JP3902972B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザビームプリンタ、LEDプリンタ等のプリンタ、デジタル複写機等の電子写真方式、静電記録方式を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式の複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置における定着装置としては、熱ローラ方式やオンデマンド方式のものが知られている。
【0003】
熱ローラ方式の定着装置は、加熱装置を有する一対のローラ(定着ローラと加圧ローラ)を加圧当接させ、このニップ内に紙等の記録材たるシートを通過させることによってシート上のトナーを溶融させて定着させるものである。
【0004】
上述の一対のローラのうち、シート表面(トナーを担持した側をいう)に接触する定着ローラは、その表面が離型性の良い材料で構成された円筒状のローラであり、内側に配置されたハロゲンヒータ(加熱装置)によってトナーを加熱する。一方、シート裏面に接触する加圧ローラは、芯金上に弾性層を設けて構成され、トナー層に適度な加圧を行う。
【0005】
ここで、シート表面のトナーは、そのすべてが加熱溶融してシート表面に定着されるのが理想的であるが、溶けきらないコールドオフセット状態のトナー、溶けすぎたホットオフセット状態のトナー、静電的に定着ローラにオフセットしたトナー(以下「トナー汚れ」という)等が存在するとこれらのトナー汚れは、定着ローラと加圧ローラとのうちの離型性の悪い方のローラ表面に付着してしまう。
【0006】
加圧ローラに比べて定着ローラの離型性の方が低い場合、定着ローラにトナー汚れが付着するが、定着ローラは、画像形成中は常にトナー溶融温度に加熱されているため、トナー汚れは溶融した状態となっており、次のシートがきたときにその表面のトナー像と混ざってシートに移動するため、定着ローラが継続的に汚れているという状態は存在しにくい。しかし、場合によっては、トナー汚れが定着ローラ表面に存在することがあり、そのようなときは画像を汚してしまう可能性がある。
【0007】
一方、定着ローラに比べて加圧ローラの離型性が低い場合には、一旦、定着ローラにオフセットしたトナー汚れは加圧ローラに移る。加圧ローラは定着ローラと比べて温度が低く、移動したトナー汚れは加圧ローラ上では必ずしも完全に溶融した状態では存在しない。また、加圧ローラにはシート表面のトナー像は接触しないため、トナー汚れがトナー像に持っていかれることは少なく、一旦汚れると汚れが蓄積されていくといった欠点があった。そして、加圧ローラ上にトナー汚れが蓄積されると、加圧ローラの離型性が低下するためシート(特にシートがOHPフィルムの場合)が加圧ローラに巻き付いたり、場合によっては蓄積されたトナー汚れが一気にシート裏面を汚したりするという問題があった。
【0008】
次に、オンデマンド(On Demand)方式の定着装置は、上述の熱ローラ方式のものと比べ、クイックスタート、省電力を可能にしたものである。オンデマンド方式では、熱ローラ方式におけるハロゲンヒータ及び定着ローラに代えて、セラミック等のヒータとポリイミド等の薄いフィルムを用いて定着装置の熱容量を小さくすることにより、クイックスタート、省電力を可能にしている。
【0009】
このようなオンデマンド方式の定着装置では熱容量が小さくて温度応答性が良いため、定着装置を予熱する必要がなく、きめ細かな温度制御が可能であり、通紙時以外は定着装置への通電をオフすることができるようになった。
【0010】
しかしながら、オンデマンド方式の定着装置において、上述のような温度制御を行うと加圧ローラは通紙時以外は加熱されないため、熱ローラ方式に比べて温度が上昇しにくい。このため、定着フィルムにオフセットして加圧ローラに転移したトナー汚れは加圧ローラ上では溶融せずに、加圧ローラ上でほとんど固着した状態で存在する。
【0011】
このような状態であるため、シートを通紙したとき加圧ローラのトナー汚れはほとんどクリーニングできなかった。トナー汚れは、例えば、特開平3−58074号公報で開示されているクリーニングペーパー、すなわち、ベタ画像を定着した紙でクリーニングを行っても、除去しきれなかった。場合によっては、クリーニングペーパー上のベタ画像のトナーが加圧ローラ上のトナーに剥ぎ取られて加圧ローラの汚れを促進することもあった。
【0012】
そこで、定着器を停止した状態で加熱を行い、加圧ローラ上のトナーを溶融してから定着ニップ分だけ回転させるステップ送りクリーニングモードが採用されている。
【0013】
ステップ送りクリーニングモードを図5のフローチャートと図2の定着装置の図を参照して説明する。
【0014】
まず、スタート状態(S1)では定着装置11が待機状態である。この状態で、ユーザがクリーニングが必要であると判断すると、装置本体Mの操作パネルやホストコンピュータ(不図示)等からの信号によって画像形成装置をクリーニングモードに切り換える(S2)。クリーニングモードになった画像形成装置ではクリーニング用のシートP(クリーニングに使用するシートPという意味であり、一般的には、普通の記録材Pと同じ。以下適宜「紙」という。)の給紙を開始し(S3)、図6に示すような画像を形成した1枚の紙を定着装置11に送る。図6で黒帯が斜めになっているのは、加圧ローラに巻き付くのを防止するためである。更に、「クリーニングしました」等の記事を入れて、ユーザに知らせるようにしてもよい。
【0015】
ここで、紙の先端が定着ニップNに到達する時間は、紙の搬送速度と、紙の先端がトップセンサ9を通過した時間とから算出することができ、また、同様にして紙の先端がニップNを出る時間も算出することができる。なお、この紙の先端が定着ニップNを出たか否かの検出は、定着ニップ下流にセンサを配設してこれにより紙先端を検出するようにしてもよい。紙の先端がニップNを出たことを検出したときは(S4)、モータ29を停止して定着フィルム25と加圧ローラ26との回転を停止させ、セラミックヒータ20(以下適宜「ヒータ20」という)への通電をONし(S5)、タイマの時間tを0にセットして、ニップ内でのヒータ20による加熱を開始する(S6、S7)。
【0016】
なお、図5のフローチャートでは、この時点でヒータ20をONにしているが、それ以前からONにしておき、プリント時より低温で温調して定着フィルム25の摺動トルクを減らしておいてもよい。これは、定着フィルム25内面に塗布されているグリースの粘性が温度を上げることで低下することを利用するものである。さらに、加圧ローラ26の表面についたトナー等の付着物を軟化させてクリーニング用のシートである紙に付きやすくするために、紙がニップNに入る以前にある程度加圧ローラ26表面を暖めておくのもよい。この場合は、ヒータ20をプリント時と同じ高温に維持した状態で、加圧ローラ26を数回転だけ回転させておく必要がある。
【0017】
いずれの場合も、モータ29の停止(すなわち、定着フィルム25と加圧ローラ26との回転の停止)と同時に、タイマのカウントを開始する。タイマの時間tが、加圧ローラ26表面に付着したトナー等を軟化させて紙に付着させることができるまでの時間t1以上の加熱時間を経過したかどうかを見る(S8)。あるいは、サーミスタ21が検出するヒータ20の温度が所定の温度を超えたことで判断してもよい。この所定温度としては、トナーの軟化点又は融点が好ましい。こうして一旦、加圧ローラ表面の付着物を軟化させた後に、モータ29を起動して紙をニップ幅a分だけ搬送すると(S9)、付着物は、加圧ローラ26表面から剥離して紙の裏面に転移する。
【0018】
このように、紙の停止中に加圧ローラ26表面のトナーを軟化させることで、軟化トナーを紙の凹凸に入り込ませ、紙に付着させることができる。
【0019】
上述の、付着物の軟化、紙のニップ幅a分の送りを、加圧ローラ26の1周分について繰り返すことで、加圧ローラ26表面全体をクリーニングすることができる。
【0020】
本従来例では、S9で紙をニップ幅a分だけ送った後、モータ29を停止して加圧ローラ26及び定着フィルム25の回転を停止させている(S10)。そして、紙の後端がニップNに入るまではS6〜S11を繰り返す。
【0021】
クリーニングに用いた紙の後端がニップNに入ると(S11)、モータ29を正規の定速度で回転させ(S12)、ニップNからの排紙が完了したと判断されると(S13)、クリーニングモードを終了する(S14)。このクリーニングを終了するタイミングは、紙後端がニップNに入ってからでなくても、加圧ローラ26表面全面が少なくとも一度はニップN中で停止していればよい。
【0022】
以上の方法により加圧ローラ、定着フィルム等の定着部材のクリーニングを効果的に行える。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
近年、プリンターの高速化が進み、本体駆動トルクが増大してきているため、高速プリンターでは駆動モータの大型化が必要となるってきている。しかし、ある大きさ以上の駆動モータが必要になると、単一モータでプリンター本体全体の駆動を行うよりも、小さな駆動モータを2つ使用し、感光ドラムと定着器を個別に駆動した方が全体的なコスト・スペースを抑えることができるため2モータ系が採用される。また、2モータ系では感光ドラムの独立駆動制御によりドラム削れを抑制できるため、CRGの長寿命化の観点からも2モータ系を採用する場合が多い。
【0024】
上記のような2モータ系で前記従来例のような定着器のステップ送りタイプのクリーニングモードを行った場合、2つのモータの起動特性のばらつきから1ステップ分の送り量が異なり、転写の送り量<定着の送り量の場合、転写−定着間で紙の引き合いとなり、感光ドラムや転写ローラに傷を付け、画像不良が発生する場合がある。また更に、転写−定着間で紙の引き合いにより、駆動モータ・ギアの脱調や破損等、駆動系に損傷を与えるという問題があった。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、
感光体と、前記感光体に形成したトナー像を転写ニップで記録材に転写する転写部材と、少なくとも一方が回転可能な一対の定着部材を有し前記一対の定着部材で形成する定着ニップでトナー像を担持する記録材を搬送しつつ加熱する定着器と、前記感光体を駆動する感光体駆動モータと、前記定着器を駆動する定着器駆動モータと、を有し、前記定着ニップでクリーニング用シートを挟持した状態で前記回転可能な定着部材の回転と停止を繰り返しながらクリーニング用シートを搬送し前記定着部材をクリーニングする定着部材クリーニングモードを有する画像形成装置において、
クリーニング用シートが前記転写ニップと前記定着ニップの両方に同時に挟持された状態を経てその搬送方向後端が前記転写ニップを通過した後に、前記定着部材クリーニングモードにおける前記回転可能な定着部材の回転と停止の繰り返しを開始することを特徴とする画像形成装置である。
前記シートの後端が感光体を通過後より定着部材の回転と停止の繰り返しを開始することによって、モータの駆動を精密に制御することなく、低コストで感光体・転写部材傷に起因する画像不良及び駆動系の損傷を防止できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(参考例1)
【0029】
図1に、本参考例の画像形成装置の一例の構成図を示す。なお、同図は、画像形成装置の一例としてのレーザビームプリンタの概略構成を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、記録材のうち通常の定着に使用するのを「記録材P」といい、定着部材のクリーニングに使用するものを「シートP」といって区別するものとする。
【0030】
まず、同図を参照してレーザビームプリンタ(以下「画像形成装置」という)の構成を説明する。
【0031】
同図に示すレーザビームプリンタは、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)1を備えている。感光ドラム1は、装置本体Mによって回転自在に支持されており、駆動手段(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。
【0032】
感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、帯電ローラ(帯電装置)2、露光手段3、現像装置4、転写ローラ(転写装置)5、クリーニング装置6が配設されている。
【0033】
また、装置本体Mの下部には、紙等の記録材Pを収納した給紙カセット7が配設されており、記録材Pの搬送経路に沿って順に、給紙ローラ15、搬送ローラ8、トップセンサ9、搬送ガイド10、本発明に係る定着装置11、搬送ローラ12、排紙ローラ13、排紙トレイ14が配置されている。
【0034】
次に、上述構成の画像形成装置の動作を説明する。
【0035】
感光ドラム駆動手段(不図示)によって矢印R1方向に回転駆動された感光ドラム1は、帯電ローラ2によって所定の極性、所定の電位に一様に帯電される。帯電後の感光ドラム1は、その表面に対しレーザ光学系等の露光手段3によって画像情報に基づいた画像露光Lがなされ、露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。静電潜像は、現像装置4によって現像される。現像装置4は、現像ローラ4aを有し、この現像ローラ4aに現像バイアスを印加して感光ドラム1上の静電潜像にトナーを付着させトナー像として現像(顕像化)する。
【0036】
トナー像は、転写ローラ5によって紙等の記録材Pに転写される。シートPは、給紙カセット7に収納されており、給紙ローラ15によって給紙され、搬送ローラ8によって搬送され、トップセンサ9を介して、感光ドラム1と転写ローラ5との間の転写ニップ部に搬送される。このとき記録材Pは、トップセンサ9によって先端が検知され、感光ドラム1上のトナー像と同期がとられる。転写ローラ5には、転写バイアスが印加され、これにより、感光ドラム1上のトナー像が記録材P上の所定の位置に転写される。
【0037】
転写によって表面に未定着トナー像を担持した記録材Pは、搬送ガイド10に沿って定着装置11に搬送され、ここで未定着トナー像が加熱、加圧されて記録材P表面に定着される。なお、定着装置11については後に詳述する。
【0038】
トナー像定着後の記録材Pは、搬送ローラ12によって搬送され、排紙ローラ13によって装置本体上面の排紙トレイ14上に排出される。
【0039】
一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、記録材Pに転写されないで表面に残ったトナー(転写残トナー)がクリーニング装置6のクリーニングブレード6aによって除去され、次の画像形成に供される。
【0040】
以上の動作を繰り返すことで、次々と画像形成を行うことができる。尚、本実施例の画像形成装置は、600dpi、45枚/分(プロセススピード約266mm/sec)のプリント速度でプリントを行うことができる。
【0041】
次に、図2を参照して、本参考例の画像形成装置に搭載する定着装置11の一例について詳述する。なお、同図は、記録材Pの搬送方向(矢印K方向)に沿った縦断面図である。
【0042】
同図に示す定着装置11は、フィルム状の定着回転体である定着フィルム25と、定着フィルム25に当接された定着回転体としての加圧ローラ26と、定着フィルム25を介してトナーを加熱するセラミックヒータ(ヒータ)20と、セラミックヒータ20の温度を制御する温度制御手段27と、クリーニングに使用する記録材Pの搬送を制御する定着器回転制御手段28とを主要構成部材として構成されている。
【0043】
セラミックヒータ20は、抵抗発熱体であり、アルミナ等の耐熱性の基材20a上に例えば印刷によって抵抗体パターン20bを形成し、その表面をガラス層20cで被覆したものであり、記録材Pの搬送方向(矢印K方向)に向かっての左右方向(すなわち、紙面垂直方向)に長く、すなわち、記録材Pの幅よりも長く形成されている。セラミックヒータ20は、装置本体Mに取り付けられたヒータホルダ22によって支持されている。ヒータホルダ22は、耐熱樹脂によって半円状に形成された部材であり、次の定着フィルム25の回転をガイドするガイド部材としても作用する。
【0044】
定着フィルム25は、熱容量が加圧ローラ26よりも小さい。定着フィルム25は、ポリイミド等の耐熱樹脂を円筒状に形成したものであり、表面にフッ素樹脂などの離型層が設けられている。定着フィルム25は、総厚100μm以下であり、上述のセラミックヒータ20及びヒータホルダ22に遊嵌されている。定着フィルム25は、後述の加圧ローラ26によってセラミックヒータ20に押し付けられており、これにより定着フィルム25の裏面がセラミックヒータ20の下面に当接されるようになっている。定着フィルム25は、加圧ローラ26の矢印R26方向の回転により記録材Pが矢印K方向に搬送されるのに伴って矢印R25方向に回転されるように構成されている。なお、定着フィルム25の左右の両端部は、ヒータホルダ22のガイド部(不図示)によって規制されており、セラミックヒータ20の長手方向にずれないようになっている。また、定着フィルム25の内面には、セラミックヒータ20やヒータホルダ22との間の摺動抵抗を低減するためにグリースを塗布してある。
【0045】
加圧ローラ26は、金属製の芯金26aの外周面に、シリコーンゴム等の弾性を有する耐熱性の離型層26bを設けたものであり、離型層26bの外周面により下方から定着フィルム25をセラミックヒータ20に押し付けて、定着フィルム25との間に定着ニップ部N(以下単に「ニップN」という。)を形成している。このニップNにおける、加圧ローラ26の回転方向(すなわち、記録材Pの搬送方向)についての幅(ニップ幅)をaとすると、このニップ幅aは、記録材P上のトナーを好適に加熱、加圧することができる程度に設定されている。
【0046】
定着器回転制御手段28は、加圧ローラ26を回転駆動するモータ29と、モータ29の回転を制御するCPU30とを有する。モータ29としては、例えばステッピングモータやDCモータ等を使用することができ、加圧ローラ26の回転を矢印R26方向に連続的に行う他、所定の角度ずつ断続的に行うことも可能である。つまり、加圧ローラ26の回転と停止とを繰り返しながら、後述のシートPをステップ送りすることもできる。
【0047】
温度制御手段27は、セラミックヒータ20の裏面に取り付けられた温度検知手段であるサーミスタ21と、サーミスタ21が検出するセラミックヒータ20の温度に基づいてトライアック24を制御し、セラミックヒータ20に対する通電を制御するCPU23とを有する。
【0048】
上述のように、定着装置11は、加圧ローラ26の矢印R26方向の回転により未定着トナーを担持している記録材PをニップNにて挟持搬送しつつ、セラミックヒータ20によってシート上のトナーを加熱する。この際、定着器回転制御手段28によって加圧ローラ26の回転を制御することにより、シートPの送りを適宜に制御することができ、また、温度制御手段27によってセラミックヒータ20の温度を適宜に制御することができるものである。
【0049】
次に、本実施例のクリーニングモードを図3のフローチャートを用いて説明する。
【0050】
まず、スタート状態(S101)では定着装置11が待機状態である。この状態で、ユーザーがクリーニングが必要であると判断すると、装置本体Mの操作パネルやホストコンピュータ(不図示)等からの信号によって画像形成装置をクリーニングモードに切り換える(S102)。クリーニングモードになった画像形成装置ではクリーニング用のシートP(紙)の給紙を開始し(S103)、図6に示すような画像を形成した1枚の紙を定着装置11に送る。図で黒帯が斜めになっているのは、加圧ローラに巻き付くのを防止するためである。更に、「クリーニングしました」等の記事を入れて、ユーザに知らせるようにしてもよい。
【0051】
ここで、紙の先端が定着ニップNに到達する時間は、紙の搬送速度と、紙の先端がトップセンサー9を通過した時間とから算出する事ができる。尚、この紙の先端がニップNを出たか否かの検出は、ニップ下流にセンサーを配設してこれにより紙先端を検出するようにしても良い。紙の先端が定着ニップNを出たことを検出したら(S104)、感光ドラムモータ及び定着器モータを停止して定着フィルム25と加圧ローラ26との回転を停止させ、ヒータ20への通電をオンし(S105)、タイマの時間tを0にセットして、ニップ内でのヒータ20による加熱を開始する。(S106,S107)。
【0052】
尚、図3のフローチャートでは、この時点でヒータ20をオンしているが、それ以前からオンにしておき、プリント時より低温で温調して定着フィルム25の摺動トルクを減らしておいてもよい。これは、定着フィルム25内面に塗布されているグリースの粘性が温度を上げることで低下することを利用するものである。さらに、加圧ローラ26の表面についたトナー等の付着物を軟化させてクリーニング用のシートである紙に付きやすくするために、紙がニップNに入る以前にある程度加圧ローラ26表面を暖めておくのもよい。この場合は、ヒータ20をプリント時と同じ高温に維持した状態で、加圧ローラ26を数回転だけ回転させておく必要がある。
【0053】
いずれの場合も、定着器駆動モータ29の停止(すなわち、定着フィルム25と加圧ローラ26との回転の停止)と同時に、タイマのカウントを開始する。タイマの時間tが、加圧ローラ26表面に付着したトナー等を軟化させて紙に付着させることができるまでの時間t1以上の加熱時間を経過したかどうかを見る(S108)。あるいは、サーミスタ21が検出するヒータ20の温度が所定の温度を超えたことで判断してもよい。この所定温度としては、トナーの軟化点又は融点が好ましい。こうして一旦、加圧ローラ表面の付着物を軟化させた後に、モータ29を起動して紙をニップ幅a分だけ搬送すると(S109)、付着物は、加圧ローラ26表面から剥離して紙の裏面に転移する。
【0054】
このように、紙の停止中に加圧ローラ26表面のトナーを軟化させることで、軟化トナーを紙の凹凸に入り込ませ、紙に付着させることができる。
【0055】
上述の、付着物の軟化、紙のニップ幅a分の送りを、加圧ローラ26の1周分について繰り返すことで、加圧ローラ26表面全体をクリーニングすることができる。
【0056】
本参考例では、S109で感光ドラムを25ms、定着器モータを20ms分だけ送った後、両モータを停止して加圧ローラ26及び定着フィルム25の回転を停止させている(S110)。そして、紙の後端がニップNに入るまではS106〜S111を繰り返す。
【0057】
クリーニングに用いた紙の後端がニップNに入ると(S111)、感光ドラムモータ及び定着モータを正規の定速度で回転させ(S112)、ニップNからの排紙が完了したと判断されると(S113)、クリーニングモードを終了する(S114)。このクリーニングを終了するタイミングは、紙後端がニップNに入ってからでなくても、加圧ローラ26表面全面が少なくとも一度は定着ニップN中で停止していればよい。
【0058】
本参考例では、定着器駆動モータの駆動時間より感光ドラム駆動モータの駆動時間をわずかに長くすることによって、転写でのステップ送り量の方を大きくしている。これにより、転写−定着間での紙の引き合いが防止でき、感光ドラム・転写ローラが傷つくのを防止している。また、駆動モータ・ギア等の脱調・破損等の駆動系への損傷も防止することができる。
【0059】
表1に感光ドラム駆動モータ及び定着器駆動モータの駆動時間とステップ送り量の関係を示す
【0060】
【表1】
【0061】
表1から分かるように確実に紙をステップ送りするためには、定着器駆動モータの駆動時間を10ms以上にする必要がある。また、定着器クリーニングを効果的に行うためにはニップ幅(約8mm)よりやや狭い程度のステップ送り量が望ましいため、この理由からも定着器駆動モータの駆動時間として20ms程度が望ましい。従って、転写でのステップ送り量を定着より確実に大きくするためには、定着でのステップ送り量の最大値10mmより大きな送り量が得られる25ms以上程度の駆動時間に設定する必要がある。尚、表1で同じモータ駆動時間でステップ送り量に幅があるのは、モータの起動特性のばらつき及び負荷トルクのばらつきによるものであり、定着器駆動モータより負荷トルクの小さい感光ドラムモータの方がステップ送り量が大きくなっている。
【0062】
次に、本参考例のように感光ドラムのステップ送り量が定着器以上である場合とそうでない場合とで、感光ドラム・転写ローラ傷による画像不良及び駆動系への損傷の発生に違いがあるかを調べた結果を表2に示す。
【0063】
【表2】
【0064】
上記表より、定着器クリーニングモードで感光ドラムより定着器のステップ送り量が大きくなるようにすると、感光ドラム・転写ローラ傷による不良画像(特にグラフィック画像)が発生することがわかる。また、駆動系への損傷も大きく、駆動ギアの脱調や本体寿命後半においては、駆動ギアの破損する場合もあった。
【0065】
尚、本参考例では感光ドラムと定着器の駆動時間を変えることによって転写及び定着のステップ送り量の関係を制御したが、起動特性の異なるモータを組み合わせてステップ送り量を制御する方法でも同様の効果が得られた。
【0066】
以上のように、ステップ送りタイプの定着器クリーニングモードで、感光ドラム送り量≧定着器送り量とすることによって、感光ドラム・転写ローラ傷に起因する画像不良や、駆動モータ・ギアの脱調・破損等の駆動系への損傷を防ぐことができる。
【0067】
(実施例)
次に、本発明に係る画像形成装置の実施例を説明する。本実施例の画像形成装置では紙先端が定着ニップ通過後、紙後端が転写ニップを通過するまで紙を定速で送り、その後ステップ送りを開始する方法でクリーニングを行った。尚、その他の条件は前記参考例1と同様であり再度の説明は省略する。
【0068】
本実施例の画像形成装置におけるクリーニングモード方法を図4を用いて説明する。
【0069】
まず、スタート状態(S201)では定着装置11が待機状態である。この状態で、ユーザーがクリーニングが必要であると判断すると、装置本体Mの操作パネルやホストコンピュータ(不図示)等からの信号によって画像形成装置をクリーニングモードに切り換える(S202)。クリーニングモードになった画像形成装置ではクリーニング用のシートP(紙)の給紙を開始し(S203)、図6に示すような画像を形成した1枚の紙を定着装置11に送る。紙の先端が定着ニップNを出たことを検出したら(S204)、次に、紙後端が転写ニップを出たことを検出し(S205)、感光ドラム及び定着器モータを停止して定着フィルム25と加圧ローラ26との回転を停止させ、ヒータ20への通電をオンし(S206)、タイマの時間tを0にセットして、ニップ内でのヒータ20による加熱を開始する。(S207,S208)。タイマの時間tが、加圧ローラ26表面に付着したトナー等を軟化させて紙に付着させることができるまでの時間t1以上の加熱時間を経過したかどうかを見る(S209)。こうして一旦、加圧ローラ表面の付着物を軟化させた後に、モータ29を起動して紙をニップ幅a分だけ搬送すると(S210)、付着物は、加圧ローラ26表面から剥離して紙の裏面に転移する。
【0070】
上述の、付着物の軟化、紙のニップ幅a分の送りを、加圧ローラ26の1周分について繰り返すことで、加圧ローラ26表面全体をクリーニングすることができる。
【0071】
クリーニングに用いた紙の後端がニップNに入ると(S211)、感光ドラムモータ及び定着器モータを正規の定速度で回転させ(S212)、定着ニップNからの排紙が完了したと判断されると(S213)、クリーニングモードを終了する(S214)。
【0072】
本実施例の方法によれば、感光ドラムモータ及び定着器モータを精密に制御する必要がないため、ステッピングモータ等の高価な駆動モータを使用する必要がなく、また、DCモータ使用時でもステップ送り量を所定量にするためにモータ起動特性を詳細に管理する必要がなく、低コストでの実現が可能である。
【0073】
表3に本実施例の定着器クリーニング方法によりクリーニングした場合と従来通り転写/定着両ニップに紙を挟持した状態でクリーニングした場合で、画像不良発生の有無の差を調べた結果を示す。
【0074】
【表3】
【0075】
表3より従来のクリーニング方法ではステップ送り量が転写より定着の方が送り量が大きい場合、感光ドラム・転写ローラ傷起因の不良画像が発生するのに対して、本実施例のクリーニング方法では転写より定着の方が送り量が大きい場合でも感光ドラム・転写ローラ傷起因の不良画像が発生しないことが分かる。
【0076】
次に、駆動系への損傷の有無を調べた結果を表4に示す。
【0077】
【表4】
【0078】
表4より従来のクリーニング方法ではステップ送り量が転写より定着の方が送り量が大きい場合、駆動モータ・ギアに負荷が掛かり、脱調・割れ等が発生してしまうのに対して、本実施例のクリーニング方法では転写より定着の方が送り量が大きい場合でも駆動モータ・ギアの脱調・割れ等が発生しないことが分かる。
【0079】
上記のように、定着器クリーニングモードにおいて、ステップ送り開始位置を紙後端が転写ニップ通過後とすることによって、転写−定着間の紙の引き合いにより、感光ドラム表面や転写ローラ表面を傷つけ、画像不良が発生するのを防止できる。また、駆動モータ・ギアの脱調・破損等の駆動系への損傷を防止する事ができる。
【0080】
(参考例2)
本参考例では感光ドラムの駆動系にクラッチを設け、クリーニングモードのステップ送り時にクラッチをオフし、定着器によって引かれる紙により感光ドラムが従動回転する構成とした。尚、その他の条件は前記参考例1と同様であり再度の説明は省略する。
【0081】
本参考例のように感光ドラムの駆動系にクラッチを設けることによって、定着器のステップ送り量に応じて、感光ドラムが従動回転するために、感光ドラムや転写ローラを傷つけたり、駆動モータ・ギア等の駆動系に損傷を与えることがない。また、モーターのステップ送り量のばらつきを制御・管理する必要もなく、更に、前記実施例2よりステップ送り開始位置を早めることができるため、1枚の紙内でのクリーニング領域を長くとることができる。
【0082】
表5に駆動系にクラッチを設けた場合と設けなかった場合で、感光ドラム・転写ローラ傷による画像不良の発生の有無を示す。尚、この時、感光ドラム駆動モーターと定着器駆動モータの送り量の関係は、感光ドラムモータ<定着器モータの状態で確認を行った。
【0083】
【表5】
【0084】
表5よりわかるように、感光ドラム及び転写ローラの傷を防止できることが分かる。
【0085】
次に、クラッチの有無による駆動系の損傷の有無を表6に示す
【0086】
【表6】
【0087】
表6より、感光ドラムの駆動系にクラッチを設けることにより駆動モータ・ギアの脱調や破損等の駆動系への損傷も防止する事ができることが分かる。尚、本参考例では感光ドラムの駆動系に設けるクラッチは、順・逆両方向に回転可能なものを使用したが、感光ドラムが逆回転し、帯電ローラ等を汚さないように順方向のみに回転するワンウェイクラッチを使用するのが好ましい。
【0088】
以上のように、感光ドラム駆動系にクラッチを設けることにより、感光ドラム・転写ローラの傷に起因する画像不良を防止でき、また、駆動系への損傷を防止することができる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明により2モータ系の画像形成装置でステップ送りタイプのクリーニングモードを行った場合に、感光ドラムや転写ローラを傷つけたりモータやギア等の駆動系に損傷を与えるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1の画像形成装置の構成図
【図2】 参考例1の画像形成装置に搭載する加熱定着装置の縦断面図
【図3】 参考例1の画像形成装置におけるクリーニングモードのフローチャートを表す図
【図4】 実施例の画像形成装置におけるクリーニングモードのフローチャートを表す図
【図5】 従来例の画像形成装置におけるクリーニングモードのフローチャートを表す図
【図6】 クリーニングモード時に使用するシートの画像パターンを表す図
【符号の説明】
1 ‥‥像担持体(感光ドラム)
5 ‥‥転写ローラ
9 ‥‥トップセンサー
11‥‥定着装置
12‥‥搬送ローラ対
20‥‥加熱手段(セラミックヒータ)
21‥‥サーミスタ
23‥‥CPU
24‥‥トライアック
25‥‥定着部材(定着フィルム)
26‥‥定着部材(加圧ローラ)
27‥‥温度制御手段
28‥‥回転制御手段
29‥‥定着器駆動モータ
30‥‥CPU
N ‥‥定着ニップ
P ‥‥記録材、クリーニング用のシート
Claims (1)
- 感光体と、前記感光体に形成したトナー像を転写ニップで記録材に転写する転写部材と、少なくとも一方が回転可能な一対の定着部材を有し前記一対の定着部材で形成する定着ニップでトナー像を担持する記録材を搬送しつつ加熱する定着器と、前記感光体を駆動する感光体駆動モータと、前記定着器を駆動する定着器駆動モータと、を有し、前記定着ニップでクリーニング用シートを挟持した状態で前記回転可能な定着部材の回転と停止を繰り返しながらクリーニング用シートを搬送し前記定着部材をクリーニングする定着部材クリーニングモードを有する画像形成装置において、
クリーニング用シートが前記転写ニップと前記定着ニップの両方に同時に挟持された状態を経てその搬送方向後端が前記転写ニップを通過した後に、前記定着部材クリーニングモードにおける前記回転可能な定着部材の回転と停止の繰り返しを開始することを特徴とする画像形成装置。
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-
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