JP2008134325A - 定着装置のローラ駆動制御方法 - Google Patents

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Kimihide Tsukamoto
公秀 塚本
Hiroshi Mukai
寛 向井
Takashi Yamanaka
孝師 山中
Kenichi Isomi
謙一 磯見
Yasuhiro Takai
康博 高井
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    • G03G15/2028Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means with means for handling the copy material in the fixing nip, e.g. introduction guides, stripping means

Abstract

【課題】加熱ローラと加圧ローラの回転速度を、定着処理工程時と定着処理工程時以外とで回転速度を変化させることで、清掃部材をすり抜ける付着トナーの低減を図り、クリーニングユニットによる付着トナーの清掃効率の向上を図る。
【解決手段】加熱ローラ35の表面近傍に、剥離爪71とクリーニングユニット26とが配置されており、記録用紙上のトナーの定着が行われる定着処理期間とは異なる所定期間を、剥離爪71に付着したトナーを除去するためのトナー除去期間とし、トナー除去期間では、加熱ローラ35の回転速度を低速とするように該加熱ローラ35を回転駆動することで、剥離爪71に蓄積された大量のトナーが加熱ローラ35に逆転移された場合でも、該トナーをクリーニングユニット26で効率良く清掃する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置における定着装置のローラ駆動制御方法に関する。
画像形成装置は、記録用紙上の未定着トナーを溶融・固着する定着装置を備えている。この種の定着装置では、加熱ローラと加圧ローラの圧接部(ニップ域)に記録用紙を挟み込んで搬送しつつ、加熱ローラと加圧ローラにより記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナーを加熱溶融し定着させる熱定着ローラ方式が多く用いられている。
このような熱定着ローラ方式の定着装置では、加熱ローラの回転周速度は、一般的に画像形成装置の印字プロセス速度に対し1.005〜1.03倍の速度で制御されている。この速度は、圧接部に進入する記録用紙が、圧接部で滞留することを防止する速度であり、かつ、進入する記録用紙の先端が圧接部に突入する時の咬み込み遅延を解消するための速度となっている。
一方、圧接部で溶融されるトナーは、圧接部を通過した後に全てが用紙上に固着するのではなく、その一部が加熱ローラに付着した状態で回転し、加熱ローラと接触する記録用紙の剥離爪や、加熱ローラの表面温度を検出する検出センサー、及び加圧ローラなどの表面を汚すこととなる。このような汚れを解消するため、従来の定着装置では、加熱ローラ外周面における圧接部の下流であって、かつ、剥離爪の下流側に、加熱ローラ表面の付着トナーを清掃するクリーニングユニットが配置されている。このクリーニングユニットは、加熱ローラに所定圧力で押し付けられる清掃部材である例えばウェブシートを備えており、このウェブシートで付着トナーの回収と、加熱ローラのクリーニングとを行っている。
しかし、上記したように、剥離爪は、圧接部の下流側、かつ、クリーニングユニットの上流側に配置されているため、この剥離爪に付着するトナーの清掃はできていないのが現状である。
通常、印字処理速度が遅いときは、単位時間当たりの処理枚数も少なく、剥離爪に付着するトナー量も少ない。そのため、剥離爪上に付着した溶融状態のトナーが加熱ローラに逆転移して搬送された場合でも、クリーニングユニットの清掃部材(ウェブシート)の清掃能力で、逆転移したトナーを十分に清掃可能である。
しかし、近年、画像形成装置の印字処理速度の高速化が進み、従来は300〜400mm/sec程度であったものが、最近では500〜700mm/secとなり、単位時間当たりの処理枚数も100〜120枚/分と高速処理となっている。これに並行して、画像形成装置の多機能化が進み、その一環としてカラー印字処理の開発が進んでいる。そのため、加熱ローラに付着するトナー量は年々増加する傾向にあり、これに合わせて、剥離爪へのトナー付着量も増加している。そして、剥離爪に付着するトナー量が増加すると、上記の逆転移して加熱ローラに再付着するトナー量も多くなるため、クリーニングユニットの清掃部材であるウェブシートの清掃能力をオーバーしてしまい、クリーニング不良から、他の部材(加熱ローラの表面温度を検出する検出センサーや、加圧ローラなど)を汚す原因となっている。
このような問題点を解決するため、従来の定着装置に用いられていたゴムブレードやフェルト布などの清掃部材に代えて、常に新鮮な清掃領域を選択可能で、さらに加熱ローラとの接触面積を任意に設定可能なウェブクリーニング装置が開示されている。
特開平10−307503号公報
特許文献1に記載のウェブクリーニング装置では、加熱ローラとクリーニング部材のクリーニングウェブ(ウェブシート)との接触領域が一定であるとともに、ウェブシート自体が薄い(通常は、数10〜150μm厚の織物が用いられる。)ため、接触領域での加圧力の増加は期待できない。そのため、上記のように剥離爪から加熱ローラに逆転移された多量のトナーが搬送されてきた場合、加熱ローラとの圧接部(ニップ域)をすり抜ける付着トナーが発生する可能性があるといった問題があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、加熱ローラと加圧ローラの回転速度を、定着処理工程時(ニップ域の記録用紙の通過時)と定着処理工程時以外(ニップ域の記録用紙の非通過時)とで回転速度を変化させることで、清掃部材をすり抜ける付着トナーの低減を図り、クリーニングユニットによる付着トナーの清掃効率の向上を図った定着装置のローラ駆動制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の定着装置のローラ駆動制御方法は、記録用紙上のトナーを定着させる加熱ローラの表面近傍に、記録用紙を剥離するための剥離爪と、加熱ローラの表面に残留したトナーを除去するクリーニングユニットとが配置された定着装置のローラ駆動制御方法において、記録用紙上のトナーの定着が行われる定着処理期間とは異なる所定期間を、前記剥離爪に付着したトナーを除去するためのトナー除去期間とし、前記定着処理期間と前記トナー除去期間とでは、前記加熱ローラの回転速度が異なるように該加熱ローラを回転駆動することを特徴としている。
すなわち、前記トナー除去期間では、前記加熱ローラの回転速度を低速とする。より具体的に説明すると、前記定着処理期間での加熱ローラの回転周速度は、画像形成装置の印字プロセス速度より若干速い速度(すなわち、印字プロセス速度の1.005〜1.03倍の速度)であり、前記トナー除去期間での前記加熱ローラの回転周速度は、前記定着処理期間での加熱ローラの回転周速度に対し、1/19〜1/10倍の速度としている。ここで、1/19の回転周速度とは、概ね28mm/secの速度であり、1/10の回転周速度とは、概ね56mm/secの速度のことである。後述するが、このような速度に設定することで、剥離爪に溜まったトナーが加熱ローラに逆転移した場合でも、加熱ローラ表面の残留トナーを良好に除去できるものである。なお、前記クリーニングユニットとしては、ウェブシートを用いたクリーニング手段を用いることが可能である。
また、加熱ローラの回転速度を低速とすると、清掃部材であるウェブシートと加熱ローラとの接触状態を長時間化することができるため、ウェブシートを加熱ローラに押し付ける加圧力(接触圧)が低減でき、機構面での簡素化が図れるとともに、加熱ローラ表面に発生するキズも低減することができる。加熱ローラ表面のキズは、定着装置への通電が停止したときに、ウェブシートとの接触領域に滞留する付着トナーが固化し、再度通電が行われて加熱ローラの回転駆動が開始されたときに、固化していた付着トナーが、接触圧で加熱ローラ表面に擦れることによって発生する。さらに、接触圧が低減できることから、清掃部材として使用するウェブシートが接触領域で変形せず、シワや破れ等も発生しない。これにより、クリーニング性能の安定化を図ることができる。
また、前記トナー除去期間は、前記加熱ローラが少なくとも2回転以上する期間とする。すなわち、2回転するということは、クリーニングユニットとの圧接部も2回通るということであり、1回目で除去しきれなかった残留トナーを2回目に取り除くことが可能となる。
また、前記トナー除去期間は、前記加熱ローラが4回転する期間としてもよい。すなわち、1回目で除去しきれなかった残留トナーは、圧接部を通過するとき、加圧ローラ側に逆転移する可能性があり、この加圧ローラに逆転移で付着したトナーは、1回転して再びニップ域を通過するとき、再度加熱ローラに逆転移する可能性がある。すなわち、この時点で、加熱ローラは3回転目に入ることになり、加圧ローラから逆転移してきた残留トナーをクリーニングユニットで除去することになる。この場合、逆転移してきた残留トナーが万が一除去できなかった場合を考慮し、本発明では、さらにもう1回転トナー除去期間を継続することで、残留トナーのより確実な除去を図っている。
ここで、上記のようなトナー除去期間への移行タイミングとしては、画像形成装置への印字要求が終了した直後の待機モードに突入するタイミングとすることができる。また、トナー除去期間への別の移行タイミングとしては、画像形成装置への印字要求の最終用紙の後端が前記加熱ローラと加圧ローラとの圧接部を通過した後の印字後回転処理中のタイミングとすることができる。
さらに、画像形成装置への印字要求ジョブが連続する場合のトナー除去期間への移行タイミングは、画像形成装置への印字要求ジョブ間の空回転期間、若しくは印字要求ジョブの印字後回転処理の開始から次の印字要求ジョブの印字前回転処理の終了までの間の任意のタイミングとすることができる。
上記のようなタイミングとすることで、定着処理期間に影響を及ぼすことなく、トナー除去期間を設定することが可能となる。
なお、前記トナー除去期間が終了した後は、画像形成装置が待機モードとなることによって加熱ローラへの通電をオフとする。
また、前記加熱ローラの回転速度制御は、回転駆動源への通電電力の大小、若しくは通電パルス数の増減で制御する。すなわち、高速回転[(印字プロセス速度)×(1.005〜1.03)]と、低速回転の回転制御を、回転駆動源(DCモータ、パルスモータ)への入力電圧の変化、パルス数の変化によって制御するため、速度化変用のメカ機構(クラッチ、別駆動用のギアトレイン等々)が不要となる。そのため、制御の簡潔化が可能であり、定着装置のコンパクト化、及び制御部を含む周辺制御の簡素化を図ることができる。
本発明によれば、トナー除去期間は加熱ローラの回転周速度を低速とするため、清掃部材と加熱ローラ上の汚れ部分の接触状態が長時間化し、加熱ローラ上の付着トナーの清掃効率を向上することができる。そのため、剥離爪上に付着した溶融状態のトナーが加熱ローラに逆転移して搬送された場合でも、剥離爪から逆転移したトナーを清掃することが可能となる。これにより、加熱ローラの外周部に配置される他の部材(加熱ローラの表面温度を検出する検出センサーや、外部加熱装置、及び加圧ローラなど)の汚れが防止され、定着品質の向上を図ることができる。
また、本発明によれば、トナー除去期間を、加熱ローラが少なくとも2回転以上する期間とすることで、1回目で除去しきれなかった残留トナーを2回目以降に取り除くことができるため、残留トナーのより確実な除去が可能となる。
さらに、本発明によれば、トナー除去期間への移行タイミングを、画像形成装置への印字要求が終了した直後の待機モードに突入するタイミング、または、画像形成装置への印字要求の最終用紙の後端が加熱ローラと加圧ローラとの圧接部を通過した後の印字後回転処理中のタイミング、または、画像形成装置への印字要求ジョブ間の空回転期間、若しくは印字要求ジョブの印字後回転処理の開始から次の印字要求ジョブの印字前回転処理の終了までの間の任意のタイミングとすることで、定着処理期間に影響を及ぼすことなく、トナー除去期間を設定することができる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
−画像形成装置の全体説明−
図1は、本発明の定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す概略図である。
画像形成装置100は、原稿用紙から読取られた画像データや外部から受信した画像データを取得し、この画像データによって示されるモノクロ画像を記録用紙に形成するものであり、その構成を大別すると、原稿用紙搬送部(ADF)101、画像読取り部102、印字部103、記録用紙搬送部104、及び給紙部105からなる。
原稿用紙搬送部101では、少なくとも1枚の原稿用紙が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿用紙を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、この原稿用紙を画像読取り部102の原稿読取り窓102aに導いて通過させ、この原稿用紙を排紙トレイ12に排出する。
原稿読取り窓102aの上方には、CIS(Contact Image Sensor)13を配設している。このCIS13は、原稿読取り窓102aを原稿用紙が通過する際に、原稿用紙裏面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙裏面の画像を示す画像データを出力する。
また、画像読取り部102は、原稿用紙が原稿読取り窓102aを通過する際に、第1走査ユニット15のランプによって原稿用紙表面を露光し、第1及び第2走査ユニット15,16のミラーによって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD(Charge Coupled Device)18上に結像する。CCD18は、原稿用紙表面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙表面の画像を示す画像データを出力する。
さらに、原稿用紙が画像読取り部102上面のプラテンガラス上に置かれた場合は、第1及び第2走査ユニット15,16を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、第1走査ユニット15によってプラテンガラス上の原稿用紙表面を露光し、第1及び第2走査ユニット15,16によって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD18上に結像する。
CIS13もしくはCCD18から出力された画像データは、マイクロコンピュータ等の制御回路により各種の画像処理を施されてから、印刷部103に出力される。
印刷部103は、画像データによって示される原稿を用紙に記録するものであって、感光体ドラム21、帯電器22、光書込みユニット23、現像器24、転写ユニット25、クリーニングユニット26、及び定着装置27等を備えている。
感光体ドラム21は、一方向に回転しており、その表面をクリーニングユニット26によりクリーニングされてから、その表面を帯電器22により均一に帯電される。帯電器22は、チャージャー型のものであっても、感光体ドラム21に接触するローラ型やブラシ型のものであっても良い。
光書込みユニット23は、2つのレーザ照射部28a,28b、及び2つのミラー群29a,29bを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)である。この光書込みユニット23では、画像データを入力して、この画像データに応じたレーザ光を各レーザ照射部28a,28bからそれぞれ出射し、これらのレーザ光を各ミラー群29a,29b介して感光体ドラム21に照射して、均一に帯電された感光体ドラム21表面を露光し、感光体ドラム21表面に静電潜像を形成する。
この光書込みユニット23は、高速印字処理に対応するために2つのレーザ照射部28a,28bを備えた2ビーム方式を採用して、照射タイミングの高速化に伴う負担を軽減している。
なお、光書込ユニット23として、レーザスキャニングユニットの代わりに、発光素子をアレイ状に並べたEL書き込みヘッドやLED書き込みヘッドを用いることもできる。
現像器24は、トナーを感光体ドラム21表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム21表面に形成する。転写ユニット25は、感光体ドラム21表面のトナー像を用紙搬送部104により搬送されてきた記録用紙に転写する。定着装置27は、記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナー像を定着させる。この後、記録用紙は、用紙搬送部104により排紙トレイ47へと更に搬送されて排出される。また、クリーニングユニット26は、現像、転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去して回収する。
ここで、転写ユニット25は、転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33、及び弾性導電性ローラ34等を備えており、転写ベルト31を該各ローラ32〜34と他のローラに張架して回転させている。転写ベルト31は、所定の抵抗値(例えば、1×109〜1×1013Ω/cm)を有しており、その表面に載せられた記録用紙を搬送する。弾性導電性ローラ34は、転写ベルト31を介して感光体ドラム21表面に押し付けられており、転写ベルト31上の記録用紙を感光体ドラム21表面に押し付ける。この弾性導電性ローラ34には、感光体ドラム21表面のトナー像の電荷とは逆極性の電界が印加されており、この逆極性の電界により感光体ドラム21表面のトナー像が転写ベルト31上の記録用紙に転写される。例えば、トナー像が(−)極性の電荷を有している場合は、弾性導電性ローラ34に印加されている電界の極性が(+)極性にされる。
定着装置27は、加熱ローラ35及び加圧ローラ36を備えている。加熱ローラ35に対して加圧ローラ36が所定圧で圧接されるように、加圧ローラ36の両端に図示しない加圧部材を配置している。加熱ローラ35と加圧ローラ36間の圧接域(ニップ域N1と言う。)に記録用紙が搬送されて来ると、各ローラ35、36により記録用紙が搬送されつつ、記録用紙上の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像が記録用紙上に定着される。
用紙搬送部104は、記録用紙を搬送するための複数対の搬送ローラ41、一対のレジストローラ42、搬送経路43、反転搬送経路44a,44b、複数の分岐爪45、及び一対の排紙ローラ46等を備えている。
搬送経路43では、記録用紙を給紙部105から受け取り、記録用紙の先端がレジストローラ42に達するまで該記録用紙を搬送する。このときレジストローラ42を一時的に停止させているので、記録用紙の先端がレジストローラ42に達して当接し、記録用紙が撓む。この撓んだ記録用紙の弾性力により該記録用紙の先端をレジストローラ42と平行に揃える。この後、レジストローラ42の回転を開始して、レジストローラ42により記録用紙を印字部103の転写ユニット25へと搬送し、更に排紙ローラ46により記録用紙を排紙トレイ47へと搬送する。
レジストローラ42の停止及び回転は、レジストローラ42と駆動軸間のクラッチをオンオフに切り替えたり、レジストローラ42の駆動源であるモータをオンオフに切り替えてなされる。
また、記録用紙の裏面にも画像を記録する場合は、各分岐爪45を選択的に切替え、記録用紙を搬送経路43から反転搬送経路44bへと導き入れて、記録用紙の搬送を一旦停止させ、更に各分岐爪45を選択的に再度切替え、記録用紙を反転搬送経路44bから反転搬送経路44aへと導き入れて、記録用紙の表裏を反転させてから、記録用紙を反転搬送経路44aを通じて搬送経路43のレジストローラ42へと戻す。
このような記録用紙の搬送をスイッチバック搬送と称し、このスイッチバック搬送により記録用紙の表裏を反転させることができ、同時に記録用紙の先端及び後端も入れ替わる。従って、記録用紙が反転されて戻されると、記録用紙の後端がレジストローラ42に当接して、記録用紙の後端がレジストローラ42と平行に揃えられ、レジストローラ42により記録用紙がその後端から印字部103の転写ユニット25へと搬送されて、記録用紙の裏面に印字がなされ、定着装置27の各ローラ35,36間のニップ域により記録用紙裏面の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像が記録用紙の裏面に定着され、この後に排紙ローラ46により記録用紙が排紙トレイ47へと搬送される。
搬送経路43及び反転搬送経路44a,44bにおいては、記録用紙の位置等を検出するセンサーを各所に配置し、各センサーにより検出された記録用紙の位置に基づいて搬送ローラやレジストローラを駆動制御して、記録用紙の搬送及び位置決めを行っている。
給紙部105は、複数の給紙トレイ51を備えている。各給紙トレイ51は、記録用紙を蓄積しておくためのトレイであり、画像形成装置100の下方に設けられている。また、各給紙トレイ51は、記録用紙を一枚ずつ引き出すためのピックアップローラ等を備えており、引き出した記録用紙を用紙搬送部104の搬送経路43へと送り出す。
画像形成装置100は、高速印字処理を目的としているため、各給紙トレイ51には、定型サイズの記録用紙を500〜1500枚収納可能な容積を確保している。
また、画像形成装置100の側面には、複数種の記録用紙を多量に収納可能な大容量給紙カセット(LCC)52、及び主として不定型サイズの記録用紙を供給するための手差しトレイ53を設けている。
排紙トレイ47は、手差しトレイ53とは反対側の側面に配置されている。この排紙トレイ47に代えて、排紙用紙の後処理装置(ステープル、パンチ処理等々)や、複数段の排紙トレイをオプションとして配置することも可能な構成となっている。
このような画像形成装置100においては、印字処理速度を高速化して、使い勝手を向上させている。例えば、A4定型の記録用紙を用いる場合は、記録用紙の搬送速度を110枚/分(プロセス速度540mm/sec)に設定している。
定着装置27においては、記録用紙の搬送速度もしくはプロセス速度が高速になると、加熱ローラ35及び加圧ローラ36間のニップ域を通過する記録用紙に十分な熱量を与えることができなくなったり、各ローラ35,36の表面温度が低下する傾向にあり、これを放置しておくと、記録用紙上のトナー像の定着不良が発生する。
このため、定着装置27では、各ローラ35,36のいずれにもヒータを内蔵して、各ローラ35、36を加熱している。
図2は、定着装置27を側方から見て概略的に示す断面図である。この定着装置27では、加熱ローラ35、加圧ローラ36、加熱ローラ35表面の付着トナーを除去するクリーニングユニット26、及び各ローラ35,36の表面に設けられたそれぞれの剥離爪71,72を備えている。
クリーニングユニット26は、オイル(シリコンオイル)を含侵した薄い(40μm厚み前後)布からなるウェブシート61を巻き付けた送り出しローラ62と、このウェブシート61の先端を接続した巻き取りローラ63と、送り出しローラ62から巻き取りローラ63へと到るウェブシート61の搬送経路で該ウェブシート61にテンションを付与する複数のテンションローラ64と、送り出しローラ62と巻き取りローラ63間でウェブシート61を加熱ローラ35に圧接させる圧接ローラ65とを備えており、圧接ローラ65によりウェブシート61を加熱ローラ35表面に圧接して、加熱ローラ35表面に付着している残留トナーを拭きとり除去する。
ウェブシート61は、圧接ローラ65と加熱ローラ35間のニップ域N2で、圧接ローラ65により加熱ローラ35表面に圧接される。ニップ域N2のウェブシート61部分が加熱ローラ61表面の残留トナーで汚れ、このウェブシート61部分により残留トナーの除去が困難になったときには、送り出しローラ62及び巻き取りローラ63を一定量だけ回転させて、送り出しローラ62から巻き取りローラ63へとウェブシート61を一定量だけ送り出す。これにより、ニップ域N2のウェブシート61部分を新しくして、この新しいウェブシート61部分による残留トナーの除去を可能にする。
また、トナーを一定量だけ消費する度に、ニップ域N2のウェブシート61部分による残留トナーの除去が困難になったとみなして、送り出しローラ62及び巻き取りローラ63を一定量だけ回転させ、ニップ域N2のウェブシート61部分を新しくしている。従って、送り出しローラ62及び巻き取りローラ63は、間欠的に回転駆動される。
なお、加圧ローラ36表面にもトナーが付着するが、この加圧ローラ36表面のトナーは、ニップ域N1で加熱ローラ35表面に転移してから、クリーニングユニット26により除去されることになる。
各剥離爪71,72は、それぞれのローラ35,36の回転方向におけるニップ域N1よりも下流側に配置されている。これらの剥離爪71,72の根元付近が揺動自在もしくは弾性的に支持され、各剥離爪71,72の先端側が弾性部材によりそれぞれのローラ35,36側に付勢されて、各剥離爪71,72の先端近傍がそれぞれのローラ35,36表面に軽く圧接されている。記録用紙が各ローラ35,36のいずれかに巻き付いたときには、記録用紙の先端が各剥離爪71,72のいずれかの先端により剥離されて、記録用紙がローラ表面から剥がされる。これにより、記録用紙のジャムが防止される。
各ローラ35,36は、所定の押圧力(例えば600N)で互いに圧接されており、それらの間にニップ域N1を形成している。このニップ域N1の長さ(各ローラ35,36の回転方向に沿った長さ)は、例えば9mmに設定されている。各ローラ35,36は、規定の定着温度(例えば180℃)に加熱されながら回転し、ニップ域N1を通過する記録用紙上のトナー像を加熱溶融する。
加熱ローラ35は、芯金の外表面に弾性層を設け、この弾性層の外表面に離型層を形成してなる3層構造のローラである。芯金には、例えば鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属或いはそれらの合金等が用いられる。また、弾性層にはシリコンゴムが用いられ、離型層にはPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂が用いられる。
加熱ローラ35内部(芯金の内部)には、該ローラ35を加熱する熱源である2本のハロゲンヒータ37a,37bが設けられている。
加圧ローラ36も、加熱ローラ35と同様に、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属或いはそれらの合金等よりなる芯金、この芯金表面のシリコンゴム等の弾性層、更にその上のPFAやPTFE等の離型層からなる3層構造のローラである。そして、加圧ローラ36内部(芯金の内部)にも、該ローラ36を加熱するハロゲンヒータ38が設けられている。
また、加熱ローラ35の表面近傍には、サーミスタ56が配置されており、このサーミスタ56により加熱ローラ35の表面温度が検出される。
ここで、加熱ローラ35は、その軸をモータ及び動力伝達機構等(図示せず)により回転駆動されて、矢印Eで示す方向に回転される。加圧ローラ36は、加熱ローラ35に圧接されていることから矢印Fで示す方向に従動回転する。
また、サーミスタ56により検出された加熱ローラ35の表面温度に基づいて、加熱ローラ35及び加圧ローラ36の各ハロゲンヒータ37a,37b,38を制御し、加熱ローラ35及び加圧ローラ36の表面温度を調節する。これにより、各ローラ35,36の表面温度が適確に制御されて、記録用紙のトナー像を確実に定着することが可能になる。
上記構成の定着装置27において、加熱ローラ35に巻付いた記録用紙は、剥離爪71によって強制的に剥離されるが、この剥離爪71による強制的な用紙剥離時に、加熱ローラ35側に付着している溶融トナーが剥離爪71に付着する。そして、剥離爪71に付着した溶融トナーは、剥離爪71に一定量が蓄積すると剥離爪71から離脱し、加熱ローラ35に逆転移してクリーニングユニット26に到達し、クリーニングユニット26によって回収されることになる。
しかし、画像形成装置が高速化し印字処理枚数が多量になってくると、剥離爪71から離脱する溶融トナー量も多量となり、クリーニングユニット26のウェブシート61をすり抜けてしまうといった問題がある。そのため、加熱ローラ35の清掃が不完全となるばかりでなく、ニップ域N1で加圧ローラ36に転移し、次の印字処理で搬送されてくる記録用紙の裏汚れの原因ともなる。
そこで、本実施形態では、剥離爪71から離脱したトナーがクリーニングユニット26のウェブシート61をすり抜けてしまうという上記の問題を解決するため、次のような手法をとっている。すなわち、本実施形態の定着装置27では、記録用紙上のトナーの定着を行う定着処理期間とは異なる所定期間をトナー除去期間として設定し、このトナー除去期間になると、加熱ローラ35及び加圧ローラ36を低速回転させるように駆動制御を行う。この場合、剥離爪71は、上記したように、その根元付近が揺動自在若しくは弾性的に支持され、剥離爪71の先端側が弾性部材により加熱ローラ35側に付勢されているため、加熱ローラ35を低速回転させることで、剥離爪71が振動し、剥離爪71に付着していたトナーが離脱し易くなる。つまり、加熱ローラ35の回転速度を遅くすることで、剥離爪71からのトナーの離脱を促進するとともに、離脱して加熱ローラ35に逆転移したトナーが、加熱ローラ35とウェブシート61との圧接部(ニップ域N2)を通過する時間を長くすることにより、加熱ローラ35表面の清掃時間を長くして、清掃効率の向上を図るものである。
以下、本実施形態に係る定着装置の駆動制御方法について説明するが、その前に、比較のために、従来の駆動制御方法について説明する。
−従来の駆動制御方法の説明−
図3は、従来の駆動制御方法を説明するためのフローチャート、図4はタイミングチャートである。
印字要求前の画像形成装置は、通常、待機モードとなっており、各部の回転駆動源は全てオフ状態となっている。従って、定着装置27も、図4に示すように、印字要求前(時刻t1前)は待機モード201となっている。一方、印字工程処理202中の加熱ローラ35の回転周速度(X)は、記録用紙が定着装置27で滞留しないように、[(印字プロセス速度)×(1.005〜1.03)]に設定され、常にこの一定速度(X)で回転するようになっている。
待機中の画像形成装置に印字要求(時刻t1)があると(ステップS1)、画像形成装置の図示しない制御部(以下単に「制御部」という。)は印字処理条件の入力が完了したか否かを確認し(ステップS2)、入力が完了していない場合(ステップS2でNoと判断した場合)は、入力を促すメッセージを図示しない表示部に表示する(ステップS3)。一方、印字条件の入力が完了した場合には、待機モード201から印字工程処理202に移行し、印字処理用の動作を開始する。すなわち、画像形成装置の全ての回転駆動源への入力を行う。このとき、制御部は、加熱ローラ35の回転周速度がXとなるように、定着装置27の回転駆動源への入力電圧を制御(ただし、駆動源がDCモータの場合)する(ステップS4)。
次に、入力条件の入力が完了し、定着装置27の回転駆動源への入力電圧が決定した画像形成装置は、印字処理用に装置内部の各部の初期化を行うため、印字前回転処理202aを行う(ステップS5)。この印字前回転処理の時間T1は、通常、感光体ドラム21が少なくとも1回転以上回転する時間である。この処理で、装置内の各センサーの初期化、感光体ドラム21上に残留する表面電位の除電、感光体ドラム21上の残留トナーの清掃、定着装置27の各ローラ35,36の清掃、及び加熱ローラ35の表面温度が定着設定温度に到達しているか否かの判定、さらには、画像形成装置の用紙搬送路中に滞留する用紙があるか否かの判定などが行われる。
このような印字前回転処理202aが終了すると(ステップS6でYesと判断されると)、制御部は、印字要求された画像情報を、感光体ドラム21の転写工程にて記録用紙上に顕像化する印字処理を行う(ステップS7)。そして、印字が終了し、定着装置27を通過した記録用紙が排紙トレイ47に排出されると、制御部は、次の印字があるか否かの確認を行い(ステップS8)、次の印字がある場合(ステップS8でYesと判断された場合)には、次の印字処理を行う(ステップS7)。
一方、印字要求された画像情報の印字が全て終了すると(ステップS8でNoと判断されると)、制御部は、先程の印字前回転処理202aと同様に、印字後回転処理202bを実行する(ステップS9)。ここで、印字後とは、印字要求の最終用紙の後端がニップ域N1を通過した後のことである。そして、印字後回転処理202bが終了すると(ステップS10でYesと判断されると)、再び待機モード203に移行する(ステップS11)。すなわち、全ての回転駆動源が停止し、加熱ローラ35の表面温度制御のみが動作することになる。以上が、従来の画像形成装置の駆動制御方法の説明である。
−本実施形態の駆動制御方法の説明−
図5は、本実施形態の駆動制御方法を説明するためのフローチャート、図6はタイミングチャートである。ただし、本実施形態では、図5のステップS1からステップS10までの処理は図3に示した従来の駆動制御方法の処理と同じであるので、ここではステップS11以降について説明する。
印字要求された画像情報の印字が全て終了して、印字後回転処理202bを終了すると、(ステップS10でYesと判断されると)、制御部は、定着装置27以外の回転駆動源への通電は従来同様に停止するが、定着装置27の回転駆動源への通電は継続する。このとき、制御部は、図6に示すように、加熱ローラ35の回転制御を、上記一定の回転周速度(X)に比較して十分減速した回転周速度(Y)となるように、回転駆動源(DCモータ)への入力電圧を制御する(ステップS11,ステップS12)。この回転周速度(Y)については、後の「加熱ローラの減速比率の検討」のところで詳細に説明する。
そして、加熱ローラ35の回転周速度をYに減速した状態でトナー除去期間204の回転制御を行い(ステップS13)、トナー除去期間204の経過後、定着装置27の回転駆動源への通電をオフして(ステップS14)、従来と同様の待機モード203に移行する(ステップS15)。
ここで、このときのトナー除去期間204は、加熱ローラ35が少なくとも2回転以上する時間、より好ましくは4回転する時間が好適である。トナー除去期間204が短い場合には、上記解決手段でも説明したように、加熱ローラ35若しくは加圧ローラ36に付着したトナーがクリーニングユニット26によって除去されずに残留する可能性がある。一方、トナー除去期間204として長時間の回転駆動を行うことは、清掃効率の向上は図れるものの、無駄な回転駆動を行うことにもなり、待機モード203(若しくは省エネモードや節電モード)への移行タイミングが遅延し、省エネの面で効率の悪い制御となる。
なお、上記実施形態では、印字処理工程202の印字後回転処理202bが終了した後に引き続いてトナー除去期間204を実行する駆動制御方法を例示しているが、図7に示すように、一つの印刷ジョブ終了直後の印字後回転処理202bのときに、トナー除去期間204を実行するようにしてもよい。これは、画像形成装置への印字要求が連続する場合に有効である。また、画像形成装置への印字要求が連続する場合を考慮し、トナー除去期間204への移行タイミングは、図8に示すように、画像形成装置への印字要求ジョブ間の空回転期間、具体的には、印字要求ジョブB1の印字後回転処理202bの開始から、次の印字要求ジョブB2の印字前回転処理202aの終了までの期間T3の間の任意のタイミングとしてもよい。このようなタイミングとすることで、定着処理期間205に影響を及ぼすことなく、トナー除去期間204を設定することが可能となる。
−加熱ローラの減速比率の検討−
次に、加熱ローラ35の減速比率(XとYの関係)について検討する。
図9は、加熱ローラ35を種々の回転周速度で連続回転させた場合の汚れの評価結果(表1)を示しており、図10は、加熱ローラ35を種々の回転周速度で、かつ、種々のオン−オフ時間で間欠回転(この場合の回転駆動源はパルスモータである)させた場合の汚れの評価結果(表2)を示している。
より具体的に説明すると、表1は、加熱ローラ35の連続回転周速度(mm/sec)を、540、178、128、85、57、42、28の7種類の速度とし、この速度で上記のトナー除去期間を実施した場合の汚れ評価の結果を示している。
また、表2は、駆動源のオン−オフの繰り返し回数として、50回と70回の2種類を実施し、また、オン時間として20msec、30msec、50msecの3種類を実施するとともに、この20msecと30msecに対して、100msec、200msec、500msecの3種類のオフ時間を組み合わせ、各組み合わせに対して加熱ローラ35の回転周速度(mm/sec)を、110、44、55、147、95、114、134、183の8種類の速度で実施した場合のそれぞれの汚れ評価の結果を示している。なお、最下段は回転周速度557(mm/sec)で連続回転させた場合の汚れ評価の結果を合わせて示している。例えば、回転周速度を110mm/secとし、オン時間20msec、オフ時間100msecの間欠回転を70回繰り返したときの汚れ評価は「×」となっている。
ここで、汚れ評価の見方について説明する。汚れ評価において「×」は悪い、「××」はかなり悪い、「×××」は最悪、「△」はやや良い、「○」は良い、「◎」は非常に良い、を示している。ここで、「×」〜「×××」の評価は、ウェブシート61での異常堆積があり、加熱ローラ35の汚れがあり、記録用紙の裏汚れが次第に増加している状態のときの評価である。また、「△」の評価は、ウェブシート61での異常堆積があり、加熱ローラ35に汚れはあるが、記録用紙の裏汚れはない状態のときの評価である。また、「○」の評価は、ウェブシート61での異常堆積は若干あるものの、加熱ローラ35の汚れや記録用紙の裏汚れがない状態のときの評価である。また、「◎」の評価は、ウェブシート61での異常堆積、加熱ローラ35の汚れ、記録用紙の裏汚れの全てがない状態のときの評価である。
なお、上記表1及び表2の評価実験の条件は、加熱ローラ径:70φmm、加圧ローラ径:60φmm、ウェブシート:40μm厚、Sio2オイル含浸量:15gm2、ウェブシートのニップ幅:5mm、ウェブシートへの加圧力:4kg、である。
表2の間欠回転させた場合の評価結果では、加熱ローラの汚れ、及び記録用紙の裏汚れの何れも発生しない「◎」の評価がなく、表1の連続回転させた場合の評価結果では、「◎」の評価がある。このことから、トナー除去期間の加熱ローラの回転駆動制御は、加熱ローラを間欠回転で駆動するよりも、連続回転で駆動した方が、良好なクリーニング結果が得られることが分かる。
さらに、表1では、連続回転時の加熱ローラ回転周速度が遅いほどクリーニング効率が良く、検討結果では、加熱ローラ35の回転周速度を、42mm/secより低速とすると、剥離爪71,72から多量に離脱して加熱ローラ35に逆転移した付着トナーをより確実にクリーニングできることが分かる。この検討では、印字処理工程での処理速度(印字プロセス速度)を540mm/secとしていることから、概ね[(印字プロセス速度):(クリーニング速度)=10:1]以下であれば、クリーニング性能が充分に満足できるレベルであることが分かる。しかし、極端に加熱ローラ35の回転周速度を減速すると、定着装置27の回転駆動源として用いるモータ(DCモータ、パルスモータ等)の条件(入力電圧可変幅、入力パルス範囲)によっては、加熱ローラ35が間欠回転となり、表2と同様の結果となるため、使用するモータの特性を充分に配慮した低速制御が必要となる。
従って、表1の結果を踏まえると、トナー除去期間での加熱ローラ35の回転周速度(Y)は、定着処理期間での加熱ローラ35の回転周速度(X=540mm/sec)に対し、1/19〜1/10倍の回転周速度とすることができる。ここで、1/19の回転周速度とは、概ね28mm/secの速度であり、1/10の回転周速度とは、54mm/secの速度のことである。
本発明に係わる定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す概略図である。 定着装置を側方から見て概略的に示す断面図である。 従来の駆動制御方法を説明するためのフローチャートである。 従来の駆動制御方法を説明するためのタイミングチャートである 本発明の駆動制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の駆動制御方法を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の他の駆動制御方法を説明するためのタイミングチャートである。 本発明のさらに他の駆動制御方法を説明するためのタイミングチャートである。 加熱ローラを種々の回転周速度で連続回転させた場合の汚れの評価結果を纏めて示す図表である。 加熱ローラを種々の回転周速度で、かつ、種々のオン−オフ時間で間欠回転(駆動源はパルスモータである)させた場合の汚れの評価結果を纏めて示す図表である。
符号の説明
21 感光体ドラム
22 帯電器
23 光書込みユニット
24 現像器
25 転写ユニット
26 クリーニングユニット
27 定着ユニット
35 加熱ローラ
36 加圧ローラ
37a,37b,38 ハロゲンヒータ
41 搬送ローラ
42 レジストローラ
56 サーミスタ
61 ピックアップローラ
71,72 剥離爪
100 画像形成装置
101 原稿用紙搬送部
102 画像読取り部
103 印字部
104 記録用紙搬送部
105 給紙部

Claims (11)

  1. 記録用紙上のトナーを定着させる加熱ローラの表面近傍に、記録用紙を剥離するための剥離爪と、加熱ローラの表面に残留したトナーを除去するクリーニングユニットとが配置された定着装置のローラ駆動制御方法において、
    記録用紙上のトナーの定着が行われる定着処理期間とは異なる所定期間を、前記剥離爪に付着したトナーを除去するためのトナー除去期間とし、
    前記定着処理期間と前記トナー除去期間とでは、前記加熱ローラの回転速度が異なるように該加熱ローラを回転駆動することを特徴とする定着装置のローラ駆動制御方法。
  2. 前記クリーニングユニットがウェブシートを用いたクリーニング手段であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置のローラ駆動制御方法。
  3. 前記トナー除去期間では、前記加熱ローラの回転速度を低速とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置のローラ駆動制御方法。
  4. 前記定着処理期間での加熱ローラの周速度は、画像形成装置の印字プロセス速度より若干速い速度であり、前記トナー除去期間での前記加熱ローラの周速度は、前記定着処理期間での加熱ローラの周速度に対し、1/19〜1/10倍の周速度であることを特徴とする請求項3に記載の定着装置のローラ駆動制御方法。
  5. 前記トナー除去期間は、少なくとも前記加熱ローラが2回転以上する期間であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の定着装置のローラ駆動制御方法。
  6. 前記トナー除去期間は、前記加熱ローラが4回転する期間であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の定着装置のローラ駆動制御方法。
  7. 前記トナー除去期間への移行タイミングは、画像形成装置への印字要求が終了した直後の待機モードに突入するタイミングであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の定着装置のローラ駆動制御方法。
  8. 前記トナー除去期間への移行タイミングは、画像形成装置への印字要求の最終用紙の後端が前記加熱ローラと加圧ローラとの圧接部を通過後の印字後回転処理中のタイミングであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の定着装置のローラ駆動制御方法。
  9. 画像形成装置への印字要求ジョブが連続する場合の前記トナー除去期間への移行タイミングは、画像形成装置への印字要求ジョブ間の空回転期間、若しくは印字要求ジョブの印字後回転処理の開始から次の印字要求ジョブの印字前回転処理の終了までの間の任意のタイミングであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の定着装置のローラ駆動制御方法。
  10. 前記トナー除去期間が終了した後は、画像形成装置が待機モードとなることによって加熱ローラの回転駆動源への通電がオフされることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の定着装置のローラ駆動制御方法。
  11. 前記加熱ローラの回転速度制御は、回転駆動源への通電電力の大小、若しくは通電パルス数の増減で制御されることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の定着装置のローラ駆動制御方法。
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