JPH07199750A - シート材からの像形成物質除去方法及びその装置 - Google Patents

シート材からの像形成物質除去方法及びその装置

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JPH07199750A
JPH07199750A JP5351899A JP35189993A JPH07199750A JP H07199750 A JPH07199750 A JP H07199750A JP 5351899 A JP5351899 A JP 5351899A JP 35189993 A JP35189993 A JP 35189993A JP H07199750 A JPH07199750 A JP H07199750A
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sheet material
forming substance
heating
image
peeling
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JP5351899A
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English (en)
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Kazuhiro Ando
和弘 安藤
Yoichi Asaba
陽一 浅場
Yoshiaki Miyashita
義明 宮下
Yoshiyuki Kimura
祥之 木村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー像が形成された転写紙10に処理液を
供給してトナー付着を不安定した状態で転写紙のトナー
像面をトナー剥離ローラ302に接触させて加熱・加圧
を加えた後に、転写紙を剥離ローラから分離して紙から
トナーを除去する紙再生装置において、剥離体から紙が
分離しやすくする。 【構成】 トナー剥離ユニット3において、液供給ユニ
ット2で処理液を供給した転写紙10のトナーを、加熱
及び加圧により剥離ローラ302に付着させ、剥離ロー
ラ表面から分離爪303で転写紙10のみを分離する。
この加熱を、剥離ローラの加熱切り替え制御や、剥離ロ
ーラ回転速度制御により、転写紙先端部に与える熱量が
転写紙の他の部分に与える熱量よりも大きくなるように
する。これにより、転写紙先端部の乾燥を促進させ紙の
腰増大や液を介しての剥離ローラとの付着力減少で、剥
離ローラから転写紙先端部を分離しやすくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置などによって
トナーなどの像形成物質を安定に付着させた転写紙など
のシート材の表面から、該像形成物質を取り除くシート
材からの像形成物質除去方法及びその装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済みのシート材からトナーな
どの像形成物質を除去する像形成物質除去方法及びその
装置としては種々のものが知られている。例えば溶剤を
使用するものとして、特開平1−101576号公報に
は、トナーが付着されたシート材をトナー樹脂の可溶性
溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、溶剤に溶解し
たトナーを紙面より遊離させる像形成物質除去方法が開
示されている。また、特開平4−300395号公報に
は、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あるいは塗布等
による方法で付着させてトナーを溶解し、溶解したトナ
ーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械剥離あるいは
静電気吸着等による方法で除去する像形成物質除去方法
が開示されている。
【0003】また、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離体を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離体を剥がすことにより、該イ
ンキ剥離体の方に付着させて除去する像形成物質除去方
法が開示されている。また特開平4−64472号公報
には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエンド
レスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及び冷
却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブルペ
ーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押しつけ
る押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部から
なるイレーザが開示されている。また特開平4−829
83号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に紙を
通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2本の
ローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該圧接
箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具と、
前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから除去
する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記溶剤を
使用しない方法や装置は、表面に紙繊維が露出している
通常の紙に画像を記録した記録済みシート材から像形成
物質を除去するのに使用すると、例えば電子写真方式の
定着工程で熱溶融性樹脂を主成分とする像形成物質をシ
ート材に融着させるなどして、像形成物質がシート材表
面の繊維に強固に固着されているので、像形成物質除去
の際に像形成物質と共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質
を損傷してしまう恐れがあった。特に像形成物質の除去
性を高めるために、上記インキ剥離体、エンドレスシー
トあるいはローラに熱や圧力を加える場合、種々の条件
によっては、逆に像形成物質とシート材との間の定着性
を高めてしまって除去を困難にすることもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済みシート
材に、水、界面活性剤を含む水溶液、水溶性ポリマーを
含む水溶液、及び界面活性剤と水溶性ポリマーとを含む
水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水ある
いは水溶液を保持させるとともに、剥離体を介在させ、
像形成物質を該剥離体に加熱接着もしくは加圧接着して
シート材から剥離する像形成物質除去方法を提案した
(例えば、特願平4−255916号参照)。これによ
れば、シート材の紙質を比較的損傷することなく、像形
成物質のみを除去することができる。
【0006】そして、上記構成においては、像形成物質
をシート材から剥離するに際して剥離体とシート材とを
分離する必要があるため、画像形成装置における感光体
からの転写紙の分離技術や定着装置の定着ローラからの
転写紙の分離技術、すなわち、曲率分離や分離爪分離
を、この分離に適用することが研究されている。
【0007】しかし、この剥離体とシート材の分離に単
に従来の分離技術を適用しただけでは、分離不良が発生
してしまうことがあり、かつ、この分離不良は、像形成
物質なとが通常は付着していないシート材の端部と剥離
体との分離開始自体がうまく行われていないことがわか
ってきた。そして、この分離不良が生じた場合には、シ
ート材に液体が付着しているので、ジャム処理などの修
復作業が乾燥したシート材の分離不良の場合に比して格
段に煩雑なものになってしまうという問題点がある。
【0008】本発明は以上の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、表面に像形成物質
が固着しているシート材に、該表面と像形成物質との付
着を不安定にする液体を供給し、かつ、該表面上の像形
成物質に対して該表面よりも強い付着力を発揮する剥離
体と、該表面上の像形成物質とを接触させた状態で接触
部を加熱した後に、シート材の端部から該剥離体とシー
ト材とを分離していくことにより、シート材から像形成
物質を除去するシート材からの像形成物質除去方法及び
その装置において、シート材と剥離体との分離性能を向
上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、表面に像形成物質が固着してい
るシート材に、該表面と像形成物質との付着を不安定に
する液体を供給し、かつ、該表面上の像形成物質に対し
て該表面よりも強い付着力を発揮する剥離体と、該表面
上の像形成物質とを接触させた状態で接触部を加熱した
後に、シート材の端部から該剥離体とシート材とを分離
していくことにより、シート材から像形成物質を除去す
るシート材からの像形成物質除去方法において、前記加
熱を、前記シート材の端部に対する熱量の方が前記シー
トの他の部分に対する熱量よりも大きくなるように行う
ことを特徴とするものである。
【0010】ここで、シート材としては、紙などの少な
くとも表面が繊維質からなり、かつ吸液性や可撓性を有
するシート材が挙げられる。また像形成物質としては、
例えば熱溶融性トナーが挙げられる。また上記液体とし
て、水、界面活性剤を含む水溶液、水溶性ポリマーを含
む水溶液および水溶性ポリマーと界面活性剤を含む水溶
液よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは
水溶液を用いることができる。そして、像形成物質を除
去したシート材に対して、像形成物質を除去したシート
面の平滑性やシート材の湿度が、像形成物質除去処理前
と略同一にするように、加圧や乾燥による復元処理を施
しても良い。
【0011】請求項2の発明は、請求項1のシート材か
らの像形成物質除去方法において、上記加熱用の加熱体
の温度を、上記シート材の端部に対する熱量の方が前記
シートの他の部分に対する熱量よりも大きくなるように
制御することを特徴とするものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1のシート材か
らの像形成物質除去方法において、上記加熱用の加熱部
に対して上記シートが相対的に移動するように該加熱用
の加熱体あるいは該シートを移動させ、かつ、該移動の
速度を、上記シート材の端部に対する熱量の方が前記シ
ートの他の部分に対する熱量よりも大きくなるように切
り替えることを特徴とするものである。
【0013】請求項4の発明は、表面に像形成物質が固
着しているシート材に、該表面と像形成物質との付着を
不安定にする液体を供給する液体供給手段と、該表面上
の像形成物質に対して該表面よりも強い付着力を発揮す
る剥離体と該表面上の像形成物質とを接触させた状態で
接触部を加熱した後に、シート材の端部から該剥離体と
シート材とを分離していく像形成物質剥離手段とを有す
るシート材からの像形成物質除去装置において、前記加
熱によって前記シート材の端部に与える熱量の方が前記
シートの他の部分に与える熱量よりも大きくなるよう
に、前記像形成物質剥離手段を構成したことを特徴とす
るものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項4のシート材か
らの像形成物質除去装置において、上記加熱用の加熱体
の温度を、上記シート材の端部に対する熱量の方が前記
シートの他の部分に対する熱量よりも大きくなるように
制御する温度制御手段を設けことを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項6の発明は、請求項4のシート材か
らの像形成物質除去装置において、上記剥離手段におけ
る上記加熱用の加熱部に対して上記シートが相対的に移
動するように該加熱用の加熱体あるいは該シートを移動
させる移動手段と、該移動手段による移動速度を、上記
シート材の端部に対する熱量の方が前記シートの他の部
分に対する熱量よりも大きくなるように切り替える移動
速度切り替え手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0016】
【作用】本発明においては、表面に像形成物質が固着し
ているシート材に、該表面と像形成物質との付着を不安
定にする液体を供給し、かつ、該表面上の像形成物質に
対して該表面よりも強い付着力を発揮する剥離体と、該
表面上の像形成物質とを接触させた状態で接触部を加熱
した後に、シート材の端部から該剥離体とシート材とを
分離していくことにより、シート材から像形成物質を除
去する。
【0017】ここで、上記加熱は、シート材表面上の像
形成物質と上記剥離体との付着力の方が像形成物質とシ
ート材表面との付着力よりも確実に大きくなるようにす
るためのものである。例えば、像形成物質として熱軟化
性のトナーなどを用いている場合には、トナーを軟化さ
せることによって軟化していない状態に比してトナーと
剥離体との付着力を増大させる。また、液体の温度を上
昇させることによって液体が比較的低温の状態に比して
像形成物質とシート材表面との界面部への液体の進入を
より完全にして像形成物質とシート材表面との付着力を
減少させる。このように、シート材表面上の像形成物質
と上記剥離体との付着力の方が像形成物質とシート材表
面との付着力よりも確実に大きくなるようにするという
観点から、上記加熱の程度には適正な範囲が存在し、あ
まり加熱し過ぎると種々の不具合が生じる。すなわち、
像形成物質とシート材表面との界面部における液体量が
少なくなり過ぎ、像形成物質とシート材表面との付着力
が剥離体と像形成物質との付着力よりも大きくなって、
像形成物質のシート材からの剥離ができなくなったり、
シート材表面が繊維質である場合に、像形成物質ととも
にこの繊維までシート材から剥離してシート材表面を傷
めたりする不具合が生じる。よって上記加熱はシート材
表面にある程度の液体を残す程度に行われる。
【0018】ところが、シート材と剥離体との分離を開
始するシート材の端部においては、液体の量が少ないほ
ど、分離の開始がスムーズである。これは、通常は像形
成物質が存在しないシート材端部表面と、剥離体の平滑
な表面とは、両者間の液体を介して密着するので、この
ような液体の量が少ないほど密着力が小さくなったり、
シート材が紙などのように吸液によって腰が弱くなるも
のの場合、その端部の濡れ度合が小さいほど、分離に寄
与するシート材の腰が強くなってりするためである。
【0019】そこで、本発明においては、上記加熱を、
上記シート材の端部に対する熱量の方がシートの他の部
分に対する熱量よりも大きくなるように行って、シート
材からの像形成物質の剥離性と、剥離体からのシート材
の分離性とを両立し得るようにしている。
【0020】
【実施例】本発明を、転写型の電子写真複写機によって
画像が形成された像保持体としての転写紙から、像形成
物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーという)を
取り除くトナー除去装置に適用した実施例について説明
する。まず、本発明を適用できるトナー除去装置の一例
について説明する。図1において、このトナー除去装置
は、積載状態で収容しているトナー像が形成された転写
紙10を一枚づつ分離給送する給紙ユニット1と、給紙
ユニット1から送られてきた転写紙10に液を供給する
液付与ユニット2と、液が供給された転写紙10からト
ナーを剥離して除去するトナー剥離ユニット3と、トナ
ーが除去された転写紙10を乾燥させる乾燥ユニット4
と、乾燥ユニット4から排出される転写紙10を受ける
紙受けユニット5とを備えている。
【0021】このトナー除去装置は、液付与ユニット2
で転写紙10とトナーとの付着状態を不安定化状態にす
る不安定化液(以下、処理液という)20を転写紙10
に付与して、処理液20を少なくとも転写紙10とトナ
ーとの界面部に浸透させ、トナーと転写紙10との付着
を不安定にした状態で、トナー剥離ユニット3の剥離ロ
ーラ302によって転写紙10からトナーを剥離した
後、乾燥ユニット4で乾燥させて転写紙を再利用可能に
するものである。
【0022】ここで、上記処理液20としては、水、水
溶性ポリマーを含む水溶液、界面活性剤を含む水溶液、
及び、水溶性ポリマーと界面活性剤とを含む水溶液より
なる群から選ばれた少なくとも1種の水あるいは水溶液
を用いることができる。また、該水又は水溶液には、所
定の有機溶剤を含有させることもできる。また、上記処
理液20として、有機溶剤のみを用いることもできる。
【0023】上記水溶性ポリマーとしては、例えば、デ
ンプン質(かんしょデンプン、ばれいしょデンプン、タ
ピオカデンプン、小麦デンプン、コーンスターチ等)、
マンナン(こんにゃく等)、海藻類(ふのり、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム等)、植物粘質物(トロロアオイ、
トラガントゴム、アラビアゴム等)、微生物による粘質
物(デキストラン、レバン等)、タンパク質(にかわ、
ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等)の天然ポリマー
や、セルロース系(ビスコース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプ
ン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン)の半合成ポリマーや、合成ポリマー等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0024】また、上記界面活性剤としては、例えば、
陰イオン系(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステ
ル塩、リン酸エステル塩、ホスホン酸塩等)、陽イオン
系(アミン塩、第四級アンモニウム塩、ブンザルコニウ
ム塩、塩化ベルゼトニウム塩、ピニジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、スルホニウム塩、ポリエチレンポリアミ
ン等)、両性系(アミノ酸、カルボキシベタイン、スル
ホベタイン、アミノ硫酸エステル、アミノカルボン酸
塩、イミダゾリン誘導体等)、非イオン系(エーテル
型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型、多価
アルコール、アミノアルコール、ポリエチレングリコー
ル等)の通常の界面活性剤やフッ素系界面活性剤等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0025】また、上記水又は水溶液に含有させる有機
溶剤としては、ターペンチン、ジペンテン、ブチルアセ
テート、四塩化炭素、セロソルブアセテート、キシレ
ン、トルエン、エチルアセテート、ジアセトンアルコー
ル、メチルセロソルブアセテート、ベンゼン、メチルエ
チルケトン、メチルアセテート、メチレンクロリド、エ
チレンジクロリド、シクロヘキサン、セロソルブ、ジオ
キサン、アセトン、メチルセロソルブ、シクロヘキサノ
ール、ブタノール等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0026】また、上記単独で用いる有機溶剤として
は、炭素水素系溶剤であるヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ノナン、スピィリット、ナフサN01〜6(シェル
石油社の商品名)、アイソパーE,L,K,V(エクソ
ン社の商品名)、アイピーソルベント(出光石油社の商
品名)、シェルーゾル70,71、ソルベッソ100,
150(シェルオイル社の商品名)、アスコムOMS,
460(スピリッツ社の商品名)、ベガゾール103
0,2130,3040(モービル石油社の商品名)等
が挙げられる。更に、フッ素系溶剤であるフロリナート
FC40,43,70,77(住友3M社の商品名)、
アフルードE10,16,18等や、シリコーン系溶剤
である信越シリコーンKF96(商品名)、東レシリコ
ーンSH200,344(商品名)、東芝シリコーンT
SF431(商品名)等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0027】次に、図示の例の各ユニット1,2,3,
4,5について説明する。上記給紙ユニット1は、底板
101上に積載された転写紙10を最上部のものから給
紙ローラ102で給紙し、図示しない分離機構で重送紙
を分離して一枚の転写紙10のみを、タイミング調整及
びスキュー補正のためのレジストローラ対104で送り
出すものである。その具体的な構成及び動作は電子写真
複写機における給紙機構と同様であるので、詳細な説明
は省略する。
【0028】上記液付与ユニット2は、処理液20を所
定量満たした液容器201、転写紙10の一方の面(図
中の上面)に接触しながら、液容器201の処理液20
中に案内するように搬送する液中搬送ローラ202、液
中搬送ローラ202の駆動部(不図示)、転写紙10の
他の面(図中の下面)を液容器201の処理液20中に
案内する液中ガイド板203、挾持搬送手段としても機
能する絞りローラ対204、下側の絞りローラ204に
食い込み配置された絞り棒205、などを備えている。
このユニット2において、給紙ユニット1から給送され
た転写紙10は、液中搬送ローラ202と液中ガイド板
203とによって、液容器201の処理液20中に案内
され、処理液20に浸漬された後、絞りローラ対204
によって余分な処理液20が除去かれ、次のトナー剥離
ユニット3へと搬送される。なお、この例のように直接
転写紙10を処理液中に通して転写紙10に処理液を付
与するのに代え、塗布ローラで転写紙10の表面に処理
液を塗布したり、噴霧器により転写紙10の表面に霧状
にされた処理液を付着させたりして、付与するようにし
ても良い。その他任意の方法を用いることができる。
【0029】上記トナー剥離ユニット3は、それぞれト
ナーTの軟化手段としての加熱ランプ301を内蔵し互
いに圧接状態で配置された一対の剥離体としての剥離ロ
ーラ対302、転写紙排出側の圧接部近傍の剥離ローラ
302の表面に接触するように配設された分離爪30
3、剥離ローラ302の表面をクリーニングするクリー
ニング装置304、駆動部(不図示)等を備えている。
【0030】この剥離ローラ302の表面は、少なくと
も軟化しているトナーに対して、転写紙10と該トナー
との付着力より大きい付着力を有するものを用いて構成
する。具体的には、上記トナーと同一又は類似のトナー
成分樹脂や、接着剤の成分樹脂等を用いることができ、
またアルミ系、銅系、ニッケル系等の金属材料を用いる
こともできるが、これらに限定されるものではない。ま
た、上記樹脂は、水溶性のものであっても、あるいは非
水溶性のものであってもよい。
【0031】上記トナー成分樹脂としては、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレン−ブ
チルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。 (以下、余白)
【0032】また、上記接着剤の成分樹脂としては、に
かわ、ゼラチン、アルブミン、カゼイン等のタンパク質
系接着剤、デンプン系、セルロース系、複合多糖類系
(アラビアゴム、トラガントゴム等)等の炭水化物系接
着剤、酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリル系、
エチレン共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン等の熱可溶性接着剤、ポリクロロプレン系、ニト
リルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム系等のゴ
ム系接着剤、ゴム系、アクリル系等の感圧接着剤、酸化
チタンを分散させたポリエチレンテレフタレート(PE
T)、等が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0033】また、上記樹脂を用いる場合には、テンシ
ョンや熱による伸び防止、耐久性等の観点から、支持体
と表層の少なくとも2層以上の多層構造にすることが望
ましい。すなわち、図示の例のように剥離体をローラ形
状にする場合には、ローラ形状の基体、例えばゴムロー
ラ上に、上記樹脂からなる表層を形成して剥離体を構成
することが望ましい。なお、剥離体はベルト状やカット
シート状に構成することもできる。いずれの形状にする
場合にも上記樹脂を直接支持する支持体として、例え
ば、セロハンテープ、クラフト紙粘着テープ、ポリ塩化
ビニルテープ、アセトンテープ、フィラメント補強テー
プ等のテープ、等を用いることができる。
【0034】また上記上下剥離ローラ302の加熱ラン
プ301は、転写紙10表裏のに密着して転写紙10に
固着しているトナーを加熱して軟化させ、これにより、
トナーを転写紙10の繊維から剥がれ易くするものであ
る。この加熱は圧接部において転写紙10上のトナーが
溶融しない程度に行うことが望ましい。トナーが溶融し
てしまうと転写紙10上のトナーを、紙側と剥離ローラ
302側とに分断することなく、剥離ローラ302側へ
転写させるのが、困難になるためである。また加熱し過
ぎると剥離ローラ302対の圧接部を通過中に転写紙1
0が乾燥し過ぎて、トナーの転写紙10に対する固着力
が転写紙10が濡れている場合に比して強まり、転写紙
10がトナーを介して該ローラ302に貼り付いて上記
分離爪303で分離できなくなる恐れがある。従って、
加熱部通過後の転写紙10に多少の湿り気が残る程度に
加熱することが望ましい。そして、後に詳述するよう
に、本実施例においては、このような加熱は転写紙10
の先端部以外に対して行い、該先端部に対してはこのよ
うな加熱によるよりも多くの熱量を転写紙10に与え
て、転写紙と剥離ローラ302との分離がスムーズに開
始されるようにする。
【0035】上記クリーニング装置304は、剥離ロー
ラ302の表面上のトナーTを除去するクリーニングロ
ーラ305、クリーニングローラ305上のトナーTを
掻き落すスクレーパブレード306、スクレーパブレー
ドで306で掻き落したトナーTを収容するトナー受け
(トナー容器)307を備えている。
【0036】このクリーニングローラ305の少なくと
も表面は、剥離ローラ302上に付着しているトナーT
に対する離型性が、剥離ローラ302表面の該トナーに
対する離型性より劣っている材料で構成されている。こ
の具体的な材料としては、アルミ系、銅系、ニッケル系
等の金属材料、又は酸化チタンを分散させたポリエチレ
ンテレフタレート(PET)等の高分子系材料が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0037】上記乾燥ユニット4は、転写紙10を乾燥
させるものであり、加熱ランプ401内蔵の例えばアル
ミからなる上乾燥ローラ402と、これに下方から圧接
する下乾燥ローラ404とから構成されている。この下
乾燥ローラ404は給液性部材からなる表層を備え、該
表層の液を絞り落す絞りブレード405が当接してい
る。なお、このような乾燥ローラ対402,404から
なる乾燥ユニット4において、乾燥の効率を向上させる
ためなどに種々の改良や変更を加えることができる。ま
た、乾燥ローラ対402,404に代え、ベルト手段を
用いて乾燥ユニットを構成することもできる。
【0038】そして、上記紙受けユニット5は、この乾
燥ユニット4から排出された転写紙を受けるための排紙
トレー501を備えている。
【0039】図2は、図1のトナー除去装置を動作させ
るための制御ブロック図である。商用電源901から交
流電源供給を受け、メインスイッチ902をオンすると
直流電源(PSU)903から、DC電源電圧が各制御
ICに供給される。電源を供給されたCPU904は、
プログラムカウンタ等のリセットを行い、ROM905
に書き込まれたプログラム内容に基づいて、制御を開始
する。CLK発振器906は、CPU動作に必要な基準
クロック(CLK)を供給する。
【0040】まず、アドレスデータバス907を通し
て、パラレルインターフェイス908にリレー909を
オンするデータが送られる。パラレルインターフェイス
の出力ポートには、各負荷を駆動するドライバー910
が接続されており、更にその一部にリレー1の接点駆動
コイルが接続され、リレー1の接点911が閉じる。
【0041】そして、SSR1(912),SSR2
(913)がそれぞれオンするべくデータが前記と同様
にドライバー910へ送られる。SSR1の先には剥離
ローラ302を加熱する加熱ランプ301に対応する抵
抗体914a,bが2本ないし1本接続され、同ローラ
302の加熱を開始する。一方、SSR2の先には乾燥
ローラ402を加熱する加熱ランプ401に対応する抵
抗体915が接続され、同様に加熱を開始する。各ロー
ラーの温度は、それぞれサーミスタ916,917で検
知させA/Dコンバータ918へ入力され、アナログデ
ータからデジタルデータへ変換される。RAM919に
は各ローラーの制御温度が書き込まれており、その値と
比較して温度制御される。このデーターは操作表示部9
20からシリアルインターフェイス921を通して、R
AM919に書き込むこともできる。
【0042】各ローラの温度が、剥離あるいは乾燥する
のに充分な温度(RAMの設定値)になったら、操作表
示部920に動作可能の表示(LED点灯等)を示す。
操作表示部920より動作指令データーが送信された
ら、CPU904はメイン駆動モータ922を動作さ
せ、同モータの負荷が一定速度で駆動できたら、給紙モ
ータ923を駆動し、給紙を開始する。ここで、レジス
トモータ924は、スキュー防止のため給紙モータとの
タイミングを計りながら回転し、紙を送り出す。後は前
述の処理液含浸、剥離、乾燥の工程になる。
【0043】なお、給紙コロ102及びレジストローラ
104以外の負荷は、全てメイン駆動モータ922にて
同期駆動される。LCTには紙の有無を検知するペーパ
ーエンドセンサー925が有り、紙が無くなるとパラレ
ルインターフェイスを通じて紙無しデーターを送信す
る。紙無しを検知したCPU904は、マシン動作を停
止し、操作表示部920へ動作停止の表示(LED点灯
等)を行う。
【0044】以上の構成において、給紙ユニット1から
送られた転写紙10は、液付与ユニット2でそのトナー
像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット3に送
られる。このトナー剥離ユニット3で、紙に固着してい
るトナーが剥離ローラ302からの加熱で軟化し、剥離
ローラ302表面に付着する。そして紙が剥離ローラ3
02から分離する際に、剥離ローラ302表面に付着し
たトナーが紙から剥離し、これにより、紙からトナーが
除去される。トナーが除去された紙は乾燥ユニット4で
乾燥され、紙受けユニット5に排出される。
【0045】以上、このトナー除去装置によれば、トナ
ーが付着した紙に液を供給して紙のトナーとの界面部に
液を浸透させた状態でトナーを剥離させるので、紙繊維
を傷めることなく、トナーを除去できる。
【0046】また、紙表面が液で濡れた状態で剥離ロー
ラ302と接触させ、かつ剥離ローラ302から分離す
る時点でも紙が湿った状態を維持できる程度に加熱する
ので、剥離ローラ302表面をトナー接着性有する材質
で構成した場合にも、紙表面自体が剥離ローラ302表
面に接着して分離不良が生じるのを防止でき、また分離
した紙部分が剥離ローラ302と再接触することによる
トナーの再転移を防止できる。
【0047】また、このトナー除去装置では、二つの剥
離ローラ302で転写紙10を挾持し、転写紙10両面
からトナーを除去するように構成したので、給紙ユニッ
ト1の底板101上にトナーを除去すべき転写紙10を
セットする場合に、表裏を考慮する必要がない。また両
面使用した転写紙の両面のトナーを除去したい場合に
も、装置内を一度通すだけで済む。
【0048】また、排出される転写紙10は乾燥ユニッ
ト4で乾燥されているので、取扱が容易で、また、乾燥
ユニット4によって加熱による乾燥でトナーが付着しや
すい状態に戻されているので、そのまま電子写真複写機
などで使用することができる。
【0049】次に、上記トナー除去装置において、トナ
ー剥離ユニット3における剥離ローラ対302からの転
写紙の分離性を向上させるための構成について説明す
る。前述のように、剥離ローラ対302による加熱は、
転写紙10の先端部以外に対しては剥離ローラ302へ
のトナー貼り付きが生じない程度に行うことが望ましい
が、通常トナー付着が無く、かつ、腰の強さが剥離ロー
ラ302からの分離に寄与する転写紙の先端部に対して
は、このような加熱によるよりも多い分離性能上十分な
熱量を与えることが望ましい。そこで、本実施例では、
転写紙10の先端部(数ミリ程度)に対しては比較的大
きな熱量を該部分に与え、かつ、転写紙10の先端部以
外の部分に対しては比較的小さな熱量を与えることがで
きるように、トナー剥離ユニット3を構成する。
【0050】このような転写紙10の部分による与える
熱量の切り換えは、加熱体である上記剥離ローラ302
の温度を、転写紙の先端部が加熱部である両ローラ30
2間の圧接部(以下、剥離ローラ圧接部という)を通過
する期間と、転写紙のその他の部分が同圧接部を通過す
る期間とで切り換える加熱ランプ301の点灯制御によ
る剥離ローラ302の温度制御によってことで行うこと
ができる。また、転写紙の先端部が上記剥離ローラ圧接
部を通過する速度と、転写紙のその他の部分が同圧接部
を通過する速度とを切り換える転写紙搬送速度の切り換
え制御によって行うことができる。
【0051】まず、図3(a)及び図4を用いて、転写
紙の剥離ローラ302からの分離性を向上させるため
の、上記加熱ランプ301の点灯制御による剥離ローラ
302の温度制御の一例について説明する。本例の温度
制御のために、図1中に示すように転写紙搬送方向にお
いて剥離ローラ圧接部よりも上流の位置に紙検出センサ
ー308が設けられている。このセンサー308は、図
2中に示すようパラレルインターフェイス908に接続
され、剥離ローラ302の温度検出センサーとしてのサ
ーミスタ916を用いたCPU904による加熱ランプ
401(図2中の抵抗体914a,b)の点灯制御に使
用されるようになっている。図3(a)及び図4におい
て、給紙ユニット1による給紙(ステップ1)、及び、
液付与ニット2による液付与と過剰液の絞り(ローラ2
04による)(ステップ2,3)がなされた転写紙の先
端が上記紙検知センサー308で検出されるまでは、下
限値tlow及び上限値tupの制御温度範囲になるよ
うに、上記サーミスタ916の出力を用いて、加熱ラン
プ401を点灯制御する。これは剥離ローラ302の予
備的な加熱であり、この例では後述する転写紙の先端部
以外の部分を乾燥させるための制御温度範囲を用いてい
る。そして、転写紙の先端が上記紙検知センサー308
で検出されると加熱ランプ401の強制連続点灯を開始
し(ステップ5)、転写紙先端部の剥離ローラ302か
らの良好な分離が可能な程度に同先端部を乾燥できる剥
離ローラ温度である先端乾燥用温度tmaxまで、剥離
ローラ温度を上昇させる。ここで、この例では、上記所
要時間a、すなわち、紙検知センサー308の配置位置
を、加熱ランプ401の連続点灯によって、予備加熱状
態から先端乾燥用温度tmaxまで昇温できるように設
定している。このため、上記強制連続点灯は所要時間a
の経過時に中止する(ステップ11,7)また、仮りに
所要時間a経過前に先端乾燥用温度tmaxに到達した
ときには、その時点で加熱ランプ401の強制点灯を中
止する(ステップ6)。
【0052】以上のようにして、先端乾燥用温度tma
xになった剥離ローラ圧接部に転写紙の先端部を通過す
る間に、該先端部を剥離ローラ302からの分離が良好
に行われる程度に乾燥させる。このとき、剥離ローラ3
02は転写紙先端部側に熱を奪われて急激に温度が降下
し、転写紙の先端部以外の部分が剥離ローラ圧接部に進
入する時点では上記制御温度範囲内の温度になってい
る。そして、上記制御温度範囲内に収まるように加熱ラ
ンプ401の点灯が制御されながら剥離処理が行われ
(ステップ8)。なお、この制御温度範囲での温度制御
の平均値が、トナーを介して剥離ローラ302へ転写紙
10が貼り付かない程度に加熱できる剥離ローラ目標制
御温度になっている。そして、以上の剥離処理後に乾燥
ユニット4による乾燥処理がされ(ステップ9)、紙受
けユニット5のトレイ501に排紙される(ステップ1
0)。なお、以上の制御に必要なデータtmax,tu
p,tlow,aなどはROM905やRAM919に
記憶させておく。
【0053】次に、図3(b)を用いて、転写紙の剥離
ローラ302からの分離性を向上させるための、転写紙
搬送速度の切り換え制御の一例について説明する。転写
紙に与えられる熱量は、剥離ローラ301の温度の他に
剥離ローラ圧接部の通過速度によっても変わる。従っ
て、本例では、転写紙先端部が圧接部中にある時間を、
転写紙のその他の部分が圧接部にある時間よりも長くす
ることによって、転写紙先端部に比較的大きな熱量を与
えるようにする。例えば、上記紙センター308で転写
紙先端を検出してから上記所要時間a経過時に、剥離ロ
ーラ302、及び、その他の転写紙挾持中のローラなど
308,104,202を停止させ(例えばメイン駆動
モータ自体を停止させる)、転写紙先端部を剥離ローラ
圧接部に挾んだままの状態にして、転写紙先端部が剥離
ローラ302から良好に分離できる程度に乾燥するのに
必要な時間bが経過するのを待つ。そして、この時間b
が経過したら、再度各ローラ308,104,202の
回転を再開させて、転写紙の先端部伊賀に対しては、転
写紙10がトナーを介して剥離ローラ302に貼り付か
ない程度に加熱する。このように転写紙先端部が剥離ロ
ーラ圧接部にある期間、剥離ローラ302などを停止さ
せるのに換え、比較的低速で回転させるようにしても良
い。また、転写紙の先端部が剥離ローラ圧接部にあると
きに剥離ローラ302の温度自体を比較的高めに制御し
ても良い。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、シート材表面上の像形
成物質に剥離体を接触させた状態で行う接触部の加熱
を、その後に該剥離体との分離を開始する上記シート材
の端部に対する熱量の方が該シートの他の部分に対する
熱量よりも大きくなるように行っうので、シート材から
の像形成物質の剥離性と、剥離体からのシート材の分離
性とを両立し得る。よって、表面に像形成物質が固着し
ているシート材に、該表面と像形成物質との付着を不安
定にする液体を供給し、かつ、該表面上の像形成物質に
対して該表面よりも強い付着力を発揮する剥離体と、該
表面上の像形成物質とを接触させた状態で接触部を加熱
した後に、シート材の端部から該剥離体とシート材とを
分離することによるシート材からのトナー除去を、シー
ト材の剥離体からの分離不良によるシート材のジャムな
どを防止しなから良好に行うことかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るトナー除去装置の概略構成図。
【図2】同装置の電装部のブロック図。
【図3】(a)は同装置に適用できる加熱ランプの点灯
制御の説明図。(b)は同装置に適用できる剥離ローラ
駆動制御の説明図。
【図4】同点灯制御のフローチャート。
【符号の説明】
1 給紙ユニット 2 液付与ユニット 3 トナー剥離ユニット 4 乾燥ユニット 5 紙受けユニット 10 転写紙 20 処理液 201 液容器 204 絞りローラ対 207 塗布ローラ対 212 給液パイプ 301 加熱ランプ 302 剥離ローラ 303 分離爪 308 紙検知センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 祥之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に像形成物質が固着しているシート材
    に、該表面と像形成物質との付着を不安定にする液体を
    供給し、かつ、該表面上の像形成物質に対して該表面よ
    りも強い付着力を発揮する剥離体と、該表面上の像形成
    物質とを接触させた状態で接触部を加熱した後に、シー
    ト材の端部から該剥離体とシート材とを分離していくこ
    とにより、シート材から像形成物質を除去するシート材
    からの像形成物質除去方法において、 前記加熱を、前記シート材の端部に対する熱量の方が前
    記シートの他の部分に対する熱量よりも大きくなるよう
    に行うことを特徴とするシート材からの像形成物質除去
    方法。
  2. 【請求項2】上記加熱用の加熱体の温度を、上記シート
    材の端部に対する熱量の方が前記シートの他の部分に対
    する熱量よりも大きくなるように制御することを特徴と
    する請求項1のシート材からの像形成物質除去方法。
  3. 【請求項3】上記加熱用の加熱部に対して上記シートが
    相対的に移動するように該加熱用の加熱体あるいは該シ
    ートを移動させ、かつ、該移動の速度を、上記シート材
    の端部に対する熱量の方が前記シートの他の部分に対す
    る熱量よりも大きくなるように切り替えることを特徴と
    する請求項1のシート材からの像形成物質除去方法。
  4. 【請求項4】表面に像形成物質が固着しているシート材
    に、該表面と像形成物質との付着を不安定にする液体を
    供給する液体供給手段と、該表面上の像形成物質に対し
    て該表面よりも強い付着力を発揮する剥離体と該表面上
    の像形成物質とを接触させた状態で接触部を加熱した後
    に、シート材の端部から該剥離体とシート材とを分離し
    ていく像形成物質剥離手段とを有するシート材からの像
    形成物質除去装置において、 前記加熱によって前記シート材の端部に与える熱量の方
    が前記シートの他の部分に与える熱量よりも大きくなる
    ように、前記像形成物質剥離手段を構成したことを特徴
    とするシート材からの像形成物質除去装置。
  5. 【請求項5】上記加熱用の加熱体の温度を、上記シート
    材の端部に対する熱量の方が前記シートの他の部分に対
    する熱量よりも大きくなるように制御する温度制御手段
    を設けたことを特徴とする請求項4のシート材からの像
    形成物質除去装置。
  6. 【請求項6】上記剥離手段における上記加熱用の加熱部
    に対して上記シートが相対的に移動するように該加熱用
    の加熱体あるいは該シートを移動させる移動手段と、該
    移動手段による移動速度を、上記シート材の端部に対す
    る熱量の方が前記シートの他の部分に対する熱量よりも
    大きくなるように切り替える移動速度切り替え手段を設
    けたことを特徴とする請求項4のシート材からの像形成
    物質除去装置。
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