置とを個別に加熱し、クリーニング位置に
於ける無端ベルトとクリーニングローラの表面温度を検
知して、双方がクリーニング位置に於いてトナーに適し
た温度分布を得られる温度になった時から無端ベルトに
クリーニング装置を接触させることで、無端ベルトやそ
の周辺装置をトナーで汚したり、機械的損傷を与えたり
することを防止できる。
【0569】68.[構成] 回転搬送ループを形成す
る無端ベルトと、無端ベルト上にトナー像を形成する顕
像形成部と、加熱部材と押圧部材で上記無端ベルトと転
写媒体を挟持して、上記トナー像を上記無端ベルトから
上記転写媒体に転写する転写同時定着部と、上記無端ベ
ルトを搬送する手段と、上記無端ベルトの転写同時定着
部の下流にて上記無端ベルトに残留している未転写トナ
ーを熱的に軟化させてクリーニングするクリーニング装
置とを具備する画像形成装置に於いて、上記クリーニン
グ装置を上記無端ベルトに離接する装置と、上記転写媒
体上にトナー像の形成を終了し、次のトナー像の形成ま
でで上記クリーニング装置を上記無端ベルトに接触した
状態で待機させる時間を設定する設定時間入力手段と、
時間を計数する計数手段と、上記設定時間入力手段で設
定した設定時間と上記計数手段が計数した時間とを比較
する設定時間比較手段とを具備し、上記転写媒体上にト
ナー像の形成が終了した時から上記転写媒体上に次のト
ナー像の形成を開始するまでの期間に上記計数手段が計
数した時間が上記所定の設定時間以上と設定時間比較手
段が判断した場合に、上記所定の設定時間以降から上記
転写媒体上に次のトナー像の形成を開始する時までの期
間を画像形成待機期間とし、上記画像形成待機期間に、
上記クリーニング装置を上記無端ベルトから離間するこ
とを特徴とする画像形成装置。
【0570】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二十二の実施の形態が該当
する。
【0571】第一の温度検知手段としては、図示しない
サーミスタが該当し、第二の温度検知手段としては、図
22に於ける温度センサ63としてのサーミスタが該当
するが、熱電対等も含む。
【0572】クリーニングローラを加熱する手段として
は、図22に於けるハロゲンランプ21が該当する。
【0573】[作用] トナーを熱的に軟化させてクリ
ーニングするクリーニング装置では、クリーニング位置
に於いてトナーに適した温度分布が得られなければ良好
なクリーニング効果は維持できない。画像形成待機時
に、省電力や無端ベルトの熱的ストレスからの保護のた
め無端ベルトの温度を下げるように制御することも考え
られる。この状態で無端ベルトにクリーニングローラを
圧接従動回転させると、無端ベルトとトナー間、トナー
層の厚み方向、トナーとクリーニングローラ間の粘着力
が変化し、不要なトナーがクリーニングローラから逆に
無端ベルトに付着し、無端ベルト表面や無端ベルトの周
辺に近接する現像器等に機械的損傷を与える。そこで、
本発明に於いては画像形成待機時にクリーニング装置を
無端ベルトに離接する装置によって離間しておき、画像
形成命令を受けた時には無端ベルトの加熱手段とクリー
ニングローラの加熱手段とで個別に温度上昇させ、双方
がクリーニング位置に於いてトナーに適した温度分布を
得られる温度になった時に、無端ベルトとクリーニング
ローラを接触させる。これによりクリーニングローラに
堆積したトナーが無端ベルトに逆戻りすることを防止で
きる。
【0574】[効果] 画像形成待機時に無端ベルトの
温度を下げて省電力化を図る装置の場合に、無端ベルト
とクリーニングローラを離間し、画像形成時にはクリー
ニング位置に於いてトナーに適した温度分布を得られる
温度に戻してから無端ベルトにクリーニング装置を接触
させることで、無端ベルトやその周辺装置をトナーで汚
したり、機械的損傷を与えたりすることを防止できる。
【0575】69.[構成] 第68項に記載の画像形
成装置に於いて、上記クリーニング装置に含まれるクリ
ーニングローラを加熱する手段と、上記クリーニングロ
ーラの温度を検知する第二の温度検知手段と、この第二
の温度検知手段が検知した温度に基いて上記クリーニン
グローラを加熱する手段の温度を調節する第二の加熱部
材温調手段とを更に具備し、上記画像形成待機期間に、
上記クリーニングローラを制御目標温度範囲の最低温度
以下で常温以上に設定する第五の設定温度設定手段と、
この第五の設定温度設定手段で設定した第五の設定温度
と上記第二の温度検知手段が検知した温度とを比較する
第五の設定温度比較手段とによって、上記第五の設定温
度に温度制御することを特徴とする画像形成装置。
【0576】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二十三の実施の形態が該当
する。
【0577】第二の加熱部材温調手段としては、図22
に於ける温度制御回路64が該当する。
【0578】クリーニングローラを加熱する手段として
は、図22に於けるハロゲンランプ21が該当する。
【0579】[作用] 上述した理由から本発明に於い
ては更に、クリーニング装置を離間している時に、クリ
ーニング装置の温度をクリーニング時より低い温度に制
御してより多くの省電力化を図る。
【0580】[効果] 画像形成待機時に無端ベルトの
温度を下げて省電力化を図る装置の場合に、無端ベルト
とクリーニングローラを離間し、画像形成時にはクリー
ニング位置に於いてトナーに適した温度分布を得られる
温度に戻してから無端ベルトにクリーニング装置を接触
させることで、無端ベルトやその周辺装置をトナーで汚
したり、機械的損傷を与えたりすることを防止できる。
【0581】また更に離間したクリーニング装置の温度
もまたクリーニング時より低い温度に制御すると、より
多くの省電力化が図れる。
【0582】70.[構成] 第69項に記載の画像形
成装置に於いて、上記第五の設定温度が上記クリーニン
グ装置がクリーニング効果を示す温度範囲内の最低温度
であることを特徴とする画像形成装置。
【0583】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二十三の実施の形態が該当
する。
【0584】[作用] 上述した理由から本発明に於い
ては更に、クリーニング装置を離間している時に、クリ
ーニング装置の温度をクリーニング時より低い温度に制
御してより多くの省電力化を図ると同時に、クリーニン
グ装置の温度を画像形成命令を受けたときの立ち上がり
時間を最短にする温度に設定しておく。
【0585】[効果] 画像形成待機時に無端ベルトの
温度を下げて省電力化を図る装置の場合に、無端ベルト
とクリーニングローラを離間し、画像形成時にはクリー
ニング位置に於いてトナーに適した温度分布を得られる
温度に戻してから無端ベルトにクリーニング装置を接触
させることで、無端ベルトやその周辺装置をトナーで汚
したり、機械的損傷を与えたりすることを防止できる。
【0586】また更に離間したクリーニング装置の温度
もまたクリーニング時の温度範囲で最も低い温度に制御
すると、省電力化が図れる。
【0587】と同時に、画像形成命令を受けたときの立
ち上がり時間の延長には関与しない。
【0588】71.[構成] 回転搬送ループを形成す
る無端ベルトと、無端ベルト上にトナー像を形成する顕
像形成部と、加熱部材と押圧部材で上記無端ベルトと転
写媒体を挟持して、上記トナー像を上記無端ベルトから
上記転写媒体に転写する転写同時定着部と、上記無端ベ
ルトを搬送する手段と、上記無端ベルトの転写同時定着
部の下流にて上記無端ベルトに残留している未転写トナ
ーを熱的に軟化させてクリーニングするクリーニング装
置とを具備する画像形成装置に於いて、上記クリーニン
グ装置と上記無端ベルトとが圧接するクリーニング位置
の上記加熱部材の温度若くは上記無端ベルトの温度を検
知する第一の温度検知手段と、この第一の温度検知手段
が検知した温度に基いて上記加熱部材の温度を調節する
第一の加熱部材温調手段と、上記クリーニング装置に含
まれるクリーニングローラを加熱する手段と、上記クリ
ーニングローラの温度を検知する第二の温度検知手段
と、この第二の温度検知手段が検知した温度に基いて上
記クリーニングローラを加熱する手段の温度を調節する
第二の加熱部材温調手段と、上記クリーニング装置を上
記無端ベルトに離接する装置と、上記転写媒体の搬送系
に於けるジャム(紙詰まり)を検出するジャム検知手段
とを具備し、上記ジャム検知手段がジャムを検知した場
合に、上記クリーニング装置を上記無端ベルトから上記
離接する装置により離間することを特徴とする画像形成
装置。
【0589】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二十四の実施の形態が該当
する。
【0590】第一の温度検知手段としては、図示しない
サーミスタが該当し、第二の温度検知手段としては、図
22に於ける温度センサ63としてのサーミスタが該当
するが、熱電対等も含む。
【0591】クリーニングローラを加熱する手段として
は、図22に於けるハロゲンランプ21が該当する。
【0592】ジャム検知手段としては、図示しないフォ
トセンサ式マイクロスイッチ等が該当する。
【0593】[作用] 上述した理由からジャム検知時
に、クリーニング位置の温度が低下して行く状態で無端
ベルトにクリーニングローラを圧接させたままでいる
と、無端ベルトとトナー間、トナー層の厚み方向、トナ
ーとクリーニングローラ間の粘着力が変化し、再起動時
に不要なトナーがクリーニングローラから逆に無端ベル
トに付着し、無端ベルト表面や無端ベルトの周辺に近接
する現像器等に機械的損傷を与える。そこで、本発明に
於いてはジャム検知時にクリーニング装置を無端ベルト
に離接する装置によって離間しておく。これにより、ク
リーニングローラに堆積したトナーが無端ベルトに逆戻
りすることを防止できる。
【0594】[効果] ジャム検知時に無端ベルトとク
リーニングローラを離間することで、無端ベルトやその
周辺装置をトナーで汚したり、機械的損傷を与えたりす
ることを防止できる。
【0595】72.[構成] 第71項に記載の画像形
成装置に於いて、上記ジャム検知手段がジャムを検知
し、ジャム回復処理完了後に、上記第一の温度検知手段
が検知した温度に基いて上記加熱部材の温度を調節する
第一の加熱部材温調手段と、上記第二の温度検知手段が
検知した温度に基いて上記クリーニングローラを加熱す
る手段の温度を調節する第二の加熱部材温調手段とを動
作させ、上記第一の温度検知手段より検出された温度が
上記第一の設定温度以下と上記第一の設定温度比較手段
が認識している期間、若くは上記第二の温度検知手段よ
り検出された温度が上記第三の設定温度以下と上記第三
の設定温度比較手段が認識している期間には、上記クリ
ーニングローラを上記無端ベルトから離間しておき、上
記第一の温度検知手段より検出された温度が上記第一の
設定温度以上と上記第一の設定温度比較手段が認識した
時、且つ上記第二の温度検知手段より検出された温度が
上記第三の設定温度以上と上記第三の設定温度比較手段
が認識した時から、上記クリーニングローラを上記無端
ベルトに接触させることを特徴とする画像形成装置。
【0596】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二十五の実施の形態が該当
する。
【0597】第一の温度検知手段としては、図示しない
サーミスタが該当し、第二の温度検知手段としては、図
22に於ける温度センサ63としてのサーミスタが該当
するが、熱電対等も含む。
【0598】クリーニングローラを加熱する手段として
は、図22に於けるハロゲンランプ21が該当する。
【0599】ジャム検知手段としては、図示しないフォ
トセンサ式マイクロスイッチ等が該当する。
【0600】[作用] 上述した理由からジャム検知時
に、クリーニング位置の温度が低下して行く状態で無端
ベルトにクリーニングローラを圧接させたままでいる
と、無端ベルトとトナー間、トナー層の厚み方向、トナ
ーとクリーニングローラ間の粘着力が変化し、再起動時
に不要なトナーがクリーニングローラから逆に無端ベル
トに付着し、無端ベルト表面や無端ベルトの周辺に近接
する現像器等に機械的損傷を与える。そこで、本発明に
於いてはジャム検知時にクリーニング装置を無端ベルト
に離接する装置によって離間しておき、再起動された時
には無端ベルトの加熱手段とクリーニングローラの加熱
手段とで個別に温度上昇させ、双方がクリーニング位置
に於いてトナーに適した温度分布を得られる温度になっ
た時に、無端ベルトとクリーニングローラを接触させ
る。これによりクリーニングローラに堆積したトナーが
無端ベルトに逆戻りすることを防止できる。
【0601】[効果] ジャム検知時に無端ベルトとク
リーニングローラを離間し、再起動時にはクリーニング
位置に於いてトナーに適した温度分布を得られる温度に
戻してから無端ベルトにクリーニング装置を接触させる
ことで、無端ベルトやその周辺装置をトナーで汚した
り、機械的損傷を与えたりすることを防止できる。
【0602】73.[構成] 回転搬送ループを形成す
る無端ベルトと、無端ベルト上にトナー像を形成する顕
像形成部と、加熱部材と押圧部材で上記無端ベルトと転
写媒体を挟持して、上記トナー像を上記無端ベルトから
上記転写媒体に転写する転写同時定着部と、上記無端ベ
ルトを搬送する手段と、上記無端ベルトの転写同時定着
部の下流にて上記無端ベルトに残留している未転写トナ
ーを熱的に軟化させてクリーニングするクリーニング装
置とを具備する画像形成装置に於いて、上記クリーニン
グ装置と上記無端ベルトとが圧接するクリーニング位置
の上記加熱部材の温度若くは上記無端ベルトの温度を検
知する第一の温度検知手段と、この第一の温度検知手段
が検知した温度に基いて上記加熱部材の温度を調節する
第一の加熱部材温調手段と、上記クリーニング装置に含
まれるクリーニングローラを加熱する手段と、上記クリ
ーニングローラの温度を検知する第二の温度検知手段
と、この第二の温度検知手段が検知した温度に基いて上
記クリーニングローラを加熱する手段の温度を調節する
第二の加熱部材温調手段と、上記クリーニング装置を上
記無端ベルトに離接する装置と、上記クリーニング位置
の上記加熱部材若くは上記無端ベルトを制御目標温度範
囲の最低温度に設定する第一の設定温度設定手段と、こ
の第一の設定温度設定手段で設定した第一の設定温度と
上記第一の温度検知手段が検知した温度とを比較する第
一の設定温度比較手段と、上記クリーニング位置の上記
加熱部材若くは上記無端ベルトを制御目標温度範囲の最
高温度に設定する第二の設定温度設定手段と、この第二
の設定温度設定手段で設定した第二の設定温度と上記第
一の温度検知手段が検知した温度とを比較する第二の設
定温度比較手段と、上記クリーニングローラを制御目標
温度範囲の最低温度に設定する第三の設定温度設定手段
と、この第三の設定温度設定手段で設定した第三の設定
温度と上記第二の温度検知手段が検知した温度とを比較
する第三の設定温度比較手段と、上記クリーニングロー
ラを制御目標温度範囲の最高温度に設定する第四の設定
温度設定手段と、この第四の設定温度設定手段で設定し
た第四の設定温度と上記第二の温度検知手段が検知した
温度とを比較する第四の設定温度比較手段と、上記転写
媒体の搬送系に於けるジャム(紙詰まり)を検出するジ
ャム検知手段とを具備し、画像形成時には上記クリーニ
ングローラの温度を上記第四の設定温度に上記第二の加
熱部材温調手段に設定し、ジャムの回復処理完了後には
上記第三の設定温度に上記第二の加熱部材温調手段によ
り設定することを特徴とする画像形成装置。
【0603】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二十六の実施の形態が該当
する。
【0604】第一の温度検知手段としては、図示しない
サーミスタが該当し、第二の温度検知手段としては、図
22に於ける温度センサ63としてのサーミスタが該当
するが、熱電対等も含む。
【0605】クリーニングローラを加熱する手段として
は、図22に於けるハロゲンランプ21が該当する。
【0606】クリーニングローラを冷却する手段として
は、図22に於ける吸引冷却装置62としてブロワファ
ンが該当するが、ペルチェ素子等も含む。
【0607】ジャム検知手段としては、図示しないフォ
トセンサ式マイクロスイッチ等が該当する。
【0608】[作用] トナーを熱的に軟化させてクリ
ーニングするクリーニング装置では、クリーニング位置
に於いてトナーに適した温度分布が得られなければ良好
なクリーニング効果は維持できない。このトナーに適し
た温度分布には幅があり、一般にその幅の中に於いては
低温の方がクリーニング効果が高い。また、クリーニン
グ位置に於ける無端ベルトの表面温度とクリーニングロ
ーラの表面温度とでは、無端ベルトの表面温度の方が高
い。このことから、クリーニングローラの表面温度の温
度を低く設定すればするほど温度差が大きくなるので、
無端ベルトに供給しなければならない熱量が増し、クリ
ーニングローラから奪わなければならない熱量も増す。
その結果、消費電力が大きくなることになるので、通常
の画像形成時には、クリーニングローラの表面温度をト
ナーに適した温度分布の幅の中では高温に設定して節電
し、ジャム処理後の再起動時等のベルトの汚れが酷くな
った場合には、クリーニングローラの表面温度をトナー
に適した温度分布の幅の中で低温に設定してクリーニン
グ効果を高めてクリーニングする。
【0609】[効果] 通常の画像形成時には、クリー
ニングローラの表面温度をトナーに適した温度分布の幅
の中では高温に設定して節電し、且つクリーニングも十
分行われ、ジャム処理後等、様々な要因により無端ベル
トの汚れが酷くなった場合には、クリーニングローラの
表面温度をトナーに適した温度分布の幅の中で低温に設
定してクリーニング効果を高めてクリーニングする。
【0610】74.[構成] 上記顕像形成部は、静電
潜像を形成する手段と、形成された静電潜像をトナーに
よって上記無端ベルト上に現像する手段とで構成される
ことを特徴とする第66項、第67項、第68項、第7
1項、第73項の何れかに記載の画像形成装置。
【0611】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二十、第二十一、第二十
二、第二十三、第二十四、第二十五、第二十六の実施の
形態が該当する。
【0612】[作用] この構成によれば、この発明を
具体的に使用する画像形成装置として、無端ベルト上
に、現像器によりトナー像を形成し、転写媒体に転写す
る画像形成装置を提供することができる。
【0613】[効果] 第66項〜第73項の効果に対
応する。
【0614】75.[構成] 上記顕像形成部は、別の
記録体上で形成されたトナー像を上記無端ベルト上に転
写する手段であることを特徴とする第66項、第67
項、第68項、第71項、第73項の何れかに記載の画
像形成装置。
【0615】[対応する実施の形態] この発明に対応
する実施の形態としては、第二十、第二十一、第二十
二、第二十三、第二十四、第二十五、第二十六の実施の
形態が該当する。
【0616】別の記録体としては、図23の実施の形態
に於ける像担持体ドラム104が該当するが、像担持体
ベルト等も含む。
【0617】[作用] この構成によれば、この発明を
具体的に使用する画像形成装置として、別の記録体上
に、現像器によりトナー像を形成し、トナー像を上記無
端ベルトに転写し、更に転写媒体に転写する画像形成装
置を提供することができる。
【0618】[効果] 第66項〜第73項の効果に対
応する。
【0619】
【発明の効果】本発明によれば、クリーニング部材の交
換が不要なメンテナンスフリーの経済的なクーニング装
置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のクリーニング装置
を備えた画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態のクリーニング装置
を備えた画像形成装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の第三の実施の形態のクリーニング装置
の構成を示す図である。
【図4】本発明の第四の実施の形態のクリーニング装置
を備えた画像形成装置の構成を示す図である。
【図5】本発明の第五の実施の形態のクリーニング装置
の構成を示す図である。
【図6】本発明の第六の実施の形態のクリーニング装置
の構成を示す図である。
【図7】本発明の第七の実施の形態のクリーニング装置
の構成を示す図である。
【図8】本発明の第八の実施の形態のクリーニング装置
の構成を示す図である。
【図9】本発明の第九の実施の形態のクリーニング装置
の構成を示す図である。
【図10】本発明の第十の実施の形態のクリーニング装
置の構成を示す図である。
【図11】本発明の第十一の実施の形態のクリーニング
装置の構成を示す図である。
【図12】本発明の第十二の実施の形態のクリーニング
装置の構成を示す図である。
【図13】図12の装置のクリーニングローラの断面構
造を示す図である。
【図14】図13に示したクリーニングフィルムを剥す
様子を示す図である。
【図15】本発明の第十三の実施の形態である、クリー
ニング装置を兼ねた転写装置の構成を示す図である。
【図16】本発明の第十四の実施の形態である、クリー
ニング装置を兼ねた転写装置の構成を示す図である。
【図17】本発明の第十五の実施の形態である、クリー
ニング装置を兼ねた転写装置の構成を示す図である。
【図18】本発明の第十六の実施の形態のクリーニング
装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。
【図19】本発明の第十七の実施の形態として、上述の
実施の形態におけるクリーニングの原理を説明するため
の図である。
【図20】本発明の第十八の実施の形態のクリーニング
装置の構成を示す図である。
【図21】本発明の第十九の実施の形態の画像形成装置
の構成を示す図である。
【図22】図21に示したクリーニング装置の構成を示
す図である。
【図23】第十九の実施の形態の画像形成装置の変形例
の構成を示す図である。
【図24】第二十の実施の形態の画像形成装置の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図25】第二十一の実施の形態の画像形成装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図26】第二十二の実施の形態の画像形成装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図27】第二十三の実施の形態の画像形成装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図28】第二十四の実施の形態の画像形成装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図29】第二十五の実施の形態の画像形成装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図30】第二十六の実施の形態の画像形成装置の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図31】第十九の実施の形態の実施例におけるトナー
の粘性に関する温度特性を示すグラフである。
【図32】第十九の実施の形態の実施例における諸条件
でのクリーニング結果を示すグラフである。
【図33】従来の画像形成装置の全体構成を示す図であ
る。
【図34】図33の画像形成装置のクリーニング装置の
構成を示す図である。
【図35】別のクリーニング装置を備えた従来の定着装
置の構成を示す図である。
【図36】ベルト定着器のベルトを熱によりクリーニン
グする従来のクリーニング装置の構成を示す図である。
【図37】図36のクリーニング装置と一部の構成が異
なる別の従来のクリーニング装置の構成を示す図であ
る。
【図38】画像形成装置の記録体に離接される機構を備
えた従来のクリーニング装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…クリーニング装置、2…無端ベルト、3…顕像形成
部、4…熱的転写部、10…クリーニングローラ、12
…リフレッシュブレード、13…電磁クラッチ、14…
バネ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転搬送ループを形成する無端ベルト上に
    トナー像を形成し、このトナー像を記録媒体に転写する
    画像形成装置において、 前記無端ベルト上にトナー像を形成しているトナーに熱
    を加えて軟化させるトナー軟化手段と、 前記無端ベルトの表面に接触するとともに前記無端ベル
    トの移動に合わせて回動し、前記トナー軟化手段で軟化
    したトナーを付着するクリーニングローラと、 前記クリーニングローラの表面温度をトナーが固化する
    温度まで下げるクリーニングローラ温度下降手段と、 前記クリーニングローラ温度下降手段で表面温度をトナ
    ーが固化する温度まで下げた前記クリーニングローラの
    表面に付着する固化したトナーを前記クリーニングロー
    ラの表面より取り除くリフレッシュ部材とを有すること
    を特徴とするクリーニング装置。
  2. 【請求項2】回転搬送ループを形成する無端ベルト上に
    トナー像を形成し、このトナー像を記録媒体に転写する
    画像形成装置において、 前記無端ベルト上にトナー像を形成しているトナーに熱
    を加えて軟化させるトナー軟化手段と、 前記無端ベルトの表面に接触すると共に前記無端ベルト
    の移動に合わせて回動し、前記トナー軟化手段で軟化し
    たトナーを付着するクリーニングローラと、 前記クリーニングローラの表面温度をトナーが溶融する
    温度まで上げるクリーニングローラ温度上昇手段と、 前記クリーニングローラを前記無端ベルトから離接する
    離接手段とを有することを特徴とするクリーニング装
    置。
  3. 【請求項3】回転搬送ループを形成する無端ベルト上に
    トナー像を形成し、この前記トナー像を記録媒体に転写
    する画像形成装置において、 前記無端ベルト上にトナー像を形成している前記トナー
    に熱を加えて軟化させるトナー軟化手段と、 前記無端ベルト表面に接触すると共に前記無端ベルトの
    移動に合わせて移動し前記トナー軟化手段で軟化した前
    記トナーを付着するクリーニング部材と、 前記クリーニング部材上の軟化した前記トナーを前記ク
    リーニング部材上から除去するリフレッシュ機構を有す
    ることを特徴とするクリーニング装置。
JP7247858A 1995-03-31 1995-09-26 クリーニング装置 Withdrawn JPH08328442A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7247858A JPH08328442A (ja) 1995-03-31 1995-09-26 クリーニング装置
US08/624,004 US5678134A (en) 1995-03-31 1996-03-27 Cleaning device for an image forming apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7428695 1995-03-31
JP7-74286 1995-03-31
JP7247858A JPH08328442A (ja) 1995-03-31 1995-09-26 クリーニング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08328442A true JPH08328442A (ja) 1996-12-13

Family

ID=26415430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7247858A Withdrawn JPH08328442A (ja) 1995-03-31 1995-09-26 クリーニング装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5678134A (ja)
JP (1) JPH08328442A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100313865B1 (ko) * 1998-11-06 2002-02-19 윤종용 습식 프린터의 스퀴즈롤러 및 현상 롤러 승강장치
KR100327207B1 (ko) * 1998-04-30 2002-05-09 윤종용 습식전자사진방식인쇄기기의드라이유닛
JP2007248978A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
WO2008090996A1 (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Canon Kabushiki Kaisha 再生弾性ローラの製造方法、再生弾性ローラ、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP2008197641A (ja) * 2007-01-19 2008-08-28 Canon Inc 再生弾性ローラ、その製造方法、電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2017003776A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2764067B2 (ja) * 1994-05-13 1998-06-11 株式会社リコー 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置
JP3365198B2 (ja) * 1996-03-21 2003-01-08 ミノルタ株式会社 画像形成装置
KR100214316B1 (ko) * 1997-03-14 1999-09-01 윤종용 전자사진 현상방식을 채용한 화상형성장치의 현상기
KR19990069625A (ko) * 1998-02-11 1999-09-06 윤종용 습식 전자사진방식 프린터의 전사 롤러 클리닝장치
GB2345880A (en) * 1999-01-23 2000-07-26 Xeikon Nv Cleaner for fixing device
KR20000051782A (ko) * 1999-01-26 2000-08-16 윤종용 인쇄기기의 전사롤러 및 감광매체 크리닝장치
JP2000275983A (ja) * 1999-03-24 2000-10-06 Toshiba Tec Corp 転写装置、及びこの転写装置を備えた画像形成装置
US6215975B1 (en) * 1999-07-26 2001-04-10 Xerox Corporation Cleaning apparatus for a fusing member
US6229968B1 (en) * 1999-08-26 2001-05-08 Hewlett-Packard Company Method and apparatus for detecting image medium surface defects in an imaging system
GB9925743D0 (en) * 1999-10-30 1999-12-29 Xeikon Nv Fixing device and method
JP3350008B2 (ja) * 1999-11-15 2002-11-25 米沢日本電気株式会社 液体回収装置及び液体回収方法
US6223016B1 (en) * 1999-12-16 2001-04-24 Xerox Corporation Cleaning apparatus for a fusing member
EP1172710B1 (en) * 2000-07-10 2005-05-25 Océ-Technologies B.V. Powder image transfer system with heat exchanger
DE60110976T2 (de) 2000-07-10 2006-04-27 Océ-Technologies B.V. Pulverbildübertragungssystem mit Wärmetauscher
JP3685123B2 (ja) * 2001-11-09 2005-08-17 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2004061792A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2004334122A (ja) * 2003-05-12 2004-11-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4379152B2 (ja) * 2004-02-27 2009-12-09 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 クリーニング装置及び画像形成装置
JP4257706B2 (ja) * 2004-08-24 2009-04-22 シャープ株式会社 定着装置及び画像形成装置
US7317891B2 (en) * 2005-06-27 2008-01-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and method for forming image with fixing and cleaning capability
JP4544180B2 (ja) * 2006-03-01 2010-09-15 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2008116752A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US7756458B2 (en) * 2006-12-12 2010-07-13 Xerox Corporation Fusing member rejuvenating method and system in a toner image producing machine
JP5056915B2 (ja) * 2010-07-07 2012-10-24 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置および像担持体停止方法
JP5709534B2 (ja) * 2011-01-06 2015-04-30 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP5810689B2 (ja) * 2011-07-07 2015-11-11 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP5441989B2 (ja) * 2011-11-18 2014-03-12 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2013109270A (ja) * 2011-11-24 2013-06-06 Canon Inc 画像加熱装置
JP6061582B2 (ja) * 2012-09-25 2017-01-18 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP2015087738A (ja) * 2013-02-21 2015-05-07 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
EP2913721B1 (en) * 2014-02-28 2018-08-15 OCE-Technologies B.V. Cleaning assembly
WO2020027803A1 (en) 2018-07-31 2020-02-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Blanket servicing
JP2020160276A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 富士ゼロックス株式会社 帯電装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び組立体

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2832977A (en) * 1952-02-05 1958-05-06 Haloid Co Electrostatic cleaning device
JPS5016936B1 (ja) * 1969-10-09 1975-06-17
US3884572A (en) * 1972-12-26 1975-05-20 Ibm Cleaning apparatus
JPS5817472A (ja) * 1981-07-24 1983-02-01 Konishiroku Photo Ind Co Ltd クリ−ニング方法
US4588279A (en) * 1982-10-27 1986-05-13 Konishiroku Photo Industry Co., Ltd. Cleaning roller intermediate transfer member
JPH0723981B2 (ja) * 1983-01-20 1995-03-15 コニカ株式会社 中間転写体のクリ−ニング方法
JPS6155677A (ja) * 1984-08-27 1986-03-20 Toshiba Corp 定着装置
JPS62286082A (ja) * 1986-06-03 1987-12-11 Canon Inc 画像形成装置
JPH07111609B2 (ja) * 1986-10-15 1995-11-29 三田工業株式会社 クリ−ニング装置
JPS63289574A (ja) * 1987-05-22 1988-11-28 Ricoh Co Ltd クリ−ニング装置
JPH01232377A (ja) * 1988-03-11 1989-09-18 Fujitsu Ltd 静電印刷装置
JPH02244185A (ja) * 1989-03-17 1990-09-28 Canon Inc 画像形成装置のクリーニング装置
US5253022A (en) * 1989-05-18 1993-10-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JPH02309378A (ja) * 1989-05-25 1990-12-25 Canon Inc 定着装置
JPH0445829A (ja) * 1990-06-11 1992-02-14 Shin Etsu Polymer Co Ltd 浸透気化分離膜、浸透気化分離装置および浸透気化分離方法
JP2986120B2 (ja) * 1991-03-27 1999-12-06 株式会社リコー クリーニング装置
JP3186120B2 (ja) * 1991-09-30 2001-07-11 株式会社日立製作所 記録装置及び情報処理システム
JPH05173465A (ja) * 1991-12-21 1993-07-13 Mita Ind Co Ltd 画像形成装置のクリーニング装置
JPH05303305A (ja) * 1992-04-27 1993-11-16 Sharp Corp 画像形成装置
JPH0627833A (ja) * 1992-07-09 1994-02-04 Mita Ind Co Ltd 転写・定着装置
US5442422A (en) * 1994-06-08 1995-08-15 Xerox Corporation Toner contamination seal device for cleaner

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100327207B1 (ko) * 1998-04-30 2002-05-09 윤종용 습식전자사진방식인쇄기기의드라이유닛
KR100313865B1 (ko) * 1998-11-06 2002-02-19 윤종용 습식 프린터의 스퀴즈롤러 및 현상 롤러 승강장치
JP2007248978A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2008197641A (ja) * 2007-01-19 2008-08-28 Canon Inc 再生弾性ローラ、その製造方法、電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置
WO2008090996A1 (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Canon Kabushiki Kaisha 再生弾性ローラの製造方法、再生弾性ローラ、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
US8176632B2 (en) 2007-01-22 2012-05-15 Canon Kabushiki Kaisha Regenerated elastic roller manufacturing process, regenerated elastic roller, electrophotographic process cartridge, and electrophotographic image forming apparatus
US8745870B2 (en) 2007-01-22 2014-06-10 Canon Kabushiki Kaisha Regenerated elastic roller manufacturing process, regenerated elastic roller, electropohotographic process cartridge, and electropohotographic image forming apparatus
JP2017003776A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US5678134A (en) 1997-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08328442A (ja) クリーニング装置
JP3515292B2 (ja) クリーニング装置及び該クリーニング装置を備えた画像形成装置
JP4347355B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6080624B2 (ja) 画像加熱装置および画像形成装置
JP2002182503A (ja) 定着装置
JP2009037078A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4064383B2 (ja) 定着装置およびそれを備える画像形成装置
JP4191659B2 (ja) 定着装置およびそれを備える画像形成装置
JPH05158375A (ja) 定着用回転体のクリーニング方法
JP2007078741A (ja) 定着装置およびそれを備える画像形成装置
US8693932B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
US7953357B2 (en) Image heating apparatus
JP3243143B2 (ja) 定着装置
JP4923560B2 (ja) 画像形成装置
JP2006330182A (ja) 定着装置
JPH06149114A (ja) 定着装置及びクリーニング装置並びに定着用ローラ
JPH06186874A (ja) 定着装置
JPH0263085A (ja) 熱定着器クリーニング方法
JP2006098930A (ja) 定着装置
JP3800141B2 (ja) 熱定着装置および画像形成装置
JP2003270994A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPH11219073A (ja) 画像形成材料除去装置
JP2000122502A (ja) 画像形成装置
JP2004077894A (ja) 定着装置
JP2003255745A (ja) 定着クリーニング装置及び定着装置並びに画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021203