JPH07287489A - 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置

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JPH07287489A
JPH07287489A JP30564994A JP30564994A JPH07287489A JP H07287489 A JPH07287489 A JP H07287489A JP 30564994 A JP30564994 A JP 30564994A JP 30564994 A JP30564994 A JP 30564994A JP H07287489 A JPH07287489 A JP H07287489A
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徹 丸山
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太郎 照
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Shigeru Fujita
滋 藤田
Masaru Magai
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Tomoaki Sugawara
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オフセットベルトによる転写紙からのトナー
の剥離性能を向上させることができる転写紙からのトナ
ー除去方法及びその装置を提供する。 【構成】 転写紙10上のトナーを溶融又は軟化させる
ように加熱し、トナーに、転写紙とトナーとの付着力よ
り大きい付着力を有するオフセットベルト44を接触さ
せ、オフセットベルトと転写紙とを分離させる際にトナ
ーを転写紙から剥離して除去する転写紙からのトナー除
去方法又はその装置において、オフセットベルトから転
写紙を分離させるまでトナーへの加熱を維持し、トナー
が冷却固化する前にオフセットベルトから転写紙を分離
することを特徴とする転写紙からのトナー除去方法又は
その装置。上記トナー加熱維持手段としては、加熱ヒー
タ1を内蔵し、加熱ローラ45との間に転写紙及びオフ
セットベルトを挾持するように配設され、転写紙搬送方
向下流側に屈曲部2bを有する加熱支持部材2を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質からなる画像を形成した像保持体の表面から、該
像形成物質を除去する像形成物質除去装置に係り、詳し
くは、像保持体上の像形成物質を溶融又は軟化させるよ
うに加熱し、該像形成物質に、該像保持体と該像形成物
質との付着力より大きい付着力を有する剥離部材を接触
させ、該剥離部材と該像保持体とを分離させる際に該像
形成物質を該像保持体から剥離して除去する像保持体か
らの像形成物質除去方法及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成
物質除去方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−55195号公報には、支持体上に離型剤
を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式で
載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体にイ
ンキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通し、
冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該インキ
剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方法が
開示されている。また特開平4−64472号公報に
は、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンドレ
スシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷却
ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペー
パ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつける
押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部からな
るイレーザが開示されている。また特開平4−8298
3号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を通
過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本のロ
ーラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接箇
所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、前
記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去す
る剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示されて
いる。
【0004】ところで、上記溶剤を使用しない方法や装
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに
使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性
樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融着させる
などして、像形成物質が像保持体表面の繊維に強固に固
着されているので、像形成物質除去の際に像形成物質と
共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。
特に像形成物質の除去性を高めるために、上記インキ剥
離体、エンドレスシートあるいはローラ上に熱や圧力を
加える場合、種々の条件によっては、逆に像形成物質と
像保持体との間の定着性を高めてしまって除去を困難に
することもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させ、該像保持
体上の像形成物質を溶融又は軟化させるように加熱し、
該像形成物質に、該像保持体と該像形成物質との付着力
より大きい付着力を有する剥離部材を接触させ、該剥離
部材と該像保持体とを分離させる際に該像形成物質を該
像保持体から剥離して除去する像形成物質除去方法を提
案した(例えば、特願平4−255916号参照)。こ
の像形成物質除去方法によれば、像保持体の紙質を比較
的損傷することなく、像形成物質のみを除去することが
できる。図13は、この方法を実現することができるト
ナー除去装置のトナー剥離ユニットの一構成例を示して
いる。この像保持体である転写紙10から像形成物質で
あるトナーを剥離するトナー剥離ユニットは、複数の支
持ローラ41,42,及び分離ローラ43に掛け回され
たベルト状の剥離部材としてのトナーオフセット用ベル
ト44と、ベルト44を挟んでバネ等の付勢手段45b
により互いに圧接し合うように設けられた加熱ランプ4
5a,46a内蔵の上下加熱ローラ45,46と、支持
ローラ41及び42の間のベルト部分を内側に押し込む
ようにバネなどの付勢手段49aで付勢されたテンショ
ンローラ49と、ベルト44表面からトナーを除去する
回転ブラシローラ50とを備えている。このベルト44
の少なくとも表面は、軟化あるいは溶融したトナーに対
して、転写紙10の表面と該トナーとの付着力より大き
い付着力を有する材料で形成されている。このトナー除
去装置では、上下加熱ローラ45,46の加圧部を通過
した後のベルト部分が巻き付く分離ローラ43の回り
で、ベルト44の移動方向を急激に変化させて、ベルト
44からの転写紙10の曲率分離を行ない、この分離の
際に、転写紙10表面からトナーが剥離除去される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特願平
4−255916号等で提案された像保持体からの像形
成物質除去装置において、上記像保持体上の軟化若しく
は溶融した像形成物質に上記剥離部材を接触させた後、
該像保持体を該剥離部材表面から分離させるまでの間
に、該像形成物質が冷却して固化してしまう場合があっ
た。例えば、図13に示す構成例のトナー除去装置にお
いて、上下加熱ローラ45,46で加熱されて軟化ある
いは溶融した転写紙10上のトナーが、分離ローラ43
による転写紙10の分離位置までの間に冷却固化してし
まう場合がある。このようにトナー等の像形成物質が冷
却固化してしまうと、該像形成物質の該像保持体との間
の付着力が該剥離部材表面との付着力よりも小さくなっ
ていない場合が多く、この状態で該像保持体と剥離部材
とを分離しても、該像保持体から像形成物質を確実に剥
離して除去することができない。なお、このような像保
持体からの像形成物質の剥離が不十分になるという問題
は、上記不安定化剤を付与しない場合にも伴うものであ
る。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、剥離部材による像保
持体からの像形成物質の剥離性能を向上させることがで
きる像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、像保持体上の像形成物質を溶
融又は軟化させるように加熱し、該像形成物質に、該像
保持体と該像形成物質との付着力より大きい付着力を有
する剥離部材を接触させ、該剥離部材と該像保持体とを
分離させる際に該像形成物質を該像保持体から剥離して
除去する像保持体からの像形成物質除去方法において、
該剥離部材から該像保持体を分離させるまで該像形成物
質への加熱を維持し、該像形成物質が冷却固化する前に
該剥離部材から該像保持体を分離することを特徴とする
ものである。
【0009】また、請求項2の発明は、像保持体上の像
形成物質を溶融又は軟化させるように加熱し、該像形成
物質に、該像保持体と該像形成物質との付着力より大き
い付着力を有する剥離部材を接触させ、該剥離部材と該
像保持体とを分離させる際に該像形成物質を該像保持体
から剥離して除去する像保持体からの像形成物質除去装
置において、該剥離部材から該像保持体を分離させるま
で該剥離部材への加熱を維持する加熱維持手段とを設け
たことを特徴とするものである。
【0010】なお、上記請求項1あるいは2の発明にお
いて、上記像保持体上の像形成物質を上記剥離部材に接
触させる前に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含
む水溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性
剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ば
れた少なくとも1種の水あるいは水溶液を該像保持体に
付与してもよい。
【0011】また、請求項3の発明は、像保持体上の像
形成物質を溶融又は軟化させるように加熱し、該像形成
物質に、該像保持体と該像形成物質との付着力より大き
い付着力を有するベルト状の剥離部材を接触させ、該剥
離部材と該像保持体とを分離させる際に該像形成物質を
該像保持体から剥離して除去する像保持体からの像形成
物質除去装置において、該剥離部材を移動させる剥離部
材駆動手段と、内部に加熱手段を有し、かつ表面に該移
動する剥離部材を摺動させて支持する加熱支持部材と、
該加熱支持部材の表面に対して、該表面上の剥離部材及
び該剥離部材に接触する像保持体と挾持して圧接する圧
接部材とを設け、該加熱支持部材の該剥離部材移動方向
の下流側であって、かつ該像形成物質が冷却固化しない
位置に、該像保持体を該剥離部材表面から曲率分離させ
るように該剥離部材の移動方向を案内する曲率分離部を
形成したことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項3の像保
持体からの像形成物質除去装置において、上記圧接部材
として用いた弾性体ローラに圧接する上記加熱支持部材
の表面に平面部を形成し、上記剥離部材の移動方向にお
ける該平面の長さを、該弾性体ローラと該加熱支持部材
との圧接部の該移動方向における長さと等しくし、該剥
離部材の移動方向における上流側の該圧接部の端部から
該上流側に向かって下降するような勾配部を、該加熱支
持部材の表面に形成し、該加熱支持部材表面の平面部及
び勾配部に該剥離部材を摺動させて移動させることを特
徴とするものである。
【0013】また、請求項5の発明は、請求項3の像保
持体からの像形成物質除去装置において、上記加熱支持
部材を高熱伝導体で構成し、該加熱支持部材を、断熱体
を介して保持する保持具を設けたことを特徴とするもの
である。
【0014】また、請求項6の発明は、請求項3の像保
持体からの像形成物質除去装置において、上記像保持体
が分離した直後の上記剥離部材表面の温度を検出する温
度検出手段を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
【作用】請求項1又は2の発明においては、剥離部材か
ら像保持体を分離させるまで像形成物質への加熱を維持
し、該像形成物質が冷却固化する前に該剥離部材から該
像保持体を分離することにより、該分離時において、該
像形成物質を軟化あるいは溶融状態に維持し、該像形成
物質の該剥離部材表面に対する付着力を、該像形成物質
の該像保持体に対する付着力に比べて著しく低下させる
ことができるようになる。
【0016】請求項3の発明においては、上記剥離部材
駆動手段によって移動されているベルト状の剥離部材
は、上記内部に加熱手段を有する加熱支持部材の表面上
を摺動し、その摺動時の該加熱支持部材からの熱伝導で
加熱される。そして、該剥離部材の表面に像保持体上の
像形成物質が接触するので、該像形成物質が軟化あるは
溶融状態となる。そして、上記圧接部材により該加熱支
持部材の表面上の該剥離部材及び像保持体が挾持されて
圧接される。そして、該加熱支持部材の該剥離部材移動
方向の下流側に設けられた曲率分離部で、該像保持体が
該剥離部材表面から曲率分離し、この分離の際に、該像
保持体から該像形成物質が剥離して除去される。ここ
で、該曲率分離部は、該像形成物質が冷却固化しない位
置に設けられているので、該像保持体の剥離部材からの
分離時において、該像形成物質を軟化あるいは溶融状態
に維持し、該像形成物質の該剥離部材表面に対する付着
力を、該像形成物質の該像保持体に対する付着力に比べ
て著しく低下させることができるようになる。
【0017】なお、上記曲率分離を確実に行なうため
に、上記曲率分離部の曲率はR4mm以下が好ましい。
【0018】請求項4の発明においては、上記圧接部材
として用いた弾性体ローラに圧接する上記加熱支持部材
の表面に平面部を形成することにより、該弾性体ローラ
の圧接部を像保持体の搬送経路と同一平面上に設けるこ
とができる。また、上記剥離部材の移動方向における該
平面の長さを、該弾性体ローラと該加熱支持部材との圧
接部の該移動方向における長さと等しくすることによ
り、該圧接部の端部に上記曲率分離部を設けることがで
きるので、より高温域で該像保持体が該剥離部材表面か
ら分離され、該像形成物質の該剥離部材表面に対する付
着力を、該像形成物質の該像保持体に対する付着力に比
べて更に著しく低下させることができるようになる。ま
た、該剥離部材の移動方向における上流側の該圧接部の
端部から該上流側に向かって下降するような勾配部を、
該加熱支持部材の表面に形成し、該加熱支持部材表面の
平面部及び勾配部に該剥離部材を摺動させて移動させる
ことにより、該像保持体に液を付与している場合に、該
圧接部の入り口に溜りやすい液を該勾配部の表面に沿っ
て順次排出することができるようになる。
【0019】請求項5の発明においては、上記加熱支持
部材を高熱伝導体で構成することにより、該加熱支持部
材を所定温度まで昇温する時間が短くなるので、ウォー
ムアップ時間が短縮され、及び該加熱支持部材の温度調
整の応答性がよくなる。また、該加熱支持部材を、断熱
体を介して保持する保持具を設けることにより、該加熱
支持部材からの伝熱による熱損失を減少させることがで
きる。
【0020】請求項6の発明においては、上記像保持体
が分離した直後の該剥離部材表面の温度を検出する温度
検出手段を設けることにより、上記曲率分離位置近傍で
の剥離部材の温度変化を直接かつ瞬時に検出でき、この
温度検出結果を上記加熱支持部材による該曲率分離位置
近傍での該剥離部材の温度制御に用いることができるよ
うになる。ここで、上記温度検出手段は、上記剥離部材
の移動方向に直交する幅方向の中央部に設けてもよい。
これにより、該像保持体を常に該剥離部材の幅方向中央
に位置させて搬送する場合には、該像保持体の幅が変動
しても、該像保持体の幅方向中央部に対応する該剥離部
材の温度を検知できるようになる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を除去するトナー除去装置に適用した実施例につい
て説明する。図1は本実施例に係るトナー除去装置のト
ナー剥離ユニットの概略構成を示す正面図である。この
トナー剥離ユニットは、複数の支持ローラ41,42,
及び内部に加熱手段としての加熱ヒータ1を内蔵した加
熱支持部材2に掛け回されたベルト状の剥離部材として
のトナーオフセット用ベルト(以下、オフセットベルト
という)44と、オフセットベルト44を挟んでバネ等
の付勢手段45bにより加熱支持部材2に対して圧接す
るように設けられた加熱ランプ45a内蔵の加熱ローラ
45と、支持ローラ41及び加熱支持部材2の間のベル
ト部分を内側に押し込むようにバネなどの付勢手段49
aで付勢されたテンションローラ49と、オフセットベ
ルト44表面からトナーを除去する回転ブラシローラ5
0とを備えている。
【0022】上記オフセットベルト44の少なくとも表
面は、軟化あるいは溶融したトナーに対して、転写紙1
0の表面と該トナーとの付着力より大きい付着力を有す
る材料で形成されている。ここで、オフセットベルト4
4を複数層で構成し、その少なくとも1層を強度及び耐
熱性に優れた耐熱層とし、トナーと接する層をトナーと
の付着性に優れた接着層とすることにより、トナーに対
する接着性及び耐久性ともに優れたものとなる。上記耐
熱層の材料としては、ポリイミド樹脂を用いることがで
きる。また、上記接着層の材料としては、エチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレ
ン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブチル
アクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポ
リエステル、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の高分子
材料を用いることができる。
【0023】上記オフセットベルト44の駆動手段とし
ては、図示しない駆動モータで回転駆動された支持ロー
ラ42を用いる。オフセットベルト44は、回転する支
持ローラ42との摩擦力を介して転写紙10の搬送速度
と略同じ移動速度で移動するように駆動される。
【0024】図2(a)は、上記加熱ローラ45及び加
熱支持部材2の拡大図である。加熱ローラ45の表面部
は弾性体層45cで構成され、転写紙10のトナーTが
付着しているトナー像面をオフセットベルト44に密着
させている。そして、加熱ランプ45aで加熱された加
熱ローラ45は、加熱ヒータ1が内蔵された加熱支持部
材2とともに、転写紙10に付着しているトナーを加熱
して軟化又は溶融させるものである。 (以下、余白)
【0025】また、本実施例では、上記加熱支持部材2
の加熱ローラ45との圧接部の表面に平面部2aを形成
している。これにより、該圧接部が転写紙10の搬送経
路と同一平面になり、該搬送経路内での転写紙10のジ
ャムやシワの発生を低減することができる。また、加熱
支持部材2の転写紙10搬送方向における圧接部より下
流側に約90度の屈曲部2bを形成し、この屈曲部2b
表面に沿わせてオフセットベルト44を摺動させてい
る。この屈曲部2bでオフセットベルト44が急角度で
曲がって移動することにより、転写紙10がオフセット
ベルト44表面から分離する。この加熱支持部材2の屈
曲部2bは、図2(b)に示すように更にオフセットベ
ルト44が急角度で曲がるように鋭角に形成してもよ
い。これにより、転写紙10の分離性を更に向上させる
ことができる。また、図3に示すように加熱支持部材2
の屈曲部2bにおける曲率半径Rは4mm以下が好まし
く、この場合には、転写紙10を更に確実にオフセット
ベルト44表面から分離することができ、転写紙10の
搬送不良(ジャム)を低減することができる。
【0026】また、加熱支持部材2の平面部2aは、転
写紙10搬送方向における上流側まで延在させている。
この延在した平面部において、オフセットベルト44の
予備加熱を行なうようにしている。この予備加熱によ
り、上記圧接部におけるトナーの軟化又は溶融のための
加熱効率を向上させることができ、省電力化を図ること
ができる。
【0027】上記加熱支持部材2の材料としては高熱伝
導体、例えばアルミニウム、ステンレス等の金属材料を
用いるのが好ましい。このような高熱伝導体を用いるこ
とにより、加熱支持部材2の昇温時間を短縮することが
でき、ウォームアップ時間の短縮化を図ることができ
る。更に加熱支持部材2の温度調節の応答性がよくな
り、加熱支持部材2表面の温度の安定化を図ることがで
きるようになる。また、加熱支持部材2は断熱体3を介
して保持部材4により保持されている。この断熱体3に
より、加熱支持部材2からの伝熱(放熱)損失の減少を
図ることができ、加熱効率を更に向上させることができ
る。なお、上記加熱支持部材2の加熱手段として赤外線
ランプ等の輻射熱を用いる場合には、上記加熱支持部材
2と断熱体3との間に反射層(アルミ蒸着層、アルミ
板、ミラー等)を設けるが好ましい。この場合には、上
記輻射熱の断熱体3への移動を低減させるとともに、加
熱支持部材2へ該輻射熱を集中させることができるの
で、上記赤外線ランプ等の輻射光源からの熱を有効に活
用することができる。
【0028】また、上記加熱支持部材2のオフセットベ
ルト44と接触する表面には、低摩擦処理を施すのが好
ましい。この低摩擦処理としては、フッ素系樹脂層の皮
膜形成、タフラム処理等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。このような低摩擦処理により、オ
フセットベルト44と加熱支持部材2表面との摩擦抵抗
が軽減されるので、オフセットベルト44の駆動力(ト
ルク)を低減させ、オフセットベルト44の摩耗を低減
させることができ、長寿命化を図ることができる。
【0029】また、転写紙10搬送方向における上記屈
曲部2b近傍のオフセットベルト44表面の温度を検出
する温度検出手段としてのサーミスタ等の温度センサ5
を取り付けている。この温度センサ5より該屈曲部2b
近傍でのオフセットベルト44の温度を直接かつ瞬時に
検出することができ、この検出信号は図示しない制御部
に送られ、この検出結果に基づいてオフセットベルト4
4の温度の安定化を図るように加熱ヒータ1の加熱制御
が行なわれる。また、この温度センサ5の取り付け位置
は、オフセットベルト44の中央部に設定されている。
【0030】上記構成のトナー除去装置において、図示
しない給紙ユニットから給送されてきた転写紙10は、
搬送ローラ51及び図示しない搬送ガイド部材により、
トナーTが付着しているトナー像面がオフセットベルト
44表面に接するように搬送される。そして、転写紙1
0は、加熱支持部材2に摺擦しながら支持され、かつ加
熱されているオフセットベルト44と、加熱ランプ45
aで加熱された加熱ローラ45との間の圧接部を通過す
るように搬送され、このとき転写紙10上のトナーTは
軟化あるいは溶融した状態になってオフセットベルト4
4表面に圧接している。そして、トナーTが軟化あるい
は溶融状態に維持されたまま冷却固化する前に転写紙1
0が加熱支持部材2の屈曲部2bに到達し、この屈曲部
2bにおいて、転写紙10がオフセットベルト44表面
から分離する。この分離の際に、転写紙10上のトナー
Tはオフセットベルト44表面に付着したまま、転写紙
10表面から剥離される。トナー剥離された転写紙10
は搬送路ローラ51等で図示しない排紙ユニットに搬送
されて排出される。
【0031】以上、本実施例によれば、オフセットベル
ト44から転写紙10を分離させるまでトナーTへの加
熱を維持し、トナーTが冷却固化する前にオフセットベ
ルト44から転写紙10を分離することにより、該分離
時において、トナーTを軟化あるいは溶融状態に維持
し、トナーTのオフセットベルト44表面に対する付着
力を、トナーTの転写紙10に対する付着力に比べて著
しく低下させることができるので、オフセットベルト4
4によるトナー剥離性能を著しく向上させることができ
る。また、従来のように、曲率分離用の分離ローラを別
に設ける必要もない。
【0032】なお、上記実施例のトナー除去装置におい
て、トナー剥離ユニットによる剥離処理前にトナーと転
写紙10との付着力を不安定化する不安定化液(以下、
処理液という)を転写紙10に付与する液付与ユニット
を備えてもよい。この処理液としては、水、界面活性剤
を含む水溶液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面
活性剤と水溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から
選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液を用いるこ
とができる。また、処理液を付与した転写紙10からト
ナーを剥離して除去した後、該転写紙10は処理液を含
んでいる場合があるので、この転写紙10を乾燥する乾
燥ユニットを必要に応じて設けてもよい。以上のよう
に、トナー剥離処理工程の前に、転写紙10に処理液を
付与することにより、トナー剥離性を更に向上させるこ
とができる。
【0033】ところで、このように転写紙10に処理液
を付与する場合には、図4に示すように加熱ローラ45
と加熱支持部材2との圧接部の下流側で、その圧接力に
より転写紙10内の液が絞られて処理液20の液溜りが
発生する場合がある。このような液溜りが発生すると、
オフセットベルト44の温度上昇が阻害され、オフセッ
トベルト44の加熱時の熱効率が悪くなる。この液溜り
の発生を未然に防止するためには、図5(a)に示すよ
うに、転写紙搬送方向における加熱支持部材2の平面部
2aの長さを、加熱ローラ45の弾性体層45cの圧接
部であるニップ部の長さと略同じにし、該平面部2aの
上流側端部から更に上流側に向かって下降する勾配部2
cを設けるのが好ましい。これにより、図5(b)に示
すように加熱ローラ45の圧接部で転写紙10から絞ら
れた処理液20を、加熱支持部材2の勾配部2cに沿っ
て順次排出することができる。
【0034】また、上記液溜りを防止するために、加熱
支持部材2の平面部2aの長さを、上記加熱ローラ45
のニップ部の長さと同じにする代わりに、図6に示すよ
うに、該平面部2aを転写紙搬送方向に直交する方向に
水平位置より傾斜させるように構成してもよい。この場
合は、加熱ローラ45の圧接部で転写紙10から絞られ
た処理液20を、加熱支持部材2の平面部2aの傾きに
より、自然に傾斜の低い方(図6中の左側)に向かって
流して排出することができる。
【0035】また、上記実施例において、図7に示すよ
うに、加熱支持部材2の屈曲部2bより下流側の面をオ
フセットベルト44に対して非接触になるように構成し
てもよい。これにより、オフセットベルト44と加熱支
持部材2との摺動領域(面積)が減少して摩擦抵抗を低
減させることができるので、オフセットベルト44の駆
動力(トルク)を低減させ、オフセットベルト44の摩
耗を低減させることができ、長寿命化を図ることができ
る。
【0036】また、上記実施例において、図8に示すよ
うに、加熱支持部材2の圧接部の表面を円弧状に形成
し、その円弧の曲率半径を加熱ローラ45の外周面の曲
率半径同一になるように構成してもよい。この構成の場
合には、上記図1のように加熱支持部材2の平面部2a
に加熱ローラ45を圧接させる場合に比較して、オフセ
ットベルト4の加熱支持部材2及び加熱ローラ45への
接触領域(面積)が広くなり、転写紙10への熱供給が
増大するので、トナーを軟化あるいは溶融させる熱量が
一定であれば、加熱ヒータ1及び加熱ランプ45aの低
出力化、低温度化が可能となり、消費電力の低減を図る
ことができる。
【0037】また、上記実施例において、加熱支持部材
2の加熱ローラ45との圧接部と下流側の屈曲部との間
の表面を、転写紙搬送方向と直交する方向に凹凸させて
形成してもよい。この構成の場合には、転写紙10は加
熱支持部材2の加熱ローラ45との圧接部を通過した後
上記凹凸表面に沿うように移動する際に、波打ち状に変
形するので、オフセットベルト44と転写紙10との界
面(接着面)で微小なズレが発生し、該界面でオフセッ
トベルト44と転写紙10との部分的な分離が起こる。
このように上記屈曲部での曲率分離にさきがけて部分的
な分離を行なうことにより、オフセットベルト44と転
写紙10との接着力、即ち転写紙10の分離力を小さく
抑えることができるので、上記曲率分離による分離性能
を向上させることができ、該分離位置での転写紙10の
搬送安定化、及びジャムの発生防止を図ることができ
る。なお、加熱支持部材2表面の凹凸は、転写紙搬送方
向に分布させて形成してもよい。
【0038】また、図9に示すように、加熱支持部材2
の加熱ローラ45との圧接部と下流側の屈曲部との間の
表面に、転写紙搬送方向と直交する方向に凹凸部6aを
有し、かつ矢印方向に往復駆動される可動部材6を挿設
してもよい。この構成の場合には、上記可動部材6の往
復移動により、上記転写紙10の部分分離の領域を拡大
することができ、更に転写紙10の分離性の向上、転写
紙10の搬送安定化、及びジャムの発生防止を図ること
ができる。
【0039】また、上記実施例において、図10に示す
ように、加熱支持部材2の加熱ローラ45との圧接部よ
り上流側の勾配部のオフセットベルト44表面にも転写
紙10のトナー像面が接触するように構成してもよい。
図中の例では、該勾配部において転写紙10をオフセッ
トベルト44面に押圧するようなバックアップローラ5
2を設けている。この構成の場合には、加熱支持部材2
の平面部2a上のオフセットベルト44表面のみに転写
紙10を接触させるものに比較して、転写紙10の加熱
距離を長くすることができ、この勾配部での予備加熱効
果により転写紙10の加熱効率が向上し省電力化を図る
ことができる。
【0040】また、上記実施例において、図11に示す
ように、表面部に弾性体層45cを設けない非弾性体の
加熱ローラ45を用い、加熱支持部材2の加熱ローラ4
5と圧接する表面部のみを弾性体2dで形成してもよ
い。この構成によれば、表面部に弾性体層45cを有す
る加熱ローラ45を用いる場合に比較して、弾性体の領
域(体積)を大幅に小さくすることができるので、加熱
ローラ45から該圧接部への熱供給(伝達)が改善さ
れ、熱効率の向上、及び省電力化を図ることができる。
更に、加熱ローラ45に圧接する加熱支持部材2の表面
部のみに弾性体2dを設けるだけなので、部品製作が簡
単になりコストダウンが可能となる。
【0041】上記図11の構成において、上記弾性体2
dを複数層で構成し、その少なくとも1層に耐熱層を用
い、オフセットベルト44に接触する層(表面層)に離
型層を用いるのが好ましい。上記耐熱層の材料として
は、シリコンゴム等を用いることができ、上記離型層の
材料としては、ポリテトラフルオエチレン等を用いるこ
とができる。このような多層構造を用いることにより、
該圧接部での弾性を確保しつつ、オフセットベルト44
と該弾性体2dとの摺動抵抗を低減することができ、ま
た該弾性体2dの耐熱性及び耐久性を図ることができ
る。
【0042】また、上記実施例では無端状のオフセット
ベルト44を用いているが、このような無端ベルトの場
合は、加熱ローラ45、支持ローラ41,42等の回転
軸の部品精度や、互いの平行度等の位置精度に起因して
オフセットベルト44の移動方向にズレが生じたり、シ
ワ等が起こりやすい。
【0043】このような不具合を回避するために、図1
2に示すように、有端形状のオフセットベルト44を用
い、このベルトの供給ロール44a及び巻き取りロール
44bを設け、トナー除去時には巻き取りロール44b
側に巻き取り、非トナー除去時には供給ロール44a側
に巻き戻すように図示しない駆動手段で駆動してもよ
い。この構成の場合には、巻き取りロール44bに所定
量巻き取った後、巻き取り時と同じ部材を介して反転巻
き戻し動作を行なうので、巻き取り時の若干のベルトの
ズレがその都度修正されることになる。したがって、ズ
レが蓄積してシワ等が発生しやすい無端ベルトに比べて
走行安定性に優れ、長期にわたって安定なオフセットベ
ルト44の走行を実現できる。
【0044】上記図12の構成においてオフセットベル
ト44を巻き戻す場合には、加熱ローラ45の圧接力を
解除するように付勢手段を制御するのが好ましい。この
場合には、巻き戻し時にオフセットベルト44に加えら
れていた圧接力が除かれるので、巻き戻し時の駆動力が
軽減され、迅速にかつ小さな駆動力でオフセットベルト
44を巻き戻すことができる。
【0045】また、上記実施例では、本発明を転写型の
電子写真複写機によって画像が形成される転写紙10に
適用しているが、ファクシミリ、プリンター、印刷機等
の他の画像形成装置で用いる記録紙等の像保持体にも適
用できる。また、本発明は、繊維質の構造をした像保持
体に限定されることなく、画像を形成することができる
像保持体に適用できる。また、本発明が適用できる像保
持体は、例えば、プラスチック層等のベースシートの表
面層が紙等の材料層である積層物等であってもよい。 (以下、余白)
【0046】図14は、本発明を適用できるトナー除去
装置の構成例を示すものである。このトナー除去装置
は、積載状態で収容しているトナー像が形成された転写
紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット100と、
給紙ユニット100から送られてきた転写紙10に上記
処理液20を供給する液付与ユニット200と、処理液
20が供給された転写紙10からトナーを剥離して除去
するトナー剥離ユニット300と、トナーが除去された
転写紙10を乾燥させる乾燥ユニット400と、乾燥ユ
ニット400から排出される転写紙10を受ける紙受け
ユニット500とを備えている。
【0047】上記給紙ユニット100は、底板101上
に積載された転写紙10を最上部のものから給紙ローラ
102で給紙し、フィードローラ103a及びセパレー
トローラ103bからなる分離機構で重送紙を分離して
一枚の転写紙10のみを送り出すものである。この給紙
ユニット100で送り出された転写紙10は搬送ローラ
対110で搬送され、レジストローラ対104でタイミ
ング調整及びスキュー補正が行なわれて次の液付与ユニ
ット200に送られる。
【0048】上記液付与ユニット200は、処理液20
を所定量満した液容器211、液容器211の処理液2
0に浸漬した状態で支持ローラに掛け回されて回転駆動
される丸ベルトからなる液中ベルト搬送部212、液中
ベルト搬送部212に転写紙10を挟んで対向するよう
に設けられたブラシローラ213、液付与された転写紙
10を搬送するように設けられたベルト搬送部214及
びブラシローラ215、転写紙10に付与された処理液
20の余剰分を除去する絞りローラ対216、液容器2
11に処理液20を供給する液供給装置217、上記液
中ベルト搬送部212等の駆動部(不図示)などを備え
ている。
【0049】ここで、上記液供給装置217は、交換自
在の補充液ボトル218、補充液ボトル218から電磁
ポンプ219で適宜処理液20が補給されるタンク22
0、タンク220に内蔵された羽根ポンプ等の給液ポン
プ221、給液ポンプ221を回転駆動するポンプモー
タ212、給液ポンプ221からの処理液20を液容器
211に送るための給液パイプ223、液容器211の
下部に設けられた排出口から排出された処理液20をタ
ンク220内に戻すための排液パイプ224等で構成さ
れている。この構成において、給液ポンプ221で送ら
れた処理液20は、給液パイプ223内を通って液容器
211に供給される。そして、液容器211の排出口か
ら排出された処理液20は排液パイプ224を通ってタ
ンク220内に戻されて循環する。このような処理液2
0の定常的な循環動作時において上記液中ベルト搬送部
212が液容器211内の処理液20に浸漬するよう
に、給液ポンプ221による給液量等が設定されてい
る。
【0050】上記トナー剥離ユニット300は、複数の
支持ローラ312,313等に掛け回されたベルト状の
剥離部材としてのオフセットベルト311と、オフセッ
トベルト311を挟んで互いに圧接し合うように設けら
れた加熱ランプ内蔵の加熱ブロック314及び上加熱ロ
ーラ315と、オフセットベルト311表面に付着した
トナーを冷却する冷却手段としての送風ファン316
と、オフセットベルト311の表面からトナーを除去す
るクリーニング装置317と、このクリーニング装置3
17でクリーニング後のオフセットベルト311表面を
拭き取るとともにベルトに所定の張力を与える拭き取り
ローラ318とを備えている。
【0051】ここで、上記加熱ブロック314及び上加
熱ローラ315は、前述したように転写紙10のトナー
像面をオフセットベルト311に密着させるとともに転
写紙10に固着しているトナーを加熱して軟化させるも
のである。
【0052】また、上記オフセットベルト311は、ト
ナーと接触する側の表面が軟化したトナーに対して、転
写紙10の表面と該トナーとの付着力より大きい付着力
を有する材料で形成されている。例えばベルト自体がア
ルミ系、銅系、ニッケル系など金属材料、又は酸化チタ
ンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PET)
などの高分子系材料で形成されている。表面材質として
高分子系の材料を用いる場合にはテンションや熱による
伸び防止、耐久性などの観点からベースと表層の少なく
とも二層以上の多層構造にすることが望ましい。
【0053】また、上記加熱ブロック314の上加熱ロ
ーラ315との圧接部よりオフセットベルト311の移
動方向の下流側には、所定の曲率半径でオフセットベル
ト311の移動方向を略90度変化させる屈曲部が形成
されており、この屈曲部の回りで、ベルトの移動方向を
急激に変化させて、オフセットベルト311からの転写
紙10の曲率分離を行うようになっている。
【0054】また、上記送風ファン316は、上記加熱
ブロック314などで加熱されて粘性が大きくなってい
るオフセットベルト311上のトナーを冷却し、これに
より、トナーを固形化してクリーニング装置317で除
去しやすくするものである。
【0055】また、上記クリーニング装置317は、表
面に金属ブラシ(ステンレス製ループブラシ)が設けら
れたブラシローラ319により、オフセットベルト31
1表面に付着したトナーを機械的に剥離除去するもので
ある。このブラシローラ319は図示を省略した加圧ス
プリングによりオフセットベルト311表面に向けて付
勢されている。このブラシローラ319よりもオフセッ
トベルト311移動方向下流側に金属ブレードを設けて
も良い。
【0056】また、上記拭き取りローラ318は、少な
くともその表面部が拭き取り効果を良好に発揮できる材
質で構成されている。例えばローラ本体の周面に布など
を巻き付けて形成されている。そして、この例では、拭
き取りローラ80に、十分な拭き取り効果を長期にわた
って発揮させるため、通常はオフセットベルト表面に連
れ回りさせない一方、適宜のタイミングで所定角度だけ
回転させてオフセットベルト表面との接触部位を入れ替
えられるようにしている。
【0057】上記乾燥ユニット400は、例えば転写紙
10の液保持量が紙重量の10%以下になるように転写
紙10を乾燥させるものであり、加熱ランプ内蔵の例え
ばアルミからなる加熱ドラム411と、複数の支持ロー
ラに掛け渡され、該加熱ドラム411の周面に一定角度
巻きついた状態で無端移動する紙押圧用ベルト412と
から構成されている。上記紙押圧用ベルト412の材質
としては、耐熱性や通気性を備えた材質、例えばキャン
バス地、木綿地、テトロン地などの布を用いることがで
きる。また、加熱ドラム周面への巻き付き領域で乾燥が
進む間に転写紙10が全く自由な形で収縮してしわを生
じないように、また、転写紙10のカールや波打ちを生
じにくいように、加熱ドラム周面とベルト内面とである
程度の力で転写紙10を挾持できるようにする。
【0058】上記紙受けユニット500は、乾燥ユニッ
ト400からの転写紙10を搬送するためのの搬送ロー
ラ対511、分岐爪512、排出ローラ対513,51
4、内蔵排紙トレイ515、外部排紙トレイ(不図示)
等により構成され、必要に応じて、内蔵排紙トレイ51
5又は外部排紙トレイへの排出が選択できるようになっ
ている。ここで、上記内蔵排紙トレイ515は、装置手
前側に引き出すことができるようにスライド自在に構成
されている。
【0059】以上の構成のトナー除去装置において、給
紙ユニット100から送られた転写紙10は、液付与ユ
ニット200でそのトナー像面(図中の下面)に処理液
20が均一に付与され、トナー剥離ユニット300に送
られる。このトナー剥離ユニット300で、転写紙10
に固着しているトナーが加熱ブロック314及び上加熱
ローラ315からの加熱で軟化し、オフセットベルト3
11表面に付着する。そして、加熱ブロック314の屈
曲部の回りで転写紙10とオフセットベルト311から
分離する際に、オフセットベルト311表面に付着した
トナーが転写紙10から剥離し、これにより、転写紙1
0からトナーが除去される。トナーが除去された転写紙
10は乾燥ユニット400で乾燥され、排紙ローラ対5
03で紙受けユニット500の内蔵排紙トレイ505上
に排出される。以上により、トナーが付着した転写紙1
0に液を供給して転写紙10のトナーとの界面部に液を
浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維を傷
めることなく、トナーを除去できる。
【0060】ここで、上記トナー除去装置においては、
記録シート搬送用の挾持搬送手段として、給紙ユニット
100のフィードローラ103a及びセパレートローラ
103b、トナー剥離ユニット300の上加熱ローラ3
15及びオフセットベルト311、乾燥ユニット400
の加熱ドラム411及び紙押圧用ベルト412が挙げら
れる。これら3つの挾持搬送手段における搬送速度設定
によっては、転写紙10にストレスや撓みが生じて転写
紙10の伸び、切れ、搬送方向のしわ、折り重ねのしわ
などが生じる。このような、装置内での転写紙搬送中の
転写紙10の切れ、しわ、伸びなどを防止するために、
転写紙10を挾持しながら搬送する搬送手段の搬送速度
を所定時間切り替えて、転写紙10に所定の撓みをもた
せるように制御してもよい。
【0061】以下、上記転写紙搬送の制御方法を図15
(a),(b)を用いて説明する。図15(a)におい
て、上記挾持搬送手段としての第一搬送ローラ対600
と第二搬送ローラ対610とが後者の方が転写紙10の
搬送方向下流側になるように配設され、両ローラ対間に
は紙ガイド板630が配設されている。ここで第二搬送
ローラ対610のニップへの転写紙先端侵入時期を知る
ために、例えば第二搬送ローラ対610の直前に紙検出
センサ640を配設する。
【0062】この紙検出センサ640の信号を用いて、
図15(b)のタイミングチャートに示すような両ロー
ラ対600,610の駆動制御を行う。すなわち、転写
紙先端が第二搬送ローラ対610のニップに到達するま
では、両ローラ対600,610をともに通常搬送速度
V0になるように駆動する。そして、転写紙先端が上記
紙検出センサ640で検出した時点で第二搬送ローラ対
610の搬送速度を通常搬送速度V0より遅い低速度V
1に切り替える。この転写紙先端検出時点からある程度
の転写紙先端部分が第二搬送ローラ対610のニップを
通過するのに要する時間に対応した設定時間T1が経過
時点で、第二搬送ローラ対610の搬送速度を通常搬送
速度に戻す。これによれば、第一搬送ローラ対600に
より通常速度V0で後端部が搬送され一方第二搬送ロー
ラ対610により低速度V1で先端部が搬送されている
期間T2の間に、両搬送ローラ対600,610の間の
転写紙部分に撓みが生じる。よって、転写紙にストレス
が生じず、のび、切れ及び搬送方向のしわを防止でき
る。また、上記時間T2と両速度の差(V0−V1)に
よってたるみの最大量が決まるので、これらを折り重ね
が生じない程度の最大たわみ量になるように設定してお
くことにより、折り重ねのしわも防止できる。
【0063】なお、上記紙検出センサ640は、これか
らの信号単独で、または装置の給紙開始信号などの他の
タイミング情報の併用で、第二搬送ローラ対610の速
度切換えのタイミングを図ることができればよいので、
この狙いを達成できる個所であれば他の場所に配置して
も構わない。例えば、第二搬送ローラ対610よりも下
流側でも構わない。この場合には、低速度V0への切換
えを他のタイミング情報で行い、通常速度への復帰を紙
検出センサ640の信号を用いて行っても良いし、低速
度V0への切換えを転写紙先端部がある程度第二搬送ロ
ーラ対610のニップを通過した後に行うのに紙検出セ
ンサ640の信号を用いても良い。また図示の例では紙
検出センサ640として接触式のものを用いたが、光な
どを用いた非接触式のものを用いても良い。
【0064】更に、以上のように両搬送ローラ対60
0,610を所定期間、互いに異なる搬送速度になるよ
うに駆動するのに、それぞれ専用の駆動モータを用いて
も良い。
【0065】以上の搬送方法を、図14のトナー除去装
置に適用することにより、転写紙の上記不具合を防止で
きる。すなわち、1つの組合わせとしては、給紙ユニッ
ト100のフィードローラ103a及びセパレートロー
ラ103bが第一搬送ローラ対600に相当し、かつト
ナー剥離ユニット300の上加熱ローラ315及びオフ
セットベルト311が第二搬送ローラ対610に相当す
るものとして、これらの搬送速度を制御する。また、他
の組合せとしては、トナー剥離ユニット300の上加熱
ローラ315及びオフセットベルト311が第一搬送ロ
ーラ対600に相当し、かつ乾燥ユニット400の加熱
ドラム411及び紙押圧用ベルト412が第二搬送ロー
ラ対610に相当するものとして、これらの搬送速度を
制御する。更に、これら2つの組合せそれぞれが、転写
紙10の移動にともなって順次成立するものとして、給
紙ユニット100から乾燥ユニット400までの搬送領
域のいずれの個所でも上記転写紙の不具合が生じないよ
うにしても良い。
【0066】なお、上記搬送方法では、下流側の挾持搬
送手段の搬送速度を低速度に切り替えて上流側の挾持搬
送手段との間にたわみが生じる搬送速度差を形成した
が、逆に上流側の挾持搬送手段の搬送速度を高速度に切
り替えても良い。
【0067】
【発明の効果】請求項1又は2の発明によれば、剥離部
材から像保持体を分離させるまで像形成物質への加熱を
維持し、該像形成物質が冷却固化する前に該剥離部材か
ら該像保持体を分離することにより、該分離時におい
て、該像形成物質を軟化あるいは溶融状態に維持し、該
像形成物質の該剥離部材表面に対する付着力を該像形成
物質の該像保持体に対する付着力に比べて著しく低下さ
せることができるので、該剥離部材による像形成物質の
剥離性能を著しく向上させることができるという効果が
ある。
【0068】請求項3の発明によれば、上記加熱支持部
材の剥離部材移動方向の下流側の曲率分離部を、上記像
形成物質が冷却固化しない位置に設けられているので、
上記像保持体の剥離部材からの分離時において、該像形
成物質を軟化あるいは溶融状態に維持し、該像形成物質
の該剥離部材表面に対する付着力を、該像形成物質の該
像保持体に対する付着力に比べて著しく低下させること
ができる。したがって、該剥離部材による像形成物質の
剥離性能を著しく向上させることができるという効果が
ある。
【0069】請求項4の発明によれば、上記圧接部材と
して用いた弾性体ローラに圧接する上記加熱支持部材の
表面に平面部を形成することにより、該弾性体ローラの
圧接部を像保持体の搬送経路と同一平面上に設けること
ができるので、該搬送路内での像保持体のジャム及びシ
ワの発生を低減することができるという効果がある。そ
して、上記剥離部材の移動方向における該平面の長さ
を、該弾性体ローラと該加熱支持部材との圧接部の該移
動方向における長さと等しくすることにより、該圧接部
の端部に上記曲率分離部を設けることができるので、よ
り高温域で該像保持体が該剥離部材表面から分離され、
該像形成物質の該剥離部材表面に対する付着力を、該像
形成物質の該像保持体に対する付着力に比べて更に著し
く低下させることができる。従って、更に該剥離部材に
よる像形成物質の剥離性能を向上させることができると
いう効果がある。そして、該剥離部材の移動方向におけ
る上流側の該圧接部の端部から該上流側に向かって下降
するような勾配部を、該加熱支持部材の表面に形成し、
該加熱支持部材表面の平面部及び勾配部に該剥離部材を
摺動させて移動させることにより、該像保持体に液を付
与している場合に、該圧接部の入り口に溜りやすい液を
該勾配部の表面に沿って順次排出することができるの
で、液溜りによる該剥離部材の加熱時の熱効率の低下を
防止するできるという効果がある。
【0070】請求項5の発明によれば、上記加熱支持部
材を高熱伝導体で構成することにより、該加熱支持部材
を所定温度まで昇温する時間が短くなるので、ウォーム
アップ時間が短縮され、及び該加熱支持部材の温度調整
の応答性がよくなるので、該加熱支持部材表面の温度の
安定化を図ることができるという効果がある。そして、
該加熱支持部材を、断熱体を介して保持する保持具を設
けることにより、該加熱支持部材からの伝熱による熱損
失を減少させることができるので、熱効率の向上を図る
ことができるという効果がある。
【0071】請求項6の発明によれば、上記像保持体が
分離した直後の該剥離部材表面の温度を検出する温度検
出手段を設けることにより、上記曲率分離位置近傍での
剥離部材の温度変化を直接かつ瞬時に検出でき、この温
度検出結果を上記加熱支持部材による該曲率分離位置近
傍での該剥離部材の温度制御に用いることができるよう
になるので、該剥離部材の温度の安定化を図ることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るトナー除去装置のトナー剥離ユニ
ットの概略構成を示す正面図。
【図2】(a)は同トナー剥離ユニットの要部の正面
図。(b)は変形例に係るトナー剥離ユニットの要部の
正面図。
【図3】加熱支持部材の屈曲部の拡大図。
【図4】転写紙に液を付与した場合に発生した液溜りの
説明図。
【図5】(a)は他の変形例に係るトナー剥離ユニット
の要部の正面図。(b)は同要部の加熱支持部材と加熱
ローラとの圧接部の拡大図。
【図6】更に他の変形例に係るトナー剥離ユニットの要
部の斜視図。
【図7】更に他の変形例に係るトナー剥離ユニットの要
部の正面図。
【図8】更に他の変形例に係るトナー剥離ユニットの要
部の正面図。
【図9】更に他の変形例に係るトナー剥離ユニットの要
部の斜視図。
【図10】更に他の変形例に係るトナー剥離ユニットの
要部の正面図。
【図11】更に他の変形例に係るトナー剥離ユニットの
要部の正面図。
【図12】更に他の変形例に係るトナー剥離ユニットの
要部の正面図。
【図13】従来例に係るトナー除去装置のトナー剥離ユ
ニットの概略構成を示す正面図。
【図14】本発明を適用できるトナー除去装置の概略構
成を示す正面図。
【図15】(a)は、同トナー除去装置における転写紙
搬送方法の説明図。(b)は、同搬送方法に関するタイ
ミングチャート。
【符号の説明】
1 加熱ヒータ 2 加熱支持部材 2a 平面部 2b 屈曲部 2c 勾配部 2d 弾性体 3 断熱体 4 保持部材 5 温度センサ 6 可動部材 10 転写紙 41,42 支持ローラ 44 オフセットベルト 45 加熱ローラ 45a 加熱ランプ 100 給紙ユニット 200 液付与ユニット 300 トナー剥離ユニット 400 乾燥ユニット 500 紙受けユニット 600 第一搬送ローラ対 610 第二搬送ローラ対 630 紙ガイド板 640 紙検出センサ T トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 寿夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 藤田 滋 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 真貝 勝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 菅原 智明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像保持体上の像形成物質を溶融又は軟化さ
    せるように加熱し、該像形成物質に、該像保持体と該像
    形成物質との付着力より大きい付着力を有する剥離部材
    を接触させ、該剥離部材と該像保持体とを分離させる際
    に該像形成物質を該像保持体から剥離して除去する像保
    持体からの像形成物質除去方法において、 該剥離部材から該像保持体を分離させるまで該像形成物
    質への加熱を維持し、該像形成物質が冷却固化する前に
    該剥離部材から該像保持体を分離することを特徴とする
    像保持体からの像形成物質除去方法。
  2. 【請求項2】像保持体上の像形成物質を溶融又は軟化さ
    せるように加熱し、該像形成物質に、該像保持体と該像
    形成物質との付着力より大きい付着力を有する剥離部材
    を接触させ、該剥離部材と該像保持体とを分離させる際
    に該像形成物質を該像保持体から剥離して除去する像保
    持体からの像形成物質除去装置において、 該剥離部材から該像保持体を分離させるまで該剥離部材
    への加熱を維持する加熱維持手段とを設けたことを特徴
    とする像保持体からの像形成物質除去装置。
  3. 【請求項3】像保持体上の像形成物質を溶融又は軟化さ
    せるように加熱し、該像形成物質に、該像保持体と該像
    形成物質との付着力より大きい付着力を有するベルト状
    の剥離部材を接触させ、該剥離部材と該像保持体とを分
    離させる際に該像形成物質を該像保持体から剥離して除
    去する像保持体からの像形成物質除去装置において、 該剥離部材を移動させる剥離部材駆動手段と、内部に加
    熱手段を有し、かつ表面に該移動する剥離部材を摺動さ
    せて支持する加熱支持部材と、該加熱支持部材の表面に
    対して、該表面上の剥離部材及び該剥離部材に接触する
    像保持体と挾持して圧接する圧接部材とを設け、 該加熱支持部材の該剥離部材移動方向の下流側であっ
    て、かつ該像形成物質が冷却固化しない位置に、該像保
    持体を該剥離部材表面から曲率分離させるように該剥離
    部材の移動方向を案内する曲率分離部を形成したことを
    特徴とする像保持体からの像形成物質除去装置。
  4. 【請求項4】上記圧接部材として用いた弾性体ローラに
    圧接する上記加熱支持部材の表面に平面部を形成し、 上記剥離部材の移動方向における該平面の長さを、該弾
    性体ローラと該加熱支持部材との圧接部の該移動方向に
    おける長さと等しくし、 該剥離部材の移動方向における上流側の該圧接部の端部
    から該上流側に向かって下降するような勾配部を、該加
    熱支持部材の表面に形成し、 該加熱支持部材表面の平面部及び勾配部に該剥離部材を
    摺動させて移動させることを特徴とする請求項3の像保
    持体からの像形成物質除去装置。
  5. 【請求項5】上記加熱支持部材を高熱伝導体で構成し、 該加熱支持部材を、断熱体を介して保持する保持具を設
    けたことを特徴とする請求項3の像保持体からの像形成
    物質除去装置。
  6. 【請求項6】上記像保持体が分離した直後の上記剥離部
    材表面の温度を検出する温度検出手段を設けたことを特
    徴とする請求項3の像保持体からの像形成物質除去装
    置。
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