JPH06266264A - 画像支持体の再生方法 - Google Patents

画像支持体の再生方法

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JPH06266264A
JPH06266264A JP7883893A JP7883893A JPH06266264A JP H06266264 A JPH06266264 A JP H06266264A JP 7883893 A JP7883893 A JP 7883893A JP 7883893 A JP7883893 A JP 7883893A JP H06266264 A JPH06266264 A JP H06266264A
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JP
Japan
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image
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support
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JP7883893A
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English (en)
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Eiichi Kawamura
栄一 川村
Mitsuru Ominato
満 大湊
Katsu Nakano
克 中野
Tadashi Saito
忠司 斉藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、特別な用紙(イレーザブル
ペーパー)のコピー画像、プリンティング画像のクリー
ニングだけでなく、現在市場で利用されているような普
通のPPC複写画像、PPCプリンティング画像のクリ
ーニングによる複写あるいはプリンティング用紙の再生
を行い、複写あるいはプリンティングに再利用すること
ができる再生紙および再生可能な複写およびプリンティ
ング用紙を提供することにある。 【構成】 支持体の少なくとも一部が紙で構成され、か
つ該紙層に熱溶融性インキよりなる画像を形成している
画像支持体に、該熱溶融性インキの着色材料成分を溶解
せず、かつ前記画像支持体に浸透性のある溶剤を保持さ
せた後、画像剥離体と前記画像を形成している画像支持
体とを加熱接着または加圧接着することにより、画像を
画像を形成している画像支持体より剥離することを特徴
とする画像支持体の再生方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、熱溶融性インキよりなる画像を
形成した画像支持体からの画像支持体の再生方法、例え
ば画像を保持する複写用紙の再生及び再利用方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】最近のOA化により、プリンター用紙や複
写用紙が大量に使用されるようになってきた。そのため
に、森林の伐採による地球環境の悪化の問題まで引き起
こすようになってしまった。従来、この問題に対して
は、一度使用した用紙上のインキ等をとり、漬して再び
すいて、古紙といわれる紙に再生するしか方法がなかっ
た。しかし、最近、一度使用した紙の上の文字画像をク
リーニングにより取り去り、複写あるいはプリンティン
グに再利用することができる方法が開発された。例え
ば、このような方法として、以下の公報に記載されてい
る。 (1)特開平4−64472号:未使用の複写紙の表面
にシリコーンシール剤などの離型剤を塗布乾燥させ、複
写再生用用紙を作成した後に該離型剤塗布面上に画像形
成複写を行う。該画像形成体を熱溶融性樹脂(画像形成
成分のトナー樹脂)と接着させ画像を除去し、複写再生
用用紙を作成するものである。しかしながら、この方法
によると、 離型剤上の画像であるため、当然定着性が悪くなる。 画像形成成分のトナー樹脂と接着させ、加熱状態で機
械的に画像を剥ぎ取る。従って、紙繊維の目の中に浸透
している画像成分のトナー樹脂は、完全に除去すること
は不可能である。従って、再生効率は非常に悪いものと
考える。 資源再利用という観点からは、両面コピー、即ち一枚
の複写用紙の表・裏両面コピーが重要であり、今後、主
流となるものと考えられる。このような状況下では、片
面に離型剤を塗布する方法は非常に効率が悪くなる。 たとえ、両面に離型剤を塗布乾燥したとしても、シリ
コーンシール剤では複写紙内に浸透し、結果的に半透明
な複写紙となるであろう。従って、両面コピーは、不可
能(見づらい)となる。 イレーザブルペーパーと普通紙とを区別して複写しな
ければならず非能率的である。イレーザブルペーパーと
普通紙とを混合し、実情に合った状態では複写すること
は困難である。 (2)特開平1−101576号、特開平1−1015
77号:画像形成支持体上の画像形成トナー樹脂を溶解
させる有機溶剤に、画像を形成した支持体を浸漬し、超
音波処理することにより画像形成した支持体から画像を
除去するというものである。しかしながら、これらの方
法では、有機溶剤を使用することにより、公害、発火性
および毒性等の問題があり、一般のオフィス、家庭など
での使用に難点がある。 (3)特開平1−297294号 画像形成支持体として、プラスチック、金属、液浸透性
の悪い紙あるいはセラミック等で形成されたものを使用
し、該支持体上に形成された画像を熱溶融性剥離体を介
在させて加熱し、画像を支持体から剥ぎとるクリーニン
グ方法が記載されているが、表面に離型処理を施した特
別な用紙(イレーザブルペーパー)を用いなければなら
ず、現在、大量に使用されている一般的な複写用紙、プ
リンティング紙などに適用できない難点がある。
【0003】
【目的】静電電子複写機の基本方式は、エレクトロファ
ックス、ゼログラフィー、NPの3つの方式に分類され
るが、エレクトロファックス方式では複写に感光紙を要
することから、現在では普通紙を使用可能な方式、特に
ゼログラフィー方式が主流となっている。普通紙使用複
写機(PPC)によれば、複写用紙の制約がなく、普通
紙の使用によるランニングコストが安価であり、複写ス
ピードの高速化が容易であるという特徴がある。本発明
の目的は、特別な用紙(イレーザブルペーパー)のコピ
ー画像、プリンティング画像のクリーニングだけでな
く、現在市場で利用されている前記のような普通のPP
C複写画像、PPCプリンティング画像のクリーニング
による複写あるいはプリンティング用紙の再生を行い、
複写あるいはプリンティングに再利用することができる
再生紙および再生可能な複写およびプリンティング用紙
を提供することにある。
【0004】
【構成】本発明は、支持体の少なくとも一部が紙で構成
され、かつ該紙層に熱溶融性インキよりなる画像を形成
している画像支持体に、該熱溶融性インキの着色材料成
分を溶解せず、かつ前記画像支持体に浸透性のある溶剤
を保持させた後、画像剥離体と前記画像支持体とを加熱
接着または加圧接着することにより、前記画像を支持体
より剥離することを特徴とする画像支持体の再生方法に
関する。本発明の特徴は、画像保持支持体に、前記の熱
溶融性インキの着色材料成分を溶解せず、かつ該インキ
の樹脂成分を溶解せず、かつ前記画像保持支持体に浸透
性のある溶剤を保持させた状態で画像のみを紙から除去
し、そのまま該画像支持体を再生、再利用することにあ
る。着色材料成分を溶解する溶剤を使用すると、溶解し
た着色材料成分は紙の中に浸透して、着色範囲は広範囲
に広がり、かつ、その着色材料成分の接着性も強いた
め、画像の剥離は一層困難になる。本発明で使用する熱
溶融性インキの着色材料成分を溶解せず、かつ前記画像
保持支持体に浸透性のある溶剤は、適度の揮発性および
熱溶融性インキの樹脂成分に対する適度の膨潤性を有す
るものが好ましい。揮発性が大きい溶剤では、剥離作業
および保存時の取扱に支障をきたす。揮発性があまりに
小さくては、処理後の乾燥に時間を要する。さらに、該
溶剤は、無色、無臭、無毒および無着色性のものが好ま
しい。前記のような各要件を考慮すると、炭化水素系溶
剤、フッソ系溶剤およびシリコン系溶剤のうちの少なく
とも一種を用いることが好ましい。具体的には炭化水素
系溶剤としては、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素、芳
香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素等があるが、パラフ
ィン系炭化水素を主体とした溶剤が浸透性に優れ、適度
の溶解能力を有するという理由で、特に好ましい。例え
ば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、スピィリ
ット、ナフサNO1〜6(シェル石油社商品名)、アイ
ソパーE,L,K,V(エクソン社商品名)、アイピー
ソルベント(出光石油社商品名)、シェルーゾル70,
71、ソルベッソ100,150(シェルオイル社商品
名)、アスコムOMS,460(スピリッツ社商品
名)、ベガゾール1030,2130,3040(モー
ビル石油社商品名)等が挙げられる。フッソ系溶剤で
は、フロリナートFC40,43,70,77(住友3
M社商品名)、アフルードE10,16,18等が挙げ
られる。シリコン系溶剤では、信越シリコンKF96
(商品名)、東レシリコンSH200,344(商品
名)、東芝シリコンTSF431(商品名)等が挙げら
れる。本発明で使用する溶剤は、前記のものに限定され
るものではないが、これらのうちから前記各要件を満足
するものを選択することが好ましい。このような溶剤を
使用することにより、画像の剥離工程において紙への浸
透性が良好で、熱溶融性インキと紙層との境界面に溶剤
が迅速に浸透し、浸透するのに時間を要しない。また、
画像剥離後は乾燥により揮発して迅速に除去され、紙中
には存在せず、シワの発生もなく画像支持体の再使用に
は全く支障をきたさない。本発明の画像支持体として
は、主に複写あるいはプリンティング用紙があげられる
が、これらのものに限定されるものではなく、画像を保
持することができるものであれば良い。また、該支持体
の構成も全て紙層で構成される必要はなく、熱溶融性イ
ンキによる画像が保持される層が紙層であればよく、例
えば紙層とプラスチック層の積層物のようなものであっ
てもよい。
【0005】一般に、熱溶融性インキにより形成された
画像は、紙の表面上に融着した状態で付着されており、
紙の奥深くにまでは浸透していない。紙を溶剤で湿らせ
ることにより、紙層に保持されている熱溶融性インキと
紙層との境界面での接着性は弱くなり、さらに非画像部
の紙表面は剥離体に対する接着性が低下する。したがっ
て、本発明で使用するる画像剥離体が接着性が強いもの
であっても、弱いものであっても、画像を画像保持紙よ
り簡単に、紙層を傷めることなく除去することができ
る。
【0006】本発明においては、画像に対して接着性を
有する樹脂成分が支持体に担持されたものを剥離体と云
い、例えば以下の(1)および(2)に示すような合成
樹脂を担持させたものが挙げられる。但し、合成樹脂の
種類は、以下(1)および(2)に示すものに限定され
るものではないし、またこれら合成樹脂は水溶性のもの
であっても、あるいは非水溶性のものであってもよい。 (1)熱溶融性インキのトナー成分樹脂 ポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチレ
ン−ブチルアクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共
重合体、ポリエステル、エポキシ樹脂など。 (2)接着剤の成分樹脂 にかわ、ゼラチン、アルブミン、カゼインなどのタンパ
ク質系接着剤。でんぷん系、セルロース系、複合多糖類
系(アラビアゴム、トラガントゴムなど)などの炭水化
物系接着剤。酢酸ビニルの重合体及び共重合体、アクリ
ル系、エチレン共重合物、ポリアミド、ポリエステル、
ポリウレタンなどの熱可塑性接着剤。ポリクロロプレン
系、ニトリルゴム系、再生ゴム系、SBR系、天然ゴム
系などのゴム系接着剤。ゴム系、アクリル系などの感圧
接着剤。 前記(1)の熱溶融性インキのトナー成分樹脂を画像剥
離体として使用する場合には、その樹脂の種類は、熱溶
融性インキのトナー成分樹脂と同一のものが好ましい
が、必ずしも同一のものでなくてもよい。また、前記
(1)および(2)の樹脂もSP値が8.0ー12.0
のものが好ましい。前記のような合成樹脂を適当な支持
体、例えばゴムローラー、シートあるいはテープのよう
なものに支持して使用することができる。前記のテープ
としては、例えば基材フィルムの種類によってセロハン
テープ、クラフト紙粘着テープ、ポリ塩化ビニルテー
プ、アセテートテープ、フィラメント補強テープ等があ
げられる。
【0007】
【実施例】
実施例1 通常のPPC複写機(リコー製IMAGIO 320 F
PI)にて画像を形成させた複写画像紙をイソパラフィ
ン系溶剤アイソパーH(エクソン社)に浸漬させた後、
複写画像面に加熱したゴムローラを圧接着させ、圧接着
させたゴムローラーから複写紙を剥ぎ取ると、紙面上に
形成されていた画像は、きれいに紙面からゴムローラに
転写され、ゴムローラ通過後の複写紙は、シワもなく、
画像のない無地の紙シートとして乾燥状態で得られた。
このシートを再びPPC複写機で複写紙として再使用し
たところ、きれいな複写画像を得ることができた。以上
の操作を5回繰り返し行ったが、再生する前の複写紙と
同品質の複写画像を得た。
【0008】実施例2 実施例1において、溶剤にイソパラフィン系溶剤アイソ
パーHに代えて、イソパラフィン系溶剤アイピーソルベ
ント(出光石油)およびフッソ系溶剤フロリナートFC
77(住友3M)を容量比率8:2で使用した以外は、
全て実施例1と同じ方法で複写紙面上に形成させた画像
を除去したところ実施例1と同様な再生紙が得られる。
以上の操作を5回繰り返した後の画像は、再生前と同等
の複写画像であった。
【0009】実施例3 実施例1において、溶剤にイソパラフィン系溶剤アイソ
パーHに代えて、シェルゾール71(シェル石油)およ
びシリコン系溶剤信越シリコンKF96を容量比率9:
1で使用した以外は、全て実施例1と同じ方法で複写紙
面上の画像の剥離処理を行ったところ実施例1と同様な
再生紙が得られ、繰り返し再生使用による劣化はほとん
ど認められなかった。
【0010】実施例4 PPC複写機(リコー社製RICOPY FT 6960
L)にて画像を形成させた複写画像紙をイソパラフィン
系溶剤アイソパーK(エクソン社)に浸漬させた後、複
写画像面にセロテープ(ニチバン製)の接着面を圧接触
させたのち、複写画像紙を剥ぎ取ると、紙面上に形成さ
れていた画像は、きれいに紙面からセロテープの接着面
に転写し、画像のない無地の紙シートが得られた。この
シートを再びPPC複写機で複写用紙として再使用した
ところ、きれいな複写画像を得ることができた。以上の
操作を5回繰り返し行ったが、再生する前の複写紙と同
品質の複写画像を得た。
【0011】実施例5 PPC複写機(リコー製社RICOPY GT 200)
にて画像を形成させた複写画像紙をイソパラフィン系溶
剤アイソパーK(エクソン社)に浸漬させた後、複写画
像面に熱溶融性インキのトナー成分樹脂から構成された
剥離体シートを加熱圧接触させたのち、複写画像紙を剥
ぎ取ると、紙面上に形成されていた画像は、きれいに紙
面からトナー成分樹脂構成剥離体シートに転写し、複写
紙は画像のない無地の紙シートに再生された。このシー
トを再びPPC複写機で複写用紙として再使用したとこ
ろ、きれいな複写画像を得ることができた。以上の操作
を5回繰り返し行ったが、再生する前の複写紙と同品質
の複写画像が得られた。
【0012】
【効果】本発明によると、複写コピーおよびプリントア
ウトした画像を形成している少なくともその一部が紙か
らなる画像支持体から紙層を損傷することなく画像が十
分に除去された画像支持体の再生方法が提供された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 忠司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも一部が紙で構成さ
    れ、かつ該紙層に熱溶融性インキよりなる画像を形成し
    ている画像支持体に、該熱溶融性インキの着色材料成分
    を溶解せず、かつ前記画像支持体に浸透性のある溶剤を
    保持させた後、画像剥離体と前記画像を形成している画
    像支持体とを加熱接着または加圧接着することにより、
    画像を画像を形成している画像支持体より剥離すること
    を特徴とする画像支持体の再生方法。
  2. 【請求項2】 前記溶剤として、炭化水素系溶剤、フッ
    ソ系溶剤およびシリコン系溶剤の少なくとも一種を用い
    る請求項1記載の画像支持体の再生方法。
JP7883893A 1993-03-12 1993-03-12 画像支持体の再生方法 Pending JPH06266264A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0780242A2 (en) 1995-12-21 1997-06-25 Fuji Xerox Co., Ltd. Method for reusing image recording material and apparatus therefor
US6696149B2 (en) 1997-01-07 2004-02-24 Fuji Xerox Co., Ltd. Image stripping member, and image stripping apparatus and image stripping method using the image stripping member

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