JP3945135B2 - 画像支持体およびその再生方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真プロセスを使用して画像支持体に形成された画像(画像形成材料)を、前記画像支持体から容易に剥離して再生できる画像支持体および該画像支持体の再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、一般的に使用されている画像支持体のうち最も身近なものは紙である。近年、地球環境問題が表面化して森林資源保護の重要性が認識され、紙原料としての木材資源の利用削減が重要課題となってきている。この木材資源の利用削減対策の一環として、一度使用した古紙を焼却することなく、再生紙として利用することが検討されている。しかし、回収した古紙を再生紙にするには多くの問題がある。
【0003】
例えば、古紙回収においては、企業等の機密文書や機密データの漏洩、紙の種類による分別回収等の手間や運搬、回収した古紙の集積場所やその管理等の問題がある。
【0004】
また、古紙再生においては、古紙を離解して再度パルプにするために、パルプの繊維が短くなり再生紙の品質が低下したり、不要な画像部分のインキ等を除去する脱墨装置が必要になる等の問題がある。また、再生したパルプから再度紙を製造する製紙システムは大がかりで複雑、高価であることから、オフィスや家庭で容易に古紙を再生することができない問題がある。
【0005】
これら分別回収、運搬、集積、再生等が効率良く行われなければ、却ってエネルギーが大量に消費されてCO2の排出量が多くなり、結果的には地球環境問題の一つである地球温暖化現象をさらに助長させることになりかねない。
【0006】
一方、石油資源の利用削減という観点からは、プラスチック等の再利用が重要となる。プラスチックを原料とする画像支持体としては、講演や会議等の発表、プレゼンテーション等に使用するOHP(オーバーヘッドプロジェクター)用フィルム等がある。OHP用フィルムでは、フィルム表面に画像形成材料を強固に定着させるために、薄い画像受像層が設けられているが、現状では、この画像受像層を損なうことなく画像形成材料だけをOHP用フィルムから除去することは困難なため、その多くが一回の使用で廃棄処分されている。
【0007】
最近では、カラー画像が容易に利用できる環境が整ってきており、特に電子写真方式ではトナーを溶融させる定着工程において、白黒コピーの場合とは異なり、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン等の各種トナーに十分な定着温度と圧力とを加えて溶融させ発色させる。カラー画像用のトナーは、そのガラス転移温度(Tg)が比較的低いため、定着ロールへ融着する現象(ホットオフセット)、定着温度が低すぎた場合に定着ロールに付着する現象(コールドオフセット)が発生することが知られている。これらを防ぐために、電子写真方式における定着ロールあるいは定着ベルト等の定着部材には、その表面にシリコーンオイル等の離型剤を含浸、塗布、添加すること等が行われている。
【0008】
定着部材へのシリコーンオイル等の離型剤の付与は、トナーの過剰な熱溶融によるホットオフセットやコールドオフセットの防止には大きな効果が認められるが、シリコーンオイル等の離型剤は画像支持体としての普通紙やOHPシート等へも同時に付着することになる。特にカラー画像の場合、白黒トナーに比べて定着部材への付着性が高いため、定着部材への付着を防ぐには、より多くのシリコーンオイルが必要となる。そのため、画像支持体としての普通紙やOHPシート等へも多量に付着することになる。その結果、シリコーンオイルによるカラートナーの発色性の変化;画像支持体のベトツキ等の不快感;画像支持体への水性インキの印字不良;付箋、セロハンテープ等の付着阻害;等を起こすことが問題になっている。
【0009】
以上の問題を解消すべく、定着部材に使用するシリコーンオイルの量を微量として定着可能とする方法や、トナーにWAXを多量に含有させることによって、定着部材へのシリコーンオイル等の離型剤の付与をなくしたオイルレス定着方式を採用したカラープリンター等が上市されてきている。
【0010】
しかしながら、画像受像層を有する紙やカラー用OHPフィルム等のような画像支持体は、オイルのない状態あるいは少ない状態の定着部材に巻き付いてしまい、定着および走行不良を引き起こす大きな問題を抱えている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、上述のごとき問題点を解決することを目的とする。すなわち、本発明は、電子写真方式において、オイルレス定着方式であっても、カラー画像の高品質性を維持しつつ、定着ロールへの巻き付き等の定着、走行不良を防ぎ、さらに、オフィスや家庭で容易に再生可能な画像支持体を提供し、また、該画像支持体の再生方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み鋭意研究の結果、本発明らは、少なくとも、所定の物性を有するポリエステル樹脂と、硬化性シリコーン樹脂と、離型性材料と、を含有する画像受像層を画像支持体に設けると、長期に渡って良好な画質を維持でき、容易に再生可能な画像支持体が得られることを見出し、本発明に想到した。すなわち、本発明は、
<1> 少なくとも、基材の片面に画像受像層が設けられた電子写真用の画像支持体であって、前記画像受像層が、50℃以上のガラス転移温度(Tg)を有し、かつ、数平均分子量が10000〜50000のポリエステル樹脂と、硬化性シリコーン樹脂と、離型性材料と、を含有し、前記画像受像層中のポリエステル樹脂と硬化性シリコーン樹脂との重量比(ポリエステル樹脂/硬化性シリコーン樹脂)が50/50〜95/5であり、形成された画像が剥離可能であることを特徴とする画像支持体である。
【0014】
> 前記離型性材料が、反応性シラン化合物と変性シリコーンオイルとからなることを特徴とする<1>に記載の画像支持体である。
【0015】
> 前記ポリエステル樹脂が非晶質線状飽和ポリエステル樹脂であることを特徴する<1>または<2>のいずれかに記載の画像支持体である。
【0016】
> 前記画像受像層の厚さが、0.1〜5μmであることを特徴する<1>〜<>のいずれかに記載の画像支持体である。
【0017】
> 前記基材が、紙または透明プラスチックフィルムであることを特徴とする<1>〜<>のいずれかに記載の画像支持体である。
【0018】
> 前記画像受像層が、マット化剤を含有することを特徴とする<1>〜<>のいずれかに記載の画像支持体である。
【0019】
> 前記画像受像層が、界面活性剤を含有することを特徴とする<1>〜<>のいずれかに記載の画像支持体である。
【0020】
> 前記基材と画像受像層との間に導電層を有することを特徴とする<1>〜<>のいずれかに記載の画像支持体である。
【0021】
> 25℃、65%RHにおける表面電気抵抗が、1×108〜l×1014Ωであることを特徴とする<1>〜<>のいずれかに記載の画像支持体である。
【0022】
10> <1>〜<9>のいずれかに記載の画像支持体における画像受像層表面に形成された画像形成材料を加熱することにより溶融させ、該画像形成材料と親和性の高い物質を少なくとも表面に有する画像剥離部材を前記画像形成材料に接触させることにより、画像形成材料を画像支持体から画像剥離部材へ転移させて、前記画像支持体から画像形成材料を除去することを特徴とする画像支持体の再生方法である。
【0023】
電子写真法では、通常、帯電により電子写真用感光体(以下、単に「感光体」ということがある)表面に均一に静電荷を与えた後、原稿から得られた画像情報に基づいてその感光体表面を露光することにより静電潜像が形成される。次に、感光体表面の静電潜像に現像器から画像形成材料(トナー)を供給することで、静電潜像が可視画像となり、さらにこれが画像支持体へ転写され、最後に熱や圧力等により画像形成材料が画像支持体へ定着される。
【0024】
従って、画像が熱によって画像支持体に定着されている場合には、画像支持体を再度加熱すれば画像形成材料が溶融し、画像支持体と画像形成材料との付着性が低下する。この状態で画像形成材料を画像支持体から何らかの力で引き離せば画像形成材料が剥離しやすくなることが容易に理解される。しかし、画像形成材料は、定着性を良くするために画像支持体としての用紙繊維等との親和性の高い材料で構成されているため、ここでは離型性処理した用紙を使用することが好ましい。
【0025】
そして、画像形成材料を溶融させた状態で、画像形成材料と親和性の高い物質で構成された画像剥離部材を画像支持体上の画像形成材料と接触させることにより、画像形成材料が画像支持体から画像剥離部材へ転移し、画像支持体から画像形成材料を除去することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の画像支持体は、少なくとも、基材の片面に画像受像層が設けられた電子写真用の画像支持体であって、前記画像受像層が、50℃以上のガラス転移温度(Tg)を有し、かつ、数平均分子量が10000〜50000のポリエステル樹脂と、硬化性シリコーン樹脂と、離型性材料と、を含有している。以下本発明の画像支持体および画像支持体の再生方法について説明する。
【0027】
≪画像支持体≫
<1.画像受像層>
本発明の画像支持体の画像受像層は、少なくとも、ポリエステル樹脂と、硬化性シリコーン樹脂と、離型性材料と、を含有している。以下、これらについて説明する。
【0028】
(1.ポリエステル樹脂)
本発明の画像支持体における画像受像層には、ポリエステル樹脂が含有されている。ポリエステル樹脂を含有させることにより、基材である紙やプラスチックフィルムとの接着性、画像形成材料との接着性、溶剤への溶解性等の製造性を向上させることができる。
【0029】
ポリエステル樹脂としては、ガラス転移温度(Tg)が50℃以上のものを使用するが、特に、55〜150℃のものを使用するのが好ましく、60〜75℃のものを使用するのがより好ましい。ガラス転移温度が50℃より低いと軟化点が低くなり、トナー定着等の加熱時に粘性が発現し強定着してしまい、画像剥離が困難となる。一方、150℃より高いと基材との接触不良や薄膜製造不良となる場合がある。また、数平均分子量は、10000〜50000のものを使用するが、特に、15000〜25000のものを使用するのが好ましい。数平均分子量が10000未満であると、加熱時に軟化し易くなったり、可とう性がなくなったりする。数平均分子量が50000を越えると塗液の粘性が高くなり製造性が悪くなることがある。このような樹脂は軟化点が160〜180℃付近であるため、電子写真法における画像定着時の耐熱性を向上させることができる。上記条件の特性を有するポリエステル樹脂としては、特に非晶質線状飽和ポリエステル樹脂が好ましい。
【0030】
一方、電子写真用のトナーの樹脂(結着樹脂)として使用されるポリエステル樹脂は、多価ヒドロキシ化合物と多塩基カルボン酸又はその反応性酸誘導体との反応によって製造されており、特にビスフェノールAと芳香族多価カルボン酸とを主単量体成分とした重縮合物からなる線状ポリエステル樹脂が使用されることが多い。その物性としては、ガラス転移温度(Tg)が50〜70℃、数平均分子量が2000〜6000のものが好ましく用いられている。本発明の画像支持体の画像受像層に使用されるポリエステル樹脂と電子写真用のトナーの樹脂とでは、ガラス転移温度が同領域に含まれるが、数平均分子量が異なる。
【0031】
非晶質線状飽和ポリエステル樹脂としては、二価ヒドロキシ化合物と、二価カルボン酸またはこれらの低級アルキルエステル、酸無水物、酸ハロゲン化物等の反応性酸誘導体とから得られるものが挙げられる。
【0032】
二価ヒドロキシ化合物の具体例としては、HO(CH22OH、HO(CH23OH、HO(CH24OH、HOCH2CH2OCH2CH2OH、HO(C24O)3OH、HO(C24O)nOH、および下記構造式で表される化合物等が挙げられる。
【0033】
【化1】
Figure 0003945135
【0034】
二価カルボン酸の具体例としては、HOOCCOOH、HOOC(CH22COOH、HOOC(CH24COOH、HOOC(CH28COOH、HOOCCH2C(CH32COOH、および下記構造式で表される化合物等が挙げられる。なお、式中のRはH、CH3を表す。
【0035】
【化2】
Figure 0003945135
【0036】
これらを複数用いて多成分系のコポリマー(ランダム共重合体)組成にすると、高融点で溶剤可溶性のよいポリマーを合成することができる。
【0037】
非晶質線状飽和ポリエステル樹脂は、分子鎖の末端にヒドロキシ基またはカルボキシル基を有していることから、任意の添加剤である硬化剤(イソシアネート系、エポキシ系、メラミン系、フェノール系化合物)と反応し、接着性、耐熱性、表面硬度を向上させることができる。
【0038】
なお、前記硬化剤は、繰り返し画像を定着し、更に画像を剥離することができるようにするために添加するものであり、表面の耐熱性および硬度を向上させることができる。硬化剤としては、良好な反応性を示すことからイソシアネート系化合物が好ましいが、種々の硬化剤を組み合わせて用いることにより、本発明に適した画像受像層を形成することができる。このような硬化剤の含有量は、前記非晶質線状飽和ポリエステル樹脂に対して、0.5〜15重量%が好ましく、1〜10重量%がより好ましい。含有量が0.5重量%より少ないと、架橋反応が進まず、粘着性が発現することがあり、含有量が15重量%より多いと、被膜がもろくなることがある。
【0039】
ポリエステル樹脂の含有量は、該ポリエステル樹脂と後述する硬化性シリコーン樹脂との重量比(ポリエステル樹脂/硬化性シリコーン樹脂)が50/50〜95/5とし、80/20〜92.5/7.5とするのが好ましい。
【0040】
ポリエステル樹脂の含有量が50/50より少ないと、硬化性シリコーン樹脂の影響が大きくなり、定着ロールのオイルがフィルム上で小さな玉になり易く、そのため基材が透明フィルムの場合では、透過度が低下し投影画像に影響を及ぼしたり、オイルのベタ付き感が大きくなったりしてしまう。また、WAXが多いトナーに関しても、WAXの残存像等が残りやすくなってしまう。特に、含有量が10/90以上で50/50未満ではポリエステル樹脂と硬化性シリコーン樹脂と相溶性が悪くなり、塗膜が白色化してしまうことがあるため、本発明の画像支持体の基材を透明フイルムとする場合には、大きな問題となる。一方、含有量が95/5を越えると、離型性が不十分となることがある。
【0041】
(2.硬化性シリコーン樹脂)
前記ポリエステル樹脂とともに使用する硬化性シリコーン樹脂について、以下に説明する。
一般に、シリコーン樹脂は、その分子構造により、シリコーンオイルやシリコーンゴム等の材料となる直鎖状構造を有するシリコーン樹脂と、三次元に架橋した構造を有するシリコーン樹脂とに分類される。また、離型性、接着性、耐熱性、絶縁性および化学的安定性等の諸性質は、シリコン原子に結合している分子(有機分子)やその重合度等によって決定される。
【0042】
本発明の画像支持体の画像受像層に使用する硬化性シリコーン樹脂は、基本的に、三次元に架橋した構造を有するシリコーン樹脂である。三次元に架橋した構造のシリコーン樹脂は、通常、多官能性(三官能性、四官能性)単位から重合され、架橋構造を有する。
【0043】
なお、直鎖構造をとるシリコーン樹脂には、分子量が低く、シリコーンオイルとして、絶縁油、液体カップリング、緩衝油、熱媒、撥水剤、表面処理剤、離型剤、消泡剤等に利用されるものや、加硫剤等を添加後、加熱硬化によって、分子量(シロキサン単位)5000〜10000程度に重合したシリコーンゴム等があるが、硬化性シリコーン樹脂としては適切ではない。
【0044】
硬化性シリコーン樹脂は、さらに、有機溶媒に溶解可能で比較的低分子量であるシリコーンワニスと、高重合度のシリコーン樹脂等に分類される。また、硬化性シリコーン樹脂は、生成段階における硬化反応によって、熱硬化性の樹脂、輻射線硬化性(光硬化性、電子線硬化性)の樹脂等に分類され、これらのなかには、硬化反応の機構により、縮合型、付加型等に分類されるものがある。また、塗布形態によっては、溶剤型、無溶剤型等に分類される。硬化性シリコーン樹脂は、該樹脂中にあるSi−O結合により、表面エネルギーを低下させ、本質的に離型性、非相溶性を向上させる。
【0045】
硬化性シリコーン樹脂の硬化条件としては、反応基の種類、反応基数、硬化時間、温度、照射エネルギー等が挙げられる。条件を制御する方法としては、例えば、単官能性や二官能性のポリジメチルシロキサンや反応制御剤(アセチレンアルコール類、環状メチルビニルシクロシロキサン、シロキサン変性アセチレンアルコール類等)等を添加する方法や触媒量、反応温度、反応時間、光(UV)照射強度等を調整する方法等が挙げられる。これらの硬化条件を制御することにより、硬化性シリコーン樹脂の分子量、反応基としてのシラノール残存量等を調節することができるため、離型性、硬さ、接着性、表面硬度、透明性、耐熱性、化学的安定性等を自由に制御することが可能となる。
【0046】
また、硬化性シリコーン樹脂を硬化させる段階では、基材と、前記硬化性シリコーン樹脂との間に強固な結合が形成される。従って、基材上に形成される画像受像層は、優れた接着強度を有するため、画像剥離と画像定着を繰り返しても、該画像受像層が基材から剥離することがない。
【0047】
硬化性シリコーン樹脂のうち、縮合型の硬化性シリコーン樹脂としては、末端にシラノール基を有するポリジメチルシロキサンのようなポリシロキサンをベースポリマーとし、架橋剤としてポリメチルハイドロジェンシロキサン等を配合し、有機スズ触媒等の有機酸金属塩やアミン類等の存在下で加熱縮合して合成した硬化性シリコーン樹脂や、水酸基、アルコキシ基等の反応性の官能性基を末端に有するポリジオルガノシロキサンを反応させて合成した硬化性シリコーン樹脂や、三官能性以上のクロロシランまたはこれらと一、二官能性のクロロシランとの混合物等を加水分解したシラノールを縮合して合成したポリシロキサン樹脂等が挙げられる。なお、縮合型の硬化性シリコーン樹脂は、形態的には、溶液型とエマルション型とに分類され、そのいずれも好適に使用することができる。
【0048】
硬化性シリコーン樹脂のうち、付加型の硬化性シリコーン樹脂としては、ビニル基を含有するポリジメチルシロキサンのようなポリシロキサンをベースポリマーとし、架橋剤としてポリジメチルハイドロジェンシロキサンを配合して、白金触媒の存在下で反応、硬化させて合成した硬化性シリコーン樹脂等が挙げられる。なお、付加型の硬化性シリコーン樹脂は、形態的には溶液型、エマルション型および無溶剤型に分類され、そのいずれも好適に使用することができる。
【0049】
また、熱硬化性シリコーン樹脂としては、例えば、純シリコーン樹脂、シリコーンアルキド樹脂、シリコーンエポキシ樹脂、シリコーンポリエステル樹脂、シリコーンアクリル樹脂、アクリル変性シリコーン樹脂、シリコーンフェノール樹脂、シリコーンウレタン樹脂、シリコーンメラミン樹脂等が挙げられる。
【0050】
熱硬化性シリコーン樹脂としては、特にアクリル変性シリコーン樹脂が好ましい。アクリル変性シリコーン樹脂は、画像形成材料として通常用いられているスチレン−アクリル樹脂やポリエステル樹脂と化学的親和性が高いアクリル鎖を分子中に含み、離型性を発現させるシリコーン樹脂部分を併せ持つ。従って、一分子中に、トナーと接着しやすい部分と、接着しにくい部分とが存在する。また、本発明におけるポリエステル樹脂との混合時、相溶性向上にも寄与することになる。これらが均一に相溶していることにより、分子オーダーで画像剥離性および画像定着性が発現される。さらに、アクリル鎖とシリコーン鎖との比率、その硬化条件および反応性シラン化合物および変性シリコーンオイルの添加量等を適宜制御することにより、画像剥離性および画像定着性をさらに自由に制御することが可能である。
【0051】
本発明者らの実験によると、上述してきたポリエステル樹脂および硬化性シリコーン樹脂を、それぞれ単独で用いた場合では、定着時にオイルが多い場合、少ない場合、そしてオイルレスの場合とすべての定着条件で、満足できる画像定着性と画像剥離性が得られなかった。しかし、上述したポリエステル樹脂と硬化性シリコーン樹脂を所定の配合比で用いることにより、すべての面で満足できる再生可能な画像支持体を得ることができた。
【0052】
(3.離形性材料)
本発明の画像支持体の画像受像層に含有される離型性材料は、画像形成材料や画像記録体等の画像記録材料に対して離型性を有するものであればよく、具体的にはフッ素化合物、WAXおよび珪素化合物等が挙げられ、これらを単独で、または混合して使用することができる。
【0053】
フッ素化合物としては、フッ素系ポリマー、フッ素系オイル等が挙げられる。フッ素系ポリマーとしては、具体的には、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ペンタフルオロプロピレン、ヘキサフルオロプロピレン等のフッ素含有モノマーから合成されたポリマーおよびコポリマー;前記フッ素含有モノマーと、エチレン、(パーフルオロ)アルキルビニルエーテルまたはアクリル樹脂とのコポリマー;パーフルオロアルケニルビニルエーテルを環化重合させたポリマーのようなパーフルオロ脂肪族環構造を有するポリマー;等がある。また、これらのポリマーをエラストマー(ゴム)化したものやフッ素系オイル等も使用できる。
【0054】
フッ素系オイルとしては、X−CF2(OC24p(OCH2qOCF2−Xで表されるパーフルオロポリエーテル化合物が好ましい。ここでXが、OCN−C63(CH3)NHCO−で表される場合、前記フッ素系オイルはイソシアネート変性物となり、−COOHで表される場合はカルボキシル変性物となり、−CH2OH、−CF2CH2(OCH2CH2nOH等で表される場合はアルコール変性物となり、−COOR等で表される場合はエステル変性物となる。なお、式中のpおよびqは任意の整数を表す。
【0055】
WAXとしては、低分子量ポリエチレンワックス、低分子量酸化型ポリエチレンワックス、低分子量ポリプロピレンワックス、低分子量酸化型ポリプロピレンワックス、高級脂肪酸ワックス、高級脂肪酸エステルワックス、サゾールワックス、カルナバワックス、蜜ロウ、モンタンワックス、パラフィンワックス、ミクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0056】
珪素化合物としては、有機珪素化合物、シリコーンゴム、シリコーン樹脂およびシリコーンオイル等が挙げられ、有機珪素化合物としては、シラン化合物、フッ素含有シラン化合物類およびイソシアネートシラン化合物類がある。
【0057】
シラン化合物としては、Si(OCH34、CH3Si(OCH33、HSi(OCH33、(CH32Si(OCH32、CH3SiH(OCH32、C65Si(OCH33、Si(OC254、CH3Si(OC253、(CH32Si(OC252、Η2Si(OC252、C65Si(OC253、(CH32CHCH2Si(OCH33、CH3(CH211Si(OC253、CH3(CH215Si(OC253、CH3(CH217Si(OC253等のアルコキシシラン類;(CH33SiNHSi(CH33等のシラザン類;((CH3)SiNH)2CO、tert−C49(CH32SiCl等の特殊シリル化剤類;シランカップリング剤およびHSC36Si(OCH33等のシラン化合物並びにこれらの加水分解物および部分縮合物;等が挙げられる。シランカップリング剤としては、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン類;γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のアクリルシラン類;β−(3,4−エポキシシクロへキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン等のエポキシシラン類;N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキンシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノシラン類;等が挙げられる。
【0058】
フッ素含有シラン化合物類としては、例えば、CF3(CH22Si(OCH33、C61324Si(OCH33、C715CONH(CH23Si(OC253、C81724Si(OCH33、C81724SiCH3(OCH32、C81724Si(ON=C(CH3)(C25))3、C91924Si(OCH33、C91924Si(NCO)3、(NCO)3SiC2461224Si(NCO)3、C91924Si(C25)(OCH32、(CH3O)3SiC2481624Si(OCH33、(CH3O)2(CH3)SiC91824Si(CH3)(OCH32等のフッ素含有シラン化合物およびこれらの加水分解物またはその部分縮合物等のシラン化合物が挙げられる。
【0059】
また、イソシアネートシラン化合物類としては、(CH33SiNCO、(CH32Si(NCO)2、CH3Si(NCO)3、ビニルシリルトリイソシアネート、C65Si(NCO)3、Si(NCO)4、C25OSi(NCO)3、C817Si(NCO)3、C1837Si(NCO)3、(NCO)3SiC24(NCO)3等が挙げられる。
【0060】
シリコーンゴムはミラブル型と液状とに大別できるが、ミラブル型シリコーンゴムとしては、ジメチル系、メチルビニル系、メチルフェニルビニル系およびメチルフルオロアルキル系等の直鎖状で高重合度のポリオルガノシロキサンを主原料とし、補強充填剤、各種添加剤を配合し、次いで加硫剤を添加して加熱硬化したものが挙げられる。液状シリコーンゴムとしては、室温で硬化する縮合型シリコーンゴム、白金系触媒を用いて加熱硬化させる付加型シリコーンゴムおよび紫外線硬化型シリコーンゴム、シラン化合物をエラストマー化したシリコーンゴム、等が挙げられる。
【0061】
シリコーン樹脂は分子中に二、三または四官能性単位を多く取り入れた高分子量のポリシロキサンで、シリコーンレジンおよびその溶液であるシリコーンワニスをいう。シリコーンワニスには、シリコーンアルキドワニス、シリコーンエポキシワニス、シリコーンポリエステルワニス、その他、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂等と反応させて変性したワニスが挙げられる。
【0062】
シリコーンオイルとしては、ジメチルポリシロキサンやメチルフェニルポリシロキサンタイプのシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、および分子中に反応基を導入した反応性シリコーンオイル等が挙げられる。反応性シリコーンオイルとしては、シラノール変性、カルボキシ変性、アミノ変性、エポキシ変性、カルビノール変性、メタクリル変性、メルカプト変性、フェノール変性およびこれら異種の反応基を導入した(変性)シリコーンオイル等が挙げられる。特に本発明においては、これらのシリコーンオイルと前記シラン化合物とを混合して使用することにより飛躍的に画像剥離部材の離型性を向上させることが可能で、比較的少量で大きな離型性が得られる。また、先に述べたポリエステル樹脂との相溶性が問題にならないため、これら離型性材料の中で、最も好ましい材料となる。シリコーンオイルとシラン化合物とを離形成材料として使用する場合のシリコーンオイルとシラン化合物との重量比(シリコーンオイル/シラン化合物)は、10/1〜1/10が好ましく、4/1〜1/4がより好ましい。
【0063】
離型性材料の含有量は、離型性材料の種類、離型性材料とともに使用する樹脂材料の種類、使用する基材等にもよるが、基材がプラスチックフィルムの場合、画像受像層の全固形分に対して、0.1〜20重量%が好ましく、0.5〜10重量%がより好ましい。画像受像層における離型性材料の含有量が0.1重量%未満であると、トナー材料との接着性が強く、画像支持体が画像剥離部材に巻き付くようになる場合がある。また、離型性材料の含有量が20重量%を越えると離型性が強くなるため、画像支持体に画像形成材料を定着させることができなくなる場合がある。
【0064】
一方、基材が紙の場合には、使用する紙が多孔質であり、種類によってその染み込み方が異なるので画像受像層の全固形分に対して、1〜90重量%が好ましい範囲となる。上述した離型性材料は、単独で使用してもよく、また、複数混合して用いてもよい。
【0065】
(4.その他の成分)
本発明の画像支持体の画像受像層に用いられるポリエステル樹脂と、硬化性シリコーン樹脂と、離型性材料とは、均一に混合されているのが好ましい。均一混合するために、以下に示すような相溶化剤や可塑剤を配合することができる。
【0066】
相溶化剤および可塑剤は従来公知のものを使用することができる。相溶化剤または可塑剤の配合量は、画像支持体と画像形成材料との親和性、相溶性、離型性等の画像支持体の表面特性を変化させない程度であれば、配合量に特に制限はないが、ポリエステル樹脂と離型性材料との合計量に対して1〜30重量%程度が好ましい。
【0067】
また本発明の画像支持体の画像受像層には、マット化剤が含有されているのが好ましい。マット化剤を含有させることで、搬送性を向上させることができる。マット化剤の材料としては、潤滑性を有する樹脂が好ましく、具体的には、ポリエチレン等のポリオレフィン;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン)等のフッ素樹脂;が挙げられる。
【0068】
その他のマット化剤としては、シリコーン樹脂微粒子、SiO2、架橋型PMMA(ポリメチルメタクリレート)、スチレン−アクリル系微粒子、ポリスチレン微粒子、ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド縮合物微粒子、メラミン−ホルムアルデヒド縮合物微粒子等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。
【0069】
マット化剤の平均粒径は0.1〜10μmが好ましく、1〜5μmがより好ましい。平均粒径は、大きい方が好ましいが、10μmより大きいとマット化剤が画像受像層から離脱して粉落ち現象を生じたり、表面損傷を引き起こす原因となるため、上記範囲が好ましい。マット化剤の含有量は、画像受像層の全固形分に対して、0.1〜10重量%が好ましく、0.3〜3重量%がより好ましい。
【0070】
本発明の画像支持体の画像受像層の厚さは0.1〜5μmが好ましい。0.1μm未満では、画像形成材料を十分に受容できなくなり、平均粒径が数μmのマット化剤を混入させた場合には、それを保持できなくなってしまう。一方、厚さが5μmを越えると透過性が低下してくることがある。
【0071】
<2.基材>
本発明の画像支持体に使用可能な基材としては、紙または透明プラスチックであるのが好ましい。具体的には、一般的に電子写真記録で用いられる普通紙記録用紙;熱転写記録で用いられる熱転写用紙;高級印刷等で用いられる加工紙または微塗工紙;OHP等で用いられているポリエステルフィルムやスチレン−アクリル樹脂等の透明樹脂;等が挙げられる。また、普通紙、コート紙等の紙やプラスチックフィルムの他に、フィルム状に成形した金属やセラミックス等も使用することができる。
【0072】
本発明の画像支持体の基材に紙を使用する場合、紙に使用するパルプとして、例えば化学パルプと古紙パルプとがある。化学パルプとしては、広葉樹晒クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフトパルプ、広葉樹晒亜硫酸パルプ、針葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹未晒クラフトパルプ、針葉樹晒亜硫酸パルプ、ソーダパルプ等の木材およびその他の繊維原料を化学的に処理し、晒し工程を経てつくられたバージンの晒ケミカルパルプが好ましく、なかでも白色度の高いものが好ましい。また、古紙パルプとしては、例えば、製本、印刷工場、裁断所等において発生する裁落、損紙、幅落としした古紙である上白、特白、中白、白損等の末印刷古紙を解離した古紙パルプ;上質紙、上質コート紙、中質紙、中質コート紙、更紙等に平版、凸版、凹版、印刷等電子写真方式、感熱方式、熱転写方式、感圧記録方式、インクジェット記録方式、カーボン紙等により印字された古紙;水性、油性インキや鉛筆等で筆記した古紙;新聞古紙を解離後、各古紙に最適な方法で脱墨した古紙パルプ;比較的脱墨が容易な平版印刷された古紙パルプ;等が好ましく、そのなかでも白色度が高く夾雑物の少ない古紙パルプがより好ましい。
【0073】
基材としての紙は多孔性であり、液体が染み込み易いため、画像受像層を形成するための塗工溶液を均一にするためには、紙に目止め処理を行ってもよい。目止め処理としては、ポリエチレン、クレーバインダー、PVA(ポリビニルアルコール)、でんぷん、カルボキシメチルセルロース等をそれぞれが溶解、あるいは分散する溶液を予め紙に塗布、乾燥し、それぞれの被膜を形成しておくことにより行われる。
【0074】
また、画像受像層としての樹脂被膜により紙が透明化し、紙の風合いや白色性を損なうことが懸念される場合には、酸化珪素、酸化チタン、炭酸カルシウム等の白色の金属酸化物微粒子や有機白色顔料等を含有する層を基材に設けることが好ましい。この層は、画像受像層としても働き、これらの白色顔料を非晶質線状飽和ポリエステル樹脂と硬化剤および離型剤の入った塗工液に添加して画像受像層を形成することにより画像支持体としての紙の白色性が維持される。白色顔料は、画像受像層中、樹脂成分に対して10〜100重量%程度添加される。
【0075】
本発明の画像支持体の基材にプラスチックフィルムを使用する場合は、上述したように透明性を有するプラスチックフィルムを使用するのが好ましいが、特に、OHPに使用できるような光透過性のあるプラスチックフィルムには、アセテートフィルム、三酢酸セルロースフィルム、ナイロンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、セロハン等を使用するのが好ましく、現状では機械的、電気的、物理的、化学的特性、加工性等の総合的な観点から、ポリエステルフィルム、特に二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが好適に用いられる。
【0076】
本発明の画像支持体の画像受像層は、上記の材料を溶媒に溶解および/または分散して塗布液を調製し、該塗布液を、少なくとも、基材の片面に塗布することによって形成することができる。前記溶媒としては、テトラヒドロフラン、2−ブタノン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、トルエン、キシレン等を使用することができる。また、上記材料の固形分濃度は5〜20重量%とするのが好ましい。
【0077】
基材上に画像受像層である被膜を形成する際の塗布または含浸方法としては、ブレードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコーティング法、ロールコーティング法等の通常使用される方法が採用される。
【0078】
塗布あるいは含浸後の乾燥は、風乾でも良いが、熱乾燥を行えば早く乾燥できる。熱乾燥方法としては、オーブンに入れる方法、オーブンに通す方法等公知の方法を採用することができる。
【0079】
<3.導電層>
本発明の画像支持体の基材として透明プラスチックフィルムを用いる場合、温度や湿度等の環境による画像劣化を防止するために、25℃、65%RH(RH:相対湿度)における表面電気抵抗を1×108〜l×1014Ωとするのが好ましい。
【0080】
表面電気抵抗がl×108Ωより小さいと、定着画像が流れたような絵流れという現象を引き起こしやすくなる。l×1014Ωより大きいと、画像抜けを生じさせることがある。
【0081】
画像支持体の表面抵抗を上記の範囲に制御するには、基材と画像受像層との間に導電層を設けるのが好ましく、該導電層は界面活性剤や導電性酸化物微粒子等を結着樹脂に分散させて構成させるのが好ましい。また、画像支持体の最上層(画像受像層等)に界面活性剤や導電性酸化物微粒子等を添加してもよい。
【0082】
導電層を構成する結着樹脂としては、従来公知のものを使用できるが、導電層上に設けれられる画像受像層を形成する樹脂と同様の物性を有する樹脂を使用するのが好ましく、具体的には、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等を挙げることができる。また導電層の厚さは0.05〜1μmとするのが好ましい。
【0083】
導電性酸化物微粒子の材料としては、ZnO、TiO、SnO2、A123、In23、SiO、SiO2、MgO、BaOおよびMoO3が挙げられる。これらは、単独で使用してもよく、これらの複合酸化物を使用してもよい。また、導電性酸化物微粒子には、異種元素をさらに含有させてもよく、例えば、ZnOに対してAl、In等;TiOに対してNb、Ta等;SnO2に対してSb、Nb、ハロゲン元素等;をドーピングしたものが経時的にも導電性の変化が少なく安定性が高いので特に好ましい。また、界面活性剤としては、エチレンオキサイド系非イオン性界面活性剤等が用いられる。なお、導電層は、前記導電性酸化物微粒子や界面活性剤等を溶解した溶液をアプリケータ等で塗工する等の公知の方法により形成することができる。
【0084】
≪再生方法≫
本発明の画像支持体の再生方法は、画像支持体における画像受像層表面に形成された画像形成材料を加熱することにより溶融させ、該画像形成材料と親和性の高い物質を少なくとも表面に有する画像剥離部材を前記画像形成材料に接触させることにより、画像形成材料を画像支持体から画像剥離部材へ転移させて、前記画像支持体から画像形成材料を除去するものである。
【0085】
以下に、電子写真法によって画像が形成された画像支持体から、画像を除去して画像支持体を再生する方法を図1および図2を参照して具体的に説明する。
【0086】
図1は、基材としてプラスチックフィルム2を用いた場合の本発明の画像支持体1の一例を示す概略構成図である。画像支持体1は、プラスチックフィルム2の上面に導電層3が形成され、更にその上に画像受像層4が形成されている。なお、基材として紙を用いた場合は、導電層3を設ける必要はない。また、基材としてコート紙用いた場合は、導電層3がコート層となり、該コート層上に画像受像層4が形成される。
【0087】
図2は、本発明の画像支持体表面に形成された画像を剥離する画像剥離装置の一例を示す概略断面図である。画像剥離装置は、大きく分けて給紙手段と、再生手段と、搬送補助部材23からなる搬送手段と、に分かれている。給紙手段は、給紙トレイ8と、該給紙トレイ8から画像支持体7を取り出すピックアップロール9と、該ピックアップロール9から取り出された画像支持体7を再生手段に搬送する搬送ロール10と、から構成されている。
【0088】
再生手段は、給紙手段より搬送される画像支持体7の表面に形成された画像形成材料6を剥離し、画像支持体7を再生するものである。再生手段に設けられている画像剥離部材5は、支持駆動ロール11、支持ロール12および曲率が設けられている支持部材13により張架されている。画像剥離部材5には、少なくとも、支持駆動ロール11、支持ロール12および支持部材13と接触する面の反対面に、画像形成材料6と親和性の高い物質からなる表面層(図示せず)が形成されている。
【0089】
支持駆動ロール11および支持ロール12は、それぞれSUSまたはアルミニウム基材からなり、表面に耐熱性のシリコーンゴムの弾性層が形成されている。支持駆動ロール11および支持ロール12の内部には、それぞれ加熱ヒーター14および15が設けられ、外部には、それぞれ温度センサー21および22が設けられており、画像剥離部材5の表面が所定の温度に加熱および調整される。支持駆動ロール11に対向する位置には、画像剥離部材5を介して圧力ロール16が圧接され、ニップ部が形成されている。圧力ロール16の基材は、SUSまたはアルミニウムで構成され、その基材上に耐熱性シリコーンゴムによる層と更にその表面に離型層が設けられている。離型層は、離型性の高いフッ素ゴムやPFA・PTFE等のフッ素樹脂により形成されている。
【0090】
支持ロール12に対向する位置には、画像剥離部材5を介して、温度センサー20とセラミックヒーター19とを具備した膜厚制御ブレード17が設けられている。この膜厚制御ブレード17は、前記温度センサー20およびセラミックヒーター19により所定の温度に加熱され、画像剥離部材5の表面層の厚さを10〜300μmに制御し、表面層の余分な厚み部分(主として、剥離した画像形成材料6により厚くなった部分)を除去するものである。膜厚制御ブレード17により、除去された表面層の余分な厚み部分は、回収ボックス18に回収される。
【0091】
画像支持体7に形成された画像形成材料6が画像剥離部材5に形成された表面層に当接するように給紙手段から再生手段へ、搬送される。画像支持体7は、支持駆動ロール11と圧力ロール16との間に形成されるニップ部を、図面上、矢印A方向に周回している画像剥離部材5に当接しながら移動する。
【0092】
画像剥離部材5に形成されている表面層は、画像形成材料6と親和性の高い物質からなっているため、画像支持体7と画像剥離部材5に設けられた表面層とが接着した状態が保たれ、周回する画像剥離部材5とともに矢印B方向に移動するが、曲率が設けられた支持部材13で、画像支持体7のコシの強さ等でその曲率に沿えず、画像支持体7の先端が画像剥離部材5から離れる。このとき、画像支持体7に形成された画像形成材料6は、画像剥離部材5と接着した状態が保たれているため、画像支持体7が画像剥離部材5から離れる際に、画像形成材料6が画像支持体7から剥離される。画像形成材料6が剥離された画像支持体7は、搬送手段である搬送補助部材23により、図示しない排出口へ導かれ、再生された画像支持体7が得られる。
【0093】
一方、画像剥離部材5に形成された表面層は、膜厚制御ブレード17により所定の範囲の厚さに制御された後、再び画像支持体7に定着された画像形成材料6と接触する。画像剥離部材5に形成された表面層は、粘着剤として作用するもので、上述のように画像形成材料6と親和性の高い物質から構成するのが好ましい。ここで、親和性の高い物質とは、剥離しようとする画像形成材料と同一の物質または、少なくとも、加熱によって画像形成材料との親和性を発現する物質をいう。なお、同一の物質であれば、トナーの結着樹脂のみであっても、または、着色剤を含んでいても問題ない。このような物質であれば、容易に、かつ、効率良く画像支持体7から画像形成材料6を剥離することができる。
【0094】
【実施例】
以下に、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例および比較例において「部」とあるのは「重量部」を意味する。
【0095】
(実施例1)
(1)導電性下塗り層(導電層)用溶液の調製:
二酸化スズ(商品名:SN−88、石原産業社製)22.5部、エチレンオキサイド系非イオン界面活性剤(商品名:EMALEX/NP8.5、日本エマルジョン社製)1.6部、水分散型アクリル樹脂(商品名:ジェイマーET−410、日本純薬社製)14.2部を、純水960部に充分攪拌混合し、導電性下塗り層用溶液を調製した。
【0096】
(2)導電層の形成:
コロナ放電処理を行った厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基材として、該基材の片面に導電性下塗り層用溶液をアプリケータで塗工し、110℃で5分間乾燥を行い、膜厚0.2μmの導電層を形成した。
【0097】
(3)画像支持体の作製:
ガラス転移温度(Tg)が60℃で数平均分子量が15500の非晶質線状飽和ポリエステル樹脂(商品名:バイロン240、東洋紡績社製)18部と熱硬化性シリコーン樹脂(商品名:SHC900(固形分30重量%)GE東芝シリコーン社製)6.7部とをメチルエチルケトン180部に撹拌溶解し、離型性材料として、テトライソシアネートシランとアミノ変性シリコーンオイル(商品名:TSF4708、東芝シリコーン社製)を1:1の割合で酢酸エチルに5%濃度で混合した溶液を10部、界面活性剤として、四級アンモニウム塩(商品名:エレガン264WAX(日本油脂製))を2部、さらにマット化剤として架橋型PMMA(商品名:MR−2G−20−5;平均粒径3μm、総研化学社製)を0.5部加えて充分撹拌混合し、画像受像層用の塗布液を調製した。この塗布液を前記基材の導電層が設けられた側の表面に、アプリケータで塗工し、風乾後、120℃、5分間乾燥して、画像受像層(膜厚:4μm)を設けた画像支持体を作製した。得られた画像支持体の表面抵抗率は25℃、65%RHの条件で1.5×1011Ωであった。
【0098】
(4)画像定着性の評価:
この画像支持体をカラー複写機A color935(富士ゼロックス社製)の定着器の定着ヒートローラ上に供給されるシリコーンオイルを取り除き、オイルレス定着器として改造し、画像の定着性、画像支持体の走行性、定着ロールへの巻き付きを観察し、画像支持体としての性能を確認したが、問題は発生しなかった。
【0099】
(5)再生評価:
図2に示す画像剥離装置を使用して画像支持体の再生評価を行った。この装置の画像剥離部材5の表面層(組成:カラー複写機A color935のトナーが溶融しているもの)は常に100μmになるように膜厚制御ブレード17を調整し、膜厚制御ブレード17の表面は、温度センサー20およびセラミックヒーター19により145℃に設定した。プロセススピード(画像剥離部剤5の周回速度)を40mm/sec.に設定し、温度センサー21および支持駆動ロール11内の加熱ヒーター14と、温度センサー22および支持ロール12内の加熱ヒーター15と、で画像剥離部材5表面の温度を110℃付近で持続させるように調整した。この装置に上記カラー複写機で印字された画像を有する画像支持体7を挿入したところ、画像支持体7から画像形成材料(トナー)6がきれいに除去されていた。画像の定着および剥離を一枚の画像支持体7で20回繰り返し行ったが、画像の剥離性や、画像支持体7の光透過性を低下させることもなく画像支持体7を再生することができた。
【0100】
(実施例2)
(1)画像支持体の作製:
ガラス転移温度(Tg)が67℃で、数平均分子量が17500の非晶質線状飽和ポリエステル樹脂(商品名:バイロン200、東洋紡績社製)18部、熱硬化性シリコーン樹脂(商品名:SHC900(固形分30重量%)GE東芝シリコーン社製)55.56部をメチルエチルケトン180部に攪拌溶解し、離型性材料としてテトライソシアネートシランとアミノ変性シリコーンオイル(商品名:KF861、信越化学工業社製)とを1:1の割合で酢酸エチルに5%濃度で混合した溶液を10部、界面活性剤としてニューエレガンA(日本油脂社製)を3部、さらにマット化剤としてシリコーン樹脂微粒子(商品名:トスパール145;平均粒径4.5μm、東芝シリコーン社製)を0.5部加えて充分攪拌混合し、画像受像層用の塗布液を調製した。この塗布液を実施例1の(2)で得られた導電層が設けられた基材に、アプリケータで塗工し、風乾後、120℃、5分間乾燥し、画像受像層(膜厚:2μm)を形成して、再生可能な画像支持体を作製した。画像支持体の表面抵抗率は25℃、65%RHの条件で3.5×1012Ωであった。
【0101】
(2)画像定着性の評価および再生評価:
これを実施例1と同様に画像の定着性、画像支持体の走行性、定着ロールヘの巻き付きを観察し、画像支持体としての性能と繰り返し再生について確認したが、実施例1と同様問題は発生しなかった。
【0102】
(実施例3)
(1)画像支持体の作製:
ガラス転移温度(Tg)が72℃で、数平均分子量が22500の非晶質線状飽和ポリエステル樹脂(商品名:バイロン290、東洋紡績社製)25部、熱硬化性シリコーン樹脂(商品名:SIコート801(固形分28.9重量%)GE東芝シリコーン社製)4.55部をメチルエチルケトン175部に撹拌溶解し、離型性材料としてテトライソシアネートシランとメチルトリメトキシシランとアミノ変性シリコーンオイル(商品名:TSF4702、東芝シリコーン社製)を1:1:2の割合で酢酸エチルに5%濃度で混合した溶液を10部、界面活性剤として4級アンモニウム塩(商品名:バイオニンB−114V(竹本油脂社型))を4部、さらにマット化剤としてシリコーン樹脂微粒子(商品名:トスパール130;平均粒径3μm、東芝シリコーン社製)を0.5部加えて充分攪拌混合し、画像受像層用の塗布液を調製した。この塗布液を実施例1の(2)で得られた導電層が設けられた基材に、アプリケータで塗工し、風乾後、120℃、5分間乾燥し、画像受像層(膜厚:4.5μm)を形成して、画像支持体を作製した。画像支持体の表面抵抗率は25℃、65%RHの条件で8.5×1013Ωであった。
【0103】
(2)画像定着性の評価および再生評価:
これを実施例1と同様に画像の定着性、支持体の走行性、定着ロールへの巻き付きを観察し、画像支持体としての性能と繰り返し再生について確認したが、実施例1と同様問題は発生しなかった。
【0104】
(実施例4)
(1)画像支持体の作製:
ガラス転移温度(Tg)が68℃で、数平均分子量が17500の非晶質線状飽和ポリエステル樹脂(商品名:バイロン280、東洋紡績社製)5部、熱硬化性シリコーン樹脂(商品名:SHC900(固形分30重量%)GE東芝シリコーン社製)2部を酢酸エチル180部に撹拌溶解し、界面活性剤としてバイオニンB−114V(竹本油脂社製)0.2部、離型性材料としてテトライソシアネートシランとアミノ変性シリコーンオイル(商品名:TSF4702、東芝シリコーン社製)とを1:1の割合でヘキサンに20%濃度で混合した溶液を100部、さらにシリコーン樹脂微粒子(商品名:トスパール130;平均粒径3μm、東芝シリコーン社製)を2.5部加えて充分攪拌混合し、画像受像層用の塗布液を調製した。この塗布液を電子写真用複写用紙(富士ゼロックス社製、JD紙(A4サイズ))に、ワイヤーバーで塗工し、風乾後、100℃、1分間乾燥し、画像受像層(膜厚:0.2μm)を形成して、画像支持体を作製した。画像支持体の表面抵抗率は25℃、65%RHの条件で3.6×109Ωであった。
【0105】
(2)画像定着性の評価および再生評価:
これを実施例1と同様に画像の定着性、支持体の走行性、定着ロールへの巻き付きを観察し、画像支持体としての性能と繰り返し再生について確認したが、実施例1と同様問題は発生しなかった。
【0106】
(実施例5)
(1)画像支持体の作製:
ガラス転移温度(Tg)が71℃で、数平均分子量が14000の非晶質線状飽和ポリエステル樹脂(商品名:バイロン296、東洋紡績社製)5部、熱硬化性シリコーン樹脂(商品名:SIコート801(固形分28.9重量%)GE東芝シリコーン社製)5部を酢酸エチル180部に攪拌溶解し、離型性材料としてテトライソシアネートシランとアミノ変性シリコーンオイル(商品名:KF867、信越化学工業社製)を1:1の割合で酢酸エチルに20%濃度で混合した溶液から100部、さらにシリコーン樹脂微粒子(商品名:トスパール130;平均粒径3μm、東芝シリコーン社製)2.5部を加えて充分撹拌混合し、画像受像層用の塗布液を調製した。この塗布液を電子写真用複写用紙(富士ゼロックス社製、JD紙(A4サイズ))に、ワイヤーバーで塗工し、風乾後、100℃、1分間乾燥し、画像受像層(0.2μm)を形成して、画像支持体を作製した。画像支持体の表面抵抗率は25℃、65%RHの条件で1.2×109Ωであった。
【0107】
(2)画像定着性の評価および再生評価:
これを実施例1と同様に画像の定着性、支持体の走行性、定着ロールへの巻き付きを観察し、画像支持体としての性能と繰り返し再生について確認したが、実施例1と同様問題は発生しなかった。
【0108】
(比較例1)
(1)画像支持体の作製:
実施例1において使用した非晶質線状飽和ポリエステル樹脂を、ガラス転移温度(Tg)が47℃で、数平均分子量が22500の非晶質線状飽和ポリエステル樹脂(商品名:バイロン103、東洋紡績社製)に代えた以外は、実施例1と同様に画像支持体を作製した。画像支持体の表面抵抗率は25°C、65%RHの条件で7.5×1010Ωであった。
【0109】
(2)画像定着性の評価および再生評価:
これを実施例1と同様に画像の定着性、支持体の走行性、定着ロールへの巻き付きを観察し、画像支持体としての性能と繰り返し再生について確認したところ、画像支持体としての性能は良かったが、繰り返し再生時、トナー画像を十分に剥離できなかった。
【0110】
(比較例2)
(1)画像支持体の作製:
実施例1において使用した非晶質線状飽和ポリエステル樹脂を、ガラス転移温度(Tg)が5℃で数平均分子量が22500の非晶質線状飽和ポリエステル樹脂(商品名:バイロン530、東洋紡績社製)に代えた以外は、実施例1と同様に画像支持体を作製した。画像支持体の表面抵抗率は25℃、65%RHの条件で4.5×1010Ωであった。
【0111】
(2)画像定着性の評価および再生評価:
これを実施例1と同様に画像の定着性、支持体の走行性、定着ロールへの巻き付きを観察し、画像支持体としての性能と繰り返し再生について確認したところ、定着ロールへの巻き付きが起こり始めていた。また、繰り返し再生時、トナー画像を十分に剥離できなかった。
【0112】
【発明の効果】
上記の構成を有する本発明の画像支持体は、白黒またはカラー画像の高品質性を維持しつつ、定着ロールへの巻き付き等の定着、走行不良が生じず、さらに、オフィスや家庭で容易に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像支持体の一例を示す概略断面図である。
【図2】 本発明の画像支持体上の画像を剥離する画像剥離装置の一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1・・・画像支持体
2・・・基材
3・・・導電層
4・・・画像受像層
5・・・画像剥離部材
6・・・画像形成材料
7・・・画像支持体
8・・・給紙トレイ
9・・・ピックアップロール
10・・・搬送ロール
11・・・支持駆動ロール
12・・・支持ロール
13・・・支持部材
14,15・・・加熱ヒーター
16・・・圧力ロール
17・・・膜厚制御ブレード
18・・・回収ボックス
19・・・セラミックヒーター
20,21,22・・・温度センサー
23・・・搬送補助部材

Claims (11)

  1. 少なくとも、基材の片面に画像受像層が設けられた電子写真用の画像支持体であって、前記画像受像層が、50℃以上のガラス転移温度(Tg)を有し、かつ、数平均分子量が10000〜50000のポリエステル樹脂と、硬化性シリコーン樹脂と、離型性材料と、を含有し、
    前記画像受像層中のポリエステル樹脂と硬化性シリコーン樹脂との重量比(ポリエステル樹脂/硬化性シリコーン樹脂)が50/50〜95/5であり、
    形成された画像が剥離可能であることを特徴とする画像支持体。
  2. 前記離型性材料が、シラン化合物と変性シリコーンオイルとからなることを特徴とする請求項に記載の画像支持体。
  3. 前記ポリエステル樹脂が非晶質線状飽和ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像支持体。
  4. 前記画像受像層の厚さが、0.1〜5μmであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像支持体。
  5. 前記基材が、紙または透明プラスチックフィルムであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像支持体。
  6. 前記画像受像層が、マット化剤を含有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像支持体。
  7. 前記画像受像層が、界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像支持体。
  8. 前記基材と画像受像層との間に導電層を有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像支持体。
  9. 25℃、65%RHにおける表面電気抵抗が、1×108〜l×1014Ωであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像支持体。
  10. 請求項1〜のいずれかに記載の画像支持体における画像受像層表面に形成された画像形成材料を加熱することにより溶融させ、該画像形成材料と親和性の高い物質を少なくとも表面に有する画像剥離部材を前記画像形成材料に接触させることにより、画像形成材料を画像支持体から画像剥離部材へ転移させて、前記画像支持体から画像形成材料を除去することを特徴とする画像支持体の再生方法。
  11. 前記親和性の高い物質と前記画像形成材料とが同一物質であることを特徴とする請求項10に記載の画像支持体の再生方法。
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